JP2009182441A - 通信装置およびキャリブレーション方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】増幅器の送信電力依存性による影響を抑えた状態で試験信号を送信し、受信側での高精度なキャリブレーションを実現する通信装置を得ること。
【解決手段】本発明にかかる通信装置は、複数のアンテナを有し、複数のアンテナ間で試験信号の送受信を行うことにより複数アンテナのキャリブレーションを行うTDD方式の通信装置であって、アンテナから送信する信号の電力を調整する構成として、入力信号を増幅させる増幅器(121〜12M)と、増幅器(121〜12M)から出力された信号を減衰させる、減衰率が可変の減衰器(131〜13M)と、減衰率を制御する制御部(15)と、を備え、制御部(15)は、減衰器(131〜13M)が試験信号を減衰させる場合、減衰後の試験信号がキャリブレーション処理で使用可能な電力の信号となるように、減衰率を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明にかかる通信装置は、複数のアンテナを有し、複数のアンテナ間で試験信号の送受信を行うことにより複数アンテナのキャリブレーションを行うTDD方式の通信装置であって、アンテナから送信する信号の電力を調整する構成として、入力信号を増幅させる増幅器(121〜12M)と、増幅器(121〜12M)から出力された信号を減衰させる、減衰率が可変の減衰器(131〜13M)と、減衰率を制御する制御部(15)と、を備え、制御部(15)は、減衰器(131〜13M)が試験信号を減衰させる場合、減衰後の試験信号がキャリブレーション処理で使用可能な電力の信号となるように、減衰率を制御する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数のアンテナを備え、アンテナ毎のアナログ特性の差を高精度に補償する通信装置およびキャリブレーション方法に関する。
高速無線通信への需要は高く、高速な無線通信伝送技術が必要とされている。そのため、最近では送信側の無線機(送信機)および受信側の無線機(受信機)が複数アンテナを用いて高速信号伝送を行う技術が広く研究されている。今後の移動通信では基地局が複数の無線端末機へ送信ビームを用いて同時に空間多重伝送する環境も想定される。また、無線端末機においても適切な送信ビーム形成を行うと通信に必要な送信電力を低減できる。従って、高精度な送信ビーム形成技術は今後の重要な課題と考えられる。
その中で、上りリンクと下りリンクで同一周波数を交互に用いるTDD(Time Division Duplex)方式では、送信ビームを形成するにあたり、伝搬路可逆性を利用できる利点に期待が寄せられている。通常、送信ビームを適切に制御するためには送信機でチャネル情報が必要となる。この際、TDD方式において理想的な伝搬路可逆性が得られると、受信機から送信機へ(すなわち、逆リンクで)送信されるパイロット信号を用いて送信機がチャネル測定をすることで、容易に送信機から受信機へのチャネル状態を把握できる。
しかし、現実には送信機のアンテナ端から受信機のアンテナ端までの実伝搬路で可逆性は成り立つが、送信機と受信機の回路内のアナログデバイスの特性差により、デジタル領域で測定される伝搬路(以下、測定伝搬路と呼ぶ)では完全な可逆性が成り立たない。
そのため、デジタル領域で伝搬路測定を行う無線機では、可逆性を用いるために送受信系アナログ特性差を補償できるキャリブレーションが通常必要となる。そして、下記特許文献1には、このような、アナログ特性差を補償するキャリブレーションを実現するキャリブレーション装置が記載されている。具体的には、無線機内の複数アンテナ間でキャリブレーション用の試験信号のやり取りを行い、チャネル測定結果に基づいてキャリブレーション(アナログ特性差の補償)を行う方法が記載されている。
ここで、上記特許文献1に記載のキャリブレーション装置による方法を含む一般的なキャリブレーション方法では、実際の通信時(実環境で通信を行う場合)よりも小さい送信電力で試験信号を送信し、キャリブレーションを行う。これは、無線機内の複数アンテナが近い位置関係にあり、適切な受信電力とするためには、送信電力を抑える必要があるためである。すなわち、受信電力が大きすぎると、受信増幅器が飽和して適切なチャネル測定が行えない可能性があるからである。
