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JP2009105286A - 表面処理銅箔 - Google Patents

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JP2009105286A JP2007276784A JP2007276784A JP2009105286A JP 2009105286 A JP2009105286 A JP 2009105286A JP 2007276784 A JP2007276784 A JP 2007276784A JP 2007276784 A JP2007276784 A JP 2007276784A JP 2009105286 A JP2009105286 A JP 2009105286A
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Abstract

【課題】異方性導電膜を用いて電子部品を実装するプリント配線板に露出した基材樹脂表面と異方性導電膜との密着力が良好で、微細配線の形成が容易な2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために、表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下、表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの表面積(三次元面積:Aμm)と二次元領域面積との比[(A)/(6550)]で算出される表面積比(B)の値が1.25〜2.50、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上である絶縁樹脂基材との接着面を備えることを特徴とした表面処理銅箔を採用する。
【選択図】なし

Description

本件発明は、表面処理銅箔に関する。特には、異方性導電膜を用いて電子部品を実装するプリント配線板の製造に用いる2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔に関する。
表面処理銅箔は、銅箔の表面に、銅張積層板を構成する絶縁樹脂基材との接着強度等の向上を目的とした粗化処理や防錆処理等の表面処理を施したものである。表面処理銅箔は、その粗化処理面側を絶縁樹脂基材と張り合わせ、銅張積層板に加工される。そして、この銅張積層板の表面処理銅箔をエッチングして配線パターンを形成し、プリント配線板とする。このプリント配線板には電子部品を実装し、回路基板とする。このとき、電子部品と配線とを接続する手法として、ハンダ付けやワイヤボンディングを用いることが多いが、これらに代わるものとして「異方性導電膜」(Anisotropic Conductive Film:以下、「ACF」と称する。)を用いる場合もある。
そして、上記回路基板に実装する電子部品は、その使用中にプリント配線板から脱落しない程度の実装強度を備えるように、配線と接続されなければならない。この実装強度は、ハンダ付けの場合にはハンダ付け面積で、ワイヤボンディング方式では最終的に施す樹脂封止で担保している。ところが、ACFを用いた実装方式では、樹脂成分と導電性粒子とで構成されるACFを用いて、電子部品と配線とを電気的に接続する。しかし、ACFが含む導電性粒子には密着力がない。そのため、導電性粒子の存在に起因して、ACFと電子部品及び配線との接触部においては、密着力が得られていない部分が存在することになる。従って、ACFを用いて電子部品を実装した回路基板では、電子部品の実装強度は、「表面処理銅箔がエッチングで除去された絶縁樹脂基材の表面」(以下、「基材樹脂表面」と称する。)とACFとの密着力による影響を受ける。
そこで、特許文献1には、ACFなどにより電気的接続を行なった場合においても、ACFとの密着性、更に電気的、物理的な接続性にも優れた銅張積層板及びフレキシブルプリント配線板の提供を目的として、可とう性を有する絶縁層に接合された銅箔よりなる導電層を備え、銅箔の前記絶縁層と接合される面には、0.1〜10原子%のニッケルを有するものを用いることが開示されている。そして、このフレキシブル配線板は、絶縁層が露出している部分に、ニッケルが残るように銅箔を選択エッチングしている。具体的に言えば、この特許文献1の実施例には、接着面の表面粗さRaが1.0μmの12μm厚さの表面処理銅箔を用いた2層フレキシブルプリント配線板において、当該銅箔の接着面に、XPSで分析したときのニッケル量が0.1〜10原子%存在すれば、防錆性、エッチング性、レーザービアホールの接続性とACF密着強度とを満たすことが出来る旨が開示されている。
特開2006−147662号公報
上述のように、特許文献1に開示の技術は、銅箔をエッチング除去したポリイミドフィルム表面にニッケルを残留させ、化学的密着力を用いてACF密着強度を改善している。そして、実施例では、ライン幅/スペース幅が50μm/50μm(配線ピッチ:100μm)のプリント配線板を作成し、良好な特性が得られたとしている。しかし、一般的技術常識として、プリント配線板の配線スペースに金属成分が残留していると、耐マイグレーション特性が低下する。また、この現象は、配線のスペースが狭くなるほど顕著になることが明らかである。即ち、特許文献1に開示の技術を用いると、実施例に開示している以上に配線スペースの狭いファインピッチプリント配線板を作成することは、現実的に困難と言える。
一方、市場では、ファインピッチ配線の形成に好適とされる2層ポリイミド銅張積層板(以下、「2層FCCL」と称する。)が、表面処理銅箔の接着面にポリアミック酸を塗布して熱硬化させたり、熱圧着性ポリイミド樹脂を介して表面処理銅箔をポリイミドフィルムと張り合わせるなどして製造されている。そして、既に50μmピッチ配線を更に上回るファインピッチ配線(例えば、40μmピッチの配線)を形成することが要求されている。このため、銅箔の接着面の表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下の表面処理銅箔が求められる。
