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JP2009077311A - 通過時間計測装置、その制御方法及びネットワーク中継装置 - Google Patents

通過時間計測装置、その制御方法及びネットワーク中継装置 Download PDF

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JP2009077311A JP2007246236A JP2007246236A JP2009077311A JP 2009077311 A JP2009077311 A JP 2009077311A JP 2007246236 A JP2007246236 A JP 2007246236A JP 2007246236 A JP2007246236 A JP 2007246236A JP 2009077311 A JP2009077311 A JP 2009077311A
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Tatsuya Kano
達弥 狩野
Yukihiko Maede
幸彦 前出
Yasunori Nishitani
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Abstract

【課題】高精度に同期した外部クロックを使用するまでもなく、優れた精度で時刻同期を実現する、通過時間測定の技術を提供する。
【解決手段】時刻同期用であると判別されたフレームについて、カウンタ回路303が、スイッチ401への進入から退出までの通過時間を計測する。メモリ回路702は、カウンタ回路303で計測する通過時間と、その計測開始に係るフレームの送信元アドレスと、を関係付けて記憶する。スイッチ401からフレームが退出してきたときに、そのフレームの送信元アドレスをもとに、送信元アドレス判定部72が、メモリ回路702を参照することにより、対応する通過時間をカウンタ回路303から取得する。フレームが通ったポートに応じたフレーム加工回路1ないしnが、取得した前記通過時間をそのフレームに記録し、また、通過時間を記録したフレームのチェックコードを生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信ネットワークにおける時刻同期に関する。
近年、多くの分野において、通信用ネットワークの技術が普及したが、ネットワークを介して接続されるさまざまな機器は、高精度な時刻同期を必要とするケースが多い。この時刻同期は、時刻の基準となるサーバと、そのサーバの時刻に時刻同期するクライアントとを、ネットワークで接続し、時刻を載せたフレームを授受する事で実現している(例えば、非特許文献1参照)。
上記のようにネットワークを介して時刻同期を行う代表的な通信手順はNTP(Network Time Protocol )である。ここで、NTPの動作概要を、非特許文献1の「2.2調整時間の推計原理」に沿って説明する。すなわち、同文献の図1に示すように、クライアントの時刻をサーバーの時刻に同期させるには、クライアントの時刻(Tcとする)と、サーバーの時刻(Tsとする)間の時刻ずれを求め時刻同期を行う。
これらクライアントとサーバーにおける各時刻の関係は、非特許文献1の図2に示されている。すなわち、パケット往復時間のうち、往路にかかった時間は非特許文献1の(式1)で、復路にかかった時間は(式2)となる。

T1−T0=D+C …(式1)

T3−T2=D−C …(式2)

但し(
T0:クライアントの送信時刻
T1:サーバの受信時刻
T2:サーバの送信時刻
T3:クライアントの受信時刻
D :パケット伝送時間
C :時刻のずれ )
上記の時刻のずれCをNTPで推計する場合、パケット伝送時間Dを往路と復路で同じ値であると仮定するが、実際上は同じでは無い事が時刻精度低下の原因となる。すなわち、伝送時間Dを往路と復路で同じ値と仮定すると(式1)及び(式2)から、(式3)となる。

C=(T1−T0)/2−(T3−T2)/2 …(式3)

