JP2009168841A - 演算増幅器及び駆動回路、液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】立ち上がりと立ち下がりのスルーレートを対称とすることができ、2H反転駆動時の駆動電流を確保すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る演算増幅器は、第1電源及び第2電源との間に直列に接続された第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタと、前記第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタの間のノードに接続された出力端子と、前記第1出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間、及び、前記第2出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間の一方のみに設けられた位相補償素子と、記第1出力トランジスタのゲート及び前記第2出力トランジスタのゲートとの間に接続された浮遊電流源とを備えたものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の一態様に係る演算増幅器は、第1電源及び第2電源との間に直列に接続された第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタと、前記第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタの間のノードに接続された出力端子と、前記第1出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間、及び、前記第2出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間の一方のみに設けられた位相補償素子と、記第1出力トランジスタのゲート及び前記第2出力トランジスタのゲートとの間に接続された浮遊電流源とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、演算増幅器及びこれを用いた駆動回路、液晶表示装置の駆動方法に関し、特に、液晶パネルなどの容量性負荷を駆動するために用いられる演算増幅器及びこれを用いた駆動回路、液晶表示装置の駆動方法に関する。
演算増幅器といえば、従来はバイポーラトランジスタで構成されるものが一般的であった。しかし、昨今はMOS回路と同居させる必要性やローパワーの要求から、演算増幅器もMOSトランジスタで構成することが多くなってきている。MOSトランジスタで演算増幅器を構成する場合、MOSトランジスタ特有のアナログ特性を使い、バイポーラトランジスタで構成する演算増幅器とは違った回路構成をとることがある。例えば、電子スイッチ機能を使ったアンプ等がある。
MOSトランジスタで構成された演算増幅器の応用分野の一つとしてTFT_LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)ドライバーLSIがある(例えば、特許文献1参照)。このLCDドライバーLSIには、出力バッファアンプやγ補正用の階調電源として電圧フォロワ構成の演算増幅器が複数個設けられている。この複数個の演算増幅器間のオフセット電圧差の小さなものが要求される。これは、TFT_LCDの特性上、10mVの電圧差でも、人間の目には異なった階調として認識されるからである。そこで、この分野では、非常に小さなオフセット電圧のMOS演算増幅器が要求される。
図7及び図8は、特許文献2に記載の従来の液晶表示装置の駆動に適用される演算増幅器の構成例を示す回路図である。図7を参照すると、従来の演算増幅器は、PMOSトランジスタMP1、MP2、定電流源I1、NMOSトランジスタMN1、MN2、MN3、定電流源I2、位相補償容量C、スイッチS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8を備えている。
2つのPMOSトランジスタMP1、MP2は、差動対を構成する。定電流源I1は、この差動対をバイアスし、PMOSトランジスタMP1とMP2の共通に接続されたソースと正電源VDD間に挿入されている。NMOSトランジスタMN1、MN2は、カレントミラー構成となっており、能動負荷で、かつ差動→シングル変換を兼ねている。NMOSトランジスタMN3は、2段目の増幅回路を構成する。NMOSトランジスタMN3のドレインと正電源VDDとの間には、定電流源I2が挿入され、この定電流源I2がNMOSトランジスタMN3の能動負荷の働きをする。位相補償容量Cは、NMOSトランジスタMN3のゲートとドレイン間に挿入されている。
ここで、後述する用語の説明を行う。「メーク型スイッチ」とは制御信号が入った状態の時にスイッチが閉じるタイプを言う。また、「ブレーク型スイッチ」とは制御信号が入った状態の時にスイッチが開くタイプを言う。そして、「トランスファー型スイッチ」とは共通端子と2つの出力端子(メーク側とブレーク側)をもち、制御信号が入った状態の時に共通端子とメーク側が接続状態になり、制御信号が入っていない状態の時に共通端子とブレーク側が接続状態になるタイプをいう。
NMOSトランジスタMN1のゲートとドレイン間には、ブレーク型のスイッチS1が挿入されている。また、NMOSトランジスタMN2のゲートとドレイン間には、メーク型スイッチS2が挿入されている。NMOSトランジスタMN1のドレインとNMOSトランジスタMN3のゲート間には、メーク型のスイッチS3が接続されている。NMOSトランジスタMN2のドレインとNMOSトランジスタMN3のゲート間には、ブレーク型のスイッチS4が接続されている。PMOSトランジスタMP2のゲートと出力端子Vout間にメーク型のスイッチS5が接続されている。PMOSトランジスタMP1のゲートと出力端子Vout間には、ブレーク型のスイッチS6が接続されている。PMOSトランジスタMP1のゲートと入力端子Vin間には、メーク型のスイッチS7が接続されている。PMOSトランジスタMP2のゲートと入力端子Vin間には、ブレーク型のスイッチS8が接続されている。
差動対を構成する一方のPMOSトランジスタMP1のドレインは、NMOSトランジスタMN1のドレインに接続されている。また、差動対を構成する他方のPMOSトランジスタMP2のドレインは、NMOSトランジスタMN2のドレインに接続されている。スイッチ群S1〜S8は全て連動して制御される。図7に示すアンプは、VSS電源電圧〜VCOM(VDD/2)電圧の出力用(いわゆる負出力)に使用されるものであり、フレームや1水平期間でスイッチ群S1〜S8を切り替えることを特徴としている。なお、図7(a)、(b)は、これらスイッチ群S1〜S8を切り替えた時の2状態(状態A、B)を示したものである。
図7を参照すると、従来の演算増幅器は、NMOSトランジスタMN1、MN2、定電流源I1、PMOSトランジスタMP1、MP2、MP3、定電流源I2、位相補償容量C、スイッチS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8とを備えている。
2つのNMOSトランジスタMN1、MN2は、差動対を構成する。定電流源I1は、この差動対をバイアスし、NMOSトランジスタMN1とMN2の共通に接続されたソースと負電源VSS間に挿入されている。PMOSトランジスタMP1、MP2は、カレントミラー構成となっており、能動負荷で、かつ差動→シングル変換を兼ねている。PMOSトランジスタMP3は、2段目の増幅回路を構成する。PMOSトランジスタMP3のドレインと負電源VSSとの間には、定電流源I2が挿入され、この定電流源I2がPMOSトランジスタMP3の能動負荷の働きをする。位相補償容量Cは、PMOSトランジスタMP3のゲートとドレイン間に挿入されている。
