JP2009108879A - ボール型ジョイント及びこれを備えたスロットル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量且つ安価で、ガタの発生を防いで高精度及び高信頼性を確保することができるボール型ジョイントを提供すること。
【解決手段】ロッド15の端部に設けられた樹脂製のジョイント本体17の球状凹部17aを球状の金属ピン16に嵌合して成るボール型ジョイント14において、前記ジョイント本体17に樹脂ピース(押圧部材)18を摺動可能に設け、該樹脂ピース(押圧部材)を前記ジョイント本体17に内装された板バネ(付勢手段)19によって前記金属ピン16に押圧する。例えば、前記ジョイント本体17を前記ロッド15と一体に形成するとともに、該ジョイント本体17に貫設された矩形孔20に付勢手段としてU字状の板バネ19を縮装する。
【選択図】図3
【解決手段】ロッド15の端部に設けられた樹脂製のジョイント本体17の球状凹部17aを球状の金属ピン16に嵌合して成るボール型ジョイント14において、前記ジョイント本体17に樹脂ピース(押圧部材)18を摺動可能に設け、該樹脂ピース(押圧部材)を前記ジョイント本体17に内装された板バネ(付勢手段)19によって前記金属ピン16に押圧する。例えば、前記ジョイント本体17を前記ロッド15と一体に形成するとともに、該ジョイント本体17に貫設された矩形孔20に付勢手段としてU字状の板バネ19を縮装する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロッドの端部に設けられたジョイント本体の球状凹部を球状の金属ピンに嵌合して成るボール型ジョイントとこれを備えたスロットル装置に関するものである。
例えばV型多気筒エンジン用のスロットル装置においては、各気筒に吸気を供給する複数のスロットルボディが互いに離間して配置されているため、各スロットルボディに設けられたスロットルバルブ同士をボール型ジョイントで互いに連結し、複数のスロットルバルブを連動して同時に開閉制御することが行われている。
ここで、従来のボール型ジョイントの例を図17及び図18に示す。
即ち、図17及び図18は従来のボール型ジョイントの破断側面図であり、図17に示すボール型ジョイント114は、ピロボール型の自在継手形式のジョイントであって、ロッド115の端部に螺着されたジョイント本体117を球状のピロボール116に傾動可能に嵌合して構成されている。
又、図18に示すボール型ジョイント214は、ロッド215の先端に設けられた樹脂製のジョイント本体217の球状凹部217aを球状の金属ピン216に嵌合して構成されている。
実開平5−057427号公報
実開平5−066326号公報
しかしながら、図17に示した従来のピロボール型のボール型ジョイント114は高精度ではあるが高価であり、又、全てが金属製であるために重量が大きくなって信頼性に欠けるとともに、軽量化が困難であるという問題がある。
又、図18に示した従来のボール型ジョイント214においては、ジョイント本体217が樹脂製であるために高精度を確保することが困難である他、ジョイント本体217と金属ピン216との熱膨張率の違いによる熱膨張差によって両者間にガタが発生し易いという問題がある。例えば、複数のスロットルバルブ同士をボール型ジョイントによって連結して成るスロットル装置においてボール型ジョイントにガタが発生すると、スロットルバルブの同調精度が低下してスロットル開度にバラツキが生じ、各気筒への供給空気量が不均一となるという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、軽量且つ安価で、ガタの発生を防いで高精度及び高信頼性を確保することができるボール型ジョイントと気筒間でのスロットル開度のバラツキを抑えて各気筒への供給空気量を均一化することができるスロットル装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ロッドの端部に設けられた樹脂製のジョイント本体の球状凹部を球状の金属ピンに嵌合して成るボール型ジョイントにおいて、前記ジョイント本体に押圧部材を摺動可能に設け、該押圧部材を前記ジョイント本体に内装された付勢手段によって前記金属ピンに押圧したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ジョイント本体を前記ロッドと一体に形成するとともに、該ジョイント本体に貫設された孔に前記付勢手段としてU字状の板バネを縮装したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ジョイント本体を前記ロッドと別体に構成して両者をネジ結合するとともに、前記付勢手段をコイルスプリングで構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、ロッドの端部に設けられたジョイント本体の球状凹部を球状の金属ピンに嵌合して成るボール型ジョイントにおいて、前記ジョイント本体の前記球状凹部の一部を前記金属ピンの外径よりも縮小させた小径部とし、該小径部をその弾性反力によって前記金属ピンに押圧したことを特徴とする。
