JP2009152146A - 面光源装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた性能、および高い放熱効率を有し、かつ安価な面光源装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶ユニット2は、バックライト光源3からの光を対象物に照射する液晶ユニット2であって、バックライト光源3と電気的に接続された配線が片面に形成されているLED基板32と、バックライト光源3から伝わる熱を放散する放熱部材33と、LED基板32の配線と放熱部材33とに挟まれた熱伝導シート34と、放熱部材33における熱伝導シート34との接触面とは反対の面に形成された反射シート35と、を備え、放熱部材33は、LED基板32上に設けられた第1の部分とLED基板32の外部に延長された第2の部分とを有し、第2の部分は、第1の部分における反射シート35の形成面よりもLED基板32側に位置している。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の液晶ユニット2は、バックライト光源3からの光を対象物に照射する液晶ユニット2であって、バックライト光源3と電気的に接続された配線が片面に形成されているLED基板32と、バックライト光源3から伝わる熱を放散する放熱部材33と、LED基板32の配線と放熱部材33とに挟まれた熱伝導シート34と、放熱部材33における熱伝導シート34との接触面とは反対の面に形成された反射シート35と、を備え、放熱部材33は、LED基板32上に設けられた第1の部分とLED基板32の外部に延長された第2の部分とを有し、第2の部分は、第1の部分における反射シート35の形成面よりもLED基板32側に位置している。
【選択図】図2
Description
本発明は、光源から発せられた光を対象物に照射する面光源装置、および当該面光源装置を備えた表示装置に関する。
透過型の液晶パネルを用いた表示装置は、テレビおよびPC(パーソナルコンピュータ)用のモニタなどとして広く用いられている。透過型の液晶パネルは、液晶が2枚のガラス板の間に挟まれた構造を有している。上記ガラス板の上には、多数の画素がマトリクス状に形成されている。上記画素のそれぞれが有するトランジスタスイッチは、外部から入力された映像情報に対応する信号に応じて駆動して、液晶分子の配列方向を変化させる。これによって、画素のそれぞれにおける光の透過率が変化する。このとき、バックライト装置が液晶パネルの背面側から光を照射することによって、表示装置の透過型の液晶パネルには、入力された信号に対応する映像が表示される。
従来、透過型の液晶パネルを有する表示装置のバックライト装置の光源として、通常、CCFL(冷陰極管)が使用されている。しかし、近年、光源としてLED(発光ダイオード)を備えるバックライト装置(LEDバックライト装置)が普及し始めている。LEDバックライト装置は、広い色再現の範囲、高い信頼性、および水銀フリーなどという利点を有している。このため、特に中小型の表示装置を中心にして、CCFLバックライト装置からLEDバックライト装置への置き換えが進みつつある。
LEDバックライト装置は、導光板の側面にLEDを配置して導光板に光を入射させるサイドエッジ方式と、画面直下の2次元平面上に対してマトリクス状にLEDを配置して、LEDからの光を直接に利用する直下方式の2種類の方式に分類される。サイドエッジ方式よりも直下方式の方が輝度を向上させ易いため、大型の液晶表示素子を用いた表示装置においては直下方式が主流となっている。
LEDバックライト装置の光源であるLEDに電流を供給して発光させると、LEDが発熱してLEDの内部温度が上昇する。ここで、LEDの放熱が不十分である場合には、LED内部の温度が過度に上昇して、発光効率の低下または素子自体の劣化などを引き起こすおそれがある。LEDは、CCFLよりも小さい光源であるため、消費電力が同じであっても、LEDにおいては熱がより狭い領域に集中する。つまり、LEDは、単位面積あたりにおける温度が上昇し易い。これらのことから、光源としてLEDを用いる場合には、LEDからの熱を外部へ効率よく放出する技術(方法または構造)が求められる。
LEDからの熱を外部へ効率よく放出する構造が、特許文献1が開示されている。特許文献1に記載の表示装置は、発光ダイオードに連結された放熱板を備えている。上記表示装置の構成において、発光ダイオードが放熱板と連結しているため、発光ダイオードからの熱は、放熱板から効率よく放出される。なお、発光ダイオードの発光部からの熱は、基材および放熱板を介して、外部の空気に空気に放出される。
また、LEDからの熱を外部へ効率よく放出する方法として、両面に配線を有する基板(以下、単に両面基板と記載する)を用いる方法が挙げられる。より詳細には、表面(LEDが実装された面)のパターンと裏面の放熱用のパターンとを、サーマルビアを介して接続する方法である。さらに、非常に高い放熱性が求められる場合には、金属ベース基板を用いる方法が挙げられる。例えば、アルミニウムなどのベース材の上に、絶縁層を介して配線パターンを形成する金属ベース基板を用いる方法などである。
特開2006−18175号公報(平成18年1月19日公開)
特許文献1に記載の表示装置において、LEDからの熱は、基材の厚さ方向に伝わって放熱板に達する。放熱板がアルミニウムなどの金属から形成されているため、通常、基材を構成する材料として樹脂が用いられる。つまり、上記構成において、発光ダイオードからの熱は、熱伝導率が極めて低い樹脂から構成される基材を、厚さ方向に伝わる。よって、特許文献1に記載の構造は、発光ダイオードから放熱板へ十分に効率よく熱が伝わるとは言えない。
