JP2009148162A - ノイズフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】電力変換装置によって発生されるEMIノイズに対して十分な抑制効果を有し、且つ漏れ電流を大幅に低減できるノイズフィルタを提供する。
【解決手段】電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、電力変換装置の出力側の電源ラインに接続されたコモンモード電流に対して低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路9と、電力変換装置の入力側の電源ラインに接続された相間コンデンサ7a、7bおよび7cと、相間コンデンサから電力変換装置を経由してコモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入されたコモンモードチョークコイル6とを備え、コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流抽出点は相間コンデンサにより形成された中性点に接続され、コモンモード電流抽出回路は、単相リアクト19と、2個のコンデンサ20a,20bとを備える。
【選択図】図8
【解決手段】電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、電力変換装置の出力側の電源ラインに接続されたコモンモード電流に対して低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路9と、電力変換装置の入力側の電源ラインに接続された相間コンデンサ7a、7bおよび7cと、相間コンデンサから電力変換装置を経由してコモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入されたコモンモードチョークコイル6とを備え、コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流抽出点は相間コンデンサにより形成された中性点に接続され、コモンモード電流抽出回路は、単相リアクト19と、2個のコンデンサ20a,20bとを備える。
【選択図】図8
Description
本発明は、電力変換装置に含まれるスイッチング素子のスイッチング動作により発生する漏れ電流やEMIノイズを抑制するためのノイズフィルタに関する。
例えばインバータやコンバータといった電力変換装置は、それに内蔵されるスイッチング素子の高速なスイッチング動作に起因してEMIノイズ(電磁誘導ノイズ)を発生する。このEMIノイズは、例えば電源を共通とする他の機器に伝導して誤動作を起こすなど悪影響を及ぼす可能性がある。このため、EMIノイズには規制が設けられており、装置が発生するEMIノイズは、この規制値を満たす必要がある。そこで、従来はノイズフィルタによりEMIノイズを抑制するという対策を行っている。
図9は最もシンプルで一般的なノイズフィルタの構成を示す回路図である。なお、ここでは、コンバータ1、インバータ2および平滑コンデンサ3から構成されるインバータ装置を用いてモータ4を駆動する場合を例に挙げて説明する。
インバータ装置の内部のスイッチング素子がスイッチングすることにより発生される高周波のコモンモード電流は、電力ラインを伝ってモータ4に達し、モータの巻線とアースとの間に存在する浮遊容量などを通してアースへ流れる。ノイズフィルタが存在しない場合、このコモンモード電流はアースから電源5を回ってインバータ装置に戻ってくる。この電源5に流れるコモンモード電流がコモンモードのEMIノイズとして観測される。
今、コモンモードチョークコイル6、相間コンデンサ7a、7bおよび7c、ならびに接地コンデンサ8から構成されるノイズフィルタを、電源5とインバータ装置との間に取り付けた場合を考える。コモンモードチョークコイル6は電源ラインを流れる高周波成分であるコモンモード電流に対して大きなインピーダンスを示し、逆に相間コンデンサ7a、7bおよび7cと接地コンデンサ8とから成るバイパス回路のインピーダンスは低くなる。その結果、モータ4からアースに流れたコモンモード電流はインピーダンスの低い接地コンデンサ8と相間コンデンサ7a、7bおよび7cとを通ってインバータ装置へ戻り、電源5でのコモンモードのEMIノイズは低減する。また、相間コンデンサ7a、7bおよび7cは、インバータ装置で発生される他のノイズ成分である高周波のノーマルモード電流に対してバイパス回路として作用する。その結果、電源5でのノーマルモードのEMIノイズも減少する。
なお、関連する技術として、特許文献1は、装置内および負荷から接地ラインに流れ、交流電源線から伝播する漏れ電流を低減し、ノイズ低減を安定して行うノイズ低減装置および電力変換装置を開示している。これらノイズ低減装置および電力変換装置では、零相変流器は、交流電源線に伝播する漏れ電流を、ラインE1,E2に流れる電流の差として、コンデンサよりも電力変換回路部側で検出する。その検出比は1である。検出電流は零相変流器の2次巻線に誘起され、増幅回路は、この電流を増幅する。その増幅率は1である。ノイズ低減回路部は、この電流を補償電流として、漏れ電流を相殺するように漏れ電流とは逆向きに、コンデンサを介して接地ラインに供給する。増幅回路の増幅率が1であるので、発振等は生じなくなる。
