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JP2009055383A - アンテナの設置構造 - Google Patents

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JP2009055383A
JP2009055383A JP2007220553A JP2007220553A JP2009055383A JP 2009055383 A JP2009055383 A JP 2009055383A JP 2007220553 A JP2007220553 A JP 2007220553A JP 2007220553 A JP2007220553 A JP 2007220553A JP 2009055383 A JP2009055383 A JP 2009055383A
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Koichi Sato
貢一 佐藤
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Taisei Corp
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Abstract

【課題】パッシブタグを確実に動作可能な電波を発信するアンテナの設置構造を提供すること。
【解決手段】探索領域R11〜R13の中央部O〜Oの斜め上方に設けられたアンテナA〜Aが、探索領域R11〜R13に向けて設置され、斜め下方に位置する探索領域R11〜R13にUHF帯域の電波を放射する。探索領域R11〜R13に存在するパッシブタグPの上方が遮蔽されていたり、パッシブタグPの指向性がその斜め上方に位置するアンテナA〜Aの方向に向いていなかったりしたとしても、探索領域R11〜R13内のパッシブタグPが確実に動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内などの空間で人が所持するパッシブタグを動作させるのに有用なアンテナの設置構造に関する。
近年、RFID(Radio Frequency IDentification)技術では、通信距離の長いVHF、UHF、SHFおよびEHF帯域の電波等を利用して、パッシブタグを動作させる技術が注目を集めている。そのパッシブタグと通信させるアンテナの設置構造としては、例えば、アンテナを天井に取り付け、室内のパッシブタグを動作させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。この特許文献1には、アンテナが回転して室内を走査し、人が所持するタグと通信する技術が記載されている。
特開2005−190299号公報
しかし、例えば、人がパッシブタグを身につけている場合などでは、パッシブタグを所持する人自体が遮蔽物になって、パッシブタグと通信することができないことがある。そのため、人が所持するパッシブタグと確実に通信可能なアンテナの設置構造の開発が急務となっている。
そこで、本発明は、パッシブタグを確実に動作可能な電波を発信するアンテナの設置構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明の請求項1は、探索領域に存在するパッシブタグの動作に必要な電界強度の電波を発信し、かつ、前記パッシブタグから返信された電波を受信するアンテナの設置構造であって、前記アンテナは、前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置される構成とした。
この請求項1のアンテナの設置構造では、探索領域の中央部の斜め上方に設けられたアンテナが、探索領域に向けて設置されているため、斜め下方に位置する探索領域に電波を放射する。したがって、探索領域に存在するパッシブタグの上方が遮蔽されていたり、パッシブタグの指向性がその斜め上方に位置するアンテナの方向に向いていなかったりしたとしても、探索領域内のパッシブタグを確実に動作可能な電波を発信させることができる。
本発明の請求項2は、複数の探索領域にそれぞれ存在するパッシブタグの動作に必要な電界強度の電波を発信し、かつ、前記パッシブタグから返信された電波を受信するアンテナの設置構造であって、前記探索領域ごとに対応して設置される前記各アンテナは、対応する前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置される構成とした。
この請求項2のアンテナの設置構造では、各探索領域の中央部の斜め上方に設けられた各アンテナが、探索領域に向けて設置されているため、斜め下方に位置する各探索領域に電波を放射する。したがって、各探索領域に存在する各パッシブタグの上方が遮蔽されていたり、各パッシブタグの指向性を示すメインローブがその斜め上方に位置する各アンテナの方向に向いていなかったりしたとしても、探索領域内のパッシブタグを確実に動作可能な電波を発信させることができる。
