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JP2009166075A - レーザ加工機を制御する数値制御装置 - Google Patents

レーザ加工機を制御する数値制御装置 Download PDF

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JP2009166075A JP2008005819A JP2008005819A JP2009166075A JP 2009166075 A JP2009166075 A JP 2009166075A JP 2008005819 A JP2008005819 A JP 2008005819A JP 2008005819 A JP2008005819 A JP 2008005819A JP 2009166075 A JP2009166075 A JP 2009166075A
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Takeshi Mochida
武志 持田
Keiichiro Miyajima
敬一郎 宮嶋
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Abstract

【課題】トーチの傾斜角度に対応づけてレーザ加工条件を変更し最適なレーザ加工条件を設定することが可能なレーザ加工機を制御する数値制御装置を提供すること。
【解決手段】レーザ加工機30を制御する数値制御装置10において、被加工物に対するトーチ41の傾斜角度と対応づけてレーザ加工条件を記憶する加工条件記憶手段(不揮発性メモリ13)と、前記レーザ加工機30で被加工物44を加工する時のトーチ41の傾斜角度に対応するレーザ加工条件を前記加工条件記憶手段から選択する加工条件選択手段とを備え、該加工条件選択手段により選択されたレーザ加工条件に基づきレーザ加工機30を制御することを特徴とするレーザ加工機を制御する数値制御装置10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工機を制御する数値制御装置に関し、特に、トーチの傾斜角度に応じて最適加工条件を設定する制御を行うレーザ加工機を制御する数値制御装置に関する。
被加工物に対してトーチを垂直状態から傾斜させることにより被加工物を斜め切り(開先加工)するレーザ加工装置の技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に開示される技術は、レーザ加工機の出力を高出力とし、金属板面に対して所定の傾斜角度の範囲で金属板に対してレーザ光を作用させ、金属板の斜め切りの切断加工を可能としている。
特許文献2(特許文献2に記載される発明が解決しようとする課題の欄を参照)には、レーザ加工機を制御する制御装置において、レーザ加工条件が一定の状態で被加工物を斜めに加工すると、レーザ光の入射角度や実質的な板厚の変化に従い切断に必要な入熱が不足する。このような場合、溶融除去しきれない材料が切断部に付着し切断面の面粗度が低下することが言及されている。
また、プログラム指令によりトーチの傾斜角度毎のレーザ加工条件に変化させるレーザ加工機では、その都度トーチの傾斜角度に応じたレーザ加工条件を指令する必要があった。
特開平6−339783号公報 特開平5−104273号公報
上述の背景技術で説明した特許文献2に開示されるレーザ加工機について図9に基づいて説明する。数値制御装置70はレーザ加工機全体を制御する。ピックアップ78は高さセンサ75用の接触式のリング状のピックアップである。このピックアップ78は支持ロッド77で高さセンサ75に接続されている。
レーザ発振器72が出射したレーザ光L1は、折り曲げ鏡73により光軸をトーチ74の方向に折り曲げられ、トーチ74を経由して被加工物79に照射される。被加工物は加工テーブル81上の被加工物支持用の剣山80上に載置されている。被加工物79は、数値制御装置70からの動作指令S4により加工テーブル81が動かされることにより移動する。
被加工物79の加工形状や移動速度、レーザ出力、トーチ74の被加工物79に対する高さなどの切断条件を入力され記憶した数値制御装置70は、レーザ出力指令信号S1を出力する。