また、特許文献2は、新冷媒を用いた場合であっても筺体を介して流れる漏洩電流を小さくして、規制値を容易にクリアできるようにした漏洩電流抑制回路を開示している。この漏洩電流抑制回路では、コモンモードフィルタの2つのYコンデンサの接続点と筺体との間に、ツェナーダイオードを双方向に接続して所定の電圧より大きな電圧が印加された時にのみ電流が流れるように電流抑制回路を形成して筺体に流れる電流を抑制する。また,Yコンデンサの容量およびコモンモードリアクトルコイルのインダクタンスの値を筺体に流れ込む他のパスの電流と略逆位相になるようにすることも含めて最適設定して位相調整回路を形成する。これにより,筺体から大地に流れる漏洩電流が抑制される。
上述したように、従来のノイズフィルタでは、電力ラインとアースとの間にコンデンサを用いてインピーダンスの低いバイパス回路が形成されている。このため、コモンモード電流の流れる経路全体のインピーダンスはノイズフィルタが存在しない場合に比べて低くなり、モータからの漏れ電流は逆に増大する結果となる。この漏れ電流はアースを共通とする他の機器に再び悪影響を及ぼしたり、あるいはモータのベアリングに流れて電食を発生させるなどの原因になる。従って、EMIノイズを抑制するとともに漏れ電流を極力低減させることが望まれている。
本発明は、上記要請に応えるためになされたものであり、その課題は電力変換装置によって発生されるEMIノイズに対して十分な抑制効果を有し、且つ漏れ電流を大幅に低減できるノイズフィルタを提供することにある。
上記課題を達成するために、第1の発明に係るノイズフィルタは、電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、電力変換装置の出力側の電源ラインに接続されたコモンモード電流に対して低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と、電力変換装置の入力側の電源ラインに接続された相間コンデンサと、相間コンデンサから電力変換装置を経由してコモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入された第1コモンモードチョークコイルとを備え、コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流の抽出点は相間コンデンサにより形成された中性点に接続され、電力変換装置は単相出力を有し、コモンモード電流抽出回路は、2個の巻線がコモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消すように接続された単相リアクトルと、単相リアクトルの2個の巻線の端部にそれぞれ直列に接続された2個のコンデンサとを備え、2個の巻線の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成していることを特徴とする。
第2の発明に係るノイズフフィルタは、入力側の電源ラインからの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、該コンバータから出力される直流電力を交流電力に変換して出力側の電源ラインに出力するインバータとを備えた電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、出力側の電源ラインに接続された低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と、コンバータの出力側に接続された、2個の直列接続された相間コンデンサと、相間コンデンサからインバータを経由してコモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入された第1コモンモードチョークコイルとを備え、コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流抽出点は2個の相間コンデンサの接続点に形成される中性点に接続され、電力変換装置は単相出力を有し、コモンモード電流抽出回路は、2個の巻線がコモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消すように接続された単相リアクトルと、単相リアクトルの2個の巻線の端部にそれぞれ直列に接続された2個のコンデンサとを備え、2個の巻線の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成していることを特徴とする。
