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JP2009085734A - 描画データ作成方法、ナビゲーション装置、地図描画方法及び地図描画プログラム - Google Patents

描画データ作成方法、ナビゲーション装置、地図描画方法及び地図描画プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】各道路の相対的な高さを識別可能に表示することができる描画データ作成方法、ナビゲーション装置、地図描画方法及び地図描画プログラムを提供する。
【解決手段】地図画面5aをディスプレイ5に表示するナビゲーションユニット2において、各道路の上下関係を示すために設定された立体交差地点の水平座標と、立体交差地点での各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整して各道路毎に記憶する地理情報記憶部15と、立体交差地点の水平座標と、各道路に対して設定された各階層とに基づいて、立体交差地点での各道路の上下関係を識別可能に描画する画像プロセッサ18を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、描画データ作成方法、ナビゲーション装置、地図描画方法及び地図描画プログラムに関する。
ナビゲーション装置には、道路等を地図画面に描画するための地図描画データが格納されている。この地図描画データは、市街地、河川、施設等を描画するための背景データと、道路形状を描画するための道路描画データとを有している。ナビゲーション装置は、指定された地域の地図描画データを読み出し、背景画像と道路画像とを地図画面に表示する。
しかし、従来のナビゲーション装置は、立体交差した各道路の上下関係を識別可能に表示していないため、ユーザは、交差点と立体交差地点とを地図画面上で判別することができない。これに対し、特許文献1には、立体交差地点の絵柄パターンを格納したナビゲーション装置が記載されている。この絵柄パターンは、予め作成されたイラストデータであって、この装置は、自車が立体交差地点に接近すると、その立体交差地点に対応する絵柄パターンがあるか否かを判断し、絵柄パターンが用意されている場合には、その絵柄パターンをディスプレイに出力する。また、例えば高速道路から進入する場合には、「高速道路に乗ります」といった音声案内を行う。
特開2002−236026号公報
ところが、上記絵柄パターンに基づく画像は、所定地点からみた立体交差地点のイラストであるため、画像を短い時間しか表示することができない。また、各立体表示地点に対する上記絵柄パターンを準備するためには、地図描画データの作成工程で多大な労力が必要となる他、装置に格納するデータ量が膨大になり、実用性に乏しい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各道路の相対的な高さを識別可能に表示することができる描画データ作成方法、ナビゲーション装置、地図描画方法及び地図描画プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、地図描画データを作成する描画データ作成方法において、各道路の上下関係を示す階層設定地点を設定し、前記階層設定地点での前記各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整し、前記各階層を前記階層設定地点の2次元座標と関連付けて登録することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、地図画面を表示手段に表示するナビゲーション装置において、各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点の2次元座標を記憶する水平座標記憶手段と、前記階層設定地点での前記各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整して前記各道路毎に記憶する階層記憶手段と、前記階層設定地点の前記2次元座標と、前記各道路に対して設定された前記各階層とに基づいて、該階層設定地点での前記各道路の上下関係を識別可能に描画する画像処理手段とを備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記階層は、同一道路上に連続する前記階層設定地点がある場合に、前記階層設定地点に対する前記階層の波打ちを抑制する調整が行われているとともに、前記階層設定地点に対する調整に伴い、調整を行った該階層設定地点において上側又は下側にある他方の前記道路に対する前記階層が調整されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、前記階層は、同一道路上の連続する前記各階層設定地点の勾配が、所定値未満となる階層に調整されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、同一道路の連続する前記各階層設定地点の間に設定された形状補間点の二次元座標と、前記各階層設定地点の各階層の差分に基づき付与された前記各形状補間点の高さ座標とを記憶した補間データ記憶手段をさらに備え、前記画像処理手段は、前記形状補間点の高さ座標に基づいて道路形状を描画することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、地図画面を表示手段に表示する地図描画方法において、各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点の2次元座標と、前記階層設定地点での前記各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、前記各道路毎に関連付けて設定し、前記階層設定地点での前記各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整し、前記階層設定地点に設定された前記2次元座標と前記各道路に対して設定された前記各階層とに基づいて、該階層設定地点での前記各道路の上下関係を識別可能に描画することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の地図描画方法において、同一道路上に連続する前記各階層設定地点がある場合に、前記階層設定地点に対する前記階層の波打ちを抑制する調整を行い、その調整に伴い、調整を行った該階層設定地点において上側又は下側