以下、SyncML装置管理用規格または関連するSyncML規格をサポートするシステムに関する本発明の実施形態について説明するが、本発明はこのシステムに限定されるものではない。上記SyncML規格とSyncML装置管理(SyncML DM)用規格とに関する情報は完全な規格ドキュメンテーションを公開して提供しているSyncMLイニシアチブから得ることができる。図示の同じ部分あるいは均等な部分、特性および/または処理は同じ参照番号を用いて参照することにする。
図1は、装置間で情報の同期処理を行うことができる1組の電子装置を例示するブロック図を示す。望ましい移動端末装置の或る一定のデータベース内容を、指示された装置が提供するデータベースの内容と調和させるものとする。従来、移動端末装置は、専用のサーバ側装置によって、或る予め定義されたデータをデータベースまたはいくつかのデータベースの内容と調和させたり、同期させたりする同期クライアントとして機能するものである。図1は、同期処理用の複数の可能なクライアント側装置とサーバ側装置とを例示する図である。典型的には、クライアント側装置は、移動電話17のような移動局や個人用情報機器(PDA)、ノートブックのような移動用コンピュータ15、デジタルカメラ16あるいはパーソナルコンピュータ(PC)である。さらに、専用の同期サーバ側装置は、パーソナルコンピュータ10のようなデスクトップ型コンピュータ、専用のネットワークサーバ11あるいはノートブック12のような移動用コンピュータであってもよい。専用のサービス提供用装置と接続された移動端末装置という観点から、同期についての上記提示コンセプトを説明するものではあるが、クライアント側装置の機能が上述のような移動端末装置に限定されるものではないことに留意されたい。
SyncMLプロトコル規格またはSyncML装置管理用プロトコル規格に準拠する対応する同期処理は、それぞれ、適切な論理通信接続を介して設定することも可能である。同期プロトコルを適合させたトランスポートプロトコルと組み合わせた任意の通信ネットワークによって上記論理通信接続を行ってもよい。適切な通信ネットワークとしては、構内ネットワークローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネットおよび企業のイントラネットを具備することができる広域ネットワーク(WAN)であってもよいが、ユニバーサルシリアルバス(USB)のような有線ベースのシリアルネットワークや(RS−323などの)標準化されたシリアル通信であってもよい。参加する同期用装置は、移動通信用広域システム(GSM)サービスをサポートするおよび/または一般パケット無線サービス(GPRS)をサポートする移動通信ネットワーク、一般移動通信システム(UMTS)ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、ブルートゥースネットワークあるいは赤外線ネットワーク(IrDA)などの第3世代移動通信ネットワークなどの無線通信ネットワークを介して接続されたものであってもよい。前述のタイプの単一の通信ネットワークによって、これらの参加する同期用装置間での論理通信接続を行うことも可能であるが、専用のネットワークルーティング用装置により相互接続された前述のタイプのいくつかの通信ネットワークによって上記論理通信接続を行うことも可能である。
SyncMLプロトコル規格と関連して、SyncML同期プロトコル、したがってSyncML装置管理用プロトコル規格とも関連して、採用した通信ネットワークのタイプに準拠する適切なプロトコルの最上位にSyncML装置管理用プロトコルを実装してもよい。SyncML同期プロトコルを最上位に実装することができる適切なプロトコルとしては、短距離無線周波数接続(ブルートゥース)用または赤外線接続(IrDA)用の、ハイパテキスト転送プロトコル(http)、無線アプリケーション用プロトコル(WAP)規格の無線セッションプロトコル(WSP)、無線データグラムプロトコル(WDP)、ユニバーサルシリアルバス(USB)やRS−232のようなケーブル接続用として使用するオブジェクト交換プロトコル(OBEX)、トランスポート制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)スタック、並びに、トランスポート層の最上位に、(シンプルメール転送プロトコル、SMTPなどの)電子メールプロトコルにより提供されるサービスがある。
ショートメッセージSMS(ショートメッセージサービス)や別のシグナリングタイプの送信方法(USSD:非構造的補助サービスデータなど)や、回線交換型データコールや、パケット交換型データ転送サービスを利用する基底を成すネットワークに対応して、低位層における転送を行うことが可能である。
一般的同期並びに装置管理用同期についても上述したが、革新的なコンセプトについての以下の説明はSyncML DMプロトコルについて明示的に言及するものである。
SyncML DMサービス自体は管理用ドキュメントの交換に基づいて行われるものであり、この管理用ドキュメントは、それぞれが、装置管理用データ、すなわち構成データ並びに設定値の同期をとることを意図する命令を含む複数のメッセージすなわちパッケージに分けることが可能である。SyncML DMプロトコルには、認証および装置情報の交換を含む設定フェーズと管理フェーズの2つの部分が含まれる。管理フェーズはサーバが望む回数だけ反復することが可能である。
管理フェーズは複数のプロトコル反復から構成される。すなわち、プロトコル反復は、管理対象のクライアント側装置から管理用サーバ側へのパッケージ、並びに、管理用サーバ側から管理対象のクライアント側装置へのパッケージを意味する。管理用サーバ側から管理対象のクライアント側装置へ送られるパッケージの内容によって、セッションの継続が必要かどうかが判定される。管理用サーバが、管理対象のクライアント側装置からの応答(状態または結果)を必要とする管理操作をパッケージの形で送った場合、プロトコルの管理フェーズは、管理操作に対するクライアント側の応答を含む、管理対象のクライアント側装置から管理用サーバ側への新たなパッケージを続行する。管理対象のクライアント側装置からの応答パッケージは新たなプロトコル反復を開始する。上記管理用サーバは、新たな管理操作用パッケージを送り、したがって、上記管理用サーバが望む反復回数だけ新たなプロトコルを開始することができる。
上記パッケージ交換のおおまかな概観を示すために、設定フェーズと管理フェーズとに基づく例示のおよび有効な総パッケージシーケンスについて以下のセクションで説明する。
パッケージ0−管理セッションの開始:ほとんどの管理対象のクライアント側装置は“通知”と呼ばれることもある無応答型メッセージを受け取る場合がある。管理用サーバは、管理用サーバへ戻る接続をクライアントに開始させるこの通知能力を利用することができる。いくつかのベアラを管理開始通知の送信に利用することができる。管理開始通知を受信する同一の効果を別の方法で生じさせることが可能であることに留意されたい。
パッケージ1−管理対象のクライアント側装置から管理用サーバ側への初期化:管理対象のクライアント側装置により送られる初期化パッケージの目的として以下が挙げられる:
−(メーカー、モデルなどの)管理対象のクライアント側装置情報を装置管理用サーバ側へ送信すること。
−管理対象のクライアント側装置を管理用サーバに対して特定すること。
−(パッケージ0でトリガーを送信することにより)サーバによって、あるいは、(メニュー項目を選択するエンドユーザのような)クライアントによって管理セッションが開始されたかどうかをサーバに通知すること。
パッケージ2−管理用サーバ側から管理対象のクライアント側装置への初期化:管理用サーバにより送られる初期化パッケージの目的として以下が挙げられる:
−管理対象のクライアント側装置に対して装置管理用サーバを特定すること。
−管理用コマンドと管理用データとをオプションとして管理対象のクライアント側装置へ送信すること。
−ユーザとの対話処理用コマンドのようなさらなる別のコマンドをオプションとして送信すること。
パッケージ1および2は管理用操作の設定フェーズの一部である。以下のパッケージ3と4とは管理セッションの管理フェーズの一部である。
パッケージ3−管理用サーバへの管理対象のクライアント側装置の応答:この管理パッケージの目的として以下が挙げられる:
−管理用サーバから管理対象のクライアントへ送られる管理コマンドの結果を送信すること。
−オプションのユーザとの対話処理用コマンドの結果を送信すること。
パッケージ4−さらなる管理用サーバ操作:この管理パッケージの目的として以下が挙げられる:
−管理用サーバ側から管理対象のクライアント側へ任意のさらに別の必要な管理操作やコマンドをそれぞれ送信すること。
−管理セッションを閉じること。
さらに別の管理操作を含むパッケージ4によって、一種のパッケージ3の形で管理対象のクライアント側装置の応答が引き起こされる。したがって、上記管理セッションは、任意の反復回数のパッケージ3と4とを含むことが可能となる。
上述のフェーズとパッケージとに従う管理メッセージの交換に基づいて行われる前述のSyncML DMサービスは、管理対象情報を構造化し、この情報をそれぞれ含む管理ツリーを構成するオブジェクトに対してそれぞれアクションを行うものである。この管理ツリーは、すべての利用可能な、使用管理エンティティのはっきりと定義された、階層構造化された配置構成を成すものであり、その場合、その位置、並びにこれに対応して、或る管理用エンティティの中に含まれている或る情報を示す上記位置のアドレス指定は、上記管理情報の内容をそれぞれ反映することになる。データベースについての上述の広範な定義に照らして、上記管理ツリーは、はっきり定義された階層編成の形で構成データと設定値とを格納するためのデータベースと理解することができる。管理ツリー内での管理関連情報の位置は、操作用のそれぞれの管理関連情報を採用する或る一定の装置機能および/または装置用アプリケーションとそれぞれ相関づけられる。このはっきりと定義された階層構造は管理ツリーと呼ばれるものである。管理オブジェクトの階層的な組織化は主として、階層構造化された配置構成に対応する個々の単一の管理オブジェクト用の適切でかつ一意の固有アドレス指定方式の提供を求める必要性に対応するものである。ある特定の上位オブジェクト(ルートエンティティ)によってすべての階層を成して配設された管理オブジェクトの起源が提供される。すなわち、管理ツリーのルートオブジェクトは、管理オブジェクトの配設時に相対的な基準とするオブジェクトである。
