JP2009171591A - 圧電振動子 - Google Patents
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
【課題】パッケージ側に設けた素子搭載用パッド上に導電性接着剤を介して圧電振動素子
の一端寄りの下面を接着して片持ち支持構造とした場合に、接着時の加圧力によって導電
性接着剤が圧電振動素子の振動領域側にはみ出してその共振周波数を変動させたり、はみ
出した導電性接着剤が素子搭載用パッドとその近傍に位置する金属部材とを短絡させるこ
とを防止する。
【解決手段】振動領域11aと、該振動領域と連設一体化された被接続領域11bと、を
備えた圧電基板であって、被接続領域の一面には、凹部、或いは貫通穴から成る接着剤収
容部20を形成した。
【選択図】図1
の一端寄りの下面を接着して片持ち支持構造とした場合に、接着時の加圧力によって導電
性接着剤が圧電振動素子の振動領域側にはみ出してその共振周波数を変動させたり、はみ
出した導電性接着剤が素子搭載用パッドとその近傍に位置する金属部材とを短絡させるこ
とを防止する。
【解決手段】振動領域11aと、該振動領域と連設一体化された被接続領域11bと、を
備えた圧電基板であって、被接続領域の一面には、凹部、或いは貫通穴から成る接着剤収
容部20を形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は表面実装用のパッケージ上に配置した素子搭載用パッド上に導電性接着剤によ
って圧電振動素子を片持ち状態で電気的機械的に接続した圧電振動子に関する。
って圧電振動素子を片持ち状態で電気的機械的に接続した圧電振動子に関する。
図11(a)(b)及び(c)は特許文献1に開示された従来の表面実装型の水晶振動
子等の縦断面図、要部平面図、及び要部縦断面図である。この水晶振動子101は、セラ
ミック等の絶縁材料から成るパッケージ102の上面に形成されたキャビティ103の内
底面に配置した内部端子(電極パッド)104上に導電性接着剤105を用いて水晶振動
素子110を片持ち状態で支持し、キャビティ103の開口を金属蓋115により気密封
止した構成を備えている。パッケージ外底面には、内部端子104と導通した実装端子1
06が配置されている。また、水晶振動素子110は、水晶基板111の表裏両面に夫々
励振電極112と、各励振電極112から基板端縁に延びるリード電極113と、を形成
した構成を備えている。
この水晶振動子101は、水晶振動素子(水晶基板)の下面適所に凸部120を形成す
ることにより、キャビティ内底面と水晶振動素子下面との間に挟まれた導電性接着剤10
5の前部の量を多くしている。即ち、この水晶振動子101は、導電性接着剤105を介
して内部端子104と接続する際に、導電性接着剤の先端側厚さがその中間部、或いは/
及び、後方部の厚さよりも厚くなるように構成されている。
子等の縦断面図、要部平面図、及び要部縦断面図である。この水晶振動子101は、セラ
ミック等の絶縁材料から成るパッケージ102の上面に形成されたキャビティ103の内
底面に配置した内部端子(電極パッド)104上に導電性接着剤105を用いて水晶振動
素子110を片持ち状態で支持し、キャビティ103の開口を金属蓋115により気密封
止した構成を備えている。パッケージ外底面には、内部端子104と導通した実装端子1
06が配置されている。また、水晶振動素子110は、水晶基板111の表裏両面に夫々
励振電極112と、各励振電極112から基板端縁に延びるリード電極113と、を形成
した構成を備えている。
この水晶振動子101は、水晶振動素子(水晶基板)の下面適所に凸部120を形成す
ることにより、キャビティ内底面と水晶振動素子下面との間に挟まれた導電性接着剤10
5の前部の量を多くしている。即ち、この水晶振動子101は、導電性接着剤105を介
して内部端子104と接続する際に、導電性接着剤の先端側厚さがその中間部、或いは/
及び、後方部の厚さよりも厚くなるように構成されている。
この従来例では、水晶振動素子110のリード電極113に対応する位置に凸部120
を設けたので、内部端子104の上面と水晶振動素子(リード電極)の下面とを導電性接
着剤105により接続した場合に、凸部120よりも前方に位置する接着剤の厚さ、量が
増大することとなり、落下時の衝撃によって水晶振動素子に対して、接着剤による保持部
を中心として上下方向(厚さ方向)へモーメントが発生したとしても、その応力を十分に
吸収緩和することが可能となる。従って、接着剤の弾性変形による応力が残留することが
なくなり、接着剤による水晶振動素子の保持部に変形が発生することがない。即ち、接着
剤側での応力集中により水晶振動素子と接着剤との接着部に微小な剥離や応力緩和が発生
することがなくなり、接着剤による水晶振動素子端部の保持状態が変わることに起因した
、特性劣化(周波数変動、等価抵抗値の変化)が発生する虞がなくなる。
を設けたので、内部端子104の上面と水晶振動素子(リード電極)の下面とを導電性接
着剤105により接続した場合に、凸部120よりも前方に位置する接着剤の厚さ、量が
増大することとなり、落下時の衝撃によって水晶振動素子に対して、接着剤による保持部
を中心として上下方向(厚さ方向)へモーメントが発生したとしても、その応力を十分に
吸収緩和することが可能となる。従って、接着剤の弾性変形による応力が残留することが
なくなり、接着剤による水晶振動素子の保持部に変形が発生することがない。即ち、接着
剤側での応力集中により水晶振動素子と接着剤との接着部に微小な剥離や応力緩和が発生
することがなくなり、接着剤による水晶振動素子端部の保持状態が変わることに起因した
、特性劣化(周波数変動、等価抵抗値の変化)が発生する虞がなくなる。
しかし、この従来例においては、水晶振動素子側に形成した凸部120の下面が全面的
に平坦面であるため、同様に平坦な上面を有する内部端子104との間で導電性接着剤1
05を加圧することにより該接着剤を押し潰して、水晶振動素子110の中心部にある振
動領域側にはみ出させて共振周波数を変動させる虞がある。
また、特許文献2には、水晶片の端部に位置するリード電極上に導電性接着剤から成る
突起を形成することにより、パッケージ側の引出電極との接触面における導電性接着剤の
広がりを防止し、支持損失を抑制した表面実装型水晶振動子が開示されている。この突起
は、円弧状の突起であるため、常に最適な形状、寸法の突起が最適の位置に形成される場
合には、導電性接着剤が押し潰されることにより周辺に広がるという事態を回避すること
も不可能ではない。しかし、実際には水晶片の端部片面上にディスペンサ等によって導電
性接着剤を滴下することにより突起を形成するため、形成される突起の位置、形状、寸法
にバラツキが発生し易く、突起が水晶片の振動領域側に変位している場合においては、突
起によって接着用の導電性接着剤が振動領域側に押し出されて振動領域に付着する虞があ
る。
また、特許文献3には、図12に示したようにセラミックから成る平板状の底板130
の上面の周縁に沿って形成したメタライズ膜131上に環状のシールリング132を導電
性接着手段より立設固定すると共に、底板上に設けた内部端子104に対して導電性接着
剤105により水晶振動素子110の一端部下面を片持ち支持したタイプが開示されてい
る。
に平坦面であるため、同様に平坦な上面を有する内部端子104との間で導電性接着剤1
05を加圧することにより該接着剤を押し潰して、水晶振動素子110の中心部にある振
動領域側にはみ出させて共振周波数を変動させる虞がある。
また、特許文献2には、水晶片の端部に位置するリード電極上に導電性接着剤から成る
突起を形成することにより、パッケージ側の引出電極との接触面における導電性接着剤の
広がりを防止し、支持損失を抑制した表面実装型水晶振動子が開示されている。この突起
は、円弧状の突起であるため、常に最適な形状、寸法の突起が最適の位置に形成される場
合には、導電性接着剤が押し潰されることにより周辺に広がるという事態を回避すること
も不可能ではない。しかし、実際には水晶片の端部片面上にディスペンサ等によって導電
