[go: up one dir, main page]

JP2009181178A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009181178A
JP2009181178A JP2008017589A JP2008017589A JP2009181178A JP 2009181178 A JP2009181178 A JP 2009181178A JP 2008017589 A JP2008017589 A JP 2008017589A JP 2008017589 A JP2008017589 A JP 2008017589A JP 2009181178 A JP2009181178 A JP 2009181178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
signal
control microcomputer
control signal
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008017589A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kobayashi
稔昌 小林
Mitsuhiro Kanayama
光浩 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008017589A priority Critical patent/JP2009181178A/ja
Priority to EP09000878A priority patent/EP2088495A2/en
Priority to US12/360,233 priority patent/US20090193273A1/en
Publication of JP2009181178A publication Critical patent/JP2009181178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Sources (AREA)

Abstract

【課題】電源回路からマイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるようになっている電子制御装置において、待機電流の増加やマイコンの故障をより確実に防止する。
【解決手段】電子制御装置(ECU1)は、主制御マイコン20及び副制御マイコン30と、主制御マイコン20から入力されるコントロール信号に応じて副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断を切り換える電源回路10とを備え、主制御マイコン10は、コントロール信号を、その出力レベルが予め定められたパターン(以下、切換用パターンと言う)で変化するように生成し、電源回路10は、主制御マイコン20から入力されるコントロール信号の出力レベルの変化パターンと切換用パターンとを比較して、両者が一致した場合に副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源回路からマイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるようになっている電子制御装置に関するものである。
従来、車両用の電子制御装置(以下、ECUと記載する)では、電子機器等を制御するための各種処理を行うマイコンと、電源回路とが備えられ、電源回路が、ECUの外部電源としてのバッテリから供給される電圧(バッテリ電圧)を所定の一定電圧に降圧して、その降圧した一定電圧をマイコンへ電源電圧(即ち、マイコンの動作電圧)として供給するようになっている。そして、この種のECUでは、マイコンが動作しなくても良いスリープモードの場合に、電源回路からマイコンへの電源電圧の供給を停止させることにより、そのECUでの消費電流を低減することが考えられている。
特に、近年では、高性能化の観点等から、ECUに複数のマイコンが備えられる場合があり(例えば、特許文献1参照)、消費電力の問題が顕著になっている。
この点、特許文献1のECUは、主制御マイコン及び副制御マイコンと、電源回路とを備え、主制御マイコンは、所定の遮断条件が成立したと判断すると遮断信号を電源回路に入力し、電源回路は、遮断信号が入力されると副制御マイコンへの電源電圧の供給を停止するようになっている。
尚、電源電圧の供給が停止されて動作を停止したマイコンに対し、動作を停止していないマイコンからハイレベルの信号が出力されると、動作を停止したマイコン内部において、通常は電流が流れない経路に電流が流れ、待機電流が増加したり回路の素子等が故障したりしてしまうというおそれもあるため、上記特許文献1では、主制御マイコンは、副制御マイコンにハイレベルの信号が出力されないようにする処理を実行してから、遮断信号を電源回路に出力するようにしている。
特許文献1記載のECUの構成及び作用について、図20,21を用いて説明する。
図20は、特許文献1のECU1の概略構成図である。
ECU1は、車両に搭載され、その車両における制御対象(例えばエンジンやトランスミッション)を制御するものである。
そして、ECU1は、制御対象を制御するための各種処理を行う主制御マイコン(マイクロコンピュータ)20及び副制御マイコン30と、主制御マイコン20及び副制御マイコン30が動作するのに必要な一定の電源電圧を出力する電源回路10とを備えている。
主制御マイコン20は、主として、外部からの起動要求に対して速やかに起動して各種制御対象を制御し(車両制御を行う)、副制御マイコン30は、主として、イグニションスイッチ(図示省略)がONされた状態で動作して各種制御対象を制御する(走行制御を行う)。尚、主制御マイコン20には、イグニションスイッチのON/OFFを表す信号(以下、ON/OFF信号と記載する)やブレーキ信号等の各種信号が入力される。また、副制御マイコン30にもイグニションスイッチのON/OFF信号が入力される。
電源回路10は、外部電源としての車載バッテリ3から供給されるバッテリ電圧V10(例えば12V)を降圧して、主制御マイコン20及び副制御マイコン30への電源電圧(例えば5V)を生成するための電圧調整部11を備えている。電圧調整部11により降圧された電源電圧は、主制御マイコン20及び副制御マイコン30に供給される。
主制御マイコン20と副制御マイコン30とは、通信線を介して通信可能に接続される。
この主制御マイコン20は、ON/OFF電源コントロール信号(以下、単にコントロール信号と記載する)を電源回路10に出力して、電源回路10から副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断を制御する。この点について以下に説明する。
副制御マイコン30は、イグニションスイッチのON/OFF信号に基づきイグニションスイッチがOFFされたと判定すると、動作を停止しても良いと判断して、電源電圧の遮断を許可するOFF許可信号を主制御マイコン20に出力する。
主制御マイコン20は、イグニションスイッチのON/OFF信号に基づきイグニションスイッチがOFFされたと判定すると共に、副制御マイコン30からOFF許可信号が入力されたと判定すると、その副制御マイコン30への電源電圧の遮断を指示する旨のコントロール信号(以下、遮断コントロール信号と言う)を電源回路10に出力する。電源回路10は、主制御マイコン20から遮断コントロール信号が入力されると、副制御マイコン30への電源電圧を遮断する。
一方、主制御マイコン20は、イグニションスイッチのON/OFF信号に基づきイグニションスイッチがONされたと判定すると、副制御マイコン30への電源電圧の供給を指示する旨のコントロール信号(以下、供給コントロール信号と言う)を電源回路10に出力する。電源回路10は、主制御マイコン20から供給コントロール信号が入力されると、副制御マイコン30に電源電圧を供給する。尚、主制御マイコン20における電源制御部21が、コントロール信号の出力を制御する。
ここで、主制御マイコン20は、遮断コントロール信号を出力する前に、副制御マイコン30と接続される出力ポートの信号レベルをローレベルにするようになっている。理由は、前述したように、副制御マイコン30内部において通常流れない経路に電流が流れることを防止するためである。
図21は、図20のECU1における動作を表すシーケンス図である。
図21において、上段はコントロール信号の出力レベルを表し、中段は副制御マイコン30への電源電圧(図面ではON/OFF電源と記載)のレベルを表し、下段は主制御マイコン20の出力ポート(副制御マイコン30と接続される出力ポート)の信号レベルである。この図21において、ハイレベルのコントロール信号が供給コントロール信号に相当し、ローレベルのコントロール信号が遮断コントロール信号に相当する。
図21の例で、主制御マイコン20は、イグニションスイッチがONされたと判定するとON条件が成立したと判断して、供給コントロール信号を出力する(コントロール信号の出力レベルをハイレベルにする)。すると、電源回路10から副制御マイコン30に電源電圧が供給される(ON/OFF電源が立ち上がる)。一方、主制御マイコン20は、イグニションスイッチがOFFされたと判定するとともにOFF許可信号が副制御マイコン30から入力されたと判定すると、OFF条件が成立したと判断して、副制御マイコン30と接続される出力ポートの信号レベルをローレベルにする。その後、遮断コントロール信号を出力する(コントロール信号の出力レベルをローレベルにする)。すると、電源回路10から副制御マイコン30への電源電圧が遮断される(ON/OFF電源が立ち下がる)。
特開2007−213137号公報
しかしながら、上記特許文献1のECU1において、主制御マイコン20及び副制御マイコン30が共に動作している際に、主制御マイコン20の誤動作により遮断コントロール信号が誤って主制御マイコン20から電源回路10に入力されてしまったり、ノイズ等が原因で電源回路10において遮断コントロール信号が入力されたと誤判断されてしまったりするおそれもある。
図22に、遮断コントロール信号が誤って出力された(コントロール信号の出力レベルが誤ってローレベルとなった)態様の例を示す。
図22に示すように、遮断コントロール信号が誤って出力されて副制御マイコン30への電源電圧が意図せず遮断されると、主制御マイコン20の出力ポート(副制御マイコン30と接続される出力ポート)の信号レベルがハイレベルのまま、副制御マイコン30が動作を停止してしまうこととなる。
この場合、上述したように、動作を停止した副制御マイコン30内部において通常は流れない経路に電流が流れる懸念が生じる。つまり、副制御マイコン30における待機電流が増加してしまったり、副制御マイコン30が故障してしまったりするおそれが生じる。
