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JP2009079625A - 駆動装置 - Google Patents

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JP2009079625A
JP2009079625A JP2007247692A JP2007247692A JP2009079625A JP 2009079625 A JP2009079625 A JP 2009079625A JP 2007247692 A JP2007247692 A JP 2007247692A JP 2007247692 A JP2007247692 A JP 2007247692A JP 2009079625 A JP2009079625 A JP 2009079625A
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豊 渡邊
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】オイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入する構造として、オイル貯留部のオイル量を増量させることなく、且つ、コンパクトな駆動装置の提供。
【解決手段】駆動用モータ4のロータ11は、回転に伴ってケース3内に設けられたオイル貯留部のオイルを掻き揚げるように設けてあり、ロータ11にて掻き揚げたオイルを回転軸15の内部に導入して回転軸15の内部から潤滑対象部材Bに供給して潤滑するように構成してあり、回転軸15の軸心方向に対向する一対の壁体39により回転軸15の外周に接するようにロータ11にて掻き揚げたオイルを溜めるオイル溜め部38を形成してあり、回転軸15には、オイル溜め部38のオイルを回転軸15の径方向に沿って回転軸15の内部に導入するオイル導入部45を設けてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケースにより回転自在に支持された回転軸と当該回転軸により回転自在に支持されたロータとを有する駆動用モータを前記ケース内に収納してあり、前記ロータは、回転に伴って前記ケース内に設けられたオイル貯留部のオイルを掻き揚げるように設けてあり、前記ロータにて掻き揚げたオイルを前記回転軸の内部に導入して前記回転軸の内部から潤滑対象部材に供給して潤滑するように構成してある駆動装置に関する。
上記のような駆動装置は、例えば、電気自動車等に設けられるインホイールタイプのドライブユニットとして用いられ、駆動車輪のホイールリム内に収められて駆動車輪を回転駆動するように設けている。
このような駆動装置では、駆動用モータに加えて、減速機構をケース内に収納してあり、駆動用モータからの回転を減速機構にて減速して出力軸から出力してある。そして、ホイールリムとケースとの間の車輪側にドラムブレーキ等の制動機構を設け、制動機構によって出力軸の回転を制動するように構成している。
従来の駆動装置では、例えば、減速機構や回転軸を回転自在に支持するベアリング等の潤滑対象部材にオイルを供給して潤滑することが求められる。そこで、ケース内部を密閉空間として、ケース内の下方側空間をオイル貯留部とし、ロータの回転によってオイル貯留部のオイルを掻き揚げて潤滑対象部材に供給して潤滑する。このように、ロータの回転を利用しながら潤滑することによって、オイルポンプ等を必要とせず、構成の簡素化及びコストの低減を図っている(例えば、特許文献1及び2参照。)
特許文献1及び2に記載のものでは、回転軸に、その内部に回転軸の軸心方向に沿ってオイルを流動するオイル通路、及び、そのオイル通路と回転軸の外周とを連通する連通孔を設けている。ロータにて掻き揚げたオイルを回転軸の内部のオイル通路に導入し、回転軸の回転に伴う遠心力を利用してオイル通路から連通孔を通して回転軸の外周にオイルを噴出させることによって、減速機構等の潤滑対象部材にオイルを供給するようにしている。そのために、回転軸の端部とケースの内壁との間に間隔を隔てて回転軸をケース内に収納し、回転軸の端部とケースの内壁との間に、ロータにて掻き揚げたオイルを受け入れて回転軸の軸心方向に案内するオイル受けを設け、このオイル受けによってロータにて掻き揚げたオイルを回転軸の端部から回転軸の軸心方向に沿って回転軸の内部に導入している。
特開2007−57015号公報 特開2001−173762号公報
特許文献1及び2に記載の駆動装置では、回転軸の端部とケースの内壁との間に間隔を隔てて回転軸をケース内に収納することによって、回転軸の端部とケースの内壁との間にオイル受けを設けることができる。しかしながら、例えば、駆動用モータの回転軸の回転を制動するために、制動機構を車輪側ではなく車体側に設ける場合もある。この場合には、回転軸をその端部がケースの外方に突出するように設けることになる。したがって、特許文献1及び2と同様に、オイルを回転軸の端部から回転軸の軸心方向に沿って回転軸の内部に導入するためには、回転軸の端部からオイルを回転軸の内部に導入するための部材をケースの外側に突出した回転軸の端部よりも外側に突出させた状態で設けることになる。その結果、回転軸の軸心方向に大型化を招いてしまうという問題が生じる。
