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JP2009099629A - 照明光学装置、露光方法及び装置、並びに電子デバイスの製造方法 - Google Patents

照明光学装置、露光方法及び装置、並びに電子デバイスの製造方法 Download PDF

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JP2009099629A
JP2009099629A JP2007267255A JP2007267255A JP2009099629A JP 2009099629 A JP2009099629 A JP 2009099629A JP 2007267255 A JP2007267255 A JP 2007267255A JP 2007267255 A JP2007267255 A JP 2007267255A JP 2009099629 A JP2009099629 A JP 2009099629A
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Hirohisa Tanaka
裕久 田中
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Abstract

【課題】複数の偏光状態の制御を常に高精度に行う照明光学装置を提供する。
【解決手段】照明光でマスクMのパターン面を照明する照明光学系ILSにおいて、その照明光の光路中に配置されて、Z方向の偏光方向を有する直線偏光を選択的に透過させるPBS(偏光ビームスプリッタ)4と、PBS4よりも下流に配置されて、照明光の偏光状態をZ軸又はX軸に平行な方向に直線偏光した状態(第1偏光状態)、又はZ軸に45°で傾斜した方向に直線偏光した状態(第2偏光状態)に可変する1/2波長板5と、1/2波長板5よりも下流に配置されて、1/2波長板5から射出された照明光の偏光状態を可変するデポラライザ6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の偏光状態の照明光で被照射面を照明する照明光学装置、この照明光学装置を用いる露光技術、及びこの露光技術を用いる電子デバイスの製造技術に関する。
例えば半導体素子又は液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイスを含む)を製造するためのリソグラフィ工程中で、マスク(レチクル又はフォトマスク等)のパターンを投影光学系を介してウエハ(又はガラスプレート等)の各ショット領域に転写するために、ステッパ等の一括露光型の投影露光装置、又はスキャニング・ステッパ等の走査露光型の投影露光装置等の露光装置が使用されている。これらの露光装置においては、解像度を高めるために、露光波長が短波長化されており、最近では露光光源として、KrFエキシマレーザ(波長248nm)又はArFエキシマレーザ(波長193nm)などのエキシマレーザ光源が使用されている。また、より高い解像度を得るために、転写対象のパターンに応じて照明光の偏光状態を所定の直線偏光に設定する偏光照明も使用されている。エキシマレーザ光源からはほぼ直線偏光のレーザ光が射出されるため、偏光照明には好適である。
実際には、転写対象のパターンによっては、照明光を偏光方向がランダムな非偏光状態に設定することもある。そこで、エキシマレーザ光源を露光光源として、照明光学系中に、回転可能な1/2波長板及び1/4波長板と、光路に挿脱自在な非偏光状態設定用の光学部材とを含む偏光制御部を備え、この偏光制御部中の波長板の回転及び光学部材の挿脱を組み合わせることによって、マスクに照明される照明光の偏光状態を種々の状態に制御するようにした露光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開2004/051717号パンフレット
従来の偏光制御部は、エキシマレーザ光源から供給されるレーザ光の偏光状態が所定の状態、例えば予め定められた方向の直線偏光であることを前提としていた。しかしながら、実際には、エキシマレーザ光源のようなレーザ光源から射出されるレーザ光の偏光方向は経時変化等によって変動することがある。また、エキシマレーザ光源から偏光制御部までの間に送光光学系等が設置され、かつ偏光制御部までの光路が長いような場合には、エキシマレーザ光源から偏光制御部までの間にレーザ光の偏光状態が僅かに変化する恐れもある。
このように偏光制御部に入射するレーザ光の偏光状態が、設計上で定められている状態から変化すると、偏光制御部から射出されるレーザ光(照明光)の偏光状態が目標とする状態からずれて、解像度が低下する恐れがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、照明光の偏光状態の制御を常に高精度に行うことができる照明光学技術、並びにその照明光学技術を用いる露光技術及びデバイス製造技術を提供することを目的とする。