トーチ74と同軸に配設された高さセンサ用ピックアップ78は、被加工物79が上下動するのと同時に昇降する。被加工物79に傾斜やうねりがあると、複数本から構成される支持ロッド77を均等には押し上げず、被加工物79の傾斜やうねりに応じて、それぞれの支持ロッド77が異なる高さまで押し上げられる。高さセンサ75はそれぞれの支持ロッド77の押し上げられ度合いから、被加工物79の傾斜ないしうねりを検出する。
高さセンサ演算ユニット83は高さセンサ75から入力した信号S3に基づき被加工物79からのトーチ74の高さを算出し、高さ指令補正信号S5として高さ補正指令演算器82に出力する。高さ補正指令演算器82は、高さ指令補正信号S5により数値制御装置70からのトーチ高さ指令信号S6を補正し、補正されたトーチ高さ指令信号をサーボモータ76に出力する。
また、高さセンサ演算ユニット83は、信号S3に基づき被加工物79の傾斜ないしうねり量に基づくレーザ出力補正信号S2をレーザ出力指令補正演算器71に出力する。レーザ出力指令信号S1は高さセンサ演算ユニット83の出力信号S2に従ってレーザ出力指令補正演算器71により補正される。補正して得られた出力補正信号S1aがレーザ発振器72に入力する。
上述した技術では、被加工物に接触して高さや傾きないしうねりを検出するセンサを使用し、数値制御装置からレーザ発振器に指令される信号を数値制御装置とは独立して補正していることから、レーザ光の強度調整に応答遅れが生じたりレーザ加工機全体の構成が複雑化していた。
本発明は、被加工物を開先加工(被加工物の厚み方向に対して斜めに加工)する際に、トーチの傾斜角度に対応づけてレーザ加工条件を変更し最適なレーザ加工条件を設定することが可能なレーザ加工機を制御する数値制御装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、レーザ加工機を制御する数値制御装置において、被加工物に対するトーチの傾斜角度と対応づけてレーザ加工条件を記憶する加工条件記憶手段と、前記レーザ加工機で被加工物を加工する時の該トーチの傾斜角度に対応するレーザ加工条件を前記加工条件記憶手段から選択する加工条件選択手段と、を備え、該加工条件選択手段により選択されたレーザ加工条件に基づき前記レーザ加工機を制御することを特徴とするレーザ加工機を制御する数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記加工条件記憶手段は所定のトーチ傾斜角度毎に前記レーザ加工条件を記憶し、レーザ加工時のトーチ傾斜角度が対応する前記トーチ傾斜角度毎のレーザ加工条件に基づきレーザ加工を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、加工時のトーチ傾斜角度が前記所定のトーチ傾斜角度の間である角度の時、レーザ加工条件を前記加工条件記憶手段に記憶されたレーザ加工条件から内挿により算出する手段を備え、該算出したレーザ加工条件によりレーザ加工を行うように制御することを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、加工時のトーチ傾斜角度の変化に応じて前記加工条件記憶手段に記憶されたレーザ加工条件に基づき前記レーザ加工機のレーザ加工条件を連続的に変更するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記レーザ加工条件は、切断速度、レーザパワー、パルスデューティ、パルス周波数、アシストガス圧のうちの、少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置である。
本発明により、被加工物を加工する際のトーチの傾斜角度に対応づけてレーザ加工条件を自動的に設定することができ、最適なレーザ加工条件とすることで安定した加工品質を得ることができる。
そして、レーザ加工条件を数値制御装置の記憶手段に格納する構成としていることから、格納するレーザ加工条件を容易に変更することが可能である。