そこで、回転軸に回転軸の外周と回転軸の内部とを連通するように径方向に沿って貫通孔を設け、この貫通孔によってオイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入することが考えられる。これにより、回転軸の軸心方向において回転軸の端部よりも中央側に貫通孔を設けることができ、回転軸の軸心方向に大型になるのを防止できる。しかしながら、回転軸が回転するので、回転軸の回転に伴う遠心力により遠心油圧が作用することになり、単に、回転軸の径方向に沿って貫通孔を設けるだけでは、遠心油圧によってオイルを回転軸の内部に導入できない虞がある。また、オイル貯留部に貯留させるオイル量をより多くすることにより、ロータによってより多くのオイルを掻き揚げて貫通孔からより多くのオイルを回転軸の内部に導入させることにより、遠心油圧が作用しても、オイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入することが考えられる。しかしながら、この場合には、オイル貯留部のオイル量の増加に伴って、ロータにてオイル貯留部のオイルを掻き揚げる際の引き摺り損失が大きくなるという問題が生じることになる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、オイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入する構造において、オイル貯留部のオイル量を増量させることなく、且つ、コンパクト化を図ることができる駆動装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る駆動装置の特徴構成は、ケースにより回転自在に支持された回転軸と当該回転軸により回転自在に支持されたロータとを有する駆動用モータを前記ケース内に収納してあり、前記ロータは、回転に伴って前記ケース内に設けられたオイル貯留部のオイルを掻き揚げるように設けてあり、前記ロータにて掻き揚げたオイルを前記回転軸の内部に導入して前記回転軸の内部から潤滑対象部材に供給して潤滑するように構成してある駆動装置であって、前記回転軸の軸心方向に対向する一対の壁体の間に、前記回転軸の外周に接するように、前記ロータにて掻き揚げたオイルを溜めるオイル溜め部を形成してあり、前記回転軸には、前記オイル溜め部のオイルを前記回転軸の径方向に沿って前記回転軸の内部に導入するオイル導入部を設けてある点にある。
本構成によれば、オイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入するためのオイル溜め部及びオイル導入部は、回転軸の軸心方向において回転軸の端部よりも中央側に設けることができる。これにより、回転軸の軸心方向にコンパクト化を図ることができる。ロータにて掻き揚げたオイルは、回転軸の外周に接するように形成したオイル溜め部に一旦溜められる。これにより、オイル溜め部に溜まるオイルの自重により自重油圧が作用する。オイル導入部は、回転軸の回転に伴う遠心力により遠心油圧が作用しても、この自重油圧によってオイル溜め部のオイルを回転軸の内部に導入することができる。しかも、オイル貯留部のオイルが、オイル溜め部に溜められるので、オイル貯留部のオイル貯留量を低減することができる。これにより、ロータにてオイル貯留部のオイルを掻き揚げる際の引き摺り損失を低減することもできる。
以上の構成を有する結果、本発明の駆動装置は、オイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入する構造としながら、回転軸の軸心方向にコンパクト化を図り、且つ、オイル貯留部のオイル量を増量させることなく、潤滑対象部材の潤滑を行える。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記オイル溜め部は、オイルが流動する断面積を小さくした絞りを備えてある点にある。
本構成によれば、オイルが絞りよりも下流側に流動し難くなり、オイルの流動方向において絞りよりも上流側にオイルを溜め易くなる。これにより、オイル溜め部にオイルを的確に溜めることができ、その溜めたオイルの自重によって的確に自重油圧を作用させることができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記オイル溜め部は、前記オイル溜め部は、所定回転数での前記回転軸の回転に伴う遠心力により作用する遠心油圧よりも前記オイル溜め部に溜まるオイルの自重により作用する自重油圧の方が大きくなるように、オイルを溜める深さを設定してある点にある。