具体的に説明すると、まず、図23(a),(b)に示すように、制御マイコン30において、主制御マイコン20からの信号が入力される入力ポートの部分には、入力保護用のダイオードD1,D2が設けられる。そして、図23(b)に示すように、副制御マイコン30への電源電圧が遮断された状態で、主制御マイコン20からその副制御マイコン30にハイレベルの信号が入力されると、その信号を電源として、ダイオードD1,D2に電流が流れるおそれがある。また、ダイオードD1,D2を介して副制御マイコン30の内部に電流が流れるおそれがある。このような電流は、通常では流れないものであるため、ダイオードD1,D2等が故障してしまうおそれがある。また、ダイオードD1,D2が故障すると、入力ポート(入力バッファ)も故障してしまうおそれがある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、電源回路からマイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるようになっている電子制御装置において、待機電流の増加やマイコンの故障をより確実に防止することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電子制御装置は、互いに接続される複数のマイコンと、複数のマイコンのそれぞれにそのマイコンが動作するための電源電圧を供給する電源供給手段とを備え、少なくとも、複数のマイコンは、電源供給手段からの電源電圧の供給/遮断が切り換えられる副制御マイコンと、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるための電源制御信号を電源供給手段に出力する主制御マイコンと、からなり、電源供給手段は、主制御マイコンから入力される電源制御信号に応じて、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるようになっている電子制御装置である。
そして、主制御マイコンは、電源制御信号を、その出力レベルが予め定められたパターン(以下、切換用パターンと言う)で変化するように生成し、電源供給手段は、主制御マイコンから入力される電源制御信号の出力レベルの変化パターンと切換用パターンとを比較して、両者が一致した場合に副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御するようになっている。
このような請求項1の電子制御装置によれば、主制御マイコンの誤動作やノイズが原因で副制御マイコンへの電源電圧が誤って遮断されてしまう、或いは副制御マイコンに電源電圧が誤って供給されてしまう、ということをより確実に防止することができる。なぜなら、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御する電源制御信号の出力レベルの変化パターンと、予め定められた切換用パターンとが一致しない限り、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断が切り換えられないためである。すなわち、ノイズとは区別可能な信号、予め定められた有意な信号としてそのパターンを電源供給手段が認識するように設定することで誤認を抑制するようにしている。従って、その出力レベルの変化パターンをより複雑にするなど人工的に形成されるような信号にすることで誤認の抑制レベルを上げることができる。
仮に、電源制御信号が単なるエッジを表す信号であるとすると、エッジは、主制御マイコンの誤動作やノイズが原因で生じることもあるから、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断が意図せず切り換えられるおそれもある。
この点、請求項1の電子制御装置によれば、そのような問題を回避することができる。このため、副制御マイコンが意図せず起動して無駄に電力を消費してしまう、ということや、副制御マイコンが不要に起動したり或いは動作を停止したりしてその副制御マイコンの故障を招いてしまう、ということを防止することができる。
また、主制御マイコンから副制御マイコンへの信号の出力レベルをローレベルにしてから副制御マイコンへの電源電圧を遮断するようになっている電子制御装置に本発明を適用すれば、主制御マイコンから副制御マイコンへの信号の出力レベルがハイレベルとなったまま副制御マイコンへの電源電圧が遮断される(副制御マイコンが動作を停止する)、ということを防止することができる。つまり、副制御マイコンの動作の停止中に、主制御マイコンからその副制御マイコンにハイレベルの信号が入力される、ということを防止することができる。これによれば、副制御マイコンの動作の停止中に、その副制御マイコン内部において通常は流れない経路に電流が流れてしまう、ということを回避できるため、副制御マイコンにおける待機電流が増加してしまったり、副制御マイコンが故障してしまったりすることを防止することができる。
次に、請求項1の電子制御装置では、請求項2のように構成すると良い。
請求項2の電子制御装置は、請求項1の電子制御装置において、切換用パターンはパルス波形を表し、主制御マイコンは、所定のデューティ比でパルスを生成するパルス生成回路を備え、パルス生成回路により生成されるパルスが、切換用パターンが表すパルス波形に合致するようにデューティ比を算出し、該算出したデューティ比でパルス生成回路により生成されたパルスを、電源制御信号として電源供給手段に出力するようになっている。
つまり、請求項2の電子制御装置では、電源制御信号がハード構成により出力されるようになっている。これによれば、ソフト処理で電源制御信号を出力する場合と比較して、電子制御装置の負荷を大幅に軽減することができる。特に、切換用パターンが複雑な場合に、ソフト処理で、電源制御信号の出力レベルをその切換用パターンに合わせて変化させようとすると、処理負荷が大きくなってしまうことが懸念される。更には、消費電力が増大してしまうことも懸念される。これに対し、本請求項2の電子制御装置では、そのような懸念を回避することができる。
また、ソフト処理の負荷がかからないため、複雑な切換用パターンにも対応できる。このため、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断が誤って切り換えられてしまうことをより確実に防止することができる。
また、例えば、電源制御信号における出力レベルの変化の周期をより小さくすることができる。つまり、切換用パターンにおける出力レベルの変化の周期をより小さく設定することができる。これによれば、切換用パターン、及び電源制御信号の時間幅を短くすることができ、より短時間に、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えることができるようになる。
次に、請求項1,2の電子制御装置では、請求項3のように構成しても良い。
請求項3の電子制御装置は、請求項1,2の電子制御装置において、電源制御信号は、複数本の信号線を介してやりとりされるとともに、その複数の信号線毎に切換用パターンが定められ、電源供給手段は、複数本の信号線のそれぞれについて、その信号線から入力される電源制御信号の出力レベルの変化パターンと、その信号線について定められた切換用パターンとを比較して、両者が、全ての信号線について一致した場合に、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御するようになっている。
本請求項3の電子制御装置のように、電源制御信号が複数本の信号線によりやりとりされ、その複数本の信号線のそれぞれについて切換用パターンが定められれば、より確実に、電源電圧の誤制御を防止することができる。
また、信号線が1本の場合と比較して、同じ情報量を送受信するならば、複数本の信号線を用いた場合のほうが送受信に要する時間を短くすることができる。言い換えると、個々の信号線における電源制御信号の時間幅(個々の信号線についての切換用パターンの時間幅)を短くすることができる。
このため、より短時間に、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えることができるようになる。
次に、請求項4の電子制御装置は、請求項1〜3の電子制御装置において、切換用パターンの時間幅は定められ、その時間幅は複数の単位期間からなり、単位期間中は出力レベルは変化しないようになっている。
具体的には、切換用パターンが、ハイ、ロー、ハイ、ローというレベル変化で表され、各レベルが維持される期間がそれぞれ100μsecであるような場合である。各レベルが維持される期間である100μsecの期間がそれぞれ、単位期間に相当し、最初のハイから最後のローまでの400μsecの期間が時間幅に相当する。
そして、主制御マイコンは、切換用パターンと同じ時間幅及び単位期間に基づき電源制御信号を生成し、電源供給手段は、電源制御信号を構成する複数の単位期間それぞれの中央に相当するタイミングのそれぞれで、その電源制御信号の出力レベルを検出し、該検出結果に基づき出力レベルの変化パターンを認識するようになっている。
上記の例で言えば、電源供給手段は、単位期間である100μsecの中央に相当するタイミングで、出力レベルを検出する。より具体的に説明すると、0μsecで最初のハイ信号が立ち上がってから、50μsec、150μsec、250μsec、350μsecが経過した各タイミングで、電源供給手段は、電源制御信号の出力レベルを検出するようになっている。
これによれば、出力レベルを正しく検出できるようになる。具体的には、何らかの原因で、出力レベルの検出タイミングにずれが生じたとしても、もともと単位期間の中央のタイミングを狙っているため、誤検出の確率を小さくすることができる。
次に、請求項5の電子制御装置は、請求項4の電子制御装置において、電源供給手段は、電源制御信号の入力タイミングを検出するタイミング検出手段と、タイミング検出手段により検出された入力タイミングでカウント動作を開始するカウンタと、カウンタのカウント値に基づき、複数の単位期間それぞれの中央に相当するタイミングを検出するタイミング検出手段とを備えている。
尚、カウンタは、単位期間よりも充分小さい周期でカウント動作するように構成すれば良い。これによれば、単位期間の中央に相当するタイミングを認識しやすくなり、適切なタイミングで出力レベルを検出できるようになる。言い換えると、誤ったタイミングで出力レベルを検出してしまう、ということを防止し得るようになる。
また、請求項5の電子制御装置では、複数の単位期間のうち、最後の単位期間について出力レベルを検出すると、カウンタを初期化するようになっている。
これによれば、電源制御信号の検出を終了した後、直ぐに、次の電源制御信号を検出し得るようになり、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断の切り換えをよりスムーズに行うことができるようになる。
次に、請求項6の電子制御装置は、請求項1の電子制御装置において、切換用パターンは、予め定められた期間の間、電圧レベルが電源電圧の電圧レベルとは異なる所定のレベルに維持されたパターンを表し、電源制御信号は電圧信号で表されるようになっている。
