JP2009195049A - モータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】3相交流モータのトルクリプルを低減しながらモータ効率の向上を図る。
【解決手段】指令値生成部11は、トルク指示信号に応じて電流指令値を生成する。フィードバック制御系は、電流指令値に従って、モータ電流を生成してモータ100を制御する。電流指令値は、基本波電流指令値Id*、Iq*及び高調波電流指令値Idn*、Iqn*を含む。指令値Id*、Iq*は、基本波電流の電気位相角が45度に保持されるように生成される。指令値Idn*、Iqn*は、トルクリプルを低減し且つ高調波電流の電気位相角が45度に保持されるように生成される。
【選択図】図1
【解決手段】指令値生成部11は、トルク指示信号に応じて電流指令値を生成する。フィードバック制御系は、電流指令値に従って、モータ電流を生成してモータ100を制御する。電流指令値は、基本波電流指令値Id*、Iq*及び高調波電流指令値Idn*、Iqn*を含む。指令値Id*、Iq*は、基本波電流の電気位相角が45度に保持されるように生成される。指令値Idn*、Iqn*は、トルクリプルを低減し且つ高調波電流の電気位相角が45度に保持されるように生成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、3相交流モータを制御するモータ制御装置に係わる。
3相交流モータは、従来より、様々な分野で広く利用されてきている。例えば、大型の3相交流モータは、電動車両またはハイブリッド車両の走行用モータとして実用化されている。
ところが、3相交流モータは構造上の要因から、図9に示すように、モータ電流の周期の6n倍の周期を持ったトルクリプルが発生する。
上述のトルクリプルは、dq座標系において6n次の電流を重畳することで抑制することができる。そして、特許文献1には、トルクリプルを低減するための技術が記載されている。
上述のトルクリプルは、dq座標系において6n次の電流を重畳することで抑制することができる。そして、特許文献1には、トルクリプルを低減するための技術が記載されている。
特許文献1に記載のモータ制御装置は、トルクリプル演算手段、トルクリプル低減高調波電流指令値生成器、高調波電流制御回路を備える。トルクリプル演算手段は、dq座標系における基本波電流と永久磁石による電気子鎖交磁束の高調波成分に起因するトルクリプルを演算する。トルクリプル低減高調波電流指令値生成器は、トルクリプル演算手段によって演算されたトルクリプルと逆位相のトルクを生じさせる高調波電流指令値を演算する。そして、高調波電流制御回路は、この高調波電流指令値に基づいて高調波電流を制御する。これにより、モータのトルクリプルが低減する。
特開2004−64909号公報(図4など)
モータを効率よく動作させるためには、一般に、最大トルクを発生させるように電流位相角を制御する必要がある。しかし、従来技術においては、トルクリプルの低減、およびモータ効率の向上の両立が図られていなかった。すなわち、例えば、特許文献1に記載のモータ制御装置においては、トルクリプルを低減するために高調波電流を印加することにより、電流位相角が最大トルク発生点からずれてしまい、モータ効率が低下していた。
本発明の目的は、3相交流モータにおいて、トルクリプルを低減しながらモータ効率を向上させることである。
本発明のモータ制御装置は、3相交流モータを制御する構成であって、トルク指示信号に応じて、前記3相交流モータのモータ電流の基本波成分である基本波電流の目標値を表す基本波電流指令値、および前記基本波電流指令値の整数倍の周波数を持った高調波成分である高調波電流の目標値を表す高調波電流指令値を生成する指令値生成手段と、前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値に従って、前記3相交流モータに与えるモータ電流を制御する電流制御回路、を備える。そして、前記指令値生成手段は、前記高調波電流の電流位相角が前記基本波電流の電流位相角と概ね同位相角に保持されるように、前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値を生成する。なお、指令値生成手段は、例えば、前記高調波電流の電流位相角が前記基本波電流の電流位相角に対して±15度の範囲内に保持されるように、前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値を生成する。
