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JP2009060512A - 携帯端末、再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び携帯端末の制御方法 - Google Patents

携帯端末、再生装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び携帯端末の制御方法 Download PDF

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JP2009060512A
JP2009060512A JP2007227920A JP2007227920A JP2009060512A JP 2009060512 A JP2009060512 A JP 2009060512A JP 2007227920 A JP2007227920 A JP 2007227920A JP 2007227920 A JP2007227920 A JP 2007227920A JP 2009060512 A JP2009060512 A JP 2009060512A
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Abstract

【課題】コンテンツサーバなどの大掛かりな装置を必要とすることなく、気軽に視聴継続を楽しむことができる。
【解決手段】端末再生制御部2と、所定エリア内に存在する小型TV20A・ステレオ20Bを特定するエリア内装置特定部6と、端末再生制御部2によって再生が行なわれている映画コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する小型TV20Aを、エリア内装置特定部6によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bから特定する適合装置特定部9と、適合装置特定部9によって特定された小型TV20Aに、映画コンテンツのデータを送信する端末送信制御部10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツの再生が可能な携帯端末などに関し、より詳細には、携帯電話などの携帯端末で再生中のコンテンツを、近くにいるAV(audio and visual)機器などの再生装置にて利用可能にすることで、該AV機器などの再生装置での該コンテンツの継続視聴を楽しむことができる携帯端末などに関するものである。
近年、HDD(hard disk disc drive)などの大容量の記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に、音声・動画などのコンテンツを記憶させて、高画質・高音質で再生可能な携帯型のコンテンツ再生端末が普及しつつある。
このような携帯型のコンテンツ再生端末により、ユーザーは宅外においても家庭内のAV機器を用いる場合と同様にコンテンツを楽しむ事が可能である。しかし、外出時に携帯型のコンテンツ再生端末においてコンテンツの視聴を行っていた場合において、帰宅時に該コンテンツの続きを家庭内AV機器において継続的に視聴するためには、家庭内AV機器においてユーザー自らが、コンテンツ及びその再生位置などを指定し直す必要があるという問題点がある。
例えば、宅外にて携帯プレーヤーで音楽を聴きながら家に帰宅した場合には、聴いていた音楽の続きを部屋にあるステレオで聴く場合、一端携帯プレーヤーを止め、該音楽が保存されている記録媒体等をステレオなどに移し、改めて楽曲又は再生位置を指定して再生するという面倒な作業を行わなければならないという問題点がある。
このような、問題点を解決する従来技術の一例として視聴継続制御サーバ、切替え元端末及び切替え先端末を使用した視聴継続方法が、特許文献1に開示されている。
この視聴継続方法では、視聴継続制御サーバは、端末の切替えに際して、例えば、切替え先端末からのアクセスにより、プレゼンスサーバから端末情報を取得するようになっている。また、視聴継続制御サーバは、ユーザー所有端末一覧を切り替え先端末に表示し、ユーザーが切替え元端末として例えばTV端末を選択すると、視聴履歴管理サーバに該TV端末で視聴していたコンテンツの識別子と中断点を問合せるようになっている。
さらに、視聴継続制御サーバは、該コンテンツ識別子と切替え先の端末情報とをもとに、ロケーション解決サーバから適合するコンテンツのロケーションを検索し、該ロケーションと中断点とを切替え先端末に送るようになっている。また、切り替え先端末は、送られたロケーションでコンテンツサーバにアクセスしてストリーム映像を受信し、中断点から再生することが可能となっている。
以上の視聴継続方法によれば、例えば、自宅のテレビ端末で見ていた放送番組を外出時にPDA(personal digital assistance)等で継続視聴することが可能となる。また、外出中にPDA等で見ていた番組をホットスポットに設置されたパソコン(パーソナル・コンピュータ)等で継続視聴することが可能となる。
例えば、テレビ端末からPDAに切替えたい場合、ユーザーは切替え元のテレビ端末を選択し、切替えボタンを押すだけで、PDA画面上で、テレビ端末で見ていたテレビ番組の映像の続きを自動的に再生させることができる。
さらに、PDAで映像を見ながらホットスポットに入ると、ネットワークがそれを認識してPDA画面上にホットスポット入室を表示し、店内にあるパソコンで映像を再生可能な端末群を表示するので、ユーザーは切替えたいパソコンを選択して切替えボタンを押せば、パソコンの画面上に映像の続きを再生させることができる。
また、特許文献2には、同従来技術の他の例として、携帯端末、コンテンツサーバ、及びコンテンツ再生端末から構成されるコンテンツ継続視聴システムが開示されている。
このコンテンツ継続視聴システムでは、まず、視聴した特定のコンテンツの識別情報と再生位置とを携帯端末で保持するようになっている。つぎに、ユーザーから継続再生要求を受けた場合、携帯端末は、コンテンツサーバにおける特定のコンテンツの蓄積場所を求めるようになっており、この蓄積場所の情報と継続再生指示とをコンテンツ再生端末に対して行うようになっている。これにより、コンテンツ再生端末は、コンテンツサーバの蓄積場所より特定のコンテンツを読み出して継続再生を行うことができるようになっている。
以上のコンテンツ継続視聴システムによれば、視聴した特定のコンテンツの識別情報と再生位置とを携帯端末で保持し、継続再生を行う場合は、携帯端末からコンテンツ再生端末に対して、コンテンツサーバにおける特定のコンテンツの蓄積場所を通知し、コンテンツ再生端末は、この指示に基づいてコンテンツサーバの蓄積場所より特定のコンテンツを読み出して継続再生するようになっているので、携帯端末から他のコンテンツ再生機器への特定のコンテンツの継続視聴が可能となっている。
特開2004−336310(平成16年11月25日公開) 特願2007− 74529(平成19年 3月22日公開)
しかしながら、前記特許文献1に開示された視聴継続方法、及び特許文献2に開示されたコンテンツ継続視聴システムのいずれも、コンテンツサーバの存在が必須の構成となっている。そうすると、コンテンツの視聴継続を行なうには、コンテンツサーバに該コンテンツのデータを蓄積・保存しておく必要がある。
よって、前記従来の視聴継続方法及びコンテンツ視聴継続システムでは、コンテンツ再生端末及び再生装置などの他にコンテンツサーバを用意する必要があるため、コンテンツの視聴継続を行なうためのシステムは、大掛かりなものとなり、気軽にコンテンツの視聴継続を楽しむことができないという問題点がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、コンテンツサーバなどの大掛かりな装置を必要とすることなく、気軽に視聴継続を楽しむことができる携帯端末などを提供することにある。
本発明の携帯端末は、前記課題を解決するために、コンテンツの再生が可能なコンテンツ再生端末であって、コンテンツの再生を行なう端末再生制御手段と、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定手段と、前記端末再生制御手段によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置から特定する適合装置特定手段と、前記適合装置特定手段によって特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するデータ送信制御手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の携帯端末の制御方法は、前記課題を解決するために、コンテンツの再生が可能な携帯端末の制御方法であって、コンテンツの再生を行なう端末再生制御ステップと、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定ステップと、前記端末再生制御ステップで再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定ステップで特定された再生装置から特定する適合装置特定ステップと、前記適合装置特定ステップで特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するデータ送信制御ステップとを含むことを特徴としている。
ここで、「携帯端末」とは、少なくとも1つ以上の通信機能をもつ携帯端末(通信機能:CDMA(Code Division Multiple Access)など既存のキャリア網以外でも良い)の意義であり、携帯電話サイズの通信機能付きPC(パーソナル・コンピュータ)、例えば、IP通信しか出来ない携帯PCなども含まれる概念である。さらに、通信機能付きAV機器(ナビシステム等含む)なども包含する概念である。
前記構成及び方法においては、携帯端末は、コンテンツを再生することができるようになっている。ここで、「コンテンツ」は、画像、動画、音楽、音声データ、及びメール等のテキストデータ、WEBページに掲載されているデータ、写真やカメラ立ち上げ時のファインダ画面、並びに、ワンセグ、3セグ、及び地デジなどの放送コンテンツなど、ソフトウエアの処理対象となるさまざまな情報を含む概念である。
また、「再生」は、画像、写真、カメラ立ち上げ時のファインダ画面、メールテキスト、及びWEBページなどの「表示」、並びに、動画、音楽、及び音声などの「再生」を含む広い概念である。
本発明の携帯端末は、端末再生制御手段と、領域内装置特定手段と、適合装置特定手段と、データ送信制御手段とを備えるものである。
また、本発明の携帯端末の制御方法は、端末再生制御ステップと、領域内装置特定ステップと、適合装置特定ステップと、データ送信制御ステップとを含む方法である。
端末再生制御手段又は端末再生制御ステップでは、コンテンツの再生を行なう。つぎに、領域内装置特定手段又は領域内装置特定ステップでは、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する。
ここで、再生装置の「特定」は、Bluetooth(登録商標)、Felicaなどの無線通信による再生装置の直接検出などの物理的装置による検出、並びにGPS(global positioning system)、フェムト通信などの基地局からの情報及びPLC(power line communication)などにより携帯端末の絶対位置を特定し、参照テーブル(絶対位置と所定領域との関係を示す情報及び所定領域と再生装置との関係を示す情報)を用いた情報処理による検索などによる特定を広く含む概念である。
つぎに、適合装置特定手段又は適合装置特定ステップでは、前記端末再生制御手段によって又は端末再生制御ステップで再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定手段によって又は前記領域内装置特定ステップで特定された再生装置から特定する。
ここで、「コンテンツプロトコル」とは、再生方法、データ形式、データ圧縮方式及び通信プロトコルなどのコンテンツに関する規約のことである。例えば、再生方法の規約としては、ビットレート情報の規格などが例示できる。
また、コンテンツのデータ形式及びデータ圧縮方式の規約としては、音楽に関するAAC(Advanced Audio Coding)、WAV(Windows(登録商標)の音声データの標準的なファイル形式。WAVEファイルやWAVEサウンドファイルとも呼ばれる。)、及びMP3(MPEG-1 Audio Layer 3)などが例示できる。
また、その他、動画コンテンツのデータ形式及びデータ圧縮方式の規約としては、映像に関するFlash(マクロメディアが販売しているWeb用のアニメーション作成ソフト)、MP4(MPEG-1 Audio Layer 4)、及びMPEG2(ITU−T「国際電気通信連合電気通信標準化部門」とISO「国際標準規格」によって標準技術として勧告された、動画や音声を圧縮・伸張する規格。現在MPEG方式には、ビデオCDなどのメディアに使用されるMPEG1、DVDや放送メディアに使用されるMPEG2、ネットワーク配信、携帯端末向けのMPEG4などがある。)などが例示できる。
さらに、通信方式に関する規約(通信プロトコル)としては、Bluetooth、Felica、PLC、WirelessLAN(無線LAN:WLAN)、IrDA(赤外線無線)、IrSS(赤外線無線)、及びWCDMA(通信網)などが例示できる。
また、前記データ送信制御手段又はデータ送信制御ステップでは、適合装置特定手段によって、又は前記適合装置特定ステップで特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信する。なおデータ送信制御手段の通信方式としては、WCDMA(wideband code division multiple access)・フェムト通信、PLC、無線LAN、Bluetooth、Felica、IrDA、及びIrSSなどが例示できる。
以上の構成又は方法によれば、携帯端末自身(以下「自端末」という)が、所定領域内に存在し、かつ再生コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する再生装置を特定し、該特定した再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するようになっている。したがって、再生コンテンツを保存・蓄積しておくための自端末以外の特別のコンテンツサーバを用意する必要がない。
それゆえ、コンテンツサーバなどの大掛かりな装置を必要とすることなく、携帯端末と再生装置との間で気軽に視聴継続を楽しむことができる。
ここで、上述のように、前記従来の視聴継続方法及びコンテンツ視聴継続システムでは、コンテンツ再生端末に保存されているコンテンツのデータの他に、該コンテンツに対応する別のデータがコンテンツサーバに保存・蓄積されている必要がある。
そうすると、コンテンツ再生端末及びコンテンツサーバの少なくとも2つ以上の装置にてコンテンツを保存しておく必要があるため、視聴継続のためには、1つのコンテンツのデータを複製しておく必要がある。
よって、前記従来の視聴継続方法及びコンテンツ視聴継続システムでは、著作権等侵害を防止するためにデジタル権利管理技術(DRM:digital rights management)が施され、複製が禁止されているコンテンツの場合には、同コンテンツを2つ以上入手しない限り、同コンテンツの視聴継続を行なうことができないという問題点(以下、単に「DRM問題」という)がある。例えば、SD−Audio(satellite digital audio broadcast)など著作権情報のある音楽・映像などのデータは複製は許されておらず、移動だけが対応可能となっている。
このようなDRM問題を解決するために、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記データ送信制御手段は、前記再生コンテンツのデータの送信を、送信先の再生装置における該再生コンテンツの記録が不能な状態で行なうことが好ましい。
前記構成によれば、前記データ送信制御手段は、前記再生コンテンツのデータの送信を、送信先の再生装置における該再生コンテンツの記録が不能な状態で行なう。すなわち、再生コンテンツのデータは、自端末に残し(保存し)たままで、再生コンテンツのデータの送信を行い、かつ、再生装置では、該再生コンテンツの記録が不能な状態となっている。