本発明による照明光学装置は、照明光で被照射面(M)を照明する照明光学装置において、その照明光の光路中に配置されて、所定方向の偏光方向を有する直線偏光を選択的に透過させる直線偏光抽出素子(4)と、その直線偏光抽出素子よりも下流に配置されて、その照明光の偏光状態を第1偏光状態(IL3)又は第2偏光状態(IL7)に可変する第1偏光状態可変素子(5)と、その第1偏光状態可変素子よりも下流に配置されて、その第1偏光状態可変素子から射出されたその照明光の偏光状態を可変する第2偏光状態可変素子(6)と、を備え、その第2偏光状態可変素子は、その照明光のその第1偏光状態を第3偏光状態(IL4)に可変し、その照明光のその第2偏光状態を第4偏光状態(IL8)に可変するものである。
本発明の照明光学装置によれば、光源から供給される照明光の偏光状態が経時変化等によって僅かに変動しても、直線偏光抽出素子によって抽出された所定方向に偏光する直線偏光が第1偏光状態可変素子に供給される。また、その直線偏光の光を用いて、第1及び第2偏光状態可変素子によって複数の偏光状態の光を生成できる。従って、偏光状態の制御を常に高精度に行うことができる。
以下、本発明の実施形態の一例につき図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。図1において、その露光装置は、露光用の光源1と、光源1からの露光用の照明光(露光光)ILでマスクMのパターン面(マスク面)を照明する照明光学系ILSと、マスクMの位置決めを行うマスクステージ(不図示)と、マスクMのパターンの像をウエハW(感光性基板)上に投影する投影光学系PLと、ウエハWの位置決めを行うウエハステージ(不図示)と、装置全体の動作を制御するコンピュータよりなる主制御系20と、各種駆動系等とを備えている。図1において、ウエハWの載置面の法線方向に沿ってZ軸を設定し、Z軸に垂直な平面内において図1の紙面に平行な方向にY軸を、図1の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。
図1の露光装置は、光源1として、波長193nmのほぼ直線偏光のレーザ光を供給するArFエキシマレーザ光源を備えている。なお、光源1として、波長248nmのレーザ光を供給するKrFエキシマレーザ光源、波長157nmのレーザ光を供給するF2 レーザ光源、又はi線(365nm)等の輝線を供給する水銀ランプなどを用いることができる。水銀ランプを用いる場合、光源1は、水銀ランプと楕円鏡とコリメータレンズとを有する構成となる。
光源1からZ方向に射出されたほぼ平行光束で、かつほぼ直線偏光のレーザ光よりなる照明光ILは、X方向に沿って細長い矩形状の断面を有し、不図示のビームマッチングユニット(送光光学系)を介して、一対のZY面内で屈折力を持つレンズ2a及び2bからなるビームエキスパンダ2(整形光学系)に入射する。照明光ILは、ビームエキスパンダ2によってその断面形状がY方向に拡大されて、所定の矩形状断面を有する光束に整形される。
ビームエキスパンダ2から射出された照明光ILは、光路折り曲げ用のミラー3でY方向に反射された後、順次、プリズム型の偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと言う。)4、照明光学系ILSの光軸AXIの周りに回転可能な1/2波長板5、及びデポラライザ6を通過して回折光学素子(Diffractive Optical Element:DOE)7A,7B,7C等のいずれかに入射する。PBS4、1/2波長板5、及びデポラライザ6を含んで偏光制御部(詳細後述)が構成されている。
一般に、回折光学素子は、ガラス基板に露光波長程度のピッチを有する微小な段差を二次元的に形成することによって構成され、入射ビームを種々の所望の角度に回折する作用を有する。回折光学素子7Aは、入射した矩形状の平行光束を回折してファーフィールドに円形状の光束を形成する機能を有する発散光束形成素子である。さらに、入射した照明光ILを回折して、ファーフィールドに光軸AXIに対してほぼ対称にそれぞれX方向及びZ方向(マスク面でのY方向に対応する)に偏心した2箇所の照明領域(照野)を形成する機能を有する2極照明用の回折光学素子7B,7C、偏心した4箇所の照明領域を形成する4極照明用の回折光学素子(不図示)、及び輪帯状の照明領域を形成する輪帯照明用の回折光学素子(不図示)等が備えられている。これらの回折光学素子7A〜7C等は、一例として円板8の周囲に保持されている。また、例えば、主制御系20からの照明条件を設定する指令に応じて、照明制御系21が回転モータ等の駆動部23によって円板8を回転することによって、その照明条件に応じた回折光学素子を照明光ILの光路上に配置できるように構成されている。図1では、照明光ILの光路上に通常照明用の回折光学素子7Aが設定されている。
図1において、回折光学素子7A(又は7B,7C等)を介して回折された光束は、前群レンズ系9a、凹の円錐面を持つ第1プリズム10aと凸の円錐面を持つ第2プリズム10bとからなるアキシコン系10、及び後群レンズ系9bを介して、オプティカルインテグレータとしてのマイクロレンズアレイ11を照明する。前群レンズ系9a及び後群レンズ系9bから、所定範囲で焦点距離を連続的に変化させることができるズームレンズ(変倍光学系)9が構成されている。ズームレンズ9は、回折光学素子7Aの射出面とマイクロレンズアレイ11の後側焦点面とを光学的にほぼ共役に結んでいる。換言すると、ズームレンズ9は、回折光学素子7Aの射出面とマイクロレンズアレイ11の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に結んでいる。
