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JP2009212303A - 基板処理方法 - Google Patents

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JP2009212303A
JP2009212303A JP2008053874A JP2008053874A JP2009212303A JP 2009212303 A JP2009212303 A JP 2009212303A JP 2008053874 A JP2008053874 A JP 2008053874A JP 2008053874 A JP2008053874 A JP 2008053874A JP 2009212303 A JP2009212303 A JP 2009212303A
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processing chamber
raw material
atom
oxide film
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JP2008053874A
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Hironobu Miya
博信 宮
Fumihiko Hirose
文彦 廣瀬
Yuta Kinoshita
友太 木下
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Kokusai Denki Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

【課題】
金属酸化物の薄膜形成に於いて、ローディング効果、段差被覆性、表面平坦性を改善し、又成膜時間の短縮を図り、歩留りの向上、スループットの改善、製造コストの低減を図る。
【解決手段】
基板を処理室に搬入する第1の工程と、前記処理室に金属化合物又はケイ素化合物である第1の原料を供給する第2の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第3の工程と、前記処理室にO含有ガスである第2の原料を導入する第4の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第5の工程と、前記基板の表面にH2 Oを曝す第6の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第7の工程と、前記基板を前記処理室から搬出する第8の工程とを含み、前記第2の工程から前記第7の工程を順に所定回数繰返して行い、前記基板の表面に金属酸化膜又はケイ素酸化膜を形成する基板処理方法であって、前記基板を155℃〜165℃に含まれる温度の範囲で加熱しつつ、前記第6の工程を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ALD(Atomic Layer Deposition)成膜方法を用いて、シリコンウェーハ等の基板に酸化膜を生成する基板処理方法、特に100℃〜300℃で成膜処理される極低温酸化膜形成を行う基板処理方法に関するものである。
近年、半導体DRAMデバイスの高密度化、多層配線化に伴い、低温での成膜が要求され、更に表面の平坦性、ステップカバレッジ(凹部埋込み性)が要求され、斯かる表面の平坦性、ステップカバレッジに優れた成膜方法としてALD法が注目されている。
ALD法は、金属含有の原料ガスAと酸化力のある原料ガスB(例えば、O3 、O2 、H2 O等)とを比較的低温に設定された基板上に交互に供給することにより、原料ガスの吸着、脱離といった過程を経て基板に薄膜を堆積させる方法である。
然し、これらの原料ガスを交互に反応室に流して酸化膜を形成する場合の問題点として、トレンチ(溝)構造を持つパターンウェーハを用いるとウェーハ中央部に於いて膜厚が低下して段差被覆性が悪かったり、1バッチ内に於いてパターンウェーハの装填枚数によって酸化膜、例えばHfO2 膜、或はSiO2 膜、の被覆性が低下(以下、ローディング効果)する問題があった。
段差被覆性やローディング効果を改善する為に酸化膜原料の供給量を増大したり、供給時間を増大すれば段差被覆性やローディング効果は改善されるが、成膜時間の増大を招いてスループットが悪化したり、原料消費量の増大により原料に掛かるコストが増大してCOO(Cost of ownership:1枚当りの製造コスト)の悪化を招くことになっていた。
特開2001−152339号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、金属酸化物の薄膜形成に於いて、ローディング効果、段差被覆性、表面平坦性を改善し、又成膜時間の短縮を図り、歩留りの向上、スループットの改善、製造コストの低減を図るものである。
本発明は、基板を処理室に搬入する第1の工程と、前記処理室に金属化合物又はケイ素化合物である第1の原料を供給する第2の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第3の工程と、前記処理室にO含有ガスである第2の原料を導入する第4の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第5の工程と、前記基板の表面にH2 Oを曝す第6の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第7の工程と、前記基板を前記処理室から搬出する第8の工程とを含み、前記第2の工程から前記第7の工程を順に所定回数繰返して行い、前記基板の表面に金属酸化膜又はケイ素酸化膜を形成する基板処理方法であって、前記基板を155℃〜165℃に含まれる温度の範囲で加熱しつつ、前記第6の工程を行う基板処理方法に係るものである。