よって、再生コンテンツが保存されている装置は自端末の1台のみである。すなわち、再生コンテンツは、複製されていない。以上より、著作権等侵害を防止するためにデジタル権利管理技術が施され、複製が禁止されているコンテンツの場合でも、気軽に視聴継続を楽しむことができる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、自端末の所定範囲外への移動を検出する端末移動検出手段を備えており、前記データ送信制御手段は、前記所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置に対して前記再生コンテンツのデータを送信している場合において、前記端末移動検出手段により前記所定範囲外へ移動したと検出された場合に、前記再生装置に対する前記再生コンテンツのデータの送信を中止することが好ましい。
前記構成によれば、端末移動検出手段は、自端末の所定範囲外への移動を検出する。ここで、「所定範囲」は、前記「所定領域」と一致させても良いし、一致してなくても良い。例えば、自端末の領域内装置特定手段による再生装置の特定が、Bluetooth(登録商標)、Felica、などの無線通信による直接検出などの物理的装置による検出によって行われる場合には、前記「所定領域」は、自端末が再生装置と無線通信可能な範囲となる。このような範囲は、例えば、再生装置が自身の存在を無線通信によって自端末に報知するような場合には、該無線通信の電波強度などによりあらかじめ決定しておくことができる。
しかし、この場合、自端末が無線通信可能な範囲は、自端末の位置を中心としておおよそ球対称な範囲となるので、自端末が該範囲外へ移動することはできない。よって、この場合には、「所定範囲」は、「所定領域」とは一致し得ない概念となる。
なお、「球対称な範囲」は、2次元であれば円状、3次元であれば球状の範囲のことである。
すなわち、このような場合には、例えば、固定的(予め所定の基準位置を原点とする座標などが定められている。)な領域を「所定範囲」とし、「所定範囲」を示す情報をあらかじめ自端末にて記憶させておく。
それから、GPS、フェムト通信などの基地局からの情報などにより自端末の「絶対位置」を特定し、あらかじめ自端末にて記憶している参照テーブル(絶対位置と「所定範囲」との関係を示す情報)などを用いたコンピュータによる情報処理により、該「絶対位置」が、前記「所定範囲」外の位置となった場合に、端末移動検出手段が、自端末の所定範囲外への移動を検出するというような構成を採用すれば良い。
一方、自端末の領域内装置特定手段による再生装置の特定が、GPS、フェムト通信などの基地局からの情報及びPLCなどにより自端末の絶対位置を特定し、参照テーブル(絶対位置と「所定領域」との関係を示す情報)などを用いたコンピュータによる情報処理による特定である場合には、「所定範囲」は、前記「所定領域」と一致しても良いことになる。
なお、PLCによる場合には、例えば、特定のコンセントや、携帯電話の充電用の卓上ホルダーなどが存在している部屋を固定的な「所定領域」(又は「所定範囲」)として参照テーブルを作成しておけば良い。
また、前記構成によれば、前記データ送信制御手段は、前記所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置に対して前記再生コンテンツのデータを送信している場合において、前記端末移動検出手段により前記所定範囲外へ移動したと検出された場合に、前記再生装置に対する前記再生コンテンツのデータの送信を中止するようになっている。
すなわち、前記構成によれば、自端末から再生装置への再生コンテンツのデータの送信を中止しているだけである。よって、自端末及び再生装置での再生を、自端末に「再生コンテンツ」を残したままで、コントロールすることができるので、再生コンテンツを複製する必要がなく、前記DRM問題を解決することができる。
また、前記DRM問題を解決するために、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記再生コンテンツが記録される記録部と、該記録部への前記再生コンテンツの記録及び前記記録部に記録されている前記再生コンテンツの消去の管理を行なう記録管理手段とを備え、前記記録管理手段は、前記データ送信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去することが好ましい。
前記構成によれば、再生コンテンツの再生装置への送信を行なう前は、再生コンテンツは、自端末の記録部に記録されている。しかし、前記記録管理手段は、前記データ送信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するようになっている。
すなわち、前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合には、自端末の再生コンテンツのデータを消去するので、その後、再生装置に再生コンテンツが記録されても、再生コンテンツの複製を行なったことにならない。よって、前記構成によっても、前記DRM問題を解決することができる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記データ送信制御手段によって送信された再生コンテンツの送信先の再生装置に、該再生コンテンツの返還を指示するための返還指示手段を備え、前記適合装置特定手段は、前記返還指示手段を介して、ユーザーによる前記再生コンテンツの返還指示を受けた場合に、前記データ送信制御手段に、前記再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を送信させることが好ましい。
前記構成によれば、前記データ送信制御手段によって送信された再生コンテンツの送信先の再生装置に、該再生コンテンツの返還を指示するための返還指示手段を備えるものである。なお、「返還」とは、送信先の再生装置が携帯端末に再生コンテンツを送り返した上で、該再生コンテンツのデータを消去することを意味する。
それゆえ、ユーザーは、返還指示手段を介して再生コンテンツの送信先の再生装置に対して該再生コンテンツの返還を指示することができる。
また、前記適合装置特定手段は、前記返還指示手段を介して、ユーザーによる前記再生コンテンツの返還指示を受けた場合に、前記データ送信制御手段に、前記再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を送信させるものである。
それゆえ、携帯端末は、ユーザーによる返還指示を受けて、再生コンテンツの送信先の再生装置から、該再生コンテンツの返還を受けることができる。
以上より、コンテンツサーバという特別の装置を用いることなく携帯端末と、再生装置との間で、再生コンテンツの受け渡しを行うことが可能となる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記端末再生制御手段は、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置の中に、前記コンテンツプロトコルに適合する再生装置が存在しない場合には、前記再生コンテンツの再生を自端末において引き続き行なうことが好ましい。
前記構成によれば、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置の中に、前記コンテンツプロトコルに適合する再生装置が存在しない場合には、前記再生コンテンツの再生を自端末において引き続き行なうようになっている。
よって、視聴中の再生コンテンツが、再生中止となってしまうことがないので、引き続き再生コンテンツの視聴を楽しむことができる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記適合装置特定手段は、前記再生装置と、前記コンテンツプロトコルとの適合関係を示す適合関係情報に基づいて、前記再生コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する再生装置を特定することが好ましい。
ここで、「適合関係情報」の例としては、再生コンテンツの再生方法に関する規約と再生装置との適合関係、再生コンテンツのデータ形式に関する再生装置との適合関係、再生コンテンツのデータ圧縮方式に関する再生装置との適合関係、及び自端末と再生装置との通信プロトコルに関する適合関係などが考えられる。なお、これらのうちどのような適合関係を「適合関係情報」として採用するか否かは、再生コンテンツの継続視聴が可能となる範囲で適宜決定すれば良い。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記適合装置特定手段によって特定された1つ以上の再生装置の候補の表示を行なう表示部と、該表示部に表示された再生装置の候補から再生装置をユーザーが選択するための装置選択手段とを備え、前記データ送信制御手段は、前記装置選択手段を介してユーザーによって選択された再生装置に、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、表示部が、前記適合装置特定手段によって特定された1つ以上の再生装置の候補の表示を行なうので、ユーザーは、再生装置の候補を知ることができる。
また、装置選択手段は、該表示部に表示された再生装置の候補から再生装置をユーザーが選択することができるようにするためのものであり、前記データ送信制御手段は、前記装置選択手段を介してユーザーによって選択された再生装置に、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうようになっている。
それゆえ、ユーザーは、表示部に表示された1つ以上の再生装置の候補の中から、所望の再生装置を選択して、再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記データ送信制御手段は、前記適合装置特定手段によって特定された複数の再生装置が存在している場合に、該複数の再生装置のうち、予め定められた優先順位の最も高い再生装置に、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、前記データ送信制御手段は、複数の再生装置のうち、予め定められた優先順位の最も高い再生装置に、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうようになっている。
それゆえ、特定の再生コンテンツの継続視聴を行なうのに、ユーザーが予め再生装置の優先順位を定めておくことができるので、ユーザーが所望するより良い環境下での再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記データ送信制御手段は、前記適合装置特定手段によって特定された再生装置に対して複数の通信方式が存在している場合に、該複数の通信方式のうち、予め定められた優先順位の最も高い通信方式で、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、前記データ送信制御手段は、複数の通信方式のうち、予め定められた優先順位の最も高い通信方式で、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうようになっている。
それゆえ、特定の再生コンテンツの継続視聴を行なうのに、ユーザーが予め通信方式の優先順位を定めておくことができるので、ユーザーが所望するより良い通信状態での再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
なお、優先順位の基準としては、以上の他、再生装置の表示画面の大きさ、音質・画質などの性能の順、自端末に近い再生装置の順、以前に使った再生装置や再生装置の選択回数など、及び再生装置との接続状況(再生装置の電源や電池残量、再生装置との通信状態)なども考えられる。
なお、以上では、優先順位が最も高い再生装置、優先順位が最も高い通信方式の再生装置に再生コンテンツを送信する場合を示したが、優先順位の高いものから順に再生コンテンツの送信を行うことも考えられる。例えば、携帯端末と通信装置との接続状況などにより、最も優先順位の高い再生装置に対して再生コンテンツの送信が不可能である場合に、つぎに優先順位の高い再生装置に対して再生コンテンツを送信するようにデータ送信制御手段を構成しても良い。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記再生コンテンツが、音の再生に使用される音コンテンツ及び画像の再生に使用される画像コンテンツを含んでおり、前記適合装置特定手段によって複数の再生装置が特定された場合において、前記データ送信制御手段は、前記複数の再生装置のうち、前記音コンテンツの再生が可能な再生装置には前記音コンテンツのデータの送信を行い、かつ前記画像コンテンツの再生が可能な再生装置には前記画像コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、前記再生コンテンツが、音の再生に使用される音コンテンツ及び画像の再生に使用される画像コンテンツを含んでいる場合、前記データ送信制御手段は、複数の再生装置のうち、前記音コンテンツの再生が可能な再生装置には前記音コンテンツのデータの送信を行い、かつ前記画像コンテンツの再生が可能な再生装置には前記画像コンテンツのデータの送信を行なうようになっている。
それゆえ、例えば、映画コンテンツの場合、画像は高画質・大画面のディスプレイで、また、音声は高音質・大音量のオーディオ機器での継続視聴が可能となるので、ユーザーが所望するより良い環境下での再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
また、本発明の携帯端末は、前記構成に加えて、前記データ送信制御手段は、前記再生コンテンツのデータを送信する場合に、前記再生コンテンツの再生位置を示す情報をさらに送信することが好ましい。
前記構成によれば、再生装置は、前記再生コンテンツの再生位置を示す情報を得ることができる。
また、本発明の再生装置は、前記構成に加えて、コンテンツの再生が可能な再生装置であって、前記携帯端末から送信される前記再生コンテンツのデータの受信を行なう通信制御手段を備え、前記通信制御手段によってデータが受信された、前記再生コンテンツの再生を行なう装置再生制御手段を備えることが好ましい。
また、本発明の再生装置は、前記構成に加えて、コンテンツの再生が可能な再生装置であって、前記携帯端末から送信される前記再生コンテンツのデータの受信を行なう通信制御手段を備え、前記通信制御手段によってデータが受信された、前記再生コンテンツの再生を、前記再生位置を示す情報から決定した再生開始位置から行なう装置再生制御手段を備えることが好ましい。
前記構成によれば、本発明の再生装置は、前記携帯端末からの再生コンテンツの継続視聴に好適な再生装置を提供することができる。特に、装置再生制御手段は、前記通信制御手段によってデータが受信された、前記再生コンテンツの再生を、前記再生位置を示す情報から決定した再生開始位置から行なうので、再生中の再生コンテンツを中断することなく継続視聴を楽しむことができる。
なお、再生開始位置は、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定するが、再生位置と再生開始位置とは、一致している必要はない。例えば、再生開始位置を再生位置より所定時間(又は距離)だけずらせても良い。これにより、オーバーラップ(個々の再生装置につき同時)再生する事ができる。「オーバーラップ再生」とは、携帯端末と再生装置で、所定時間、同時にコンテンツを再生する機能のことである。ここでの「所定時間」とは、全くオーバーラップをしない0秒を含めた数秒程度の時間である。なお、オーバーラップする時間は、携帯端末を再生停止するまでの時間と、再生装置の再生開始以降の時間との重複時間が例示できる。例えば、一般的な折り畳みタイプ(クラムシェル)の端末で、閉じた状態から開くとメイン液晶が表示され一定時間後に表示が消えるようになっている。所定時間はこれと同様、長くても90秒程度が好ましい。
また、携帯端末の表示部の表示時間に従って、「所定時間」を決定しても良い。以上より、オーバーラップ再生はするが、クラムシェルを閉じたり、表示部の表示が消えた事に連動させてオーバーラップ再生を終了させても良い。
また、本発明の再生装置は、前記構成に加えて、コンテンツの再生が可能な再生装置であって、前記携帯端末との間で、前記再生コンテンツのデータの送受信を行なう通信制御手段と、前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツの再生を行なう装置再生制御手段と、前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツが記録される記録部と、前記通信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するコンテンツ管理手段とを備えることが好ましい。
