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JP2009056831A - 固定ガラス用ウエザストリップ - Google Patents

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JP2009056831A JP2007223586A JP2007223586A JP2009056831A JP 2009056831 A JP2009056831 A JP 2009056831A JP 2007223586 A JP2007223586 A JP 2007223586A JP 2007223586 A JP2007223586 A JP 2007223586A JP 2009056831 A JP2009056831 A JP 2009056831A
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Hiroshi Sofue
弘 祖父江
Yoshihiro Kurosaki
由裕 黒崎
Michihiro Ukai
倫宏 鵜飼
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Abstract

【課題】固定ガラス用ウエザストリップにおいて、水が車内側に滲出してしまうことをより確実に防止する。
【解決手段】固定ガラス用ウエザストリップ4は、本体部16を備える。本体部16は、基底部17並びに基底部17の両端から延びる車内側側壁部18及び車外側側壁部19からなり、固定ガラス3が挿入される挿入溝部15を備える。前記基底部17の所定箇所には、水を下方へと排出可能な水抜孔38が設けられ、車内側側壁部18には、固定ガラス3との間で所定の間隙を形成する凹部31が設けられる。当該凹部31の上面部32は、テーパ状に形成される。車内側側壁部18には、第1、第2車内側リップ部24,25等が設けられ、凹部31は、第1、第2車内側リップ部24,25等に対して、車内側側壁部18の高さ方向にオフセットした位置に設けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用ドアの固定ガラスの周縁に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップに関するものである。
従来、自動車等の車両のドアには固定ガラスが取着されたものがある。この固定ガラスは、当該固定ガラスをシールするための固定ガラス用ウエザストリップがその周縁部に装着された上でドアの開口部に嵌め込まれる。
固定ガラス用ウエザストリップは、固定ガラスが挿入される挿入溝部を内周側に有した断面略コ字状の本体部を備える。当該本体部は、基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなる。
ところで、かかる固定ガラス用ウエザストリップの下辺部においては、車外側側壁部と固定ガラスとの間から水が入り込んでしまうことが想定される。そして、水が挿入溝部内に浸入してしまうと、基底部を経て車内側側壁部を伝って水が車内側に滲出するおそれがある。これは、両側壁部と固定ガラスとの隙間がほとんどなく(非常に小さく)、毛細管現象によって少量の水でも上方へ吸い上げられてしまうためである。一方で、水の浸入防止対策として、固定ガラス用ウエザストリップの前記挿入溝部に水抜孔を形成するという技術がある(例えば、特許文献1等参照)。
特開2006−248505号公報
しかしながら、上記技術では、形状を確保する必要があることから、水抜孔を長手方向にわたって連続的に形成することはできない。換言すれば、水抜孔は、下辺部において部分的に形成せざるを得ない。このため、下辺部の水抜孔が設けられていない部位においては、依然として毛細管現象によって水が上方へ吸い上げられ、車内側に滲出してしまうおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、水が車内側に滲出してしまうことをより確実に防止することのできる固定ガラス用ウエザストリップを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.車両用ドアの開口部に固定される固定ガラスの周縁部に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップであって、
基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなり、前記固定ガラスの周縁部が挿入される挿入溝部を内周側に有する断面略コ字状の本体部を備えるとともに、
前記固定ガラスの下辺に対応する下辺部において、
前記基底部には、その所定箇所に、水を下方へ排出可能な水抜孔を設けるとともに、
前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面との間で所定の間隙を形成するべく長手方向に延びる凹部を設け、
前記凹部のうち、内周側に位置する上面部をテーパ状に形成したことを特徴とする固定ガラス用ウエザストリップ。
