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JP2009134055A - 表示装置 - Google Patents

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JP2009134055A
JP2009134055A JP2007309841A JP2007309841A JP2009134055A JP 2009134055 A JP2009134055 A JP 2009134055A JP 2007309841 A JP2007309841 A JP 2007309841A JP 2007309841 A JP2007309841 A JP 2007309841A JP 2009134055 A JP2009134055 A JP 2009134055A
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Osamu Sasaki
修 佐々木
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Abstract

【課題】映像信号線時分割駆動方式を採用しつつ、映像信号線駆動回路の出力バッファ回路が小さくて済む駆動を行うことができる表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本液晶パネルに備えられる1組6個のアナログスイッチがオンされる期間(すなわち切換制御信号GSa〜GSfのHレベル期間)を1.1:1.08:1.06:1.04:1.02:1の比を有するよう設定する。このことにより、映像信号線駆動回路300の出力バッファ回路は、最も短い期間(ここでは切換制御信号GSfのHレベル期間)内に所望の電位まで充電するのに必要な駆動能力を有するだけで足りることになる。このことから、映像信号線駆動回路300全体のチップサイズを小さくし、製造コストや消費電力を小さく抑えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクティブマトリクス型の表示装置に関し、更に詳しくは、表示すべき画像を形成するための複数の画素形成部に映像信号を伝達するための多数の映像信号線が複数本(例えば3本)を1組として複数組の映像信号線群にグループ化され、グループ化された映像信号線群毎に駆動回路から時分割で映像信号が出力される表示装置に関する。
近年、表示装置における表示画像の高精細化の進展が顕著である。このため、例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置のように、表示すべき画像の解像度に応じた数の信号線(列電極または行電極)を必要とする表示装置では、表示画像の高精細化に伴って単位長さ当たりの信号線数(電極数)が膨大となる。その結果、それらの信号線に信号を印加する駆動回路の実装において、駆動回路の出力端子と表示パネルの信号線との接続部のピッチ(以下「接続ピッチ」という)が極めて小さなものとなる。このような表示画像の高精細化に伴う接続ピッチの狭小化の傾向は、カラー液晶表示装置のようにR(赤)、G(緑)、B(青)の隣接3画素を表示単位とするカラー表示装置の場合には、映像信号線(列電極)とその駆動回路(「列電極駆動回路」、「データ線駆動回路」または「映像信号線駆動回路」と呼ばれる)との接続部において特に顕著となる。
このような問題を解決するために、2本以上の映像信号線(例えばR,G,Bの隣接3画素に対応する3本の映像信号線)を1組として映像信号線をグループ化し、各組を構成する複数の映像信号線に映像信号線駆動回路の1つの出力端子を割り当て、画像表示における1水平走査期間内において各組内の映像信号線に時分割的に映像信号を印加するように構成された液晶表示装置が従来より提案されている(例えば特許文献1を参照)。
図2は、このような方式(以下「映像信号線時分割駆動方式」という)のアクティブマトリクス型液晶表示装置における映像信号線とその駆動回路(以下「映像信号線駆動回路」という)との接続部の構成を模式的に示している。この図に示した例では、映像信号線Lsが6本を1組としてグループ化されており、各組を構成する映像信号線群に対して映像信号線駆動回路300の出力端子TS1,TS2,TS3,…が1つずつ対応づけられている。そして、映像信号線駆動回路300の各出力端子TS1,TS2,TS3,…に対応するグループ化された6本の映像信号線との間には、切換スイッチが設けられている。
各切換スイッチは、映像信号線Ls毎に設けられ一端が映像信号線Lsに接続されたアナログスイッチSW1,SW2,SW3,…のうち隣接する6個のアナログスイッチSW(6j−5),SW(6j−4),…,SW6jから構成される(j=1,2,3,…)。各切換スイッチを構成する6個のアナログスイッチSW(6j−5),SW(6j−4),…,SW6jの他端は互いに接続されて、その切換スイッチに対応する映像信号線駆動回路300の出力端子TSjに接続されている。これらの切換スイッチは、例えば、この表示装置における液晶パネル基板に形成される薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)によるアナログスイッチによって実現される。
図6は、この映像信号線時分割駆動方式を採用した従来の液晶表示装置における走査信号G1,G2,…、各切換スイッチの制御信号(以下「切換制御信号」という)GSa〜GSf、および映像信号線SL1〜SL9に印加される映像信号を示すタイミングチャートである。ここで、走査信号Gkがハイレベル(Hレベル)のときにはk番目の走査信号線が選択され、走査信号Gkがローレベル(Lレベル)のときにはk番目の走査信号線が非選択の状態であるものとする(k=1,2,3,…)。また、各切換スイッチは、切換制御信号GSaがHレベル(であって切換制御信号GSb〜GSfがLレベル)のときには、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjはそれに対応する6本の映像信号線のうち(図6の)最も左側の映像信号線Lsに接続され、切換制御信号GSbがHレベル(であって切換制御信号GSa,GSc〜GSfがLレベル)のときには、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjはそれに対応する6本の映像信号線のうち左から2番目の映像信号線に接続され、以下同様にして映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjはそれに対応する6本の映像信号線のうちの対応する映像信号線に順次接続されるものとする。