また、本発明の再生装置は、前記構成に加えて、コンテンツの再生が可能な再生装置であって、前記携帯端末との間で、前記再生コンテンツのデータの送受信を行なう通信制御手段と、前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツの再生を、前記再生位置を示す情報から決定した再生開始位置から行なう装置再生制御手段と、前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツが記録される記録部と、前記通信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するコンテンツ管理手段とを備えることが好ましい。
前記構成によれば、コンテンツ管理手段は、前記通信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するようになっている。
よって、前記記録管理手段が、前記データ送信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するようになっている前記携帯端末と組合せて使用することで、前記DRM問題を完全に解決して、再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。特に、装置再生制御手段は、前記通信制御手段によってデータが受信された、前記再生コンテンツの再生を、前記再生位置を示す情報から決定した再生開始位置から行なうので、再生中の再生コンテンツを中断することなく継続視聴を楽しむことができる。
なお、再生開始位置は、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定するが、再生位置と再生開始位置とは、一致している必要はない。例えば、再生開始位置を再生位置より所定時間(又は距離)だけずらせても良い。これにより、オーバーラップ(個々の再生装置につき同時)再生する事ができる。「オーバーラップ再生」とは、携帯端末と再生装置で、所定時間、同時にコンテンツを再生する機能のことである。ここでの「所定時間」とは、全くオーバーラップをしない0秒を含めた数秒程度の時間である。なお、オーバーラップする時間は、携帯端末を再生停止するまでの時間と、再生装置の再生開始以降の時間との重複時間が例示できる。例えば、一般的な折り畳みタイプ(クラムシェル)の端末で、閉じた状態から開くとメイン液晶が表示され一定時間後に表示が消えるようになっている。所定時間はこれと同様、長くても90秒程度が好ましい。
また、携帯端末の表示部の表示時間に従って、「所定時間」を決定しても良い。以上より、オーバーラップ再生はするが、クラムシェルを閉じたり、表示部の表示が消えた事に連動させてオーバーラップ再生を終了させても良い。
また、本発明の再生装置は、前記構成に加えて、前記コンテンツ管理手段は、前記携帯端末より受信した再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を受信した場合に、前記通信制御手段に該再生コンテンツのデータを送信させることが好ましい。
前記構成によれば、前記コンテンツ管理手段は、前記携帯端末より受信した再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を受信した場合に、前記通信制御手段に該再生コンテンツのデータを送信させる。
それゆえ、再生コンテンツを再生装置に送信し、自端末に記録された再生コンテンツを消去する携帯端末に好適な、再生装置を提供することができる。
また、本発明のコンテンツ再生システムは、前記構成に加えて、前記携帯端末と、前記再生装置とを備えることが好ましい。
すなわち、前記携帯端末と前記再生装置とを適宜組合せたコンテンツ再生システムも、本発明の範疇に入る。
なお、前記携帯端末、再生装置、及びコンテンツ再生システムは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記各手段として動作させることにより前記携帯端末などをコンピュータにて実現させる前記携帯端末などの制御プログラム、及びコンテンツ再生プログラム、並びにそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の携帯端末は、以上のように、コンテンツの再生を行なう端末再生制御手段と、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定手段と、前記端末再生制御手段によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置から特定する適合装置特定手段と、前記適合装置特定手段によって特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するデータ送信制御手段とを備えるものである。
また、本発明の携帯端末の制御方法は、以上のように、コンテンツの再生を行なう端末再生制御ステップと、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定ステップと、前記端末再生制御ステップで再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定ステップで特定された再生装置から特定する適合装置特定ステップと、前記適合装置特定ステップで特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するデータ送信制御ステップとを含む方法である。
それゆえ、コンテンツサーバなどの大掛かりな装置を必要とすることなく、気軽に視聴継続を楽しむことができる携帯端末及びその制御方法を提供するという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1〜図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔1.コンテンツ再生システム30の構成の概要〕
まず、図1に基づき、本発明の実施形態の一例であるコンテンツ再生システム30の構成の概要について説明する。図1は、コンテンツ再生システム30の構成を示すブロック図である。
コンテンツ再生システム30は、図1に示すように、携帯端末1、小型TV(再生装置)20A、及びステレオ(再生装置)20Bを備えるものである。なお、本例においては、再生装置を2台含む例について説明しているが、1台であっても良いし、3台以上含んでいても良い。
携帯端末1は、図1に示すように、端末再生制御部(端末再生制御手段)2、端末スピーカ3、端末ディスプレイ(表示部)4、コンテンツプロトコル特定部(適合装置特定手段)5、エリア内装置特定部(領域内装置特定手段)6、位置検出部(領域内装置特定手段)7、装置検出部(領域内装置特定手段)8、適合装置特定部(適合装置特定手段)9、端末送信制御部(データ送信制御手段)10、移動判定部(端末移動検出手段)11、端末記録管理部(記録管理手段)12、入力制御部13、キースイッチ(装置選択手段、返還指示手段)14、マイク15、カメラ16、記録部17、及び端末受信制御部18を備えるものである。
小型TV20Aは、通信制御部(通信制御手段)21A、コンテンツ管理部(コンテンツ管理手段)22A、記録部23A、再生制御部(装置再生制御手段)24A、及びディスプレイ25Aを備えるものである。
ステレオ20Bは、通信制御部(通信制御手段)21B、コンテンツ管理部(コンテンツ管理手段)22B、記録部23B、再生制御部(装置再生制御手段)24B、スピーカ25Bを備えるものである。
携帯端末1は、コンテンツを再生することができるようになっている。ここで、「コンテンツ」は、画像、動画、音楽、音声データ、メール等のテキストデータ、WEBページに掲載されているデータ、写真やカメラ立ち上げ時のファインダ画面、並びに、ワンセグ、3セグ、及び地デジなどの放送コンテンツなど、ソフトウェアの処理対象となるさまざまな情報を含む概念である。
また、「再生」は、画像、写真、カメラ立ち上げ時のファインダ画面、メールテキスト、及びWEBページなどの「表示」、並びに、動画、音楽、及び音声などの「再生」を含む広い概念である。
端末再生制御部2は、コンテンツの再生を行なうものであり、端末スピーカ3を制御して音声データを再生させ、又は、端末ディスプレイ4を制御して動画・画像・テキストデータなどを再生又は表示(再生)させるものである。
コンテンツプロトコル特定部5は、端末再生制御部2によって再生されているコンテンツ(以下、「再生コンテンツ」と呼ぶことがある)に関する規約であるコンテンツプロトコル(以下、単に「コンテンツプロトコル」という)を特定するものである。なお、「コンテンツプロトコル」については、以下で詳細に説明する。
エリア内装置特定部6は、所定エリア(所定領域)内に存在する1つ以上の通信可能な小型TV20A・ステレオ20Bなどを特定(又は検出)するものである。
なお、ここで、エリア内装置特定部6については、位置検出部7を用いて小型TV20A・ステレオ20Bを特定する場合と、装置検出部8を用いて小型TV20A・ステレオ20Bを特定する場合との2つの形態があるが、これらの形態については、以下で説明する。
適合装置特定部9は、端末再生制御部2によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する小型TV20A又はステレオ20Bを、エリア内装置特定部6によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bから特定するものである。
なお、以下では、便宜上の前提として、コンテンツ再生システム30のユーザーは、再生コンテンツの例として映画コンテンツ(再生コンテンツ)を携帯端末1にて視聴しているものとし、適合装置特定部9により小型TV20Aが、コンテンツプロトコルに適合する再生装置として特定されるものとして説明する。
端末送信制御部10は、適合装置特定部9によって特定された小型TV20Aに、映画コンテンツのデータを送信するものである。なお端末送信制御部10の通信方式としては、WCDMA・フェムト通信、PLC、WirelessLAN(無線LAN:WLAN)、Bluetooth、Felica、IrDA、IrSSなどが例示できる。
移動判定部11は、携帯端末1の以下で説明する所定レンジ(所定範囲)外への移動を検出するものである。
端末記録管理部12は、記録部17への再生コンテンツの記録及び記録部17に記録されている再生コンテンツの消去などのコンテンツの管理を行なうものである。
入力制御部13は、ユーザーの操作を受けるキースイッチ14、音声が入力されるマイク15、及び、画像又は写真を撮りこむためのカメラ16を制御するものである。
記録部17は、携帯端末1において使用される各種データを記録するもの又はあらかじめ記録しておくものである。記録部17としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
記録部17に記録されるデータとしては、図1に示すように、コンテンツ移行テーブル(適合関係情報など)、及びコンテンツデータ(再生コンテンツ、映画コンテンツ、音楽コンテンツ、音声コンテンツ、写真コンテンツ、画像コンテンツ、ファインダ画面コンテンツ、メールコンテンツ、及びWEBページコンテンツなど)などが格納される。
なお、以下では、再生コンテンツが、携帯端末1に残ったまま(携帯端末1の記録部17に保存されたまま)、再生装置が再生コンテンツのデータの送信を受信して再生コンテンツをそのままストリーム再生する場合のように、見かけ上、再生コンテンツが、携帯端末1から再生装置に移動したように見える場合と、再生コンテンツが、実際に携帯端末1から再生装置に移動する(携帯端末1の記録部17に記録された再生コンテンツは消去され、再生装置の記録部に保存される)場合とがあるため、これらの場合を総括した概念として、再生コンテンツの「移行」と呼ぶ。
コンテンツ移行テーブルについては、以下で説明するが、図1に示すように、「位置情報(絶対位置)とエリア情報(所定領域を示す情報)・レンジ情報(所定範囲を示す情報)との関係を示す情報」、「エリア情報(所定領域)と小型TV20A・ステレオ20Bなどとの関係を示す情報」、「小型TV20A・ステレオ20Bなどと、コンテンツプロトコルとの関係を示す情報」、「小型TV20A・ステレオ20Bなどの優先順位を示す情報」、及び「小型TV20A・ステレオ20Bの通信方式による優先順位を示す情報」などが含まれている。
〔2.携帯端末1の構成と主要な構成の動作〕
つぎに、図1に基づき、本発明の実施形態の他の例である携帯端末1の主要な構成の動作について説明する。
なお、〔2.携帯端末1の構成と主要な構成の動作〕において説明すること以外の構成は、〔1.コンテンツ再生システム30の構成の概要〕と同じである。また、説明の便宜上、〔1.コンテンツ再生システム30の構成の概要〕の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
端末再生制御部2は、コンテンツの再生を行なう。再生コンテンツ(映画コンテンツ、音楽コンテンツ、音声コンテンツ、写真コンテンツ、画像コンテンツ、ファインダ画面コンテンツ、メールコンテンツ、及びWEBページコンテンツなど)は、端末スピーカ3により音声が再生され、端末ディスプレイ4により画像・動画・テキストデータ等が表示される。つぎに、エリア内装置特定部6は、所定エリア内に存在する1つ以上の通信可能な小型TV20A・ステレオ20Bなどを特定する。
ここで、小型TV20A・ステレオ20Bなどの「特定」は、Bluetooth(登録商標)、Felicaなどの無線通信による小型TV20A・ステレオ20Bなどの直接検出などの物理的装置による検出を行うものとして装置検出部8による特定であっても良い。
また、GPS、フェムト通信などの基地局からの情報及びPLCなどにより携帯端末1の絶対位置を、位置検出部7によって検出(特定)し、コンテンツ移行テーブル(絶対位置と所定エリアとの関係を示す情報及び所定エリアと小型TV20A・ステレオ20Bなどとの関係を示す情報)を用いた情報処理による検索などによる特定であっても良い。
つぎに、適合装置特定部9は、端末再生制御部2によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する小型TV20Aを、エリア内装置特定部6によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bなどから特定する。
ここで、「コンテンツプロトコル」とは、再生方法、データ形式、データ圧縮方式及び通信プロトコルなどのコンテンツに関する規約のことである。例えば、再生方法の規約としては、ビットレート情報の規格などが例示できる。
また、コンテンツのデータ形式及びデータ圧縮方式の規約としては、音楽に関するAAC、WAV、及びMP3などが例示できる。
また、この他、コンテンツのデータ形式及びデータ圧縮方式の規約としては、映像に関するFlash、MP4、及びMPEG2などが例示できる。
さらに、通信方式に関する規約(通信プロトコル)としては、Bluetooth、Felica、PLC、WirelessLAN、IrDA、IrSS、及びWCDMAなどが例示できる。
さらに、端末送信制御部10は、適合装置特定部9によって特定された小型TV20Aに、映画コンテンツ(再生コンテンツ)のデータを送信する。
以上の構成によれば、携帯端末1自身(以下「自端末」ということがある)が、所定エリア内に存在し、かつ映画コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する小型TV20Aを特定し、特定した小型TV20Aに、映画コンテンツのデータを送信するようになっている。したがって、映画コンテンツを保存・蓄積しておくための自端末以外の特別のコンテンツサーバを用意する必要がない。
それゆえ、コンテンツサーバなどの大掛かりな装置を必要とすることなく、携帯端末1と小型TV20Aとの間で気軽に視聴継続を楽しむことができる。
つぎに、本例のコンテンツ再生システム30における別の課題について説明する。上述のように、前記従来の視聴継続方法及びコンテンツ視聴継続システムでは、コンテンツ再生端末に保存されているコンテンツのデータの他に、該コンテンツに対応する別のデータがコンテンツサーバに保存・蓄積されている必要がある。