PMOSトランジスタMP1のゲートとドレイン間には、ブレーク型のスイッチS1が挿入されている。また、PMOSトランジスタMP2のゲートとドレイン間には、メーク型スイッチS2が挿入されている。PMOSトランジスタMP1のドレインとPMOSトランジスタMP3のゲート間には、メーク型のスイッチS3が接続されている。PMOSトランジスタMP2のドレインとPMOSトランジスタMP3のゲート間には、ブレーク型のスイッチS4が接続されている。NMOSトランジスタMN2のゲートと出力端子Vout間にブレーク型のスイッチS5が接続されている。NMOSトランジスタMN1のゲートと出力端子Vout間には、ブレーク型のスイッチS6が接続されている。NMOSトランジスタMN1のゲートと入力端子Vin間には、ブレーク型のスイッチS7が接続されている。NMOSトランジスタMN2のゲートと入力端子Vin間には、メーク型のスイッチS8が接続されている。
差動対を構成する一方のNMOSトランジスタMN1のドレインは、PMOSトランジスタMP1のドレインに接続されている。また、差動対を構成する他方のNMOSトランジスタMN2のドレインは、PMOSトランジスタMP2のドレインに接続されている。スイッチ群S1〜S8は全て連動して制御される。図8に示すアンプは、VCOM(VDD/2)〜VDD電源電圧の出力用(いわゆる正出力)に使用されるものであり、フレームや1水平期間でスイッチ群S1〜S8を切り替えることを特徴としている。なお、図8(a)、(b)は、これらスイッチ群S1〜S8を切り替えた時の2状態(状態A、B)を示したものである。
次に、図7及び図8のアンプをLCDドライバーに適用した場合の応用例を図9に示す。図9に示すLCDドライバーにおいて、図8記載のアンプをAMP1に適用し、図7記載のアンプをAMP2に適用する。AMP1、AMP2の出力には、各々トランスファー型のスイッチ(SW1、SW2)が設けられている。スイッチSW1、SW2は、奇数番目の出力端子(Vout odd)と偶数番目の出力端子(Vout even)に対し、AMP1の出力とAMP2の出力を切り替える。この時、ある状態をとれば、AMP1の出力が奇数番目の出力端子に出力され、またAMP2の出力が偶数番目の出力端子に出力される。また、もう一つの別の状態はその反対であり、AMP1の出力が偶数番目の出力端子に出力され、またAMP2の出力が奇数番目の出力端子に出力される。
そして、AMP1の入力には正側のデータが入力され、AMP2の入力には負側のデータが入力される。このように接続し、スイッチSW1とスイッチSW2をフレーム毎に連動させて駆動することにより、図10のような出力イメージになる。なお、ドット反転駆動と呼ばれる駆動方式においては、1水平期間毎にこのスイッチSW1/SW2を切り替える。ここでは、その詳細な説明を省略する。
図7の従来の演算増幅器回路は、差動対を構成するPMOSトランジスタMP1、MP2と、その能動負荷と差動→シングルエンド変換機能を兼ねたカレントミラー構成のNMOSトランジスタMN1、MN2で構成されている。ここで、スイッチS1が閉じた時はNチャネルMOSトランジスタMN2のドレインがそのシングルエンド出力となり、スイッチS2が閉じた時はNチャネルMOSトランジスタMN1のドレインがシングルエンド出力となる。このように出力端子が、スイッチS1、S2の状態で変わることから、出力選択の為にスイッチS3、S4がある。このスイッチS3、S4を介してシングル変換された信号が出力トランジスタであるNMOSトランジスタMN3のゲートに入力される。この時、定電流源I2がNMOSトランジスタMN3の能動負荷として働く。そして、NMOSトランジスタMN3のドレインが出力端子となる。容量Cはミラー容量として位相補償の働きをする。
バッファアンプとして使うため、反転入力端子と出力端子とは接続される、いわゆる電圧フォロワ接続される。電圧フォロワ接続とは、AMPの反転入力端子と出力端子とを接続して、正転入力端子に入力信号を入れ、AMPの出力端子から出力する、電圧的には入力された電圧と同じ電圧が出力される方式である。スイッチS1〜S4を切り替えると、反転入力端子がPMOSトランジスタMP1のゲートになったりMP2のゲートになったりする。従って、これを切り替えるためスイッチS5、S6がある。すなわち、スイッチS1、S4が閉じた時は反転入力端子がPMOSトランジスタMP1のゲート端子となる。従って、この時はスイッチS6を閉じることにより反転入力端子と出力端子が共通接続されて電圧フォロワ接続となる。そして正転入力端子は、PMOSトランジスタMP2のゲート端子となるのでスイッチS8を閉じて入力端子Vinに接続する。
逆に、スイッチS2、S3が閉じた時は、反転入力端子がPMOSトランジスタMP2のゲート端子となる。従って、この時はスイッチS5を閉じることにより反転入力端子と出力端子が接続されて電圧フォロワ接続となる。そして正転入力端子はPMOSトランジスタMP1のゲート端子となるので、スイッチS7を閉じて入力端子Vinに接続する。スイッチS1〜S8の切り替えにより2状態(状態A、B)が存在することになる。この2つの状態を2フレーム毎(又は、1水平期間毎)で切り替える。
図7の従来の演算増幅器において、仮にオフセット電圧+Vosが発生したと仮定すると、スイッチ群S1〜S8を切り替えると今度はオフセット電圧が−Vosになる。従って、これらスイッチ群S1〜S8を2フレーム毎(又は、1水平期間毎)に切り替えることにより空間的にオフセットをばらまくことになり、平均するとオフセット電圧が零になる。従って、人間の目には平均化された電圧、すなわちオフセット電圧が零として認識されるのである。言い換えれば、この手法は、人間の目をごまかす手法である。
図7のアンプはPMOSで構成された差動段であるため、正電源I1側の入力はVDD−1V程度以上の電圧は入力することができない。これは差動段のPMOSトランジスタMP1、MP2のゲートとソース間電圧によりバイアス電流源I1が動作しなくなるからである。しかし、VSS近辺は能動負荷のNMOSトランジスタMN1、MN2のゲートとソース間電圧にもよるが、ぼぼVSSまで入力することが可能である。
図8の従来の演算増幅器回路は、差動対を構成するNMOSトランジスタMN1、MN2と、その能動負荷と差動→シングルエンド変換機能を兼ねたカレントミラー構成のPMOSトランジスタMP1、MP2で構成されている。ここでスイッチS1が閉じた時はPMOSトランジスタMP2のドレインがそのシングルエンド出力となり、スイッチS2が閉じた時はPMOSトランジスタMP1のドレインがシングルエンド出力となる。このように出力端子がスイッチS1、S2のスイッチの状態で変わることから、出力選択の為にスイッチS3、S4がある。このスイッチS3、S4を介してシングル変換された信号が出力トランジスタであるPMOSトランジスタMP3のゲートに入力される。この時、定電流源I2がPMOSトランジスタMP3の能動負荷として働く。そしてPMOSトランジスタMP3のドレインが出力端子となる。容量Cはミラー容量として位相補償の働きをする。バッファアンプとして使うため、反転入力端子と出力端子とが接続される、いわゆる電圧フォロワ接続される。
ここでスイッチS1〜S4を切り替えると反転入力端子がNMOSトランジスタMN1のゲートになったりNMOSトランジスタMN2のゲートになったりする。従って、これを切り替えるためスイッチS5、S6がある。すなわち、スイッチS1、S4が閉じた時は、反転入力端子がNMOSトランジスタMN1のゲート端子となる。従って、この時はスイッチS6を閉じることにより反転入力端子と出力端子が接続されて電圧フォロワ接続となる。そして正転入力端子はNMOSトランジスタMN2のゲート端子となるので、スイッチS8を閉じてNMOSトランジスタMN2のゲート端子が入力端子Vinに接続される。
逆にスイッチS2、S3を閉じた時は、反転入力端子がNMOSトランジスタMN2のゲート端子となる。従って、この時はスイッチS5を閉じることにより反転入力端子と出力端子が共通接続されて電圧フォロワ接続となる。そして正転入力端子はNMOSトランジスタMN1のゲート端子となるので、スイッチS7を閉じてNMOSトランジスタMN1のゲート端子が入力端子Vinに接続される。スイッチS1〜S8の切り替えにより2状態(状態A、B)が存在することになる。この2つの状態をフレーム毎(又は、1水平期間毎)に切り替える。図8の従来の演算増幅器において、仮にオフセット電圧+Vosが発生したと仮定すると、スイッチ群S1〜S8を切り替えると今度はオフセット電圧が−Vosになる。図7の場合と同様にして、これらスイッチ群S1〜S8をフレーム毎(又は、1水平期間毎)に切り替えることにより空間的にオフセットをばらまくことになり、平均するとオフセット電圧が零になる。従って人間の目には平均化された電圧、すなわちオフセット電圧が零として認識されるのである。
