JP2009086234A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロセス制御動作と清掃部材のめくれ防止動作とが別々に実行されることにより、その分、一般の画像形成動作ができない時期が増えて全体の生産性が低下することを回避できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】乾式の現像剤で現像される像を形成する作像装置と、前記作像装置で形成される像を保持する保持面を有し、回転する像保持体と、前記像保持体の保持面に付着する現像剤をその保持面に接触した状態で除去する清掃部材と、前記作像装置により検査像を形成して前記像保持体の保持面に保持させる動作を含む制御動作を実行する時期に、前記清掃部材の前記保持面と接触する接触部に供給する供給像を前記作像装置により形成してその保持面に保持させる動作を実行する制御手段とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】乾式の現像剤で現像される像を形成する作像装置と、前記作像装置で形成される像を保持する保持面を有し、回転する像保持体と、前記像保持体の保持面に付着する現像剤をその保持面に接触した状態で除去する清掃部材と、前記作像装置により検査像を形成して前記像保持体の保持面に保持させる動作を含む制御動作を実行する時期に、前記清掃部材の前記保持面と接触する接触部に供給する供給像を前記作像装置により形成してその保持面に保持させる動作を実行する制御手段とを有する。
【選択図】図2
Description
この発明は画像形成装置に関するものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置としては、乾式の現像剤で現像される像を形成し、最終的に記録用紙等の記録媒体に画像として形成するものがある。
このような画像形成装置では、画像の画質を安定化させる等の観点から、その現像剤により特定のパターン形状からなる制御検査用の検査像を形成して回転する感光体、中間転写体等の像保持体の表面(保持面)に保持させた後、その検査像を検出して得られる情報に基づき画像形成動作のプロセスに関係する制御、所謂プロセス制御を必要に応じて実行することが知られている(例えば特許文献1)。
また、このような画像形成装置では、像保持体の保持面に残留して付着する現像剤等の付着物をその保持面に接触した状態で除去するクリーニングブレード等の清掃部材を設けている場合、その清掃部材の保持面との接触部が当該保持面との摩擦抵抗等の要因により不用意にめくれてしまい、本来の清掃性能が十分に得られないことがある。このため、その対策として、例えば、像保持体に現像剤で構成される帯状の(補給)像を形成し、その像を清掃部材の保持面との接触部に搬送して存在させるように供給する、所謂清掃部材のめくれ防止動作を必要に応じて実行することが知られている(例えば特許文献2)。
そして、上記プロセス制御動作と清掃部材のめくれ防止動作の双方を行う構成の画像形成装置においては、その各動作の目的やその実行する時期が異なる等の理由から、各動作が個別に実行されている。
この発明は、上記したようなプロセス制御動作と清掃部材のめくれ防止動作とが別々に実行されることにより、その分、一般の画像形成動作ができない時期が増えて全体の生産性が低下することを回避できる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、乾式の現像剤で現像される像を形成する作像装置と、前記作像装置で形成される像を保持する保持面を有し、回転する像保持体と、前記像保持体の保持面に付着する現像剤をその保持面に接触した状態で除去する清掃部材と、前記作像装置により検査像を形成して前記像保持体の保持面に保持させる動作を含む制御動作を実行する時期に、前記清掃部材の前記保持面と接触する接触部に供給する供給像を前記作像装置により形成してその保持面に保持させる動作を実行する制御手段とを有するものである。
また、この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記制御手段が、前記供給像を前記検査像と同時に形成するものである。
また、この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1又はA2の画像形成装置において、前記制御手段が、前記供給像を、前記像保持体の回転軸方向における領域のうち前記検査像が保持される領域を除く領域部分の少なくとも一部に保持させるように形成するものである。
また、この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A1〜A3のいずれかの画像形成装置において、前記像保持体の回転数を累積して計測する計測手段を有し、前記制御手段が、前記計測手段の計測結果が設定値を超えたときに前記供給像を形成する動作を実行するものである。
また、この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A4の画像形成装置において、前記制御手段が、前記計測結果が前記設定値に達するごとにその設定値を増加した値に変更するものである。
また、この発明(A6)の画像形成装置は、上記発明A1〜A3のいずれかの画像形成装置において、前記像保持体を回転させる動力の増加変動を検知する検知手段を有し、前記制御手段が、前記検知手段の検知結果が設定値を超えたときに前記供給像を形成する動作を実行するものである。
