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JP2009083026A - ボルト締結方法及びその装置 - Google Patents

ボルト締結方法及びその装置 Download PDF

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JP2009083026A
JP2009083026A JP2007254789A JP2007254789A JP2009083026A JP 2009083026 A JP2009083026 A JP 2009083026A JP 2007254789 A JP2007254789 A JP 2007254789A JP 2007254789 A JP2007254789 A JP 2007254789A JP 2009083026 A JP2009083026 A JP 2009083026A
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tightening
bolt
torque
snag torque
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JP2007254789A
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Tatsumi Makimae
辰己 槇前
Yutaka Fujii
豊 藤井
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to US12/189,860 priority patent/US7823465B2/en
Priority to EP08015065A priority patent/EP2042263B1/en
Priority to CNA2008101490799A priority patent/CN101396812A/zh
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Abstract

【課題】トルク+角度法が用いられたボルト締結方法において、スナッグトルクを高めに設定するとしても、締付け軸力の変動を抑制する。
【解決手段】予め設定されたスナッグトルクTsに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクTsに達した時点におけるボルトの締付け角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けることを前提とする。その前提の下で、スナッグトルクTsに達するまでの締付け角度の過不足分を求めるべく、スナッグトルクTsに達した時点におけるボルトの締付け角度θsbと、スナッグトルクTsにおける基準角度θsaとの角度変動差を演算し、その角度変動差を一定の基本設定角度に加算したものを新たな設定角度として、その締付け角度の過不足分を補う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボルト締結方法及びその装置に関する。
ボルト締結方法には、締付けトルクTと締付け軸力との比例関係(ボルト弾性域内)を利用して締付けトルクによりボルトの締付け管理を行うもの(トルク法)がある。このトルク法は、作業性に優れ簡便である反面、締付けの際のねじ面及び座面の摩擦係数の影響によって締付け軸力が大きく変動する(図11参照)。
このため、特許文献1に示すように、締付けの際の摩擦係数(ねじ面及び座面)の影響を少なくすべく、予め設定されたスナッグトルク(有効な(実質的な)締付けを開始する時における締付けトルク)Tsまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクTs時におけるボルト角度を基準として、さらに設定角度θkだけボルトを回転させるボルト締結方法(トルク+角度法)が用いられている。このボルト締結方法によれば、スナッグトルクTsまでボルトを締付けた後においては、ボルトの締付け管理がボルトの締付け角度(回転角)θkだけで行われることから、そのボルトの締付け角度θkに基づく締付け軸力Fは、トルク法とは異なり、締付け途中において摩擦係数の影響を受けることがなくなる。
特開2006−272512号公報
しかし、上記ボルト締結方法(トルク+角度法)にあっては、スナッグトルクTs時におけるボルトの締付け角度以降において、ボルトの締付け管理をボルトの回転角θkだけで行うことができるものの、スナッグトルクTsに達するまでの間においては、ボルト締め付けの際の摩擦係数(ねじ面及び座面)の影響によって締付け軸力が変動することになり、それが、そのまま、スナッグトルクTs時点以降の締付け軸力Fに反映されることになる(図12参照)。
この場合、スナッグトルクTs時における締付け軸力(締付け角度)のばらつきを抑制するべく、スナッグトルクTsを極力低めに設定することが考えられるが、締結部品の特性や、締付け条件の制約(ゴミ等の噛み込みに基づきスナッグトルクに至ったと誤認するおそれ等)に対して対応する必要があり、その対応には限界がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その第1の技術的課題は、トルク+角度法の下でスナッグトルクを高めに設定するとしても、締付け軸力の変動を抑制できるボルト締結方法を提供することにある。
第2の技術的課題は、上記ボルト締結方法を使用したボルト締結装置を提供することにある。
前記第1の技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)においては、
予め設定されたスナッグトルクに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクに達した時点におけるボルトの締付け角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けるボルト締結方法において、
先ず、前記ボルトの締付けに伴うトルク特性に基づき締付角度開始基準点を求め、
次に、前記ボルトについて、前記締付角度開始基準点を基準として、スナッグトルクに達した時点の締付け角度を求め、
次に、スナッグトルクにおける基準角度と、前記スナッグトルクに達した時点における締付け角度との角度変動差を求め、
次に、前記設定角度を、一定の基本設定角度に前記角度変動差を加えた角度に変更する構成としてある。請求項1の好ましい態様としては、請求項2〜5の記載の通りとなる。
前記第2の技術的課題を達成するために本発明(請求項6に係る発明)においては、
