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JP2009040250A - 車両の車室後部構造 - Google Patents

車両の車室後部構造 Download PDF

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JP2009040250A
JP2009040250A JP2007208022A JP2007208022A JP2009040250A JP 2009040250 A JP2009040250 A JP 2009040250A JP 2007208022 A JP2007208022 A JP 2007208022A JP 2007208022 A JP2007208022 A JP 2007208022A JP 2009040250 A JP2009040250 A JP 2009040250A
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seat
vehicle
compartment
seat cushion
seat back
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JP2007208022A
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Hirotaka Kusunoki
弘隆 楠
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】簡便な構造で且つ操作性の良い荷室のトノカバーの機能を得ることが出来る車両の車室後部構造を提供する。
【解決手段】本発明は、リアフロアパネル(10)と、このリアフロアパネル上に配置されたシートクッション(42、62)及びシートバック(40、60)を有する後部シート(6)と、このシートの後方の荷室(8)と、バックドア(14)と、を有する車両の車室後部構造であって、少なくとも車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びるスライドレール部(56a、80a)が設けられ、シートバックは、このスライドレール部により、車室後部の車体上下方向の中間の位置でシートバックの背面部が上部となるようにほぼ水平方向に延びる水平位置に配置可能になっており、シートバックがこの水平位置にされた状態でのシートバックの後端部と、バックドアとの間で荷室の上部を覆うボード部材(44、64)が設けられている。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両の車室後部構造に係り、特に、リアフロアパネルと、このリアフロアパネル上に配置されたシートクッション及びシートバックを有する後部シートと、このシートの後方の荷室と、バックドアと、を有する車両の車室後部構造に関する。
特許文献1には、シートクッション及びシートバックの両方により荷室のトノボードを構成するようにした自動車用シートが開示されている。
特開平11−78634号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシート構造では、シートクッション及びシートバックの両方により荷室のトノボードを構成するので、シートを移動させる操作が簡便とは言えず、また、構造も複雑であった。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、簡便な構造で且つ操作性の良い荷室のトノカバーの機能を得ることが出来る車両の車室後部構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、リアフロアパネルと、このリアフロアパネル上に配置されたシートクッション及びシートバックを有する後部シートと、このシートの後方の荷室と、バックドアと、を有する車両の車室後部構造であって、少なくとも車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びるスライドレール部を有し、シートバックは、スライドレール部に沿ってその背面部が上部となるようにほぼ水平方向に延びる水平位置に配置可能であり、さらに、この水平位置にされたシートバックの後端部と、バックドアとの間にわたって設けられ荷室の上部を覆うボード部材を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、シートバックと、シートバックの後端部及びバックドアの間で荷室の上部を覆うボード部材と、を利用して、より簡易な構成でトノカバーの機能を得ることが出来る。また、ボード部材を利用すると共に、シートバックをスライドレール部に沿って摺動させれば良く、複雑な操作が求められることなく、操作性が確保される。
また、本発明において、好ましくは、ボード部材が、シートバックが水平状態にされた状態でのその背面部の後端部に回動可能に支持され、回動して荷室の上部を覆うようになっている。
このように構成された本発明においては、回動することにより荷室の上部を覆うようになっているので、ボード部材の操作性が良い。
また、本発明において、好ましくは、ボード部材が、シートバックの背面部にスライド可能に取り付けられ、シートバックが水平状態にされた状態でスライドして荷室の上部を覆うようになっている。
