JP2009081577A - 受信装置、通信システム、及び信号処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】帰還情報量を低減しつつ、チャネル利得を得ることが可能なマルチユーザMIMOシステムに含まれる受信装置を提供すること。
【解決手段】N本(N≧4)のアンテナを有する受信装置であって、M本(2≦M≦N−2)の前記アンテナに対応するM個のチャネルベクトルを合成し、当該M個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択する複数の合成量子化部を備え、各前記合成量子化部により選択された前記所定の量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還することを特徴とする、受信装置が提供される。
【選択図】図7
【解決手段】N本(N≧4)のアンテナを有する受信装置であって、M本(2≦M≦N−2)の前記アンテナに対応するM個のチャネルベクトルを合成し、当該M個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択する複数の合成量子化部を備え、各前記合成量子化部により選択された前記所定の量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還することを特徴とする、受信装置が提供される。
【選択図】図7
Description
本発明は、受信装置、通信システム、及び信号処理方法に関する。特に、移動通信システムにおけるマルチユーザMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)方式に係る受信装置、通信システム、及び信号処理方法に関する。
無線装置間の通信速度を高速化する技術の一つとして、多入力・多出力伝送方式が知られている。この方式は、文字通り、複数のアンテナを用いた信号の入出力を基本としている。この方式の特徴は、異なる複数のアンテナを利用して、同じタイミング、かつ、同じ周波数で複数の送信データを一度に送信することが可能な点にある。そのため、同時に送信可能なチャネルの数が増加するにつれ、増加したチャネルの分だけ単位時間当たりに送信可能な情報量を増加させることが可能になる。また、この方式は、通信速度を向上させるに当たって、占有される周波数帯域が増加しないという利点も有する。
しかし、同一周波数の搬送波成分を有する複数の変調信号が同時に送信されるため、受信側において混信した変調信号を分離する手段が必要になる。そこで、受信側において、無線伝送路の伝送特性を表すチャネル行列が推定され、そのチャネル行列に基づき、受信信号から各サブストリームに対応する送信信号が分離される。尚、チャネル行列は、パイロットシンボル等を用いて推定される。
しかしながら、伝送路内で付加されるノイズやサブストリーム間に生じる干渉等の影響を十分に除去してサブストリーム毎に送信信号を精度良く再現するには特別な工夫が必要である。近年、MIMO信号検出に関する様々な技術が開発されてきている。特に最近は、MIMO方式の信号伝送が可能な複数の通信装置を含むマルチユーザMIMOシステムに関する話題に注目が集まっている。マルチユーザMIMOシステムにおける信号検出方法としては、例えば、MMSE(Minimum Mean Squared Error)検出を利用する方法が知られている。この方法は、受信側でMMSE検波後のSINR(Signal power to Interference plus Noise power Ratio)を算出して送信側に帰還し、そのMMSE検波後のSINRに基づいて伝送制御パラメータを設定することで伝送特性を向上させる技術である。
さらに、上記のMMSE検波方式よりも伝送特性を向上させることが可能な方式として、例えば、MLD(Maximum Likelihood Detection)検波方式等をマルチユーザMIMOシステムの受信側に利用したいという要望もある。そのため、受信装置毎にサブチャネルを分離する技術が求められている。これに関連する技術として、例えば、下記の非特許文献1には、各受信装置から帰還されたサブチャネル行列を特異値分解してビームフォーミング行列を算出する技術が開示されている。
上記の技術を適用する場合、各受信装置は、ビームフォーミング行列の算出に利用されるサブチャネル行列の情報を送信装置に帰還する必要がある。しかしながら、サブチャネル行列の情報をそのまま帰還するには膨大な通信量が消費される。そこで、帰還情報量を削減するためにベクトル量子化と呼ばれる技術が考案された。この技術は、例えば、下記の非特許文献2に記載されているように、受信装置で推定されたアンテナ毎のチャネルベクトルと、予め設定された量子化ベクトルとを比較し、当該チャネルベクトルとの間の角度差が小さい量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還するというものである。そのため、当該技術を用いると、帰還情報量を大幅に削減することができる。
Q.H.Spencer et al,"Zero−forcing methods for downlink spatial multiplexing in multiuser MIMO channels", IEEE Trans. Signal Processing, vol.52, no.2, pp.461−471, Feb 2004
Nihar Jindal,"Antenna combining for the MIMO downlink channel", Submitted to IEEE wireless communications, April 2007
しかしながら、予め設定された量子化ベクトルの数が少ない場合、受信装置で推定されたチャネルベクトルと量子化ベクトルとが大きく乖離する可能性があり、送信装置において精度良くチャネルベクトルを推定することができないという問題がある。また、チャネルベクトルの推定精度を上げるために、多くの量子化ベクトルを設定すると、帰還されるインデックスの情報量が増加してしまうため、帰還ビット数が増大するという問題がある。そこで、各受信装置により、複数のアンテナで同一ストリームの送信信号を受信し、アンテナ毎に推定されたチャネルベクトルを合成量子化することで帰還情報量を削減しつつ、チャネルベクトルの推定精度を上げる技術が考案された。ところが、複数のアンテナを同一ストリームの信号受信に利用するため、複数アンテナによる多重利得が得られないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、チャネルベクトルの帰還情報量を削減しつつ、複数アンテナによる多重利得を得られるように構成ことで各ユーザに対する最大スループットを向上させることが可能な、新規かつ改良された受信装置、通信システム、及び信号処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、N本(N≧4)のアンテナを有する受信装置が提供される。当該受信装置は、M本(2≦M≦N−2)の前記アンテナに対応するM個のチャネルベクトルを合成し、当該M個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択する複数の合成量子化部を備え、各前記合成量子化部により選択された前記所定の量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還することを特徴とする。
また、前記合成量子化部は、2本の前記アンテナに対応する2個のチャネルベクトルを合成し、当該2個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択するものであってもよい。
また、前記受信装置は、前記インデックスに対応する量子化ベクトルに基づいてビームフォーミングが施された送信信号を受信するものであってもよい。さらに、前記受信装置は、各前記合成量子化部に対応する前記M本のアンテナを介して受信されたM個の受信信号を合成し、当該各合成量子化部に対応する合成信号を生成する信号合成部と、前記複数の合成量子化部に対応する複数の前記合成信号に基づいて推定されたチャネル行列を用いて、ストリーム毎の前記送信信号を検出する信号検出部とをさらに備えていてもよい。
また、前記受信装置は、マルチユーザMIMOシステムに含まれるユーザ端末であってもよい。さらに、前記受信装置は、ユーザ端末毎にチャネル行列がブロック対角化されるように、前記インデックスに対応する量子化ベクトルに基づいてビームフォーミングが施された送信信号を受信するものであってもよい。そして、前記信号検出部は、前記複数の合成信号に基づいて推定されたチャネル行列を用いて、自装置向けに送信された複数のストリームについて当該ストリーム毎の前記送信信号を検出するものであってもよい。
また、前記受信装置は、前記複数の合成信号に基づいて推定されたチャネル行列を用いて、サブストリーム毎のSINRを推定するサブストリーム毎SINR推定部と、前記サブストリーム毎SINR推定部により推定されたSINRに基づいてビット誤り率、又はパケット誤り率が所定値よりも小さくなるように、誤り訂正符号の符号化率、及び変調次数を選択するMCS選択部とをさらに備えていてもよい。