予め設定されたスナッグトルクに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクに達した時点におけるボルト角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けるボルト締結装置であって、
前記ボルトの締付けを調整するボルト締付け調整手段と、
前記ボルトの締付けに伴うトルク特性に基づき締付角度開始基準点を求める角度開始基準点算出手段と、
前記角度開始基準点算出手段が求めた角度開始基準点を基準として、前記ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を求めるスナッグトルク時点角度検出手段と、
前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度とスナッグトルクにおける基準角度との角度変動差を求める角度変動差演算手段と、
前記設定角度を、一定の基本設定角度に前記角度変動差演算手段が演算した前記角度変動差を加えた角度に変更する設定角度変更手段と、
前記ボルト締付け調整手段を制御して、スナッグトルクに達した時点の後、前記設定角度変更手段が変更した設定角度だけボルトを締付けるようにする制御手段と、
を備えている構成としてある。この請求項6の好ましい態様として、請求項7以下の記載の通りとなる。
請求項1の発明によれば、スナッグトルクにおける基準角度を基準として、スナッグトルクに達した時点におけるボルトの締付け角度の過不足分を求め、それが補正されて新たな設定角度が設定されることになり、最終的締付け軸力の均一安定化を図ることができる。このため、スナッグトルクを高めに設定されるとしても、締付け軸力の変動を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、1つの特定のボルトを基準ボルトとして選択し、スナッグトルクにおける基準角度として、基準ボルトがスナッグトルクに達した時点における締付角度開始基準点を基準とした締付け角度を用いることから、基準ボルト以外のボルトの締付け軸力を基準ボルトの締付け軸力に簡単に近似化でき、それに基づき、全てのボルトの締付け軸力の均一安定化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、複数のボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付角度開始基準点を基準とした締付け角度をそれぞれ検出すると共に、それら締付け角度に基づいて平均角度を求め、スナッグトルクにおける基準角度として、その平均角度を用いることから、締付けるべきボルトが複数存在しても、各ボルトの締付け軸力の補正を図り、その複数のボルトの締付け軸力の均一安定化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、複数のボルトが、全ボルトのうち、選択された複数の選択ボルトであることから、ボルトが多数存在しても、手軽に平均角度を求め、それに基づき補正を行って、複数のボルトの締付け軸力の均一安定化を図ることができる。また、スナッグトルクに達した時点における締付け角度のうち、他のものに比して大きくずれるものを除くことができることになり、平均角度として、ボルト締付けを行う対象製品の状況を反映した信頼性の高いものを算出できる。
請求項5の発明によれば、複数の選択ボルトを、スナッグトルクに至らせるべく略同時に締付けて、その各選択ボルトがスナッグトルクに達した時点における締付け角度を検出すると共に、それら締付け角度に基づき平均角度を算出することから、複数のボルトの締付け工程の効率化を図りつつ、その複数のボルトの締付け軸力の均一安定化を図ることができる。
請求項6の発明によれば、 予め設定されたスナッグトルクに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクに達した時点におけるボルト角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けるボルト締結装置であって、前記ボルトの締付けを調整するボルト締付け調整手段と、前記ボルトの締付けに伴うトルク特性に基づき締付角度開始基準点を求める角度開始基準点算出手段と、前記角度開始基準点算出手段が求めた角度開始基準点を基準として、前記ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を求めるスナッグトルク時点角度検出手段と、前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度とスナッグトルクにおける基準角度との角度変動差を求める角度変動差演算手段と、前記設定角度を、一定の基本設定角度に前記角度変動差演算手段が演算した前記角度変動差を加えた角度に変更する設定角度変更手段と、前記ボルト締付け調整手段を制御して、スナッグトルクに達した時点の後、前記設定角度変更手段が変更した設定角度だけボルトを締付けるようにする制御手段と、を備えていることから、作動において、前記請求項1に係るボルト締結方法が使用されることになり、請求項1に係るボルト締結方法を使用したボルト締結装置を提供できる。
請求項7の発明によれば、前記スナッグトルク時点角度検出手段が、締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、該各ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を検出するように設定され、前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度のうち、1つの特定のボルトについての締付け角度を前記スナッグトルクにおける基準角度として設定する基準角度設定手段が備えられ、前記角度変動差演算手段は、前記特定のボルトを除く各ボルトについての前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度と、前記基準角度設定手段が設定した基準角度との差分を、前記角度変動差として求めるように設定されていることから、作動において、前記請求項2に係るボルト締結方法が使用されることになり、請求項2に係るボルト締結方法を使用したボルト締結装置を提供できる。
