JP2009180210A - 内燃機関およびこれを搭載した車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベアリングキャップとベアリングキャップブリッジとの組み付けが容易で、且つ縦寸法を小さく抑えたエンジンを提供する。
【解決手段】4つのクランクジャーナル7dを有するクランクケース7と、クランクジャーナルとともにクランクシャフト6を保持する4つのベアリングキャップ11と、4つのベアリングキャップの下部を連結するベアリングキャップブリッジ12と、ベアリングキャップブリッジの下方に位置するオイルパン15とを備えたディーゼルエンジンEにおいて、ベアリングキャップを、下面中央部11bと下面中央部11bよりもクランクジャーナル側に位置する下面両側部11cとを有する段付き形状に形成し、下面両側部に形成したボルト挿通孔22に挿通するボルト24でクランクケース7に締結し、ベアリングキャップブリッジ12を下面中央部に当接した状態でベアリングキャップに締結する。
【選択図】図3
【解決手段】4つのクランクジャーナル7dを有するクランクケース7と、クランクジャーナルとともにクランクシャフト6を保持する4つのベアリングキャップ11と、4つのベアリングキャップの下部を連結するベアリングキャップブリッジ12と、ベアリングキャップブリッジの下方に位置するオイルパン15とを備えたディーゼルエンジンEにおいて、ベアリングキャップを、下面中央部11bと下面中央部11bよりもクランクジャーナル側に位置する下面両側部11cとを有する段付き形状に形成し、下面両側部に形成したボルト挿通孔22に挿通するボルト24でクランクケース7に締結し、ベアリングキャップブリッジ12を下面中央部に当接した状態でベアリングキャップに締結する。
【選択図】図3
Description
本発明は内燃機関に関し、特に、ベアリングキャップの下部をベアリングキャップブリッジで連結したディーゼルエンジンに好適な内燃機関に関する。
圧縮比の高いディーゼルエンジンでは、クランクシャフトの支持剛性を高めるために、クランクジャーナルとともにクランクシャフトを保持するベアリングキャップの下端をベベアリングキャップブリッジで連結した形態のものが広く利用されている。このベアリングキャップブリッジのベアリングキャップへの取り付け方法として、例えば、ベアリングキャップブリッジをベアリングキャップと共にシリンダケースにボルトで共締めするものが知られている(例えば、引用文献1)。
また、ベアリングキャップブリッジを備えたエンジンにおいて、クランクシャフトの支持剛性を更に高めるために、ベアリングキャップの下端面中央部を下方に突出させてクランクシャフトとベアリングキャップブリッジとの距離を大きくとったものが提案されている(引用文献2)。
一方、自動車はエンジンルームという限られた空間内に、エンジンおよびエンジン補機の他、操舵装置や冷却装置、減速装置等、エンジン以外の車両用装置も配置しなければならないため、エンジン自体をできる限り小型化することが望まれる。このような課題を解決し得るエンジンとして、エンジン下部に位置するオイルパンの底部の一部分を浅底に形成したものが知られている(例えば、特許文献3)。また、引用文献3に記載のエンジンでは、部品点数および組立作業工数を削減できるように、ベアリングキャップ構成部材にエンジンのオイル通路を形成している。
しかしながら、引用文献1に記載のエンジンでは、クランクシャフトを組み付ける際に、ベアリングキャップとベアリングキャップブリッジとを同時に組み付けなければならないため、組立作業が困難であるとともに、ベアリングキャップブリッジのみを取り外すことができず、修理時等にも不便を伴う。
また、引用文献2に記載のエンジンでは、ベアリングキャップブリッジの位置が低くなるため、オイルパンの底面をそれ以上に低く配置しなければならず、エンジンの縦寸法の長大化を招いてしまう。