性接着剤を滴下することにより突起を形成するため、形成される突起の位置、形状、寸法
にバラツキが発生し易く、突起が水晶片の振動領域側に変位している場合においては、突
起によって接着用の導電性接着剤が振動領域側に押し出されて振動領域に付着する虞があ
る。
また、特許文献3には、図12に示したようにセラミックから成る平板状の底板130
の上面の周縁に沿って形成したメタライズ膜131上に環状のシールリング132を導電
性接着手段より立設固定すると共に、底板上に設けた内部端子104に対して導電性接着
剤105により水晶振動素子110の一端部下面を片持ち支持したタイプが開示されてい
る。
しかし、この従来例においてはパッケージの小型化が進行する程、シールリング132
と内部端子104との間の距離を近接せざるを得なくなるため、図11に示した水晶振動
素子のように凸部から導電性接着剤への加圧によって接着剤が四方へはみ出し易いタイプ
にあっては勿論、水晶振動素子や内部端子側に凸部が存在しない従来タイプにおいても、
接着剤が僅かでもシールリング側へはみ出すことによってシールリングと内部端子との短
絡が発生する虞がある。シールリングと内部端子とが短絡すると浮遊容量が変化する等、
電気的特性が変動する原因となる。
と内部端子104との間の距離を近接せざるを得なくなるため、図11に示した水晶振動
素子のように凸部から導電性接着剤への加圧によって接着剤が四方へはみ出し易いタイプ
にあっては勿論、水晶振動素子や内部端子側に凸部が存在しない従来タイプにおいても、
接着剤が僅かでもシールリング側へはみ出すことによってシールリングと内部端子との短
絡が発生する虞がある。シールリングと内部端子とが短絡すると浮遊容量が変化する等、
電気的特性が変動する原因となる。
従来の水晶振動子(圧電振動子)のように水晶振動素子の端部に設けた凸部とパッケー
ジ側に設けた内部端子との間を導電性接着剤により接着する際には、下面が平坦な凸部と
上面が平坦な内部端子との間で加圧される導電性接着剤の逃げ場が凸部の外周方向に極限
されるため、接着剤の一部がはみ出して、水晶振動素子の振動領域や直近位置にある導体
に付着し、水晶振動子の共振周波数を変動させる虞があった。
また、導電性接着剤によって水晶基板面に突起を形成し、この突起を利用してパッケー
ジ側の引出電極との間を導電性接着剤により接続固定する場合には、突起の位置、形状、
寸法精度を安定させることが困難であるため、接着用の導電性接着剤が周辺にはみ出して
上記と同様な不具合をもたらすという問題が起きる。
また、上面が平坦なセラミック製底板の上面に搭載した金属製シールリングの内側に形
成されるキャビティ内に配置された内部端子(素子搭載用パッド)上に、導電性接着剤を
用いて水晶振動素子を片持ち状態で支持した場合に、内部端子と水晶振動素子との間で加
圧された導電性接着剤の一部が外周へはみ出すことによってシールリングと内部端子とを
短絡させることにより圧電デバイスの電気的特性が変動する虞があった。
ジ側に設けた内部端子との間を導電性接着剤により接着する際には、下面が平坦な凸部と
上面が平坦な内部端子との間で加圧される導電性接着剤の逃げ場が凸部の外周方向に極限
されるため、接着剤の一部がはみ出して、水晶振動素子の振動領域や直近位置にある導体
に付着し、水晶振動子の共振周波数を変動させる虞があった。
また、導電性接着剤によって水晶基板面に突起を形成し、この突起を利用してパッケー
ジ側の引出電極との間を導電性接着剤により接続固定する場合には、突起の位置、形状、
寸法精度を安定させることが困難であるため、接着用の導電性接着剤が周辺にはみ出して
上記と同様な不具合をもたらすという問題が起きる。
また、上面が平坦なセラミック製底板の上面に搭載した金属製シールリングの内側に形
成されるキャビティ内に配置された内部端子(素子搭載用パッド)上に、導電性接着剤を
用いて水晶振動素子を片持ち状態で支持した場合に、内部端子と水晶振動素子との間で加
圧された導電性接着剤の一部が外周へはみ出すことによってシールリングと内部端子とを
短絡させることにより圧電デバイスの電気的特性が変動する虞があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、パッケージ側に設けた素子搭載用パッド上
に導電性接着剤を介して圧電振動素子の一端寄りの下面を接着して片持ち支持構造とした
場合に、接着時の加圧力によって導電性接着剤が圧電振動素子の振動領域側にはみ出して
その共振周波数を変動させたり、はみ出した導電性接着剤が素子搭載用パッドとその近傍
に位置する金属部材とを短絡させることを防止しつつ、落下時の衝撃等を導電性接着剤に
より充分に吸収緩和して耐衝撃性を高めることができる圧電振動子を提供するものである
。
に導電性接着剤を介して圧電振動素子の一端寄りの下面を接着して片持ち支持構造とした
場合に、接着時の加圧力によって導電性接着剤が圧電振動素子の振動領域側にはみ出して
その共振周波数を変動させたり、はみ出した導電性接着剤が素子搭載用パッドとその近傍
に位置する金属部材とを短絡させることを防止しつつ、落下時の衝撃等を導電性接着剤に
より充分に吸収緩和して耐衝撃性を高めることができる圧電振動子を提供するものである
。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態又は適用例として実現することが可能である。
形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本発明に係る圧電振動子は、パッケージと、前記パッケージに収容された
圧電基板と、を備えた圧電振動子であって、前記圧電基板は、前記パッケージに導電性接
着剤を用いて接合される被接続領域と、前記被接続領域と連設一体化された振動領域と、
を有し、前記被接続領域は、前記振動領域よりも厚肉の厚肉部と、該厚肉部に設けた導電
性接着剤収容部とを有し、前記導電性接着剤収容部は、貫通穴、或いは段差部からなるこ
とを特徴とする。
圧電基板と、を備えた圧電振動子であって、前記圧電基板は、前記パッケージに導電性接
着剤を用いて接合される被接続領域と、前記被接続領域と連設一体化された振動領域と、
を有し、前記被接続領域は、前記振動領域よりも厚肉の厚肉部と、該厚肉部に設けた導電
性接着剤収容部とを有し、前記導電性接着剤収容部は、貫通穴、或いは段差部からなるこ
とを特徴とする。
振動領域から離間した基板端縁(被接続領域)の面に導電性接着剤の一部を受け入れる
ための接着剤収容部を形成したので、パッケージ側の素子搭載用パッドと圧電振動素子と
の間で導電性接着剤が加圧された時に、従来構造であれば加圧によって外周方向にはみ出
す筈の余剰接着剤が接着剤収容部内に充填された状態となる。このため、はみ出した接着
剤が圧電振動素子の振動領域に付着して共振周波数を変動させたり、或いは近傍に位置す
る導体に付着して素子搭載用パッドとの間を短絡させる不具合がなくなる。また、接着剤
の使用量を減らす必要がないため、パッケージによる圧電振動素子の支持強度を高めるこ
とができる。即ち、接着剤量が増大することにより、落下時の衝撃によって圧電振動素子
に対して、接着剤による保持部を中心として上下方向(厚さ方向)へモーメントが発生し
たとしても、その応力を十分に吸収緩和することが可能となる。
ための接着剤収容部を形成したので、パッケージ側の素子搭載用パッドと圧電振動素子と
の間で導電性接着剤が加圧された時に、従来構造であれば加圧によって外周方向にはみ出
す筈の余剰接着剤が接着剤収容部内に充填された状態となる。このため、はみ出した接着
剤が圧電振動素子の振動領域に付着して共振周波数を変動させたり、或いは近傍に位置す
る導体に付着して素子搭載用パッドとの間を短絡させる不具合がなくなる。また、接着剤
の使用量を減らす必要がないため、パッケージによる圧電振動素子の支持強度を高めるこ
とができる。即ち、接着剤量が増大することにより、落下時の衝撃によって圧電振動素子
に対して、接着剤による保持部を中心として上下方向(厚さ方向)へモーメントが発生し
たとしても、その応力を十分に吸収緩和することが可能となる。
[適用例2]前記導電性接着剤収容部の外周を環状部(環状凸部)により包囲したこと
を特徴とする。
を特徴とする。
