JP2009148132A - 撥油膜形成方法およびモータの製造方法、並びに、モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】流体動圧軸受機構を構成する部品に撥油膜を形成する際に、部品を短時間にて加熱する。
【解決手段】潤滑油の界面の上方に位置する予定のシャフト32の凹部322に撥油剤が全周に亘って塗布され、シャフト32は加熱装置の誘導コイルに近接して配置される。誘導コイルには周波数が15kHzの交流電流が供給されシャフト32が誘導加熱され、これにより、撥油剤が乾燥してシャフト32の凹部322に撥油膜が形成される。15kHzの周波数の誘導加熱を利用することにより、シャフト32に歪みを生じることなく短時間で加熱を行なって撥油膜を形成することができる。
【選択図】図3
【解決手段】潤滑油の界面の上方に位置する予定のシャフト32の凹部322に撥油剤が全周に亘って塗布され、シャフト32は加熱装置の誘導コイルに近接して配置される。誘導コイルには周波数が15kHzの交流電流が供給されシャフト32が誘導加熱され、これにより、撥油剤が乾燥してシャフト32の凹部322に撥油膜が形成される。15kHzの周波数の誘導加熱を利用することにより、シャフト32に歪みを生じることなく短時間で加熱を行なって撥油膜を形成することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、モータを製造する技術に関連し、特に、モータの部品に撥油膜を形成する技術、モータの部品を接着剤を用いて組み立てる技術、および、モータの回路基板の接合部を封止する技術に関する。
従来より、スピンドルモータ(以下、「モータ」という。)に流体動圧軸受機構が採用される場合、流体動圧軸受機構内の潤滑油と外気との境界がテーパ状の間隙内に形成されることにより潤滑油が漏れ出すことが防止される。このような構造の流体動圧軸受機構では、通常、潤滑油の液面近傍の部位に撥油剤が塗布されて撥油膜が形成される。特許文献1では、撥油剤を溶剤に溶解させた撥油剤溶液をシャフトに塗布した後、オーブン内で加熱することにより、溶媒を除去して撥油膜を形成する技術が開示されている。
また、モータでは、モータを構成する様々な部材の固定に接着剤が使用されており、例えば、特許文献2では、アウターロータ型のスピンドルモータにおいて、回転駆動用のマグネットがロータフレームの内周面に接着されており、接着剤としてエポキシ系常温速硬化型、一液性エポキシ接着剤等の高反応型接着剤が用いられ、高周波誘導加熱装置にてロータフレームが加熱されることにより接着剤が硬化される。特許文献3では、ステータコア(電機子)またはフレーム(モータのベース部)のステータコアが取り付けられる予定の固定部に接着剤が塗布され、ステータコアが固定部に取り付けられた後、ステータコアに巻線電流を流して導線を発熱させ、この熱を利用して接着剤の硬化が行われる。
特開2004−289957号公報
特開2006−191735号公報
特開2004−15955号公報
ところで、撥油剤が塗布されたモータの複数の部品をオーブン内で加熱する場合、昇温に時間を要することから生産性が低下するとともに製造の自動化の障害となる。また、設備も大掛かりなものとなる。モータの部品を熱硬化性の接着剤を利用して固定する場合においても、部品をオーブン内にて加熱する際に時間が必要となり、製造の自動化の障害となる。
一方、モータのベース部に取り付けられる回路基板は絶縁性を確保するために接合部が樹脂にて封止される場合があり、流動性の低い樹脂が利用される際にはベース部に予備加熱が施される。しかし、ホットプレートを利用するベース部の予備加熱においても昇温に時間が必要となる。
また、特許文献2に示されるように高周波加熱を利用する場合、加熱される部品に発生する渦電流が表面に集中して表面のみが局所的に加熱されることにより、部品内部と表面との間に急峻な温度差が生じて部品に歪み(部品のよじれや部品の寸法の変化)が発生する。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、従来オーブンやホットプレート等による加熱を利用したモータの部品への撥油膜の形成、接着剤によるモータの部品同士の固定、および、回路基板の接合部の封止のための回路基板の予熱加熱を短時間かつ低コストにて行うこと目的とし、加熱によるモータの部品の歪みを低減することも目的としている。
請求項1に記載の発明は、モータ用の流体動圧軸受機構を構成する金属部品に撥油膜を形成する撥油膜形成方法であって、前記金属部品上の塗布領域に流動性を有する撥油剤を塗布する工程と、前記金属部品に誘導コイルを近接させる工程と、前記誘導コイルに5kHz以上100kHz以下の交流電流を供給して前記金属部品を誘導加熱することにより前記撥油剤を前記金属部品に定着させる工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、前記金属部品がシャフトであり、前記塗布領域が前記シャフトの外側面において中心軸を中心とする環状の領域である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、前記金属部品がスリーブであり、前記塗布領域が前記スリーブの一の端面である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、前記金属部品が、多孔質のスリーブの少なくとも外側面を囲むスリーブハウジングであり、前記塗布領域が前記スリーブハウジングの外側面において中心軸を中心とする環状の領域である。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、前記金属部品が中央にシャフトが取り付けられるロータハブであり、前記塗布領域が、前記ロータハブが中心軸近傍に有する円筒部の下部に位置する。
請求項6に記載の発明は、電動式のモータであって、請求項1ないし5のいずれかに記載の撥油膜形成方法にて撥油膜が形成された金属部品を備える流体動圧軸受機構と、ステータ部と、前記流体動圧軸受機構により前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部とを備える。
請求項7に記載の発明は、モータの製造方法であって、モータの構成部品であり、少なくとも一方が金属製である2つの部品の少なくとも一方に熱硬化性の接着剤を塗布する工程と、前記接着剤を介在させつつ前記2つの部品を互いに接触させる工程と、前記2つの部品に誘導コイルを近接させる工程と、前記誘導コイルに5kHz以上100kHz以下の交流電流を供給して誘導加熱により前記接着剤を間接的に加熱して硬化させる工程とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記2つの部品の一方が、前記モータのステータ部のベース部であり、他方が、前記ベース部上に取り付けられてロータ部の界磁用磁石との間に磁気的吸引力を発生するスラストヨークである。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記2つの部品の一方が電機子であり、他方が、前記電機子に挿入される円筒部を中央に有するベース部である。
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記2つの部品の一方がスリーブまたはスリーブの外側面を覆う略円筒状のスリーブハウジングであり、他方が、前記スリーブまたは前記スリーブハウジングの開口を塞ぐシールキャップである。
請求項11に記載の発明は、請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記2つの部品の一方がシャフトであり、他方が、中央に前記シャフトが取り付けられるロータハブである。
