以下、本発明のインターホンシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムとして、病院や福祉・介護施等に設置されるナースコールシステムの具体的な構成を示すブロック図である。このナースコールシステムには、複数の病室、例えば、101号室、102号室、・・・における各病床にそれぞれ設置され、患者が看護師、例えば、ナースセンターに在室中の看護師を呼び出して通話を成立させるためのベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・と、病室外の廊下等の通路壁面に設置され(病室毎の)ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・との間で無線通信を行うための廊下灯2a、2a、・・・と、ナースセンターに設置され、伝送線Lを経由して有線接続される廊下灯2a、2a、・・・を経由してベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・からの呼び出しを報知し、当該呼び出しに応答した看護師が患者との間で通話を成立させるためのナースコール親機3aとが設けられている。なお、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・は、前述のような各病床に設置される態様に限定されるものではなく、例えば、トイレや風呂等の所定の場所に設置することもできる。
ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・はそれぞれ同様な構成で個別の子機番号が割り当てられるものであり、患者が所定の呼出操作を行うための例えば、呼出握りボタンにて構成される子機操作部100と、患者が看護師との間で通話を成立させるための音声(送話音声、受話音声)を入出力する例えば、マイク及びスピーカにて構成される子機通話部101と、子機操作部100が操作された旨の患者による呼び出しを示す呼出信号、子機通話部101に入力された患者の音声(送話音声)を示す音声信号等のデータ信号を少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与して(自病室の)廊下灯2a、2a、・・・へ同時に無線送信するための子機送信部102と、廊下灯2a、2a、・・・の後述する廊下灯送信部203から無線送信されてくる同一のシーケンス番号が付与されたデータ信号を受信し、受信されたデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号を破棄するための子機受信部103とが備えられている。なお、子機操作部100は、前述のようなベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・に備えられる態様に限定されるものではなく、例えば、当該子機から独立させて有線接続又は無線接続で設けることもできる。この態様によれば、病床に仮固定される子機操作部100がベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・と有線通信又は無線通信を行うことにより、子機操作部100を病床とともに移動することができる。
廊下灯2a、2a、・・・はそれぞれ同様な構成で個別の廊下灯番号が割り当てられるものであり、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機送信部102から無線送信されてくる同一のシーケンス番号が付与されたデータ信号を受信し、受信されたデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号を破棄するための廊下灯受信部(以下、子機側廊下灯受信部という。)200と、子機側廊下灯受信部200にて受信されたデータ信号を、伝送線Lを経由してナースコール親機3aへ有線送信するための廊下灯送信部(以下、親機側廊下灯送信部という。)201と、ナースコール親機3aの後述する親機送信部304から伝送線Lを経由して有線送信されてくる看護師による応答を示す応答信号、成立中の通話の終了を示す終話信号、看護師の音声(送話音声)を示す音声信号等のデータ信号を受信するための廊下灯受信部(以下、親機側廊下灯受信部という。)202と、親機側廊下灯受信部202にて受信されたデータ信号を、少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与して(自病室の)ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・へ同時に無線送信するための廊下灯送信部(以下、子機側廊下灯送信部という。)203と、自病室の患者による呼び出しを示す呼出表示、通話の成立中を示す話中表示をそれぞれ、所定の文字メッセージや絵データ等の表示、光の点滅又は点灯で行うための例えば、LCD、PDP、有機ELディスプレイ、LED等にて構成される廊下灯表示部204と、当該廊下灯の構成各部を制御するための廊下灯制御部205とが備えられている。
ナースコール親機3aには、患者からの呼び出しを確認した看護師が所定の応答操作を行って通話を成立させるとともに、成立中の通話を終了させるための所定の終話操作が行われる例えば、通話ボタンにて構成される親機操作部300と、患者からの呼び出しを示す呼出表示、通話の成立中を示す話中表示をそれぞれ、所定の文字メッセージや絵データ等の表示、光の点滅又は点灯で行うための例えば、LCD、PDP、有機ELディスプレイ、LED等にて構成される親機表示部301と、看護師が患者との間で通話を成立させるための音声(送話音声、受話音声)を入出力する例えば、マイク及びスピーカにて構成される親機通話部302と、廊下灯2a、2a、・・・の親機側廊下灯送信部201から伝送線Lを経由して有線送信されてくるデータ信号を受信するための親機受信部303と、看護師による応答を示す応答信号、成立中の通話の終了を示す終話信号、親機通話部302に入力された看護師による音声(送話音声)を示す音声信号等のデータ信号を、伝送線Lを経由して廊下灯2a、2a、・・・へ有線送信するための親機送信部304と、当該ナースコール親機の構成各部を制御するための親機制御部305とが備えられている。なお、親機通話部302は、前述の通話機能のみならず、例えば、患者からの呼び出しを示す呼出音や音声メッセージ等を出力することができる。
