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JP2009123958A - プリント基板の製造方法 - Google Patents

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JP2009123958A
JP2009123958A JP2007296989A JP2007296989A JP2009123958A JP 2009123958 A JP2009123958 A JP 2009123958A JP 2007296989 A JP2007296989 A JP 2007296989A JP 2007296989 A JP2007296989 A JP 2007296989A JP 2009123958 A JP2009123958 A JP 2009123958A
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wiring
electrolytic plating
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printed circuit
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JP2007296989A
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Nobuko Otsuka
宣子 大塚
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】低価格化及び高密度配線化を妨げることなく、電解メッキ処理後、電解メッキ用配線を高周波配線に対して適切に分離することが可能なプリント基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るプリント基板の製造方法は、基板12の表面に端子電極18を、基板12の表面又は内層に信号伝送用配線30を、信号伝送用配線30に対して基板12の裏面側の内層に電解メッキ用配線22を、それぞれ形成する配線形成工程と、端子電極18に対して信号伝送用配線30及び電解メッキ用配線22を接続するように貫通ビア28bを形成するビア形成工程と、電解メッキ用配線22に電流を供給することによって端子電極18に電解メッキ処理を施すメッキ工程と、基板12の裏面側から電解メッキ用配線22層を超えて信号伝送用配線30層の手前まで、貫通ビア28bを除去する除去工程と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリント基板の製造方法に関するものである。
光通信高速モジュールとして、GBIC(Gigabit Interface Converter)やSFP(Small Form Factor Pluggable)、XFP(10 Gigabit Small Form Factor Pluggable)など、活線挿抜に対応した着脱可能な光モジュールが知られている。この種の光モジュールには、別のプリント基板等に設けられたソケットに装着されるカードエッジコネクタを有するプリント基板が用いられる。カードエッジコネクタには、プリント基板の縁に向けて延びる複数の端子電極が設けられている。これらの端子電極は、カードエッジコネクタをソケットに差し込んだとき、ソケット内の端子電極(ソケット電極)と電気的に接続される。
カードエッジコネクタの端子電極には、挿抜時の摩擦などに対するエッジコネクタ部の耐力を高める目的でNi/Auなどの電解メッキ処理が施される。そのため、端子電極には電解メッキ時に電流を供給するための配線が必要となる。この電解メッキ用配線は、プリント基板の表層または内層に設けられ、電解メッキ後もそのまま残されることがある。電解メッキ用配線の長さは数mm程度であり、低速通信では無視できる長さである。しかしながら、10Gbpsを超える高速通信では、この電解メッキ用配線がスタブとなり、高速特性に影響を与えてしまう。
この種の問題点に関し、表層に電解メッキ用配線を形成して電解メッキ処理を行い、その後化学エッチングを用いて、電解メッキ用配線を除去する手法が知られている。また、特許文献1には、電解メッキ用配線に接続された低周波用配線や直流用配線に表層パターンを用いて高周波用配線を接続して電解メッキ処理を行い、その後ドリルを用いて高周波用配線と電解メッキ用配線とを分断する手法が開示されている。
米国特許出願公開第2006/0118331号明細書
しかしながら、化学エッチングを用いる手法では、銅箔をエッジバックするために表層パターンにマスキングを行う必要があり、このマスキング材料がエッチング液を汚染してしまう。そのために、エッチング液交換を定期的に行う必要があり、コストアップを招いてしまう。