切換用パターンが表す電圧レベルは、要するに、電子制御装置内では通常検出されない電圧レベルであり、しかも、予め定められた期間継続するようにされている。
このため、例えばノイズ等により所定の電圧レベルの異常信号が発生したとしても、その異常信号のパターンが切換用パターンに一致する確率は非常に小さいと考えられる。このため、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断が意図せず切り換えられてしまうことをより確実に防止することができる。
次に、請求項7の電子制御装置は、請求項6の電子制御装置において、電源制御信号は、複数本の信号線を介してやりとりされるとともに、その複数の信号線毎に切換用パターンが定められ、電源供給手段は、複数本の信号線のそれぞれについて、その信号線から入力される電源制御信号の出力レベルの変化パターンと、その信号線について定められた切換用パターンとを比較して、両者が、全ての信号線について一致した場合に、副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御するようになっている。
これによれば、請求項3について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)1の構成図である。尚、図1のECU1は、基本的には図20のECU1と同じであり、同じ構成については同じ符号を付している。
図1のECU1は、図20のECU1と比較して、コントロール信号(図面では、ON/OFF電源コントロール信号と記載)の出力レベルが所定のパターンで変化するように構成されている点が異なっている。また、電源回路10が、コントロール信号の出力レベルの変化(パターン)を認識するパターン認識部12を有している点が異なっている。
図2は、パターン認識部12の構成図である。
図2に示すように、パターン認識部12は、信号取込部13と、状態判定部14と、パターン判定部15とを備えている。
信号取込部13は、サンプリング部13aを備え、このサンプリング部13aによりコントロール信号を取り込んでそのコントロール信号を監視(モニタ)するようになっている。
状態判定部14は、立ち上がりエッジ検出部14aと、状態記憶部14bと、カウンタ14cとを備えている。
立ち上がりエッジ検出部14aは、サンプリング部13aにより取り込まれるコントロール信号の立ち上がりエッジ(ローレベルからハイレベルへの変化)を検出する。
状態記憶部14bは、状態判定部14の状態を記憶しており、立ち上がりエッジが検出される前の状態(初期状態)では、「初期状態」である旨を記憶する。そして、立ち上がりエッジが検出されると、「パターン認識状態」である旨を記憶する。言い換えると、コントロール信号の立ち上がりエッジが検出されると、状態記憶部14bの内容が初期状態からパターン認識状態に変化する。
カウンタは、状態記憶部14bの内容が初期状態からパターン認識状態に変化するとカウント動作を開始する。
更に、状態記憶部14bは、カウンタのカウント値を検出して、その検出したカウント値に基づき、コントロール信号の出力レベルを検出すべきタイミングをサンプリング部13aに指示する。
サンプリング部13aは、指示されたタイミングで、コントロール信号の出力レベルを検出する。
パターン判定部15は、記憶部15aと、判定部15bとを備えている。
状態記憶部14bにより指示されたタイミングで、サンプリング部13aにより検出された出力レベルを表す情報は、パターン判定部15の記憶部15aに記憶される。尚、パターン判定部15は、電源電圧を供給すべき旨を表すコントロール信号(以下、供給コントロール信号と記載する)のパターン、及び電源電圧を遮断すべき旨を表すコントロール信号(以下、遮断コントロール信号と記載する)のパターンを予め記憶している。
判定部15bは、記憶部15aに記憶された出力レベルの変化を表すパターンと、予め記憶された供給コントロール信号のパターン、或いは遮断コントロール信号のパターンとを比較する。言い換えると、主制御マイコン20から入力されるコントロール信号が、供給コントロール信号を表す信号であるか、遮断コントロール信号を表す信号であるか、或いは供給コントロール信号・遮断コントロール信号の何れでもない例えば異常な信号であるかを判定する。
ここで、判定のタイミングは状態記憶部14bにより指示される。状態判定部14は、サンプリング部13aに検出すべきタイミングを全て指示すると(言い換えると、出力レベルの検出が終了すると)、判定部15bに、パターンを判定(比較)すべき旨を指示する。
次に、主制御マイコン20及び副制御マイコン30において実行される処理について説明する。
まず、図3は、副制御マイコン30において実行される待機モード処理を表すフローチャートである。具体的に、副制御マイコン30が有する図示しないCPUが実行する。尚、この待機モード処理は、イグニションスイッチ(図示省略)がONの状態において定期的に実行される。
この待機モード処理では、まず、S110で、イグニションスイッチのON/OFF信号に基づき、イグニションスイッチがOFFされたか否かを判定し、OFFされていないと判定すると(S110:NO)、再びS110の処理を繰り返す。
一方、S110でイグニションスイッチがOFFされたと判定すると(S110:YES)、S120に移行し、待機モード移行処理を実行する。待機モード移行処理は、副制御マイコン30、ひいてはECU1の消費電力を抑えるための動作モードである待機モードに移行するための処理である。具体的に、例えば通信の終了処理やデータの退避処理等を行う。尚、待機モードでは、副制御マイコン30への電源電圧は遮断されることとなる。
S120の待機モード移行処理が終了すると、次にS130に進み、主制御マイコン20にOFF許可信号を出力する。OFF許可信号は、副制御マイコン30への電源電圧の遮断を許可する旨を表す信号である。S130の後は、当該処理を終了する。
次に、図4は、主制御マイコン20において、イグニションスイッチ(図示省略)がONの状態で定期的に実行される電源制御処理を表すフローチャートである。具体的に、主制御マイコン20が有する図示しないCPUが実行する。
この処理では、まず、S210で、イグニションスイッチのON/OFF信号に基づき、イグニションスイッチがOFFされたか否かを判定し、OFFされていないと判定すると(S210:NO)、再びS210の処理を繰り返す。
一方、S210でイグニションスイッチがOFFされたと判定すると(S210:YES)、S220に移行し、副制御マイコン30が待機モードに移行しても良いか否かを判定する待機モード移行判定を行う。具体的に、副制御マイコン30からOFF許可信号が入力されたか否かを判定する。
副制御マイコン30からOFF許可信号が入力されていないと判定すると(S220:NO)、再びS210に戻る。一方、副制御マイコン30からOFF許可信号が入力されたと判定すると(S220::YES)、S230に移行し、待機モード移行処理を実行する。具体的に、副制御マイコン30と接続される出力ポートの信号レベルをローレベルにする。これにより、副制御マイコン30側にハイレベルの信号が出力されないようにするのである。
S230の後はS240に移行し、ON/OFF電源コントロール処理(以下、単にコントロール処理と記載する)を実行する。具体的には、遮断コントロール信号を出力する処理を実行する。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図5は、S240のコントロール処理の具体的内容を表すフローチャートである。尚、図5のコントロール処理は一例であり、この処理は、遮断コントロール信号のパターンに応じて種々の態様をとり得る。尚、以下の説明において、1ビット時間とは、ハイ又はローを表す最小単位の時間(期間)である。例えば、100μsecが1ビット時間に相当するようにされている。
図5のコントロール処理では、まず、S310で、コントロール信号の出力レベルを初期状態としてのローレベルにする。
次に、S320に進み、コントロール信号の出力レベルをハイレベルにする。尚、電源回路10では、最初のローからハイへのレベル変化(立ち上がりエッジ)を基準に、コントロール信号のパターン認識が開始される。
次に、S330に進み、S320でコントロール信号の出力レベルをハイレベルにしてから、2ビット時間(200μsec)が経過したか否かを判定する。尚、本例では、主制御マイコン20は図示しないタイマを備えており、そのタイマのタイマ値に基づき、所定の時間が経過したか否かを判定する。後述するS350についても同様である。
S330で2ビット時間が経過していないと判定すると(S330:NO)、再びS330の処理を実行し、S330で2ビット時間が経過したと判定すると(S330:YES)、S340に移行し、コントロール信号の出力レベルをローレベルにする。
次に、S350に進み、S340でコントロール信号の出力レベルをローレベルにしてから、2ビットを表す時間(200μsec)が経過したか否かを判定する。
S350で2ビット時間が経過していないと判定すると(S350:NO)、再びS350の処理を実行し、S350で2ビット時間が経過したと判定すると(S350:YES)、当該処理を終了する。
次に、図6は、主制御マイコン20において、イグニションスイッチ(図示省略)がOFFの状態で定期的に実行される電源制御処理を表すフローチャートである。具体的に、主制御マイコン20が有する図示しないCPUが実行する。
この処理では、まず、S410で、イグニションスイッチのON/OFF信号に基づき、イグニションスイッチがONされたか否かを判定し、ONされていないと判定すると(S410:NO)、再びS410の処理を繰り返す。
一方、S410でイグニションスイッチがONされたと判定すると(S410:YES)、S420に移行し、コントロール処理を実行する。具体的には、供給コントロール信号を出力する処理を実行する。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図7は、S420のコントロール処理の具体的内容を表すフローチャートである。尚、図7のコントロール処理は一例であり、この処理は、供給コントロール信号のパターンに応じて種々の態様をとり得る。
図7のコントロール処理では、まず、S510で、コントロール信号の出力レベルを初期状態としてのローレベルにする。
次に、S520に進み、コントロール信号の出力レベルをハイレベルにする。電源回路10では、最初のローからハイへのレベル変化(立ち上がりエッジ)を基準に、コントロール信号のパターン認識が開始される。
次に、S530に進み、S520でコントロール信号の出力レベルをハイレベルにしてから、1ビット時間(100μsec)が経過したか否かを判定する。尚、前述のように、主制御マイコン20は図示しないタイマを備えており、そのタイマのタイマ値に基づき、所定の時間が経過したか否かを判定する。後述するS550,S570についても同様である。
S530で1ビット時間が経過していないと判定すると(S530:NO)、再びS530の処理を実行し、S530で1ビット時間が経過したと判定すると(S530:YES)、S540に移行し、コントロール信号の出力レベルをローレベルにする。