また、前記受信装置は、前記合成量子化部により前記M個のチャネルベクトルが合成される際に、前記所定の量子化ベクトルと前記M個のチャネルベクトルの合成ベクトルとの間の角度差が小さくなるように、当該M個のチャネルベクトルの各々に乗算される合成係数を算出する係数算出部をさらに備えていてもよい。
また、前記信号合成部は、前記M個の受信信号を合成する際に、前記係数算出部により前記チャネルベクトル毎に算出された合成係数を各前記チャネルベクトルに対応する受信信号に乗算して合成するものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の受信装置と、前記複数の受信装置に信号を送信する送信装置とを含む通信システムが提供される。前記受信装置は、N本(N≧4)のアンテナと、M本(2≦M≦N−2)の前記アンテナに対応するM個のチャネルベクトルを合成し、当該M個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択する複数の合成量子化部と、各前記合成量子化部により選択された前記所定の量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還するインデックス帰還部とを備えている。そして、前記送信装置は、前記受信装置から帰還されたインデックスに基づいて前記所定の量子化ベクトルを選択する量子化ベクトル選択部と、前記所定の量子化ベクトルに基づいて前記受信装置毎にチャネル行列をブロック対角化するためのビームフォーミング行列を算出するビームフォーミング行列計算部と、変調信号に前記ビームフォーミング行列を施すビームフォーミング処理部とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、N本(N≧4)のアンテナを有する受信装置による信号処理方法が提供される。当該信号処理方法は、前記N本のアンテナを複数組のM本(2≦M≦N−2)のアンテナに分け、各組について、前記M本のアンテナに対応するM個のチャネルベクトルが合成されて前記各組に対応する合成ベクトルが生成されるベクトル合成ステップと、前記各組の合成ベクトルに各々対応する所定の量子化ベクトルが選択される量子化ベクトル選択ステップと、前記量子化ベクトル選択ステップにおいて選択された前記各組に対応する所定の量子化ベクトルのインデックスが送信装置に帰還されるインデックス帰還ステップとを含むことを特徴とする。
上記のように、複数のアンテナを有する受信装置において、各アンテナを介して受信した信号により推定されるチャネルベクトルを複数組に分け、その組毎に合成量子化することにより、複数のストリームに対する量子化ベクトルを送信装置に帰還することができる。その際、組毎に複数のアンテナが割り当てられるため、帰還される量子化ベクトルのインデックスの情報量(帰還ビット数)を削減しつつ、高精度のチャネルベクトルの情報を送信装置に帰還することができる。さらに、複数のストリームを利用して受信信号を取得することで、ストリーム毎にアンテナ間のチャネル利得を得ることができる。その結果、受信装置毎の最大スループットを向上させることが可能になる。
以上説明したように本発明によれば、帰還情報量を削減しつつ、複数アンテナによる多重利得を得られるように構成ことで各ユーザに対する最大スループットを向上させることが可能になる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[目的と概要]
まず、本発明に係る好適な実施形態について説明するに先立ち、以下で説明する本発明の各実施形態に関わる技術について、図1〜図5を参照しながら簡単に説明する。
まず、本発明に係る好適な実施形態について説明するに先立ち、以下で説明する本発明の各実施形態に関わる技術について、図1〜図5を参照しながら簡単に説明する。
(ZFBF対応型マルチユーザMIMOシステム1)
まず、図1を参照しながら、ゼロフォーシング・ビームフォーミング(ZFBF)に対応したマルチユーザMIMOシステム1の構成例について簡単に説明する。図1は、ビームフォーミング行列を用いて通信するマルチユーザMIMOシステム1の構成例を示す説明図である。また、マルチユーザMIMOシステム1に含まれる送信装置10の機能構成について説明しながら、受信装置単位でチャネル行列をブロック対角化するためのビームフォーミング行列の算出方法について述べる。
まず、図1を参照しながら、ゼロフォーシング・ビームフォーミング(ZFBF)に対応したマルチユーザMIMOシステム1の構成例について簡単に説明する。図1は、ビームフォーミング行列を用いて通信するマルチユーザMIMOシステム1の構成例を示す説明図である。また、マルチユーザMIMOシステム1に含まれる送信装置10の機能構成について説明しながら、受信装置単位でチャネル行列をブロック対角化するためのビームフォーミング行列の算出方法について述べる。
図1に示すように、マルチユーザMIMOシステム1は、主に、送信装置10と、複数の受信装置40(#1、#2)とにより構成されている。送信装置10は、主に、ユーザ選択部14と、ビームフォーミング行列計算部20と、シリアル/パラレル変換部22と、チャネル符号化部24と、変調マッピング部26と、ビームフォーミング処理部28と、複数のアンテナ30とにより構成される。一方、受信装置40は、複数のアンテナ42を有する。説明の都合上、送信装置10のアンテナ数が4、受信装置数が2、各受信装置40のアンテナ数が2の場合を例に挙げて説明する。
以下の説明において、下記の式(1)及び式(2)に示すように、受信装置40(#1)により推定されるチャネル行列をH(#1)、受信装置40(#2)により推定されるチャネル行列をH(#2)と表記する。また、下記の式(3)に示すように、マルチユーザMIMOチャネルのチャネル行列をHと表記する。尚、各受信装置により推定されたチャネル行列をサブチャネル行列と呼ぶ場合がある。
また、受信装置40(#1)に対して送信される送信シンボルベクトルをs(#1)=[s1,s2]T、受信装置40(#2)に対して送信される送信シンボルベクトルをs(#2)=[s3,s4]Tと表記し、これらを纏めて、送信装置10から送信される送信シンボルベクトルをs=[s(#1) T,s(#2) T]と表記する。同様に、受信装置40(#1)により受信される受信シンボルベクトルをr(#1)=[r1,r2]T、受信装置40(#2)により受信される受信シンボルベクトルをr(#2)=[r3,r4]Tと表記し、これらを纏めて、マルチユーザMIMOシステム1で受信される受信シンボルベクトルをr=[r(#1) T,r(#2) T]と表記する。但し、上付きのTは、転置を表す記号である。
まず、ユーザ選択部14は、各受信装置40から帰還されたサブチャネル行列H(#1)、H(#2)に基づいてビームフォーミング後のチャネル容量が大きくなるように、信号が同時に送信される送信先となる受信装置40の組合せを選択する。ユーザ選択部14は、各受信装置40を示すユーザインデックスを用いて、受信装置40の組合せをビームフォーミング行列計算部20に通知する。また、送信装置10は、ユーザ選択部14により選択された受信装置40の組合せ(ユーザインデックスの組合せ)に応じてストリーム毎に割り当てるデータ(データu1、データu2)を決定し、シリアル/パラレル変換部22に入力する。
シリアル/パラレル変換部22は、ストリーム毎のデータをシリアル/パラレル変換して複数のサブストリームに分配し、チャネル符号化部24に入力する。次いで、チャネル符号化部24は、シリアル/パラレル変換部22から入力されたサブストリーム毎のデータをチャネル符号化し、変調マッピング部26に入力する。次いで、変調マッピング部26は、所定の変調方式に基づき、チャネル符号化されたサブストリーム毎のデータを所定の変調次数で変調マッピングし、サブストリーム毎の送信シンボルを決定してビームフォーミング処理部28に入力する。
一方、ビームフォーミング行列計算部20は、各受信装置40から帰還されたサブチャネル行列を特異値分解してビームフォーミング行列Wを算出する。このサブチャネル行列は、Time−division duplexにおいて送信装置10の側で推定されるか、或いは、十分なビット精度で各受信装置40から帰還される。以下では、各受信装置40からサブチャネル行列が帰還されるものとして説明する。
ビームフォーミング行列計算部20は、例えば、受信装置40(#2)から帰還されたサブチャネル行列H(#2)に対して特異値分解(下記の式(4))を施し、特異値ベクトルV(#2)を算出する。このとき、特異値0に対応する右特異値ベクトルV(#2) (0)は、サブチャネル行列H(#1)に対する零空間ベクトルを与える。そこで、ビームフォーミング行列計算部20は、この右特異値ベクトルV(#2) (0)を受信装置40(#1)に対するビームフォーミング行列成分として用いる。