本発明の請求項3は、複数の探索領域にそれぞれ存在するパッシブタグの動作に必要な電界強度の電波を発信し、かつ、前記パッシブタグから返信された電波を受信するアンテナの設置構造であって、前記探索領域ごとに対応して設置される前記各アンテナは、対応する前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置され、いずれか1つの前記探索領域に前記パッシブタグが存在するか、あるいは、前記探索領域のいずれにも前記パッシブタグが存在しないかに基づいて、前記パッシブタグの存在を推定可能にした推定領域を前記探索領域外に備えた構成とした。
この請求項3のアンテナの設置構造では、探索領域ごとに対応して設置される前記各アンテナは、対応する前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置されているため、斜め下方に位置する各探索領域に電波を放射し、各探索領域に存在するパッシブタグの上方が遮蔽されていたり、パッシブタグの指向性を示すメインローブがその斜め上方に位置するアンテナの方向に向いていなかったりしたとしても、探索領域内のパッシブタグを確実に動作可能な電波を発信させることができる。また、いずれか1つの前記探索領域に前記パッシブタグが存在するか、あるいは、前記探索領域のいずれにも前記パッシブタグが存在しないかに基づいて、探索領域外に位置する推定領域内のパッシブタグの存在の推定が可能になる。
本発明の請求項4は、請求項1から請求項3までのいずれか1項において、前記アンテナは、最大放射方向が前記探索領域の中央部に向くようにした構成とした。
この請求項4のアンテナの設置構造では、アンテナの斜め下方に位置する探索領域に存在するパッシブタグが効率よく電波を受信することができ、かつ、アンテナがパッシブタグからの電波を効率よく受信することができる。
本発明の請求項5は、請求項4において、前記最大放射方向と鉛直方向とのなす角は、0度よりも大きく30度以下の大きさである構成とした。
この請求項5のアンテナの設置構造では、パッシブタグを内蔵した書類を把持した人がその書類を移動させるような行動パターンを考慮しても、探索領域に存在するパッシブタグを動作させることができる。
本発明の請求項6は、請求項1から請求項5までのいずれか1項において、前記アンテナは、前記探索領域の上方に位置する天井に設置される構成とした。
この請求項6のアンテナの設置構造では、アンテナを天井に設置するため、室内においてアンテナを目立たせないので、室内の美感を損ねることなく、アンテナを設置することができる。
本発明の請求項7は、請求項1から請求項6までのいずれか1項において、複数の前記アンテナを、1箇所の前記探索領域の中央部の斜め上方に囲むように設置し、それぞれが対応する前記探索領域に向く構成とした。
この請求項7のアンテナの設置構造では、探索領域のいずれの面が遮蔽されたとしても、アンテナの設置面側が遮蔽されていない限り、パッシブタグを動作させることができる。
したがって、本発明によれば、パッシブタグを確実に動作可能な電波を発信するアンテナの設置構造を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。アンテナの設置構造の一例について説明する。図1は、実施形態の室内におけるアンテナの設置構造についての説明図である。図1(a)は、天井の上方から室内を見下ろした想像図である。図1(b)は、図1(a)のX−X線断面図である。なお、アンテナから発信される電波の種類に制限はないが、本実施形態では、UHF帯域の電波を想定する。
図1(a)の二点鎖線の円で示すように、図示しない室内に設定した特定の領域1には、パッシブタグPの存在の有無を判定するための探索領域R11〜R13が、設定されている。探索領域R11は、天井C(図1(b))に設置されるアンテナAから発信されるUHF帯域の電波の受信可能領域R(図1(b))に含まれる領域である。つまり、アンテナAは、探索領域R11が形成されるようなUHF帯域の電波を発信可能な機能・構造やパッシブタグPからの微弱なUHF帯域の電波を受信可能な機能・構造を備えている。
同様に、探索領域R12は、天井C(図1(b))に設置されるアンテナAから発信されるUHF帯域の電波の受信可能領域R(図1(b))に含まれる領域である。つまり、アンテナAは、探索領域R12が形成されるようなUHF帯域の電波を発信可能な機能・構造やパッシブタグPからの微弱なUHF帯域の電波を受信可能な機能・構造を備えている。また、探索領域R13は、天井C(図1(b))に設置されるアンテナAから発信されるUHF帯域の電波の受信可能領域R(図1(b))に含まれる領域である。つまり、アンテナAは、探索領域R13が形成されるようなUHF帯域の電波を発信可能な機能・構造やパッシブタグPからの微弱なUHF帯域の電波を受信可能な機能・構造を備えている。
