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JP2009180322A - 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 - Google Patents

伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 Download PDF

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JP2009180322A
JP2009180322A JP2008020924A JP2008020924A JP2009180322A JP 2009180322 A JP2009180322 A JP 2009180322A JP 2008020924 A JP2008020924 A JP 2008020924A JP 2008020924 A JP2008020924 A JP 2008020924A JP 2009180322 A JP2009180322 A JP 2009180322A
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shaft
axial groove
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female
intermediate shaft
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JP2008020924A
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Masahiro Harunaga
政宏 春永
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/02Shafts; Axles
    • F16C3/03Shafts; Axles telescopic
    • F16C3/035Shafts; Axles telescopic with built-in bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/20Land vehicles
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Abstract

【課題】プラスチック製の保持器を使用することなく、円柱状ピンが軸方向溝の曲がりに追従して移動して、軸方向溝と円滑な接触状態を維持し、摺動抵抗の増大や、円柱状ピンの摩耗を防止するようにした伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置を提供する。
【解決手段】製造上の誤差によって、雌中間シャフト16Bの軸方向溝41に曲がりがあると、円柱状ピン53は、その端面531が転動可能な球状体55Aに案内されて、軸方向溝41の曲がりに追従して円周方向に移動し、軸方向溝41と円滑な接触状態を維持する。従って、円柱状ピン53と軸方向溝41との間の接触不良による摺動抵抗の増大や、円柱状ピン53の摩耗が回避され、雄中間シャフト16Aは雌中間シャフト16Bに対して円滑に図2の左右方向に移動し、長期にわたって、ガタつきが無く、安定した摺動抵抗で移動する。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置、特に、回転トルクを伝達可能で軸方向に相対移動可能な伸縮軸、例えば、中間シャフトやステアリングシャフト等の伸縮軸を有するステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に相対移動可能に連結された伸縮軸が、中間シャフトやステアリングシャフト等として組み込まれている。すなわち、中間シャフトは、車輪の振動をステアリングホイールに伝えないようにするため、及び、ステアリングギヤのラック軸に噛合うピニオンシャフトに、自在継手を締結する際に、一旦縮めてからピニオンシャフトに嵌合させて締結するために、伸縮機能が必要である。
また、ステアリングシャフトは、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの位置を軸方向に調整する必要があるため、伸縮機能が要求される。また、回転方向のガタつきが無く、高剛性のトルク伝達性能を得るために、雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に、トルク伝達部材として円柱状ピンを挿入した伸縮軸がある。このような円柱状ピンを使用した伸縮軸として、特許文献1に開示されている伸縮軸がある。
特許文献1に開示されている伸縮軸は、雌シャフト側軸方向溝の曲がりに追従して円柱状ピンが円滑な接触状態を得るために、円柱状ピンを直列に配置した複数の円柱状ピンで構成し、複数の円柱状ピンをプラスチック製の保持器で保持することで、隣接する円柱状ピンの直接接触を回避し、保持器の弾性変形により、円柱状ピンが雄シャフト側軸方向溝や雌シャフト側軸方向溝の曲がりに追従するようにしている。
しかし、このような特許文献1の伸縮軸は、プラスチック製の保持器を使用しているため、保持器の耐久性に問題があり、長期間にわたってガタつきの無い伸縮性能を維持することが困難であった。
欧州特許出願公開第1078843号明細書
本発明は、プラスチック製の保持器を使用することなく、円柱状ピンが軸方向溝の曲がりに追従して移動し、軸方向溝と円滑な接触状態を維持して、摺動抵抗の増大や、円柱状ピンの摩耗を防止するようにした伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、雄シャフト、上記雄シャフトの外周に形成された雄シャフト側軸方向溝、上記雄シャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する雌シャフト、上記雌シャフトの内周に、上記雄シャフト側軸方向溝と同一位相位置に形成された雌シャフト側軸方向溝、上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に、軸方向に転動可能に挿入された複数の球状体、上記球状体と雄シャフト側軸方向溝との間、及び、上記球状体と雌シャフト側軸方向溝との間に予圧を付与する付勢部材、上記雄シャフトと雌シャフトとの嵌合部に、上記雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝とは異なる位相位置に形成された少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝に直列に挿入され、上記雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する複数の円柱状ピン、上記隣接する円柱状ピンの対向する端面の間に介挿された球状体を備えたことを特徴とする伸縮軸である。