そうすると、コンテンツ再生端末及びコンテンツサーバの少なくとも2つ以上の装置にてコンテンツを保存しておく必要があるため、視聴継続のためには、1つのコンテンツのデータを複製しておく必要がある。
よって、前記従来の視聴継続方法及びコンテンツ視聴継続システムでは、著作権等侵害を防止するためにデジタル権利管理技術(DRM:digital rights management)が施され、複製が禁止されているコンテンツの場合には、同コンテンツを2つ以上入手しない限り、同コンテンツの視聴継続を行なうことができないという問題点(以下、単に「DRM問題」という)がある。例えば、SD−Audio(satellite digital audio broadcast)など著作権情報のある音楽・映像などのデータは複製は許されておらず、移動だけが対応可能となっている。
このようなDRM問題を解決するために、携帯端末1では、端末送信制御部10は、前映画コンテンツのデータの送信を、送信先の小型TV20Aにおける該映画コンテンツの記録が不能な状態で行なうことが好ましい。
前記構成によれば、映画コンテンツのデータは、自端末に残し(保存し)たままで、映画コンテンツのデータの送信を行い、かつ、小型TV20Aでは、該映画コンテンツの記録が不能な状態となっている。よって、映画コンテンツが保存されている装置は自端末の1台のみである。すなわち、映画コンテンツは、複製されていない。よって、著作権等侵害を防止するためにデジタル権利管理技術が施され、複製が禁止されている映画コンテンツの場合でも、気軽に視聴継続を楽しむことができる。
また、携帯端末1は、自端末の所定レンジ(所定範囲)外への移動を検出する移動判定部11を備えており、端末送信制御部10は、所定エリア内に存在する小型TV20Aに対して映画コンテンツのデータを送信している場合において、移動判定部11により所定レンジ外へ移動したと検出された場合に、小型TV20Aに対する映画コンテンツのデータの送信を中止することが好ましい。
前記構成によれば、移動判定部11は、自端末の所定レンジ外への移動を検出する。ここで、「所定レンジ」は、前記「所定エリア」と一致させても良いし、一致していなくても良い。例えば、自端末のエリア内装置特定部6による小型TV20A・ステレオ20Bなどの特定が、Bluetooth(登録商標)、Felicaなどの無線通信による直接検出などの物理的装置による検出によって行われる場合には、「所定エリア」は、自端末が小型TV20A・ステレオ20Bなどと無線通信可能な範囲となる。このような範囲は、例えば、小型TV20A・ステレオ20Bなどが自身の存在を無線通信によって自端末に報知するような場合には、該無線通信の電波強度などによりあらかじめ決定しておくことができる。
しかし、この場合、自端末が無線通信可能な範囲は、自端末の位置を中心としておおよそ球対称な範囲となるので、自端末が該範囲外へ移動することはできない。よって、この場合には、「所定レンジ」は、「所定エリア」とは一致し得ない概念となる。
すなわち、このような場合には、例えば、固定的(予め所定の基準位置を原点とする座標などが定められている。)な領域を「所定レンジ」とし、あらかじめ自端末にて記憶させておく。
それから、GPS、フェムト通信などの基地局からの情報などにより自端末の「絶対位置」を特定し、あらかじめ自端末にて記憶しているコンテンツ移行テーブル(参照テーブル:絶対位置と「所定レンジ」との関係を示す情報)などを用いたコンピュータによる情報処理により、「絶対位置」が、「所定レンジ」外の位置となった場合に、移動判定部11が、自端末の所定レンジ外への移動を検出するというような構成を採用すれば良い。
一方、自端末のエリア内装置特定部6による小型TV20A・ステレオ20Bなどの特定が、GPS、フェムト通信などの基地局からの情報及びPLCなどにより自端末の絶対位置を特定し、コンテンツ移行テーブル(参照テーブル:絶対位置と「所定領域」との関係を示す情報)などを用いたコンピュータによる情報処理による特定である場合には、「所定レンジ」は、「所定エリア」と一致しても良いことになる。
なお、PLCによる場合には、例えば、特定のコンセントや、携帯電話の充電用の卓上ホルダーなどが存在している部屋を固定的な「所定レンジ」(又は「所定エリア」)としてコンテンツ移行テーブルを作成しておけば良い。
また、前記構成によれば、端末送信制御部10は、所定エリア内に存在する通信可能な小型TV20Aに対して映画コンテンツのデータを送信している場合において、移動判定部11により所定レンジ外へ移動したと検出された場合に、小型TV20Aに対する前記映画コンテンツのデータの送信を中止するようになっている。
すなわち、前記構成によれば、自端末から小型TV20Aへの映画コンテンツのデータの送信を中止しているだけなので、自端末及び小型TV20Aでの再生を、自端末に「映画コンテンツ」を残したままで、コントロールすることができるので、前記DRM問題を解決することができる。また、「映画コンテンツ」が「小型TV20A」から自端末に集約(返還)されるという、効果を得ることができる。
なお、集約(返還)とは、送信先の再生装置が携帯端末に再生コンテンツを送り返した上で、該再生コンテンツのデータを消去することを意味する。
また、前記DRM問題を解決するために、携帯端末1は、映画コンテンツが記録される記録部17と、記録部17への映画コンテンツの記録及び記録部17に記録されている映画コンテンツの消去などのコンテンツの管理を行なう端末記録管理部(記録管理手段)12とを備え、端末記録管理部12は、端末送信制御部10が映画コンテンツのデータの送信を完了した場合に、記録部17に記録されている映画コンテンツのデータを消去することが好ましい。
前記構成によれば、映画コンテンツの小型TV20Aへの送信を行なう前は、映画コンテンツは、自端末の記録部17に記録されている。しかし、端末記録管理部12は、端末送信制御部10が映画コンテンツのデータの送信を完了した場合に、記録部17に記録されている映画コンテンツのデータを消去するようになっている。
すなわち、映画コンテンツのデータの送信を完了した場合には、自端末の映画コンテンツのデータを消去するので、その後、小型TV20Aに映画コンテンツが記録されても、映画コンテンツの複製を行なったことにならない。よって、前記構成によっても、前記DRM問題を解決することができる。
また、携帯端末1は、端末送信制御部10によって送信された再生コンテンツの送信先の再生装置に、該再生コンテンツの返還を指示するためのキースイッチ(返還指示手段)14を備え、適合装置特定部9は、キースイッチ14を介して、ユーザーによる再生コンテンツの返還指示を受けた場合に、端末送信制御部10に、該再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を送信させることが好ましい。
前記構成によれば、端末送信制御部10によって送信された再生コンテンツの送信先の再生装置に、該再生コンテンツの返還を指示するためのキースイッチ14を備える。
それゆえ、ユーザーは、キースイッチ14を介して再生コンテンツの送信先の再生装置に対して該再生コンテンツの返還を指示することができる。
また、適合装置特定部9は、キースイッチ14を介して、ユーザーによる前記再生コンテンツの返還指示を受けた場合に、端末送信制御部10に、該再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を送信させる。
それゆえ、携帯端末1は、ユーザーによる返還指示を受けて、再生コンテンツの送信先の再生装置から、該再生コンテンツの返還を受けることができる。
以上より、コンテンツサーバという特別の装置を用いることなく携帯端末1と、再生装置との間で、再生コンテンツの受け渡しを行うことが可能となる。
また、携帯端末1は、端末再生制御部2は、エリア内装置特定部6によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置の中に、コンテンツプロトコルに適合する再生装置が存在しない場合には、再生コンテンツの再生を自端末において引き続き行なうことが好ましい。
前記構成によれば、視聴中の映画コンテンツなどの再生コンテンツが、再生中止となってしまうことがないので、引き続き再生コンテンツの視聴を楽しむことができる。
また、携帯端末1は、適合装置特定部9は、小型TV20A・ステレオ20Bなどと、コンテンツプロトコルとの適合関係を示す情報(適合関係情報)を含むコンテンツ移行テーブルに基づいて、再生コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する再生装置を特定することが好ましい。
ここで、「適合関係情報」の例としては、再生コンテンツの再生方法に関する規約と小型TV20A・ステレオ20Bなどとの適合関係、再生コンテンツのデータ形式に関する小型TV20A・ステレオ20Bなどとの適合関係、再生コンテンツのデータ圧縮方式に関する小型TV20A・ステレオ20Bなどとの適合関係、及び自端末と小型TV20A・ステレオ20Bなどとの通信プロトコルに関する適合関係などが考えられる。なお、これらのうちどのような適合関係を「適合関係情報」として採用するか否かは、再生コンテンツの継続視聴が可能となる範囲で適宜決定すれば良い。
また、携帯端末1は、適合装置特定部9によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bなどの候補の表示を行なう端末ディスプレイ4と、端末ディスプレイ4に表示された小型TV20A・ステレオ20Bなどの候補から小型TV20Aをユーザーが選択するためのキースイッチ(装置選択手段)14とを備え、端末送信制御部10は、キースイッチ14を介してユーザーによって選択された小型TV20Aに、映画コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、端末ディスプレイ4が、適合装置特定部9によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置の候補の表示を行なうので、ユーザーは、小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置の候補を知ることができる。
また、キースイッチ14は、端末ディスプレイ4に表示された小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置の候補から小型TV20Aをユーザーが選択することができるようにするためのものであり、端末送信制御部10は、キースイッチ14を介してユーザーによって選択された小型TV20Aに、映画コンテンツのデータの送信を行なうようになっている。
それゆえ、ユーザーは、端末ディスプレイ4に表示された小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置の候補の中から、所望の小型TV20Aを選択して、映画コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
また、携帯端末1は、端末送信制御部10は、適合装置特定部9によって特定された小型TV20A・ステレオ20Bなどの複数の再生装置が存在している場合に、該複数の再生装置のうち、予め定められた優先順位の最も高い再生装置に、再生コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、特定の再生コンテンツの継続視聴を行なうのに、ユーザーが予め再生装置の優先順位を定めておくことができるので、ユーザーが所望するより良い環境下での再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
また、携帯端末1は、端末送信制御部10は、適合装置特定部9によって特定された小型TV20Aに対してWLAN(WirelessLAN:無線LAN)、PLC、及びIrSSなどの複数の通信方式が存在している場合に、該複数の通信方式のうち、予め定められた優先順位の最も高い通信方式で、映画コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、映画コンテンツ(特定の再生コンテンツ)の継続視聴を行なうのに、ユーザーが予め通信方式の優先順位を定めておくことができるので、ユーザーが所望するより良い通信状態での再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
なお、優先順位の基準としては、再生装置の表示画面の大きさ、音質・画質などの性能の順、自分に近い再生装置の順、以前に使った再生装置や再生装置の選択回数など、及び再生装置との接続状況(再生装置の電源や電池残量、再生装置との通信状態)なども考えられる。
また、ここでは、優先順位が最も高い再生装置、優先順位が最も高い通信方式の再生装置に再生コンテンツを送信する場合を例示したが、優先順位の高いものから順に再生コンテンツの送信を行うことも考えられる。例えば、携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bなどとの接続状況などにより、最も優先順位の高い再生装置に対して再生コンテンツの送信が不可能である場合に、つぎに優先順位の高い再生装置に対して再生コンテンツを送信するように端末送信制御部10を構成しても良い。
また、携帯端末1は、映画コンテンツ(再生コンテンツ)が、音声(音)の再生に使用される音声コンテンツ(音コンテンツ)及び画像の再生に使用される画像コンテンツを含んでおり、適合装置特定部9によって大型プロジェクター(再生装置)・小型TV20A・ステレオ20Bなどの複数の再生装置が特定された場合において、端末送信制御部10は、大型プロジェクター・小型TV20A・ステレオ20Bなどの複数の再生装置のうち、音声コンテンツの再生が可能なステレオ20Bには音声コンテンツのデータの送信を行い、かつ画像コンテンツの再生が可能な大型プロジェクターには画像コンテンツのデータの送信を行なうことが好ましい。
前記構成によれば、例えば、映画コンテンツの場合、画像コンテンツ(画像)は、大型プロジェクターの高画質・大画面の映写幕(ディスプレイに相当)で、また、音声コンテンツ(音声)は、高音質・高音量のオーディオ機器での継続視聴が可能となるので、ユーザーが所望するホームシアター設備(より良い環境下)での映画コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
また、携帯端末1は、端末送信制御部10は、映画コンテンツのデータを送信する場合に、映画コンテンツの再生位置を示す情報(又は中断点を示す情報)をさらに送信することが好ましい。
前記構成によれば、小型TV20Aは、映画コンテンツの再生位置(又は中断点を示す情報)を示す情報を得ることができる。
〔3.再生装置の構成と主要な構成の動作〕
つぎに、図1に基づき、本発明の実施形態のさらに他の例である小型TV20A・ステレオ20Bの主要な構成の動作について説明する。
なお、〔3.再生装置の構成と主要な構成の動作〕において説明すること以外の構成は、〔1.コンテンツ再生システム30の構成の概要〕及び〔2.携帯端末1の構成と主要な構成の動作〕と同じである。また、説明の便宜上、〔1.コンテンツ再生システム30の構成の概要〕及び〔2.携帯端末1の構成と主要な構成の動作〕の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、以下の項目では、同様の説明を省略する。
小型TV20A・ステレオ20Bは、図1に示すように、コンテンツの再生が可能な再生装置であって、携帯端末1から送信される再生コンテンツのデータの受信を行う通信制御部21A・通信制御部21Bを備えるものである。なお、なお通信制御部21A・通信制御部21Bの通信方式としては、WCDMA・フェムト通信、PLC、無線LAN、Bluetooth、Felica、IrDA、及びIrSSなどが例示できる。
また、小型TV20A・ステレオ20Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bによってデータが受信された、再生コンテンツの再生を行う再生制御部24A・再生制御部24Bを備えるものである。
さらに、小型TV20Aの再生制御部24Aは、ディスプレイ25Aを制御して、画像コンテンツなど(再生コンテンツ)を表示(又は再生)させ、ステレオ20Bの再生制御部24Bは、スピーカ25Bを制御して音声コンテンツなど(音コンテンツ・再生コンテンツ)を再生させるものである。