また、直下方式のLEDバックライト装置において、液晶パネルのほぼ全体に光を照射するために、表示画面である液晶パネルの直下に複数のLEDが敷き詰められる。よって、LEDを実装する基板は、表示画面とほぼ同程度の面積を有している必要がある。通常、基板の価格は面積に比例するため、大画面の表示装置に使用するものほどLEDバックライト装置の価格が上昇する。さらに、両面基板の形成には、ビアホールを形成するめっき工程が必要である。よって、LEDバックライト装置において、光源を実装する基板として両面基板を採用すると、工程数の増加および製造コストの上昇が避けられない。よって、大面積の表示装置に使用するバックライト装置の製造において、両面基板は金属ベース基板よりも安価であるが、面積の増大に伴うコストの上昇は無視できない。また、上述のような、金属ベース基板は、通常の基板と比較して極めて高価である。基板のコストが高いことは、大画面の表示装置にLEDバックライト装置を適用することを阻害する要因の一つである。
図9は、片面基板を用いたバックライト光源を含む、従来の液晶ユニット4の断面図である。液晶ユニット4は、液晶パネル41、前シャーシ42、光学シート43、バックライト光源、および後シャーシ44を備えている。バックライト光源は、液晶パネル41、前シャーシ42および後シャーシ44によって密閉された空間内に保持されている。
バックライト光源は、光源であるLED51が2次元平面上に敷き詰められて構成されている。個々のLED51は片面基板52上に実装されており、片面基板52上のLED51の近傍には、LEDの光出射方向と同じ側に放熱部材53が設置されている。放熱部材53はアルミニウム合金などの金属製であり、その上部には放熱効果を高めるためのフィン形状が設けられている。放熱部材53と片面基板52との間には、密着性を高めるための熱伝導シート54が挟み込まれている。
バックライト光源の動作時においては、図示しない外部の電源から片面基板52を経由してLED51に電流が供給され、LED51が発光する。LED51から発生する熱は、片面基板52上の配線パターンおよび熱伝導シート54を経由して放熱部材53に達し、周囲の空気に放出される。
しかし、本構造では、放熱部材53が液晶ユニット4内部に存在しているため、光源であるLED51から発生した熱は全て液晶ユニット4内部に放出されることになる。液晶ユニット4は、通常外部からの埃や異物の侵入を防ぐため密閉されており、内部の空間は外部との空気の出入りがないため温度が上昇しやすい。そのため、本構造では液晶ユニット4の内部温度が過度に上昇する危険が存在する。通常、液晶ユニット4の動作温度の上限は、一般には60℃程度に規定されており、この温度を超えると表示に乱れが生じるなど、製品としての信頼性が低下する恐れがある。
また、特に近年は映像表示装置に対する薄型化の要求が強いため、液晶ユニット自体も薄型化が求められている。液晶ユニットを薄型化すると、光源と液晶ユニットとの距離が狭まることにより、LEDが発する熱が直に液晶パネルに伝わり、液晶ユニットの温度上昇がさらに増大してしまう恐れがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた性能、および高い放熱効率を有し、かつ安価な面光源装置および表示装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の面光源装置は、
光源からの光を対象物に照射する面光源装置であって、
上記光源と電気的に接続された配線が片面に形成されている基板と、
上記光源から伝わる熱を放散する放熱部材と、
上記基板の配線と上記放熱部材とに挟まれた熱伝導シートと、
上記放熱部材における上記熱伝導シートとの接触面とは反対の面に形成された断熱部材と、
を備え、
上記放熱部材は、上記基板上に設けられた第1の部分と上記基板の外部に延長された第2の部分とを有し、
上記第2の部分は、上記第1の部分における上記断熱部材の形成面よりも上記基板側に位置していることを特徴とする。
光源からの光を対象物に照射する面光源装置であって、
上記光源と電気的に接続された配線が片面に形成されている基板と、
上記光源から伝わる熱を放散する放熱部材と、
上記基板の配線と上記放熱部材とに挟まれた熱伝導シートと、
上記放熱部材における上記熱伝導シートとの接触面とは反対の面に形成された断熱部材と、
を備え、
上記放熱部材は、上記基板上に設けられた第1の部分と上記基板の外部に延長された第2の部分とを有し、
上記第2の部分は、上記第1の部分における上記断熱部材の形成面よりも上記基板側に位置していることを特徴とする。
上記構成において、基板上には光源および熱伝導シートが形成されており、かつ基板とともに熱伝導シートを挟む放熱部材上には断熱部材が形成されている。つまり、面光源装置の一部において、光源からの光の出射方向(対象物の方向)に向かって順番に、光源が形成された基板およびその配線、熱伝導シート、放熱部材ならびに断熱部材の積層構造が形成されている。よって、光源の発光に伴って生じた熱(以下、単に“熱”と記載する)は、基板の配線、熱伝導シート、および放熱部材の順に伝わる。
放熱部材の上に断熱部材が形成されているため、熱のほとんどは、放熱部材よりも対象物の方向に伝わらない。これにより、放熱部材に伝わった熱は、放熱部材の内、断熱部材が形成されていない部分から、他の部材または空気中に伝わる。
ここで、放熱部材は、断熱部材および熱伝導シートに接している第1の部分と、基板の外側に延長された第2の部分とを有している。第2の部分は、第1の部分における断熱部材の形成面よりも基板側に位置している。例えば、第2の部分は、第1の部分と平行に、第1の部分よりも対象物の方向とは反対に、または基板を回り込むように、延長されている。
第2の部分が、第1の部分と平行に、または第1の部分よりも対象物の方向とは反対に延長されているとき、放熱部材の内、断熱部材の形成面とは反対側から他の部材または空気中に熱が伝わる。また、第2の部分が基板を回り込むように延長されているとき、放熱部材の内、基板を回り込んで延長された部分から他の部材または空気中に熱が伝わる。