請求項8の発明によれば、前記スナッグトルク時点角度検出手段が、締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、該各ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を検出するように設定され、前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した各ボルトの締付け角度に基づき、スナッグトルクに達した時点における締付け角度の平均角度を前記スナッグトルクにおける基準角度として算出する平均角度算出手段が備えられ、前記角度変動差演算手段は、前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した各ボルトについての締付け角度と、前記平均角度算出手段が算出した平均角度との差分を、前記角度変動差として求めるように設定されていることから、作動において、前記請求項3に係るボルト締結方法が使用されることになり、請求項3に係るボルト締結方法を使用したボルト締結装置を提供できる。
請求項9の発明によれば、制御手段が、ボルト締付け調整手段を制御して、各ボルトのスナッグトルクに至らせる締付けを略同時に開始するように設定されていることから、作動において、前記請求項5に係るボルト締結方法が使用されることになり、請求項5に係るボルト締結方法を使用したボルト締結装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
先ず、第1実施形態に係るボルト締結方法について説明する。
(1)第1実施形態に係るボルト締結方法は、ナットランナ等のボルト回転手段を用いて、ボルトを被締結部材(例えばエンジン軸受け部品等)に対して締付けるものであり、その際、予め設定されたスナッグトルクTsに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクTsに達した時点におけるボルトの締付け角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けること(トルク+角度法)を前提とする。これは、図10に示すように、作業性と簡便性に着目してトルク法(締付けトルクと締付け軸力との比例関係(ボルト弾性域内)を利用して締付けトルクによりボルトの締付けを管理する方法)を採用した場合、締付けの際のねじ面と座面との摩擦係数の影響によって締付け軸力が大きく変動することから、ボルトの締付け角度(回転角度)が締付け軸力に比例関係にある一方で、それらが締付け途中でねじ面等の摩擦係数の影響を受けないことに着目し、それを取入れているトルク+角度法を採用しているのである(一般的なトルク+角度法については、図12参照)。
(2)第1実施形態に係るボルト締結方法は、先ず、各ボルトの締付けに伴うトルク特性に基づき締付角度開始基準点を求める。スナッグトルクTsに達した時点における各ボルトの締付け角度を、各ボルト共通の角度開始基準の下で特定するためである。具体的には、各ボルトの締付けに伴って、締付けトルク及び締付け角度を計測して(トルク特性線を求めて)、スナッグトルクTsに達するまでの間にトルク勾配(締付け角度変化に対する締付けトルク変化)を求め、そのトルク勾配を求めた点からそのトルク勾配線を引いて、そのトルク勾配線上において締付けトルク=0となる点(締付け角度軸(横軸)との交点)が締付角度開始基準点(実質的な締付け角度=0点)となる。より具体的には、トルク勾配をα、スナッグトルクをTsとすれば、締付けトルク=0線(締付け角度軸)上において、スナッグトルクTs点に対応する締付け角度点(締付けトルク=0線上の点)からTs/αだけ小さい点が、締付角度開始基準点(締付け角度=0)となる。後述の具体例を示す図1においては、このようにして求められた各ボルトの締付角度開始基準点が1個所に揃えて示されている。
(3)第1実施形態に係るボルト締結方法は、次に、各ボルトについて、締付角度開始基準点を基準として、スナッグトルクTsに達した時点の締付け角度を求める。各ボルトについて、締付角度開始基準点の下で、スナッグトルクに達した時点の締付け角度を特定して、締付けに際しての摩擦係数の影響の度合いを客観的に特定するためである。
(4)第1実施形態に係るボルト締結方法は、次に、スナッグトルクTsに達するまでの締付け軸力の変動(前述の図12参照)を補正するべく、スナッグトルクTsにおける基準角度とスナッグトルクTsに達した各ボルトの締付け角度との角度変動差を求める。トルク+角度法においては、スナッグトルクTs以降が角度法になるため、ねじ面等の摩擦係数の影響を受けないことになるものの、図12に示すように、トルク管理が行われるスナッグトルクTsまでは、ねじ面等の摩擦係数の影響により締付け軸力が変動することになり、それが最終的な締付け軸力の変動に反映されることから、それを補正すべく、スナッグトルクTsにおける基準角度を基準として、スナッグトルクTsに達したボルトの締付け角度の過不足分を求めているのである。この場合、ボルトの締付け角度が前記基準角度よりも小さい(不足する)場合には、角度変動差の値は正となり、ボルトの締付け角度が前記基準角度よりも大きい場合には、角度変動差の値は負となる。
(5)上記第1実施形態に係るボルト締結方法においては、締付けるべきボルトが複数存在する状況(取付けるべき個所が複数の状況)の下で、1つの特定のボルトを基準ボルトとして選択し、その基準ボルトが締付けによってスナッグトルクTsに達した時点の締付け角度を、スナッグトルクTsにおける基準角度とする。締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、その中の適切な1つを基準ボルトとし、その締付け角度(スナッグトルクTs時の締付け角度)を基準角度とすることにより、基準ボルト以外のボルトの締付け軸力を該基準ボルトの締付け軸力に簡単に近似化し、全てのボルトの締付け軸力を均一化するためである。この場合、基準ボルトは、規定の締付け値(スナッグトルクTs、設定角度)をもって締付けた場合に的確に締付け状態になるものであり、この基準ボルト、規定の締付け値に関しては、実験に基づき、最も適切なもの(複数のボルトの中の代表的なボルト、代表的値)が予め求められている。
(6)第1実施形態に係るボルト締結方法は、次に、各ボルトについて、そのボルトに応じた角度変動差に一定の基本設定角度(基本ボルトの設定角度と同じもの)を加えたものを新たな設定角度として設定し、その設定角度だけを、そのボルトのスナッグトルクTsにおける基準角度を基準として締付ける。各ボルトについて、スナッグトルクTsに達したボルトの締付け角度の過不足分を、スナッグトルクTs以降における設定角度(一定の基本設定角度)に加えることにより、各ボルトの最終的締付け軸力(締付け角度)を等しくするためである。
