JP2009045963A - 乗員の安全確保装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 サブマリン現象防止用の乗員の安全確保装置の提供。
【解決手段】 シート1の着座部2に配置されており、着座部2を部分的に上方に突き出すことができる可動部20と、シート1の内部に収容されており、可動部20を動かす駆動部を有している。前記駆動部は、車両に搭載されたプリクラッシュセンサと、前記センサに接続されたコントロールユニットからの電気信号を受け、電気的な駆動手段(モーターと歯車の組み合わせ等)により、可動部20を上方に突き出し、サブマリン現象を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 シート1の着座部2に配置されており、着座部2を部分的に上方に突き出すことができる可動部20と、シート1の内部に収容されており、可動部20を動かす駆動部を有している。前記駆動部は、車両に搭載されたプリクラッシュセンサと、前記センサに接続されたコントロールユニットからの電気信号を受け、電気的な駆動手段(モーターと歯車の組み合わせ等)により、可動部20を上方に突き出し、サブマリン現象を防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両の走行時、シートベルをした乗員が衝突又は急激な減速に伴う衝撃を受けたときに乗員を保護するための乗員の安全確保装置に関する。
車両運転中に衝突等で衝撃が発生した場合、乗員の着座姿勢(シートに浅く座っている場合や、シートの背もたれを倒している場合等)によっては、乗員がシートベルトをすり抜けて前方へ滑り出してしまい、シートベルトによる拘束が解除乃至低下してしまう結果、十分な乗員の保護がなされない現象(一般に「サブマリン現象」と称されている)が起こることがある。
特許文献1には、ガス発生装置を動力源とする、このようなサブマリン現象を防止する技術が開示されている。
特開2000−272446号公報
特許文献1の発明は、ガス発生装置を動力源とするものであるため、迅速性の点では優れているが、1回の使用のみで、再使用することはできない。よって、衝突に至らないまでも急激な減速が生じた結果、サブマリン現象が生じるような場合に作動した場合、その後の衝突時は作動できないことなる。また、衝突時のみ作動させ、衝突に至らないまでも急激な減速時には作動させないとすると、乗員の保護の点で十分とはいえない。
本発明は、サブマリン現象を抑制するように、迅速にかつ原則として繰り返し起動することができる乗員の安全確保装置を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、課題の解決手段として、
車両の走行時において、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられることで、前記シートベルトによる乗員の拘束能力が低下したときに乗員の安全を確保するための装置であり、
車両シートの着座部に配置されており、前記着座部を上下動させることができる可動部と、
車両シートの内部に収容されており、前記可動部を上下動させることができる駆動部とを有しており、
前記駆動部が、車両に搭載されたセンサと前記センサに接続されたコントロールユニットからの電気信号を受け、電気的な駆動手段により、前記可動部を上下動させるものであり、
前記センサとして少なくともプリクラッシュセンサを備えている、乗員の安全確保装置を提供する。
車両の走行時において、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられることで、前記シートベルトによる乗員の拘束能力が低下したときに乗員の安全を確保するための装置であり、
車両シートの着座部に配置されており、前記着座部を上下動させることができる可動部と、
車両シートの内部に収容されており、前記可動部を上下動させることができる駆動部とを有しており、
前記駆動部が、車両に搭載されたセンサと前記センサに接続されたコントロールユニットからの電気信号を受け、電気的な駆動手段により、前記可動部を上下動させるものであり、
前記センサとして少なくともプリクラッシュセンサを備えている、乗員の安全確保装置を提供する。