貫通穴、或いは段差部から成る接着剤収容部の外周を環状部(環状凸部)により包囲す
ることにより、接着剤が外周方向へ流出することを防止し易くなる。
ることにより、接着剤が外周方向へ流出することを防止し易くなる。
[適用例3]前記被接続領域の少なくとも前記振動領域側に、導電性接着剤の堰き止め
効果を有する凸部を設け、該凸部の一側面に凹所を設けたことを特徴とする。
効果を有する凸部を設け、該凸部の一側面に凹所を設けたことを特徴とする。
凹所により接着剤の保持力、保持量を増大させることができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)乃至(f)は本発明の一実施形態に係る圧電デバイスの一例としての水晶振
動子の外観斜視図、縦断面図、金属蓋を除去した状態の平面図、要部縦断面図、(d)の
A−A断面図、及び水晶振動素子単独の底面図である。
この水晶振動子(圧電振動子)1は、セラミック等の絶縁材料から成るパッケージ(絶
縁容器)2の上面に形成されたキャビティ3の内底面に配置した内部端子(素子搭載用パ
ッド)4上に導電性接着剤5を用いて水晶振動素子(圧電振動素子)10の一端部(被接
続領域11b)を片持ち状態で支持し、キャビティ3の外枠上面に金属蓋(蓋部材)15
を固定することによりキャビティ3を気密封止した構成を備えている。パッケージ外底面
には、内部端子4等と導通した実装端子6、及び接地された実装端子6が配置されている
。パッケージ2内には、実装端子6の何れかと内部端子4との間に所定の配線を施すため
の接続導体7、或いは何れかの実装端子6と接地部との間を接続する接続導体7が形成さ
れている。
図1(a)乃至(f)は本発明の一実施形態に係る圧電デバイスの一例としての水晶振
動子の外観斜視図、縦断面図、金属蓋を除去した状態の平面図、要部縦断面図、(d)の
A−A断面図、及び水晶振動素子単独の底面図である。
この水晶振動子(圧電振動子)1は、セラミック等の絶縁材料から成るパッケージ(絶
縁容器)2の上面に形成されたキャビティ3の内底面に配置した内部端子(素子搭載用パ
ッド)4上に導電性接着剤5を用いて水晶振動素子(圧電振動素子)10の一端部(被接
続領域11b)を片持ち状態で支持し、キャビティ3の外枠上面に金属蓋(蓋部材)15
を固定することによりキャビティ3を気密封止した構成を備えている。パッケージ外底面
には、内部端子4等と導通した実装端子6、及び接地された実装端子6が配置されている
。パッケージ2内には、実装端子6の何れかと内部端子4との間に所定の配線を施すため
の接続導体7、或いは何れかの実装端子6と接地部との間を接続する接続導体7が形成さ
れている。
また、水晶振動素子10は、水晶基板(圧電基板)11の表裏両面に夫々励振電極12
と、各励振電極12から基板の一端縁に延びるリード電極13と、を形成した構成を備え
ている。リード電極13の端部には導電性接着剤5を介して内部端子4と接続されるパッ
ド13aが配置されている。
水晶振動素子10を構成する水晶基板11は、励振電極12が形成される振動領域11
aと、振動領域11aと連設一体化された厚肉の被接続領域(厚肉部)11bと、を備え
ている。この例では、被接続領域11bは水晶振動素子側の2つのパッド13aと対応し
た位置に夫々一対一で対応するように合計2個設けられている。被接続領域11bの下面
には、エッチングにより凹部、或いは貫通穴から成る接着剤収容部20が形成されている
。即ち、接着剤収容部20が形成された被接続領域11bの下面、及び接着剤収容部20
の内壁には、リード電極13の端部に位置するパッド13aを構成する金属膜が形成され
ている。
と、各励振電極12から基板の一端縁に延びるリード電極13と、を形成した構成を備え
ている。リード電極13の端部には導電性接着剤5を介して内部端子4と接続されるパッ
ド13aが配置されている。
水晶振動素子10を構成する水晶基板11は、励振電極12が形成される振動領域11
aと、振動領域11aと連設一体化された厚肉の被接続領域(厚肉部)11bと、を備え
ている。この例では、被接続領域11bは水晶振動素子側の2つのパッド13aと対応し
た位置に夫々一対一で対応するように合計2個設けられている。被接続領域11bの下面
には、エッチングにより凹部、或いは貫通穴から成る接着剤収容部20が形成されている
。即ち、接着剤収容部20が形成された被接続領域11bの下面、及び接着剤収容部20
の内壁には、リード電極13の端部に位置するパッド13aを構成する金属膜が形成され
ている。
上記の如き構成を備えた水晶基板11を使用した水晶振動素子10は、水晶基板11の
表裏両面に夫々形成した励振電極12から基板の一端縁に向けて夫々引き出されたリード
電極13の端部に位置するパッド13aを、厚肉の被接続領域11bの下面に形成すると
共に、被接続領域11bの下面には接着剤収容部20を形成した構成を備えている。パッ
ド13aを構成する金属膜は接着剤収容部20の内壁にまで延在していても差し支えない
。
なお、例えば、図1(f)中に示すように被接続領域11bの一辺の寸法を0.2mm
、他辺の寸法を0.3mmとした場合に、振動領域11aの厚みは60μm、被接続領域
11bの厚みは100μmとする一方、凹部としての接着剤収容部の深さは60μmか、
それよりも深くすることにより、より多くの接着剤を収容できるように構成する。
表裏両面に夫々形成した励振電極12から基板の一端縁に向けて夫々引き出されたリード
電極13の端部に位置するパッド13aを、厚肉の被接続領域11bの下面に形成すると
共に、被接続領域11bの下面には接着剤収容部20を形成した構成を備えている。パッ
ド13aを構成する金属膜は接着剤収容部20の内壁にまで延在していても差し支えない
。
なお、例えば、図1(f)中に示すように被接続領域11bの一辺の寸法を0.2mm
、他辺の寸法を0.3mmとした場合に、振動領域11aの厚みは60μm、被接続領域
11bの厚みは100μmとする一方、凹部としての接着剤収容部の深さは60μmか、
それよりも深くすることにより、より多くの接着剤を収容できるように構成する。
接着剤収容部20内に収容できる導電性接着剤量を多くすることにより、接着剤による
支持安定性を高めて耐衝撃性を高めると共に、接着剤の外周へのはみ出し量を低減して振
動領域への付着による共振周波数の変動という不具合や、近接配置された導体との短絡に
よる水晶振動子の電気的特性の低下という不具合を防止できる。
接着剤収容部20を凹部とした場合には導電性接着剤5が凹部の内奥部にまで入り込む
ことができずに凹部内奥部に空間(気泡)が形成される虞があるが、接着剤収容部20の
天井面に貫通穴を形成したり、側壁に貫通穴を形成することにより(つまり、接着剤収容
部20を貫通穴とすることにより)、接着剤を凹部の内奥部にまで浸透させることができ
る。なお、減圧下で導電性接着剤による接着を実施する場合には凹部の内奥部にまで接着
剤を浸透させることができる。接着剤収容部20の側壁に貫通穴を形成する場合には、貫
通穴を振動領域側や近接配置された導体側とは異なった位置に設けることにより、貫通穴
から流出した接着剤が問題を惹起することがないように配慮する。
支持安定性を高めて耐衝撃性を高めると共に、接着剤の外周へのはみ出し量を低減して振
動領域への付着による共振周波数の変動という不具合や、近接配置された導体との短絡に
よる水晶振動子の電気的特性の低下という不具合を防止できる。
接着剤収容部20を凹部とした場合には導電性接着剤5が凹部の内奥部にまで入り込む
ことができずに凹部内奥部に空間(気泡)が形成される虞があるが、接着剤収容部20の
天井面に貫通穴を形成したり、側壁に貫通穴を形成することにより(つまり、接着剤収容
部20を貫通穴とすることにより)、接着剤を凹部の内奥部にまで浸透させることができ
る。なお、減圧下で導電性接着剤による接着を実施する場合には凹部の内奥部にまで接着
剤を浸透させることができる。接着剤収容部20の側壁に貫通穴を形成する場合には、貫
通穴を振動領域側や近接配置された導体側とは異なった位置に設けることにより、貫通穴
から流出した接着剤が問題を惹起することがないように配慮する。
図1(e)に示すように、被接続領域11bを突起状(厚肉部)に構成し、非突起面を