図8のアンプはNMOSで構成された差動段であるため、負電源側の入力はVSS+1V程度以下の電圧は入力することができない。これは差動段MOSトランジスタMN1、MN2のゲートとソース間電圧によりバイアス電流源I1が動作しなくなるからである。しかし、VDD近辺は能動負荷のPMOSトランジスタMP1、MP2のゲートとソース間電圧にもよるが、ぼぼVDDまで入力することが可能である。
図9は、図7及び図8のアンプを用いたLCDドライバーの構成を示す図である。図9を参照すると、正側(VDD/2〜VDD)アンプAMP1は図8で示した正側専用アンプを使い、負側(VSS〜VDD/2)アンプAMP2は図7で示した負側専用アンプを使う。その各々の出力は奇数番目出力(Vout_odd)と偶数番目出力(Vout_even)のどちらにも出力できるように切り替えスイッチが設けられている。これにより、奇数番目の出力でも偶数番目の出力でも、どの出力でも正側電圧と負側電圧の両方の電圧を出力させることが可能になる。これが、従来のいわゆる2AMP方式と呼ばれているものである。
ここで、ドット反転駆動と呼ばれているLCDドライバーの駆動方法について説明する。ドット反転駆動は、VCOMを基準として、正側(+)極性と負側(−)極性をドット毎に交互に出力する駆動方法である。更に、各ドットに出力する信号の極性をフレーム毎にも反転させる必要がある。従って、フレーム信号によりオフセットキャンセルを実施するには、図10に示すように4フレームで1セットの駆動方法になる。すなわち、第1フレームでAMP1により正側(+)極性を出力したなら、第2フレームではAMP2により負側(−)極性を出力することになる。この時、第1フレームと第2フレームではオフセットキャンセル信号は変化させないものとする。そして、第3フレームではオフセットキャンセル信号を反転させてAMP1により正側(+)極性を出力させる。第4フレームでは、同じくオフセットキャンセル信号は反転させたままの状態でAMP2により負側(−)極性を出力させる。
ここで、画質に影響するのは正側(+)側の振幅と負側(−)側の振幅の絶対値の和である。図10中、「振幅A」と記載したものと「振幅B」と記載したものの差が同じであれば、同じ階調と認識される。従って、正側/負側各々においてオフセットキャンセル制御信号によるオフセット電圧の絶対値が制御前後で同じ値であるなら、結果として振幅Aと振幅Bは同じ値になる。このようにしてオフセットキャンセルが実現できる。そして、この振幅Aと振幅Bの差を「振幅差偏差」と呼び、LCDドライバーにおいて最も重要な項目である。この振幅差偏差が大きいと、LCDの表示に縦すじが入ったりする不具合の原因となる。
特開昭61−35004号公報
特開平11−249623号公報
しかしながら、図7で示したアンプを負側専用にし、図8で示したアンプを正側専用にして図9のようにLCDドライバーを構成した場合、2H反転駆動と呼ばれる駆動方式に対応できない。この2H反転駆動とは、2水平期間、続けて正側又は負側の電圧を駆動する方法である。図11に2H反転駆動方式の出力信号を示す。図7のアンプの吐き出し電流能力は最大で電流源I2の分しかなく、また、図8のアンプの吸い込み電流能力は最大で電流源I2の分しかなく、これ以上の駆動電流能力はない。従って、例えば、図11に示す1Hの立ち上がり波形においては、図8のアンプ動作は吐き出し電流動作であり問題ない。しかし、2H目が1H目の電圧より低い場合は吸い込み動作になり、駆動電流が足りなくなってしまう。なお、図7のアンプの吸い込み電流能力に関してはNMOSトランジスタMN3の大きさにもよるが、又図8のアンプの吐き出し電流能力に関してはPMOSトランジスタMP3の大きさにもよるが、かなりとることが可能である。
更に、図7及び図8で示したアンプをLCDパネルのγアンプ(γ抵抗の各タップに電圧を入れて、LCDパネルのγ特性を調整するアンプのことをいう。図示せず。)に用いた場合も同様に、片側の極性の駆動能力しかないので採用できない。
本発明の一態様に係る演算増幅器は、第1電源及び第2電源との間に直列に接続された第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタと、前記第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタの間のノードに接続された出力端子と、前記第1出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間、及び、前記第2出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間の一方のみに設けられた位相補償素子と、記第1出力トランジスタのゲート及び前記第2出力トランジスタのゲートとの間に接続された浮遊電流源とを備えたものである。このような構成を有することによって、簡単な回路構成で、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートを対称とすることができ、2H反転駆動時の駆動電流を確保することができる。
本発明によれば、簡単な回路構成で、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートを対称とすることができ、2H反転駆動時の駆動電流を確保することができる演算増幅器及び駆動回路、液晶表示装置の駆動方法を提供することができる。
図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る演算増幅器について説明する。図1及び図2は、本実施の形態に係る演算増幅器の構成を示す図である。本発明に係る演算増幅器は、例えば、液晶パネルなどの容量性負荷を駆動するために用いられるLCD(Liquid Crystal Display)ドライバー用出力バッファアンプやγ補正を決定する階調電源回路に適する。本発明に係る演算増幅器は、オフセットキャンセル回路を備えており、オフセット電圧を空間的にばらまいて見かけ上のオフセット電圧による影響を小さくすることができる。
図1に示す演算増幅器100は、VDD/2〜VDDの入力範囲を受け持つ、いわゆる正側専用オフセットキャンセル回路付き演算増幅器である。一方、図2に示す演算増幅器200は、VSS〜VDD/2の入力範囲を受け持つ、いわゆる負側専用オフセットキャンセル回路付き演算増幅器である。
図1に示すように、本発明に係る正側専用オフセットキャンセル回路付き演算増幅器100は、NMOSトランジスタMN1、MN2、MN4、PMOSトランジスタMP1、MP2、MP4、定電流源I1、I2、I3、正電源VDD、負電源VSS、定電圧源BP1、BN1、PMOS出力トランジスタMP3、NMOS出力トランジスタMN3、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7、SW8、抵抗R、容量C、を有している。
2つのNMOSトランジスタMN1、MN2は、差動対を構成する。NMOSトランジスタMN1のソースとNMOSトランジスタMN2のソースとは、共通に接続されている。この共通接続点と負電源VSSとの間には、定電流源I1が接続されている。定電流源I1は、2つのNMOSトランジスタMN1、MN2からなる差動対をバイアスする。
PMOSトランジスタMP1、MP2は、カレントミラー構成をとっている。PMOSトランジスタMP1、MP2は、NMOSトランジスタMN1、MN2からなる差動対の能動負荷で、かつ、差動→シングル変換を兼ねている。PMOSトランジスタMP1のソースとPMOSトランジスタMP2のソースとは共通接続されている。この共通接続点は、正電源VDDに接続されている。また、PMOSトランジスタMP1、MP2の各々のゲートは共通接続されている。PMOSトランジスタMP1のゲートとドレイン間には、ブレーク型のスイッチSW1が挿入されている。PMOSトランジスタMP2のゲートとドレイン間には、メーク型のスイッチSW2が挿入されている。