同様に、ビームフォーミング行列計算部20は、受信装置40(#1)から帰還されたサブチャネル行列H(#1)に対して特異値分解(下記の式(5))を施し、特異値ベクトルV(#1)を算出する。このとき、特異値0に対応する右特異値ベクトルV(#1) (0)は、サブチャネル行列H(#2)に対する零空間ベクトルを与える。そこで、ビームフォーミング行列計算部20は、この右特異値ベクトルV(#1) (0)を受信装置40(#2)に対するビームフォーミング行列成分として用いる。つまり、ビームフォーミング行列計算部20は、ユーザ選択部14により選択された受信装置40についてビームフォーミング行列成分を纏め、ビームフォーミング行列W=[V(#2) (0),V(#1) (0)]を得る。そして、このビームフォーミング行列Wは、ビームフォーミング処理部28に入力される。
次いで、ビームフォーミング処理部28は、上記のビームフォーミング行列Wを送信シンボルベクトルsに作用させる。上記のように、ビームフォーミング行列Wは、一の受信装置40に対応する要素が、他の受信装置40のサブチャネル行列に対する零空間ベクトルを形成している。そのため、このビームフォーミング行列Wを用いると、受信装置40間の干渉成分が除去される。このビームフォーミング行列Wを送信シンボルベクトルsに対して作用させることで、受信シンボルベクトルrは、下記の式(6)のように、MIMOチャネル行列がブロック対角化された形で表現される。
このようなビームフォーミング処理は、ゼロフォーシング・ビームフォーミングと呼ばれる。ゼロフォーシング・ビームフォーミングを適用すると、受信装置40間の干渉成分が除去されるため、各受信装置40が備えるMIMO信号検出部において、推定された自装置向けのMIMOサブチャネルを用いてMMSE検波やMLD検波等により信号検出をすることが可能になる。
以上説明した方法によると、各受信装置40が備える複数アンテナ間の干渉成分を残しつつ、受信装置40間の干渉成分を除去することが可能になる。つまり、受信装置40間の干渉を0にしつつ、受信装置40毎にMIMOサブチャネルが形成される。この方法は、前記のような利点を有するものの、上記の式(4)及び式(5)に示した特異値分解に要する演算負荷が非常に高いという問題を有している点に注意が必要である。
また、ビームフォーミング行列Wを計算する際に利用されるサブチャネル行列を各受信装置40から帰還しなくてはならないという点にも注意が必要である。つまり、各受信装置40から帰還されるサブチャネル行列の帰還情報量が大きいという問題もある。
(帰還情報量の削減方法)
次に、図2〜図5を参照しながら、各受信装置40からサブチャネル行列に関する情報を送信装置10に帰還する際の帰還情報量を削減する方法について説明する。
次に、図2〜図5を参照しながら、各受信装置40からサブチャネル行列に関する情報を送信装置10に帰還する際の帰還情報量を削減する方法について説明する。
図2は、チャネルベクトルを量子化する手段を備えた受信装置40の機能構成を示す説明図である。図3は、ベクトル量子化について説明するための説明図である。図4は、複数のチャネルベクトルを合成量子化する手段を備えた受信装置40の機能構成を示す説明図である。図5は、合成量子化について説明するための説明図である。
(チャネルベクトルの量子化方法について)
まず、図2を参照しながら、チャネルベクトルを量子化する手段を備えた受信装置40の機能構成について説明する。尚、図2には、説明の便宜上、アンテナ数が1本の場合について受信装置40の機能構成が示されている。また、送信装置10のアンテナ数を3本と仮定している。
まず、図2を参照しながら、チャネルベクトルを量子化する手段を備えた受信装置40の機能構成について説明する。尚、図2には、説明の便宜上、アンテナ数が1本の場合について受信装置40の機能構成が示されている。また、送信装置10のアンテナ数を3本と仮定している。
図2に示すように、受信装置40は、主に、チャネル推定ブロックとして、チャネル推定部44と、記憶部46と、ベクトル量子化部48とを備える。
チャネル推定部44は、送信装置10の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh=[h1,h2,h3]Tを推定し、ベクトル量子化部48に入力する。ベクトル量子化部48は、記憶部46に記録された量子化コードブックを参照し、チャネル推定部44により推定されたチャネルベクトルhに対応する量子化ベクトルを選択する。例えば、ベクトル量子化部48は、図3に示すように、量子化コードブックに記載された量子化ベクトルの中から、チャネルベクトルhとの間の角度差が最も小さい量子化ベクトルを選択する。
尚、上記の量子化コードブックとは、所定の量子化ベクトルと、各量子化ベクトルを特定するためのインデックスとが対応付けて記録された情報である。但し、この量子化コードブックは、送信装置10と受信装置40とで予め共通に保持されていてもよいし、或いは、送信装置10と受信装置40とで共通に生成されるものであってもよい。上記の選択処理が完了すると、ベクトル量子化部48は、選択した量子化ベクトルを示すインデックス(コードブックインデックス)を送信装置10に帰還する。
図3の例では、送信装置10の各アンテナに対応する3本の軸が設定され、当該3本の軸で規定される空間に複数の量子化ベクトルと、チャネル推定部44により推定されたチャネルベクトルhとが記載されている。このとき、ベクトル量子化部48により、チャネルベクトルhとの間の角度差が最も小さい量子化ベクトルq=[q1,q2,q3]Tが選択される。
図3の例からも容易に推察される通り、選択可能な量子化ベクトルの数が少なく、その密度が低い程、チャネルベクトルhと乖離した量子化ベクトルが選択されるケースが発生し易くなる。チャネルベクトルhと選択された量子化ベクトルqとの角度差は、両ベクトルが示す情報の乖離幅(量子化精度)に対応しており、この乖離幅が大きくなるにつれ、ビームフォーミングによるブロック対角化等の精度が低下してしまう。そのため、量子化ベクトルの密度を高める(量子化ビット数を増加する)ことが重要であるが、量子化ベクトルの密度を高めるほど、帰還ビット数が増大してしまうという問題がある。
(複数のチャネルベクトルの合成量子化方法について)
上記の問題に対し、複数のチャネルベクトルを合成して量子化することで、量子化ビット数を増加させることなく、量子化精度を向上させる技術が考案された。そこで、この技術について説明する。
上記の問題に対し、複数のチャネルベクトルを合成して量子化することで、量子化ビット数を増加させることなく、量子化精度を向上させる技術が考案された。そこで、この技術について説明する。
まず、図4を参照しながら、複数のチャネルベクトルを合成量子化する手段を備えた受信装置40の機能構成について説明する。
図4に示すように、受信装置40は、主に、チャネル推定ブロックとして、チャネル推定部44、50と、記憶部46と、合成量子化部52とを備える。さらに、受信装置40は、チャネル推定ブロックの他に、信号合成部54と、合成係数取得部56とを備える。
チャネル推定部44は、一のアンテナから受信した信号に基づいて、送信装置10の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh1=[h11,h12,h13]Tを推定する。同様に、チャネル推定部50は、他のアンテナから受信した信号に基づいて、送信装置10の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh2=[h21,h22,h23]Tを推定する。チャネル推定部44、50により推定されたチャネルベクトルh1、h2は、合成量子化部52に入力される。
次いで、合成量子化部52は、チャネル推定部44、50により推定された2つのチャネルベクトルh1、h2を合成し、合成チャネルベクトルh’=a×h1+b×h2を生成する。但し、a、bは、合成係数である。さらに、合成量子化部52は、記憶部46に記録された量子化コードブックを参照し、合成チャネルベクトルh’に適合する量子化ベクトルを選択し、そのインデックスを送信装置10に帰還する。例えば、合成量子化部52は、図5に示すように、合成チャネルベクトルh’との間の角度差が最小になる量子化ベクトルq=[q1,q2,q3]Tを選出する。
図5の例では、送信装置10の各アンテナに対応する3本の軸が設定され、当該3本の軸で規定される空間に複数の量子化ベクトルと、チャネル推定部44、50により推定されたチャネルベクトルh1、h2と、その合成チャネルベクトルh’とが記載されている。図5に示すように、合成量子化部52は、合成チャネルベクトルh’との間の角度差が最も小さくなる量子化ベクトルqを選出する。このとき、合成量子化部52は、例えば、合成チャネルベクトルh’が量子化ベクトルqに近似するように、合成係数a、bを決定する。尚、チャネルベクトルh1、h2の合成方法には、例えば、選択合成法、最大比合成法、又は量子化誤差最小合成法等を用いることができる。
次いで、合成係数取得部56は、合成量子化部52で決定した合成係数a、bを取得し、信号合成部54に入力する。尚、合成係数a、bは、合成量子化部52により選択された量子化ベクトルqの情報と、チャネルベクトルh1、h2の情報とに基づいて合成係数取得部56により算出されてもよい。この場合、合成量子化部52では、例えば、チャネルベクトルh1、h2を単純に合成した合成チャネルベクトルに基づいて量子化ベクトルqが決定されてもよい。