介して離間配置することにより、一方の被接続領域11bの接着面とパッケージ側の内部
端子(素子搭載用パッド)4との間で加圧された導電性接着剤5がはみ出しを起こしたと
しても他方の被接続領域11bまで到達することがなくなる。
介して離間配置することにより、一方の被接続領域11bの接着面とパッケージ側の内部
端子(素子搭載用パッド)4との間で加圧された導電性接着剤5がはみ出しを起こしたと
しても他方の被接続領域11bまで到達することがなくなる。
以上のように本実施形態に係る水晶振動素子10(水晶基板11)においては、振動領
域11aよりも肉厚が厚い被接続領域11bの下面適所に凹部、或いは貫通穴から成る接
着剤収容部20を形成し、この接着剤収容部内に導電性接着剤5の一部を収容することに
より、キャビティ内底面と水晶振動素子下面との間に挟まれた導電性接着剤5の使用量を
多くしている。このため、落下時の衝撃によって水晶振動素子に対して、接着剤による保
持部を中心として上下方向(厚さ方向)へモーメントが発生したとしても、その応力を十
分に吸収緩和することが可能となる。従って、接着剤の弾性変形による応力が残留するこ
とがなくなり、接着剤による水晶振動素子の保持部に変形が発生することがない。即ち、
接着剤側での応力集中により水晶振動素子と導電性接着剤との接着部に微小な剥離や応力
緩和が発生することがなくなり、導電性接着剤による水晶振動素子端部の保持状態が変わ
ることに起因した、特性劣化(周波数変動、等価抵抗値の変化)が発生する虞がなくなる
。
域11aよりも肉厚が厚い被接続領域11bの下面適所に凹部、或いは貫通穴から成る接
着剤収容部20を形成し、この接着剤収容部内に導電性接着剤5の一部を収容することに
より、キャビティ内底面と水晶振動素子下面との間に挟まれた導電性接着剤5の使用量を
多くしている。このため、落下時の衝撃によって水晶振動素子に対して、接着剤による保
持部を中心として上下方向(厚さ方向)へモーメントが発生したとしても、その応力を十
分に吸収緩和することが可能となる。従って、接着剤の弾性変形による応力が残留するこ
とがなくなり、接着剤による水晶振動素子の保持部に変形が発生することがない。即ち、
接着剤側での応力集中により水晶振動素子と導電性接着剤との接着部に微小な剥離や応力
緩和が発生することがなくなり、導電性接着剤による水晶振動素子端部の保持状態が変わ
ることに起因した、特性劣化(周波数変動、等価抵抗値の変化)が発生する虞がなくなる
。
更に、図1に示した構成例では、被接続領域11bの凸面(下面)21と内部端子4と
の間で導電性接着剤5を加圧したとしてもさほど多くの導電性接着剤が外周方向へ漏出す
ることがない。特に、複数個(4個)の矩形の凹部から成る接着剤収容部20を環状部2
2が包囲しているので、外周方向への漏出量を低減することができ、導電性接着剤が振動
領域11aに付着したり、近傍に位置する他の導体との間で短絡を起こす虞がなくなる。
なお、上記実施形態では、接着剤収容部20を、4個の正方形の凹部、或いは貫通穴か
ら構成したがこれは一例に過ぎず、どのような形状の凹部、或いは貫通穴であってもよい
し、個数に制限はない。
の間で導電性接着剤5を加圧したとしてもさほど多くの導電性接着剤が外周方向へ漏出す
ることがない。特に、複数個(4個)の矩形の凹部から成る接着剤収容部20を環状部2
2が包囲しているので、外周方向への漏出量を低減することができ、導電性接着剤が振動
領域11aに付着したり、近傍に位置する他の導体との間で短絡を起こす虞がなくなる。
なお、上記実施形態では、接着剤収容部20を、4個の正方形の凹部、或いは貫通穴か
ら構成したがこれは一例に過ぎず、どのような形状の凹部、或いは貫通穴であってもよい
し、個数に制限はない。
次に、図2乃至図4は夫々接着剤収容部の変形例を示している。
まず、図2(a)及び(b)は厚肉の被接続領域11bの接着面(内部端子との対向面
)に形成する凹部、或いは貫通穴から成る接着剤収容部20の構成を示す底面図及び断面
図であり、この実施形態に係る接着剤収容部20は、幅の狭い長方形の凹部、或いは貫通
穴を2本(或いは2本以上)平行に配置した構成を備えている。この実施形態の接着剤収
容部によれば、図1の構成例の接着剤収容部よりも多い量の接着剤を収容することが可能
となる。
図示した例では、凹部(段差部)、或いは貫通穴としての接着剤収容部20を水晶基板
の長手方向と並行な方向に延びる長方形としたが、水晶基板の長手方向と直交する方向へ
延びるように構成してもよい。
また、接着剤収容部20を構成する凹部(或いは、貫通穴)の個数は複数である必要は
なく、一個であってもよい。
まず、図2(a)及び(b)は厚肉の被接続領域11bの接着面(内部端子との対向面
)に形成する凹部、或いは貫通穴から成る接着剤収容部20の構成を示す底面図及び断面
図であり、この実施形態に係る接着剤収容部20は、幅の狭い長方形の凹部、或いは貫通
穴を2本(或いは2本以上)平行に配置した構成を備えている。この実施形態の接着剤収
容部によれば、図1の構成例の接着剤収容部よりも多い量の接着剤を収容することが可能
となる。
図示した例では、凹部(段差部)、或いは貫通穴としての接着剤収容部20を水晶基板
の長手方向と並行な方向に延びる長方形としたが、水晶基板の長手方向と直交する方向へ
延びるように構成してもよい。
また、接着剤収容部20を構成する凹部(或いは、貫通穴)の個数は複数である必要は
なく、一個であってもよい。
図3(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る接着剤収容部20の構成を示す底
面図及び断面図である。この実施形態に係る接着剤収容部20は、円形の凹部、或いは貫
通穴から成るものである。接着剤収容部の構成がシンプルなのでエッチングによる加工が
容易化すると共に、より多くの接着剤を保持することが可能となる。
なお、接着剤収容部20は円形である必要はなく、正方形、三角形等の多角形であって
もよい。
面図及び断面図である。この実施形態に係る接着剤収容部20は、円形の凹部、或いは貫
通穴から成るものである。接着剤収容部の構成がシンプルなのでエッチングによる加工が
容易化すると共に、より多くの接着剤を保持することが可能となる。
なお、接着剤収容部20は円形である必要はなく、正方形、三角形等の多角形であって
もよい。
図4(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る接着剤収容部20の構成を示す底
面図、及び断面図である。この実施形態に係る接着剤収容部20は、水晶基板11として
ATカット水晶板を使用することを前提としており、ATカット水晶板の異方性を利用し
て他の実施形態に係る接着剤収容部よりも深くエッチングすることが可能となる。
水晶基板の面積が小さくなるとエッチング対象箇所となる被接続領域11bの面積も狭
くなる。そのような場合に、図4に示した如く水晶基板の異方性を利用して幅の狭い凹部
でありながら深いために接着剤収容量の多い接着剤収容部を形成することができる。
面図、及び断面図である。この実施形態に係る接着剤収容部20は、水晶基板11として
ATカット水晶板を使用することを前提としており、ATカット水晶板の異方性を利用し
て他の実施形態に係る接着剤収容部よりも深くエッチングすることが可能となる。
水晶基板の面積が小さくなるとエッチング対象箇所となる被接続領域11bの面積も狭
くなる。そのような場合に、図4に示した如く水晶基板の異方性を利用して幅の狭い凹部
でありながら深いために接着剤収容量の多い接着剤収容部を形成することができる。
次に、図5(a)(b)及び(c)は本発明に係る接着剤収容部を備えた水晶基板をフ
ォトリソグラフィ技術により製造する工程を示す図である。ここでは、図1に示した水晶
基板を製造する場合を一例として説明する。
図5(a)では厚さがtである平板状の水晶原板30を用意し、(b)では水晶原板3
0片面上の被接続領域11bに相当する範囲に、凹部となる領域を除いた凸面21(環状
部22を含む)となる部分に沿ってフォトレジスト膜31を塗布する。(c)ではこの状