にある他方の前記道路に対する前記階層を調整することを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の地図描画方法において、同一道路上の連続する前記各階層設定地点に、異なる前記階層が設定されている場合に、前記階層の勾配の大きさに応じて、前記階層設定地点での一方の道路の前記階層を調整し、該階層設定地点に対する調整に伴い、該階層設定地点において上下関係にある他方の前記道路に対する前記階層を調整することを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1項に記載の地図描画方法において、同一道路の連続する前記各階層設定地点の間に設定された形状補間点に、前記各階層設定地点の各階層の差分に基づき前記各形状補間点の高さ座標を付与し、前記形状補間点の高さ座標に基づいて道路形状を描画することを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、地図を描画する制御手段を用いて、地図画面を表示手段に出力する地図描画プログラムにおいて、前記制御手段を、各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点の2次元座標を取得する水平座標取得手段と、前記階層設定地点での前記各道路の上下関係を示し、その周囲の前記階層設定地点の間の階層推移に応じて調整された階層を取得する階層取得手段と、前記階層設定地点の前記2次元座標と、前記各道路に対して設定された前記各階層とに基づいて、該階層設定地点での前記各道路の上下関係を識別可能に描画する画像処理手段として機能させることを要旨とする。
請求項1に記載の方法によれば、各道路の上下関係を示す階層設定地点を設定し、その階層設定地点での各道路の上下関係を示す階層と、階層設定地点の2次元座標と関連付けて登録される。また、階層は、隣接する階層設定地点の上下関係に応じて調整されている。このため、道路の上下関係を示す情報を簡易的な情報とすることで、装置に格納されるデータ量を軽減するとともに、道路画像を、実際に視認される風景に沿った画像にすることができる。
請求項2に記載の構成によれば、ナビゲーション装置は、各道路の上下関係を示す階層を有している。また、階層は、隣接する階層設定地点の上下関係に応じて調整されている。このため、道路の上下関係を示す情報を簡易的な情報とすることで、装置に格納されるデータ量を軽減するとともに、道路画像を、実際に視認される風景に沿った画像にすることができる。
請求項3に記載の構成によれば、階層は、同一道路上に複数の階層設定地点がある場合に波打ちを抑制する調整が行われている。また、波打ちが抑制された階層設定地点において上下関係にある他方の道路の階層は、その調整に伴い調整される。このため、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像を不自然な画像とならないように描画することができる。
請求項4に記載の構成によれば、階層は、各階層設定地点の勾配が所定値以下となるように調整されている。このため、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像の勾配が不自然な勾配とならないように描画することができる。
請求項5に記載の構成によれば、各階層設定地点の間の形状補間点に、階層の差分に基づき付与された高さ座標が付与されている。このため、道路画像を立体的に表示する際に、実際の道路形状に沿って、道路画像を滑らかに描画することができる。
請求項6に記載の方法によれば、各道路の上下関係を示す階層が、階層設定地点の2次元座標に関連付けて設定される。また、階層は、その周囲の階層設定地点の階層に応じて調整されている。このため、道路の上下関係を示す情報を簡易的な情報とすることで、装置に格納されるデータ量を軽減するとともに、道路画像を、実際に視認される風景に沿った画像にすることができる。
請求項7に記載の方法によれば、階層は、同一道路上に複数の階層設定地点がある場合に波打ちを抑制する調整が行われている。また、波打ちが抑制された階層設定地点において上下関係にある他方の道路の階層は、その調整に伴い調整される。このため、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像を不自然な画像とならないように描画することができる。
請求項8に記載の方法によれば、同一道路上の連続する階層設定地点の階層の勾配が大きい場合に、その勾配を小さくするために階層を調整することができる。このため、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像の勾配が不自然な勾配とならないように描画することができる。
請求項9に記載の方法によれば、各階層設定地点の間の形状補間点に、階層の差分に基づき付与された高さ座標を付与する。このため、道路画像を立体的に表示する際に、実際の道路形状に沿って、道路画像を滑らかに描画することができる。
請求項10に記載のプログラムによれば、制御手段は、各道路の上下関係を示す階層を取得する。また、階層は、隣接する階層設定地点の上下関係に応じて調整されている。こ
のため、道路の上下関係を示す情報を簡易的な情報とすることで、装置に格納されるデータ量を軽減するとともに、道路画像を、実際に視認される風景に沿った画像にすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図14に従って説明する。
図1に示すように、ナビゲーションシステム1を構成するナビゲーションユニット2は、メインCPU10、RAM11、ROM12及び車両側インターフェース(I/F)13を備えている。メインCPU10は、RAM11を作業領域として、ROM12等に格納された地図描画プログラム等の各種プログラムに従って各種制御を司る。尚、ナビゲーションユニット2は、ナビゲーション装置、制御手段、水平座標取得手段、階層取得手段に対応する。
また、メインCPU10は、車両側I/F13を介して、GPS受信部30から位置検出信号を入力し電波航法により自車両の絶対位置を算出する。また、メインCPU10は、車両側I/F13を介して車速センサ31及びジャイロ32に基づき、自律航法により自車両の相対位置を算出し、上記絶対位置と組み合わせて自車位置を特定する。