このモータ制御装置においては、高調波電流指令値を適切に生成することでトルクリプルを抑制することができる。また、基本波電流および高調波電流の電流位相角が互いに概ね同じになるように制御されるので、基本波電流が最大トルク出力となるように制御される場合には、高調波電流によってモータ電流の位相角が最大トルク点からずれることはない。よって、トルクリプルを抑制しながら、モータの効率を高めることができる。
前記基本波電流指令値のd軸成分とq軸成分との比率を、前記高調波電流指令値のd軸成分とq軸成分との比率と概ね同じにするようにしてもよい。この構成によれば、dq座標系で電流指令値を生成することができる。
前記高調波電流指令値は、例えば、前記高調波電流が前記基本波電流によって発生するトルクリプルを低減させるように生成する。また、前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値は、例えば、前記3相交流モータのトルクがほぼ最大となるように決定される。この構成によれば、トルクリプルの抑制、およびモータ効率の向上の双方が実現される。
本発明によれば、3相交流モータにおいてトルクリプルを低減しながらモータ効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態のモータ制御装置の構成を示す図である。実施形態のモータ制御装置1は、トルク指示信号に応じてモータ100を制御する。トルク指示信号は、例えば、ユーザにより与えられる。モータ100が電動車両の走行用モータである場合は、トルク指示信号は、アクセルの踏込み角度を表す情報である。モータ100は、この実施例では、3相交流モータである。また、モータ100は、例えば、埋込み磁石構造の同期モータIPMSM(Interior Permanent Magnet Synchronous Motor)である。
図2は、モータ100についての電流位相角βとトルクの関係を示す図である。ここで、電流位相角βは、dq座標系におけるq軸に対する進み角を表す。dq座標系は、UVW座標系からモータ100の回転に同期した回転座標変換した座標系である。d軸は、回転子の磁束方向であり、q軸は、d軸から90度進んだ方向である。
モータ100は、電流位相角βに応じて、マグネットトルクおよびリラクタンストルクを発生させる。マグネットトルクは、電流位相角βがゼロであるときに最大である。そして、マグネットトルクは、電流位相角βの絶対値が大きくなるにつれて低下してゆき、電流位相角βが±90度になるとゼロになる。一方、リラクタンストルクは、電流位相角βがゼロまたは±90度であるときにゼロとなり、0〜90度の領域で正の値となり、0〜−90度の領域で負の値となる。
モータ100の総トルクは、マグネットトルクおよびリラクタンストルクの和である。そして、図2に示す例では、電流位相角βが45度であるときに、総トルクが最大になっている。換言すれば、モータ100は、電流位相角βを45度に保持した状態で制御すれば、効率が向上する。すなわち、モータ100の効率を向上させるためには、電流位相角βを概ね45度に保持する必要がある。
図1に戻る。指令値生成部11は、トルク指示信号に応じて、電流指令値を生成する。電流指令値は、dq座標系におけるd軸成分指令値およびq軸成分指令値で表される。図1に示すモータ制御装置1においては、d軸成分指令値は「Id*+Idn*」で表され、q軸成分指令値は「Iq*+Iqn*」で表される。「Id*」は基本波電流のd軸成分の目標値であり、「Idn*」は高調波電流のd軸成分の目標値である。同様に、「Iq*」は基本波電流のq軸成分の目標値であり、「Iqn*」は高調波電流のq軸成分の目標値である。なお、指令値生成部11が電流指令値を生成する方法については、後で詳しく説明する。
誤差演算部12は、上述したd軸電流指令値とd軸電流検出値Idとの誤差を表すd軸電流誤差値を演算する。同様に、誤差演算部13は、上述したq軸電流指令値とq軸電流検出値Iqとの誤差を表すq軸電流誤差値を生成する。なお、誤差演算部12、13は、例えば、減算器により実現される。
dq電流制御部14は、d軸電流誤差値およびq軸電流誤差値に対してPI演算を行うことにより、電圧指令値Vd*、Vq*を生成する。2相/3相変換部15は、モータ100の位相θに基づいて、dq座標系の電圧指令値Vd*、Vq*を、UVW座標系の電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に変換する。電力変換部16は、例えば、IGBT等の半導体素子を含むインバータ回路であって、電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に相当する電圧をPWM制御等によりモータ100に与える。