又本発明は、前記金属酸化膜或はケイ素酸化膜は、Al2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,HfO2 ,Ta2 5 ,RuO2 ,IrO2 ,SiO2 等から選択される基板処理方法に係り、又前記金属酸化薄膜或は前記ケイ素酸化膜は、Al2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,HfO2 ,Ta2 5 ,RuO2 ,IrO2 ,SiO2 のいずれかである基板処理方法に係り、又前記第1の原料は、金属化合物としてアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子のいずれかを含む有機化合物又は前記原子のいずれかの塩化物である基板処理方法に係るものである。
又本発明は、前記有機化合物である第1の原料は、MHn [OCR1 2 3 ]m-n 、MHn [NR4 5 m-n である基板処理方法に係るものである。
但し、Mはアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子のいずれかの原子を含む金属を示し、mは該金属の安定価数、nは0〜2の整数、但しMがケイ素以外の原子である場合には0を表し、R1-5 は炭素数1〜4の中間にエーテル結合を含んでも良いアルキル基である。
又本発明は、前記第2の原料は、オゾン(O3 )、過酸化水素(H2 2 )、酸素(O2 )のいずれかである基板処理方法に係り、又前記第3の工程、前記第5の工程、前記第7の工程は、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、窒素(N2 )のいずれかの不活性ガスの供給を含む基板処理方法に係り、更に又前記第6の工程で、前記処理室にH2 Oを導入する基板処理方法に係るものである。
本発明によれば、基板を処理室に搬入する第1の工程と、前記処理室に金属化合物又はケイ素化合物である第1の原料を供給する第2の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第3の工程と、前記処理室にO含有ガスである第2の原料を導入する第4の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第5の工程と、前記基板の表面にH2 Oを曝す第6の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第7の工程と、前記基板を前記処理室から搬出する第8の工程とを含み、前記第2の工程から前記第7の工程を順に所定回数繰返して行い、前記基板の表面に金属酸化膜又はケイ素酸化膜を形成する基板処理方法であって、前記基板を155℃〜165℃に含まれる温度の範囲で加熱しつつ、前記第6の工程を行うので、前記基板表面がOH終端し、酸化膜原料の吸着性を向上させ、ローディング効果、段差被覆性、表面平坦性を改善し、成膜時間の短縮が図れ、歩留りの向上、スループットの改善、製造コストの低減が図れるという優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
原子層成膜(Atomic Layer Deposition:ALD)は1960−1970年代にセルフリミットの気相−固相反応としてロシアのAleskovskii、フィンランドのSuntola等のグル一プにより見出された。然し、そのプロセスは未だ十分に解明されているとは言い難い。最近ではALD HfO2 に関する成膜モデルもいくつか報告されている。
原料としてHfCl4 とH2 Oの系を用い、ALD法により成膜を行った例が、R.L.Puurunen,M.A.Alam,M.L.Green,M.Ylilammi等から報告が行われているが、彼等の報告によればALD初期成膜過程はサイクル数と膜厚の関係に於いて3つの領域に分けられ、初期領域、遷移領域、一定領域が存在するとしている。これらの領域に於けるサイクル数と膜厚の関係は、吸着表面が水素終端されているか、OH終端されているかにより異なる。これらはケミカルオキサイド表面とHF処理した水素終端表面では吸着が異なることから認識された。
又、M.A.AlamとM.L.GreenはHfCl4 とH2 Oの反応系に於いてHfO2 の成膜速度を以下の式(1)(2)で表した。
dNHfO /dC=KCOV OH (式1)
dNOH/dC=k2 (N0 −NSiOH)+(αcov -1)KCOV OH (式2)
ここで、NHfO はALD反応後に単位面積あたりに堆積したHfO2 膜の総量、CはALDのサイクル数、KCOV はHfCl4 と反応するヒドロキシル基(−OH)の数、NOHはヒドロキシル基の表面濃度、K2 は新しくSiと結合するヒドロキシル基の速度定数を表している。
更に、R.L.Puurunenは、初めのFirst Half−reactionでHfCl4 のCl基が基板上のOH基と反応しHfClx が吸着し、Second Half−reactionでHfClx のClがOHに置換するモデルを提案している。この様に吸着反応は基板上にOH基が存在していることにより進むと考えられている。
1%HFでエッチングしたSi表面はAT&TのChabal等のXPSによる研究により、ダングリングボンドの大部分がH(水素)終端され化学的安定な表面となっていることが明らかにされている。