第3の発明に係るノイズフフィルタは、入力側の電源ラインからの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、該コンバータから出力される直流電力を交流電力に変換して出力側の電源ラインに出力するインバータとを備えた電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、出力側の電源ラインに接続された低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と、コンバータの出力側に接続された1つの高耐圧の相間コンデンサと、相間コンデンサの何れか一方の端子とコモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流抽出点との間に設けられたコンデンサと、相間コンデンサからインバータを経由してコモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入された第1コモンモードチョークコイルとを備え、電力変換装置は単相出力を有し、コモンモード電流抽出回路は、2個の巻線がコモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消すように接続された単相リアクトルと、単相リアクトルの2個の巻線の端部にそれぞれ直列に接続された2個のコンデンサとを備え、2個の巻線の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成していることを特徴とする。
また、第4の発明に係るノイズフィルタは、第1〜第3の発明に係るノイズフィルタにおいて、電源から相間コンデンサに至る経路またはコモンモード電流抽出回路から負荷に至る経路の少なくとも1つに、さらに、第2コモンモードチョークコイルを挿入したことを特徴とする。
また、第5の発明に係るノイズフィルタは、第1〜第4の発明に係るノイズフィルタにおいて、電力変換装置の入力側の電源ラインにノーマルモードノイズ除去用相間コンデンサをさらに接続したことを特徴とする。
第1の発明に係るノイズフィルタによれば、第1コモンモードチョークコイルによって電力変換装置で発生されるコモンモード電流が低減するのに加え、電源ラインに流れ出るコモンモード電流の殆どはインピーダンスの低いコモンモード電流抽出回路と相間コンデンサとで形成される回路を流れるため、アースや電源にはコモンモード電流は殆ど流れない。その結果、電源でのEMIノイズの低減に加えて、漏れ電流も大幅に低減できる。また、単相出力の電力変換装置において、三相の場合と同様アースや電源に流れるコモンモード電流を低減できる。
第2の発明に係るノイズフィルタによれば、相間コンデンサをコンバータの出力側に設けたので、コモンモード電流抽出回路から相間コンデンサに流れるコモンモード電流がコンバータでブロックされて電源に回りこむのを防ぐことができる。その結果、コモンモード電流抽出回路から取り出されるコモンモード電流が電源に迂回することがなく、電源でのEMIノイズを一層低減させることができる。また、単相出力の電力変換装置において、三相の場合と同様アースや電源に流れるコモンモード電流を低減できる。
第3の発明に係るノイズフィルタによれば、高耐圧が必要な相間コンデンサを1つにしたので、比較的大きな形状を有する相間コンデンサの数を減らすことができる。その結果、ノイズフィルタの小型化を実現できる。また、単相出力の電力変換装置において、三相の場合と同様アースや電源に流れるコモンモード電流を低減できる。
第4の発明に係るノイズフィルタによれば、電源から相間コンデンサに至る経路またはコモンモード電流抽出回路から負荷に至る経路の少なくとも1つにさらに第2コモンモードチョークコイルを挿入したので、コモンモード電流抽出回路と相間コンデンサとから成るコモンモード電流のバイパス回路に対して、電源を通る経路のインピーダンスがさらに大きくなる。その結果、第1〜第2の発明に係るノイズフィルタに比べて、漏れ電流およびEMIノイズをさらに低減できる。
第5の発明に係るノイズフィルタによれば、電力変換装置の入力側の電源ラインにノイズ除去用相間コンデンサをさらに接続したので、電源に流れようとするノーマルモード電流に対して、インピーダンスの低いバイパス回路が形成される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各実施例において、同一または相当する構成要素には同一の符号を付して説明する。また、電力変換装置としてインバータ装置が使用されるものとする。
図1は本発明の実施例1に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動するための駆動回路の構成を示す図である。
インバータ装置は、コンバータ1、インバータ2および平滑コンデンサ3から構成されている。コンバータ1の入力端子は、後述するコモンモードチョークコイル6および電源ラインを介して電源5に接続されている。コンバータ1の出力端子は、インバータ2の入力端子に接続されている。このコンバータ1は、電源5から入力側の電源ラインおよびコモンモードチョークコイル6を介して供給される交流電力を直流電力に変換してインバータ2に送る。