回折光学素子7A等から射出される照明光ILは、ズームレンズ9の後側焦点面(ひいてはマイクロレンズアレイ11の入射面)に、円形、2極状等の所定形状の照明領域(照野)を形成する。このように回折光学装置7A等とズームレンズ9とは、照明領域形成手段を構成している。その照明領域の全体的な大きさは、ズームレンズ9の焦点距離に依存して変化する。ズームレンズ9のレンズ系9a及び9bをそれぞれ照明制御系21の指令に基づいて例えばスライド機構を含む駆動部24及び26によって光軸AXIに沿って駆動することで、ズームレンズ9の焦点距離が所望の値に制御される。
また、アキシコン系10において、第1プリズム10aと第2プリズム10bとの円錐面は対向して配置され、第2プリズム10bは、例えば、照明制御系21の指令に基づいてスライド機構を含む駆動部25によって光軸AXIに沿って駆動される。このようにプリズム10a及び10bの光軸AXIに沿った間隔を制御することによって、回折光学素子7A等から射出された光束のマイクロレンズアレイ11の入射面における光軸AXIに対して半径方向の位置を制御できる。従って、例えば後述の図3(B)の2極状の照明領域32A及び32Bを使用する場合、図1のアキシコン系10のプリズム10a及び10bの間隔を制御することによって、照明領域32A,32Bの中心の光軸AXIからの距離を制御できる。一方、上記のズームレンズ9の焦点距離を制御することによって、照明領域32A,32Bの個々の大きさを制御できる。
マイクロレンズアレイ11は、縦横に稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子である。マイクロレンズアレイ11を構成する各微小レンズは、マスクM上において形成すべき照明領域の形状(ひいてはウエハW上において形成すべき露光領域の形状)と相似な矩形状の断面を有する。一般に、マイクロレンズアレイは、たとえば平行平面ガラス板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成される。マイクロレンズアレイ11を構成する各微小レンズは、通常のフライアイレンズを構成する各レンズエレメントよりも微小である。なお、図1では、図面の明瞭化のために、マイクロレンズアレイ11を構成する微小レンズの数を実際よりも非常に少なく表している。
従って、マイクロレンズアレイ11に入射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、各微小レンズの後側焦点面には多数の光源がそれぞれ形成される。こうして、マイクロレンズアレイ11の後側焦点面である照明光学系ILSの瞳面(照明瞳面)12には、マイクロレンズアレイ11への入射光束によって形成される照明領域(例えば円形領域又は図3(B)の2極の照明領域32A,32B等)とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち光軸AXIを中心とした実質的な面光源からなる二次光源が形成される。
図1において、マイクロレンズアレイ11の後側焦点面(照明瞳面12)に形成された二次光源からの照明光ILは、必要に応じてその照明領域の光強度分布の輪郭を規定する開口絞り(不図示)を介して制限された後、第1リレーレンズ13、マスクブラインド14(視野絞り)、第2リレーレンズ15、光路折り曲げ用のミラー16、及びコンデンサ光学系17を介して、転写用のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。ビームエキスパンダ2から偏光制御部までの光学部材、及び回折光学素子7A〜7C等からコンデンサ光学系17までの光学部材を含んで照明光学系ILSが構成されている。
マスクMのパターンを経た照明光ILは、投影光学系PLを介して、レジスト(感光材料)が塗布されたウエハW上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸(Z軸に平行)と直交する平面(XY平面)内においてウエハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光又は走査露光を行うことにより、ウエハWの各ショット領域にはマスクMのパターンが逐次露光される。
なお、一括露光では、いわゆるステップ・アンド・リピート方式にしたがって、ウエハの各ショット領域に対してマスクパターンを一括的に露光する。この場合、マスクM上での照明領域の形状は正方形に近い矩形状であり、マイクロレンズアレイ11の各微小レンズの断面形状も正方形に近い矩形状となる。一方、走査露光では、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にしたがって、マスクM及びウエハWを投影光学系PLに対して相対移動させながらウエハWの各ショット領域に対してマスクパターンを露光する。この場合、マスクM上での照明領域の形状は短辺と長辺との比が例えば1:3の長方形状であり、マイクロレンズアレイ11の各微小レンズの断面形状もこれと相似な長方形状となる。
次に、図1の照明光学系ILS内のプリズム型のPBS4、1/2波長板5、及びデポラライザ6を含む偏光制御部の構成及び作用につき説明する。なお、図2等において、説明の便宜上、偏光制御部内を通過する照明光ILを照明光IL1〜IL8として表している。