以上のことから、ACFを用いて2層ポリイミドプリント配線板に電子部品の実装を行なう場合において、2層FCCLが備える銅箔層をエッチング加工して露出した、基材樹脂表面とACFとの密着力を従来以上に向上させ、且つ、接着面の表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下の、ファインピッチ配線の形成が可能な表面処理銅箔が求められる。
そこで、鋭意研究の結果、本件発明者等は、以下に述べる特性を備える2層FCCL用の表面処理銅箔を備える2層FCCLを用いて、2層ポリイミドプリント配線板を作成すれば、微細配線の形成が可能で、ACFを用いて電子部品を実装した際には、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの密着力が良好であることに想到したのである。
本件発明に係る表面処理銅箔: 本件発明に係る表面処理銅箔は、ACFを用いて電子部品を実装する2層ポリイミドプリント配線板の製造に用いる2層FCCL用の表面処理銅箔において、当該「表面処理銅箔の絶縁樹脂基材との接着面」(以下、「銅箔接着面」と称する。)は、表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下、表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの表面積(三次元面積:Aμm)と二次元領域面積との比[(A)/(6550)]で算出される表面積比(B)の値が1.25〜2.50、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上であることを特徴としている。
そして、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔は、その銅箔接着面は、粗化処理前の表面粗さ(Rzjis)が1.0μm未満の未処理銅箔を用い、その表面を粗化処理して、表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの、粗化処理前の表面積(三次元面積:aμm)と、粗化処理後の表面積(三次元面積:bμm)との比[(b)/(a)]の値が1.20〜2.50であることが好ましい。
また、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔は、その銅箔接着面は、二次元領域の単位面積あたり40mg/m以上のニッケル−亜鉛合金層を備えることが好ましい。
更に、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔は、その銅箔接着面は、Lab表色系におけるL値が50〜63であることが好ましい。
本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔は、その銅箔接着面が、表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下、「6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの表面積(三次元面積:Aμm)と二次元領域面積との比[(A)/(6550)]で算出される表面積比(B)」の値が1.25〜2.50、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上と言う条件を満足する。この条件を満たす表面処理銅箔を用いて2層FCCLを製造し、更に該2層FCCLをエッチング加工して、ACFを用いて電子部品を実装する2層ポリイミドプリント配線板を作成すれば、基材樹脂表面とACFとの密着力が優れた2層ポリイミドプリント配線板になる。また、この2層ポリイミド銅張積層板は、銅箔の引き剥がし強さが安定しており、微細配線の形成性にも優れている。
本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔の形態: 本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔は、その銅箔接着面は、表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下、表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの表面積(三次元面積:Aμm)と二次元領域面積との比[(A)/(6550)]で算出される表面積比(B)の値が1.25〜2.50、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上である。
前記表面粗さ(Rzjis)は、JIS規格に定める10点平均粗さである。前記銅箔接着面は、表面粗さ(Rzjis)の上限を2.5μmとしている。この表面粗さ(Rzjis)の値が2.5μm以下であれば、前記銅箔接着面は、粗化粒子として微細な金属粒子を電解法で付着形成していても、電流の極端な集中箇所がなく、析出する金属粒子同士が重なり合う部位も少なくなるため、異常に突出した電析状態の粗化粒子がなくなる。従って、当該表面処理銅箔は、ファインピッチ2層ポリイミドプリント配線板の製造用途に適している。そして、当該表面処理銅箔が2層FCCLの樹脂基材との安定した引き剥がし強さを示すためには、前記銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)を、1.3μm〜2.4μmとすることがより好ましい。
そして、前記銅箔接着面は、「6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの表面積(三次元面積:Aμm)」と「二次元領域面積」との比[(A)/(6550)]で算出される表面積比(B)の値が1.25〜2.50である。この、表面積比(B)の値は、表面処理銅箔と絶縁樹脂基材との接触面積の代替指標である。
2層FCCLを用いてエッチング法で微細配線を形成するためには、該2層FCCLが備える表面処理銅箔は、少ない粗化粒子量で樹脂基材と最大の接触面積を得ていることが好ましい。そして、粗化粒子がアンカー効果を発揮して、接着強度を安定させるためには、その形状は略球状であることが好ましい。これにより、該表面処理銅箔を用いた2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面に形成される「粗化粒子の形状を備えるレプリカ」(以下、単に「レプリカ」と称する。)も、略球状となる。