異なる種類の管理オブジェクトが区別される。階層オブジェクト構造、特に管理ツリーは、以下で、(内部)ノードとしても示す内部オブジェクト並びに葉オブジェクトを有する。葉オブジェクトは、任意の但し予め定義された内容を含むことが許される葉オブジェクトと、階層オブジェクト構造内の或るオブジェクトのアドレス情報を含むリンクオブジェクトとの間で区別される。内部オブジェクトすなわち内部ノードは、それに従属する1乃至いくつかのオブジェクトを関連づけるために用いるエンティティを表す。すなわち、上記内部ノードは、1乃至いくつかの、但し、或る態様では所定数の直接(即座に)関連づけられ、階層において下位に配したオブジェクトを含む階層的構造化を行うエンティティを表わすものであり、上記オブジェクトは、親オブジェクトすなわち親ノードに対してそれぞれ関連づけられ、配設される1または2以上の子オブジェクトすなわち子ノードとして示されることになる。個々の内部オブジェクトすなわち内部ノード自体は1つの内部オブジェクトすなわち内部ノードあるいは最上位の階層レベルを有する内部オブジェクトすなわち内部ノードであるルートオブジェクト/ノードと関連づけられる。上記間連鎖(inter-concatenation)に基づいて、階層オブジェクト構造、すなわち管理ツリーが設定される。上記内部オブジェクトは、永続的内部オブジェクトと動的内部オブジェクトとの間で区別される。“永続的”という命名が示すように、永続的オブジェクトは、稼動している管理対象のクライアント側装置またはアプリケーションのいずれの操作状態にも左右されずに管理ツリーの中に常に存在しているが、これに対して、動的オブジェクトは、階層構造(管理ツリーの動的な一部)の中に含まれる情報の必要性に対応する管理対象のクライアント側装置または管理用サーバによって、追加、置換、変更および/または削除を行うことも可能である。
葉オブジェクトは、上位の内部オブジェクトと関連づけられるが、下位オブジェクトの関連づけは許されない。すなわち、関連づけられた子オブジェクトを持っていない。代わりに、葉オブジェクトは、任意の、但し予め定義されたコンテントタイプの或る内容を含むためのコンテナとして用いられる。すなわち、葉オブジェクトは、或る内容、整数値のような値など、さらに大きな値(プレーンテキスト、値のアレイ)、複雑なデータ型、画像およびプログラムコードを含むものであってもよい。葉オブジェクトには、装置操作および/またはアプリケーション操作に必要な構成データおよび/または設定値が含まれる。葉オブジェクトは、管理ツリーの枝のオブジェクトの“終端”を表わす。すなわち管理ツリーのそれぞれの枝の最下位の階層レベルである。
図1bは移動通信装置などの管理対象のクライアント側装置において実現される管理ツリーの一部分の一例を示す。管理ツリーの例示部分はルートオブジェクト“/”を有し、このルートオブジェクトから管理ツリーが設定される。本明細書では、管理ツリーの例示部分の図示は最上位レベルの構造に限定される。ルートオブジェクトの下位に、装置定義フレームワーク(DDF)オブジェクト、装置情報(DevInfo)オブジェクト、装置詳細情報(DevDetail)オブジェクトおよび例示オブジェクトAPが描かれている。これらオブジェクトのすべては、内部オブジェクトであり、この内部オブジェクトの下位にさらなるオブジェクトを設けることが可能である。ルートオブジェクト(ルートノード)“/”と関連づけられたオブジェクトの数は上記図示されたオブジェクトの数に限定されるものではない。これらは単なる例示である。すなわち、0、1または2個以上の追加オブジェクトをルートオブジェクト“/”の下位オブジェクトとして関連づけることも可能である。オブジェクトDDF、DevInfoおよびDevDetailは、管理対象のクライアント側装置用の選択された必須オブジェクト(但しこれら必須オブジェクトに限定するものではない)を表わすものであり、この必須オブジェクトはSyncML装置管理サービスに関する操作を行うことを可能にするオブジェクトである。DevDetailオブジェクトおよびDevDetailオブジェクトは下位オブジェクトであるが、この下位に無限定の数のさらなる下位オブジェクト(並びにリンクオブジェクト)が配されることを意味している。管理ツリーは、管理対象のクライアント側装置のスイッチ・オン時に設定してもよい。SyncML装置管理サービスに対応する管理情報の上述の交換に従って管理ツリーの適合化処理および/または変更処理を行うことも可能である。
個々のオブジェクト、すなわち或るオブジェクトの中に含まれる個々の情報はアドレス指定が可能である。或るオブジェクトのアドレス指定はインスタンス識別子に基づいて行われる。インスタンス識別子は、管理ツリーの個々のオブジェクトに対して割り当てられる。オブジェクトに対してインスタンス識別子を割り当てる際に、個々のオブジェクトのアドレス指定を一意のものとする必要があることを考慮する必要がある。これは、下位オブジェクトが1または2以上の直接関連づけられた下位オブジェクト(下位オブジェクト、葉オブジェクト、リンクオブジェクト)を持っているかもしれないことを意味する。管理ツリー内の個々のオブジェクトに対して一意のアドレス指定を取得するためには、これらの直接関連づけられた下位オブジェクトのインスタンス識別子は互いに異なるものでなければならない。アドレス情報には、ルートオブジェクトから操作対象オブジェクトまでのインスタンス識別子が含まれ、これらインスタンス識別子は管理ツリーの階層構造に従って受け渡される。適切な区切り文字によってそれぞれのインスタンス識別子は分離される。
管理ツリーというコンセプトは異なる機能を実行する広範な数の管理対象のクライアント側装置に対しておよび/または同一ではない広範な数の異なるアプリケーションを操作する管理対象のクライアント側装置に対して提供される。このことは、同じ構造の管理ツリーで管理対象のクライアント側装置を記述できないこと、したがって、SyncML装置管理サービスという点から見た管理対象のクライアント側装置の振舞いは異なるものとなることを意味するものである。
上記問題は装置定義フレームワーク(DDF)により処理される。装置定義フレームワーク(DDF)の利用によって、管理対象のクライアント側装置のメーカーが、装置定義フレームワークの異なる動的なすべての(実行時)表現で管理ツリーを記述する情報の提供を行うことが可能となり、その結果、SyncML装置管理サービスに基づいて管理用サーバが行う管理対象のクライアント側装置の管理が可能となる。柔軟かつ容易に拡張可能な方法で上記装置定義フレームワーク(DDF)を適用できるように、さらに、管理ツリーに対する将来の要求もカバーできるように、上記装置定義フレームワークの具現化を行うことが望ましい。上記装置定義フレームワーク(DDF)はオブジェクトの要約記述である。したがって、装置定義フレームワーク(DDF)から管理ツリー自体を導き出すことが可能であり、その場合、装置定義フレームワーク(DDF)は、異なる状況に適合するようになっている対応する管理対象のクライアント側装置として使用されるすべての有効な広範な数の個々の管理ツリー構造をサポートする。したがって、この装置定義フレームワーク(DDF)には、オブジェクト(永続的/動的内部オブジェクト、葉オブジェクトおよびリンクオブジェクト)を導き出すことを可能にする記述オブジェクトと、オブジェクトのプロパティと、オブジェクトの連鎖(管理ツリー内での関連づけ、配置構成)とが含まれることになる。したがって、装置定義フレームワーク(DDF)の記述オブジェクトには、オブジェクトしたがって管理ツリーの設定に必要な情報をそれぞれ有効に詳述する定義が含まれる。装置定義フレームワーク(DDF)の記述オブジェクトは階層オブジェクト構造を反映し、その結果得られる管理ツリーのテンプレート階層構造として機能する。
本発明の発明概念は、上述の利点が達成されるように、装置定義フレームワーク(DDF)に記載されているオブジェクトの定義づけと追加とを行う時に適用される規則および規定に関するものである。
管理ツリーおよび対応する装置定義フレームワーク(DDF)の記述を図による描写と関連して示すことにする。
図2aは、オブジェクトタイプにより区別されるオブジェクトの図による表記に用いるエレメントを図示する表を示す。この図的表現はオブジェクトの意味(オブジェクトタイプ)と比較される。管理ツリーの形成に利用可能なオブジェクトに対応して、上記表には、固定(親)オブジェクトタイプと、実行時(親)オブジェクトタイプと、葉オブジェクトタイプとが含まれる。本明細書には、別のさらなるオブジェクトタイプである、リンクオブジェクトタイプが示されている。前述のように、リンクオブジェクトタイプは或る別のオブジェクトのアドレス指定情報を階層オブジェクト構造内に格納する特定の葉オブジェクトタイプである。すなわち、リンクオブジェクトタイプは、プレーンテキスト値であるリンク値を含む葉オブジェクトタイプを定義して、ユニフォームリソースインジケータ(URI)あるいは任意の同様の対応するまたは関連するアドレス指定値を符号化するものである。固定親オブジェクトタイプを有する固定親オブジェクトは、インスタンス識別子を表示するタイトル(この図では“固定”という語によって置き換えられている)を含む矩形によって表され、実行時オブジェクトタイプを有する実行時オブジェクトは、タイトル(この図では“実行時”という語によって置き換えられている)を含む丸いコーナーを持つ矩形により表され、葉オブジェクトタイプを有する葉オブジェクトは単に、インスタンス識別子を表わすそのタイトル(この図では“葉”という語によって置き換えられている)により表され、最後に、リンクオブジェクトタイプを有するリンクオブジェクトは、インスタンス識別子を表わすアンダーラインを付したタイトル(この図では“リンク”という語によって置き換えられている)によって単に表されている。