態でフォトレジスト膜31によりマスクされていない水晶基板面をエッチングすることに
より振動領域11aとなる範囲と、凹部となる範囲を厚さt’となるまで加工する。
ォトリソグラフィ技術により製造する工程を示す図である。ここでは、図1に示した水晶
基板を製造する場合を一例として説明する。
図5(a)では厚さがtである平板状の水晶原板30を用意し、(b)では水晶原板3
0片面上の被接続領域11bに相当する範囲に、凹部となる領域を除いた凸面21(環状
部22を含む)となる部分に沿ってフォトレジスト膜31を塗布する。(c)ではこの状
態でフォトレジスト膜31によりマスクされていない水晶基板面をエッチングすることに
より振動領域11aとなる範囲と、凹部となる範囲を厚さt’となるまで加工する。
この製造方法によって製造された水晶基板11においては、振動領域11aとなる範囲
と、凹部となる範囲が同等の厚さt’となる。
なお、t’>t1とすれば、凹部としての接着剤収容部の深さが図5(c)の場合より
も深くなるので、より多くの接着剤を収容することができる。また、t’<t1とすれば
、被接続領域内の薄肉部が図5(c)の場合よりも厚くなるため、被接続領域の破損が生
じにくくなる。
接着剤収容部20を貫通穴とする場合には、振動領域、及び凸面21及び環状部22を
マスクした状態で、凹部の内底面が貫通するまでエッチングすればよい。もしくは被接続
領域11bの下面側にもフォトレジスト膜31を塗布して、表裏両面から同時にエッチン
グを行えば、より短時間で貫通穴を形成することができる。
と、凹部となる範囲が同等の厚さt’となる。
なお、t’>t1とすれば、凹部としての接着剤収容部の深さが図5(c)の場合より
も深くなるので、より多くの接着剤を収容することができる。また、t’<t1とすれば
、被接続領域内の薄肉部が図5(c)の場合よりも厚くなるため、被接続領域の破損が生
じにくくなる。
接着剤収容部20を貫通穴とする場合には、振動領域、及び凸面21及び環状部22を
マスクした状態で、凹部の内底面が貫通するまでエッチングすればよい。もしくは被接続
領域11bの下面側にもフォトレジスト膜31を塗布して、表裏両面から同時にエッチン
グを行えば、より短時間で貫通穴を形成することができる。
次に、図6(a)乃至(e)は本発明に係る接着剤収容部を備えた水晶基板をフォトリ
ソグラフィ技術により製造する他の工程を示す図である。ここでも、図1に示した水晶基
板を製造する場合を一例として説明する。
図6(a)では厚さがtである平板状の水晶原板30を用意し、(b)では水晶原板3
0の片面上の被接続領域11bに相当する範囲に全面的にフォトレジスト膜31を塗布す
る。(c)ではマスクされていない振動領域11aの片面を所要の厚さt’’となるまで
エッチングすることにより、振動領域11aだけを薄肉化した水晶原板30を形成する。
(d)では水晶原板30の被接続領域11bに対して、凹部20となる領域を除いた凸面
21(環状部22を含む)となる部分に沿ってフォトレジスト32を塗布する。(e)で
はこの状態でフォトレジスト32によりマスクされていない被接続領域11bの基板面を
エッチングすることにより振動領域11aが厚さt’となるまで加工する。
ソグラフィ技術により製造する他の工程を示す図である。ここでも、図1に示した水晶基
板を製造する場合を一例として説明する。
図6(a)では厚さがtである平板状の水晶原板30を用意し、(b)では水晶原板3
0の片面上の被接続領域11bに相当する範囲に全面的にフォトレジスト膜31を塗布す
る。(c)ではマスクされていない振動領域11aの片面を所要の厚さt’’となるまで
エッチングすることにより、振動領域11aだけを薄肉化した水晶原板30を形成する。
(d)では水晶原板30の被接続領域11bに対して、凹部20となる領域を除いた凸面
21(環状部22を含む)となる部分に沿ってフォトレジスト32を塗布する。(e)で
はこの状態でフォトレジスト32によりマスクされていない被接続領域11bの基板面を
エッチングすることにより振動領域11aが厚さt’となるまで加工する。
この製造方法によって製造された水晶基板11においては、振動領域11aとなる範囲
と、凹部となる範囲が異なった厚さとなる。従って、振動領域を所望の肉厚となるまで薄
く加工することができる一方で、被接続領域11bに形成する凹部の深さを適切にコント
ロールすることにより被接続領域全体としての強度を高めることができる。
接着剤収容部20を貫通穴とする場合には、振動領域、及び凸面21及び環状部22を
マスクした状態で、凹部の内底面が貫通するまでエッチングすればよい。もしくは被接続
領域11bの下面側にもフォトレジスト膜32を塗布して、表裏両面から同時にエッチン
グを行えば、より短時間で貫通穴を形成することができる。
なお、図2乃至図4に示した他の実施形態に係る水晶基板11についても、図5或いは
図6と同等の工程によって加工することができる。
上記工程によって製造された水晶基板11を用いて水晶振動素子10を製造する場合に
は、水晶基板11の両主面に励振電極12、リード電極13を形成する。
と、凹部となる範囲が異なった厚さとなる。従って、振動領域を所望の肉厚となるまで薄
く加工することができる一方で、被接続領域11bに形成する凹部の深さを適切にコント
ロールすることにより被接続領域全体としての強度を高めることができる。
接着剤収容部20を貫通穴とする場合には、振動領域、及び凸面21及び環状部22を
マスクした状態で、凹部の内底面が貫通するまでエッチングすればよい。もしくは被接続
領域11bの下面側にもフォトレジスト膜32を塗布して、表裏両面から同時にエッチン
グを行えば、より短時間で貫通穴を形成することができる。
なお、図2乃至図4に示した他の実施形態に係る水晶基板11についても、図5或いは
図6と同等の工程によって加工することができる。
上記工程によって製造された水晶基板11を用いて水晶振動素子10を製造する場合に
は、水晶基板11の両主面に励振電極12、リード電極13を形成する。
次に、図7は本発明に係る水晶振動素子をシームリングを使用したタイプのパッケージ
に適用した構成例を示す縦断面図である。
この水晶振動子は、セラミックから成る平板状の底板40の上面の周縁に沿って形成し
たメタライズ膜41上に環状のシールリング42を導電性接着手段より立設固定すると共
に、底板上に設けた内部端子43に対して導電性接着剤45により水晶振動素子10の一
端部(被接続領域11b)下面を接着することにより片持ち支持したものである。この水
晶振動子を構成するパッケージ2は、底板40と、メタライズ膜41と、シールリング4
2と、を備えている。
水晶振動素子10として、図1、或いは図2乃至図4に示したタイプを使用することに
より、接着剤使用量の増大による耐衝撃効果、及び導電性接着剤の外部への流出による不
具合を解消できる。特に、この水晶振動子にあっては、内部端子43とシールリング42
との間の距離が近接しているため、パッケージの小型化が進行するに連れて内部端子43
とシールリング42との間の距離が更に接近するが、接着剤収容部20を備えた水晶振動
素子(水晶基板)を利用して導電性接着剤の流出を防止することにより、内部端子とシー
ルリングとの短絡による不具合(電気的特性の悪化)を解消することができる。
に適用した構成例を示す縦断面図である。
この水晶振動子は、セラミックから成る平板状の底板40の上面の周縁に沿って形成し
たメタライズ膜41上に環状のシールリング42を導電性接着手段より立設固定すると共
に、底板上に設けた内部端子43に対して導電性接着剤45により水晶振動素子10の一
端部(被接続領域11b)下面を接着することにより片持ち支持したものである。この水
晶振動子を構成するパッケージ2は、底板40と、メタライズ膜41と、シールリング4
2と、を備えている。
水晶振動素子10として、図1、或いは図2乃至図4に示したタイプを使用することに
より、接着剤使用量の増大による耐衝撃効果、及び導電性接着剤の外部への流出による不
具合を解消できる。特に、この水晶振動子にあっては、内部端子43とシールリング42
との間の距離が近接しているため、パッケージの小型化が進行するに連れて内部端子43