インバータ2の入力端子は、上述したようにコンバータ1の出力端子に接続されている。インバータ2の出力端子は、電源ラインを介して負荷であるモータ4および後述するコモンモード電流抽出回路9に接続されている。インバータ2は、コンバータ1からの直流電力を交流電力に変換し、出力側の電源ラインを介してモータ4に供給する。平滑コンデンサ3は、コンバータ1の出力端子間(インバータ2の入力端子間に等しい)に接続されており、コンバータ1から出力される直流電力を平滑化する。
ノイズフィルタは、コモンモードチョークコイル6、相間コンデンサ7a、7bおよび7c、ならびにコモンモード電流抽出回路9から構成されている。コモンモードチョークコイル6は、3本の電線に対応した3つの巻線6a〜6cが相互に電磁結合してなり、電源5とコンバータ1とを結ぶ電源ラインに直列に挿入されている。
相間コンデンサ7a、7bおよび7cの一方の端子は、電源5とコモンモードチョークコイル6との間で、電源ラインを構成する3本の電線にそれぞれ接続され、他方の端子は1箇所に接続されて中性点を形成している。
コモンモード電流抽出回路9は、インバータ2の出力側の電源ラインに、モータ4に並列になるように接続されている。このコモンモード電流抽出回路9に形成されたコモンモード電流の抽出点は、相間コンデンサ7a、7bおよび7cにより形成される中性点に接続されている。
以上のように構成される駆動回路では、ノーマルモード電流に対するコモンモード電流抽出回路9のインピーダンスは、モータ4の運転周波数およびインバータ装置のキャリア周波数に対して十分大きくなるように設定される。これは、インバータ装置からコモンモード電流抽出回路9に流れ込む無効電流を極力抑えるためである。
一方、コモンモード電流に対しては、コモンモード電流抽出回路9および相間コンデンサ7a、7bおよび7cで形成される回路のインピーダンスが、モータ4、アースおよび電源5から形成される回路のインピーダンスよりも十分低くなるように設定される。
これにより、インバータ装置で発生されたコモンモード電流は、モータ4、アースおよび電源5へではなく、コモンモード電流抽出回路9および相間コンデンサ7a、7bおよび7cで形成される回路に流れる。加えて、コモンモード電流に対して高インピーダンスを示すコモンモードチョークコイル6が相間コンデンサ7a、7b、7cとコモンモード電流抽出回路9との間の電源ラインに取り付けられているので、モータ4からの漏れ電流および電源5でのEMIノイズが大幅に減少する。
なお、図1に示す構成では、コモンモードチョークコイル6は、相間コンデンサ7a、7b、7cとインバータ装置との間に接続されているが、相間コンデンサ7a、7b、7cからインバータ装置を経由してコモンモード電流抽出回路9に至る経路の任意の位置、例えばインバータ2の出力端子とコモンモード電流抽出回路9との間、または、コンバータ1とインバータ2との間に挿入するように構成できる。
図2は本発明の実施例2に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動するための駆動回路の構成を示す図である。
インバータ装置は、コンバータ1、インバータ2および平滑コンデンサ3から構成されている。コンバータ1の入力端子は、電源ラインを介して電源5に接続されている。コンバータ1の出力端子は、後述するコモンモードチョークコイル11を介してインバータ2の入力端子に接続されている。このコンバータ1は、電源5から入力側の電源ラインを介して供給される交流電力を直流電力に変換し、コモンモードチョークコイル11を介してインバータ2に供給する。コモンモードチョークコイル11は2つの巻線11a,11bが相互に電磁結合してなる。
インバータ2の入力端子は、上述したようにコモンモードチョークコイル11を介してコンバータ1の出力端子に接続されている。インバータ2の出力端子は、電源ラインを介して負荷であるモータ4および後述するコモンモード電流抽出回路9に接続されている。インバータ2は、コンバータ1からコモンモードチョークコイル11を介して供給される直流電力を交流電力に変換し、出力側の電源ラインを介してモータ4に供給する。平滑コンデンサ3は、インバータ2の入力端子間に接続されており、コンバータ1からコモンモードチョークコイル11を介して供給される直流電力を平滑化する。
ノイズフィルタは、相間コンデンサ10aおよび10b、コモンモードチョークコイル11、ならびにコモンモード電流抽出回路9から構成されている。相間コンデンサ10aと相間コンデンサ10bとは直列に接続され、コンデンサの出力端子間に接続されている。相間コンデンサ10aと相間コンデンサ10bとの接続点は、中性点を形成している。
コモンモードチョークコイル11は、コンバータ1の出力端子とインバータ2の入力端子とを結ぶラインに直列に挿入されている。
コモンモード電流抽出回路9は、インバータ2の出力側の電源ラインに、モータ4に並列になるように接続されている。このコモンモード電流抽出回路9に形成されたコモンモード電流の抽出点は、相間コンデンサ10aおよび10bにより形成される中性点に接続されている。