なお、小型TV20A・ステレオ20Bは、携帯端末1から送信される再生コンテンツのデータの受信を行なう通信制御部(通信制御手段)21A・通信制御部(通信制御手段)21Bを備えることが好ましい。また、再生制御部24A・再生制御部24Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bによってデータが受信された、再生コンテンツの再生を、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定した再生開始位置から行なうことが好ましい。
前記構成によれば、小型TV20A・ステレオ20Bは、携帯端末1からの再生コンテンツの継続視聴に好適な再生装置を提供することができる。特に、再生制御部24A・再生制御部24Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bによってデータが受信された、再生コンテンツの再生を、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定した再生開始位置から行なうので、再生中の再生コンテンツを中断することなく継続視聴を楽しむことができる。
なお、再生開始位置は、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定するが、再生位置と再生開始位置とは、一致している必要はない。例えば、再生開始位置を再生位置より所定時間(又は距離)だけずらせても良い。これにより、オーバーラップ(個々の再生装置につき同時)再生する事ができる。「オーバーラップ再生」とは、携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bとで、所定時間、同時にコンテンツを再生する機能のことである。ここでの「所定時間」とは、全くオーバーラップをしない0秒を含めた数秒程度の時間である。
なお、オーバーラップする時間は、携帯端末1を再生停止するまでの時間と、小型TV20A・ステレオ20Bの再生開始以降の時間との重複時間が例示できる。例えば、一般的な折り畳みタイプ(クラムシェル)の端末では、閉じた状態から開くとメイン液晶(表示部)が表示され一定時間後に表示が消えるようになっている。所定時間はこれと同様、長くても90秒程度が好ましい。
また、携帯端末1の端末ディスプレイ4の表示時間に従って、「所定時間」を決定しても良い。以上より、オーバーラップ再生はするが、クラムシェルを閉じたり、端末ディスプレイ4の表示が消えた事に連動させてオーバーラップ再生を終了させても良い。
また、小型TV20A・ステレオ20Bは、携帯端末1との間で、再生コンテンツのデータの送受信を行なう通信制御部(通信制御手段)21A・通信制御部(通信制御手段)21Bと、通信制御部21A・通信制御部21Bによって受信された、再生コンテンツが記録される記録部23A・記録部23Bと、通信制御部21A・通信制御部21Bが再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、記録部23A・記録部23Bに記録されている再生コンテンツのデータを消去するコンテンツ管理部(コンテンツ管理手段)22A・コンテンツ管理部(コンテンツ管理手段)22Bとを備えることが好ましい。
なお、再生制御部24A・再生制御部24Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bによって受信された、再生コンテンツの再生を、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定した再生開始位置から行なうことが好ましい。
前記構成によれば、コンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bが再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、記録部23A・記録部23Bに記録されている再生コンテンツのデータを消去するようになっている。
よって、端末記録管理部12が、端末送信制御部10が再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、記録部17に記録されている再生コンテンツのデータを消去するようになっている携帯端末1と組合せて使用することで、前記DRM問題を完全に解決して、再生コンテンツの継続視聴を楽しむことができる。
特に、再生制御部24A・再生制御部24Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bによってデータが受信された、再生コンテンツの再生を、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定した再生開始位置から行なうので、再生中の再生コンテンツを中断することなく継続視聴を楽しむことができる。
なお、再生開始位置は、再生位置(又は中断点)を示す情報から決定するが、再生位置と再生開始位置とは、一致している必要はない。例えば、再生開始位置を再生位置より所定時間(又は距離)だけずらせても良い。これにより、オーバーラップ(個々の再生装置につき同時)再生する事ができる。「オーバーラップ再生」とは、携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bとで、所定時間、同時にコンテンツを再生する機能のことである。ここでの「所定時間」とは、全くオーバーラップをしない0秒を含めた数秒程度の時間である。
なお、オーバーラップする時間は、携帯端末1を再生停止するまでの時間と、小型TV20A・ステレオ20Bの再生開始以降の時間との重複時間が例示できる。例えば、一般的な折り畳みタイプ(クラムシェル)の端末では、閉じた状態から開くとメイン液晶(表示部)が表示され一定時間後に表示が消えるようになっている。所定時間はこれと同様、長くても90秒程度が好ましい。
また、携帯端末1の端末ディスプレイ4の表示時間に従って、「所定時間」を決定しても良い。以上より、オーバーラップ再生はするが、クラムシェルを閉じたり、端末ディスプレイ4の表示が消えた事に連動させてオーバーラップ再生を終了させても良い。
また、小型TV20A・ステレオ20Bは、コンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bは、携帯端末1より受信した再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を受信した場合に、通信制御部21A・通信制御部21Bに該再生コンテンツのデータを送信させることが好ましい。
前記構成によれば、再生コンテンツを小型TV20A・ステレオ20Bなどに送信し、自端末に記録された再生コンテンツを消去する携帯端末1に好適な、小型TV20A・ステレオ20Bなどを提供することができる。
〔4.コンテンツ再生システム30の機能の概要〕
つぎに、図8に基づき、コンテンツ再生システム30の機能の概要について、簡単に説明する。
図8には、ユーザーが携帯電話(携帯端末)で音楽コンテンツ(再生コンテンツ)を再生しながら、外出先から、帰宅したときの様子が示されている。
まず、図8の(a)部分に示すように、外出先から自分の部屋(所定エリア)に入ると、部屋毎に決められたコンテンツ移行テーブルに従って、携帯電話のディスプレイ(表示部)に移行可能なデバイス(再生装置)が表示される。ディスプレイには、音楽の移行可能なデバイスとして、ステレオ(再生装置)と、TV(再生装置)が表示されている。また、優先順位の高いステレオが端末ディスプレイの上の方に表示されている。ここで、自動でコンテンツが移行される場合には例えば、音楽コンテンツが、ステレオに移行される。
つぎに、図8の(b)部分に示すように、自分の部屋からリビング(所定エリア)に移動する際にも、コンテンツ移行テーブルに従って、音楽コンテンツがリビングにあるデバイス(再生装置)に移行される。ここでは、携帯電話の中からコンテンツは移動しないようにしている。
また、図8の(c)部分に示すように、各部屋にあるデバイスの検出は、フェムト通信、PLC、GPS、LANのグループ、及びBluetoothによる検出のいずれを用いるかについて事前登録(コンテンツ移行テーブルに含まれる情報としてあらかじめ携帯電話の記録部に記録する)することによって実施可能となっている。
つぎに、図8の(d)部分に示すように、外出する場合には、携帯電話に再生・表示が集約(返還)される。なお、以下では、音楽コンテンツは携帯電話の記録部に保存されたままで、再生装置に再生されている音楽コンテンツが見かけ上、携帯電話に移動したように見える場合と、実際に、再生装置の記録部に保存されている音楽コンテンツが、携帯電話の記録部に移動して保存される場合(移動)とがあるため、これらの場合を総括する概念として、音楽コンテンツの「集約(返還)」と呼ぶ。なお、「集約(返還)」とは、送信先の再生装置が携帯端末に再生コンテンツを送り返した上で、該再生コンテンツのデータを消去することを意味する。
〔5.コンテンツ移行テーブルの詳細〕
つぎに、図1〜図3に基づき、コンテンツ再生システム30(携帯端末1)において使用されるコンテンツ移行テーブル(適合関係情報など)の詳細について説明する。
図1に示すように、「位置情報(絶対位置)とエリア情報(所定領域を示す情報)・レンジ情報(所定範囲を示す情報)との関係を示す情報」、「エリア情報(所定領域)と小型TV20A・ステレオ20Bなどとの関係を示す情報」、「小型TV20A・ステレオ20Bなどと、コンテンツプロトコルとの関係を示す情報」、「小型TV20A・ステレオ20Bなどの優先順位を示す情報」、及び「小型TV20A・ステレオ20Bの通信方式による優先順位を示す情報」などが含まれている。
つぎに、図2は、コンテンツ移行テーブルの一部分の例を示す図であり、図3は、コンテンツ移行テーブルの他の一部分の例を示す図である。
図2には、大項目として、1.エリア内装置特定方法、2.再生装置の優先順位、3.コンテンツ(再生コンテンツ)の通信方式の優先順位、4.タッチ転送設定、5.受け渡し手順、6.再生コンテンツを携帯端末に集約する際に、再生装置を一時停止するか否か、7.再生コンテンツを携帯端末に集約する際のアクション、8.端末移動検出設定が示されている。
大項目の1.エリア内装置特定方法は、図1に示す「位置情報(絶対位置)とエリア情報(所定領域を示す情報)との関係を示す情報」に関する情報である。なお、ここでは、所定エリアとして、「自分の部屋(所定エリア)」のみが例示されているが、その他の各部屋も同様のコンテンツ移行テーブルを作成しておけば良い。
自分の部屋には、ステレオ(再生装置)、ラジカセ(再生装置)、PC(再生装置)、小型TV(再生装置)、及び携帯電話子機(再生装置)が存在していることがわかる。それから、ステレオの装置特定方法としては、PLCと、Bluetoothとの2つの通信形式が利用できることがわかる。その他の再生装置についても同様である。
また、最上段の欄には、「位置自動検出:OFF」と記載されているが、「位置自動検出」は、エリア内装置特定部6が自動で、所定エリア内の再生装置を特定する機能を意味する。「位置自動検出:OFF」の場合は、ユーザーがキースイッチ(装置選択手段)14を介して手動で、所定エリアの名称を入力することで、所定エリア内の再生装置の特定が完了するようにエリア内装置特定部6を構成すれば良い。
大項目の2.再生装置の優先順位は、「小型TV20A・ステレオ20Bなどの優先順位を示す情報」に関する情報である。
ここで、「コンテンツ毎に自動設定」との欄があるが、例えば、音楽コンテンツの場合は、自動設定ONとなっているので、優先順位に従って、自動的に再生コンテンツが移行されることを示している。音楽コンテンツ以外の再生コンテンツの場合には、端末ディスプレイ4に利用可能な再生装置の候補が表示されるようになっている。
例えば、音楽コンテンツを携帯端末1にて再生しているとすると、音楽コンテンツについては、「自動設定ON」とされているので、音楽コンテンツは、自動的に移行されることになる。
つぎに、各再生装置ごとの優先順位が、ステレオが「1」、ラジカセが「3」、PCが「2」、小型TVが「4」、携帯電話子機が、「5」となっているので、優先順位は、ステレオ、PC、ラジカセ、小型TV、及び携帯電話子機の順序である。よって、音楽コンテンツの場合には、優先順位の最も高い番号「1」のステレオに自動的にコンテンツが移行されることになる。
以上により、コンテンツ毎にコンテンツ移行の自動設定のON/OFFを予め設定しておくことができるので、ユーザーの利便性が向上する。
大項目の3.コンテンツの通信方式の優先順位は、「小型TV20A・ステレオ20Bの通信方式による優先順位を示す情報」に関する情報である。
ここで、「再生装置毎に自動設定」とあるが、例えば、大項目2.で、音楽コンテンツの場合にステレオが特定された場合には、通信方式の優先順位に従って、自動的に該通信方式にて再生コンテンツが移行されることを示している。例えば、動画コンテンツの場合、上述したルールに従えば、端末ディスプレイ4に再生装置の候補として「PC・小型TV・携帯電話子機」が表示される。そこで、ユーザーは、キースイッチ14を介して小型TVを選択したものとする。このとき、利用可能な通信方式の優先順位は、WLAN(WirelessLAN:無線LAN)、PLC、及びIrSS(図2では、Ir−SSと記載)の順序になる。
よって、優先順位の最も高い番号「1」のWLANが、自動的に通信方式として採用されて動画コンテンツが小型TVに移行されることになる。
以上により、再生装置毎に通信方式の自動設定のONOFFを予め設定しておくことができるので、ユーザーの利便性が向上する。
大項目の4.タッチ転送設定は、図1には示されていない情報であるが、「YES」になっていると、携帯端末1を再生装置に近づける等した場合に、携帯端末1の再生コンテンツを該再生装置にただちに移行することを示す。
例えば、携帯端末1と再生装置との通信方式として、PLCが選択されている場合、携帯端末1をその充電用の卓上ホルダーに装着した場合に、PLCで移行可能な再生装置に再生コンテンツをただちに移行するように携帯端末1を構成することができる。これにより、携帯端末1を充電するアクションを起こすだけで、再生コンテンツを移行できるので、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、Bluetoothなどの無線通信を利用できる場合には、移行可能な再生装置からの無線通信の電波強度が、所定強度以上となった場合に、接続を確立し、再生コンテンツを再生装置にただちに移行するように携帯端末1を構成することができる。これにより、携帯端末1を所望の再生装置に近づけるだけで、再生コンテンツを移行できるので、ユーザーの利便性を向上させることができる。その他、IrDA、IrSSなどの赤外線無線などでも同様に携帯端末1を構成し、ユーザーの利便性を向上させることができる。
大項目の5.受け渡し手順は、図1に示されていない情報であるが、再生コンテンツを再生装置に移行する際のアクションを示している。例えば、ステレオ(図1のステレオ20Bなど)に音楽コンテンツを移行する際に、ステレオに対して、「電源をONにせよ」との指令信号を送信して、ステレオを自動的に起動させるように携帯端末1を構成することができる。その他、「音量は、Vol.6に設定せよ」、「照明は、輝度1に設定せよ」、「プレイリストを表示せよ」との指令信号で、同様に携帯端末1を構成することができる。これにより、所望のアクションを伴った再生コンテンツの移行を実現することができる。
その他、携帯端末1から携帯電話子機(再生装置)に再生コンテンツを移行する場合に、携帯電話子機がマナーモードに設定されている場合には、無音となるようにして再生コンテンツを移行するように携帯端末1を構成することができる。
また、ステレオ(ステレオ20B)にヘッドホンが装着されていない場合は、無音で、装着されている場合には、通常音で再生するようにして再生コンテンツを移行するように携帯端末1を構成することもできる。これらにより、再生コンテンツの移行の際に、周囲に騒音を出して他人に迷惑をかけることがないという効果が得られる。
また、携帯端末1でWEBページ(再生コンテンツ)を閲覧している時には、PC(パーソナル・コンピュータ)のスタンバイ状態からONに以降し、PCのブラウザを起動し、携帯端末1で見ていたWEBアドレスを携帯端末1から送信するように携帯端末1を構成することで、携帯端末1で見ていたWEBページをPCのブラウザに表示させることができる。
大項目の6.は、図1に示されていない情報であるが、ここでは、再生コンテンツを携帯端末1に集約する際に、再生装置を一時停止するか否かが設定される。これにより、節約モードが設定され、自動的にスタンバイ状態に移行するように設定されたPCの場合には、PCでの再生コンテンツの再生を引き続き行わせたり、その他のステレオなどは一時停止させたりするように携帯端末1を構成することができる。これにより、各再生装置の再生コンテンツの再生を一時停止させるという面倒な作業を行うことなく、携帯端末1に再生コンテンツを集約させることができる。