このように、オイル溜め部においてオイルを溜める深さを設定することによって、自重油圧を所定回転数での回転軸の回転による遠心油圧よりも大きくすることができ、オイル溜め部のオイルを確実に回転軸の内部に導入することができる。よって、潤滑対象部材の潤滑を確実に行える。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記一対の壁体の一方は、前記ケースの内壁にて形成してあり、他方は、前記ケースの内壁に固定された板状部材により形成してある点にある。
本構成によれば、ケースの内壁を利用して壁体の一方を形成できるとともに、単に、ケースの内壁に板状部材を固定するだけで壁体の他方も形成できる。したがって、オイル溜め部の形成が簡易になる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記板状部材は、前記ケースの内壁に形成された凹部を覆うように設けてある点にある。
本構成によれば、オイル溜め部を形成するに当たり、単に、ケースの内壁の凹部を覆うように板状部材を設けるという単純な構成でありながら、凹部と板状部材とによってその周囲を一連に覆うことができる。例えば、ケースの内壁を平面状とし、その内壁に対向するように平板状の板状部材を設けるだけでは、オイル溜め部を形成できず、別の部材にてケースの内壁と板状部材との間隙を覆う必要が生じる。本構成によれば、このような必要もないので、オイル溜め部を簡易に且つ確実に形成できる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記板状部材は、前記回転軸径方向の外側端部が前記ケースの内壁に固定され、且つ、前記回転軸径方向の内側端部が前記ケースの内壁に支持される前記回転軸の軸受部材により前記ケースの内壁側に押圧されるように設けられてある点にある。
本構成によれば、板状部材の回転軸径方向の外側端部を確実に固定しながら、軸受部材による押圧力を利用して、板状部材を安定した姿勢で支持できることになる。これにより、オイル溜め部を的確に形成できるとともに、板状部材と軸受部材との密着によりそこからのオイル漏れを抑制でき、オイル溜め部に的確にオイルを溜めることができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記オイル溜め部は、前記一対の壁体、前記ケースの内壁に支持される前記回転軸の軸受部材、及び、前記オイル溜め部のオイルが前記ケースの外方に流出するのを阻止するシール部材から形成してある点にある。
本構成によれば、オイル溜め部を形成するに当り、既設の軸受部材及びシール部材を利用しながら、一対の壁体を設けるだけで、オイル溜め部を形成できる。これにより、オイル溜め部を形成するために追加する部材点数の低減を図ることができ、構成の簡素化及びコストの低減を図ることができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記オイル溜め部は、前記ロータにて掻き揚げたオイルを受け入れて溜める第1溜め部分と、当該第1溜め部分よりも前記回転軸の径方向内側で且つ前記回転軸の軸心方向中央側に位置して前記オイル導入部に連通する第2溜め部分と、当該第1溜め部分と当該第2溜め部分とを連通する連通部分とから構成してあり、前記オイル溜め部のオイルが前記ケースの外方に流出するのを阻止するシール部材を、前記回転軸の軸心方向において前記第1溜め部分と重複するように配置してある点にある。
本構成によれば、第1溜め部分と連通部分と第2溜め部分とからオイル溜め部分を的確に形成しながら、回転軸の軸心方向においてシール部材と第1溜め部分とを重複するように配置している。これにより、回転軸の軸心方向においてケースの外側にシール部材を突出させることなく、オイル溜め部を形成しつつ、シール部材を設けることができ、回転軸の軸心方向でのコンパクト化を図ることができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記ケースの内壁には、前記ロータにて掻き揚げたオイルを前記オイル溜め部に滴下させる滴下用リブを設けてある点にある。
本構成によれば、滴下用リブによって、ロータにて掻き揚げたオイルを効率よくオイル溜め部に溜めることができる。よって、ロータの回転を利用しながら、潤滑対象部材の潤滑を効率よく行うことができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記回転軸は、その端部が前記ケースの外方に突出するように設けてあり、前記回転軸の前記ケースの外方に突出する部分に、前記回転軸の回転を制動する制動機構を設けてある点にある。
このように、制動機構が回転軸の回転を制動するために、回転軸をその端部がケースの外方に突出するように設けても、ロータにて掻き揚げたオイルを回転軸の内部に導入して潤滑対象部材の潤滑を行える。しかも、本構成によれば、制動機構が回転軸の回転を制動するので、仮に、回転軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速機構を設けた場合に、減速機構にて減速するよりも前の駆動用モータの回転軸を制動することができる。したがって、従来の駆動装置に比べて、制動機構として付与することが必要な制動トルクを小さくでき、構成の簡素化及びコストの低減を図ることができる。従来の駆動装置では、駆動用モータの回転を減速機構にて減速して伝達された出力軸を制動機構にて制動するので、減速機構にて減速された後の出力軸を制動しなければならず、制動機構として大きな制動トルクを付与できるものが必要となる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記制動機構の本体部と前記オイル溜め部とは、前記回転軸の周方向に異なる位置で且つ前記回転軸の軸心方向に重複するように配置してある点にある。