位相演算部17は、モータ100の位相θを検出する。検出した位相θは、2相/3相変換部15および3相/2相変換部18に与えられる。3相/2相変換部18は、モータ100の位相θに基づいて、UVW座標系のモータ電流Iu、Iv、Iwを、dq座標系のモータ電流Id、Iq(d軸電流検出値Id、q軸電流検出値Iq)に変換する。ここで、3相/2相変換部18は、Iu、Iv、Iwの中の任意の2つ(図1では、Iu、Iw)から他の1つを求めることができる。よって、実施例では、Iu、Iwを検出するための電流センサが設けられている。
上記構成のモータ制御装置1は、d軸電流誤差値およびq軸電流誤差値を最小化するフィードバック系を備える。このフィードバック系により、モータ100は、電流指令値に制御される。なお、上記構成のモータ制御装置1において、指令値生成部11、誤差演算部12、13、dq電流制御部14、2相/3相変換部15、位相演算部17、3相/2相変換部18は、この実施例では、プロセッサを用いてソフトウェアプログラムを実行することにより実現される。
本発明に係る基本波電流制御手段および高調波電流制御手段は、例えば、図1に示す誤差演算部12、13、dq電流制御部14、2相/3相変換部15、電力変換部16、位相演算部17、3相/2相変換部18に相当し、制御手段は、例えば、指令値生成部11に相当する。また、本発明の他の態様の指令値生成手段は、例えば、指令値生成部11に相当し、電流制御回路は、例えば、誤差演算部12、13、dq電流制御部14、2相/3相変換部15、電力変換部16、位相演算部17、3相/2相変換部18に相当する。
次に、指令値生成部11が指令値を生成する方法について説明する。指令値生成部11は、与えられるトルク指示信号に応じて、電流指令値を生成する。
図3は、指令値生成部11の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば、定期的に繰り返し実行される。
図3は、指令値生成部11の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば、定期的に繰り返し実行される。
ステップS1では、トルク指示信号を読み込む。ステップS2では、トルク指示信号に応じて基本波電流指令値(即ち、生成すべき基本波電流)Idq*を算出する。基本波電流指令値Idq*は、モータ100のdq座標系における電流ベクトルである。ここで、この基本波電流指令値Idq*の大きさは、トルク指示信号に対して一意に決まっているものとする。また、基本波電流指令値Idq*の電流位相角βは、モータ100の総トルクが最大となるように決定される。図2に示す例では、「β=45度」が得られる。そして、基本波電流指令値のd軸成分Id*およびq軸成分Iq*は、下式により得られる。
Iq*=Idq* cosβ
Id*=−Idq* sinβ
図4は、ステップS2で算出される基本波電流指令値を模式的に示す図である。ここでは、「β=45度」である場合を示している。なお、基本波電流指令値Id*、Iq*は、トルク指示信号が一定であれば、dq座標系上では一定である。
Iq*=Idq* cosβ
Id*=−Idq* sinβ
図4は、ステップS2で算出される基本波電流指令値を模式的に示す図である。ここでは、「β=45度」である場合を示している。なお、基本波電流指令値Id*、Iq*は、トルク指示信号が一定であれば、dq座標系上では一定である。
ステップS3では、モータ100に対して予め作成してある特性マップから、係数Rおよび初期位相ψを取得する。特性マップには、例えば図5に示すように、トルク指示信号に対して係数Rおよび初期位相ψが登録されている。ここで、係数Rは、基本波電流に対する高調波電流の大きさを表す。初期位相ψは、後で図面を参照しながら説明するが、高調波指令値を算出するための初期値である。そして、係数Rおよび初期位相ψは、実測またはシミュレーション等によって、モータ100のトルクリプルを十分に低減するように決定されている。したがって、ステップS3では、トルク指示信号に対応する係数Rおよび初期位相ψが抽出されることになる。
ステップS4では、高調波電流指令値(即ち、生成すべき高調波電流)Idqn*を算出する。高調波電流指令値Idqn*も、モータ100のdq座標系における電流ベクトルである。そして、高調波電流指令値Idqn*の大きさは、係数Rを用いて下式で表される。
Idqn*=Idq*×R
また、高調波電流指令値Idqn*のd軸成分Idn*およびq軸成分Iqn*は、下式により得られる。なお、「n」は整数である。また、「θ」はモータ100の位相である。
Idn*=Idqn* cosβ sin(6nθ+ψ)