請求項12に記載の発明は、電動式のモータであって、界磁用磁石を有するロータ部と、電機子を有するステータ部と、前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構とを備え、前記ロータ部、前記ステータ部および前記軸受機構が、請求項7ないし11のいずれかに記載のモータの製造方法により接着固定された前記2つの部品を含む。
請求項13に記載の発明は、モータの製造方法であって、ステータ部の金属製のベース部に取り付けられた電機子の引出線を、前記ベース部に形成された孔を経由して前記ベース部の前記電機子とは反対側の面に取り付けられた基板に接合する工程と、前記ベース部に誘導コイルを近接させる工程と、前記誘導コイルに5kHz以上100kHz以下の交流電流を供給して誘導加熱により前記ベース部を予備加熱する工程と、前記引出線と前記基板との間の接合部に流動性を有する樹脂材料を塗布する工程と、前記樹脂材料を硬化させて前記接合部を封止する工程とを備える。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のモータの製造方法であって、前記樹脂材料が紫外線硬化樹脂であり、前記接合部を封止する工程において、前記樹脂材料に紫外線が照射される。
請求項15に記載の発明は、電動式のモータであって、界磁用磁石を有するロータ部と、電機子を有するステータ部と、前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構とを備え、請求項13または14に記載に記載のモータの製造方法により、前記ステータ部の金属製のベース部に取り付けられた前記電機子の引出線が、前記ベース部に形成された孔を経由して前記ベース部の前記電機子とは反対側の面に取り付けられた基板に接合されるとともに、接合箇所が樹脂材料にて封止されている。
請求項1ないし6の発明では、誘導加熱を利用することにより、流体動圧軸受機構を構成する金属部品への撥油剤の定着を短時間にて行うことができる。また、交流電流の周波数を5kHz以上100kHz以下とすることにより、誘導加熱の際に金属部品に生じる歪みを低減することができるとともに、加熱装置に安価な回路を利用することができる。
請求項7ないし12の発明では、誘導加熱を利用することにより、モータの2つの部品に介在する接着剤を短時間にて硬化させることができる。また、交流電流の周波数を5kHz以上100kHz以下とすることにより、誘導加熱の際に部品に生じる歪みを低減することができるとともに、加熱装置に安価な回路を利用することができる。
請求項13ないし15の発明では、誘導加熱を利用することにより、短時間にてベース部に予備加熱を行うことができる。また、交流電流の周波数を5kHz以上100kHz以下とすることにより、誘導加熱の際にベース部に生じる歪みを低減することができるとともに、加熱装置に安価な回路を利用することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電動式のスピンドルモータ(以下、「モータ」という。)を備える記録ディスク駆動装置1の縦断面図である。記録ディスク駆動装置1は情報を記録する円板状の記録ディスク11、記録ディスク11に対する情報の読み出しまたは書き込み(読み出しおよび書き込み、または、読み出しのみ)を行うアクセス部12、記録ディスク11を回転する電動式のモータ2、並びに、記録ディスク11、アクセス部12およびモータ2を内部空間に収容して外部から隔離するハウジング13を備える。
ハウジング13は上部に開口を有するとともにモータ2およびアクセス部12が内側の底面に取り付けられる無蓋箱状の第1ハウジング部材131、並びに、第1ハウジング部材131の開口を覆うことにより内部空間133を形成する板状の第2ハウジング部材132を備える。記録ディスク駆動装置1では、第1ハウジング部材131に第2ハウジング部材132が接合されてハウジング13が形成され、内部空間133は塵や埃が極度に少ない清浄な空間とされる。
記録ディスク11はモータ2の上側に載置されてクランパ14および環状のスペーサ313によりモータ2に固定される。アクセス部12は記録ディスク11に近接して情報の読み出しまたは書き込みを磁気的に行うヘッド121、ヘッド121を支持するアーム122、並びに、アーム122を移動することによりヘッド121を記録ディスク11およびモータ2に対して相対的に移動するヘッド移動機構123を有する。これらの構成により、ヘッド121は回転する記録ディスク11に近接した状態で記録ディスク11上の必要な位置にアクセスし、情報の読み出しまたは書き込みを行う。
図2はモータ2の縦断面図であり、モータ2に固定される記録ディスク11およびスペーサ313を二点鎖線にて示している。モータ2はアウターロータ型のモータであり、回転組立体であるロータ部3および固定組立体であるステータ部4を備える。ロータ部3は、潤滑油を利用した流体動圧軸受機構5(以下、「軸受機構5」という。)を介してモータ2の中心軸J1を中心にステータ部4に対して回転可能に支持される。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってロータ部3側を上側、ステータ部4側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ロータ部3は、略円板状のロータハブ31、ロータハブ31の中央に固定されるシャフト32、ロータハブ31に取り付けられて中心軸J1の周囲に配置される界磁用磁石33、および、ロータハブ31の外周から下側に突出する略円筒状であって内側面に界磁用磁石33が取り付けられるヨーク34を備える。ロータハブ31はステンレス鋼により形成されており、ロータハブ31には2枚の記録ディスク11が環状のスペーサ313を挟んで円筒部312の外側面に嵌合されて固定される。
シャフト32はステンレス鋼により形成されており、ロータハブ31の中央の開口311に圧入および接着により固定される。シャフト32の下側の先端部には、略円環状のスラストプレート321が取り付けられる。界磁用磁石33は、多極着磁された円環状の磁石であり、後述する電機子42との間で中心軸J1を中心とする回転力(トルク)を発生する。
ステータ部4は、中央に穴部411が形成されたベース部であるベースブラケット41、および、穴部411の周囲のホルダ412に取り付けられた電機子42を備える。ベースブラケット41はアルミニウム合金により形成され、穴部411には有底円筒状のスリーブ部51が挿入されて熱硬化性の接着剤により固定されている。電機子42は複数の珪素鋼板を積層してなるコア、および、コアの複数のティースに巻回されるコイルにより形成される。
スリーブ部51は、中心軸J1を中心とする略円筒状でありステンレス鋼により形成されるスリーブ511およびスリーブ511の底部側の開口を塞ぐシールキャップ512を備え、スリーブ511およびシールキャップ512内にシャフト32およびスラストプレート321が保持される。スリーブ部51内では、スリーブ511の内側面とシャフト32の外側面との間、スリーブ511とスラストプレート321の上面および外側面との間、並びに、シールキャップ512の上面とシャフト32およびスラストプレート321の下面との間に僅かな間隙が形成され、当該間隙に潤滑油が連続して充填される。これにより、モータ2ではスリーブ511、シールキャップ512、シャフト32、スラストプレート321および潤滑油により軸受機構5が構成される。
図3はスリーブ511の上部近傍を拡大して示す図である。スリーブ511の内側面の上部は上方に向かって径が漸次増大する傾斜面5111とされ、傾斜面5111とシャフト32の外側面との間に上方に向かって幅が漸次増大するテーパ間隙513が形成される。さらに、スリーブ511の上面5112、および、シャフト32の外側面の中心軸J1を中心とする環状の凹部322にそれぞれ撥油剤が塗布されて撥油膜が形成されており、テーパ間隙513内に界面が形成されるテーパシールおよび撥油膜により潤滑油の流出が防止される。