上記手段1によれば、固定ガラスの下辺に対応する下辺部において、基底部の所定箇所に水抜孔が設けられる。従って、基本的には、車外側から挿入溝部内に水が浸入したとしても、当該水抜孔から水が排出されることとなる。
また、手段1では、前記車内側側壁部には凹部が設けられており、該凹部によって、固定ガラスの周縁部が挿入された際に固定ガラスの車内側面との間で所定の間隙が形成される。従って、万が一前記水抜孔から水が排出されず、毛細管現象により、基底部から水が車内側側壁部及び固定ガラス間の隙間を伝って吸い上げられてしまったとしても、その水が、固定ガラスと凹部との間の空間に停留させられることとなり、それ以上の吸い上げが抑制される。従って、車内側への水の滲出をより確実に防止することができる。
以上のように、手段1では、基底部に設けられた水抜孔と、車内側側壁部に設けられた凹部との相乗的な作用によって車内側への水の滲出を飛躍的に防止できる。
さらに、前記凹部の上面部は、テーパ状に形成される。これにより、製造時の型抜き工程に際して、前記凹部を形成する突部を比較的容易に引き抜くことができるとともに、凹部の変形や破損を防止することができる。その結果、作業性及び歩留まりの向上を図ることができる。
手段2.前記車内側側壁部には、車内側へと延びる車内側リップ部が設けられるとともに、
前記凹部は、前記車内側リップ部に対し、前記車内側側壁部の高さ方向にオフセットした位置に設けられていることを特徴とする手段1に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
一般に、リップ部が設けられていると、その付け根部分は、リップ部の変形に伴い応力を受けやすい。これに対し、上記手段2によれば、前記凹部は、前記車内側リップ部に対し、前記車内側側壁部の高さ方向にオフセットした位置に設けられている。このため、車内側リップ部が変形したとしても、その付け根部分には凹部が存在しないこととなる。従って、リップ部の変形に伴って凹部が潰れ変形してしまうといった事態を防止できる。その結果、固定ガラス及び凹部間の空間が狭まってしまうことを防止でき、車内側への水の滲出を一層効果的に防止することができる。
手段3.前記凹部は、前記車内側側壁部の高さ方向の1/3以上の領域にわたって形成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
上記手段3によれば、凹部が車内側側壁部の高さ方向の1/3以上の領域にわたって形成されていることから、水の停留スペースを十分に確保でき、より確実に車内側への水の滲出を防止できる。
手段4.前記凹部の深さを0.5mm〜1.5mmとしたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
尚、前記凹部の深さとは、車内側側壁部の高さ方向に直交する向きに沿った、前記車内側側壁部の内壁平坦部分(凹部を除外した部分)から凹部までの距離のうち最長の距離をいう。
上記手段4によれば、凹部の深さが0.5mm〜1.5mmとされている。このため、水の停留スペースをより一層確保することができる。その結果、車内側への水の滲出をより効果的に防止することができる。
手段5.前記凹部の外周側における前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面に当接可能な車内側側壁リブを設けたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
上記手段5によれば、凹部の外周側における車内側側壁部には、車内側側壁リブが設けられているため、当該リブを乗り越えて上方へと水が流れてしまうといった事態を起こりにくくすることができる。従って、凹部の方へ毛細管現象で吸い上げられる水の量を極力抑制することができる。その結果、車内側へ水が滲出してしまうのを一層確実に防止することができる。
手段6.前記車外側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車外側面に当接可能な車外側側壁リブを設けたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
上記手段6によれば、車外側側壁部には、車外側側壁リブが設けられているため、車外から前記挿入溝部へと水が浸入してしまうことを抑制できる。これにより、前記凹部の方へと毛細管現象で吸い上げられる水の量を一層抑制することができるため、車内側への水の滲出をより一層確実に防止することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両としての自動車ボディ1には車両用ドアとしてのフロントドア2が開閉可能に設けられている。また、フロントドア2の前部には固定ガラス3が装着されている。この固定ガラス3は、当該固定ガラス3をシールするための固定ガラス用ウエザストリップ4(図2参照)がその周縁部に装着された上でフロントドア2の固定ガラス用開口部5に嵌め込まれている。なお、図1では自動車ボディ1の左側が示されているが、図2では右側のフロントドア2に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップ4が示されている。