このように本面光源装置では、光を照射する方向と、熱が伝わって行く方向とが逆向きである。これにより対象物に熱を伝えることなく光を照射できるので、放熱効率を高めることができる。さらに、光源を形成する基板として、配線が片面に形成された基板を用いて放熱効率の高い面光源装置を実現できる。配線が片面に形成された基板は、安価な上に、煩雑な製造工程を省いて作製できる。
以上のように、本面光源装置は、優れた性能、および高い放熱効率を有し、かつ安価に実現できる提供できるという効果を奏する。
また、本発明の面光源装置では、上記第2の部分と接するシャーシ部材を、さらに備えていることが好ましい。
上記構成によって、第2の部分は、外部の空気と接しているシャーシ部材に熱を伝えることができる。つまり、対象物または対象物が収納されている空間に熱を伝えることなく、シャーシ部材から効率的に熱を放散できる。
また、本発明の面光源装置では、さらに、上記光源が発光ダイオードであることが好ましい。
発光ダイオードは、表示装置用の面光源装置の光源として、広い色再現の範囲、高い信頼性、および水銀フリーなどの利点を有している。よって、面光源装置の性能を向上させることができる。
また、本発明の面光源装置では、さらに、上記基板および上記放熱部材によって、上記光源の配置される空間が密閉されていることが好ましい。
上記構成によれば、光源の配置される空間は、基板および放熱部材により密閉されている。これにより、光源の配置される空間内への埃や異物の進入を防ぐことができるので、当該空間に内にある各部材への埃や異物の付着を防止できる。
また、本発明の面光源装置では、さらに、上記第2の部分の内、上記断熱部材の形成面とは反対の面の一部が、フィン形状を有していることが好ましい。
上記構成によれば、第2の部分と空気または他の部材との接触面積が増大する。よって、第2の部分から熱が放散される効率が、さらに向上する。
また、本発明の面光源装置では、さらに、上記断熱部材が、上記光源からの光を反射して拡散させる材料によって構成されていることが好ましい。
上記構成よって、光源からの光を、無駄なく、より均一に対象物へ照射できる。つまり、光源からの光の利用効率を向上し、かつ輝度むらを低減した面光源装置を提供できる。
また、本発明の面光源装置では、さらに、上記熱伝導シートが、上記光源の周囲を取り囲むリング状の形状を有していることが好ましい。
熱伝導シートが光源を取り囲むリング状を有していれば、配線との接触面積を大きくできる。これによって、光源から生じた熱は、配線を介して熱伝導シートに伝わるので、熱伝導シートは、配線から効率よく熱を受け取って、放熱部材に熱を伝えることができる。つまり、上記構成によって、さらに放熱効率が向上する。
また、本発明の面光源装置では、さらに、上記光源が有する光の出射部には、上記光源からの光を拡散する光学部材が形成されていることが好ましい。
上記構成において、光学部材とは、例えば、光を拡散するレンズなどである。この光学部材が形成されていることによって、個々の光源からの光を、効率的に拡散させることができる。したがって、より少ない数の光源を用いて、対象物に対して均一に光を照射できる。その結果、さらに安価な面光源装置を提供できる。一方、光源の数が同じであれば、面光源装置の輝度むらが低減する。したがって、面光源装置をさらに安価または高性能にできる。
上記の課題を解決するために、本発明の表示装置は、上述したいずれかの面光源装置を備えていることを特徴としている。
上述した各面光源装置は、優れた性能、および高い放熱効率を有する上に、安価である。したがって、優れた性能、および高い放熱効率を有し、かつ安価な表示装置を提供できる。
以上のように、本発明に係る面光源装置では、放熱部材は、上記基板上に設けられた第1の部分と上記基板の外部に延長された第2の部分とを有し、上記第2の部分は、上記第1の部分における上記断熱部材の形成面よりも上記基板側に位置しているため、優れた性能、および高い放熱効率を有し、かつ安価な面光源装置を提供することができる。
〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態に係る映像表示装置1および面光源装置の構成および基本的な動作について、図1から図3を参照して以下に説明する。なお、以下の映像表示装置1の説明においては、映像表示装置1における視聴者に近い側を前面側、その反対側を背面側と定義する。
本発明の一実施形態に係る映像表示装置1および面光源装置の構成および基本的な動作について、図1から図3を参照して以下に説明する。なお、以下の映像表示装置1の説明においては、映像表示装置1における視聴者に近い側を前面側、その反対側を背面側と定義する。
図1は、本実施形態に係る映像表示装置1の内部構成を示す分解斜視図である。この図に示すように、本実施形態の映像表示装置1は、液晶ユニット2、映像回路基板12、電源回路基板13、およびスタンド14を備えている。映像回路基板12および電源回路基板13は、液晶ユニット2の背面側に存在し、図示しないネジによって液晶ユニット2に固定されている。液晶ユニット2、映像回路基板12、および電源回路基板13は、スタンド14によって、垂直に立った状態において支持されている。
(液晶ユニット2)
図1に示すように、液晶ユニット2は、液晶パネル21、前シャーシ22、光学シート23、バックライト光源3(光源)、および後シャーシ24を備えている。
図1に示すように、液晶ユニット2は、液晶パネル21、前シャーシ22、光学シート23、バックライト光源3(光源)、および後シャーシ24を備えている。
液晶パネル21は、透過型の液晶パネルである。具体的には、2枚の透明ガラス基板の間に液晶層が配置され、各ガラス基板には図示しない偏光フィルムが貼り付けられている構造を有している。