図2に示すスリーブ511のスラストプレート321よりも上側の内側面には、潤滑油に流体動圧を発生するための溝(例えば、ヘリングボーン溝)が形成されており、シャフト32の外側面とスリーブ511の内側面との間にてラジアル軸受部が構成される。なお、流体動圧を発生するための溝はシャフト32の外側面に設けられてもよい。スラストプレート321の上下面には、ロータ部3の回転時に潤滑油に対して中心軸J1に向かう圧力を発生するための溝(例えば、スパイラル状の溝)が形成されており、スラストプレート321の上面と当該上面に対向するスリーブ511の面との間、および、スラストプレート321の下面とシールキャップ512の上面との間にてスラスト軸受部が構成される。
モータ2では、軸受機構5のスラスト軸受部およびラジアル軸受部によりシャフト32がスリーブ部51に対して潤滑油を介して非接触にて支持され、ロータ部3およびロータ部3に取り付けられる記録ディスク11がステータ部4に対して高精度かつ、低騒音にて回転される。
次に、シャフト32に撥油膜を形成する方法について図4を参照しつつ説明する。まず、シャフト32の塗布領域である凹部322(図3参照)に流動性を有する撥油剤が全周に亘って塗布される(ステップS11)。凹部322は、モータ2が組み立てられる際に、図3に示すようにテーパ間隙513内に形成される潤滑油の界面よりも僅かに上方に位置する。撥油剤は正確に凹部322のみに塗布される必要はなく、凹部322よりも上方の領域(ロータハブ31の開口311に接する予定の領域)に僅かにはみ出して塗布されてもよい。また、撥油剤としてはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂類がフッ素化合物系溶剤に溶解されたものが利用される。
次に、シャフト32が加熱装置に載置される。図5および図6は加熱装置9に対するシャフト32の配置を示す平面図および正面図である。加熱装置9は、いわゆるIH(induction heating)装置であり、交流電流を発生する交流回路91および交流回路91に接続される誘導コイル92を備える。図6に示すように、誘導コイル92は巻数が3であり、シャフト32は誘導コイル92の中心軸J2に沿って誘導コイル92の下側に近接して配置される(ステップS12)。実際には誘導コイル92は絶縁樹脂により覆われている。加熱装置9の回路構造については後述する。
誘導コイル92には交流回路91から周波数が15kHzの交流電流が供給され、誘導コイル92により発生する磁束によりシャフト32内に渦電流が発生してシャフト32が誘導加熱される(ステップS13)。その結果、撥油剤が乾燥し、撥油剤がシャフト32の凹部322に定着する(すなわち、凹部322に撥油膜が形成される。)。例えば、シャフト32を120℃に加熱した場合、撥油剤は数秒で定着する。なお、図7に示すように、複数のシャフト32が誘導コイル92の下側に配置されて一度に加熱され、複数のシャフト32に撥油膜が同時に形成されてもよい。
図8は加熱装置9の回路の概略を示す図である。交流回路91は電源部911、交流電流を発生する交流発生部912および交流電流の電圧を変更する変圧部913を備える。電源部911は直流電源9111を備え、直流電源9111には電源コンデンサ9112が並列に接続される。交流発生部912は4つのトランジスタ9121,9122,9123,9124を備え、トランジスタ9121〜9124としては市販の汎用トランジスタであるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)が利用される。
交流発生部912では、トランジスタ9121とトランジスタ9122とが直列に接続され、トランジスタ9123とトランジスタ9124とが直列に接続され、トランジスタ9121,9122とトランジスタ9123,9124とが並列に接続される。また、トランジスタ9121,9122の間およびトランジスタ9123,9124の間に変圧部913の入力側のコイル9131の端子がそれぞれ接続される。
トランジスタ9121,9124のゲート部は交流電源915の一方の電極に接続され、同様に、トランジスタ9122,9123のゲート部は交流電源915の他方の電極に接続される。交流電源915からは周波数が15kHzの交流電流が交流発生部912に供給され、トランジスタ9121、変圧部913のコイル9131およびトランジスタ9124を順に流れる電流とトランジスタ9122、コイル9131およびトランジスタ9123を順に流れる電流とが交互に切り替えられる。これにより、電源部911からの直流電流が交流電流に変換される。なお、交流発生部912に並列にスピードアップコンデンサ9125が接続されることにより、交流発生部912ではスイッチングが高速に行われる。
交流発生部912にて発生した交流は変圧部913にて電圧が増大されて誘導コイル92に供給される。誘導コイル92はコンデンサ914と共に共振回路を形成しており、交流電流の発生に伴うノイズが除去される。加熱装置9では、トランジスタ9121〜9124を利用して簡易な構造で交流電流を発生する回路が構成されるため、パワーMOSトランジスタ(power metal oxide semiconductor transistor)等の大電流に対応するために多数のトランジスタを並列に接続する必要のあるものに比べて安価に交流回路91が製作される。
次に、スリーブ511に撥油膜を形成する方法について図4を参照しつつ説明する。スリーブ511の撥油剤の塗布領域は、図9に示すスリーブ511の上面5112であり、シャフト32(図5参照)に撥油膜を形成する工程と同様に、まず、流動性を有する撥油剤(シャフト32に塗布する撥油剤と同様のもの)が上面5112に塗布され(ステップS11)、図10に示すように、スリーブ511が誘導コイル92の中心軸J2に沿って誘導コイル92の下側に近接して配置される(ステップS12)。
誘導コイル92には交流回路91(図5参照)から周波数が15kHzの交流電流が供給され、誘導コイル92により発生する磁束によりスリーブ511内部の深い部位まで渦電流が発生してスリーブ511全体が誘導加熱される(ステップS13)。その結果、撥油剤が乾燥してスリーブ511の上面5112に定着する(すなわち、上面5112に撥油膜が形成される。)。スリーブ511に撥油膜を形成する工程においても、シャフト32の場合と同様に複数のスリーブ511が一度にまとめて加熱されて複数のスリーブ511に撥油膜が同時に形成されてもよい(第2および第3の実施の形態に係る金属部品においても同様)。
以上、第1の実施の形態に係るモータ2の構造、並びに、シャフト32およびスリーブ511に撥油膜を形成する方法について説明したが、撥油膜の形成では誘導コイル92による誘導加熱を利用することにより、オーブン等を使用して加熱する場合(例えば、120℃まで昇温するのに1時間程度要する。)に比べて軸受機構5のシャフト32およびスリーブ511への撥油剤の定着を短時間にて行うことができる。特に、複数のシャフト32や複数のスリーブ511が一度に加熱される場合はさらに速やかに加熱することができる。また、加熱を速やかに行うことにより、製造設備の自動化も容易となる(以下の実施の形態においても同様)。
加熱装置9では周波数が15kHzの交流電流が利用されるが、他の周波数が採用されてもよく、シャフト32およびスリーブ511の表面のみの加熱を防止するとともに短時間にてシャフト32およびスリーブ511を十分に加熱するために交流電流の周波数は5kHz以上100kHz以下の範囲から選択される。好ましくは周波数は5kHz以上20kHz以下とされる。これにより、シャフト32およびスリーブ511の表面のみに渦電流が集中して発生することが防止され、表面と内部との間の急峻な温度差が回避されるため、加熱により生じるシャフト32およびスリーブ511の歪みが低減される。さらに、加熱装置9では、誘導加熱の際に一般的に利用される交流の周波数うち比較的低い周波数が利用されるため、電磁波(ノイズ)による周辺機器への影響が低減される。