探索領域R11内には、椅子Sが配置されている。探索領域R12内には、椅子Sが配置されている。探索領域R13内には、椅子Sが配置されている。つまり、探索領域R11は、主に、椅子Sに着席している人Hが所持するパッシブタグPの存在の有無を判定するための領域として用いられる。探索領域R12は、主に、椅子Sに着席している人Hが所持するパッシブタグPの存在の有無を判定するための領域として用いられる。探索領域R13は、主に、椅子Sに着席している人Hが所持するパッシブタグPの存在の有無を判定するための領域として用いられる。
また、特定の領域1内には、探索領域R11〜R13とは別に、推定領域R14が設定されている。この推定領域R14は、アンテナA〜AのいずれのUHF帯域の電波も届かない範囲に設定されている。この推定領域R14内には、椅子Sが配置されている。つまり、推定領域R14は、椅子Sに着席する人Hの存在の有無を推定可能な範囲である。なお、椅子S〜Sは、テーブルTを囲むように略ロ字状に配置されている。ここで、UHF帯域の電波が届かないとは、微弱な電波として届いたとしても、パッシブタグPの動作のために必要な電界強度に満たなければよいという程度の意味を含むものとする。
例えば、アンテナA〜AのいずれかがパッシブタグPを感知した状態(受信電圧が高レベルである状態)を維持している場合には、人Hが椅子S〜Sのいずれかに着席したと推定することができ、アンテナA〜AのいずれもがパッシブタグPを感知しなくなった場合には、人Hが椅子S〜Sのいずれにも着席していないと推定することができる。また、アンテナA〜AのいずれかがパッシブタグPを感知した後、短時間でアンテナA〜AのいずれもがパッシブタグPを感知しなくなった場合には、人Hが推定領域R14内の椅子Sに着席していると推定することができる。
より具体的に説明すると、図1中の矢印に示すように、人Hが左側から特定の領域1内に入って、椅子Sに着席する場合には、テーブルTが障害物となって、探索領域R13と探索領域R12との間の往来を阻害しているので、人Hは、例えば、探索領域R11および探索領域R13を通って推定領域R14まで移動することになるが、まず、アンテナAが探索領域R11内でパッシブタグPを検知し、その後短時間でアンテナAがパッシブタグPを検知しなくなるともに、アンテナAが探索領域R13内でパッシブタグPを検知し、その後短時間のうちに、アンテナAが探索領域R13内でパッシブタグPを検知しなくなるので、このような検知パターンを見極めることで、人Hが推定領域R14内の椅子Sに着席していると推定することができる。なお、アンテナAが探索領域R13内でパッシブタグPを検知しなくなった後で、アンテナAが再びパッシブタグPを検知した場合には、推定領域R14内の椅子Sに着席していないと推定することができる。
したがって、受信電圧が高レベルである状態が設定時間(例えば1秒間)以上継続しているか否かをアンテナA〜Aごとに判定する手順と、設定時間以上継続している場合に、アンテナA〜Aに対応する探索領域R11〜R13にパッシブタグPが存在すると推定し、高レベルになった後、設定時間継続する前に低レベルになり、かつ、アンテナA〜Aの受信電圧が再び高レベルにならなかったときに、人Hが推定領域R14内の椅子Sに着席していると推定する手順と、をコンピュータに実行させることで、人Hの存在を推定することができる。
ところで、この実施形態では、探索領域R11〜R13および推定領域R14は、人Hが椅子S〜Sのいずれかに着席したときに、パッシブタグPを読み取り可能な高さに設定する。なお、図1(a)の受信可能領域R等の二点鎖線円は、図1(b)の探索領域R11等を示している。この探索領域R11等は、例えば、人HがパッシブタグPの内蔵されたカードを胸元に取り付ける場合、あるいは、書類などに貼付されたパッシブタグPを手に持つ場合に、読み取り可能な高さであって、パッシブタグPが存在する確率が高い領域に定義すればよい。
実際には、図1(b)に示すように、パッシブタグPが受信可能領域R等に存在すれば、パッシブタグPは動作するため、探索領域R11の範囲にパッシブタグPが存在しているとは限らない。しかし、受信可能領域R等に椅子S等が設置されていることから、通常、人Hは着席行為を行うと考えられるため、探索領域R11にパッシブタグPが存在する確率が高いと考えられる。そのため、パッシブタグPがアンテナAによって動作する場合には、パッシブタグPが受信可能領域R内の探索領域R11に存在していると考えて差し支えない。
このように、探索領域R11等というのは、パッシブタグPの存在確率の高い範囲に設定される。つまり、人HがパッシブタグPを所持している場合に、それらの各領域に椅子S〜Sが設置されていれば、この実施形態のように、着席している可能性が高い。