また、この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A1、A4又はA6の画像形成装置において、色の異なる複数の現像剤を個別に収容し、その各色の現像剤ごとに像を個別に形成し得る装置であり、前記制御手段が、前記複数の現像剤のうちの少なくとも1つを選定して前記供給像を形成するものである。
また、この発明(A8)の画像形成装置は、上記発明A7の画像形成装置において、前記作像装置で形成する像の画素の数を各色の像ごとに個別に累積して計測する画素計測手段を有し、前記制御手段が、画素計測手段の計測結果のうち最も少ない累積画素数である色の現像剤を用いて前記供給像を形成するものである。
さらに、この発明(A9)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記像保持体の保持面に保持される検査像をその保持面と対向する位置で検出する検出手段を有し、前記制御手段が、前記保持面に保持された検査像が前記検出手段で検出されて通過し終わるまでの時期に前記供給像を形成するものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、一般の画像形成動作ができない時期が発生する機会が少なくなり、その分全体の生産性が低下することが回避できる。
上記発明A2では、その構成を有しない場合に比べて、供給像を効率よく形成することができ、全体の生産性が低下することをより確実に回避できる。
上記発明A3では、その構成を有しない場合に比べて、供給像が少なくとも検査像の分だけ間引いて形成されるので、供給像の形成に要する現像剤の消費量を低減することができる。
上記発明A4では、その構成を有しない場合に比べて、供給像が必要なときに形成されるようになり、供給像の形成に要する現像剤の消費量を低減することができる。
上記発明A5では、その構成を有しない場合に比べて、像保持体の累積した回転回数が増えるにつれて設定値に基づいて決定される供給像の形成時期が到来する間隔が長くなり、供給像の形成に要する現像剤の消費量を低減することができる。
上記発明A6では、その構成を有しない場合に比べて、供給像が必要なときに形成されるようになり、供給像の形成に要する現像剤の消費量を低減することができる。
上記発明A7では、その構成を有しない場合に比べて、供給像を形成するために使用する現像剤を適宜選択することにより、現像剤の消費量を調整することができる。
上記発明A8では、その構成を有しない場合に比べて、供給像が一般の画像形成時において最も消費されていない現像剤で形成されることになり、複数ある現像剤のうちの一部のみが供給像の形成のためだけに多く消費されてしまうおそれがない。
上記発明A9では、その構成を有しない場合に比べて、前記制御動作を実行する時期に供給像が確実に形成され、全体の生産性が低下することをより確実に回避できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を用いながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の要部を示す概略説明図である。この画像形成装置1は、例えばカラープリンタとして構成されるものであり、筐体(図示せず)の内部に、入力画像情報に基づいて乾式の現像剤としてのトナー(着色等された微粉体)で現像されるトナー像を形成する複数の作像装置10と、この各作像装置10で形成されたトナー像を転写する用紙9を搬送する用紙搬送装置20と、この用紙搬送装置20で搬送されてトナー像が転写された後の用紙9を通過させてトナー像の定着を行う定着装置30が主に設置されている。図中の矢付き一点鎖線は用紙9の主な搬送経路を示す。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の要部を示す概略説明図である。この画像形成装置1は、例えばカラープリンタとして構成されるものであり、筐体(図示せず)の内部に、入力画像情報に基づいて乾式の現像剤としてのトナー(着色等された微粉体)で現像されるトナー像を形成する複数の作像装置10と、この各作像装置10で形成されたトナー像を転写する用紙9を搬送する用紙搬送装置20と、この用紙搬送装置20で搬送されてトナー像が転写された後の用紙9を通過させてトナー像の定着を行う定着装置30が主に設置されている。図中の矢付き一点鎖線は用紙9の主な搬送経路を示す。
作像装置10は、例えば、公知の電子写真方式、静電記録方式等を利用して、乾式現像剤としてのトナーで現像されるトナー像を形成するとともに転写することができるものである。この実施の形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のトナー像を個々に形成することができる4つの作像装置(10Y,10M,10C,10K)を適用しており、それらの作像装置を直列に並べるような状態で配置している。
この各作像装置(10Y,10M,10C,10K)は、以下に示すようにほぼ共通した構成のものである。これら各作像装置10は、基本的には、矢印A方向(図中において時計回りの方向)に回転駆動する感光体ドラム12を備えており、この感光体ドラム12の周囲に、以下のような各装置を主に配置した構成になっている。その主な装置とは、感光体ドラム12の表面(像保持面)を一様に帯電させる帯電ロール等を備えた帯電装置13と、帯電後の感光体ドラム12の表面に画像情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成するLEDアレイ、レーザ走査装置等からなる露光装置14と、その潜像に対して各色(Y,M,C,K)のトナーを転移付着させて顕像化するための現像を行う現像装置15(Y,M,C,K)と、そのトナー像を用紙搬送装置20(の用紙搬送ベルト21)により搬送される用紙9に対して転写する転写ロール等を備えた転写装置16と、転写後の感光体ドラム12の表面に残留するトナー等を除去するドラム用の清掃装置17とである。