図11は第2の実施の形態に係るモータ2aの断面図である。モータ2aは第1の実施の形態に係るモータ2と同様に、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクを回転するアウターロータ型のモータであり、回転組立体であるロータ部3aおよび固定組立体であるステータ部4aを備える。また、ロータ部3aは、潤滑油を利用した流体動圧軸受機構5a(以下、「軸受機構5a」という。)を介して、モータ2aの中心軸J1を中心にステータ部4aに対して回転可能に支持される。
モータ2aは、モータ2のロータハブ31、シャフト32、ベースブラケット41およびスリーブ部51とは形状または構造が異なるロータハブ35、シャフト36、ベースプレート43およびスリーブ部52を備え、ステータ部4aはベースプレート43上に後述のスラストヨーク44をさらに備える。ベースプレート43はアルミニウム合金により形成され、モータ2aが搭載される記録ディスク駆動装置のハウジングの一部となっており、ベースプレート43上にはアクセス部(図1の符号12参照)等の機構が取り付けられる。他の構造はモータ2とほぼ同様であり、同様の構成には同符号を付している。
ロータハブ35は中央にシャフト36が圧入および接着にて取り付けられる略有蓋円筒状であり、ステンレス鋼により形成される。ロータハブ35の中心軸J1を中心として広がる円板部351では、中心軸J1近傍(より正確には、スリーブ部52のスリーブ521の外周近傍)において円板部351の下面から下側(ステータ部4a側)に向かって突出する円筒部352が設けられる。シャフト36は両端に開口を有する円筒状であり、シャフト36の内側面には全長亘ってネジ溝が形成されており、シャフト36の上端および下端にはそれぞれネジ361およびスラストプレート362が螺合により取り付けられる。
ベースプレート43の中央には、穴部431が形成されており、穴部431にスリーブ521が固定され、穴部431の周囲の円筒状の部位であるホルダ432の外側面に電機子42が圧入および接着にて固定される。ホルダ432の外側には下方へと窪む凹部433が形成され、凹部433の底面4331にベースプレート43を貫通する貫通孔4332が設けられる。また、ベースプレート43の裏面461(電機子42に対向する面とは反対側の面)には貫通孔4332に接するようにフレキシブル回路基板8(以下、「基板8」という。)が取り付けられる。ベースプレート43の基板8が取り付けられる領域(以下、「基板取付領域4611」という。)は周囲の領域よりも上方に窪んでいる。
ベースプレート43では、電機子42の引出線が貫通孔4332に取り付けられたブッシュ45を介して基板8に接合される。基板8と電機子42の引出線との間の接合箇所である接合部81は樹脂材料72により封止されて周囲から絶縁され、樹脂材料72はベースプレート43の最下面よりも下側に突出しないように設けられる。
また、ベースプレート43の底面4331上に取り付けられる環状のスラストヨーク44は貫通孔4332よりも径方向外方に位置してロータ部3aの界磁用磁石33と対向し、熱硬化性の接着剤により接着固定される。スラストヨーク44は珪素鋼板により形成され、界磁用磁石33との間に磁気的吸引力を発生し、これにより、ロータ部3aが下側(ステータ部4a側)に向かう力を受ける。
スリーブ部52は、中心軸J1を中心とする略円筒状のスリーブ521およびスリーブ521の底部側の開口を塞ぐ略円板状のシールキャップ522を備え、スリーブ521およびシールキャップ522はステンレス鋼により形成される。図12に示すように、スリーブ521の下部には大きな径の凹部が設けられ、当該凹部の内側には径の小さいもう1つの凹部が設けられ、2つの凹部により2つの段差部5211,5212が形成される。シールキャップ522の周縁部5221は僅かに上方に突出しており、周縁部5221とスリーブ521の径方向外側の段差部5211とが当接するようにシールキャップ522とスリーブ521とが熱硬化性の接着剤71により接着固定されている。また、シールキャップ522の周縁部5221の径方向内方の部位とスリーブ521の内側の段差部5212との間に形成される上下方向の間隙にスラストプレート362の円板部3621が収容される。
図13に示すように、スリーブ521の外側面の上部は上方に向かって径が漸次増大する傾斜面5213となっており、傾斜面5213とロータハブ35の円筒部352の内側面との間に下方に向かって幅が漸次増大するテーパ間隙523が形成される。また、スリーブ521の外側面には傾斜面5213の下側に中心軸J1(図11参照)を中心とする環状の凹部5214が形成されており、円筒部352の下部(円筒部352の内側面と外側面との間の先端の領域)には下側に向かって径が漸次増大する傾斜面3521が設けられる。スリーブ521の凹部5214およびロータハブ35の傾斜面3521には撥油膜が形成されている。
図11に示すように、モータ2aでは、スリーブ521の外側面とロータハブ35の円筒部352の内側面との間、スリーブ521の上面とロータハブ35の円板部351の下面との間、スリーブ521の内側面とシャフト36の外側面との間、スラストプレート362の円板部3621の上面と当該上面に対向するスリーブ521の面との間、並びに、シールキャップ522の上面とスラストプレート362の円板部3621の下面との間の僅かな間隙に潤滑油が連続して充填される。これにより、スリーブ521、シールキャップ522、ロータハブ35、シャフト36、スラストプレート362および潤滑油により軸受機構5aが構成され、図13に示すように、スリーブ521とロータハブ35との間のテーパ間隙523内に界面が形成されるテーパシールおよび撥油膜により潤滑油の流出が防止される。
次に、ロータハブ35およびスリーブ521に撥油膜を形成する方法について図4を参照しつつ説明する。ロータハブ35に撥油膜を形成する工程は、第1の実施の形態に係る工程とほぼ同様であり、まず、ロータハブ35の塗布領域である円筒部352の下部に位置する傾斜面3521(図13参照)に流動性を有する撥油剤が全周に亘って塗布される(ステップS11)。傾斜面3521は、モータ2aが組み立てられる際に、図13に示すテーパ間隙523内に形成される潤滑油の界面よりも僅かに下方に位置する。なお、撥油剤は正確に傾斜面3521のみに塗布される必要はなく、円筒部352の下部の他の領域にはみ出して塗布されてもよい。
次に、ロータハブ35が加熱装置に載置される。図14は加熱装置に対するロータハブ35の配置を示す正面図であり、加熱装置は図5および図6に示す加熱装置9と同様のものである。ロータハブ35は誘導コイル92の中心軸J2に沿って誘導コイル92の下側に近接して配置され(ステップS12)、誘導コイル92には交流回路91(図5参照)から周波数が15kHzの交流電流が供給される。誘導コイル92により発生する磁束によりロータハブ35が誘導加熱されると(ステップS13)、撥油剤が乾燥してロータハブ35の円筒部352の傾斜面3521(図13参照)に定着する(すなわち、傾斜面3521に撥油膜が形成される。)。
スリーブ521に撥油膜を形成する工程も、第1の実施の形態に係る工程とほぼ同様であり、まず、図13に示すスリーブ521の塗布領域であるスリーブ521の外側面の凹部5214に撥油剤が塗布される(ステップS11)。凹部5214はモータ2aが組み立てられる際に、テーパ間隙523内に形成される潤滑油の界面よりも僅かに下方に位置する。次に、図15に示すように、誘導コイル92の下方に誘導コイル92の中心軸J2に沿ってスリーブ521が近接して配置され(ステップS12)、交流回路91(図5参照)から交流電流が誘導コイル92に供給されてスリーブ521が誘導加熱され(ステップS13)、これにより、撥油剤が乾燥してスリーブ521の凹部5214に定着する。