液晶パネル21は、枠型の前シャーシ22の裏側に、周囲を固定された状態で取り付けられている。これにより、液晶パネル21の表面は外部から見えるようになっている。液晶パネル21の背面側には、光学シート23が存在する。光学シート23は樹脂製のシートであり、バックライト光源3からの光を拡散または集光等し、向上させる。なお、本実施形態においては、光学シート23の枚数は1枚のみであるが、必要に応じてその枚数や組合せを変えることができる。
液晶パネル21におけるガラス基板上には、マトリクス状に形成された多数の画素構造が存在する。また、外部から入力された映像信号に合わせて各画素に存在するトランジスタスイッチを駆動し、これにより液晶分子の配列方向を変化させて、各画素の光線透過率を変化させることができる。この状態において、バックライト光源3からのバックライト光を、液晶パネル21の背面側から照射することにより、映像回路基板12から入力された映像信号に応じた映像の表示が可能になる。
液晶ユニット2を構成する前シャーシ22および後シャーシ24は、いずれも、亜鉛めっき鋼板製である。また、図示しないネジによって両者が接触した状態で連結され、液晶ユニット2の全体を覆っている。このような構造により、液晶パネル21を外部衝撃から保護している。本実施形態では、後シャーシ24の一部に開口が設けられており、この開口部に後述するバックライト光源3が配置されている。
図2は、バックライト光源3を含む液晶ユニット2の断面図である。この図に示すように、バックライト光源3は、複数のLED31(発光ダイオード)およびLED基板32を備えている。LED31のセラミック製パッケージ内には、青色LED素子が搭載されている。また、LED素子の上部には、蛍光物質を含有する封止樹脂が配置されている。外部から電流が供給されると、LED素子は青色光を発する。発光の一部は封止樹脂内の蛍光物質を励起し、その結果、蛍光物質から黄色光が発せられる。映像表示装置1では、この黄色光と、元の青色光との混色によって白色光を得て、液晶パネル21のバックライト光として利用している。
なお、LED31は、液晶ユニット2の光源3として、広い色再現の範囲、高い信頼性、および水銀フリーなどの利点を有している。よって、映像表示装置1の性能を向上させることができる。
(LED基板32)
LED31は、LED基板32上に実装されている。LED基板32は片面基板であり、LED31が実装されている面のみに配線層を有している。当該配線層は、銅箔を部分的にエッチングするサブトラクティブ法よって形成されている。また、配線層の表面には、電気絶縁用のレジスト層が設けられている。
LED31は、LED基板32上に実装されている。LED基板32は片面基板であり、LED31が実装されている面のみに配線層を有している。当該配線層は、銅箔を部分的にエッチングするサブトラクティブ法よって形成されている。また、配線層の表面には、電気絶縁用のレジスト層が設けられている。
一般に、表裏2層の配線層を有する両面配線基板においては、表裏間の配線層を接続するためのビアホールが必要である。そのため、ビアホールの穴あけ加工工程およびめっき工程が余分に必要となる結果、高価となる。
一方、LED基板32のような片面基板では、これらの工程が不要になる分、同一面積での基板単価は、両面基板の1/2以下にできる。これにより、直下方式のバックライト光源3において画面直下にLED基板32を敷き詰める場合であっても、回路基板全体の価格を安価にできる。
(ランド)
LED基板32の配線パターンには、図示しない2つのランドが設けられている。これらのランドは、LED31のアノード端子およびカソード端子にそれぞれ接続されている。図3は、本実施形態における熱伝導シートの形状と取付形態を示す斜視図である。この図に示す配線パターン321には、LED素子において発生する熱が主に伝わる側の端子(本実施形態ではアノード端子)が接続されている。図3に示すように、LED31の近傍において、配線パターン321は、ベタパターンとなってLED31を取り囲むように広がっている。
LED基板32の配線パターンには、図示しない2つのランドが設けられている。これらのランドは、LED31のアノード端子およびカソード端子にそれぞれ接続されている。図3は、本実施形態における熱伝導シートの形状と取付形態を示す斜視図である。この図に示す配線パターン321には、LED素子において発生する熱が主に伝わる側の端子(本実施形態ではアノード端子)が接続されている。図3に示すように、LED31の近傍において、配線パターン321は、ベタパターンとなってLED31を取り囲むように広がっている。
(熱伝導シート34)
LED基板32上にあるLED31の近傍において、LEDの光出射方向と同じ側に、アルミニウム合金製の放熱部材33が設置されている。また、放熱部材33とLED基板32との間には、熱伝導シート34が挟み込まれている。
LED基板32上にあるLED31の近傍において、LEDの光出射方向と同じ側に、アルミニウム合金製の放熱部材33が設置されている。また、放熱部材33とLED基板32との間には、熱伝導シート34が挟み込まれている。
熱伝導シート34は、シリコーン樹脂に無機フィラーを含有させた構造を有している。これにより、弾力性柔軟性に富むため、LED基板32と放熱部材との密着性を高めることができる。また、電気絶縁性を有するため、LED基板32の表面のレジストに傷などが存在しても、LED基板32の配線パターンと放熱部材33とのショート発生を防止できる。
熱伝導シート34の外形形状は、リング型(ドーナツ型、O字型)である。図3に示すように、熱伝導シート34は、LED31の周囲を囲うように取り付けられる。LED31から発生した熱は、LED31の周囲の配線パターン321から、熱伝導シート34を経由して放熱部材33に伝わる。熱伝導シート34をリング型とすることにより、LED基板32と熱伝導シートとの接触面積を大きくできるので、光源から発生する熱を放熱部材33に効率よく伝えることができる。