次に固定ガラス用ウエザストリップ4(以下、単に「ウエザストリップ」という)について説明する。ウエザストリップ4は、所定の金型装置によって型成形されている。また、ウエザストリップ4は弾性材料としてのオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)によって形成されている。
より詳しくは、図2に示すように、ウエザストリップ4は、ディビジョンバー8(図1参照)に沿って取付けられる後縦辺部9と、フロントドア2本体部に沿って取付けられる下辺部10と、ドアフレーム11(図1参照)に沿って取付けられる前縦辺部12及び上斜辺部13とにより、固定ガラス3の外周形状に対応した略環状に形成されている。
次に、ウエザストリップ4の断面形状について、特に、本発明の特徴部分である下辺部10を説明する。図3(a)に示すように、下辺部10は、固定ガラス3の周縁部が挿入される挿入溝部15を内周側に具備した断面略コ字状の本体部16を備えている。本体部16は、基底部17並びに当該基底部17の両端から延びる車内側側壁部18及び車外側側壁部19から構成されている。また、基底部17の外周側には厚肉のベース突起部20が設けられ、当該ベース突起部20の先端部にはシールリップ22が突出形成されている。一方で、基底部17の内周側には、固定ガラス3とのシール性を高めるための凸部21が形成されている。尚、固定ガラス3を保持する保持力及び固定ガラス3とのシール性を高めるために、挿入溝部15は、基底部17側よりも開口部側が幅狭となっている。
さらに、車内側側壁部18には、車内側へと延びる車内側リップ部としての第1車内側リップ部24、及び、第2車内側リップ部25が設けられている。第1車内側リップ部24は、第2車内側リップ部25よりも内周側に設けられている。加えて、第2車内側リップ部25の外周側には、車内側へと延出形成された車内側リップ部としての車内側サブシールリップ部27が設けられている。
一方で、車外側側壁部19には、車外側へと延びる車外側リップ部26が形成されているとともに、当該車外側リップ部26の外周側には、断面略半円状の突起部29が形成されている。さらに、当該突起部29の外周側には、車外側へと延びる車外側サブシールリップ部28が形成されている。
加えて、本実施形態において、車内側側壁部18には、前記固定ガラス3が挿入された際に、固定ガラス3の車内側面との間で所定の間隙を形成すべく、下辺部10の長手方向に延びる凹部31が設けられている。当該凹部31は、内周側に位置する上面部32と、当該上面部32から外周側へと延びる底面部33とを備えている。さらに、本実施形態では、前記上面部32がテーパ状に形成されている。
加えて、凹部31は、車内側側壁部18の高さ方向に沿って、前記第1、第2車内側リップ部24,25及び前記車内側サブシールリップ部27からオフセットした(離間した、ずれた)位置に設けられている。
また、凹部31の深さDが、0.5mm〜1.5mm(例えば、1.0mm)となるように設定されている。
併せて、凹部31は、前記車内側側壁部18の高さ方向の1/3以上の領域(例えば、2/5の領域)にわたって形成されている。
さらに、図3(b)に示すように、基底部17の所定箇所には、挿入溝部15へと浸入した水を排出するための水抜孔38が貫通形成されている。尚、所定箇所としては、図中のK−K線で示される部分に限らず、複数箇所であってもよい。例えば、基底部17のうち、最も下方に配置される部分に設けることとしてもよい。
次に固定ガラス3及びウエザストリップ4の固定ガラス用開口部5への取付構造について説明する。
図3(a),(b)に示すように、下辺部10が取付けられるフロンドドア2本体部(図1参照)は、車内側に設けられるインナリンフォース41、車外側に設けられるアウタリンフォース42、前記インナリンフォース41から車外側へと延びるエクステンション43、及び、前記アウタリンフォース42の端部に取着されるアウタパネル44を備えている。これらインナリンフォース41、アウタリンフォース42、エクステンション43、及び、アウタパネル44によって取付溝部45が形成されている。また、フロントドア2の車内側には、ドアトリム46が取着される一方で、車外側には、モール47が取着されている。
固定ガラス3及びウエザストリップ4の取付手順としては、まず固定ガラス3を挿入溝部15に挿入し、固定ガラス3の全周にウエザストリップ4が装着された状態とする。そして、この状態の固定ガラス3を固定ガラス用開口部5に嵌め込む。
取付状態においては、本体部16が取付溝部45内に挿し込まれる。これにより、車内側に関しては、前記第1車内側リップ部24が前記ドアトリム46の内周側面に当接した状態となるとともに、前記第2車内側リップ部25が前記ドアトリム46の外周側面に当接した状態となる。その結果、本体部16及びドアトリム46間がシールされる。一方で、車外側に関しては、固定ガラス3が挿入溝部15に挿入されたことで車外側へと相対移動した突起部29がモール47に当接するとともに、車外側リップ部26がモール47の内周側面に当接した状態となる。これにより、本体部16とモール47との間がシールされる。加えて、前記車内側サブシールリップ部27が前記エクステンション43に当接し、一方で前記車外側サブシールリップ部28がアウタパネル44に当接する。このため、前記本体部16及び前記取付溝部45間がシールされることとなる。さらに、ベース突起部20先端のシールリップ22がエクステンション43に当接した状態となる。