このように、オイル溜め部を設けるに当り、回転軸の軸心方向に所定の大きさを有する制動機構の本体部に対して、回転軸の周方向に異なる位置で且つ回転軸の軸心方向に重複するようにオイル溜め部を配置することにより、回転軸の軸心方向でのコンパクト化をより一層図ることができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記潤滑対象部材として、前記回転軸の外周に前記回転軸の回転速度を減速して出力軸に伝達する減速機構を設けてある点にある。
このように、減速機構を回転軸の外周に配置することによって、例えば、回転軸の内部と外周とを連通する連通孔を設けるだけで、回転軸の内部に導入したオイルを回転軸の回転に伴う遠心力を利用して減速機構にオイルを供給することができる。これにより、減速機構の潤滑を的確に行うことができる。
本発明に係る駆動装置の更なる特徴構成は、前記ロータと前記ロータの回転位置を検出する回転位置センサと前記オイル溜め部とを、前記回転軸の軸心方向に沿って隣接するように配置してあり、前記ケースに固定された前記駆動用モータのステータは、前記回転軸の軸心方向において前記回転位置センサと重複するように配置してある点にある。
このように、オイル溜め部を設けるに当り、ロータと回転位置センサとオイル溜め部とを回転軸の軸心方向に沿って隣接するように配置することによって、ケース内の限られたスペースに効率よく配置することができ、駆動装置のコンパクト化を図ることができる。しかも、ステータは、回転軸の軸心方向において回転位置センサと重複するように配置してあるので、回転軸の軸心方向でのコンパクト化を更に図ることができる。
本発明に係る駆動装置の実施形態について図面に基づいて説明する。
本発明に係る駆動装置は、例えば、図1に示すように、駆動輪のホイールリム2内に収めたドライブユニット1である。このドライブユニット1は、例えば電気自動車等に設けられるインホイールタイプのドライブユニットとして用いられている。
ドライブユニット1は、2つ割の第1ケース3aと第2ケース3bとからなる一体のケース3内に、駆動用モータ4及びプラネタリギヤ5を収納している。ケース3は、懸架装置を介して車体に懸架されている。第1ケース3aには、出力軸(車軸)6を第1ケース3aの外方に突出するように設けてあり、出力軸6は、アンギュラベアリング7により回転自在に支持されている。出力軸6には、ホイールリム2固定用のハブ8がスプライン係合しており、ナット9により出力軸6を抜け止め固定されている。
駆動用モータ4は、例えばブラシレスDCモータからなる電気モータである。駆動用モータ4は、第2ケース3bに固定されたステータ10と、ステータ10と微小間隔を隔てて対向する状態で回転軸15により回転自在に支持されているロータ11とを有する。駆動用モータ4は、モータとして回転力を出力するとともに、回生ブレーキとしても機能する。第2ケース3bには、多穴形シールコネクタ12のための開口13を穿設してあり、車体内のコントローラ及びバッテリと電気的に接続されている。ステータ10は、多数の積層板なるステータコアとこのステータコアに巻回されたコイルとから構成してあり、ロータ11は、希土類磁石等の永久磁石を埋め込んだ多数の積層板から構成してある。駆動用モータ4は、ブラシレスDCモータに限らず、他の同期式又は誘導式の交流モータ、さらには直流モータを適応できる。
ロータ11は、ロータハブ14の外周面に固定支持されている。ロータハブ14は、回転軸15の径方向内側に延びるフランジ部14aを有しており、そのフランジ部14aが回転軸15に固定されている。回転軸15は、その両端部の夫々にてボールベアリング16,17を介して出力軸6及び第2ケース3bに回転自在に支持されている。回転軸15の軸心方向においてロータハブ14のフランジ部14aと第2ケース3bとの間には、ロータ11の回転位置を検出する回転位置センサSを設けている。回転位置センサSは、ロータハブ14のフランジ部14aに設けた第1検出体S1と、第2ケース3bに固定されたコイルを備えた第2検出体S2とを有するレゾルバにて構成している。回転位置センサSは、例えば、第2検出体S2に備えたコイルに交流を流したときに第2検出体S2に対する第1検出体S1の相対角度に応じた交流電圧の位相を検出して、ロータ11の回転位置を検出する。回転位置センサSは、レゾルバに限らず、例えば、ホール素子センサ、エンコーダ、磁気式回転センサ等の各種のセンサを適応できる。