ところで、アンテナA〜Aは、それぞれ探索領域R11〜R13の中央部O〜Oのそれぞれから斜め上方に位置している。例えば、アンテナAについてみると、図1(b)に示すように、アンテナAの中央部Oから斜め上方(水平面に対して(90°−θ))に位置している。なお、θは、アンテナAを通る鉛直線と、最大放射方向B(中央部O方向)を指し示す直線とのなす角度である。
また、特に、θは、不等式0<θ≦30°を満たすことが好ましい。なお、θが0よりも大きいとは、アンテナAの真下を除く意味である。アンテナAの真下の場合、アンテナAとパッシブタグPとの間に人Hが介在して、UHF帯域の電波が遮られてしまう可能性があるから、その可能性を低くするという意味である。一方、θが30°以下とは、人Hの想定される行動を考慮しても、アンテナA等から放射されるUHF帯域の電波によって、パッシブタグPが充分に動作可能な電力を受信可能な範囲である。ただし、30°の値は、実験等によって求められるものであり、31°等の値を積極的に除く意味ではない。
なお、図1(a)では、探索領域R11〜R13を便宜上、二点鎖線の円として示したが、斜めに配置したアンテナAの電波放射範囲(パッシブタグPの受信可能な電界強度の範囲)は、楕円形状になる。そのため、例えば、電界強度の測定結果と読み取りの関係から、高さが3mのとき、アンテナA等を平坦に設置した場合より、よう角θを30°にして設置した方がパッシブタグPの読み取り領域(探索領域R11)が縦長に広くなる。そして、このようにθが30°の場合には、パッシブタグPの持ち方にほとんど依存しない実験結果が得られることを確認した。
以上のように、人Hの想定される行動を考慮して不等式0<θ≦30°を満たすようにアンテナA〜Aが設置されるため、例えば、パッシブタグPが書類に貼付されている場合に、人Hが書類を読む際に書類の角度をいろいろと変えたとしても、アンテナA〜Aは、探索領域R〜R内のパッシブタグPを動作させることができる。
なお、アンテナA〜Aは、図示しないケーブルによって、プリアンプ(不図示)、発信機(不図示)、受信機(不図示)などに接続されている。発信機や受信機は、パッシブタグ認識装置(不図示)に接続されている。このパッシブタグ認識装置は、記憶部(不図示)に記憶されたプログラムが処理部(不図示)によって実行される、一般的なコンピュータ(不図示)によって構成されるものとする。
このパッシブタグ認識装置は、アンテナA〜Aに、パッシブタグPが受信可能なUHF帯域の電波を発信させる。そして、アンテナA〜Aで受信したパッシブタグPからのタグIDを乗せた応答信号を受信すると、パッシブタグ認識装置は、そのタグIDを認識して、呼び出し対象のタグIDか否かを判定することができるようになっている。
なお、パッシブタグ認識装置はアンテナA〜Aによって受信されたタグIDを含む応答信号を解読してディスプレイ(不図示)に表示させるようにすれば、オペレータが対象のパッシブタグPを所持する人Hの所在を判断することが可能である。
以上、説明したように、実施形態のアンテナA〜Aの設置構造によれば、探索領域R11〜R13の中央部O〜Oの斜め上方に設けられたアンテナA〜Aが、探索領域R11〜R13にその指向性を向けて設置され、斜め下方に位置する探索領域R11〜R13にUHF帯域の電波を放射する。そのため、探索領域R11〜R13に存在するパッシブタグPの上方が遮蔽されていたり、パッシブタグPの指向性がその斜め上方に位置するアンテナA〜Aの方向に向いていなかったりしたとしても、探索領域R11〜R13内のパッシブタグPを確実に動作させることができる。
次に、図2〜図4を参照して、変形例1〜4について説明する。
[変形例1]
図2(a)に示すように、多人数が横に(図2(a)中、左右に)並んで着席可能で、かつ、背中合わせに両側に(図2(a)中、上下に)着席可能なように、椅子Sおよび椅子Sが、その背もたれ同士を合わせて配置される。この場合には、アンテナAが探索領域R51に電波を放射可能に天井に設置され、アンテナAが探索領域R52に電波を放射可能に天井に設置される。そのため、奥行き方向の両側で(図2(a)中、上下側で)、着席する人H,Hが所持するパッシブタグP,Pを動作させることができる。
[変形例2]
図2(b)に示すように、多人数が横に(図2(b)中、左右に)並んで着席可能で、かつ、両側に(図2(b)中、上下に)着席可能なように、椅子(長椅子)Sが配置される。この場合には、アンテナAが探索領域R53に電波を放射可能に天井に設置され、アンテナAがアンテナAとは反対側から探索領域R53に電波を放射可能に天井に設置される。そのため、奥行き方向の両側で(図2(b)中、上下側で)、着席する人H,Hが所持するパッシブタグP,Pを動作させることができる。