図1は本発明であるレーザ加工機を制御する数値制御装置の一実施形態の要部ブロック図である。符号10はレーザ加工機を制御する制御装置であり、数値制御装置(CNC)で構成されている。数値制御装置10はプロセッサ(CPU)11を中心に構成されている。プロセッサ11にはバス24を介して、ROM12、RAM14、バッテリバックアップされたCMOSRAMなどで構成される不揮発性メモリ13、入出力インタフェース15,17、表示装置付きMDI(手動入力装置)16、加工送り軸のX軸、Y軸の軸制御回路19,20、ギャップ制御軸のZ軸の軸制御回路21、Z軸に対して垂直な軸回りの回転軸であるA軸の軸制御回路22、Z軸回りに加工ヘッド40を回転させる回転軸であるC軸の軸制御回路23、が接続されている。そして、各軸制御回路19〜23は図示しないサーボアンプを介して各軸サーボモータ31〜35に接続されている。
ROM12にはレーザ加工機30全体を制御するシステムプログラムが格納されている。不揮発性メモリ13には、表示装置付きMDI16を利用して作成される加工プログラムもしくは図示しない入力インタフェースを介して入力される加工プログラムが格納される。また、後述する、本発明のトーチの傾斜角度に応じてレーザ加工条件を設定するために、被加工物に対するトーチの傾斜角度と対応づけてレーザ加工条件が格納される。さらに、トーチが傾斜したときのセンサ測定距離とギャップ(トーチ先端点と被加工物面間の距離)の関係を記憶したデータテーブルDTが格納されている。
RAM14は各種処理中におけるデータの一時記憶等に利用される。入出力インタフェース15にはレーザ発振器50が接続され、プロセッサ11からの出力制御信号を、入出力インタフェース15を介してレーザ発振器50に送信する。レーザ発振器50は、出力制御信号に従ってレーザビーム51を出射し、ベンディングミラー52で反射して加工ヘッド40に送る。レーザビーム51は、加工ヘッド40で集光されて加工ヘッド40に取り付けられているトーチ41の先端から被加工物44に照射される。
加工ヘッド40のトーチ41には、トーチ41の先端点と被加工物44間の距離(ギャップ)を測定するセンサ42が設けられている。センサ42の出力信号は、数値制御装置10内のA/D変換器(アナログ信号をデジタル信号に変換する変換器)18を介して入出力インタフェース17に出力されている。
レーザ加工機機構部37は、被加工物44を取り付けたテーブル43をX軸方向(図1において左右方向)に駆動するX軸サーボモータ31、テーブル43をY軸方向(図1において紙面垂直方向)に駆動するY軸サーボモータ32、加工ヘッド40及びトーチ41を前記X軸およびY軸に垂直なZ軸方向に駆動するギャップ制御軸を構成するZ軸サーボモータ33を備えている。さらに、Z軸サーボモータ33で駆動される可動部には、加工ヘッド40をZ軸回りに回転させるC軸サーボモータ34及び、Z軸に対して垂直な軸回りに加工ヘッド40を回転させるA軸サーボモータ35を備えている。
X軸,Y軸サーボモータ31,32はテーブル43を駆動し、Z軸サーボモータ33は、トーチ41の先端点と被加工物44間の距離、すなわちギャップを調整するために用いられ、C軸,A軸サーボモータ34,35は、加工ヘッド40及びトーチ41を傾斜させるために用いられる。
X軸サーボモータ31は、数値制御装置10のX軸制御回路19に接続され、Y軸サーボモータ32はY軸制御回路20に接続され、Z軸サーボモータ33はZ軸制御回路21に接続されている。C軸サーボモータ34はC軸制御回路23に接続され、A軸サーボモータ35はA軸制御回路22に接続されている。なお、各サーボモータは図示しないサーボアンプを介して各軸制御回路に接続されている。
また、各軸サーボモータ31,32,33,34,35には位置・速度を検出するパルスコーダ等の位置・速度検出器が取り付けられ、それぞれのサーボモータ31,32,33,34,35の位置・速度を各軸制御回路19,20,21,22,23にフィードバックしている。各軸制御回路19,20,21,22,23は、プロセッサ(CPU)11からの指令と位置・速度のフィードバック信号に基づいて、図示しない各軸サーボアンプに軸の移動指令を出力し、この各軸サーボアンプはこの移動指令を増幅し各軸サーボモータ31,32,33,34,35の位置、速度を制御している。さらには、図示しない電流検出器のフィードバック信号に基づいて電流制御をも実施している。
上述したレーザ加工機30の構成は、従来から公知の5軸構成で加工ヘッド40及びトーチ41を傾斜することが可能である。