(7)上記ボルト締結方法を、基準ボルトaと、その基準ボルトa以外のボルトbとをもって、図1により具体的に説明する。先ず、基準ボルトaが選択され、その基準ボルトaは、規定の締付け値(スナッグトルクTs、基本設定角度θk)に従って、トルク管理の下、スナッグトルクTsまで締付けられ、そのスナッグトルクTsに達した後においては、そのスナッグトルクTs時点における締付け角度θsaを基準として、さらに設定角度(基本設定角度)θkだけ締付けられる。この締付けを終えた締付け軸力が最終的な締付け軸力(最終締付け角度θsa+θk)となる。この場合、スナッグトルクTs時点における締付け角度θsa(図1においては、締付角度開始基準点からスナッグトルクTs時点の締付け角度までの間の締付け角度として示されている)がスナッグトルクTsにおける基準角度として設定され、この基準角度θsaは、この後のボルトbの補正処理のために記憶される。勿論この場合、最初に、上記基準角度を含む締付け角度を特定できるようにするため、基準ボルトaの特性線のトルク勾配を求めて、そのトルク勾配に基づき締付角度開始基準点(締付けトルク=0の線上において締付け角度が0の点)が求められる。
続いて、基準ボルトa以外のボルトbの締付けが行われる。このボルトbの締付けにおいても、先ず、トルク管理の下でスナッグトルクTsまで締付けられる。締付けトルクがスナッグトルクTsに達すると、このスナッグトルクTs時点における締付角度開始基準点を基準とした締付け角度θsb(図1においては、締付角度開始基準点からスナッグトルクTs時点の締付け角度までの間の締付け角度として示されている)が検出され、前記基準角度θsaとその締付け角度θsbとの差分Δθb=θsa−θsbが演算され、その差分Δθbに前記設定角度θkを基本設定角度として加えたものθk+Δθbが新たな設定角度とされる。ボルトbは、スナッグトルクTs時点における締付け角度θsbを基準として、その設定角度θk+Δθbだけ締付けられることになり、その締付けを終えた締付け軸力が最終的な締付け軸力(最終締付け角度θsb+θk+Δθb)となる。これにより、ボルトbの締付け角度量に関し、スナッグトルクTsまでの締付け角度θsbの不足分が補われることになり、このボルトbの最終的な締付け軸力は、図1に示すように、基準ボルトaの最終的締付け軸力と略等しくなる。これに対して、ボルトbに関して、上記補正を行わない場合には、スナッグトルクTsにおける締付け角度θsbに基本設定角度θkを加算した締付け角度をもって締付けを終えることになり、その場合には、その締付け角度θsb+θkは、基準ボルトaの最終的締付け角度θsb+θk+Δθbよりも小さくなる側にずれることになる(図1中、破線矢印参照)。勿論この場合も、締付角度開始基準点が、ボルトbの特性線のトルク勾配に基づき求められ、その締付角度開始基準点を基準として、締付け角度が特定される。
尚、本実施形態においては、ボルト締付けの基礎データを得るために、とりあえずボルト締付けを行うための初期締め角度θ00が設定される。これについては、後述する。
次に、上記第1実施形態に係る方法を用いたボルト締結装置について説明する。このボルト締結装置1は、図2に示すように、ボルト回転手段としてのナットランナ2と、そのナットランナ2を制御する制御系3と、を備えている。ナットランナ2は、ボルトの頭部に係合されるソケット4と、そのソケット4を回転駆動する駆動モータ(ボルト締付け調整手段)5と、ソケット4によってボルトに負荷されるトルクを検知するためのトルクトランスデューサ(トルク検知手段)6と、駆動モータ5の回転角度を検出することによりボルトの締付け角度を測定する角度エンコーダ(締付け角度検出手段)7とを有している。
前記制御系3は、演算制御装置(CPU)8を備えている。この演算制御装置8には、トルクトランスデューサ6からの締付けトルク信号、角度エンコーダ7からの締付け角度信号が直接、入力されている他に、トルク勾配演算、トルク+角度法による締付けのための各種情報が入出力される。先ず、トルクトランスデューサ6からの締付けトルク信号、角度エンコーダ7からの締付角度信号について説明する。これら信号に基づく締付けトルク、締付け角度は、ボルトの締付け開始と同時に計測が開始され、そのうち、締付け角度については、後述する如く、締付角度開始基準点が求められた後は、その締付角度開始基準点を基準として(締付け角度値0として)、締付け角度が特定される。
次に、トルク勾配演算のための入出力関係について説明する。制御系3には、基準トルクT0(スナッグトルクTs以下の締付トルク)を設定する基準トルク設定器9aが備えられ、その基準トルク設定器9aからの基準トルク信号とトルクトランスデューサ6によって検知されたボルトの締付トルク信号とがコンパレータ10aに入力されている。コンパレータ10aは、基準トルク信号と締付トルク信号とを比較して、その両者の値が一致したときに一致信号を出力することになっており、その一致信号はアナログゲート11aを介して基準トルク到達信号として演算制御装置8に入力されることになっている。一方、演算制御装置8には、角度エンコーダ7が検出するボルトの締付角度信号が角度ゲート12aを介して入力されており、その角度ゲート12aには、ON,OFFするためのON,OFF信号が演算制御装置8から入力される。この場合、演算制御装置8からのON信号については、基準トルク到達信号が演算制御装置8に入力されることを条件に出力されることになっており、これにより、角度ゲート12aがONとされて、演算制御装置8(記憶手段)は、基準トルクT0時点における基準締付角度θ0(この時点では、締付け開始時点を基準にしたもの)を記憶することになる。これに対して、演算制御装置8からのOFF信号は、各角度ゲート12aがONになってから入力される締付角度が、設定される角度に到達したときにそれぞれ出力される。すなわち、制御系3には、締付角度Δθ1を設定する角度設定器14aが備えられており、演算制御装置8は、その角度設定器14aが設定する角度Δθ1を記憶し、角度エンコーダ7からの締付角度が前記基準締付角度θ0(基準トルクT0到達時点)を基準としてΔθ1に至ったと判断したときには、角度ゲート14aにOFF信号を出力すると共に、そのタイミングを捉えて、トルクトランスデューサ6からの締付けトルク(締付けトルク信号)T1を記憶する。これに基づき、後述する如く、トルク勾配αが演算され、そのトルク勾配αを利用して、締付けトルク=0軸上において、実質的な締付け開始点である締付角度開始基準点が求められる。