先ず、図1のPBS4は、その偏光ビームスプリッタ面がZY面に垂直で、かつZ軸に対して時計周りに45°で交差するように、不図示のフレームに支持されている。PBS4は、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を透過する石英又は蛍石(CaF2 )等の光学材料から形成した2つの断面形状が正三角形のプリズムの接合面に、偏光ビームスプリッタ膜を被着した後、その2つのプリズムを接合することによって製造できる。
図2(A)、(B)、(C)は、図1中の偏光制御部の一例を示す斜視図である。図2(A)において、PBS4は、入射した照明光ILのうちのP偏光成分(Z方向に直線偏光した光)よりなる照明光IL1を1/2波長板5側に透過させて、S偏光成分(X方向に直線偏光した光)よりなる照明光IL2を反射する。また、本実施形態の図1の光源1は、ほぼ直線偏光のレーザ光を射出するArFエキシマレーザ光源であり、PBS4に入射する際の照明光ILの偏光方向は、Z方向(P偏光)になるように設定されている。しかしながら、実際には、光源1の発光状態の微妙な変化若しくは経時変化、及びビームマッチングユニット(不図示)の振動等によって、PBS4に入射する際の照明光ILの偏光状態は、偏光方向がZ方向から僅かにずれたり、僅かに楕円偏光になったりする。しかしながら、本実施形態では、PBS4が設けられているため、PBS4から1/2波長板5に対しては常にZ方向に直線偏光した照明光IL1が供給される。なお、いわゆるPBS4の消光比は、完全であること又はより高いことが望ましいが、所望の偏光方向と略直交する方向の偏光方向を有する直線偏光のPBS4に対する透過率が概ね10%以下であれば、ウエハ上のパターンのコントラストをそれ程低下させることなく、パターンを露光することができる。
次に、1/2波長板5は、照明光ILの断面形状を覆うことができる大きさの光軸AXI(Y軸)に垂直な円板状の基板より形成され、かつ照明制御系21によって制御される図1の駆動部22によって光軸AXIを中心として回転駆動されるように、不図示のフレームに支持されている。1/2波長板5は、ArFエキシマレーザを透過する水晶、フッ化マグネシウム(MgF2)等の複屈折性を持つ材料からなる所定厚さの材料から形成できる。図1の駆動部22は、一例として、1/2波長板5を保持するリング状の部材と、その部材を歯車で回転駆動する機構と、そのリング状の部材の回転角の絶対値をモニタするロータリエンコーダとを備えて構成されている。
図2(A)において、1/2波長板5は、第1結晶軸5Aとこれに直交する第2結晶軸(不図示)とを有し、入射する露光波長λの光束が射出される際に、第1結晶軸5Aの方向の偏光成分と第2結晶軸の方向の偏光成分との間に180°(λ/2)の位相差が生じる。この場合、1/2波長板5の第1結晶軸5AがZ軸に平行で光軸AXIを通る直線A1に平行な状態を、1/2波長板5の初期状態とする。本実施形態では、図1の駆動部22によって、1/2波長板5をその初期状態に対して光軸AXIを中心として、時計周り(又は反時計周りでもよい)に例えば45°及び22.5°だけ回転することができる。従って、駆動部22には、ロータリエンコーダを設ける代わりに、1/2波長板5が初期状態、及びその初期状態から45°及び22.5°だけ回転した状態を検出するための3個のリミットスイッチを設けてもよい。
図1において、デポラライザ6は、照明光ILの断面形状を覆う大きさで中心軸が光軸AXIに平行な円板状で、厚さ方向に楔型の水晶プリズム6aと、この水晶プリズム6aと相補的な形状を有する楔型の石英ガラスプリズム6b(例えば、水晶プリズム6aとほぼ同じ形状で、かつ回転角が180°異なる状態で対向するように近接して配置された石英ガラスプリズム6b)とを、不図示のフレームで支持することによって構成されている。水晶プリズム6aの代わりに、ArFエキシマレーザを透過するフッ化マグネシウム等の複屈折性を持つ材料からなるプリズムも使用できる。また、水晶プリズム6aだけでは照明光ILの光路が曲がるため、照明光ILの光路が曲がらないように、デポラライザ6が全体として平板状になるように、石英ガラスプリズム6bが設けられている。石英ガラスプリズム6bの代わりに、ArFエキシマレーザを透過する蛍石等の複屈折性がないか、又は複屈折性の小さい光学材料からなるプリズムを使用してもよい。
図2(A)に示すように、デポラライザ6の水晶プリズム6aは、その方向の屈折率が異なる直交する第1結晶軸6aA及び第2結晶軸6aBを有しており、水晶プリズム6aの厚さは、一例として、第1結晶軸6aAに平行な方向では一定であり、第2結晶軸6aBに平行な方向でほぼ線形に変化している。また、水晶プリズム6aは、水晶プリズム6aの第1結晶軸6aAがZ軸に平行になるように、即ち第2結晶軸6aBがX軸に平行になるような角度で安定に支持されている。
次に、図1のマスクM上の転写対象のパターンが、図3(A)に示すように、X方向に微細なピッチで形成されたライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという)31Xである場合、その照明光を2極照明として、その照明光の偏光状態を偏光方向B1がY方向の直線偏光とするものとする。この場合、図1の主制御系20の指令に基づいて照明制御系21は、駆動部23を介して照明光の光路上に、照明瞳面12上で図3(B)に示すように、X方向に離れた2箇所の照明領域32A,32Bで光量を大きくするための、2極照明用の回折光学素子7Bを設置する。さらに、照明制御系21は、1/2波長板5の回転角は、図2(A)の初期状態のままに設定しておく。