感光体ドラム12は、接地処理される円筒状の基材に有機感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。また、露光装置14には、画像形成装置1に装備又は接続される原稿読取装置や、記憶媒体読取装置や、パーソナルコンピュータ等の機器から入力される画像情報を図示しない画像処理装置で所要の処理を施し、その処理後に得られる各色成分ごとの画像信号がそれぞれ入力される。さらに、帯電装置12、現像装置15(の現像ロール15a)及び転写装置16には、作像時になると、図示しない電源装置から帯電用電圧、現像用電圧、転写用電圧が所定の時期にそれぞれ供給されて印加される。
用紙搬送装置20は、作像装置10の感光ドラム12と転写装置16の間(転写位置)を通過しながら矢印B方向(図中において反時計回りの方向)に回転する用紙搬送ベルト21と、この用紙搬送ベルト21を所望の状態に架け回して回転自在に支持する複数の支持ロール22、23と、図示しない給紙装置から1枚ずつ供給される用紙9を用紙搬送ベルト21の外周面に静電的に吸着させる吸着ロール25と、用紙搬送ベルト21の外周面に付着する不要なトナー、紙粉等の付着物を除去するベルト用の清掃装置26とで主に構成されている。
用紙搬送ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボン等の抵抗調整剤を所定量分散した材料を用いて所定の厚さからなる無端状のベルト形態に成形したものが使用される。支持ロール22は、駆動ロールとして構成されており、モータ等を含む回転駆動装置28から伝達される回転動力によって回転する。吸着ロール25には、図示しない電源装置から用紙吸着用電圧が用紙9を吸着する時期に印加される。
ベルト用の清掃装置26は、用紙搬送ベルト21の外周面に所定の圧力及び角度で接触した状態で設置されるクリーニングブレード27を備えており、そのブレード27で掻きとって除去したトナー等の付着物を収容ケース内に回収するようになっている。クリーニングブレード27としては、用紙搬送ベルト21の幅方向(回転軸の方向とほぼ平行する方向)のほぼ全域にわたって接触する長さを有した板状のものであって、ウレタンゴム等で構成されたものが使用される。この実施形態では、クリーニングブレード27は、その先端部が支持ロール23に支持されている用紙搬送ベルト21部分の外周面に対し、そのブレード全体がベルト回転方向Bの下流側に所定の角度で傾倒した姿勢で接触するように配置されている。
定着装置30は、図示しない専用の筐体の内部に、矢印方向に回転駆動するとともに表面温度が所定の温度に保持されるように加熱手段によって加熱される加熱ロール31と、この加熱ロール31の軸方向にほぼ沿うように所定の圧力で接触して従動回転するロール形式、ベルト形式等の加圧用回転体32とを設置したものである。この定着装置30による定着は、加熱された状態で回転する加熱ロール31と加圧用回転体32が接触する接触部に、トナー像が転写された用紙9が導入され、その接触部を通過する際に加熱及び加圧されることで行われる。
この画像形成装置1は、図2に示すように、その装置全体における各種の動作について制御装置5により制御されている。制御装置5は、中央処理装置、記憶手段、制御手段、等で主に構成されている。また、この制御装置1は、全体を総合的に制御する中央制御部51をはじめ、前記4つの作像装置10(Y,M,C,K)の各動作(回転動作や、帯電、露光、現像及び転写のプロセス動作など)を制御する作像制御部52(Y,M,C,K)、用紙搬送装置20の各動作(回転動作や、用紙吸着動作など)を制御する用紙搬送制御部53、定着装置30の各動作(回転動作、加熱動作など)を制御する定着制御部(図示せず)、前記画像処理装置の動作を制御する制御部などの制御部を備えたものとして構成されている。
また、制御装置5は、図示しない操作表示部、入出力部、検出手段等に接続されており、必要な情報の入力や出力(表示を含む)を行う。制御装置5による制御動作は、記憶手段に格納されている各種の制御プログラムやデータに従い、必要な各種入力情報などを取り入れつつ実行される。
このような画像形成装置1による画像形成動作(以下「プリント動作」とも称する。)は、以下のように行われる。ここでは、用紙9の片面にフルカラー画像を形成するときの基本的なプリント動作について説明する。
制御装置5においてプリント動作の開始指令を受けると、制御装置5による制御動作により、作像装置10(Y,M,C,K)の感光ドラム12と用紙搬送装置20の用紙搬送ベルト21とが回転し始めるとともに、作像装置10における各帯電装置13が各感光ドラム12の外周面を所定の極性及び電位に帯電する。続いて、その帯電した感光ドラム12の外周面に対して、露光装置14が画像信号に基づく露光を行うことにより所定の電位差からなる静電潜像を形成し、しかる後、現像装置15がその静電潜像を所定の極性に帯電しているトナーを現像ロール15aから供給して現像することによりトナー像として顕像化する。これにより、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光ドラム12上に各色(Y,M,C,K)のトナー像が専用に形成される。