とシールリング42との間の距離が更に接近するが、接着剤収容部20を備えた水晶振動
素子(水晶基板)を利用して導電性接着剤の流出を防止することにより、内部端子とシー
ルリングとの短絡による不具合(電気的特性の悪化)を解消することができる。
次に、図8(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る水晶振動子の構成を示す縦
断面図、及び要部平面図(蓋部材を取り外した状態の平面図)である。なお、上記各実施
形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る水晶振動子は、水晶振動素子10(水晶基板11)の形状に特徴を
有している。即ち、この実施形態に係る水晶振動素子10(水晶基板11)は、パッケー
ジ2側に設けた内部端子(素子搭載用パッド)4上に水晶振動素子の被接続領域11bを
接着する際に内部端子上に塗布された導電性接着剤5が水晶振動素子の振動領域11a側
に流出することがないように接着剤堰き止め用の凸部50を形成することにより、凸部5
0の反対側に位置する非凸面51を接着剤収容部として利用した構成が特徴的である。
断面図、及び要部平面図(蓋部材を取り外した状態の平面図)である。なお、上記各実施
形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る水晶振動子は、水晶振動素子10(水晶基板11)の形状に特徴を
有している。即ち、この実施形態に係る水晶振動素子10(水晶基板11)は、パッケー
ジ2側に設けた内部端子(素子搭載用パッド)4上に水晶振動素子の被接続領域11bを
接着する際に内部端子上に塗布された導電性接着剤5が水晶振動素子の振動領域11a側
に流出することがないように接着剤堰き止め用の凸部50を形成することにより、凸部5
0の反対側に位置する非凸面51を接着剤収容部として利用した構成が特徴的である。
この実施形態に係る凸部50は、水晶基板11の下面から直交して突出した単一の板状
体であり、水晶基板の幅方向全長に沿って延在している。この凸部50は、各リード電極
13の端部に位置する各パッド13aを回避した位置(振動領域11a側)に形成されて
いる。従って、図示のように導電性接着剤5を用いて内部端子(素子搭載用パッド)4上
に水晶基板端縁を接着する際に、導電性接着剤5が凸部50よりもパッド13a側に溜ま
るように作業することにより、導電性接着剤5が凸部50を超えて振動領域側へ流動する
ことを防止できる。
なお、この例では凸部50を水晶基板の幅方向全長に亘って延在する一本の長尺の板部
材としたが、各内部端子4と対応した位置に一個ずつ短尺の凸部50を分割して配置する
ようにしてもよい。このように凸部50を短尺に構成して各内部端子4と振動領域11a
との間の領域に極限して配置することにより、凸部50が振動領域11aに干渉してその
共振周波数に影響を与えることが少なくなる。
体であり、水晶基板の幅方向全長に沿って延在している。この凸部50は、各リード電極
13の端部に位置する各パッド13aを回避した位置(振動領域11a側)に形成されて
いる。従って、図示のように導電性接着剤5を用いて内部端子(素子搭載用パッド)4上
に水晶基板端縁を接着する際に、導電性接着剤5が凸部50よりもパッド13a側に溜ま
るように作業することにより、導電性接着剤5が凸部50を超えて振動領域側へ流動する
ことを防止できる。
なお、この例では凸部50を水晶基板の幅方向全長に亘って延在する一本の長尺の板部
材としたが、各内部端子4と対応した位置に一個ずつ短尺の凸部50を分割して配置する
ようにしてもよい。このように凸部50を短尺に構成して各内部端子4と振動領域11a
との間の領域に極限して配置することにより、凸部50が振動領域11aに干渉してその
共振周波数に影響を与えることが少なくなる。
次に図9は図8の変形実施形態の要部平面図であり、この実施形態に係る凸部50は短
尺の板部材であり、各内部端子4と対応した位置に一個ずつ配置されることにより、水晶
基板11により押し潰されて各内部端子4上から振動領域11a方向へ流動しようとする
導電性接着剤を堰き止めるように構成している。この実施形態に係る凸部50は、水晶基
板11の幅方向と平行ではなく、図示のように凸部50の内側端部がパッド13a側へ接
近するように傾斜している。このように構成することにより凸部50が振動領域11aに
干渉してその共振周波数を変動させる虞が更に低減されることとなる。
なお、上記実施形態では凸部50を直線状に構成したが、屈曲、或いは湾曲した形状と
して導電性接着剤の保持力を高めるようにしてもよい。
尺の板部材であり、各内部端子4と対応した位置に一個ずつ配置されることにより、水晶
基板11により押し潰されて各内部端子4上から振動領域11a方向へ流動しようとする
導電性接着剤を堰き止めるように構成している。この実施形態に係る凸部50は、水晶基
板11の幅方向と平行ではなく、図示のように凸部50の内側端部がパッド13a側へ接
近するように傾斜している。このように構成することにより凸部50が振動領域11aに
干渉してその共振周波数を変動させる虞が更に低減されることとなる。
なお、上記実施形態では凸部50を直線状に構成したが、屈曲、或いは湾曲した形状と
して導電性接着剤の保持力を高めるようにしてもよい。
以上のように本発明の水晶振動子(圧電振動子)1は、パッケージ2と、パッケージに
収容された水晶基板(圧電基板)11と、を備え、圧電基板11は、パッケージ2に導電
性接着剤5を用いて接合される被接続領域(厚肉部)11bと、被接続領域と連設一体化
された振動領域11aと、を有し、被接続領域11bは、振動領域11aよりも厚肉の厚
肉部と、該厚肉部に設けた導電性接着剤収容部20とを有し、導電性接着剤収容部20は
、貫通穴、或いは段差部(凹部を含む)からなることを特徴としているが、厚肉部、及び
導電性接着剤収容部20の形状、寸法(深さ、幅、長さ)を種々変更することにより導電
性接着剤保持能力(保持量)や被接続領域の強度を種々調整することができる。
即ち、図10(a)(b)及び(c)は水晶基板11の振動領域11aの厚さt’と、
厚肉部としての被接続領域11bの厚さtと、凹部(凹部)としての接着剤収容部20の
深さdとの関係を説明する要部断面図である。
(a)は振動領域11aの厚さt’と被接続領域11bの厚さtと接着剤収容部20の
深さdとの関係を、t’=t−dとした場合(図1乃至図5を参照)を示している。
この構成を採用した場合には、接着剤収容部20内への接着剤の収容量、及び被接続領
域11bの実質厚みdをある程度十分に確保できることとなる。
(b)は振動領域11aの厚さt’と被接続領域11bの厚さtと接着剤収容部20の
深さdとの関係を、t’>t−dとした場合(図6を参照)を示している。
この構成を採用した場合には、被接続領域11bの実質厚みt2を振動領域11aの
厚さt’よりも厚くすることができるため、被接続領域11bの強度を高めることができ
る。
(c)は振動領域11aの厚さt’と被接続領域11bの厚さtと接着剤収容部20の
深さdとの関係を、t’<t−dとした場合を示している。
収容された水晶基板(圧電基板)11と、を備え、圧電基板11は、パッケージ2に導電
性接着剤5を用いて接合される被接続領域(厚肉部)11bと、被接続領域と連設一体化
された振動領域11aと、を有し、被接続領域11bは、振動領域11aよりも厚肉の厚
肉部と、該厚肉部に設けた導電性接着剤収容部20とを有し、導電性接着剤収容部20は
、貫通穴、或いは段差部(凹部を含む)からなることを特徴としているが、厚肉部、及び
導電性接着剤収容部20の形状、寸法(深さ、幅、長さ)を種々変更することにより導電
性接着剤保持能力(保持量)や被接続領域の強度を種々調整することができる。
即ち、図10(a)(b)及び(c)は水晶基板11の振動領域11aの厚さt’と、
厚肉部としての被接続領域11bの厚さtと、凹部(凹部)としての接着剤収容部20の
深さdとの関係を説明する要部断面図である。
(a)は振動領域11aの厚さt’と被接続領域11bの厚さtと接着剤収容部20の
深さdとの関係を、t’=t−dとした場合(図1乃至図5を参照)を示している。