また、特許文献1に記載の手法では、電解メッキ処理用に設ける配線接続パターンのためのスペースを確保する必要があり、また、電解メッキ処理後に配線接続パターンを切断する加工のためのスペースを確保する必要があるので、高密度配線が困難である。
更に、特許文献1に記載の手法では、機械加工精度に起因して、高周波特性への影響を無視できる程度まで電解メッキ用配線を除去することが困難である。例えば、40Gbps信号の5倍波である100GHzに対して影響を無視できるスタブ長は0.5mm未満である。しかしながら、機械加工では、残留する電解メッキ用配線をこの程度の長さに抑えることが困難である。
そこで、本発明は、低価格化及び高密度配線化を妨げることなく、電解メッキ処理後、電解メッキ用配線を高周波配線に対して適切に分離することが可能なプリント基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のプリント基板の製造方法は、(a)基板の表面に端子電極を、基板の表面又は内層に信号伝送用配線を、信号伝送用配線に対して基板の裏面側の内層に電解メッキ用配線を、それぞれ形成する配線形成工程と、(b)端子電極に対して信号伝送用配線及び電解メッキ用配線を接続するように貫通ビアを形成するビア形成工程と、(c)電解メッキ用配線に電流を供給することによって端子電極に電解メッキ処理を施すメッキ工程と、(d)基板の裏面側から電解メッキ用配線層を超えて信号伝送用配線層の手前まで、貫通ビアを除去する除去工程と、を有する。
このプリント基板の製造方法によれば、基板表面から基板内層へ順に端子電極、信号伝送用配線及び電解メッキ用配線を配すると共に、これらを貫通ビアで接続し、電解メッキ処理後に基板裏面側から電解メッキ用配線層を超えて信号伝送用配線層の手前まで貫通ビアを除去することによって、電解メッキ用配線を信号伝送用配線(高周波用配線)に対して適切に分離することができる。
ここで、信号伝送用配線層より基板裏面側に貫通ビアが残留し、この残留した貫通ビアが信号伝送用配線に対してスタブとなるが、基板における配線層間隔は十分小さいので、残留した貫通ビアの長さは高速特性への影響を無視できる程度のスタブ長となる。例えば、基板内層配線を接続するための非貫通ビアの形成技術を用いれば、残留した貫通ビア長の精度を実現することが可能である。
また、このプリント基板の製造方法によれば、基板表面に配線接続パターンを設ける必要がなく、基板表面に対して加工を行う必要がないので、基板表面に電解メッキ処理のためのスペースを確保する必要がない。したがって、高密度配線化を妨げることがない。
また、このプリント基板の製造方法によれば、例えば、ビア形成工程における穴あけ手法を用いて貫通ビアを除去することが可能である。したがって、化学エッチングを用いることがなく、低価格化を妨げることがない。
上記した除去工程では、機械加工によって貫通ビアを除去することが好ましい。例えば、ビア形成工程における穴あけ手法としてドリルを用いた手法では、貫通ビアがガイドとして作用するので、加工精度を向上することができる。したがって、比較的簡易な機械加工を用いて、貫通ビアをより適切に除去することが可能である。
本発明によれば、プリント基板の低価格化及び高密度配線化を妨げることなく、電解メッキ処理後、電解メッキ用配線を高周波配線に対して適切に分離することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、本実施形態に係る製造方法によって製造されるプリント基板の一形態を示す平面図である。また、図2は、図1に示すプリント基板のA部分を拡大して示す斜視図である。図1及び図2に示すプリント基板10は、耐熱性ガラス基材エポキシ樹脂積層基板(いわゆるFR−4、以下では単に積層基板という)12であって、積層基板12の縁12aに沿って設けられたカードエッジコネクタ部14を有している。
カードエッジコネクタ部14は、互いに離間した複数の端子電極16,18,及び20を有している。これらの端子電極16,18,及び20は、積層基板12の縁12aに沿って並んで配置されており、それぞれ縁12aに向けて(縁12aと交差する方向を長手方向として)延在している。カードエッジコネクタ部14は、図示しない別のプリント基板上に設けられたソケットに差し込まれて使用される。ソケットには、端子電極16,18,及び20と一対一に対応する端子電極、すなわちソケット電極が設けられている。カードエッジコネクタ部14がソケットに差し込まれると、端子電極16,18,及び20の各々がソケット電極と接触し、電気的に導通状態となる。端子電極16,18,及び20は金属製であり、例えば銅などの金属の上にニッケルメッキ及び金メッキが施されている。