モータ2aでは、軸受機構5aのロータハブ35およびスリーブ521に撥油膜を形成する際に、誘導コイル92による誘導加熱を利用することにより、撥油剤の定着がオーブン等を使用して加熱する場合に比べて短時間にて行われる。また、複数のロータハブ35や複数のスリーブ521を一度に加熱する場合は、金属部品(ロータハブ35およびスリーブ521)にさらに短時間にて撥油剤を定着させることができる。
加熱装置9では、誘導コイル92に供給される交流電流の周波数の範囲を100kHz以下(実用上は5kHz以上)とすることにより、シャフト32およびスリーブ511の表面と内部との間の急峻な温度差が回避され、シャフト32およびスリーブ511の加熱により生じる歪みが低減される。また、低い周波数を利用することにより、トランジスタ9121〜9124(図8参照)を利用して安価に交流回路91を製作することができる。
図16は第2の実施の形態に係るモータ2aの軸受機構5aの変形例を示す図であり、軸受機構5aの断面の一部を拡大して示している。図16に示す軸受機構5aでは、図11に示すスリーブ521に代えて潤滑油が含浸された多孔質のスリーブ524およびスリーブ524の外側面を覆う略円筒状のスリーブハウジング525が設けられ、スリーブハウジング525はステンレス鋼等の金属材料により形成される。さらに、図11に示すシャフト36およびロータハブ35は1つの部材として形成されており、以下の説明では、シャフトおよびロータハブをまとめて「ハブ部35a」と称する。
スリーブハウジング525の下部には凹部が設けられ、当該凹部により段差部5251が形成されており、シールキャップ522は、周縁部が段差部5251に当接しつつ接着されることによりスリーブハウジング525に取り付けられ、スリーブハウジング525の底部側の開口が塞がれる。スリーブハウジング525の外側面の上部は上方に向かって径が漸次増大する傾斜面5252となっており、傾斜面5252とハブ部35aの円筒部352の内側面との間に下方に向かって幅が漸次増大するテーパ間隙523が形成され、テーパ間隙523内に潤滑油の界面が形成される。
また、スリーブハウジング525の傾斜面5252の下側の中心軸J1を中心とする環状の領域5253、および、ハブ部35aの円筒部352の下部の傾斜面3521は撥油剤の塗布領域となっている。他の構造は図11に示す軸受機構5aとほぼ同様であり、同様の構成には同符号を付している。また、ハブ部35aに撥油膜を形成する工程は図14に示すロータハブ35に撥油膜を形成する工程と同様である。
スリーブハウジング525に撥油膜を形成する工程においても、まず、スリーブハウジング525の環状の領域5253に流動性を有する撥油剤が全周に亘って塗布され(ステップS11)、図5および図6に示す加熱装置9の誘導コイル92の下方に誘導コイル92の中心軸J2に沿ってスリーブハウジング525が近接して配置され(ステップS12)、誘導コイル92に交流回路91から周波数が15kHzの交流電流が供給される。誘導コイル92により発生する磁束によりスリーブハウジング525が誘導加熱されると(ステップS13)、撥油剤が乾燥してスリーブハウジング525の領域5253に定着する。このように、スリーブハウジング525に撥油膜を形成する際に、誘導加熱を利用することにより、撥油剤の定着が短時間にて行われる。
図17は第3の実施の形態に係るモータ2bの断面図である。モータ2bは第1の実施の形態と同様に記録ディスク駆動装置に用いられるモータであり、第1の実施の形態に係るモータ2のスリーブ部51に代えて構造の異なるスリーブ部53を備える。他の構造は第1の実施の形態に係るモータ2とほぼ同様であり、ロータ部3が流体動圧軸受機構5b(以下、「軸受機構5b」という。)を介してステータ部4に対して回転可能に支持される。ただし、以下の説明ではシャフトおよびスラストプレートに対して図2とは異なる符号37,38を付している。
スリーブ部53は潤滑油が含浸された多孔質のスリーブ531、スリーブ531の外側面および下面を囲む略有底円筒状のスリーブハウジング532、並びに、スリーブ531の上面に当接する略環状の金属製のシールリング533を備える。ロータ部3では、シャフト37の下部にスラストプレート38が取り付けられ、シャフト37の上部371の径は他の部位よりも小さくされる。
モータ2bでは、スリーブハウジング532内に潤滑油が保持され、スリーブ531、スリーブハウジング532、シールリング533、シャフト37、スラストプレート38およびこれらの部材の間の間隙に存在する潤滑油により軸受機構5bが構成される。図18に示すように、シールリング533の内側面5331は上方に向かって径が漸次増大する傾斜面とされ、内側面5331とシャフト37の外側面との間でテーパ間隙534が形成される。シールリング533の上面5332には撥油剤が塗布され、同様に、シャフト37の上部371のうちロータハブ31に接する部位よりも下側の外側面に全周に亘って撥油剤が塗布される。軸受機構5bでは、テーパ間隙534内に形成されるテーパシールおよび撥油膜により潤滑油の流出が防止される。
シールリング533およびシャフト37に撥油膜を形成する工程は、第1および第2の実施の形態と同様に図4に示す流れにて行われる。シールリング533に撥油膜を形成する際には、まず、シールリング533の塗布領域である上面5332に流動性を有する撥油剤が全周に亘って塗布され(ステップS11)、シールリング533は上面5332が誘導コイル92(図6参照)に対向するように誘導コイル92の下側に近接して配置される(ステップS12)。そして、誘導コイル92によりシールリング533が誘導加熱され(ステップS13)、撥油剤が乾燥してシールリング533の上面5332に定着する。
また、シャフト37に撥油膜を形成する際には、シャフト37の塗布領域である上部371のうち下側の領域に全周に亘って撥油剤が塗布される(ステップS11)。当該塗布領域はモータ2bが組み立てられる際に、図18に示すように、テーパ間隙534内に形成される潤滑油の界面よりも僅かに上方に位置する。なお、撥油剤はロータハブ31に接する領域に僅かにはみ出して塗布されてもよい。次に、シャフト37は、上部371が誘導コイル92に対向するように誘導コイル92の下側に近接して配置されて誘導加熱され(ステップS12,S13)、これにより、撥油剤が乾燥してシャフト37の上部371に定着する。
モータ2bにおいても誘導コイル92による誘導加熱を利用することにより、軸受機構5bのシールリング533およびシャフト37への撥油剤の定着を短時間にて行うことができる。また、誘導コイル92に供給される交流電流の周波数の範囲を100kHz以下(実用上は5kHz以上)とすることによりシャフト37およびシールリング533の加熱の際に生じる歪みが低減される。
次に、本発明の第4の実施の形態として、図11に示すモータ2aにおいてベースプレート43およびスラストヨーク44を接着する作業について説明する。図19はベースプレート43およびスラストヨーク44を接着する流れを示す図であり、図20はモータ2aの中心軸J1を含む面によるベースプレート43の断面の一部を示す図である。まず、ベースプレート43の凹部433の底面4331の外周(貫通孔4332が設けられる位置よりも径方向外方の環状の領域)に熱硬化性の接着剤71が塗布される(ステップS21)。接着剤71は一液性かつ速硬化タイプの接着剤であり、接着成分としてエポキシ系接着剤のみを含むいわゆる完全エポキシ系とされる。1液性の接着剤が使用されることにより、2液性の場合よりもモータ2aの製造工程が簡素化され、その結果、モータ2aの製造コストが低減される。また、接着成分をエポキシ系接着剤とすることにより、接着剤71からのアウトガスが低減される。
次に、スラストヨーク44がベースプレート43の底面4331の外周に接着剤71を介在させつつ当接するようにして取り付けられる(ステップS22)。図21はベースプレート43およびスラストヨーク44と加熱装置9の誘導コイル92との配置を示す断面図であり、加熱装置9は図5および図6に示すものと同様である。ベースプレート43およびスラストヨーク44は誘導コイル92の中心軸J2に沿って誘導コイル92の下側に近接して配置される。