このように、この液晶表示装置では、1水平走査期間すなわち1本の走査信号線が選択されている期間内において、各出力端子TSjが接続される映像信号線が切り換わり、各組を構成する6本の映像信号線のうち、各水平走査期間を第1から第6までの期間に6等分したときの第1の期間では最も左側の映像信号線に、各水平走査期間の第2の期間では左から2番目の映像信号線に、以下同様にして各水平走査期間の各期間において対応する映像信号線に、映像信号線駆動回路から映像信号がそれぞれ印加される。これにより、各映像信号線Lsは、その映像信号線Lsに映像信号線駆動回路300の出力端子TSjが接続されている間に、その出力端子TSjから出力される映像信号の電圧に充電され、その映像信号線と選択されている走査信号線との交差点に対応する画素形成部Pxにその電圧の値が画素値として書き込まれる。
上記のような映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置では、各組を構成する映像信号線の本数すなわち切換スイッチによる時分割数に応じて、各映像信号線への充電時間が短くなり、上記時分割数をmとすれば、各映像信号線の充電時間は映像信号線時分割駆動方式でない通常の液晶表示装置の場合の1/mとなる(図2に示した例では1/6となる)。しかし、上記時分割数をmとする切換スイッチを液晶パネル基板に形成することにより、映像信号線駆動回路の出力端子と映像信号線との接続ピッチを通常の液晶表示装置の場合のm倍にすることができる。また、このような構成により、1つの液晶パネルの駆動に複数の集積回路チップ(ICチップ)からなる映像信号線駆動回路が使用される場合には、そのチップの個数を減らすことができる。このような映像信号線時分割駆動方式による利点は広く知られており、このための映像信号線のグループ化は、R(赤)、G(緑)、B(青)の隣接3画素に映像信号を伝達する3本の映像信号線を1組としてその1組以上がグループ化されることが多い。
特開2005−115342号公報
しかし、このような映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置は、映像信号線駆動回路の各出力端子に繋がる切換スイッチの数が多いほど、より短い期間で対応する映像信号線を充電しなければならず負荷がかかることになる。
また、1つの出力端子に繋がる切換スイッチの数が多いほど、オフ状態となっているスイッチのオフ抵抗を介して本来充電すべきでない映像信号線に対して充電が行われることになり、さらに負荷がかかることになる。
すなわち図6を参照して前述したように、切換制御信号GSa〜GSfは、各水平走査期間(各走査信号Gk(k=1,2,3,…)がHレベルとなる期間)を6等分した第1から第6までの期間のうちの1つの期間でHレベルとなり、残りの期間でLレベルとなるので、それぞれHレベルとなる期間の長さは同一である。この期間内に対応する映像信号線を充電する必要があるので、例えば、切換制御信号GSaがHレベルとなる期間の開始時点t1から終了時点t2までの間に、映像信号線SL1の電位を所望の電位まで充電しなければならない。しかし、図2を参照すればわかるように、この切換制御信号GSaによりオンされる図の最も左側のスイッチは、映像信号線駆動回路300の出力端子TS1に繋がっているので、残り5つのスイッチとも繋がっている。したがって、上記開始時点t1から終了時点t2までの間、映像信号線SL1が充電されるだけではなく、さらにオフ状態となっている残り5つのスイッチのオフ抵抗を介して本来充電すべきでない映像信号線SL2〜SL6に対しても充電が行われることになる。よって、これらの充電を行うための映像信号線駆動回路300の出力バッファ回路は、映像信号線SL1のみを充電する場合よりもさらに大きな駆動能力が要求される。
なお、切換制御信号GSbがHレベルとなる期間の開始時点t2から終了時点t3までの間に、映像信号線SL2の電位を所望の電位まで充電する場合には、映像信号線SL1は十分に充電されているので、残り4つのスイッチのオフ抵抗を介して本来充電すべきでない映像信号線SL3〜SL6に対して充電が行われる。また同様に切換制御信号GSc〜GSfがHレベルとなる期間に、対応する映像信号線SL3〜SL6の電位を所望の電位まで充電する場合には、さらに少ない数のスイッチのオフ抵抗を介して本来充電すべきでない映像信号線に対して充電が行われる。よって、これらの場合には映像信号線SL1を充電する場合より大きな駆動能力は要求されない。
しかし、映像信号線駆動回路300の出力バッファ回路は、すべて同一の駆動能力を有するように設計されるので、結局必要とされる最も大きい駆動能力に合わせて設計しなければならない。したがって、出力バッファ回路が大きくなることにより映像信号線駆動回路300全体のチップサイズが増加し、製造コストや消費電力も増加する。このことは、映像信号線駆動回路の各出力端子に繋がる切換スイッチの数が多いほど、より大きな問題となる。
また、一般に液晶表示装置では、液晶の劣化を抑えると共に表示品位を維持するために交流化駆動が行われている。この交流化駆動方式としては、1フレーム毎に液晶への印加電圧の極性を反転させる駆動方式(フレーム反転駆動方式)が知られている。しかし、この駆動方式によれば表示の際にフリッカ等の表示不具合が発生し易いため、近年では1水平走査線毎に印加電圧の正負極性を反転させつつ1フレーム毎にも正負極性を反転させる駆動方式(「ライン反転駆動方式」と呼ばれる)や、さらに表示品質を向上させるため、垂直・水平方向に隣り合う画素毎に印加電圧の正負極性を反転させつつ1フレーム毎にも正負極性を反転させる駆動方式(「ドット反転駆動方式」と呼ばれる)が採用されることがある。このライン反転駆動方式やドット反転駆動方式では、極性を反転させるために充電すべき電位が大きくなることから、出力バッファ回路が大きなものになる。したがって、上記問題点がさらに大きな問題となる。
そこで本発明では、上記のような映像信号線時分割駆動方式を採用しつつ、映像信号線駆動回路(の出力バッファ回路)が小さくて済む駆動を行うことができる表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、表示すべき画像を形成するための複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置であって、
前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路と、