次に、トルク+角度法による締付けのための入出力関係について説明する。制御系3には、スナッグトルクTsを設定するスナッグトルク設定器9bが備えられ、そのスナッグトルク設定器9bからのスナッグトルク信号とトルクトランスデューサ6によって検知されたボルトの締付トルク信号とがコンパレータ10bに入力されている。コンパレータ10bは、スナッグトルク信号と締付トルク信号とを比較して、その両者の値が一致したときに一致信号を出力することになっており、その一致信号はアナログゲート11bを介してスナッグトルク到達信号として演算制御装置8に入力されることになっている。一方、演算制御装置8には、角度エンコーダ7が検出するボルトの締付け角度信号が角度ゲート12bを介して入力されており、その角度ゲート12bには、ON,OFFするためのON,OFF信号が演算制御装置8から入力される。演算制御装置8からのON信号は、前記スナッグトルク到達信号が入力されることを条件に出力されることになっており、これにより、角度ゲート12bがONとされ、演算制御装置8(記憶手段)は、スナッグトルクTs時点における締付角度を記憶することになる。演算制御装置8からのOFF信号は、スナッグトルク到達信号が入力されてから、後述の設定角度変更手段が設定する設定角度に達したことを条件に出力されることになっている。これに伴い、演算制御装置8(制御手段)は、サーボアンプ13を介して駆動モータ5に停止信号が出力することになる。
前記演算制御装置8は、上記各種入力情報等を処理すべく、図13に示すように、記憶手段、角度基準点算出手段、締付角度再調整手段、スナッグトルク時点角度検出手段、基準角度設定手段、角度変動差演算手段と、設定角度変更手段、初期締め角度到達検出手段、増し締め角度演算手段、制御手段を備えている。
記憶手段は、予め設定される初期締め角度θ00,設定角度(基本設定角度)θk,スナッグトルクTsの他、各種入力情報等を記憶するように設定されている。
角度基準点算出手段は、基準トルクT0、基準トルクT0に対応する基準締付角度θ0を基準とした締付角度変化Δθ1及びそのΔθ1に対応する締付けトルクT1を情報として受け入れて、それらに基づき、トルク勾配αを演算するように設定されている。すなわち、角度基準点算出手段は、前述の記憶手段からΔθ1,T0,T1を読み出し、トルク勾配αを、α=(T1−T0)/Δθ1に基づき演算する。また、角度基準点算出手段は、前記トルク勾配αとスナッグトルクTsとを利用して、Ts/αを演算し、図1の締付角度軸(横軸)上において、スナッグトルクTsに対応する締付角度点からTs/αだけ遡った点が締付角度開始基準点であると特定するように設定されている。
締付角度再調整手段は、前記角度基準点算出手段が求めた締付角度開始基準点における締付け角度値を0とし、それを基準として、締付け開始から計測した締付け角度及びこれから計測する締付け角度を再調整するように設定されている。
スナッグトルク時点角度検出手段は、前記締付角度再調整手段が調整した締付け角度(締付角度開始基準点を基準とした締付け角度)の中から、スナッグトルクTsに達した時点の締付け角度を検出するように設定されている。
基準角度設定手段は、1番最初に締付けるボルト(1本目のボルト)を基本ボルトとし、そのボルトについて、前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出したスナッグトルクTs時点における締付角度を、締付け補正のための基準角度として記憶するように設定されている。
角度変動差演算手段は、2本目以降のボルト(1本目の基準ボルト以外のボルト)についてのスナッグトルクTsまでの締付け角度の過不足分を演算することを目的とするものであり、2本目以降のボルトについての前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出したスナッグトルクTs時点の締付け角度と、1本目の基準ボルトについての前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出したスナッグトルクTs時点の基準角度との角度変動差を求めるように設定されている。尚、1本目の基準ボルトについては、角度変動差は0とされる。
設定角度変更手段は、上記締付け角度の過不足分を設定角度に反映することを目的とするものであり、一定の基本設定角度θkに前記角度変動差演算手段が演算した角度変動差を加算した上で、それを設定角度θtとするように設定されている。ここで、基本設定角度θkは、演算制御装置8に予め記憶されている固定値(規定値)である。
初期締め角度到達検出手段と増し締め角度演算手段とは、第1実施形態において特別に設けられるものである。第1実施形態においては、とりあえず、初期締め角度θ00までボルト締付けが行われ、その初期締め角度θ00までボルトを締付けた後、上記所定の計算を行って、初期締め角度θ00では不足する分を補う制御が行われることになっている。このため、初期締め角度到達検出手段は、前記角度基準点算出手段が求めた締付角度開始基準点を基準として、初期締め角度θ00に到達したことを検出するように設定され、増し締め角度演算手段は、前記設定角度変更手段が新たに設定した設定角度のうち、初期締め角度θ00までの締付けでは不足する不足分θs(スナッグトルク時点の締付角度)+Δθ(補正値)+θk(基本設定角度)−θ00(初期締め角度)を増し締め角度として演算するように設定されている。勿論、初期締め角度到達検出手段と増し締め角度演算手段とを設けずに、初期締め角度に達する前に、設定角度変更手段に新たな設定角度を設定(計算)させ、その新たな設定角度を、スナッグトルクTsに達した時点を基準として実行するようにしてもよい。
制御手段は、上記初期締め角度到達検出手段と増し締め角度演算手段とを設けた制御を行うべく、初期締め角度到達検出手段が初期締め角度θ00に到達したことを検出したとき、サーボアンプ13を介して駆動モータ5に駆動停止信号を出力し、この後、増し締め角度演算手段が演算を終えると、再び、サーボアンプ13を介して駆動モータ5に駆動信号を出力して、演算された増し締め角度だけボルトをナットランナ2により増し締めさせるように設定されている。
次に、上記ボルト締結装置1の制御例を、図3に示すフローチャートに基づきより具体的に説明する。この場合、ボルトを締付ける対象製品において、締付けるべきボルトの本数、基準ボルトaを最初に締付けることを含むボルトの締付け順序が予め決まっていることを前提とする。
先ず、ボルト締結装置1が起動されると、S(ステップを示す)1において、各種情報が読み込まれる。各種情報としては、スナッグトルクTs、設定角度θt=基本設定角度θk、締め付けるべきボルト本数n本のうち1本目であること(n=1)、フラッグF=0であることが読み込まれる。フラッグFは、1番最初に締め付けるべき基本ボルトの締付け処理か否かを示すもので、F=0のときは基準ボルトaの締付け処理を示し、F=1は基準ボルト以外のボルトの締付け処理を示す。