更に、引用文献3に記載のエンジンでは、エンジンのオイル配管部材を省くことはできるが、全てのベアリングキャップを1つのベアリングキャップブリッジで連結することが困難である他、オイル通路をオイルパンの浅底側に設けることも困難であった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、ベアリングキャップとベアリングキャップブリッジとの組み付けが容易で、且つ縦寸法を小さく抑えたエンジンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、複数のクランクジャーナルを有するクランクケースと、該クランクジャーナルとともにクランクシャフトを保持する複数のベアリングキャップと、該複数のベアリングキャップの下部を連結するベアリングキャップブリッジと、該ベアリングキャップブリッジの下方に位置するオイルパンとを備えた内燃機関において、前記ベアリングキャップを、前記クランクジャーナルとの取付面に対向する第1の締結座面と、該第1の締結座面よりも該クランクジャーナル側に位置する第2の締結座面とを有するように構成しするとともに、該第2の締結座面に形成された挿通孔に挿通された締結手段によって前記クランクケースに締結し、前記ベアリングキャップブリッジを、前記第1の締結座面に当接した状態で前記ベアリングキャップに締結する構成とする。
更に、上記内燃機関において、前記オイルパンの内部に配置されたオイルストレーナとオイルポンプとを接続するオイル配管が更に含まれ、該オイル配管は前記第2の締結座面の下方に配置されるように構成すると良く、前記オイルパンは、深さが浅い浅底部を有するように構成すると良い。
また、上記課題を解決するために本発明は、複数のクランクジャーナルを有するクランクケースと、該クランクジャーナルとともにクランクシャフトを保持する複数のベアリングキャップと、該複数のベアリングキャップの下部を連結するベアリングキャップブリッジと、該ベアリングキャップブリッジの下方に位置するオイルパンとを有する内燃機関を搭載した車両において、前記ベアリングキャップを、前記クランクジャーナルとの取付面に対向する第1の締結座面と、該第1の締結座面よりも該クランクジャーナル側に位置する第2の締結座面とを有するように構成するとともに、該第2の締結座面に形成された挿通孔に挿通された締結手段によって前記クランクケースに締結し、前記ベアリングキャップブリッジを、前記第1の締結座面に当接した状態で前記ベアリングキャップに締結し、前記オイルパンは、深さが浅い浅底部を有し、車両用装置またはエンジン補機が前記浅底部の下方に配置されるように構成する。このような構成の車両において、前記車両用装置をステアリングギヤボックスとしても良い。
本発明の内燃機関によれば、クランクシャフトの組み付けが容易な上、ベアリングキャップブリッジによってクランクシャフトの支持剛性が高まり、且つエンジンの高さ寸法が小さく抑えられる。
また、オイル配管を第2の締結座面の下方に配置することにより、第2の締結座面の凹みによって形成された空間を利用してオイル配管を配置し、オイル配管の第1の締結座面から下方への突出量を小さくし、内燃機関を小型化することができる。更に、オイルパンが浅底部を有することにより、浅底部の下方に形成された空間にエンジン補機やその他の装置を配置することが可能となる。
一方、本発明の車両によれば、操舵装置や冷却装置、減速装置等の車両用装置、またはオイルポンプやオルタネータ等のエンジン補機がオイルパンの浅底部の下方に配置可能となることにより、車両自体の小型化を図ることができる。また、浅底部の下方にステアリングギヤボックスを配置することにより、特に、内燃機関を縦置きに配置し、クランクシャフト延在方向の一方にオイルパンの浅底部を設ける等、エンジンルームの有効利用によって車両の小型化を実現できる。
≪実施形態の構成≫
以下、本発明に係る車両および内燃機関の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明にあたり、各部材について方向または位置を示す場合には、自動車Vの進行方向に対する前後左右として記すものとする。
以下、本発明に係る車両および内燃機関の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明にあたり、各部材について方向または位置を示す場合には、自動車Vの進行方向に対する前後左右として記すものとする。
図1は車体を透視して示す自動車前部の斜視図である。図示するように、フロントエンジン・リヤドライブ方式の自動車Vは、ボディ1の前部に設けられたエンジンルーム2内に4サイクルV型6気筒のディーゼルエンジンEを縦置きに搭載している。また自動車Vには、前輪4を転舵するパワーステアリング機能を備えた前輪操舵装置31が設けられている。