Iqn*=Idqn* sinβ sin(6nθ+ψ)
ここで、高調波電流指令値Idqn*の電流位相角βは、基本波電流指令値Idq*と同じ(或いは、概ね同じ)である。すなわち、図2に示す例では、「β=45度」である。
Idqn*=Idq*×R
また、高調波電流指令値Idqn*のd軸成分Idn*およびq軸成分Iqn*は、下式により得られる。なお、「n」は整数である。また、「θ」はモータ100の位相である。
Idn*=Idqn* cosβ sin(6nθ+ψ)
Iqn*=Idqn* sinβ sin(6nθ+ψ)
ここで、高調波電流指令値Idqn*の電流位相角βは、基本波電流指令値Idq*と同じ(或いは、概ね同じ)である。すなわち、図2に示す例では、「β=45度」である。
図6は、ステップS4で算出される高調波電流指令値を模式的に示す図である。ここでは、「β=45度」である場合を示している。高調波電流指令値Idqn*は、「β=45度」を保持したまま、基本波電流の周波数の6n(nは、整数)倍の周波数で変動する。すなわち、Idn*およびIqn*は、所定の比率(ここでは、1:1)を保持しながら、図6(a)に示す状態から順番に図6(g)に示す状態へ進んで図6(a)に示す状態に戻る過程を繰り返す。なお、図6(a)〜図6(g)は、代表的な状態を模式的に示したものであって、Idn*およびIqn*はこれらの状態に限るものではない。また、初期位相ψは、基本波電流の6n倍の周波数で変動するIdn*、Iqn*の開始位置を表している。例えば、「ψ=0」は、図6(c)に示す状態から高調波電流の周期が始まり、「ψ=90」は、図6(a)に示す状態から高調波電流の周期が始まることになる。
ステップS5では、上記演算により得られた基本波指令値および高調波指令値を出力する。図1に示すモータ制御装置1においては、d軸電流の指令値として「Id*+Idn*」が出力され、q軸電流の指令値として「Iq*+Iqn*」が出力される。
このように、実施形態のモータ制御装置1においては、基本波電流指令値および高調波電流指令値の電流位相角βは、いずれもモータ100の総トルクが最大になる点(図2に示す実施例では、β=45度)に保持される。すなわち、基本波電流の電流位相角は最大トルク点に設定され、高調波電流の電流位相角はその基本波電流の電流位相角と同位相角に保持される。このため、要求されたトルクを得るために必要な電流が、常に最小化され、モータ効率が向上する。また、モータ電流の自乗に比例する銅損が最小となり、発熱量が少なくなる。
一方、高調波電流指令値は、トルクリプルを低減するように決定されている。実施例では、トルクリプルを低減するように、係数Rおよび初期位相ψが選択されている。したがって、モータ100のトルクリプルは、図7に示すように、高調波電流を与えない場合と比較して大幅に抑制される。すなわち、実施形態のモータ制御装置1によれば、モータ100のトルクリプルを低減しながら、モータ100の効率が向上する。
なお、上述の実施例では、高調波電流の電流位相角が基本波電流の電流位相角と同じ位相角に保持されるように電流指令値が設定されるが、本発明は、必ずしもこれらの電流位相角が完全に一致している必要はなく、高調波電流の電流位相角が基本波電流の電流位相角に対して概ね同位相角であれば良く、±15度程度の範囲内にあれば一定の効果が得られる。もっとも、高調波電流の電流位相角が基本波電流の電流位相角に対して±10度、±5度、±3度、±2度、±1度、または同位相角に保持されることが好ましい。
また、上述の実施例では、基本波電流および高調波電流の電流位相角が最大トルク点に保持されるように電流指令値が設定されるが、本発明は、必ずしも最大トルク点に保持される必要はない。すなわち、電流指令値は、最大トルク点以外においてモータ100の総トルクが十分に高くなる基本波電流および高調波電流を生成するものや、弱め界磁制御をする場合等にモータ100の総トルクが低くなる基本波電流および高調波電流を生成するもであってもよい。
図8は、本発明の他の実施形態のモータ制御装置の構成を示す図である。他の実施形態のモータ制御装置2においては、基本波電流を制御するための基本波電流制御系と高調波電流を制御するための高調波電流制御系とが分離している。なお、基本波電流制御系は、基本的には、図1に示した回路と同じ構成である。ただし、基本波電流制御系には、指令値生成部21から、基本波電流指令値Id*、Iq*が与えられる。また、基本波電流制御系は、dq電流制御部14から出力される電圧指令値に、高調波電流制御系で得られる演算結果を加算する加算器31、32を備えている。
指令値生成部21は、基本的には、図3に示すフローチャートの処理を実行する。ただし、指令値生成部21は、ステップS4において、下式を用いて高調波電流指令値を生成する。