然し、Hf(NMeEt)4 やSi(NMeEt)3 の様な有機物原料は、極性のないH終端された基板表面には吸着し難い。一方、OH終端されて基板表面は極性を持ち、吸着し易くなる。
従って、本発明ではOH終端表面が形成される様にし、有機物原料を用いた成膜処理に於いて、吸着性を向上させる。
ここで、OH終端表面を形成し得る反応系を例示すると、図1で示す様な、Si−N結合の加水分解、Si−H結合の酸化や加水分解、或はSi−O−Si結合の加水分解や、還元的解裂等があげられる。この中では特に、H2 Oを作用させる方法が簡便で有効である。
次に具体的にOH終端表面形成する為の方法を示すが、本発明に至る迄の実験方法及び実験結果を説明する。
図2は、実験に用いた多重反射IR分光分析装置(以下、MIR−IRAS測定装置:Multi−internal reflection IR adsorption spectroscopy測定装置)1を示し、測定は該MIR−IRAS測定装置1を用いてMIR−IRAS測定法により行っている。
MIR−IRAS測定法の特徴は分解能及び表面感度が高いことである。通常の透過型の赤外光吸収測定では赤外光の吸収は表面と裏面の2回だけであるが、MIR−IRAS測定法では50mm長の多重内部反射プリズム2の場合、内部反射回数はおよそ100回である。この2桁程度大きいサンプリング回数により表面検出感度を大幅に上げることが出来る。
前記多重内部反射プリズム(以下、Siプリズム)2は、n型PドープSi(100)、10Ω−cmの基板を0.5×10mm×40mmに切出し、赤外光の入射面と検出面を45°に研磨して作製している。該Siプリズム2を希HFで洗浄し、RCAクリーニングして試料とした。
次で、このプリズムを前記MIR−IRAS測定装置1内に設置する。
前記MIR−IRAS測定装置1のチャンバ3内は超高真空(UHV)でべ−ス圧力は約1×10-10 Torrである。該チャンバ3内圧力はイオンゲージを用いて測定し、表面温度は放射温度計(パイロメー夕)により測定した。
励起された赤外光をCaF2 窓4を通して前記Siプリズム2試料に導入し、該Siプリズム2内を多重反射してCaF2 窓5を通して液体窒素で冷却されたMCT赤外検出器(InSb)6に集光させている。検出された赤外光は測定、解析ソフトを用いて作図され、原料の吸収ピーク位置の解析を行っている。
図3に前記MIR−IRAS測定装置1で得られたデータを示す。
1050℃で酸化した前記Siプリズム2で温度を100℃〜200℃迄10℃間隔で上昇させて、H2 Oを照射した時の3750cm-1のOH吸収ピ−クの挙動を確認した。
100℃〜150℃、170℃〜200℃迄の各条件ではOHピークはいずれも減少(吸着量が少ない)するが、155℃、160℃の条件、特に160℃でのOHピークの増大(吸着量が多い)が見られた。このことから、酸化膜表面では155℃、160℃特に160℃で特異的にOHが増大することが分かった。この傾向はSi表面でも同様であることが確認されている。従って、H2 Oを照射して、OHに終端させるには基板温度は、160℃の近傍、例えば155℃〜165℃が好ましい。
図4中の線図A,B,Cは、それぞれ下側より線図AはHF洗浄後のSi表面にTDMASを吸着させた結果、線図Bは1050℃でウェット酸化した酸化膜表面に室温でTDMASを吸着させた結果、線図Cは、1050℃でウェット酸化した表面に160℃でOH形成した後にTDMASを吸着させた結果を示している。
尚、グラフの横軸は波数、縦軸は吸収率を表しているが、各グラフは重ならない様に縦軸の位置を調整している。
線図Aに於いて、HF洗浄後のSi表面は大部分がH終端されているが、残留水分等の影響により一部がOH終端されていると考えられている。2800〜3000cm-1付近にCH吸収ピークが観察されるが、これはTDMASのCH伸縮振動による吸収を示している。前記HF洗浄後のSi基板表面には小さいピークながらCH伸縮振動による吸収が見られTDMASが吸着していることが分かる。
ー方、線図Bに於いて、1050℃でウェット酸化した表面に於いては、CH伸縮振動による吸収が見られず、TDMASの吸着が出来ていない。これはSi−O−Si結合の形成によりSiO2 表面にはOH終端が存在していない為であると考えられる。この為TDMASは1050℃でのウェット酸化表面には吸着しない。
線図Cに示される様に、この1050℃でウェット酸化した表面に160℃でH2 Oを供給してOHを供給したSi基板表面にTDMASを吸着させると、2800〜3000cm-1のCH伸縮振動は増大する。又、3750cm-1のOH吸収ピークは減少する。このことから、OHの形成はTDMASの吸着増大に効果的であることが明確になった。
図4中の線図CではH2 Oを照射してOHを形成した基板表面にTDMASを吸着させた場合のMIR−IRASデータを示したが、オゾンのみで金属酸化膜を形成した場合とオゾン酸化、H2 O酸化を連続して行った場合の2800−3000cm-1におけるCH2 (2960cm-1)、CH3 (2869cm-1)、N(CH3 2 (2800cm-1)の各吸収ピークの積分値の比較を図5に示す。いずれの比較に於いてもオゾンのみで酸化した場合に比べてオゾン、H2 Oの連続処理を行った方がTDMASの吸着量が30%程度増大することが分かった。又、TDMAS以外のTEMAH(Tetrakis(ethylmethylamino)hafnium)でもTDMAS同様にオゾン、H2 O処理した方がTEMAHの吸着量が増大することが分かった。