請求項5記載のスロットル装置は、互いに離間して配された複数のスロットルバルブ同士を請求項1〜4の何れかに記載のボール型ジョイントによって連結したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ジョイント本体に摺動可能に設けられた押圧部材がジョイント本体に内装された付勢手段によって金属ピンに押圧されるため、互いに嵌合するジョイント本体の球状凹部と球状の金属ピンとの間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイントの精度と信頼性が高められる。又、ジョイント本体は軽量な樹脂製であるために軽量化が図られるとともに、単に押圧部材を付勢手段によって金属ピンに押圧するという簡単な構成が採用されるために、構造単純化とコストダウンを図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ジョイント本体とロッドを鋳込みにて一体成形して更なる軽量化とコストダウンを図ることができる。そして、ジョイント本体の孔に縮装された板バネによって押圧部材が金属ピンに押圧されるため、当該ボール型ジョイントにガタが発生することがない。
請求項3記載の発明によれば、ジョイント本体をロッドと別体に構成して両者をネジ結合するとともに、付勢手段であるコイルスプリングで押圧部材を金属ピンに押圧したため、互いに嵌合するジョイント本体の球状凹部と球状の金属ピンとの間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイントの精度と信頼性が高められるとともに、軽量化と構造単純化及びコストダウンを図ることができる。又、ボディ間ピッチが変わっても、樹脂モールド型が不要であり、型費を削減することができる。
請求項4記載の発明によれば、ジョイント本体の球状凹部の一部に金属ピンの外径よりも縮小させた小径部を形成し、この小径部をその弾性反力によって金属ピンに押圧するようにしたため、互いに嵌合するジョイント本体の球状凹部と球状の金属ピンとの間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイントの精度と信頼性が高められる。又、小径部は樹脂製のジョイント本体に一体に形成されるため、部品点数が削減されて一層の軽量化とコストダウンが図られる。
請求項5記載の発明によれば、ガタの無いボール型ジョイントによって互いに離間して配された複数のスロットルバルブ同士を連結したため、気筒間でのスロットル開度のバラツキが抑えられてスロットルバルブの同調精度が高められ、各気筒への供給空気量が均一化する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[スロットル装置]
図1は本発明に係るスロットル装置の側面図、図2は同スロットル装置の平面図であり、図示のスロットル装置1は、自動二輪車に搭載されたV型2気筒エンジンに設けられたものであって、V形に配された円筒状の2つのスロットルボディ2を備えている。ここで、2つのスロットルボディ2は、エンジンのV形を成す不図示の2つの気筒に対してそれぞれ設けられている。
[スロットル装置]
図1は本発明に係るスロットル装置の側面図、図2は同スロットル装置の平面図であり、図示のスロットル装置1は、自動二輪車に搭載されたV型2気筒エンジンに設けられたものであって、V形に配された円筒状の2つのスロットルボディ2を備えている。ここで、2つのスロットルボディ2は、エンジンのV形を成す不図示の2つの気筒に対してそれぞれ設けられている。
上記各スロットルボディ2には、エンジンの各気筒に連なる吸気通路を開閉するためのサブスロットルバルブ3とメインスロットルバルブ4が上下にそれぞれ設けられており、各サブスロットルバルブ3と各メインスロットルバルブ4は、スロットルボディ2を貫通して回動可能に支持されたスロットルシャフト5,6にそれぞれ取り付けられている。そして、各スロットルシャフト5,6の軸方向一端(図1の手前側の一端)にはスロットルレバー7,8がそれぞれ結着されており、各サブスロットルバルブ3と各メインスロットルバルブ4は、各スロットルシャフト5,6の外周に巻装されたリターンスプリング9,10によって図1に実線にて示す全閉方向にそれぞれ付勢されている。尚、各リターンスプリング9,10の一端はスロットルボディ2に係止され、他端は各スロットルレバー7,8に係止されている。