一方、このトナー像の作像動作時期に合わせて、所望の寸法、種類等からなる用紙9が用紙搬送装置20にむけて供給され、その回転する用紙搬送ベルト21の外周面に対し吸着ロール25の静電的作用により吸着される。そして、用紙9が用紙搬送ベルト21により搬送されて各作像装置10(Y,M,C,K)の転写位置を通過する際に、各作像装置10における感光ドラム12上のトナー像が転写装置16の静電的作用を受けて用紙9側に順番に重ね合わせられるような状態で転写される。この転写が終了した後の感光ドラム12の表面はドラム用の清掃装置17により清掃される。
続いて、トナー像が転写された後の用紙9は、用紙搬送ベルト21から剥離された後、定着装置30にむけて搬送されて導入される。定着装置30では、そのトナー像が転写された用紙9を加熱ロール31と加圧用回転体32の接触部を通過させる際に加熱及び加圧させることでトナー像のトナーを溶融させて用紙9に定着させる。この定着が終了した後の用紙9は、その片面への画像形成を行うだけの場合には、図示しない排紙部に排出されて収容される。これにより、用紙1枚に対する基本的なプリント動作が終了する。また、複数枚分の連続するプリント指示がある場合には、上記した一連の動作がその指示された枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
また、この画像形成装置1は、所定の時期になると、制御装置5により、以下の制御検査用のパッチ像を形成して画像濃度を補正する制御を行う濃度制御動作が実行されるとともに、その制御動作を実行する時期に、クリーニングブレード28の用紙搬送ベルト21との接触部に供給する供給像を形成するブレードめくれ防止動作が実行されるように構成されている。
濃度制御は、4つの作像装置10により各色(Y,M,C,K)のパッチ像Tp(Y,M,C,K)をそれぞれ形成して用紙搬送ベルト21に転写させる動作と、用紙搬送ベルト21に転写された各パッチ像を濃度検出センサ6により読み取る動作と、濃度検出センサ6で読み取った各パッチ像の濃度検出結果の情報に基づいて濃度関連条件の補正量を決定する動作とを含むものである。このような制御動作が実行される所定の時期は、例えば、画像形成枚数が設定枚数に達した時、装置内の温度及び湿度が設定値に達した時などである。また、この制御動作が実行される時期は、通常の画像形成動作が禁止されたり、あるいは一時中断されることになる。
パッチ像Tpは、図3に示すように、所定寸法(例えば10mm×10mm)の矩形状のトナー像(所定の濃度)として形成される。このパッチ像Tpは、例えば用紙搬送ベルト21の外周面(厳密には画像形成相当領域)の回転軸方向(C,D)において一部の領域を占める大きさであり、その回転軸方向のほぼ中央部などに位置するように形成される。パッチ像Tpの回転軸方向における形成位置は、濃度検出センサ6の読取有効範囲との関係でも定まる。図3において点線で示す符号27aは、クリーニングブレード27が用紙搬送ベルト21と接触している領域を誇張して示している。
この画像形成装置1においては、パッチ像Tpを各作装置10において通常のトナー像と同様のプロセスで形成した後、用紙搬送ベルト21上に直接転写し、その用紙搬送ベルト21に保持された状態のパッチ像Tpを濃度検出センサ6で読み取るように構成している。図4は、各作装置10(Y,M,C,K)において実行されるパッチ像形成時の動作タイミングを示している。図4において帯電、現像及び転写は、前記した帯電用電圧、現像用電圧(実際には現像ロール15aに印加される現像バイアス)及び転写用電圧が印加されるタイミング(ON状態)を示す。図4において露光は、各色のパッチ像Tpの静電潜像を形成するときの露光タイミング(ON状態)を示す。
濃度検出センサ6は、用紙搬送ベルト21上のパッチ像Tpを照明する照明部(発光素子など)と、パッチ像Tpで反射された必要な光を受光して電気信号として読み取る読取部(受光素子)とを有する検出素子部と、この検出素子部の動作を制御するとともにその読取部で得られた電気信号から濃度状況について算出するセンサ制御部62とで構成されている(図2参照)。センサ制御部62は、制御装置5の中央制御部51と接続されており、その中央制御部51に濃度検出センサ6の検出結果を送信する。
この実施形態では、濃度検出センサ6は、用紙搬送ベルト21の回転方向Bの最下流側の位置に配置されるブラック色の作像装置10Kの転写位置からさらにその回転方向Bの下流側となる用紙搬送ベルト21の外周面部分に接近して対向した位置(例えば、駆動ロール22に支持されるベルト部分と対向する位置)に設置されている。また、濃度検出センサ6は、濃度制御動作時には、図4に示すようなタイミングで作動する。すなわち、濃度制御動作の実行時期が到来すると、濃度検出センサ6における検出素子部の照明部が発光して照明を開始するとともに、検出素子部の読取部が4色(Y,M,C,K)のパッチ像Tpの通過時期)に合わせた時期に受光動作(読み取り)を行う。通過時期は、例えば転写タイミングと、転写位置から読取部までの離間距離と、用紙搬送ベルト21の回転速度との関係で定まる。
中央制御部51では、センサ制御部62から送信されると、そのときの各パッチ像の濃度検出結果の情報に基づいて予め対応して定めた濃度関連条件の補正量を決定する。例えば、検出結果とそれに対応した条件の設定値との対照表を用意しておき、その表に基づいて濃度関連条件の補正量を決定することができる。また、濃度関連条件は、各作像装置10で形成するトナー像の濃度を設定値の変更などにより調整することができる対象であれば採用することができ、例えば、露光装置14の露光量、現像装置15の現像バイアス等の設定値である。中央制御部51は、決定された補正後の設定値を該当する作像制御部52に送信し、その後に実行される画像形成動作(プロセス動作)時に適用するようになっている。