このように構成された本発明の第1の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図1に示すベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・のうち、特定の当該ベッド子機である例えば、101号室の病床に設置されたベッド子機1aの子機操作部100にて患者が所定の呼出操作を行うと、この操作を検出した子機送信部102は、自子機の子機番号が付与された患者による呼び出しを示す呼出信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aの子機側廊下灯受信部200へ同時に無線送信することができる。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aにおいて、子機側廊下灯受信部200は、ベッド子機1aの子機送信部102から無線送信されてきた呼出信号を受信し、受信された呼出信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の呼出信号を破棄することにより、安定かつ確実な呼出信号の受信が可能となる。また、廊下灯制御部205は、子機側廊下灯受信部200にて受信された呼出信号に付与されている子機番号をもとにベッド子機1aが設置された病床の患者による呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出表示を廊下灯表示部204にて行うことができる。さらに、親機側廊下灯送信部201は、親機制御部205にて呼出検出された呼出信号に自廊下灯の廊下灯番号を付与して、伝送線L、ナースコール親機3aの親機受信部303を経由して親機制御部305へ(安定かつ確実に)有線送信することができる。
ナースコール親機3aの親機制御部305は、受信した呼出信号に付与されている子機番号及び廊下灯番号をもとに101号室のベッド子機1aが設置された病床の患者による呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部302から出力させるとともに、同様な旨の呼出表示を親機表示部301にて行うことにより、ナースセンター内に在室中の看護師に対して呼出報知することができる。
次に、前述の呼出報知を確認したナースセンター内に在室中の看護師がナースコール親機3aの親機操作部300にて所定の応答操作を行うと、この操作を検出した親機制御部305の制御により、看護師が使用する親機通話部302と親機受信部303及び親機送信部304をそれぞれ経由して伝送線Lとの間の通話ラインが形成されるとともに、看護師による応答を示す応答信号が生成される。この応答信号は、親機制御部305から親機送信部304、伝送線L、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aの親機側廊下灯受信部202を経由して廊下灯制御部205へ(安定かつ確実に)有線送信される。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aにおいて、ナースコール親機3aからの応答信号を受信した廊下灯制御部205は、親機側廊下灯受信部202から当該廊下灯制御部、子機側廊下灯送信部203、呼出元であるベッド子機1aの子機受信部103を経由して患者が使用する子機通話部101までの通話ラインと、患者が使用する子機通話部101から子機送信部102、子機側廊下灯受信部200、当該廊下灯制御部を経由して親機側廊下灯送信部201までの通話ラインとをそれぞれ形成するとともに、ベッド子機1aが設置された病床の患者とナースセンター内に在室中の看護師との間で通話が成立中であることを示す話中表示を廊下灯表示部204にて行うことができる。
ここで、ナースセンター内に在室中である看護師の音声(送話音声)がナースコール親機3aの親機通話部302に入力されると、親機送信部304は、看護師の音声(送話音声)を示す音声信号を、伝送線L、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aの親機側廊下灯受信部202、廊下灯制御部205を経由して子機側廊下灯送信部203へ(安定かつ確実に)有線送信することができる。この子機側廊下灯送信部203は、受信した音声信号を、少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM復調で同一のシーケンス番号を付与して、呼出元であるベッド子機1aの子機受信部103へ同時に無線送信することができる。
呼出元であるベッド子機1aの子機受信部103は、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aの子機側廊下灯送信部203から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号を破棄することにより、看護師の音声(送話音声)を示す音声信号を子機通話部101へ安定かつ確実に送出することができ、ゆえに、看護師の音声(送話音声)が信頼性の高い受話音として子機通話部101から出力されることになる。
一方、呼出元である患者の音声(送話音声)がベッド子機1aの子機通話部101に入力されると、子機送信部102は、患者の音声(送話音声)を示す音声信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM復調で同一のシーケンス番号を付与して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aの子機側廊下灯受信部200へ同時に無線送信することができる。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2aにおいて、子機側廊下灯受信部200は、ベッド子機1aの子機送信部102から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号を破棄した後、廊下灯制御部205、親機側廊下灯送信部201、伝送線L、ナースコール親機3aの親機受信部303を経由して親機通話部302へ(安定かつ確実に)有線送信することができ、ゆえに、患者の音声(送話音声)が信頼性の高い受話音として親機通話部302から出力されることになる。