そして、上記2層ポリイミドプリント配線板にACFを用いて電子部品を実装すると、ACFの樹脂成分は、このレプリカ内に埋め込まれて硬化し、銅箔接着面に形成された粗化粒子の形状となる。そして、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの密着力は、化学的な接着力を活用しない限りにおいて、銅箔接着面に形成された粗化粒子の形状の影響を受ける。そして、基材樹脂表面とACFとの安定した密着力を得るには、前記レプリカの形状は、微細で緻密なものであることが好ましい。即ち、前記表面処理銅箔が備える、粗化処理で形成された粗化粒子は、微細で、均一に付着した状態が理想的なものと言える。従って、前記指標である表面積比(B)の値が重要となる。
しかし、粗化処理で形成される粗化粒子の形状や表面状態は、粗化処理の条件によって大きく変動する。粗化処理の結果得られる銅箔接着面の、上記Bの値が1.25を下回ると、粗化処理で形成された粗化粒子の分布が不均一であったり、アンカー効果が得られにくい形状(例えば、円錐や半球など)である傾向が大きくなる。すると、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの良好な密着力を得ることが出来ないため好ましくない。また、当該表面処理銅箔を用いて得られる2層FCCLは、接着強度等にバラツキが生じやすいものとなる。
一方、Bの値が2.5を超えると、形成された粗化粒子の粒径バラツキが大きくなり、大きな粒子の間に小さな粒子が隠れてしまう状態が見られるようになる。そして、粗化粒子の粒径バラツキが大きいと、エッチングにより配線を形成する際の、オーバーエッチング時間の短縮が困難になる。また、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面が備えるレプリカへの、ACFの樹脂成分の埋め込み性も悪化するため好ましくない。従って、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの密着力が良好であり、表面処理銅箔の接着面と2層FCCLの基材樹脂とがより良好な接着性と耐薬品性とを発揮する形状であると言うためには、当該Bの値が1.5〜2.4であることがより好ましい。
ここで、粗化処理における粗化粒子の形成に関して、未処理銅箔の表面に銅の微細な粒子を付着形成する場合の方法を簡単に述べておく。略球状の粗化粒子を金属銅で形成するには、電気めっき法や無電解めっき法を用いることが出来る。電気めっき法を用いて形成する場合には、未処理銅箔の表面に粒子の核を形成する第1段処理と、当該核の付着を強固にする第2段処理とからなる2段階の銅めっきにより粒子形状を形成する。
まず、第1段処理では、硫酸系銅電解液として銅濃度を10g/L〜25g/L、フリー硫酸濃度を50g/L〜150g/Lとし、必要に応じ、添加剤としてゼラチンなどを添加し、液温15℃〜30℃、未処理銅箔を陰極として陰極電流密度20A/dm〜50A/dmとしたやけめっき条件で電解して銅粒子の核を形成する。
そして、第2段処理では、硫酸系銅電解液として銅濃度を45g/L〜100g/L、フリー硫酸濃度を50g/L〜150g/Lとした溶液を用い、液温30℃〜50℃、陰極電流密度30A/dm〜60A/dmで、前記銅粒子の核を覆うように平滑めっきして形状を整え、狙いとする形状の粗化粒子を得る。
また、前記銅箔接着面は、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上である。即ち、本件発明に係る表面処理銅箔においては、前記銅箔接着面は、1mの二次元領域に存在するクロムの量が2.0mg以上であることが好ましい。クロムは、プリント配線板用表面処理銅箔の防錆処理として、広く用いられる防錆成分である。クロムは、その表面に酸素を含有する不働態膜を形成し、耐食性が良好な金属であるため、該クロム成分を接着面に備える表面処理銅箔を用いて得られる、2層ポリイミドプリント配線板の耐薬品性も良好である。
しかし、前記クロムの量が2.0mg未満の場合には、2層FCCLを構成する絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度等を改善することも、エッチング後の基材樹脂表面とACFとの密着性の改善も出来ない。ここで言うクロムの量は、クロムが単独で存在する場合のみならず、他の防錆成分との組み合わせとして存在しているクロム成分をも含む概念として記載している。例えば、亜鉛防錆、真鍮防錆、亜鉛−ニッケル合金防錆、亜鉛−コバルト合金防錆等と、クロメート又はクロムとの組み合わせ等である。
そして、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上存在すれば、銅箔接着面の三次元表面も十分にクロムの不働態膜で被覆され、2層FCCLの絶縁樹脂基材との安定した接着強度、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの密着性の改善が出来る。そして、クロム量の上限であるが、一般的な表面処理銅箔の製造方法で用いられるクロメート処理法であれば、クロメート処理溶液の浴組成などから、6.0mg/m程度になる。しかし、銅箔接着面に存在するクロムの量が多すぎると、配線を形成する際のエッチング条件によっては、基材樹脂表面に残留してしまうことがある。従って、耐マイグレーション性の観点を併せ、前記クロム量のより好ましい範囲は、3.0mg/m〜5.0mg/mである。
前記クロメート処理法を用い、クロム成分を銅箔接着面に付着させるには、クロメート処理浴としてCrO濃度を0.5g/L〜2g/Lに調整した浴を用い、液温15℃〜35℃、陰極電流密度0.2A/dm〜4A/dmとした電解法を用いることが出来る。