次に、上記の構成を有してなるウエザストリップ4の製造方法について図4(a),(b),(c)を参照して説明する。まず、ウエザストリップ4を成形するために使用される金型装置51について説明する。図4(a)は、金型装置51を示す断面図である。金型装置51は、挿入溝部15を画定するための中板52と、図示しないシリンダ等により中板52に対して相対移動可能に設けられた上可動型53及び下可動型54とを備えている。
中板52、上可動型53及び下可動型54には、ウエザストリップ4の外形形状に対応した成形面がそれぞれ形成されている。すなわち、中板52については、前記凹部31を形成すべく突部56が設けられており、当該突部56のうち、前記凹部31の上面部32を形成する上面部形成部57はテーパ状に形成されている。また、中板52、上可動型53、下可動型54の成形面によって、ウエザストリップ4を成形するためのキャビティ55が形成される。
そして、上記の構成を有してなる金型装置51等によって、次のようにしてウエザストリップ4を成形する。まず、中板52、上可動型53及び下可動型54を所定位置にセットし型閉めする。この状態から図4(b)に示すように、キャビティ55内に、可塑化状態にあるTPOを注入し、充填させる。その後、TPOを固化させる。固化完了後、図4(c)に示すように、上可動型53及び下可動型54をそれぞれ中板52から離間する方向(図4の上下方向)へ動かし、型開きしていき、リップ部24,25,26,27,28等が上・下可動型53,54から抜き出される。その後、中板52を離間する方向(取り外し方向)へと相対移動させる。このとき、前記上面部形成部57を凹部31の上面部32に対して滑らせながら、前記凹部31から前記突部56が抜き出される。このように中板52が取り外されることで、上述したウエザストリップ4が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、固定ガラス3の下辺に対応する下辺部10において、基底部17の所定箇所に水抜孔38が設けられる。従って、基本的には、車外側から挿入溝部15内に水が浸入したとしても、当該水抜孔38から水が排出されることとなる。
また、前記車内側側壁部18には凹部31が設けられており、該凹部31によって、固定ガラス3の周縁部が挿入された際に固定ガラス3の車内側面との間で所定の間隙が形成される。従って、万が一前記水抜孔38から水が排出されず、毛細管現象により、基底部17から水が車内側側壁部18及び固定ガラス3間の隙間を伝って吸い上げられてしまったとしても、その水が、固定ガラス3と凹部31との間の空間に停留させられることとなり、それ以上の吸い上げが抑制される。従って、車内側への水の滲出をより確実に防止することができる。
すなわち、基底部17に設けられた水抜孔38と、車内側側壁部18に設けられた凹部31との相乗的な作用によって車内側への水の滲出を飛躍的に防止できるのである。
さらに、前記凹部31の上面部32は、テーパ状に形成される。これにより、製造時の型抜き工程に際して、前記凹部31を形成する突部56を比較的容易に引き抜くことができるとともに、凹部31の変形や破損を防止することができる。その結果、作業性及び歩留まりの向上を図ることができる。
加えて、凹部31は、車内側側壁部18の高さ方向に沿って、前記第1、第2車内側リップ部24,25及び前記車内側サブシールリップ部27からオフセットした位置に設けられている。これにより、車内側リップ部24,25,27の変形に伴って、凹部31が潰れ変形してしまうことを防止できる。その結果、固定ガラス3及び凹部31間の空間が狭まってしまうことを防止でき、車内側への水の滲出を一層効果的に防止することができる。
さらに、凹部31は、前記車内側側壁部18の高さ方向の1/3以上の領域(例えば、2/5の領域)にわたって形成されている。これにより、水の停留スペースを十分に確保でき、車内側への水の滲出をより確実に防止できる。
加えて、凹部31の深さDが、0.5mm〜1.5mm(例えば、1.0mm)となるように設定されているため、水の停留スペースをより一層確保することができる。その結果、車内側への水の滲出をより効果的に防止することができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、フロントドア2の固定ガラス3に装着される固定ガラス用ウエザストリップ4について具体化したが、これに限定されるものではなく、例えばリヤドアの固定ガラス(クウォータウインド)に装着される固定ガラス用ウエザストリップにも適用することもできる。
(b)上記実施形態では、固定ガラス用ウエザストリップ4をTPOにより構成しているが、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)等の他の素材により構成してもよい。