また、前述のような通話の成立中において、ナースセンター内に在室中の看護師がナースコール親機3aの親機操作部300にて所定の終話操作を行うと、この操作を検出した親機制御部305の制御により前述の通話ラインが遮断され、通話を終了させることができる。
前述までの説明から明らかなように、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいては、廊下灯2a、2a、・・・との間で無線通信を行うベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・からの呼び出しを、当該廊下灯に伝送線Lを経由して有線接続されるナースコール親機3aにて報知し、当該呼び出しに応答した看護師が患者との間で通話を成立させるにあたり、無線通信が可能なベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・及び廊下灯2a、2a、・・・の間において送受信されるデータ信号として、呼出信号、音声信号の信頼性が高められ、安定かつ確実な無線通信を行うことができる。
なお、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいては、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・及び廊下灯2a、2a、・・・の間で安定かつ確実な無線通信を行うにあたり信頼性が高められるデータ信号として、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機操作部100の操作を検出して患者による呼び出しを示す呼出信号、患者により子機通話部101に入力された通話を成立させるための音声信号と、看護師によりナースコール親機3aの親機通話部302に入力された通話を成立させるための音声信号とを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機送信部102から廊下灯2a、2a、・・・の子機側廊下灯受信部200へ無線送信されるデータ信号である呼出信号、音声信号にのみ当該第1の実施例における信号処理を行うこともできる。
また、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいては、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・及び廊下灯2a、2a、・・・の間で安定かつ確実な無線通信を行うにあたり当該ベッド子機から無線送信されるデータ信号として、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機操作部100の操作を検出して患者による呼び出しを示す呼出信号、患者により子機通話部101に入力された通話を成立させるための音声信号を適用したが、これらの当該データ信号に限定されるものではない。例えば、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の機器内に備えられる又は当該ベッド子機と外部接続可能なカメラを設けることもでき、この態様によれば、カメラにて撮像される映像信号を、安定かつ確実に廊下灯2a、2a、・・・へ無線通信することができる。
次に、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムとして、前述の第1の実施例と同様、病院や福祉・介護施設等に設置されるナースコールシステムについて、具体的な構成を示す図2のブロック図を参照して説明する。なお、第2の実施例において、第1の実施例と同一の機能・作用を有する構成部については同一の名称・符号を付与するものとし、説明は省略するものとする。
図2に示すナースコールシステムには、複数の病室、例えば、101号室、102号室、・・・における各病床にそれぞれ設置され、患者が看護師、例えば、ナースセンターに在室中の看護師を呼び出して通話を成立させるためのベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・と、病室外の廊下等の通路壁面に設置され病室毎のベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・との間で無線通信を行うための廊下灯2b、2b、・・・と、ナースセンターに設置され廊下灯2b、2b、・・・との間で無線通信を行い、当該廊下灯を経由してベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・からの呼び出しを報知し、当該呼び出しに応答した看護師が患者との間で通話を成立させるためのナースコール親機3bとが設けられている。