そして、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔においては、その銅箔接着面は、粗化処理前の未処理銅箔の表面粗さ(Rzjis)が1.0μm未満、且つ、その表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの、粗化処理前の表面積(三次元面積:aμm)と、粗化処理後の表面積(三次元面積:bμm)との比[(b)/(a)]の値が1.20〜2.50であることが好ましい。
まず、粗化処理を行なう前の未処理銅箔は、表面粗さ(Rzjis)が1.0μm未満であることが好ましい。表面粗さ(Rzjis)を1.0μm未満としたのは、粗化処理における粗化粒子の形成が異常突起、凹凸部等へ集中して、粗化粒子が局部的に形成されることを防止するためである。即ち、粗化処理を施す未処理銅箔の表面は、滑らかで平坦であることが好ましい。なお、ここで言う銅箔とは、圧延法又は電解法で製造した銅箔の全てを含むものとして記載している。
ところで、一般的なプリント配線板用途で用いられている表面処理銅箔では、電解銅箔の析出面に粗化処理が施されている。この析出面は、山形の円錐形状に析出した表面形状を備え、粗化処理前でもその表面粗さ(Rzjis)は2μm以上である。このような銅箔表面に粗化処理を施すと、肥大化した粗化粒子が円錐形状の頂点に形成され、円錐形状の底辺部分や稜線部分には、粗化粒子が形成され難い。従って、前記表面粗さ(Rzjis)が1.0μm以上であると、粗化処理で形成される粗化粒子が凸部等へ集中して形成され、異常突起となる傾向が顕著に高くなる。表面粗さ(Rzjis)がこの上限を超えると、走査型電子顕微鏡で観察した前記析出面の表面状態として、うねりや凹凸形状が観察されやすくなる。
そして、前記[(b)/(a)]の値が1.20を下回ると、粗化粒子の形状が略球状である良好な粗化処理が均一に行なわれていないことになり、粗化処理によるアンカー効果が得られない。すると、このような表面処理銅箔を用いて得られた2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面は、ACFの樹脂成分に対して十分な密着力を発揮し得ない。一方、上記[(b)/(a)]の値が2.50を超えると、粗化処理が過剰になり、付着形成した粗化粒子の粒径にバラツキが大きいか、又は、析出した粗化粒子の析出状態が粗くなったり、粗化粒子の形状が略球状から塊状に変化していることになる。このような表面処理銅箔を用いて得られた2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面ではアンカー効果のバラツキが大きく、ACFの樹脂成分に対して安定した密着力を発揮し得ない。
更に、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔においては、その銅箔接着面は、1mの二次元領域に存在するニッケルと亜鉛との合計量が40mg以上であることが好ましい。防錆成分としての当該ニッケルと亜鉛との合計量が40mg未満の場合には、ニッケル−亜鉛合金による被覆が不十分となる部分が発生し、2層FCCLの絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度等を改善することが出来ない。この40mg/mとは、完全にフラットな理想平面を、厚さ約40Åのニッケル−亜鉛合金で被覆できる量である。40Åの厚さで理想平面を覆うニッケル−亜鉛合金量があれば、平滑な表面に粗化粒子を形成していても、粗化粒子が微細であって形状のバラツキが小さい場合には、粗化粒子の表面を含む粗化処理面のほぼ全面を三次元的に覆うことが出来る。しかし、ニッケル−亜鉛合金量が100mg/mを超えると、銅エッチング液によるニッケル−亜鉛合金層の除去が困難になる傾向が見られるようになり、エッチング残が発生するため好ましくない。また、ここで言うニッケルと亜鉛とは、ニッケル−亜鉛合金層として形成したものとし、以下の組成で形成することが好ましい。
ニッケル−亜鉛合金層には、不可避不純物を除きニッケルを65wt%〜90wt%、亜鉛を10wt%〜35wt%含有する組成を採用することが好ましい。ここでのwt%表示には不可避不純物を含めず、ニッケルと亜鉛とで100wt%となる表示を採用した。このニッケル−亜鉛合金層は、2層FCCLのポリイミド樹脂基材と表面処理銅箔との張り合わせ加工時に、表面処理銅箔とポリイミド樹脂基材との濡れ性をニッケルの存在により改善し、接着強度等を向上させる。また、ニッケル−亜鉛合金層は、2層FCCLを用いた2層ポリイミドプリント配線板が加熱を受けたとき、金属銅とポリイミド樹脂との直接接触を防止するバリアとして機能する。その結果、金属銅の触媒的作用による樹脂の劣化が防止され、加熱後の配線の引き剥がし強さの低下が抑制される。
しかしながら、ニッケル含有量が90%を超えると、銅エッチング液によるニッケル−亜鉛合金層の除去が困難になり、エッチング残が発生するため好ましくない。一方、亜鉛の含有割合が35wt%を超えると、2層FCCLのポリイミド樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度が低下する。また、耐薬品性が低下して、錫めっきを行った場合等には、析出錫の潜り込み現象が発生しやすくなる。上記から、ニッケル−亜鉛合金組成を用いる場合であって、表面処理銅箔とポリイミド樹脂基材との接着強度等を向上させ、より確実にエッチング残の発生を防止しようとする場合には、ニッケルを70wt%〜85wt%、亜鉛を30wt%〜15wt%含有する組成とすることが、より好ましい。
以上に述べたニッケル−亜鉛合金層を形成する場合は、例えば、硫酸ニッケルを用いてニッケル濃度が1g/L〜3.5g/L、ピロリン酸亜鉛を用いて亜鉛濃度が0.1g/L〜1g/L、そしてピロリン酸カリウムが50g/L〜250g/Lの溶液を調製し、液温20〜50℃、pH8〜11、電流密度0.3〜10A/dmで電気めっきする等の条件を採用することが好ましい。上記条件で電気めっきすることで、膜厚均一性に優れたニッケル−亜鉛合金層が得られる。