なお、端子電極20は、積層基板12の中央部に搭載された回路に配線されているが、図1、2では、図を簡潔化しており、この配線を表示していない。また、他の部分についても、本発明の要旨を記述するために必要な部分以外の配線は省略されている場合がある。
複数の端子電極16,18及び20のうち、端子電極16は接地(基準電位)用電極である。端子電極16は、カードエッジコネクタ部14がソケットに差し込まれる際にソケット電極と最も早く接触するように、他の端子電極18,20と比べて縁12aとの間隔が狭くなっている。また、端子電極18は高周波信号用の電極である。端子電極18は、二本を対として設けられており、高周波信号へのノイズを低減するため二本の接地用端子電極16の間に配置されている。端子電極20は、プリント基板10への電源供給用、制御信号用、モニタ信号用などの電極である。
プリント基板10は、端子電極16と電気的に接続され積層基板12の内側へ延びる配線パターン26と、端子電極18と電気的に接続され積層基板12の内側へ延びる配線パターン28とを更に有している。配線パターン26,28は金属製であり、端子電極16,18,及び20のメッキ部分を除く金属材料と同一の材料(例えば銅箔、もしくは銅箔にメッキを施したもの)によって形成されている。本実施形態では二つの端子電極16の間に二つの端子電極18が配置されているので、配線パターン26と配線パターン28とは互いに隣り合って配置されている。また、二本の配線パターン26は、端子電極16とは反対側の一端において互いに結合しており、二本の配線パターン28を囲んで高周波信号へのノイズを防いでいる。
図2に示すように、端子電極16及び20の各々は、スルーホール24を介して、積層基板12の内層に形成された電解メッキ用配線22に接続されている。電源供給用、制御信号用、モニタ信号用などの電極及び配線を伝送する信号は、直流信号又は低周波信号であるので、電解メッキ用配線22が接続されたままでもこれらの信号の伝送特性に影響がない。
一方、端子電極18、具体的には配線パターン28における端子電極18とは反対側の一端は、スルーホール(貫通ビア)28bによって積層基板12の内層の信号伝送用配線30に接続されている。また、配線パターン28の一端は、端子電極16,18及び20の電解メッキ処理後に、電解メッキ用配線22との接続を切断されている。
以下、上記構成を備えるプリント基板10の製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係るプリント基板10の製造方法を示すフローチャートである。図3に示すように、本製造方法は、配線形成工程S1と、ビア形成工程S2と、メッキ工程S3と、除去工程S4とを備えている。
(配線形成工程)
図4は、配線形成工程を示す平面図であり、図5は、図4の一部を拡大して示す斜視図である。また、図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。
まず、図4及び図5(a)に示すように、基板12となる領域を複数含む基板生産物100を製造し、各基板12の表面に、端子電極16,18,20と、配線パターン26及び28とを形成する。また、各基板12の内層に信号伝送用配線30を形成する。また、これらの端子電極や配線パターンと同一の金属材料を用いて、積層基板12となる領域の外側に電解メッキ用の給電パターン102を形成する。このとき、給電パターン102を、積層基板12のカードエッジコネクタ部となる縁12aに沿って形成する。
また、同時に、信号伝送用配線30より基板12の裏面側内層に電解メッキ用配線104を形成する。電解メッキ用配線104は、端子電極16,18,20から積層基板12の縁12aに達し、給電パターン102に接続される。なお、電解メッキ用の配線104は、図5に示すように、基板12の内層を通って縁12aと交差する方向に延設され、端子電極16,18,20と給電パターン102とを接続している。電解メッキ用配線104は、端子電極16,18,20や配線パターン26及び28と同じ金属材料(銅箔)によって形成され、その幅が端子電極16,18,20より細く形成される。
(ビア形成工程)
スルーホール(貫通ビア)24,28bを形成する箇所に、ドリルを用いて基板12の表面から裏面まで貫通孔を開ける。その後、各貫通孔の内面に金属メッキを施すことによって、スルーホール24,28bを形成する。これによって、端子電極18と信号伝送用配線30とが接続される路共に、端子電極18と電解メッキ用配線22が接続される。また、各端子電極16,20と対応の内層配線が接続されると共に、各端子電極16と各電解メッキ用配線22が接続される。
そして、上記した配線及びビア形成工程の後に、基板12上に半田レジストを形成する。半田レジスト形成後、基板12の表面にシルク印刷を施す。
(メッキ工程)