大項目の7.は、図1に示されていない情報であるが、ここででは、再生コンテンツを携帯端末1に集約する際のアクションの設定例が示されている。小項目A.に示すように、接続を中止した再生装置の再生コンテンツのみを携帯端末1に集約するようにすれば、所望の再生装置に再生コンテンツを再生させたままで、再生コンテンツの集約を行うことができる。なお、想定される状況としては、ユーザー以外の者が所望の再生コンテンツの再生を希望している場合などが想定できる。
また小項目B.に示すように、すべてのコンテンツの再生を中止するようにすれば、再生装置の再生を停止させるといった面倒な操作を行わなくて済むという効果が得られる。
また、小項目C.に示すように、指定された再生装置へ再生コンテンツを移動させるようにすれば、再生コンテンツを所望の再生装置に自動的に保存させることができる。このような効果を得るには、具体的には、再生装置から再生コンテンツを一端、携帯端末1に移動させ、その後、携帯端末1から所望の再生装置に再生コンテンツを移動させるように携帯端末1を構成すればよい。
さらに、小項目D.に示すように、再生装置が再生している再生コンテンツを一括で携帯端末1に移動させるようにすれば、携帯端末1のユーザーは、すべての再生コンテンツを携帯端末1に集約させて外出することができる。
以上の構成により、再生コンテンツの集約手順をあらかじめコンテンツ移行テーブルに設定しておくことができるので、ユーザーの利便性が向上する。
つぎに、図3に示すコンテンツ移行テーブルの例では、コンテンツプロトコルの事前登録の一例が示されている。このコンテンツ移行テーブルの例では、映像コンテンツ(図3では、単に「映像」とのみ記載する。以下、同様である)、音楽コンテンツなどの、各再生コンテンツの規格であるファイル形式(又はデータ圧縮方式)ごとのビットレートの登録例が、示されている。すなわち、図3は、図1に示す「小型TV20A・ステレオ20Bなどと、コンテンツプロトコルとの関係を示す情報」の一例である。
〔6.コンテンツ再生システム30の動作の詳細〕
つぎに、図1〜図3及び図4〜図7のフローチャートに基づき、コンテンツ再生システム30の動作について詳細に説明する。
(大まかなフロー)
まず、図4のフローチャートに基づき、図1に示すコンテンツ再生システム30の動作の大まかな流れについて説明する。図4に示すように、携帯端末1にて特定の再生コンテンツを再生しながら、ユーザーが帰宅して、特定の部屋に入室してステップS1(以下、単に「S1」などと記載し、「ステップ」は省略する)スタート(開始)となる。
つぎに、S2Aに進み、図1に示す携帯端末1が動作を開始する。詳細は以下で説明するが、S2Aでは、携帯端末1が「再生中のコンテンツを移行フロー前半」を実行し、引き続き、携帯端末1が、「再生中のコンテンツを移行フロー後半」を実行する。これにより、携帯端末1で再生中の再生コンテンツの一部又は全部が小型TV20A・ステレオ20Bなどに移行される。
つぎに、ユーザーが特定の部屋から他の部屋に移動するアクションを起こした場合などにS3Aに進む。S3Aでは、携帯端末1が、「端末に集約して移動するフロー」を実行する。これにより、小型TV20A・ステレオ20Bなどに移行された再生コンテンツの一部又は全部が、再び携帯端末1に集約される。
つぎに、ユーザーが他の部屋に入室するとS2Bに進み、以降は、部屋を移動する度に、上述したフローが繰り返し実行され、最終的にユーザーが携帯端末1を持って外出した場合にS4に進み終了となる。
(再生中のコンテンツを移行フロー前半)
つぎに、図5に示す、「再生中のコンテンツを移行フロー前半」について説明する。
以下では、ユーザーが、映画コンテンツを視聴(再生)しながら、帰宅し、特定の部屋に入室し、図1に示すキースイッチ14・入力制御部13を介して携帯端末1に「コンテンツ移行開始」の指示を与えると、S11に進む。
なお、映画コンテンツの再生は、端末再生制御部2が、記録部17に記録されている映画コンテンツのデータを読み出し、端末スピーカ3及び端末ディスプレイ4を制御して映画コンテンツを再生させているものとする。
また、ここでは、簡単のため、ユーザーが携帯端末1に「コンテンツ移行開始」の指示を与える場合を示しているが、GPSなどにより携帯端末1の絶対位置を得て、その絶対位置が特定の部屋(所定エリア)に存在するに至った場合に、自動的に「再生中のコンテンツを移行フロー前半」を実行するように、携帯端末1を構成しても良い。
つぎに、S11では、携帯端末1の図示しないCPU(central processing unit)がコンテンツ移行テーブル(図2)を参照して、「自動位置検索機能ONOFF」を確認し、「自動位置検索機能OFF」となっているので、S18に進み、ユーザーがキースイッチ14を介して手動で場所(所定エリア:例えば、自分の部屋などをあらかじめ登録しておく)を入力してS14に進む。
一方、「自動位置検索機能ON」となっている場合には、CPUが、コンテンツプロトコル特定部5を駆動しS12に進む。
S12では、CPUによって駆動されたコンテンツプロトコル特定部5が、端末再生制御部2が再生を行なっている映画コンテンツのファイル形式(又は圧縮方式)、例えば、「圧縮方式Mpeg2」(MPEG2:コンテンツプロトコル)を特定し、端末再生制御部2から映画コンテンツの再生位置情報(再生位置を示す情報)を取得する。
つぎに、コンテンツプロトコル特定部5は、エリア内装置特定部6を駆動させると共に、適合装置特定部9に映画コンテンツの「圧縮方式Mpeg2」及び再生位置情報を転送してS13に進む。
S13では、コンテンツプロトコル特定部5によって駆動されたエリア内装置特定部6が、装置検出部8を駆動する。装置検出部8は、端末送信制御部10に「再生装置探索信号」を送信させる。つぎに、小型TV20A・ステレオ20Bの通信制御部21A・通信制御部21Bが「再生装置探索信号」を受信すると、コンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bに転送する。つぎに、「再生装置探索信号」を受けたコンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bは、通信制御部21A・通信制御部21Bに、小型TV20A・ステレオ20Bの装置ID(装置識別情報)を送信させる。
端末受信制御部18は、装置IDを受信すると、装置検出部8を介して適合装置特定部9に装置IDを転送する。これにより、装置検出部8又はエリア内装置特定部6は、小型TV20A・ステレオ20Bの存在を検出(特定)することができる。よって、「YES」となり、コンテンツプロトコル特定部5によって駆動され、装置検出部8を介して装置IDを転送されたエリア内装置特定部6は、さらに、適合装置特定部9を駆動させてS14に進む。
一方、Bluetooth、GPS、PLCなどで今いる場所(所定エリア)を検知できなかった場合は「NO」となり、S19に進む。S19では、適合装置特定部9が、端末再生制御部2を駆動し、端末再生制御部2が、端末ディスプレイ4に「場所を検知できなかった旨」を表示させてS18に進む。
なお、S18については、上記と同様なので、説明は省略する。また、ここでは、端末ディスプレイ4に、場所を検知できなかった旨を表示させているが、図5に示すように、適合装置特定部9が、端末再生制御部2を駆動し、端末再生制御部2がスピーカ25Bに警告音を発生させたり、バイブレータ機能を有する携帯端末1であれば、バイブレータを振動させることにより、ユーザーに報知するように構成しても良い。
さて、S14では、エリア内装置特定部6によって駆動された適合装置特定部9が、コンテンツプロトコル特定部5から受け取った映画コンテンツの「圧縮方式Mpeg2」及び再生位置情報、及びエリア内装置特定部6から転送された装置IDに基づき、コンテンツ移行テーブルを参照してS14に進む。
S15では、適合装置特定部9は、コンテンツ移行テーブル(図3)を参照して「圧縮方式Mpeg2」に適合する再生装置として「PC」、「小型TV20A(小型TV)」「携帯電話子機」を特定する。このとき、「自分の部屋」に再生コンテンツを移行できる機器(再生装置)が存在しているので、S16に進む。
一方、「自分の部屋」に再生コンテンツを移行できる機器(再生装置)が存在していなかった場合には、S20に進み、「自動位置検索機能ON」の場合は、「YES」に進み、開始位置に戻る。また、「自動位置検索機能OFF」の場合は、「NO」となりS21に進む。S21では、適合装置特定部9が、端末再生制御部2を駆動し、端末ディスプレイ4に、「移行できるデバイスがなかったことを表示させて」開始位置にもどる。
S16では、適合装置特定部9が、図2のコンテンツ移行テーブルの動画コンテンツ(映画コンテンツ)の行を参照し、「映像(映画コンテンツ)の自動設定がOFF」となっているので、端末再生制御部2を駆動し、再生装置毎の優先順位に従って、端末ディスプレイ4に「小型TV20A(小型TV)・PC・携帯電話子機」と表示(S16)させ、S17に進む。
S17では、「映像(映画コンテンツ)の自動設定がOFF」なので、「NO」となり、S22に進む。一方、「映像の自動設定がON」となっていた場合には、「YES」にすすみ「結合子B」に至る。
S22では、適合装置特定部9が、端末再生制御部2を駆動し、端末ディスプレイ4に、「接続開始を促すメッセージを表示」させて、S23に進む。
ユーザーがキースイッチ14を操作して「接続する」との意思表示をした場合には、「YES」となり「結合子B」に進む。
一方、ユーザーがキースイッチ14を操作して「接続しない」との意思表示をした場合には、「NO」となり「結合子A」に進み開始位置に戻る。
(再生中のコンテンツを移行フロー後半)
つぎに、図6に示す、「再生中のコンテンツを移行フロー後半」について説明する。
図6に示す「結合子B」は、図5に示す「結合子B」から続くことを示している。また、図6に示す「結合子A」は、図5に示す「結合子A」に至ることを示している。
まず、S31では、再生コンテンツが複数存在する場合が想定されているので、ユーザーは、上述した映画コンテンツの他に、結合子チタスク処理によりWEBページ(WEBコンテンツ:再生コンテンツ)も同時に閲覧中(再生中)であるとする。
さて、S31では、適合装置特定部9が、コンテンツ移行テーブルを参照し、映画コンテンツとWEBコンテンツとのそれぞれのコンテンツプロトコルに適合する再生装置(デバイス)を、それぞれ、少なくとも1台以上発見(特定)している場合には、映画コンテンツ及びWEBコンテンツの全てを移行できるため「YES」となり、S32に進む。
一方、映画コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する小型TV20A(デバイス)を発見できたが、WEBコンテンツのコンテンツプロトコルに適合する再生装置(デバイス)を発見できなかった場合には、「NO」となり、S35に進む。
S32では、適合装置特定部9が、特定した再生装置の装置ID、及びコンテンツプロトコル特定部5から受け取った「再生位置情報」を端末送信制御部10に転送すると共に、端末送信制御部10を駆動させてそれぞれの装置IDに従って、対応する再生装置との接続を確立させ、全ての再生コンテンツの移行を実施するためS33に進む。接続の確立の方法としては、端末送信制御部10が特定の装置IDに対応する再生装置に通信許可を要求する「通信許可要求信号(装置IDを含む)」を発する。
また、小型TV20A・ステレオ20Bの通信制御部21A・通信制御部21Bは、それぞれ、「通信許可要求信号」を受信すると、その旨をコンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bに通知する。該通知を受けたコンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bは、自装置の装置IDと一致している場合には、通信制御部21A・通信制御部21Bに、「通信許可信号」を携帯端末1に送信させる。これにより、携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置との通信の接続が確立される。
なお、携帯端末1から小型TV20A・ステレオ20Bへの再生コンテンツの移行方法は、例えば、小型TV20A・ステレオ20Bのコンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bが、自装置が「通信許可信号」を発したこと、及び送信されてきた再生コンテンツが自装置の装置IDを含んでいることを条件として通信制御部21A・通信制御部21Bに該再生コンテンツなどの受信を許可するよう構成すれば良い。
S33では、端末受信制御部18が、各装置IDに対応する再生装置からの「通信許可信号(装置IDを含む)」を受信した場合に、適合装置特定部9が「接続を確立できた」と判定するよう構成すれば良い。ここで、端末受信制御部18が、上記の「通信許可信号」を全く受信することができなかった場合には、再生装置と正しく接続できなかったことになるため「NO」となり、S38に進み、適合装置特定部9は端末再生制御部2を駆動して、端末ディスプレイ4に「移行できなかった旨」を表示させて「結合子A」に至る。
一方、携帯端末1が、すべての再生コンテンツに対応する再生装置との接続の確立できた場合には、「YES」となり、S34に進む。S34では、適合装置特定部9は、端末送信制御部10にすべての再生コンテンツの移行を指示すると共に、端末再生制御部2を駆動して、端末ディスプレイ4に「コンテンツの移行が正常に修了した」と表示させてS39に進み「修了」となる。
S35は、上述のように、S31で映画コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する小型TV20A(デバイス)を発見できたが、WEBコンテンツのコンテンツプロトコルに適合する再生装置(デバイス)を発見できなかった場合のステップである。
S35では、移行できる「映画コンテンツ」のみ小型TV20Aへの移行を開始する。また、WEBコンテンツについて携帯端末1での閲覧(再生)を続行する場合には、「YES」となり、S36に進む。一方、WEBコンテンツについて携帯端末1での閲覧を続行しない場合には、「NO」となり「結合子A」に進む。
S36では、端末受信制御部18が、小型TV20Aからの「通信許可信号(装置IDを含む)」を受信した場合に、適合装置特定部9が「接続を確立できた」と判定して、S37に進む。S37では、適合装置特定部9が、端末送信制御部10に、小型TV20Aへの映画コンテンツの移行を指示し、端末送信制御部10が小型TV20Aに映画コンテンツを送信したことを確認して、端末再生制御部2を駆動し、端末ディスプレイ4に「一部のコンテンツを移行した」と表示させてS39に進み「終了」となる。
一方、端末受信制御部18が、上記の「通信許可信号」を受信することができなかった場合には、小型TV20Aと正しく接続できなかったことになるため「NO」となり、S38に進み、適合装置特定部9は端末再生制御部2を駆動して、端末ディスプレイ4に「移行できなかった旨」を表示させて「結合子A」に至る。
(端末に集約して移動するフロー)
つぎに、図7に示す、「端末に集約して移動するフロー」について説明する。
図6のS32〜S34では、適合装置特定部9が、特定した再生装置の装置ID、及びコンテンツプロトコル特定部5から受け取った「再生位置情報」を端末送信制御部10に転送すると共に、端末送信制御部10を駆動させてそれぞれの装置IDに従って、対応する再生装置との接続を確立させ、全ての再生コンテンツの移行を実施した。
以下では、まず、携帯端末1から再生装置に再生コンテンツのデータの送信が行われたことを前提としてS41〜S43までの各フローを説明する。その後、再生装置がデータを保持した上で(データ自体は、例えば、小型TV20A・ステレオ20Bの記録部23A・記録部23Bに格納されているものとする)再生を行なっている任意のコンテンツ(以下、携帯端末1から再生装置に再生コンテンツのデータを送信が行われたことを前提とする場合と同様に、便宜上「再生コンテンツ」と呼ぶ)を携帯端末1に集約する場合を前提としてS41〜S43までの各フローを説明する。
なお、上記の説明では、集約される再生コンテンツのデータを保持するのは、携帯端末1である場合と、小型TV20A・ステレオ20Bである場合のいずれかのみのように読める。
しかしながら、例えば、ユーザが外出時に携帯端末1にて動画コンテンツを再生して帰宅した場合などのように、音コンテンツは携帯端末1が保持して端末スピーカ3で再生が行なわれ、画像コンテンツは小型TV20Aが保持してディスプレイ25Aで再生が行なわれている場合のように、1つの再生コンテンツに由来の音コンテンツと画像コンテンツとがそれぞれ携帯端末1と小型TV20Aとの別々の装置で保持されている場合なども考えられる。