廊下灯2b、2b、・・・はそれぞれ同様な構成で個別の廊下灯番号が割り当てられるものであり、前述の廊下灯表示部204と、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機送信部102から無線送信されてくる同一のシーケンス番号が付与されたデータ信号を受信し、受信されたデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号が欠落していた場合には同一のシーケンス番号が付与された他方のデータ信号で補完するための子機側廊下灯受信部206と、子機側廊下灯受信部206にて補完されたデータ信号を少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与してナースコール親機3bへ同時に無線送信するための親機側廊下灯送信部207と、ナースコール親機3bの後述する親機送信部307から無線送信されてくる看護師による応答を示す応答信号、成立中の通話の終了を示す終話信号、看護師の音声(送話音声)を示す音声信号等のデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号が欠落していた場合には同一のシーケンス番号が付与された他方のデータ信号で補完するための親機側廊下灯受信部208と、親機側廊下灯受信部208にて補完された応答信号、終話信号、音声信号等のデータ信号を少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与して(自病室の)ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・へ同時に無線送信するための子機側廊下灯送信部209と、当該廊下灯の構成各部を制御するための廊下灯制御部210とが備えられている。
ナースコール親機3bには、前述の親機操作部300、親機表示部301及び親機通話部302と、廊下灯2b、2b、・・・の親機側廊下灯送信部208から無線送信されてくる同一のシーケンス番号が付与されたデータ信号を受信し、受信されたデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号を破棄するための親機受信部306と、看護師による応答を示す応答信号、成立中の通話の終了を示す終話信号、親機通話部302に入力された看護師による音声(送話音声)を示す音声信号等のデータ信号を少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与して廊下灯2b、2b、・・・へ同時に無線送信するための親機送信部307と、当該ナースコール親機の構成各部を制御するための親機制御部308とが備えられている。
このように構成された本発明の第2の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図2に示すベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・のうち、特定の当該ベッド子機である例えば、101号室の病床に設置されたベッド子機1aの子機操作部100にて患者が所定の呼出操作を行うと、この操作を検出した子機送信部102は、自子機の子機番号が付与された患者による呼び出しを示す呼出信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの子機側廊下灯受信部206へ同時に無線送信することができる。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bにおいて、子機側廊下灯受信部206は、ベッド子機1aの子機送信部102から無線送信されてきた呼出信号を受信し、受信された呼出信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の呼出信号が欠落していた場合には同一のシーケンス番号が付与された他方の呼出信号で補完することにより、安定かつ確実な呼出信号の受信が可能となる。また、廊下灯制御部210は、子機側廊下灯受信部206にて補完された呼出信号に付与されている子機番号をもとにベッド子機1aが設置された患者による呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出表示を廊下灯表示部204にて行うことができる。さらに、親機側廊下灯送信部207は、廊下灯制御部210にて呼出検出された呼出信号に自廊下灯の廊下灯番号を付与して、少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、ナースコール親機3bの親機受信部306へ同時に無線送信することができる。
ナースコール親機3bの親機受信部306は、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの親機側廊下灯送信部207から無線送信されてきた呼出信号を受信し、受信された呼出信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の呼出信号を破棄して親機制御部308へ送出することができる。また、親機制御部308は、安定かつ確実に受信した呼出信号に付与されている子機番号及び廊下灯番号をもとに101号室のベッド子機1aが設置された病床の患者による呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部302から出力させるとともに、同様な旨の呼出表示を親機表示部301にて行うことにより、ナースセンター内に在室中の看護師に対して呼出報知することができる。
次に、前述の呼出報知を確認したナースセンター内に在室中の看護師がナースコール親機3bの親機操作部300にて所定の応答操作を行うと、この操作を検出した親機制御部308の制御により、看護師が使用する親機通話部302と親機受信部306及び親機送信部307をそれぞれ経由して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの親機側廊下灯受信部208及び親機側廊下灯送信部207との通話ラインが形成されるとともに、看護師による応答を示す応答信号が生成される。ここで、親機送信部307は、親機制御部308にて生成された応答信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの親機側廊下灯受信部208へ同時に無線送信することができる。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bにおいて、親機側廊下灯受信部208は、ナースコール親機3bの親機送信部307から無線送信されてきた応答信号を受信し、受信された応答信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の応答信号が欠落していた場合には同一のシーケンス番号が付与された他方の応答信号で補完することにより、安定かつ確実な応答信号の受信が可能となる。また、廊下灯制御部210は、親機側廊下灯受信部208にて補完された応答信号をもとに看護師による応答があったことを検出し、親機側廊下灯受信部208から当該廊下灯制御部、子機側廊下灯送信部209、呼出元であるベッド子機1aの子機受信部103を経由して患者が使用する子機通話部101までの通話ラインと、患者が使用するベッド子機1aの子機通話部101から子機送信部102、子機側廊下灯受信部206、当該廊下灯制御部を経由して親機側廊下灯送信部207までの通話ラインとをそれぞれ形成するとともに、ベッド子機1aが設置された病床の患者とナースセンター内に在室中の看護師との間で通話が成立中であることを示す話中表示を廊下灯表示部204にて行うことができる。