上記の方法を適用すると、合成チャネルベクトルh’と量子化ベクトルqとの間の角度差が合成係数a、bを用いて調整されるため、量子化ビット数を増大させることなく、量子化精度を向上させることが可能になる。尚、帰還されたインデックスに基づいてビームフォーミングされた送信信号を受信する場合、受信装置40は、信号合成部54により、各アンテナで受信した信号に合成係数を乗算してから、各信号を合成する。例えば、チャネルベクトルh1に乗算される合成係数aは、そのチャネルベクトルh1に対応するアンテナを介して受信した信号に乗算される。
以上説明した方法を用いると、送信装置10でビームフォーミング等に利用されるサブチャネル行列に関する情報を少ない帰還ビット数で帰還することができる。しかしながら、受信装置40が複数のアンテナを有しているにも関わらず、1つのストリームの信号しか取得できないため、アンテナ間のチャネル利得を得ることができないという問題がある。その結果、各受信装置40に対する最大スループットを向上させることができない。
(課題の整理と目的)
以上、(1)ゼロフォーシング・ビームフォーミングを利用するマルチユーザMIMOシステムに係る技術と、(2)帰還情報量を削減するためのチャネル量子化、及び合成量子化に係る技術とについて簡単に説明した。
以上、(1)ゼロフォーシング・ビームフォーミングを利用するマルチユーザMIMOシステムに係る技術と、(2)帰還情報量を削減するためのチャネル量子化、及び合成量子化に係る技術とについて簡単に説明した。
(1)の技術には、チャネル行列を帰還する際に多くの帰還ビット数を要するという問題点があった。また、Time−division duplexにおいて送信装置10の側でチャネル行列を推定する場合においても、各受信装置40は、送信装置10用に各アンテナからチャネル推定用のパイロット信号を送信する必要があるため、受信装置40のアンテナ数が多くなるにつれてフレーム効率が低下するという問題があった。一方、(2)の技術では、ベクトル量子化精度を向上させるために、複数の受信アンテナから得られる受信信号を合成して用いるため、送信装置10から各受信装置40に対して複数のストリームを送信できないという問題点があった。その結果、受信装置40に対する最大スループットを向上できないという問題点があった。これらの問題点は、受信装置40のアンテナ数が多くなるにつれて顕著になる。
以下で詳細に説明する本発明の各実施形態は、上記問題点の解決を目的としており、より具体的には、帰還情報量を低減しつつ、複数アンテナによる多重利得を確保することで各受信装置40に対する最大スループットを向上させることが可能な装置及び方法を提供するものである。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、受信側において複数の合成量子化手段と、複数のストリームを分離するMIMO信号検出手段とを備え、チャネル行列の帰還情報量を低減しつつも、複数ストリームの干渉による多重利得を得られるように構成されている点にある。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、受信側において複数の合成量子化手段と、複数のストリームを分離するMIMO信号検出手段とを備え、チャネル行列の帰還情報量を低減しつつも、複数ストリームの干渉による多重利得を得られるように構成されている点にある。
[送信装置100の機能構成]
まず、図6を参照しながら、本実施形態に係る通信システム1000に含まれる送信装置100の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る送信装置100の機能構成を示す説明図である。
まず、図6を参照しながら、本実施形態に係る通信システム1000に含まれる送信装置100の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る送信装置100の機能構成を示す説明図である。
尚、図6の例では、送信装置100のアンテナ数を4本、各受信装置200のアンテナ数を4本としているが、本実施形態に係る送信装置100、及び各受信装置200のアンテナ数は、これに限定されない。さらに、受信装置200のアンテナ数は、受信装置200(#1)と受信装置200(#2)とで異なっていてもよい。また、図6の例では、各受信装置200が2本のアンテナをアンテナ合成に利用するため、選択された受信装置200の組(#1、#2)に送信されるストリーム数は2である点に注意されたい。
図6に示すように、送信装置100は、主に、量子化ベクトル再生部102と、ユーザ選択部104と、サブセット行列設定部106と、逆行列演算部108と、ビームフォーミング行列生成部110と、シリアル/パラレル変換部112と、チャネル符号化部114と、変調マッピング部116と、ビームフォーミング処理部118と、複数のアンテナ120とにより構成される。
(量子化ベクトル再生部102)
量子化ベクトル再生部102は、量子化コードブックを参照し、各受信装置200から帰還されたコードブックインデックスに基づいて、各受信装置200により推定されたチャネルベクトルに対応する量子化ベクトルを選出する。量子化ベクトル再生部102により選出された量子化ベクトルの情報は、ユーザ選択部104に入力される。
量子化ベクトル再生部102は、量子化コードブックを参照し、各受信装置200から帰還されたコードブックインデックスに基づいて、各受信装置200により推定されたチャネルベクトルに対応する量子化ベクトルを選出する。量子化ベクトル再生部102により選出された量子化ベクトルの情報は、ユーザ選択部104に入力される。
(ユーザ選択部104)
まず、ユーザ選択部104は、量子化ベクトル再生部102から入力された各受信装置200に対応する量子化ベクトルq(#1)、q(#2)に基づいてビームフォーミング後のチャネル容量が大きくなるように、信号が同時に送信される送信先となる受信装置200の組合せを選択する。ユーザ選択部104は、各受信装置200を示すユーザインデックスを用いて、受信装置200の組合せをサブセット行列設定部106に通知する。また、送信装置100は、ユーザ選択部104により選択された受信装置200の組合せ(ユーザインデックスの組合せ)に応じてストリーム毎に割り当てるデータ(データu1、データu2)を決定し、シリアル/パラレル変換部112に入力する。
まず、ユーザ選択部104は、量子化ベクトル再生部102から入力された各受信装置200に対応する量子化ベクトルq(#1)、q(#2)に基づいてビームフォーミング後のチャネル容量が大きくなるように、信号が同時に送信される送信先となる受信装置200の組合せを選択する。ユーザ選択部104は、各受信装置200を示すユーザインデックスを用いて、受信装置200の組合せをサブセット行列設定部106に通知する。また、送信装置100は、ユーザ選択部104により選択された受信装置200の組合せ(ユーザインデックスの組合せ)に応じてストリーム毎に割り当てるデータ(データu1、データu2)を決定し、シリアル/パラレル変換部112に入力する。
シリアル/パラレル変換部112は、ストリーム毎のデータをシリアル/パラレル変換して複数のサブストリームに分配し、チャネル符号化部114に入力する。次いで、チャネル符号化部114は、シリアル/パラレル変換部112から入力されたサブストリーム毎のデータをチャネル符号化し、変調マッピング部116に入力する。次いで、変調マッピング部116は、所定の変調方式に基づき、チャネル符号化されたサブストリーム毎のデータを所定の変調次数で変調マッピングし、サブストリーム毎の送信シンボルを決定してビームフォーミング処理部118に入力する。
(サブセット行列設定部106)
サブセット行列設定部106は、量子化ベクトルの要素に基づき、一の受信装置200が有する1つのアンテナ(i)と、他の受信装置200が有する全アンテナとに関するサブセット行列Hi’を設定する。このとき、サブセット行列設定部106は、通信システム1000に含まれる全ての受信装置200に対して、各受信装置200が備えるアンテナ毎にサブセット行列を設定する。但し、(i)は、全受信装置200のアンテナを番号付けした場合のi番目のアンテナを示すインデックスである。
サブセット行列設定部106は、量子化ベクトルの要素に基づき、一の受信装置200が有する1つのアンテナ(i)と、他の受信装置200が有する全アンテナとに関するサブセット行列Hi’を設定する。このとき、サブセット行列設定部106は、通信システム1000に含まれる全ての受信装置200に対して、各受信装置200が備えるアンテナ毎にサブセット行列を設定する。但し、(i)は、全受信装置200のアンテナを番号付けした場合のi番目のアンテナを示すインデックスである。