オブジェクトのタイトル(すなわちインスタンス識別子)は、記述オブジェクトの1つのプロパティエレメント(NodeNameエレメントと名づけられる)である。前述のように、オブジェクトは、予め設定した値(固定オブジェクト)や動的な割り当て値(実行時オブジェクト)を持つNodeNameエレメントにより特定可能である。さらに別のプロパティエレメントは、以下のプロパティエレメントを含まなければならない場合や、含むものであってもよい場合がある:AccessType、DefaultValue、Description、DFFormat、Occurrence、Scope、DFTitleおよびDFType。これらプロパティエレメントの提示リストは、単に例示のためのものであり、上記プロパティエレメントに限定されるものではないものと理解すべきである。AccessTypeのエレメントは、オブジェクトに対してどのコマンドが許されるか(オブジェクトに対してどのアクションをとることが許されるか)およびどのコマンドを定義しなければならないかを指定するものである。AccessTypeのエレメントとしては、取得、削除、追加並びに置換があり得る。DefaultValueエレメントは、オブジェクト値が別の値に明確に設定されていない場合に、装置で使用するオブジェクト値をオプションとして定義するものである。Descriptionエレメントは、人間が理解できるオプションのオブジェクト記述を定義する。DFFormatエレメントはオブジェクトの必須データフォーマットを定義する。Occurrenceエレメントは、管理ツリー内の当該オブジェクトから発生するかもしれないインスタンスの数、すなわち、特に、1つの親オブジェクトの下位に関連づけられるように直接配設された子オブジェクトの数をオプションとして指定する。Scopeエレメントは、このオブジェクトが永続的オブジェクトを記述するものであるか、動的オブジェクトを記述するものであるかをオプションとして指定するものである。DFTitleエレメントは、人間が理解できるオプションのオブジェクト名を定義する。DFTypeエレメントは、葉オブジェクトに対してはオブジェクト値のMIMEタイプ(多目的インターネットメール拡張子タイプ)を、内部オブジェクトに対しては、ヌルまたはDDFドキュメント名を定義する。
固定親オブジェクトは永続的オブジェクトまたは動的内部オブジェクトである。親オブジェクトのタイトルは固定され、管理ツリーでのインスタンス識別子として使用される。固定親オブジェクトのOccurrenceが1(One)の場合、対応する内部オブジェクトは永続的内部オブジェクトとなる。すなわちScopeは永続的なものとなるのに対して、固定親オブジェクトのOccurrenceが0あるいは1(ZeroOrOne)の場合、固定親オブジェクトのScopeは動的なものになり、その結果、管理用サーバにより実行時に内部オブジェクトの作成と削除とが可能となる。
実行時(親)オブジェクトは動的内部オブジェクトである。実行時オブジェクトのタイトルは固定されない。すなわち,動的内部オブジェクト名はその作成中実行時に動的に定義され、管理ツリー内のインスタンス識別子として使用される。動的に定義されたインスタンス識別子は英数文字(最大9文字)からなる任意の文字列を有することができる。以下、実行時オブジェクトのタイトルを<X>または<Y>により表わすことにする。
葉オブジェクトとリンクオブジェクトのタイトルはそれぞれ固定される。葉オブジェクトに含まれる内容のコンテントタイプ(そのMIMEタイプ)を指定する必要があるのに対して、URI(ユニフォームリソースインジケータ)などのアドレス情報を符号化するために、リンクオブジェクトのコンテントタイプは対応する葉オブジェクトのコンテントタイプを指定する。
以下の規則では、上記或るオブジェクトタイプを持つオブジェクトと関連する規定および方法を示す。この提示されたオブジェクトタイプはオブジェクトタイプをこのオブジェクトタイプに限定するものではない。というのは、本発明の概念を妨げないさらに別のオブジェクトタイプを含むことも可能であるからである。
図2bは、オブジェクトの図による表記用としてさらに使用される特殊文字を例示する表を示す図である。上記表によって文字とそれらの意味との比較が行われる。これらの文字はオブジェクトのOccurrenceプロパティエレメントを表わす。このOccurrenceエレメントは、管理ツリーで発生する可能性があるオブジェクトインスタンスの数をオプションとして指定する。デフォルトによって、および、追加文字がオブジェクトのタイトルに付加されていない場合、管理ツリーにおける対応するオブジェクトの発生回数は(正確に)1回である。オブジェクトのタイトルに付加される“+”符号は管理ツリー内での対応するオブジェクトの発生回数が1回であるか、1回よりも多い回数となる場合があることを示す(Occurrence:OneOrMore、OneOrN)。オブジェクトのタイトルに付加された“*”符号は、管理ツリーにおける対応するオブジェクトの発生回数が0回か、0回よりも多い回数であってもよいことを示す(Occurrence:ZeroORMore、ZeroOrN)。記述オブジェクトのタイトルに付加された“?”符号は0回または1回の管理ツリー内での対応するオブジェクトの発生回数を示す(Occurrence:ZeroOrOne)。
次の図3a〜図3eは、オブジェクトの定義づけと追加が行われている間、本発明の実施形態に従って少なくとも1つのオブジェクトを追加する方法の例により、次の図4aで具現化される階層オブジェクト構造で適用され、遵守される規則と規定とを例示する図である。
図3aは本発明の実施形態に基づく記述オブジェクトの第1の配置構成を示す図である。上記第1の配置構成は第1の固定(親)オブジェクト“Node_1”と、1または2以上の実行時(親)オブジェクト<X>*と、第2の固定(親)オブジェクト“Node_2”とを含む。1または2以上の実行時オブジェクト<X>*が第1の固定(親)オブジェクト“Node_1”の下位として関連づけられるのに対して、第2の固定親オブジェクト“Node_2”は、1または2以上の実行時オブジェクト<X>*の各々の下位としてそれぞれ関連づけられる。
上述の装置定義フレームワーク(DDF)構造に基づいて、および、記述オブジェクトのグラフィック定義に基づいて、結果として生じる管理ツリーの一部はインスタンス識別子“Node_1”を伴う第1の固定親オブジェクト“Node_1”および0回、1回または2回以上の実行時オブジェクト<X>*を含む。上記実行時オブジェクト<X>*のインスタンス識別子は実行時に定義され、例えば、“run−time_1”、“run−time_2”等々である。
インスタンス識別子“run−time_1”を持つ1つの実行時オブジェクト<X>*が(上記図示に従って)作成されていると仮定する。実行時オブジェクト“run−time_1”は固定オブジェクト“Node_1”の下位として関連づけられる。すなわち実行時オブジェクト“run−time_1”は固定オブジェクト“Node_1”の子オブジェクトである。第2の固定オブジェクト“Node_2”の範囲定義(Scopeエレメント)によれば、実行時オブジェクト“run−time_1”は固定オブジェクト“Node_2”に対する親オブジェクトである。すなわち固定オブジェクト“Node_2”は実行時オブジェクト“run−time_1”に対する子オブジェクトである。
インスタンス識別子“run−time_1”と“run−time_2”とを持つ2つの実行時オブジェクト<X>*が作成されていると仮定する。実行時オブジェクト“run−time_1”と“run−time_2”とは固定オブジェクト“Node_1”に対する子オブジェクトである。さらに、第2の固定オブジェクト“Node_2”の範囲定義(Scopeエレメント)によれば、実行時オブジェクト“run−time_1”は固定オブジェクト“Node_2”に対する親オブジェクトであり、同時に、実行時オブジェクト“run−time_2”は固定オブジェクト“Node_2”に対する親オブジェクトである。同じインスタンス識別子“Node_2”を持つこれら双方の子オブジェクトは、管理ツリー内でこれら子オブジェクトの異なる依存状態(関連づけ、親オブジェクト)により区別することが可能である。
図3bは、本発明の実施形態に基づく記述オブジェクトの第2の配置構成を示す図である。この第2の配置構成には、第1の固定オブジェクト“Node_3”、1または2以上の実行時オブジェクト<Y>+、第2の固定オブジェクト“Node_4”および葉オブジェクト“Leaf”が含まれる。上記1または2以上の実行時オブジェクト<Y>+が、第1の固定オブジェクト“Node_3”の下位として関連づけられるのに対して、第2の固定オブジェクト“Node_4”と葉オブジェクト“Leaf_1”とは、1または2以上の実行時オブジェクト<Y>+の各々の下位として関連づけられる。図3bは、1つの固定オブジェクト“Node_4”と、1つの葉オブジェクト“Leaf_1”という2つの子オブジェクトを有する1回だけのオブジェクト<Y>+を意味する“最も単純な”状況を例示する。
上述の装置定義フレームワーク(DDF)構造に基づいて、結果として得られる管理ツリーの一部には、インスタンス識別子“Node_3”を持つ第1の固定オブジェクト“Node_3”と、第1の固定オブジェクト“Node_3”に対して直接配設され、かつ、第1の固定オブジェクト“Node_3”の下位として関連づけられる少なくとも1または2以上の実行時オブジェクト<Y>+(すなわち第1の固定オブジェクト“Node_3”の子オブジェクト)とが含まれる。これらの子オブジェクトのインスタンス識別子は、実行時で定義され、例えば“run−time_1”、“run−time_2”等々と同じように呼ぶことができる。実行時オブジェクト“run−time_1”、“run−time_2”、...の各々は、第2の固定オブジェクト“Node_4”と、葉オブジェクト“Leaf_1”という2つの子オブジェクトを有する。