ディーゼルエンジンEは、所定のバンク角を有する一対のシリンダブロック5を上部に備え、クランクシャフト6を内包するクランクケース7と、各シリンダブロック5の上部に連結され、吸排気バルブや動弁系が内装された一対のシリンダヘッド8と、クランクケース7の下方に配置されたオイルパン15と、クランクシャフト6の前端に嵌着されたクランクプーリ9、クランクプーリ9側のカムチェーンカバー10内に設けられ、クランクシャフト6に巻き掛けられたチェーンによって駆動される薄型トロコイド式のエンジンオイルポンプ30等とから構成されている。
一方、前輪操舵装置31は、車室3内に設置されたステアリングホイール32と、ステアリングホイール32に対する運転者の入力に応じて前輪4の転舵をアシストするバルブボディユニット33を備え、左右の前輪4を連結するように車幅方向に延在するステアリングギヤボックス34と、バルブボディユニット33とステアリングホイール32とをユニバーサルジョイントを介して連結するステアリングコラム35等とから構成されている。
次に、図2〜図5を参照して実施形態に係るディーゼルエンジンEについて説明する。図2はディーゼルエンジンEの下部を示す側面図、すなわちクランクシャフト6の軸線方向と直角方向から見た図であり、図3は図2中のIII-III矢視図であり、図4はオイルパン15を透視して示すディーゼルエンジンEの下部側面図であり、図5はクランクケース7の底面図である。
図2、図3に示すように、アルミ合金で鋳造されたディープスカートのクランクケース7は、クランクシャフト6に略平行な左右のスカート部7a,7bの下端にフランジ部7cをそれぞれ有しており、その下面は略平滑な単一平面とされている。左右のスカート部7a,7bの間には、4つのクランクジャーナル7dがクランクシャフト6の軸線方向と直交するように一体形成されている。
各クランクジャーナル7dは、その下面がクランクシャフト6の軸線Aを通る単一平面とされているとともに、その中央部に半円形状の軸受部7eが形成されている。同様に、各クランクジャーナル7dの下面に取付けられる4つのベアリングキャップ11にも、略平滑な上面11a(クランクジャーナル7dとの取付面)の中央部に半円形状の軸受部11eが形成されている。そしてベアリングキャップ11がクランクジャーナル7dに締結されることによって、2つ割のベアリングを介してクランクシャフト6のジャーナル部6aが回転自在に保持される。
なお、クランクシャフト6は、互いに隣接する2つ1組のクランクピンを3組と、これら3組のクランクピンを挟むように配置された4つのジャーナル部6aとを有しており、これらジャーナル部6aはクランクプーリ9からの距離が近いほど大径となるようにされている。したがって、4つのクランクジャーナル7dおよびベアリングキャップ11に形成された軸受部7e,11eは、それぞれ対応するジャーナル部6aの径に合わせた大きさとされている。
各ベアリングキャップ11は、クランクジャーナル7dとの取付面に対向する面、すなわち下面において、下面中央部11b(第1の締結座面)がクランクケース7のスカート部7a,7bの下端面と一致する高さとされているとともに、下面両側部11c(第2の締結座面)が下面中央部11bよりもクランクジャーナル7d側に位置している。換言すれば、ベアリングキャップ11は、下面両側部11cの高さが下面中央部11bよりも小さな段付き形状とされている。そして、下面中央部11bの両端付近には、上面11aに達するボルト挿通孔21が穿設されており、下面両側部11cの中央付近にも同様に、上面11aに達するボルト挿通孔22が穿設されている。
一方、クランクジャーナル7dの下面、すなわちベアリングキャップ11が取付けられる面には、ボルト挿通孔21,22と整合する位置に4つのボルト孔23が形成されている。ベアリングキャップ11をクランクジャーナル7dに取付ける際には、1つのベアリングキャップ11につき、ボルト挿通孔22に挿通される2本のボルト24が使用され、下面両側部11cがベアリングキャップ11を締結するボルト24の頭部の座面として機能する。