次に、ナットランナ2の駆動が開始されてボルトの締付けが開始され、それに伴って、締付けトルク及び締付け角度の検出が開始される(S2,S3)。このS3の検出データに基づきトルク特性線(締付けトルク−締付け角度)が求められ、そのトルク特性線のデータに基づきトルク勾配が求められる(S4)。このトルク勾配が利用されて、前述の如く、実質的な締付け角度=0点である締付角度開始基準点が求められる(S5)。締付角度開始基準点が求まると、これまでのボルト締付けの開始点を基準とした締付け角度が締付角度開始基準点を基準としたものに再調整され、その再調整された締付け角度が締付けトルクに関連付けられる(S6:データの再調整)。
締付角度開始基準点を基準として、初期締め角度θ00に達すると、ナットランナ2の駆動が停止され(S7,S8)、F=0か否かが判別される(S9)。開始当初においては、締付け順序として、基準ボルトaを締付けることが設定されていることから(ロボット等によりナットランナ2を基準ボルトaに搬送)、このS9の判別はYESと判断される。このS9の判別がYESと判断されると、スナッグトルクTs時点の基準ボルトaの締付け角度θsa(締付角度開始基準点を基準としたもの)が検出され、その締付け角度θsaが、スナッグトルクTsにおける基準角度として記憶される(S10)。具体的には、演算制御装置8にスナッグトルク到達信号が入力されることを条件に、演算制御装置8から角度ゲートにON信号が出力され、そのスナッグトルクTs時点における締付け角度が演算制御装置8(基準角度設定手段)に記憶されるが、これを締付角度開始基準点を基準としたものに再調整したものθsaが、スナッグトルクTsにおける基準角度として改めて記憶される。スナッグトルクTsにおける基準角度が記憶されると、設定角度θt=θk(一定の基本設定角度)が設定され(S11)、基準ボルトaの最終的な締付け角度θsa+θtが求められる。
本実施形態においては、これまで締付けた初期締め角度θ00を生かすべく、次のS12では、初期締め角度θ00では不足する分θsa+θt−θ00が算出される。この不足分の締付け角度θsa+θt−θ00が算出されると、ナットランナ2が再駆動され(S13)、その不足分の締付け角度θsa+θt−θ00だけ実行され、その実行が終了すると、ナットランナ2による締付けが停止される(S14,S15)。このナットランナ2による締付けが停止されると、S16においてF=1とされ、S17において、次のボルトの締付け本数を示すべく、nに1が加算され、その後、リターンされる。
リターンされて、2本目のボルトについて締付けを行う場合には、その2本目のボルトについても、前述のS2〜S9が実行される。そのS9においては、2本目のボルトが基準ボルト以外のボルトであることから、S9の判別はNOとされ、次のS18において、締付けを行うべきボルトが2本目(ここではボルトbとする)であるか否かが判別される。このS18がYESのときには、S19において、ボルトbについて、スナッグトルクTs時点の締付け角度θsb(締付角度開始基準点を基準としたもの)が検出され、そのS19のθsbが前記S10のθsaから差し引かれて差分Δθb=θsa−θsbが算出され(S20)、その差分Δθbに基本設定角度θkを加えたものが新たな設定角度θt=Δθb+θkとされる(S21)。ここでも、これまで締付けた初期締め角度θ00を生かすべく、次のS22では、初期締め角度θ00では不足する分θsb+θt−θ00=θsb+Δθb+θk−θ00が算出される。この不足分の締付け角度θsb+θt−θ00が算出されると、ナットランナ2が再駆動され(S23)、その不足分の締付け角度θsb+θt−θ00=θsb+Δθb+θk−θ00だけ実行され、その実行が終了とすると、ナットランナ2による締付けが停止される(S24,S25)。このナットランナ2による締付けが停止されると、S17において、次のボルトの締付け本数を示すべく、nに1が加算され、その後、リターンされる。
以後、n本目のボルトまで、前記S18〜S24と同様のS26〜S32の処理、さらには、S25,S17の処理が繰り返される。このn本目ボルトnの締付けが終了すると、リターンされた後、S26においてNOと判断される。そして、S33においてフラッグFがF=0、S34においてn=1とされて、次の新たな対象製品のボルト締付けに備えられる。
図4、図5は、第1実施形態に係るボルト締結方法を用いた実験例、図6、図7は、従来に係るボルト締結方法(スナッグトルクTsに達した後、一律に一定の設定角度θkだけ締付ける方法)を用いた実験例を示す。これによれば、従来に係るボルト締結方法に比して、第1実施形態に係るボルト締結方法が、締付け軸力の変動に関し、優れた軸力安定性(従来比約1/3)を示した。この場合、ボルトとしては鋼製ボルト、被締結部材としてはアルミ部材を用いた。
次に、第2実施形態に係るボルト締結方法について説明する。
第2実施形態に係るボルト締結方法おいても、前記第1実施形態同様、トルク+角度法の下で、スナッグトルクTsに達したボルトの締付け角度とスナッグトルクTsにおける基準角度との角度変動差Δθを求め、その角度変動差Δθに一定の基本設定角度θkを加えたものを設定角度とするが、この第2実施形態に係るボルト締結方法においては、複数のボルトについて、スナッグトルクTsに達した時点における締付け角度を検出して、それら締付け角度に基づいて平均角度θaveを求め、その平均角度θaveを基準角度として用いる。締付けるべき複数のボルトについての締付け角度の平均角度θaveを基準角度とし、それに基づき締付け角度の補正を図ることにより、その複数のボルトの締付け軸力の均一安定化を図るためである。この場合、複数のボルトを、全ボルトのうち、選択された複数の選択ボルトとすることができる。手軽に平均角度を求め、さらには、平均角度を求めるための締付け角度として、大きくばらつくものを省くためである。またこの場合、複数の選択ボルトを、スナッグトルクに至らせるべく略同時に締付けることができる。締付け工程の効率化を図りつつ、各ボルトの締付け軸力の均一安定化を図るためである。