一方、実際の通信時には、試験信号よりも大きな送信電力で信号を送信するが、無線機内の送信増幅器の特性は送信電力依存性をもち、増幅率又は送信電力が大きく変化すると、それに応じて送信信号の位相が変化する。そのため、試験信号を用いてキャリブレーションを行い、アンテナ間の位相関係を合わせても、実際の通信時における通信信号の送信時は電力依存性によって増幅器の特性が変化し、アンテナ間での位相関係を保持できない、という問題があった。すなわち、送信増幅器の増幅率を低く抑えることにより試験信号の送信電力を調整してキャリブレーションを行った場合には、補償精度が劣化する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力依存性に起因する増幅器の特性変動の影響を最小限に抑え、高精度にアンテナのキャリブレーションを行う通信装置およびキャリブレーション方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のアンテナを有し、当該複数のアンテナ間で試験信号の送受信を行うことにより当該複数アンテナのキャリブレーションを行うTDD方式の通信装置であって、前記アンテナから送信する信号の電力を調整する構成として、入力信号を増幅させる増幅手段と、前記増幅手段から出力された信号を減衰させる、減衰率が可変の減衰手段と、前記減衰手段の減衰率を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記減衰手段が試験信号を減衰させる場合、減衰後の試験信号がキャリブレーション処理で使用可能な電力の信号となるように、前記減衰率を制御することを特徴とする。
この発明によれば、アンテナ間のキャリブレーションを行うための試験信号を送信するにあたって、アナログ変換された後の試験信号に対して所定のアナログ信号処理を実行して通常動作時に送信する信号の電力と同程度になるまで送信電力を一旦増幅し、さらに、当該増幅した信号をキャリブレーションが実行可能なレベルの送信電力となるまで減衰させて送信することとしたので、増幅器の送信電力依存性による影響を抑えた状態で試験信号を送信することができ、試験信号の受信側では、高精度にキャリブレーションを行うことができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる通信装置およびキャリブレーション方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
ここでまず、TDD方式におけるキャリブレーションの必要性について図1を用いて説明する。図1は、実環境における通信装置#1および#2間の信号伝送モデルの一例を示す図である。図1において、T1,T2,…,TMは、アンテナ#1,#2,…,#Mに対応する送信系のRFアナログ特性を示し、また、R1,R2,…,RMは、アンテナ#1,#2,…,#Mに対応する受信系のRFアナログ特性を示している。また、DACはデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログコンバータ、ADCは、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタルコンバータを示している。なお、送信系のRFアナログ特性は、送信増幅器、アナログ経路、アナログフィルタなどの特性を含み、受信系のRFアナログ特性は、受信増幅器、アナログ経路、アナログフィルタなどの特性を含む。
TDD方式の通信では、通信装置が複数アンテナを用いて送信ビーム形成を行うにあたり、伝搬路可逆性を利用できる利点に期待が寄せられている。可逆性の成り立つTDD方式では上り(下り)リンクのチャネルを測定することで、下り(上り)リンクのチャネル状態を把握できる。その結果、受信側の通信装置がチャネル測定結果を制御情報としてフィードバックしなくても、送信側の通信装置は逆リンクでのチャネル測定結果を利用して送信ビーム制御が可能となる。たとえば、基地局から無線端末局への送信ビーム制御では、基地局は、無線端末局から自局への上りリンクにおけるチャネル測定結果を利用できる。しかしながら、現実には、図1に示したように実伝搬路での可逆性は成り立つものの、各送受信系アナログデバイスには特性差がある。そのため、送受信信号には、上りリンクと下りリンクで異なる位相雑音が加わり、デジタル領域で測定される伝搬路は上下リンクで異なる。従って、伝搬路可逆性(逆リンクでのチャネル測定結果)を利用するためには送受信アナログ特性差を補償するキャリブレーションが必要となる。ここで、RFアナログ特性T1,T2,…,TM又は送信電力が大きく変化すると、それに応じて送信増幅器の特性も変化する。すなわち、送信増幅器の特性は送信電力依存性を持つのが一般的である。
したがって、本発明にかかる通信装置では、以下の各実施の形態で示す手順によりキャリブレーションを実行する。
実施の形態1.