まず、携帯端末1から再生装置に再生コンテンツのデータの送信が行われたことを前提とする場合についてであるが、S41で、適合装置特定部9は、端末受信制御部18が、各装置IDに対応する再生装置からの「通信許可信号(装置IDを含む)」を受信した場合に、「接続を確立できた」と判定し、「通信許可信号」を受信できなかた場合に、「接続を確立できなかった」と判定する。これにより、「接続デバイスとの状況」が確認されると、S42に進む。
S42では、適合装置特定部9が端末送信制御部10に再生コンテンツの送信を指示して、S43に進む。S43では、適合装置特定部9が端末送信制御部10に再生コンテンツの送信を指示した送信先の再生装置の装置ID(送信先情報)を記録部17に記録して、S44に進む。
つぎに、再生装置がデータを保持した上で再生を行なっている任意のコンテンツを携帯端末1に集約する場合についてであるが、S41で、適合装置特定部9は、端末受信制御部18が、各装置IDに対応する再生装置からの「通信許可信号(装置IDを含む)」を受信した場合に、「接続を確立できた」と判定し、「通信許可信号」を受信できなかた場合に、「接続を確立できなかった」と判定する。これにより、「接続デバイスとの状況」が確認されると、S42に進む。
S42では、適合装置特定部9が端末送信制御部10を駆動し、「コンテンツプロトコル通知要求」を、「接続を確立できた」と判定された小型TV20A(以下、特定の画像コンテンツを小型TV20Aが再生しているものとする)に送信する。
小型TV20Aのコンテンツ管理部22Aは、通信制御部21Aを介して携帯端末1から送信された「コンテンツプロトコル通知要求」を受け、再生制御部24Aによって画像コンテンツの再生が行なわれていることを確認すると、通信制御部21Aを駆動して再生中の画像コンテンツの「コンテンツプロトコル」、自装置の装置ID、及び小型TV20Aで再生を行なっている画像コンテンツに関する情報(不図示:画像コンテンツの総容量及び該画像コンテンツの権利管理情報等も含む。以下同じ)を携帯端末1に送信させる。
適合装置特定部9は、端末受信制御部18を介して「コンテンツプロトコル」及び装置ID、及び小型TV20Aで再生を行なっている画像コンテンツに関する情報(不図示)を受け、これにより、小型TV20Aで画像コンテンツの再生が行なわれていることを確認する。それから、適合装置特定部9は、記録部17に格納されている「コンテンツ移行テーブル」を参照して「コンテンツプロトコル」に基づき、画像コンテンツを携帯端末1に移行することが可能であるか否かを判断してS43に進む。
S43では、適合装置特定部9は、画像コンテンツを携帯端末1に移行することが可能であると判断した場合には、小型TV20Aの装置ID(送信先情報)及び小型TV20Aで再生を行なっている画像コンテンツに関する情報を記録部17に記録して、S44に進む。
S44では、携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置との接続状態に変化はないかを確認する。ここで、「接続状態の変化」とは、携帯端末1とコンテンツの再生を行なっている他の再生装置との通信が切れた状態を意味する。
具体的には、第1の状態は、携帯端末1の電池が切れそうな場合が考えられる。この場合には、携帯端末1の電池が切れるまでに、再生コンテンツを他の再生装置に引き渡す(移行する)処理を行なように構成する。
第2の状態は、特定の部屋で継続視聴を楽しんでいる際に、再生装置の電池が切れそうになる、又は停電で動かなくなる場合(但しこの停電で動かなくなる場合には携帯端末1の記録部17に再生コンテンツのデータが記録されている必要がある。)が考えられる。この場合にも、携帯端末1に再生コンテンツのデータを集約する。
第3の状態は、電波障害により携帯端末1と再生装置との接続が困難になった場合が考えられる。例えば、Bluetoothで携帯端末1の音楽をステレオ20Bで再生中に電子レンジを使用した際にステレオ20Bでの再生が困難となった場合などが考えられる。この場合にも、携帯端末1に再生コンテンツのデータを集約する。なお、この場合、以下でも説明するが、再生装置側の再生コンテンツのデータを携帯端末1に移動させる場合には、携帯端末1と再生装置との接続を回復させる必要がある。この接続回復方法としては、ユーザが携帯端末1と再生装置とを電波障害を回避できる距離に近づけて接続を回復させる場合と、携帯端末1と再生装置との通信手段を接続可能な別の通信手段に変更する場合も考えられる。
第4の状態は、携帯端末1の処理が重くなり、再生装置への送信が困難になった場合が考えられる。例えば、携帯端末1で音楽コンテンツを再生し、WiFi(無線LANの標準規格であるIEEE802.11a,IEEE802.11bの愛称)にて端末スピーカ3から再生している状況で、さらに、携帯端末1で地デジ(12セグ)を起動しながら、2画面でWEBブラウジングを開始したような場合(マルチタスク処理のタスクの数が多すぎるような場合)が考えられる。この場合、携帯端末1での音楽コンテンツの再生が困難になった時点で、再生中の音楽コンテンツを再生装置に移行するように構成する。なお、その他、部屋の移動が行なわれる場合などが考えられる。
以下では、「接続状態の変化」のうち、部屋の移動が行なわれる場合について説明する。例えば、図1の位置検出部7がGPSで構成されている場合、位置検出部7は、定期的に端末受信制御部18から衛生通信による携帯端末1の絶対位置を得る構成とし、移動判定部11は、該絶対位置が所定レンジ(例えば、再生コンテンツの移行を実施していた部屋の中央を基点とする特定の領域。)外へ移動した場合に「携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置との接続状態に変化があった」と判定し、適合装置特定部9にその旨を通知してS45に進む。
S45では、移動判定部11から「携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bなどの再生装置との接続状態に変化があった」との通知を受けた適合装置特定部9が、端末再生制御部2を駆動して、端末ディスプレイ4に「他の機器(再生装置)で再生・表示していたコンテンツを携帯端末(携帯端末1)で再生する?」との表示を行なわせて、S46に進む。
S46では、移行する再生コンテンツがすべて携帯端末1に保持されている(記録部17に記録されている)か否かによってフローが分岐する。移行する再生コンテンツがすべて携帯端末1に保持されている場合にはS47に進む。
S47では、端末送信制御部10が、所定エリア内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置に対して再生コンテンツのデータを送信している場合において、移動判定部11により所定レンジ外へ移動したと検出された場合に、再生装置に対する再生コンテンツのデータの送信を中止する。その後、端末送信制御部10が、特定の再生装置に対する再生コンテンツのデータの送信を中止した旨を適合装置特定部9に通知し、該通知を受けた適合装置特定部9は、端末再生制御部2を駆動して前記の再生コンテンツの再生を行なわせてS48に進む。
すなわち、もともと携帯端末1側に保持されている再生コンテンツのデータを再生装置に送信していただけなので、送信を中止した再生コンテンツを携帯端末1の端末スピーカ3又は端末ディスプレイ4にて再生するようにすれば、再生装置で再生が行なわれていた再生コンテンツの携帯端末1への集約が実現される。
S48では、すべての再生コンテンツの集約(移行)が正常に実施された場合には、「YES」となり「終了」に進む。また、特定の再生コンテンツの集約(移行)が正常に実施できなかった場合には、適合装置特定部9は、端末再生制御部2を駆動して、端末ディスプレイ4に「特定の再生コンテンツが移行できなかった」と表示して「終了」に進む。
一方、S46で、集約(移行)する再生コンテンツのすべてが、携帯端末1に保持されていない場合(すべての再生コンテンツが再生装置側で保持されている場合と、再生コンテンツの一部が携帯端末1側に保持されているが、残りの再生コンテンツは再生装置側に保持されている場合とを含む)にはS50に進む。
S50では、接続できなくなった再生コンテンツを携帯端末に移動させるか否かによってフローが分岐する。まず、ユーザがあらかじめ「接続できなくなった再生コンテンツを携帯端末に移動させない」との設定などを行っていた場合には、「NO」となりS51に進む。なお、ユーザが直接キースイッチ14を介して「接続できなくなった再生コンテンツを携帯端末に移動させない」旨の意思表示を携帯端末1(入力制御部13を介して適合装置特定部9に命令する。以下同じ)が受けるよう構成することも考えられる。
S51では、適合装置特定部9が端末再生制御部2を駆動して端末ディスプレイ4に「特定の再生コンテンツを中止する」旨を表示して「終了」へ進む。
一方、S50で、ユーザがあらかじめ「接続できなくなった再生コンテンツを携帯端末に移動させる」との設定などを行っていた場合や、ユーザがキースイッチ14を介して「接続できなくなった再生コンテンツを携帯端末に移動させる」旨の意思表示を携帯端末1が受けた場合には、「YES」となりS52に進む。
S52では、適合装置特定部9が、例えば、外出中に携帯端末1にて動画コンテンツの再生を行なっていたような場合には、記録部17に記録されている小型TV20Aの装置ID(送信先情報)及び小型TV20Aで再生を行なっている画像コンテンツに関する情報を参照して、当該画像コンテンツが記録部17に記録されているか確認してS53に進む。
なお、この画像コンテンツの記録の確認は、適合装置特定部9が記録部17を直接確認(不図示)するよう構成すれば実現できる。なお、同確認は、この画像コンテンツを携帯端末1側で再生しているか否かに関わらず行なわれるように構成することが好ましい。
S53では、ユーザがキースイッチ14を介して携帯端末1へ集約(移動・移行)する再生コンテンツを選択してS54に進む。例えば、上記のフローでは、小型TV20Aで再生を行なっている画像コンテンツの集約を選択する。
S54では、適合装置特定部9が、記録部17に記録されている小型TV20Aで再生を行なっている画像コンテンツに関する情報(上述のように画像コンテンツの総容量及び権利管理情報を含んでいる)を参照して、該画像コンテンツの総容量及び権利管理情報などを入手してS55に進む。
S55では、適合装置特定部9が、入手した画像コンテンツの総容量と記録部17のデータ領域の総容量とを比較してS56に進む。
S56では、適合装置特定部9が画像コンテンツを記録部17に記録するためのメモリエリア(データ領域)が確保されているか否か、及び画像コンテンツの権利管理情報などから画像コンテンツを携帯端末1に集約可能か否かを判断する。この判断によってフローは分岐する。
なお、上記の例によれば、画像コンテンツは、1つの動画コンテンツ由来のコンテンツであるから、携帯端末1から小型TV20Aに画像コンテンツを分離して移動させた(小型TV20Aの記録部23Aへ保存させた)ような場合には、著作権等権利管理の関係上集約不可の可能性が高い。
さて、S56で、適合装置特定部9が、特定の再生コンテンツの集約可能と判断した場合には、「YES」となり、S59に進む。
S59では、適合装置特定部9が特定の再生コンテンツの集約(移行)が正しく行なわれたか否か確認し、すべての再生コンテンツの移行が正しく実行された場合には、「YES」に進み「終了」となる。
一方、S59で、適合装置特定部9が特定の再生コンテンツの集約が正しく実行されていないと判断した場合には、S60に進む。
S60では、適合装置特定部9が記録部17に記録されている「コンテンツ移行テーブル」を参照して、集約が正しく実行できなかった再生コンテンツを集約するための別の通信手段が存在しているか否か確認する。適合装置特定部9が、接続可能な別の通信手段が存在していると判断した場合には「YES」となりS61に進む。
S61では、ユーザがキースイッチ14を介して例えば、CDMAなどの携帯網(別の通信手段)を使って集約(送付)するを選択し、適合装置特定部9はユーザの選択に従って、再生コンテンツの集約を実行し、S59に戻る。
一方、S60で、適合装置特定部9が別の通信手段が存在していないと判断した場合には「NO」となりS49に進み「終了」となる。
さて、S56で、適合装置特定部9が、特定の再生コンテンツの集約不可能と判断した場合には、「NO」となり、S57に進む。
S57では、適合装置特定部9が端末再生制御部2を駆動して端末ディスプレイ4に「特定の再生コンテンツが、メモリ不足や著作権等権利管理上、集約(移行)不可」である旨を表示させてS58に進む。
S58では、ユーザがキースイッチ14を介して携帯端末1(入力制御部13を介して適合装置特定部9)に移動可能な再生コンテンツのみを移動(移行・集約)するか否かを指示する。ユーザが移動可能な再生コンテンツのみを移動(移行・集約)するを選択した場合には、「YES」となりS61に進む。なお、このフローに従ったS61では、ユーザは、現在接続している通信手段で通信可能な場所まで移動するか、携帯網(別の通信手段)を使って集約(送付)するかを選択することになる。
一方、S58で、ユーザがキースイッチ14を介して携帯端末1(入力制御部13を介して適合装置特定部9)に移動可能な再生コンテンツを移動しないを選択した場合には、S49に進み、「終了」となる。
つぎに、想定される「端末に集約するフロー」の例として4つのパターンの概要を説明する。
第1のパターンは「再生しているコンテンツの全てが携帯端末1にある場合」であり、例えば、携帯端末1の記録部17に記録されているコンテンツ(再生コンテンツ)を小型TV20Aやステレオ20Bで再生している場合などが考えられる。この場合には、コンテンツの再生の出口(スピーカやディスプレイ)が携帯端末1から小型TV20A・ステレオ20Bに変更されているだけなので、図7において以下のフローとなる。
「S41→S42→S43→S44→S45→S46→S47→S48」
第2のパターンは、小型TV20A・ステレオ20Bの記録部23A・記録部23Bに記録されているコンテンツを再生している場合(携帯端末1の記録部17に同一のコンテンツが記録されていない)などが考えられる。この場合には、各再生装置のコンテンツを携帯端末1に移動させるので、図7において以下のフローとなる。
「S41→S42→S43→S44→S45→S46→S50→S52→S53→S54→S55→S56→S57→S58→S61→S59」
なお、上記のフローで、携帯端末1のメモリ不足や、コピーや移動が許されていないコンテンツがある場合はS56→S57のフローで処理を行なう。
第3のパターンは、小型TV20A・ステレオ20Bの記録部23A・記録部23Bに記録されているコンテンツを再生している場合(携帯端末1の記録部17に一部同一のコンテンツが記録されている場合)などが考えられる。この場合には、各再生装置で再生中のコンテンツが携帯端末1にあるか否かを確認する(S52)ことで、コンテンツの移動では無く、切り替えによって見かけ上、再生装置から携帯端末1への切り替えを行なうので図7において以下のフローとなる。
「S41→S42→S43→S44→S45→S46→S50→S52→S53→S54→S55→S56→S57→S58→S61→S59」
第4のパターンは「再生しているコンテンツの全てが携帯端末1と再生装置で同時に再生されている場合」であり、例えば、外出時は携帯端末1にて動画コンテンツの再生を行なっており、特定の部屋にて携帯端末1の端末スピーカ3にて音コンテンツを再生し、小型TV20Aにて画像コンテンツの再生が行なわれている場合であり、第1のパターンに包含されるので、図7において以下のフローとなる。
「S41→S42→S43→S44→S45→S46→S47→S48」