ブレードめくれ防止動作は、上記の濃度制御動作が実行される時期に作像装置10において供給像Tsを形成して用紙搬送ベルト21に直接転写する動作と、その供給像Tsを用紙搬送ベルト21の回転によりベルト用クリーニング装置26のクリーニングブレード27の当該ベルトとの接触部27aまで搬送して供給する動作を含むものである。
このめくれ防止動作のうち供給像Tsの形成時期は、上記濃度制御動作が実行される時期内である。この実施形態では、供給像Tsの形成時期を、パッチ像Tpの形成時期と同時に行うように設定されている。
濃度制御動作の実行時期は、例えば、図4に示すように濃度検出センサ6の照明部がONの状態になった時点(開始点)PSから、その照明部がOFFの状態になる時点(終了点)PEまでの間とすることができる。ちなみに、この照明部がOFFの状態になるまでの間に、少なくとも検出対象であるパッチ像Tpの形成とそのパッチ像Tpの濃度検出センサ6による読み取りがすべて行われることになる。
供給像Tsは、同時に形成するパッチ像Tpの形成領域と重複しないようにする観点から、図5に示すように、用紙搬送ベルト21の回転軸方向C,Dにおいてパッチ像Tpが転写されて保持される領域Eaを除く領域部分(この実施形態では、領域Eaの両側に2つの領域Eb,Ecが存在する)に転写されるように形成される。
この実施形態では、供給像Tsを作像装置10Kにおいてブラック色(K)のトナーで形成し、また、その供給像Tsとして、パッチ像Tp(K)の長さ(ベルトの回転方向Bの寸法)L1と同じ長さで、パッチ像Tpを除く回転軸方向C,Dにおける2つの領域Eb,Ecのほぼ全域にわたる所定の幅(回転軸方向C,Dの寸法)w1,w2からなる形状のもの(Ts1,Ts2)を形成するように設定している。供給像Tsは、パッチ像Tpと同じ濃度で形成してもよいが、トナーの消費量を抑える観点からは、それよりも低い濃度で形成するとよい。
また、供給像Tsの形成は、(濃度制御動作が実行される時期に)用紙搬送ベルト21の累積した回転回数が閾値である設定値(M)を超えているときに行われるように設定されている。用紙搬送ベルト21の回転回数の累積した計測は、用紙搬送ベルト21の一定位置に形成される基準マーク(図示せず)の通過をそのマークの読み取りが可能な位置に配置される読取センサ29で読み取り、その検出結果を制御装置5の中央制御部51内に装備される回転カウンタ55で累積してカウントすることで行われる。回転回数の設定値(M)は、例えば1000回に設定される。この回転回数が設定値(M)を超えたか否かの判断は、中央制御部51において行われる。
以下、濃度制御動作とブレードめくれ防止動作について説明する。
例えば、所定の画像形成枚数に達して濃度制御動作の実行時期が到来すると、図6に示すように、中央制御部51において用紙搬送ベルト21の累積した回転回数が回転カウンタ55から読み込まれた後(ステップ10:S10)、その回転回数が設定値M以内であるか否かが判断される(S11)。
回転回数が設定値Mを超えていない場合には、中央制御部51において作像装置10Kではパッチ像Tp(K)のみを形成することが決定され(S12)、しかる後、濃度制御動作のみが実行される。
すなわち、各作像装置10(Y,M,C,K)において帯電装置13、露光装置14及び現像装置15による帯電、露光及び現像のプロセス動作が現状の画像形成動作時の条件と同じ条件(露光で形成する潜像のパターン条件のみが異なる)で実行されて各感光ドラム12上に各色のパッチ像Tp(Y,M,C,K)がそれぞれ形成された後、転写装置16による転写プロセスが実行されてそのパッチ像Tp(Y,M,C,K)が用紙搬送ベルト21に間隔をあけてそれぞれ転写される(S13、図3)。
続いて、用紙搬送ベルト21に転写されて保持された各パッチ像Tpは、そのベルト21の回転により搬送されて濃度検出センサ6を通過する際に、濃度検出センサ6により読み取られる(S14)。濃度検出センサ6で読み取られた検出結果は、センサ制御部62を通して中央制御部51に送られ、中央制御部51において各パッチ像Tpの濃度検出結果の情報に基づいて濃度関連条件の補正量が決定される(S15)。濃度検出センサ6を通過した後の各パッチ像Tp(Y,M,C,K)は、そのセンサ6からベルト回転方向Bの下流側に設置されているベルト用クリーニング装置26のクリーニングブレード27によって除去される。
一方、ステップS11において回転回数が設定値Mを超えている場合には、中央制御部51において作像装置10Kではパッチ像Tp(K)と供給像Ts(K)を形成することが決定され(S16)、しかる後、濃度制御動作とブレードめくれ防止動作とが実行される。
この場合は、各作像装置10(Y,M,C,K)において前述したように各色(Y,M,C,K)のパッチ像Tpがそれぞれ形成されると同時に、特に作像装置10Kにおいてはその露光及び現像のプロセスを経て供給像Ts(K)の静電潜像とそのトナー像が形成される(S13)。
このときの供給像Ts(K)の静電潜像は、ブラック色のパッチ像Tp(K)と同時に形成されるので、図4のタイムチャートには特に識別できるように表示されないが、ブラック色のパッチ像Tp(K)と同じタイミングで露光されて形成される。また、現像プロセスでは、供給像Ts(K)の静電潜像がパッチ像Tp(K)の静電潜像とともにブラック色(K)のトナーで現像される。
続いて、各色のパッチ像Tp(Y,M,C,K)が用紙搬送ベルト21に間隔をあけてそれぞれ転写されると同時に、作像装置10Kにおいてはパッチ像Tp(K)と共に供給像Ts(K)も用紙搬送ベルト21に転写される。これにより、図5に示すように、用紙搬送ベルト21には、各色のパッチ像Tp(Y,M,C,K)に加えて、パッチ像Tp(K)の回転軸方向C,Dにおける両脇に供給像Ts(K)が転写される。
