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JP2009113123A - 積層光学フィルムの切断方法 - Google Patents

積層光学フィルムの切断方法 Download PDF

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JP2009113123A
JP2009113123A JP2007285410A JP2007285410A JP2009113123A JP 2009113123 A JP2009113123 A JP 2009113123A JP 2007285410 A JP2007285410 A JP 2007285410A JP 2007285410 A JP2007285410 A JP 2007285410A JP 2009113123 A JP2009113123 A JP 2009113123A
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laminated optical
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Satoshi Koshio
智 小塩
Nobuaki Iwamoto
展明 岩本
Koji Kimura
功児 木村
Yoichiro Sugino
洋一郎 杉野
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】クラックやデラミの発生を防止して、切断面の品質を確保することができる積層光学フィルムの切断方法を提供すること。
【解決手段】粘着剤又は接着剤を介して積層した積層光学フィルムの切断方法であって、積層光学フィルム(偏光板1)を切断刃3による引き切りによって所定の大きさに切断する。これにより、積層光学フィルム(偏光板1)を押し潰すのではなく切り裂くように、切断刃3を滑らせて切断することができる。切断面に作用する切断応力を緩和して、クラックやデラミの発生を防止し、切断面の品質を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘着剤又は接着剤を介して積層した積層光学フィルムを切断するための切断方法に関する。
このような積層光学フィルムの一例として、偏光板が挙げられる。偏光板は、液晶表示装置(以下、LCDと略称することがある。)の構成部材として多くの場面で用いられており、近年においては、その需要が急激に増加している。しかも、光学補償機能や輝度向上機能などを備えた付加価値の高い偏光板の使用が増加しており、表示品位に対する要求はより一層高まる傾向にある。
偏光板は、長尺シート状の原反から所定の形状及び寸法にて切断加工され、LCDのパネルに実装されるのが一般的である。従来、偏光板の切断加工には、図11,12に示すような垂直切断方式が採用されており(下記特許文献1参照)、この方式では、偏光板5の表面に対する切断刃6の進入角度が90°となる。切断刃6には、図示のような一本刃のほか、所定の枠形状を有するトムソン刃を使用することもできる。
ところが、従来の切断加工は、偏光板5の表面に切断刃6の刃先を垂直に押し当て、該偏光板を押し潰しながら切断するものであるため、切断時に作用する切断応力によってクラックやデラミが発生し、切断面の品質が低下するという問題があった。ここで、デラミとは、粘着剤や接着剤を介して積層した光学フィルムが切断面にて部分的に剥離する現象を言う。
下記特許文献2〜4には、紙やセラミックグリーンシートなどを対象にした切断加工方法と切断加工装置が記載されているが、偏光板などの積層光学フィルムの切断加工に関して、その解決手段を示唆するものではない。
特開2002−219686号公報 実開平2−117893号公報 実開平3−79428号公報 特開平9−129502号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、クラックやデラミの発生を防止して、切断面の品質を確保することができる積層光学フィルムの切断方法を提供することである。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る積層光学フィルムの切断方法は、粘着剤又は接着剤を介して積層した積層光学フィルムの切断方法であって、前記積層光学フィルムを切断刃による引き切りによって所定の大きさに切断することを特徴とする。
本発明に係る積層光学フィルムの切断方法によれば、積層光学フィルムを切断刃による引き切りによって所定の大きさに切断することから、積層光学フィルムを押し潰すのではなく切り裂くように、切断刃を滑らせて切断することができる。そのため、切断面に作用する切断応力を緩和して、クラックやデラミの発生を防止し、切断面の品質を確保することができる。
本発明では、前記切断刃による引き切りの際に、前記積層光学フィルムの表面に対する前記切断刃の進入角度が0°を超えて且つ90°未満となることが好ましい。これにより、上述のように切断面に作用する切断応力を緩和し、クラックやデラミの発生を防止して、切断面の品質を確保することができる。
また、本発明では、前記切断刃による引き切りの際に、前記積層光学フィルムの表面に対する前記切断刃の進入角度が0°を超えて且つ40°以下となることがより好ましい。これにより、切断面に作用する切断応力をより効果的に緩和し、特にデラミの発生を確実に防止して、切断面の品質を十分に確保することができる。
上記において、前記切断刃が、一本刃により構成されていると共に、前記積層光学フィルムの表面に平行な刃先を有することが好ましい。切断刃が一本刃により構成されていることで、引き切りを容易且つ適切に行うことができ、粘着剤や接着剤の切断面からのはみ出しも抑えられる。また、切断刃が積層光学フィルムの表面に平行な刃先を有することから、切断の過程において、積層光学フィルムが載置される台座に切断刃の刃先が干渉することを回避できる。
本発明は、前記積層光学フィルムが、偏光子の両面に接着剤を介して保護フィルムを積層した偏光板を含んでいる場合においても有用である。ここで、「偏光板を含んでいる」とは、積層光学フィルムが偏光板そのものであることも包含する意味である。