この構成を採用した場合には、接着剤収容部20内への接着剤の収容量、及び被接続領
域11bの実質厚みdをある程度十分に確保できることとなる。
(b)は振動領域11aの厚さt’と被接続領域11bの厚さtと接着剤収容部20の
深さdとの関係を、t’>t−dとした場合(図6を参照)を示している。
この構成を採用した場合には、被接続領域11bの実質厚みt2を振動領域11aの
厚さt’よりも厚くすることができるため、被接続領域11bの強度を高めることができ
る。
(c)は振動領域11aの厚さt’と被接続領域11bの厚さtと接着剤収容部20の
深さdとの関係を、t’<t−dとした場合を示している。
この構成を採用した場合には、接着剤収容部20の深さdが大きくなるため接着剤収容
部20内への接着剤の収容量を増量して接着強度を高めることができる。これによれば、
水晶振動子の小型化に応じて水晶振動素子10の被接続領域11bが薄くなったとしても
凹部内に収容される導電性接着剤量を十分に確保して接着力の低下を防ぐことができる。
これらの何れの実施形態においても導電性接着剤収容部20としての凹部の外周を環状
部(環状凸部)により包囲しているため、接着剤の外部への流出を防止することができる
。
部20内への接着剤の収容量を増量して接着強度を高めることができる。これによれば、
水晶振動子の小型化に応じて水晶振動素子10の被接続領域11bが薄くなったとしても
凹部内に収容される導電性接着剤量を十分に確保して接着力の低下を防ぐことができる。
これらの何れの実施形態においても導電性接着剤収容部20としての凹部の外周を環状
部(環状凸部)により包囲しているため、接着剤の外部への流出を防止することができる
。
次に、図11は被接続領域11b(厚肉部)にその厚み方向に貫通する貫通穴としての
接着剤収容部20を設けた構成が特徴的である。
このように接着剤収容部20を貫通穴とすることにより接着剤収容量を増大してパッケ
ージとの間の接合力を高めるだけでなく、貫通穴を包囲する環状部(環状凸部)が接着剤
が励振電極側へ流出することを防止する効果を高めることができる。なお、貫通穴と環状
部は、段差部を構成している。
また、接着剤収容部20が凹部である場合には、凹部が深い程、凹部の内奥部にまで接
着剤が入りにくく内奥部に空気が溜まった状態となり易いが、貫通穴とすることによりそ
のような不具合を解消することができる。
また、接着剤収容部20が凹部である場合には、凹部が深い程、凹部内奥部に位置する
接着剤に含まれる揮発性成分が抜ききれずに未硬化状態のままとなる虞があるが、貫通穴
の場合にはそのような不具合もない。
接着剤収容部20を設けた構成が特徴的である。
このように接着剤収容部20を貫通穴とすることにより接着剤収容量を増大してパッケ
ージとの間の接合力を高めるだけでなく、貫通穴を包囲する環状部(環状凸部)が接着剤
が励振電極側へ流出することを防止する効果を高めることができる。なお、貫通穴と環状
部は、段差部を構成している。
また、接着剤収容部20が凹部である場合には、凹部が深い程、凹部の内奥部にまで接
着剤が入りにくく内奥部に空気が溜まった状態となり易いが、貫通穴とすることによりそ
のような不具合を解消することができる。
また、接着剤収容部20が凹部である場合には、凹部が深い程、凹部内奥部に位置する
接着剤に含まれる揮発性成分が抜ききれずに未硬化状態のままとなる虞があるが、貫通穴
の場合にはそのような不具合もない。
次に、図12は図8、或いは図9の実施形態における接着剤堰き止め用の凸部50の変
形例の構成を示す要部底面図である。
凸部50は、被接続領域の少なくとも振動領域側に、導電性接着剤の堰き止め効果を有
する手段として設けられる。
本実施形態では、水晶基板の厚肉部11bに突設した凸部50の一側面に凹所50aを
設けることにより、凸部50の一側面と導電性接着剤との接触面積を増大させて、水晶基
板とパッケージとの間の接合力を高めている。
凹所50aの形状は(a)のように矩形であってもよいし、(b)のように円弧状であ
ってもよく、その形状に制限はない。
形例の構成を示す要部底面図である。
凸部50は、被接続領域の少なくとも振動領域側に、導電性接着剤の堰き止め効果を有
する手段として設けられる。
本実施形態では、水晶基板の厚肉部11bに突設した凸部50の一側面に凹所50aを
設けることにより、凸部50の一側面と導電性接着剤との接触面積を増大させて、水晶基
板とパッケージとの間の接合力を高めている。
凹所50aの形状は(a)のように矩形であってもよいし、(b)のように円弧状であ
ってもよく、その形状に制限はない。
次に、図13は本発明の一実施形態(図1の実施形態)に係る水晶振動子に対して発振
回路部品(IC部品)を組み付けることによって表面実装型の水晶発振器(圧電発振器)
とした構成例を示す縦断面図である。なお、水晶振動子を構成する各構成要素のうち図1
の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この水晶発振器60は、断面がH型のパッケージ(絶縁容器)61の上部キャビティ6
2内に水晶振動素子10を搭載すると共に、下部キャビティ63内に発振回路、温度補償
回路等を構成するIC部品(ベアチップ)64を収容した構成を備えている。
水晶発振器60は厚肉の被接続領域11bの下面に接着剤収容部20を備えており、内
部端子(素子搭載用パッド)4に対して導電性接着剤5によって接着固定されている。上
部キャビティ62は金属蓋(蓋部材)15により気密封止されている。
下部キャビティ63を形成する外枠の下面には実装端子65が配置されている。下部キ
ャビティ63の天井面にはIC部品64をフリップチップ実装するためのIC搭載用パッ
ド66が形成されている。
回路部品(IC部品)を組み付けることによって表面実装型の水晶発振器(圧電発振器)
とした構成例を示す縦断面図である。なお、水晶振動子を構成する各構成要素のうち図1
の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この水晶発振器60は、断面がH型のパッケージ(絶縁容器)61の上部キャビティ6
2内に水晶振動素子10を搭載すると共に、下部キャビティ63内に発振回路、温度補償
回路等を構成するIC部品(ベアチップ)64を収容した構成を備えている。
水晶発振器60は厚肉の被接続領域11bの下面に接着剤収容部20を備えており、内
部端子(素子搭載用パッド)4に対して導電性接着剤5によって接着固定されている。上
部キャビティ62は金属蓋(蓋部材)15により気密封止されている。
下部キャビティ63を形成する外枠の下面には実装端子65が配置されている。下部キ
ャビティ63の天井面にはIC部品64をフリップチップ実装するためのIC搭載用パッ
ド66が形成されている。
このように本発明の水晶振動素子10(水晶基板11)を備えた水晶振動子1は、IC
部品64を付加することにより表面実装型水晶発振器を構築することができる。
なお、上記構成例は一例に過ぎず、IC部品をパッケージに組み付ける際の組付け構造
は種々変形可能である。例えば、水晶振動子のキャビティ内にIC部品を収容することも
可能である。
圧電振動子の一例として水晶振動子を例示したが、本発明は水晶以外の圧電材料を用い
た圧電デバイス一般に適用することができる。
また、本発明に係る接着剤収容部を備えた圧電振動素子(圧電基板)の構造は、図示説
明した如き平板状(短冊状)のタイプのみならず、振動領域が二股に分岐した音叉型、或
いは厚肉の圧電基板の中央部に凹陥部を設けたタイプ等々、あらゆるタイプの圧電振動素
子に適用することができる。
部品64を付加することにより表面実装型水晶発振器を構築することができる。
なお、上記構成例は一例に過ぎず、IC部品をパッケージに組み付ける際の組付け構造
は種々変形可能である。例えば、水晶振動子のキャビティ内にIC部品を収容することも
可能である。
圧電振動子の一例として水晶振動子を例示したが、本発明は水晶以外の圧電材料を用い
た圧電デバイス一般に適用することができる。
また、本発明に係る接着剤収容部を備えた圧電振動素子(圧電基板)の構造は、図示説
明した如き平板状(短冊状)のタイプのみならず、振動領域が二股に分岐した音叉型、或