例えば、サブセット行列設定部106は、下記の式(7)に示すように、受信装置200(#1)のアンテナ(1)と、受信装置200(#2)のアンテナ(3)及びアンテナ(4)とに関するサブセット行列H1’を設定する。同様に、サブセット行列設定部106は、受信装置200(#1)のアンテナ(2)と受信装置200(#2)のアンテナ(3)(4)とに関するサブセット行列H2’(式(8))、受信装置200(#2)のアンテナ(3)と受信装置200(#1)のアンテナ(1)(2)とに関するサブセット行列H3’(式(9))、及び受信装置200(#2)のアンテナ(4)と受信装置200(#1)のアンテナ(1)(2)とに関するサブセット行列H4’(式(10))を設定する。そして、サブセット行列設定部106は、設定したサブセット行列の情報を逆行列演算部108に入力する。
(逆行列演算部108)
逆行列演算部108は、サブセット行列設定部106により設定された各サブセット行列Hi’に対し、下記の式(11)に示す逆行列演算を施して、サブセット行列Hi’毎のビームフォーミングウェイトWi’を算出する。そして、逆行列演算部108は、算出したビームフォーミングウェイトWi’の情報をビームフォーミング行列生成部110に入力する。
逆行列演算部108は、サブセット行列設定部106により設定された各サブセット行列Hi’に対し、下記の式(11)に示す逆行列演算を施して、サブセット行列Hi’毎のビームフォーミングウェイトWi’を算出する。そして、逆行列演算部108は、算出したビームフォーミングウェイトWi’の情報をビームフォーミング行列生成部110に入力する。
(ビームフォーミング行列生成部110)
ビームフォーミング行列生成部110は、サブセット行列Hi’毎に算出されたビームフォーミングウェイトWi’を用いて、チャネル行列Hを受信装置200の単位でブロック対角化するためのビームフォーミング行列W’を生成する。まず、ビームフォーミング行列生成部110は、ビームフォーミングウェイトWi’={wj (i);j=1,2,…}の要素(以下、ウェイトベクトル)の中から、受信装置200のアンテナ(i)に対応するウェイトベクトルwk (i)を抽出する。但し、kは、アンテナ(i)に対応する構成要素のインデックスを表す。そして、ビームフォーミング行列生成部110は、抽出したウェイトベクトルwk (i)(k=1,2,…)を用いてビームフォーミング行列W’を生成する。
ビームフォーミング行列生成部110は、サブセット行列Hi’毎に算出されたビームフォーミングウェイトWi’を用いて、チャネル行列Hを受信装置200の単位でブロック対角化するためのビームフォーミング行列W’を生成する。まず、ビームフォーミング行列生成部110は、ビームフォーミングウェイトWi’={wj (i);j=1,2,…}の要素(以下、ウェイトベクトル)の中から、受信装置200のアンテナ(i)に対応するウェイトベクトルwk (i)を抽出する。但し、kは、アンテナ(i)に対応する構成要素のインデックスを表す。そして、ビームフォーミング行列生成部110は、抽出したウェイトベクトルwk (i)(k=1,2,…)を用いてビームフォーミング行列W’を生成する。
一例として、受信装置200(#1)のアンテナ(1)に対応するウェイトベクトルwk (i)を選択する方法について考える。まず、上記の式(7)を参照すると、アンテナ(1)に対応するサブセット行列H1’の第1行目に、受信装置200のアンテナ(1)に対応した行列要素が存在することが分かる。上記の式(11)に従って、このサブセット行列H1’に逆行列演算を施すと、下記の式(12)が得られる。このとき、サブセット行列H1’の第1行目の成分は、ビームフォーミングウェイトW1’の第1列目の成分に対応する。そのため、ビームフォーミング行列生成部110は、ウェイトベクトルとしてビームフォーミングウェイトW1’の第1番目に位置するベクトルw1 (1)を抽出する。
同様に、ビームフォーミング行列生成部110は、受信装置200のアンテナ(i)(i=2,3,4)についても、ウェイトベクトル(w1 (2)、w3 (3)、w3 (4))を抽出する。そして、ビームフォーミング行列生成部110は、抽出されたウェイトベクトルw1 (1)、w1 (2)、w3 (3)、w3 (4)を用いて、下記の式(13)に示すように、ビームフォーミング行列W’を生成する。
(ビームフォーミング処理部118)
ビームフォーミング処理部118は、ビームフォーミング行列生成部110により生成されたビームフォーミング行列W’を用いて、送信シンボルベクトルsにビームフォーミングを施して送信する。その結果、受信シンボルベクトルrは、下記の式(14)のように表現される。下記の式(14)に示すように、ビームフォーミング後の実効的なチャネル行列HW’は、受信装置毎にブロック対角化され、受信装置間の干渉成分が除去されている。さらに、この実行的なチャネル行列HW’には、受信装置200が備える複数アンテナ間の干渉成分が残存している。下記の式(14)において、例えば、ρ21は、アンテナ(1)向けのウェイトベクトルと、アンテナ(2)のチャネルベクトルに含まれる相互相関成分とに対応し、アンテナ(2)により受信される成分である。
ビームフォーミング処理部118は、ビームフォーミング行列生成部110により生成されたビームフォーミング行列W’を用いて、送信シンボルベクトルsにビームフォーミングを施して送信する。その結果、受信シンボルベクトルrは、下記の式(14)のように表現される。下記の式(14)に示すように、ビームフォーミング後の実効的なチャネル行列HW’は、受信装置毎にブロック対角化され、受信装置間の干渉成分が除去されている。さらに、この実行的なチャネル行列HW’には、受信装置200が備える複数アンテナ間の干渉成分が残存している。下記の式(14)において、例えば、ρ21は、アンテナ(1)向けのウェイトベクトルと、アンテナ(2)のチャネルベクトルに含まれる相互相関成分とに対応し、アンテナ(2)により受信される成分である。
この効果は、本実施形態に係るサブセット行列設定部106により、MIMOサブチャネルを残すようにサブセット行列が選択された結果として得られる。この方式によると、受信装置200が有する一のアンテナに向けたビームが他のアンテナに対してナルを形成せず、さらに、他のアンテナに向けたビームが前記一のアンテナに対してナルを形成しないように制御される。その結果、各受信装置200が有する複数アンテナに対してMIMOチャネルを形成しつつ、受信装置200の間で相互に干渉を与えないように、マルチユーザMIMOチャネルのチャネル行列をブロック対角化することが可能になる。
[受信装置200の機能構成]
次に、図7を参照しながら、本実施形態に係る受信装置200の機能構成について説明する。図7は、本実施形態に係る受信装置200の機能構成を示す説明図である。
次に、図7を参照しながら、本実施形態に係る受信装置200の機能構成について説明する。図7は、本実施形態に係る受信装置200の機能構成を示す説明図である。
図7に示すように、受信装置200は、主に、チャネル推定部202、204、214、222、224、234と、合成量子化部206、226と、記憶部208、228と、合成係数取得部210、230と、信号合成部212、232と、MIMO信号検出部240とにより構成される。
(チャネル推定部202、204)
チャネル推定部202は、アンテナ(1)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh1=[h11,h12,h13,h14]Tを推定する。同様に、チャネル推定部204は、アンテナ(2)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh2=[h21,h22,h23,h24]Tを推定する。チャネル推定部202、204により推定されたチャネルベクトルh1、h2は、合成量子化部206に入力される。
チャネル推定部202は、アンテナ(1)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh1=[h11,h12,h13,h14]Tを推定する。同様に、チャネル推定部204は、アンテナ(2)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh2=[h21,h22,h23,h24]Tを推定する。チャネル推定部202、204により推定されたチャネルベクトルh1、h2は、合成量子化部206に入力される。
(合成量子化部206)
次いで、合成量子化部206は、チャネル推定部204、206により推定された2つのチャネルベクトルh1、h2を合成し、合成チャネルベクトルh1’=a1×h1+b1×h2を生成する。但し、a1、b1は、合成係数である。さらに、合成量子化部206は、記憶部208に記録された量子化コードブックを参照し、合成チャネルベクトルh1’に適合する量子化ベクトルを選択し、そのインデックスを送信装置100に帰還する。例えば、合成量子化部206は、合成チャネルベクトルh1’との間の角度差が最小になる量子化ベクトルq1=[q11,q12,q13,q14]Tを選出する。尚、チャネルベクトルの合成方法には、例えば、選択合成、最大比合成、又は量子化誤差最小合成等の方法が利用される。