又、図2に示すように、一方の気筒側のスロットルシャフト6の軸方向他端にはアクセルレバー11が結着されており、スロットルシャフト6とこれに結着されたメインスロットルバルブ4はリターンスプリング12によって全閉側に付勢されている。尚、アクセルレバー11は不図示のアクセルワイヤーを介して不図示のスロットルグリップに接続されており、ライダーのアクセル操作によってアクセルレバー11が回動操作されると、該アクセルレバー11と共に回動するスロットルシャフト6によってメインスロットルバルブ4がスロットルボディ2の吸気通路を開閉し、該吸気通路を流れる吸気の量が制御されてエンジン負荷(エンジン回転数)が調整される。又、サブスロットルバルブ3は、エンジン始動時のファーストアイドル等における吸気量の制御に使用される。
そして、他方の気筒側のスロットルシャフト6の軸方向他端には、図2に示すように、スロットルポジションセンサ(TPS)13が取り付けられており、該スロットルポジションセンサ13によって検出されたスロットル開度は不図示の制御装置(ECU)に送信されてエンジンのフィードバック制御に供される。
ところで、本実施の形態に係るスロットル装置1においては、2つの気筒のサブスロットルバルブ3同士とメインスロットルバルブ4同士は、本発明に係るボール型ジョイント14とロッド15によってそれぞれ連結されており、これらは互いに同調して同時に同量だけ開閉される。
従って、ライダーのアクセル操作によってスロットルレバー8は図1に実線にて示す全閉位置から鎖線にて示す全開位置まで連動して回動可能であって、2つのメインスロットルバルブ4は、全閉から全開の範囲で同調して同時に同量だけ開閉されてエンジンの各気筒に供給される吸気量を制御する。
[ボール型ジョイント]
次に、本発明に係る前記ボール型ジョイント14について説明する。尚、4つのボール型ジョイント14の構成は全て同じであるため、以下、1つのボール型ジョイント14について説明する。
[ボール型ジョイント]
次に、本発明に係る前記ボール型ジョイント14について説明する。尚、4つのボール型ジョイント14の構成は全て同じであるため、以下、1つのボール型ジョイント14について説明する。
<実施の形態1>
図3は本発明の実施の形態1に係るボール型ジョイントの側断面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は同ボール型ジョイントの平面図、図6は同ボール型ジョイントの板バネを組み込む前の底面図、図7は同ボール型ジョイントの分解斜視図である。
図3は本発明の実施の形態1に係るボール型ジョイントの側断面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は同ボール型ジョイントの平面図、図6は同ボール型ジョイントの板バネを組み込む前の底面図、図7は同ボール型ジョイントの分解斜視図である。
本実施の形態に係るボール型ジョイント14は、図1及び図2に示すスロットル装置1の例えばスロットルレバー8の端部に結着された球状の金属ピン16に、ロッド15の端部に設けられた樹脂製のジョイント本体17に形成された球状凹部17aを嵌合させることによって構成されているが、前記ジョイント本体17に押圧部材としての樹脂ピース18がロッド15の軸方向に摺動可能に設け、該樹脂ピース18をジョイント本体17に内装された付勢手段である板バネ19によって前記金属ピン16に押圧したことを特徴とする。
即ち、本実施の形態では、ジョイント本体17は樹脂にてロッド15と一体に形成されており、該ジョイント本体17には、図6に示すように、矩形孔20がロッド15の軸直角方向(図3の上下方向)に貫設されるとともに、該矩形孔20と球状凹部17aとを連通させるガイド孔21がロッド15の軸方向(図1の左右方向)に貫設されている。尚、図6に示すように、ジョイント本体17の球状凹部17aと矩形孔20の間の部分の下半部には図3の下方に開口する開口部17bが形成されており、矩形孔20とガイド孔21は開口部17bに開口している。又、ジョイント本体17の矩形孔20内には、図6及び図7に示すように、抜け止め用の矩形の突起17cが一体に突設されている。
他方、前記樹脂ピース18は、図7に示すように、矩形ブロック状の軸部18aと、該軸部18aの端面に一体に形成された矩形フランジ状のストッパ部18bとで構成されており、ジョイント本体17にその開口部17bから組み込まれる。即ち、図3に示すように、樹脂ピース18は、その軸部18aがジョイント本体17のガイド孔21に摺動可能に嵌め込まれ、ストッパ部18bは矩形孔20内に臨んでいる。