なお、図2に示す構成では、コモンモードチョークコイル11は、相間コンデンサ10aおよび10bの出力端子とインバータ2の入力端子との間に接続されているが、相間コンデンサ10aおよび10bからインバータ2を経由してコモンモード電流抽出回路9に至る経路の任意の位置、例えばインバータ2の出力端子とコモンモード電流抽出回路9との間、または、平滑コンデンサ3とインバータ2との間に挿入するように構成できる。
上述した実施例1に係るノイズフィルタが適用された駆動回路では、コモンモード電流抽出回路9から相間コンデンサ7a、7bおよび7cに流れてきたコモンモード電流はその一部が電源5に迂回する。これはコンバータ1の各相には必ず導通していない状態が存在し、その状態では電流の流れが阻止されるためである。例えば、三相入力でR相とS相が導通していてT相が導通していない場合を考える。この場合、相間コンデンサ7a、7bおよび7cを通して電源ラインに流れてきた電流のうちT相の電流はコンバータ1を通過できず、電源5に迂回してR相、S相へ流れてインバータ2に戻る。
これに対し、この実施例2に係るノイズフィルタが適用された駆動回路では、相間コンデンサ10aおよび10bをコンバータ1とインバータ2との間に設けたので、コモンモード電流抽出回路9から相間コンデンサ10aおよび10bへ流れるコモンモード電流は、コンバータ1にブロックされることなく直接にインバータ2に戻る。その結果、コモンモード電流が電源5に迂回することはないので、電源5で観測されるEMIノイズを大幅に低減することができる。
図3は本発明の実施例3に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動するための駆動回路の構成を示す図である。
インバータ装置は、コンバータ1、インバータ2および平滑コンデンサ3から構成されている。コンバータ1の入力端子は、電源ラインを介して電源5に接続されている。コンバータ1の出力端子は、後述するコモンモードチョークコイル11を介してインバータ2の入力端子に接続されている。このコンバータ1は、電源5から入力側の電源ラインを介して供給される交流電力を直流電力に変換し、コモンモードチョークコイル11を介してインバータ2に供給する。
インバータ2の入力端子は、上述したようにコモンモードチョークコイル11を介してコンバータ1の出力端子に接続されている。インバータ2の出力端子は、電源ラインを介して負荷であるモータ4および後述するコモンモード電流抽出回路9に接続されている。インバータ2は、コンバータ1からコモンモードチョークコイル11を介して供給される直流電力を交流電力に変換し、出力側の電源ラインを介してモータ4に供給する。平滑コンデンサ3は、インバータ2の入力端子間に接続されており、コンバータ1からコモンモードチョークコイル11を介して供給される直流電力を平滑化する。
ノイズフィルタは、コモンモード電流抽出回路9、コモンモードチョークコイル11、相間コンデンサ12およびコンデンサ13から構成されている。相間コンデンサ12は、コンバータ1の出力端子間に接続されている。コモンモードチョークコイル11は、コンバータ1の出力端子とインバータ2の入力端子とを結ぶラインに直列に挿入されている。
コモンモード電流抽出回路9は、インバータ2の出力側の電源ラインに、モータ4に並列になるように接続されている。コンデンサ13は、コモンモード電流抽出回路9に形成されたコモンモード電流の抽出点とコンバータ1の負極側の出力端子(インバータ2の負極側の入力端子)との間に接続されている。
なお、図3に示す構成では、コモンモードチョークコイル11は、相間コンデンサ12の出力端子とインバータ2の入力端子との間に接続されているが、相間コンデンサ12からインバータ2を経由してコモンモード電流抽出回路9に至る経路の任意の位置、例えばインバータ2の出力端子とコモンモード電流抽出回路9との間、または、平滑コンデンサ3とインバータ2との間に挿入するように構成できる。
以上のように構成される実施例3に係るノイズフィルタによれば、高耐圧を必要とする相間コンデンサ12が1つで済むのでノイズフィルタを安価に構成できる。また、コンデンサ13としては低い耐圧の小型のコンデンサを用いることができるため、ノイズフィルタを全体として小型化できる。
図4は本発明の実施例4に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動するための駆動回路の構成を示す図である。
この駆動回路は、図2に示した実施例2に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動する駆動回路において、電源5とコンバータ1とを結ぶ電源ラインにコモンモードチョークコイル14が挿入されて構成されている。
コモンモードチョークコイル14は、3つの巻線14a〜14cが電磁結合してなり、モータ4、アースおよび電源5から形成される漏れ電流の経路のインピーダンスを高める働きをする。