次に、S550に進み、S540でコントロール信号の出力レベルをローレベルにしてから、1ビット時間(100μsec)が経過したか否かを判定する。
S550で1ビット時間が経過していないと判定すると(S550:NO)、再びS550の処理を実行し、S550で1ビット時間が経過したと判定すると(S550:YES)、S560に移行し、コントロール信号の出力レベルをハイレベルにする。
次に、S570に進み、S560でコントロール信号の出力レベルをハイレベルにしてから、1ビット時間(100μsec)が経過したか否かを判定する。
S570で1ビット時間が経過していないと判定すると(S570:NO)、再びS570の処理を実行し、S570で1ビット時間が経過したと判定すると(S570:YES)、S580に移行し、コントロール信号の出力レベルを初期値としてのローレベルにする。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図8は、電源回路10のパターン認識部12におけるコントロール信号のパターン認識の態様を表す図である。図8において、上段は、コントロール信号の出力レベルを表し、中段は電源回路10の内部に設けられたカウンタのカウント値の増減の態様を表し、下段は副制御マイコン30への電源電圧のON/OFF(供給/遮断)の態様を表す。
カウンタは、1ビット期間(100μsec)よりも十分短い周期(本例では5μsec)でカウント動作する。
本例において、供給コントロール信号、及び遮断コントロール信号は、それぞれ、4ビット時間(400μsec)におけるハイ/ローの変化パターンで表される。具体的に、ハイ,ロー,ハイ,ローと変化する信号が供給コントロール信号を表し、ハイ,ハイ,ロー,ローと変化する信号が遮断コントロール信号を表す。
図8で、イグニションスイッチがOFFの状態では、コントロール信号の出力レベルはローレベルである。また、カウンタのカウント値は初期値としての0である。
そして、例えばイグニションスイッチがONされると(S410:YES)、主制御マイコン20から電源回路10に供給コントロール信号が出力される(図7、時刻t1〜t2)。
電源回路10では、コントロール信号が常時取り込まれており、立ち上がりエッジ(ローレベルからハイレベルへの変化)が検出されると(時刻t1)、カウンタがカウント動作を開始する(時刻t1)。そして、電源回路10では、そのカウンタのカウント値に基づき、所定のタイミングで、コントロール信号の出力レベルが検出される。所定のタイミングとは、本例では、1ビット期間(100μsec)の中央のタイミングである。つまり、カウンタがカウント動作を開始してから、各ビット時間の中央のタイミングである50μsec、150μsec、250μsec、350μsecといったタイミングで、コントロール信号の出力レベルが検出される。
そして、4ビット時間分の検出が終了すると、カウンタのカウント値がリセットされる(時刻t1’)。言い換えると、カウンタのカウント値を初期値としての0になり、カウンタの状態が初期状態になる。
そして、電源回路10では、検出できたコントロール信号の出力レベルの変化パターンが予め定められた供給コントロール信号のパターン或いは遮断コントロール信号のパターンと一致するか否かが判定され、一致すると判定されると、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断が制御される。例えば、検出された変化パターンが供給コントロール信号を表すパターン(本例では、ハイ,ロー,ハイ,ロー)と一致すると、下段に示すように、副制御マイコン30に電源電圧が供給される(350μsecでON/OFF電源が立ち上がる)。
尚、図8の例では、時刻t2〜t3でも供給コントロール信号が出力されているが、これは、複数回出力することでより確実に供給コントロール信号が認識されるようにする、ひいてはより確実に副制御マイコン30に電源電圧が供給されるようにする趣旨である。このように、供給コントロール信号(或いは遮断コントロール信号)は複数回出力されるようにしても良い。
ここで、図8において異常パターンとして示したように(時刻t3〜t4)、異常なコントロール信号が入力された場合を考える。異常パターンは、例えば主制御マイコン20の誤動作や、或いはコントロール信号にノイズが重畳することが原因で生じることが考えられる。
この場合、異常信号の立ち上がりに伴い、カウンタがカウント動作を開始する(時刻t3)。そして、前述したような所定のタイミングで、コントロール信号の出力レベルが検出される。図8の例では、異常パターンは、遮断コントロール信号のパターン(或いは供給コントロール信号のパターン)と一致しないため、電源回路10において無視される(無効な信号と判断される)。このため、副制御マイコン30への電源電圧の供給は維持されたまま(現状維持)となっている。
次に、イグニションスイッチがOFFされ(S110,S210:YES)、副制御マイコン30から主制御マイコン20にOFF許可信号が出力されると(S130)、主制御マイコン20から電源回路10に遮断コントロール信号が出力される(図5、時刻t4〜t6)。
電源回路10では、立ち上がりエッジが検出されると(コントロール信号の出力レベルがローレベルからハイレベルに変化すると)、カウンタがカウント動作を開始する(時刻t4)。そして、電源回路10では、そのカウンタのカウント値に基づき、所定のタイミングで、コントロール信号の出力レベルが検出される。この点については前述の通りである。
4ビット時間分の検出が終了すると、カウンタのカウント値がリセットされる(時刻t4’)。
そして、電源回路10では、検出できたコントロール信号の出力レベルの変化パターンが予め定められた供給コントロール信号のパターン或いは遮断コントロール信号のパターンと一致するか否かが判定され、一致すると判定されると、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断が制御される。
例えば、検出された変化パターンが遮断コントロール信号を表すパターン(本例では、ハイ,ハイ,ロー,ロー)と一致すると、下段に示すように、副制御マイコン30への電源電圧が遮断される(時刻t5でON/OFF電源が立ち下がる)。
次に、図9は、本実施形態の作用を表すタイムチャートである。
図9において、上から1段目は主制御マイコン20の動作を表し、2段目はコントロール信号の出力レベルを表し、3段目は副制御マイコン30への電源電圧の出力レベルを表し、4段目は副制御マイコン30の状態を表す。尚、図9では、副制御マイコン30の状態が、動作を停止した状態(OFF状態)から動作状態(ON状態)に移行する態様を表している。副制御マイコン30の状態がON状態からOFF状態に移行する態様については、ここでは図示及び説明を省略する。
主制御マイコン20は、ON条件(具体的に、イグニションスイッチがONされること)が成立したと判定すると(S410:YES、時刻t7)、副制御マイコン30に電源電圧を供給するための供給コントロール信号を出力すべくコントロール処理(S420、図7、時刻t8)を実行する。
ここで、主制御マイコン20のCPUは、コントロール処理にリソースの全てを費やすのではなく、複数のタスクを並列的に実行する。このため、主制御マイコン20においては、コントロール処理は、例えば上段において網掛けで示すようなタイミング及び期間にて実行される。例えば、コントロール処理は、コントロール信号の出力レベルの変化のタイミングに応じていわば断続的に実行される。
コントロール処理により供給コントロール信号が主制御マイコン20から電源回路10に入力されると、副制御マイコン30に電源電圧が供給され(時刻t9〜時刻t10)、副制御マイコン30が起動する(時刻t10)。
尚、図9において、ソフト処理時間は、主制御マイコン20においてON条件が成立したと判定されてからコントロール信号が立ち上がるまでの時間(コントロール処理の起動等に要する時間)である。また、電源の立ち上がり時間は、電源電圧が所定のレベル(例えば5V)まで立ち上がるのに要する時間である。
次に、本実施形態の効果について、図10を用いて説明する。
図10において、上段はコントロール信号の出力レベルを表し、中段は副制御マイコン30への電源電圧の出力レベルを表し、下段は、主制御マイコン20から副制御マイコン30への信号の出力ポート(主制御マイコン20に設けられる出力ポート)の信号レベルを表す。
まず、図10に示すように、本実施形態では、ON条件が成立した際に主制御マイコン20から出力されるコントロール信号の出力パターンが予め定められた供給コントロール信号の出力パターンと一致してはじめて、副制御マイコン30に電源電圧が供給される。尚、主制御マイコン20では、副制御マイコン30に電源電圧が供給されて副制御マイコン30が起動した後、副制御マイコン30に信号を出力する出力ポートの信号レベルがハイレベルにされる。
一方、本実施形態では、OFF条件が成立した際に主制御マイコン20から出力されるコントロール信号の出力パターンが予め定められた遮断コントロール信号の出力パターンと一致してはじめて、副制御マイコン30への電源電圧が遮断される。尚、主制御マイコン20では、副制御マイコン30への電源電圧が遮断される前に、副制御マイコン30に信号を出力する出力ポートの信号レベルがローレベルにされる(S230)。
ここで、主制御マイコン20の誤動作或いはノイズにより、異常なコントロール信号が入力されたとする。しかし、異常なコントロール信号が、予め定められた供給コントロール信号の出力パターン或いは遮断コントロール信号の出力パターンと一致する確率は非常に低いと言える。このため、ほとんどの場合、異常なコントロール信号は無視される(無効とされる)。
従って、主制御マイコン20から副制御マイコン30への信号の出力レベルがハイレベルの状態の際に、副制御マイコン30への電源電圧が意図せず遮断される、ということがない。言い換えれば、副制御マイコン30への電源電圧が遮断されてその副制御マイコン30が動作を停止している状態では、必ず、主制御マイコン20から副制御マイコン30への信号の出力レベルはローレベルの状態となる。
このため、副制御マイコン30が動作を停止している際に、その副制御マイコン30内部において通常流れない経路に電流が流れる、ということを防止することができる。これによれば、副制御マイコン30の待機電力が増加する、或いは副制御マイコン30において故障が生じる、といったようなことをより確実に防止することができるようになる。
また、副制御マイコン30が不要に起動する、というようなことを防止することができ、ECU1の消費電力が増加してしまわないようにすることができる。