又、前記板バネ19は、バネ鋼をU字状に折り曲げて構成されており、二股状を成す2片の一方の端部には外側に向かって円弧状に折り曲げられた受け部19aが形成され、他方の片の下部の幅方向中央には矩形の嵌合孔19b(図4及び図7参照)が形成されている。
而して、板バネ19は、その左右の片が内側に押さえられて幅が縮められた状態で、U状部を先にしてジョイント本体17の矩形孔20に図3の下方から挿入され、その先端のU状部が図3に示すように突出した状態で該板バネ19を押さえていた力を開放すると、該板バネ19は弾性的な復元力によって広がるために矩形孔20内に挟持されて縮装されるとともに、これに形成された前記嵌合孔19bにジョイント本体17の矩形孔20内に突設された前記突起17cが嵌合し(図4参照)、ジョイント本体17からの脱落が防がれる。
上述のように、板バネ19がジョイント本体17の矩形孔20内に組み込まれると、該板バネ19にストッパ部18bが当接する樹脂ピース18が板バネ19によって金属ピン16方向に付勢され、その軸部18aが金属ピン16の外周に所定の力で押圧される。このとき、図3に示すように、樹脂ピース18のストッパ部18bと矩形孔20の内面との間には図示の隙間Lが形成されている。又、樹脂ピース18のストッパ部18bの下部が板バネ19の受け部19aによって受けられることによって、樹脂ピース18のジョイント本体17からの脱落が防がれる。
而して、本実施の形態に係るボール型ジョイント14においては、ジョイント本体17に摺動可能に設けられた樹脂ピース18がジョイント本体17に縮装された板バネ19によって金属ピン16に押圧されるため、互いに嵌合するジョイント本体17の球状凹部17aと球状の金属ピン16との間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイント14の精度と信頼性が高められる。
又、本実施の形態に係るボール型ジョイント14においては、ジョイント本体17とロッド15を軽量な樹脂にて一体成形したため、軽量化が図られるとともに、単に樹脂ピース18を板バネ19によって金属ピン16に押圧するという簡単な構成が採用されるために、構造単純化とコストダウンが図られる。
更に、本実施の形態では、樹脂ピース18のストッパ部18bと矩形孔20の内面との間には図3に示す隙間Lが形成されているため、金属ピン16との摺動によって樹脂ピース18が多少磨耗しても、該樹脂ピース18が金属ピン16に接触するため、ジョイント本体17の球状凹部17aと球状の金属ピン16との間のガタの発生が長期に亘って防がれる。
従って、図1及び図2に示すように、互いに離間して配置されたサブスロットルバルブ3同士とメインスロットルバルブ4同士をガタの無いボール型ジョイント14とロッド15によって互いに連結して成るスロットル装置1においては、気筒間でのスロットル開度のバラツキが抑えられてサブスロットルバルブ3とメインスロットルバルブ4の同調精度が高められ、各気筒への供給空気量が均一化してエンジンの回転安定性が高められる。
又、本発明に係るボール型ジョイント14においては、樹脂ピース18が板バネ19によって金属ピン16に常時押圧されているため、両者間に摩擦抵抗が発生し、この摩擦抵抗によってライダーのアクセル操作の開き方向(アクセル開度が増加する方向)と閉じ方向(アクセル開度が減少する方向)の操作荷重特性に所望のヒステリシスを与えることができる。
ここで、図8に開き方向と閉じ方向の操作荷重特性をアクセル開度に対して示すが、開き方向のアクセル操作においては、図8に直線aにて示すようにリターンスプリング12(図2参照)の付勢力に抗する操作荷重がアクセル開度の増加と共に増大し、アクセル開度全開からライダーがスロットルグリップを操作していた力を解除すると、スロットルグリップは図8に直線bにて示す特性に沿って減少するリターンスプリング12の付勢力によって全閉方向に戻る。
然るに、本実施の形態に係るボール型ジョイント14を採用したスロットル装置1においては、前述のように樹脂ピース18と金属ピン16の間に摩擦抵抗が発生するため、この摩擦抵抗によってスロットルグリップがリターンスプリング12の付勢力によって全閉方向に戻る際の操作荷重特性が図8の直線cにて示すように改善され、ライダーのアクセル操作の開き方向と閉じ方向の操作荷重特性に所望の大きさのヒステリシスを与えることができる。