となる。
そして、

Ts:サーバの時刻
Tc:クライアントの時刻

の場合、上記(式3)からクライアントの時刻Tcとサーバーの時刻Ts間の時刻ずれCを

Ts−Tc=C

のように求める事ができ、この値を使用してクライアントはサーバに時刻同期を行う。そして、以上のような時刻同期が高精度なものとなるためには、非特許文献1にも記載されているように、クライアント/サーバ間のパケット往復における往路と復路で、伝送所要時間や伝送遅延時間が等しいことが条件である。
特開2000−332809号公報 特開2006−115153号公報 「NTP シリーズ パート 1 NTP について」<http://tech.n-linux.com/index.php?%A5%C6%A5%AF%A5%CB%A5%AB%A5%EB%A5%CE%A1%BC%A5%C8%2FNTP%2FNTP%20%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA%20%A5%D1%A1%BC%A5%C8%201%20NTP%20%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6>
しかし、上記のように実現する時刻同期において、その精度が低下する主な原因は、フレームの授受の際に発生する伝送遅延時間の変動であり、この変動は、ネットワーク中に設置されるネットワーク中継装置内部で発生している。
すなわち、フレームがネットワーク中継装置を通過する時に遅延が発生し、その遅延時間はネットワーク中継装置内部のフレーム処理順番により変化するので、フレームの通過遅延時間をいかなる場合も一定にする事は困難であり、往復の伝送遅延時間が同一とならず、よって高精度な時刻同期が実現できない課題があった。
特に、このような伝送遅延時間のばらつきは、時刻同期精度としてミリ秒単位の精度でよい場合はあまり問題になる事は無いが、数マイクロ秒や数百ナノ秒の精度が要求されるシステムの場合は問題となる。
ここで、ネットワーク中継装置の代表例としてイーサネット(登録商標)スイッチの動作説明とともに、イーサネットスイッチ内部の遅延時間が一定とならない理由を説明する。まず、図9は、イーサネットスイッチ401が、クライアント1(312)〜クライアントn(314)ならびにサーバ315と接続された構成を表している。この構成において、クライアント1(312)がケーブル324上に、宛先がサーバ315であるフレーム332を送り出し、その直後にクライアント2(313)がケーブル326上に、宛先がサーバ315であるフレーム333を送り出した場合を想定し、そのタイミングを、図4のタイムチャートに示す。
すなわち、フレーム332とフレーム333は、図4のタイムチャートで示す時間差Tdefでイーサネットスイッチ401に到着する。このうち、フレーム332は、到着時点(a点)を基準にすると、図中矢印で示す時間T332だけ遅延(b点)してケーブル331上に出力される。一方、フレーム333についても、ケーブル331上に出力すべきであるが、フレーム332が既に出力中の間はそのフレーム332が出力完了するまで待ち、この待ち時間が図中矢印で示す時間T333である。
以上のように、フレーム332がイーサネットスイッチ401を通過する時間T332と、フレーム333がイーサネットスイッチ401を通過する時間T333は、図4のタイムチャートに示すように同一では無い。この事が、フレームの通過遅延時間をいかなる場合も一定にする事は困難であることを示している。
ここで、時間T333は、伝送速度と、先行して送り出されたフレーム332のフレーム長と、で決まる時間である。仮に、伝送速度が100Mbpsで、フレーム332のフレーム長が規格の最大長である12320ビットであった場合は、およそ123μs(マイクロ秒)となる。
一方、時間T332は、イーサネットスイッチ401の内部ハードウエアの遅延時間で決まり、通常数百ns(ナノ秒)程度である。このように、イーサネットスイッチ401をフレームが通過する遅延時間は、数百ns(ナノ秒)から123μsといったスケールで相当大きく変化し、この遅延時間の変化を回避する事は困難である。
このように変動する遅延時間に関連する従来技術の例として、特許文献1の光フィールドネットワークシステムでは、イーサーネット対応のルータやスイッチに代表されるネットワーク中継装置の内部で発生する遅延時間に変動が発生した場合においても、高精度な同期制御を必要としており、このような高精度な時刻同期を実現するため、以下の制限を加えている。
1.フレーム長を固定とし、かつ一定の長さ以下にしている(特許文献1、4ページ左側20行目)。
2.優先送信機能付スイッチングハブを使用し時刻同期フレームを優先的に通過させる(4ページ左側15行目から)。
特許文献1では、これら1及び2の制限を加える事により伝送遅延時間のゆらぎを小さくしているが、フレーム長が一定値以下に制限されるため、拡張性が犠牲となっており、また、フレーム長を一定値以下としてもフレーム長分の伝送遅延時間のゆらぎは発生する(4ページ左側30行目から)。
また、ネットワーク上での時間情報の取り扱いに関連する技術の例として、特許文献2は、ネットワーク上のデータパケット(フレームにあたる)にタイムスタンプを挿入する装置に関する技術であり、その図2(A)は、このタイムスタンプ装置をネットワークに接続した構成を示している。
すなわち、TXからパケットが送出されタイムスタンプ装置1−1に入り、このパケットにタイムスタンプ情報を挿入する(特許文献2、2ページ3行目)。このタイムスタンプ情報は、高精度の外部クロック信号を元に生成している(5ページ13行目以降)。
