JP2009062936A - 発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の気筒の吸気管にそれぞれ主燃料ガスを噴射してガスエンジンを運転する際に、安定して副燃料ガスとの混焼運転を行うことができる発電システムを提供すること。
【解決手段】発電システム1は、2燃料混焼運転を行って発電機11を作動させる。発電システム1は、副燃料圧力レギュレータ61による圧力調整後の副燃料ガスF2と燃料用空気Aとの圧縮副燃料混合気M2を、過給機3、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22を介してガスエンジン2の各気筒へ供給し、主燃料圧力レギュレータ52による圧力調整後の主燃料ガスF1を、各主燃料噴射弁51から各気筒21へ供給する。発電システム1は、吸気マニホールド22の圧力が目標圧力になるよう混合気調整弁36の開度を調整する圧力制御コントローラ82と、発電機11の発電出力が目標出力になるよう複数の主燃料噴射弁51の開時間を調整する出力制御コントローラ81とを有している。
【選択図】図1
【解決手段】発電システム1は、2燃料混焼運転を行って発電機11を作動させる。発電システム1は、副燃料圧力レギュレータ61による圧力調整後の副燃料ガスF2と燃料用空気Aとの圧縮副燃料混合気M2を、過給機3、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22を介してガスエンジン2の各気筒へ供給し、主燃料圧力レギュレータ52による圧力調整後の主燃料ガスF1を、各主燃料噴射弁51から各気筒21へ供給する。発電システム1は、吸気マニホールド22の圧力が目標圧力になるよう混合気調整弁36の開度を調整する圧力制御コントローラ82と、発電機11の発電出力が目標出力になるよう複数の主燃料噴射弁51の開時間を調整する出力制御コントローラ81とを有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスエンジンの出力によって発電機を作動させるよう構成した発電システムに関する。
都市ガス等の主燃料ガスとバイオガス等の副燃料ガスとの2種類の燃料を用いてガスエンジンを運転し、このガスエンジンの出力によって発電機を作動させるよう構成した発電システムにおいては、種々のシステム方式が採用されている。例えば、副燃料ガスの発熱量に応じて主燃料ガスと燃焼用空気との混合気の供給流量を調整し、2種類の燃料を混合して燃焼を行う方式、主燃料ガスと副燃料ガスとの混合燃料を用い、空気比を制御しながら燃焼を行う方式等がある。
例えば、特許文献1においては、バイオガス等の副燃料ガスと燃焼用空気との混合気、及び都市ガス等の主燃料ガスをガスエンジンに供給して、運転を行うよう構成したガスエンジンが開示されている。このガスエンジンにおいては、燃焼用空気がミキサーを通過する際に生じる負圧を利用し、ミキサー内へ副燃料ガスを吸引して、これらの混合気を生成しており、ガスエンジンの出力によって発電機を作動させている。
また、例えば、特許文献2においては、廃棄物ガス等の主燃料ガスと空気との混合ガスを、給気通路を通してエンジンの主燃焼室に導入すると共に、エンジンの副室内に供給した軽油等の補助燃料によって着火火炎を形成し、この着火火炎によって上記混合ガスを着火燃焼させるガスエンジンが開示されている。このガスエンジンにおいては、主燃料ガスの発熱量が小さい又は主燃料ガスの発熱量が変動しても、これらに影響されることなく、安定的な着火燃焼を実現している。
また、例えば、特許文献3においては、複数の気筒の燃焼室内に混合気を供給する吸気管内に、燃料ガスを噴射するインジェクタを備え、各インジェクタにより噴射された燃料ガスと空気との混合気を各気筒の燃焼室に供給する方式のガスエンジンが開示されている。
また、例えば、特許文献3においては、複数の気筒の燃焼室内に混合気を供給する吸気管内に、燃料ガスを噴射するインジェクタを備え、各インジェクタにより噴射された燃料ガスと空気との混合気を各気筒の燃焼室に供給する方式のガスエンジンが開示されている。
しかしながら、上記従来のガスエンジンにおいては、複数の気筒の吸気管にそれぞれ都市ガス等の主燃料ガスを噴射してガスエンジンを運転する方式において、安定して副燃料ガスとの混焼運転を行うための工夫はなされていない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数の気筒の吸気管にそれぞれ主燃料ガスを噴射してガスエンジンを運転する方式において、安定して副燃料ガスとの混焼運転を行うことができる発電システムを提供しようとするものである。
本発明は、複数の気筒を備えたガスエンジンと、
該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
該副燃料配管に設けた副燃料圧力レギュレータと、
燃焼用空気が供給される空気配管と、
該空気配管から流入する上記燃焼用空気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記副燃料圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該燃焼用空気に当該副燃料ガスを混合して、副燃料混合気を作り出す副燃料ミキサーと、
上記ガスエンジンからの排ガスを利用し、上記副燃料ミキサーから流入する上記副燃料混合気を圧縮して、圧縮副燃料混合気を作り出す過給機と、
該過給機から流入する上記圧縮副燃料混合気の流量を調整するための混合気調整弁と、
該混合気調整弁による流量調整後の上記圧縮副燃料混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
該主燃料配管に設けた主燃料圧力レギュレータと、
該主燃料圧力レギュレータによる圧力調整後の上記主燃料ガスを、上記複数の気筒に分岐させて供給する主燃料マニホールドと、
該主燃料マニホールドによって分岐させた主燃料ガスを、上記複数の気筒の吸気管にそれぞれ噴射させるための複数の主燃料噴射弁と、
上記吸気マニホールドにおける圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記混合気調整弁の開度を調整する圧力制御コントローラと、
上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記複数の主燃料噴射弁の開時間を調整する出力制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システムにある(請求項1)。
該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
該副燃料配管に設けた副燃料圧力レギュレータと、
燃焼用空気が供給される空気配管と、
該空気配管から流入する上記燃焼用空気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記副燃料圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該燃焼用空気に当該副燃料ガスを混合して、副燃料混合気を作り出す副燃料ミキサーと、
上記ガスエンジンからの排ガスを利用し、上記副燃料ミキサーから流入する上記副燃料混合気を圧縮して、圧縮副燃料混合気を作り出す過給機と、
該過給機から流入する上記圧縮副燃料混合気の流量を調整するための混合気調整弁と、
該混合気調整弁による流量調整後の上記圧縮副燃料混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
該主燃料配管に設けた主燃料圧力レギュレータと、
該主燃料圧力レギュレータによる圧力調整後の上記主燃料ガスを、上記複数の気筒に分岐させて供給する主燃料マニホールドと、
該主燃料マニホールドによって分岐させた主燃料ガスを、上記複数の気筒の吸気管にそれぞれ噴射させるための複数の主燃料噴射弁と、
上記吸気マニホールドにおける圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記混合気調整弁の開度を調整する圧力制御コントローラと、
上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記複数の主燃料噴射弁の開時間を調整する出力制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システムにある(請求項1)。
本発明の発電システムは、主燃料ガスのみを用いて主燃料単独運転を行う際には、燃焼用空気が、副燃料ミキサー、過給機、混合気調整弁及び吸気マニホールドを通って、ガスエンジンにおける各気筒へ供給される。
また、主燃料ガスは、主燃料圧力レギュレータによって所定の設定出口圧力に設定された後、主燃料マニホールドを通って、各主燃料噴射弁へ供給される。そして、出力制御コントローラは、各主燃料噴射弁の開時間を調整して、ガスエンジンへの主燃料ガスの供給量を制御し、発電機の発電出力が所定の目標出力になるようにする。なお、この目標出力は、所定の出力範囲として設定することができる。
また、主燃料ガスは、主燃料圧力レギュレータによって所定の設定出口圧力に設定された後、主燃料マニホールドを通って、各主燃料噴射弁へ供給される。そして、出力制御コントローラは、各主燃料噴射弁の開時間を調整して、ガスエンジンへの主燃料ガスの供給量を制御し、発電機の発電出力が所定の目標出力になるようにする。なお、この目標出力は、所定の出力範囲として設定することができる。
また、圧力制御コントローラは、吸気マニホールドにおける圧力が発電出力に応じた目標圧力になるよう混合気調整弁の開度を調整する。これにより、吸気マニホールドにおける圧力を、発電出力の大小に見合った適切な目標圧力に維持することができる。なお、目標圧力は、所定の圧力範囲として設定することができ、発電出力が大きいほど大きな値として設定することができる。