開先加工の加工開始前などの加工を停止している状態で、加工プログラムまたは表示装置付きMDI(手動入力装置)16等から入力された指令で、加工ヘッド40及びトーチ41を傾斜させる場合には、C軸、A軸のサーボモータ34,35を駆動して、予め設定されているトーチ先端点Pとプログラム面間の距離Lによって求まるビーム照射点を中心に指令された指令角度Qだけ回転させる。
一方、加工途中で、加工ヘッド40及びトーチ41を傾斜させて開先加工を行う場合には、C軸、A軸のサーボモータ34,35を駆動して加工ヘッド40及びトーチ41を指令角度Qに達するまで、指令速度で傾斜させる。
なお、図1は数値制御装置10で5軸制御のレーザ加工機30を制御している例であるが、5軸制御のレーザ加工機30に限定されるわけではなく、被加工物44に対するトーチ41との傾斜角度が変更可能なレーザ加工機を制御する数値制御装置を除外するものではない。
図2は、数値制御装置のプロセッサ(CPU)が補間周期毎に実行する処理のフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。加工プログラム等で指令されている加工速度、指令位置、さらには傾斜指令がある場合には、指令傾斜速度、指令傾斜角度に基づいてX、Y、A、C軸への補間周期における分配移動量を求める(ステップS100)。なお、Z軸に対してはセンサ42で検出されたギャップが設定値に保持するように、ギャップ制御を行ってその移動量を求める。
次に、傾斜軸であるA軸、C軸への分配移動量があるか否か判断し(ステップS101)、該分配移動量がある場合には傾斜指令があったときであり、分配移動量がない場合には、傾斜指令がないものであり、この場合には、ステップS105へ移行して、ステップS100で求めた各軸への分配移動量をX,Y,Z軸の軸制御回路19,20,21に出力し、当該補間周期の処理を終了する。
X,Y,Z軸の軸制御回路19,20,21はこの分配移動量を受けて、位置・速度さらには電流のループ制御を行いX,Y,Z軸のサーボモータ31,32,33を駆動制御してテーブル43、被加工物44を移動させ、レーザビーム51で切断加工する。
一方、ステップS101で、傾斜軸への分配移動量が検出され傾斜指令がある場合には、この傾斜軸への分配移動量への積算値に基づいて、当該補間周期での傾斜角を求め、該傾斜角に対する位置補正量D(ビーム照射点を中心に傾斜させるものとする)を求め、前周期の位置補正量を減じて当該周期における補正量とする(ステップS102)。この補正量をX,Y,Z軸方向に分解し(ステップS103)、ステップS100で求めた各軸分配移動量にこの補正量の各軸移動量を重畳し、補正された各軸分配移動量を求める(ステップS104)。
そして、ステップS104で求めた補正されたX,Y,Z軸分配移動量とステップS100で求めたA,C軸の分配移動量を各軸制御回路19〜23に出力し、当該周期の処理を実行する。
以下、トーチの傾斜角が指令角度Qになるまで、ステップS100〜ステップS105の処理を補間周期毎に実行し、傾斜角が指令角度になり、傾斜軸のA,C軸に対して分配移動量がなくなると、ステップS100、ステップS101、及びステップS105の処理に切り替わる。
図3は、本発明であるレーザ加工機30を制御する数値制御装置10が実行する、トーチ41の傾斜角度に対する最適加工条件を設定するアルゴリズムを示すフローチャートの例である。以下、各ステップに従って説明する。
加工プログラムを解析してレーザ出力指令のコードがあれば、その指令に従ってレーザ発振器50に入出力インタフェース15を介して指令する(ステップT100)。トーチ41の傾斜角度を判定する(ステップT101)。トーチ41の傾斜角度は、例えば傾斜軸であるA軸(Z軸に対して垂直な軸回りに回転させる軸)の機械座標値を用いて判定する。なお、傾斜角度が負の場合には絶対値をとり、レーザ加工条件の選択を行う。ステップT101で判定されたトーチ41の傾斜角度に応じたレーザ加工条件を、予めレーザ加工条件を記憶した加工条件記憶手段(不揮発性メモリ13)から選択する(ステップT102)。レーザ発振器50をオンし、レーザ発振器50は、ステップT102で選択したレーザ加工条件に従ってレーザビーム51を被加工物44に照射する(ステップT103)。