また、パケットは、タイムスタンプ装置1−1を出てネットワークNを通過し、タイムスタンプ装置1−2に入るが、この時、パケットにタイムスタンプが追加で付加され、このパケットはRXに到着する(8ページ47行目以降)。そして、タイムスタンプ情報(timestamp#0)と(timestamp#1)からネットワークNをパケットが通過する時間を計測する。
このような特許文献2は、パケットの発着時刻の把握には役立つが、高精度な時刻同期の実現を目的としたものでは無いうえ、高精度な外部クロックの使用が条件で、この外部クロックはタイムスタンプ装置1−1と1−2双方に必要であるだけでなく、双方の外部クロック同士が、高精度に同期している必要があるなど、多くの制約条件が存在した。
本発明は、以上のような従来の課題を解決するもので、その目的は、高精度に同期した外部クロックを使用するまでもなく、優れた精度で時刻同期を実現する、通過時間測定の技術を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様は、通信ネットワークを介した時刻同期のために、ネットワーク中継装置におけるフレームの通過時間を測定する通過時間計測装置であって、フレームの種類が、所定の時刻同期用か否かを判別する判別手段と、前記時刻同期用であると判別されたフレームについて、前記ネットワーク中継装置への進入から退出までの通過時間を計測する計測手段と、前記計測手段で計測する通過時間と、その計測開始に係るフレームの送信元アドレスと、を関係付けて記憶する記憶手段と、前記ネットワーク中継装置からフレームが退出したときに、そのフレームの送信元アドレスをもとに、前記記憶手段を参照することにより、対応する前記通過時間を前記計測手段から取得する取得手段と、取得した前記通過時間を前記フレームに記録する記録手段と、通過時間を記録した前記フレームのチェックコードを生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
以上のように、本発明では、スイッチなどのネットワーク中継装置でのフレームごとの遅延時間を、送信元アドレスの一致をもとに峻別して計測し、それをフレームに記録してチェックコードも生成することにより、フレームを参照して往復などにおける伝送遅延時間のばらつきも正確に把握しそれを考慮した高精度な時刻同期が実現可能となる。
以下、本発明を実施するための複数の最良の実施形態について図に沿って説明する。なお、背景技術や課題での説明と共通の前提事項については適宜省略する。
〔1.第1実施形態〕…請求項1,4に対応
第1実施形態は、通信ネットワークを介した時刻同期のために、ネットワーク中継装置におけるフレームの通過時間を測定する通過時間計測装置及びその制御方法を示すもので、図1は、第1実施形態における通過時間計測装置601に、イーサネットスイッチ401、クライアント1(312)〜クライアントn(314)ならびサーバ315を接続した状態を示す構成図である。
〔1−1.第1実施形態の概略構成〕
このうち、クライアント1(312)〜クライアントn(314)及びサーバ315は、LANボードなどのネットワークインターフェイスハードウエアを備えたPC(パーソナルコンピュータ)が代表例である。また、イーサネットスイッチ401は、図示はしないが、クライアント及びサーバとインターフェイスするために、物理層のポートを複数個、備え、さらに、到着したフレームの宛先アドレスに従い所定のポートに送り出す機能を備えている。
〔1−2.通過時間計測装置の構成〕
また、通過時間計測装置601は、図1に示すように、クライアント及びサーバとインターフェイスする為の物理層のポート(「PHY」と表す)としてPHY1(606)〜PHYn(609)を有し、これらをノード側ポートと総称することとする。また、通過時間計測装置601は、イーサネットスイッチ401とインターフェイスするための物理層のポートとして、PHY2−1(602)〜PHY2−n(605)を有し、これらをスイッチ側ポートと総称することとする。
また、カウンタ回路303は、信号線316から323を監視し、それらを流れるフレームの通過時間を計測するもので、フレーム加工回路1(304)〜フレーム加工回路n(307)は、カウンタ回路303で計測した通過時間を受け取ると共に、その通過時間を該当する各フレームに付加する手段であり、本発明の前記記録手段及び前記生成手段に相当する。
より具体的には、カウンタ回路303は、本発明の前記計測手段に相当するもので、図2の部分構成図に示すように、制御回路701と、本発明の前記記憶手段に相当するメモリ回路702と、を有する。このうち制御回路701は、本発明の前記判別手段に相当するフレーム種別判定部71と、本発明の前記取得手段に相当する送信元アドレス判定部72と、を備える。
〔1−3.作用の概略〕
以上のように構成した通過時間計測装置601の動作の概要としては、フレーム種別判定部71が、フレームの種類が所定の時刻同期用か否かを判別し、これで時刻同期用であると判別されたフレームについて、カウンタ回路303が、スイッチ401への進入から退出までの通過時間を計測する。また、メモリ回路702は、前記のようにカウンタ回路303で計測されている通過時間と、その計測開始に係るフレームの送信元アドレスと、を関係付けて記憶する。ここで、通過時間は、計測の開始から終了まで刻々更新され変化するカウンタ値であり、図2では単に「カウンタ」とも表す。