また、主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力は、吸気マニホールドにおける圧力よりも高い圧力として設定する。そして、主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力は、吸気マニホールドにおける圧力の大小に応じて補正することができる。具体的には、主燃料圧力レギュレータのローディング部を吸気マニホールドに接続することにより、吸気マニホールドにおける圧力が低下したときには、主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力を低く補正する一方、吸気マニホールドにおける圧力が上昇したときには、主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力を高く補正することができる。これにより、各主燃料噴射弁へ供給する主燃料ガスの圧力を適切に維持することができ、出力制御コントローラによる各主燃料噴射弁の開時間の制御を安定化させることができる。
なお、上記出力制御コントローラ、圧力制御コントローラ、主燃料圧力レギュレータによる各制御等は、2燃料混焼運転を行う際にも同様に行われる。
なお、上記出力制御コントローラ、圧力制御コントローラ、主燃料圧力レギュレータによる各制御等は、2燃料混焼運転を行う際にも同様に行われる。
主燃料ガスと副燃料ガスとを用いて2燃料混焼運転を行う際には、過給機の回転速度に応じて、副燃料ミキサーへ燃焼用空気が吸い込まれ、これによって生じる吸引力によって、副燃料ミキサーへ副燃料圧力レギュレータによる圧力設定後の副燃料ガスが流入する。そして、副燃料ミキサーにおいて、燃焼用空気と副燃料ガスとの副燃料混合気が作り出され、副燃料混合気は、過給機、混合気調整弁及び吸気マニホールドを通って、ガスエンジンにおける各気筒へ供給される。
また、ガスエンジンの出力が大きくなるほど過給機の回転速度も大きくなり、これに応じて、副燃料ミキサーへ吸い込まれる燃焼用空気の流量、及び副燃料ミキサーへ流入する副燃料ガスの流量が増加し、過給機、混合気調整弁及び吸気マニホールドを通って、ガスエンジンにおける各気筒へ供給される圧縮副燃料混合気の流量が増加する。そして、発電機の発電出力が目標出力になるよう不足する熱量を主燃料ガスで補うことにより、副燃料ガスの熱量に大きな変動がない限り、ガスエンジンへ供給される主燃料ガスの供給量と副燃料ガスの供給量との比率を、初期設定した比率にほぼ保つことができる。
また、副燃料圧力レギュレータによって副燃料ガスの圧力が設定されていることにより、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給熱量の割合を、常に安定運転ができる所定の割合以下に保つことができる。
また、副燃料圧力レギュレータによって副燃料ガスの圧力が設定されていることにより、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給熱量の割合を、常に安定運転ができる所定の割合以下に保つことができる。
また、圧力制御コントローラによって混合気調整弁の開度が調整され、出力制御コントローラによって各主燃料噴射弁の開時間が調整されることによって、ガスエンジンにおける空気比を適切な範囲内に保つことができ、NOx等の増加を防止することができる。これにより、副燃料ガスの組成等の変動により、副燃料ガスの熱量が変動したときでも、ガスエンジンにおける空気比に変動が生じることを抑制することができる。そのため、発電機の発電出力を安定して目標出力に維持することができる。
それ故、本発明の発電システムによれば、複数の気筒の吸気管にそれぞれ主燃料ガスを噴射してガスエンジンを運転する方式において、安定して副燃料ガスとの混焼運転を行うことができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記主燃料ガスとしては、メタン等を含有する都市ガス(13A等)を用いることができる。また、上記副燃料ガスとしては、有機性廃棄物(家畜糞尿、生ゴミ、有機性残さ、下水汚泥等)を発酵させて生成したバイオガス、木質系廃棄物(工場端材、建築廃材等)を熱分解させて発生させたバイオガス、工場等で発生する副生ガス等の燃料ガスを用いることができる。また、これ以外にも、副燃料ガスとしては、主燃料ガスと異なる一般的なガス体燃料を用いることもできる。
本発明において、上記主燃料ガスとしては、メタン等を含有する都市ガス(13A等)を用いることができる。また、上記副燃料ガスとしては、有機性廃棄物(家畜糞尿、生ゴミ、有機性残さ、下水汚泥等)を発酵させて生成したバイオガス、木質系廃棄物(工場端材、建築廃材等)を熱分解させて発生させたバイオガス、工場等で発生する副生ガス等の燃料ガスを用いることができる。また、これ以外にも、副燃料ガスとしては、主燃料ガスと異なる一般的なガス体燃料を用いることもできる。
また、上記発電システムは、上記主燃料ガスのみを用いて主燃料単独運転を行う際には、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力を、上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力にする一方、上記主燃料ガスと上記副燃料ガスとを用いて2燃料混焼運転を行う際には、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力を、上記吸気マニホールドにおける圧力よりも高く、かつ上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力よりも低い圧力にする主燃料絞り手段を有していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、2燃料混焼運転を行う際に、燃料ガス全体における副燃料ガスの比率が大きくなったときでも、ガスエンジンへの主燃料ガスの供給量を安定させることができる。具体的には、2燃料混焼運転を行う際には、ガスエンジンへ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスの比率が大きいほど、出力制御コントローラによる各主燃料噴射弁の開時間は短くなる。
そこで、上記主燃料絞り手段によって、各主燃料噴射弁へ供給する主燃料ガスの圧力を、吸気マニホールドにおける圧力よりも高く、かつ主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力よりも低い圧力に設定する。これにより、主燃料圧力レギュレータから主燃料マニホールドを通って各主燃料噴射弁へ供給される主燃料ガスの圧力を低くすることができる。そして、各主燃料噴射弁を開けたときに噴射される主燃料ガスの噴射量を少なくすることができる。そのため、ガスエンジンへ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスの比率が大きい場合でも、各主燃料噴射弁の開時間が極めて短くなってしまうことを防止することができ(各主燃料噴射弁の開時間をある程度確保することができ)、発電機の発電出力を目標出力にするために必要なガスエンジンへの主燃料ガスの供給量を適切に制御することができる。
なお、主燃料単独運転を行う際には、主燃料絞り手段によって、主燃料圧力レギュレータの出口部における圧力を絞っておらず、各主燃料噴射弁へ供給する主燃料ガスの圧力は、主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力にすることができる。これにより、出力制御コントローラによって各主燃料噴射弁の開時間を調整し、ガスエンジンへの主燃料ガスの供給量を適切に制御することができる。
上記主燃料絞り手段は、以下の種々の構成によって実現することができる。
例えば、上記主燃料絞り手段は、上記主燃料配管における上記主燃料圧力レギュレータの下流側に設けた絞り圧力レギュレータと、該絞り圧力レギュレータの設定出口圧力を調整するローディング部を上記吸気マニホールドに接続する第1主燃料ローディング配管と、該第1主燃料ローディング配管に設けた第1主燃料電磁弁と、上記絞り圧力レギュレータのローディング部と該絞り圧力レギュレータの入口部とを接続する第2主燃料ローディング配管と、該第2主燃料ローディング配管に設けた第2主燃料電磁弁とによって構成し、上記第1主燃料電磁弁及び上記第2主燃料電磁弁は、主燃料管理コントローラによって開閉制御を可能にし、上記絞り圧力レギュレータにおける設定出口圧力は、上記吸気マニホールドにおける圧力よりも高く、かつ上記主燃料圧力レギュレータにおける設定出口圧力よりも低い圧力に設定し、上記主燃料単独運転を行う際には、上記主燃料管理コントローラによって上記第1主燃料電磁弁を閉じておくと共に上記第2主燃料電磁弁を開けておくことにより、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力は、上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力にする一方、上記2燃料混焼運転を行う際には、上記主燃料管理コントローラによって上記第1主燃料電磁弁を開けておくと共に上記第2主燃料電磁弁を閉じておくことにより、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力は、上記絞り圧力レギュレータの設定出口圧力にするよう構成することができる。
例えば、上記主燃料絞り手段は、上記主燃料配管における上記主燃料圧力レギュレータの下流側に設けた絞り圧力レギュレータと、該絞り圧力レギュレータの設定出口圧力を調整するローディング部を上記吸気マニホールドに接続する第1主燃料ローディング配管と、該第1主燃料ローディング配管に設けた第1主燃料電磁弁と、上記絞り圧力レギュレータのローディング部と該絞り圧力レギュレータの入口部とを接続する第2主燃料ローディング配管と、該第2主燃料ローディング配管に設けた第2主燃料電磁弁とによって構成し、上記第1主燃料電磁弁及び上記第2主燃料電磁弁は、主燃料管理コントローラによって開閉制御を可能にし、上記絞り圧力レギュレータにおける設定出口圧力は、上記吸気マニホールドにおける圧力よりも高く、かつ上記主燃料圧力レギュレータにおける設定出口圧力よりも低い圧力に設定し、上記主燃料単独運転を行う際には、上記主燃料管理コントローラによって上記第1主燃料電磁弁を閉じておくと共に上記第2主燃料電磁弁を開けておくことにより、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力は、上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力にする一方、上記2燃料混焼運転を行う際には、上記主燃料管理コントローラによって上記第1主燃料電磁弁を開けておくと共に上記第2主燃料電磁弁を閉じておくことにより、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力は、上記絞り圧力レギュレータの設定出口圧力にするよう構成することができる。