誘導コイル92には交流回路91(図5参照)から周波数が15kHzの交流電流が供給されてベースプレート43の凹部433および凹部433の周辺の部位が誘導加熱される(ステップS23)。これにより、ベースプレート43とスラストヨーク44との間に介在する接着剤71が間接的に加熱されて硬化し、ベースプレート43とスラストヨーク44とが接着される。
図22は誘導加熱によるベースプレート43の温度変化を示す図である。誘導加熱により、加熱前のおよそ20℃から接着剤71の硬化が十分に行われる120℃への温度上昇が5.5秒で行われることが判る。このように、ベースプレート43とスラストヨーク44とを接着する際に誘導コイル92による誘導加熱を利用することにより、ベースプレート43とスラストヨーク44との接着を短時間にて行うことが実現される。
ベースプレート43を誘導加熱する際には、周波数が15kHzの交流電流以外に5kHz以上100kHz以下の範囲の他の周波数の交流電流が利用されてもよい。より好ましくは周波数は5kHz以上20kHz以下とされる。加熱装置9では、100kHz以下の周波数にて誘導加熱を行うことにより、ベースプレート43の表面と内部との間の急峻な温度差が回避され、ベースプレート43に加熱により生じる歪みが低減される。また、既述のように、加熱装置9では、トランジスタ9121〜9124(図8参照)を利用して簡易な構造で交流電流を発生する回路が構成されるため、安価に交流回路91が製作される。
次に、第5の実施の形態として、図11に示すモータ2aにおいてベースプレート43と電機子42とを接着する作業を説明する。図23はベースプレート43および電機子42を接着する流れを示す図であり、図24はベースプレート43のホルダ432を拡大して示す断面図である。ベースプレート43と電機子42とを接着する作業では、まず、ホルダ432の外側面の電機子取付領域4321に熱硬化性の接着剤71が全周に亘って塗布される(ステップS31)。接着剤71は第4の実施の形態において使用される接着剤と同様に、一液性かつ速硬化タイプの接着剤であり、接着成分としてエポキシ系接着剤のみを含む。
次に、電機子42がベースプレート43の上方にてホルダ432に対向して配置され、図25に示すようにホルダ432が電機子42に中心軸J1におよそ平行に挿入される。このとき、電機子42の内径は電機子取付領域4321の径よりも僅かに小さく、電機子42はベースプレート43に圧入により仮固定され(ステップS32)、図24に示す接着剤71は引き延ばされて電機子42と電機子取付領域4321との間に広がる。すなわち、電機子42およびベースプレート43は接着剤71を介在させつつ互いに当接した状態とされる。
その後、図26に示すように、保持部61の開口の内側に電機子42およびベースプレート43のホルダ432が配置されるように、電機子42が下側に向けられた状態でベースプレート43および電機子42が保持部61上に保持される。これにより、誘導コイル92の下方に誘導コイル92の中心軸J2に沿ってベースプレート43および電機子42が配置される。そして、交流回路91(図5参照)から周波数が15kHzの交流電流が誘導コイル92に供給され、ベースプレート43のホルダ432およびホルダ432の周辺の部位が誘導加熱される(ステップS33)。その結果、ベースプレート43と電機子42との間に介在する接着剤71(図24参照)が間接的に加熱されて硬化し、ベースプレート43と電機子42とが接着される。
以上のように、ベースプレート43と電機子42とを接着する場合においても、誘導コイル92による誘導加熱を利用することにより、ベースプレート43と電機子42との接着を短時間にて行うことができる。加熱装置9では、ベースプレート43の表面と内部との間の急峻な温度差が回避され、ベースプレート43に加熱により生じる歪みが低減される。ベースプレート43を誘導加熱する際には、第4の実施の形態と同様に、周波数が15kHzの交流電流以外に5kHz以上100kHz以下の範囲の他の周波数の交流電流が利用されてもよく、好ましくは周波数は5kHz以上20kHz以下とされる(第6および第7の実施の形態においても同様。)。
次に、第6の実施の形態として、図11に示すモータ2aにおいてスリーブ521とシールキャップ522とを接着する作業を図27を参照しつつ説明する。スリーブ521にシールキャップ522が接着される前の工程として、まず、シャフト36がロータハブ35に取り付けられ、スリーブ521にシャフト36が挿入され、シャフト36の上下の開口にネジ361およびスラストプレート362が取り付けられる(図11参照、ステップS41〜S43)。これにより、シャフト36、ロータハブ35、ネジ361、スラストプレート362およびスリーブ521が1つの組立体とされる。
そして、図28に示すように、ロータハブ35の円板部351の上面が下方に向けられて保持部62上に載置される。これにより、スラストプレート362の円板部3621が重力方向の上側に向けられた状態とされる。次に、円板部3621の径方向外方に位置するスリーブ521の段差部5211(図12に示す2つの段差部5211,5212のうち外側の段差部)に全周に亘って熱硬化性の接着剤が塗布され(ステップS44)、シールキャップ522が嵌め合わされることにより、図12に示すように、シールキャップ522の周縁部5221が接着剤を介在させつつスリーブ521の段差部5211に接触する(ステップS45)。このとき、接着剤71がシールキャップ522の周縁部5221よりも内側の部位と内側の段差部5212との間の間隙にはみ出ないようにされる。
その後、図28に示すように、誘導コイル92の中心軸J2に沿ってシールキャップ522を含む組立体が近接して配置され、誘導コイル92に交流回路91(図5参照)から周波数が15kHzの交流電流が供給されることにより、シールキャップ522およびスリーブ521が誘導加熱される(ステップS46)。これにより、シールキャップ522とスリーブ521との間の接着剤が間接的に加熱されて硬化し、シールキャップ522とスリーブ521とが接着される。第6の実施の形態においても第4の実施の形態と同様に、誘導加熱を利用することによりシールキャップ522とスリーブ521との接着が短時間にて行われる。
次に、第6の実施の形態の他の例として図16に示すスリーブハウジング525とシールキャップ522とを接着する作業について説明する。スリーブハウジング525とシールキャップ522とを接着する工程は、図11に示すスリーブ521とシールキャップ522とを接着する工程とほぼ同様であり、予め、ハブ部35a、ネジ361、スラストプレート362、スリーブ524およびスリーブハウジング525が1つの組立体として形成され、図28と同様に、スラストプレート362の円板部3621が重力方向の上側に向けられた状態とされる。円板部3621の径方向外方に位置するスリーブハウジング525の段差部5251(図16参照)には全周に亘って熱硬化性の接着剤が塗布され、シールキャップ522の周縁部は、接着剤が介在しつつスリーブハウジング525の段差部5251に接触する。
その後、シールキャップ522を含む組立体が誘導コイル92に近接して配置され、誘導コイル92に周波数が15kHzの交流電流が供給され、シールキャップ522およびスリーブハウジング525が誘導加熱される。これにより、シールキャップ522とスリーブハウジング525との間の接着剤が間接的に加熱されて硬化し、シールキャップ522とスリーブハウジング525とが接着される。このように、誘導加熱を利用することにより、シールキャップ522とスリーブハウジング525との接着が短時間にて行われる。