そして、スイッチ401からフレームが退出してきたときに、そのフレームの送信元アドレスをもとに、送信元アドレス判定部72が、メモリ回路702を参照することにより、対応する通過時間をカウンタ回路303から取得する。そして、フレームが通ったポートに応じたフレーム加工回路1ないしnが、取得した前記通過時間をそのフレームに記録し、また、通過時間を記録したフレームのチェックコードを生成する。
〔1−4.処理手順の例〕
上記のような概略的作用を通過時間計測装置で実現する具体的な処理手順の一例を図3のフローチャートに示す。すなわち、カウンタ回路303では、各ポートの状態を監視し(ステップS01,S02)、ノード側ポートへ到来したフレームの(ステップS03)種別を判定する(ステップS04)。この判定によりフレームが時刻同期フレームなら(ステップS05)通過時間計測のカウンタをスタートするとともに(ステップS06)そのフレームの送信元アドレスをそのカウンタと関連付けて記憶する(ステップS07)。
一方、スイッチ側ポートへ到来したフレームについては(ステップS09)判定した種別が(ステップS10)時刻同期フレームの場合(ステップS11)、そのフレームの送信元アドレスをメモリ回路702に記憶された各送信元アドレスと比較照合し(ステップS12)、一致したものがあれば(ステップS13)、対応するカウンタを停止し(ステップS14)、そのときのカウント値をそのフレームのデータ部に付加する加工を行う(ステップS15)。
これら時刻同期フレームもそれ以外のフレームも、到来したポートに対応する反対側のポートから出力する(ステップS08)。
〔1−5.実例〕
さらに、以上のような処理の実例を示す。この例では、図4のタイムチャートに示すタイミングで、フレーム322と333が通過時間計測装置601へ到着するとともに、ケーブル331へ送出されるものとして、それらフレーム332,333の構成は、図5に示すように、宛先アドレス、送信元アドレス、フレーム種別、データ部、FCS(チェックコード)の各フィールドから成るものとする。
このうち、「フレーム種別」の値が0(:時刻同期フレーム)か1(:その他の一般フレーム)かでフレームの種類を区別し、時刻同期フレームについては、通過時間の計測とフレームへの付加を実行するが、時刻同期フレーム以外の一般フレームについては、通過時間計測装置601を通過するのみで、計測及び付加の処理は行わないものとする。
(1)まず、図4のタイムチャートに示すタイミングで、クライアント1(312)から出たフレーム332がPHY1(606)から通過時間計測装置601に入ると、図2のカウンタ回路303の制御回路701でフレーム種別を判定する。
(2)時刻同期フレームと判断するとメモリ回路702のカウンタ703をスタートし、同時に図5のフレーム構成で示すフレーム332の送信元アドレスを送信元アドレス記憶部704に記憶し、カウンタ703と関連付ける。
(3)続いて到来するフレーム333についても、カウンタ回路303内の制御回路701でフレーム種別が時刻同期フレームか判断する。
(4)そして、時刻同期フレームと判断すると、メモリ回路702のカウンタ705をスタートし、同時にフレーム333の送信元アドレスを送信元アドレス記憶部706に記憶する。
(5)一方、最初に通過時間計測装置601を通過していたフレーム332は、図1のイーサネットスイッチ401を通過しPHY2−n(605)に入る。
(6)この時点で、図4のタイムチャートに示すように、フレーム332がPHY2−n(605)へ出力中となるため、同じPHY2−n(605)へ出力すべき後続のフレーム333は、イーサネットスイッチ401内部で待ち状態となる。
(7)そして、PHY2−n(605)から通過時間計測装置601に入ったフレーム332については、図2に示したカウンタ回路303内の制御回路701で種別を判定し、時刻同期フレームであるから、そのフレーム332の送信元アドレスと、メモリ回路702の送信元アドレス記憶部706〜708に記憶されている各送信元アドレスと、を比較する。
(8)この比較において、フレーム332の送信元アドレスと、例えば送信元アドレス記憶部704の内容が一致すると、対応するカウンタ703を停止し、そのカウント値をフレーム加工回路n(307)に送る。このカウント値は、図4のタイムチャート1に示したT332の遅延時間、すなわちa点とb点の時間差と一致する。
(9)そして、このカウント値をフレーム加工回路n(307)でフレーム332のデータ部に付加する。
(10)また、イーサネットスイッチ401からフレーム332の出力が完了すると、待たされていた後続のフレーム333の出力が開始される。
(11)この際、PHY2−n(605)から入ったフレーム333については、カウンタ回路303内の制御回路701で種別を判定し、この場合、時刻同期フレームであるから、このフレーム333の送信元アドレスと、メモリ回路702の送信元アドレス記憶部706〜708に記憶されている各送信元アドレスと、を比較する。
(12)この比較において、フレーム333の送信元アドレスと、例えば送信元アドレス記憶部706の内容が一致すると、対応するカウンタ705を停止してそのカウント値をフレーム加工回路n(307)に送る。このカウント値は、図4のタイムチャートに示したT333の遅延時間、すなわちc点とd点の時間差と一致する。
(13)そして、このカウント値をフレーム加工回路n(307)でフレーム333のデータ部に付加する。
〔1−6.遅延時間の利用例〕
以上のように通過時間計測装置601で計測した往路での遅延時間をTdnt1、復路での遅延時間をTdnt2とした場合、次の式4を用いて、正確にクライアントとサーバー間の時刻ずれを算出する事ができる。