この実施例4に係るノイズフィルタによれば、モータ4からの漏れ電流および電源5でのEMIノイズを、実施例2に係るノイズフィルタに比べて、さらに低減させることができる。
なお、図4に示す構成では、電源5から相間コンデンサ10aおよび10bに至る経路にコモンモードチョークコイル14を挿入したが、このコモンモードチョークコイル14は、コモンモード電流抽出回路9からモータ4に至る経路に挿入するように構成できる。あるいは、コモンモードチョークコイルを、電源5から相間コンデンサ10aおよび10bに至る経路およびコモンモード電流抽出回路9からモータ4に至る経路の双方に挿入するように構成できる。
また、図1に示した実施例1に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動する駆動回路においては、電源5から相間コンデンサ7a、7bおよび7cに至る経路およびコモンモード電流抽出回路9からモータ4に至る経路の少なくとも1つにコモンモードチョークコイルを挿入するように構成できる。また、図3に示した実施例3に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動する駆動回路においては、電源5から相間コンデンサ12に至る経路およびはコモンモード電流抽出回路9からモータ4に至る経路の少なくとも1つにコモンモードチョークコイルを挿入するように構成できる。
図5は本発明の実施例5に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動するための駆動回路の構成を示す図である。
この駆動回路は、図2に示した実施例2に係るノイズフィルタが適用されたインバータ装置で負荷を駆動する駆動回路において、電源5とコンバータ1とを結ぶ電源ラインを構成する3本の電線に相間コンデンサ15a、15bおよび15cの一方の端子がそれぞれ接続され、相間コンデンサ15a、15bおよび15cの他方の端子は1箇所に接続されて構成されている。相間コンデンサ15a、15bおよび15cは電源5へ流れるノーマルモード電流の高周波成分をバイパスする役割を果たす。
この実施例5に係るノイズフィルタによれば、ノーマルモードノイズは電源5まで伝導しないので、電源5でのEMIノイズを低減させることができる。
なお、この実施例5に係るノイズフィルタでは、電源5からコンバータ1に至る経路に相間コンデンサ15a、15bおよび15cを接続したが、実施例1〜実施例4に係るノイズフィルタにおいても、電源5からコンバータ1に至る経路に相間コンデンサ15a、15bおよび15cを接続するように構成できる。これらの場合も、上述した効果と同様の効果を奏する。
図6は本発明の実施例6に係るノイズフィルタを構成するコモンモード電流抽出回路9の構造を示す図である。
このコモンモード電流抽出回路9は、三相リアクトル16とコンデンサ17a、17bおよび17cとから構成されている。三相リアクトル16を構成する三脚鉄心16a1〜16c1には3つの巻線16a2〜16c2がそれぞれ同じ方向に巻きつけられる。3つの巻線16a2〜16c2の一方の端部はインバータ2の出力側の電源ラインに接続されたコンデンサ17a、17bおよび17cにそれぞれ接続され、3つの巻線16a2〜16c2の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成している。
このように構成される三相リアクトル16は、ノーマルモード電流に対しては各相で発生される磁束は互いに強めあうため、大きなインダクタンスを表す。一方、各相を流れるコモンモード電流は鉄心のそれぞれの脚に同じ方向に同じ大きさの磁束を発生する。このため鉄心内の磁束はバランスして変化せず、コモンモード電流に対してはインダクタンスを表さない。その結果、このコモンモード電流抽出回路9には主にコモンモード電流だけが流れ、電源ラインから流れ込むコモンモード電流はコモンモード電流の抽出点から流れ出す。
この実施例6に係るノイズフィルタによれば、コモンモード電流抽出回路9の三相リアクトル16は、ノーマルモード電流に対しては大きなインダクタンスを示すため、電力変換装置からの無効電流はほとんど流れない。その一方、コモンモード電流に対して殆どインダクタンスを持たないため、コモンモード電流だけを選択的に抽出することが可能となる。
なお、モータ4を駆動する低周波のノーマルモード電流に対して三相リアクトル16だけで大きなインピーダンスを確保しようとするとコモンモード電流抽出回路9は非常に大きなものとなってしまい実用的ではない。コンデンサ17a、17bおよび17cはこのような低周波のノーマルモード電流をカットする。この構成により、コモンモード電流抽出回路9を実用的な大きさに抑えることができる。
また、共振による障害を避けるために、ノーマルモード電流に対する三相リアクトル16とコンデンサ17a、17bおよび17cとの共振周波数は、モータ4の運転周波数よりも高く、逆にインバータ装置のスイッチング周波数よりも低く設定される。また、この共振周波数が高い場合に、三相リアクトル16の鉄心が磁気飽和しにくくなることから、小型化を図るにはスイッチング周波数を高くすることが好ましい。