上記第2実施形態に係るボルト締結方法を、ボルトaと、ボルトbとをもって、図8により具体的に説明する。先ず、全てのボルトa、bが同時に締付けられ、その各ボルトa,bについて、スナッグトルクTs時点における締付け角度θsa、θsbがそれぞれ検出される。そして、これら締付け角度θsa、θsbの平均値θave=(θsa+θsb)/2が算出され、それが基本角度θaveとして設定される。続いて、その基本角度θaveから、スナッグトルクTs時点における各ボルトa、bの締付け角度θsa(θsb)がそれぞれ差し引かれ、その差分Δθa=θave−θsa、Δθb=θave−θsbが求められる。この差分Δθa、Δθbに一定の基本設定角度θkがそれぞれ加えられ、それらが、ボルトa,bについての新たな設定角度θk+Δθa、θk+Δθbとされる。これにより、ボルトaについては、スナッグトルクTs時点における締付け角度θsaを基準として、新たな設定角度θk+Δθaだけ締付けられ、最終的な締付け角度は、θsa+θk+(θave−θsa)となり、各ボルトbについては、スナッグトルクTs時点における締付け角度θsbを基準として、新たな設定角度θk+Δθbだけさらに締付けられ、最終的な締付け角度は、θsb+θk+(θave−θsb)となる。この結果、両者の締付け角度(締付け軸力)は、図7に示すように、略均一化する。これに対して、締付け角度の補正を行わずに、スナッグトルクTsに達した後、一定の基本設定角度θkだけ一律に締付けた場合には、図7に示すように、ボルトaについての最終的締付け角度(θsa+θk)は、上記締付け補正を行った場合に比して大きくなる方にずれ(図7中、破線矢印参照)、また、ボルトbについての最終的締付け角度(θsb+θk)は小さくなる方にずれる(図8中、破線矢印参照)。
尚この場合も、前記第1実施形態同様、最初に、締付角度開始基準点が、各ボルトa,bのトルク特性線のトルク勾配に基づき求められ、その締付角度開始基準点として、締付け角度が特定される。
次に、上記第2実施形態に係る方法を用いたボルト締結装置1について説明する。この第2実施形態に係る方法を用いたボルト締結装置1において、前記第1実施形態に係る方法を用いたボルト締結装置1と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
このボルト締結装置1においては、図9に示すように、複数のボルトa,b,・・・を同時に締め付けるべく、複数のナットランナ2a,2b・・・(図8においては代表するものとして2つを示す)が備えられている。これに伴い、制御系3においては、各ナットランナ2a(2b・・・)毎に、基準トルクT0を設定する基準トルク設定器9a,スナッグトルクTsを設定するスナッグトルク設定器9b及びそれらに関連する要素(コンパレータ10a,10b、アナログゲート11a,11b、角度ゲート12a,12b、締付角度Δθ1を設定する角度設定器14a)が備えられている。また、演算制御装置8には、図14に示すように、前記第1実施形態同様、記憶手段、角度基準点算出手段、締付角度再調整手段、スナッグトルク時点角度検出手段、角度変動差演算手段と、設定角度変更手段、初期締め角度到達検出手段、増し締め角度演算手段、制御手段が備えられている他に、平均角度算出手段が備えられている。この平均角度算出手段は、スナッグトルクTsに達した時点における締付け角度θsa,θsb・・・を取込み、それらの平均角度θaveを算出することになっており、本実施形態においては、その平均角度θaveが基準角度とされる。角度変動差演算手段は、その基準角度θaveを用い、その基準角度θaveと、スナッグトルクTsに達した時点における各ボルトa,b,・・・の締付け角度θsa,θsb・・・との差分Δθa=θave−θsa,Δθb=θave−θsb・・・を演算することになり、設定角度変更手段は、その各差分Δθa,Δθb・・・を利用して、各ボルトa,b,・・・について、新たな設定角度θk+Δθa、θk+Δθbを設定することになる。制御手段は、各ボルトa,b,・・・について、スナッグトルクTsに到達時点を基準として、角度エンコーダ7からの締付け角度が新たな設定角度θk+Δθa、θk+Δθbだけ締付けられると(具体的には、初期締め角度θ00まで締め付けて、それから所定の不足分が締付けられると)、駆動停止信号をサーボアンプを介して駆動モータ5に出力することになる。また、この制御手段は、各ボルトa,b,・・・にナットランナ2がセットされると、そのボルトa,b,・・・の締付け開始を同時に行うべく、駆動信号を各ナットランナ2の駆動モータ5にサーボアンプ13を介してに同時に出力するように設定されている。
次に、上記第2実施形態に係る方法を用いたボルト締結装置1の制御例を、図10に示すフローチャートに基づき具体的に説明する。この場合も、ボルトを締付ける対象製品において、締付けるべきボルトの本数等が予め決まっていることを前提とする。
先ず、ボルト締結装置1が起動されると、各ボルトa,b,・・・nについて、前記第1実施形態のS1〜S8と同様の処理Q1〜Q8が行われ、締付角度開始基準点を基準として初期締め角度θ00にそれぞれ到達すると、各ナットランナ2による締付けが停止される。そして次のQ9において、各ボルトa,b,・・・nについて、スナッグトルクTs時点の締付け角度θsa、θsb、・・が検出され、その各締付け角度θsa、θsb、・・を用いて、平均角度θave=(θsa+θsb+・・θn)/nが算出される(Q10)。この平均角度θaveをスナッグトルクTsにおける基準角度として、各ボルトa,b,・・について、差分Δθa=θave−θsa,Δθb=θave−θsb,・・が算出され(Q11)、その各差分Δθa、Δθb・・・に基本設定角度θkをそれぞれ加算したものが算出され、それらが、設定角度θt=θkに代えて、新たな設定角度θta=θk+Δθa、θtb=θk+Δθb、・・・θtn=θk+Δθnとしてそれぞれ設定(変更)される(θ12)。
この第2実施形態においても、これまで締付けた初期締め角度θ00を生かすべく、次のS13では、各ボルトa,b・・・について初期締め角度θ00では不足する分θs(スナッグトルクTs時点の締付け角度)+θt−θ00、すなわち、ボルトaについてはθsa+θk+Δθa−θ00、ボルトbについてはθsb+θk+Δθb−θ00・・・・が算出され、その各算出を終えると、各ボルトa,b・・・・の締付けが再開される(Q14)。この後、各ボルトa,b・・・・について、初期締め角度θ00では不足する分θs+θt−θ00の締付けを終えると(Q15)、各ナットランナ2の駆動が順次、停止される(Q16)。各ボルトa,b,・・についての締付けが、順次停止すると、次の新たな対象製品のボルト締付けに備えるため、各設定角度θt(θta,θtb,・・・θtn)は、基本設定角度θkに戻される(Q17)。
第1実施形態に係るボルト締結方法を具体的に説明する説明図。 第1実施形態に係るボルト締結方法を使用するボルト締結装置を示す図。 第1実施形態に係るボルト締結方法を使用するボルト締結装置の制御例を示すフローチャート。 第1実施形態に係るボルト締結方法を用いた実験例の結果を説明する説明図。 図4の実験例の具体的結果を詳細に示す図。 従来に係るボルト締結方法(トルク+角度法)を用いた実験例の結果を説明する説明図。 図6の実験例の具体的結果を詳細に示す図。 第2実施形態に係るボルト締結方法を具体的に説明する説明図。 第2実施形態に係るボルト締結方法を使用するボルト締結装置を示す図。 第2実施形態に係るボルト締結方法を使用するボルト締結装置の制御例を示すフローチャート。 ボルト締結方法(トルク法)を説明する説明図。 ボルト締結方法(トルク+角度法)を説明する説明図。 第1実施形態に係る演算制御装置の構成手段を示す図。 第1実施形態に係る演算制御装置の構成手段を示す図。