プラネタリギヤ5は、回転軸15の軸心方向でロータハブ14のフランジ部14aよりも第1ケース3a側で且つ回転軸15の径方向でロータ11と回転軸15との間に収納されている。プラネタリギヤ5は、1個のシンプルプラネタリギヤからなり、回転軸15の回転速度を減速して出力軸6に伝達する減速機構である。プラネタリギヤ5は、サンギヤ18が入力要素、キャリヤ19が出力要素、リングギヤ20が固定要素となっている。サンギヤ18は、駆動用モータ4のロータ11と一体の回転軸15に一体的に設けてあり、キャリヤ19は、出力軸6に一体に設けてあり、リングギヤ20は、第2ケース3aに固定してある。
キャリヤ19は、出力軸6の一端に膨出して一体的に形成されているキャリヤ本体21と、キャリヤ本体21に一体的に固定されているキャリヤカバー22とを有する。キャリヤ本体21及びキャリヤカバー22に亘って複数のピニオン軸23を配設し、複数のピニオン軸23の夫々にニードルベアリングを介してピニオン24を回転自在に支持している。第1ケース3aの内側面には、外周面にスプライン歯25を有するリング状部材26をボルト27にて固定している。リングギヤ20は、リング状部材26のスプライン歯25に係合する段付き部28を有しており、その段付き部28をスプライン歯25に係合した状態でスナップリング29にて抜け止め係止して第1ケース3aに一体的に固定している。
駆動用モータ4の回転軸15は、その端部が第2ケース3bの外方に突出するように設けている。回転軸15の第2ケース3bの外方に突出する部分に、回転軸15の回転を制動する制動機構32を設けている。制動機構32は、ブレーキディスク33と、ブレーキパッド及びピストンを装備したブレーキキャリパ34とを有するディスクブレーキ機構にて構成している。ブレーキキャリパ34が、制動機構32の本体部に相当する。回転軸15には、ブレーキディスク33固定用ハブ35を固定してあり、回転軸15はナット36により抜け止め固定されている。
第1ケース3aに設けたアンギュラベアリング7よりもホイールリム2固定用のハブ8側(図1における左側)には、第1ケース3aの外壁とホイールリム2固定用のハブ8の内壁との間に第1オイルシール30を装着している。一方、第2ケース3bに設けたボールベアリング17よりも制動機構32側(図1における右側)には、回転軸15と第2ケース3bとの間に第2オイルシール31を装着している。このように、外側オイルシール30、第1ケース3a、内側オイルシール31、及び、第2ケース3bによって、ケース3の内部を密閉空間に形成している。密閉状のケース3の内部には、所定量のオイル(潤滑油)を封入してあり、図3に示すように、ケース3内の下方側にオイルを貯留するオイル貯留部37を設けている。
駆動用モータ4のロータ11は、図2及び図3に示すように、回転に伴ってオイル貯留部37のオイルRを掻き揚げるように設けてある。回転軸15の軸心方向において第2ケース3bの内壁の近傍には、ロータ11の回転によって掻き揚げたオイルRを溜めるオイル溜め部38を設けてある。回転軸15には、オイル溜め部38のオイルRを回転軸15の径方向に沿って回転軸15の内部に導入するオイル導入部45、オイル導入部45にて回転軸15の内部に導入されたオイルRを回転軸15の軸心方向に沿って流動させるオイル通路46、オイル通路46と回転軸15の外周とを連通するオイル噴出用連通孔47を設けている。オイル導入部45は、オイル溜め部38とオイル通路46とを連通するように回転軸15の周方向の複数箇所に設けた連通孔であり、オイル噴出用連通孔47よりも孔径が大きくなるようにしてある。
ロータ11の回転によってオイルを掻き揚げる際に、ステータ10にオイルRを供給してステータ10の冷却を行ったり、プラネタリギヤ5や各ベアリング等の潤滑対象部材BにオイルRを供給して潤滑する。ロータ11の回転によって掻き揚げたオイルRは、図2中矢印にて示すように、一旦オイル溜め部38に溜められ、オイル導入部45から回転軸15の内部のオイル通路46に導入される。このとき、オイル溜め部38に溜まるオイルRの自重により自重油圧が作用するので、オイル導入部45は、回転軸15の回転に伴う遠心力により遠心油圧が作用しても、予め設定した回転数では自重油圧によってオイル溜め部38のオイルRを回転軸15の内部に導入することができる。その後、オイルRは、オイル通路46を回転軸15の軸心方向に流動した後、回転軸15の回転による遠心力を利用してオイル連通孔47から回転軸15の外周に噴出されて、プラネタリギヤ5や各ベアリング等の潤滑対象部材Bに供給して潤滑する。
オイル溜め部38は、図2〜5に示すように、回転軸15の軸心方向に対向する一対の壁体39の間に回転軸15の外周に接するように形成している。一対の壁体39の一方は、第2ケース3bの内壁にて形成しており、他方は、第2ケース3bの内壁に固定された板状部材40により形成している。
図1に戻り、第2ケース3bの内壁は、回転軸15の径方向外側から順に、第1段部41、第2段部42を有する段付き形状に形成してあり、第2段部42よりも回転軸15の径方向内側に凹部43を形成している。そこで、板状部材40は、図6に示すように、平板状に形成してあり、第2ケース3bの内壁に形成された凹部43を覆うように設けてある。これにより、第2ケース3bの内壁の凹部43を利用しながら、オイル溜め部38を簡易に且つ的確に形成している。