この場合には、主燃料管理コントローラによる第1主燃料電磁弁及び第2主燃料電磁弁の開閉制御によって、主燃料単独運転を行う際には、主燃料圧力レギュレータによる設定出口圧力に設定した主燃料ガスを各主燃料噴射弁へ供給し、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料圧力レギュレータによる設定出口圧力よりも低い、絞り圧力レギュレータによる設定出口圧力に設定した主燃料ガスを各主燃料噴射弁へ供給する。これにより、2燃料混焼運転を行う際に、ガスエンジンへ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスの比率が大きい場合でも、各主燃料噴射弁の開時間が極めて短くなってしまうことを効果的に防止することができる。
また、上記主燃料絞り手段は、上記主燃料配管における上記主燃料圧力レギュレータの下流側に設けた主燃料電磁弁と、上記主燃料圧力レギュレータの入口部と上記主燃料電磁弁の出口部とを接続するバイパス配管と、該バイパス配管に設けた絞り圧力レギュレータと、該絞り圧力レギュレータの設定出口圧力を調整するローディング部を上記吸気マニホールドに接続する補助主燃料ローディング配管とによって構成し、上記主燃料電磁弁は、主燃料管理コントローラによって開閉制御を可能にし、上記絞り圧力レギュレータにおける設定出口圧力は、上記吸気マニホールドにおける圧力よりも高く、かつ上記主燃料圧力レギュレータにおける設定出口圧力よりも低い圧力に設定し、上記主燃料単独運転を行う際には、上記主燃料管理コントローラによって上記主燃料電磁弁を開けておくことにより、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力は、上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力にする一方、上記2燃料混焼運転を行う際には、上記主燃料管理コントローラによって上記主燃料電磁弁を閉じておくことにより、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力は、上記絞り圧力レギュレータの設定出口圧力にするよう構成することもできる。
この場合には、主燃料管理コントローラによる主燃料電磁弁の開閉制御によって、主燃料単独運転を行う際には、主燃料圧力レギュレータによる設定出口圧力に設定した主燃料ガスを各主燃料噴射弁へ供給し、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料圧力レギュレータによる設定出口圧力よりも低い、絞り圧力レギュレータによる設定出口圧力に設定した主燃料ガスを各主燃料噴射弁へ供給する。これにより、2燃料混焼運転を行う際に、ガスエンジンへ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスの比率が大きい場合でも、各主燃料噴射弁の開時間が極めて短くなってしまうことを効果的に防止することができる。
また、上記副燃料圧力レギュレータの出口圧力を調整するローディング部は、第1副燃料ローディング配管を介して上記副燃料ミキサーの入口部に接続すると共に、第2副燃料ローディング配管を介して上記副燃料ミキサーの出口部に接続し、上記第1副燃料ローディング配管には、第1副燃料電磁弁を設け、上記第2副燃料ローディング配管には、第2副燃料電磁弁を設け、当該第1副燃料電磁弁及び当該第2副燃料電磁弁は、副燃料管理コントローラによって開閉制御を可能にし、上記ガスエンジンの運転を開始する際には、上記副燃料管理コントローラによって上記第1副燃料電磁弁を閉じると共に上記第2副燃料電磁弁を開けた状態で、上記主燃料単独運転を行うよう構成し、上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を開始する際には、上記副燃料管理コントローラによって上記第2副燃料電磁弁を閉じて上記第1副燃料電磁弁を開けることにより、上記副燃料ミキサーの入口部から上記第1副燃料ローディング配管へ上記燃焼用空気を流入させて上記副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力を徐々に増加させ、当該副燃料圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記副燃料ミキサーの入口部における燃焼用空気の圧力に近づけるよう構成し、上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を停止する際には、上記副燃料管理コントローラによって上記第1副燃料電磁弁を閉じて上記第2副燃料電磁弁を開けることにより、上記第2副燃料ローディング配管から上記副燃料ミキサーの出口部へ上記燃焼用空気を流出させて上記副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力を徐々に減少させ、当該副燃料圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記副燃料ミキサーの出口部における副燃料混合気の圧力に近づけるよう構成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、2燃料混焼運転を行うガスエンジンへの副燃料ガスの供給開始時及び供給停止時において、以下のようにして、発電機の発電出力が一時的に激しく低下又は上昇してしまうことを防止することができる。
具体的には、上記発電システムの運転を行う際には、副燃料管理コントローラによって第1副燃料電磁弁を閉じると共に第2副燃料電磁弁を開けた状態で、主燃料ガスを用いて主燃料単独運転を開始する。そして、出力制御コントローラによる各主燃料噴射弁の開時間の調整によって、ガスエンジンの出力が安定するまで、主燃料ガスのみを用いてガスエンジンを運転することができる。
具体的には、上記発電システムの運転を行う際には、副燃料管理コントローラによって第1副燃料電磁弁を閉じると共に第2副燃料電磁弁を開けた状態で、主燃料ガスを用いて主燃料単独運転を開始する。そして、出力制御コントローラによる各主燃料噴射弁の開時間の調整によって、ガスエンジンの出力が安定するまで、主燃料ガスのみを用いてガスエンジンを運転することができる。
次いで、副燃料ガスの供給開始時(2燃料混焼運転の開始時)には、副燃料管理コントローラによって第2副燃料電磁弁を閉じて第1副燃料電磁弁を開け、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給を開始する。第2副燃料電磁弁を閉じるときには、副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力は、副燃料ミキサーの出口部における圧力とほぼ同じになっている。そして、第1副燃料電磁弁を開けたときには、空気配管を通過する燃焼用空気の一部が、第1副燃料ローディング配管を経由して副燃料圧力レギュレータのローディング部へ徐々に流入する。
これにより、副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力(ローディング圧力)が徐々に増加し、副燃料圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力(副燃料圧力レギュレータの出口部における副燃料ガスの圧力)は、副燃料ミキサーの入口部における圧力になるよう徐々に増加する。そのため、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給量を徐々に増加させることができ、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給を開始する際に、ガスエンジンにおける供給熱量が急激に増加することを防止することができる。また、ガスエンジンにおいて、空気比が一時的に小さくなる(ガスリッチになる)ことを防止することができる。したがって、発電機の発電出力が一時的に激しく上昇してしまうことを防止することができ、しいてはNOx濃度の急激な増加を防止することもできる。
一方、副燃料ガスの供給停止時(2燃料混焼運転の停止時)には、副燃料管理コントローラによって第1副燃料電磁弁を閉じて第2副燃料電磁弁を開けることにより、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給の停止を開始する。第1副燃料電磁弁を閉じるときには、副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力(ローディング圧力)は、副燃料ミキサーの入口部における圧力とほぼ同じになっている。そして、第2副燃料電磁弁を開けたときには、副燃料圧力レギュレータのローディング部に存在する燃焼用空気の一部が、第2副燃料ローディング配管を経由して副燃料ミキサーの出口部へ徐々に流出する。
これにより、副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力が徐々に減少し、副燃料圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力は、副燃料ミキサーの出口部における圧力になるよう徐々に減少する。そのため、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給量を徐々に減少させることができ、ガスエンジンへの副燃料ガスの供給を停止する際に、ガスエンジンにおける供給熱量が急激に減少することを防止することができる。また、ガスエンジンにおいて、空気比が一時的に大きくなる(ガスリーンになる)ことを防止することができる。したがって、発電機の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止することができる。
また、上記副燃料管理コントローラは、第1副燃料電磁弁及び第2副燃料電磁弁の開閉制御を行っており、開度の制御は行っていない。そのため、制御に要するコストを低く抑えることができ、発電システムの制御構造が複雑化することを抑制することができる。