ここで、ナースセンター内に在室中である看護師の音声(送話音声)がナースコール親機3bの親機通話部302に入力されると、親機送信部307は、看護師の音声(送話音声)を示す音声信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの親機側廊下灯受信部208へ同時に無線送信することができる。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bにおいて、親機側廊下灯受信部208は、ナースコール親機3bの親機送信部307から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号が欠落していた場合には同一のシーケンス番号が付与された他方の音声信号で補完することにより、安定かつ確実な音声信号の受信が可能となり、その後、廊下灯制御部210を経由して子機側廊下灯送信部209へ送出することができる。また、子機側廊下灯送信部209は、親機側廊下灯受信部208にて補完された音声信号を、少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、呼出元であるベッド子機1aの子機受信部103へ同時に無線送信することができる。
呼出元であるベッド子機1aの子機受信部103は、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの子機側廊下灯送信部209から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号を破棄することにより、看護師の音声(送話音声)を示す音声信号を安定かつ確実に子機通話部101へ送出することができ、ゆえに、看護師の音声(送話音声)が信頼性の高い受話音として子機通話部101から出力されることになる。
一方、呼出元である患者の音声(送話音声)がベッド子機1aの子機通話部101に入力されると、子機送信部102は、患者の音声(送話音声)を示す音声信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM復調で同一のシーケンス番号を付与して、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの子機側廊下灯受信部206へ同時に無線送信することができる。
101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bにおいて、子機側廊下灯受信部206は、ベッド子機1aの子機送信部102から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号が欠落していた場合には同一のシーケンス番号が付与された他方の音声信号で補完することにより、安定かつ確実な音声信号の受信が可能となり、その後、廊下灯制御部210を経由して親機側廊下灯送信部207へ送出することができる。また、親機側廊下灯送信部207は、子機側廊下灯受信部206にて補完された音声信号を、少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して、ナースコール親機3bの親機受信部306へ同時に無線送信することができる。
ナースコール親機3bの親機受信部306は、101号室外の廊下等の通路壁面に設置された廊下灯2bの親機側廊下灯送信部207から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号を破棄した後、親機通話部302へ安定かつ確実に送出することができ、ゆえに、患者の音声(送話音声)が信頼性の高い受話音として親機通話部302から出力されることになる。
また、前述のような通話の成立中において、ナースセンター内に在室中の看護師がナースコール親機3bの親機操作部300にて所定の終話操作を行うと、この操作を検出した親機制御部308の制御により前述の通話ラインが遮断され、通話を終了させることができる。
前述までの説明から明らかなように、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいては、廊下灯2b、2b、・・・との間で無線通信を行うベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・からの呼び出しを、当該廊下灯との間で無線通信を行うナースコール親機3bにて報知し、当該呼び出しに応答した看護師が患者との間で通話を成立させるにあたり、無線通信が可能なベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・及び廊下灯2b、2b、・・・の間、廊下灯2b、2b、・・・及びナースコール親機3bの間においてそれぞれ送受信されるデータ信号として、呼出信号、応答信号及び音声信号の信頼性が高められ、安定かつ確実な無線通信を行うことができる。