3以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する複数の出力端子を有し、各出力端子に対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で当該出力端子から出力する映像信号出力回路と、
前記映像信号出力回路の各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動回路により選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて順番に切り換える接続切換回路と
を備え、
前記接続切換回路は、前記期間内において前記映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続するよう切り換えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記接続切換回路は、前記期間内において前記映像信号線群内でより早い順番で接続される映像信号線をより長く接続するよう切り換えることを特徴とする、請求項第1章に記載の表示装置。
第3の発明は、第2の発明において、
前記接続切換回路は、前記各映像信号線にそれぞれ対応するよう接続され、それぞれ1以上のトランジスタからなる複数のアナログスイッチを含み、
前記アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗のk倍(kは正の実数)であるとき、n本(nは3以上の自然数)の映像信号線からなる前記映像信号線群内でj番目(jはn以下の自然数)に接続される映像信号線の接続時間を、前記映像信号線群内で最も後に接続される映像信号線の接続時間の(1+(n−j)/k)倍になるよう切り換えることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記接続切換回路は、前記各映像信号線にそれぞれ対応するよう接続され、それぞれ1以上のトランジスタからなる複数のアナログスイッチを含み、
前記アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗のk倍(kは正の実数)であり、前記映像信号線群がn本(nは3以上の自然数)の映像信号線からなるとき、前記映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線の接続時間を、前記映像信号線群内で最も後に接続される映像信号線の接続時間の(1+n・(n−1)/2k)倍になるよう切り換えることを特徴とする。
第5の発明は、第1から第4までのいずれか1つの発明において、
前記複数の画素形成部のそれぞれは、前記複数の映像信号線のうち対応する映像信号線に繋がる画素電極と、前記複数の画素形成部に共通に設けられ共通的な電位が与えられる共通電極との間に液晶が介在する表示部を含むことを特徴とする。
第6の発明は、表示すべき画像を形成するための複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置の駆動方法であって、
前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動ステップと、
3以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する各出力端子から、対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で出力する映像信号出力ステップと、
前記各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動ステップにおいて選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、前記各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて順番に切り換える接続切換ステップと
を備え、
前記接続切換ステップでは、前記期間内において前記映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続するよう切り換えることを特徴とする。
第1の発明によれば、接続切換回路により、映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続するよう切り換えられるので、最も先に接続される映像信号線以外の映像信号線に対する充電が少なくて済む。よって、映像信号線駆動回路(の出力バッファ回路)の駆動能力を小さく抑えることができる。このことから、映像信号線駆動回路全体のチップサイズを小さくし、製造コストや消費電力を小さく抑えることができる。
第2の発明によれば、接続切換回路により、映像信号線群内でより早い順番で接続される映像信号線をより長く接続するよう切り換えられるので、各映像信号線の充電率が大きく異なることは無くなる。したがって、映像信号線毎に生じる(表示列毎の)輝度バラツキを抑えることができる。
第3の発明によれば、例えば上記アナログスイッチの実際のオフ抵抗値が設計値と異なる場合(特に設計値より小さい場合)であっても、各映像信号線の充電率をほぼ等しくすることができる。このことから、(表示列毎の)輝度バラツキを確実に抑えることができる。
第4の発明によれば、最も先に接続される映像信号線に対応するアナログスイッチ以外のアナログスイッチのオン期間を等しくすることができるので、各オン期間が異なる場合よりもアナログスイッチを切り換えるための制御信号を簡単に生成することができる。
第5の発明によれば、表示部に交流駆動(極性反転駆動)が必要な液晶が使用されるので、映像信号線への充電を行う映像信号線駆動回路(の出力バッファ回路)の駆動能力を小さく抑える必要が大きく、上記構成によって映像信号線駆動回路全体のチップサイズを小さくし、製造コストや消費電力を小さく抑えることができる。
第6の発明によれば、表示装置の駆動方法について第1の発明と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
<1. 液晶表示装置の構成および動作>
<1.1 全体の構成および動作>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、表示制御回路200と、映像信号線駆動回路(「列電極駆動回路」とも呼ばれる)300と、走査信号線駆動回路(「行電極駆動回路」とも呼ばれる)400と、アクティブマトリクス型の液晶パネル500とを備えている。