この結果、図2(A)において、PBS4に入射した照明光ILのうちで、PBS4を透過したZ方向に直線偏光した照明光IL1は、1/2波長板5をそのまま透過してZ方向に直線偏光した照明光IL3としてデポラライザ6に入射する。この場合、照明光IL3の偏光方向は水晶プリズム6aの第1結晶軸6aAに平行であるため、水晶プリズム6a及びデポラライザ6からは偏光方向が入射時と同じZ方向の直線偏光の照明光IL4が射出される。なお、図1において、光路折り曲げ用のミラー16が設けられているため、偏光制御部及び照明瞳面12におけるZ方向は、マスクM上のY方向に対応している。
そして、図3(B)の照明瞳面12の2極の照明領域32A,32Bは偏光方向B2がZ方向である直線偏光の照明光IL4によって照明され、図3(A)のL&Sパターン31XはY方向に直線偏光した2極照明によって照明されるため、L&Sパターン31Xを高解像度でウエハW上に転写することができる。
一方、図1のマスクM上の転写対象のパターンが、図3(C)に示すように、Y方向に微細なピッチで形成されたL&Sパターン31Yである場合、その照明光をY方向の2極照明として、その偏光状態を偏光方向B3がX方向の直線偏光とするものとする。この場合、照明瞳面12上で図3(D)に示すように、Y方向に離れた2箇所の照明領域33A,33Bで光量を大きくするために、図1の照明光の光路上に2極照明用の回折光学素子7Cを設置する。さらに、照明制御系21は、1/2波長板5の回転角を、図2(B)に示すように、初期状態から45°に設定する。即ち、1/2波長板5の第1結晶軸5Aを初期状態の直線A1から光軸AXIの周りに45°回転する。
この結果、図2(B)において、PBS4から射出されるZ方向に直線偏光した照明光IL1は、1/2波長板5で偏光方向が90°回転して、X方向に直線偏光した照明光IL5としてデポラライザ6に入射する。この場合、照明光IL5の偏光方向は水晶プリズム6aの第2結晶軸6aBに平行であるため、水晶プリズム6a及びデポラライザ6からは偏光方向が入射時と同じX方向の直線偏光の照明光IL6が射出される。そして、図3(D)の照明瞳面12の2極の照明領域33A,33Bは偏光方向B4がX方向の直線偏光の照明光IL6によって照明され、図3(C)のL&Sパターン31YはX方向に直線偏光した2極照明によって照明されるため、L&Sパターン31Yを高解像度でウエハW上に転写することができる。
次に、図1のマスクM上の転写対象のパターンが、例えば密集度の低い粗いパターンであるような場合には、その照明光の偏光状態をランダム偏光(非偏光)に設定するものとする。この場合、図1の照明光の光路上には例えば回折光学素子7Aが設置される。さらに、照明制御系21は、1/2波長板5の回転角を、図2(C)に示すように、初期状態から22.5°(=45°/2)に設定する。即ち、1/2波長板5の第1結晶軸5Aを初期状態の直線A1から光軸AXIの周りに22.5°回転する。
この結果、図2(C)において、PBS4から射出されるZ方向に直線偏光した照明光IL1は、1/2波長板5で偏光方向が45°回転して、斜め方向に直線偏光した照明光IL7としてデポラライザ6に入射する。この場合、照明光IL7の偏光方向は水晶プリズム6aの2つの結晶軸6aA,6aBに45°で傾斜しており、かつその偏光方向に沿って水晶プリズム6aの厚さは次第に変化している。従って、水晶プリズム6a及びデポラライザ6からは偏光方向(又は楕円偏光の形状)が位置によってランダムの非偏光の照明光IL8が射出される。従って、この照明光IL8を図1のマイクロレンズアレイ11(オプティカルインテグレータ)を介して重畳してマスクMに照射することによって、マスクMのパターンは非偏光の照明光によって照明される。
このように本実施形態の露光装置によれば、照明光学系ILS中の1/2波長板5の回転角を制御することによって、マスクMに照射される照明光の偏光状態を、偏光方向がX方向の直線偏光、偏光方向がY方向の直線偏光、及び偏光状態がランダムの非偏光のいずれかに設定することができる。従って、転写対象のパターンに応じて照明光の偏光状態を容易に最適化できるため、各種パターンをそれぞれ高解像度でウエハW上に露光できる。
本実施形態の作用効果及び変形例は以下の通りである。
(1)図1の照明光学系ILSは、照明光でマスクMのパターン面(被照射面)を照明する照明光学装置において、その照明光の光路中に配置されて、Z方向(所定方向)の偏光方向を有する直線偏光を選択的に透過させるPBS4(直線偏光抽出素子)と、PBS4よりも下流に配置されて、照明光の偏光状態をZ軸又はX軸に平行な方向に直線偏光した図2(A),(B)の照明光IL3,IL5の状態(第1偏光状態)、又はZ軸に45°で傾斜した方向に直線偏光した図3(C)の照明光IL7の状態(第2偏光状態)に可変する1/2波長板5(第1偏光状態可変素子)と、1/2波長板5よりも下流に配置されて、1/2波長板5から射出された照明光の偏光状態を可変するデポラライザ6(第2偏光状態可変素子)とを備えている。
そして、デポラライザ6は、照明光IL3,IL5の偏光状態を同じ偏光方向の照明光IL4,IL6の状態(第3偏光状態)に可変し、照明光IL7の偏光状態を照明光IL8の非偏光状態(第4偏光状態)に可変する。