以下に、本発明の発電システムにかかる実施例1〜3につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の発電システム1は、図1に示すごとく、複数の気筒21を備えたガスエンジン2の出力によって発電機11を作動させるよう構成してある。この発電システム1は、都市ガス等の主燃料ガスF1をガスエンジン2へ供給する主燃料供給系と、バイオガス等の副燃料ガスF2をガスエンジン2へ供給する副燃料供給系とを有しており、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを混焼させてガスエンジン2を運転するよう構成してある。
(実施例1)
本例の発電システム1は、図1に示すごとく、複数の気筒21を備えたガスエンジン2の出力によって発電機11を作動させるよう構成してある。この発電システム1は、都市ガス等の主燃料ガスF1をガスエンジン2へ供給する主燃料供給系と、バイオガス等の副燃料ガスF2をガスエンジン2へ供給する副燃料供給系とを有しており、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを混焼させてガスエンジン2を運転するよう構成してある。
同図に示すごとく、本例の副燃料供給系は、燃焼用空気Aが供給される空気配管4と、バイオガス等の副燃料ガスF2が供給される副燃料配管6と、副燃料配管6に設けた副燃料圧力レギュレータ(差圧ガバナ)61と、空気配管4から流入する燃焼用空気Aに、副燃料配管6から流入する副燃料ガスF2を混合して副燃料混合気M1を作り出すことができる副燃料ミキサー7とを有している。また、副燃料ミキサー7は、空気配管4から流入する燃焼用空気Aがベンチュリー71を通過する際に生じる吸引力に応じて、副燃料配管6から副燃料圧力レギュレータ61による圧力設定後の副燃料ガスF2が吸引されるよう構成されている。
図1に示すごとく、本例の主燃料供給系は、主燃料ガスF1が供給される主燃料配管5と、主燃料配管5に設けた主燃料圧力レギュレータ52と、主燃料圧力レギュレータ52による圧力調整後の主燃料ガスF1を、複数の気筒21に分岐させて供給する主燃料マニホールド50とを有している。また、複数の気筒21に対応して、主燃料マニホールド50によって複数の分岐した先端部には、各気筒21における吸気弁が開いているときに、主燃料ガスF1を各気筒21の吸気管にそれぞれ噴射させるための複数の主燃料噴射弁51が設けてある。
また、同図に示すごとく、副燃料ミキサー7の下流側において、副燃料混合気M1が通過する吸気配管12には、ガスエンジン2からの排ガスGを利用し、副燃料ミキサー7から流入する副燃料混合気M1を圧縮して、圧縮副燃料混合気M2を作り出す過給機3が設けてある。吸気配管12における過給機3の下流側には、過給機3から流入する圧縮副燃料混合気M2の流量を調整するための混合気調整弁36が設けてある。吸気配管12における混合気調整弁36の下流側には、混合気調整弁36から流入する流量調整後の副燃料混合気M1を、複数の気筒21へ分岐させて供給する吸気マニホールド22が設けてある。
図1に示すごとく、主燃料圧力レギュレータ52は、その設定出口圧力を調整するローディング部521が主燃料ローディング配管55によって吸気マニホールド22に接続してある。そして、主燃料圧力レギュレータ52は、吸気マニホールド22における圧力が低下したときには、その設定出口圧力を低く補正する一方、吸気マニホールド22における圧力が上昇したときには、その設定出口圧力を高く補正するよう構成してある。
また、同図に示すごとく、発電機11には、その発電出力を測定するための電力計811が設けてあり、吸気マニホールド22には、この吸気マニホールド22内の圧力を測定する圧力センサー821が設けてある。
発電システム1は、圧力センサー821によって測定した吸気マニホールド22における圧力が発電出力に応じた目標圧力になるよう、混合気調整弁36の開度を調整してフィードバック制御を行う圧力制御コントローラ(コンピュータ)82と、電力計811によって測定した発電機11の発電出力が目標出力になるよう、複数の主燃料噴射弁51の開時間を調整してフィードバック制御を行う出力制御コントローラ(コンピュータ)81とを有している。
なお、出力制御コントローラ81は、ガスエンジン2の回転速度が目標回転速度になるよう複数の主燃料噴射弁51の開時間を調整することもできる。
発電システム1は、圧力センサー821によって測定した吸気マニホールド22における圧力が発電出力に応じた目標圧力になるよう、混合気調整弁36の開度を調整してフィードバック制御を行う圧力制御コントローラ(コンピュータ)82と、電力計811によって測定した発電機11の発電出力が目標出力になるよう、複数の主燃料噴射弁51の開時間を調整してフィードバック制御を行う出力制御コントローラ(コンピュータ)81とを有している。
なお、出力制御コントローラ81は、ガスエンジン2の回転速度が目標回転速度になるよう複数の主燃料噴射弁51の開時間を調整することもできる。
図1に示すごとく、発電システム1は、主燃料ガスF1のみを用いて主燃料単独運転を行う際には、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にする一方、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを用いて2燃料混焼運転を行う際には、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、吸気マニホールド22における圧力よりも高く、かつ主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力よりも低い圧力にする主燃料絞り手段500を有している。
以下に、本例の発電システム1につき、図1、図2と共に詳説する。
図1に示すごとく、本例の主燃料噴射弁51は、出力制御コントローラ81によって開閉制御が可能であり、各気筒21における吸気弁が開いている間に(各気筒21の吸気工程の際に)、電磁石等のアクチュエータを作動させて、目標出力に応じて設定される所定時間の間、主燃料ガスF1を噴射させるよう構成してある。
本例の混合気調整弁36は、圧力制御コントローラ82からの指令を受け、圧縮副燃料混合気M2を通過させる通過口に配設したバルブ本体を、アクチュエータによって動作させて、上記通過口の開度を調整するよう構成されている。
また、副燃料ミキサー7、過給機3、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22の入口部は、吸気配管12によって接続してある。
図1に示すごとく、本例の主燃料噴射弁51は、出力制御コントローラ81によって開閉制御が可能であり、各気筒21における吸気弁が開いている間に(各気筒21の吸気工程の際に)、電磁石等のアクチュエータを作動させて、目標出力に応じて設定される所定時間の間、主燃料ガスF1を噴射させるよう構成してある。
本例の混合気調整弁36は、圧力制御コントローラ82からの指令を受け、圧縮副燃料混合気M2を通過させる通過口に配設したバルブ本体を、アクチュエータによって動作させて、上記通過口の開度を調整するよう構成されている。
また、副燃料ミキサー7、過給機3、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22の入口部は、吸気配管12によって接続してある。
図2に示すごとく、本例の副燃料ミキサー7は、メイン通路70内にベンチュリー71を設け、このベンチュリー71におけるスロート部(絞り部)711の外周に、サブ通路72における複数の先端開口穴721を開口させて構成したものである。そして、メイン通路70内におけるベンチュリー71を燃焼用空気Aが通過すると、ベンチュリー71におけるスロート部711が負圧になり、この負圧による吸引力によってサブ通路72からメイン通路70内へ副燃料ガスF2を吸引することができる。
図1に示すごとく、本例においては、空気配管4は大気に開放されており、副燃料配管6は、バイオガス等の副燃料ガスF2が生成又は貯蔵されたタンク(図示略)に接続されている。
空気配管4の入口部には、ガスエンジン2への異物混入を防止するためのエアフィルター41が設けてある。そして、発電システム1を長期間稼働させる際には、空気配管4におけるエアフィルター41の下流側においては、エアフィルター41に生じた詰まりによって大気圧よりも若干負圧になっている。
空気配管4の入口部には、ガスエンジン2への異物混入を防止するためのエアフィルター41が設けてある。そして、発電システム1を長期間稼働させる際には、空気配管4におけるエアフィルター41の下流側においては、エアフィルター41に生じた詰まりによって大気圧よりも若干負圧になっている。
本例の副燃料圧力レギュレータ61は、その設定圧力を調整するローディング部611が、ローディング配管612によって空気配管4におけるエアフィルター41の配設位置よりも下流側であって、副燃料ミキサー7よりも上流側に接続してある。そして、副燃料圧力レギュレータ61は、空気配管4におけるエアフィルター41の下流側の燃焼用空気Aの圧力が低下したときには、この圧力の低下に応じて設定圧力を低く補正するよう構成してある。
また、副燃料圧力レギュレータ61は、その設定出口圧力を、ローディング部611における圧力(ローディング圧力)と差圧調整用バネによる加圧力との合計圧力によって設定するよう構成されている。そして、ローディング部611に加わる圧力が高くなったときには、設定出口圧力も高くなり、ローディング部611に加わる圧力が低くなったときには、設定出口圧力も低くなって、ローディング部611における圧力(ローディング圧力)及び差圧調整用バネによる加圧力との合計圧力と、副燃料圧力レギュレータ61の設定出口圧力とが平衡するように構成されている。
副燃料圧力レギュレータ61を用いることにより、2燃料混焼運転を行う際には、副燃料ミキサー7において混合する燃焼用空気Aの圧力と、副燃料ガスF2の圧力とをほぼ同じに保つことができ、これらの混合比の変化を小さくすることができる。
なお、後述する主燃料圧力レギュレータ52及び絞り圧力レギュレータ53も、副燃料圧力レギュレータ61と同様の構造(ローディング部521及び差圧調整用バネを有する構造)を有している。
なお、後述する主燃料圧力レギュレータ52及び絞り圧力レギュレータ53も、副燃料圧力レギュレータ61と同様の構造(ローディング部521及び差圧調整用バネを有する構造)を有している。