なお、このように、2つのアンテナA,Aが互いに反対側から同一の探索領域R53に電波を放射可能な場合、2つのアンテナA,Aを対向させて配置すると呼ぶこととする。したがって、「対向させて」とは、数学的に点対称な配置に限らない。例えば、アンテナAを図2(b)中、右側ではなく左側に配置するようにしてもよい。
ところで、変形例1および変形例2において、アンテナA,Aは、前記した場合と同じように、0<θ≦30°の条件を満たすものとする。また、アンテナA,Aは、椅子S,S,Sの幅方向(図2(a)(b)中、左右方向)を示す線に対して平行な線とのなす角で表される角度ψ,ψだけ、椅子S,S側に鉛直線に対して傾けて配置されている。角度ψ,ψは、椅子S,S,Sの幅方向の長さ等に応じて設定されるが、4人がけの場合には角度ψ,ψを約10°に設定すればよい。
次に、変形例3および変形例4として、人が起立している場合について説明する。
[変形例3]
図3に示すように、室1A内には、壁に絵画Eが展示され、人Hが絵画Eの前に留まって立ったまま鑑賞している。この場合、絵画Eを鑑賞している人Hが所持するパッシブタグPを動作させるためには、探索領域Rが絵画Eの前に設定される必要がある。そのため、天井Cに設置されたアンテナAが、探索領域Rの注目領域R61の中央部Oよりも斜め上方に位置している。アンテナAを通る鉛直線と、最大放射方向Bを指し示す直線との角度θは、前記した角度θと同一である。なお、図3では、探索領域Rの外側に、絵画Eが位置しているが、探索領域Rの内側に位置するようにしてもよい。
[変形例4]
図4に示すように、室1B内には、床に設置された台D上に壷Jが展示され、人Hが壷Jの前に留まって立ったまま鑑賞している。この場合、壷Jを鑑賞している人Hが所持するパッシブタグPを動作させるためには、探索領域Rが壷Jの前に設定される必要がある。この変形例3では、アンテナAが、天井Cに設置されるのではなく、床に設置されたポールLの上部に取り付けられている。つまり、アンテナAが、探索領域Rの注目領域R71の中央部Oよりも斜め上方に位置している。アンテナAを通る鉛直線と、最大放射方向Bを指し示す直線との角度θは、前記した角度θと同一である。なお、図4では、探索領域Rの内側に、壷Jが位置しているが、探索領域Rの外側に位置するようにしてもよい。
なお、変形例3や変形例4のように、高い確率で人が起立したまま立ち止まるような場所としては、美術館、ホテル、駅やエントランスなどがある。また、スーパーマーケットのような場所の商品棚の前に探索領域や推定領域を設定するようにしてもよい。これらの場合は、閲覧者や購入層の平均的な身長に基づく高さに、パッシブタグの存在確率の高い探索領域や推定領域を設定すればよい。ちなみに、探索領域を素通りするような場合には、対応するアンテナの受信電圧が高レベルに変化後、設定時間(例えば1秒間)経過前に高レベルから低レベルに変化することになる。
また、前記実施形態では、アンテナを室内に設置し、探索領域や推定領域を室内に設定した場合を説明したが、室外であっても構わない。この場合、変形例4のようにポールを用いてアンテナを設置すればよい。
また、前記実施形態では、探索領域の中央部の斜め上方に位置するようにアンテナを設置する場合を説明したが、床面に設置するようにしてもよい。この場合は、角度θだけ斜め下方に位置するようにアンテナを設置すればよい。
なお、前記実施形態では、4脚の椅子が略ロ字状に配置された場合を説明したが、その数は、これに限らない。例えば、1,2,3,5脚等でもよい。また、テーブルTを囲むように設置されていなくてもよい。例えば、室内の壁面に沿って設置されていてもよい。具体的には、廊下のような細長い空間の壁面に沿って椅子を設置しているような場合である。このような配置例としては、例えば、病院等の廊下の待合場所が考えられる。
図5に、病院内の廊下におけるアンテナの設置構造の一例を示す。病院K内には、処置室Mの脇に廊下Lが配置され、廊下Lには、壁Wの壁面に沿って、椅子S81,S82,S83,S84が設置されている。探索領域R81は、椅子S81を含むように設定されており、探索領域R82は、椅子S82を含むように設定されている。同様に、探索領域R83は、椅子S83を含むように設定されている。
また、アンテナA81は、電波の放射方向を探索領域R81に向けて、探索領域R81の斜め上方(処置室Mを隔てる壁W側の天井面)に設置されており、アンテナA82は、電波の放射方向を探索領域R82に向けて、探索領域R82の斜め上方(処置室Mを隔てる壁W側の天井面)に設置されており、アンテナA83は、電波の放射方向を探索領域R83に向けて、探索領域R83の斜め上方(処置室Mを隔てる壁W側の天井面)に設置されている。
推定領域R84は、処置室Mの入出口Mの正面の椅子S84を含むように設定されている。推定領域R84には、アンテナA81,A82,A83のいずれからも電波が届かないので、処置室Mへの電波の影響を軽減させることができる。
また、室内は、建物を前提にして説明したが、乗り物であってもよい。また、室内に設定される探索領域としては、遊戯施設内における遊戯機器を含むように設定してもよい。