LED31から発生する熱は、LED基板32の平面上にある配線パターンを経由して四方に広がってゆく。そのため反射シート35は、LED基板32の平面上のなるべくLED31から近い位置に配置され、かつLED31の周囲の広い範囲をカバーする必要がある。これにより、図3に示すように、リング型の熱伝導シート34のリング内にLED31が存在し、かつLED31のLED基板32平面上における全周360度が、全て熱伝導シート34で覆われている位置関係が、最も好ましい。
液晶ユニット2の組立作業性等を考慮すれば、熱伝導シート34のリング形状の一部に切欠きを設けることも可能である。しかしこの場合でも、全周360度のうち少なくとも180度以上をカバーする必要がある。また、熱伝導シート34の表面積が小さい場合、放熱部材33に熱が十分伝わらず伝熱上のボトルネックとなる恐れがある。そこで熱伝導シート34は、少なくともLED31の大きさよりも大きい表面積を有することが望ましい。
なお、熱伝導シート34は、図4に示す形態で製造することもできる。図4は、本実施形態における熱伝導シートの、製造時の多面取り配置の一例を示す図である。この図に示すように、熱伝導シート34は、組立作業性や製造時の多面取り配置効率を考慮して、2分割した形態(C字型)として製造してもよい。この場合、取り付け時には互いに貼り合せて、リング型とすることもできる。また、これ以外の分割形態や面付け形態とすることも可能である。
(放熱部材33と後シャーシ24との接触形態)
放熱部材33の背面側における一部領域は、後シャーシ24に機械的に接触している。これにより、放熱部材33に伝わった熱は、放熱部材33と後シャーシ24との接触部を経由して、後シャーシ24に伝導し、最終的には空気に放出される。放熱部材33と後シャーシ24とは、図示しないネジによって接続され、一定の接触圧が保たれている。なお、両者の接続にはネジの他、板バネなどの機構を用いてもよい。また、両者の間に合成ゴムやシリコーン樹脂などの熱伝導シートを配置したり、熱伝導グリスなどを塗布したりすることもできる。
放熱部材33の背面側における一部領域は、後シャーシ24に機械的に接触している。これにより、放熱部材33に伝わった熱は、放熱部材33と後シャーシ24との接触部を経由して、後シャーシ24に伝導し、最終的には空気に放出される。放熱部材33と後シャーシ24とは、図示しないネジによって接続され、一定の接触圧が保たれている。なお、両者の接続にはネジの他、板バネなどの機構を用いてもよい。また、両者の間に合成ゴムやシリコーン樹脂などの熱伝導シートを配置したり、熱伝導グリスなどを塗布したりすることもできる。
(反射シート35)
放熱部材33の前面側には、反射シート35が配置されている。反射シート35は、LED31からの光を拡散反射してバックライト光源の正面輝度を向上させるとともに、LED31からの熱を遮断する断熱効果を有する。このような反射シートとしては、レフホワイトRW188((株)きもと製)、MCPET(古河電気工業(株)製)などの、白色の発泡PET樹脂フィルムを用いることができる。他に、拡散反射効果および断熱効果を有する材質であれば、これら以外のものでも構わない。
放熱部材33の前面側には、反射シート35が配置されている。反射シート35は、LED31からの光を拡散反射してバックライト光源の正面輝度を向上させるとともに、LED31からの熱を遮断する断熱効果を有する。このような反射シートとしては、レフホワイトRW188((株)きもと製)、MCPET(古河電気工業(株)製)などの、白色の発泡PET樹脂フィルムを用いることができる。他に、拡散反射効果および断熱効果を有する材質であれば、これら以外のものでも構わない。
(伝導する熱量)
放熱部材33から反射シート35側に伝導する熱量について、次に説明する。説明の簡単のために、境界面の影響を無視し、上下の空気の温度を等しいと仮定する。さらに、反射シート35および後シャーシ24の厚みをそれぞれ0.25mmおよび1.0mmとする。また、反射シート35および後シャーシ24の材料の熱伝導率を、それぞれ0.3W/(K・m)および40W/(K・m)とする。このとき、放熱部材33から反射シート35側に伝導する熱量は、後シャーシ24側に移動する熱量の3%程度と推測される。すなわち、LEDから放熱部材33に伝わった熱は、大部分が後シャーシ24を経由して、背面側の空気に放散されることが分かる。LEDの前面側には殆ど熱は伝わらないため、液晶ユニット2の内部における空気の温度上昇を抑えることができる。
放熱部材33から反射シート35側に伝導する熱量について、次に説明する。説明の簡単のために、境界面の影響を無視し、上下の空気の温度を等しいと仮定する。さらに、反射シート35および後シャーシ24の厚みをそれぞれ0.25mmおよび1.0mmとする。また、反射シート35および後シャーシ24の材料の熱伝導率を、それぞれ0.3W/(K・m)および40W/(K・m)とする。このとき、放熱部材33から反射シート35側に伝導する熱量は、後シャーシ24側に移動する熱量の3%程度と推測される。すなわち、LEDから放熱部材33に伝わった熱は、大部分が後シャーシ24を経由して、背面側の空気に放散されることが分かる。LEDの前面側には殆ど熱は伝わらないため、液晶ユニット2の内部における空気の温度上昇を抑えることができる。
なお、本実施形態においては、上述のように後シャーシ24には開口が設けられているものの、開口部は、放熱部材33およびLED基板32によって液晶ユニット2の背面側が密閉される構造となっている。そのため、液晶ユニット2内への埃や異物の侵入は、従来技術と同様に防止されている。