次いで、合成量子化部206は、チャネル推定部204、206により推定された2つのチャネルベクトルh1、h2を合成し、合成チャネルベクトルh1’=a1×h1+b1×h2を生成する。但し、a1、b1は、合成係数である。さらに、合成量子化部206は、記憶部208に記録された量子化コードブックを参照し、合成チャネルベクトルh1’に適合する量子化ベクトルを選択し、そのインデックスを送信装置100に帰還する。例えば、合成量子化部206は、合成チャネルベクトルh1’との間の角度差が最小になる量子化ベクトルq1=[q11,q12,q13,q14]Tを選出する。尚、チャネルベクトルの合成方法には、例えば、選択合成、最大比合成、又は量子化誤差最小合成等の方法が利用される。
(チャネル推定部222、224)
チャネル推定部222は、アンテナ(3)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh3=[h31,h32,h33,h34]Tを推定する。同様に、チャネル推定部224は、アンテナ(4)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh4=[h41,h42,h43,h44]Tを推定する。チャネル推定部222、224により推定されたチャネルベクトルh3、h4は、合成量子化部226に入力される。
チャネル推定部222は、アンテナ(3)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh3=[h31,h32,h33,h34]Tを推定する。同様に、チャネル推定部224は、アンテナ(4)から受信した信号に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh4=[h41,h42,h43,h44]Tを推定する。チャネル推定部222、224により推定されたチャネルベクトルh3、h4は、合成量子化部226に入力される。
(合成量子化部226)
次いで、合成量子化部226は、チャネル推定部224、226により推定された2つのチャネルベクトルh3、h4を合成し、合成チャネルベクトルh2’=a2×h3+b2×h4を生成する。但し、a2、b2は、合成係数である。さらに、合成量子化部226は、記憶部228に記録された量子化コードブックを参照し、合成チャネルベクトルh2’に適合する量子化ベクトルを選択し、そのインデックスを送信装置100に帰還する。例えば、合成量子化部226は、合成チャネルベクトルh2’との間の角度差が最小になる量子化ベクトルq2=[q21,q22,q23,q24]Tを選出する。
次いで、合成量子化部226は、チャネル推定部224、226により推定された2つのチャネルベクトルh3、h4を合成し、合成チャネルベクトルh2’=a2×h3+b2×h4を生成する。但し、a2、b2は、合成係数である。さらに、合成量子化部226は、記憶部228に記録された量子化コードブックを参照し、合成チャネルベクトルh2’に適合する量子化ベクトルを選択し、そのインデックスを送信装置100に帰還する。例えば、合成量子化部226は、合成チャネルベクトルh2’との間の角度差が最小になる量子化ベクトルq2=[q21,q22,q23,q24]Tを選出する。
上記のように、複数のアンテナから受信した信号に基づいて推定された複数のチャネルベクトルは複数の組に分けて合成量子化される。つまり、本実施形態に係る受信装置200は、複数のチャネルベクトルを合成量子化する手段(合成量子化部206、226)を「複数」備えている。その結果、複数のチャネルベクトルが送信装置100に帰還されるため、送信装置100は、これらに基づいて複数のストリームを送信することができるようになる。そこで、以下では、複数のストリームを分離するMIMO信号検出に関する手段について説明する。
(合成係数取得部210、230)
合成係数取得部210は、複数のチャネルベクトルh1’、h2’の合成チャネルベクトルと、合成量子化部206により選出された量子化ベクトルq1との間の角度差が小さくなるように、複数のチャネルベクトルh1’、h2’に各々乗算される合成係数a1、b1を取得する手段である。尚、合成係数取得部210は、複数のチャネルベクトルh1’、h2’の情報と、選出された量子化ベクトルq1の情報とに基づいて合成係数a1、b1を算出してもよい。そして、合成係数取得部210は、取得した合成係数a1,b1の情報を信号合成部212に入力する。
合成係数取得部210は、複数のチャネルベクトルh1’、h2’の合成チャネルベクトルと、合成量子化部206により選出された量子化ベクトルq1との間の角度差が小さくなるように、複数のチャネルベクトルh1’、h2’に各々乗算される合成係数a1、b1を取得する手段である。尚、合成係数取得部210は、複数のチャネルベクトルh1’、h2’の情報と、選出された量子化ベクトルq1の情報とに基づいて合成係数a1、b1を算出してもよい。そして、合成係数取得部210は、取得した合成係数a1,b1の情報を信号合成部212に入力する。
同様に、合成係数取得部230は、複数のチャネルベクトルh3’、h4’の合成チャネルベクトルと、合成量子化部226により選出された量子化ベクトルq2との間の角度差が小さくなるように、複数のチャネルベクトルh3’、h4’に各々乗算される合成係数a2、b2を取得する手段である。尚、合成係数取得部230は、複数のチャネルベクトルh3’、h4’の情報と、選出された量子化ベクトルq2の情報とに基づいて合成係数a2、b2を算出してもよい。そして、合成係数取得部230は、取得した合成係数a2,b2の情報を信号合成部232に入力する。
(信号合成部212、232)
信号合成部212は、合成量子化部206に対応する複数のアンテナ(1)(2)から受信した複数の受信信号(r1、r2)を合成する。このとき、信号合成部212は、合成係数取得部210により入力された合成係数a1,b1を各受信信号に乗算してから合成する。例えば、信号合成部212は、アンテナ(1)から受信した受信信号r1に対して合成係数a1を乗算し、アンテナ(2)から受信した受信信号r2に対して合成係数b1を乗算する。そして、信号合成部212は、合成係数a1、b1を乗算した受信信号r1、r2を合成して合成信号R1=a1×r1+b1×r2を生成する。
信号合成部212は、合成量子化部206に対応する複数のアンテナ(1)(2)から受信した複数の受信信号(r1、r2)を合成する。このとき、信号合成部212は、合成係数取得部210により入力された合成係数a1,b1を各受信信号に乗算してから合成する。例えば、信号合成部212は、アンテナ(1)から受信した受信信号r1に対して合成係数a1を乗算し、アンテナ(2)から受信した受信信号r2に対して合成係数b1を乗算する。そして、信号合成部212は、合成係数a1、b1を乗算した受信信号r1、r2を合成して合成信号R1=a1×r1+b1×r2を生成する。
同様に、信号合成部232は、合成量子化部226に対応する複数のアンテナ(3)(4)から受信した複数の受信信号(r3、r4)を合成する。このとき、信号合成部232は、合成係数取得部230により入力された合成係数a2,b2を各受信信号に乗算してから合成する。例えば、信号合成部232は、アンテナ(3)から受信した受信信号r3に対して合成係数a2を乗算し、アンテナ(4)から受信した受信信号r4に対して合成係数b2を乗算する。そして、信号合成部232は、合成係数a2、b2を乗算した受信信号r3、r4を合成して合成信号R2=a2×r3+b2×r4を生成する。
(チャネル推定部214、234)
チャネル推定部214は、信号合成部212により生成された合成信号R1に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh1’=[h11’,h12’,h13’,h14’]Tを推定する。同様に、チャネル推定部234は、信号合成部232により生成された合成信号R2に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh2’=[h21’,h22’,h23’,h24’]Tを推定する。チャネル推定部214、234により推定されたチャネルベクトルh1’、h2’は、MIMO信号検出部240に入力される。
チャネル推定部214は、信号合成部212により生成された合成信号R1に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh1’=[h11’,h12’,h13’,h14’]Tを推定する。同様に、チャネル推定部234は、信号合成部232により生成された合成信号R2に基づいて、送信装置100の各アンテナに対応するベクトル成分を有するチャネルベクトルh2’=[h21’,h22’,h23’,h24’]Tを推定する。チャネル推定部214、234により推定されたチャネルベクトルh1’、h2’は、MIMO信号検出部240に入力される。
(MIMO信号検出部240)
MIMO信号検出部240は、複数の信号合成部212、232により入力された合成信号R1、R2と、各合成信号に対応するチャネルベクトルh1’、h2’とに基づいてストリーム毎に受信信号を分離し、各ストリームの送信シンボルを再生する。MIMO信号検出部240は、例えば、MMSE検波方式やMLD検波方式等の種々の信号分離アルゴリズムを利用してストリームに受信信号を分離する。もちろん、本実施形態のように、ユーザ単位でチャネル行列をブロック対角化するためのビームフォーミング行列を用いて送信シンボルベクトルにビームフォーミングが施されている場合、より良好な伝送特性が得られるMLD検波方式又はQR分解MLD方式を適用する方が好ましい。