また、三相リアクトル16には実際には漏れインダクタンスが存在するため、これがコモンモード電流に対して作用する。この漏れインダクタンスとコンデンサ17a、17bおよび17c、ならびにコモンモード電流抽出回路9のコモンモード電流の抽出点に接続されるコンデンサとで形成される経路のLC共振の周波数は、最も低減したい漏れ電流およびEMIノイズの周波数に設定すれば、漏れ電流およびEMIノイズのより大きな低減効果が発揮される。
なお、図6に示す三相リアクトル16とコンデンサ17a,17b,17cとを入れ換えても、同様な効果が得られるのは勿論である。
図7は本発明の実施例7に係るノイズフィルタを構成するコモンモード電流抽出回路9の構造を示す図である。
このコモンモード電流抽出回路9は、3個の単相リアクトル18a、18bおよび18cとコンデンサ17a、17bおよび17cから構成されている。単相リアクトル18aは、鉄心18a3を介して電磁結合する2つの巻線18a1,18a2からなる。単相リアクトル18bは、鉄心18b3を介して電磁結合する2つの巻線18b1,18b2からなる。単相リアクトル18cは、鉄心18c3を介して電磁結合する2つの巻線18c1,18c2からなる。巻線18a1と巻線18c2とが直列に接続され、巻線18b1と巻線18a2とが直列に接続され、巻線18c1と巻線18b2とが直列に接続されている。
即ち、3個の単相リアクトル18a、18bおよび18cの各々の巻線は、三相の中の任意の2つの相の組み合わせに属する2つの巻線が直列に接続されて3個の巻線対を形成し、コモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消しあって各単相リアクトル18a、18bおよび18cがインダクタンスを示さないようになっている。
3個の巻線対の一方の端部はコンデンサ17a、17bおよび17cにそれぞれ接続され、他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成している。
以上のように構成されたコモンモード電流抽出回路9が含まれる本発明の実施例7に係るノイズフィルタによれば、実施例6に係るノイズフィルタと同様の作用および効果を奏する。さらに、コモンモード電流抽出回路9を単相リアクトル18a、18bおよび18cで構成した場合、2つの巻線を同一鉄心上に巻くなどして漏れインダクタンスを極力抑えることも可能となり、コモンモード電流抽出回路9の性能をより一層向上させることができる。
図8は本発明の実施例8に係るノイズフィルタを構成するコモンモード電流抽出回路9の構造を示す図である。
このコモンモード電流抽出回路9は、単相リアクトル19とコンデンサ20aおよび20bから構成されている。単相リアクトル19は、コモンモード電流に対してインダクタンスを示さないように巻線が巻回されている。そして、2つの巻線の一方の端部はコンデンサ20aおよび20bにそれぞれ接続され、他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成している。単相リアクトル19は、鉄心19cを介して電磁結合する2つの巻線19a,19bからなる。2つの巻線19a,19bは、互いに逆相電圧が発生するように巻回されている。
以上のように構成されたコモンモード電流抽出回路9が含まれる本発明の実施例8に係るノイズフィルタによれば、実施例6および実施例7に係る三相のノイズフィルタと同様の作用および効果を奏する。
本発明は、コンバータとインバータとを含むインバータ装置に適用可能である。
1 コンバータ
2 インバータ
3 平滑コンデンサ
4 モータ
5 電源
6 コモンモードチョークコイル
7a、7b、7c 相間コンデンサ
8 接地コンデンサ
9 コモンモード電流抽出回路
10a、10b 相間コンデンサ
11 コモンモードチョークコイル
12 相間コンデンサ
13 コンデンサ
14 コモンモードチョークコイル
15a、15b、15c 相間コンデンサ
16 三相リアクトル
17a、17b、17c コンデンサ
18a、18b、18c 単相リアクトル
19 単相リアクトル
20a、20b コンデンサ
2 インバータ
3 平滑コンデンサ
4 モータ
5 電源
6 コモンモードチョークコイル
7a、7b、7c 相間コンデンサ
8 接地コンデンサ
9 コモンモード電流抽出回路
10a、10b 相間コンデンサ
11 コモンモードチョークコイル
12 相間コンデンサ
13 コンデンサ
14 コモンモードチョークコイル
15a、15b、15c 相間コンデンサ
16 三相リアクトル
17a、17b、17c コンデンサ
18a、18b、18c 単相リアクトル
19 単相リアクトル
20a、20b コンデンサ
Claims (5)
- 電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、