また、前記実施形態では、角度θの付与構造については、特に限定しなかったが、メインローブがその探索領域に向いているのであれば、どのような構造であってもよい。例えば、アンテナの形状によって決定されるメインローブの場合、アンテナ自体の設置角度を調整して設置すればよい。また、アレーアンテナの場合には、電気的にメインローブの方向を調節できるので、設置角度は天井面に平行に取り付けるようにすればよい。
また、前記実施形態では、パッシブタグPが人Hに所持される場合を説明したが、人以外であってもよい。例えば、犬、猫等の動物、自転車や自動車等の乗り物であってもよい。自転車等の乗り物の場合、例えば、駐輪場や駐車場にアンテナを設置しておくことによって、駐輪・駐車場所を推定することが可能である。
実施形態の室内におけるアンテナの設置構造についての説明図である。(a)は、天井の上方から室内を見下ろした想像図である。(b)は、(a)のX−X線断面図である。 (a)は実施形態のアンテナの設置構造の変形例1を示す説明図である。(b)は実施形態のアンテナの設置構造の変形例2を示す説明図である。 実施形態のアンテナの設置構造の変形例3を示す説明図である。 実施形態のアンテナの設置構造の変形例4を示す説明図である。 実施形態の室内(病院)の廊下におけるアンテナの設置構造についての説明図である。
符号の説明
1,1A,1B 室
,A,A アンテナ
,O,O 中央部
P パッシブタグ
11,R12,R13 探索領域
14 推定領域

Claims (7)

  1. 探索領域に存在するパッシブタグの動作に必要な電界強度の電波を発信し、かつ、前記パッシブタグから返信された電波を受信するアンテナの設置構造であって、
    前記アンテナは、前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置されることを特徴とするアンテナの設置構造。
  2. 複数の探索領域にそれぞれ存在するパッシブタグの動作に必要な電界強度の電波を発信し、かつ、前記パッシブタグから返信された電波を受信するアンテナの設置構造であって、
    前記探索領域ごとに対応して設置される前記各アンテナは、対応する前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置されることを特徴とするアンテナの設置構造。
  3. 複数の探索領域にそれぞれ存在するパッシブタグの動作に必要な電界強度の電波を発信し、かつ、前記パッシブタグから返信された電波を受信するアンテナの設置構造であって、
    前記探索領域ごとに対応して設置される前記各アンテナは、対応する前記探索領域の中央部の斜め上方に、前記探索領域に向けて設置され、
    いずれか1つの前記探索領域に前記パッシブタグが存在するか、あるいは、前記探索領域のいずれにも前記パッシブタグが存在しないかに基づいて、前記パッシブタグの存在を推定可能にした推定領域を前記探索領域外に備えることを特徴とするアンテナの設置構造。
  4. 前記アンテナは、最大放射方向が前記探索領域の中央部に向くようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のアンテナの設置構造。
  5. 前記最大放射方向と鉛直方向とのなす角は、0度よりも大きく30度以下の大きさであることを特徴とする請求項4に記載のアンテナの設置構造。
  6. 前記アンテナは、前記探索領域の上方に位置する天井に設置されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアンテナの設置構造。
  7. 複数の前記アンテナを、1箇所の前記探索領域の中央部の斜め上方に囲むように設置し、それぞれが対応する前記探索領域に向くようにしたことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のアンテナの設置構造。
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JP2018515789A (ja) * 2015-03-24 2018-06-14 アウェアポイント コーポレイション Bluetooth Low Energy迅速入室システム及び方法

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JP2006301704A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Omron Corp 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体

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