本発明の乗員の安全確保装置は、衝突前又は急激な減速が生じたとき、電気的な駆動手段により、シートの着座部の全体又は部分を上下動させることで、シートベルトによる乗員の拘束能力が低下することを防止して、乗員の保護性能を維持するためのものである。ここでいう着座部の全体を上下動させるとは、着座部の前方が高くなり、後方が低くなるように全体を傾斜させることであり、着座部を部分的に上下動させるとは、着座部の一部(好ましくは着座部の長さ方向中央部よりも前の部分)を上方に突き出させること、着座部の一部(好ましくは着座部の長さ方向中央部よりも後の部分)を下方に凹ませること、又はそれらの両方の組み合わせである。
本発明で用いる電気的な駆動手段としては、モーターと、1又は2以上の歯車やカムの組み合わせを利用するもの、ソレノイドを利用するもの、モーターと、てこ、ベルト、チェーン等を利用するものを挙げることができる。
本発明の乗員の安全確保装置は、電気を動力源とするものであるため、特許文献1の発明のようにガス発生装置を動力源とするものとは異なり、原則として(つまり、衝突により車両自体が使用不可能になった場合を除いて)何度でも作動させることができる。
一方、本発明の乗員の安全確保装置は、電気を動力源とするものであるため、ガス発生装置を動力源とするものに比べると、迅速性の点で劣る。しかし、その点は、プリクラッシュセンサ(接近センサ)及びコントロールユニットと組み合わせることにより、解消されている。
つまり、特許文献1の発明では、車両が衝突してから装置を作動させるが、本願発明の装置は、プリクラッシュセンサにより、他の車両、建築物、ブロック塀、電柱等の障害物の異常接近を検知して、その情報を受けたコントロールユニットからの指示により、車両が衝突する前の段階で装置を作動させるものである。このようにして、迅速性を補うことで、乗員の保護性能を高めている。
また、本発明の装置では、プリクラッシュセンサ以外のセンサとも組み合わせることにより、衝突に至らないまでも乗員が急ブレーキをかけることに伴う急激な減速に対応してサブマリン現象を抑制できる点で、特許文献1の発明よりも優れている。他のセンサは、車両の異常走行を検知するセンサであり、例えば、急激な減速による速度変化を検知するセンサのほか、急激な方向転換による乗員の乗車姿勢の変化を検知するセンサ、これらに類するセンサを挙げることができる。
請求項2の発明は、課題の他の解決手段として、前記可動部が、車両シートの着座部の前端部に設けられており、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられたとき、前端部側を上方に突き出すものである、請求項1記載の乗員の安全確保装置を提供する。
着座部の前端部を上方に突き出すことにより、サブマリン現象を抑制し、乗員がシートベルトをすり抜けることが防止される。
請求項3の発明は、課題の他の解決手段として、前記可動部が、車両シートの着座部の後端部に設けられており、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられたとき、後端部側を下方に凹ませるものである、請求項1記載の乗員の安全確保装置を提供する。
着座部の後端部を下方に凹ませることにより、サブマリン現象を抑制し、乗員がシートベルトをすり抜けることが防止される。
請求項4の発明は、課題の他の解決手段として、前記センサとして、車両の走行時、車両が衝突対象物に急接近していることを感知するためのプリクラッシュセンサのほか、車両の走行時、急ブレーキをかけたときの急激な減速を感知するための加速度センサ又は減速センサを備えている、請求項1〜3のいずれか1項記載の乗員の安全確保装置を提供する。
各種センサと組み合わせることにより、衝突以外の原因によるサブマリン現象を抑制して乗員の保護性能を高めることができる。
本発明の乗員の安全確保装置は、電気的手段により駆動するものであるため、原則として繰り返し使用可能である。
(1)図1、図2の乗員の安全確保装置
図1は、本発明の一実施形態の安全確保装置を備えたシートの斜視図であるが、着座部は表面材(クッション材やカバー等)を取り除いて内部が見えるように図示している(但し、内部構造は部分的に略している)。図2(a)は、図1の縦方向の部分断面図(作動前)であり、図2(b)は、図2(a)の作動後を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態の安全確保装置を備えたシートの斜視図であるが、着座部は表面材(クッション材やカバー等)を取り除いて内部が見えるように図示している(但し、内部構造は部分的に略している)。図2(a)は、図1の縦方向の部分断面図(作動前)であり、図2(b)は、図2(a)の作動後を示す図である。
シート1は、着座部2と背もたれ部3とを有しており、着座部2に乗員の安全確保装置が設置されている。