図2は、本実施の形態における通信装置の構成例を示す図であり、キャリブレーションを行うために必要な最小限の構成例を示している。図2に示したように、本実施の形態の通信装置1は、DAC111〜11M、増幅器121〜12M、減衰器131〜13M、ADC141〜14Mおよび制御部15を含む。また、減衰器131〜13Mには、それぞれアンテナが接続させている。なお、各増幅器の増幅率および各減衰器の減衰率は可変とする。本実施の形態ではキャリブレーション時に送信する試験信号を減衰器により減衰さることを特徴とする。
図2は、本実施の形態における通信装置の構成例を示す図であり、キャリブレーションを行うために必要な最小限の構成例を示している。図2に示したように、本実施の形態の通信装置1は、DAC111〜11M、増幅器121〜12M、減衰器131〜13M、ADC141〜14Mおよび制御部15を含む。また、減衰器131〜13Mには、それぞれアンテナが接続させている。なお、各増幅器の増幅率および各減衰器の減衰率は可変とする。本実施の形態ではキャリブレーション時に送信する試験信号を減衰器により減衰さることを特徴とする。
DAC11m(m=1,2,…,M)は、デジタル/アナログコンバータであり、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。増幅器12mは、入力信号を増幅させる。減衰器13mは、入力信号を減衰させる。ADC14mは、アナログ/デジタルコンバータであり、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。制御部15は、増幅器12mが増幅処理を行う際の増幅率および減衰器13mが減衰処理を行う際の減衰率を個別に決定し、決定結果に従った処理を実行するように各増幅器および減衰器を制御する。
なお、DAC11mから出力された信号(送信信号)は、増幅器12mによる増幅処理やフィルタリング処理を含む所定の処理が実行された後、減衰器13mへ入力される。そして、減衰器13mにおいて電力値が所望の値となるように調整された後、対応するアンテナを介して送信される。このときのDAC11mから出力され減衰器13mに入力されるまでの系(送信系)におけるRFアナログ特性を図2では「Tm」で示している。また、各アンテナで受信された信号は、対応する減衰器13mから出力され、所定の処理が実行された後、ADCへ入力される。このときの減衰器13mから出力されADC14mに入力されるまでの系(受信系)におけるRFアナログ特性を図2では「Rm」で示している。
つづいて、本実施の形態の通信装置1の動作について、図3を用いて説明する。図3は、通信装置1の動作の一例を示すフローチャートであり、キャリブレーションを実行した後に他の通信装置と通信する場合の制御手順を示している。
(制御#1)キャリブレーションを行うにあたり、制御部15は、各増幅器の増幅率及び減衰器の減衰率を決定し、決定した増幅率および減衰率を各増幅器及び各減衰器へそれぞれ設定する(ステップS31)。ここでは、各増幅器で使用する増幅率が通常動作時(他の通信装置と通信を行う場合)に使用する値にできるだけ近くなるように、かつ各減衰器で減衰させた後の信号(試験信号)の電力が既存のキャリブレーション処理時に送信する試験信号の電力(所望電力)に近くなるように(キャリブレーションで使用できる電力の試験信号となるように)、増幅率および減衰率を設定する。すなわち、従来の(既存の)キャリブレーション処理では、増幅器のみを制御し、増幅率を通常動作時とは異なる値とすることにより試験信号の電力が所望の値となるように調整しているのに対して、通信装置1では、増幅率および減衰率を制御し、通常動作時に増幅器12mから出力する信号(通信信号)の電力とキャリブレーション処理時に増幅器12mから出力する信号(試験信号)の電力とを同程度に保ちつつ受信側での試験信号の受信電力が所望の値となるように調整する。
(制御#2)次に、アナログ特性差を補償するキャリブレーションを行う(ステップS32)。具体的には、自身が備えるアンテナ間で試験信号のやり取りを行いアンテナ間のアナログ特性差を補償する。なお、キャリブレーション方法には従来からさまざまな方法があり、既存のいかなる方法を用いても構わない。
(制御#3)他の通信装置との間で通信信号の送受信を行う場合、制御部15は、各減衰器(減衰器131〜13M)の減衰率を低減するように制御を行い、通信信号の送受信を行う(ステップS33)。特別な場合として、減衰率を0とし、減衰を行わない構成としてもよい。なお、増幅率については、通常動作時に使用する増幅率となるように制御する。また、上記(制御#2)で実行したキャリブレーション結果を反映させた通信信号を送信する。