次に、第7の実施の形態として、図17に示すモータ2bにおいてロータハブ31とシャフト37とを接着する作業を図29を参照しつつ説明する。ロータハブ31にシャフト37が接着される前の工程として、まず、スリーブハウジング532にシャフト37およびスラストプレート38が挿入され、スリーブハウジング532とシャフト37との間に潤滑油が含浸されたスリーブ531およびシールリング533が挿入されて軸受機構5bが組み立てられる。一方、ロータハブ31にヨーク34が固定されるとともにヨーク34の内側に界磁用磁石33が取り付けられてロータ部3が組み立てられる(図17参照、ステップS51,S52)。
次に、図30に示すように、ロータ部3が保持部63上に保持されロータハブ31の中央の開口311の内側面に接着剤71が塗布される(ステップS53)。また、軸受機構5bのスリーブハウジング532は、保持部64により底部の下面(図30における上面)が保持部64の先端に当接するように吸着され、軸受機構5bは、シャフト37の上部371が下方を向く姿勢とされる。このとき、ロータ部3および軸受機構5bはそれぞれの中心軸が所定の中心軸J3に一致するように位置決めされる。
そして、軸受機構5bは中心軸J3に沿って降下し、シャフト37の上部371がロータハブ31の開口311に挿入される。ロータハブ31の開口311の内径はシャフト37の上部371の径よりも僅かに小さく設計されており、シャフト37およびロータハブ31が互いに当接することにより軸受機構5bがロータ部3に仮固定される(ステップS54)。また、開口311の周囲に塗布された接着剤71は引き延ばされてロータハブ31とシャフト37との間に介在するように広がる。なお、シャフト37がロータハブ31に仮固定される際に、ロータ部3が中心軸J3に沿って上昇してもよく、ロータ部3と軸受機構5bとが上下反転された状態で組み立てられてもよい。
その後、ロータ部3および軸受機構5bが保持部63,64から取り外され、一体となったロータ部3および軸受機構5bは、図31に示すように上下方向が反転された状態でロータ部3の界磁用磁石33およびヨーク34が保持部65上に保持される。これにより、誘導コイル92の下方に中心軸J2に沿ってロータ部3および軸受機構5bが近接して配置され、ロータハブ31およびシャフト37が誘導加熱される(ステップS55)。その結果、接着剤71(図30参照)が間接的に加熱されて硬化し、ロータハブ31とシャフト37とが接着される。以上のように、ロータハブ31とシャフト37との接着においても誘導加熱を利用することにより、短時間にて接着を行なうことができる。
次に、第8の実施の形態として、図11に示すモータ2aにおいてベースプレート43に取り付けられる基板8の接合部81を樹脂にて封止する作業を図32を参照しつつ説明する。ベースプレート43では、封止作業の前の作業にて、ホルダ432に固定された電機子42の引出線が、貫通孔4332に挿入されたブッシュ45を経由して裏面461(電機子42とは反対側の面)の基板取付領域4611に位置する基板8に接合される(図11参照、ステップS61)。
次に、図26と同様に、保持部の開口の内側に電機子42およびベースプレート43のホルダ432が位置するように電機子42が下方に向けられた状態でベースプレート43および電機子42が保持され、ベースプレート43の裏面461(図26において上方を向く面)の上方に誘導コイル92が近接して配置される。
誘導コイル92には交流回路91(図5参照)から周波数が15kHzの交流電流が供給され、ベースプレート43が誘導加熱により予備加熱される(ステップS62)。これにより、基板8も間接的に温められる。ベースプレート43が加熱された直後に誘導コイル92はベースプレート43から離され、図33に示すように、基板8の(ベースプレート43に当接する面とは反対側の面上の)平行斜線にて示す領域に流動性を有する紫外線硬化樹脂である樹脂材料72(図11参照)が塗布される(ステップS63)。その結果、基板8の接合部81および接合部81から伸びる配線82(の一部)が樹脂材料72にて覆われる。なお、図33では、図11に示すロータ部3aの下側に位置するベースプレート43の裏面461の一部のみを示している。ベースプレート43が予備加熱されることにより、基板8上の樹脂材料72の流動性が増大するため樹脂材料72を基板8上に速やかに広げることが可能とされる。
その後、基板8に紫外線が照射されて樹脂材料72が硬化され(ステップS64)、基板8の接合部81および配線82が封止される。以上のように、基板8を樹脂にて封止する工程においも、誘導加熱を利用することによりベースプレート43の予備加熱を短時間にて行うことができる。また、誘導コイル92とベースプレート43(および基板8)とが非接触であるため、ホットプレート上にベースプレート43が置かれて予備加熱される従来の手法に比べて金属の塵や埃(いわゆるコンタミナント)の発生が防止される。ベースプレート43を誘導加熱する際には、周波数が15kHzの交流電流以外に5kHz以上100kHz以下の範囲の他の周波数の交流電流が利用されてもよく、より好ましくは周波数は5kHz以上20kHz以下とされる。加熱装置9では、100kHz以下の周波数にて誘導加熱を行うためベースプレート43に加熱により生じる歪みが低減される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、図19に示す第4の実施の形態ではベースプレート43の凹部433の底面4331に接着剤が塗布されるが、スラストヨーク44のベースプレート43に当接する予定の面に接着剤が塗布されてもよい。同様に、図23に示す第5の実施の形態ではベースプレート43の電機子取付領域4321に接着剤が塗布されるが電機子42の内側面に接着剤が塗布されてもよく、図29に示す第7の実施の形態ではシャフト37の上部371の外側面に接着剤が塗布されてもよい。さらに、互いに接着される2つの部材の両方に接着剤が塗布されてもよく、接着に際して2つの構成部品の少なくとも一方に接着剤が塗布される。
図27に示す第6の実施の形態ではシールキャップ522をスリーブ521の開口に挿入した後でシールキャップ522とスリーブ521との境界に接着剤71が塗布されてもよい。シールキャップの形状は円板状のものに限定されず、例えば有底円筒状のシールキャップが利用されてもよい。
図32に示す第8の実施の形態では、基板8の接合部81を封止する樹脂として紫外線硬化性樹脂以外の樹脂が利用されてもよく、例えば、熱硬化性樹脂が利用されてもよい。この場合、ベースプレート43の予備加熱により熱硬化性樹脂の流動性が一旦増大し、その後高温に加熱されることにより硬化する。接合部81を封止する手法は、図2に示すベースブラケット41等の他の形状のベース部にも適用されてよい。
ロータ部、ステータ部および軸受機構に含まれるモータの部品に撥油膜を形成する手法、2つの部品を接着する手法、並びに、基板の接合部を封止する手法は、モータ2,2a,2b以外のモータに対して採用されてよく、例えば、スリーブハウジングに撥油膜を形成する手法は、多孔質のスリーブの少なくとも外側面を囲むスリーブハウジングであれば様々な形状のものに対して行なわれてよい。なお、撥油剤は上記第1ないし第3の実施の形態において利用されたものに限定されない。
また、2つの部品を接着する手法は、接着される2つの部品のうち少なくとも一方が金属製であれば誘導加熱により接着剤を硬化させることが可能であるため、樹脂製の部品と金属性の部品とが接着されるモータに対しても利用可能である。接着固定される2つの部品は、上記実施の形態のモータの部品以外の部品であってもよい。
撥油膜が形成されるモータの金属部品、接着固定されるモータの部品、および、基板8の接合部81を封止する際に予備加熱されるベース部は上記実施の形態に例示した金属材料に限定されず誘導加熱により加熱されるのであれば他の金属材料が利用されてよい。モータの軸受機構は流体動圧を利用するものに代えて他の滑り軸受が採用されてもよく、さらに他の構造の軸受が用いられてもよい。