図3aおよび図3bと関して説明した上記構造は、使用が許される装置定義フレームワーク(DDF)の定義構造を表わすものである。この構造とは逆に、図3cは、本発明の概念を示す規則と規定とに基づいて回避されるオブジェクトの配置構成を示す。
記述オブジェクトの第1の配置構成は、発生回数が0回、1回またはそれ以上の回数であるいくつかの第1の実行時オブジェクト<X>*と、さらに、発生回数がやはり0回、1回またはそれ以上の回数であるいくつかの第2の実行時オブジェクト<Y>*である。図3cの例は、1つの第1の実行時オブジェクト<X>*と1つの第2の実行時オブジェクト<Y>*の連鎖を示すものである。さらに一般的には、1または2以上の第1の実行時オブジェクト<X>*と、1または2以上の第2の実行時オブジェクト<Y>*とが存在する場合、第1の実行時オブジェクト<X>*の各々は、該第1の実行時オブジェクトに対する子オブジェクトである1乃至いくつかの第2の実行時オブジェクト<Y>*に対する親オブジェクトとなる。したがって、親オブジェクトである1または2以上の第1の実行時オブジェクト<X>*の各々は、動的な割当て済みインスタンス識別子を有する。さらに、子オブジェクトである1または2以上の第2の実行時オブジェクト<Y>*の各々は、やはり動的な割当て済みインスタンス識別子を有する。
異なる階層レベルで動的な割当て済みインスタンス識別子を備えた、連続する直接配設された実行時オブジェクトを含むこのような階層オブジェクト構造は、特に、管理ツリーの探査という点から、オブジェクトを容易に特定する能力の不足に起因して管理が困難な複雑な構造を示すものであることが容易に理解される。
オブジェクトの定義づけを行うための規則全体として、固定親オブジェクトの下位として実行時オブジェクトを関連づける必要があり、さらに、この実行時オブジェクトは、少なくとも1つの下位に関連づけられた固定オブジェクトおよび/または葉オブジェクトおよび/またはリンクオブジェクトに対する親オブジェクトとして機能する必要がある。
図3dは、本発明の実施形態に基づいて単一のオブジェクトに集約すべきオブジェクトの配置構成を示す図である。この配置構成は、固定オブジェクト“Node_5”と、固定オブジェクト“Node_6”という2つの連続する固定オブジェクトを有し、この場合、固定オブジェクト“Node_5”の唯一の子オブジェクトは固定オブジェクト“Node_6”である。この種の固定親オブジェクトを並べることは有益な情報を示すことにならないので、固定オブジェクト“Node_5”と固定オブジェクト“Node_6”とを同じ情報を示す単一の固定オブジェクト“Node_5Node6”に集約することができる。この集約によって、管理ツリーの探査と、それらのアドレス指定の単純化による、集約した固定親オブジェクト“Node_5Node6”の下位に配したオブジェクトのアクセスという点から、結果として得られる管理ツリーの単純化が行われる。
図3eは、本発明の実施形態に基づいて回避されることになるオブジェクトの配置構成を示す図である。上記配置構成には、第1の実行時オブジェクト<X>*並びに第2の実行時オブジェクト<Y>+という子オブジェクトと直接関連づけられた固定オブジェクト“Node_7”とが含まれる。第1の実行時オブジェクト<X>*と第2の実行時オブジェクト<Y>+とは個々に異なるフォーマットのオブジェクトと関連づけられる。これは、第1の実行時オブジェクト<X>*と第2の実行時オブジェクト<Y>+とが異なる機能およびアプリケーションにそれぞれ関係することを意味する。オブジェクトのフォーマットは、どの種類の管理関連情報をそれぞれのオブジェクト間で配信し、階層を成して配設されたオブジェクトを当該それぞれのオブジェクトの下位オブジェクトとして関連づけることが許されるか、および/または、該管理関連情報が上記配信との関連づけに適しているかを定義するものとする。共通のフォーマットを有するオブジェクトは、同じ装置機能および/または装置用アプリケーションと関連づけられた類似の管理関連情報をこれらのオブジェクトおよび下位に配したオブジェクト間で配信する旨の定義を行う。
管理可能でかつ明瞭な管理ツリーを取得するために、異なるタイプの実行時オブジェクトを、上記の図3eに示すように(固定オブジェクトである)共通の親オブジェクトの下位として関連づけないようにすべきである。代わりに、管理対象のクライアント側装置の異なる機能およびアプリケーションに関連する異なるフォーマットの実行時オブジェクトは、それぞれ、(固定オブジェクトである)異なる親オブジェクトと関連づけられ、明瞭に系統的で、利用可能で、かつ、管理可能な管理ツリーが提供されることになる。
図4aは、本発明の1実施形態に準拠してオブジェクトの定義づけを行う第1の例示フローチャートを示す。例示の第1のフローチャートには、オブジェクトと、該オブジェクトのプロパティと、依存状態との定義づけを行うのために、上記で例示し、説明した規則および規定をそれぞれ考慮する実施形態例が表されている。
処理S100で、少なくとも1つの新たなオブジェクトの定義づけ/追加を行う、本発明の1つの実施形態に基づく処理シーケンスが開始される。
処理S110で親オブジェクトのオブジェクトタイプが決定される。新たなオブジェクトに対するこの親オブジェクトは固定オブジェクトまたは実行時オブジェクトであり得る。図3cと関連して説明した規則と規定とによれば、階層オブジェクト構造と装置ドキュメントフレームワーク(DDF)とにおいて2つの実行時オブジェクトを連続してそれぞれ配設することが回避される。これに対応して、親オブジェクトが実行時オブジェクトであるか、固定オブジェクトであるかのチェックが行われる。親オブジェクトが実行時タイプのものであれば、図示された処理シーケンスは処理S140に続き、連続する実行時オブジェクトの定義および追加を行うことができないことが保証される。親オブジェクトが固定タイプのものであれば、図示された処理シーケンスは処理S120に続き、任意のタイプのオブジェクトを固定オブジェクトである親オブジェクトと関連づけることが可能となる。
処理S120で、新たな実行時オブジェクトの定義/追加を行うかどうかのチェックが行われ、該定義/追加を行う場合、処理シーケンスは処理S130に続く。上記定義/追加を行わない場合には、処理シーケンスは処理S140に続く。
処理S130で、新たな実行時オブジェクトが定義される。上記定義づけには、新たな実行時オブジェクトをその上位に位置する親オブジェクトと階層オブジェクト構造とにそれぞれ関連づける(すなわち追加、含有)処理が含まれる。上記説明した規則と規定とに対応して、上位に位置する親オブジェクトは固定オブジェクトである。新たな実行時オブジェクトのさらなる定義づけは、AccessType、DefaultValue、Description、DFFormat、Occurrence、Scope、DFTitleおよびDFTypeを有するさらに別のプロパティエレメントの定義づけを含むものであってもよい。すべての必要なかつ所望のプロパティエレメントの定義づけ並びに新たな実行時オブジェクトの階層オブジェクト構造内への追加を終了した後、新たなオブジェクトの定義づけを行うための処理シーケンスは処理S200に続き、そこで処理シーケンスは終了する。上記説明した処理シーケンスを再開することにより、さらに別の新たなオブジェクトの定義づけを行うことも可能である。
処理S140で、新たな固定オブジェクトを定義するかどうかのチェックが行われ、定義する場合には、処理シーケンスは処理S150に続く。そうでない場合には、処理シーケンスは処理S160に続く。
処理S150で新たな固定オブジェクトが定義される。上記定義づけには、新たな固定親オブジェクトをその上位に位置する親オブジェクトおよび階層オブジェクト構造とにそれぞれ関連づける(すなわち追加、含有)処理が含まれる。上記説明した規則と規定とに対応して、上位に位置する親オブジェクトは、固定親オブジェクトか、実行時(親)オブジェクトかのいずれかである。新たな固定親オブジェクトのさらなる定義づけは、AccessType、DefaultValue、Description、DFFormat、Occurrence、Scope、DFTitleおよびDFTypeを有するさらに別のプロパティエレメントの定義づけを含むものであってもよい。すべての必要なかつ所望のプロパティエレメントの定義づけ並びに新たな固定親オブジェクトの階層オブジェクト構造内への追加を終了した後、新たなオブジェクトの定義づけを行うための処理シーケンスは処理S200に続き、そこで処理シーケンスは終了する。上記説明した処理シーケンスを再開することにより、さらに別の新たなオブジェクトの定義づけを行ってもよい。
処理S160で、新たな葉オブジェクトを定義するかどうかのチェックが行われ、新たな葉オブジェクトを定義する場合には、処理シーケンスは処理S170に続く。新たな葉オブジェクトを定義しない場合には、処理シーケンスは処理S180に続く。
処理S170で新たな葉オブジェクトが定義される。上記定義づけには、上位に位置する親オブジェクトと階層オブジェクト構造とのそれぞれに新たな葉オブジェクトを関連づける(すなわち追加、含有)処理が含まれる。上記説明した規則と規定とに対応して、上位に位置する親オブジェクトは、固定親オブジェクトか、実行時(親)オブジェクトかのいずれかである。新たな葉オブジェクトのさらなる定義づけは、AccessType、DefaultValue、Description、DFFormat、Occurrence、Scope、DFTitleおよびDFTypeを有するさらに別のプロパティエレメントの定義づけを含むものであってもよい。すべての必要なかつ所望のプロパティエレメントの定義づけ並びに新たな葉オブジェクトの階層オブジェクト構造内への追加を終了した後、新たなオブジェクトの定義づけを行うための処理シーケンスは処理S200に続き、そこで処理シーケンスは終了する。上記説明した処理シーケンスを再開することにより、さらに別の新たなオブジェクトの定義づけを行ってもよい。