従って、光源1から供給される照明光ILの偏光状態が経時変化等によって変動しても、PBS4によって抽出されたZ方向に偏光する直線偏光が1/2波長板5に供給される。また、1/2波長板5及びデポラライザ6によって3種類の異なる偏光状態の照明光を生成できる。従って、複数の偏光状態の制御を常に高精度に行うことができる。
(2)また、1/2波長板5は、PBS4とマスク面との間に配置され、デポラライザ6は、PBS4とマスク面との間に配置される。この配置であれば、デポラライザ6に所望の方向に直線偏光した光を供給できる。
(3)また、1/2波長板5は、光軸AXI(第1回転軸)を中心として回転可能である。なお、その回転軸は、光軸AXIに平行な直線でもよい。従って、1/2波長板5の回転角を制御することによって、デポラライザ6を通過した後の照明光の偏光状態を、Z方向(マスクM上のY方向)、X方向の直線偏光、及び非偏光のいずれかに容易に、かつ高精度に設定できる。
(4)また、1/2波長板5は、マスクMのパターン面を照明する照明条件中の偏光照明の状態(直線偏光又は非偏光)に応じて、その回転軸を中心として回転される。従って、1/2波長板5の回転角を制御するのみで、偏光照明の制御を行うことができる。
(5)また、デポラライザ6は、複屈折性の水晶プリズム6aを含んでいる。従って、水晶プリズム6aを楔形にするだけで容易に非偏光状態の光を生成できる部材を製造できる。
なお、図4に示すように、デポラライザ6を光軸AXI又は光軸AXIに平行な直線(第2回転軸)を中心として回転可能として、デポラライザ6の回転角を駆動部28によって制御できるようにしてもよい。図1の照明制御系21によって制御される駆動部28は、一例としてデポラライザ6を保持する円筒状部材(不図示)を回転する歯車機構から構成できる。
図4の変形例において、マスクMを照明する照明光の偏光状態を非偏光にする場合には、1/2波長板5の回転角を初期状態にしておき、駆動部28によってデポラライザ6を図2(A)の状態(初期状態)から時計回り(反時計回りでもよい)に45°回転する。この結果、1/2波長板5からデポラライザ6に向かうZ方向に偏光した照明光IL3の偏光方向は、水晶プリズム6aの結晶軸6aA,6aBのいずれにも45°で傾斜しているため、デポラライザ6からは非偏光の照明光IL8が射出される。図4の変形例においては、デポラライザ6に入射する照明光IL3の偏光状態が正確にZ軸に平行であるため、非偏光状態を正確に設定できる。
これに対して、図2(C)の場合には、1/2波長板5を22.5°回転して射出される照明光IL7中にZ方向又はX方向に偏光した成分が残留していると、それがそのままデポラライザ6を通過して、射出される照明光IL8が完全な非偏光にならない恐れがある。
(6)また、図1の照明光学系ILSでは、光源1からの光から直線偏光の光を抽出するために、プリズム型のPBS4を用いている。PBS4は入射光と必要な射出光との光路が同じ(同一直線上)であるため、光学系の設計・製造が容易である。
(7)なお、ArFエキシマレーザ光に対するPBS4の偏光ビームスプリッタ膜の製造が困難で、PBS4の製造コストが高いような場合には、PBS4の代わりに、図5(A)に示す光学部材35を用いてもよい。光学部材35は、厚さ1mm程度の平板状の石英等のガラス板34を斜めに複数枚(例えば10枚〜20枚程度)積み重ねたものであり、その製造は極めて容易である。図5(A)のように光学部材35に対する照明光ILの入射角θiを45°とした場合には、ガラス板34の1面でのP偏光の照明光IL1の透過率は約99%、S偏光の照明光IL2の透過率は約90%である。従って、例えばガラス板34を15枚(30面)重ねた場合には、S偏光の透過率はほぼ5%以下に低下する。従って、光学部材35は、入射光からほぼP偏光の照明光IL1のみを高精度に抽出する安価な光学部材として使用できる。
また、図5(B)に示すように、ガラス板34に入射する照明光ILの入射角θiをブリュースタ角θbにすることによって、ガラス板34におけるS偏光の照明光IL2の透過率をさらに低下できる。従って、より少ない枚数のガラス板34を用いて光学部材35を構成できる。
なお、いわゆる光学部材35(ここでは、ガラス板34を斜めに複数枚(例えば10枚〜20枚程度)積み重ねたもの)の消光比は、完全であること又はより高いことが望ましいが、所望の偏光方向と略直交する方向の偏光方向を有する直線偏光の光学部材35に対する透過率が概ね10%以下であれば、ウエハ上のパターンのコントラストをそれ程低下させることなく、パターンを露光することができる。
(8)また、図1では、1/2波長板5が使用されているが、1/2波長板5の代わりに、図6(A)、図6(B)に示すように、入射する照明光IL1の偏光方向をそれぞれ90°及び45°回転して照明光IL5及びIL7として射出する旋光素子36A及び36Bを用いてもよい。旋光素子36A,36Bは水晶等の複屈折性材料の厚さを制御することで製造できる。この場合には、図1の回転可能な1/2波長板5の代わりに、旋光素子36A,36Bを照明光IL1の光路に対して挿脱自在に構成すればよい。例えば、ターレット等を用いて、旋光素子36A,36Bを照明光IL1の光路に対して切り換え自在に構成すればよい。