この液晶表示装置における表示部としての液晶パネル500は、外部のコンピュータにおけるCPU等から受け取る画像データDvの表す画像における水平走査線にそれぞれが対応する複数本の走査信号線(行電極)と、それら複数本の走査信号線のそれぞれと交差する複数本の映像信号線(列電極)と、それら複数本の走査信号線と複数本の映像信号線との交差点にそれぞれ対応して設けられた複数の画素形成部とを含む。各画素形成部の構成は、基本的には従来のアクティブマトリクス型液晶パネルにおける構成と同様である(詳細は後述する)。
本実施形態では、液晶パネル500に表示すべき画像を表す(狭義の)画像データおよび表示動作のタイミング等を決めるデータ(例えば表示用クロックの周波数を示すデータ)(以下「表示制御データ」という)は、外部のコンピュータにおけるCPU等から表示制御回路200に送られる(以下、外部から送られるこれらのデータDvを「広義の画像データ」という)。すなわち、外部のCPU等は、広義の画像データDvを構成する(狭義の)画像データおよび表示制御データを、アドレス信号ADwを表示制御回路200に供給して、表示制御回路200内の後述の表示メモリおよびレジスタにそれぞれ書き込む。
表示制御回路200は、レジスタに書き込まれた表示制御データに基づき、表示のため映像信号線駆動回路300に与えられるソース用クロック信号SCKおよびソース用スタートパルス信号SSPと、表示のため走査信号線駆動回路400に与えられるゲート用クロック信号GCKおよびゲート用スタートパルス信号GSPとを含む各種信号を生成する。これらの信号は公知であるため詳しい説明は省略する。また、表示制御回路200は、外部のCPU等によって表示メモリに書き込まれた(狭義の)画像データを表示メモリから読み出して、デジタル画像信号Daとして出力する。さらに、表示制御回路200は、映像信号線の時分割駆動のための切換制御信号GSa〜GSf(これらの信号を以下では「切換制御信号GS」とも言う)を生成し、これらも出力する。これらの切換制御信号GSa〜GSfは、そのHレベルの期間の長さがそれぞれ異なるように設定されており、特徴的な構成を有している。その内容については詳しく後述する。
このようにして、表示制御回路200によって生成される信号のうち、デジタル画像信号Daは映像信号線駆動回路300に、切換制御信号GSa〜GSfは映像信号線駆動回路300および液晶パネル500内の後述の接続切換回路に、それぞれ供給される。なお、表示制御回路200から映像信号線駆動回路300にデジタル画像信号Daを供給するための信号線としては、表示画像の階調数に応じた数の信号線が配設される。
映像信号線駆動回路300には、上記のようにして、液晶パネル500に表示すべき画像を表すデータが画素単位でシリアルにデジタル画像信号Daとして供給されると共に、タイミングを示す信号としてソース用クロック信号SCKおよびソース用スタートパルス信号SSP、および切換制御信号GSが供給される。映像信号線駆動回路300は、これらのデジタル画像信号Daとソース用クロック信号SCKとソース用スタートパルス信号SSPと切換制御信号GSとに基づき、液晶パネル500を駆動するための映像信号(以下「駆動用映像信号」ともいう)を生成し、これを液晶パネル500の各映像信号線に印加する。
具体的には、この映像信号線駆動回路300は、表示制御回路200から出力されるソース用クロック信号SCKおよびソース用スタートパルス信号SSPを受け取ることにより所定のサンプリングパルスSmpを出力するシフトレジスタ回路と、表示制御回路200から出力されるデジタル画像信号Daと切換制御信号GSと上記サンプリングパルスSmpを受け取ることによりデジタル画像信号Daに含まれる画素値を示すデータをラッチするデータラッチ回路と、このデータラッチ回路によりラッチされたデータの電圧をシフトさせるレベルシフタ回路と、このレベルシフタ回路により電圧をシフトされたデジタルデータをアナログ電圧信号に変換するD/A変換回路と、このD/A変換回路からのアナログ電圧信号を対応する映像信号線Lsに印加するための出力バッファ回路とを備える。これらの構成要素は従来の映像信号線駆動回路の構成要素と同様であるが、出力バッファ回路は、後述する構成によって従来より小さい駆動能力で済むため、従来よりも小さく形成されている。
走査信号線駆動回路400は、ゲート用クロック信号GCKおよびゲート用スタートパルス信号GSPに基づき、液晶パネル500における走査信号線を1水平走査期間ずつ順次に選択するために各走査信号線に印加すべき走査信号G1,G2、G3,…を生成し、全走査信号線のそれぞれを順に選択するためのアクティブな走査信号の各走査信号線への印加を1垂直走査期間を周期として繰り返す。
液晶パネル500では、上記のようにして映像信号線に、映像信号線駆動回路300によってデジタル画像信号Daに基づく駆動用の映像信号S1,S2,S3,…が印加され、走査信号線には、走査信号線駆動回路400によって走査信号G1,G2,G3,…が印加される。これにより液晶パネル500は、外部のCPU等から受け取った画像データDvの表す画像を表示する。
<1.2 表示制御回路>
図1(b)は、上記の液晶表示装置における表示制御回路200の構成を示すブロック図である。この表示制御回路200は、入力制御回路20と表示メモリ21とレジスタ22とタイミング発生回路23とメモリ制御回路24と信号線切換制御回路25とを備えている。
この表示制御回路200が外部のCPU等から受け取る広義の画像データDvを示す信号(以下、この信号も符号“Dv”で表すものとする)およびアドレス信号ADwは、入力制御回路20に入力される。入力制御回路20は、アドレス信号ADwに基づき、広義の画像データDvを、画像データDAと表示制御データDcとに振り分ける。そして、画像データDAを表す信号(以下、これらの信号も符号“DA”で表すものとする)をアドレス信号ADwに基づくアドレス信号ADと共に表示メモリ21に供給することで画像データDAを表示メモリ21に書き込むと共に、表示制御データDcをレジスタ22に書き込む。表示制御データDcは、ソース用クロック信号SCKを含むクロック信号の周波数や画像データDvの表す画像を表示するための水平走査期間および垂直走査期間を指定するタイミング情報を含んでいる。
タイミング発生回路(以下「TG」と略記する)23は、レジスタ22の保持する上記表示制御データに基づき、ソース用クロック信号SCK、ソース用スタートパルス信号SSPを生成する。また、TG23は、表示メモリ21およびメモリ制御回路24をソース用クロック信号SCKに同期させて動作させるためのタイミング信号を生成する。