MIMO信号検出部240は、複数の信号合成部212、232により入力された合成信号R1、R2と、各合成信号に対応するチャネルベクトルh1’、h2’とに基づいてストリーム毎に受信信号を分離し、各ストリームの送信シンボルを再生する。MIMO信号検出部240は、例えば、MMSE検波方式やMLD検波方式等の種々の信号分離アルゴリズムを利用してストリームに受信信号を分離する。もちろん、本実施形態のように、ユーザ単位でチャネル行列をブロック対角化するためのビームフォーミング行列を用いて送信シンボルベクトルにビームフォーミングが施されている場合、より良好な伝送特性が得られるMLD検波方式又はQR分解MLD方式を適用する方が好ましい。
以上、本実施形態に係る受信装置200の機能構成について説明した。上記の構成を適用すると、複数のチャネルベクトルを合成量子化するため、チャネルベクトルの量子化精度を向上させることができる。また、複数の合成量子化手段を有するため、送信装置100により、複数のストリームの信号を送信することが可能になり、複数アンテナによる多重利得を得ることが可能になる。さらに、MIMO信号検出部240にMLD検波を適用することで、より良好な伝送特性を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、受信側で伝送レートの制御情報を生成し、送信側に帰還する構成に特徴を有する。尚、上記の第1実施形態と実質的に同一の構成要素については重複説明を省略し、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、受信側で伝送レートの制御情報を生成し、送信側に帰還する構成に特徴を有する。尚、上記の第1実施形態と実質的に同一の構成要素については重複説明を省略し、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
[通信システム2000のシステム構成]
まず、図8を参照しながら、本実施形態に係る通信システム2000のシステム構成について簡単に説明する。図8は、本実施形態に係る通信システム2000のシステム構成を示す説明図である。
まず、図8を参照しながら、本実施形態に係る通信システム2000のシステム構成について簡単に説明する。図8は、本実施形態に係る通信システム2000のシステム構成を示す説明図である。
図8に示すように、通信システム2000は、ゼロフォーシング・ビームフォーミングを利用して通信するマルチユーザMIMOシステムを形成している。通信システム2000の特徴は、各受信装置300からレート制御するためのMCS(Modulation and Coding Set)インデックスが帰還され、当該MCSインデックスに応じて送信装置100によるチャネル符号化率、及び変調次数等が設定される点にある。従って、送信装置100が有するチャネル符号化部114は、ある受信装置300から帰還されたMCSインデックスに基づいて、その受信装置300に送信するストリームのチャネル符号化率を設定する。同様に、送信装置100が有する変調マッピング部116は、ある受信装置300から帰還されたMCSインデックスに基づいて、その受信装置300に送信するストリームの変調方式や変調次数を設定する。
[受信装置300の機能構成]
次に、図9を参照しながら、本実施形態に係る受信装置300の機能構成について説明する。図9は、本実施形態に係る受信装置300の機能構成を示す説明図である。上記の第1実施形態に係る受信装置200と、本実施形態に係る受信装置300との主な相違点は、合成信号R1、R2に基づいて推定されたチャネルベクトルh1’、h2’を用いてMCSインデックスを選択する構成(以下、MCS選択ユニット)にある。そこで、MCS選択ユニットに含まれる構成要素についてのみ説明する。
次に、図9を参照しながら、本実施形態に係る受信装置300の機能構成について説明する。図9は、本実施形態に係る受信装置300の機能構成を示す説明図である。上記の第1実施形態に係る受信装置200と、本実施形態に係る受信装置300との主な相違点は、合成信号R1、R2に基づいて推定されたチャネルベクトルh1’、h2’を用いてMCSインデックスを選択する構成(以下、MCS選択ユニット)にある。そこで、MCS選択ユニットに含まれる構成要素についてのみ説明する。
(MCS選択ユニット)
MCS選択ユニットには、主に、ストリーム毎検波後SINR推定部304と、MCS選択部とが含まれる。ストリーム毎検波後SINR推定部304は、チャネル推定部214、234により、合成信号R1、R2に基づいて推定されたチャネルベクトルh1’、h2’を用いてストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定し、MIMO信号検出アルゴリズムに応じたストリーム毎の検波後SINRを推定する。次いで、MCS選択部302は、ストリーム毎検波後SINR推定部304により推定されたストリーム毎の検波後SINRに基づいて、ストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になる範囲内で最大の伝送速度が得られるように、誤り訂正符号の符号化率、及び所定の変調方式の変調次数を選択する。そして、MCS選択部302は、選択された符号化率、及び変調次数を示すMCSインデックスを送信装置100に帰還する。
MCS選択ユニットには、主に、ストリーム毎検波後SINR推定部304と、MCS選択部とが含まれる。ストリーム毎検波後SINR推定部304は、チャネル推定部214、234により、合成信号R1、R2に基づいて推定されたチャネルベクトルh1’、h2’を用いてストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定し、MIMO信号検出アルゴリズムに応じたストリーム毎の検波後SINRを推定する。次いで、MCS選択部302は、ストリーム毎検波後SINR推定部304により推定されたストリーム毎の検波後SINRに基づいて、ストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になる範囲内で最大の伝送速度が得られるように、誤り訂正符号の符号化率、及び所定の変調方式の変調次数を選択する。そして、MCS選択部302は、選択された符号化率、及び変調次数を示すMCSインデックスを送信装置100に帰還する。
以上、本実施形態に係る受信装置300の主な機能構成について説明した。上記の構成により、ストリーム毎に適切な伝送レートで送信することが可能になる。
[帰還/送信のタイミングについて]
次に、図10を参照しながら、主に、チャネルベクトルの情報を帰還するタイミング、及びパイロット信号/実データ信号を送信するタイミングについて説明する。図10は、本実施形態に係る帰還/送信タイミングを示す説明図である。
次に、図10を参照しながら、主に、チャネルベクトルの情報を帰還するタイミング、及びパイロット信号/実データ信号を送信するタイミングについて説明する。図10は、本実施形態に係る帰還/送信タイミングを示す説明図である。
図10には、時間軸に沿って送信側と受信側とで実行される処理の流れが示されている。図10を参照すると、まず、送信側からパイロット信号が受信側に送信される(S102)。次いで、パイロット信号を受信した受信側で複数のチャネルベクトルが推定され、さらに、これらのチャネルベクトルが合成量子化されて送信側にコードブックインデックスが帰還される(S104)。帰還されたコードブックインデックスを受信した送信側では、ユーザが選択され(S106)、ビームフォーミング行列が計算され(S108)。
さらに、ビームフォーミング処理が施されたパイロット信号が送信される(S110)。ビームフォーミング後のパイロット信号を受信した受信側では、そのパイロット信号に基づいて適切なMCSインデックスが選択され、送信側に帰還される(S112)。次いで、送信側では、受信側から帰還されたMCSインデックスに応じて伝送レートが制御され、ビームフォーミング処理が施されたデータ信号が送信される(S114)。受信側では、受信したデータ信号にMIMO信号検出を施してストリーム毎の送信信号を再生する(S116)。
以上説明したように、本実施形態を適用すると、ゼロフォーシング・ビームフォーミングを用いるマルチユーザMIMOシステムにおいて、各受信装置が4本以上の受信アンテナを有する場合に、帰還情報量を削減しつつ、各受信装置に対する最大伝送速度を向上させることができる。その結果、各受信装置に対するスループットを向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記の各実施形態に関する説明において、送信装置、及び受信装置のアンテナ数を4本としたが、これに限定されるものではない。また、上記の説明において、受信装置のアンテナを同本数のアンテナの組に分ける例を示したが、組毎に異なる本数のアンテナで構成されていてもよい。
1000 通信システム
100 送信装置
102 量子化ベクトル再生部
104 ユーザ選択部
106 サブセット行列設定部