つまり、供給コントロール信号あるいは遮断コントロール信号の出力パターンを異常なコントロール信号とは区別可能な信号、すなわちノイズ等では生じる可能性が低い意図的に生成される出力信号、あるいは人工的に形成された出力信号として予め定められた有意な信号としているため、電源回路10でのノイズによる誤認を低減することが可能となっている。特に本実施形態のように、供給コントロール信号あるいは遮断コントロール信号を特異な出力パターンにすることが有効であり、さらに言えば供給コントロール信号あるいは遮断コントロール信号それぞれの出力パターンを互いに異なるように設定することが好ましい。以下の実施形態についても同様である。
尚、本実施形態において、電源回路10が電源供給手段に相当し、コントロール信号が電源制御信号に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図11は、第2実施形態のECU1の構成図である。尚、第1実施形態のECU1と同じ構成については同じ符号を付している。
第2実施形態のECU1では、第1実施形態のECU1と比較して、主制御マイコン20が、電源回路10から副制御マイコン30への電源電圧を監視(モニタ)している点が異なっている。また、主制御マイコン20において、図12に示す異常検出処理が実行される点が異なっている。
図12の異常検出処理は、S240の処理、及びS420の処理に代えて実行される。具体的には主制御マイコン20のCPUが実行する。
この異常検出処理では、まず、S610で、主制御マイコン20が備える図示しない異常カウンタのカウント値が、予め定められた閾値(異常判定値)より小さいか否かを判定する。異常カウンタは、異常が検出された場合にインクリメントされるカウンタである。
S610において異常カウンタのカウント値が異常判定値以上であると判定すると(S610:NO)、S660に移行し、異常時処理を実行する。例えば、異常を表す異常情報をRAM或いは不揮発性メモリとしてのEEPROM(何れも図示省略)に記憶する。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S610で異常カウンタのカウント値が異常判定値より小さいと判定すると(S610:YES)、S620に移行し、コントロール処理を実行する。コントロール処理の内容については、図5及び図7に示す通りである。
S620の後はS630に進み、副制御マイコン30への電源電圧の状態が、S620のコントロール処理の内容に合致しているか否かを判定する。具体的に、S620で例えば供給コントロール信号を出力したことに伴い、副制御マイコン30に電源電圧が供給されているか否かを判定する。或いは、S620で例えば遮断コントロール信号を出力したことに伴い、副制御マイコン30への電源電圧が遮断されているか否かを判定する。
S630で合致しないと判定すると(S630:NO)、S640に移行し、前述の異常カウンタをインクリメントする。そして、再びS610に戻る。つまり、例えばS620で供給コントロール信号を出力したにもかかわらず、副制御マイコン30に電源電圧が供給されていない場合、及び、例えばS620で遮断コントロール信号を出力したにもかかわらず、副制御マイコン30への電源電圧が遮断されていない場合には、異常カウンタをインクリメントすると共に、再度供給コントロール信号、或いは遮断コントロール信号を出力する。
S630で合致したと判定すると(S630:YES)、S650に進み、異常カウンタのカウント値を0にする(つまり、リセットする)。そしてその後、当該処理を終了する。
このような本第2実施形態のECU1によれば、何らかの異常(例えば、主制御マイコン20や電源回路10の誤動作、ノイズの重畳など)が原因で副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断の切り換えが遅れたり、或いは切り換えが正常に行われないような場合でも、主制御マイコン20から繰り返し供給コントロール信号、及び遮断コントロール信号が出力されるようになるため、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断の制御がより確実に行われるようになる。また、異常が繰り返し認められた場合には異常時処理でその異常を表す情報が記憶されるため、その情報を解析することで異常の原因を検証しやすくなる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
図13は、第3実施形態のECU1の構成図である。尚、第1実施形態のECU1と同じ構成については同じ符号を付している。
第3実施形態のECU1では、第1実施形態のECU1と比較して、主制御マイコン20は、所定のデューティ比のパルス信号を出力する機能を有するPWM回路22を備えており、PWM回路22を介してコントロール信号を出力するようになっている点が異なっている。
より具体的に、主制御マイコン20では、図5の処理及び図7の処理に代えて、PWM回路22から所定のデューティ比のパルス信号が出力されるようにする処理が実行される。
具体的に、PWM回路22は、供給コントロール信号として、周期400μsec、パルス幅100μsecの信号、つまりデューティ比0.25のパルス信号を出力し、遮断コントロール信号として、周期400μsec、パルス幅200μsecの信号、つまりデューティ比0.5のパルス信号を出力する。尚、具体的な処理内容については、既に良く知られているため、ここでは説明を省略する。
図14は、本第3実施形態の作用を表すタイムチャートである。
図14においては、図9と同様、上から1段目は主制御マイコン20の動作を表し、2段目はコントロール信号の出力レベルを表し、3段目は副制御マイコン30への電源電圧の出力レベルを表し、4段目は副制御マイコン30の状態を表す。尚、図14では、副制御マイコン30の状態が、動作を停止した状態(OFF状態)から動作状態(ON状態)に移行する態様を表している。副制御マイコン30の状態がON状態からOFF状態に移行する態様については、ここでは図示及び説明を省略する。また、図14において、ソフト処理時間及び電源の立ち上がり時間については、図9において説明した通りである。
主制御マイコン20は、ON条件(具体的に、イグニションスイッチがONされること)が成立したと判定すると(S410:YES、時刻t11)、副制御マイコン30に電源電圧を供給するための供給コントロール信号が出力されるようにする処理を実行する(時刻t12)。具体的に、デューティ比0.25のパルス信号がPWM回路22から出力されるようにする。尚、PWM回路22からは、パルス信号が繰り返し出力される。そして、主制御マイコン20は、PWM回路22を介してパルス信号を出力してから所定時間経過すると、そのパルス信号の出力を停止する(時刻t15)。
PWM回路22から出力されるパルス信号は、電源回路10に入力される。電源回路10では、第1実施形態と同様に、立ち上がりエッジが検出されると、その入力されるパルス信号(コントロール信号)のパターン認識が行われる。そして、その認識したパターンが、予め定められた供給コントロール信号のパターンと一致すると、副制御マイコン30に電源電圧が供給される(時刻t13〜t14)。
このような本第3実施形態によれば、主制御マイコン20のCPUは、PWM回路22からパルス信号が出力されるようにする処理を実行するだけで、供給コントロール信号及び遮断コントロール信号がPWM回路22からハード的に出力されるようになる。このため、第1実施形態の場合のように、コントロール処理を断続的に実行しなくても良くなる。
より具体的に、図14の例において、主制御マイコン20のCPUは、供給コントロール信号の出力時(時刻t12)及び出力停止時(時刻t15)のみ、その供給コントロール信号の出力制御のための処理を実行すれば良い。このため、主制御マイコン20における処理負荷を大幅に低減することができる。
また、ハード構成でパルス信号を出力するため、ソフト処理でパルス信号を出力する場合と異なり処理負荷の大きさが問題とならず、より短い周期でコントロール信号の出力レベルを変化させることができる。このため、より短い時間で所定のパターンを表すことができ、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断の切り換えをより高速に行うことができるようになる。例えば、供給→遮断の切り換えを素早くできるようになるため、消費電力の低減を図ることができる。また、副制御マイコン30をより素早く起動させることができる。つまり、起動性能の向上を図ることができる。
尚、本実施形態において、PWM回路22が、パルス生成回路に相当している。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
第4実施形態のECU1は、図示は省略するが、第3実施形態のECU1において、主制御マイコン20が、電源回路10から副制御マイコン30への電源電圧を監視(モニタ)するようになっている。つまり、第3実施形態に第2実施形態の内容を適用したものである。
そして、第4実施形態の主制御マイコン20が有するCPUは、S240の処理及びS420の処理に代えて、図15の異常検出処理を実行するようになっている(言い換えると、図12の異常検出処理に代えて、図15の異常検出処理を実行する)。
図15の異常検出処理では、まず、S710で、PWM回路22を制御して、そのPWM回路22から所望のデューティ比のパルス信号(供給コントロール信号或いは遮断コントロール信号)が出力されるようにする。
次に、S720に移行し、予め定められた異常判定時間が経過したか否かを判定する。尚、主制御マイコン20は、計時用のタイマを備え、そのタイマのタイマ値に基づき、異常判定時間が経過したか否かを判定する。
S720で異常判定時間が経過していないと判定すると(S720:NO)、再びS720の処理を実行し、S720で異常判定時間が経過したと判定すると(720:YES)、S730に移行する。
S730では、PWM回路22を制御して、パルス信号の出力を停止する。
次に、S740に進み、副制御マイコン30への電源電圧の状態が、S710の処理で出力されたパルス信号の内容に合致しているか否かを判定する。具体的に、例えばS710で供給コントロール信号を出力したことに伴い、副制御マイコン30に電源電圧が供給されているか否かを判定する。或いは、例えばS710で遮断コントロール信号を出力したことに伴い、副制御マイコン30への電源電圧が遮断されているか否かを判定する。
S740で合致しないと判定すると(S740:NO)、S750に移行し、異常時処理を実行する。例えば、異常を表す異常情報をRAM或いは不揮発性メモリとしてのEEPROM(何れも図示省略)に記憶する。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S740で合致すると判定すると(S740:YES)、当該処理を終了する。
このような本第4実施形態のECU1によれば、例えば供給コントロール信号を出力したにもかかわらず、副制御マイコン30に電源電圧が供給されていない場合、及び、例えば遮断コントロール信号を出力したにもかかわらず、副制御マイコン30への電源電圧が遮断されていない場合には、異常時処理でその異常を表す情報が記憶されるため、その情報を解析することで異常の原因を検証しやすくなる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