なお、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔は、最終的表面処理としてシランカップリング剤処理を行ない、前記銅箔接着面が、シランカップリング剤処理層を備えるようにすることが好ましい。シランカップリング剤処理層は、表面処理銅箔の表面と絶縁樹脂基材との濡れ性を改善し、2層FCCLの絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度等を向上させるための助剤としての役割を果たす。このシランカップリング剤には、最も一般的なエポキシ官能性シランカップリング剤を始めオレフィン官能性シランカップリング剤、アクリル官能性シランカップリング剤等種々のものを用いることが出来る。中でも、アミノ官能性シランカップリング剤又はメルカプト官能性シランカップリング剤を用いることが、当該接着強度等が顕著に向上するため好ましい。
次に、本件発明に係る2層FCCL用の表面処理銅箔においては、その銅箔接着面は、Lab表色系におけるL値が50〜63であることが好ましい。ここで言う、Lab表色系におけるL値とは、明度のことであり、値が大きくなるほど色調が明るいことを意味する。そして、表面処理銅箔の接着面にL値の概念を適用すると、明るい側は、析出した粗化粒子がまばらに付着していたり、粒子径のバラツキが大きい等、粗化処理のレベルが不十分であることの指標と出来る。従って、L値が63を超えると、粗化処理レベルが不足して、この表面処理銅箔を用いて得られた2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面は、ACFに対して十分な密着力を発揮し得ない。同時に、2層FCCLの絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着力が顕著に低下するため好ましくない。
一方、L値が50未満の場合には、小さな粒子のレプリカ部のアンカー効果は有効であり、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの密着性は良好である。しかし、粗化処理レベルは過剰であり、部分的に粗大粒子が存在する場合がある。そして、2層FCCLにおいては、2層ポリイミドプリント配線板の軽量化や、耐屈曲性や耐熱性の向上を目的として熱圧着性ポリイミド層を薄くすることがある。このとき、L値が50未満の銅箔接着面に粗大粒子が存在する場合、熱圧着性ポリイミド層の厚さが銅箔の接着面の表面粗さ(Rzjis)未満になると、ポリイミド樹脂で粗化粒子の全体を埋め込むことが出来なくなる場合がある。すると、粗化粒子の一部がベースフィルムと直接接触することになり、この部分ではほとんど接着力を発揮しない。その結果、得られる2層FCCLの表面処理銅箔と樹脂基材との接着強度は、場所によるバラツキが大きいものとなるため、好ましくない。上記から、表面処理銅箔を用いて得られた2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面がACFに対して十分な密着力を発揮し、2層FCCL用の表面処理銅箔と樹脂基材との接着強度も良好であるためには、前記L値が50〜60であることがより好ましい。
<表面処理銅箔の作成>
実施例では、未処理銅箔として厚さ9μmの電解銅箔を製造し、析出面に粗化処理と防錆処理とを施して表面処理銅箔を4種類作成し、各種評価を行なった。粗化処理及び防錆処理の条件は、比較例で用いた条件と併せて、後の表1に示す。
電解銅箔の製造: 銅電解液に硫酸銅系溶液を用い、この溶液を電解して、析出面の表面粗さ(Rzjis)が1.0μm未満の電解銅箔を作成した。
表面粗さ(Rzjis)の評価: 上記に得られた電解銅箔の、析出面の表面粗さ(Rzjis)は、先端のrが2μmのダイヤモンドスタイラスを備える、触針式の表面粗さ計((株)小坂研究所製、商品名:SEF−30D)を用い、JIS B 0601に準拠して測定した。析出面の表面粗さ(Rzjis)は0.7μmであった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表2に示す。
三次元表面積の評価: 株式会社キーエンス製超深度カラー3D形状測定顕微鏡VK−9500(使用レーザー:可視光限界波長408nmのバイオレットレーザー)を用いて、電解銅箔の析出面のうち、表面積が6550μmの二次元領域について、表面積を測定した。その結果、析出面の三次元表面積は6588μmであった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表2に示す。
粗化処理: 粗化処理は2段階で実施する銅めっき条件を用いて、上記電解銅箔の析出面側に微細銅粒子を粗化粒子として付着形成する方法を採用した。1段処理では、銅濃度を10g/L、フリー硫酸濃度を100g/Lに調整した第1銅電解液を用い、電解銅箔を陰極とし、液温30℃、後の表1に記載の電流条件で電解して銅粒子の核を形成した。そして2段処理では、銅濃度を70g/L、フリー硫酸濃度を150g/Lに調製した第2銅電解液を用い、1段処理が終了した電解銅箔を陰極とし、液温を45℃、後の表1に記載の電流条件で電解して平滑めっきし、微細銅粒子の形状を整え、粗化粒子を形成した。
防錆処理: 防錆処理は、当該電解銅箔の両面に無機防錆処理を施した、防錆処理では、ピロリン酸カリウム濃度80g/L、亜鉛濃度0.2g/L、ニッケル濃度2g/Lとしたピロリン酸浴を液温40℃で用い、後の表1に記載の防錆処理電流条件で、析出面側に亜鉛−ニッケル合金防錆処理を施した。
更に、クロメート層の形成は電解法で実施した。このときのクロメート処理条件は、クロム酸濃度が1g/LでpHを12とした溶液を、液温を25℃で用いた。
以上の防錆処理が完了すると水洗後、直ちにシランカップリング剤処理槽で、析出面側の防錆処理層の上にシランカップリング剤の吸着を行った。このとき用いた溶液は、純水を溶媒として、アミノプロピルトリメトキシシラン濃度を3g/Lとした。そして、この溶液をシャワーリングにて吹き付けることにより吸着処理した。
上記にてシランカップリング剤処理が終了した電解銅箔は、最終的に電熱器により水分を気散させ、9μm厚さの4種類の表面処理銅箔を得た。この4種類の表面処理銅箔を、以下、単に試料1〜試料4として表示する。以下、得られた表面処理銅箔の評価結果に関して述べる。
銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)の測定: 試料1〜試料4の銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)を、電解銅箔の析出面と同様にして測定した。その結果、銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)は、1.5μm〜2.3μmであった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表2に示す。
三次元表面積の測定: 電解銅箔の析出面と同様にして、試料1〜試料4の、銅箔接着面の三次元表面積を測定した。その結果、銅箔接着面の三次元表面積は、8490μm〜11264μmであり、電解銅箔の二次元表面積との表面積比(B)の値は、1.30〜1.72であった。また、(b)/(a)の値は、1.29〜1.71であった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表2に示す。
L値の測定: 日本電色工業(株)製分光式色差計SE2000を用いて、試料1〜試料4の、銅箔接着面のL値を測定した。その結果、銅箔接着面のL値は、50.6〜62.1であった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表2に示す。
防錆成分量の分析: 試料1〜試料4を定寸に切断後、酸化性の酸溶液で銅箔接着面のみを溶解して防錆成分を溶出させ、溶解液を得た。その後、当該溶解液中の防錆成分濃度をICP発光分光分析装置を用いて分析し、換算により、1mを単位面積としたときの防錆成分量を得た。クロムの量は、2.1mg/m〜4.0mg/mであった。また、亜鉛−ニッケル合金層の量は、49mg/m〜64g/mであった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表3に示す。
〔2層FCCLの作成〕
試料1〜試料4を用いたACF密着力評価用の2層FCCLは、以下の手順で作成した。まず、耐熱性ポリイミド層の形成に用いるワニス(S1)と熱圧着性ポリイミド層の形成に用いるワニス(S2)とを調製し、このワニスを用いて厚さ約15μm(熱圧着性ポリイミド層(3μm)/耐熱性ポリイミド層(9μm)/熱圧着性ポリイミド層(3μm))の3層ポリイミドフィルム基材を作成し、この3層ポリイミドフィルム基材に表面処理銅箔を張り合わせた。以下、各工程を説明する。
ワニスの調製: S1は、N−メチル−2−ピロリドン中で、パラフェニレンジアミン(PPD)と3、3’、4、4’−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物(s−BPDA)とを、1000:998のモル比で、モノマー濃度が18wt%になるように混合し、50℃で3時間反応させて調製した。得られたポリアミック酸溶液の25℃における粘度は、約1680ポイズであった。
S2は、N−メチル−2−ピロリドン中で、1、3−ビス(4−)アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−R)と2、3、3’、4’−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物(a−BPDA)と3、3’、4、4’−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物(s−BPDA)とを、1000:200:800のモル比で、モノマー濃度が18wt%になるように混合し、更に、トリフェニルホスファートをモノマー重量に対して0.5wt%加え、40℃で3時間反応させて調製した。得られたポリアミック酸溶液の、25℃における粘度は、約1680ポイズであった。
3層ポリイミドフィルム基材の作成: 3層ポリイミドフィルム基材の作成には、3層押し出し成形用ダイス(マルチマニホールド型ダイス)を備えた成膜装置を用いた。前記ワニスの構成(S2/S1/S2)に合わせたダイス構成と厚さを設定し、金属製支持帯上に3層構成のワニスを塗布し、140℃の熱風で乾燥後剥離し、中間体フィルムを得た。この中間体フィルムを加熱炉で150℃から450℃迄徐々に昇温し、溶媒を除去すると同時にイミド化させ、3層ポリイミドフィルム基材を得た。
前記にて得られた両側に厚さ3μmの熱圧着性ポリイミド層を備える3層ポリイミドフィルム基材を200℃の熱風で30秒間予熱した後、上記試料1〜試料4それぞれの銅箔接着面を配してダブルベルトプレスに導入した。ダブルベルトプレスでは、温度330℃、圧力3.9MPaで2分間圧着後180℃以下に冷却して巻き取り、2層FCCL1〜2層FCCL4を得た。
〔2層FCCL特性の評価〕
絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度: 上記で得られた2層FCCLの銅箔の上面にドライフィルムタイプのフォトレジスト層を設けた。このフォトレジスト層に、フォトマスクを用いて配線パターンを露光し、フォトレジスト層の配線パターンとなる部位以外を現像して除去した。この、エッチングレジストを形成した2層FCCLの配線パターンとなる部位以外の銅箔をエッチングにより除去し、その後、銅箔上のフォトレジスト層を剥離して除去し、幅10mmの直線状の配線を備える、P/S−A測定用配線板1〜P/S−A測定用配線板4を得た。
前記表面処理銅箔と絶縁樹脂基材との接着強度は、常態引き剥がし強さ(Peel Strength as Received:以下、「P/S−A」と称する)で評価した。P/S−Aの測定は、上記にて得られたP/S−A測定用配線板を用い、JIS C 6471の方法Aに示す方法を参照し、万能試験機AC−20C−SL(T・S Engineering社製 )を用い、90度引き剥がし強さ(Peel Strength:以下、「P/S」と称する)で測定した。その結果、P/S−Aの値は、1.19N/mm〜1.28N/mmであった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表4に示す。