また、ナビゲーションユニット2は、水平座標記憶手段、階層記憶手段、補間データ記憶手段としての地理情報記憶部15、画像処理手段としての画像プロセッサ18を備えている。地理情報記憶部15は、内蔵ハードディスク等の補助記憶装置である。この地理情報記憶部15には、目的地までの経路を探索するための経路ネットワークデータ(以下、経路データという)16と、地図描画データ17とが格納されている。画像プロセッサ18は、メインCPU10に従って画像処理を実行するLSI等である。
経路データ16は、目的地までの経路を探索するためのデータであって、全国を区画したメッシュ内の道路をノード及びリンクによって示している。尚、本実施形態においてノードは、交差点、インターチェンジといった他の道路との接続点及び分岐点と、道路の端点とを示すデータ要素を指し、リンクは、上記各ノードを接続するデータ要素を指す。また、経路データ16は、各リンクに対応するリンクコストを有しており、メインCPU10は、このリンクコストに基づいて各種条件下で現在地から目的地までの推奨経路を探索する。
また、地図描画データ17は、画像プロセッサ18により、ナビゲーションシステム1の表示手段としてのディスプレイ5に地図画面5aを描画するためのデータであって、全国の地図を区画したエリア毎に格納され、広域の地図から狭域の地図まで各階層毎に管理されている。このナビゲーションシステム1では、地図表示形式として、地図画面5aを2次元的に表示する2Dモードと、地図画面5aを3次元的に表示する3Dモードとが選択可能になっており、画像プロセッサ18は、予め指定されたモードに従って地図画面5aを表示する。尚、2Dモードでは、道路等を真上から見下ろしたような地図画面5aが表示されるが、立体交差した道路の上下関係が識別可能に表示される。また、3Dモードでは、道路に対して斜め上方の視点から鳥瞰した地図画面5aが表示される。また各モードは、ディスプレイ5に隣設された操作ボタン5bの操作やタッチパネル操作により設定されてもよいし、通常時は2Dモードで地図画面5aを表示し、特定の地点に接近した際に、自動的に3Dモードに切り替えるようにしてもよい。設定されたモードを示す識別データは、RAM11等に一時格納される。
この地図描画データ17は、エリアID、背景データ、道路データ等を有している。エリアIDは、描画対象のエリアの識別子を示す。背景データは、道路、市街地、河川等を
描画する描画データであって、ポリラインデータ、ポリゴンデータ、テキストデータ等を有している。
道路データは、道路を描画するためのデータであって、ノードデータ、リンクデータ、二次元座標としての補間座標データ及び形状補間点の高さ座標としての高さデータ、道路種別、道路属性、階層データ等を有している。ノードデータ及びリンクデータは、エリア内に含まれる各道路のノードの座標及びリンクの座標を示すデータである。補間座標データは、各ノードの間に設定された各形状補間点の座標を示す。形状補間点は、道路の曲線形状を示すために各ノードの間に設定される。この形状補間点の座標は、ノードやリンクと同様に、2次元座標で表され、補間座標データとして格納される。また、形状補間点の高さデータは、各形状補間点に対して付与された高さ方向の座標である。この高さ座標は、道路の絶対高さを示すものではなく、3Dモードが設定されている場合に、立体描画された道路画像を滑らかにするための座標である。
道路種別は、例えば高速道路、国道、県道、一般道といった種別を示し、道路属性は、例えば道路の幅員、通行方向といった道路の属性を示す。
また、階層データは、各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点での各道路の階層を示すデータであって、本実施形態では、階層設定地点として立体交差地点が設定されている。図2に示すように、階層データ20は、交点ID20a、2次元座標としての水平座標20b、道路識別子20c、階層20dを有する。尚、交点とは、各道路が同一平面ではなく、互いに異なる高さ位置で立体交差する地点である。
交点ID20aは、交点の識別子であって、予め割り振られた番号等を用いる。本実施形態では、交点での各道路の階層を区別するため、例えば交点Aでは上側の道路の交点を「A1」とし、下側の道路の交点を「A2」として、同じ交点で立体交差した各道路に対して、異なる識別子を付与している。水平座標20bは、交点の座標データであって、交点に隣接するノードからの距離でもよいし、地図上の絶対座標でもよい。また、交点ID20aを、水平座標20bで表してもよい。道路識別子20cは、交点がある道路の識別子であって、道路名、又は各道路に割り振られた番号、リンクID等である。
階層20dは、交点での各道路の上下関係をそれぞれ示す離散的な値である。本実施形態では、階層20dの値として、「0」、又は「1」、「2」・・・「N」(Nは自然数)のいずれか1つが格納される。このため、高さ方向の絶対的な高さを示すデータを用いることなく、道路の上下関係を示すデータを簡易的なデータにすることができる。
また、この階層20dは、「0」である場合には、その道路が最も低い位置にあることを示し、「1」以上である場合には、その道路が他の道路の上側にあることを示す。従って、その階層20dを参照することで、その道路の下側に他の道路があるか否かを容易に把握することができる。
まず初期状態で各交点に付与される階層20dについて説明する。例えば、図3に示すように、ノードN1で分岐する道路101と本線道路102とが交点Aで立体交差し、道路101が本線道路102の上側である場合、図2に示すように、本線道路102に設定された交点A1には階層20dとして「0」が付与され、高架の道路101の交点A2には、階層として「1」が付与される。尚、図3では形状補間点の図示を省略しているが、実際にはノードN間に形状補間点が設定されている。
同様に、道路101と本線道路103とが立体交差する交点Bでは、下側の本線道路103の交点B1に「0」、道路101の交点B2には「1」が付与される。また、道路101と道路103とが立体交差する交点Cでは、下側の道路である道路103の交点C1
には「0」が付与され、道路101の交点C2には「1」が付与される。さらに、道路101にノードN2を介して接続する本線道路106が、交点Dで、下側の一般道105と立体交差している場合、高架の本線道路103の交点D1には「1」、高架下の一般道105の交点D2には「0」が付与される。
さらに、他の交点E〜Gについても階層20dが設定され、設定された階層20dは階層データ20として格納される。