108 逆行列演算部
110 ビームフォーミング行列生成部
112 シリアル/パラレル変換部
114 チャネル符号化部
116 変調マッピング部
118 ビームフォーミング処理部
200 受信装置
202、204、214、222、224、234 チャネル推定部
206、226 合成量子化部
208、228 記憶部(量子化コードブック)
210、230 合成係数取得部
212、232 信号合成部
240 MIMO信号検出部
2000 通信システム
300 受信装置
302 MCS選択部
304 ストリーム毎検波後SINR推定部
100 送信装置
102 量子化ベクトル再生部
104 ユーザ選択部
106 サブセット行列設定部
108 逆行列演算部
110 ビームフォーミング行列生成部
112 シリアル/パラレル変換部
114 チャネル符号化部
116 変調マッピング部
118 ビームフォーミング処理部
200 受信装置
202、204、214、222、224、234 チャネル推定部
206、226 合成量子化部
208、228 記憶部(量子化コードブック)
210、230 合成係数取得部
212、232 信号合成部
240 MIMO信号検出部
2000 通信システム
300 受信装置
302 MCS選択部
304 ストリーム毎検波後SINR推定部
Claims (9)
- N本(N≧4)のアンテナを有する受信装置であって、
M本(2≦M≦N−2)の前記アンテナに対応するM個のチャネルベクトルを合成し、当該M個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択する複数の合成量子化部を備え、
各前記合成量子化部により選択された前記所定の量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還することを特徴とする、受信装置。 - 前記合成量子化部は、2本の前記アンテナに対応する2個のチャネルベクトルを合成し、当該2個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択することを特徴とする、請求項1に記載の受信装置。
- 前記受信装置は、前記インデックスに対応する量子化ベクトルに基づいてビームフォーミングが施された送信信号を受信し、
各前記合成量子化部に対応する前記M本のアンテナを介して受信されたM個の受信信号を合成し、当該各合成量子化部に対応する合成信号を生成する信号合成部と、
前記複数の合成量子化部に対応する複数の前記合成信号に基づいて推定されたチャネル行列を用いて、ストリーム毎の前記送信信号を検出する信号検出部と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の受信装置。 - 前記受信装置は、マルチユーザMIMOシステムに含まれるユーザ端末であり、
ユーザ端末毎にチャネル行列がブロック対角化されるように、前記インデックスに対応する量子化ベクトルに基づいてビームフォーミングが施された送信信号を受信し、
前記信号検出部は、前記複数の合成信号に基づいて推定されたチャネル行列を用いて、自装置向けに送信された複数のストリームについて当該ストリーム毎の前記送信信号を検出することを特徴とする、請求項3に記載の受信装置。 - 前記複数の合成信号に基づいて推定されたチャネル行列を用いて、サブストリーム毎のSINRを推定するサブストリーム毎SINR推定部と、
前記サブストリーム毎SINR推定部により推定されたSINRに基づいてビット誤り率、又はパケット誤り率が所定値よりも小さくなるように、誤り訂正符号の符号化率、及び変調次数を選択するMCS選択部と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項3又は4に記載の受信装置。 - 前記受信装置は、前記合成量子化部により前記M個のチャネルベクトルが合成される際に、前記所定の量子化ベクトルと前記M個のチャネルベクトルの合成ベクトルとの間の角度差が小さくなるように、当該M個のチャネルベクトルの各々に乗算される合成係数を算出する係数算出部をさらに備えることを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記信号合成部は、前記M個の受信信号を合成する際に、前記係数算出部により前記チャネルベクトル毎に算出された合成係数を各前記チャネルベクトルに対応する受信信号に乗算して合成することを特徴とする、請求項6に記載の受信装置。
- 複数の受信装置と、前記複数の受信装置に信号を送信する送信装置とを含む通信システムにおいて、
前記受信装置は、
N本(N≧4)のアンテナと、
M本(2≦M≦N−2)の前記アンテナに対応するM個のチャネルベクトルを合成し、当該M個のチャネルベクトルの合成ベクトルに対応する所定の量子化ベクトルを選択する複数の合成量子化部と、
各前記合成量子化部により選択された前記所定の量子化ベクトルのインデックスを送信装置に帰還するインデックス帰還部と、
を備え、
前記送信装置は、
前記受信装置から帰還されたインデックスに基づいて前記所定の量子化ベクトルを選択する量子化ベクトル選択部と、
前記所定の量子化ベクトルに基づいて前記受信装置毎にチャネル行列をブロック対角化するためのビームフォーミング行列を算出するビームフォーミング行列計算部と、
変調信号に前記ビームフォーミング行列を施すビームフォーミング処理部と、
を備えることを特徴とする、通信システム。 - N本(N≧4)のアンテナを有する受信装置による信号処理方法であって、
前記N本のアンテナを複数組のM本(2≦M≦N−2)のアンテナに分け、各組について、前記M本のアンテナに対応するM個のチャネルベクトルが合成されて前記各組に対応する合成ベクトルが生成されるベクトル合成ステップと、
前記各組の合成ベクトルに各々対応する所定の量子化ベクトルが選択される量子化ベクトル選択ステップと、
前記量子化ベクトル選択ステップにおいて選択された前記各組に対応する所定の量子化ベクトルのインデックスが送信装置に帰還されるインデックス帰還ステップと、
を含むことを特徴とする、信号処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007248042A JP2009081577A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 受信装置、通信システム、及び信号処理方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007248042A JP2009081577A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 受信装置、通信システム、及び信号処理方法 |
Publications (1)
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ID=40656024
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JP2007248042A Withdrawn JP2009081577A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 受信装置、通信システム、及び信号処理方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102882656A (zh) * | 2011-07-14 | 2013-01-16 | 华为技术有限公司 | 多源中继网络中信号传输方法、设备及系统 |
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USRE49989E1 (en) | 2017-06-10 | 2024-05-28 | Qualcomm Incorporated | Communication techniques involving pairwise orthogonality of adjacent rows in LPDC code |
-
2007
- 2007-09-25 JP JP2007248042A patent/JP2009081577A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US12191883B2 (en) | 2016-06-14 | 2025-01-07 | Qualcomm Incorporated | Methods and apparatus for compactly describing lifted low-density parity-check (LDPC) codes |
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JP7453448B2 (ja) | 2017-07-07 | 2024-03-19 | クアルコム,インコーポレイテッド | 低密度パリティ検査コードのベースグラフ選択を適用する通信技法 |
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