尚、各原料の供給量は次の通りである。TDMASを用いてオゾンのみで金属酸化膜を形成した場合は、TDMASを2000L供給した後、オゾンを2.4×107 L供給し、更にTDMASを2000L供給した。TDMASをオゾン酸化、H2 O酸化を連続して行った場合は、TDMASを2000L供給した後、オゾンを2.4×107 L供給し、次にH2 Oを6.8×107 供給し、更にTDMASを2000L供給した。又、TEMAHを用いてオゾンのみで金属酸化膜を形成した場合は、TEMAHを3000L供給した後、オゾンを2.4×107 L供給し、更にTEMAHを3000L供給した。TEMAHをオゾン酸化、H2 O酸化を連続して行った場合は、TEMAHを3000L供給した後、オゾンを2.4×107 L供給し、次にH2 Oを6.8×107 L供給し、更にTEMAHを3000L供給した。
図6に、SiO膜形成時に於いてオゾン酸化表面に室温でH2 Oを照射した際の赤外吸収スペクトルを示し、図7に、SiO膜形成時に於いてオゾン酸化表面に160℃でH2 Oを照射した際の赤外吸収スペクトルを示す。図6と図7を比較すると、図6では第1層のTDMAS吸着量に比べ第2層の吸着量は1/10以下となっているのに対して、図7では第1層と同じTDMAS吸着が確認することができる。
更に、図8に、HfO形成時に於いてオゾン酸化表面に室温でH2 Oを照射した際の赤外吸収スペクトルを示し、図9に、SiO膜形成時に於いてオゾン酸化表面に160℃でH2 Oを照射した際の赤外吸収スペクトルを示す。図8と図9を比較すると、図8では第1層のTEMAH吸着量に比べ第2層の吸着量は1/10以下となっているのに対して、図9では第1層と同じTEMAH吸着が確認することができる。
上記で述べてきたTDMAS(Tris dimethylamino silane:SiH[N(CH3 2 ]3 )のSi上への吸着とケイ素酸化膜の形成について成膜モデルを考えてみる。
図10は第1の原料であるTDMASと第2の原料(酸化原料)としてオゾン(O3 )及び第3の原料H2 Oを用いた場合の成膜モデルを示している。
尚、前記第1の原料としてはTDMASの他に、金属化合物としてアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子のいずれかを含む有機化合物又は前記原子のいずれかの塩化物であってもよい。又、前記第2の原料(酸化原料)として過酸化水素(H2 2 )、酸素(O2 )を用いてもよい。
(工程1) スタ−ト基板のSi基板表面はSi−OH、或はSi−Hで終端されている。
(工程2) TDMAS供給工程では、Si−OHサイトにTDMASが吸着してN(Me)2 が脱離する(Meはメチル基CH3 を示す)。
尚、TDMAS供給工程での基板温度は、後述する工程4でのH2 O供給時の基板温度(160℃)と同じとする。TDMASの自己分解温度は520℃であり、又TDMASは反応性が高いので、160℃でも充分に反応し、TDMAS供給工程とH2 O供給時とを同一の温度とすることで、温度変化に要する時間を省略でき、スループットの向上が図れる。
又、枚葉方式で基板処理を行い、基板載置台を介して基板を直接加熱するような場合では、基板の温度制御が容易であり、TDMAS(原料)供給工程とH2 O(酸化剤)供給工程で、温度を変更してもよい。
(工程3) O含有原料であるO3 を供給し、酸素原子で基板を曝す。基板に吸着したTDMAS分子のN(Me)2 は、O3 供給工程で脱離してSi−Oサイトを形成して、一部はSi−O−Siを形成する。又、基板のSi−Si結合の一部もSi−O−Siを形成する。
尚、O含有原料としては、N2 O、NO、NO2 等も含まれる。但し、N2 O、NO、NO2 等は、極低温(155℃〜165℃)では、反応しないので、リモートプラズマ等により、予め活性化させたものを供給する。
(工程4) OH終端表面を形成する様OHを含有する反応試剤、即ちH2 Oを160℃で供給し、前記Si基板表面をH2 Oに曝す。H2 Oを供給すると吸着したTDMAS分子の未反応N(Me)2 の離脱とOHの形成、Si−H結合の一部がSi−OH化する。
160℃でのH2 Oの供給はOHの増大によるTDMAS吸着点の増大となる。尚、H2 Oの供給の態様としては、H2 Oを直接供給してもよく、或はH2 OのH又はOをリモートプラズマ等により活性化して供給してもよい。
又上述した様に、H2 Oを供給する場合のSi基板の温度が、OHで終端されることに影響があることが分り、前記Si基板の加熱温度は、100℃〜300℃、好ましくは130℃〜180℃、より好ましくは155℃〜165℃とする。
更に、ウェーハ表面へのALD法により酸化膜を成膜する工程についてTDMASを例にとって説明する。
図11に於いて、本発明の好ましい実施の形態に於ける処理シーケンスを示す。
STEP:01 第1のステップでは、Si基板を処理室に搬入する。
STEP:02 第2のステップでは、先ず前記処理室の雰囲気を排気し、真空にした後、金属有機化合物原料であるTDMASを流し、前記Si基板表面に吸着させる。
STEP:03 第3のステップでは不活性ガスでパージを行い前記処理室の残留Si原料を該処理室外に排出する。尚、不活性ガスとしては、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、窒素(N2 )等が使用される。
STEP:04 第4ステップで第2の原料ガス(酸化原料)であるオゾン(O3 )を流して前記Si基板表面に吸着した第1の原料ガスTDMASのジメチルアミンN(Me)2 基を脱離させる。
STEP:05 第5ステップでは不活性ガスにより前記処理室をパージする。