ところで、本実施の形態では、ジョイント本体17をロッド15と共に樹脂にて一体成形したが、図9〜図11に示すように、樹脂製のジョイント本体27を金属製のロッド(板材)25の端部にカシメによって取り付けるようにしても良い。
即ち、図9は本実施の形態の変形例を示すボール型ジョイントの側断面図、図10は同ボール型ジョイントの底面図、図11は同ボール型ジョイントの本体ジョイントをロッドに取り付ける前の状態を示す側断面図であり、これらの図においては図3〜図7に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態では、図11に示すように、樹脂製のジョイント本体27に矩形の嵌合凹部27aを形成するとともに、該嵌合凹部27aに円柱状の位置決めボス27bとカシメ用ボス27cを一体に突設するとともに、金属プレートから成るロッド25の端部に大小異径の円孔25a,25bを形成している。
而して、図10に示すように、ジョイント本体27の嵌合凹部27aにロッド25の端部を嵌め込み、ジョイント本体27の位置決めボス27bをロッド25の小径側の円孔25bに嵌合させてジョイント本体27とロッド25を位置決めした後、ジョイント本体27のカシメ用ボス27cをロッド25の大径側の円孔25aに嵌合させた後、図9に示すように、ジョイント本体27のカシメ用ボス27cの頭を潰すことによって、ジョイント本体27をロッド25にカシメによって取り付けることができる。ジョイント本体27とロッド25を一体成形すると、ボディ間ピッチが変わるとその都度モールド型が必要となり、コスト的には不利である。前述のようにカシメ式にすることにより型費が不要となるというメリットが得られる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2に係るボール型ジョイントを図12及び図13に基づいて説明する。
次に、本発明の実施の形態2に係るボール型ジョイントを図12及び図13に基づいて説明する。
図12は本発明の実施の形態2に係るボル型ジョイントの側断面図、図13は樹脂ピースの斜視図である。
本実施の形態に係るボール型ジョイント34は、ジョイント本体37をロッド35と別体に構成して両者をネジ結合するとともに、押圧部材である樹脂ピース38を付勢手段であるコイルスプリング39によって金属ピン36に押圧したことを特徴としている。
即ち、図12に示すように、ジョイント本体37にはネジ孔37bが形成されており、このネジ孔37bの奥には、球状凹部37aに連なる円孔状のガイド孔31が貫設されている。又、丸棒状のロッド35の端部にはネジ部35aが形成されており、該ネジ部35aにはロックナット40が螺合している。
又、樹脂ピース38は、図13に示すように、円柱状の軸部38aとフランジ状のストッパ部38b及び円柱状のスプリングガイド部38cとで一体に構成されている。
而して、ボール型ジョイント34の組み付けに際しては、ジョイント本体37の球状凹部37aを金属ピン36に嵌め込んだ後、ジョイント本体37に樹脂ピース38を組み込む。このとき、樹脂ピース38は、その軸部38aがジョイント本体37のガイド孔31に摺動可能に嵌め込まれ、ストッパ部38bとスプリングガイド部38cはジョイント本体37内に臨んでいる。
その後、ジョイント本体37のネジ孔37b内にコイルスプリング39を組み込み、ネジ孔37bにロッド35の端部のネジ部35aをねじ込み、最後にロックナット40を締め付けてジョイント本体37とロッド35とを連結すればボール型ジョイント34の組み付けが完了する。このとき、図12に示すように、樹脂ピース38のストッパ部38bとジョイント本体37のガイド孔21の段部との間には図示の隙間Lが確保されている。
而して、本実施の形態に係るボール型ジョイント34においても、ジョイント本体37に摺動可能に設けられた樹脂ピース38がジョイント本体37に縮装されたコイルスプリング39によって金属ピン36に押圧されるため、互いに嵌合するジョイント本体37の球状凹部37aと球状の金属ピン36との間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイント34の精度と信頼性が高められる。
又、本実施の形態に係るボール型ジョイント34においては、樹脂ピース38のストッパ部38bとジョイント本体37のガイド孔31の段部との間には図12に示す隙間Lが確保されているため、金属ピン36との摺動によって樹脂ピース38が多少磨耗しても、該樹脂ピース38が金属ピン36に接触するため、ジョイント本体37の球状凹部37aと球状の金属ピン36との間のガタの発生が長期に亘って防がれる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3に係るボール型ジョイントを図14に基づいて説明する。