このように構成された本発明においては、スライドすることにより荷室の上部を覆うようになっているので、ボード部材の操作性が良い。
また、本発明において、好ましくは、ボード部材が、シートバックが起立した着座位置でのその背面部の下端部に回動可能に支持され、回動して荷室を上下方向に仕切るようになっている。
このように構成された本発明においては、荷物の種類に応じて上部空間或いは下部空間にそれぞれ収納させるようにして、荷室の利便性を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、リアフロアパネルは、荷室の下方の部分が後部シートの下方の部分より低い位置に形成され、シートクッションは、その後端部を中心に回動して、そのシートクッションの背面部が上部となるように荷室の下方の部分に格納され、この回動による格納位置にあるシートクッションの背面部とリアフロアパネルの後部シートの下方の部分とにより車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面が形成されるようになっている。
このように構成された本発明においては、シートクッションを後方に回動させて、その背面部が上方に向くようにすれば、リアフロアパネルの後部シートの下方の部分とシートクッションの背面部とによりほぼフラットな荷室面が得られる。そしてこの場合、シートクッションの表面部が下方を向くので、その表面部(乗員が乗るクッション面)が汚れずに済む。
また、本発明において、好ましくは、シートクッションをシートバックの前方側にある着座位置と、シートバックの後方側且つ着座位置より下方側にあるスライドによる格納位置との間で案内するシートクッション用スライド機構を有し、シートクッションがスライドによる格納位置にあり且つシートバックが前倒されたとき、シートクッションとシートバックとがほぼ同じ高さでほぼ水平に車体前後方向に隣接して配置され、このように配置されたシートクッション及びシートバックの上面部分が車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面として形成されるようになっている。
このように構成された本発明においては、シートクッションとシートバックを前後に隣接させて、車体上下方向の厚みを最小限としたシートの格納状態が得られる。これにより、荷室を低床化して、荷室高を拡大することが出来る。さらに、シートクッション及びシートバックのいずれも、通常の着座位置からは、下方に向けて格納位置に移動させるので、格納するための操作力が少なくて済む。
また、本発明において、好ましくは、車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面は、シートクッションの表面部及びシートバックの背面部により形成されている。
このように構成された本発明においては、シートクッション用スライド機構によりシートクッションをほぼ水平方向に移動させてシートクッションの表面部を荷室フロア面とすると共にシートバックを前倒してその背面部を荷室フロア面とすれば良く、簡易な構成で、車体上下方向の厚みを最小限としたシートの格納状態が得られる。
また、本発明において、好ましくは、シートクッション用スライド機構が、シートクッションの左右両側部に設けられたスライド部材と、車室後部の両壁部に設けられスライド部材が係合すると共にスライド部材を摺動可能に支持する左右一対のスライドレール部と、を有する。
このように構成された本発明においては、スライドレール部を、車室後部の車室側壁部を有効に利用して形成しており、スペース効率を高めてシート幅を確保することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、シートバックは前倒可能であり、シートクッションが格納位置にあるとき、乗員が着座するためのシートクッションの表面部が上方を向き、さらに、ボード部材は、シートバックが前倒された位置にあるとき、スライドによる格納位置にあるシートクッションの上部を覆うようになっている。
このように構成された本発明においては、シートクッションの表面部を痛めることがない。さらに、よりフラットな荷室フロア面を構成することが出来る。
本発明による車両の車室後部構造によれば、簡便な構造で且つ操作性の良い荷室のトノカバーの機能を得ることが出来る。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両を示す図である。車両1は、1列目シート2、2列目シート4、3列目シート6、荷室8、リアフロアパネル10、車室側壁部12及びバックドア14を有する。以下では、3列目シート6の周囲の車室(車室後部)に本発明の実施形態による車両の車室後部構造を適用した場合について説明する。なお、2列目シートの後方に荷室を有する場合に、その2列目シートの周囲の車室に本発明の実施形態による車両の車室後部構造を適用しても良い。
次に、図2乃至図7により本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造を説明する。図2は、本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第1の状態を示す側面図であり、図3は、図2のIII-III線に沿って見た車両の車室後部構造であり、図4は、本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第2の状態を示す側面図であり、図5は、本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第3の状態を示す側面図であり、図6は、本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第4の状態を示す側面図であり、図7は、本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第5の状態を示す側面図である。