STEP:06 第6ステップでは160℃でH2 O(第3の原料である反応試剤)を前記処理室に供給し、前記Si基板表面をH2 Oに曝す。H2 O供給によりN(CH3 2 の脱離、前記Si基板表面はSi−OHに置換される。
STEP:07 第7ステップで不活性ガスにより前記処理室をパージする。
それぞれのステップ時間は一例としては前記STEP:02(Si原料供給工程)は1〜30秒、前記STEP:03(パージ工程)は5〜15秒、前記STEP:04(O3 供給工程)は5〜60秒、前記STEP:05(パージ工程)は5〜15秒、前記STEP:06(H2 O供給工程)は5〜60秒、前記STEP:07(パージ工程)は5〜15秒である。
図12、図13は本発明に係る基板処理方法を実施する半導体製造装置の一例を示している。
半導体製造装置10では、シリコン等からなる基板(以下、ウェーハ)11を収納するウェーハキャリアとしてのカセット12が使用されている。
前記半導体製造装置10は筐体13を備え、該筐体13の正面下方には開閉可能なメンテナンス扉14が設けられている。該メンテナンス扉14には、カセット搬入搬出口15が開設されており、該カセット搬入搬出口15はフロントシャッタ(図示せず)によって開閉される様になっている。該カセット搬入搬出口15の前記筐体13内側にはカセットステージ16が設置され、カセット12は前記カセットステージ16上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、又、該カセットステージ16上から搬出される様になっている。
該カセットステージ16には、カセット12が工程内搬送装置によって、カセット12内のウェーハ11が垂直姿勢となり、カセット12のウェーハ出入れ口が上方向を向く様に載置される。前記カセットステージ16は、カセット12を前記筐体13後方に右回り縦方向90゜回転し、カセット12内の前記ウェーハ11が水平姿勢となり、カセット12のウェーハ出入れ口が前記筐体13後方を向く様に動作可能となる様構成されている。
該筐体13内の前後方向の略中央部には、カセット棚17が設置されており、該カセット棚17は複数段複数列にて複数個のカセット12を保管する様に構成されている。前記カセット棚17にはウェーハ移載機構18(後述)の搬送対象となるカセット12が収納される移載棚19が設けられている。又、前記カセットステージ16の上方には予備カセット棚21が設けられ、予備的にカセット12を保管する様に構成されている。
前記カセットステージ16と前記カセット棚17との間には、カセット搬送装置22が設置されている。該カセット搬送装置22は、カセット12を保持して昇降、進退、回転可能であり、前記カセットステージ16、前記カセット棚17、前記予備カセット棚21との間で、カセット12を搬送する様に構成されている。
前記カセット棚17の後方には、前記ウェーハ移載機構18が設置され、該ウェーハ移載機構18は、ウェーハ11を所要枚数(例えば5枚)保持し、水平方向に回転、水平面内で進退、昇降可能であり、ボート(基板保持具)23に対してウェーハ11を装填及び脱装する様に構成されている。
前記筐体13の後部上方には、処理炉24が設けられている。該処理炉24の下端部は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)25により開閉される様に構成されている。
前記処理炉24の下方には前記ボ−ト23を前記処理炉24内に装入、引出しさせる昇降機構としてのボートエレベータ26が設けられ、該ボートエレベータ26から延出するアーム27には蓋体としてのシールキャップ28が水平に据え付けられており、該シールキャップ28はボート23を垂直に支持し、前記処理炉24の下端部を閉塞可能な様に構成されている。
前記ボート23は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウェーハ11をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持する様に構成されている。
図13に示されている様に、前記カセット棚17の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給する様供給ファン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット29が前記カセット棚17の上方に、及び前記筐体13筐体の側壁に、設けられており、クリーンエアを前記筐体13の内部に流通させる様に構成されている。
次に、前述した半導体製造装置10の動作について説明する。
カセット12が前記カセットステージ16に供給され、更に前記カセット搬送装置22によって、前記カセット棚17又は前記予備カセット棚21の指定された棚位置ヘ搬送されて受渡され、一時的に保管された後、前記カセット棚17又は前記予備カセット棚21から移載棚19に移載されるか、又は直接前記移載棚19に搬送される。
カセット12が前記移載棚19に移載されると、前記ウェーハ移載機構18によって、降下状態の前記ボート23にウェーハ11が所定枚数装填される。
予め指定された枚数のウェーハ11が前記ボート23に装填されると、前記炉口シャッタ25によって前記処理炉24の下端部が開放される。続いて、ウェーハ11群を保持した前記ボート23は前記シールキャップ28が前記ボートエレベータ26によって上昇されることにより、前記処理炉24内へ装入されて行く。
前記処理炉24にてウェーハ11に任意の処理が実施され、処理後は、上述の逆の手順で、ウェーハ11及びカセット12は前記筐体13の外部へ払出される。
次に、図14、図15を用いて、前述した基板処理装置に適用される前記処理炉24について説明する。