モータが利用される記録ディスク駆動装置は磁気ディスクを回転するものに限定されず、光ディスクや光磁気ディスク等の他の記録ディスクを駆動するものであってもよく、さらに、上記実施の形態にて説明したモータは記録ディスク駆動装置以外の装置に使用されてもよい。
2,2a,2b モータ
3,3a ロータ部
4,4a ステータ部
5,5a,5b 流体動圧軸受機構
8 基板
31,35 ロータハブ
32,36,37 シャフト
33 界磁用磁石
35a ハブ部
41 ベースブラケット
42 電機子
43 ベースプレート
44 スラストヨーク
71 接着剤
72 樹脂材料
81 接合部
92 誘導コイル
322 (シャフトの)凹部
352 (ロータハブの)円筒部
371 (シャフトの)上部
412,432 ホルダ
511,521,524,531 スリーブ
512,522 シールキャップ
525,532 スリーブハウジング
3521 (ロータハブの)傾斜面
4332 貫通孔
4611 基板取付領域
5112 (スリーブの)上面
5214 (スリーブの)凹部
5253 (スリーブハウジングの)環状の領域
5332 (シールリングの)上面
S11〜S13,S21〜S23,S31〜S33,S41〜S46,S51〜S55,S61〜S64 ステップ
J1〜J3 中心軸
3,3a ロータ部
4,4a ステータ部
5,5a,5b 流体動圧軸受機構
8 基板
31,35 ロータハブ
32,36,37 シャフト
33 界磁用磁石
35a ハブ部
41 ベースブラケット
42 電機子
43 ベースプレート
44 スラストヨーク
71 接着剤
72 樹脂材料
81 接合部
92 誘導コイル
322 (シャフトの)凹部
352 (ロータハブの)円筒部
371 (シャフトの)上部
412,432 ホルダ
511,521,524,531 スリーブ
512,522 シールキャップ
525,532 スリーブハウジング
3521 (ロータハブの)傾斜面
4332 貫通孔
4611 基板取付領域
5112 (スリーブの)上面
5214 (スリーブの)凹部
5253 (スリーブハウジングの)環状の領域
5332 (シールリングの)上面
S11〜S13,S21〜S23,S31〜S33,S41〜S46,S51〜S55,S61〜S64 ステップ
J1〜J3 中心軸
Claims (15)
- モータ用の流体動圧軸受機構を構成する金属部品に撥油膜を形成する撥油膜形成方法であって、
前記金属部品上の塗布領域に流動性を有する撥油剤を塗布する工程と、
前記金属部品に誘導コイルを近接させる工程と、
前記誘導コイルに5kHz以上100kHz以下の交流電流を供給して前記金属部品を誘導加熱することにより前記撥油剤を前記金属部品に定着させる工程と、
を備えることを特徴とする撥油膜形成方法。 - 請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、
前記金属部品がシャフトであり、前記塗布領域が前記シャフトの外側面において中心軸を中心とする環状の領域であることを特徴とする撥油膜形成方法。 - 請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、
前記金属部品がスリーブであり、前記塗布領域が前記スリーブの一の端面であることを特徴とする撥油膜形成方法。 - 請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、
前記金属部品が、多孔質のスリーブの少なくとも外側面を囲むスリーブハウジングであり、前記塗布領域が前記スリーブハウジングの外側面において中心軸を中心とする環状の領域であることを特徴とする撥油膜形成方法。 - 請求項1に記載の撥油膜形成方法であって、
前記金属部品が中央にシャフトが取り付けられるロータハブであり、前記塗布領域が、前記ロータハブが中心軸近傍に有する円筒部の下部に位置することを特徴とする撥油膜形成方法。 - 電動式のモータであって、
請求項1ないし5のいずれかに記載の撥油膜形成方法にて撥油膜が形成された金属部品を備える流体動圧軸受機構と、
ステータ部と、
前記流体動圧軸受機構により前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部と、
を備えることを特徴とするモータ。 - モータの製造方法であって、
モータの構成部品であり、少なくとも一方が金属製である2つの部品の少なくとも一方に熱硬化性の接着剤を塗布する工程と、
前記接着剤を介在させつつ前記2つの部品を互いに接触させる工程と、
前記2つの部品に誘導コイルを近接させる工程と、
前記誘導コイルに5kHz以上100kHz以下の交流電流を供給して誘導加熱により前記接着剤を間接的に加熱して硬化させる工程と、
を備えることを特徴とするモータの製造方法。 - 請求項7に記載のモータの製造方法であって、
前記2つの部品の一方が、前記モータのステータ部のベース部であり、他方が、前記ベース部上に取り付けられてロータ部の界磁用磁石との間に磁気的吸引力を発生するスラストヨークであることを特徴とするモータの製造方法。 - 請求項7に記載のモータの製造方法であって、
前記2つの部品の一方が電機子であり、他方が、前記電機子に挿入される円筒部を中央に有するベース部であることを特徴とするモータの製造方法。 - 請求項7に記載のモータの製造方法であって、
前記2つの部品の一方がスリーブまたはスリーブの外側面を覆う略円筒状のスリーブハウジングであり、他方が、前記スリーブまたは前記スリーブハウジングの開口を塞ぐシールキャップであることを特徴とするモータの製造方法。 - 請求項7に記載のモータの製造方法であって、
前記2つの部品の一方がシャフトであり、他方が、中央に前記シャフトが取り付けられるロータハブであることを特徴とするモータの製造方法。 - 電動式のモータであって、
界磁用磁石を有するロータ部と、
電機子を有するステータ部と、
前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構と、
を備え、
前記ロータ部、前記ステータ部および前記軸受機構が、請求項7ないし11のいずれかに記載のモータの製造方法により接着固定された前記2つの部品を含むことを特徴とするモータ。 - モータの製造方法であって、
ステータ部の金属製のベース部に取り付けられた電機子の引出線を、前記ベース部に形成された孔を経由して前記ベース部の前記電機子とは反対側の面に取り付けられた基板に接合する工程と、
前記ベース部に誘導コイルを近接させる工程と、
前記誘導コイルに5kHz以上100kHz以下の交流電流を供給して誘導加熱により前記ベース部を予備加熱する工程と、
前記引出線と前記基板との間の接合部に流動性を有する樹脂材料を塗布する工程と、
前記樹脂材料を硬化させて前記接合部を封止する工程と、
を備えることを特徴とするモータの製造方法。 - 請求項13に記載のモータの製造方法であって、
前記樹脂材料が紫外線硬化樹脂であり、
前記接合部を封止する工程において、前記樹脂材料に紫外線が照射されることを特徴とするモータの製造方法。 - 電動式のモータであって、
界磁用磁石を有するロータ部と、
電機子を有するステータ部と、
前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構と、
を備え、
請求項13または14に記載に記載のモータの製造方法により、前記ステータ部の金属製のベース部に取り付けられた前記電機子の引出線が、前記ベース部に形成された孔を経由して前記ベース部の前記電機子とは反対側の面に取り付けられた基板に接合されるとともに、接合箇所が樹脂材料にて封止されていることを特徴とするモータ。
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Date | Code | Title | Description |
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