処理S180で新たなリンクオブジェクトを定義するかどうかのチェックが行われ、定義する場合には、処理シーケンスは処理S190に続く。本発明では4つの異なるタイプのオブジェクトが提示される。これに対応して、チェック処理S120、S140、S160、S180によってこれら4つのタイプがカバーされる。装置定義フレームワーク(DDF)の中へ1または2以上のさらに別のタイプのオブジェクトを含むことも可能であることを付記しておく。新たなリンクオブジェクトが定義されない場合、その時点での状況に従って、処理シーケンスは処理S200に続く。すなわち何らかの新たなオブジェクト定義がなければ処理シーケンスは終了する。それぞれのタイプのオブジェクトと関連して上述した上記チェック処理、定義づけ処理および定義づけ処理と同様に、本処理シーケンスに対するチェック処理、定義づけ処理および追加処理を1または2以上のさらに別のタイプのオブジェクトに関して実行することも可能である。
処理S190で新たなリンクオブジェクトが定義される。上記定義づけには、新たなリンクオブジェクトをその上位に位置する親オブジェクトと階層オブジェクト構造とにそれぞれ関連づける(すなわち追加、含有)処理が含まれる。上記説明した規則と規定とに対応して、上位に位置する親オブジェクトは、固定親オブジェクトか、実行時(親)オブジェクトかのいずれかである。新たなリンクオブジェクトのさらなる定義づけは、AccessType、DefaultValue、Description、DFFormat、Occurrence、Scope、DFTitleおよびDFTypeを有するさらに別のプロパティエレメントの定義づけを含むものであってもよい。すべての必要かつ所望のプロパティエレメントの定義づけ並びに新たなリンクオブジェクトの階層オブジェクト構造内への追加処理を終了した後、新たなオブジェクトの定義づけを行うための処理シーケンスは処理S200に続き、そこで処理シーケンスは終了する。上記説明した処理シーケンスを再開することにより、さらに別の新たなオブジェクトの定義づけを行ってもよい。
処理S200において、本発明の1つの実施形態に基づく1つの新たなオブジェクトの定義づけ/追加処理は終了する。
実行時オブジェクトが、階層オブジェクト構造で連続して配設されないことが保証される上記提示の処理シーケンスとは別に、2つの連続して配設された実行時オブジェクトの間に固定オブジェクトを追加並びに挿入する操作も上記規定を実現するものであることを付記しておく。連続する実行時オブジェクト内に固定オブジェクトを挿入することによって、上記連続する配置構成が妨げられ、この結果として生じる同じ階層オブジェクト構造へ最終的に導かれる。
本発明の(改善された)別の実施形態によれば、処理シーケンスは、追加のクライアントオブジェクトとして直接関連づけようとしている新たなオブジェクトの親オブジェクトに既に関連づけられている実行時オブジェクトのオブジェクトフォーマットのチェックも考慮する。図3eと関連して、対応する規則と規定について以下詳細に説明する。
処理S130で親オブジェクトの既存の“並列”子オブジェクトが決定される。既存の記述子オブジェクトが存在する場合、異なるフォーマットの実行時オブジェクトと同じ親オブジェクトとの関連づけは回避することが望ましい。或る一定のフォーマットを有する既存の実行時オブジェクトと並列に関連づけるように、異なるフォーマットの実行時オブジェクトを定義する場合、定義づけは拒絶され、処理シーケンスは処理S200に続く。すなわち処理シーケンスは終了する。
本発明の(改善された)別の実施形態によれば、上記処理シーケンスは、(追加の)クライアントオブジェクトとして直接関連づけようとしている新規オブジェクトに対する親オブジェクトは既に関連づけられているオブジェクトのオブジェクトタイプのチェックも考慮する。図3dと関連して、対応する規則と調整について以下詳細に説明する。
処理S150で親オブジェクトの既存の“並列”子オブジェクトが決定される。“並列”記述子オブジェクトが存在せず、親オブジェクトが固定オブジェクトの場合、新たな固定オブジェクトと、既存の上位に関連づけられた固定親オブジェクトとが新たな単一の固定オブジェクトに集約されて、親オブジェクトの置き換えを行い、階層オブジェクト構造と装置定義フレームワーク(DDF)とをそれぞれ単純化する。
図4bは、本発明の1実施形態に準拠する装置定義フレームワーク(DDF)およびDDFドキュメントの少なくとも一部の定義づけと作成とをそれぞれ例示する第2の例示フローチャートを示す。この処理シーケンスには、本発明の1つの実施形態によれば図4aに描かれた処理シーケンスが含まれる。
処理S300で、本発明の実施形態に基づく新たなオブジェクトの定義づけに基づいてDDFドキュメントを作成する上記処理シーケンスが開始される。
処理S310でオブジェクトが定義される。デフォルトによりルートオブジェクトが存在する。すなわち、このルートオブジェクトによって、装置定義フレームワーク(DDF)が構造化され、それによってDDFドキュメントを組み立てる相対的な基準としての基礎が形成される。処理S310でのオブジェクトの定義づけには、図4aを参照しながら詳述した、図4aに示した処理が含まれる。
処理S320で、結果として生じる定義済みの新たなオブジェクトは、処理S310で実行した定義に基づいてDDFドキュメントにおいて符号化される。DDFドキュメントの符号化は拡張マークアップ言語(XML)符号化に基づくものであってもよい。XML符号化は、DDFドキュメントに必要なXML符号化の言語エレメントを定義づける対応するドキュメントタイプ記述(DTD)で提供されるタイプ記述に基づいて行われる。XML符号化は2進符号化XML符号化などの任意の適切なXML符号化であってもよい。
処理S330で、別の新たなオブジェクトが現時点の装置定義フレームワークとDDFドキュメントにそれぞれ追加されるべきである場合、処理シーケンスは処理S310へ戻る。新たなオブジェクトが追加されない場合、現時点の装置定義フレームワークとDDFドキュメントはそれぞれ完了する。すなわち、別のオブジェクトは追加されず、処理シーケンスは処理S340に続く。
処理S340で、結果として生じる装置定義フレームワークとDDFドキュメントとは、格納され、管理用サーバ側および/または管理対象のクライアント側装置へそれぞれ送信されて、管理ツリーの確定、生成、変更などに利用することができる。さらに、結果として生じる装置定義フレームワークとDDFドキュメントとはそれぞれ処理されて、管理ツリーの少なくとも一部の生成が図られる。装置定義フレームワークとDDFドキュメントとのそのような処理は図4cを参照しながら、後にそれぞれ説明する。
処理S350で、本発明の実施形態に基づく新たなオブジェクトの定義づけに従って行われるDDFドキュメントの作成処理シーケンスは終了する。
新たなオブジェクトの定義づけを行う処理S310と、新たなオブジェクトを符号化する処理S320とを分離処理として説明したことを付記しておく。処理S310と処理S320の双方を包括処理として具現化し、定義づけと符号化との同時処理を図ることも可能であると理解すべきである。
図4cは、本発明の1実施形態に準拠する装置定義フレームワークとDDFドキュメントとにそれぞれ基づいて、管理ツリーの少なくとも一部の構文解析と生成とを行う第3の例示フローチャートを示す。
処理S400で、本発明の実施形態に基づく装置定義フレームワークとDDFドキュメントとに基づいて、管理ツリーの少なくとも1部を作成/生成する処理シーケンスがそれぞれ開始される。
処理S410で、それに対応して管理ツリーのオブジェクトが生成されることになる装置定義フレームワークと符号化されたオブジェクトを有するDDFドキュメントとが格納用装置から検索され、或いは、装置管理用サーバや電子装置メーカーのサポート用サーバなどのエンティティから受信される。例えば、管理対象のクライアント側装置が装置定義フレームワークとDDFドキュメントとを管理用サーバ側から受信するか、或いは管理用サーバがDDF出力用のネットワーク化したサーバから受信するようにしてもよい。前述のように、装置定義フレームワークとDDFドキュメントとのそれぞれの可用性によって、処理用装置が有効かつ適切な管理ツリー構造を生成することが可能となり、装置定義フレームワークとDDFドキュメントの適用性が保証される。
処理S420で、装置定義フレームワークとDDFドキュメントとの構文解析がそれぞれ行われる。この構文解析は、情報の抽出および/または構文解析による取得情報の解釈を含むものであってもよい。本願で具現化されているようにオブジェクト毎に上記構文解析処理を行ってもよいし、あるいは、ブロック毎に処理を行ってもよい。すなわち1組の関連する記述オブジェクトの構文解析を行うことによって処理を行うようにしてもよい。装置定義フレームワーク(DDF)とDDFドキュメントとの構文解析にはそれぞれ特定の処理がさらに含まれ、装置定義フレームワークとDDFドキュメントとの全体から、それぞれ、所望のオブジェクト情報の構文解析/抽出を行うようにしてもよい。
処理S430で、処理S420により取得した情報に基づいて、1乃至いくつかのオブジェクトが生成される。個々のオブジェクトの生成は、装置定義フレームワークとDDFドキュメントとの中にそれぞれ含まれるオブジェクト情報に対応して実行される。これら生成されたオブジェクトは、生成されるべき管理ツリーの少なくとも一部に含まれる。装置定義フレームワークとDDFドキュメントとでそれぞれ定義された階層上の関連性を考慮して新たなオブジェクトの追加が実行され、正確な階層構造を持つ管理ツリーの少なくとも一部の生成が図られる。さらに、図4aを参照しながら、実施形態として、階層オブジェクト構造にオブジェクトを追加する方法を適用して、(DDFドキュメントが前述の規則と規定とを考慮しない場合であっても)結果として生じる階層を成すオブジェクトツリー(管理ツリー)によって本発明による規則と規定とを満たすように保証することが可能となる。
必要に応じて、処理S430で1または2以上の値が新たな生成済みオブジェクトに割り当てられる。