誤差演算部22、23は、それぞれ、高調波電流指令値Idn*、Iqn*と、検出された高調波電流Idn、Iqnとの誤差を演算する。dq高調波電流制御部24は、誤差演算部22、23により得られる誤差情報に対応する電圧指令値Vdn*、Vqn*を生成する。乗算器25は、モータ100の位相θに対して「6n(nは、整数)」を乗算する。高調波座標逆変換部26は、乗算器25により得られる「6nθ」を利用して、高調波座標系で表される電圧指令値Vdn*、Vqn*を、dq座標系上の電圧指令値に変換する。なお、この変換は、位相回転を打ち消すための逆回転演算に相当する。
高調波検出部27は、たとえば、ハイパスフィルタにより実現され、3相/2相変換部18により得られるモータ電流Id、Iqから高調波成分を検出する。高調波座標変換部28は、「6nθ」を利用して、高調波検出部27により得られる高調波成分を、高調波座標系上の高調波電流値Idn、Iqnに変換する。この電流値Idn、Iqnは、誤差演算部22、23に与えられる。
このように、図8に示すモータ制御装置2は、基本波電流制御系および高調波電流制御系が互いに分離している。このため、モータ制御装置2は、図1に示すモータ制御装置1と比較すると、トルクリプル低減および効率向上を図るための最適化設計が容易になり、動作の安定性の向上が期待される。
なお、本発明に係る指令値生成手段は、例えば、指令値生成部21に相当する。また、電流制御回路は、例えば、誤差演算部12、13、dq高調波電流制御部14、2相/3相変換部15、電力変換部16、位相演算部17、3相/2相変換部18、誤差演算部22、23、dq高調波電流制御部24、乗算器25、高調波座標逆変換部26、高調波座標変換部28、高調波検出部27、加算器31、32に相当する。
1、2 モータ制御装置
11、21 指令値生成部
12、13 誤差演算部
14 dq電流制御部
15 2相/3相変換部
16 電力変換部
17 位相演算部
18 3相/2相変換部
22、23 誤差演算部
24 dq高調波電流制御部
25 乗算器
26 高調波座標逆変換
28 高調波座標変換部
27 高調波検出部
31、32 加算器
100 モータ
11、21 指令値生成部
12、13 誤差演算部
14 dq電流制御部
15 2相/3相変換部
16 電力変換部
17 位相演算部
18 3相/2相変換部
22、23 誤差演算部
24 dq高調波電流制御部
25 乗算器
26 高調波座標逆変換
28 高調波座標変換部
27 高調波検出部
31、32 加算器
100 モータ
Claims (5)
- 3相交流モータを制御するモータ制御装置であって、
トルク指示信号に応じて、前記3相交流モータのモータ電流の基本波成分である基本波電流の目標値を表す基本波電流指令値、および前記基本波電流指令値の整数倍の周波数を持った高調波成分である高調波電流の目標値を表す高調波電流指令値を生成する指令値生成手段と、
前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値に従って、前記3相交流モータに与えるモータ電流を制御する電流制御回路、を備え、
前記指令値生成手段は、前記高調波電流の電流位相角が前記基本波電流の電流位相角と概ね同位相角に保持されるように、前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値を生成する
ことを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記基本波電流指令値のd軸成分とq軸成分との比率は、前記高調波電流指令値のd軸成分とq軸成分との比率と概ね同じである
ことを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記高調波電流指令値は、前記高調波電流が前記基本波電流によって発生するトルクリプルを低減させるように生成される
ことを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値は、前記3相交流モータのトルクがほぼ最大となるように決定される
ことを特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記指令値生成手段は、前記高調波電流の電流位相角が前記基本波電流の電流位相角に対して±15度の範囲内に保持されるように、前記基本波電流指令値および前記高調波電流指令値を生成する
ことを特徴とするモータ制御装置。
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