前記保護フィルムがアクリル系の保護フィルムである場合、切断応力によるデラミの発生が顕著となるため、上記の如き作用効果を奏する本発明が特に有用となる。
前記偏光板の少なくとも片面に鉛筆硬度が4H以上となるハードコート層が形成されている場合、切断応力によるクラックの発生が顕著となるため、上記の如き作用効果を奏する本発明が特に有用となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態では、積層光学フィルムとしての偏光板を切断する例を示す。図1は、本発明の切断方法により偏光板を切断する様子を概略的に示す斜視図であり、図2は、その側面図である。両図において(a)が切断前の状態を示し、(b)が切断後の状態を示している。図3は、偏光板の縦断面図である。
偏光板1は、図3に示すように、偏光子11の両面に接着剤を介して保護フィルム13を積層した積層光学フィルムであり、本実施形態では上面にハードコート層14が形成されている。偏光板1の詳しい構成については後述する。
偏光板1は、図1(a)及び図2(a)に示すように、上面が平坦な台座2上に載置されるとともに、所定の切断位置に搬送されて切断刃3の下方に配置される。切断刃3は、直線状に延びた一本刃により構成され、偏光板1の表面に平行な刃先を有している。切断刃3は、不図示の切断装置によって、偏光板1の表面に刃先を向けた状態で支持されている。
本実施形態では台座2の上に偏光板1を直接載せているが、偏光板1と台座2との間に下板を介在させて、切断刃3の摩耗や台座2のキズを防止するようにしてもよい。下板としては、厚みが0.1〜5mm程度のポリスチレンシートが例示される。
偏光板1に切断加工を施す際には、作業者によって、或いは台座2の周辺に設けた搬送装置によって、偏光板1を所定の切断位置に搬送し、切断装置を操作して切断刃3を下降させる。このとき、図1(b)及び図2(b)に示すように、切断刃3による引き切りによって偏光板1を所定の大きさに切断する。引き切りは、切断刃3を下降させる過程で、切断刃3を刃先の延在方向に沿って移動させればよく、そのように切断刃3を移動させる機能は前記切断装置に具備できる。
本発明によれば、偏光板1を引き切りによって切断することにより、偏光板1を押し潰すのではなく切り裂くように、切断刃3を滑らせて切断することができる。そのため、切断面に作用する切断応力を緩和して、クラックやデラミの発生を防止し、切断面の品質を確保することができる。
偏光板1の表面に対する切断刃3の進入角度θは、0°を超えて且つ90°未満であることが好ましい。これにより、切断面に作用する切断応力を緩和し、クラックやデラミの発生を防止して、切断面の品質を確保することができる。更に、本発明では、進入角度θが0°を超えて且つ40°以下であることが好ましい。これにより、切断面に作用する切断応力をより効果的に緩和し、特にデラミの発生を確実に防止して、切断面の品質を十分に確保することができる。なお、本発明では、切断刃3を丸刃などで構成して進入角度θを0°としても構わない。
本実施形態では、切断刃3が一本刃により構成されていることにより、引き切りを容易且つ適切に行うことができ、丸刃を使用した場合と比べて粘着剤や接着剤の切断面からのはみ出しも抑えられる。また、切断刃3が偏光板1の表面に平行な刃先を有することから、切断の過程において台座2に切断刃3の刃先が干渉することを回避できる。
既述のように、本実施形態の偏光板1は、偏光子11の両面に接着剤を介して保護フィルム13が積層され、更にハードコート層14が設けられた構成である。
偏光子11の厚さは特に制限されないが、5〜80μm程度が一般的である。偏光子11は、親水性高分子に膨潤、染色、延伸、架橋等の処理を適宜行って製造される。親水性高分子としては、染色工程におけるヨウ素または二色性染料の配向性の良さからポリビニルアルコールを用いるのが一般的であるが、本発明に於いては特に限定されるものではない。具体的には、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、ポリエチレンテレフタレート系フィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体系フィルム、これらの部分ケン化フィルム、セルロース系フィルム等の高分子フィルムにポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理等ポリエチレン系配向フィルム等が例示できる。
前記親水性高分子を延伸する場合は、総延伸倍率を3倍から7倍の範囲に設定するのが好ましく、4倍から6倍の範囲に設定するのがより好ましい。総延伸倍率が3倍未満の場合は高偏光度の偏光板を得ることが困難であり、7倍を超える場合はフィルムが破断し易くなる傾向があるからである。ここで親水性高分子は、膨潤、染色、延伸、架橋等の全ての工程で総延伸倍率を3倍から7倍の範囲まで徐々に延伸しても良く、いずれか一つの工程でのみ延伸しても良く、同一工程で複数回延伸しても良い。
保護フィルム13を形成する材料としては、透明性、機械的強度、熱安定性、等方性などに優れるポリマーフィルムが好ましく用いられる。具体的には、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)等のスチレン系ポリマー、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー、ポリエーテルサルフォン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、またはポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー等が挙げられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体の如きポリオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、または前記ポリマーのブレンド物等も挙げられる。その他アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系若しくはシリコーン系等の熱硬化型または紫外線硬化型の樹脂等が挙げられる。