第2番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記円柱状ピンの端面には、上記球状体に接触する円錐状の凹部が形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第3番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の伸縮軸において、上記雄シャフトが雄中間シャフトであり、上記雌シャフトが雌中間シャフトであることを特徴とする伸縮軸である。
第4番目の発明は、第3番目の発明の伸縮軸を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
本発明の伸縮軸及びステアリング装置では、雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝に直列に挿入され、雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する複数の円柱状ピンと、隣接する円柱状ピンの対向する端面の間に介挿された球状体を備えている。
従って、円柱状ピンは球状体に案内されて、軸方向溝の曲がりに追従して移動して、軸方向溝と円滑な接触状態を維持し、摺動抵抗の増大や、円柱状ピンの摩耗が防止され、プラスチック製の保持器を使用しないため、長期間にわたってガタつきの無い伸縮性能を維持する。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例2を説明する。
図1は、本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。図2は本発明の実施例1のステアリング装置を示す図1の要部の拡大図であって、中間シャフトの伸縮部に適用した例を示す拡大縦断面図である。図3(1)は図2のA−A拡大断面図であり、図3(2)は図3(1)の軸方向溝54近傍の拡大断面図である。
図1に示すように、本発明のステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備えている。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせており、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の高さ位置、及び、車体前後方向位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の後端部に連結している。また、この中間シャフト16の前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。中間シャフト16は、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側に、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側が外嵌し、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に関して相対移動可能に嵌合している。
図示しないピニオンが、入力軸31に結合している。また、ステアリングギヤ30に往復摺動可能に内嵌された図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の軸方向長さの中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール11からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出している。
このトルクセンサの検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。このアシスト装置20は電動式のアシスト装置に限られるものではなく、ステアリングギヤ30等に設けられる油圧式のアシスト装置でもよい。
図2から図3は、本発明の実施例1の伸縮軸の連結部を示し、図1の中間シャフト16の雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの連結部に適用した例を示す。
図2から図3に示すように、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側(図2の右側)が、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側(図2の左側)に外嵌して連結されている。雌中間シャフト16Bは中空円筒状に形成されており、その内径孔40の内周上には、軸直角断面が略半円形の軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)41が、伸縮ストロークの全長にわたって、等間隔(60度間隔)に6個形成されている。
また、雄中間シャフト16Aの車体前方側は中実円柱状に形成されており、車体前方側から、直径寸法が大径の大径軸部50と、直径寸法が大径軸部50よりも小径の小径軸部51の順に形成されている。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略半円形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)52が、大径軸部50のほぼ軸方向全長にわたって、等間隔(120度間隔)で形成されている。
この雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52と、雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、回転トルク伝達部材としての中実の円柱状ピン(針状ころ)53が挿入されている。円柱状ピン53は、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52に直列に3個挿入され、隣接する円柱状ピン53の対向する端面531、531の間に、金属製の球状体(ボール)55Aが介挿されている。