以上のように、通信装置1は減衰器を備え、上記(制御#1)ではキャリブレーション実行時の減衰器の減衰率を高める(入力信号の電力を下げる)ように設定を行い、さらに、増幅器の増幅率を従来のキャリブレーション方法を実行する場合よりも大きな値に設定することとした。すなわち、キャリブレーション用の試験信号を一旦大きく増幅させた後、減衰されてから送信することとした。これにより、受信側(受信系)では従来のキャリブレーション方法を実行する場合と同程度の電力で試験信号を受信できる。したがって、キャリブレーション用の試験信号送信時と通信信号送信時における送信増幅器の送信電力又は増幅率の差を従来技術よりも小さくでき、送信増幅器の電力依存性の問題を緩和できる。この結果、従来のキャリブレーション方法ではキャリブレーションを行ってもキャリブレーション時と通信時の送信電力の違いによる増幅器特性変化が問題となったが、本実施の形態の通信装置1では、この問題を低減できる。
特に、望ましい構成としては、(制御#1)において増幅器の増幅率を通信信号送信時と同じとし、キャリブレーション用の試験信号を受信系が受信できるよう減衰器の減衰率を大きく調整する。この場合、増幅器の設定は通信時(通常動作時)とキャリブレーション実行時で同じ電力状態となるため、通信時と同じ状態でキャリブレーションを行える。その結果、キャリブレーション時に送信する試験信号と通信時送信する通信信号の送信電力の差によって生じた増幅器の特性差の問題を完全に解消できる。
ここで、本実施の形態では、上述した(制御#1)および(制御#2)で減衰器特性を含めてキャリブレーションを行うのに対して、(制御#3)では減衰率をキャリブレーション時と異なる値として通信信号の送受信を行うが、この場合にも上下リンクの可逆性を維持できることを説明する。
まず、(制御#1)および(制御#2)の減衰器の設定状態では、キャリブレーションによって上下リンクの伝搬路可逆性を利用できる状態が構築される。次に、減衰器は一般に上下リンクで同じ特性を有する点に着目すると、減衰率を変化させたとしても上下リンクの減衰率は同一の設定となる。すなわち、下り(又は上り)リンクで減衰率が変化した分、上り(下り)リンクにおいても減衰率が変化し、減衰率を変化させた後も上下リンクの間の可逆性は維持される。このように、キャリブレーション時と通常動作時(通信信号送信時)とで減衰器の減衰率を変更しても、TDD方式における伝搬路可逆性を維持できる。
以上をまとめると、本実施の形態では、キャリブレーション時に、試験信号を送信するアンテナの送受信系に共通する部分に減衰器を挿入することを特徴とし、この系における送信増幅率を大きくすることで増幅器を通信信号送信時に近い状態として送信増幅器の電力依存性の問題を解消する。また、通常動作時(通信信号の送信時)には減衰器の減衰率を0又は小さくすることを特徴とし、伝搬路可逆性を利用できる状態と保ったまま、アンテナから放射される送信電力を通信に必要な値とする。本実施の形態で示した手順でキャリブレーションを行うことにより、従来のキャリブレーションにおいて問題であった送信増幅器の電力依存性の問題を解消できる。
また、図2に示した通信装置は、説明の便宜上アンテナ数と同じ数の減衰器を備えた構成としたが、一部のアンテナに対応する系のみが減衰器を備える構成であってもよい。すなわち、少なくとも1つのアンテナの系のみが減衰器を備えた構成であればよい。例えば、2アンテナのキャリブレーションでは、一方のアンテナ(基準アンテナ)の系に対してのみ減衰器を挿入すれば、上記(制御#1)および(制御#2)で示した手順でのキャリブレーションが実現できる。このとき、基準アンテナからは減衰された試験信号が送信される。一方、基準アンテナ以外のアンテナからは減衰されていない試験信号が送信されるが、この信号は、基準アンテナで受信された後、減衰される。