画像プロセッサ18は、上記2Dモードが設定されている場合には、各階層20dに従って、立体交差した各道路の上下関係を識別可能に地図画面5aに描画する。一方、画像プロセッサ18は、上記3Dモードが設定されている場合には、各階層20dを、その周囲の交点との間の階層推移に応じて調整する。本実施形態では、画像プロセッサ18により一度修正した階層データ20は、地図描画データ17に上書きされるか、他の記憶部に記憶され、それ以降の地図描画処理では、その修正した階層データ20が用いられる。尚、ここでは画像プロセッサ18が階層20dを調整するが、メインCPU10が調整を実行してもよい。
3Dモードが設定されている場合、画像プロセッサ18は、階層データ20を設定するエリアを設定する。このとき、自車位置を中心とした所定距離範囲に含まれるエリアを対象としてもよいし、ユーザによって指定された地点を中心とした所定距離範囲に含まれるエリアを対象としてもよい。或いは、自車位置又は指定された地点を含むメッシュを対象としてもよい。
さらに、画像プロセッサ18は、そのエリア内に立体交差地点があるか否かを判断する。このとき、そのエリアを水平座標20bとして有する階層データ20を検索して交点の有無を判断してもよいし、リンクとリンクが交わる箇所にノードが設定されているか否かを判断し、ノードが設定されていない場合には立体交差地点であると判断してもよい。或いは、立体交差地点周辺のノード又はリンクに、立体交差地点であることを示すフラグを設定し、そのフラグの値を判断することで、立体交差点の有無を判断するようにしてもよい。
さらに、画像プロセッサ18は、同一道路上の各交点の階層20dに基づき、階層20dを修正する必要があるか否かを判断し、修正の必要がある場合には、階層20dの修正を行う。この処理について詳述すると、画像プロセッサ18は、まず同一道路上に連続する交点がある場合、交点の階層推移が繰り返されているか否かを判断する。例えば、図4に示す概念図のように、道路110が、4つの交点J〜Mにおいて道路111〜114と立体交差している場合、各道路の上下のみを示した初期状態では、各交点J〜Lの各階層20dは、X軸方向に向かって、(J,K,L,M)=(0,1,0,1)に設定されている。本実施形態では、階層20dの値が、例えば(0,1,0)、(1,0,1)のように高層への推移及び低層への推移が連続し、且つ階層20dが異なる各交点の相対距離が短い場合、階層20dの波打ちがあると判断する。換言すると、例えば(0,1,2)のように連続して高層へ推移している場合や、(2,1,0)のように連続して低層へ推移している場合は、波打ちと判断しない。また、(0,1,1,0)のような場合、「0」から「1」へ推移した後、同じ階層20dである「1」を介して、「0」へ推移しており、高層への推移と低層への推移とが連続していないため、波打ちと判断しない。
階層20dの波打ちがあると、地図画面5aとして表示された道路画像が波打ち、地図画面上に表示した際に不自然な画像となる。尚、階層20dが異なる各交点の相対距離が所定距離以下である場合、各交点が十分に離れているため、不自然な道路画像とならず、平滑な道路画像を描画できるため、修正処理を行わない。所定距離は、例えば1kmといった実際の距離でもよいし、地図上の距離でもよい。
このような道路を検出した場合、画像プロセッサ18は、道路110上の交点の階層20dを修正し、その修正に合わせて、周囲の道路の階層20dもする。即ち、波打ちが発生した道路上の交点のいずれかの階層20dを繰り上げる。例えば、道路110の場合、(J,K,L,M)=(0,1,0,1)のうち、交点Kと交点Lが異なる階層20dの交点に挟まれているため、交点Lの階層20dを繰り上げて(J,K,L,M)=(0,1,1,1)に修正する。
画像プロセッサ18は、道路110の交点Lの階層20dが初期状態で「0」であることから、その上側に他の道路が立体交差していると判断する。そして、階層データ20に基づき、階層20dの修正を行った道路の上側にある他方の道路に対する階層20dを修正する。例えば、交点Lで道路110と立体交差する道路113の階層20dを、「1」から「2」に繰り上げる。その結果、図5に示すように、交点Lでの道路110及び道路113の上下関係を維持したまま、道路110の波打ちを抑制する修正を行うことができる。道路110の波打ちを抑制すると、設定したエリア内に含まれる全ての道路の波打ちが抑制されるまで、各交点の階層20dの修正を繰り返す。
このように、立体交差した各道路の相対高さを、初期状態において「0」又は「1」で示すことにより、各道路の上下関係を簡易的且つ明瞭に示すことができるとともに、道路の上下関係を示す高さデータのデータ量を縮小することができる。また、このように簡易な階層データ20を単に用いたままでは道路画像が不自然な画像となる可能性があるが、道路画像の波打ちの有無を判断し、交点の階層20dを繰り上げる修正を行い、この修正に伴いその上下の道路の階層20dを修正するので、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像を違和感のない滑らかな画像にすることができる。また、階層20dの修正をする際には、階層20dを単に高層の階層20dにすればよいので、修正処理を簡単な処理にすることができる。
階層20dの波打ちを抑制した後、画像プロセッサ18は、同一道路上の連続する交点のうち、階層20dが互いに異なる交点を検索し、各交点間の勾配が急勾配となる区間があるか否かが判断される。通常、立体交差地点周辺では、実際の道路の勾配は緩やかであるが、地図画面5aに表示された各交点間の勾配が大きいと、ユーザが実際に視認する外景との差異が大きくなるため、急勾配を抑制する処理を行う。
具体的には、図6に示すように、道路120に複数の交点Q,Sがあり、各交点Q,Sの階層20dが互いに異なる値である場合、メインCPU10は、各階層20dの勾配Gの大きさを判断する。勾配Gは、各交点Q,Sの階層20dの差分を、各交点Q,Sの水平面(X−Y平面)上の相対距離ΔLで除算した値で求められる。即ち、交点Q,Sでの道路120の階層20dの値を、それぞれCq,Csとすると、勾配G=|Cq−Cs|/ΔLとなる。
次に、画像プロセッサ18は、算出した勾配Gと、予め設定した所定値とを比較する。尚、所定値は、地図画面上に道路画像を描画した際に、道路画像が急勾配に見える場合の最小値に設定されている。
勾配Gが所定値未満である場合、道路画像は急勾配とならないので、各交点Q,Sの階層20dを修正しない。一方、勾配Gが所定値以上である場合、画像プロセッサ18は、低層の交点Sの階層20dを繰り上げ、それに伴い道路120と交差する他の道路122の交点Sにおける階層20dも繰り上げる。
例えば、交点Q−S間が急勾配であると判断され、道路120の交点Sにおける階層2