第5実施形態は、第1実施形態と比較して、主制御マイコン20から電源回路10にコントロール信号を出力するための信号線が2本設けられている点が異なっている。
第5実施形態のECU1を表す構成図については省略するが、図16に、第5実施形態における電源回路10のパターン認識部12の構成を示す。尚、以下の説明において、2本の信号線を、信号線A,信号線Bとして区別する。
図16に示すように、パターン認識部12には、2本の信号線A,Bのそれぞれから、コントロール信号が入力される。
信号取込部13は、サンプリング部13a,13bを備え、サンプリング部13aにより信号線Aのコントロール信号を監視し、サンプリング部13bにより信号線Bのコントロール信号を監視する。
状態判定部14aの立ち上がりエッジ検出部14aは、信号線A,Bのコントロール信号の少なくとも何れかの立ち上がりエッジを検出する。状態記憶部14bは、サンプリング部13a,13bのそれぞれに、出力レベルを検出すべきタイミングを指示する。
サンプリング部13a,13bにより検出された出力レベルを表す情報は、それぞれ、パターン判定部15の記憶部15aに記憶される。
ここで、本第5実施形態において、供給コントロール信号のパターン及び遮断コントロール信号のパターンは、信号線A,Bのそれぞれについて予め定められる。そして、判定部15bは、信号線A,Bのそれぞれについて、その信号線A,Bから入力されるコントロール信号のパターンが、予め定められた供給コントロール信号のパターン或いは遮断コントロール信号のパターンに一致するか否かが判定される。
図17は、電源回路10のパターン認識部12におけるコントロール信号のパターン認識の態様を表す図である。図17において、上段は、信号線A,Bそれぞれのコントロール信号の出力レベルを表し、中段は電源回路10の内部に設けられたカウンタのカウント値の増減の態様を表し、下段は副制御マイコン30への電源電圧のON/OFF(供給/遮断)の態様を表す。
カウンタは、1ビット期間(100μsec)よりも十分短い周期(本例では5μsec)でカウント動作する。
供給コントロール信号、及び遮断コントロール信号は、それぞれ、信号線Aについての2ビット時間(200μsec)におけるハイ/ローの変化パターンと、信号線Bについての2ビット時間(200μsec)におけるハイ/ローの変化パターンとで表される。
具体的に、供給コントロール信号を表すパターンは、信号線Aの変化パターン「ハイ、ロー」と、信号線Bの変化パターン「ハイ、ロー」との組み合わせで表される。また、遮断コントロール信号を表すパターンは、信号線Aの変化パターン「ハイ、ロー」と、信号線Bの変化パターン「ロー、ハイ」との組み合わせで表される。
図17の例において、イグニションスイッチがOFFの状態では、信号線A,Bのコントロール信号の出力レベルは共にローレベルである。また、カウンタのカウント値は初期値としての0である。
そして、例えばイグニションスイッチがONされると(S410:YES)、主制御マイコン20から電源回路10に、信号線A,Bを介して供給コントロール信号が出力される(時刻t16〜t17)。
電源回路10では、信号線A,Bのコントロール信号がそれぞれ常時取り込まれており、信号線Aにおけるコントロール信号の立ち上がりエッジ、或いは信号線Bにおける供給コントロール信号の立ち上がりエッジが検出されると、カウンタがカウント動作を開始する。そして、電源回路10では、そのカウンタのカウント値に基づき、所定のタイミングで、信号線A,Bのコントロール信号の出力レベルが検出される。所定のタイミングとは、具体的には、1ビット期間(100μsec)の中央のタイミングである。例えば、カウンタがカウント動作を開始してから、50μsec、150μsec、といったタイミングで、信号線A,Bのコントロール信号の出力レベルが検出される。
そして、信号線A,Bのそれぞれについて、2ビット時間分の検出が終了すると、カウンタのカウント値がリセットされる(時刻t16’)。
そして、電源回路10では、検出できた信号線A,Bのコントロール信号の出力レベルの変化パターンが予め定められた供給コントロール信号のパターン或いは遮断コントロール信号のパターンと一致するか否かが判定され、一致すると判定されると、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断が制御される。
例えば、信号線A,Bについて検出された変化パターンが供給コントロール信号を表すパターン(本例では、信号線Aについて「ハイ,ロー」、信号線Bについて「ハイ,ロー」)と一致すると、下段に示すように、副制御マイコン30に電源電圧が供給される(150μsecでON/OFF電源が立ち上がる)。
ここで、図17において異常パターンとして示したように、信号線Aのコントロール信号のみ「ハイ、ロー」と変化したような場合を考える(時刻t18〜t19)。
この場合、信号線Bのコントロール信号の出力レベルは変化しておらず、異常パターンは、遮断コントロール信号のパターン(或いは異常コントロール信号のパターン)と一致しないため、その異常パターンは無視される(無効と判断される)。このため、副制御マイコン30への電源電圧の供給は維持されたまま(現状位置)となっている。
次に、イグニションスイッチがOFFされ(S110,S210:YES)、副制御マイコン30から主制御マイコン20にOFF許可信号が出力されると(S130)、主制御マイコン20から電源回路10に信号線A,Bを介して遮断コントロール信号が出力される(時刻t19〜t21)。
電源回路10では、信号線Aのコントロール信号の立ち上がりエッジが検出されたタイミングでカウンタがカウント動作を開始する(時刻t19)。そして、電源回路10では、そのカウンタのカウント値に基づき、時刻t19から50μsec、150μsecが経過したタイミングで、信号線A,Bのコントロール信号の出力レベルが検出される。
そして、電源回路10では、信号線A,Bについて検出できたコントロール信号の出力レベルの変化パターンが予め定められた供給コントロール信号のパターン或いは遮断コントロール信号のパターンと一致するか否かが判定され、一致すると判定されると、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断が制御される。
例えば、信号線A,Bについて検出された変化パターンが遮断コントロール信号を表すパターン(本例では、信号線Aについて「ハイ,ロー」、信号線Bについて「ロー,ハイ」)と一致すると、下段に示すように、副制御マイコン30への電源電圧が遮断される(時刻t20でON/OFF電源が立ち下がる)。
このような本第5実施形態によれば、信号線を2本用いてコントロール信号をやりとりするため、信号線1本でコントロール信号をやりとりする第1実施形態と比較して、4ビット時間分の情報を半分の時間でやりとりできる。このため、より短時間に、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断の制御を行うことができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。
図18は、第6実施形態のECU1の構成図である。尚、第1実施形態のECU1と同じ構成については同じ符号を付している。
第6実施形態のECU1は、第1実施形態のECU1と比較して、F−V変換回路40を備えている点が異なっている。
F−V変換回路40は、主制御マイコン20から電源回路10への信号線の途中の経路に設けられ、コントロール信号の周波数に応じた所定の電圧信号を電源回路10に入力する。そして、電源回路10のパターン認識部12は、F−V変換回路40から入力される電圧信号のパターンを認識して、そのパターンが予め定められた供給を表す信号(以下、供給電圧信号と言う)のパターン或いは遮断を表す信号(以下、遮断電圧信号と言う)のパターンと一致するか否かを判定して、一致すると判定すると、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断を制御する。
図19は、本第6実施形態の作用を表すタイムチャートである。
図19において、上から1段目はコントロール信号の出力レベルを表し、2段目はF−V変換回路40から出力される電圧信号の出力レベルを表し、3段目は電源回路10の内部に設けられたカウンタのカウント値の増減の態様を表し、4段目は副制御マイコン30への電源電圧のON/OFF(供給/遮断)の態様を表す。
図19の例において、供給コントロール信号は周波数f1のパルス信号であり、遮断コントロール信号は周波数f2のパルス信号である。
F−V変換回路40は、周波数f1のパルス信号(供給コントロール信号)が入力されると(時刻t22〜t25)、電圧値2〜2.5Vの電圧信号を出力し(時刻t23〜t26)、周波数f2のパルス信号(遮断コントロール信号)が入力されると(時刻t29〜t32)、電圧値2.5〜3Vの電圧信号を出力する(時刻t30〜t33)。
電源回路10では、F−V変換回路40から入力される電圧信号のパターンが予め定められた供給電圧信号のパターン或いは遮断電圧信号のパターンと一致するか否かが判定され、一致すると判定されると、その電源回路10は、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断を制御する。
ここで、本例では、供給電圧信号のパターンは、出力レベルが有効電圧V1(2〜2.5V)、出力期間が有効期間T1であるパターンで表され、遮断電圧信号のパターンは、出力レベルが有効電圧V2(2.5〜3V)、出力期間が有効期間T2であるパターンで表される。尚、有効電圧V1,V2は、主制御マイコン20及び副制御マイコン30に供給される電源電圧のレベルとは異なるレベルである。
図19の例で、主制御マイコン20からF−V変換回路40に供給コントロール信号が出力され、そのF−V変換回路40から電源回路10への電圧信号が立ち上がってその電圧信号の出力レベルが供給電圧信号の有効電圧V1としての2Vに達すると(時刻t23)、カウンタがカウント動作を開始する(時刻t23)。これは、F−V変換回路40から電源回路10への電圧信号の出力レベルが有効電圧V1に維持される期間を計測するためである。
電源回路10において、カウンタのカウント値に基づき、F−V変換回路40から電源回路10への電圧信号の出力レベルが、有効電圧V1で、有効期間T1の間維持されたと判定されると(時刻t24)、副制御マイコン30に電源電圧が供給される(ON/OFF電源が立ち上がる)。尚、カウンタは、F−V変換回路40からの電圧信号の出力レベルが有効電圧V1以下になると、リセットされる(時刻t26)。また、有効期間T1、或いは有効期間T2を表す値までカウントすると、リセットされる。