また、上記説明では、図2に示した通信装置1が備える各減衰器の減衰率を可変とし、上記(制御#3)として、制御部15が各減衰器の減衰率を低減させる(0とする場合を含む)場合の例について示したが、各減衰器の減衰率は可変でなくてもよい。たとえば、図4に示したように、減衰器あり/なしを選択するための切り替えスイッチ21mを備えた構成とすれば、各減衰器減衰率は可変でなくてもよい。この場合、「減衰器なし」は「減衰率0」の状態に相当する。通信装置1aの制御部15aは、通信装置1の制御部15が行う減衰器13mの減衰率の制御に代えて、切り替えスイッチ21mの制御を行う。なお、切り替えスイッチ21mおよび制御部15aが信号選択手段としての動作を行う。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2について説明する。実施の形態1では、上記(制御#2)で実行するキャリブレーションの方法として、既存の方法が利用可能であることを述べたが、本実施の形態では、既存方法の一例として、上記特許文献1に記載された技術を利用する場合について説明する。
つづいて、実施の形態2について説明する。実施の形態1では、上記(制御#2)で実行するキャリブレーションの方法として、既存の方法が利用可能であることを述べたが、本実施の形態では、既存方法の一例として、上記特許文献1に記載された技術を利用する場合について説明する。
図5は、実施の形態2の通信装置の構成例を示す図である。本実施の形態の通信装置1bは、実施の形態1の通信装置1(図2参照)に対して、チャネル測定・補正係数制御部31および補正部32が追加された構成をとる。なお、これら以外の部分については、実施の形態1で説明した通信装置1の各部と同一であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
チャネル測定・補正係数制御部31は、各アンテナについてのキャリブレーションを行い、補正部32が各アンテナから送信する信号を補正する際に使用する補正係数を算出する。すなわち、キャリブレーション手段としての動作を行う。補正部32は、チャネル測定・補正係数制御部31により算出された補正係数を利用して、各アンテナから送信する信号を補正する。
特許文献1に記載のキャリブレーション装置によるキャリブレーション(位相差検出方法)は3アンテナ以上の場合に適用可能であるが、上記(制御#2)としてそのまま適用可能である。この場合、通信装置1bは、アンテナ間の距離又は位相差のデータをあらかじめ保持しておく。データは、たとえばチャネル測定・補正係数制御部31で保持しておく。
キャリブレーションでは、まず、アンテナ#1および#2からアンテナ#M(M≧3)へパイロット信号(試験信号)を送信してチャネル測定・補正係数制御部31がアンテナ#Mにおけるチャネル測定を行い(S51、S52)、次に、アンテナ#Mからアンテナ#1および#2へパイロット信号を送信してチャネル測定・補正係数制御部31がアンテナ#1およびアンテナ#2におけるチャネル測定を行う(S53、S54)。
次に、上記チャネル測定を実行して得られた各チャネル測定値と、保持しておいたアンテナ間の距離又は位相差のデータと、に基づいて、チャネル測定・補正係数制御部31が補正係数を決定し、補正部32は、アンテナごとに、送信信号の位相補正を行う。補正方法の詳細は特許文献1に記載された手順と同様である。すなわち、補正部32は、入力された各送信信号に対して、対応する補正係数を乗算することにより位相補正を行う。
このように、上述した(制御#2)におけるキャリブレーション方法として、特許文献1に記載のキャリブレーション装置によるキャリブレーションが適用可能である。
なお、本実施の形態では、通信装置1に対してチャネル測定・補正係数制御部31および補正部32を追加して通信装置1bを実現する場合について説明したが、通信装置1a(図4参照)に対してチャネル測定・補正係数制御部31および補正部32を追加することも可能である。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、上記(制御#2)におけるキャリブレーションの方法として、上記実施の形態2で示した方法とは異なる方法を利用する場合について説明する。
つづいて、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、上記(制御#2)におけるキャリブレーションの方法として、上記実施の形態2で示した方法とは異なる方法を利用する場合について説明する。