処理S440で、所望のオブジェクト情報の構文解析/抽出をオブジェクト毎に行い、かつ、管理ツリーの少なくとも一部の生成が終了していない場合、処理シーケンスは別の所望のオブジェクト情報の構文解析/抽出処理S420へ戻る。管理ツリーの少なくとも一部の生成が終了した場合、管理ツリーの少なくとも一部の生成は終了し、処理シーケンスは処理S450に続く。
処理S450で、結果として生じる生成済み管理ツリーの少なくとも一部が適用される。結果として生じる管理ツリーの少なくとも一部の適用は、管理対象のクライアント側装置における管理ツリーの設定、1またはそれ以上の装置機能および/またはアプリケーションが必要とする追加構成データや設定値を管理ツリーに追加するための既存の管理ツリー内への追加ブランチの実現であってもよい。さらに、結果として生じた管理ツリーの少なくとも一部を管理対象のクライアント側に実装するために、管理用サーバが管理ツリーの少なくとも一部を生成し、管理対象のクライアント側へ送るようにしてもよい。
結果として生じる管理ツリーの少なくとも一部の適用は、上述のSyncML装置管理サービスおよび管理用ドキュメントの交換と関連して理解すべきである。
処理S460で、本発明の実施形態に基づく装置定義フレームワークとDDFドキュメントとに従う管理ツリーの少なくとも一部の作成/生成を行う処理シーケンスはそれぞれ終了する。
次の図5aは、装置定義フレームワークの例示部分を図示する。図5bと図5cとは対応するDDFドキュメントを示し、図5dは、図5aに例示の装置定義フレームワークの例に一致し、図5bと図5cに図示のドキュメントの形で符号化される管理ツリーの例を例示する図である。
図5aは、本発明の実施形態に基づく装置定義フレームワークの例示部分を示す。この図は、移動データ通信が可能なクライアント装置のアクセスポイント(AP)の設定に関する。この図は、移動データ通信が可能なクライアント装置の管理ツリーの1または2以上のブランチを導き出すことに基づく関連オブジェクトの一部を示すものである。
アクセスポイント設定値は、ルートオブジェクト“/”と直接関連づけられた最上位レベルの内部オブジェクト“./AP”の下にサブサマライズ(subsummarize)される。すなわちオブジェクト“./AP”は、ルートオブジェクト“/”の子オブジェクトであり、すべてのアクセスポイント(AP)設定値に対応する親オブジェクトとなる。これに対応して、描かれた最上位レベルのオブジェクト“./AP”は、インスタント識別子“./AP”を持つ固定親オブジェクトを定義する。固定親オブジェクト“./AP”は固定親オブジェクト“./AP”の下位に配した実行時オブジェクト<X1>*と関連づけられる。この実行時オブジェクト<X1>*によって、対応する内部親オブジェクト“./AP”の子オブジェクトである、動的に割り当てられたインスタント識別子を有する1または2以上の対応する内部オブジェクトをいずれも導き出せなくなる。個々のアクセスポイント設定値に関する個々のセットの情報は、実行時オブジェクト<X1>*のうちの1つのオブジェクトの下に在る管理ツリーのうちの1つに格納される。これらの実行時オブジェクト<X1>*のインスタント識別子は、個々のアクセスポイント設定値が関連する種類のアクセスポイントを示すことが望ましい。
実行時オブジェクト <X1>*の個々の1つは、固定オブジェクト“Px”、固定オブジェクト“NAPDef?”、葉オブジェクト“ClientID?”および固定オブジェクト“BS?”と関連づけられる。これらのオブジェクトは、実行時オブジェクト<X1>*のうちの個々のオブジェクトの下位に配された管理ツリーに0回または1回発生することが許される。
固定オブジェクト“Px”は1または2以上の実行時オブジェクト<X2>*に対する親オブジェクトであり、固定オブジェクト“NAPDef?”は1または2以上の実行時オブジェクト<X3>*に対する親オブジェクトであり、固定オブジェクト“BS?”は実行時オブジェクト<X4>*に対する親オブジェクトである。固定オブジェクト“Px”が管理ツリーの中に存在すると、固定オブジェクト“Px”は、動的に定義されたインスタント識別子を有する0、1または2個以上の実行時オブジェクト<X2>*を有することができる。同様に、固定オブジェクト“NAPDef?”が管理ツリーの中に存在すると、固定オブジェクト“NAPDef?”は0、1または2個以上の実行時オブジェクト<X3>*を有することができ、固定オブジェクト“BS?”が管理ツリーの中に存在すると、固定オブジェクト“BS?”は0、1または2個以上の実行時オブジェクト<X4>*を有することができる。実行時オブジェクト<X2>*と<X3>*とのさらなる構造については省略する。
実行時オブジェクト<X4>*には、いくつかの子オブジェクト、例えば、葉オブジェクト“Name?”、固定親オブジェクト“Network?”、および葉オブジェクト“Country?”などが含まれる。
次いで、固定オブジェクト“Network?”は、固定オブジェクト“Network?”の下位に配した1または2以上の実行時オブジェクト<X5>+と関連づけられる。実行時オブジェクト<X5>+の定義により、固定オブジェクト“Network?”が存在すれば、少なくとも1または2以上の実行時オブジェクト<X5>+は、内部子オブジェクトとして固定オブジェクト“Network?”と関連づけられる。
上記図示した構造内の実行時オブジェクトが少なくとも1つの固定オブジェクトにより常に分離されていること、および、固定オブジェクトの連続的配設が回避されていること、並びに、異なるものではないフォーマットの実行時オブジェクトが1つの(固定/実行時オブジェクト)親オブジェクトの子オブジェクトとして共存して、上記叙述が、上述の規則と規定とをそれぞれ履行するようになっていることが理解できる。
図示された装置定義フレームワークを用いて対応するDDFドキュメントを取得することができる。図に含まれる図形要素の意味を対応するDDFドキュメントに変換して、少なくともDDFドキュメントのフレームワークを取得することができる。
図5bは、図5aに示されたものに対応するDDFドキュメントの抜粋の第1の部分を示す。図5cは、図5bに示されたDDFドキュメントの抜粋の第2の部分を示す。以下、図5bと図5cについてまとめて説明する。
以下のDDFドキュメントの抜粋は装置定義フレームワークの拡張マークアップ言語(XML)による符号化に基づくものである。XML符号化は、オブジェクト並びに該オブジェクトのプロパティの定義づけを行うための、ドキュメントタイプ記述定義づけ用タグにさらに基づくものであり、結果として生じるDDFドキュメントを一意的に変換できるようにするものである。XML符号化は、可能な符号化方法を示すボード番号の1つである。以下のDDFドキュメントは、SyncMLイニシアチブにより提供される装置定義フレームワーク用のドキュメントタイプ記述に基づくものである。
001〜007行にはDDFドキュメントのヘッダセクションが含まれる。上記ヘッダセクションによって、XML符号化バージョン(1.0)、符号化文字(UTF−8)、考慮の対象とするDTDのバージョン(1.1)、メーカー(ノキア)、DDFドキュメントが関係する相手先クライアント側装置のモデル識別子(コメントにより省略)が定義される。
008〜018行には、XML符号化済みDDFドキュメントの一部が含まれ、このXML符号化済みDDFドキュメントの一部は、固定オブジェクト“AP”と、ルートオブジェクト“/”を基準とする相対的な、管理ツリー内の上記固定オブジェクト“AP”の位置と、上記固定オブジェクト“AP”のプロパティエレメントとに専用のものである。固定オブジェクト“AP”の前述のプロパティに対応して、1組のオブジェクトプロパティエレメントがそのプロパティを指定する。詳細には、アクセスが読出し処理に限定され、オブジェクトのフォーマットが内部オブジェクトを指示するノードに設定され、発生回数が1回と定義され、範囲が永続的な範囲とされ、さらに、人間が理解できる記述並びに人間が理解できるタイトルが定義される。
019〜026行で実行時オブジェクト<X1>*が定義される。名称は省かれる。というのは、実行時オブジェクトのインスタンス識別子は実行時に割り当てられるからである。オブジェクトプロパティエレメントによって、追加、削除、取得および置換へのアクセスが指定され、オブジェクトのフォーマットがノードとして定義され、発生回数は0、1または2回以上(ZeroOrMore)とされ、さらに、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。
027〜037行で固定親オブジェクト“Px”が指定される。これに対応して、名称が“Px”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントは読出し処理に限定されるアクセス(get)を指定し、オブジェクトのフォーマットがノードとして定義され、発生回数は1とされ、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。
036行で、省略マークは、描かれたDDFドキュメント内での位置であって、実行時オブジェクト<X2>*の仕様が含まれている位置を示す。ここに提示されている実行時オブジェクトの仕様の特定と同様にして実行時オブジェクト<X2>*の仕様の特定が行なわれる。
038〜048行で固定オブジェクト“NAPDef?”が指定される。これに対応して、名称が“NAPDef”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントが読出し処理に限定されるアクセス(get)を指定し、オブジェクトのフォーマットがノードとして定義され、発生回数は0または1回とされ、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。
047行で省略マークは、描かれたDDFドキュメント内での位置であって、実行時オブジェクト<X3>*の仕様が含まれている位置を示す。ここに提示されている実行時オブジェクトの仕様の特定と同様にして実行時オブジェクト<X3>*の仕様の特定が行なわれる。