各ベアリングキャップ11の下面中央部11bには、略平板状を呈するベアリングキャップブリッジ12が取付けられており、4つのベアリングキャップ11の下端が相互に連結されている。この際、ベアリングキャップブリッジ12は下面中央部11bに当接した状態で締結され、下面中央部11bがベアリングキャップブリッジ12の締結座面として機能する。このように各ベアリングキャップ11の下端が相互に連結されることにより、ディーゼルエンジンEにおける燃焼ガス力によりベアリングキャップ11が前後方向に倒れ或いは変形して軸受のアライメントがずれることが防止される。
図3、図5に示すように、ベアリングキャップブリッジ12には、ベアリングキャップ11に締結されるベアリングキャップ締結部位におけるボルト挿通孔21と整合する位置と、ベアリングキャップ間において側方に延出したスカート締結部位におけるフランジ部7cのボルト孔と整合する位置とにボルト挿通孔が形成されている。ベアリングキャップブリッジ12は、ベアリングキャップ締結部位に挿入される8本のボルト25によってベアリングキャップ11とともにクランクジャーナル7dに締結され、スカート締結部位に挿入される6本のボルト26によって両スカート部7a,7bに締結される。
ベアリングキャップブリッジ12には、クランクシャフト6やコンロッド、ピストン等の潤滑に供されたエンジンオイルが下方のオイルパン15に回収されるように、複数のスリット14aと複数のオイル通過孔14bとが形成されている。これらスリット14aおよびオイル通過孔14bは、ベアリングキャップ11の下面と重ならない位置にそれぞれ設けられている。このように、ベアリングキャップブリッジ12のクランクシャフト直角方向中央部に大きな開口が設けられていないため、走行時における自動車Vの振動や加減速等によって油面が波立ったり傾斜したりした場合であっても、ベアリングキャップブリッジ12がバッフルプレートとして機能し、クランクピンやバランスウェイトがエンジンオイルを飛散させることが防止される。
また、ベアリングキャップブリッジ12は、平面形状が略同一な2枚の略平板状のブリッジ構成部材12a,12bから構成されており、上側のブリッジ構成部材12aと下側のブリッジ構成部材12bとを重ね合わせた状態でベアリングキャップ11等に締結される。ベアリングキャップブリッジ12における左側前部のスカート部7aとの締結部近傍には、上側のブリッジ構成部材12aが上方に膨出した膨出部13aと下側のブリッジ構成部材12bが下方に膨出した膨出部13bとが形成されており、上下両膨出部13a,13bを合わせることにより、後述するオイル配管27の水平直線部を挟持するクランプ部13が構成される。
図2、図3に示すように、オイルパン15は、クランクケース7のフランジ部7cにボルトで締結されるアルミ合金製の上部オイルパン部材15aと、プレス成型した薄鋼板からなり、上部オイルパン部材15aの下面にボルトで締結される下部オイルパン部材15bとから構成されている。上部オイルパン部材15aは、浅底部16の底面16aがその前部に形成されている一方、中間部の深底部17においては下部オイルパン部材15bの取付面に整合する開口が形成されている。下部オイルパン部材15bはお椀形状を呈しており、その底面が深底部17の底面17aを構成している。このように、オイルパン15の前部に浅底部16が形成されることにより、浅底部16の底面16aの下方に空間Sが生まれ、その空間Sにステアリングギヤボックス34を配置することが可能となっている。
図4、図5に示すように、オイルパン15の内部にはエンジンオイルに含まれる埃や錆等を分離するオイルストレーナ28が配置されている。オイルストレーナ28は、エンジンオイルポンプ30へのオイル通路を形成するオイル配管27とステー29とによって深底部17の底面17a付近に固定されている。そして、オイル配管27は、オイルストレーナ28から曲線部を介して略垂直に伸びる垂直直線部と、該直線部の上端から曲線部を介して略水平(クランクケース7の底面と平行)に伸び、エンジンオイルポンプ30に接続する水平直線部とを有している。水平直線部がクランプ部13に保持されることにより、オイル配管27はベアリングキャップブリッジ12に固定される。
≪実施形態の作用効果≫