0dが「0」であって、道路122の交点Sにおける階層20dが「1」である場合、道路120の階層20dを「0」から「1」に繰り上げ、道路122の階層20dを「1」から「2」に繰り上げる。その結果、図7に示すように、道路120,122の上下関係を維持したまま、道路120の急勾配が抑制される。
また、この処理を、道路画像の波打ちを抑制した後に行うことで、急勾配の抑制のための階層20dの設定を効率よく行うことができる。
このように階層20dを修正すると、画像プロセッサ18は交点間の形状補間点の高さデータを設定する。例えば、図8に示すように、階層20dが「0」の交点Tと、「1」の交点Uがある場合、メインCPU10は、地図描画データ17から、交点T−U間に配置された形状補間点P1〜Pnの補間座標データを取得する(nは自然数)。
さらに、画像プロセッサ18は、交点T−U間の階層20dの差分ΔCを算出する。また、交点T−U間に配置された形状補間点Pの個数Nを取得し、階層20dの差分ΔCを個数N+1で除算して、各形状補間点Pの高さ方向(Z方向)の間隔ΔZを算出する。即ち、ΔZ=ΔC/(N+1)となる。
さらに、各形状補間点Pの高さデータとして、交点Tに近い方から順番に、間隔ΔZのN倍の高さを設定する。これにより、形状補間点P1〜Pnの高さデータは、P1、P2・・・Pnの順に、ΔZ、2・ΔZ、・・・N・ΔZとなる。その結果、図8に示すように、交点T−U間に、形状補間点P1〜Pnが道路形状に沿って、且つ高さ方向(Z方向)に等間隔で配置される。
このように形状補間点Pの高さデータを設定すると、画像プロセッサ18は、補間座標データに、高さデータを関連付けて、地理情報記憶部15に記憶する。修正された階層データ20及び形状補間点Pの高さデータが格納された後は、画像プロセッサ18は、修正されたデータに基づき地図画面5aを描画する。また、修正したデータには、修正済みであるか否かを示すフラグの値を「オン」に設定する等して、修正が行われたか否かを識別可能にする。
次に、ナビゲーションユニット2が地図画面5aを表示する際の処理手順について、図9に従って説明する。まず、ナビゲーションユニット2の画像プロセッサ18は、描画するエリアの地図描画データ17を地理情報記憶部15から読み出す(ステップS1−1)。
さらに、画像プロセッサ18は、描画するエリア内に立体交差地点があるか否かを判断する(ステップS1−2)。このとき、上記したように、画像プロセッサ18は、階層データ20が設定された地点があるか否か、又はリンクが交差する点にノードが設定されていない地点があるか否か等に基づき立体交差地点の有無を判断する。
描画するエリア内に立体交差地点がないと判断すると(ステップS1−2においてNO)、ステップS1−5に進み、予め設定されたモードに基づき、地図画面5aを描画するための俯角を設定する。また、設定された俯角に基づき描画データを生成する(ステップS1−6)。即ち、ノードデータ、リンクデータ、補間座標データ及び道路属性等に基づき、地図画面5aを表示するための描画データを生成する。描画データを生成すると、画像プロセッサ18は、その描画データをディスプレイ5に出力し、地図画面5aを出力する(ステップS1−7)。そして、S1−1に戻り、ナビゲーションシステム1がシャットダウンされるまで上記した処理を繰り返す。
一方、ステップS1−2において描画するエリア内に立体交差地点があると判断すると
(ステップS1−2においてYES)、画像プロセッサ18は、予め設定されたモードが3Dモードであるか否かを判断する(ステップS1−3)。画像プロセッサ18は、RAM11等に格納されたモードの識別データに基づき3Dモードであるか否かを判断し、2Dモードであると判断した場合には(ステップS1−3においてNO)、上記したステップS1−5に進む。
このとき、画像プロセッサ18は、2Dモードの俯角を設定し、俯角に基づき描画データを生成する(ステップS1−6)。立体交差地点を描画する場合、画像プロセッサ18は、階層データ20と、ノードデータ、リンクデータ、補間座標データ、道路属性等に基づき、下側の道路の描画データを生成する。具体的には、図11(a)に示すように、まず帯状の第1画像50及び第2画像51を重畳して、下側の道路の画像である下側道路画像R1を描画する。第1画像50及び第2画像51は、それぞれ異なる色で描画される。また、第1画像50の幅は、第2画像51の幅よりも大きく、第1画像50に第2画像51を中心線を合わせて重畳すると第1画像50の縁が、下側道路画像R1の輪郭となって表示される。
さらに画像プロセッサ18は、図11(b)に示すように、高階層の道路画像を描画する。即ち、画像プロセッサ18は、この下側道路画像R1に、上側道路画像R2を構成する第1画像50を重畳し、その第1画像50に第2画像51を重ねる。その結果、下側道路画像R1が、上側道路画像R2の輪郭となる第1画像50によって分断され、上側道路画像R2と下側道路画像R1との上下関係を識別可能な状態になる。
さらに、画像プロセッサ18は、各画像R1,R2とともに、地図描画データ17に含まれるポリゴンデータ等に基づき描画対象のエリアの背景画像を描画する。また、地図画面5aが描画するエリアに自車位置が含まれる場合には、道路画像に自車指標5cを重畳する。そして、生成した描画データをVRAMに一時記憶した後、地図画面5aをディスプレイ5に出力する(ステップS1−7)。その結果、図12に示すような地図画面5aがディスプレイ5に表示される。地図画面5aには、各道路を示す道路画像Rが表示されている。また、ナビゲーションユニット2が目的地までの経路を探索している場合には、経路指標5dが道路画像に重畳される。ナビゲーションユニット2が探索した経路が、立体交差地点において下側である道路を含む場合、地図画面5a上では、経路指標5dの一部が上側の道路画像Rに遮蔽される。このため、ユーザは、経路が下側の道路であると直ぐに判断することができるため、迷うことがない。
例えば、自車が、立体交差地点において下側の道路を走行し、上側の道路の下方に到達した場合、画像プロセッサ18は、下側の道路画像Rと上側の道路画像Rとの間に、自車指標5cを重畳するので、図13に示すように自車指標5cの少なくとも一部が上側の道路画像Rに遮蔽される。このため、ユーザは、立体交差した道路のうち、自車が走行している道路を判別でき、実際に視認した外景との違和感を感じない。
一方、ステップS1−3において、3Dモードに設定されている場合には(ステップS1−3においてYES)、画像プロセッサ18は、階層設定処理を行う(ステップS1−4)。この階層設定処理について、図10に従って説明する。