また、本実施形態におけるバックライト光源3は、光源であるLEDからアルミニウム合金製の放熱部材33に伝導した熱を、鋼鉄製のシャーシの背面側から放熱している。アルミニウム合金は鋼板と比較して曲げ剛性が低いため、例えば特許文献1のようにシャーシをすべてアルミニウム合金製にすると、液晶ユニットを支持するのに必要な強度を得るために板厚を極めて厚くせねばならない。そのため材料費が非常に高価となってしまう。ここで、実施形態の映像表示装置1のように、放熱に必要な部分にのみ熱伝導率が高い材質を使用することによって、シャーシの強度を確保しながら材料の使用量を抑え、面光源装置の価格を低減できる。
(作用効果)
以上のように、実施形態の映像表示装置1によれば、反射シート35のバックライト光源3とは反対側の面に、反射シート35よりも熱伝導率の低い反射シート35が設けられている。これにより、光源から反射シート35に伝わった熱を、前面側ではなく背面側から逃がすことができる。したがって、安価な片面基板である映像回路基板12を使用しながら、液晶パネル41の温度上昇を抑えることができ、バックライト光源3の信頼性を向上させることができる。
以上のように、実施形態の映像表示装置1によれば、反射シート35のバックライト光源3とは反対側の面に、反射シート35よりも熱伝導率の低い反射シート35が設けられている。これにより、光源から反射シート35に伝わった熱を、前面側ではなく背面側から逃がすことができる。したがって、安価な片面基板である映像回路基板12を使用しながら、液晶パネル41の温度上昇を抑えることができ、バックライト光源3の信頼性を向上させることができる。
より詳細には、放熱部材33は、反射シートおよび熱伝導シート34に接している第1の部分と、基板の外側に延長された第2の部分とを有している。第2の部分は、第1の部分における反射シートの形成面よりもLED基板32側に位置している。例えば、第2の部分は、第1の部分と平行に、第1の部分よりも対象物の方向とは反対に、またはLED基板32を回り込むように、延長されている。
第2の部分が、第1の部分と平行に、まは第1の部分よりも対象物の方向とは反対に延長されているとき、反射シート35の内、反射シートの形成面とは反対側から他の部材または空気中に熱が伝わる。また、第2の部分がLED基板32を回り込むように延長されているとき、反射シート35の内、LED基板32を回り込んで延長された部分から他の部材または空気中に熱が伝わる。
このように映像表示装置1では、光を照射する方向と、熱が伝わって行く方向とが逆向きである。これにより対象物に熱を伝えることなく光を照射できるので、放熱効率を高めることができる。
また、映像表示装置1は、上記第2の部分と接する後シャーシ24を備えている。第2の部分は、外部の空気と接している後シャーシ24に熱を伝えることができる。これにより映像表示装置1は、対象物または対象物が収納されている空間に熱を伝えることなく、後シャーシ24から効率的に熱を放散できる。
また、映像表示装置1では、LED31、放熱部材33、および熱伝導シート34の組み合わせが、密着した板状の形状を有している。これにより、当該組み合わせた部品を、空気の出入りを遮断する部品として使用できる。例えば、対象物が収納されている空間を形成する後シャーシ24の開口部を、上記部品によって塞ぐことによって空間を密閉できる。つまり、上記部品を用いて、当該空間への埃または異物などの侵入を防ぐことができる。
(放熱部材33の材料)
なお、本実施形態において、放熱部材33として、アルミニウム合金から構成されたものを使用している。しかし、本発明の液晶ユニット2における放熱部材33の材料としては、熱伝導効率の高い材料であればよい。熱伝導効率の高い材料としては、例えば、純アルミニウム、純銅、または銅合金のような金属、窒化アルミニウムのような金属化合物、あるいはグラファイトのような非金属などが挙げられる。
なお、本実施形態において、放熱部材33として、アルミニウム合金から構成されたものを使用している。しかし、本発明の液晶ユニット2における放熱部材33の材料としては、熱伝導効率の高い材料であればよい。熱伝導効率の高い材料としては、例えば、純アルミニウム、純銅、または銅合金のような金属、窒化アルミニウムのような金属化合物、あるいはグラファイトのような非金属などが挙げられる。
〔第2の実施形態〕
本発明に係る第2の実施形態について、図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、後シャーシの開口をなくし、バックライト光源3をシャーシの内側に収納したことを特徴とする。
本発明に係る第2の実施形態について、図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、後シャーシの開口をなくし、バックライト光源3をシャーシの内側に収納したことを特徴とする。
本実施形態では、LED基板32は、後シャーシ24bの前面側に、接着剤やネジ等によって固定されている。アルミニウム合金製の放熱部材33bには、LED基板32および熱伝導シート34の厚みに相当する段差が設けられている。これにより放熱部材33bを、複数の熱伝導シート34および後シャーシ24bに同時に接触させることができる。放熱部材33bと後シャーシ24bとの接続は、第1の実施形態と同様にネジや板バネ等が用いられる。液晶ユニット2の背面側は、前シャーシ22と後シャーシ24bにより密閉されているため、液晶ユニット2内への埃や異物の侵入は防止される。
放熱部材33bの前面には、発泡PET樹脂製の反射シート35が配置されている。反射シート35は、LED光の拡散反射機能および断熱機能を有する。したがって、第1の実施形態と同様、LED31からの熱はLED基板32上の配線パターン、熱伝導シート34および放熱部材33bを経由して後シャーシ24bに伝えられ、最終的に後シャーシ24b背面の空気へ放出される。
本実施形態においては、後シャーシ24bに開口が存在しないため、後シャーシ24b背面側の空気に露出している面積は第1の実施形態と比較して大きくなる。これにより、後シャーシ24bと空気との間の熱抵抗が低くなり、放熱性能をさらに高めることができる。