端子電極16,18,及び20に対して電解メッキ処理を施す。具体的には、端子電極部以外をマスキングし、端子電極16,18,及び20の表面を清浄化したのち、図4に示した基板生産物100を電解メッキ槽に浸し、給電パターン102に電流を供給する。この電流は、電解メッキ用配線104を介して端子電極16,18,20に流れる。この状態で、端子電極16,18,20に先ずニッケルメッキ処理を実施し、次いで金メッキ処理を実施する。このとき、ニッケルメッキを例えば3μmの厚さに形成し、金メッキを例えば1.3μmの厚さに形成するとよい。
(除去工程)
電解メッキ処理が完了したのち、図6(b)に示すように、スルーホール28bの一部を除去する。具体的には、ドリルを用いて、基板12の裏面側からスルーホール28bの内面に施された金属メッキを除去する。この金属メッキの除去は、基板12の裏面側から電解メッキ用配線22層を超えて信号伝送用配線30層の手前まで行う。すなわち、金属メッキの除去は、基板12の裏面側から電解メッキ用配線22層以上、信号伝送用配線30層未満まで行う。これによって、信号伝送用配線30と電解メッキ用配線22とが分離される。
最後に、基板12を基板生産物100から取り出す。こうして、図1及び図2に示したプリント基板10が得られる。
ここで、本実施形態の製造方法によって生成されたプリント基板10の高速特性として、反射特性、透過特性及びジッタジェネレーション特性を評価した結果を示す。
まず、図7に、反射特性を測定した結果を示す。図7には、TDR(Time Domain Reflection)法を用いて、端子電極18、配線パターン28、スルーホール28b及び信号伝送用配線30(以下、高周波用配線という。)の反射量の測定結果が示されている。TDR法とは、高速信号(立上りの極めて早いパルス)を試験材に加え、その電気的反射特性を測定する方法である。この測定では、IC搭載箇所直前において直流カット用のキャパシタ搭載パターンに100Ωの終端抵抗をパターン間に接続して行った。
図7(a)は、本実施形態の製造方法によって生成されたプリント基板10における高周波用配線18,28,28b,30の測定結果であり、図7(b)は、本実施形態の製造方法において除去工程を行わずに生成されたプリント基板、すなわち電解メッキ用配線が接続された高周波用配線18,28,28b,30の測定結果である。図7(a),(b)において、横軸は基板12の端面12aからの距離を表し、縦軸は反射量、すなわちインピーダンスミスマッチ量を表す。曲線Sa,Sbは高周波用配線18,28,28b,30を単相で測定したものであり、曲線Da,Dbは高周波用配線18,28,28b,30を差動で測定したものである。曲線Sa,Sb,Da,Dbにおいて、ミスマッチが大きいほど反射パルス高が大きくなる。
図7(a),(b)では、距離L0=0がパターンエッジ部に相当し、そこから右方に向かって基板12における高周波用配線18,28,28b,30からの反射特性を示している。距離L1〜L2で反射特性が平坦な領域が認められる。当該箇所は基板内で100Ωに整合されたパターンの特性を示している。距離L2以降の基板内領域ではインピーダンスが乱れているが、これは、基板12内でICを搭載する箇所等の配線パターンはインピーダンス整合が為されていないことに起因する。
差動100Ωに整合された高周波用配線18,28,28b,30に対し、電解メッキ用配線22が分離されていない場合、その基板12の端面12aでのインピーダンスは79.7Ωと測定された(図7(b))。一方、高周波用配線18,28,28b,30に対して電解メッキ用配線22が分離されている場合には、基板12の端面12aでのインピーダンスが87.8Ωまで改善される(図7(a))。
なお、インピーダンスを80〜120Ωとすれば0〜−20dBのVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)が確保される。しかしながら、光トランシーバの一規格であるSFP+では、ホスト側の高周波ラインは90〜110Ωにもなり、この場合電解めっき用配線の分離が必須となる。
次に、インピーダンスの乱れにより電気反射が発生し、ジッタジェネレーション特性に影響を及ぼす例を示す。図8に、高周波用配線18,28,28b,30によるパルスパターンの乱れ(ジッタ)を測定した結果を示す。
図8(a),(b)には、Sonet規格に準拠したパルスパターンの乱れが示されており、図8(c),(d)には、SDH規格に準拠したパルスパターンの乱れが示されている。また、図8(a),(c)は、本実施形態の製造方法によって生成されたプリント基板10における高周波用配線18,28,28b,30の測定結果であり、図8(b),(d)は、本実施形態の製造方法において除去工程を行わずに生成されたプリント基板、すなわち電解メッキ用配線が接続された高周波用配線18,28,28b,30の測定結果である。