以下、本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係るディーゼルエンジンEは、上記構成を有することにより、クランクシャフト6を組み付ける際に、各ベアリングキャップ11を2本のボルト24で締結するだけでクランクケース7に組み付けることが可能である。そして、クランクシャフト6および各ベアリングキャップ11を組み付けた後、ベアリングキャップブリッジ12を取み付けるに際しては、各ベアリングキャップ11の下面中央部11bに対しては2本のボルト25を、クランクケース7のスカート部7a,7bに対しては合計6本のボルト26を締め付ければよいため、これら各部材の組み付けが容易である上、各ベアリングキャップ11と左右のスカート部7a,7bとを相互に連結するベアリングキャップブリッジ12によってクランクシャフト6の支持剛性が著しく高められている。
以下、本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係るディーゼルエンジンEは、上記構成を有することにより、クランクシャフト6を組み付ける際に、各ベアリングキャップ11を2本のボルト24で締結するだけでクランクケース7に組み付けることが可能である。そして、クランクシャフト6および各ベアリングキャップ11を組み付けた後、ベアリングキャップブリッジ12を取み付けるに際しては、各ベアリングキャップ11の下面中央部11bに対しては2本のボルト25を、クランクケース7のスカート部7a,7bに対しては合計6本のボルト26を締め付ければよいため、これら各部材の組み付けが容易である上、各ベアリングキャップ11と左右のスカート部7a,7bとを相互に連結するベアリングキャップブリッジ12によってクランクシャフト6の支持剛性が著しく高められている。
このように、ベアリングキャップブリッジ12は、ベアリングキャップ11の組み付け後に組み付けられるが、ベアリングキャップ11のクランクジャーナル7dから下面両側部11cまでの高さが、下面中央部11bまでの高さよりも小さくされているため、ベアリングキャップ11の組み付けに用いられたボルト24の頭部がベアリングキャップブリッジ12に干渉することはない。また、下面両側部11cによる段付き形状がベアリングキャップ11の下面両端に形成されているため、クランクシャフト6の支持剛性の不足を招くこともない。その上、下面両側部11cの段付き形状によって形成された空間を利用することにより、エンジンのオイル配管27の水平直線部を通常よりも高い位置に設置することが可能となっている。これらにより、クランクシャフト6の軸線Aからベアリングキャップブリッジ12の底面までの高さ寸法が縮減される。
また、ベアリングキャップブリッジ12の底面から下方へのオイル配管27の突出量が小さくなることにより、オイルパン15の浅底部16の底面位置を更にクランクシャフト6側へ近づけることが可能となり、ディーゼルエンジンEの高さ寸法が小さく抑えられることに加え、大きくなった浅底部16下方の空間Sにステアリングギヤボックス34を配置してもエンジンルーム2の高さ寸法の増大を抑制することができる。更に、オイル配管27が垂直直線部と水平直線部とを有し、水平直線部がクランプ部13によってベアリングキャップブリッジ12と略同じ高さに保持されるため、オイルパン15の浅底部16をクランクプーリ9側に配置することも可能となっている。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では本発明の内燃機関としてV型6気筒のディーゼルエンジンを採用しているが、直列、水平対向型等、他の形式のエンジンやガソリンエンジン等を採用してもよく、気筒数もこれに限定されるものではない。また、上記実施形態では、ベアリングキャップの第2の締結面は下面の両側部に形成されているが、両端に切り欠き状に形成するのではなく、下面の中間位置に凹陥状に形成してもよい。更に上記実施形態では、ベアリングキャップブリッジのベアリングキャップへの締結用に共締め用のボルト挿通孔が形成されているが、ベアリングキャップにボルト締結孔を設け、直接ベアリングキャップにボルト締結する形態としてもよい。
更に、オイルパンの浅底部の下方に配置される装置は、ステアリングギヤボックスに限定されるものではなく、エンジンルーム内のレイアウトに応じて操舵装置や冷却装置、減速装置等、エンジン以外の他の装置や、オイルポンプやオルタネータ等のエンジン補機を配置してもよい。更にこれら変更の他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
6 クランクシャフト
7 クランクケース
11 ベアリングキャップ
11a 下面中央部(第1の締結座面)
11b 下面両側部(第2の締結座面)