板状部材40は、第2ケース3bの内壁の凹部43に取り付けるために、回転軸15径方向の外側端部40a及び回転軸15径方向の内側端部40bを折り曲げ加工により形成している。板状部材30は、回転軸15径方向の外側端部40aをボルト44にて第2ケース3bの内壁に固定してあり、且つ、回転軸15径方向の内側端部40bを回転軸15の軸受部材であるボールベアリング17により第2ケース3bの内壁側に押圧されるように設けている。ボールベアリング17は、第2ケース3bの内壁に突出形成されたボス部49に嵌め込んで支持される。ボス部49には、オイル溜め部38の連通部分38cを形成する切り欠きを形成してあり、その切り欠きに板状部材40の内側端部40bを挿入して固定している。このように、板状部材40の内側端部40bは、ボールベアリング17の側面に当接して、第2ケース3bの内壁側に押圧されるように設けられている。これにより、回転軸15径方向の外側端部40aをボルト44にて確実に固定しながら、ボールベアリング17による押圧力を利用して、板状部材40を安定した姿勢で支持できることになる。そのために、オイル溜め部38を的確に形成できるとともに、板状部材40とボールベアリング17との密着によりそこからのオイル漏れを抑制でき、オイル溜め部38に的確にオイルを溜めることができる。
オイル溜め部38は、ロータ11にて掻き揚げたオイルを受け入れて溜める第1溜め部分38aと、第1溜め部分38aよりも回転軸15の径方向内側で且つ回転軸15の軸心方向中央側(軸心方向のハブ8側、図1における左側)に位置してオイル導入部45に連通する第2溜め部分38bと、第1溜め部分38aと第2溜め部分38bとを連通する連通部分38cとから構成している。連通部分38cは、回転軸15の軸心方向において端部側から中央側に折れ曲がる形状に形成してあり、オイルが流動する断面積を小さくした絞りとしている。このようにして、オイル溜め部38は、絞りとしての連通部分38cを備えている。連通部分38cが絞りであるので、第1溜め部分38aにオイルが溜まり易くなり、オイル溜め部38に的確にオイルを溜めることができる。
第2溜め部分38bは、第1溜め部分38aよりも回転軸15の軸心方向中央側に位置しているので、回転軸15の径方向において第1溜め部分38aと回転軸15の外周との間に空間が生じる。そこで、その空間にシール部材としての第2オイルシール31を設け、回転軸15の軸心方向において第1溜め部分38aと第2オイルシール31とを重複するように配置している。これにより、回転軸15の軸心方向において第2ケース3bの外側に第2オイルシール31を突出させることなく、回転軸15の軸心方向にコンパクト化を図っている。
このように、オイル溜め部38は、板状部材40と第2ケース3bの内壁とからなる一対の壁体39、回転軸15の軸受部材であるボールベアリング17、シール部材としての第2オイルシール31から形成してある。一対の壁体39により第1溜め部分38aを形成してあり、ボールベアリング17と第2オイルシール31とから第2溜め部分38bを形成してある。これにより、回転軸15を回転自在に支持するためやオイルが第2ケース3bの外方に流出するのを阻止するために設けるボールベアリング17及び第2オイルシール31を利用しながら、一対の壁体39を設けるだけで、オイル溜め部38を容易に且つ的確に形成できる。しかも、第2オイルシール31と第2ケース3bの内壁とを回転軸15の軸心方向に重なるように配置してあるので、回転軸15の軸心方向にコンパクト化を図りながら、オイル溜め部38を形成できる。さらに、第2ケース3bの内壁よりもボールベアリング17の方が回転軸15の軸心方向での厚みが厚いので、この厚みの差を利用しながら、第2溜め部分38bを第1溜め部分38aよりも回転軸15の軸心方向中央側(軸心方向のハブ8側、図1における左側)に容易に形成できる。
第2ケース3bの内壁には、図3に示すように、ロータ11にて掻き揚げたオイルをオイル溜め部38に滴下させる滴下用リブ48を設けている。図3の矢印に示すように、ロータ11の回転方向に沿って掻き揚げたオイルは、滴下用リブ48に当り、その下方に位置するオイル溜め部38へ向って滴下する。これにより、ロータ11にて掻き揚げたオイルを効率よくオイル溜め部38に溜めることができる。
図1に戻り、オイル溜め部38を設けるに当り、ロータ11と回転位置センサSとオイル溜め部38とを、回転軸15の軸心方向に沿って隣接するように配置している。これにより、ケース3内の限られたスペースに効率よく配置することができ、ドライブユニット1のコンパクト化を図ることができる。しかも、ステータ10は、回転軸15の軸心方向において回転位置センサSと重複するように配置してある。つまり、回転位置センサSは、ステータ10よりも回転軸15の径方向内側で、且つ、回転軸15の軸心方向において回転位置センサSのロータ11と隣接する側の端部がステータ10側に入り込むように配置している。これにより、回転軸15の軸心方向でのコンパクト化を更に図ることができる。