また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルム、例えば、(A)側鎖に置換及び/または非置換イミド基を有する熱可塑性樹脂と、(B)側鎖に置換及び/非置換フェニルならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物があげられる。具体例としてはイソブチレンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体とアクリロニトリル・スチレン共重合体とを含有する樹脂組成物のフィルムがあげられる。フィルムは樹脂組成物の混合押出品などからなるフィルムを用いることができる。これらのフィルムは位相差が小さく、光弾性係数が小さいため偏光板の歪みによるムラなどの不具合を解消することができ、また透湿度が小さいため、加湿耐久性に優れる。
保護フィルム13の厚さは、適宜に決定しうるが、一般には強度や取扱性等の作業性、薄層性などの点より1〜500μm程度である。特に1〜300μmが好ましく、5〜200μmがより好ましい。透明保護フィルムは、5〜150μmの場合に特に好適である。
偏光子11の両側に設ける保護フィルム13としては、その表裏で同じポリマー材料からなる保護フィルムを用いてもよく、異なるポリマー材料等からなる保護フィルムを用いてもよい。
保護フィルム13がアクリル系の保護フィルムである場合、切断応力によるデラミの発生が顕著となるため、上記の如き作用効果を奏する本発明が特に有用となる。かかるアクリル系の保護フィルムは、下記一般式(1)で表される不飽和カルボン酸アルキルエステルの構造単位および一般式(2)で表されるグルタル酸無水物の構造単位を有するアクリル樹脂を含有する。
Figure 2009113123
一般式(1)中、Rは水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表す。Rは水素原子または炭素数1〜6の脂肪族、もしくは脂環式炭化水素基を示す。
Figure 2009113123
一般式(2)中、R、Rは、同一または相異なる水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表す。
前記アクリル樹脂としては、特開2004−70290号公報、特開2004−70296号公報、特開2004−163924号公報、特開2004−292812号公報、特開2005−314534号公報、特開2006−131898号公報、特開2006−206881号公報、特開2006−265532号公報、特開2006−283013号公報、特開2006−299005号公報、特開2006−335902号公報などに記載のものがあげられる。
上記アクリル樹脂における、一般式(1)で表される構造単位の含有割合は、好ましくは50〜95モル%、より好ましくは55〜90モル%、さらに好ましくは60〜85モル%、特に好ましくは65〜80モル%、最も好ましくは65〜75モル%である。上記含有割合が50モル%より少ないと、一般式(1)で表される構造単位に由来して発現される効果、例えば、高い耐熱性、高い透明性が十分に発揮されないおそれがある。上記含有割合が95モル%よりも多いと、樹脂が脆くて割れやすくなり、高い機械的強度が十分に発揮できず、生産性に劣るおそれがある。
上記アクリル樹脂における、一般式(2)で表される構造単位の含有割合は、好ましくは5〜50モル%、より好ましくは10〜45モル%、さらに好ましくは15〜40モル%、特に好ましくは20〜35モル%、最も好ましくは25〜35モル%である。上記含有割合が5モル%より少ないと、一般式(2)で表される構造単位に由来して発現される効果、例えば、高い光学的特性、高い機械的強度、偏光子との優れた接着性、薄型化が十分に発揮されないおそれがある。上記含有割合が50モル%よりも多いと、例えば、高い耐熱性、高い透明性が十分に発揮されないおそれがある。
上記アクリル樹脂における、一般式(2)で表される構造単位は、下記一般式(3)で表される構造単位に含まれていることが好ましい。
Figure 2009113123
一般式(3)中、R、Rは、同一または相異なる水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表す。
一般式(2)および(3)中、R、Rは、水素原子またはメチル基が好ましく、両方ともにメチル基であることがより好ましい。
一般式(1)で表される不飽和カルボン酸アルキルエステルの構造単位および一般式(2)で表されるグルタル酸無水物の構造単位を有するアクリル樹脂は、基本的には以下に示す方法により製造することができる。
即ち、上記アクリル樹脂は、一般式(1)で表される構造単位に対応する不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体と、不飽和カルボン酸単量体とを、共重合して共重合体(a)を得た後、当該共重合体(a)を加熱することにより、当該共重合体(a)中の不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体の構造単位と不飽和カルボン酸単量体の構造単位の分子内環化反応を行い、一般式(2)で表されるグルタル酸無水物の構造単位を共重合体中に導入することにより、得ることができる。
不飽和カルボン酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸クロロメチル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシルおよび(メタ)アクリル酸2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチルなどがあげられる。これらは1種のみが用いられても良いし、2種以上が併用されても良い。これらの中でも、熱安定性に優れる点で、(メタ)アクリル酸メチルがより好ましく、メタクリル酸メチルが特に好ましい。すなわち、一般式(1)において、Rがメチル基、Rがメチル基であることが特に好ましい。
不飽和カルボン酸単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、α−置換アクリル酸、α−置換メタクリル酸などが挙げられ、これらは1種のみ用いても良いし、2種以上を併用しても良い。これらの中でも特に、本発明の効果を十分に発揮させる点で、アクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