メモリ制御回路24は、外部から入力されて入力制御回路20を介して表示メモリ21に格納された画像データDAのうち液晶パネル500に表示すべき画像を表すデータを読み出すためのアドレス信号ADrと、表示メモリ21の動作を制御するための信号とを生成する。これらのアドレス信号ADrおよび制御信号は表示メモリ21に与えられ、これにより、液晶パネル500に表示すべき画像を表すデータがデジタル画像信号Daとして表示メモリ21から読み出され、表示制御回路200から出力される。このデジタル画像信号Daは、既述のように映像信号線駆動回路300に供給される。
信号線切換制御回路25は、TG23からのタイミング信号に基づき、映像信号線の時分割駆動のための切換制御信号GSa〜GSfを生成する。この切換制御信号GSa〜GSfは、後述のように映像信号線を時分割的に駆動するために、映像信号線駆動回路300から出力される映像信号を印加すべき映像信号線を1水平走査期間内で切り換えるための制御信号である。本実施形態では、図5に示すように各水平走査期間(走査信号がアクティブとなる期間)を第1から第6までの期間に分けたときの第1の期間でHレベルとなりその他の期間でLレベルとなる信号を切換制御信号GSaとして生成し、第2の期間でHレベルとなりその他の期間でLレベルとなる信号を切換制御信号GSbとして生成し、以下同様にして切換制御信号GSc〜GSfを生成する。この期間については詳しく後述する。
<1.3 液晶パネルとその駆動方法>
<1.3.1 液晶パネルの構成>
図2は、従来の構成と同様の本実施形態における液晶パネル500の構成を示す模式図であり、図3は、この液晶パネルの一部(4画素に相当する部分)510の等価回路図であり、図4は、液晶パネルにおける後述の接続切換回路501を構成する切換スイッチを示す等価回路図である。
この従来構成と同様の液晶パネルは、アナログスイッチSW1,SW2,SW3,…を含む接続切換回路501を介して映像信号線駆動回路300に接続される複数の映像信号線Lsと、走査信号線駆動回路400に接続される複数の走査信号線Lgとを備え、当該複数の映像信号線Lsと当該複数の走査信号線Lgとは、各映像信号線Lsと各走査信号線Lgとが交差するように格子状に配設されている。そして既述のように、当該複数の映像信号線Lsと当該複数の走査信号線Lgとの交差点に対応して複数の画素形成部Pxがそれぞれ設けられている。各画素形成部Pxは、図3に示すように、対応する交差点を通過する映像信号線Lsにソース端子が接続されたTFT10と、そのTFT10のドレイン端子に接続された画素電極Epと、上記複数の画素形成部Pxに共通的に設けられた対向電極Ecと、上記複数の画素形成部Pxに共通的に設けられ画素電極Epと対向電極Ecとの間に挟持された液晶層とからなる。そして、画素電極Epと対向電極Ecとそれらの間に挟持された液晶層とにより画素容量Cpが形成される。
上記のような画素形成部Pxは、マトリクス状に配置されて画素形成マトリクスを構成する。ところで、画素形成部Pxの主要部である画素電極Epは、液晶パネルに表示される画像の画素と1対1に対応し同一視できる。そこで、以下では、説明の便宜上、画素形成部Pxと画素を同一視するものとし、「画素形成マトリクス」を「画素マトリクス」ともいう。
図2において、各画素形成部Pxに付されている“R”“G”または“B”は、当該画素形成部Pxにより形成される画素の色である赤、緑、または青を表している。なお、これらの色は典型的な3原色であるが、その他の3原色であってもよい。また、一般に液晶表示装置では、液晶の劣化を抑えると共に表示品位を維持するために交流化駆動が行われており、本実施形態では、典型的な交流化駆動方式として、画素を形成する液晶層への印加電圧の正負極性を1走査信号線毎かつ1フレーム毎にも反転させるいわゆるライン反転駆動方式が採用されるものとする。
この液晶パネルには、上記のように、各映像信号線Lsを映像信号線駆動回路300に接続するための部分として、液晶パネル上の映像信号線Lsにそれぞれ対応するアナログスイッチSW1,SW2,SW3,…を含む接続切換回路501が形成されており(図2を参照)、これらのアナログスイッチSW1,SW2,SW3,…は、隣接する6個を1組として複数組(映像信号線Lsの本数の1/6の数)のアナログスイッチ群にグループ化されている。そして、各アナログスイッチSWi(i=1,2,3,…)の一端は、そのアナログスイッチSWiに対応する映像信号線Lsに接続され、他端は、そのアナログスイッチSWiと同一組に属するアナログスイッチの他端と互いに接続されると共に、映像信号線駆動回路300における1つの出力端子TSj(j=1,2,3,…)に接続されている。
このようにして、液晶パネルにおける映像信号線Lsは6本を1組として複数組の映像信号線群にグループ化され、各映像信号線群(同一組となった6本の映像信号線Ls)は、同一組となった6個のアナログスイッチを介して映像信号線駆動回路300における1つの出力端子TSjに接続される。このようにして、映像信号線駆動回路300の出力端子TSjは、映像信号線群と1対1に対応付けられており、同一組となった6個のアナログスイッチを介して同一組の映像信号線群(6本の映像信号線Ls)に接続される。
ここで、各アナログスイッチSWiは、液晶パネル基板に形成された2つの薄膜トランジスタ(TFT)およびインバータにより実現され、図4に示すように、同一組となった6個のアナログスイッチSW(6j−5),SW(6j−4),…,SW6jは、切換制御信号GSa〜GSfに応じてオン・オフするように構成されている(j=1,2,3,…)。したがって、図4に示す各組の6個のアナログスイッチSW(6j−5),SW(6j−4),…,SW6jは、切換スイッチを構成し、映像信号線駆動回路300における各出力端子TSjをその出力端子に対応する映像信号線群内の6本の映像信号線に時分割的に接続する。これらのアナログスイッチの構造についてさらに説明する。
各アナログスイッチSWiは、図4に示されるように、nチャネル型のTFTと、pチャネル型のTFTと、インバータ(論理反転回路)とからなり、nチャネル型のTFTのゲート端子は、対応する切換制御信号GSa〜GSfのいずれかを受け取り、pチャネル型のTFTのゲート端子は、インバータを介して、対応する切換制御信号GSa〜GSfのいずれかの論理反転された信号を受け取る。したがって、受け取った切換制御信号GSa〜GSfがHレベルのときにそれぞれのTFTのドレイン・ソース間が導通状態となる。次に、上記アナログスイッチの切換動作を含む本液晶表示装置の駆動方法について図5を参照して説明する。
<1.3.2 駆動方法>