その後、用紙搬送ベルト21に転写されて保持された各パッチ像Tp及び供給像Ts(K)は、そのベルト21の回転により搬送されて濃度検出センサ6を通過する際に、各パッチ像Tpのみが濃度検出センサ6により読み取られる(S14)。そして、その検出結果が中央制御部51に送信されると、中央制御部51において各パッチ像Tpの濃度検出結果の情報に基づく濃度関連条件の補正量が決定される(S15)。
また、濃度検出センサ6を通過した後の各パッチ像Tp(Y,M,C,K)及び供給像Ts(K)はいずれも、ベルト用クリーニング装置26のクリーニングブレード27によって除去される。この際、ブラック色のパッチ像Tp(K)とその両脇に存在する供給像Ts(K)が回転軸方向C,Dにおいて1つの帯状にまとまったトナーの塊として、クリーニングブレード27の接触部27aの全域に対して供給されるようになる(図5参照)。この結果、そのブレード27の接触部27aの全域と用紙搬送ベルト21との間においてブラック色のトナーが存在した状態となり、そのブレード27がめくれることが防止される。
この画像形成装置1では、このようにブレードめくれ防止動作が濃度制御動作の実行時期内で実行され、その濃度制御動作の実行時期と異なる時期に独立して別途実行されることがない。また、ブレードめくれ防止動作で形成する供給像Ts(K)は、そのパッチ像Tp(K)を除く(間引いた)状態で形成されるので、そのパッチ像Tp(K)の形成領域に本来形成すべき供給像の部分を形成する必要がなく、その分だけトナーが消費されない。
[他の実施形態]
第1の実施形態においては、供給像Ts(K)として、図5に例示したような全面ベタ状のトナー像で構成される供給像を形成することに代えて、例えば、図7に示すように、用紙搬送ベルト21の回転方向Bに対して所定の間隔をあけてその回転軸方向C,Dに延びる複数本のライン状のトナー像で構成される供給像Ts3、Ts4を形成するように構成することもできる。
第1の実施形態においては、供給像Ts(K)として、図5に例示したような全面ベタ状のトナー像で構成される供給像を形成することに代えて、例えば、図7に示すように、用紙搬送ベルト21の回転方向Bに対して所定の間隔をあけてその回転軸方向C,Dに延びる複数本のライン状のトナー像で構成される供給像Ts3、Ts4を形成するように構成することもできる。
ブレードめくれ防止動作で形成する供給像Tsは、パッチ像Tpによってクリーニングブレード27の接触部27aまで供給されるトナーの量に加え、供給像Tsによって供給するトナーの量がクリーニングブレード27のめくれ防止に有効な量になるのであれば、その形成するパターン形状については特に制約されない。例えば、供給像Tsは、回転軸方向に対して連続した状態で形成する場合に限らず、点在するパターンで形成することができる。
この他、供給像Tsは、用紙搬送ベルト21上の回転軸方向C,Dにおけるパッチ像Tpの形成位置との関係(例えば、一方の端部側に片寄った位置に形成する場合)によっては、そのパッチ像Tpの両脇となる領域に供給像Tsをそれぞれ形成せずに、その片方の領域のみに形成することも可能である。
また、第1の実施形態では、供給像Tsの形成(ブレードめくれ防止動作)を、濃度制御動作を実行する際に用紙搬送ベルト21の累積した回転回数が設定値Mを超えているときにのみ行っているが、必要によっては、濃度制御動作を実行する時に常に行うように構成してもよい。
また、第1の実施形態では、供給像Tsを形成する時期用紙搬送ベルト21の回転回数に基づいて決定する際の閾値となる設定値Mとして同一のものを使用していたが、例えば、図8に示すように複数の設定値(M1,M2,…,M5)を順次変更して使用し、その異なる設定値のもとで供給像Tsの形成時期をそれぞれ決定するように構成してもよい。
この場合、複数の設定値Mは、最初に使用する第1の設定値M1を最も小さい値(例えば10枚程度)としたうえで、それ以降の設定値M2〜M5を次第に増加させた値にそれぞれ設定したものを使用するとよい。例えば、第2の設定値M2は100枚程度、第3の設定値M3は500枚程度、第4の設定値M4は1000枚程度、第5の設定値M5は3000枚程度とする。
しかも、この場合におけるブレードめくれ防止動作の実行時には、図9に示すように、濃度制御動作を実行する場合に用紙搬送ベルト21の累積した回転回数が設定値M(最初は第1の設定値M1)を超えていると判断された際に、パッチ像Tpと供給像Tsを形成することを決定した後(S16)、回転カウンタ55のカウント値をクリアしてゼロにするとともに、その後に使用する設定値Mを次の増加した値からなる設定値(M2,M3,…)に変更する処理(S17)を追加して行えばよい。図9におけるステップS10〜S16は、第1の実施形態における濃度制御動作及びブレードめくれ防止動作のフローチャート(図6)で示す各ステップ(S10〜S16)と同じである。
このように値が増加する複数の設定値Mを変更しながら使用する構成は、次のような場合に適用すると有効である。すなわち、用紙搬送ベルト21が、その使用初期の段階ではベルト外周面にトナー(の破片)などの着物が存在していないため、クリーニングブレード27との摩擦抵抗が最も大きい状態にあってそのブレードのめくれが発生しやすい状態にあるのに対し、その使用期間が増えた段階になると(回転回数が増えるにつれて)、ベルト外周面に付着するトナーなどの量が増えるようになるためその摩擦抵抗が次第に小さい状態になってブレードのめくれも発生しにくい状態にある場合である。つまり、このような場合に適用すると、用紙搬送ベルト21の使用初期の段階においては、相対的に短期間の間にめくれ防止動作が実行されて供給像Tsが形成されるので、その初期段階において発生しやすい傾向にあるブレードめくれが適切に防止される。一方、用紙搬送ベルト21の使用が増えた段階においては、めくれ防止動作が実行される間隔が次第に長くなるが、使用初期の段階に比べてブレードのめくれ現象が次第に発生しにくくなるので、めくれ防止動作を頻繁に行う必要がなくなり、その分、トナーの消費量が抑制される。