分子内環化反応としては、脱アルコール反応および/または脱水による分子内環化反応が好ましく挙げられる。加熱するとともに分子内環化反応を行う方法としては、特に制限はないが、ベントを有する加熱した押出機に通して製造する方法や窒素気流中または真空下で加熱脱気できる装置内で製造する方法が好ましい。
なお、共重合体(a)の製造にあたり、単量体の配合割合は、配合した単量体の総和を100重量%として、不飽和カルボン酸単量体は15〜45重量%が好ましく、より好ましくは20〜40重量部である。また、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体は55〜85重量%が好ましく、より好ましくは60〜80重量%である。不飽和カルボン酸単量体の含有量を15〜45重量%とすることによって、共重合体(a)を加熱した際に上記一般式(3)で表されるグルタル酸無水物単位の含有量が20〜40重量%の好ましい範囲となり、耐熱性、無色透明性、滞留安定性の優れたアクリル樹脂を得ることが可能となる。
上記アクリル樹脂中には、一般式(1)で表される構造単位および一般式(2)で表される構造単位以外のその他の構造単位を含んでいても良い。
上記アクリル樹脂中には、例えば、前記分子内環化反応に関与していない、不飽和カルボン酸単量体由来の構造単位を0〜10重量%含有することができる。不飽和カルボン酸由来の構造単位の割合は、0〜5重量%がより好ましく、0〜1重量%であるのがさらに好ましい。上記アクリル樹脂中における不飽和カルボン単量体由来の構造単位を10重量%以下とすることによって、無色透明性、滞留安定性、耐湿性を維持することができる。
また、このアクリル樹脂は、前記以外の共重合可能な他のビニル系単量体単位を含有することができる。その他のビニル系単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、アリルグリシジルエーテル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、ブトキシメチルアクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミド、アクリル酸アミノエチル、アクリル酸プロピルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸エチルアミノプロピル、メタクリル酸シクロヘキシルアミノエチル、N−ビニルジエチルアミン、N−アセチルビニルアミン、アリルアミン、メタアリルアミン、N−メチルアリルアミン、2−イソプロペニル−オキサゾリン、2−ビニル−オキサゾリン、2−アクロイル−オキサゾリン、N−フェニルマレイミド、メタクリル酸フェニルアミノエチル、スチレン、α−メチルスチレン、p−グリシジルスチレン、p−アミノスチレン、2−スチリル−オキサゾリンなどがあげられる。これらは、1種のみ用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記その他のビニル系単量体の中でも、スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系構造単位の含有割合を0〜1重量%とすることが好ましく、より好ましくは0〜0.1重量%である。スチレン系構造単位の含有濃度を0〜1重量%とすることで、位相差の悪化および透明性の低下を防ぐことができる。
上記アクリル樹脂は、重量平均分子量が、好ましくは1000〜2000000、より好ましくは5000〜1000000、さらに好ましくは10000〜500000、特に好ましくは50000〜500000、最も好ましくは60000〜150000である。重量平均分子量が上記範囲から外れると、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。
上記アクリル樹脂は、Tg(ガラス転移温度)が、好ましくは110℃以上、より好ましくは115℃以上、さらに好ましくは120℃以上、特に好ましくは125℃以上、最も好ましくは130℃以上である。Tgが110℃以上であることにより、例えば、最終的に偏光板に組み入れた場合に、耐久性に優れたものとなり易い。上記アクリル樹脂のTgの上限値は特に限定されないが、成形性等の点から、好ましくは300℃以下、より好ましくは290℃以下、さらに好ましくは285℃以下、特に好ましくは200℃以下、最も好ましくは160℃以下である。
上記アクリル樹脂は、射出成形により得られる成形品の、ASTM−D−1003に準じた方法で測定される全光線透過率が、高ければ高いほど好ましく、好ましくは85%以上、より好ましくは88%以上、さらに好ましくは90%以上である。全光線透過率が85%未満であると、透明性が低下し、本来目的とする用途に使用できないおそれがある。
保護フィルム13中の上記アクリル樹脂の含有量は、好ましくは50〜100重量%、より好ましくは60〜100重量%、さらに好ましくは70〜100重量%、特に好ましくは80〜100重量%である。保護フィルム中の上記アクリル樹脂の含有量が50重量%未満の場合には、上記アクリル樹脂が本来有する高い耐熱性、高い透明性が十分に反映できないおそれがある。
保護フィルム13において、上記アクリル樹脂以外に、例えば、アクリル弾性体粒子を含有することができる。保護フィルム13中にアクリル弾性体粒子が分散されていることにより、保護フィルム13として優れた靭性を得ることができる。
アクリル弾性体粒子は、ゴム質重合体を含むことが好ましい。ゴム質重合体は、原料モノマーとして、アクリル酸エチルやアクリル酸ブチルなどのアクリル成分を必須成分とし、その他に好ましく含まれる成分として、ジメチルシロキサンやフェニルメチルシロキサンなどのシリコーン成分、スチレンやα−メチルスチレンなどのスチレン成分、アクリロニトリルやメタクリロニトリルなどのニトリル成分、ブタジエンやイソプレンなどの共役ジエン成分、ウレタン成分、エチレン成分、プロピレン成分、イソブテン成分などをあげることができる。これらの中でも、アクリル成分、シリコーン成分、スチレン成分、ニトリル成分、共役ジエン成分から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。ゴム質重合体は、原料モノマー(好ましくは上記各成分)の単独重合体を含んでいても良いし、2種以上の原料モノマーの共重合体を含んでいても良いし、それらの両方を含んでいても良い。より好ましくは、上記の成分を2種以上組み合わせたゴム質重合体であり、例えば、アクリル成分およびシリコーン成分を含むゴム質重合体、アクリル成分およびスチレン成分を含むゴム質重合体、アクリル成分および共役ジエン成分を含むゴム質重合体、アクリル成分、シリコーン成分およびスチレン成分を含むゴム質重合体などが挙げられる。