NMOSトランジスタMN1、MN2、PMOSトランジスタMP1、MP2の出力側には、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3が設けられている。PMOS出力トランジスタMP3のソースは正電源VDDに接続され、ドレインは出力端子OUTに接続されている。NMOS出力トランジスタMN3のソースは負電源VSSに接続され、ドレインは出力端子OUTに接続されている。
すなわち、PMOS出力トランジスタMP3とNMOS出力トランジスタMN3のそれぞれの主電流路の一端は共通接続されている。そして、PMOS出力トランジスタMP3とNMOS出力トランジスタMN3の共通接続点は、出力端子Voutに接続されている。つまり、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3は、正電源VDDと接地端子GNDとの間に直列に接続されている。また、出力端子Voutは、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3の間のノードに接続されている。
差動対を構成する2つのPMOSトランジスタMP1、MP2の各々のドレインとPMOS出力トランジスタMP3のゲート間には、ブレーク型のスイッチSW3、メーク型のスイッチSW4が挿入されている。正電源VDDとPMOS出力トランジスタMP3のゲート間には、定電流源I2が接続されている。さらに、負電源VSSとNMOS出力トランジスタMN3のゲート間には、定電流源I3が接続されている。
NMOSトランジスタMN1、MN2、PMOSトランジスタMP1、MP2と、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3との間には、浮遊電流源として動作するPMOSトランジスタMP4及びNMOSトランジスタMN4が設けられている。PMOSトランジスタMP4のソースはPMOS出力トランジスタMP3のゲートに接続され、ドレインはNMOS出力トランジスタMN3のゲートに接続されている。また、PMOSトランジスタMP4のゲートは、定電圧源BP1でバイアスされている。NMOSトランジスタMN4ソースは、NMOS出力トランジスタMN3のゲートに接続され、ドレインがPMOS出力トランジスタMP3のゲートに接続されている。NMOSトランジスタMN4のゲートは、定電圧源BN1でバイアスされている。通常動作時において、PMOSトランジスタMP4とNMOSトランジスタMN4は、定電圧源BP1及び定電圧源BN1によってゲートの電圧値が設定され、設定されたゲートの電圧値に基づいて浮遊電流源として動作する。
出力端子OUTとNMOSトランジスタMN1のゲートとの間には、ブレーク型スイッチSW5が挿入されている。出力端子OUTとNMOSトランジスタMN2のゲートとの間には、メーク型スイッチSW6が接続されている。入力端子INとNMOSトランジスタMN2のゲート間には、ブレーク型スイッチSW7が接続されている。入力端INとNMOSトランジスタMN1のゲートとの間には、メーク型スイッチSW8が接続されている。PMOS出力トランジスタMP3のゲートとドレイン間には、位相補償として、ゼロ点導入用の抵抗R1と容量C1が直列に接続された位相補償素子が接続されている。
本実施の形態においては、差動対と能動負荷から構成される差動アンプの出力の1つは、位相補償素子が接続されたPMOS出力トランジスタMP3のゲートと接続される。すなわち、NMOSトランジスタMN1のドレインとPMOSトランジスタMP1のドレインとの接続点、NMOSトランジスタMN2のドレインとPMOSトランジスタMP2のドレインとの接続点のいずれか一方が、スイッチSW3、SW4によりPMOS出力トランジスタMP3のゲートと接続される。
図1の本実施の形態に係る演算増幅器100において、スイッチSW1〜スイッチSW8は全て連動になっており、同時に駆動される。スイッチSW5とスイッチSW6とは、演算増幅器100が負帰還になるようにスイッチ制御されるものとする。すなわち、演算増幅器100の反転入力端子と出力端子OUTとが共通接続され、帰還をかける。
NMOSトランジスタMN1、MN2で構成される差動段は、VSS+1V〜VDD程度の入力電圧範囲に対し作動する。この理由は従来例でも述べた通り、差動段MOSトランジスタMN1、MN2のゲートとソース間電圧によりバイアス電流源I1が動作しなくなるからである。この差動段出力(各々のドレイン)は各々、PMOSトランジスタMP1とMP2で構成される能動負荷に接続されて、差動→シングル変換される。これら能動負荷の入出力はスイッチSW1、SW2で入力と出力を切り替えることが可能な構成になっている。
スイッチSW3、SW4は、能動負荷の出力端子を選択する。スイッチSW7、SW8は、入力端子を選択するものであり、各々、アンプとしての正転入力端子を選択する。本実施の形態に係る演算増幅器100の出力段は、MOSトランジスタMP3、MP4、MN3、MN4、定電流源I2、I3、位相補償素子である容量C1及び抵抗R1、定電圧減BP1、BN1から構成される。演算増幅器100はAB級動作をするものである。すなわち、AB級出力動作をするように、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3のゲートは、バイアスされている。PMOSトランジスタMP4、NMOSトランジスタMN4と定電流源I2、I3とで、いわゆる浮遊電流源を構成する。なお、スイッチSW1〜SW8の具体的な回路構成は後に説明する。
この浮遊電流源を構成するPMOSトランジスタMP4とNMOSトランジスタMN4とバイアス電圧VBP1、VBN1は、無負荷時にPMOS出力トランジスタMP3とNMOS出力トランジスタMN3に流れる電流(いわゆるアイドリング電流)を決定するものである。一般的なトランジスタで構成する電流源は、一端が電源端子かGND端子に接続されているものであるが、この浮遊電流源は、電流源の両端がフローティング状態で、自由な箇所に接続できるものである。
このPMOSトランジスタMP4とNMOSトランジスタMN4の接続は、ローカル的に「1」という電流帰還がかかっている。このため、PMOSトランジスタMP4のソースとNMOSトランジスタMN4のドレインの共通接続点、及びPMOSトランジスタMP4のドレインとNMOSトランジスタMN4の共通接続点は、この帰還の効果で高いインピーダンスを有する。すなわち、PMOSトランジスタMP4、NMOSトランジスタMN4により浮遊電流源が構成されている。
この浮遊電流源と、PMOSトランジスタMP3及びNMOSトランジスタMN3のアイドリング電流は以下のように設計される。まず、定電圧源BP1が発生する電圧(V(BP1))は、PMOSトランジスタMP3のゲート−ソース間電圧及びPMOSトランジスタMP4の各々のゲート−ソース間電圧の和に等しくなるように設定される。PMOSトランジスタMP3のゲートとソース間の電圧値をVGS(MP3)、PMOSトランジスタMP4のゲートとソース間の電圧値をVGS(MP4)とすると、以下の式(1)で表すことができる。
また、PMOSトランジスタMP3又はPMOSトランジスタMP4のゲート−ソース間電圧VGSは次の式(2)で示される。
なお、(2)式において、
であり、Wはゲート幅、Lはゲート長、μは移動度、C0は単位あたりのゲート酸化膜容量、VTは、閾値電圧、IDはドレイン電流である。
浮遊電流源は、PMOSトランジスタMP3とNMOSトランジスタのMN3の各々のドレイン電流が等しくなるように設計される。すなわち、電流源I2の電流値I2の半分ずつ(I2/2)が、PMOSトランジスタのMP4とNMOSトランジスタMN4に流れるように設計する。一方、アイドリング電流(Iidle)の設計は、PMOSトランジスタのMP3のドレイン電流をIidle(MP3)とすると、上記(1)式より下記のようになる。