いは厚肉の圧電基板の中央部に凹陥部を設けたタイプ等々、あらゆるタイプの圧電振動素
子に適用することができる。
1…水晶振動子、2…パッケージ、3…キャビティ、4…内部端子、5…導電性接着剤
、6…実装端子、7…接続導体、10…水晶振動素子、11…水晶基板、11a…振動領
域、11b…被接続領域、12…励振電極、13…リード電極、13a…パッド、20…
接着剤収容部、21…凸面、22…環状部、30…水晶原板、31…フォトレジスト膜、
32…フォトレジスト、40…底板、41…メタライズ膜、42…シールリング、43…
内部端子、45…導電性接着剤、50…凸部、50a…凹所、51…非凸面、60…水晶
発振器、62…上部キャビティ、63…下部キャビティ、64…IC部品、65…実装端
子、66…IC搭載用パッド
、6…実装端子、7…接続導体、10…水晶振動素子、11…水晶基板、11a…振動領
域、11b…被接続領域、12…励振電極、13…リード電極、13a…パッド、20…
接着剤収容部、21…凸面、22…環状部、30…水晶原板、31…フォトレジスト膜、
32…フォトレジスト、40…底板、41…メタライズ膜、42…シールリング、43…
内部端子、45…導電性接着剤、50…凸部、50a…凹所、51…非凸面、60…水晶
発振器、62…上部キャビティ、63…下部キャビティ、64…IC部品、65…実装端
子、66…IC搭載用パッド
Claims (3)
- パッケージと、
前記パッケージに収容された圧電基板と、を備えた圧電振動子であって、
前記圧電基板は、前記パッケージに導電性接着剤を用いて接合される被接続領域と、前
記被接続領域と連設一体化された振動領域と、を有し、
前記被接続領域は、前記振動領域よりも厚肉の厚肉部と、該厚肉部に設けた導電性接着
剤収容部とを有し、
前記導電性接着剤収容部は、貫通穴、或いは段差部からなることを特徴とする圧電振動
子。 - 前記導電性接着剤収容部の外周を環状部(環状凸部)により包囲したことを特徴とする
請求項1に記載の圧電振動子。 - 前記被接続領域の少なくとも前記振動領域側に、導電性接着剤の堰き止め効果を有する
凸部を設け、該凸部の一側面に凹所を設けたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の
圧電振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050230A JP2009171591A (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 圧電振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050230A JP2009171591A (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 圧電振動子 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006115424A Division JP5061496B2 (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | 圧電基板、圧電振動素子、圧電振動子及び圧電発振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009171591A true JP2009171591A (ja) | 2009-07-30 |
Family
ID=40972181
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009050230A Withdrawn JP2009171591A (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 圧電振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009171591A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011151782A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-08-04 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶デバイス |
WO2011122417A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | 日本碍子株式会社 | 電子装置 |
JP2013251673A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Kyocera Crystal Device Corp | 水晶デバイス |
JP2014179797A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Sii Crystal Technology Inc | 圧電振動片、圧電振動片の実装方法、圧電振動子、発振器、電子機器、および電波時計 |
US8922286B2 (en) | 2012-09-13 | 2014-12-30 | Seiko Epson Corporation | Resonator element, resonator, oscillator, electronic apparatus, and mobile object |
-
2009
- 2009-03-04 JP JP2009050230A patent/JP2009171591A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011151782A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-08-04 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶デバイス |
US8314534B2 (en) | 2009-12-22 | 2012-11-20 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. | Crystal device |
WO2011122417A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | 日本碍子株式会社 | 電子装置 |
CN102844899A (zh) * | 2010-03-31 | 2012-12-26 | 日本碍子株式会社 | 电子装置 |
US8564175B2 (en) | 2010-03-31 | 2013-10-22 | Ngk Insulators, Ltd. | Electronic device |
JP5628899B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2014-11-19 | 日本碍子株式会社 | 電子装置 |
JP2013251673A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Kyocera Crystal Device Corp | 水晶デバイス |
US8922286B2 (en) | 2012-09-13 | 2014-12-30 | Seiko Epson Corporation | Resonator element, resonator, oscillator, electronic apparatus, and mobile object |
JP2014179797A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Sii Crystal Technology Inc | 圧電振動片、圧電振動片の実装方法、圧電振動子、発振器、電子機器、および電波時計 |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090804 |