図1に示すごとく、本例の過給機3は、ガスエンジン2から排気される排ガスGのエネルギーを利用して作動する排ガス過給機3である。この排ガス過給機3は、ガスエンジン2の複数の気筒21における排気口を集結した排気マニホールド23内を通過する排ガスGによって回転するタービンホイール31と、このタービンホイール31の同軸上に連結し、タービンホイール31の回転を受けて回転するコンプレッサホイール32とを有して構成されている。そして、副燃料ミキサー7から過給機3へ送られた副燃料混合気M1は、コンプレッサホイール32によって圧縮副燃料混合気M2とされて、ガスエンジン2へ供給される。
また、過給機3のコンプレッサホイール32と、混合気調整弁36との間には、混合気冷却器35が設けてあり、混合気調整弁36から吸気マニホールド22へは、冷却後の圧縮副燃料混合気M2が供給されるようになっている。
また、過給機3のコンプレッサホイール32と、混合気調整弁36との間には、混合気冷却器35が設けてあり、混合気調整弁36から吸気マニホールド22へは、冷却後の圧縮副燃料混合気M2が供給されるようになっている。
図1に示すごとく、本例の主燃料絞り手段500は、主燃料配管5における主燃料圧力レギュレータ52の下流側に設けた絞り圧力レギュレータ53と、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力を調整するローディング部531を吸気マニホールド22に接続する第1主燃料ローディング配管56Aと、第1主燃料ローディング配管56Aに設けた第1主燃料電磁弁54Aと、絞り圧力レギュレータ53のローディング部531と絞り圧力レギュレータ53の入口部とを接続する第2主燃料ローディング配管56Bと、第2主燃料ローディング配管56Bに設けた第2主燃料電磁弁54Bとによって構成してある。
なお、本例においては、主燃料ローディング配管55に、第1主燃料ローディング配管56Aを合流させている。
なお、本例においては、主燃料ローディング配管55に、第1主燃料ローディング配管56Aを合流させている。
第1主燃料電磁弁54A及び第2主燃料電磁弁54Bは、主燃料管理コントローラ(コンピュータ)83によって開閉制御が可能である。絞り圧力レギュレータ53における設定出口圧力は、吸気マニホールド22における圧力よりも高く、かつ主燃料圧力レギュレータ52における設定出口圧力よりも低い圧力に設定してある。
そして、発電システム1は、主燃料単独運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって第1主燃料電磁弁54Aを閉じておくと共に第2主燃料電磁弁54Bを開けておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にするよう構成してある。また、発電システム1は、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって第1主燃料電磁弁54Aを開けておくと共に第2主燃料電磁弁54Bを閉じておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にするよう構成してある。
そして、発電システム1は、主燃料単独運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって第1主燃料電磁弁54Aを閉じておくと共に第2主燃料電磁弁54Bを開けておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にするよう構成してある。また、発電システム1は、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって第1主燃料電磁弁54Aを開けておくと共に第2主燃料電磁弁54Bを閉じておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にするよう構成してある。
また、発電システム1においては、ガスエンジン2への主燃料ガスF1と副燃料ガスF2との合計供給流量に対する副燃料ガスF2の供給流量の割合を、副燃料圧力レギュレータ61によって初期設定した割合以下に保つことができる。
また、図1に示すごとく、副燃料配管6において、副燃料圧力レギュレータ61の下流側には、手動バルブ68を配設することができる。そして、発電システム1の初期設定時等には、上記手動バルブ68を操作して、副燃料ガスF2の流量の調整をしておくことができる。また、副燃料圧力レギュレータ61の差圧調整用バネによる加圧力を調整して、副燃料ガスF2の流量の調整することもできる。
また、図1に示すごとく、副燃料配管6において、副燃料圧力レギュレータ61の下流側には、手動バルブ68を配設することができる。そして、発電システム1の初期設定時等には、上記手動バルブ68を操作して、副燃料ガスF2の流量の調整をしておくことができる。また、副燃料圧力レギュレータ61の差圧調整用バネによる加圧力を調整して、副燃料ガスF2の流量の調整することもできる。
また、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給熱量は、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給熱量と副燃料ガスF2の供給熱量との合計供給熱量に対して、ノッキングを防止できる範囲で決定することができる。また、主燃料ガスF1の供給熱量は、上記合計供給熱量に対して、発電機11における急激な負荷変動に追従できる範囲で決定することができる。また、燃料ガス全体の供給熱量に対する副燃料ガスF2の供給熱量の比率は、例えば、90%ぐらいまで大きくすることができる。
本例の発電システム1においては、複数の気筒21の吸気管にそれぞれ都市ガス等の主燃料ガスF1を噴射してガスエンジン2を運転する方式において、バイオガス等の副燃料ガスF2との混焼運転を安定させるための工夫を行っている。また、本例の発電システム1においては、燃料ガス全体(主燃料ガスF1及び副燃料ガスF2の全体)における副燃料ガスF2の比率が大きくなったときでも、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量を安定させるための工夫を行っている。
本例においては、主燃料ガスF1のみを用いて主燃料単独運転を行う際には、燃焼用空気Aが、副燃料ミキサー7、過給機3、混合気冷却器35、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22を通って、ガスエンジン2における各気筒21へ供給される。
本例においては、主燃料ガスF1のみを用いて主燃料単独運転を行う際には、燃焼用空気Aが、副燃料ミキサー7、過給機3、混合気冷却器35、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22を通って、ガスエンジン2における各気筒21へ供給される。
また、主燃料ガスF1は、主燃料圧力レギュレータ52によって所定の設定出口圧力に設定された後、主燃料マニホールド50を通って、各主燃料噴射弁51へ供給される。そして、出力制御コントローラ81は、各気筒21の吸気弁が開いたときにおける各主燃料噴射弁51の開時間(開いている時間)を調整して、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量を調整し、発電機11の発電出力が所定の目標出力になるようフィードバック制御する。なお、この目標出力は、所定の出力範囲として設定することができる。
また、圧力制御コントローラ82は、混合気調整弁36の開度を調整して、吸気マニホールド22における圧力が発電出力に応じた目標圧力になるようフィードバック制御する。これにより、吸気マニホールド22における圧力を、発電出力の大小に見合った適切な目標圧力に維持することができる。なお、目標圧力は、所定の圧力範囲として設定することができ、発電出力が大きいほど大きな値として設定することができる。
また、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力は、吸気マニホールド22における圧力よりも高い圧力として設定する。そして、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力は、吸気マニホールド22における圧力の大小に応じて補正することができる。具体的には、主燃料圧力レギュレータ52のローディング部521が吸気マニホールド22に接続してあることにより、吸気マニホールド22における圧力が低下したときには、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力を低く補正する一方、吸気マニホールド22における圧力が上昇したときには、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力を高く補正することができる。これにより、各主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を適切に維持することができ、出力制御コントローラ81による各主燃料噴射弁51の開時間の制御を安定化させることができる。
なお、上記出力制御コントローラ81、圧力制御コントローラ82、主燃料圧力レギュレータ52による各制御等は、2燃料混焼運転を行う際にも同様に行われる。
なお、上記出力制御コントローラ81、圧力制御コントローラ82、主燃料圧力レギュレータ52による各制御等は、2燃料混焼運転を行う際にも同様に行われる。
また、主燃料単独運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83は、第1主燃料電磁弁54Aを閉じると共に第2主燃料電磁弁54Bを開ける。そして、主燃料圧力レギュレータ52のローディング部521には、吸気マニホールド22における圧力が加わり、絞り圧力レギュレータ53のローディング部531には、主燃料圧力レギュレータ52の出口部の圧力が加わる。これにより、絞り圧力レギュレータ53から各主燃料噴射弁51へ供給される主燃料ガスF1の圧力は、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にすることができる(主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力と略同じにすることができる)。そのため、出力制御コントローラ81によって、各気筒21における吸気弁が開いているときに各主燃料噴射弁51を開ける時間を調整し、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量を適切に制御することができる。