なお、β(MP4)は、PMOSトランジスタMP4のβであり、β(MP3)は、PMOSトランジスタMP3のβである。ここでは、V(BP1)の詳細な回路は省略するが、この(3)式をIidle(MP3)について解くことにより、アイドリング電流Iidle(MP3)を算出することが可能である。
そして、定電流源のI3の電流値は上述した電流源I2の電流値と同じにする必要がある。もし、これが異なれば、その差分は能動負荷に流れ、結果としてオフセット電圧の増加に繋がる。また、負電源VSSとBP1端子間に接続される定電圧源(V(BN1))の電圧設計に関しても、全く同様にして設計することができる。以上のようにして、浮遊定電流源が設定される。
ここで、定電圧源BN1(V(BN1))と定電圧源BP1(V(BP1))は2個のMOSトランジスタと定電流源を使って構成することにより素子バラツキによる変動に強くなる。その理由は、上述した(3)式の左辺のV(BP1)の式に、右辺と同じ2VTという項が存在するため、この項が左辺と右辺で消去されるためである。
位相補償は、演算増幅器が有する位相遅れのゼロ点(いわゆる悪いゼロ点)をキャンセルするゼロ点補償も兼ねて、容量と抵抗を直列に接続した公知の素子を使用して位相補償を行う。(例えば、Paul.R.Gray/Robert.G.meyer共著"Analysis and Design of Analog Integrated Circuits" John Wiley & Sons,Inc.発行参照)。但し、ここで位相補償素子の挿入位置に関しては非常に重要であり、本発明の特徴の一つである。
一般的には、出力段の位相補償は、PMOS出力トランジスタMP3のゲートとドレイン間、及びNMOS出力トランジスタMN3のゲートとドレイン間の両方に位相補償素子が設けられる。(例えば、IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.29, NO.1, JANUARY 1994, PP64の「Digital-Compatible High-Performance Operational Amplifier with Rail-to-Rail Input and Output Ranges」のFig.2や、IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.33, NO.10, OCTOBER 1998, PP1483の「Compact Low-Voltage Power-Efficient Operational Amplifier Cells for VLSI」のFig.1〜Fig.4に示されている。)
しかしながら、本発明においてこの文献と同様に位相補償素子を入れると、アンプとしての立ち上がりと立ち下がりのスルーレートがアンバランスになる。図1に示す演算増幅器100において、仮に、上述の文献と同様にPMOS出力トランジスタMP3のゲートとドレイン間だけでなく、NMOS出力トランジスタMN3のゲートとドレイン間にも位相補償容量を入れると、その位相補償容量の放電電流が定電流源I3で制限されてしまう。出力段の設計においては定電流源I3の値を定電流源I1よりも1桁以上小さくするのが一般的である。この位相補償容量の放電電流は非常に小さく数100nAのオーダーであり、充電電流は初段バイアス電流I1で数μAのオーダーであることから、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートがアンバランスになることが理解できる。
これに対し、本発明では、図1に示すように、PMOS出力トランジスタMP3のゲートとドレイン間だけに、容量C1と抵抗R1とを直列に接続した位相補償容量が設けられている。このため、充放電電流はいずれも初段のバイアス電流I1で決まる。このため、立ち上がりと立下りのスルーレートは対称となる。これは、本発明に係る演算増幅器をLCDドライバーに応用する場合に非常に重要となる。
次に、図1に示す演算増幅器100の各スイッチSW1〜SW8の状態によって、オフセット電圧がどのように変化するかについて説明する。演算増幅器100でオフセット電圧が発生する主要因として挙げられるのは、NMOSトランジスタMN1、MN2で構成される差動対のTVの相対バラツキと、能動負荷の働きをするカレントミラー回路構成のPMOSトランジスタ対MP1、MP2のVT相対バラツキである。
本実施の形態に係る演算増幅器では、スイッチ状態が2つあり、その各々を状態A、状態Bとする。例えば、スイッチ状態Aでは、スイッチSW1、SW3、SW5、SW7がオン状態であり、スイッチSW2、SW4、SW6、SW8がオフ状態である。逆に、スイッチ状態Bでは、スイッチSW1、SW3、SW5、SW7がオフ状態であり、スイッチSW2、SW4、SW6、SW8がオン状態であるとする。スイッチ状態Aの場合に、これらのVT相対バラツキが原因で生じるオフセット電圧をVosとし、そのときの演算増幅器の入力電圧をVin、出力電圧をVoとすると、
Vo=Vin+Vos
となる。
Vo=Vin+Vos
となる。
次に、スイッチSW1〜SW8を切り替え、スイッチ状態Bにしたとすると、スイッチ状態Aのときと逆極性の方向にオフセット電圧が出力される。従って、以下の式が成り立つ。
Vo=Vin−Vos
Vo=Vin−Vos
このように、スイッチを切替えることにより、出力電圧Voは、理想出力電圧値Vinに対し、対照的に電圧出力されることが分かる。従って、状態Aと状態Bの2つの状態をスイッチSW1〜SW8で切替えることにより、オフセット電圧が所謂空間的に平均化され、結果として、オフセット電圧が零になり、オフセットキャンセルされたことになる。また、本実施の形態に係る演算増幅器100では、出力段をAB級増幅構成としている。これにより、いわゆる2H反転駆動に対応することが可能である。この2H反転駆動とは、2水平期間、続けて正側又は負側の電圧を駆動する方法である。本発明に係る演算増幅器では、例えば、2H目が1H目の電圧より低い場合でも、駆動電流が足りなくなってしまうことがなく、良好な表示特性を実現することができる。
図6に、本実施の形態に係る演算増幅器を用いたLCDドライバーの2H駆動方式の出力波形を示す。従来は、例えば、2H反転において正極性側で2H目が立ち下がる場合、出力段が片側定電流構成のA級増幅器であるため、その定電流値で出力波形が制限されてしまっていた。このため、図11に示すように、立ち下がり波形が遅くなるという問題があった。しかしながら、本発明のようにAB級増幅器だと、出力電流の吐き出しと吸い込みの両方向の電流能力がある。このため、図6に示すように、2H目が立ち下がっても十分な駆動能力で駆動するので波形が遅くなることはない。また、負極側でも駆動電流方向が逆になるだけで、同じ考え方で波形が遅くなることはない。
次に、図2を参照して、発明に係る負側専用オフセットキャンセル回路付き演算増幅器200の構成について説明する。演算増幅器200は、NMOSトランジスタMN1、MN2、MN4、PMOSトランジスタMP1、MP2、MP4、定電流源I1、I2、I3、正電源VDD、負電源VSS、定電圧源BP1、BN1、PMOS出力トランジスタMP3、NMOS出力トランジスタMN3、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7、SW8、抵抗R、容量C、を有している。
2つのPMOSトランジスタPN1、PN2は、差動対を構成する。PMOSトランジスタMP1のソースとPMOSトランジスタMP2のソースとは、共通に接続されている。この共通接続点と正電源VDDとの間には、定電流源I1が接続されている。定電流源I1は、2つのPMOSトランジスタMP1、MP2からなる差動対をバイアスする。
NMOSトランジスタMN1、MN2は、カレントミラー構成をとっている。NMOSトランジスタMN1、MN2は、PMOSトランジスタMP1、MP2からなる差動対の能動負荷で、かつ、差動→シングル変換を兼ねている。NMOSトランジスタMN1、MN2の各々のソースは共通接続されて、負電源VSSに接続されている。また、NMOSトランジスタMN1、MN2の各々のゲートは共通接続されている。NMOSトランジスタMN1のゲートとドレイン間には、ブレーク型のスイッチSW1が挿入されている。NMOSトランジスタMN2のゲートとドレイン間には、メーク型のスイッチSW2が挿入されている。