Sonet規格及びSDH規格では、第一フレーム以外はスクランブルが施されるため、見かけ上ジッタはゼロとなる。図8(a)〜(d)において、ラインZがジッタゼロに相当する。このラインZより上側がプラス方向のジッタを示し、下側がマイナス方向のジッタを示す。また、領域Aが第一フレームに相当する。この領域Aに1/0の所定パターンが内包され、各パターンについて+/−方向のジッタが生ずることとなる。
図8(a)〜(d)によれば、電解メッキ用配線22を分離している場合、分離していない場合に比べて、SONET信号/SDH信号ともにジッタが小さくなっていることがわかる。
次に、図9に、高周波用配線18,28,28b,30の透過特性(S21)を測定した結果を示す。図9(a)は、本実施形態の製造方法によって生成されたプリント基板10における高周波用配線18,28,28b,30の測定結果であり、図9(b)は、本実施形態の製造方法において除去工程を行わずに生成されたプリント基板、すなわち電解メッキ用配線が接続された高周波用配線18,28,28b,30の測定結果である。
図9(a),(b)によれば、電解メッキ用配線22を分離している場合、分離していない場合に比べて、約13GHz以上の減衰特性が改善していることがわかる。換言すれば、帯域特性が改善していることがわかる。
なお、図9(b)によれば、10Gbps信号の基本信号である5GHzの3倍波にあたる15GHzで帯域が劣化しており、この帯域不足により信号が劣化し、上記のジッタジェネレーション特性へ影響を及ぼしていると考えられる。
このように、本実施形態のプリント基板の製造方法によれば、基板12の表面から基板12の内層へ順に端子電極18、信号伝送用配線30及び電解メッキ用配線22を配すると共に、これらを貫通ビア28bで接続し、電解メッキ処理後に基板12の裏面側から電解メッキ用配線22層を超えて信号伝送用配線30層の手前まで貫通ビア28bを除去することによって、電解メッキ用配線22を信号伝送用配線(高周波用配線)30に対して適切に分離することができる。
ここで、信号伝送用配線30層より基板12の裏面側に貫通ビア28bが残留し、この残留した貫通ビアが信号伝送用配線30に対してスタブとなるが、基板12における配線層間隔は十分小さいので、残留した貫通ビアの長さは高速特性への影響を無視できる程度のスタブ長となる。例えば、基板12の内層配線を接続するための非貫通ビアの形成技術を用いれば、残留した貫通ビア長の精度を実現することが可能である。
また、本実施形態のプリント基板の製造方法によれば、端子電極18と電解メッキ用配線22とを貫通ビア28bで接続し、電解メッキ処理後に基板12の裏面側から貫通ビア28bを除去するので、特許文献1及び2のように基板12の表面に配線接続パターンを設ける必要がなく、基板12の表面に対して加工を行う必要がない。したがって、基板12の表面に電解メッキ処理のためのスペースを確保する必要がなく、高密度配線化を妨げることがない。
また、本実施形態のプリント基板の製造方法によれば、例えば、ビア形成工程における穴あけ手法を用いて貫通ビア28bを除去することが可能である。したがって、化学エッチングを用いることがなく、低価格化を妨げることがない。
また、ビア形成工程における穴あけ手法としてドリルを用いた手法では、貫通ビア28bがガイドとして作用するので、加工精度を向上することができる。したがって、比較的簡易な機械加工を用いて、貫通ビア28bをより適切に除去することが可能である。
続いて、上述した製造方法により製造されるプリント基板10の適用例について説明する。図10〜図12は、プリント基板10を備える光モジュール1の構成を示す図である。図10は、光モジュール1の外観を示す斜視図である。図11は、図10に示した光モジュール1の長手方向に沿った側面断面を示す断面図である。図12は、光モジュール1の平面断面図である。なお、図10〜図12には、説明のためXYZ直交座標系が示されている。
光モジュール1は、光通信装置の一部をなし、光通信装置本体に対して挿抜可能な光トランシーバである。図10〜図12を参照すると、光モジュール1は、或る方向(本実施形態ではX軸方向)を長手方向とする略直方体状を呈しており、筐体3、発光ユニット4、受光ユニット5、及びプリント基板10を備えている。なお、図11には、光通信装置本体側のソケット202も図示されている。