次いで、主燃料ガスF1と副燃料ガスF2とを用いて2燃料混焼運転を行う際には、過給機3の回転速度に応じて、副燃料ミキサー7へ燃焼用空気Aが吸い込まれ、これによって生じる吸引力によって、副燃料ミキサー7へ副燃料圧力レギュレータ61による圧力設定後の副燃料ガスF2が流入する。そして、副燃料ミキサー7において、燃焼用空気Aと副燃料ガスF2との副燃料混合気M1が作り出され、副燃料混合気M1は、過給機3、混合気冷却器35、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22を通って、ガスエンジン2における各気筒21へ供給される。
また、ガスエンジン2の出力が大きくなるほど過給機3の回転速度も大きくなり、これに応じて、副燃料ミキサー7へ吸い込まれる燃焼用空気Aの流量、及び副燃料ミキサー7へ流入する副燃料ガスF2の流量が増加し、過給機3、混合気冷却器35、混合気調整弁36及び吸気マニホールド22を通って、ガスエンジン2における各気筒21へ供給される圧縮副燃料混合気M2の流量が増加する。そして、発電機11の発電出力が目標出力になるよう不足する熱量を主燃料ガスF1で補うことにより、副燃料ガスF2の熱量に大きな変動がない限り、ガスエンジン2へ供給される主燃料ガスF1の供給量と副燃料ガスF2の供給量との比率を、初期設定した比率にほぼ保つことができる。
また、副燃料圧力レギュレータ61によって副燃料ガスF2の圧力が設定されていることにより、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給熱量の割合を、常に安定運転ができる所定の割合以下に保つことができる。
また、副燃料圧力レギュレータ61によって副燃料ガスF2の圧力が設定されていることにより、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給熱量の割合を、常に安定運転ができる所定の割合以下に保つことができる。
また、圧力制御コントローラ82によって混合気調整弁36の開度が調整され、出力制御コントローラ81によって各主燃料噴射弁51の開時間が調整されることによって、ガスエンジン2における空気比を適切な範囲内に保つことができ、NOx等の増加を防止することができる。これにより、副燃料ガスF2の組成等の変動により、副燃料ガスF2の熱量が変動したときでも、ガスエンジン2への供給熱量の総和に変動が生じることを抑制することができる。そのため、発電機11の発電出力を安定して目標出力に維持することができる。
ところで、2燃料混焼運転を行う際には、ガスエンジン2へ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスF2の比率が大きいほど、出力制御コントローラ81によって各気筒21における吸気弁が開いているときに各主燃料噴射弁51を開ける時間(各主燃料噴射弁51の開時間)は短くなる。
ところで、2燃料混焼運転を行う際には、ガスエンジン2へ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスF2の比率が大きいほど、出力制御コントローラ81によって各気筒21における吸気弁が開いているときに各主燃料噴射弁51を開ける時間(各主燃料噴射弁51の開時間)は短くなる。
そこで、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83は、第1主燃料電磁弁54Aを開けると共に第2主燃料電磁弁54Bを閉じる。そして、絞り圧力レギュレータ53のローディング部531には、吸気マニホールド22における圧力が加わる。これにより、絞り圧力レギュレータ53から各主燃料噴射弁51へ供給される主燃料ガスF1の圧力は、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力よりも低い、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にすることができる。
こうして、2燃料混焼運転を行う際には、各主燃料噴射弁51へ供給される主燃料ガスF1の圧力を低くすることができる。そして、各主燃料噴射弁51を開けたときに噴射される主燃料ガスF1の噴射量を少なくすることができる。そのため、ガスエンジン2へ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスF2の比率が大きい場合でも、出力制御コントローラ81によって、各気筒21における吸気弁が開いているときに各主燃料噴射弁51を開ける時間(各主燃料噴射弁51の開時間)が極めて短くなってしまうことを防止することができる(各主燃料噴射弁51の開時間をある程度確保することができる)。また、発電機11の発電出力を目標出力にするために必要なガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量を適切に制御することができる。
それ故、本例の発電システム1によれば、複数の気筒21の吸気管にそれぞれ主燃料ガスF1を噴射してガスエンジン2を運転する方式において、安定して副燃料ガスF2との混焼運転を行うことができる。また、本例の発電システム1によれば、燃料ガス全体における副燃料ガスF2の比率が大きくなったときでも、ガスエンジン2への主燃料ガスF1の供給量を安定させることができる。
(実施例2)
本例は、実施例1に示した2燃料混焼運転を行うガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給開始時及び供給停止時において、発電機11の発電出力が一時的に激しく低下又は上昇してしまうことを防止する工夫を行った例である。
図3に示すごとく、本例の副燃料配管6には、副燃料圧力レギュレータ61の下流側に、副燃料配管6を開閉することができる副燃料遮断電磁弁62が設けてある。この副燃料遮断電磁弁62は、ガスエンジン2において、2燃料混焼運転を行う際には、副燃料管理コントローラ84によって常時副燃料配管6を開けた状態にあり、ガスエンジン2において、主燃料単独運転を行う際には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料配管6を閉じるよう構成してある。
本例は、実施例1に示した2燃料混焼運転を行うガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給開始時及び供給停止時において、発電機11の発電出力が一時的に激しく低下又は上昇してしまうことを防止する工夫を行った例である。
図3に示すごとく、本例の副燃料配管6には、副燃料圧力レギュレータ61の下流側に、副燃料配管6を開閉することができる副燃料遮断電磁弁62が設けてある。この副燃料遮断電磁弁62は、ガスエンジン2において、2燃料混焼運転を行う際には、副燃料管理コントローラ84によって常時副燃料配管6を開けた状態にあり、ガスエンジン2において、主燃料単独運転を行う際には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料配管6を閉じるよう構成してある。
また、同図に示すごとく、副燃料圧力レギュレータ61の出口圧力を調整するローディング部611は、第1副燃料ローディング配管64Aを介して副燃料ミキサー7の入口部aに接続してあると共に、第2副燃料ローディング配管64Bを介して副燃料ミキサー7の出口部bに接続してある。
第1副燃料ローディング配管64Aには、第1副燃料電磁弁63Aが設けてあり、第2副燃料ローディング配管64Bには、第2副燃料電磁弁63Bが設けてある。そして、副燃料遮断電磁弁62、第1副燃料電磁弁63A及び第2副燃料電磁弁63Bは、副燃料管理コントローラ84によって開閉制御が可能である。
第1副燃料ローディング配管64Aには、第1副燃料電磁弁63Aが設けてあり、第2副燃料ローディング配管64Bには、第2副燃料電磁弁63Bが設けてある。そして、副燃料遮断電磁弁62、第1副燃料電磁弁63A及び第2副燃料電磁弁63Bは、副燃料管理コントローラ84によって開閉制御が可能である。
図3に示すごとく、発電システム1は、ガスエンジン2の運転を開始する際には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料遮断電磁弁62及び第1副燃料電磁弁63Aを閉じると共に第2副燃料電磁弁63Bを開けた状態で、主燃料ガスF1のみを用いてガスエンジン2の運転を行うよう構成してある。
また、発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する際には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料遮断電磁弁62を開けると共に第2副燃料電磁弁63Bを閉じ、かつ第1副燃料電磁弁63Aを開けることにより、副燃料ミキサー7の入口部aから第1副燃料ローディング配管64Aへ燃焼用空気Aを流入させて副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加させ、副燃料圧力レギュレータ61の出口圧力(副燃料ガスF2の供給圧力)を副燃料ミキサー7の入口部aにおける燃焼用空気Aの圧力に近づけるよう構成してある。
また、発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する際には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料遮断電磁弁62を開けると共に第2副燃料電磁弁63Bを閉じ、かつ第1副燃料電磁弁63Aを開けることにより、副燃料ミキサー7の入口部aから第1副燃料ローディング配管64Aへ燃焼用空気Aを流入させて副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加させ、副燃料圧力レギュレータ61の出口圧力(副燃料ガスF2の供給圧力)を副燃料ミキサー7の入口部aにおける燃焼用空気Aの圧力に近づけるよう構成してある。
さらに、発電システム1は、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止する際には、副燃料管理コントローラ84によって第1副燃料電磁弁63Aを閉じて第2副燃料電磁弁63Bを開けることにより、第2副燃料ローディング配管64Bから副燃料ミキサー7の出口部bへ燃焼用空気Aを流出させて副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に減少させ、副燃料圧力レギュレータ61の出口圧力(副燃料ガスF2の供給圧力)を副燃料ミキサー7の出口部bにおける副燃料混合気M1の圧力に近づけるよう構成してある。