図5は、本液晶表示装置における駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。図5に示すように、液晶パネルにおける走査信号線Lgには、1水平走査期間(1走査線選択期間)ずつ順次Hレベルとなる走査信号G1,G2,…がそれぞれ印加される。このような走査信号G1,G2,…により、各走査信号線Lgは、Hレベルが印加されると選択状態(アクティブ)となり、その選択状態の走査信号線Lgに接続される画素形成部PxにおけるTFT10はオン状態となり、一方、Lレベルが印加されると非選択状態(非アクティブ)となり、その非選択状態の走査信号線Lgに接続される画素形成部PxにおけるTFT10はオフ状態となる。
図5に示すように、切換制御信号GSaは、各水平走査期間(各走査信号Gk(k=1,2,3,…)がHレベルとなる期間)を6つに分けた第1から第6までの期間のうちの時刻t1から時刻t2までの期間である第1の期間でHレベルとなり、残りの(時刻t2から時刻t7までの)第2から第6までの期間でLレベルとなる。なお、図5に示す切換制御信号GSa〜GSfにおけるHレベルの期間すなわち第1から第6までの期間の長さは、具体的には後述する比を有しているが、図中では見やすくするため異なる比で記載されている。
ここで、接続切換回路501における各アナログスイッチのうち(6j−5)番目の映像信号線Ls(以下では映像信号線SL(6j−5)とも表記する)に接続されるアナログスイッチSW(6j−5)は、切換制御信号GSaがHレベルのときオンし、切換制御信号GSaがLレベルのときオフする。また、(6j−4)番目の映像信号線Lsに接続されるアナログスイッチSW(6j−4)は、切換制御信号GSbがHレベルのときオンし、切換制御信号GSbがLレベルのときオフする。同様にして6j番目の映像信号線Lsに接続されるアナログスイッチSW6jは、切換制御信号GSfがHレベルのときオンし、切換制御信号GSfがLレベルのときオフする。
したがって、映像信号線駆動回路300の各出力端子TSjは、各水平走査期間の第1の期間では(6j−5)番目の映像信号線Lsに接続され、各水平走査期間の第2の期間では(6j−4)番目の映像信号線Lsに接続され、同様にして各水平走査期間の第6の期間では6j番目の映像信号線Lsに接続される。
よって、例えば映像信号線駆動回路300における出力端子TS1から出力すべき映像信号S1と、出力端子TS2から出力すべき映像信号S2とは、図5に示すような信号となる。ここで、これらの映像信号S1,S2を示す図5におけるタイミングチャートはそれぞれ上下2段から構成されており、上段はその映像信号S1,S2により画素形成部Pxに表示されるべき色(の画素値)を示しており、下段はその映像信号S1,S2が印加されるべき映像信号線を示している。
このような映像信号を出力するために映像信号線駆動回路300は、まず、画素マトリクスにおける(6j−5)番目の画素列の画素形成部Pxのうち走査信号GkによってTFT10がオンされる画素形成部Pxに書き込むべき画素値(ここではRを表示するための画素値)を表示制御回路200から順次入力して、水平走査期間の第1の期間においてそれらの画素値に相当する映像信号Sjを出力端子TSjから出力する。この第1の期間は、他の期間と比較して最も長い期間に設定されている。
次に、画素マトリクスにおける(6j−4)番目の画素列の画素形成部Pxのうち走査信号GkによってTFT10がオンされる画素形成部Pxに書き込むべき画素値(ここではGを表示するための画素値)を表示制御回路200から順次入力して、水平走査期間の第2の期間においてそれらの画素値に相当する映像信号Sjを出力端子TSjから出力する。この第2の期間は、第1の期間よりも短いが、第3から第6までの期間よりも長い期間に設定されている。
同様にして、画素マトリクスにおける6j番目の画素列の画素形成部Pxのうち走査信号GkによってTFT10がオンされる画素形成部Pxに書き込むべき画素値(ここではBを表示するための画素値)を表示制御回路200から順次入力して、水平走査期間の第6の期間においてそれらの画素値に相当する映像信号Sjを出力端子TSjから出力する。この第6の期間は、他の期間と比較して最も短い期間に設定されている。
このように映像信号線駆動回路300は、1水平期間毎にRGBRGBの順で各映像信号線Lsを介して各画素形成部Pxへ各色に対応した画素値を書き込む動作を繰り返すことになる。このとき、前述したように、徐々に短くなるよう設定される第1から第6までの各期間は、具体的には以下のように決定される。
まず、上記各アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗の50倍であるものし、上記第1の期間において、アナログスイッチSW(6j−5)のオン抵抗を介して映像信号線SL(6j−5)に充電される電流をIon1とするとき、同時にアナログスイッチSW(6j−4)〜SW6jのそれぞれのオフ抵抗を介して5本の映像信号線SL(6j−4)〜SL6jに充電される電流Ioff1は次式(1)のように表すことができる。
Ioff1=Ion1/50(倍)×5(本)=0.1・Ion1 …(1)
また上記第2の期間において、アナログスイッチSW(6j−4)のオン抵抗を介して映像信号線SL(6j−4)に充電される電流をIon2とするとき、同時にアナログスイッチSW(6j−3)〜SW6jのそれぞれのオフ抵抗を介して4本の映像信号線SL(6j−3)〜SL6jに充電される電流Ioff2は次式(2)のように表すことができる。なお、既に充電されている映像信号線SL(6j−5)には一切充電されないものとする。
Ioff2=Ion2/50(倍)×4(本)=0.08・Ion2 …(2)
以下、同様にして第3から第5までの各期間におけるIoff3〜Ioff5とIon3〜Ion5との関係は次式(3)〜(5)のように表すことができる。なお、第6の期間におけるIoff6は0となる。
Ioff3=0.06・Ion3 …(3)
Ioff4=0.04・Ion4 …(4)
Ioff5=0.02・Ion5 …(5)