階層設定処理では、画像プロセッサ18は、階層データ20に基づいて、エリア内の全ての交点の水平座標20bを取得する(ステップS2−1)。また、画像プロセッサ18は、階層データ20に関連付けられたフラグを参照する等して、そのエリアの階層データ20が過去に修正されたデータではないかを判断する(ステップS2−2)。過去に修正されたデータである場合には(ステップS2−2においてNO)、本実施形態では階層データ20等はエリア毎に修正するため、そのエリアに対して修正が行われていると判断し
て、階層設定処理を終了し、ステップS1−5に進む。
過去に修正されたデータでない場合(ステップS2−2においてYES)、画像プロセッサ18は、同一道路上の波打ちがあるか否かを判断する(ステップS2−3)。波打ちがないと判断すると(ステップS2−3においてNO)、後述するステップS2−5に進む。
一方、ステップS2−3において同一道路上の波打ちがあると判断すると(ステップS2−3においてYES)、画像プロセッサ18は、上記したように同一道路上の交点の階層20dを揃える(ステップS2−4)。即ち、波打ちがある区間内の交点のうち、いずれかの交点の階層20dを繰り上げる。またそれに伴い、階層20dを繰り上げた交点で立体交差する他の道路の階層20dを変更する必要があるか否かを判断し、変更する必要がある場合には、その階層20dを変更する。
さらに、画像プロセッサ18は、各交点の間に急勾配があるか否かを上記したように判断する(ステップS2−5)。急勾配がないと判断した場合には(ステップS2−5においてNO)、ステップS2−7に進む。急勾配があると判断した場合には(ステップS2−5においてYES)、交点の階層20dを上記したように調整する(ステップS2−6)。即ち、いずれかの交点の階層20dを繰り上げるとともに、その交点で立体交差する他の道路の階層20dを繰り上げる必要があるか否かを判断する。繰り上げる必要がある場合には、その道路の階層20dを繰り上げ、必要がない場合にはその階層20dを維持する。
階層20dを調整すると、画像プロセッサ18は、補間座標データを取得して、各交点の間の形状補間点Pの高さを上記したように調整し(ステップS2―7)、ステップS2−8に進む。ステップS2−8では、指定されたエリア内の全ての交点に対して階層20dの設定が終了したか否かを判断する。終了している場合には(ステップS2−8においてYES)、そのエリア内の階層設定処理を終了し、ステップS1−5に戻る。指定されたエリア内の全ての交点に対して階層20dの設定が終了していない場合には(ステップS2−8においてNO)、ステップS2−3に戻る。
図9に示すステップS1−5では、画像プロセッサ18は、予め設定された3Dモードに対応する俯角を、地図画面5aを描画する際の俯角として設定する。また、画像プロセッサ18は、俯角に基づき描画データを生成する(ステップS1−6)。立体交差地点を描画する場合、画像プロセッサ18は、図11(c)に示すように、下側道路画像R1の上に、上側道路画像R2を重畳する。さらに背景画像の描画データを生成し、道路画像及び背景画像に対し、中心投影法等の画像処理を行い、水平面に対して斜め上方の視点からみた描画データに変換する。このとき、シェーディング、上側の道路の影を描画する影付け、隠面消去等、3次元画像を描画するための画像処理を行うようにしてもよい。
その結果、図14に示すように、斜め上方から道路を俯瞰した地図画面5aがディスプレイ5に表示される。この地図画面5aでは、交点の階層20dを高さ方向の道路形状に応じて修正しているので、道路画像は、波打ちがなく、不自然な急勾配が抑制された状態で描画されている。このため、ユーザが車外の風景を実際に視認して地図画面5aと比較した際に、地図画面5aに対して違和感を感じさせないようにすることができる。また、交点の間に形状補間点を設定しているため、実際視認される道路形状との差異を軽減することができる。
地図画面5aをディスプレイ5に表示すると、ステップS1−1に戻り、画像プロセッサ18はナビゲーションシステム1がシャットダウンされるまで上記した処理を繰り返す
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ナビゲーションユニット2は、各道路の上下関係を示すための立体交差地点の水平座標20bを地図描画データ17内に記憶している。また、地図描画データ17は、立体交差地点(交点)での各道路の上下関係を示す階層データ20を含む。また、階層データ20の階層20dは、隣接する交点の階層20dの変動に応じて修正されるとともに、その修正に伴い、その階層20dに関連付けられた他方の道路の階層20dも修正されている。ナビゲーションユニット2は、この地図描画データ17を用いて交点での道路の上下関係を識別可能に表示する。このため、道路の上下関係を示す階層データ20を、道路上の各地点の絶対的な高さデータに比べて、簡易な相対データにすることができる。また、地図描画データ17を作成する際の労力を軽減することができる。さらに、ナビゲーションユニット2に格納されるデータ量をするとともに、地図描画処理の際の負荷を軽減することができる。また、階層20dを調整することで、地図画面5aに表示された道路画像を、実際に視認される風景に沿った画像にすることができる。
(2)上記実施形態では、階層データ20は、同一道路上に連続する複数の交点がある場合に、各交点に対する階層20dが連続して変動した波打ちを抑制する階層20dの修正が行われている。また、該階層20dの修正に伴い、該交点において上下関係にある他方の道路に対する階層20dも修正されている。従って、ナビゲーションユニット2が地図描画データ17を用いて地図画面5aを描画した際に、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像を不自然な画像とならないように表示することができる。
(3)上記実施形態では、階層データ20は、同一道路上の連続する交点に、異なる階層20dが設定されている場合に、各階層20dの勾配の大きさに応じて、一方の道路の階層20dを修正し、該交点に対する修正に伴い、該交点において上下関係にある他方の道路に対する階層20dを修正する。このため、ナビゲーションユニット2が地図描画データ17を用いて地図画面5aを描画した際に、各道路の上下関係を維持したまま、道路画像が、不自然な急勾配で描画されないようにすることができる。