図6は、実施の形態3の通信装置による信号伝送モデルの一例を示す図であり、TDD方式の通信装置である基地局の1アンテナと無線端末のアンテナ#mとの間の伝送モデルを示している。なお、図6に示した本実施の形態の通信装置(無線端末)の構成は、実施の形態2で示した通信装置1bと同様であり、同一部分には同一の符号を付している。なお、補正部32は、入力信号に対して補正係数(um)を乗算する複数の補正係数乗算部32m(m=1,…,M)を備えている。以下、基地局および無線端末のアンテナ#mの送信アナログ利得をそれぞれTBS,Tm、受信アナログ利得をそれぞれRBS,Rmとして説明を行う。通常、無線通信システムにおいてTBS,Tm,RBS,Rmは、フェージング周期に比べて十分長い時間単位tRF(例えば、10秒以上)でアナログデバイスの温度特性に応じて変動する。
このとき、基地局と無線端末のアンテナ#mの間のデジタル領域において測定される上りリンク測定伝搬路の利得hm (UL)および下りリンク測定伝搬路の利得hm (DL)はそれぞれ次式(1)で表される。
hm (UL)=Tm・gm (UL)・RBS
hm (DL)=TBS・gm (DL)・Rm …(1)
hm (UL)=Tm・gm (UL)・RBS
hm (DL)=TBS・gm (DL)・Rm …(1)
ここで、gm (UL),gm (DL)はそれぞれ上りリンクおよび下リンクにおける基地局と無線端末のアンテナ#mの間の実伝搬路の利得である。電波伝搬理論によれば変動の無い実伝搬路では可逆性が成り立ちgm (UL)=gm (DL)となる。この関係は、アンテナのカップリングや種々の反射のある無線通信環境で成り立つ。
ここでは、図6に示すように無線端末のアンテナ#mのデジタル領域(無線端末の各アンテナに対応するデジタル信号処理部)においてそれぞれ複素補正係数um(m=1,…,M)を送信信号に乗じてキャリブレーションを行う。具体的には、補正係数乗算部32mが複素補正係数umを乗算する。このとき、基地局と無線端末のアンテナ#mの間の補正を行った上りリンク測定伝搬路はumhm (UL)、補正を行った下りリンクの測定伝搬路はhm (DL)と表される。従って、無線端末のアンテナ#m(m=1,…,M)と基地局の間で可逆性を維持するためには次式(2)の条件が必要となる。
式(1)を用いると、式(2)は次式(3)の形式に書き表せる。
ここで、u1=1と設定し、さらに、um(m=2,…,M)を次式(4)に設定すれば上式(3)は満たされる。
ここで、hm self,Fは無線端末のアンテナ#mからアンテナ#1への測定伝搬路の利得、hm self,Rは無線端末のアンテナ#1からアンテナ#mへの測定伝搬路の利得であり、これらは、それぞれ次式(5)で表される。
hm self,F=(LmTm)・gm self,F・(L1R1)
hm self,R=(L1Tl)・gm self,R・(LmRm) …(5)
hm self,F=(LmTm)・gm self,F・(L1R1)
hm self,R=(L1Tl)・gm self,R・(LmRm) …(5)
ここで、Lmは無線端末のアンテナ#mに対応する減衰器の利得、gm self,Fは無線端末のアンテナ#mからアンテナ#1への実伝搬路の利得、gm self,Rは無線端末のアンテナ#1からアンテナ#mへの実伝搬路の利得であり、実伝搬路では可逆性(gm self,R=gm self,F)が成り立つ。上式(5)ではキャリブレーション時の各アンテナにおける減衰器の影響Lmを含んでいる。
従って、減衰器の存在下で上式(4)の係数を設定すれば、キャリブレーションを行える。以下に、本実施の形態の通信装置におけるキャリブレーション(実施の形態1で示した(制御#2)におけるキャリブレーション)の手順を示す。なお、本手順のフローチャートを図7に示す。
(手順#2−1)各アンテナ#mからパイロット信号(試験信号)を送信し、さらに、これらのパイロット信号をアンテナ#1で受信し、受信パイロット信号を用いてアンテナ#m(m=2,…,M)からのパイロット信号に対応するチャネル(測定伝搬路の利得)hm self,Fを測定する(ステップS71)。チャネル測定は、チャネル測定・補正係数制御部31が行う。
(手順#2−2)アンテナ#1からパイロット信号を送信し、さらに、このパイロット信号をアンテナ#m(M=2,…,M)で受信し、受信パイロット信号を用いてアンテナ#1からのパイロット信号に対応する各チャネルhm self,Rを測定する(ステップS72)。チャネル測定は、チャネル測定・補正係数制御部31が行う。
(手順#2−3)チャネル測定・補正係数制御部31は、上記手順(2−1)および(2−2)を実行して得られた測定チャネル情報hm self,F,hm self,R(m=2,…,M)を用いて、アンテナ#mの補正係数um=hm self,R/hm self,Fを算出する(ステップS73)。