ここでIon1〜Ion6は全て等しいことから、映像信号線SL6jを出力端子TSjから出力される映像信号Sjの電位に等しい所望の電位まで充電するのに必要な時間すなわち第6の期間の長さを1とすると、上式(1)〜(5)より、第1の期間の長さは1.1であり、第2の期間の長さは1.08であり、第3の期間の長さは1.06であり、第4の期間の長さは1.04であり、第5の期間の長さは1.02である。したがって、1水平走査期間を1.1:1.08:1.06:1.04:1.02:1の比となる6つの期間に分けることにより、第1から第6までの期間を設定する。そうすれば、映像信号線駆動回路300の出力バッファ回路は、最も充電に必要な電流量が小さい映像信号線SL6jを第6の期間内に所望の電位まで充電するのに必要な駆動能力を有していれば、他の第1から第5までの期間内においても対応する映像信号線を所望の電位まで充電することができる。よって、従来の構成よりも出力バッファ回路を小さくすることができるので、映像信号線駆動回路300全体のチップサイズが増加することもなく、製造コストや消費電力を小さく抑えることができる。また、第1から第6までの期間のうちの最大の長さと最小の長さの差を小さくすることができる。
<2. 効果>
以上のように、本実施形態においては、同一組となった6個のアナログスイッチSW(6j−5),SW(6j−4),…,SW6jがオンされる期間である第1から第6までの期間を1.1:1.08:1.06:1.04:1.02:1の比を有するよう設定することにより、映像信号線駆動回路300の出力バッファ回路は、最も短い期間(ここでは第6の期間)内に所望の電位まで充電するのに必要な駆動能力を有するだけで足りることになる。このことから、映像信号線駆動回路300全体のチップサイズを小さくし、製造コストや消費電力を小さく抑えることができる。
また、同一組の各映像信号線のうち後で充電されるべき映像信号線が先に充電される1つ以上の映像信号線で分担して充電されるように第1から第6までの期間のうちの最大の長さと最小の長さの差を小さくすることができるので、例えば上記アナログスイッチの実際のオフ抵抗値が設計値と異なる場合(特に設計値より小さい場合)であっても、各映像信号線の充電率をほぼ等しくすることができる。このことから、(表示列毎の)輝度バラツキを確実に抑えることができる。
<3. 変形例>
本実施形態においては、フレーム反転駆動方式が採用される物として説明したが、このライン反転駆動方式に代えて、1走査信号線毎かつ1映像信号線毎に反転させる(さらに1フレーム毎にも反転させる)いわゆるドット反転駆動方式が採用されてもよい。もっともこの場合には、映像信号線駆動回路300の或る1つの出力端子TSjに接続される6つの映像信号線は、各水平走査期間毎に同一極性の映像信号を印加(充電)されることが前提となる。したがって、例えば出力端子TS1には奇数番目すなわち1,3,5,7,9,11番目の映像信号線が接続され、出力端子TS2には奇数番目すなわち2,4,6,8,10,12番目の映像信号線が接続され、それぞれの出力端子からは互いに異なる極性の映像信号が出力されるなどの構成が必要となる。
なお、このライン反転駆動方式に代えて、画素液晶への印加電圧の正負極性を1フレーム毎にのみ反転させる駆動方式であるフレーム反転駆動方式を採用することは可能ではある。しかし、1フレームの間に渡って、全ての映像信号線に同一極性の映像信号が印加(充電)されるので、極性反転の直後を除いてほとんど効果が得られない。
本実施形態においては、RGB各色の隣接3画素とこれに隣接する3画素とに映像信号を伝達する6本の映像信号線を1組としてグループ化した時分割数が6の映像信号線時分割駆動方式の液晶表示装置であるが、この時分割数は3以上であればよい。
したがって、例えば時分割数がn(nは3以上の自然数)である場合、アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗のk倍(kは正の実数)であるとすると、n本の映像信号線からなる1組の映像信号線群内でj番目(jはn以下の自然数)に映像信号の出力端子と接続される接続時間(すなわち対応するアナログスイッチがオンされる期間)を、上記組内で最も後に接続される映像信号線の接続時間の(1+(n−j)/k)倍になるよう設定すれば、第1の実施形態における効果と同一の効果を奏することができる。
もっとも、上記接続時間は必ずしも上式から算出する必要はなく、上記組内でより早い順番で接続される映像信号線をより長く接続するよう設定されれば、各映像信号線の充電率が大きく異なることは無くなるので、映像信号線毎の大きな輝度バラツキを少なくとも抑えることができる。
また、各映像信号線の充電率をほぼ等しくする必要がない場合、上記接続時間は上記組内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続するよう設定されていれば、最も先に接続される映像信号線以外の映像信号線に対する充電が少なくて済む。よって、映像信号線駆動回路300の出力バッファ回路の駆動能力を小さく抑えることができるので、映像信号線駆動回路300全体のチップサイズを小さくし、製造コストや消費電力を小さく抑えることができる。
ここで、上記組内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続し続け、上記組内の他の映像信号線の接続時間を等しくすると、最も先に接続される映像信号線に対応するアナログスイッチ以外のアナログスイッチのオン期間が等しくなるので、各オン期間が異なる場合よりも切換制御信号を簡単に生成することができる。このことは、時分割数がn(nは3以上の自然数)である場合、アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗のk倍(kは正の実数)であるとすると、n本の映像信号線からなる1組の映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線の接続時間(すなわち対応するアナログスイッチがオンされる期間)を、上記組内で最も後に接続される映像信号線の接続時間の(1+n・(n−1)/2k)倍になるよう設定すればよい。例えば、上記実施形態の構成で各アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗の50倍であるものとすると、第1から第6までの期間は、1.3:1:1:1:1:1の比を有するよう設定されることになる。
本実施形態においては、映像信号線がR,G,B,R,G,Bの順で時分割的に駆動されるが、この駆動順序に限定はなく、例えば(本実施形態とは逆の)B,G,R,B,G,Rの順で時分割的に駆動されてもよい。
なお、本実施形態においては、走査信号線は1行毎に順次選択されるが、1行おきまたは2行おき以上を飛び越して順次選択される駆動態様、すなわちインタレース走査による駆動であっても上記と同様の効果を得ることができる。