レーザビーム51を被加工物44に照射している最中(レーザ加工中)にレーザ発振器50の出力オフ指令があるか否か判断し、出力オフ指令があればステップT106へ移行し、出力オフ指令がなければステップT105へ移行する(ステップT104)。レーザ加工中にトーチ傾斜角度の変更があるか否かを判断し、トーチ傾斜角度の変更がある場合にはステップT101へ戻り、トーチ傾斜角度の変更がない場合にはステップT104へ戻りレーザ加工を継続する(ステップT105)。ステップT104でレーザ発振器50の出力オフ指令ありと判断されると、レーザ発振器50の出力をオフし(ステップT106)、処理を終了する。
ステップT105のトーチ傾斜角度の変更ありか否かは、図2のフローチャートのステップS101での傾斜軸への指令があるか否かで判定することができる。換言すると、傾斜軸であるA軸やC軸への分配移動量があれば傾斜指令がなされたと判定することができる。このようにすることにより、レーザ加工時のトーチ傾斜角度の変化に応じてレーザ加工条件を連続的に変更することが可能であり、分配移動量の有無により傾斜指令の有無を判定することにより、応答遅れなくスムーズなレーザ加工条件の変更を行うことができる。
図4は、本発明におけるトーチ41の被加工物44に対する傾斜角度の関係を示す図である。レーザ加工機30に備わったトーチ41(図1参照)の被加工物44に対する傾斜角度は、図4に示されるように被加工物44の加工面に対して垂直方向を0度とし、前記加工面に対して水平方向を90度として表す。図4では、トーチ角度0度、トーチ角度1〜トーチ角度4、トーチ角度90度のように、トーチ41は0度〜90度の範囲で傾斜角度を変更できる。なお、トーチ41は鉛直方向(トーチ角度0度)を中心軸として360度方向から傾斜可能としてもよい。
図5は、本発明のトーチ41の被加工物44に対する傾斜角度とレーザ加工条件と対応づけて数値制御装置10の記憶装置に記憶する例である。トーチ傾斜角度が0度の場合レーザ加工条件は加工条件標準値、トーチ傾斜角度がトーチ角度1の場合レーザ加工条件は加工条件1、トーチ傾斜角度がトーチ角度2の場合レーザ加工条件は加工条件2、トーチ傾斜角度がトーチ角度3の場合レーザ加工条件は加工条件3、トーチ傾斜角度がトーチ角度4の場合レーザ加工条件は加工条件4、トーチ傾斜角度が最大加工可能角度(例:90度)の場合加工条件5を対応づけて加工条件記憶手段に記憶する。
図6は、トーチ41の被加工物44に対する傾斜角度と加工条件の一つであるレーザパワーとの関係を示すグラフである。このグラフでは、図5に表されるように、所定のトーチ傾斜角度毎にレーザパワーが設定されている。図6(a)では黒丸で示される点が所定のトーチ傾斜角度毎に加工条件の一つであるレーザパワーを示している。
レーザ加工機30を用いて被加工物44をレーザ加工する場合、トーチ41の傾斜角度は所定のトーチ傾斜角度毎に限定されるわけではなく、0度から最大加工可能角度(例:90度)の範囲で任意に設定できる。図6(a)に示されるトーチ角度0度、トーチ角度1〜トーチ角度4、最大加工可能角度に一致しないトーチ傾斜角度の場合には、例えば図6(b)に示されるように、隣接する2つのトーチ角度に対応する加工条件であるレーザパワーを加工条件記憶手段から選択する。そして、設定されたトーチ傾斜角度に対応するレーザパワーを選択された両レーザパワー値を結ぶ線分の内分点を比例計算により算出する。算出されたレーザパワーを設定されたトーチ傾斜角度に対応するレーザ加工条件とする。
図6(b)に示される、トーチ角度1とトーチ角度2の間のトーチ角度Xにトーチ傾斜角度が設定されたときの加工条件であるレーザパワーYを例として算出する数1式を示す。
Figure 2009166075
なお、内分点による算出に限定されるわけではなく各トーチ傾斜角度とレーザパワーの値とから近似式を算出し、該近似式に基づいてレーザパワーを設定することも可能である。
上記説明ではレーザ加工条件としてレーザパワーを例として説明した。レーザ加工条件としては、レーザパワーに限定されるものではなく、例えば、切断速度、レーザ光のパルスデューティ、パルス周波数(レーザ周波数)、アシストガス圧を加工条件として数値制御装置の記憶装置に格納できる。そして、上記レーザパワーの設定とどうようにトーチの傾斜角度に対応して前記加工条件のそれぞれに対して最適な条件を選択するように構成しうる。
図7には、本発明のトーチの被加工物に対する傾斜角度と複数のレーザ加工条件と対応づけて数値制御装置の記憶装置に記憶する例が示されている。また、図8には、本発明のトーチの被加工物に対する傾斜角度と複数のそれぞれのレーザ加工条件に応じて記憶する場合、それぞれの加工条件に応じて傾斜角度が異なる例が示されている。