(手順#2−2)アンテナ#1からパイロット信号を送信し、さらに、このパイロット信号をアンテナ#m(M=2,…,M)で受信し、受信パイロット信号を用いてアンテナ#1からのパイロット信号に対応する各チャネルhm self,Rを測定する(ステップS72)。チャネル測定は、チャネル測定・補正係数制御部31が行う。
(手順#2−3)チャネル測定・補正係数制御部31は、上記手順(2−1)および(2−2)を実行して得られた測定チャネル情報hm self,F,hm self,R(m=2,…,M)を用いて、アンテナ#mの補正係数um=hm self,R/hm self,Fを算出する(ステップS73)。
このように、本実施の形態のキャリブレーションでは、チャネル測定・補正係数制御部31において、特定の1つのアンテナから信号を送信してm番目のアンテナにおいてチャネルを測定し、さらに、m番目のアンテナから信号を送信して当該特定のアンテナでチャネルを測定し、前記2つのチャネル測定値の比を用いて送信信号または受信信号の振幅位相(振幅および位相)または位相を補正することとしたので、測定伝搬路において可逆性を保持できる。伝搬路可逆性を保持できることは上述の式(1)〜(5)における理論展開としても証明される。
なお、本実施の形態で述べた手法は、実施の形態2で示したキャリブレーションとは異なり、アンテナ間隔等のデータを予め保持しておく必要がない(アンテナ間隔等のデータを利用せずにキャリブレーションが実行できる)。また、実施の形態2で示したキャリブレーションは3アンテナ以上の場合に適用可能であったが、本実施の形態のキャリブレーションは2アンテナ以上(M≧2)であれば適用可能である。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4について説明する。本実施の形態は実施の形態1で示した(制御#1)において増幅器の増幅率と減衰器の減衰率を決定する方法について説明する。
つづいて、実施の形態4について説明する。本実施の形態は実施の形態1で示した(制御#1)において増幅器の増幅率と減衰器の減衰率を決定する方法について説明する。
キャリブレーションを行う際の試験信号の受信電力は受信増幅器の許容範囲に収める必要がある。そこで、まず微弱な試験信号を対象送信アンテナから一旦送信し、対象となる受信アンテナで受信する。その受信電力レベルが許容可能な範囲となるように送信増幅器(図2に示した通信装置1の増幅器12mに相当)の増幅率を上げた後、その状態を基準として以後減衰器(図2に示した通信装置1の減衰器13mに相当)の減衰率と送信増幅器の増幅率を同じ変化率で増加させる。例えば、増幅率を10dB増加すれば、減衰率も同時に10dB増加する。この操作を送信増幅器の増幅率が通信信号送信状態と同程度となるまで、何度も繰り返す。
送信増幅器の増幅率とこれに対応する減衰器の減衰率を同じ率で同時に変更することにより、試験信号を受信するアンテナでは同じ受信電力状態を保つことができる。また、受信側での受信電力を受信増幅器の許容範囲内に収めた状態を維持したまま送信増幅器を通信時と同じ状態に近づけることができる。
このように、送信増幅器の増幅率と減衰器の減衰率を同じ率で何度も変更することも本発明の特徴の一つに属する。
以上のように、本発明にかかる通信装置およびキャリブレーション方法は、複数アンテナのキャリブレーションを行う場合に有用であり、特に、近接するアンテナ間で試験信号を送受信してキャリブレーションを行う通信装置およびキャリブレーション方法に適している。
1、1a、1b 通信装置
111〜11M DAC
121〜12M 増幅器
131〜13M 減衰器
141〜14M ADC
15、15a 制御部
211〜21M 切り替えスイッチ
31 チャネル測定・補正係数制御部
32 補正部
321〜32M 補正係数乗算部
111〜11M DAC
121〜12M 増幅器
131〜13M 減衰器
141〜14M ADC
15、15a 制御部
211〜21M 切り替えスイッチ
31 チャネル測定・補正係数制御部
32 補正部
321〜32M 補正係数乗算部
Claims (10)
- 複数のアンテナを有し、当該複数のアンテナ間で試験信号の送受信を行うことにより当該複数アンテナのキャリブレーションを行うTDD方式の通信装置であって、
前記アンテナから送信する信号の電力を調整する構成として、
入力信号を増幅させる増幅手段と、
前記増幅手段から出力された信号を減衰させる、減衰率が可変の減衰手段と、