NMOS出力トランジスタMN3のソースが負電源VSSに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続されている。PMOS出力トランジスタMP3のソースが正電源VDDに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続されている。
NMOSトランジスタMN1、MN2、PMOSトランジスタMP1、MP2の出力側には、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3が設けられている。PMOS出力トランジスタMP3のソースは正電源VDDに接続され、ドレインは出力端子OUTに接続されている。NMOS出力トランジスタMN3のソースは負電源VSSに接続され、ドレインは出力端子OUTに接続されている。
すなわち、PMOS出力トランジスタMP3とNMOS出力トランジスタMN3のそれぞれの主電流路の一端は共通接続されている。そして、PMOS出力トランジスタMP3とNMOS出力トランジスタMN3の共通接続点は、出力端子Voutに接続されている。つまり、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3は、正電源VDDと接地端子GNDとの間に直列に接続されている。また、出力端子Voutは、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3の間のノードに接続されている。
差動対を構成する2つのNMOSトランジスタMN1、MN2の各々のドレインとNMOS出力トランジスタMN3のゲート間には、ブレーク型のスイッチSW3、メーク型のスイッチSW4が接続されている。正電源VDDとPMOS出力トランジスタMP3のゲート間には、定電流源I2が接続されている。さらに、負電源VSSとNMOS出力トランジスタMN3のゲート間には、定電流源I3が接続されている。
NMOSトランジスタMN1、MN2、PMOSトランジスタMP1、MP2と、PMOS出力トランジスタMP3及びNMOS出力トランジスタMN3との間には、浮遊電流源として動作するPMOSトランジスタMP4及びNMOSトランジスタMN4が設けられている。PMOSトランジスタMP4のソースはPMOS出力トランジスタMP3のゲートに接続され、ドレインはNMOS出力トランジスタMN3のゲートに接続されている。また、PMOSトランジスタMP4のゲートは、定電圧源BP1でバイアスされている。NMOSトランジスタMN4ソースは、NMOS出力トランジスタMN3のゲートに接続され、ドレインがPMOS出力トランジスタMP3のゲートに接続されている。また、NMOSトランジスタMN4のゲートは、定電圧源BN1でバイアスされている。通常動作時において、PMOSトランジスタMP4とNMOSトランジスタMN4は、定電圧源BP1及び定電圧源BN1によってゲートの電圧値が設定され、設定されたゲートの電圧値に基づいて浮遊電流源として動作する。
出力端子OUTとPMOSトランジスタMP1のゲートとの間には、ブレーク型スイッチSW5が接続されている。出力端子OUTとPMOSトランジスタMP2のゲートとの間には、メーク型スイッチSW6が接続されている。入力端子INとPMOSトランジスタMP2のゲート間には、ブレーク型スイッチSW7が接続されている。入力端INとPMOSトランジスタMP1のゲートとの間には、メーク型スイッチSW8が接続されている。NMOS出力トランジスタMN3のゲートとドレイン間には、位相補償として、ゼロ点導入用の抵抗Rと容量Cが直列に接続された位相補償素子が接続されている。
本実施の形態においては、差動対と能動負荷から構成される差動アンプの出力の1つは、位相補償素子が接続されたNMOS出力トランジスタMN3のゲートと接続される。すなわち、NMOSトランジスタMN1のドレインとPMOSトランジスタMP1のドレインとの接続点、NMOSトランジスタMN2のドレインとPMOSトランジスタMP2のドレインとの接続点のいずれか一方が、スイッチSW3、SW4によりNMOS出力トランジスタMN3のゲートと接続される。
図2の本実施の形態に係る演算増幅器200において、スイッチSW1〜スイッチSW8は全て連動になっており、同時に駆動される。スイッチSW5とスイッチSW6とは、演算増幅器100が負帰還になるようにスイッチ制御されるものとする。すなわち、演算増幅器100の反転入力端子と出力端子OUTとが共通接続され、帰還をかける。
PMOSトランジスタMP1、MP2で構成される差動段は、VSS〜VDD−1V程度の入力電圧範囲に対し作動する。なお、入力段に関しては、図1に示すトランジスタと極性が逆であるだけで、スイッチ動作やトランジスタの動作の考え方は同じであるため、その説明を省略する。
また、出力段の構成とその動作に関しては、位相補償素子の接続が異なっているだけで、その他は全く同じである。演算増幅器100では、位相補償素子が、PMOS出力トランジスタMP3のゲート−ドレイン間に接続されているのに対し、演算増幅器200では、位相補償素子が、NMOS出力トランジスタMN3のゲート−ドレイン間に接続されている。このような構成により、負極側専用の演算増幅器200において、立ち上がりと立下りのスルーレートが対称となる。従来例の上述した文献のように、PMOS出力トランジスタMP3のゲートとドレイン間、及びNMOS出力トランジスタMN3のゲートとドレイン間の両方に位相補償素子が設けた場合には、スルーレートが対称にはならない。
さらに、演算増幅器100で説明したように、演算増幅器200においても、スイッチを切替えることにより、出力電圧Voは、理想出力電圧値Vinに対し、対照的に電圧出力される。従って、状態Aと状態Bの2つの状態をスイッチSW1〜SW8で切替えることにより、オフセット電圧が所謂空間的に平均化され、結果として、オフセット電圧が零になり、オフセットキャンセルされたことになる。
ここで、実際の電子回路においてスイッチを実現させるための回路の例について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、メーク型スイッチ(図3(b))、ブレーク型スイッチ(図3(c)、(d))の構成を示す図である。また、図4は、トランスファー型スイッチの構成を示す図である。なお、メーク型スイッチは2つの端子を有し、制御信号がローレベルのときに開状態となり、制御信号がハイレベルのときに閉状態となる。また、ブレーク型スイッチは2つの端子を有し、制御信号がハイレベルのときに開状態となり、制御信号がローレベルのときに閉状態となる。
図3(a)に示すスイッチとして、図3(b)に示すブレーク型スイッチ又は図3(c)に示すメーク型スイッチを用いることができる。図3(b)に示されるブレーク型スイッチは、NMOSトランジスタMN11で構成される。NMOSトランジスタMN11は、ゲートがスイッチの制御端子として機能し、ソースが第1の端子、ドレインが第2の端子として機能する。スイッチのオン/オフの制御は、ゲートで行われる。ゲートに入力される制御信号がハイレベルである場合にソースとゲートとが導通した状態となり、制御信号がローレベルである場合にソースとドレインとが遮断された状態となる。すなわち、スイッチがNMOSトランジスタからなる場合、ゲートがハイレベルのときにスイッチがオンとなり、ゲートがローレベルの時にスイッチがオフする。
図3(c)に示されるブレーク型スイッチは、PMOSトランジスタMP11で構成される。PMOSトランジスタMP11は、ゲートがスイッチの制御端子として機能し、ソースが第1の端子、ドレインが第2の端子として機能する。スイッチのオン/オフの制御は、ゲートで行われる。ゲートに入力される制御信号がハイレベルである場合にソースとゲートとが遮断された状態となり、ストローブ信号STBがローレベルである場合にソースとドレインとが導通した状態となる。すなわち、スイッチがPMOSトランジスタの場合、ゲートがローレベルの時にスイッチがオンとなり、ゲートがハイレベル時にスイッチがオフする。