なお、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいては、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・及び廊下灯2b、2b、・・・の間、廊下灯2b、2b、・・・及びナースコール親機3bの間でそれぞれ安定かつ確実な無線通信を行うにあたり信頼性が高められるデータ信号として、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機操作部100の操作を検出して患者による呼び出しを示す呼出信号、患者により子機通話部101に入力された通話を成立させるための音声信号と、ナースコール親機3bの親機操作部300の操作を検出して看護師による応答(又は終話)を示す応答信号(又は終話信号)、居住者によりナースコール親機3bの親機通話部302に入力された通話を成立させるための音声信号とを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機送信部102から廊下灯2b、2b、・・・の子機側廊下灯受信部206へ無線送信されるデータ信号である呼出信号、音声信号と、廊下灯2b、2b、・・・の親機側廊下灯送信部207からナースコール親機3bの親機受信部306へ無線送信されるデータ信号である呼出信号、音声信号とにのみ当該第2の実施例における信号処理を行うこともできる。
また、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムであるナースコールシステムにおいては、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・及び廊下灯2a、2a、・・・の間で安定かつ確実な無線通信を行うにあたり当該ベッド子機から無線送信されるデータ信号として、前述の第1の実施例と同様、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の子機操作部100の操作を検出して患者による呼び出しを示す呼出信号、患者により子機通話部101に入力された通話を成立させるための音声信号を適用したが、これらの当該データ信号に限定されるものではない。例えば、ベッド子機1a、1b、・・・1n、1a、1b、・・・1n、・・・の機器内に備えられる又は当該ベッド子機と外部接続可能なカメラを設けることもでき、この態様によれば、カメラにて撮像される映像信号を、安定かつ確実に廊下灯2a、2a、・・・へ無線通信することができる。
次に、本発明の第3の実施例によるインターホンシステムとして、戸建住宅やマンション等の集合住宅に設置されるインターホンシステムについて、具体的な構成を示す図3のブロック図を参照して説明する。
図3に示すインターホンシステムは、戸建住宅における住戸外、例えば、住戸玄関に設置され来訪者が居住者を呼び出して通話を成立させるための玄関子機4と、住戸内に設置され玄関子機4からの呼び出しが無線通信で報知され、当該呼び出しに応答した居住者が来訪者との間で通話を成立させるための居室親機5とが設けられている。
玄関子機4には、来訪者が所定の呼出操作を行うための例えば、呼出ボタンにて構成される子機操作部400と、来訪者が居住者との間で通話を成立させるための音声(送話音声、受話音声)を入出力する例えば、マイク及びスピーカにて構成される子機通話部401と、来訪者や住戸玄関の周囲近傍の映像を撮像するための例えば、CCD、CMOS等の各種の撮像素子にて構成される映像撮像部402と、子機操作部400の操作を検出して来訪者による呼び出しを示す呼出信号、来訪者により子機通話部401に入力された通話を成立させるための音声信号、映像撮像部402にて撮像された映像を示す映像信号等のデータ信号を少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与して居室親機5へ同時に無線送信するための子機送信部403と、居室親機5の後述する親機送信部503から無線送信されてくる同一のシーケンス番号が付与されたデータ信号を受信し、受信されたデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号を破棄するための子機受信部404とが備えられている。
居室親機5には、来訪者からの呼び出しを確認した居住者が所定の応答操作を行って通話を成立させるとともに、成立中の通話を終了させるための所定の終話操作が行われる例えば、通話ボタンにて構成される親機操作部500と、来訪者が居住者との間で通話を成立させるための音声(送話音声、受話音声)を入出力する例えば、マイク及びスピーカにて構成される親機通話部501と、玄関子機4の映像撮像部402にて撮像された映像を出画するとともに、来訪者からの呼び出しを示す呼出表示、或いは通話の成立中を示す話中表示を、所定の文字メッセージや絵データ等の表示、光の点滅又は点灯で行うための例えば、LCD、PDP、有機ELディスプレイ、LED等にて構成される表示部502と、居住者により親機通話部501に入力された通話を成立させるための音声信号であるデータ信号を少なくとも2つの異なる周波数或いは少なくとも2つの異なる変調方式で同一のシーケンス番号を付与して玄関子機4へ同時に無線送信するための親機送信部503と、玄関子機4の子機送信部403から無線送信されてくる同一のシーケンス番号が付与されたデータ信号を受信し、受信されたデータ信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方のデータ信号を破棄するための親機受信部504と、当該居室親機の構成各部を制御するための制御部505とが備えられている。
このように構成された本発明の第3の実施例によるインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図3に示す玄関子機4の子機操作部400にて来訪者が所定の呼出操作を行うと、この操作を検出した子機送信部403は、例えば、時系列で信号処理される来訪者による呼び出しを示す呼出信号、映像撮像部402にて撮像された映像を示す映像信号をそれぞれ少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して居室親機5の親機受信部504へ同時に無線送信することができる。