なお、後シャーシ24bの内、LED基板32、熱伝導シート34、反射シート35、および後シャーシ24bに囲まれた空間と接する部分には、後シャーシ24bを貫通する穴が設けられていてもよい。これによって、上記穴を通って、上記空間の空気と外部の空気とが交換される。結果として、放熱部材33bから上記空間に伝わった熱を、さらに放散することができる。ここで、後シャーシ24bは、液晶パネル21およびバックライト光源3を保護し、かつこれらの重量を支える役割を果たしている。したがって、上記穴の数および大きさは、後シャーシ24bが一定以上の強度を維持し得る範囲から、適宜、選択される。
〔第3の実施形態〕
本発明に係る第3の実施形態について、図6を参照して以下に説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、放熱部材33cを180度曲げてLED基板32の周囲に取り付けることを特徴とする。
本発明に係る第3の実施形態について、図6を参照して以下に説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、放熱部材33cを180度曲げてLED基板32の周囲に取り付けることを特徴とする。
図6は、本実施形態に係るバックライト光源3を含む液晶ユニット2の構造を示す断面図である。この図に示すように、アルミニウム合金製の放熱部材33cは、両端が180度折り返された形状をしている。放熱部材33のうちLED基板32の外部に延長された部分(下部)は、LED基板32の底面に、接触した状態で取り付けられている。一方、放熱部材33のうちLED基板32上にある部分(上部)は、リング型の熱伝導シート34に、接触した状態で取り付けられている。このようにLED基板32、熱伝導シート34および放熱部材33cは一体となった状態で、図示しないネジによって後シャーシ24cに取り付けられる。液晶ユニット2の背面側は、前シャーシ22および後シャーシ24cによって密閉されているため、液晶ユニット2内への埃や異物の侵入は防止される。
放熱部材33cの前面には、発泡PET樹脂製の反射シート35が配置されている。反射シート35は、LED光の拡散反射機能および断熱機能を有する。したがって、第1の実施形態と同様、LED31からの熱はLED基板32上の配線パターン、熱伝導シート34、および放熱部材33cを経由して後シャーシ24cに伝えられ、最終的に後シャーシ24c背面の空気へ放出される。
本実施形態においては、LED基板32、熱伝導シート34および放熱部材33cを一体として取り扱えるため、組立時の作業性に優れるという利点が存在する。
なお、後シャーシ24cの内、反射シート35および後シャーシ24cに囲まれた空間と接する部分には、後シャーシ24cを貫通する穴が設けられていてもよい。これによって、上記穴を通って、上記空間の空気と外部の空気とが交換される。結果として、放熱部材33cから上記空間に伝わった熱を、さらに放散することができる。ここで、後シャーシ24cは、液晶パネル21およびバックライト光源3を保護し、かつこれらの重量を支える役割を果たしている。したがって、上記穴の数および大きさは、後シャーシ24cが一定以上の強度を維持し得る範囲から、適宜、選択される。
〔第4の実施形態〕
本発明に係る第4の実施形態について、図7を用いて説明する。第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、LED基板32および反射シート35と後シャーシとの間に空間を設けて放熱を行うことを特徴とする。
本発明に係る第4の実施形態について、図7を用いて説明する。第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、LED基板32および反射シート35と後シャーシとの間に空間を設けて放熱を行うことを特徴とする。
図7は、本実施形態におけるバックライト光源3を含む液晶ユニット2の構造を示す断面図である。この図に示すように、アルミニウム合金製の放熱部材33dは、熱伝導シート34を介してLED基板32と接している。放熱部材33dの一部は前シャーシ22に固定されており、前シャーシ22、放熱部材33d、およびLED基板32によって液晶ユニット2側の空間が密閉され、埃や異物の侵入が防止される。
後シャーシ24dは、放熱部材33dおよびLED基板32から数mm程度の距離を隔てて配置されている。これにより、隙間の空間において空気の自然対流による放熱が可能となっている。また、放熱部材33dのうちLED基板32の外部に延長された部分(第2の部分)の背面側(LED基板32側)には、フィン形状の部材が設けられているので、放熱部材から空気への放熱性能を高めている。
放熱部材33dの前面には、発泡PET樹脂製の反射シート35が配置されている。反射シート35は、LED光の拡散反射機能および断熱機能を有する。したがって、LED31からの熱はLED基板32上の配線パターン、熱伝導シート34、および放熱部材33dを経由し、最終的にLED基板32と後シャーシ24dとの間の空間へ放出される。
本実施形態においては、LED31からの熱が液晶ユニット2側だけでなく、後シャーシ24dにも直接伝わらない。したがって、後シャーシ24dの背面側に取り付けられた映像回路基板や電源回路基板との熱的な干渉を抑えることができる。
なお、後シャーシ24dの背面側および側面には、後シャーシ24dを貫通する穴が設けられていてもよい。これによって、上記穴を通って、上記空間の空気と外部の空気とが交換される。結果として、放熱部材33dから上記空間に伝わった熱を、さらに放散することができる。ここで、後シャーシ24dは、液晶パネル21およびバックライト光源3を保護し、かつこれらの重量を支える役割を果たしている。したがって、上記穴の数および大きさは、後シャーシ24dが一定以上の強度を維持し得る範囲から、適宜、選択される。