発光ユニット4は、電気的な送信信号を光信号に変換して光通信装置の外部へ送信する。発光ユニット4は、プリント基板10の前縁部に配置される。発光ユニット4は、レーザダイオード、光ファイバが挿通されるフェルール、及びフェルールを保持するスリーブなどを含んでいる。発光ユニット4のベースからは複数のリードピンが延びており、フレキシブルプリント基板(FPC)4aを介してプリント基板10に接続されている。受光ユニット5は、光通信装置へ送られてきた光信号を電気的な受信信号に変換する。受光ユニット5は、プリント基板10の前縁部に発光ユニット4と並んで配置される。受光ユニット5は、フォトダイオード、プリアンプ、光ファイバが挿通されるフェルール、及びフェルールを保持するスリーブなどを含んでいる。受光ユニット5からは複数のリードピンが延びており、フレキシブルプリント基板(FPC)5aを介してプリント基板10に接続されている。
プリント基板10の表面10a及び裏面10bの双方には、発光ユニット4のリードピン4aと電気的に接続されて発光ユニット4の駆動制御を行うドライバICや、受光ユニット5のリードピン5aと電気的に接続されて受光ユニット5から受け取った信号の処理を行うICなどを含む複数の電子部品6が搭載されている。プリント基板10の後縁部はカードエッジコネクタ部14となっており、図12に示すように端子電極16,18,及び20が設けられている。
プリント基板10のカードエッジコネクタ部14は、図11に示すように、光通信装置本体の実装基板200に設けられたソケット202に対して挿入及び抜出される。ソケット202は、カードエッジコネクタ部14と嵌合する凹部202aを有し、この凹部202aには、カードエッジコネクタ部14の端子電極16,18,20と電気的に接触する複数のソケット端子202bが設けられている。従って、カードエッジコネクタ部14がソケット202に挿入されることにより、端子電極16,18,及び20と複数のソケット端子202bとの電気的な接続が図られる。
この光モジュール1では、前述した実施形態によるプリント基板10を備えているので、カードエッジコネクタ部の接触耐力の向上と高速特性の劣化の抑制との両立が図られている。従って、高周波の送信信号を光通信装置本体の実装基板200から低ノイズで受け取ることができ、また、高周波の受信信号を実装基板200へ低ノイズで送ることができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。
本実施形態では、除去工程においてスルーホール28bを除去する手法としてドリルによる機械加工を例示したが、スルーホール28bを除去する手法は本実施形態に限られるものではない。例えば、スルーホール28bを除去する手法はレーザによる光学加工であってもよい。
また、本実施形態では、信号伝送用配線30が基板12の内層に配されたプリント基板10の製造方法を例示したが、信号伝送用配線30が基板12の表面に配されるプリント基板であっても本製造方法が適用可能である。
本実施形態に係る製造方法によって製造されるプリント基板の一形態を示す平面図である。 図1に示すプリント基板のA部分を拡大して示す斜視図である。 本実施形態に係るプリント基板10の製造方法を示すフローチャートである。 配線形成工程を示す平面図である。 図4の一部を拡大して示す斜視図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 高周波用配線の反射特性を測定した結果を示す。 高周波用配線によるパルスパターンの乱れ(ジッタ)を測定した結果を示す。 高周波用配線の透過特性(S21)を測定した結果を示す。 光モジュールの外観を示す斜視図である。 図10に示した光モジュールの長手方向に沿った側面断面を示す断面図である。 光モジュールの平面断面図である。
符号の説明
1…光モジュール、3…筐体、4…発光ユニット、5…受光ユニット、6…電子部品、10…プリント基板、12…積層基板、14…カードエッジコネクタ部、16,18,20…端子電極、22…電解メッキ用配線、24,28b…スルーホール(貫通ビア)、26,28…配線パターン、30…信号伝送用配線(高周波用配線)、100…基板生産物、102…給電パターン、104…電解メッキ用配線、200…実装基板、202…ソケット、202b…ソケット端子。

Claims (2)

  1. 基板の表面に端子電極を、前記基板の表面又は内層に信号伝送用配線を、前記信号伝送用配線に対して前記基板の裏面側の内層に電解メッキ用配線を、それぞれ形成する配線形成工程と、
    前記端子電極に対して前記信号伝送用配線及び前記電解メッキ用配線を接続するように貫通ビアを形成するビア形成工程と、
    前記電解メッキ用配線に電流を供給することによって前記端子電極に電解メッキ処理を施すメッキ工程と、
    前記基板の裏面側から前記電解メッキ用配線層を超えて前記信号伝送用配線層の手前まで、前記貫通ビアを除去する除去工程と、
    を有するプリント基板の製造方法。
  2. 前記除去工程では、機械加工によって前記貫通ビアを除去する、
    請求項1に記載のプリント基板の製造方法。
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