次に、本発明の実施の形態3に係るボール型ジョイントを図14に基づいて説明する。
図14は本発明の実施の形態3に係るボール型ジョイントの側断面図であり、本図においては図12に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るボール型ジョイント44は、金属ピン36に押圧される押圧部材として前記実施の形態2の樹脂ピース38に代えてボール48を採用した以外は前記実施の形態に係るボール型ジョイント34の構成と同じである。尚、本実施の形態においても、ボール48とジョイント本体37のガイド孔31の段部との間には図示の隙間Lが確保されている。
従って、本実施の形態においても、前記実施の形態2と同様の効果が得られ、互いに嵌合するジョイント本体37の球状凹部37aと球状の金属ピン36との間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイント44の精度と信頼性が高められる。
<実施の形態4>
次に、本発明の実施の形態4に係るボール型ジョイントを図15及び図16に基づいて説明する。
次に、本発明の実施の形態4に係るボール型ジョイントを図15及び図16に基づいて説明する。
図15は本発明の実施の形態4に係るボール型ジョイントの側断面図、図16は同ボール型ジョイントのジョイント本体の底面図である。
本実施の形態に係るボール型ジョイント54は、ジョイント本体57の球状凹部57aの一部を切り欠き、その切り欠いた部分に、金属ピン56の外径よりも縮小させた小径部57Aを一体に突設し、該小径部57Aをその弾性反力によって金属ピン56に押圧したことを特徴とする。
従って、本実施の形態に係るボール型ジョイント54によれば、ジョイント本体57の球状凹部57aの一部に金属ピン56の外径よりも縮小させた小径部57Aを形成し、この小径部57Aをその弾性反力によって金属ピン56に押圧するようにしたため、互いに嵌合するジョイント本体57の球状凹部57aと球状の金属ピン56との間にガタが発生することがなく、当該ボール型ジョイント54の精度と信頼性が高められる。又、小径部57Aは樹脂製のジョイント本体57に一体に形成されるため、部品点数が削減されて一層の軽量化とコストダウンが図られる。
尚、以上の実施の形態は、V型2気筒エンジンに設けられたスロットル装置のスロットルバルブ同士を連結するボール型ジョイントに本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、V型2気筒エンジン以外の任意のエンジンに設けられるスロットル装置及びスロットル装置以外の任意の装置に設けられるボール型ジョイントに対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 スロットル装置
2 スロットルボディ
3 サブスロットルバルブ
4 メインスロットルバルブ
5,6 スロットルシャフト
7,8 スロットルレバー
9,10 リターンスプリング
11 アクセルレバー
12 リターンスプリング
13 スロットルポジションセンサ(TPS)
14,34,44,54 ボール型ジョイント
15,25,35 ロッド
16,36,56 金属ピン
17,27,37,57 ジョイント本体
17a,27a,37a,57a ジョイント本体の球状凹部
18,38 樹脂ピース(押圧部材)
18a,38a 樹脂ピースの軸部
18b,38b 樹脂ピースのストッパ部
19 板バネ
19a 板バネの受け部
19b 板バネの嵌合孔
20 矩形孔
21,31 ガイド孔
27b 位置決めボス
27c カシメ用ボス
35b ロッドのネジ部
37b ジョイント本体のネジ孔
38c 樹脂ピースのスプリングガイド部
39 コイルスプリング(付勢手段)
40 ロックナット
48 ボール(押圧部材)
57A ジョイント本体の小径部
L 隙間
2 スロットルボディ
3 サブスロットルバルブ
4 メインスロットルバルブ
5,6 スロットルシャフト
7,8 スロットルレバー
9,10 リターンスプリング
11 アクセルレバー
12 リターンスプリング
13 スロットルポジションセンサ(TPS)
14,34,44,54 ボール型ジョイント
15,25,35 ロッド
16,36,56 金属ピン
17,27,37,57 ジョイント本体
17a,27a,37a,57a ジョイント本体の球状凹部
18,38 樹脂ピース(押圧部材)
18a,38a 樹脂ピースの軸部
18b,38b 樹脂ピースのストッパ部
19 板バネ
19a 板バネの受け部
19b 板バネの嵌合孔
20 矩形孔
21,31 ガイド孔
27b 位置決めボス
27c カシメ用ボス
35b ロッドのネジ部