ゴム質重合体には、上記成分の他に、ジビニルベンゼン、アリルアクリレート、ブチレングリコールジアクリレートなどの架橋性成分を含むものも好ましい。
ゴム質重合体として、アクリル酸アルキルエステル単位と芳香族ビニル系単位との組み合わせを有する重合体を含むことが好ましい。アクリル酸アルキルエステル単位、中でも、アクリル酸ブチルは、靭性向上に極めて効果的であり、これに芳香族ビニル系単位、例えばスチレンを共重合させることによって、アクリル弾性体粒子の屈折率を調節することができる。
アクリル弾性体粒子とアクリル樹脂の屈折率差は、0.01以下であることが好ましい。保護フィルムにおいて高い透明性を得ることができるからである。このように、アクリル弾性体粒子とアクリル樹脂の屈折率差を0.01以下にするための方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。例えば、アクリル樹脂を構成する各単量体単位の組成比を調整する方法、アクリル弾性体粒子に含まれるゴム質重合体や各単量体の組成比を調整する方法などが挙げられる。特に、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸アルキルエステルにスチレンなどの芳香族ビニル系単位を共重合し、その共重合比率を調整することによって、アクリル樹脂との屈折率差が小さなアクリル弾性体粒子を得ることができる。
アクリル弾性体粒子の平均粒子径としては、好ましくは70〜300nm、より好ましくは100〜200nmである。70nm未満の場合は靭性の改良効果が十分とならないおそれがあり、300nmより大きい場合は耐熱性が低下してしまうおそれがある。
保護フィルム13中のアクリル弾性体粒子の含有量としては、40重量%以下、好ましくは7〜40重量%、より好ましくは12重量%〜20重量%である。7重量%未満の場合は靭性の改良工化が十分とならないおそれがあり、40重量%を超える場合は耐熱性が低下するおそれがある。
また、保護フィルム13において、上記アクリル樹脂に併用できる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどの他の熱可塑性樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂があげられる。これらは、本発明の目的を損なわない範囲で配合される。
その他、ヒンダードフェノール系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、シアノアクリレート系などの紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤、高級脂肪酸、酸エステル系、酸アミド系、高級アルコールなどの滑剤あるいは可塑剤、モンタン酸、その塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミドおよびエチレンワックスなどの離型剤、亜リン酸塩、次亜リン酸塩などの着色防止剤、ハロゲン系あるいはリン系やシリコーン系の非ハロゲン系の難燃剤、核剤、アミン系、スルホン酸系、ポリエーテル系などの帯電防止剤、顔料などの着色剤、等の添加剤を含有していてもよい。ただし、適用する用途が要求する特性に照らし、保護フィルムの透明性が低下しない範囲で添加するのが好ましい。これら添加剤は、保護フィルムに対する総含有量としては10重量%以下とするのが好ましい。
なお、上記アクリル弾性体粒子、その他の樹脂、上記添加剤は、上記アクリル樹脂を形成するための原料に配合して、アクリル樹脂を製造する際に配合してもよく、アクリル樹脂を製造した後に配合してもよい。
上記以外の保護フィルム13に用いるアクリル樹脂としては、ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂があげられる。ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂としては、特開2000−230016号公報、特開2001−151814号公報、特開2002−120326号公報、特開2002−254544号公報、特開2005−146084号公報、特開2006−171464号公報などに記載のものが挙げられる。
また、アクリル樹脂としては、特開2006−309033号公報、特開2006−317560号公報、特開2006−328329号公報、特開2006−328334号公報、特開2006−337491号公報、特開2006−337492号公報、特開2006−337493号公報、特開2006−337569号公報などに記載のものが挙げられる。
保護フィルム13は、接着剤を介して偏光子11の両面に積層されており、偏光子11の両面には接着剤層12が形成されている。接着剤層12の形成に用いる接着剤としては、イソシアネート系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ゼラチン系接着剤、ビニル系ラテックス系、水系ポリエステル等を例示できる。前記接着剤は、通常、水溶液からなる接着剤として用いられ、通常、0.5〜60重量%の固形分を含有してなる。上記の他、偏光子11と透明保護フィルム13との接着剤としては、紫外硬化型接着剤、電子線硬化型接着剤等があげられる。電子線硬化型偏光板用接着剤は、上記各種の透明保護フィルムに対して、好適な接着性を示す。特に、接着性を満足することが困難であったアクリル樹脂に対しても良好な接着性を示す。また本発明で用いる接着剤には、金属化合物フィラーを含有させることができる。