加熱装置(加熱手段)であるヒータ31の内側に、ウェーハ11を処理する反応容器としての反応管32が設けられ、該反応管32の下端には、例えばステンレス等により成るマニホールド33が気密に設けられ、該マニホールド33の下端開口は炉口部を形成する。該炉口部は蓋体であるシールキャップ28により気密に閉塞される。少なくとも、前記反応管32、前記マニホールド33及び前記シールキャップ28により処理室34が画成される。
前記シールキャップ28にはボート支持台35を介して基板保持部材(基板保持手段)である前記ボ−ト23が立設される。
前記処理室34へは複数種類、ここでは処理ガスを供給する供給経路としての2本のガス供給管(第1ガス供給管36a、第2ガス供給管36b、第3ガス供給管36c)が設けられている。前記第1ガス供給管36a、第2ガス供給管36b及び第3ガス供給管36cには上流方向から順に流量制御装置であるマスフローコントローラ37a,37b,37c及び開閉弁であるバルブ38a,38b,38cを介し、キャリアガスを供給するキャリアガス供給管39a,39bが合流されている。
該キャリアガス供給管39a,39bには上流方向から順に流量制御装置であるマスフローコントローラ37e,37d及び開閉弁であるバルブ38e,38dが設けられている。
前記反応管32の内壁に沿って円周方向に第1ノズル41、第2ノズル42が設けられ、前記第1ノズル41の側面にはガスを供給する第1ガス供給孔43が設けられていて、前記第2ノズル42の側面にはガスを供給する第2ガス供給孔44が設けられている。
前記第1ガス供給孔43、第2ガス供給孔44は、下部から上部に亘ってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
前記第1ガス供給管36a、第2ガス供給管36b、第3ガス供給管36cに流されるガスは、それぞれ前記第1ガス供給管36aより酸化膜材料(例えばTDMASの様なSi有機物材料)、前記第2ガス供給管36bより酸化ガスであるオゾンガス、前記第3ガス供給管36cより酸化ガスであるH2 Oである。又、前記第1ガス供給管36a、第2ガス供給管36b、第3ガス供給管36cはN2 パージガスにより前記キャリアガス供給管39a,39bをパージする。
前記処理室34は、ガスを排気するガス排気管51によりバルブ52を介して排気装置(排気手段)である真空ポンプ53に接続され、真空排気される様になっている。尚、前記バルブ52は弁を開閉して処理室の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能となっている開閉弁である。
前記処理室34に装入される前記ボート23は、ボート回転機構54を駆動することにより回転される様になっており、前記ボート23が回転されることで、基板処理の均一性が向上する。
制御部であるコントローラ55は、前記マスフローコントロ一ラ37a,37b,37c,37d,37e,前記バルブ38a,38b,38c,38d,38e、前記バルブ52、前記ヒータ31、前記真空ポンプ53、前記ボート回転機構54、図示しないボ−ト昇降機構とに接続されており、マスフロ−コントローラの流量調整、バルブの開閉動作、圧力調整動作、前記ヒータ31の温度調整、前記真空ポンプ53の起動・停止、前記ボート回転機構54の回転速度調節、前記ウェーハ移載機構18、前記ボートエレベータ26の昇降動作制御等が行われる。
次に、本実施の形態に於ける成膜処理例について説明する。
尚、ALD成膜法で用いられる酸化膜材料としては適度な化学安定性と高い反応性を有するものが好ましく、有機化合物としては3級アルコキドや2級アルコキシド(MHn [OCR1 2 3 ]m-n 、MHn [NR4 5 ]m-n :Mはアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子の各ケイ素を含む金属を示し、mは該金属の安定価数、nは0〜2の整数、但しMがケイ素以外の原子である場合には0を表し、R1-5 は炭素数1〜4の中間にエーテル結合を含んでも良いアルキル基である。)を配位子として有するものが好ましい。例えば、ハフニウム原料としてはHf(OtBu)4 (Hafnium tertiary butoxide:Hf[OC(CH3 3 4 ),Hf(MMP)4 (Tetrakis 1−methoxy 2−methyl 2−propoxy hafnium:Hf[OC(CH3 2 CH2 OCH3 4 ), TDEAHf(Tetrakis diethyl amino hafnium:Hf[N(C2 5 2 4 ), TEMAH(Tetrakis ethylmethyl amino hafnium:Hf[N(CH3 )(C2 5 )]4 )等、Hfの有機系材料やHfCl4 等の塩化物材料が用いられる。
又、例えば、ケイ素の場合には、上記の配位子の他、2個迄であれば、水素も好ましい配位子である。又、酸化材としてはオゾン(O3 )やプラズマ励起された酸素等が用いられる。
又、HfO2 膜と同様にSiO2 膜をALD成膜で形成する場合でもシリコン原料としては、Si(MMP)4 (Tetrakis 1−methoxy 2−methyl 2−propoxy Silicon:Si[OC(CH3 2 CH2 OCH3 4 ) やTDMAS(Tris ethylmethyl amino silicon:SiH[N(CH3 2 ]3 )等のSiの有機系材料やSiCl4 等の塩化物材料が用いられる。
SiO2 の様なケイ素酸化膜やHfO2 の様な金属酸化膜が成膜する場合、その材料として、SiO2 用としてはTDMAS(トリジメチルアミノシリコン、SiH(NMe2 3 )、HfO2 用として、TEMAH(テトラキスメチルエチルアミノハフニウム、Hf(NEtMe)4 )、TDEAH(テトラキスジエチルアミノハフニウム、Hf(NEt2 4 )等のアミノ系原料等が用いられる。