図3(d)に示すように、メーク型スイッチとして、NとPのMOSトランジスタを抱き合わせた回路を有するものを用いてもよい。図3(d)に示されるメーク型スイッチは、NMOSトランジスタMN12とPMOSトランジスタMP12とインバータ10で構成される。このメーク型スイッチは、NMOSトランジスタMN12のソースとPMOSトランジスタMP12のソースとが接続され、NMOSトランジスタMN12のドレインとPMOSトランジスタMP12のドレインとが接続される。共通接続されたソースは第1の端子として機能し、共通接続されたドレインは第2の端子として機能する。
また、各々のゲートに対しては、逆位相の信号が入力される。すなわち、PMOSトランジスタMP12のゲートには制御信号が入力され、NMOSトランジスタMN12のゲートにはインバータ10を介して逆位相となった制御信号が入力される。ゲートに入力される制御信号がハイレベルである場合にソースとゲートとが導通した状態となり、制御信号がローレベルである場合にソースとドレインとが遮断された状態となる。
ずなわち、NMOSトランジスタのゲートがハイレベルのとき、PMOSトランジスタのゲートは、インバータ10によりローレベルとなる。従って、NとPの両方のMOSトランジスタがオンする。すなわち、スイッチがオンとなる。逆に、NMOSトランジスタのゲートがローレベルのとき、PMOSトランジスタのゲートは、インバータ10によりハイレベルとなる。従って、NとPの両方のMOSトランジスタがオフする。すなわち、スイッチがオフとなる。
なお、ここでは図示していないが、ブレーク型スイッチは、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを抱き合わせた回路を有するものを用いてもよい。このブレーク型スイッチは、NMOSトランジスタのソースとPMOSトランジスタのソースとが接続され、NMOSトランジスタのドレインとPMOSトランジスタのドレインとが接続される。共通接続されたソースは第1の端子として機能し、共通接続されたドレインは第2の端子として機能する。また、PMOSトランジスタのゲートには制御信号が入力され、NMOSトランジスタMNのゲートにはインバータを介して制御信号が入力される。
また、図1、図2に示す演算増幅器を用いたLCDドライバーで用いられる、図4(a)に示すトランスファー型のスイッチとしては、図4(b)、(c)、(d)で示される構成を用いることができる。図4(b)に示すトランスファー型のスイッチは、2つのNMOSトランジスタMN21、MN22、インバータ10で構成される。このトランスファー型スイッチは、NMOSトランジスタMN21のソースとNMOSトランジスタMN22のソースとが接続され、この共通接続点が共通端子として機能する。NMOSトランジスタMN21のドレインはブレーク側端子として機能し、NMOSトランジスタMN22のドレインはメーク側端子として機能する。また、NMOSトランジスタMN22のゲートには制御信号が入力され、NMOSトランジスタMN21のゲートにはインバータ10を介して制御信号が入力される。つまり、NMOSトランジスタMN21、MN22のゲートには互いに逆位相になる制御信号が入力される。これによって、入力される制御信号がハイレベルである場合にメーク側端子が共通端子と導通した状態となり、制御信号がローレベルである場合にブレーク側端子と共通端子とが導通した状態となる。
また、図4(c)に示すトランスファー型のスイッチは、2つのPMOSトランジスタMP21、MP22、インバータ10で構成される。このトランスファー型スイッチは、PMOSトランジスタMP21のソースとPMOSトランジスタMP22のソースとが接続され、この共通接続点が共通端子として機能する。PMOSトランジスタMP21のドレインはブレーク側端子として機能し、PMOSトランジスタMP22のドレインはメーク側端子として機能する。また、PMOSトランジスタMP22のゲートには制御信号が入力され、PMOSトランジスタMP21のゲートにはインバータ10を介して制御信号が入力される。つまり、PMOSトランジスタMP21、MP22のゲートには互いに逆位相になる制御信号が入力される。これによって、入力される制御信号がハイレベルである場合にメーク側端子が共通端子と導通した状態となり、ストローブ信号STBがローレベルである場合にブレーク側端子と共通端子とが導通した状態となる。
図4(d)に示すように、トランスファー型のスイッチとして、NとPのMOSトランジスタを抱き合わせた2つの回路を有するものを用いてもよい。図4(d)に示すトランスファー型スイッチは、NMOSトランジスタMN23、MN24、PMOSトランジスタMP23、MP24で構成される。このトランスファー型スイッチは、PMOSトランジスタMP23のソースとNMOSトランジスタMN23のソースとが接続され、この共通接続点が共通端子に接続される。また、PMOSトランジスタMP24のソースとNMOSトランジスタMN24のソースとが接続され、この共通接続点が共通端子に接続される。
NMOSトランジスタMN23のドレインとPMOSトランジスタMP23のドレインは互いに接続されており、ブレーク側端子として機能する。NMOSトランジスタMN24のドレインとPMOSトランジスタMP24のドレインは互いに接続されており、メーク側端子として機能する。また、NMOSトランジスタMN24のゲートとPMOSトランジスタMP23のゲートには制御信号が入力され、NMOSトランジスタMN23とPMOSトランジスタMP24のゲートにはインバータ10を介して制御信号が入力される。これによって、入力される制御信号がハイレベルである場合にメーク側端子が共通端子と導通した状態となり、制御信号がローレベルである場合にブレーク側端子と共通端子とが導通した状態となる。
図3、図4に構成の異なるスイッチを示したが、これらスイッチは、スイッチで発生する抵抗値を低減するためにスイッチが接続されるノードの電圧変動範囲に応じて使い分けることができる。例えば、ノードの電圧が正電源VDDに近い電圧(例えば、負電源VSSと正電源VDDの電圧差の半分の電圧よりも正電源VDDに近い電圧範囲)で変動する場合は図3(c)、図4(c)で示されるPMOSトランジスタからなるスイッチを使用する。本実施の形態においては、負電源VSSは接地電位であるため、スイッチに係る電圧がVDD/2より高い
また、ノードの電圧が負電源VSSに近い電圧(例えば、負電源VSSと正電源VDDの電圧差の半分の電圧よりも負電源VSSに近い電圧範囲)で変動する場合は図3(b)、図4(b)で示されるNMOSトランジスタからなるスイッチを使用する。さらに、ノードの電圧が負電源VSS(GND)から正電源VDDに至る広範囲に変動する場合は、図3(d)、図4(d)で示されるNMOSトランジスタとPMOSトランジスタの抱き合わせ回路を有するスイッチを使用する。
図5は、図1で示した演算増幅器100を正側(VDD/2〜VDD)アンプAMP1として用い、図2で示した演算増幅器200を負側(VSS〜VDD/2)アンプAMP2として用いた場合のLCDドライバーの構成を示す図である。各々の演算増幅器100、200の出力は奇数番目出力(Vout_odd)と偶数番目出力(Vout_even)のどちらにも出力できるように切り替えスイッチCSW1、CSW2が設けられている。これにより、奇数番目の出力でも偶数番目の出力でも、どの出力でも正側電圧と負側電圧の両方の電圧を出力させることが可能になる。
図5に示すLCDドライバーでは、切り替えスイッチCSW1、CSW2は、VSS(GND)からVDDまで全入力電圧範囲で動作させる必要がある。従って、切り替えスイッチCSW1、CSW2として、図4(d)の構成のトランスファー型スイッチが使用される。また、図1におけるスイッチSW1〜SW4は、正電源VDDから約1〜2V程度下がった電位で動作する。このため、例えば、図1に示す演算増幅器100のスイッチSW1としては、図3(c)で示されるPMOSトランジスタを用いたスイッチが使用される。
また、図2におけるスイッチSW1〜SW4は、負電源VSS(GND)から約1〜2V程度上がった電位で動作する。このため、演算増幅器200のスイッチSW1としては、図3(b)で示されるNMOSトランジスタを使ったスイッチを使用する。