さらに、第1の実施形態では、供給像Tsを形成する時期を決定する判断情報として用紙搬送ベルト21の回転回数を適用していたが、これ以外の情報であってもよく、例えば、用紙搬送ベルト21を回転させる動力が増加して変動する状態(回転動力の増加変動)を適用してもよい。
この場合、用紙搬送ベルト21の回転動力の増加変動は、用紙搬送ベルト21の駆動ロール22に回転動力を伝達する回転駆動装置28におけるモータに供給する電流の変動を測定することで検知すればよい。具体的には、用紙搬送制御部53において回転駆動装置28のモータに電流(電圧)を供給する電源装置を制御するための電源制御部(の電流計など)56により計測して検知する(図2)。電源制御部56については、その検知結果を中央制御部51に送信するように構成する。
また、この場合において供給像Tsを形成する時期を決定する判断は、電源制御部56で計測される電流の増加変動を回転動力の増加量として検知すれば、閾値としての設定値(Q)を設け(図10)、その電流の増加変動(回転動力の増加量)が設定値Qに達しているか否かで行うようにする。すなわち、図10に示すように、回転動力の増加量が設定値Q未満であるときにはパッチ像Tpのみを形成し、その設定値Qを超えているときにはパッチ像Tpと共に供給像Tsも形成するように設定する。
この供給像Tsの形成時期を決定する判断情報として用紙搬送ベルト21の回転回数を適用した場合において濃度制御動作が実行される際には、図11に示すように、中央制御部51において最初に用紙搬送ベルト21の回転動力の増加量(検知結果)の読み込みが行われた後(S20)、その増加量が設定値Qに達しているか否かが対比判断される(S21)。
その結果、増加量が設定値Qに達していない場合は、図11に示すように、パッチ像Tpのみを形成することに決定し(S22)、しかる後、第1の実施形態の場合(図6のステップS13〜S15)と同様にパッチ像Tpのみの形成と、そのパッチ像Tpの濃度検出センサ6による読み取りと、中央制御部51での濃度関連条件の補正量についての決定が行われる(S23〜S25)。一方、増加量が設定値Qに達している場合は、パッチ像Tpと供給像Tsを形成することに決定し(S26)、しかる後、第1の実施形態の場合(図6のステップS13〜S15)と同様にパッチ像Tpと供給像Tsの形成と、そのパッチ像Tpの読み取りと、濃度関連条件の補正量についての決定が行われる(S23〜S25)。
また、第1の実施形態では、供給像Tsを常にブラック色(K)のトナーを用いて作像装置10Kで形成していたが、4色(Y,M,C,K)のトナーのいずれか選定しながら用いて供給像Tsを形成するように構成してもよい。
この場合、供給像Tsの形成に使用するトナーの選定は、例えば、各作像装置10(Y,M,C,K)で形成する各色成分に分割された画像(潜像)の画素(ピクセル)の数を累積して計測し、その累積した画像数の最も少ない色のトナーを設定するように構成すればよい。各色成分の画素数の累積カウントは、例えば、各作像制御部52内に設置する画素カウンタ52(Y,M,C,K)で行う。この画素カウンタ52は、中央制御部51や画像処理装置などに配置してもよい。
この場合における濃度制御動作の実行に際しては、図12に示すように、用紙搬送ベルト21の累積した回転回数が設定値Mを超えていると判断された場合(S10〜S11)、パッチ像と供給像の形成を行うことに決定した後(S16)、中央制御部51において各色の画素の累積カウント値が読み込まれてその累積した画素数の最も少ない色のトナーが選定される処理(S18)が追加して行われる。この選定が行われた後にパッチ像Tpの形成と供給像Tsの形成が行われるが、このときの供給像Tsの形成は選定された色のトナーを使用する作像装置10において実行される。この際、その追加される処理以外の動作については、第1の実施形態の場合(図6のステップS10〜S16)と同様に行われる。
さらに、第1の実施形態では、供給像Tsをパッチ像Tpと同時に形成したが、濃度制御動作が実行される時期内であれば、それ以外のタイミングで形成しても構わない。
この場合、例えば、図13に示すように、4色のパッチ像Tsを形成して用紙搬送ベルト21に転写した後に供給像Tssを形成することができる。この供給像Tssは、最後のパッチ像Tp(K)が濃度検出センサ6で読み取られて通過し終わるまでの時期に形成すればよい。このときの供給像Tssの形成は、実際、図4に点線で示すように、作像装置10Kにおいて最後のパッチ像Tp(K)の静電潜像の形成(露光K)がされた後に供給像Tssの静電潜像の形成(露光K)がされることで行われる。
このような供給像Tssについては、用紙搬送ベルト21の回転軸方向C,Dにほぼ全域に連続した帯状に形成することも可能であるが、トナーの消費量を抑制する観点からすると、第1の実施形態の場合(供給像Tsをパッチ像Tpと同時に形成する構成)と同様に、用紙搬送ベルト21の回転軸方向C,Dにおいてパッチ像Tpが転写されて保持される領域Eaを除く領域部分(の少なくとも一部)に転写されるように形成するとよい(図13)。ちなみに、供給像Tssを最下流の配置されるブラック色の作像装置10Kで形成する場合には、濃度制御動作における作像装置10Kの転写動作がOFFの状態になる時点PEt(図4)までに供給像Tssを形成すればよい。