数値制御装置に予め記憶させるレーザ加工条件は、レーザ加工機のユーザなどがいろいろな条件での加工結果からノウハウとして蓄積したデータに基づいて、トーチの傾斜角度に対する最適加工条件を設定される。
レーザ加工機のユーザなどはその加工ノウハウに基づいて、前記レーザ加工条件であるレーザパワー、切断速度、レーザ光のパルスデューティ、パルス周波数(レーザ周波数)、アシストガス圧について、図7や図8に示されるようにトーチ傾斜角度ごとに記憶することができる。
本発明であるレーザ加工機を制御する数値制御装置の一実施形態の要部ブロック図である。 数値制御装置のプロセッサ(CPU)が補間周期毎に実行する処理のフローチャートである。 本発明であるレーザ加工機を制御する数値制御装置が実行するトーチの傾斜角度に対する最適加工条件を設定するアルゴリズムを示すフローチャートの例である。 本発明におけるトーチの被加工物に対する傾斜角度の関係を示す図である。 本発明のトーチの被加工物に対する傾斜角度とレーザ加工条件と対応づけて数値制御装置の記憶装置に記憶する例である。 トーチの被加工物に対する傾斜角度とレーザパワーとの関係を示す第1の例のグラフを示す図である。 本発明のトーチの被加工物に対する傾斜角度と複数のレーザ加工条件と対応づけて数値制御装置の記憶装置に記憶する例である。 本発明のトーチの被加工物に対する傾斜角度と複数のそれぞれのレーザ加工条件に応じて記憶する場合、それぞれの加工条件に応じて傾斜角度が異なる例である。 従来技術であるレーザ加工機を制御する装置の一例である。
符号の説明
10 数値制御装置
11 プロセッサ(CPU)
12 ROM
13 不揮発性メモリ
14 RAM
15 入出力インタフェース
16 表示装置付きMDI(手動入力装置)
17 入出力インタフェース
18 A/D変換器
19 X軸制御回路
20 Y軸制御回路
21 Z軸制御回路
22 A軸制御回路
23 C軸制御回路
30 レーザ加工機
31 X軸サーボモータ
32 Y軸サーボモータ
33 Z軸サーボモータ
34 C軸サーボモータ
35 A軸サーボモータ
37 レーザ加工機機構部
41 トーチ
42 センサ
43 テーブル
44 被加工物
50 レーザ発振器
51 レーザビーム
52 ベンディングミラー

Claims (5)

  1. レーザ加工機を制御する数値制御装置において、
    被加工物に対するトーチの傾斜角度と対応づけてレーザ加工条件を記憶する加工条件記憶手段と、
    前記レーザ加工機で被加工物を加工する時の該トーチの傾斜角度に対応するレーザ加工条件を前記加工条件記憶手段から選択する加工条件選択手段と、
    を備え、
    該加工条件選択手段により選択されたレーザ加工条件に基づき前記レーザ加工機を制御することを特徴とするレーザ加工機を制御する数値制御装置。
  2. 前記加工条件記憶手段は所定のトーチ傾斜角度毎に前記レーザ加工条件を記憶し、レーザ加工時のトーチ傾斜角度が対応する前記トーチ傾斜角度毎のレーザ加工条件に基づきレーザ加工を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置。
  3. 加工時のトーチ傾斜角度が前記所定のトーチ傾斜角度の間である角度の時、レーザ加工条件を前記加工条件記憶手段に記憶されたレーザ加工条件から内挿により算出する手段を備え、該算出したレーザ加工条件によりレーザ加工を行うように制御することを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置。
  4. 加工時のトーチ傾斜角度の変化に応じて前記加工条件記憶手段に記憶されたレーザ加工条件に基づき前記レーザ加工機のレーザ加工条件を連続的に変更するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置。
  5. 前記レーザ加工条件は、切断速度、レーザパワー、パルスデューティ、パルス周波数、アシストガス圧のうちの、少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のレーザ加工機を制御する数値制御装置。
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