(c)上記実施形態では、車内側側壁部18の内壁面のうち、前記凹部31の外周側は平坦に形成されているが、図5に示すように、前記凹部31の外周側に、固定ガラス3の周縁部が挿入された際に前記固定ガラス3の車内側面に当接可能な車内側側壁リブ61を設けることとしてもよい。この場合には、当該車内側側壁リブ61を乗り越えて上方へと水が流れてしまうといった事態を起こりにくくすることができる。従って、凹部31の方へ毛細管現象で吸い上げられる水の量を極力抑制することができる。その結果、車内側へと水が滲出してしまうのを一層確実に防止することができる。
さらに、車外側側壁部19に、固定ガラス3の周縁部が挿入された際に前記固定ガラス3の車外側面に当接可能な車外側側壁リブ62を設けることとしてもよい。当該車外側側壁リブ62を設けることによって、車外から前記挿入溝部へと水が浸入してしまうことを抑制できるため、車内側へ水が滲出してしまうのをより一層確実に防止することができる
フロントドアが閉状態にある自動車の斜視図である。 固定ガラス用ウエザストリップの正面図である。 (a)は、図2のJ−J線断面図であり、(b)は、図2のK−K線断面図である。 (a)は、金型装置を示す断面図であり、(b)は、キャビティ内にTPOを充填した状態を示す金型装置の断面図であり、(c)は、型開き時における金型装置及び固定ガラス用ウエザストリップを示す断面図である。 他の実施形態における固定ガラス用ウエザストリップの断面図である。
符号の説明
1…車両としての自動車ボディ、2…車両用ドアとしてのフロントドア、3…固定ガラス、4…固定ガラス用ウエザストリップ、5…固定ガラス用開口部、10…下辺部、15…挿入溝部、16…本体部、17…基底部、18…車内側側壁部、19…車外側側壁部、24…車内側リップ部としての第1車内側リップ部、25…車内側リップ部としての第2車内側リップ部、27…車内側リップ部としての車内側サブシールリップ部、31…凹部、32…上面部、38…水抜孔、61…車内側側壁リブ、62…車外側側壁リブ、D…凹部の深さ。

Claims (6)

  1. 車両用ドアの開口部に固定される固定ガラスの周縁部に取付けられる固定ガラス用ウエザストリップであって、
    基底部並びに当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部からなり、前記固定ガラスの周縁部が挿入される挿入溝部を内周側に有する断面略コ字状の本体部を備えるとともに、
    前記固定ガラスの下辺に対応する下辺部において、
    前記基底部には、その所定箇所に、水を下方へ排出可能な水抜孔を設けるとともに、
    前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面との間で所定の間隙を形成するべく長手方向に延びる凹部を設け、
    前記凹部のうち、内周側に位置する上面部をテーパ状に形成したことを特徴とする固定ガラス用ウエザストリップ。
  2. 前記車内側側壁部には、車内側へと延びる車内側リップ部が設けられるとともに、
    前記凹部は、前記車内側リップ部に対し、前記車内側側壁部の高さ方向にオフセットした位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
  3. 前記凹部は、前記車内側側壁部の高さ方向の1/3以上の領域にわたって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
  4. 前記凹部の深さを0.5mm〜1.5mmとしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
  5. 前記凹部の外周側における前記車内側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車内側面に当接可能な車内側側壁リブを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
  6. 前記車外側側壁部には、前記固定ガラスの周縁部が挿入された際に前記固定ガラスの車外側面に当接可能な車外側側壁リブを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の固定ガラス用ウエザストリップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199140A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Toyoda Gosei Co Ltd クォータウエザストリップ
JP2014213794A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 豊田合成株式会社 クォータドアウエザストリップ
JP2016199070A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 豊田合成株式会社 クォータ部材の取付構造

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