着座部2の内部には、2つの側面側のフレーム10、20と、1つの後部側のフレーム30が設置されており、それぞれが4本のフレーム材で形成されている。
フレーム10は、フレーム材11〜14の4本のフレーム材を有しており、対向するフレーム20は、フレーム材21〜24の4本のフレーム材を有している。フレーム材13とフレーム材23は、後部側のフレーム30のフレーム材としても使用されている。
可動部40は、乗員の着座面に面した位置にある本体部41と、本体部41の一端部側に形成された取付部42、取付部42から下方に延ばされた棒状の入切手段43を有している。可動部40は、取付部42において、ピン44でフレーム材14の先端部に回転可能に取り付けられている。本体部41の両端側は、それぞれフレーム材11、21の上端部に当接された状態で支持されている。なお、図2には示されていないが、可動部40の幅方向(着座部2の幅方向)反対側も同様な取り付け構造であり、フレーム材24の先端部において回転可能に取り付けられている。
駆動部は、ラック51と、ラック51の歯と噛み合わされるように配置されたピニオン54とを有している。ラック51は、可動部40の本体部41にボルト52で固定されており、リテーナ53により、ピニオン54側に押し付けられるように支持されている。ピニオン54は、電動モーター55に接続されている。電動モーター55は、図示していない電源(車両のバッテリ)とコントロールユニットに接続されている。
また、図2には示されていないが、着座部2の幅方向反対側においても同様なラックとピニオンからなる組み合わせ(駆動部は、ラックとピニオンの2つの組み合わせとなる)が取り付けられている。なお、駆動部としてラックとピニオンの1つの組み合わせのみを用いることもでき、その場合には、可動部40の本体部41の幅方向中央部にラックとピニオンの組み合わせを設置することが望ましい。
駆動部は、図2に示す側と幅方向反対側で、それぞれ別の電動モーターを使用してもよいし、ラックとピニオンに加えて、他の各種歯車(例えば、ウォームとそれに合うウォームホィールを組み合わせたウォームギヤ)を組み合わせてもよい。
フレーム材12には、スイッチフレーム60が取り付けられており、スイッチフレーム60には、入りスイッチ61と切りスイッチ62が取り付けられている。図2(a)に示すとおり、作動前には、可動部40の入切手段43の先端が入りスイッチ61と接触した状態にある。なお、スイッチは、図2に示す側のほか、反対側にも設けてもよいが、一方の側のみでよい。
次に、図1、図2により、本発明の乗員の安全確保装置を車両に搭載したときの動作について説明する。車両は、プリクラッシュセンサ(接近センサ)と加速度センサを有し、更にコントロールユニットを有しているものである。
車両の走行時、他の車両等の障害物に異常接近したとき、それを検知したプリクラッシュセンサからの信号がコントロールユニットに伝えられる。そして、コントロールユニットでは、前記信号を処理して、必要と認識したときには、障害物との衝突前の段階で本発明の乗員の安全確保装置を作動させる。
図1、図2(a)に示すとおり、作動前には、本体部41の先端はフレーム材11とフレーム材21の上端部に当接された状態にあり、入切手段43は入りスイッチ61と接触した状態にある。
そして、図2(b)に示すとおり、コントロールユニットからの作動電流を受け、電動モーター55が作動して回転運動することでピニオン54が回転し、ピニオン54の回転を受けて、ラック51が上方に移動する。そして、本体部41は、ピン44を中心として回転しながら押し上げられて行く。このとき、着座部2を覆うカバー2aは伸縮性が良いため、本体部41の回転運動を妨げることはない。
ラック51が所定位置まで上方に移動したとき、入切手段43は切りスイッチ62に接触して、電動モーター55への電流の供給が遮断され、電動モーター55が停止される。
このような動作の結果、着座部2は図2(b)に示すような状態になるため、サブマリン現象の発生が防止される。そして、本発明の乗員の保護装置は、プリクラッシュセンサにより、車両が衝突する前の時点で作動するため、その後に車両が衝突した場合であっても、十分な乗員の保護ができる。
また、本発明の乗員の保護装置は、加速度センサも利用することにより、急ブレーキをかけることに伴う急激な減速時においても、上記と同様な動作をすることで、サブマリン現象の発生を防止できる。なお、本発明の乗員の保護装置と共に、公知のシートベルトリトラクタ71(例えば、特開2004−34887号公報)を作動させ、シートベルト70により乗員を拘束することで、より乗員の保護性能が高められる。