保護フィルム13は、接着剤を塗工する前に、表面改質処理を行ってもよい。具体的な処理としてば、コロナ処理、プラズマ処理、ケン化処理、プライマー処理、などが挙げられる。プライマー処理としては、接着剤層12に面する保護フィルム13の面に下塗り処理を施し、易接着層15(アンカー層)を形成して、偏光子11との接着性を高めることが好ましい。かかる下塗り処理は、例えば特開2007−140092号公報に記載されている。
易接着層15としては、例えば、反応性官能基を有するシリコーン層が挙げられる。反応性官能基を有するシリコーン層の材料は、特に制限されないが、例えば、イソシアネート基含有のアルコキシシラノール類、アミノ基含有アルコキシシラノール類、メルカプト基含有アルコキシシラノール類、カルボキシ含有アルコキシシラノール類、エポキシ基含有アルコキシシラノール類、ビニル型不飽和基含有アルコキシシラノール類、ハロゲン基含有アルコキシラノール類、イソシアネート基含有アルコキシシラノール類が挙げられ、アミノ系シラノールが好ましい。さらに上記シラノールを効率よく反応させるためのチタン系触媒や錫系触媒を添加することにより、接着力を強固にすることができる。また上記反応性官能基を有するシリコーンに他の添加剤を加えてもよい。具体的にはさらにはテルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン-フェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂などの粘着付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤などの安定剤等を用いても良い。
上記反応性官能基を有するシリコーン層は公知の技術により塗工、乾燥して形成される。シリコーン層の厚みは、乾燥後で、好ましくは1〜100nm、さらに好ましくは10〜80nmである。塗工の際、反応性官能基を有するシリコーンを溶剤で希釈してもよい。希釈溶剤は特に制限はされないが、アルコール類があげられる。希釈濃度は特に制限されないが、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは1〜3重量%である。
保護フィルムの偏光子を接着させない面には、ハードコート層や反射防止処理、スティッキング防止や、拡散ないしアンチグレアを目的とした処理を施したものであってもよい。なお、本実施形態では、偏光板1の上面にハードコート層14が形成された例を示す。
ハードコート処理は偏光板表面の傷付き防止などを目的に施されるものであり、例えばアクリル系、シリコーン系などの適宜な紫外線硬化型樹脂による硬度や滑り特性等に優れる硬化皮膜を透明保護フィルムの表面に付加する方式などにて形成することができる。反射防止処理は偏光板表面での外光の反射防止を目的に施されるものであり、従来に準じた反射防止膜などの形成により達成することができる。また、スティッキング防止処理は隣接層(例えば、バックライト側の拡散板)との密着防止を目的に施される。
またアンチグレア処理は偏光板の表面で外光が反射して偏光板透過光の視認を阻害することの防止等を目的に施されるものであり、例えばサンドブラスト方式やエンボス加工方式による粗面化方式や透明微粒子の配合方式などの適宜な方式にて透明保護フィルムの表面に微細凹凸構造を付与することにより形成することができる。前記表面微細凹凸構造の形成に含有させる微粒子としては、例えば平均粒径が0.5〜20μmのシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化アンチモン等からなる導電性のこともある無機系微粒子、架橋又は未架橋のポリマー等からなる有機系微粒子などの透明微粒子が用いられる。表面微細凹凸構造を形成する場合、微粒子の使用量は、表面微細凹凸構造を形成する透明樹脂100重量部に対して一般的に2〜70重量部程度であり、5〜50重量部が好ましい。アンチグレア層は、偏光板透過光を拡散して視角などを拡大するための拡散層(視角拡大機能など)を兼ねるものであってもよい。
なお、前記反射防止層、スティッキング防止層、拡散層やアンチグレア層等は、透明保護フィルムそのものに設けることができるほか、別途光学層として透明保護フィルムとは別体のものとして設けることもできる。
ハードコート層14の鉛筆硬度が4H以上となる場合、切断応力によるクラックの発生が顕著となるため、上記の如き作用効果を奏する本発明が特に有用となる。この鉛筆硬度は、ハードコート層14表面について、JIS K−5400記載の鉛筆硬度試験に準じて、荷重500gの条件にて測定したものである。
鉛筆硬度が4H以上となるハードコート層14としては、厚みが15〜30μmの範囲であり、重量平均粒径がハードコート層の厚みの30〜75%の範囲となる微粒子を含有し、表面が凹凸形状の平均傾斜角θaが0.4〜1.5度の範囲であり、下記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含むハードコート層形成用樹脂を用いて形成されたものが挙げられる。
(A)成分:ウレタンアクリレートおよびウレタンメタクリレートの少なくとも一方
(B)成分:ポリオールアクリレートおよびポリオールメタクリレートの少なくとも一方
(C)成分:下記(C1)及び下記(C2)の少なくとも一方から形成されるポリマー若しくはコポリマー又は前記ポリマーとコポリマーの混合ポリマー
(C1):水酸基及びアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルアクリレート
(C2):水酸基及びアクリロイル基の少なくとも一方の基を有するアルキル基を有するアルキルメタクリレート
上記(B)成分は、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びペンタエリスリトールテトラアクリレートの少なくとも一方を含むことが好ましい。これは、ハードコート層の硬度がより向上し、可撓性を維持しつつ、かつカールの発生を効果的に防止できるからである。
ハードコート層上に、反射防止層が形成されるという態様であってもよい。前記反射防止層は、中空で球状の酸化ケイ素超微粒子を含有することが好ましい。また、JISK7105による光沢度が50〜95の範囲であることが好ましい。前記光沢度は、JISK7105(1981年度版)の60度鏡面光沢度を意味する。