居室親機5の親機受信部504は、玄関子機4の子機送信部403から無線送信されてきた呼出信号、映像信号をそれぞれ受信し、受信された呼出信号、映像信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の呼出信号、一方の映像信号を破棄することにより、来訪者による呼び出しを示す呼出信号を安定かつ確実に制御部505へ送出することができるとともに、玄関子機4の映像撮像部402にて撮像された映像を示す映像信号を安定かつ確実に表示部502へ送出することができる。ここで、制御部505は、呼出信号を受信すると、来訪者による呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部501から出力させるとともに、同様な旨の呼出表示を表示部502にて行い、居住者に対して呼出報知し、さらには、玄関子機4の映像撮像部402にて撮像された来訪者や住戸玄関の周囲近傍の映像を信頼性の高い当該映像で表示部502に出画させることができる。
次に、前述の呼出報知を確認した居住者が居室親機5の親機操作部500にて所定の応答操作を行うと、この操作を検出した制御部505の制御により、居住者が使用する親機通話部501から親機送信部503、玄関子機4の子機受信部404を経由して来訪者が使用する子機通話部401までの通話ラインと、来訪者が使用する子機通話部401から子機送信部403、(居室親機2の)親機受信部504を経由して居住者が使用する親機通話部501までの通話ラインとがそれぞれ形成される。
ここで、居住者の音声(送話音声)が居室親機5の親機通話部501に入力されると、親機送信部503は、居住者の音声(送話音声)を示す音声信号を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して玄関子機4の子機受信部404へ同時に無線送信することができる。
玄関子機4の子機受信部404は、居室親機5の親機送信部503から無線送信されてきた音声信号を受信し、受信された音声信号をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号を破棄することにより、居住者の音声(送話音声)を示す音声信号を安定かつ確実に子機通話部401へ送出することができ、ゆえに、居住者の音声(送話音声)が信頼性の高い受話音として子機通話部401から出力されることになる。
一方、来訪者の音声(送話音声)が玄関子機4の子機通話部401に入力されると、子機送信部403は、来訪者の音声(送話音声)を示す音声信号(及び映像撮像部402にて撮像された映像を示す映像信号)を少なくとも2つの異なる周波数、例えば、2.4GHz及び400MHz、或いは少なくとも2つの異なる変調方式、例えば、AM変調及びFM変調で同一のシーケンス番号を付与して居室親機5の親機受信部504へ同時に無線送信することができる。
居室親機5の親機受信部504は、玄関子機4の子機送信部403から無線送信されてきた音声信号(及び映像信号)を受信し、受信された音声信号(及び映像信号)をシーケンス番号順に組み立て直し、重複した一方の音声信号(及び映像信号)を破棄することにより、来訪者の音声(送話音声)を示す音声信号を安定かつ確実に親機通話部501へ送出する(、及び玄関子機4の映像撮像部402にて撮像された映像を示す映像信号を表示部502に安定かつ確実に送出する)ことができ、ゆえに、信頼性の高い来訪者や住戸玄関の映像を表示部502に出画させた状態で、来訪者の音声(送話音声)が信頼性の高い受話音として親機通話部501から出力されることになる。
また、前述のような通話の成立中において、居住者が居室親機5の親機操作部500にて所定の終話操作を行うと、この操作を検出した制御部505の制御により前述の通話ラインが遮断され、通話を終了させることができる。
前述までの説明から明らかなように、本発明の第3の実施例によるインターホンシステムにおいては、玄関子機4からの呼び出しを、当該玄関子機との間で無線通信を行う居室親機5にて報知し、当該呼び出しに応答した居住者が来訪者との間で通話を成立させるにあたり、無線通信が可能な玄関子機4及び居室親機5の間において送受信されるデータ信号として、呼出信号、映像信号及び音声信号の信頼性が高められ、安定かつ確実な無線通信を行うことができる。
なお、本発明の第3の実施例によるインターホンシステムにおいては、玄関子機4及び居室親機5の間で安定かつ確実な無線通信を行うにあたり信頼性が高められるデータ信号として、玄関子機1の子機操作部400の操作を検出して来訪者による呼び出しを示す呼出信号、来訪者により子機通話部401に入力された通話を成立させるための音声信号、映像撮像部402にて撮像された映像を示す映像信号と、居住者により居室親機5の親機通話部501に入力された通話を成立させるための音声信号とを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、玄関子機4の子機送信部403から居室親機5の親機受信部504へ無線送信されるデータ信号である呼出信号、映像信号及び音声信号にのみ当該第3の実施例における信号処理を行うこともできる。
また、本発明の第3の実施例によるインターホンシステムにおいては、住戸玄関に設置される当該玄関子機として、映像撮像部402を有する玄関子機4を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、映像撮像部402が不備とされる呼び出し・通話機能のみを有する当該玄関子機を適用することもできる。
さらに、本発明の第3の実施例によるインターホンシステムにおいては、当該システムを戸建住宅に設置する態様について説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、マンション等の集合住宅に適用することもでき、この態様においては、玄関子機4を集合玄関に集合玄関機として設置し、集合玄関機(玄関子機4)及び居室親機5の両機器と無線通信が可能な制御機が設けられる。
最後に、本発明のインターホンシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成のインターホンシステムであっても採用できるということはいうまでもないことである。