円柱状ピン53の外径寸法は、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と、雌中間シャフト16Bの軸方向溝41とで形成される円柱状の空間の内径寸法よりも、若干小径に形成されている。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、隣接する軸方向溝52、52の中間位置に、軸直角断面が略台形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)54が、大径軸部50のほぼ軸方向全長にわたって、等間隔(120度間隔)で形成されている。
この略台形の3個の軸方向溝54と、雌中間シャフト16Bの同一位相にある3個の軸方向溝41とで形成される空間に、転動体としての複数(5個)の金属製の球状体(ボール)55Bが挿入されている。金属製の球状体55A、55Bの材質は、SUJ2、SUJ3、SCM420H等の軸受鋼が望ましい。
この略台形の3個の軸方向溝54と球状体55Bとの間には、予圧付与部材としての板バネ(付勢部材)56が挿入されている。図3(2)に詳細に示すように、軸方向溝54は、球状体55Bの直径よりも幅の広い底壁541と、この底壁541の両端からV字形に上方に延びる側壁542、542で構成されている。板バネ56は、軸方向溝54の軸方向の全長と略同一長さを有し、軸方向溝54と球状体55Bとの間に、弾性変形して挿入されている。
板バネ56は、軸方向溝54の底壁541に当接する底板561と、この底板561の両端からV字形に上方に延び、球状体55Bに各々当接する側板562、562で構成されている。また、側板562、562の上端には円弧状に外側に折り曲げられた折り返し部563、563が形成され、折り返し部563から底壁541に向かって下方に延びる当接部564、564が形成され、この当接部564が、軸方向溝54の側壁542に当接している。
この板バネ56の側板562、562、折り返し部563、563、当接部564、564が弾性変形して、球状体55Bと軸方向溝54との間のガタを吸収する。円柱状ピン53と軸方向溝41及び軸方向溝52との間には、微少な隙間がある。雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aが回転方向に微少角度相対変位した時に、円柱状ピン53が軸方向溝41と軸方向溝52に当接するようになっている。
板バネ56は、球状体55Bと略台形の軸方向溝54との間に圧縮された状態で挿入されて、軸方向溝54、球状体55B、軸方向溝41との間に、板バネ56の弾性変形による付勢力(所定の予圧)を付与している。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の軸端(車体前方端)に形成された小径軸部57には、円盤形のワッシャー58、円盤形のバネ板59、円盤形のワッシャー60が、車体後方側からこの順で外嵌されている。小径軸部57の車体前方端はカシメ加工され、バネ板59によって、車体後方側のワッシャー58に、車体後方側(図2の右側)への付勢力を付与している。
ワッシャー58の車体後方側の端面は、3個の円柱状ピン53のうちの最も車体前方側の円柱状ピン53の車体前方側の端面531に当接して、円柱状ピン53に車体後方側(図2の右側)への付勢力を付与し、隣接する円柱状ピン53の対向する端面531、531に、球状体55Aを常時密着させている。
軸方向溝52の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁が形成されていて、3個の円柱状ピン53のうちの最も車体後方側の円柱状ピン53の車体後方側の端面531を受けている。また、3個の円柱状ピン53の車体後方端及び車体前方端の外周は、クラウニングまたはテーパー形状になっており、端部側に向かって縮径している。
雌中間シャフト16Bの車体後方側端部には小径円筒部44が形成され、小径円筒部44の外周441には、薄肉円筒状のワイパー取り付け板42の内周421が圧入されている。ワイパー取り付け板42は、小径円筒部44の車体後方側端面442で、雄中間シャフト16Aの軸心に向かってL字形に折り曲げられて、折り曲げ部422が形成されている。
折り曲げ部422にはゴム製等のワイパー43が固定され、このワイパー43が、小径軸部51の外周511上を摺動して、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aの嵌合部内に塵埃が浸入することを防止している。ワイパー取り付け板42は、鉄製の薄板をプレスで成形して製造され、ワイパー取り付け板42の内周421の車体前方端を小径円筒部44の外周441に圧入する。
ステアリング装置の車体18への組み付け作業が終了した後、雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図2の左右方向に移動させると、球状体55Bが回転し、球状体55Bが軸方向溝54に沿って転動しながら、車体後方側(右方向)または車体前方側(左方向)に移動する。
製造上の誤差によって、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と雌中間シャフト16Bの軸方向溝41との間に曲がりがあると、円柱状ピン53は、その端面531、531が転動可能な球状体55Aに案内されて、軸方向溝52及び軸方向溝41の曲がりに追従して円周方向に移動し、円柱状ピン53は、軸方向溝52及び軸方向溝41と円滑な接触状態を維持する。
従って、円柱状ピン53と軸方向溝52及び軸方向溝41との間の接触不良による摺動抵抗の増大や、円柱状ピン53の摩耗が回避され、雄中間シャフト16Aは雌中間シャフト16Bに対して円滑に図2の左右方向に移動する。また、プラスチック製の保持器を使用しないため、長期にわたって、ガタつきが無く、雄中間シャフト16Aは雌中間シャフト16Bに対して安定した摺動抵抗で移動する。
ステアリングホイール11を回転操作すると、雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの間に回転トルクが加わる。回転トルクが小さい時には、板バネ56、球状体55Bを介して、雄中間シャフト16Aの軸方向溝54と雌中間シャフト16Bの軸方向溝41との間で回転トルクが伝達される。
雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの間の回転トルクが大きくなるに従って、球状体55Bに加わる予圧が増大する。この時、板バネ56の弾性変形量が、円柱状ピン53と軸方向溝41及び軸方向溝52との間の微少な隙間量と同一になる。その結果、円柱状ピン53の外周が、軸方向溝41及び軸方向溝52に同時に当接して、回転トルクを伝達する。
次に本発明の実施例2について説明する。図4は本発明の実施例2のステアリング装置を示す図1の要部の拡大図であって、中間シャフトの伸縮部に適用した例を示す拡大縦断面図である。図5(1)は図4のB−B拡大断面図であり、図5(2)は図4の円柱状ピンの斜視図である。以下の説明では、上記実施例1と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例1と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、円柱状ピン53の端面531、531に、球状体55Aに接触する円錐状の凹部を形成した例である。すなわち、図4、図5に示すように、3個の円柱状ピン53の車体前方側の端面531と車体後方側の端面531の軸心には、円錐状の凹部532、532が形成されている。実施例2のその他の構造は、実施例1と同様である。
実施例2では、隣接する円柱状ピン53の端面531、531の円錐状の凹部532、532に挟まれて、球状体55Aの半径方向の位置が保持される。従って、球状体55Aは、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と雌中間シャフト16Bの軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、ガタつき無く保持される。
また、実施例1と同様に、製造上の誤差によって、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と雌中間シャフト16Bの軸方向溝41に曲がりがあると、円柱状ピン53は、その端面531、531が球状体55Aに案内されて、軸方向溝52及び軸方向溝41の曲がりに追従して円周方向に移動し、円柱状ピン53は、軸方向溝52及び軸方向溝41と円滑な接触状態を維持する。
上記実施例1から実施例2は、中間シャフト16に本発明を適用した例について説明したが、ステアリングシャフト12等、ステアリング装置を構成する任意の伸縮軸に適用することができる。また上記実施例では、雌中間シャフト16Bの車体後方側が、雄中間シャフト16Aの車体前方側に外嵌して連結されているが、雌中間シャフト16Bの車体前方側に、雄中間シャフト16Aの車体後方側を内嵌して連結してもよい。
本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。 本発明の実施例1のステアリング装置を示す図1の要部の拡大図であって、中間シャフトの伸縮部に適用した例を示す拡大縦断面図である。 (1)は図2のA−A拡大断面図であり、(2)は図3(1)の軸方向溝54近傍の拡大断面図である。 本発明の実施例2のステアリング装置を示す図1の要部の拡大図であって、中間シャフトの伸縮部に適用した例を示す拡大縦断面図である。 (1)は図4のB−B拡大断面図であり、(2)は図4の円柱状ピンの斜視図である。
符号の説明
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
17 自在継手
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
40 内径孔
41 軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)
42 ワイパー取り付け板
421 内周
422 折り曲げ部
43 ワイパー
44 小径円筒部
441 外周
442 車体後方側端面
50 大径軸部
51 小径軸部
511 外周
52 軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)
53 円柱状ピン(針状ころ)
531 端面
532 凹部
54 軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)
541 底壁
542 側壁
55A 球状体(ボール)
55B 球状体(ボール)
56 板バネ
561 底板
562 側板
563 折り返し部
564 当接部
57 小径軸部
58 ワッシャー
59 バネ板
60 ワッシャー

Claims (4)

  1. 雄シャフト、
    上記雄シャフトの外周に形成された雄シャフト側軸方向溝、
    上記雄シャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する雌シャフト、
    上記雌シャフトの内周に、上記雄シャフト側軸方向溝と同一位相位置に形成された雌シャフト側軸方向溝、
    上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に、軸方向に転動可能に挿入された複数の球状体、
    上記球状体と雄シャフト側軸方向溝との間、及び、上記球状体と雌シャフト側軸方向溝との間に予圧を付与する付勢部材、
    上記雄シャフトと雌シャフトとの嵌合部に、上記雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝とは異なる位相位置に形成された少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝に直列に挿入され、上記雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する複数の円柱状ピン、
    上記隣接する円柱状ピンの対向する端面の間に介挿された球状体を備えたこと
    を特徴とする伸縮軸。
  2. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記円柱状ピンの端面には、上記球状体に接触する円錐状の凹部が形成されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された伸縮軸において、
    上記雄シャフトが雄中間シャフトであり、
    上記雌シャフトが雌中間シャフトであること
    を特徴とする伸縮軸。
  4. 請求項3に記載された伸縮軸を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
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