049〜059行で葉オブジェクト“ClientID?”が指定される。この名称は上記に対応して“クライアントId”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントは、追加、削除、取得および置換へのアクセスを指定し、オブジェクトのフォーマットは、或る葉オブジェクトであるキャラクタフォーマット(chr)として定義され、発生回数は0または1回とされ、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。葉オブジェクトには情報が含まれる。この種の情報、すなわち情報を表すデータのコンテントタイプフォーマットは予め定義する必要がある。したがって、対応するタイプのエレメント(DFType)には格納対象の内容(ここではプレーンテキスト情報)を示すMIMEタイプ定義が含まれることになる。
060〜069行で固定親オブジェクト“BS?”が指定される。この名称は上記に対応して“BS”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントは読出し処理に限定されるアクセス(get)を指定し、オブジェクトのフォーマットがノードとして定義され、発生回数は0または1回とされ、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。
070〜077行で実行時オブジェクト<X5>*が定義される。名称は省かれる。というのは、実行時オブジェクトのインスタンス識別子が実行時に割り当てられるからである。オブジェクトプロパティエレメントによって、追加、削除、取得および置換へのアクセスが指定され、オブジェクトのフォーマットがノードとして定義され、発生回数は0、1または2回以上(ZeroOrMore)とされ、さらに、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。
078〜088行で葉オブジェクト“Name?”が指定される。この名称は上記に対応して“Name”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントは、追加、削除、取得および置換へのアクセスを指定し、オブジェクトのフォーマットは、或る葉オブジェクトであるキャラクタフォーマット(chr)として定義され、発生回数は0または1回とされ、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。コンテントタイプはMIMEタイプ定義によりプレーンテキストとして指定される。
089〜100行で固定親オブジェクト“Network?”が指定される。この名称は上記に対応して“Network”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントは読出し処理に限定されるアクセス(get)を指定し、オブジェクトのフォーマットがノードとして定義され、発生回数は0または1回とされ、範囲は動的な範囲とされる。人間が理解できるタイトルが定義される。
098行で、省略マークは描かれたDDFドキュメント内での位置であって、実行時オブジェクト<X5>*の仕様が含まれている位置を示す。ここに提示されている実行時オブジェクトの仕様の特定と同様にして、実行時オブジェクト<X5>*の仕様の特定が行なわれる。
101〜110行で葉オブジェクト“Country?”が指定される。この名称は上記に対応して“Country?”として定義される。オブジェクトプロパティエレメントは、追加、削除、取得および置換へのアクセスを指定し、オブジェクトのフォーマットは、或る葉オブジェクトであるキャラクタフォーマット(chr)として定義され、発生回数は0または1回とされ、範囲は動的な範囲される。人間が理解できるタイトルが定義される。コンテントタイプはMIMEタイプ定義によりプレーンテキストとして指定される。
111行で、省略マークは、描かれたDDFドキュメント内での位置であって、実行時オブジェクト<X5>*と関連づけられたさらに別のオブジェクトが含まれている位置を示す。
図5a示される装置定義フレームワークの階層構造は、上記記載の並びに上述の仕様のカプセル化によって装置定義フレームワークとDDFドキュメントとにそれぞれ対応づけられる。
装置定義フレームワークとDDFドキュメントとの採用により、オブジェクト仕様のカプセル化によって実現される階層構造は、この階層構造から引き出される管理ツリーの階層テンプレート構造を表わす。上記とは別に、上記階層構造を定義づける仕様のカプセル化を利用する代わり、オブジェクト仕様に経路情報を追加するようにしてもよい。この経路情報は対応するオブジェクトの階層構造内の位置を指定するものである。
固定オブジェクト“./AP”の仕様の範囲は、007行から始まり115行で終る下位に配されたオブジェクトのオブジェクト仕様をカバーするものであり、その場合、固定オブジェクト“./AP”の仕様自体は上記カプセル化の中に含まれる。
実行時オブジェクト<X1>*の仕様の範囲は018行から始まり114行で終る下位に配されたオブジェクトのオブジェクト仕様をカバーし、その場合、実行時オブジェクト<X1>*の仕様自体は上記カプセル化の中に含まれている。
固定オブジェクト“Px”の仕様の範囲は、027行から始まり037行で終る下位に配されたオブジェクトのオブジェクト仕様をカバーし、その場合、固定オブジェクト“Px”の仕様自体は上記カプセル化の中に含まれ、036行の省略マークは、階層上、下位に配された省略されたオブジェクト仕様を示している。
固定オブジェクト“NAPDef?”の仕様の範囲は、038行から始まり048行で終る下位に配されたオブジェクトのオブジェクト仕様をカバーし、その場合、固定オブジェクト“NAPDef?”自体の仕様は上記カプセル化の中に含まれ、047行の省略マークは、階層上、下位に配された省略されたオブジェクト仕様を示す。
固定オブジェクト“BS?”の仕様の範囲は、060行から始まり113行で終る下位に配されたオブジェクトのオブジェクト仕様をカバーし、その場合、親オブジェクト“BS?”の仕様自体は上記カプセル化の中に含まれている。
実行時オブジェクト<X4>*の仕様の範囲は069行で始まり112行で終る下位に配したオブジェクトオブジェクト仕様をカバーし、その場合、実行時オブジェクト<X4>*の仕様自体は上記カプセル化の中に含まれ、111行の省略マークは階層上、下位に配された省かれたオブジェクト仕様を示す。
固定オブジェクト“Network?”の仕様の範囲は089行から始まり099行で終る下位に配されたオブジェクトのオブジェクト仕様をカバーし、その場合、固定オブジェクト“Network?”の仕様自体は上記カプセル化の中に含まれている。
図5dは、本発明の実施形態に基づく、図5aに例示の装置定義フレームワークに従う管理ツリーの抜粋の例を示す。提示された管理ツリーは、対応するオブジェクトから導き出される複数のオブジェクトから構成され、装置定義フレームワークにより記述された定義済みの階層構造に対応して互いに関連づけられる。
図において固定オブジェクト“./AP”は最上位レベルのオブジェクトを表わすものである。すなわち、オブジェクト“./AP”は管理ツリーのルートオブジェクト“/”の下位に直接配設され、管理ツリーのルートオブジェクト“/”と関連づけられる。オブジェクト“./AP”は、移動通信端末のネットワークアクセスに関する管理関連情報を含むものとする。
オブジェクト“./AP”には、3つの子オブジェクト、すなわち、オブジェクト“./AP”の下位に直接配設され、オブジェクト“./AP”と関連づけられたオブジェクトであるオブジェクト“Prov_1”、オブジェクト“Prov_2”、オブジェクト“Prov_3”並びにさらに別のオブジェクトが含まれる。これらのオブジェクトは、前述の実行時オブジェクト<X1>*に対応する実行時オブジェクトである。共通の親の子オブジェクトである実行時オブジェクトを構成する前述の規定によれば、これらすべての実行時オブジェクトは同じ下位構造に対してサービスを提供する必要がある。実行時オブジェクトの実際の下位構造は異なるものであってもよい。というのは、直接および間接に配設され、かつ、下位に関連づけられたオブジェクトは動的なオブジェクトであってもよいからである。しかし、実行時オブジェクト“Prov_1”、オブジェクト“Prov_2”およびオブジェクト“Prov_3”は、これらのオブジェクトが同じ機能またはアプリケーション管理用構成情報とに関係するように設定される。本明細書では、実行時オブジェクト“Prov_1”、オブジェクト“Prov_2”およびオブジェクト“Prov_3”はネットワークサービスプロバイダの構成情報に関係する。固定オブジェクト“./AP”はネットワークサービスプロバイダ構成情報に関するすべての管理情報をサブサマライズするように機能する。
実行時オブジェクト“Prov_1”は、2つの子オブジェクトである、オブジェクト“Px”とオブジェクト“NAPDef”とを有する。実行時オブジェクトを連続して配設する前述の調整に従って、オブジェクト“Px”とオブジェクト“NAPDef”は双方とも固定オブジェクトである。さらに別の可能な直接配設され、下位に関連づけられたオブジェクトに対して定義された発生回数に対応して、葉オブジェクト“ClientID”と固定オブジェクト“BS”とを子オブジェクトとしてオブジェクト“Prov_1”に動的に配設することは可能ではあるが、そのような配設は行うべきではない。本願では、上記可能なさらに別のオブジェクトのいずれもオブジェクト“Prov_1”の管理用サブツリーの中では実現されない。オブジェクト“Px”は、ネットワークプロバイダサービス“Prov_1”のプロキシ構成情報に関し、さらに、オブジェクト“NAPDef”はネットワークプロバイダサービス“Prov_1”のネットワークアクセスポイントの定義構成情報に関する。