ACF密着力: ACF密着力は、ACFとアンクラッドポリイミドフィルムとの密着力で評価した。評価に用いるアンクラッドポリイミドフィルムは、前記の各2層FCCLから10cm×10cmのサンプルを採取し、塩化第二鉄エッチング液を用いて銅箔を全面エッチングし、アンクラッドポリイミドフィルム1〜アンクラッドポリイミドフィルム4を得た。
ACFボンディングシートの作成: 前記アンクラッドポリイミドフィルム1〜アンクラッドポリイミドフィルム4とACF樹脂との密着力評価には、ACF用の樹脂を調製して形成したボンディングシートを用いた。具体的には、混合溶媒(トルエン:メチルエチルケトン=1:1)25gにエピコート1009(ジャパンエポキシレジン(株)製)25gを溶解し、潜在硬化剤(HX3941HP:旭化成(株)製)25gと、シランカップリング剤(KBM−403:信越化学(株)製)0.5gとを加え、原料ドープを調製した。この原料ドープを離型フィルムに塗布し、80℃で5分間乾燥して、厚さ30μmのボンディングシートを得た。
試料の前処理: 前処理として、Ni−Crシード層除去剤であるFLICKER−MH(日本化学産業(株)製)を液度30℃で用い、ここに前記アンクラッドポリイミドフィルム1〜アンクラッドポリイミドフィルム4を20分間浸漬し、水洗後、3vol%の希塩酸に室温で30秒間浸漬し、水洗した後、風乾した。
ボンディングシートの張り合わせと前処理: ここでは、前記アンクラッドポリイミドフィルム1〜アンクラッドポリイミドフィルム4とボンディングシートとの張り合わせを行い、当該アンクラッドポリイミドフィルムの上に、ボンディングシートを積層載置し、設定温度170℃、圧力30kgf/cm、プレス時間が5分間の条件で加熱圧着を行い、積層シート1〜積層シート4を得た。このようにして得られた積層シート1〜積層シート4は、密着力評価を行う前に、湿熱処理(105℃、100%RH、12時間)を前処理として行った。
ACF密着力: ACF密着力は、90度引き剥がし強さで評価した。評価用の試片は、前記積層シート1〜積層シート4から幅2mm、長さ50mmサイズで切り出し、それぞれを4片作成した。そして、ボンディングシート側をP/S測定用の支持金具に両面テープで固定し、アンクラッドポリイミドフィルムの2mm幅端部をチャッキングし、50mm/分の速度でP/S(ACF密着力)を測定した。その結果、積層シート1〜積層シート4が示したP/S(ACF密着力)は、0.40N/mm〜0.49N/mmであった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表4に示す。
充填性: 基材樹脂表面へのレプリカ形状の形成状態を、充填性として評価した。まず、アンクラッドポリイミドフィルムの光透過性を光学顕微鏡で観察し、光の透過状態から判断してレプリカ形状の形成が異常と考えられる部分をマーキングした。マーキングした部分は、更に走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)を用い、倍率100倍の観察像を撮影し、以下の判断基準によって充填性の良否を判定した。
良(○):レプリカ形状が形成されていない部分が視野内に観察されない。
否(×):レプリカ形状が形成されていない部分が視野内に明確に1点以上観察される。
実施例のアンクラッドポリイミドフィルム1〜アンクラッドポリイミドフィルム4には、レプリカ形状が形成されていない部分が視野内に観察されなかった。従って、充填性は、全て良(○)であった。評価結果を、比較例の評価結果と併せて、後の表4に示す。
比較例
〔比較例1〕
表面処理銅箔の作成: 比較例1では、実施例と同じ電解銅箔を用い、実施例の表面処理条件に対し、粗化処理の条件と、亜鉛−ニッケル合金層の形成条件とが異なる設定とし、試料11を得た。処理条件を、実施例及び比較例2の処理条件と併せて、後の表1に示す。
表面処理銅箔の評価: 前記試料11に対して、実施例と同様の評価を行なった。その結果、試料11の銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)は0.9μm、三次元表面積は8040μm、電解銅箔の二次元表面積との比(B)の値は1.23、(b)/(a)の値は1.22、そしてL値は64.3であった。防錆成分量は、クロムの量が2.0mg/m、ニッケルと亜鉛との合計量が25mg/mであった。評価結果を、実施例及び比較例2の評価結果と併せて、後の表2及び表3に示す。
2層FCCLの作成及び評価: 前記試料11を用い、実施例と同様にして2層FCCL11を作成し、同様の項目を評価した。
絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度: 前記2層FCCL11を用い、実施例と同様にして、P/S測定用配線板11を作成してP/S−Aを評価した。その結果、P/S測定用配線板11のP/S−Aは1.09N/mmであった。評価結果を、実施例及び比較例2の評価結果と併せて、後の表4に示す。
ACF密着力と充填性: アンクラッドポリイミドフィルム11のACF密着力は、実施例と同様にして、アンクラッドポリイミドフィルム11とボンディングシートとを貼り合わせた積層シート11を作成して評価した。その結果、積層シート11のP/S(ACF密着力)は0.16N/mmであった。また、充填性では、アンクラッドポリイミドフィルム11にはレプリカ形状が形成されていない部分が視野内に観察されなかった。従って、充填性は良(○)であった。評価結果を、実施例と比較例2の評価結果と併せて、後の表4に示す。
〔比較例2〕
表面処理銅箔の作成: 比較例2では、未処理銅箔として厚さ9μmの三井金属鉱業(株)製VLP電解銅箔を用い、析出面側に粗化処理と防錆処理とを施し、試料12を得た。このVLP電解銅箔析出面の表面粗さ(Rzjis)は2.0μmであり、三次元表面積は8512μmであった。粗化処理と防錆処理の処理条件を、実施例及び比較例1の処理条件と併せて、以下の表1に示す。
Figure 2009105286