なお、図2(b)の状態になった後で車両が正常に走行可能なときには、電動モータ55が逆に回転して図2(a)の状態に戻り、次の衝突や減速に備えることができる。
(2)図3の乗員の安全確保装置
図3、図4により、図1とは別実施形態の乗員の安全確保装置を説明する。図3(a)は、乗員の安全確保装置を備えたシートの縦方向の断面図(作動前)であり、図3(b)は、図3(a)の作動後の状態を示す図である。なお、図3では、一面側のみ図示されているが、幅方向の反対側も同様の構造である。図4は、図3に示した可動部140の斜視図である。
図3、図4により、図1とは別実施形態の乗員の安全確保装置を説明する。図3(a)は、乗員の安全確保装置を備えたシートの縦方向の断面図(作動前)であり、図3(b)は、図3(a)の作動後の状態を示す図である。なお、図3では、一面側のみ図示されているが、幅方向の反対側も同様の構造である。図4は、図3に示した可動部140の斜視図である。
着座部2の内部には、3つのフレーム(図1と同様に1つのフレームは4本のフレーム材から構成されている)が配置されているが、図1に示すフレーム構造とは異なり、着座部2の前方側に図1で示すフレーム30に相当するフレームが配置されている。
図3では、図1に示すフレーム材11に相当するフレーム材111、フレーム材12に相当するフレーム材112、フレーム材13に相当するフレーム材113、フレーム材14に相当するフレーム材114が示されている。
可動部140は、図4に示すように、着座部2の幅方向両端側に配置された、中間部分がほぼ直角に曲げられた金属製の板材からなる第1傾斜形成板140a、第2傾斜形成板140bと、それらの間に架け渡された着座支持部147を有している。
図3に示すように、可動部140は、第1傾斜形成板140aの一端部141側において、フレーム材114の取付部101に対してピン102により回転可能に接続されている。第2傾斜形成板140bも一端部144側において、同様にしてフレーム材に取り付けられている。
第1傾斜形成板140aの他端部142側には、第1傾斜形成板140aの傾斜状態を制御するための制御孔143が形成されており、第2傾斜形成板140bの他端部145側には、第2傾斜形成板140bの傾斜状態を制御するための制御孔146が形成されている。
可動部140の他端部142の周面は、フレーム材112の上に設けられた半円形状の板材からなる第1ストッパ部材155の周面に当接されている。フレーム材112の上には、更に第1ストッパ部材155から所定間隔をおいて半円形状の板材からなる第2ストッパ部材156が設けられている。
可動部140の他端部142側の厚みと、第1ストッパ部材155と第2ストッパ部材156の厚みは同程度であるか、第1ストッパ部材155と第2ストッパ部材156の厚みの方が大きくなるように設定されている。また、他端部142と接触する第1ストッパ部材155の周面には、前記他端部142が入り込むことができる程度の溝を形成し、前記溝に他端部142が移動自在に嵌め込まれていてもよい。
第1ストッパ部材155と第2ストッパ部材156の間隔とそれぞれのフレーム材112からの高さは、図3(b)に示すように他端部142が第1ストッパ部材155と第2ストッパ部材156の間に嵌り込むことができるように設定されている。
駆動部は、ラック150と、ラック150の歯と噛み合わされるように配置されたピニオン161と、ピニオン161と順に噛み合わされた歯車162、歯車163、歯車164を有しており、歯車164が図示していない電動モーターに接続されている。電動モーターは、図示していない電源(車両のバッテリ)とコントロールユニットに接続されている。
ラック150は、一端側の表面に固定ピン151が突設されており、固定ピン151は、第1傾斜形成板140aの制御孔143に嵌め込まれている。固定ピン151の頂面は制御孔143から突き出されているため、固定ピン151が制御孔143から外れることはない。固定ピン151の直径は、制御孔143の幅よりも僅かに小さくなっている。
駆動部は、図3に示す側と着座部2の幅方向反対側で、それぞれ別の電動モーターを使用してもよいし、図示した以外の他の各種歯車、カム等を組み合わせてもよい。
次に、図3により、本発明の乗員の安全確保装置を車両に搭載したときの動作について説明する。車両は、プリクラッシュセンサ(接近センサ)と加速度センサを有し、更にコントロールユニットを有しているものである。