(4)上記実施形態では、同一道路の連続する交点の間に設定された形状補間点Pの二次元座標と、各交点の各階層20dの差分ΔCを等分割した間隔ΔZとを関連付けて地理情報記憶部15に記憶する。また、画像プロセッサ18は、形状補間点Pの高さデータに基づき道路形状を描画する。このため、3Dモードが設定されている場合に、実際の道路形状に沿って、道路画像Rを高さ方向に滑らかに描画することができる。また、各形状補間点Pには、差分ΔCを等分割した間隔ΔZに基づき高さデータを付与するため、簡単に形状補間点Pに高さデータを付与することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図15及び図16に従って説明する。尚、第2の実施形態は、第1の実施形態を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、初期状態の階層データ20及び形状補間点Pの相対高さを予め修正し、ナビゲーションユニット2に修正した状態の階層データ20及び形状補間点Pの相対高さを格納する。ナビゲーションユニット2は、修正された階層データ20及び形状補間点Pに基づいて地図画面5aを描画する。
階層データ20及び形状補間点Pの相対高さの設定方法について説明する。階層データ20及び形状補間点Pの相対高さの設定は、地図描画データ17を作成するデータ作成端
末40を用いて行われる。図15に示すように、このデータ作成端末40は、CPU41、RAM42、ROM43、画像プロセッサ44、作成データ記憶部45を有し、マウスやキーボード等の入力装置46と、ディスプレイ47と接続されている。作成データ記憶部45には、地図描画データ17が格納されている。
階層データ20の設定処理について図16に従って説明する。データ作成端末40により、階層データ20を設定するエリアが指定される(ステップS3−1)。エリアが指定されると、立体交差地点がこのエリアに含まれているか否かが判断される(ステップS3−2)。このとき、リンクとリンクの交点にノードが設定されているか否か等が判断される。立体交差地点が無い場合には(ステップS3−2においてNO)、そのエリアに対する処理を終了し、ステップS3−1に戻り次のエリアに対して処理が行われる。
指定したエリアに立体交差地点がある場合には(ステップS3−2においてYES)、リンクとリンクが交差し、且つノードが設定されていない地点に、交点を設定する(ステップS3−3)。即ち、リンクとリンクとの交点に対し、交点ID20aを付与し、水平座標20bを取得して、階層データ20として登録する。
さらに、各交点にて初期状態の階層20dが設定される(ステップS3−4)。具体的には、上側の道路の交点には「1」が付与され、下側の道路の交点には「0」が付与される。また、同一道路上に波打ちがあるか否かが判断される(ステップS3−5)。ここでは、上記したステップS2−3と同様に道路の波打ちの有無が判断される。
波打ちがない場合には(ステップS3−5においてYES)、ステップS3−6に進む。波打ちがあると判断した場合には(ステップS3−5においてNO)、ステップS3−4に戻り、上記したステップS2−4と同様に階層を揃える。そして、波打ちがなくなるまでステップS3−4〜ステップS3−5を繰り返す。
ステップS3−6では、上記したステップS2−5と同様に、交点間の急勾配の有無が判断される。急勾配がないと判断されると(ステップS3−6においてYES)、ステップS3−7に進む。急勾配がある場合には(ステップS3−6においてNO)、ステップS3−4に戻り、上記したステップS2−6と同様に階層20dを調整する。そして、急勾配がなくなるまで上記したステップS3−4〜ステップS3−6を繰り返す。波打ち及び急勾配がなくなると、ステップS3−7に進む。
ステップS3−7では、上記ステップS2−7と同様に、各交点の間に配置された形状補間点Pの高さが設定される。そして、作成データ記憶部45の地図描画データ17に、階層データ20が登録され(ステップS3−8)、形状補間点Pの高さが登録される(ステップS3−9)。
修正された階層データ20と補間点の相対高さが登録された地図描画データ17は、ナビゲーションユニット2に格納される。或いは、修正前の地図描画データ17を予めナビゲーションユニット2に格納しておき、修正された階層データ20と補間点の相対高さを地図描画データ17に上書きするようにしてもよい。ナビゲーションユニット2へのデータ送信方法としては、データ作成端末40から、車両に搭載されたナビゲーションユニット2に対して、ネットワークを介して階層データ20と補間点の高さを配信してもよいし、ナビゲーションユニット2が車両に搭載される時点で予め格納するようにしてもよい。或いは、光ディスク等の記憶媒体に地図描画データ17を格納し、該記憶媒体をナビゲーションシステム1に挿入して、ナビゲーションユニット2が地理情報記憶部15に上書きするようにしてもよい。このように、予め階層データ20及び補間点の高さを補正することによって、ナビゲーションシステム1の負荷を軽減することができる。
従って、第2実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(5)第2実施形態では、初期状態の階層データ20及び補間点の相対高さを予め修正し、修正した階層データ20及び補間点の相対高さをナビゲーションユニット2に登録するようにした。このため、ナビゲーションユニット2は、階層データ20及び補間点の相対高さの修正処理を省略することができるので、地図描画の際にかかる負荷を軽減することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、「波打ち」とは、階層20dの連続変化であるとしたが、波打ちの判定の際に基準となる階層推移の繰り返し回数は2回以外でもよい。例えば(0,1,0,1)のように3回以上連続して変化する場合に、波打ちがあると判断してもよい。
・上記実施形態では、初期状態の階層20dを「0」又は「1」に設定したが、これ以外の階層20d(2,3・・・N)を加えてもよい。またこの場合、階層推移の波打ちがある場合、初期状態の階層20dを繰り上げてもよいし、繰り下げてもよい。
・上記実施形態では、道路画像を描画する場合に、下側道路画像R1に上側道路画像R2を重畳したが、他の描画方法を用いてもよい。例えば階層20dに基づいて隠面消去等の画像処理を行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、階層設定地点が立体交差地点である場合について説明したが、道路の上下関係を描画するための地点であれば、その他の地点でもよい。例えば、各道路が並行して延びる区間内に、階層設定地点を設定してもよい。