表面処理銅箔の評価: 前記試料12に対して、実施例と同様の評価を行なった。その結果、試料12の銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)は3.2μm、三次元表面積は13099μm、電解銅箔の二次元表面積との比(B)の値は2.00、(b)/(a)の値は1.53、そしてL値は58.2であった。防錆成分量は、クロムの量が3.2mg/m、ニッケルと亜鉛との合計量が57mg/mであった。評価結果を、実施例と比較例1の評価結果と併せて、以下の表2及び表3に示す。
Figure 2009105286
Figure 2009105286
2層FCCLの作成及び評価: 前記試料12を用い、2層FCCLの特性評価を行なうための2層FCCL12を、厚さ約17μm(S2:4μm/S1:9μm/S2:4μm)の3層ポリイミドフィルム基材を用いた以外は実施例と同様にして作成し、同様の項目を評価した。
絶縁樹脂基材と表面処理銅箔との接着強度: 上記で得られた2層FCCL12を用い、実施例と同様にして、P/S測定用配線板12を作成してP/S−Aを評価した。その結果、P/S測定用配線板12のP/S−Aは1.22N/mmであった。評価結果を、実施例及び比較例1の評価結果と併せて、後の表4に示す。
ACF密着力: アンクラッドポリイミドフィルム12のACF密着力は、実施例と同様にして、アンクラッドポリイミドフィルム12とボンディングシートとを貼り合わせた積層シート12を作成して評価した。その結果、積層シート12のP/S(ACF密着力)は0.20N/mmであった。評価結果を、実施例と比較例1の評価結果と併せて、以下の表4に示す。
Figure 2009105286
<実施例と比較例1との対比>
実施例のP/S測定用配線板1〜P/S測定用配線板4が示したP/S−Aは1.19N/mm〜1.28N/mmであり、実用上十分な値であった。これに対し、比較例1のP/S測定用配線板11が示したP/S−Aは1.09N/mmであり、実施例のP/S測定用配線板1〜P/S測定用配線板4と比べ、0.1N/mm以上P/S−Aが弱く、明らかに異なるレベルでP/S−Aが劣っている。
そして、比較例1のアンクラッドポリイミドフィルム11が示した充填性は、実施例と同様に良(○)であった。しかし、比較例1の積層シート11が示したP/S(ACF密着力)は0.16N/mmであり、実施例の最低値でもある基準値0.40N/mmを満足できず、不十分なレベルであった。これは、試料11の銅箔接着面は、(B)の値が1.23、L値が64.3であり、本件発明の要件を満足していないことによると推察される。従って、比較例1で得られた試料11は、ACFを用いて電子部品を実装する2層ポリイミドプリント配線板の製造には適していない表面処理銅箔である。
<実施例と比較例2との対比>
比較例2のP/S測定用配線板12が示したP/S−Aは1.22N/mmであり、実施例のP/S測定用配線板1〜P/S測定用配線板4とほぼ同等の値となっている。
また、比較例2の積層シート12が示したP/S(ACF密着力)は0.20N/mmであり、比較例1よりは大きな値を示しているが、実施例の最低値でもある基準値0.40N/mmを満足できず、不十分なレベルであった。
上記から、実施例で作成した2層FCCL用の表面処理銅箔は、本件発明の要件である銅箔接着面の表面粗さ(Rzjis)及び(B)の値を満足している故に、ACFを用いて電子部品の実装を行なうプリント配線板用途に好適に用いることが出来る表面処理銅箔である。更に、L値が低いことがより好ましいことも明らかである。
本件発明に係る2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔は、粗化粒子が微細で、且つ、均一である。そのため、ACFを用いて電子部品をする際には、2層ポリイミドプリント配線板の基材樹脂表面とACFとの密着力が良好であり、電子部品の脱落などが発生しにくい。従って、質量の関係で2層ポリイミドプリント配線板へのACF実装が出来ないため、レーザーを使用したスポットハンダ付けなどで実装していた、耐熱性が低い電子部品のACF実装が可能になる。更に、防錆処理層も、三次元的な被覆が均一に施されている。従って、この表面処理銅箔を用いて得られる2層ポリイミド銅張積層板は、微細配線の形成性に優れ、形成された配線は、耐薬品性、耐吸湿性に優れている。

Claims (4)

  1. 異方性導電膜を用いて電子部品を実装するプリント配線板の製造に用いる2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔において、
    当該表面処理銅箔の絶縁樹脂基材との接着面は、表面粗さ(Rzjis)が2.5μm以下、表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの表面積(三次元面積:Aμm)と二次元領域面積との比[(A)/(6550)]で算出される表面積比(B)の値が1.25〜2.50、二次元領域の単位面積あたりのクロムの量が2.0mg/m以上であることを特徴とする2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔。
  2. 前記表面処理銅箔のポリイミド樹脂基材との接着面は、粗化処理前の表面粗さ(Rzjis)が1.0μm未満の未処理銅箔を用い、その表面を粗化処理して、表面積が6550μmの二次元領域をレーザー法で測定したときの、粗化処理前の表面積(三次元面積:aμm)と、粗化処理後の表面積(三次元面積:bμm)との比[(b)/(a)]の値が1.20〜2.50である請求項1に記載の2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔。
  3. 前記表面処理銅箔の絶縁樹脂基材との接着面は、二次元領域の単位面積あたり40mg/m以上のニッケル−亜鉛合金層を備える請求項1または請求項2に記載の2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔。
  4. 前記表面処理銅箔の絶縁樹脂基材との接着面は、Lab表色系におけるL値が50〜63である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の2層ポリイミド銅張積層板用の表面処理銅箔。
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