また、制動機構32についても、制動機構32の本体部に相当するブレーキキャリパ34とオイル溜め部38とを、回転軸15の周方向に異なる位置で且つ回転軸15の軸心方向に重複するように配置している。つまり、第2ケース3bは、周方向に同様の形状とするのではなく、オイル溜め部38を形成する部分よりもそれ以外の部分を内側に窪めた形状としてある。この第2ケース3bの窪みにより形成される空間に回転軸15の軸心方向に所定の大きさを有するブレーキキャリパ34を配置してある。これにより、回転軸15の第2ケース3bの外方に突出する部分に制動機構34を設ける場合であっても、ブレーキキャリパ34を回転軸15の軸心方向に突出しないように配置することができ、回転軸15の軸心方向でのコンパクト化をより一層図ることができる。
上述の如く、オイル溜め部38を設けることによって、オイル溜め部38に溜まるオイルの自重により作用する自重油圧を利用して、回転軸15の回転に伴う遠心力により遠心油圧が作用しても、オイル溜め部38のオイルを回転軸15の内部に導入するようにしている。そこで、オイル溜め部38は、所定回転数での回転軸15の回転による遠心油圧よりも自重油圧の方が大きくなるように、オイルを溜める深さHを設定している(図5参照)。ここで、所定回転数は、例えば、設計上の回転軸15の上限回転数とすると好適である。つまり、回転軸15を上限回転数で回転するときにも、その回転軸15の回転による遠心油圧よりも自重油圧の方が大きくすることによって、常時、オイル溜め部38のオイルを回転軸15の内部に導入できる。
図7は、オイル溜め部38においてオイルを溜める深さHとオイル溜め部38に溜まるオイルの自重により作用する自重油圧との関係を示している。オイルを溜める深さHを深くするほど自重油圧が大きくなり、例えば、オイルを溜める深さHを25(mm)とすると、そのときの自重油圧が127.6(N/m2)となる。図8は、回転軸15の回転数と回転軸15の回転に伴う遠心力により作用する遠心油圧との関係を示している。回転軸15の回転数が大きくなるほど遠心油圧が大きくなり、例えば、回転軸15の回転数が175(rpm)のときに、遠心油圧が127.6(N/m2)となる。
例えば、回転軸15の設計上の上限回転数を175(rpm)とすると、回転軸15の回転に伴う遠心力により作用する遠心油圧の最大値は127.6(N/m2)となる。したがって、このときには、遠心油圧よりも自重油圧が大きくなるように、オイル溜め部38においてオイルを溜める深さHを25(mm)と設定する。このように、オイル溜め部38におけるオイルを溜める深さHを設定することによって、オイル導入部45は、回転軸15の回転に伴う遠心力により遠心油圧が作用しても、自重油圧によってオイル溜め部38のオイルを回転軸15の内部に確実に導入することができ、潤滑対象部材Bの潤滑を確実に行える。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、例えば、第2ケース3bの内壁とは別に、回転軸15の軸心方向に対向する一対の壁体を設けることによって、オイル溜め部38を形成することもできる。例えば、第2ケース3bの外側に別の外部ケースを設け、第2ケース3bの外壁と当該外部ケースの内壁とを対向する一対の壁体とし、その間にオイル溜め部38を形成することもできる。この場合には、第2ケース3bに貫通孔を設け、ロータ11にて掻き揚げたオイルを貫通孔から第2ケース3bの外側に流出させてオイル溜め部38に溜める。このように、一対の壁体をどのように形成するかは適宜変更が可能である。
(2)上記実施形態において、例えば、両端部を折り曲げて断面をコ字状に形成したオイル溜め部形成部材を第2ケース3bの内壁に固定することにより、オイル溜め部38を形成することができる。このように、オイル溜め部38を形成するに当って、板状部材40を第2ケース3bの内壁に形成された凹部43を覆うように設けるものに限らない。
(3)上記実施形態では、オイル溜め部38を第1溜め部分38aと連通部分38cと第2溜め部分38bとから構成してあるが、例えば、オイル溜め部38を回転軸15の径方向に沿って直線状の通路として形成することもできる。このように、オイル溜め部38をどのように構成するかは適宜変更が可能である。
(4)上記実施形態では、オイル溜め部38の連通部分38cを絞りとしているが、例えば、オイル溜め部38をオイルの流動方向の下方側ほどオイルが流動する断面積を小さくすることにより、オイル溜め部38の全体に亘って絞りとすることもできる。
本発明は、ロータにて掻き揚げたオイルを回転軸の内部に導入して回転軸の内部から潤滑対象部材に供給して潤滑するように構成してあり、オイルを回転軸の径方向に沿って回転軸の内部に導入する構造として、オイル貯留部のオイル量を増量させることなく、且つ、コンパクト化を図ることができる電気自動車等に設けられるインホイールタイプの駆動装置等の各種の駆動装置に適応可能である。
本発明に係る駆動装置であるドライブユニットの断面図 図1の要部拡大図 第2ケースを示す図 図3のIV−IV断面図 図3のV−V断面図 オイル溜め部における板状部材の取り付け状態を示す斜視図 オイル溜め部においてオイルを溜める深さHとオイル溜め部に溜まるオイルの自重により作用する自重油圧との関係を示すグラフ 回転軸の回転数と回転軸の回転に伴う遠心力により作用する遠心油圧との関係を示すグラフ