37b ジョイント本体のネジ孔
38c 樹脂ピースのスプリングガイド部
39 コイルスプリング(付勢手段)
40 ロックナット
48 ボール(押圧部材)
57A ジョイント本体の小径部
L 隙間
Claims (5)
- ロッドの端部に設けられた樹脂製のジョイント本体の球状凹部を球状の金属ピンに嵌合して成るボール型ジョイントにおいて、
前記ジョイント本体に押圧部材を摺動可能に設け、該押圧部材を前記ジョイント本体に内装された付勢手段によって前記金属ピンに押圧したことを特徴とするボール型ジョイント。 - 前記ジョイント本体を前記ロッドと一体に形成するとともに、該ジョイント本体に貫設された孔に前記付勢手段としてU字状の板バネを縮装したことを特徴とする請求項1記載のボール型ジョイント。
- 前記ジョイント本体を前記ロッドと別体に構成して両者をネジ結合するとともに、前記付勢手段をコイルスプリングで構成したことを特徴とする請求項1記載のボール型ジョイント。
- ロッドの端部に設けられたジョイント本体の球状凹部を球状の金属ピンに嵌合して成るボール型ジョイントにおいて、
前記ジョイント本体の前記球状凹部の一部を前記金属ピンの外径よりも縮小させた小径部とし、該小径部をその弾性反力によって前記金属ピンに押圧したことを特徴とするボール型ジョイント。 - 互いに離間して配された複数のスロットルバルブ同士を請求項1〜4の何れかに記載のボール型ジョイントによって連結したことを特徴とするスロットル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007278874A JP2009108879A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | ボール型ジョイント及びこれを備えたスロットル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007278874A JP2009108879A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | ボール型ジョイント及びこれを備えたスロットル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009108879A true JP2009108879A (ja) | 2009-05-21 |
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ID=40777582
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009108879A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019105206A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP2020196387A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP2020196386A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
-
2007
- 2007-10-26 JP JP2007278874A patent/JP2009108879A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019105206A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP7057590B2 (ja) | 2017-12-12 | 2022-04-20 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP2020196387A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP2020196386A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP7214111B2 (ja) | 2019-06-04 | 2023-01-30 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
JP7337340B2 (ja) | 2019-06-04 | 2023-09-04 | 朝日電装株式会社 | スロットルグリップ装置 |
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