また本実施形態においては、極性反転駆動が必要となるために上記効果を得やすい液晶素子を使用したが、映像信号線を有するアクティブマトリクス型の表示装置であれば液晶素子に限らず、有機EL(Electro Luminescence)や、半導体LED(Light Emitting Diode)やFED(Field Emission Display)なども使用可能である。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 上記実施形態における液晶パネルの基本となる構成を説明するための模式図である。 上記実施形態における液晶パネルの一部の等価回路図である。 上記実施形態における液晶パネルの接続切換回路を構成する切換スイッチを示す等価回路図である。 上記実施形態における駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 従来の液晶表示装置における駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
10 …TFT(薄膜トランジスタ)
25 …信号線切換制御回路
200 …表示制御回路
300 …映像信号線駆動回路
400 …走査信号線駆動回路
500 …液晶パネル
501 …接続切換回路
SCK …ソース用クロック信号
SSP …ソース用スタートパルス信号
GCK …ゲート用クロック信号
GSP …ゲート用スタートパルス信号
Da …デジタル画像信号
GSa〜GSf …切換制御信号
TSj …出力端子
Gk …走査信号(k=1,2,3,…)
Sj …映像信号(j=1,2,3,…)
SL …映像信号線
Ls …映像信号線(列電極)
Lg …走査信号線(行電極)
Px …画素形成部(画素)
Cp …画素容量
Ep …画素電極
Ec …対向電極
SWi …アナログスイッチ(i=1,2,3,…)

Claims (6)

  1. 表示すべき画像を形成するための複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置であって、
    前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路と、
    3以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する複数の出力端子を有し、各出力端子に対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で当該出力端子から出力する映像信号出力回路と、
    前記映像信号出力回路の各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動回路により選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて順番に切り換える接続切換回路と
    を備え、
    前記接続切換回路は、前記期間内において前記映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続するよう切り換えることを特徴とする、表示装置。
  2. 前記接続切換回路は、前記期間内において前記映像信号線群内でより早い順番で接続される映像信号線をより長く接続するよう切り換えることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記接続切換回路は、前記各映像信号線にそれぞれ対応するよう接続され、それぞれ1以上のトランジスタからなる複数のアナログスイッチを含み、
    前記アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗のk倍(kは正の実数)であるとき、n本(nは3以上の自然数)の映像信号線からなる前記映像信号線群内でj番目(jはn以下の自然数)に接続される映像信号線の接続時間を、前記映像信号線群内で最も後に接続される映像信号線の接続時間の(1+(n−j)/k)倍になるよう切り換えることを特徴とする、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記接続切換回路は、前記各映像信号線にそれぞれ対応するよう接続され、それぞれ1以上のトランジスタからなる複数のアナログスイッチを含み、
    前記アナログスイッチのオフ抵抗がオン抵抗のk倍(kは正の実数)であり、前記映像信号線群がn本(nは3以上の自然数)の映像信号線からなるとき、前記映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線の接続時間を、前記映像信号線群内で最も後に接続される映像信号線の接続時間の(1+n・(n−1)/2k)倍になるよう切り換えることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記複数の画素形成部のそれぞれは、前記複数の映像信号線のうち対応する映像信号線に繋がる画素電極と、前記複数の画素形成部に共通に設けられ共通的な電位が与えられる共通電極との間に液晶が介在する表示部を含むことを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 表示すべき画像を形成するための複数の画素形成部と、前記表示すべき画像を示す複数の映像信号を前記複数の画素形成部に伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線とを備え、前記複数の画素形成部が前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の表示装置の駆動方法であって、
    前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動ステップと、
    3以上の映像信号線を1組として前記複数の映像信号線をグループ化することにより得られる複数組の映像信号線群にそれぞれ対応する各出力端子から、対応する映像信号線群によって伝達されるべき映像信号を所定期間内における時分割で出力する映像信号出力ステップと、
    前記各出力端子を対応する映像信号線群内のいずれかの映像信号線に接続することにより当該接続された映像信号線と前記走査信号線駆動ステップにおいて選択される走査信号線とに繋がる画素形成部に前記映像信号を与えると共に、前記各出力端子が接続される映像信号線を対応する映像信号線群内で前記時分割に応じて順番に切り換える接続切換ステップと
    を備え、
    前記接続切換ステップでは、前記期間内において前記映像信号線群内で最も先に接続される映像信号線を最も長く接続するよう切り換えることを特徴とする、表示装置の駆動方法。
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