また、主制御マイコン20からF−V変換回路40に遮断コントロール信号が入力され、そのF−V変換回路40から電源回路10への電圧信号が立ち上がってその電圧信号の出力レベルが遮断電圧信号の有効電圧V2としての2.5Vに達すると(時刻t30)、カウンタがカウント動作を開始する(時刻t30)。尚、カウンタは、電圧信号の出力レベルが有効電圧V1に達した時点でカウント動作を開始するが、その電圧信号の出力レベルが有効電圧V2に達したタイミングで、再度0からカウントを開始する。また、カウンタは、電圧信号の出力レベルが有効電圧V2以下になると、リセットされる(時刻t32)。尚、この際、電圧信号の出力レベルが有効電圧V1の範囲であれば、カウンタはカウント動作し(時刻t32〜t33)、電圧信号の出力レベルが有効電圧V1以下になると、カウンタはリセットされる(時刻t33)。
電源回路10において、カウンタのカウント値に基づき、F−V変換回路40から電源回路10への電圧信号の出力レベルが、有効電圧V2で、有効期間T2の間維持されたと判定されると(時刻t31)、副制御マイコン30への電源電圧が遮断される(ON/OFF電源が立ち下がる)。
ここで、例えば図19に示すが、ノイズ等により、F−V変換回路40から電源回路10に意図しない異常パターンの電圧信号が入力され、その電圧値がたまたま有効電圧V2のレンジに入ったとしても、その電圧信号が有効電圧V2のレンジで有効期間T2の間維持されなければ、無視される(無効とされる)こことなる。
このように、本第6実施形態においては、電源回路10から副制御マイコン30に電源電圧が供給されるようにする供給電圧信号のパターンは、出力レベルが有効電圧V1,出力期間が有効期間T1であるパターンで表され、電源回路10から副制御マイコン30への電源電圧が遮断されるようにする遮断電圧信号のパターンは、出力レベルが有効電圧V2,出力期間が有効期間T2であるパターンで表される。そして、有効電圧V1,V2の出力レベルは、電源回路10から主制御マイコン20及び副制御マイコン30に供給される電源電圧の出力レベルとは異なるレベルである。
この場合、例えばノイズ等が原因で電源回路10に何らかの異常電圧信号が入力されたとしても、その異常電圧信号のパターンが供給電圧信号のパターン、或いは遮断電圧信号のパターンと一致する確率は極めて小さくなる。このため、副制御マイコン30への電源電圧の供給/遮断が意図せず切り換わってしまう、ということをより確実に防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態において、主制御マイコン20から電源回路10に入力されるコントロール信号のパターンが予め定められたパターンと一致するか否かのパターン判定は、副制御マイコン30への電源電圧の供給時のみ実行されても良い。逆に、副制御マイコン30への電源電圧の遮断時のみ実行されても良い。言い換えると、供給コントロール信号のパターンのみ定めても良い。或いは、遮断コントロール信号のパターンのみ定めても良い。
また、上記実施形態では、1ビット時間の中央に相当するタイミングで、コントロール信号の出力レベルを検出するようにしているが、1ビット時間の間(期間)であれば、検出タイミングはどのタイミングでも良い。また、コントロール信号の出力レベルを常時検出する構成でも良い(出力レベルをモニタする構成でも良い)。
また、上記第5実施形態において、信号線が3本以上設けられる構成でも良い。
また、上記第第6実施形態において、第2実施形態、第3実施形態、第5実施形態を適用しても良い。
具体的に、第6実施形態において、主制御マイコン20が、電源回路10から副制御マイコン30への電源電圧をモニタするように構成しても良い。
また、上記第6実施形態においてPWM回路を設け、PWM回路を介してF−V変換回路40にパルス信号が出力されるようにしても良い。
また、上記第6実施形態において、コントロール信号を出力する信号線を複数本設けても良い。この場合、その複数本の信号線のそれぞれにF−V変換回路を設ければ良い。
第1実施形態のECU1の構成図である パターン認識部12の構成図である。 副制御マイコン30において実行される待機モード処理を表すフローチャートである。 主制御マイコン20において実行される電源制御処理を表すフローチャートである(イグニションスイッチON時)。 ON/OFF電源コントロール処理の具体的内容を表すフローチャートである(ON→OFF時)。 主制御マイコン20において実行される電源制御処理を表すフローチャートである(イグニションスイッチOFF時)。 ON/OFF電源コントロール処理の具体的内容を表すフローチャートである(OFF→ON時)。 コントロール信号のパターン認識の態様を表す図である(第1実施形態)。 第1実施形態の作用を表すタイムチャートである。 第1実施形態の効果を表す図である。 第2実施形態のECU1の構成図である。 主制御マイコン20において実行される異常検出処理を表すフローチャートである。 第3実施形態のECU1の構成図である。 第3実施形態の作用を表すタイムチャートである。 第4実施形態のECU1の主制御マイコン20において実行される異常検出処理を表すフローチャートである。 第5実施形態におけるパターン認識部12の構成図である。 コントロール信号のパターン認識の態様を表す図である(第5実施形態)。 第6実施形態のECU1の構成図である。 第6実施形態の作用を表すタイムチャートである。 従来のECU1の構成図である。 従来のECU1の作用を表すタイムチャートである。 従来のECU1における問題点を表すタイムチャートである。 従来のECU1における問題点を表す図である。
符号の説明
1…電子制御装置(ECU)
3…車載バッテリ
10…電源回路
11…電圧調整部
12…パターン認識部
13…信号取込部
13a,13b…サンプリング部
14…状態判定部
14a…立ち上がりエッジ検出部
14b…状態記憶部
14c…カウンタ
15…パターン判定部
15a…記憶部
15b…判定部
20…主制御マイコン
22…PWM回路
30…副制御マイコン
40…F−V変換回路

Claims (7)

  1. 互いに接続される複数のマイコンと、
    前記複数のマイコンのそれぞれにそのマイコンが動作するための電源電圧を供給する電源供給手段とを備え、
    少なくとも、前記複数のマイコンは、前記電源供給手段からの電源電圧の供給/遮断が切り換えられる副制御マイコンと、前記副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるための電源制御信号を前記電源供給手段に出力する主制御マイコンと、からなり、
    前記電源供給手段は、前記主制御マイコンから入力される前記電源制御信号に応じて、前記副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を切り換えるようになっている電子制御装置において、
    前記主制御マイコンは、前記電源制御信号を、その出力レベルが予め定められたパターン(以下、切換用パターンと言う)で変化するように生成し、
    前記電源供給手段は、前記主制御マイコンから入力される前記電源制御信号の出力レベルの変化パターンと前記切換用パターンとを比較して、両者が一致した場合に前記副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記切換用パターンはパルス波形を表し、
    前記主制御マイコンは、所定のデューティ比でパルスを生成するパルス生成回路を備え、前記パルス生成回路により生成されるパルスが、前記切換用パターンが表すパルス波形に合致するように前記デューティ比を算出し、該算出したデューティ比で前記パルス生成回路により生成されたパルスを、前記電源制御信号として前記電源供給手段に出力するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記電源制御信号は、複数本の信号線を介してやりとりされるとともに、その複数の信号線毎に前記切換用パターンが定められ、
    前記電源供給手段は、前記複数本の信号線のそれぞれについて、その信号線から入力される電源制御信号の出力レベルの変化パターンと、その信号線について定められた切換用パターンとを比較して、両者が、全ての信号線について一致した場合に、前記副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記切換用パターンの時間幅は定められ、その時間幅は複数の単位期間からなり、単位期間中は出力レベルは変化しないようになっており、
    前記主制御マイコンは、前記切換用パターンと同じ時間幅及び単位期間に基づき前記電源制御信号を生成し、
    前記電源供給手段は、前記電源制御信号を構成する前記複数の単位期間それぞれの中央に相当するタイミングのそれぞれで、その電源制御信号の出力レベルを検出し、該検出結果に基づき出力レベルの変化パターンを認識することを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記電源供給手段は、
    前記電源制御信号の入力タイミングを検出するタイミング検出手段と、
    前記タイミング検出手段により検出された入力タイミングでカウント動作を開始するカウンタと、
    前記カウンタのカウント値に基づき、前記複数の単位期間それぞれの中央に相当するタイミングを検出するタイミング検出手段とを備え、
    前記複数の単位期間のうち、最後の単位期間について出力レベルを検出すると、前記カウンタを初期化するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記切換用パターンは、予め定められた期間の間、電圧レベルが前記電源電圧の電圧レベルとは異なる所定のレベルに維持されたパターンを表し、
    前記電源制御信号は電圧信号で表されることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記電源制御信号は、複数本の信号線を介してやりとりされるとともに、その複数の信号線毎に前記切換用パターンが定められ、
    前記電源供給手段は、前記複数本の信号線のそれぞれについて、その信号線から入力される電源制御信号の出力レベルの変化パターンと、その信号線について定められた切換用パターンとを比較して、両者が、全ての信号線について一致した場合に、前記副制御マイコンへの電源電圧の供給/遮断を制御するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
JP2008017589A 2008-01-29 2008-01-29 電子制御装置 Pending JP2009181178A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017589A JP2009181178A (ja) 2008-01-29 2008-01-29 電子制御装置
EP09000878A EP2088495A2 (en) 2008-01-29 2009-01-22 Electronic control system with controllers and power supply unit