〔第5の実施形態〕
本発明に係る第5の実施形態について、図8を参照して説明する。第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、説明は省略する。本実施形態においては、第1の実施形態におけるLED31の直上に光拡散用レンズ36を搭載していることを特徴とする。
本発明に係る第5の実施形態について、図8を参照して説明する。第1の実施形態と同一の概念については同一の記号を付し、説明は省略する。本実施形態においては、第1の実施形態におけるLED31の直上に光拡散用レンズ36を搭載していることを特徴とする。
図8は、本実施形態におけるバックライト光源3を含む液晶ユニット2の構造を示す断面図である。この図に示すように、LEDから出射された光を光拡散用レンズ36が広げることにより、隣のLEDから出射された光との混合が促進される。これにより第1の実施形態に比べてより少ない個数のLEDによって、液晶ユニット2に均一な光を入射させることができる。したがって、第1の実施形態よりもさらに部材価格を低減することが可能になる。
なお、第2から第4の実施形態における液晶ユニット2においても、光源であるLEDの直上に光拡散用レンズ36を搭載することによって、LEDの個数を削減し、部材価格を低減できる。また、光拡散効果を有する光学素子としては、レンズ以外に回折格子などを用いることも可能である。
(その他の実施形態)
以上のように、第1から第5の実施形態においては、白色LEDを光源として用いるバックライト光および映像表示装置1について説明した。しかし本発明は、赤(R)緑(G)青(B)の三色のLED光の混合によって白色光を得る方式のバックライト光源や、LED以外の光源を用いたバックライト光源および映像表示装置にも容易に適用できる。
以上のように、第1から第5の実施形態においては、白色LEDを光源として用いるバックライト光および映像表示装置1について説明した。しかし本発明は、赤(R)緑(G)青(B)の三色のLED光の混合によって白色光を得る方式のバックライト光源や、LED以外の光源を用いたバックライト光源および映像表示装置にも容易に適用できる。
本発明によれば、優れた性能、および高い放熱効率を有し、かつ安価な面光源装置を実現できる。このため、映像表示装置用の照明装置として適用可能である。特に、液晶表示装置に適用した場合、非常に有効である。
1 映像表示装置(表示装置)
2 液晶ユニット(面光源装置)
3 バックライト光源(光源)
12 映像回路基板
13 電源回路基板
14 スタンド
21 液晶パネル
22 前シャーシ
23 光学シート
24 後シャーシ(シャーシ部材)
31 LED(発光ダイオード)
32 LED基板(基板)
33 放熱部材
34 熱伝導シート
35 反射シート(断熱部材)
36 光拡散用レンズ(光学部材)
2 液晶ユニット(面光源装置)
3 バックライト光源(光源)
12 映像回路基板
13 電源回路基板
14 スタンド
21 液晶パネル
22 前シャーシ
23 光学シート
24 後シャーシ(シャーシ部材)
31 LED(発光ダイオード)
32 LED基板(基板)
33 放熱部材
34 熱伝導シート
35 反射シート(断熱部材)
36 光拡散用レンズ(光学部材)
Claims (9)
- 光源からの光を対象物に照射する面光源装置であって、
上記光源と電気的に接続された配線が片面に形成されている基板と、
上記光源から伝わる熱を放散する放熱部材と、
上記基板の配線と上記放熱部材とに挟まれた熱伝導シートと、
上記放熱部材における上記熱伝導シートとの接触面とは反対の面に形成された断熱部材と、
を備え、
上記放熱部材は、上記基板上に設けられた第1の部分と上記基板の外部に延長された第2の部分とを有し、
上記第2の部分は、上記第1の部分における上記断熱部材の形成面よりも上記基板側に位置している
ことを特徴とする面光源装置。 - 上記第2の部分と接するシャーシ部材を、さらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
- 上記光源が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1または2に記載の面光源装置。
- 上記基板および上記放熱部材によって、上記光源の配置される空間が密閉されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の面光源装置。
- 上記第2の部分の内、上記断熱部材の形成面とは反対の面の一部が、フィン形状を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の面光源装置。
- 上記断熱部材が、上記光源からの光を反射して拡散させる材料から構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の面光源装置。
- 上記熱伝導シートが、上記光源の周囲を取り囲むリング状の形状を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の面光源装置。
- 上記光源が有する光の出射部には、上記光源からの光を拡散する光学部材が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の面光源装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の面光源装置を備えることを特徴とする表示装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-12-21 JP JP2007330930A patent/JP2009152146A/ja active Pending
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