なお、本発明に係る演算増幅器は、LCDモジュールのγアンプ(階調電源用アンプ)として使用することも可能である。この場合は、正側電位を受け持つγアンプには、図1に示す演算増幅器100を適用し、負側電位を受け持つγアンプには、図2に示す演算増幅器200を適用する。これにより、これらの演算増幅器を出力アンプとして使用する場合と同様に、オフセットキャンセルすることができる。
以上説明したように、本発明に係る演算増幅器は、出力段をAB級増幅構成とした正/負専用の演算増幅器であり、最も簡単にオフセット電圧を時間平均でキャンセル(空間オフセットキャンセル)することができる。この演算増幅器をLCDドライバーに適用することにより、「偏差」という演算増幅器のオフセット電圧で決まる特性を飛躍的に改善することができる。さらに、出力段をAB級増幅構成としたことにより、いわゆる2H反転駆動に対応することが可能である。また、位相補償素子の挿入位置を工夫したことにより、立ち上がりと立ち下りの波形の対称性を補償することができる。
また、本発明に係る演算増幅器をγアンプとして応用する場合も同様に、吐き出しと吸い込みの両方向の駆動能力を持ち、オフセット電圧を時間平均でキャンセル(空間オフセットキャンセルすることができる。
本発明に係る演算増幅器は、特に映像分野で用いられる、LCDドライバーの出力アンプ、又は、γ補正を決定するγアンプ(階調電源用アンプ)に適する。これらの演算増幅器は、オフセット電圧が極力小さい回路が要求され、何らかの手段でオフセットキャンセルが必要である。従って、本発明では、従来のオフセットキャンセル回路付き演算増幅器に工夫をし、簡単な回路構成で、AB級出力段を有する演算増幅器を実現した。また本発明の演算増幅器をLCDドライバーシステムの出力アンプに採用することにより最近流行の2H反転駆動という駆動方式にも対応することが可能となった。
MP1、MP2、MP4、MP11、MP12、MP21、MP22、MP23、MP24 PMOSトランジスタ
MP3 PMOS出力トランジスタ
MN1、MN2、MN4、MN11、MN12、MN21、MN22、MN23、MN24 NMOSトランジスタ
MN3 NMOS出力トランジスタ
SW1〜SW8 スイッチ
I1、I2、I3 定電流源
BP1、BN1 定電圧源
IN 入力端子
OUT 出力端子
R1 抵抗
C1 容量
10 インバータ
100 正側専用演算増幅器
200 負側専用演算増幅器
MP3 PMOS出力トランジスタ
MN1、MN2、MN4、MN11、MN12、MN21、MN22、MN23、MN24 NMOSトランジスタ
MN3 NMOS出力トランジスタ
SW1〜SW8 スイッチ
I1、I2、I3 定電流源
BP1、BN1 定電圧源
IN 入力端子
OUT 出力端子
R1 抵抗
C1 容量
10 インバータ
100 正側専用演算増幅器
200 負側専用演算増幅器
Claims (14)
- 第1電源及び第2電源との間に直列に接続された第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタと、
前記第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタの間のノードに接続された出力端子と、
前記第1出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間、及び、前記第2出力トランジスタのゲートと前記出力端子との間の一方のみに設けられた位相補償素子と、
前記第1出力トランジスタのゲート及び前記第2出力トランジスタのゲートとの間に接続された浮遊電流源とを備えた演算増幅器。 - 前記第1出力トランジスタ及び前記第2出力トランジスタ、前記位相補償素子、前記浮遊電流源を含む回路は、AB級出力動作をするように、前記第1出力トランジスタのゲート及び前記第2出力トランジスタのゲートをバイアスすることを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
- 前記浮遊電流源は、
ソース又はドレインの一端が前記第1出力トランジスタのゲートに接続され、他端が前記第2出力トランジスタのゲートに接続された第3トランジスタと、
ソース又はドレインの一端が前記第1出力トランジスタのゲートに接続され、他端が前記第2出力トランジスタのゲートに接続された第4トランジスタと、
前記第3トランジスタのゲートをバイアスする第1定電圧源と、
前記第4トランジスタのゲートをバイアスする第2定電圧源と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。 - 前記第1出力トランジスタのゲートと前記第1電源との間に接続された第1定電流源と、
前記第2出力トランジスタのゲートと前記第2電源との間に接続された第2定電流源とをさらに備える請求項1に記載の演算増幅器。 - 前記第1定電流源と前記第2定電流源の電流値は、略等しいことを特徴とする請求項4に記載の演算増幅器。
- 差動対を構成する第5トランジスタ及び第6トランジスタと、
前記第5トランジスタのソースと前記第6トランジスタのソースが共通接続された共通接続点と前記第2電源とに接続され、前記差動対をバイアスする第3定電流源と、
カレントミラーを構成し、前記差動対の能動負荷として機能する第7トランジスタ及び第8トランジスタと、
を備え、
前記第7トランジスタのソースと前記第8トランジスタのソースとが共通接続された共通接続点は、前記第1電源に接続され、
前記第7トランジスタのゲートと、前記第8トランジスタのゲートとが共通接続され、
前記差動対と前記能動負荷の接続点からの、前記差動対と前記能動負荷から構成される差動アンプの出力の1つを、
前記第1出力トランジスタのゲート又は前記第2出力トランジスタのゲートのうち、前記位相補償素子が接続された側と接続することを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。 - 前記第7トランジスタのゲートとドレインとの間に挿入された第1スイッチと、
前記第8トランジスタのゲートとドレインとの間に挿入された第2スイッチと、
前記第7トランジスタのドレインと、前記第1出力トランジスタのゲートとの間に接続された第3スイッチと、
前記第8トランジスタのドレインと、前記第1出力トランジスタのゲートとの間に接続された第4スイッチと、
前記出力端子と前記第5トランジスタのゲートとの間に接続された第5スイッチと、
前記出力端子と前記第6トランジスタのゲートとの間に接続された第6スイッチと、
入力端子と前記第7トランジスタのゲートとの間に接続された第7スイッチと、
入力端子と前記第8トランジスタのゲートとの間に接続された第8スイッチとを備え、
これらのスイッチが全て連動して制御されることを特徴とする請求項6に記載の演算増幅器。 - 前記第1スイッチ、前記第3スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチからなる第1スイッチ群と、前記第2スイッチ、前記第4スイッチ、前第6スイッチ、前記第8スイッチからなる第2スイッチ群とは、切り替え接続される請求項7に記載の演算増幅器。
- 前記位相補償素子は、ゼロ点導入用の抵抗と容量とが直列に接続された構成を有する請求項1に記載の演算増幅器。
- 前記演算増幅器は、正側専用オフセットキャンセル回路つき演算増幅器である請求項1に記載の演算増幅器。
- 前記演算増幅器は、負側専用オフセットキャンセル回路つき演算増幅器である請求項1に記載の演算増幅器。
- 正側出力アンプとして請求項10に記載の演算増幅器と、
負側出力アンプとして請求項11に記載の演算増幅器と、
を備える駆動回路。 - 正側γアンプとして請求項10に記載の演算増幅器と、
負側γアンプとして請求項11に記載の演算増幅器と、
を備える駆動回路。 - 複数の信号線によりそれぞれ表示信号が供給される複数の画素を有する液晶表示装置を駆動するための駆動方法であって
請求項1〜11のいずれか1項に記載の演算増幅器を液晶駆動回路の出力駆動アンプとして用いて前記信号線に前記表示信号を供給し、前記複数の画素をそれぞれ駆動する駆動方法。
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