本実施形態のナビゲーションシステムのブロック図。 階層データのデータ構造を説明する概念図。 立体交差地点の概念図。 道路上に設定された階層を説明する概念図。 階層の修正の概念図。 階層間の勾配を説明する概念図。 勾配の修正を説明する概念図。 形状補間点に相対高さを設定する処理を説明する概念図。 第1実施形態の処理手順を説明するフローチャート。 階層設定処理の処理手順を示すフローチャート。 立体交差した道路の描画処理を説明する説明図であって、(a)は下側道路画像、(b)は第1画像を重畳した状態、(c)は上側道路画像を重畳した状態を示す。 2Dモードの画面図。 2Dモードの画面図。 3Dモードの画面図。 第2実施形態のデータ作成端末のブロック図。 第2実施形態の処理手順を説明するフローチャート。
符号の説明
1…ナビゲーションシステム、2…ナビゲーション装置、制御手段、水平座標取得手段、階層取得手段としてのナビゲーションユニット、5…表示手段としてのディスプレイ、5a…地図画面、15…水平座標記憶手段、階層記憶手段、補間データ記憶手段としての
地理情報記憶部、17…地図描画データ、18…画像処理手段としての画像プロセッサ、20b…2次元座標としての水平座標、20d…階層、101,103,110,111〜115,120〜122…道路、G…勾配、P,P1〜Pn…形状補間点、ΔC…差分。

Claims (10)

  1. 地図描画データを作成する描画データ作成方法において、
    各道路の上下関係を示す階層設定地点を設定し、
    前記階層設定地点での前記各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整し、前記各階層を前記階層設定地点の2次元座標と関連付けて登録することを特徴とする描画データ作成方法。
  2. 地図画面を表示手段に表示するナビゲーション装置において、
    各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点の2次元座標を記憶する水平座標記憶手段と、
    前記階層設定地点での前記各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整して前記各道路毎に記憶する階層記憶手段と、
    前記階層設定地点の前記2次元座標と、前記各道路に対して設定された前記各階層とに基づいて、該階層設定地点での前記各道路の上下関係を識別可能に描画する画像処理手段と
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 請求項2に記載のナビゲーション装置において、
    前記階層は、同一道路上に連続する前記階層設定地点がある場合に、前記階層設定地点に対する前記階層の波打ちを抑制する調整が行われているとともに、
    前記階層設定地点に対する調整に伴い、調整を行った該階層設定地点において上側又は下側にある他方の前記道路に対する前記階層が調整されていることを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 請求項3に記載のナビゲーション装置において、
    前記階層は、同一道路上の連続する前記各階層設定地点の勾配が、所定値未満となる階層に調整されていることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
    同一道路の連続する前記各階層設定地点の間に設定された形状補間点の二次元座標と、前記各階層設定地点の各階層の差分に基づき付与された前記各形状補間点の高さ座標とを記憶した補間データ記憶手段をさらに備え、
    前記画像処理手段は、前記形状補間点の高さ座標に基づいて道路形状を描画することを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 地図画面を表示手段に表示する地図描画方法において、
    各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点の2次元座標と、前記階層設定地点での前記各道路の上下関係をそれぞれ示す各階層を、前記各道路毎に関連付けて設定し、前記階層設定地点での前記各階層を、その周囲の前記階層設定地点との間の階層推移に応じて調整し、前記階層設定地点に設定された前記2次元座標と前記各道路に対して設定された前記各階層とに基づいて、該階層設定地点での前記各道路の上下関係を識別可能に描画することを特徴とする地図描画方法。
  7. 請求項6に記載の地図描画方法において、
    同一道路上に連続する前記各階層設定地点がある場合に、前記階層設定地点に対する前記階層の波打ちを抑制する調整を行い、その調整に伴い、調整を行った該階層設定地点において上側又は下側にある他方の前記道路に対する前記階層を調整することを特徴とする地図描画方法。
  8. 請求項7に記載の地図描画方法において、
    同一道路上の連続する前記各階層設定地点に、異なる前記階層が設定されている場合に、前記階層の勾配の大きさに応じて、前記階層設定地点での一方の道路の前記階層を調整し、該階層設定地点に対する調整に伴い、該階層設定地点において上下関係にある他方の前記道路に対する前記階層を調整することを特徴とする地図描画方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の地図描画方法において、
    同一道路の連続する前記各階層設定地点の間に設定された形状補間点に、前記各階層設定地点の各階層の差分に基づき前記各形状補間点の高さ座標を付与し、前記形状補間点の高さ座標に基づいて道路形状を描画することを特徴とする地図描画方法。
  10. 地図を描画する制御手段を用いて、地図画面を表示手段に出力する地図描画プログラムにおいて、
    前記制御手段を、
    各道路の上下関係を示すために設定された階層設定地点の2次元座標を取得する水平座標取得手段と、
    前記階層設定地点での前記各道路の上下関係を示し、その周囲の前記階層設定地点の間の階層推移に応じて調整された階層を取得する階層取得手段と、
    前記階層設定地点の前記2次元座標と、前記各道路に対して設定された前記各階層とに基づいて、該階層設定地点での前記各道路の上下関係を識別可能に描画する画像処理手段として機能させることを特徴とする地図描画プログラム。
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