US12/360,233 US20090193273A1 (en) 2008-01-29 2009-01-27 Electronic control system with controllers and power supply unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017589A JP2009181178A (ja) 2008-01-29 2008-01-29 電子制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009181178A true JP2009181178A (ja) 2009-08-13

Family

ID=40600022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008017589A Pending JP2009181178A (ja) 2008-01-29 2008-01-29 電子制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090193273A1 (ja)
EP (1) EP2088495A2 (ja)
JP (1) JP2009181178A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120033137A (ko) * 2010-09-29 2012-04-06 현대자동차주식회사 반도체 소자의 전원분리를 통한 암전류 저감 방법 및 이를 적용한 반도체 소자
JP2013006482A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Autonetworks Technologies Ltd 車載処理装置及び処理プログラム
JP2015107672A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社デンソー 車載ネットワークシステム
KR101601323B1 (ko) * 2010-11-24 2016-03-22 현대자동차주식회사 반도체 슬립 모드에서의 스위치 입력 검출 장치 및 방법
JP7647337B2 (ja) 2021-05-28 2025-03-18 株式会社アイシン 制御装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011170709A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Ricoh Co Ltd ネットワーク制御装置、画像形成装置、画像形成システム、省エネ制御方法、及び省エネ制御プログラム
JP5163723B2 (ja) * 2010-09-24 2013-03-13 株式会社デンソー スイッチ監視装置、制御装置および制御方法
JP6086001B2 (ja) * 2013-03-13 2017-03-01 株式会社島津製作所 真空ポンプ
JP6531532B2 (ja) * 2015-07-16 2019-06-19 富士通株式会社 受信装置及び制御情報監視方法
JP6969215B2 (ja) * 2017-08-09 2021-11-24 株式会社デンソー 通信装置及び通信システム
DE112021006980T5 (de) * 2021-01-29 2023-12-28 Hitachi Astemo, Ltd. Elektronische Steuervorrichtung für fahrzeugmontierte Ausrüstung
US11822418B2 (en) * 2021-11-29 2023-11-21 Dell Products L.P. System and method for power consumption management

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789357A (en) * 1980-11-25 1982-06-03 Canon Inc Control method for power on and off
JPS57185524A (en) * 1981-05-11 1982-11-15 Hitachi Ltd Remote power supply controlling system
JPS63101147A (ja) * 1986-10-16 1988-05-06 Nippon Denso Co Ltd 車載用電子制御装置
JPH0689129A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Pfu Ltd 強制電源切断方式
JPH1168862A (ja) * 1997-08-11 1999-03-09 Nissan Motor Co Ltd 通信装置
JP2005167663A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Fujitsu Ltd シリアル通信装置
JP2007213137A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Denso Corp 電子制御装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008017589A (ja) 2006-07-05 2008-01-24 Meidensha Corp モータの端子構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789357A (en) * 1980-11-25 1982-06-03 Canon Inc Control method for power on and off
JPS57185524A (en) * 1981-05-11 1982-11-15 Hitachi Ltd Remote power supply controlling system
JPS63101147A (ja) * 1986-10-16 1988-05-06 Nippon Denso Co Ltd 車載用電子制御装置
JPH0689129A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Pfu Ltd 強制電源切断方式
JPH1168862A (ja) * 1997-08-11 1999-03-09 Nissan Motor Co Ltd 通信装置
JP2005167663A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Fujitsu Ltd シリアル通信装置
JP2007213137A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Denso Corp 電子制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120033137A (ko) * 2010-09-29 2012-04-06 현대자동차주식회사 반도체 소자의 전원분리를 통한 암전류 저감 방법 및 이를 적용한 반도체 소자
KR101601306B1 (ko) * 2010-09-29 2016-03-08 현대자동차주식회사 반도체 소자의 전원분리를 통한 암전류 저감 방법 및 이를 적용한 반도체 소자
KR101601323B1 (ko) * 2010-11-24 2016-03-22 현대자동차주식회사 반도체 슬립 모드에서의 스위치 입력 검출 장치 및 방법
JP2013006482A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Autonetworks Technologies Ltd 車載処理装置及び処理プログラム
JP2015107672A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社デンソー 車載ネットワークシステム
JP7647337B2 (ja) 2021-05-28 2025-03-18 株式会社アイシン 制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2088495A2 (en) 2009-08-12
US20090193273A1 (en) 2009-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009181178A (ja) 電子制御装置
JP4518150B2 (ja) 車両用電子制御装置
EP1717664B1 (en) Computer circuit
US7956587B2 (en) Power supply apparatus
US8996927B2 (en) Electronic control device with watchdog timer and processing unit to diagnose malfunction of watchdog timer
JP4665846B2 (ja) マイクロコンピュータ及び電子制御装置
US9778711B2 (en) Control device and reset system utilizing the same
KR102119766B1 (ko) 차량용 제어기 및 그것의 동작 방법
US10040411B2 (en) Electronic control unit
WO2014007272A1 (ja) 車載用電源装置
US20120054526A1 (en) Electronic control apparatus
CN107197380B (zh) 智能电视及其欠压保护容错方法
JP2013030087A (ja) 電子機器、画像形成装置
JP5928358B2 (ja) 情報処理装置、監視装置、制御装置
CN103857563B (zh) 车载用ecu
JP2011070309A (ja) スイッチ状態検出装置及び処理システム
JP2000276267A (ja) 車両用電子制御装置
EP3489796B1 (en) Electronic control device
JP6402798B2 (ja) 車両パワーウインドウ装置用の制御装置
US12062279B2 (en) Electric apparatus, communication device, and communication system
JP6040952B2 (ja) 通信システム、電子制御装置
JP5640518B2 (ja) 車載用ecu
JP2008222051A (ja) マイクロコンピュータ、プログラム、電子制御装置、及び通信システム
JP2007306351A (ja) パワーオンリセット回路
US9933839B2 (en) Computer system and method of operating a computer system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110111