図3に示すごとく、本例の副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611には、第1副燃料ローディング配管64Aと第2副燃料ローディング配管64Bとが合流した合流配管65が接続してある。この合流配管65には、第1副燃料ローディング配管64A及び第2副燃料ローディング配管64Bよりも流路断面積を小さくした絞り流路部66が設けてある。この絞り流路部66は、ニードル弁等の流路の開度を手動で調整することができるものを用いることができる。
そして、絞り流路部66によって副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加又は減少させることができる。また、絞り流路部66の流路断面積を適宜設定変更することにより、ローディング部611へ流入する燃焼用空気Aの流入速度又はローディング部611から流出する燃焼用空気Aの流出速度を適切に設定することができる。
そして、絞り流路部66によって副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加又は減少させることができる。また、絞り流路部66の流路断面積を適宜設定変更することにより、ローディング部611へ流入する燃焼用空気Aの流入速度又はローディング部611から流出する燃焼用空気Aの流出速度を適切に設定することができる。
なお、絞り流路部66を設けると共に、又は絞り流路部66を設ける代わりに、副燃料管理コントローラ84が第1副燃料電磁弁63A(副燃料ガスF2の供給開始時)又は第2副燃料電磁弁63B(副燃料ガスF2の供給停止時)の開閉を繰り返す構成にすることによっても、副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力を徐々に増加(副燃料ガスF2の供給開始時)又は減少(副燃料ガスF2の供給停止時)させることができる。そして、時間の経過と共に第1副燃料電磁弁63A又は第2副燃料電磁弁63Bが開いている時間を長くしていくことにより、ローディング部611へ流入する燃焼用空気Aの流入速度又はローディング部611から流出する燃焼用空気Aの流出速度を適切に設定することができる。
また、図3に示すごとく、合流配管65から分岐する第1副燃料ローディング配管64Aは、空気配管4におけるエアフィルター41の配設位置よりも下流側であって、副燃料ミキサー7よりも上流側に接続してある。
また、合流配管65から分岐する第2副燃料ローディング配管64Bは、副燃料ミキサー7と過給機3との間の吸気配管12に接続してある。
また、合流配管65から分岐する第2副燃料ローディング配管64Bは、副燃料ミキサー7と過給機3との間の吸気配管12に接続してある。
本例の発電システム1の運転を行う際には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料遮断電磁弁62及び第1副燃料電磁弁63Aを閉じると共に第2副燃料電磁弁63Bを開けた状態で、主燃料ガスF1のみを用いてガスエンジン2の運転を開始する(図4のステップS101)。そして、発電機11の周波数及び電圧を定格値まで立ち上げる(図4のS102)。
次いで、副燃料管理コントローラ84によって副燃料遮断電磁弁62を開けると共に第2副燃料電磁弁63Bを閉じ、その後第1副燃料電磁弁63Aを開けて、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する(図4のS103)。第2副燃料電磁弁63Bを閉じるときには、副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力は、副燃料ミキサー7の出口部bにおける圧力とほぼ同じになっている。そして、第1副燃料ローディング配管64Aが合流する合流配管65には、絞り流路部66が設けてあることにより、第1副燃料電磁弁63Aを開けたときには、空気配管4を通過する燃焼用空気Aの一部が、第1副燃料ローディング配管64Aを経由して副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611へ徐々に流入する。
これにより、副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力が徐々に増加し、副燃料圧力レギュレータ61による副燃料ガスF2の出口圧力は、副燃料ミキサー7の入口部aにおける圧力になるよう徐々に増加する。そのため、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給量を徐々に増加させることができ、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を開始する際に、ガスエンジン2における供給熱量が急激に増加することを防止することができる。また、ガスエンジン2において、空気比が一時的に小さくなる(ガスリッチになる)ことを防止することができる。したがって、発電機11の発電出力が一時的に激しく上昇してしまうことを防止することができ、しいてはNOx濃度の急激な増加を防止することもできる。
そして、ガスエンジン2において2燃料混焼運転を行い、発電システム1においては、発電機11の発電出力が、この発電機11に対する負荷を駆動するための目標出力になるよう負荷追従運転を行うことができる(図4のS104)。次いで、発電システム1のメイン管理コントローラ等から出力制御コントローラ81及び圧力制御コントローラ82に停止信号が送られたときには(図4のS105)、出力制御コントローラ81は、各主燃料噴射弁51の開時間を短くし、圧力制御コントローラ82は、吸気マニホールド22における目標圧力を減少させて、発電機11の発電出力を低下させる(図4のS106)。
次いで、副燃料管理コントローラ84によって第1副燃料電磁弁63Aを閉じて第2副燃料電磁弁63Bを開けることにより、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給の停止を開始することができる(図4のS107)。第1副燃料電磁弁63Aを閉じるときには、副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力は、副燃料ミキサー7の入口部aにおける圧力とほぼ同じになっている。そして、第2副燃料ローディング配管64Bが合流する合流配管65には、絞り流路部66が設けてあることにより、第2副燃料電磁弁63Bを開けたときには、副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611に存在する燃焼用空気Aの一部が、第2副燃料ローディング配管64Bを経由して副燃料ミキサー7の出口部bへ徐々に流出する。
これにより、副燃料圧力レギュレータ61のローディング部611における圧力が徐々に減少し、副燃料圧力レギュレータ61による副燃料ガスF2の出口圧力は、副燃料ミキサー7の出口部bにおける圧力になるよう徐々に減少する。そのため、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給量を徐々に減少させることができ、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を停止する際に、ガスエンジン2における供給熱量が急激に減少することを防止することができる。また、ガスエンジン2において、空気比が一時的に大きくなる(ガスリーンになる)ことを防止することができる。したがって、発電機11の発電出力が一時的に激しく低下してしまうことを防止することができる。
次いで、副燃料圧力レギュレータ61の出口圧力が副燃料ミキサー7の出口部bにおける圧力とほぼ同じになった後(副燃料管理コントローラ84によって第1副燃料電磁弁63Aを閉じて第2副燃料電磁弁63Bを開け、タイマー設定時間を経過した後)には、副燃料管理コントローラ84によって副燃料遮断電磁弁62を閉じて、ガスエンジン2への副燃料ガスF2の供給を遮断することができる(図4のS108)。
また、副燃料管理コントローラ84は、副燃料遮断電磁弁62、第1副燃料電磁弁63A及び第2副燃料電磁弁63Bの開閉制御(単純なON/OFF制御)を行っており、開度の制御は行っていない。そして、運転管理コントローラ82には、安価なシーケンサ等を用いることができる。また、第1副燃料ローディング配管64A及び第2副燃料ローディング配管64Bの配管径(内径)は細く、第1副燃料電磁弁63A及び第2副燃料電磁弁63Bには、小型の電磁弁を用いることができる。そのため、発電システム1の制御に要するコストを低く抑えることができ、発電システム1の制御構造が複雑化することを抑制することができる。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例1と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例1と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、上記実施例1に示した発電システム1における上記主燃料絞り手段500の他の構成を示す例である。
図5に示すごとく、本例の主燃料絞り手段500は、主燃料配管5における主燃料圧力レギュレータ52の下流側に設けた主燃料電磁弁54と、主燃料圧力レギュレータ52の入口部と主燃料電磁弁54の出口部とを接続するバイパス配管57と、バイパス配管57に設けた絞り圧力レギュレータ53と、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力を調整するローディング部531を吸気マニホールド22に接続する補助主燃料ローディング配管56とによって構成してある。主燃料電磁弁54は、主燃料管理コントローラ83によって開閉制御が可能である。
なお、本例においては、主燃料ローディング配管55に、補助主燃料ローディング配管56を合流させている。
本例は、上記実施例1に示した発電システム1における上記主燃料絞り手段500の他の構成を示す例である。