前記減衰手段の減衰率を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記減衰手段が試験信号を減衰させる場合、減衰後の試験信号がキャリブレーション処理で使用可能な電力の信号となるように、前記減衰率を制御することを特徴とする通信装置。 - 前記制御手段は、前記減衰手段が他の通信装置へ送信する信号を減衰させる場合の減衰率が、試験信号を減衰させる場合の減衰率よりも低くなるように、前記減衰率を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記制御手段は、前記減衰手段が他の通信装置へ送信する信号を減衰させる場合の減衰率が「0」となるように、前記減衰率を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記増幅手段の増幅率を可変とし、
前記制御手段は、前記減衰率を変更する場合、当該減衰率の変更量と同じ変更量で前記増幅率を変更することを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。 - さらに、
前記複数のアンテナの中の一部のアンテナである第1のアンテナ経由で送信され、当該第1のアンテナとは異なる第2のアンテナ経由で受信された試験信号に基づいてキャリブレーションを行うキャリブレーション手段と、
前記キャリブレーション手段によるキャリブレーション結果に基づいて、他の通信装置へ送信する信号の位相を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信装置。 - 複数のアンテナを有し、当該複数のアンテナ間で試験信号の送受信を行うことにより当該複数アンテナのキャリブレーションを行うTDD方式の通信装置であって、
前記アンテナから送信する信号の電力を調整する構成として、
入力信号を増幅させる増幅手段と、
前記増幅手段から出力された信号を減衰させる減衰手段と、
前記増幅手段から出力された第1の信号と、当該第1の信号を前記減衰手段により減衰させて得られた第2の信号と、のいずれか一つを選択し、前記複数のアンテナのすべてまたは一部を介して送信する信号選択手段と、
を備え、
前記信号選択手段は、試験信号を送信する場合、前記第2の信号を選択することを特徴とする通信装置。 - 前記信号選択手段は、他の通信装置へ信号を送信する場合、前記第1の信号を選択することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
- さらに、
前記複数のアンテナの中の一部のアンテナである第1のアンテナ経由で送信され、当該第1のアンテナとは異なる第2のアンテナ経由で受信された試験信号に基づいてキャリブレーションを行うキャリブレーション手段と、
前記キャリブレーション手段によるキャリブレーション結果に基づいて、他の通信装置へ送信する信号の位相を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の通信装置。 - 複数のアンテナを有するTDD方式の通信装置において、アンテナ毎のアナログ特性差を補償する場合のキャリブレーション方法であって、
試験信号を増幅させる増幅ステップと、
前記増幅ステップにて増幅された後の試験信号を減衰させ、所望電力の試験信号を生成する減衰ステップと、
前記減衰ステップにて生成された所望電力の試験信号に基づいて、前記複数アンテナのキャリブレーションを行うキャリブレーションステップと、
を含むことを特徴とするキャリブレーション方法。 - 前記増幅ステップでは、他の通信装置へ送信する信号を増幅する場合と同等の増幅率にて前記試験信号を増幅させることを特徴とする請求項9に記載のキャリブレーション方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008017965A JP2009182441A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 通信装置およびキャリブレーション方法 |
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- 2008-01-29 JP JP2008017965A patent/JP2009182441A/ja active Pending
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