12 ベアリングキャップブリッジ
13 クランプ部
15 オイルパン
16 浅底部
17 深底部
21,22 ボルト挿通孔
23 ボルト孔
24,25,26 ボルト
27 オイル配管
28 オイルストレーナ
30 エンジンオイルポンプ
31 前輪操舵装置
34 ステアリングギヤボックス
V 自動車
E ディーゼルエンジン
A クランクシャフトの軸線
7 クランクケース
11 ベアリングキャップ
11a 下面中央部(第1の締結座面)
11b 下面両側部(第2の締結座面)
12 ベアリングキャップブリッジ
13 クランプ部
15 オイルパン
16 浅底部
17 深底部
21,22 ボルト挿通孔
23 ボルト孔
24,25,26 ボルト
27 オイル配管
28 オイルストレーナ
30 エンジンオイルポンプ
31 前輪操舵装置
34 ステアリングギヤボックス
V 自動車
E ディーゼルエンジン
A クランクシャフトの軸線
Claims (5)
- 複数のクランクジャーナルを有するクランクケースと、該クランクジャーナルとともにクランクシャフトを保持する複数のベアリングキャップと、該複数のベアリングキャップの下部を連結するベアリングキャップブリッジと、該ベアリングキャップブリッジの下方に位置するオイルパンとを備えた内燃機関であって、
前記ベアリングキャップは、前記クランクジャーナルとの取付面に対向する第1の締結座面と、該第1の締結座面よりも該クランクジャーナル側に位置する第2の締結座面とを有するとともに、該第2の締結座面に形成された挿通孔に挿通された締結手段によって前記クランクケースに締結され、
前記ベアリングキャップブリッジは、前記第1の締結座面に当接した状態で前記ベアリングキャップに締結されたことを特徴とする内燃機関。 - 前記オイルパンの内部に配置されたオイルストレーナとオイルポンプとを接続するオイル配管を更に含み、
前記オイル配管は前記第2の締結座面の下方に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。 - 前記オイルパンは、深さが浅い浅底部を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 複数のクランクジャーナルを有するクランクケースと、該クランクジャーナルとともにクランクシャフトを保持する複数のベアリングキャップと、該複数のベアリングキャップの下部を連結するベアリングキャップブリッジと、該ベアリングキャップブリッジの下方に位置するオイルパンとを有する内燃機関を搭載した車両であって、
前記ベアリングキャップは、前記クランクジャーナルとの取付面に対向する第1の締結座面と、該第1の締結座面よりも該クランクジャーナル側に位置する第2の締結座面とを有するとともに、該第2の締結座面に形成された挿通孔に挿通された締結手段によって前記クランクケースに締結され、
前記ベアリングキャップブリッジは、前記第1の締結座面に当接した状態で前記ベアリングキャップに締結され、
前記オイルパンは、深さが浅い浅底部を有し、
車両用装置またはエンジン補機が前記浅底部の下方に配置されたことを特徴とする車両。 - 前記車両用装置はステアリングギヤボックスであることを特徴とする請求項4に記載された車両。
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JP2008022562A JP2009180210A (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 内燃機関およびこれを搭載した車両 |
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JP2012167622A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Aichi Machine Industry Co Ltd | 内燃機関 |
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2008
- 2008-02-01 JP JP2008022562A patent/JP2009180210A/ja active Pending
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