車両の走行時、他の車両等の障害物に異常接近したとき、それを検知したプリクラッシュセンサからの信号がコントロールユニットに伝えられる。そして、コントロールユニットでは、前記信号を処理して、必要と認識したときには、衝突前に本発明の乗員の安全確保装置を作動させる。
図3(a)に示すとおり、作動前には、第1傾斜形成板140aの他端部142の周面は第1ストッパ部材155の周面に当接された状態にあり、同様に第2傾斜形成板140bの他端部145の周面はストッパ部材の周面に当接された状態にあり、第1傾斜形成板140aと第2傾斜形成板140bに架け渡された着座支持部147により、乗員の臀部が支持されている。
そして、図3(a)に示すとおり、コントロールユニットからの作動電流を受け、電動モーターが作動して回転運動することで歯車164〜162、ピニオン161が順に回転していき、ピニオン161の回転を受けて、ラック150が図中の矢印方向に移動する。このとき、移動するラック150の固定ピン151により、制御孔143の部分で引っ張られて第1傾斜形成板140aの他端部142が図中の矢印方向に移動する。このとき、第2傾斜形成板140bの他端部145も同様に引っ張られて移動する。
その後、図3(b)に示すように、第1傾斜形成板140aの他端部142が第1ストッパ155と第2ストッパ156の間に嵌り込むことで、ラック150の移動が停止される。このとき、第2傾斜形成板140bの他端部145も同様にして2つのストッパ間に嵌り込む。なお、この時点で電動モーターへの電流の供給が遮断され、電動モーターが停止されるようにしてもよい。
そして、第1傾斜形成板140aと第2傾斜形成板140bが傾くことにより、着座支持部147も傾くため、乗員の臀部があるシート2が凹んで図3(b)に示す状態になり、サブマリン現象の発生が防止される。そして、本発明の乗員の保護装置は、プリクラッシュセンサにより、車両が衝突する前の時点で作動するため、その後に車両が衝突した場合であっても、十分な乗員の保護ができる。
また、本発明の乗員の保護装置は、加速度センサも利用することにより、急ブレーキをかけることに伴う急激な減速時においても、上記と同様な動作をすることで、サブマリン現象の発生を防止できる。
なお、図3(b)の状態になった後で車両が正常に走行可能なときには、電動モータが逆に回転して図3(a)の状態に戻り、次の衝突や減速に備えることができる。
1 シート
2 着座部
3 背もたれ部
10、20、30 フレーム
40 可動部
41 本体部
42 取付部
43 入切手段
44 ピン
51 ラック
54 ピニオン
55 電動モーター
61 入りスイッチ
62 切りスイッチ
2 着座部
3 背もたれ部
10、20、30 フレーム
40 可動部
41 本体部
42 取付部
43 入切手段
44 ピン
51 ラック
54 ピニオン
55 電動モーター
61 入りスイッチ
62 切りスイッチ
Claims (4)
- 車両の走行時において、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられることで、前記シートベルトによる乗員の拘束能力が低下したときに乗員の安全を確保するための装置であり、
車両シートの着座部に配置されており、前記着座部を上下動させることができる可動部と、
車両シートの内部に収容されており、前記可動部を上下動させることができる駆動部とを有しており、
前記駆動部が、車両に搭載されたセンサと前記センサに接続されたコントロールユニットからの電気信号を受け、電気的な駆動手段により、前記可動部を上下動させるものであり、
前記センサとして少なくともプリクラッシュセンサを備えている、乗員の安全確保装置。 - 前記可動部が、車両シートの着座部の前端部に設けられており、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられたとき、前端部側を上方に突き出すものである、請求項1記載の乗員の安全確保装置。
- 前記可動部が、車両シートの着座部の後端部に設けられており、衝突又は急激な減速に伴う衝撃がシートベルトをしている乗員に対して加えられたとき、後端部側を下方に凹ませるものである、請求項1記載の乗員の安全確保装置。
- 前記センサとして、車両の走行時、車両が衝突対象物に急接近していることを感知するためのプリクラッシュセンサのほか、車両の走行時、急ブレーキをかけたときの急激な減速を感知するための加速度センサ又は減速センサを備えている、請求項1〜3のいずれか1項記載の乗員の安全確保装置。
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