尚、Meはメチル基(CH3 )、Etはエチル基(C2 5 )をそれぞれ表している。
又、金属化合物としてアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子を含む有機化合物や、前記原子の塩化物から選ばれた原料も用いることができる。
以下では、ALD法を用いた成膜処理例について、半導体デバイスの製造工程の一つである、TDMASとオゾンと原子状水素を用いてSiO2 膜を成膜する例を基に説明する。
ALD(Atomic Layer Deposition)法では、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる複数種類の原料となる反応性ガスを1種類ずつ交互にウェーハ11上に供給し、1原子単位で前記ウェーハ11上に吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。この時、膜厚の制御は、反応性ガスを供給するサイクル数で行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
ALD法では、例えばSiO2 膜形成の場合、概ね200℃〜600℃の低温で高品質の成膜が可能である。
先ず、上述した様に前記ウェーハ11を前記ボート23に装填し、前記処理室34に装入する。前記ボート23を装入後、後述するステップを順次実行する。
(ステップ1)前記バルブ52を開として前記真空ポンプ53により前記処理室34を真空に引いた後、前記バルブ52を開として第1のガスを前記処理室34内に供給する。第1のガスであるTDMASは液体材料である為、液体原料供給ユニットにて気化され流量制御される。一定時間前記バルブ38aを開として原料を前記処理室34内に供給して第1の原料を前記ウェーハ11上に吸着させる。この時前記処理室34内の圧力は1〜266Paの範囲であって、例えば66Paに維持する。この後、前記バルブ38aを閉とする。
(ステップ2)その後、前記処理室34の第1の原料を排出する為、キャリアガスが前記キャリアガス供給管39aから流れ、前記マスフローコントローラ37eにより流量調整される。この時前記処理室34内の圧力は1〜266Paの範囲であって、例えば66Paに維持する。
(ステップ3)前記バルブ38bを開として第2のガスを前記処理室34に供給する。第2のガスであるオゾンはオゾン供給ユニットにて流量制御される。一定時間前記バルブ38bを開として原料を前記処理室34に供給する。この時該処理室34内の圧力は1〜266Paの範囲であって、例えば66Paに維持する。この後、前記バルブ38bを閉とする。
(ステップ4)その後、前記処理室34の第2の原料を排出する為キャリアガスをキャリアガス供給管39bから流し、前記マスフローコントローラ37dにより流量調整する。この時前記処理室34内の圧力は1〜266Paの範囲であって、例えば66Paに維持する。
(ステップ5)前記バルブ38cを開として第3のガスを処理室に供給する。第3のガスであるH2 Oはマスフローコントローラ37cにて流量制御される。一定時間バルブ38cを開として原料を前記処理室34に供給して第3の原料を供給する。この時前記処理室34内の圧力は1〜266Paの範囲であって、例えば66Paに維持する。この後、前記バルブ38cを閉とする。
(ステップ6)その後、前記処理室34の第3の原料を排出する為キャリアガスをキャリアガス供給管39bから流し、前記マスフローコントローラ37dにより流量調整される。この時前記処理室34内の圧力は1〜266Paの範囲であって、例えば66Paに維持する。
前記ステップ1〜ステップ6を所望の膜厚が成膜される迄繰返した後、前記処理室34を真空に排気して原料ガスを排出し、その後、バージガスにより大気圧に復圧する。
上述した様に、複数の処理基板を多段に重ねて前記処理室34の中に載置し、第1の原料(金属化合物或はケイ素化合物原料)を供給した後に第2の原料(酸化原料)を供給し、しかる後に第3の原料(H2 O)を交互に供給するALD(Atomic Layer Deposition)法により、酸化膜を成膜することにより、金属化合物原料の吸着を促進して表面平坦性が良く、ステップカバレッジの良好な金属酸化膜を得ることができる。
本発明によれば、金属酸化物の薄膜形成に於いて上述した様なステップカバレッジやローディング効果の問題点を排除し、低温で短時間で金属化合物をウェーハ(段差)表面に吸着させ、表面平坦性、ステップカバレッジに優れ、ローディング効果のない金属酸化物の薄膜形成方法及び半導体デバイスの製造方法を提供することができる。
尚、前記金属酸化膜としては、Al2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,HfO2 ,Ta2 5 ,RuO2 ,IrO2 ,SiO2 等が挙げられる。
(付記)
又、本発明は以下の実施の態様を含む。
(付記1)少なくとも1枚の基板を処理室内に搬入する工程と、第1の原料である金属化合物或はケイ素化合物と、第2の原料である酸素原子を含む酸化原料と、第3の原料であるOH終端表面を形成し得る反応試剤を、前記処理室内に交互に所定回数、繰返して供給して前記基板表面に金属酸化物或はケイ素酸化物を堆積させる工程と、前記基板を前記処理室内から搬出する工程と、金属酸化膜或はケイ素酸化膜を堆積させる工程に於いて、前記第1の原料、第2の原料、第3の原料をそれぞれ供給した後には、前記処理室内を不活性ガスによりパージする工程を有することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