図5に示すごとく、本例の主燃料絞り手段500は、主燃料配管5における主燃料圧力レギュレータ52の下流側に設けた主燃料電磁弁54と、主燃料圧力レギュレータ52の入口部と主燃料電磁弁54の出口部とを接続するバイパス配管57と、バイパス配管57に設けた絞り圧力レギュレータ53と、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力を調整するローディング部531を吸気マニホールド22に接続する補助主燃料ローディング配管56とによって構成してある。主燃料電磁弁54は、主燃料管理コントローラ83によって開閉制御が可能である。
なお、本例においては、主燃料ローディング配管55に、補助主燃料ローディング配管56を合流させている。
絞り圧力レギュレータ53における設定出口圧力は、吸気マニホールド22における圧力よりも高く、かつ主燃料圧力レギュレータ52における設定出口圧力よりも低い圧力に設定してある。
そして、本例の発電システム1は、主燃料単独運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって主燃料電磁弁54を開けておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にするよう構成してある。また、本例の発電システム1は、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって主燃料電磁弁54を閉じておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にするよう構成してある。
そして、本例の発電システム1は、主燃料単独運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって主燃料電磁弁54を開けておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にするよう構成してある。また、本例の発電システム1は、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料管理コントローラ83によって主燃料電磁弁54を閉じておくことにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にするよう構成してある。
本例においては、主燃料単独運転を行う際には、主燃料配管5を流れる主燃料ガスF1は、設定出口圧力が高い方の主燃料圧力レギュレータ52を通過し、これよりも設定出口圧力が低い絞り圧力レギュレータ53を設けたバイパス配管57を通過することができない。これにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、主燃料圧力レギュレータ52の設定出口圧力にすることができる。
これに対し、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料配管5から流入する主燃料ガスF1は、主燃料圧力レギュレータ52を通って主燃料配管5を通過することができず、絞り圧力レギュレータ53を通ってバイパス配管57を通過する。これにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にすることができる。
これに対し、2燃料混焼運転を行う際には、主燃料配管5から流入する主燃料ガスF1は、主燃料圧力レギュレータ52を通って主燃料配管5を通過することができず、絞り圧力レギュレータ53を通ってバイパス配管57を通過する。これにより、複数の主燃料噴射弁51へ供給する主燃料ガスF1の圧力を、絞り圧力レギュレータ53の設定出口圧力にすることができる。
そのため、ガスエンジン2へ供給する燃料ガス全体における副燃料ガスF2の比率が大きい場合でも、出力制御コントローラ81によって、各気筒21における吸気弁が開いているときに各主燃料噴射弁51を開ける時間(各主燃料噴射弁51の開時間)が極めて短くなってしまうことを防止することができる。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例1と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
その他、本例の発電システム1の構成は、上記実施例1と同様であり、本例の発電システム1によっても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 発電システム
11 発電機
12 吸気配管
2 ガスエンジン
21 気筒
22 吸気マニホールド
3 過給機
36 混合気調整弁
4 空気配管
5 主燃料配管
50 主燃料マニホールド
500 主燃料絞り手段
51 主燃料噴射弁
52 主燃料圧力レギュレータ
53 絞り圧力レギュレータ
54A 第1主燃料電磁弁
54B 第2主燃料電磁弁
54 主燃料電磁弁
6 副燃料配管
61 副燃料圧力レギュレータ
62 副燃料遮断電磁弁
63A 第1副燃料電磁弁
63B 第2副燃料電磁弁
7 副燃料ミキサー
81 出力制御コントローラ
82 圧力制御コントローラ
83 主燃料管理コントローラ
84 副燃料管理コントローラ
A 燃焼用空気
F1 主燃料ガス
F2 副燃料ガス
M1 副燃料混合気
M2 圧縮副燃料混合気
11 発電機
12 吸気配管
2 ガスエンジン
21 気筒
22 吸気マニホールド
3 過給機
36 混合気調整弁
4 空気配管
5 主燃料配管
50 主燃料マニホールド
500 主燃料絞り手段
51 主燃料噴射弁
52 主燃料圧力レギュレータ
53 絞り圧力レギュレータ
54A 第1主燃料電磁弁
54B 第2主燃料電磁弁
54 主燃料電磁弁
6 副燃料配管
61 副燃料圧力レギュレータ
62 副燃料遮断電磁弁
63A 第1副燃料電磁弁
63B 第2副燃料電磁弁
7 副燃料ミキサー
81 出力制御コントローラ
82 圧力制御コントローラ
83 主燃料管理コントローラ
84 副燃料管理コントローラ
A 燃焼用空気
F1 主燃料ガス
F2 副燃料ガス
M1 副燃料混合気
M2 圧縮副燃料混合気
Claims (3)
- 複数の気筒を備えたガスエンジンと、
該ガスエンジンの出力によって作動させる発電機と、
バイオガス等の副燃料ガスが供給される副燃料配管と、
該副燃料配管に設けた副燃料圧力レギュレータと、
燃焼用空気が供給される空気配管と、
該空気配管から流入する上記燃焼用空気がベンチュリーを通過する際に生じる吸引力に応じて、上記副燃料配管から上記副燃料圧力レギュレータによる圧力設定後の上記副燃料ガスが流入することにより、当該燃焼用空気に当該副燃料ガスを混合して、副燃料混合気を作り出す副燃料ミキサーと、
上記ガスエンジンからの排ガスを利用し、上記副燃料ミキサーから流入する上記副燃料混合気を圧縮して、圧縮副燃料混合気を作り出す過給機と、
該過給機から流入する上記圧縮副燃料混合気の流量を調整するための混合気調整弁と、
該混合気調整弁による流量調整後の上記圧縮副燃料混合気を、上記複数の気筒へ分岐させて供給する吸気マニホールドと、
主燃料ガスが供給される主燃料配管と、
該主燃料配管に設けた主燃料圧力レギュレータと、
該主燃料圧力レギュレータによる圧力調整後の上記主燃料ガスを、上記複数の気筒に分岐させて供給する主燃料マニホールドと、
該主燃料マニホールドによって分岐させた主燃料ガスを、上記複数の気筒の吸気管にそれぞれ噴射させるための複数の主燃料噴射弁と、
上記吸気マニホールドにおける圧力が上記発電出力に応じた目標圧力になるよう上記混合気調整弁の開度を調整する圧力制御コントローラと、
上記発電機の発電出力が目標出力になるよう上記複数の主燃料噴射弁の開時間を調整する出力制御コントローラとを有していることを特徴とする発電システム。 - 請求項1において、上記主燃料ガスのみを用いて主燃料単独運転を行う際には、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力を、上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力にする一方、上記主燃料ガスと上記副燃料ガスとを用いて2燃料混焼運転を行う際には、上記複数の主燃料噴射弁へ供給する上記主燃料ガスの圧力を、上記吸気マニホールドにおける圧力よりも高く、かつ上記主燃料圧力レギュレータの設定出口圧力よりも低い圧力にする主燃料絞り手段を有していることを特徴とする発電システム。
- 請求項1又は2において、上記副燃料圧力レギュレータの出口圧力を調整するローディング部は、第1副燃料ローディング配管を介して上記副燃料ミキサーの入口部に接続してあると共に、第2副燃料ローディング配管を介して上記副燃料ミキサーの出口部に接続してあり、
上記第1副燃料ローディング配管には、第1副燃料電磁弁が設けてあり、上記第2副燃料ローディング配管には、第2副燃料電磁弁が設けてあり、当該第1副燃料電磁弁及び当該第2副燃料電磁弁は、副燃料管理コントローラによって開閉制御が可能であり、
上記ガスエンジンの運転を開始する際には、上記副燃料管理コントローラによって上記第1副燃料電磁弁を閉じると共に上記第2副燃料電磁弁を開けた状態で、上記主燃料単独運転を行うよう構成してあり、
上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を開始する際には、上記副燃料管理コントローラによって上記第2副燃料電磁弁を閉じて上記第1副燃料電磁弁を開けることにより、上記副燃料ミキサーの入口部から上記第1副燃料ローディング配管へ上記燃焼用空気を流入させて上記副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力を徐々に増加させ、当該副燃料圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記副燃料ミキサーの入口部における燃焼用空気の圧力に近づけるよう構成してあり、
上記ガスエンジンへの上記副燃料ガスの供給を停止する際には、上記副燃料管理コントローラによって上記第1副燃料電磁弁を閉じて上記第2副燃料電磁弁を開けることにより、上記第2副燃料ローディング配管から上記副燃料ミキサーの出口部へ上記燃焼用空気を流出させて上記副燃料圧力レギュレータのローディング部における圧力を徐々に減少させ、当該副燃料圧力レギュレータによる副燃料ガスの出口圧力を上記副燃料ミキサーの出口部における副燃料混合気の圧力に近づけるよう構成してあることを特徴とする発電システム。
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