C=((T1−T0)−Tdnt1)/2−((T3−T2)−Tdnt2)/2 (式4)

但し(
Tdnt1:通過時間計測装置で計測した往路での遅延時間
Tdnt2:通過時間計測装置で計測した復路での遅延時間
T0:クライアントの送信時刻
T1:サーバの受信時刻
T2:サーバの送信時刻
T3:クライアントの受信時刻
C :時刻のずれ )

以上が通過時間計測装置が一台の場合の動作となる。
なお、図1で示したようなスイッチと通過時間計測装置のペアを複数組み合わせることにより、図6のネットワーク構成とする場合、フレームに付加されるカウント値は、通過時間計測装置を通過する都度、追加すればよい。例えば、図6の構成において、クライアント807からのフレームについて、通過時間計測装置804の通過によりカウント値1を付加し、続いて通過時間計測装置805の通過によりカウント値2、同様に、通過時間計測装置806の通過によりカウント値3、という順での追加となる。
〔1−7.第1実施形態の効果〕
以上のように、スイッチなどのネットワーク中継装置でのフレームごとの遅延時間を、送信元アドレスの一致をもとに峻別して計測し、それをフレームに記録してチェックコードも生成することにより、フレームを参照して往復などにおける伝送遅延時間のばらつきも正確に把握しそれを考慮した高精度な時刻同期が実現可能となる。
すなわち、時刻同期フレームの往復の伝送遅延時間差が、イーサネットスイッチで生じた場合でも、高精度の時刻同期を実現可能となるものであり、従来はイーサネットスイッチでの遅延時間ばらつきを最小限とするためフレーム長を一定値以下に制限する必要が有ったところ、本発明を適用すればフレーム長の制限が無くなり、多くの情報量を効率よく伝送可能となる。
〔2.第2実施形態〕…請求項2に対応
これまで述べてきた第1実施形態では、計測した遅延時間をフレームに順次追加していたが(図6)、これに対し、第2実施形態は、遅延時間を順次加算することにより付加する例である。
すなわち、図7に示す例は、第1実施形態に準じた通過時間計測装置804〜806を、対応する複数のネットワーク中継装置すなわちイーサネットスイッチ801〜803ごとに多段階に接続するとともに、各通過時間計測装置804〜806の前記記録手段は、フレームに記録されている前段階までの通過時間に、計測した通過時間を順次加算して記録するように構成したものである。
この第2実施形態を、NTPのフレームに適用した場合では、式4の時刻T0に対して、計測した−Tdnt1を加算し、T2には−Tdnt2を加算する。

C=((T1−T0)−Tdnt1)/2−((T3−T2)−Tdnt2)/2 (式4)