(9)また、図1の照明光学系ILSは、デポラライザ6とマスク面との間の光路中に配置されて、照明光でマスク面を均一に照明するためのマイクロレンズアレイ11(オプティカルインテグレータ)を備えている。これによって、マスク面の照度分布を均一化できる。マイクロレンズアレイ11の代わりに通常のフライアイレンズも使用できる。
なお、波面分割型のインテグレータであるマイクロレンズアレイ11に代えて、内面反射型のオプティカルインテグレータとしてのロッド型インテグレータを用いることもできる。この場合、図1において、ズームレンズ9よりもマスクM側に集光光学系を追加して回折光学素子7A等の共役面を形成し、この共役面近傍に入射端が位置決めされるようにロッド型インテグレータを配置する。
また、このロッド型インテグレータの射出端面又は射出端面近傍に配置される照明視野絞りの像をマスクM上に形成するためのリレー光学系を配置する。この構成の場合、二次光源はリレー光学系の瞳面に形成される(二次光源の虚像はロッド型インテグレータの入射端近傍に形成される)。また、ロッド型インテグレータからの光束をマスクMへ導くためのリレー光学系が導光光学系となる。
(10)また、マイクロレンズアレイ11とマスク面との間の光路中に配置されて、マイクロレンズアレイ11からの光束をマスク面へ導くためのリレー光学系(13,15)及びコンデンサ光学系17(導光光学系)をさらに備えている。これによって、オプティカルインテグレータからの光束が重畳してマスクM上に照射される。
(11)また、デポラライザ6とマスク面との間の光路中に挿脱可能に配置されて、所定形状の光強度分布を有する照明光を形成する回折光学素子7A〜7C等(光強度分布形成手段)を備えている。回折光学素子7A等によって効率的に照明光の光強度分布を所望の分布に形成できる。なお、照明光ILの利用効率が低下してもよい場合には、回折光学素子の代わりに照明瞳面に配置されて種々の形状の開口絞りを備えた開口絞り系を使用してもよい。
(12)また、図1の実施形態では、照明光ILを供給する光源1を備えている。本実施形態では、光源1からの照明光ILの偏光状態が変動しても、高精度に偏光制御を行うことができる。
(13)また、上記の実施形態の露光方法は、投影光学系PLを用いてウエハW(感光性基板)にパターンを露光する露光方法において、照明光学系ILSを用いてマスク面を照明する照明工程と、マスク面に配置されるマスクのパターンをウエハWに露光する露光工程と、を有する。
また、上記の実施形態の露光装置は、照明光学系ILSを備えるとともに、マスク面に配置されるマスクMを照明する照明光を供給する光源1と、マスクMのパターンをウエハWに露光する投影光学系PLと、を備えている。
この場合、高精度に偏光制御を行うことができるため、微細なパターンを高解像度でウエハW上に転写できる。
なお、本発明は、例えば国際公開第99/49504号パンフレットなどに開示される液浸型露光装置、又はプロキシミティ方式の露光装置等にも適用することができる。
また、上記の実施形態の露光装置を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図7に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造するステップ223、前述した実施形態の露光装置(投影露光装置)によりマスクのパターンを基板に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
言い換えると、このデバイスの製造方法は、リソグラフィ工程を含み、そのリソグラフィ工程で上記の実施形態の露光装置を用いて感光性基板を露光している。このとき、偏光制御を高精度に行って微細なパターンを高解像度で感光性基板上に転写できるため、高機能の電子デバイスを高精度に製造できる。
また、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、液晶表示素子、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CMOS型、CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイス(電子デバイス)の製造プロセスにも広く適用できる。
さらに、上述の各実施形態では、照明光学装置を備えた露光装置を例にとって本発明を説明したが、マスク以外の被照射面を照明するための一般的な照明光学装置に本発明を適用することができることは明らかである。
本発明の実施形態の一例の照明光学系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ図1中の偏光制御部の構成を示す斜視図である。 (A)は転写対象のパターンの一例を示す図、(B)は2極照明の一例を示す図、(C)は転写対象のパターンの他の例を示す図、(D)は2極照明の他の例を示す図である。 図1の偏光制御部の変形例を示す斜視図である。 (A)は偏光ビームスプリッタの代わりに使用できる光学部材を示す図、(B)は図5(A)の光学部材の使用方法の他の例を示す図である。 (A)、(B)は1/2波長板5の代わりに使用できる旋光素子を示す図である。 電子デバイスとしての半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
符号の説明
ILS…照明光学系、PL…投影光学系、1…光源、4…偏光ビームスプリッタ(PBS)、5…1/2波長板、6…デポラライザ、6a…水晶プリズム、7A〜7C…回折光学素子、9…ズームレンズ、10…アキシコン系、11…マイクロレンズアレイ、21…照明制御系