前記電力変換装置の出力側の電源ラインに接続されたコモンモード電流に対して低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と、
前記電力変換装置の入力側の電源ラインに接続された相間コンデンサと、
前記相間コンデンサから前記電力変換装置を経由して前記コモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入された第1コモンモードチョークコイルとを備え、
前記コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流の抽出点は前記相間コンデンサにより形成される中性点に接続され、
前記電力変換装置は単相出力を有し、
前記コモンモード電流抽出回路は、
2個の巻線がコモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消すように接続された単相リアクトルと、
前記単相リアクトルの2個の巻線の端部にそれぞれ直列に接続された2個のコンデンサとを備え、
前記2個の巻線の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成していることを特徴とするノイズフィルタ。 - 入力側の電源ラインからの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、該コンバータから出力される直流電力を交流電力に変換して出力側の電源ラインに出力するインバータとを備えた電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、
前記出力側の電源ラインに接続された低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と、
前記コンバータの出力側に接続された、2個の直列接続された相間コンデンサと、
前記相間コンデンサから前記インバータを経由して前記コモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入された第1コモンモードチョークコイルとを備え、
前記コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流抽出点は前記2個の相間コンデンサの接続点に形成される中性点に接続され、
前記電力変換装置は単相出力を有し、
前記コモンモード電流抽出回路は、
2個の巻線がコモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消すように接続された単相リアクトルと、
前記単相リアクトルの2個の巻線の端部にそれぞれ直列に接続された2個のコンデンサとを備え、
前記2個の巻線の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成していることを特徴とするノイズフィルタ。 - 入力側の電源ラインからの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、該コンバータから出力される直流電力を交流電力に変換して出力側の電源ラインに出力するインバータとを備えた電力変換装置で発生されるEMIノイズを抑制するノイズフィルタであって、
前記出力側の電源ラインに接続された低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と、
前記コンバータの出力側に接続された1つの高耐圧の相間コンデンサと、
前記相間コンデンサの何れか一方の端子と前記コモンモード電流抽出回路に形成されたコモンモード電流抽出点との間に設けられたコンデンサと、
前記相間コンデンサから前記インバータを経由して前記コモンモード電流抽出回路に至る経路の任意の位置に直列に挿入された第1コモンモードチョークコイルと、
を備え、
前記電力変換装置は単相出力を有し、
前記コモンモード電流抽出回路は、
2個の巻線がコモンモード電流に対して鉄心の磁束を打ち消すように接続された単相リアクトルと、
前記単相リアクトルの2個の巻線の端部にそれぞれ直列に接続された2個のコンデンサとを備え、
前記2個の巻線の他方の端部は1箇所で接続されてコモンモード電流の抽出点を形成していることを特徴とするノイズフィルタ。 - 電源から前記相間コンデンサに至る経路または前記コモンモード電流抽出回路から負荷に至る経路の少なくとも1つに、さらに、第2コモンモードチョークコイルを挿入したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のノイズフィルタ。
- 前記電力変換装置の入力側の電源ラインにノーマルモードノイズ除去用相間コンデンサをさらに接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のノイズフィルタ。
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