(付記2)前記金属酸化膜或はケイ素酸化膜は、Al2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,HfO2 ,Ta2 5 ,RuO2 ,IrO2 ,SiO2 等から選択される付記1の半導体デバイスの製造方法。
(付記3)前記第1の原料である金属化合物としてアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子を含む有機化合物や前記原子の塩化物を原料とする付記1の半導体デバイスの製造方法。
(付記4)前記第1の原料である有機化合物が、MHn [OCR1 2 3 ]m-n 、MHn [NR4 5 m-n である付記1の半導体デバイスの製造方法。
但し、Mは付記3記載の各原子を含む金属を示し、mは該金属の安定価数、nは0〜2の整数、但しMがケイ素以外の原子である場合には0を表し、R1-5 は炭素数1〜4の中間にエーテル結合を含んでも良いアルキル基である。
(付記5)前記第2の原料として、オゾン(O3 )、過酸化水素(H2 2 )、亜酸化窒素(N2 O)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2 )、酸素(O2 )或は原子状酸素を使用する付記1の半導体デバイスの製造方法。
(付記6)前記第3の原料であるOH終端表面を形成し得る反応試剤として、H2 O或は活性化水素と活性化酸素の混合、OHラジカルや、OHイオン、或いは水素、酸素いずれか一方の原料が活性化された原料である付記1の半導体デバイスの製造方法。
(付記7)不活性ガスとしてヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、窒素(N2 )を用いる付記1の半導体デバイスの製造方法。
(付記8)前記第3の原料を照射する温度が100℃〜300℃、好ましくは130℃〜180℃、より好ましくは155℃〜165℃である付記1の半導体デバイスの製造方法。
OH終端表面を形成し得る反応系を示す説明図である。 本発明で使用した多重反射IR分光分析装置の概略図である。 多重反射IR分光分析装置により測定したSiO2 上へのH2 O吸着特性を示すグラフである。 OH終端表面へのTDMAS吸着特性を表すグラフである。 (A)(B)はオゾン酸化或はオゾン、H2 O酸化を行った場合におけるTDMAS及びTEMAHの吸着量を比較したグラフである。 オゾン酸化表面に160℃H2 Oを照射した時の赤外吸収スペクトル図である。 オゾン酸化表面にH2 Oを照射したSi表面の赤外吸収スペクトル図である。 オゾン酸化表面に160℃H2 Oを照射した時の赤外吸収スペクトル図である。 オゾン酸化表面にH2 Oを照射したSi表面の赤外吸収スペクトル図である。 成膜メカニズムを示す説明図である。 酸化膜形成のプロセスシ−ケンス図である。 本発明の実施の形態に係る半導体製造装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る半導体製造装置の側断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体製造装置の処理炉を示す立断面図である。 該処理炉の平断面図である。
符号の説明
1 多重反射IR分光分析装置
2 Siプリズム
10 半導体製造装置
11 ウェーハ
23 ボート
24 処理炉
34 処理室
36a 第1ガス供給管
36b 第2ガス供給管
36c 第3ガス供給管
39a キャリアガス供給管
39b キャリアガス供給管
41 第1ノズル
42 第2ノズル
51 ガス排気管
53 真空ポンプ

Claims (5)

  1. 基板を処理室に搬入する第1の工程と、前記処理室に金属化合物又はケイ素化合物である第1の原料を供給する第2の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第3の工程と、前記処理室にO含有ガスである第2の原料を導入する第4の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第5の工程と、前記基板の表面にH2 Oを曝す第6の工程と、前記処理室の雰囲気を排気する第7の工程と、前記基板を前記処理室から搬出する第8の工程とを含み、前記第2の工程から前記第7の工程を順に所定回数繰返して行い、前記基板の表面に金属酸化膜又はケイ素酸化膜を形成する基板処理方法であって、前記基板を155℃〜165℃に含まれる温度の範囲で加熱しつつ、前記第6の工程を行うことを特徴とする基板処理方法。
  2. 前記金属酸化膜或はケイ素酸化膜は、Al2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,HfO2 ,Ta2 5 ,RuO2 ,IrO2 ,SiO2 等から選択される請求項1の基板処理方法。
  3. 前記第1の原料は、金属化合物としてアルミニウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、タンタル原子、ルテニウム原子、イリジウム原子、シリコン原子のいずれかを含む有機化合物又は前記原子のいずれかの塩化物である請求項1の基板処理方法。
  4. 前記第2の原料は、オゾン(O3 )、過酸化水素(H2 2 )、酸素(O2 )のいずれかである請求項1の基板処理方法。
  5. 前記第6の工程で、前記処理室にH2 Oを導入する請求項1の基板処理方法。
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