以上より、コンテンツサーバなどの大掛かりな装置を必要とすることなく、携帯端末1と小型TV20A・ステレオ20Bなどとの間で気軽に視聴継続を楽しむことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のそれぞれの例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、コンテンツ再生システム30の各ブロック、特に携帯端末1の端末再生制御部2、コンテンツプロトコル特定部5、エリア内装置特定部6、適合装置特定部9、端末送信制御部10、移動判定部11、端末記録管理部12、及び端末受信制御部18など、並びに、小型TV20A・ステレオ20Bの通信制御部21A・通信制御部21B、コンテンツ管理部22A・コンテンツ管理部22Bなどは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、コンテンツ再生システム30は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるコンテンツ再生システム30の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記コンテンツ再生システム30に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、コンテンツ再生システム30を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明の携帯端末は、コンテンツの再生を行なう端末再生制御手段を備える携帯端末であって、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定手段と、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルを示す情報を、該再生装置から受信する端末受信制御手段と、前記端末受信制御手段が受信した前記コンテンツプロトコルを示す情報から該再生コンテンツを自端末で再生することが可能であるか否かを判定する再生可否判定手段と、前記再生可否判定手段が、前記再生コンテンツを自端末で再生することが可能であると判定した場合に、該再生コンテンツの自端末への送信を指示する送信指示信号を送信する端末送信制御手段とを備えていても良い。
前記構成によれば、領域内装置特定手段が、所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定し、端末受信制御手段は、特定された再生装置によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルを示す情報を、該再生装置から受信する。
これにより、携帯端末が、所定領域内に存在する通信可能な再生装置、及び該再生装置が再生を行なっている再生コンテンツのコンテンツプロトコルを認知することが可能となる。
また、再生可否判定手段は、受信したコンテンツプロトコルを示す情報から該再生コンテンツを自端末で再生することが可能であるか否かを判定する。
これにより、携帯端末にて再生できない再生コンテンツのデータを受け取ることを防止することができる。
さらに、端末送信制御手段は、前記再生可否判定手段が、前記再生コンテンツを自端末で再生することが可能であると判定した場合に、該再生コンテンツの自端末への送信を指示する送信指示信号を送信する。
なお、再生可否判定手段の役割は、上記の適合装置特定手段が担う役割として構成しても良い。
これにより、携帯端末は、再生装置が再生を行なっている1つ以上の任意の再生コンテンツのデータを自端末に送信させることが可能となるので、外出の際にも該再生コンテンツを携帯端末にて継続視聴することが可能となる。
また、本発明の再生装置は、コンテンツの再生を行なう装置再生制御手段を備える再生装置であって、前記携帯端末から、前記装置再生制御手段によって再生が行なわれている再生コンテンツのデータの送信を指示する送信指示信号を受信した場合に、該再生コンテンツの送信を行なう通信制御手段とを備えていても良い。
また、本発明の再生装置は、前記通信制御手段は、前記携帯端末からの送信指示を受信した場合に、自装置によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルを示す情報を、前記携帯端末に送信しても良い。
前記構成によれば、通信制御手段は、前記携帯端末から、前記装置再生制御手段によって再生が行なわれている再生コンテンツのデータの送信を指示する送信指示信号を受信した場合に、該再生コンテンツの送信を行なう。
また、通信制御手段は、携帯端末からの送信指示を受信した場合に、自装置によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルを示す情報を、携帯端末に送信する。
これにより、再生装置は、携帯端末からの指示により、自装置が再生を行なっている再生コンテンツのデータを該携帯端末に送信することが可能となる。
以上によれば、携帯端末を所有して外出する際に、屋内の再生装置で再生を行なっていた任意の再生コンテンツのうち、携帯端末が使用可能なコンテンツプロトコルに適合する再生コンテンツの継続視聴が可能となる。
本発明は、携帯端末、再生装置、及び該携帯端末及び再生装置を含むコンテンツ再生システムなどに適用できる。例えば、音楽、映画、TV放送、Web閲覧、カメラ撮影などを行うことが可能な携帯電話、PDA、デジタルカメラ及び携帯プレーヤーなどに適用することができる。また、音楽、ビデオなどに加え、メール、WEB(World Wide Web)、写真やカメラ立ち上げ時のファインダ画面、ワンセグ、3セグ、地デジなどの放送コンテンツなどのさまざまなコンテンツを利用することができる端末、デジタルカメラ、及びAV(audio and visual)機器などにも適用することができる。また、これらの端末、装置、及び機器等を適宜組合せたシステムなどにも適用することができる。
本発明におけるコンテンツ再生システムの実施の一形態を示すブロック図である。 前記コンテンツ再生システムにおいて使用されるコンテンツ移行テーブルの一部分の例を示す図である。 前記コンテンツ再生システムにおいて使用されるコンテンツ移行テーブルの他の一部分の例を示す図である。 前記コンテンツ再生システムの動作の概要を示すフローチャートである。 前記コンテンツ再生システムの動作(再生中のコンテンツを移行するフロー前半)を示すフローチャートである。 前記コンテンツ再生システムの動作(再生中のコンテンツを移行するフロー後半)を示すフローチャートである。 前記コンテンツ再生システムの動作(端末に集約して移動するフロー)を示すフローチャートである。 前記コンテンツ再生システムの機能の概要を示す概要図である。
符号の説明
1 携帯端末
2 端末再生制御部(端末再生制御手段)
3 端末スピーカ
4 端末ディスプレイ(表示部)
5 コンテンツプロトコル特定部(適合装置特定手段)
6 エリア内装置特定部(領域内装置特定手段)
7 位置検出部(領域内装置特定手段)
8 装置検出部(領域内装置特定手段)
9 適合装置特定部(適合装置特定手段)
10 端末送信制御部(データ送信制御手段)
11 移動判定部(端末移動検出手段)
12 端末記録管理部(記録管理手段)
13 入力制御部
14 キースイッチ(装置選択手段、返還指示手段)
15 マイク
16 カメラ
17 記録部
18 端末受信制御部
20A 小型TV(再生装置)
20B ステレオ(再生装置)
21A、21B 通信制御部(通信制御手段)
22A、22B コンテンツ管理部(コンテンツ管理手段)
23A、23B 記録部
24A、24B 再生制御部(装置再生制御手段)
25A ディスプレイ
25B スピーカ
30 コンテンツ再生システム

Claims (23)

  1. コンテンツの再生が可能な携帯端末であって、
    コンテンツの再生を行なう端末再生制御手段と、
    所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定手段と、
    前記端末再生制御手段によって再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置から特定する適合装置特定手段と、
    前記適合装置特定手段によって特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するデータ送信制御手段とを備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記データ送信制御手段は、前記再生コンテンツのデータの送信を、送信先の再生装置における該再生コンテンツの記録が不能な状態で行なうことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 自端末の所定範囲外への移動を検出する端末移動検出手段を備えており、
    前記データ送信制御手段は、前記所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置に対して前記再生コンテンツのデータを送信している場合において、前記端末移動検出手段により前記所定範囲外へ移動したと検出された場合に、前記再生装置に対する前記再生コンテンツのデータの送信を中止することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記端末再生制御手段は、前記領域内装置特定手段によって特定された再生装置の中に、前記コンテンツプロトコルに適合する再生装置が存在しない場合には、前記再生コンテンツの再生を自端末において引き続き行なうことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯端末。
  5. 前記適合装置特定手段は、前記再生装置と、前記コンテンツプロトコルとの適合関係を示す適合関係情報に基づいて、前記再生コンテンツのコンテンツプロトコルに適合する再生装置を特定することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の携帯端末。
  6. 前記適合装置特定手段によって特定された1つ以上の再生装置の候補の表示を行なう表示部と、
    該表示部に表示された再生装置の候補から再生装置をユーザーが選択するための装置選択手段とを備え、
    前記データ送信制御手段は、前記装置選択手段を介してユーザーによって選択された再生装置に、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の携帯端末。
  7. 前記データ送信制御手段は、前記適合装置特定手段によって特定された複数の再生装置が存在している場合に、該複数の再生装置のうち、予め定められた優先順位の最も高い再生装置に、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の携帯端末。
  8. 前記データ送信制御手段は、前記適合装置特定手段によって特定された再生装置に対して複数の通信方式が存在している場合に、該複数の通信方式のうち、予め定められた優先順位の最も高い通信方式で、前記再生コンテンツのデータの送信を行なうことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の携帯端末。
  9. 前記再生コンテンツが、音の再生に使用される音コンテンツ及び画像の再生に使用される画像コンテンツを含んでおり、前記適合装置特定手段によって複数の再生装置が特定された場合において、
    前記データ送信制御手段は、前記複数の再生装置のうち、前記音コンテンツの再生が可能な再生装置には前記音コンテンツのデータの送信を行い、かつ前記画像コンテンツの再生が可能な再生装置には前記画像コンテンツのデータの送信を行なうことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載された携帯端末。
  10. 前記データ送信制御手段は、前記再生コンテンツのデータを送信する場合に、前記再生コンテンツの再生位置を示す情報をさらに送信することを特徴とする請求項1から9までに記載の携帯端末。
  11. 前記再生コンテンツが記録される記録部と、
    該記録部への前記再生コンテンツの記録及び前記記録部に記録されている前記再生コンテンツの消去の管理を行なう記録管理手段とを備え、
    前記記録管理手段は、前記データ送信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  12. 前記データ送信制御手段によって送信された再生コンテンツの送信先の再生装置に、該再生コンテンツの返還を指示するための返還指示手段を備え、
    前記適合装置特定手段は、前記返還指示手段を介して、ユーザーによる前記再生コンテンツの返還指示を受けた場合に、前記データ送信制御手段に、前記再生コンテンツの返還を指示する返還指示信号を送信させることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末。
  13. 前記データ送信制御手段は、前記再生コンテンツのデータを送信する場合に、前記再生コンテンツの再生位置を示す情報をさらに送信することを特徴とする請求項11又は12に記載の携帯端末。
  14. コンテンツの再生が可能な再生装置であって、
    請求項1から10までのいずれか1項に記載の携帯端末から送信される前記再生コンテンツのデータの受信を行なう通信制御手段を備え、
    前記通信制御手段によってデータが受信された、前記再生コンテンツの再生を行なう装置再生制御手段を備えることを特徴とする再生装置。
  15. コンテンツの再生が可能な再生装置であって、
    請求項10に記載の携帯端末から送信される前記再生コンテンツのデータの受信を行なう通信制御手段を備え、
    前記通信制御手段によってデータが受信された、前記再生コンテンツの再生を、前記再生位置を示す情報から決定した再生開始位置から行なう装置再生制御手段を備えることを特徴とする再生装置。
  16. コンテンツの再生が可能な再生装置であって、
    請求項11、12又は13に記載の携帯端末との間で、前記再生コンテンツのデータの送受信を行なう通信制御手段と、
    前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツの再生を行なう装置再生制御手段と、
    前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツが記録される記録部と、
    前記通信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するコンテンツ管理手段とを備えることを特徴とする再生装置。
  17. 前記コンテンツ管理手段は、前記携帯端末より受信した再生コンテンツのデータの返還を指示する返還指示信号を受信した場合に、前記通信制御手段に該再生コンテンツのデータを送信させることを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
  18. コンテンツの再生が可能な再生装置であって、
    請求項15に記載の携帯端末との間で、前記再生コンテンツのデータの送受信を行なう通信制御手段と、
    前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツの再生を、前記再生位置を示す情報から決定した再生開始位置から行なう装置再生制御手段と、
    前記通信制御手段によって受信された、前記再生コンテンツが記録される記録部と、
    前記通信制御手段が前記再生コンテンツのデータの送信を完了した場合に、前記記録部に記録されている該再生コンテンツのデータを消去するコンテンツ管理手段とを備えることを特徴とする再生装置。
  19. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の携帯端末と、請求項14又は15に記載の再生装置とを備えるコンテンツ再生システム。
  20. 請求項11、12又は13に記載の携帯端末と、請求項16、17又は18に記載の再生装置とを備えるコンテンツ再生システム。
  21. 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の携帯端末における各手段としてコンピュータを動作させるためのコンテンツ再生プログラム。
  22. 請求項21に記載のコンテンツ再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  23. コンテンツの再生が可能な携帯端末の制御方法であって、
    コンテンツの再生を行なう端末再生制御ステップと、
    所定領域内に存在する1つ以上の通信可能な再生装置を特定する領域内装置特定ステップと、
    前記端末再生制御ステップで再生が行なわれている再生コンテンツに関する規約であるコンテンツプロトコルに適合する再生装置を、前記領域内装置特定ステップで特定された再生装置から特定する適合装置特定ステップと、
    前記適合装置特定ステップで特定された再生装置に、前記再生コンテンツのデータを送信するデータ送信制御ステップとを含むことを特徴とする携帯端末の制御方法。
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