Claims (17)

  1. 照明光で被照射面を照明する照明光学装置において、
    前記照明光の光路中に配置されて、所定方向の偏光方向を有する直線偏光を選択的に透過させる直線偏光抽出素子と、
    前記直線偏光抽出素子よりも下流に配置されて、前記照明光の偏光状態を第1偏光状態または第2偏光状態に可変する第1偏光状態可変素子と、
    前記第1偏光状態可変素子よりも下流に配置されて、前記第1偏光状態可変素子から射出された前記照明光の偏光状態を可変する第2偏光状態可変素子と、を備え、
    前記第2偏光状態可変素子は、前記照明光の前記第1偏光状態を第3偏光状態に可変し、前記照明光の前記第2偏光状態を第4偏光状態に可変することを特徴とする照明光学装置。
  2. 前記第1偏光状態可変素子は、前記直線偏光抽出素子と前記被照射面との間に配置され、
    前記第2偏光状態可変素子は、前記第1偏光状態可変素子と前記被照射面との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の照明光学装置。
  3. 前記第1偏光状態可変素子は、第1回転軸を中心として回転可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の照明光学装置。
  4. 前記第1偏光状態可変素子は、前記被照射面を照明する照明条件に応じて、前記第1回転軸を中心として回転することを特徴とする請求項3に記載の照明光学装置。
  5. 前記第2偏光状態可変素子は、複屈折性の光学部材を含むとともに、
    前記光学部材は第2回転軸を中心として回転可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  6. 前記直線偏光抽出素子は、偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  7. 前記直線偏光抽出素子は、重ね配列された複数の平板ガラスであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  8. 前記第1偏光状態可変素子は、1/2波長板であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  9. 前記第1偏光状態可変素子は、旋光素子であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5から7のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  10. 前記第1偏光状態可変素子は、少なくとも2つの旋光素子を含むとともに、
    前記少なくとも2つの旋光素子は、前記照明光の光路に対して切り換え自在に構成されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5から7のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  11. 前記第2偏光状態可変素子と前記被照射面との間の光路中に配置されて、前記照明光で前記被照射面を均一に照明するためのオプティカルインテグレータを備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  12. 前記オプティカルインテグレータと前記被照射面との間の光路中に配置されて、前記オプティカルインテグレータからの光束を前記被照射面へ導くための導光光学系をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の照明光学装置。
  13. 前記第2偏光状態可変素子と前記被照射面との間の光路中に挿脱可能に配置されて、所定形状の光強度分布を有する前記照明光を形成する光強度分布形成手段を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  14. 前記照明光を供給する光源部をさらに備えることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の照明光学装置。
  15. 投影光学系を用いて感光性基板にパターンを露光する露光方法において、
    請求項1から14のいずれか一項に記載の照明光学装置を用いて被照射面を照明する照明工程と、
    前記被照射面に配置されるマスクのパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    を有することを特徴とする露光方法。
  16. 請求項1から13のいずれか一項に記載の照明光学装置を備えるとともに、
    被照射面に配置されるマスクを照明する照明光を供給する光源部と、
    前記マスクのパターンを感光性基板に露光する投影光学系と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  17. リソグラフィ工程を含む電子デバイスの製造方法であって、
    前記リソグラフィ工程において、請求項16に記載の露光装置を用いる電子デバイスの製造方法。
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