上記のようなハードコート層は、前述のハードコート層形成用樹脂と、前述の微粒子と、溶媒とを含むハードコート層形成材料を、保護フィルムなどの基材の少なくとも一方の面に塗工して塗膜を形成し、該塗膜を効果させることで製造できる。前記溶媒は、酢酸エチルを含むことが好ましい。これは、ハードコート層と基材との密着性が向上し、デラミを防止できるからである。酢酸エチルの含有割合は、溶媒全体に対し、20重量%以上であることが好ましい。
上記のハードコート層については、本出願人による特願2007−078354(本出願時において未公開)に記載されている。
以上の説明においては、本発明の最も好適な実施態様について説明した。しかし、本発明は当該実施態様に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の範囲で種々の変更が可能である。
本発明により切断される積層光学フィルムは、前述した如き偏光板に限定されるものではなく、例えば前述した偏光板に、実用に際して他の光学層と積層した光学フィルムが挙げられる。その光学層については特に限定はないが、例えば反射板や半透過板、位相差板(1/2や1/4等の波長板を含む)、視角補償フィルムなどの液晶表示装置等の形成に用いられることのある光学層を1層または2層以上用いることができる。例えば、本発明の偏光板に更に反射板または半透過反射板が積層されてなる反射型偏光板または半透過型偏光板、偏光板に更に位相差板が積層されてなる楕円偏光板または円偏光板、偏光板に更に視角補償フィルムが積層されてなる広視野角偏光板、あるいは偏光板に更に輝度向上フィルムが積層されてなる偏光板が挙げられる。
位相差板としては、高分子素材を一軸または二軸延伸処理してなる複屈折性フィルム、液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配向層をフィルムにて支持したものなどがあげられる。位相差板の厚さも特に制限されないが、20〜150μm程度が一般的である。
高分子素材としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリルスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロース樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン系樹脂)、またはこれらの二元系、三元系各種共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物などがあげられる。これらの高分子素材は延伸等により配向物(延伸フィルム)となる。
液晶ポリマーとしては、例えば、液晶配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)がポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型の各種のものなどをあげられる。主鎖型の液晶ポリマーの具体例としては、屈曲性を付与するスペーサー部でメソゲン基を結合した構造の、例えばネマチック配向性のポリエステル系液晶性ポリマー、ディスコティックポリマーやコレステリックポリマーなどがあげられる。側鎖型の液晶ポリマーの具体例としては、ポリシロキサン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート又はポリマロネートを主鎖骨格とし、側鎖として共役性の原子団からなるスペーサー部を介してネマチック配向付与性のパラ置換環状化合物単位からなるメソゲン部を有するものなどがあげられる。これらの液晶ポリマーは、例えば、ガラス板上に形成したポリイミドやポリビニルアルコール等の薄膜の表面をラビング処理したもの、酸化ケイ素を斜方蒸着したものなどの配向処理面上に液晶性ポリマーの溶液を展開して熱処理することにより行われる。
位相差板は、例えば各種波長板や液晶層の複屈折による着色や視角等の補償を目的としたものなどの使用目的に応じた適宜な位相差を有するものであって良く、2種以上の位相差板を積層して位相差等の光学特性を制御したものなどであっても良い。
また、本発明により切断される積層光学フィルムは、前記偏光板、位相差フィルム等の光学フィルムまたはこれらの積層物の一方の面に粘着層を介してセパレータを積層したものがあげられる。粘着層は、前記光学フィルムの積層に用いられる他、液晶セル等の他部材と接着するための粘着層として設けられる。粘着層を形成する粘着剤は特に制限されないが、例えばアクリル系重合体、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フッ素系やゴム系などのポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。特に、アクリル系粘着剤の如く光学的透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性などに優れるものが好ましく用いうる。
また上記に加えて、吸湿による発泡現象や剥がれ現象の防止、熱膨張差等による光学特性の低下や液晶セルの反り防止、ひいては高品質で耐久性に優れる液晶表示装置の形成性などの点より、吸湿率が低くて耐熱性に優れる粘着層が好ましい。
粘着層は、例えば天然物や合成物の樹脂類、特に、粘着性付与樹脂や、ガラス繊維、ガラスビーズ、金属粉、その他の無機粉末等からなる充填剤や顔料、着色剤、酸化防止剤などの粘着層に添加されることの添加剤を含有していてもよい。また微粒子を含有して光拡散性を示す粘着層などであってもよい。
偏光板等の光学フィルムの片面又は両面への粘着層の付設は、適宜な方式で行いうる。その例としては、例えばトルエンや酢酸エチル等の適宜な溶剤の単独物又は混合物からなる溶媒にベースポリマーまたはその組成物を溶解又は分散させた10〜40重量%程度の粘着剤溶液を調製し、それを流延方式や塗工方式等の適宜な展開方式で偏光板等の光学フィルム上に直接付設する方式、あるいは前記に準じセパレータ上に粘着層を形成してそれを偏光板上または光学フィルム上に移着する方式などがあげられる。