オブジェクト“Prov_1”の下位に配した固定オブジェクト“Px”は実行時オブジェクト“DDF_Px”と実行時オブジェクト“Px_1”とを有する。実行時オブジェクト“DDF_Px”と実行時オブジェクト“Px_1”との双方は実行時オブジェクト<X2>*に対応する。オブジェクト“Px”はネットワークプロバイダサービス“Prov_1”のすべてのプロキシ構成情報をサブサマライズするように機能する。さらに別の実行時オブジェクトが、実行時オブジェクト<X2>*について考察した際に説明した定義にも対応すれば(すなわち同じ(およびそれぞれ共通の)フォーマットを有するものであれば)、オブジェクト“Px”に対する子オブジェクトとして上記別の実行時オブジェクトを関連づけることも許される。
オブジェクト“Prov_1”の下位に配した固定オブジェクト“NAPDef”は実行時オブジェクト“NAP_def”と実行時オブジェクト“NAP_1”とを有する。実行時オブジェクト“NAP_Def”と実行時オブジェクト“NAP_1”との双方は実行時オブジェクト<X3>*に対応する。オブジェクト“NAPDef”はネットワークプロバイダサービス“Prov_1”のすべてのネットワークアクセスポイント定義構成情報をサブサマライズするように機能する。さらに別の実行時オブジェクトが、実行時オブジェクト<X3>*によって設けた定義にも対応すれば(すなわち同じ(およびそれぞれ共通の)フォーマットを有するものであれば)、これらの別の実行時オブジェクトをオブジェクト“NAPDef”に対する子オブジェクトとして関連づけることも許される。
実行時オブジェクト“Def_Px”並びに“Px_1”の場合、固定オブジェクト“Px”は、実行時オブジェクトを分離する前述の規定に対応して上位に配した実行時オブジェクト“Prov_1”から上記実行時オブジェクトを分離する。同様に、実行時オブジェクト“NAP_Def”並びに“NAP_1”の場合、固定オブジェクト“NAPDef”は、実行時オブジェクトを分離する前述の規定に対応して上位に配した実行時オブジェクト“Prov_1”からこれらの実行時オブジェクトを分離する。
固定オブジェクト“Prov_2”は、3つの子オブジェクトである固定オブジェクト“NAPDef”、葉オブジェクト“ClientID”および固定オブジェクト“BS”を有する。直接配設されかつ上位に関連づけられたオブジェクト“Prov_2”が実行時タイプのオブジェクトであるため、親オブジェクト“NAPDef”並びに親オブジェクト“BS”はいずれも固定オブジェクトタイプを備えることになる。
オブジェクト“Prov_2”の下位に配した固定親オブジェクト“NAPDef”は1つの子オブジェクト、実行時オブジェクト“NAP_Def”を有する。
オブジェクト“Prov_2”の下位に配した固定オブジェクト“BS”は1つの子オブジェクト(実行時親オブジェクト“Boot”)を有する。オブジェクト“BS”はネットワークプロバイダサービスのブートストラップ構成情報“Prov_2”に関する。オブジェクト<X3>*に対応して、オブジェクト“BS”は、双方とも葉オブジェクトタイプを持つ子オブジェクト“Name”並びに“Country”を有する。オブジェクト<X3>*に対応するさらに別の子オブジェクトをオブジェクト“BS”に関連づけることも可能である。
図6は、本発明の実施形態に基づく前述の方法を処理するコンポーネントを含む装置を示すブロック図を示す。サーバ側装置管理用エージェント220は、別の相手側クライアント装置管理用エージェント320を装置管理に提供するネットワーク化されたサービスを表わす。サーバ側装置管理用エージェント220またはクライアント側装置管理用エージェント320がそれぞれ装置管理用データを提供あるいは処理することが可能である。サーバ側装置管理用エージェント220のホストはサーバ20であり、このサーバ20は図1を参照して前述したサーバ側装置に対応するサーバ側装置であってもよい。同様に、クライアント側装置管理用エージェント320のホストはクライアント30であり、図1を参照して前述したクライアント側装置に対応するクライアント側装置であってもよい。装置管理はサーバ20とクライアント30との間で実行される。
サーバ20とクライアント30とは任意のネットワークを介して接続される。ネットワークはサーバ20とクライアント30と間で論理通信接続を行い、これにより、装置管理セッションと命名することができる装置管理中にエンドツーエンド通信の確立が可能となる。論理接続および論理接続のベアラの選択が図1に記載されている。
クライアント30は、同期アダプタ340と同期インタフェース330と共にクライアント側装置管理用エージェント320を使用して、ネットワークにアクセスし、SyncML DMプロトコル規格に準拠して同期アダプタ340と同期インタフェース330とを介してサーバへメッセージを送信するようにしてもよい。サーバ20またはサーバ側装置管理220は、それぞれ、同期アダプタ240と同期インタフェース230を介してメッセージの送受信を行い、サーバ側装置管理用エンジン210とを介して装置の管理操作全体の管理を行う。装置管理操作は概念的には装置管理用フレームの中へ結合されるが、この装置管理用フレームは1または2以上の必要なパッケージ用の概念的フレームである。
サーバ側装置管理用エンジン210は、ユーザが、良好に構成された装置機能および/または装置の利用を可能にするようにクライアント30へ送信すべき、或るクライアント側装置の機能に関連する構成データ並びに設定値あるいはクライアント30を用いて実施可能なアプリケーションなどの、管理対象のクライアント30に関する情報を含むように適合された装置管理用データベース200にアクセスする可能性を有する。上記装置管理用データベース200は、クライアント側装置30用として有効な管理ツリーの少なくとも一部を導き出すためにメーカーが定義し、提供するDDFドキュメントなどのクライアントに関連づけられた装置定義フレームワーク(DDF)情報と、管理ツリー自体の一部分と、操作対象クライアント30の管理ツリー内での実際の位置に関する情報並びにさらに別の装置管理関連情報とをさらに含むものであってもよい。さらに、サーバ20のサーバ側装置管理用エンジン210は、クライアント30と交換される装置管理用ドキュメントを生成することができる。この生成は可能である。というのは、DDF情報(DDFドキュメント)によって、サーバ20が、クライアント30と交換するのに必要な装置固有の管理用ドキュメントを適切に符号化して、管理関連情報がクライアント30側に実現された管理ツリーに従うようにすることが可能となるからである。例えば、或る一定のクライアント機能を起動するために或る管理関連情報をクライアントへ送信するものとする。最初に動的に設定された或る一定の管理ツリー領域(或る一定のブランチ)の間でこの管理関連情報をさらに配信するものとする。サーバ20並びにクライアント30は装置定義フレームワーク(DDF)310に関して知られており、サーバ20がクライアントに指示して、専用の動的な管理ツリー領域の正確なオブジェクト間での管理用小売り送信情報の配信を可能にする適切な方法で、さらに、上記情報を必要とする対応する装置機能および/または装置用アプリケーションへの上記情報の提供を含む正しい方法で、動的な実行の管理と検索とをクライアント30が行うことを可能にする適切な方法で管理ツリーの動的な拡張処理を行うようになっている。
相手側クライアント30は、クライアント側装置管理用エージェント320を採用して管理要求に対する応答を行うことができる。特に、クライアント側装置管理用エージェント320は、該エージェントの装置管理用ツリー300、および、管理ツリー300の階層構造とオブジェクトとを定義づける該エージェントの装置定義フレームワーク(DDF)310へのアクセスを行う。
サーバ20とクライアント30の双方は、その中に格納されているDDF情報(DDFドキュメント)を利用して、クライアント20の管理ツリーに対して実行するアクションの符号化を行うようにすることができる。このDDF情報(DDFドキュメント)によって、クライアント30の操作に関する新たなあるいは動的な管理関連情報の格納に必要な管理ツリーの動的な一部の生成が可能となる。DDF情報(DDFドキュメント)に基づく管理ツリーの一部の上記生成は、サーバ側装置管理用エージェント220とクライアント側装置管理用エージェント320とのそれぞれによって処理されるが、上記生成は、どちらの装置で管理ツリー300の変更あるいは適合化が処理されるかに依存するものとなる。
主として、装置定義フレームワーク(DDF)は、クライアント30などの或る一定のクライアント側装置のメーカーによってサーバ20などの装置管理用サーバへ供給され、それによって、該サーバは、クライアント側装置の適切な方法で上述のような管理アクションを生成することにより、上記クライアントを用いて装置管理の操作を行うことが可能となる。さらに、クライアント30にとって利用可能なDDF情報(DDFドキュメント)により、その時点までクライアント30用の管理ツリーが利用可能でない場合に、クライアント30のスイッチ・オン時にクライアントが管理ツリーを生成することが可能となる。DDF情報(DDFドキュメント)は、通常行われる、拡張可能で、柔軟な方法で、上記管理ツリーおよび生じる可能性のある管理ツリーをそれぞれ表し、記述するテンプレートとして上述のように機能する。
サーバ20またはクライアント30のそれぞれ、サーバ側装置管理用エージェント220、サーバ側装置管理用エンジン210、装置用データベース200のそれぞれ、並びに、クライアント側装置管理用エージェント320と装置管理用ツリー200のそれぞれの提示コンポーネントは、サーバ20またはクライアント30がそれぞれ具備することができるデータ処理用装置によって構成することも可能である。さらに、必要な処理操作の実行命令を含むコード・セクションによって上記コンポーネントを構成して、サーバ20側またはクライアント30側でそれぞれ上記実行命令を実行するようにしてもよい。
技術の進歩に伴って、広範な数の方法で本発明の概念を実現できることは当業者には明らかである。したがって、本発明並びにその実施形態は上記記載の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲で変更することも可能である。