但し(
Tdnt1:通過時間計測装置で計測した往路での遅延時間
Tdnt2:通過時間計測装置で計測した復路での遅延時間
T0:クライアントの送信時刻
T1:サーバの受信時刻
T2:サーバの送信時刻
T3:クライアントの受信時刻
C :時刻のずれ )
このように、遅延時間すなわち通過時間を順次加算して記録しなおすことにより、多段階に計測する場合も記録に要するデータ量が限られ、既存のNTPフレーム構成を変える必要が無いので、クライアント及びサーバ上で動作するソフトウエアも変更する事無く、高精度な時刻同期が可能となる。
〔3.第3実施形態〕…請求項3に対応
第3実施形態は、図8に示すように、第1実施形態や第2実施形態に示した通過時間計測装置の各構成を、通過時間測定部6として、ネットワーク中継装置であるイーサネットスイッチLSI(302)に組み込んで付加することにより、通過時間計測機能付きイーサネットスイッチ3として一体構成したものである。
このように、本発明の機能を、イーサネットスイッチなどのネットワーク中継装置に組み込んで一体構成することにより、複雑な結線等の作業を要さず、イーサネットスイッチ単独で高精度な時刻同期が可能となり、装置の信頼性も改善できる。
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するもの及びそれ以外の他の実施形態も含むものである。例えば、上記各実施形態は、カウンタ回路、フレーム加工回路、制御回路、メモリ回路などの機能単位に便宜上分けて説明したが、実装としては、ハードウェアの構成単位や、ハードウェアで実現する機能とソフトウェアで実現する機能などの分け方や具体的な構成は自由に変更可能である。
本発明の第1実施形態の構成を示す図。 本発明の第1実施形態におけるカウンタ回路の構成を示す図。 本発明の第1実施形態における処理手順を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態におけるフレームの出力タイミングを表すタイムチャート。 本発明の第1実施形態におけるフレームの構成を示す図。 本発明の第1実施形態において、各スイッチを経由するごとにカウント値がフレームに追記される状態を示す概念図。 本発明の第2実施形態において、各スイッチを経由するごとにフレームのカウント値が加算される状態を示す概念図。 本発明の第3実施形態の構成を示す図。 フレームがスイッチを経由する状態を示す図。
符号の説明
303…カウンタ回路
304〜307…フレーム加工回路
601…通過時間計測装置
701…制御回路
71…フレーム種別判定部
72…送信元アドレス判定部
702…メモリ回路

Claims (4)

  1. 通信ネットワークを介した時刻同期のために、ネットワーク中継装置におけるフレームの通過時間を測定する通過時間計測装置であって、
    フレームの種類が、所定の時刻同期用か否かを判別する判別手段と、
    前記時刻同期用であると判別されたフレームについて、前記ネットワーク中継装置への進入から退出までの通過時間を計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測する通過時間と、その計測開始に係るフレームの送信元アドレスと、を関係付けて記憶する記憶手段と、
    前記ネットワーク中継装置からフレームが退出したときに、そのフレームの送信元アドレスをもとに、前記記憶手段を参照することにより、対応する前記通過時間を前記計測手段から取得する取得手段と、
    取得した前記通過時間を前記フレームに記録する記録手段と、
    通過時間を記録した前記フレームのチェックコードを生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする通過時間計測装置。
  2. 請求項1記載の通過時間計測装置を、対応する複数のネットワーク中継装置ごとに多段階に接続するとともに、
    各通過時間計測装置の前記記録手段は、フレームに記録されている前段階までの通過時間に、計測した通過時間を順次加算して記録するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の通過時間計測装置。
  3. 請求項1又は2記載の通過時間計測装置を組み込んだことを特徴とするネットワーク中継装置。
  4. 通信ネットワークを介した時刻同期のために、ネットワーク中継装置におけるフレームの通過時間を測定する通過時間計測装置の制御方法であって、
    フレームの種類が、所定の時刻同期用か否かを判別する判別処理と、
    前記時刻同期用であると判別されたフレームについて、前記ネットワーク中継装置への進入から退出までの通過時間を計測する計測処理と、
    前記計測処理で計測する通過時間と、その計測開始に係るフレームの送信元アドレスと、を関係付けて所定の記憶手段に記憶する記憶処理と、
    前記ネットワーク中継装置からフレームが退出したときに、そのフレームの送信元アドレスをもとに、前記記憶手段を参照することにより、対応する前記通過時間を前記計測処理に基づいて取得する取得処理と、
    取得した前記通過時間を前記フレームに記録する記録処理と、
    通過時間を記録した前記フレームのチェックコードを生成する生成処理と、
    を含むことを特徴とする通過時間計測装置の制御方法。
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