粘着層は、異なる組成又は種類等のものの重畳層として偏光板等の光学フィルムの片面又は両面に設けることもできる。また両面に設ける場合に、偏光板や光学フィルムの表裏において異なる組成や種類や厚さ等の粘着層とすることもできる。粘着層の厚さは、使用目的や接着力などに応じて適宜に決定でき、一般には1〜40μmであり、5〜30μmが好ましく、特に10〜25μmが好ましい。1μmより薄いと耐久性が悪くなり、また40μmより厚いと発泡などによる浮きや剥がれが生じやすく外観不良となる、
粘着層の露出面に対しては、実用に供するまでの間、その汚染防止等を目的にセパレータが仮着されてカバーされる。これにより、通例の取扱状態で粘着層に接触することを防止できる。セパレータとしては、上記厚さ条件を除き、例えばプラスチックフィルム、ゴムシート、紙、布、不織布、ネット、発泡シートや金属箔、それらのラミネート体等の適宜な薄葉体を、必要に応じシリコーン系や長鎖アルキル系、フッ素系や硫化モリブデン等の適宜な剥離剤でコート処理したものなどの、従来に準じた適宜なものを用いうる。
偏光板等の光学フィルムと粘着剤層との間の密着性を向上させるために、その層間にアンカー層を設けることもできる。
上記アンカー層の形成材としては、好ましくは、ポリウレタン、ポリエステル、分子中にアミノ基を含むポリマー類から選ばれるアンカー剤が用いられ、特に好ましくは、分子中にアミノ基を含んだポリマー類である。分子中にアミノ基を含むポリマー類は、分子中のアミノ基が粘着剤中のカルボキシル基等と反応またはイオン性相互作用などの相互作用を示すため、良好な密着性が確保される。
なお本発明において、上記した偏光板等の光学フィルム等、また粘着層などの各層には、例えばサリチル酸エステル系化合物やベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫外線吸収剤で処理する方式などの方式により紫外線吸収能をもたせたものなどであってもよい。
本発明の効果を具体的に示すため、図11,12に示す方法(比較例)により切断した偏光板と、図1,2に示す方法(実施例)により切断した偏光板とで、クラック及びデラミの発生状況を比較した。偏光板としては、保護フィルムとしてポリメチルメタクリレート(PMMA)フィルムを用いて、鉛筆硬度が4H以上となるハードコート層が保護フィルムの上面に形成され、厚み20μmであるものを採用した。
比較例では、切断刃の進入角度が90°であり、偏光板が押し潰されながら切断されたため、切断面では長さ0.3〜0.5mmのクラックと0.5〜1mm幅のデラミが確認された。図4は、比較例により切断した偏光板の平面視写真であり、図12において偏光板を上方から見たものに相当する。矢印が示す箇所に確認される横方向のラインは、偏光板とその偏光板が載置された台座との境界である。切断面から0.5〜1mm幅となる領域D1には、層間が剥離して空気が浸入しており、デラミの発生が確認できる。
一方、実施例では、切断刃の進入角度を1°とし、偏光板を押し潰すのではなく切り裂くように、切断刃を滑らせて切断したため、切断面では長さ0.1mm以下のクラックと0〜0.1mm幅のデラミが確認されただけであった。図5は、実施例により切断した偏光板の平面視写真であり、図2において偏光板を上方から見たものに相当する。実施例では、比較例のようなデラミは殆ど確認されなかった。
図6〜10は、それぞれ実施例において切断刃の進入角度を45°、40°、30°、20°、10°と変化させたときの平面視写真である。図6に示した進入角度45°の場合には、切断面から0.3mm幅となる領域D2にてデラミの発生が確認され、図7に示した進入角度40°の場合には、切断面から0.17mm幅となる領域D3にてデラミの発生が確認されたが、いずれも上記の比較例に比べてデラミの発生が大幅に抑制されていた。また、図8〜10に示した進入角度30°、20°、10°の場合には、デラミの発生が確認されなかった。このことから、本発明では、切断刃の進入角度が40°以下であることが好ましく、40°未満であることがより好ましいことが分かる。
本発明の切断方法により偏光板を切断する様子を概略的に示す斜視図 本発明の切断方法により偏光板を切断する様子を概略的に示す側面図 偏光板の縦断面図 比較例により切断した偏光板の平面視写真 実施例により切断した偏光板の平面視写真 切断刃の進入角度を45°としたときの偏光板の平面視写真 切断刃の進入角度を40°としたときの偏光板の平面視写真 切断刃の進入角度を30°としたときの偏光板の平面視写真 切断刃の進入角度を20°としたときの偏光板の平面視写真 切断刃の進入角度を10°としたときの偏光板の平面視写真 従来の切断方法により偏光板を切断する様子を概略的に示す斜視図 従来の切断方法により偏光板を切断する様子を概略的に示す側面図
符号の説明
1 偏光板
2 台座
3 切断刃
11 偏光子
12 接着剤層
13 保護フィルム
14 ハードコート層
15 易接着層
θ 切断刃の進入角度

Claims (7)

  1. 粘着剤又は接着剤を介して積層した積層光学フィルムの切断方法であって、前記積層光学フィルムを切断刃による引き切りによって所定の大きさに切断することを特徴とする積層光学フィルムの切断方法。
  2. 前記切断刃による引き切りの際に、前記積層光学フィルムの表面に対する前記切断刃の進入角度が0°を超えて且つ90°未満となる請求項1に記載の積層光学フィルムの切断方法。
  3. 前記切断刃による引き切りの際に、前記積層光学フィルムの表面に対する前記切断刃の進入角度が0°を超えて且つ40°以下となる請求項1に記載の積層光学フィルムの切断方法。
  4. 前記切断刃が、一本刃により構成されていると共に、前記積層光学フィルムの表面に平行な刃先を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層光学フィルムの切断方法。
  5. 前記積層光学フィルムが、偏光子の両面に接着剤を介して保護フィルムを積層した偏光板を含んでいる請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層光学フィルムの切断方法。
  6. 前記保護フィルムがアクリル系の保護フィルムである請求項5に記載の積層光学フィルムの切断方法。
  7. 前記偏光板の少なくとも片面に鉛筆硬度が4H以上となるハードコート層が形成されている請求項5又は6に記載の積層光学フィルムの切断方法。
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