この他、第1の実施形態では、ブレードめくれ防止動作を濃度制御動作の実行時期に行う場合について説明したが、ブレードめくれ防止動作は、その濃度制御動作に限らず一般の画像形成動作とは異なる時期に行う他の制御動作の実行時期内で行うように構成することも可能である。その他の制御動作としては、例えば、各作像装置10でそれぞれ形成されるトナー像が転写されて重ね合わせられた際に顕在化する位置ずれを補正するために行う位置ずれ補正制御動作(この場合も位置ずれを検査するための専用のパッチ像が形成される。)などである。
また、画像形成装置については、第1の実施形態で例示したタイプのものに限らず、制御用のパッチ像を形成するとともにクリーニングブレードのめくれ防止の供給像を形成する他のタイプの画像形成装置であってもよい。他のタイプの画像形成装置としては、例えば、複数の作像装置10で形成されるトナー像をベルト形態又はドラム形態の中間転写体(像保持体)に一旦転写した後に最後に用紙に最終転写するタイプであり、その中間転写体に制御用のパッチ像とブレードめくれ防止用の供給像を形成する必要のあるタイプの画像形成装置などが挙げられる。また、他のタイプの画像形成装置としては、用紙搬送ベルトや中間転写体ではなく感光ドラム又はベルト(像保持体)において制御用のパッチ像とブレードめくれ防止用の供給像を形成する必要のあるタイプの画像形成装置も適用可能であり、この観点からすれば、カラー画像を形成する画像形成装置に限らず単色画像(例えば白黒画像)を形成する画像形成装置であってもよい。
このような他のタイプの画像形成装置を採用する場合、めくれ防止動作を実行する時期を決定する判断情報としては、例えば、中間転写体や、感光ドラム又はベルト等の回転回数やその回転動力の増加量を適用すればよい。
1…画像形成装置、5…制御装置(制御手段)、6…濃度検出センサ(検出手段)、10…作像装置、15…現像剤を収容する現像装置、21…用紙搬送ベルト(像保持体)、27…クリーニングブレード(清掃部材)、55…回転カウンタ(計測手段)、56…電源制御部(検知手段)、57…画素カウンタ(画素計測手段)、Tp…パッチ像(検査像)、Ts…供給像、C,D…回転軸方向、Ea…パッチ像が保持される領域、Eb,Ec…パッチ像が保持される領域を除く領域部分。
Claims (9)
- 乾式の現像剤で現像される像を形成する作像装置と、
前記作像装置で形成される像を保持する保持面を有し、回転する像保持体と、
前記像保持体の保持面に付着する現像剤をその保持面に接触した状態で除去する清掃部材と、
前記作像装置により検査像を形成して前記像保持体の保持面に保持させる動作を含む制御動作を実行する時期に、前記清掃部材の前記保持面と接触する接触部に供給する供給像を前記作像装置により形成してその保持面に保持させる動作を実行する制御手段と
を有する画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記供給像を前記検査像と同時に形成する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記供給像を、前記像保持体の回転軸方向において前記検査像が保持される領域を除く領域部分の少なくとも一部に保持させるように形成する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記像保持体の回転回数を累積して計測する計測手段を有し、
前記制御手段は、前記計測手段の計測結果が設定値を超えたときに前記供給像を形成する動作を実行する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記計測結果が前記設定値に達するごとにその設定値を増加した値に変更する請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記像保持体を回転させる動力の増加変動を検知する検知手段を有し、
前記制御手段は、前記検知手段の検知結果が設定値を超えたときに前記供給像を形成する動作を実行する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記作像装置は、色の異なる複数の現像剤を個別に収容し、その各色の現像剤ごとに像を個別に形成し得る装置であり、
前記制御手段は、前記複数の現像剤のうちの少なくとも1つを選定して前記供給像を形成する請求項1、4又は6に記載の画像形成装置。 - 前記作像装置で形成する像の画素の数を各色の像ごとに個別に累積して計測する画素計測手段を有し、
前記制御手段は、画素計測手段の計測結果のうち最も少ない累積画素数である色の現像剤を用いて前記供給像を形成する請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記像保持体の保持面に保持される検査像をその保持面と対向する位置で検出する検出手段を有し、
前記制御手段は、前記保持面に保持された検査像が前記検出手段で検出されて通過し終わるまでの時期に前記供給像を形成する請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-09-28 JP JP2007255111A patent/JP2009086234A/ja not_active Withdrawn
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