符号の説明
1 ボルト締結装置
3 制御系
5 駆動モータ(ボルト締付け調整手段)
7 角度エンコーダ
8 演算制御装置
9a 基準トルク設定器
9b スナッグトルク設定器
10 コンパレータ
11 アナログゲート
12a 角度ゲート
12b 角度ゲート
Ts スナッグトルク
θt 設定角度
θk 基本設定角度
Δθ 差分(角度変動差)


Claims (9)

  1. 予め設定されたスナッグトルクに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクに達した時点におけるボルトの締付け角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けるボルト締結方法において、
    先ず、前記ボルトの締付けに伴うトルク特性に基づき締付角度開始基準点を求め、
    次に、前記ボルトについて、前記締付角度開始基準点を基準として、スナッグトルクに達した時点の締付け角度を求め、
    次に、スナッグトルクにおける基準角度と、前記スナッグトルクに達した時点における締付け角度との角度変動差を求め、
    次に、前記設定角度を、一定の基本設定角度に前記角度変動差を加えた角度に変更する、
    ことを特徴とするボルト締結方法。
  2. 請求項1において、
    締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、1つの特定のボルトを基準ボルトとして選択し、
    前記スナッグトルクにおける基準角度として、前記基準ボルトがスナッグトルクに達した時点における前記締付角度開始基準点を基準とした締付け角度を用いる、
    ことを特徴とするボルト締結方法。
  3. 請求項1において、
    締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、複数のボルトについて、スナッグトルクに達した時点における前記締付角度開始基準点を基準とした締付け角度をそれぞれ検出すると共に、それら締付け角度に基づいて平均角度を求め、
    前記スナッグトルクにおける基準角度として、前記平均角度を用いる、
    ことを特徴とするボルト締結方法。
  4. 請求項3において、
    前記複数のボルトが、全ボルトのうち、選択された複数の選択ボルトである、
    ことを特徴とするボルト締結方法。
  5. 請求項4において、
    前記複数の選択ボルトを、スナッグトルクに至らせるべく略同時に締付けて、その各選択ボルトがスナッグトルクに達した時点における締付け角度を検出すると共に、それら締付け角度に基づき平均角度を算出する、
    ことを特徴とするボルト締結方法。
  6. 予め設定されたスナッグトルクに達するまでボルトを締付けた後、そのスナッグトルクに達した時点におけるボルト角度を基準として、さらに設定角度だけボルトを締付けるボルト締結装置であって、
    前記ボルトの締付けを調整するボルト締付け調整手段と、
    前記ボルトの締付けに伴うトルク特性に基づき締付角度開始基準点を求める角度開始基準点算出手段と、
    前記角度開始基準点算出手段が求めた角度開始基準点を基準として、前記ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を求めるスナッグトルク時点角度検出手段と、
    前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度とスナッグトルクにおける基準角度との角度変動差を求める角度変動差演算手段と、
    前記設定角度を、一定の基本設定角度に前記角度変動差演算手段が演算した前記角度変動差を加えた角度に変更する設定角度変更手段と、
    前記ボルト締付け調整手段を制御して、スナッグトルクに達した時点の後、前記設定角度変更手段が変更した設定角度だけボルトを締付けるようにする制御手段と、
    を備えている、
    ことを特徴とするボルト締結装置。
  7. 請求項6において、
    前記スナッグトルク時点角度検出手段が、締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、該各ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を検出するように設定され、
    前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度のうち、1つの特定のボルトについての締付け角度を前記スナッグトルクにおける基準角度として設定する基準角度設定手段が備えられ、
    前記角度変動差演算手段は、前記特定のボルトを除く各ボルトについての前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した締付け角度と、前記基準角度設定手段が設定した基準角度との差分を、前記角度変動差として求めるように設定されている、
    ことを特徴とするボルト締結装置。
  8. 請求項6において、
    前記スナッグトルク時点角度検出手段が、締付けるべきボルトが複数存在する状況の下で、該各ボルトについて、スナッグトルクに達した時点における締付け角度を検出するように設定され、
    前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した各ボルトの締付け角度に基づき、スナッグトルクに達した時点における締付け角度の平均角度を前記スナッグトルクにおける基準角度として算出する平均角度算出手段が備えられ、
    前記角度変動差演算手段は、前記スナッグトルク時点角度検出手段が検出した各ボルトについての締付け角度と、前記平均角度算出手段が算出した平均角度との差分を、前記角度変動差として求めるように設定されている、
    ことを特徴とするボルト締結装置。
  9. 請求項8において、
    前記制御手段が、前記ボルト締付け調整手段を制御して、前記各ボルトのスナッグトルクに至らせる締付けを略同時に開始するように設定されている、
    ことを特徴とするボルト締結装置。


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