符号の説明
3 ケース
4 駆動用モータ
5 減速機構(プラネタリギヤ)
10 ステータ
11 ロータ
15 回転軸
17 軸受部材(ボールベアリング)
31 シール部材(第2オイルシール)
32 制動機構
34 制動機構の本体部(ブレーキキャリパ)
37 オイル貯留部
38 オイル溜め部
38a 第1溜め部分
38b 第2溜め部分
38c 連通部分
39 一対の壁体
40 板状部材
43 凹部
45 オイル導入部
48 滴下用リブ
B 潤滑対象部材
S 回転位置センサ

Claims (13)

  1. ケースにより回転自在に支持された回転軸と当該回転軸により回転自在に支持されたロータとを有する駆動用モータを前記ケース内に収納してあり、
    前記ロータは、回転に伴って前記ケース内に設けられたオイル貯留部のオイルを掻き揚げるように設けてあり、
    前記ロータにて掻き揚げたオイルを前記回転軸の内部に導入して前記回転軸の内部から潤滑対象部材に供給して潤滑するように構成してある駆動装置であって、
    前記回転軸の軸心方向に対向する一対の壁体の間に、前記回転軸の外周に接するように、前記ロータにて掻き揚げたオイルを溜めるオイル溜め部を形成してあり、
    前記回転軸には、前記オイル溜め部のオイルを前記回転軸の径方向に沿って前記回転軸の内部に導入するオイル導入部を設けてある駆動装置。
  2. 前記オイル溜め部は、オイルが流動する断面積を小さくした絞りを備えてある請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記オイル溜め部は、所定回転数での前記回転軸の回転に伴う遠心力により作用する遠心油圧よりも前記オイル溜め部に溜まるオイルの自重により作用する自重油圧の方が大きくなるように、オイルを溜める深さを設定してある請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記一対の壁体の一方は、前記ケースの内壁にて形成してあり、他方は、前記ケースの内壁に固定された板状部材により形成してある請求項1〜3の何れか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記板状部材は、前記ケースの内壁に形成された凹部を覆うように設けてある請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記板状部材は、前記回転軸径方向の外側端部が前記ケースの内壁に固定され、且つ、前記回転軸径方向の内側端部が前記ケースの内壁に支持される前記回転軸の軸受部材により前記ケースの内壁側に押圧されるように設けられてある請求項4又は5に記載の駆動装置。
  7. 前記オイル溜め部は、前記一対の壁体、前記ケースの内壁に支持される前記回転軸の軸受部材、及び、前記オイル溜め部のオイルが前記ケースの外方に流出するのを阻止するシール部材から形成してある請求項4〜6の何れか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記オイル溜め部は、前記ロータにて掻き揚げたオイルを受け入れて溜める第1溜め部分と、当該第1溜め部分よりも前記回転軸の径方向内側で且つ前記回転軸の軸心方向中央側に位置して前記オイル導入部に連通する第2溜め部分と、当該第1溜め部分と当該第2溜め部分とを連通する連通部分とから構成してあり、
    前記オイル溜め部のオイルが前記ケースの外方に流出するのを阻止するシール部材を、前記回転軸の軸心方向において前記第1溜め部分と重複するように配置してある請求項4〜7の何れか1項に記載の駆動装置。
  9. 前記ケースの内壁には、前記ロータにて掻き揚げたオイルを前記オイル溜め部に滴下させる滴下用リブを設けてある請求項4〜8の何れか1項に記載の駆動装置。
  10. 前記回転軸は、その端部が前記ケースの外方に突出するように設けてあり、
    前記回転軸の前記ケースの外方に突出する部分に、前記回転軸の回転を制動する制動機構を設けてある請求項1〜9の何れか1項に記載の駆動装置。
  11. 前記制動機構の本体部と前記オイル溜め部とは、前記回転軸の周方向に異なる位置で且つ前記回転軸の軸心方向に重複するように配置してある請求項10に記載の駆動装置。
  12. 前記潤滑対象部材として、前記回転軸の外周に前記回転軸の回転速度を減速して出力軸に伝達する減速機構を設けてある請求項1〜11の何れか1項に記載の駆動装置。
  13. 前記ロータと前記ロータの回転位置を検出する回転位置センサと前記オイル溜め部とを、前記回転軸の軸心方向に沿って隣接するように配置してあり、
    前記ケースに固定された前記駆動用モータのステータは、前記回転軸の軸心方向において前記回転位置センサと重複するように配置してある請求項1〜12の何れか1項に記載の駆動装置。
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