図2に示すように、3列目シート6は、シートバック40、シートクッション42及びラゲッジボード44を有する。ラゲッジボード44は、通常の状態ではシートバック40の背面部40aに固定されているが、図2に示すように後方に回動させて荷室を上部空間A及び下部空間Bに仕切るようにすることが出来る。
この第1実施形態では、シートクッション42は、支軸(回動軸)46により回動可能に構成されている。シートクッション42の回動の態様については後述する。図2に示す位置は、シートクッション42がシートバック40の前方側且つ下方側に位置する通常の着座位置である。
この第1実施形態では、シートバック40は、シートバック40の移動用のシートスライドレール機構48により移動可能に構成されている。図2及び図3に示すように、シートスライドレール機構48は、それぞれ、シートバック40の左右両側の下方部分に取り付けられたブラケット50と、このブラケット50に取り付けられた下方係合ピン部材(スライド部材)52と、シートバック40の左右両側の上方部分に取り付けられた上方係合ピン部材(スライド部材)54と、これらの係合ピン部材52、54が係合すると共に係合ピン部材52、54を摺動可能に支持する左右一対のスライドレール部56とで構成されている。スライドレール部56は、図3に示すように車室側壁部12に凹状に形成されている。
図2に示すように、このスライドレール部56は、シートバック40とシートクッション42との連結部近傍から斜め上方に、シートバック40が延びる角度とほぼ同じ角度で延び、その後、シートバック40の上方端部の近傍で前方に向けて湾曲し、その後、車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びている。
シートバック40は、スライドレール機構48により移動する。即ち、各係合ピン部材52、54がスライドレール部56に沿って移動する。そして、図2に示す着座位置から上方に向けて移動し、例えば図4に示すような位置を通り、最終的に図5に示す水平位置まで移動する。
次に、シートクッション42が、図5に示す位置から、図6に示す格納位置まで移動する。つまり、シートクッション42は、支軸(回動軸)46を中心にして後方に回動して、図6に示す格納位置に格納される。ここで、リアフロアパネル10は、荷室8の下方の部分10bが、後部シート6の下方の部分10aよりも低く形成されており(荷室8の下方の部分10bよりも後部シート6の下方の部分10aが高い位置に形成されている)、シートクッション42はその後部シート6の後方の荷室8の下方の部分10bに格納される。そして、シートクッション42の背面部42bが、上方に向くように配置される。そして、この背面部42bと、リアフロアパネル10の後部シート6の下方の部分10aとがほぼ連続して、荷室フロア面を構成している。一方、シートクッション42の表面部42aが、下方を向き、荷室フロア面を構成しない。
次に、ラゲッジボード44は、シートバック40の背面部40aにおいてシートバック40がほぼ水平状態にされた状態における後端部に回動可能に取り付けられている。そして、図5や図6に示す位置から、図7に示すようにラゲッジボード44を矢印Tのように回動させることにより、荷室8の上部を覆うようになっている。そして、このシートバック40の背面部40aと、ラゲッジボード44とがほぼ連続して、リアフロアパネル10の上方で、トノボード(2つ目の荷室フロア面)として利用することが出来る。なお、ラゲッジボード44をスライド可能にシートバック40の背面部40aに取り付けて、矢印Sのようにスライドさせて、荷室8の上部を覆うようにしても良い。
次に、第1実施形態の作用効果を説明する。
先ず、本発明の第1実施形態によれば、少なくとも車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びるスライドレール部56(ほぼ水平に延びる部分を図2において符号56aで示す)を有し、シートバック40は、このスライドレール部56により、このシートバック40が起立した着座位置より上方側でシートバック40の背面部40aが上部となるように車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びる水平位置にすることが出来、シートバック40がこの水平位置にされた状態におけるシートバック40の後端部と、バックドア14との間に荷室8の上部を覆うラゲッジボード44を有する。
従って、シートバック40及びこのシートバック40に取り付けられたラゲッジボード44を利用して、より簡易な構成でトノカバーの機能を得ることが出来る。また、シートバック40をスライドレール部56に沿って上方に摺動させ、さらに、ラゲッジボード44を回動させ或いはスライドさせれば良く、複雑な操作が求められることなく、操作性が確保される。
次に、ラゲッジボード44が、シートバック40の背面部40aにおいてシートバック40が水平状態にされた状態における後端部に回動可能に取り付けられている。そして、回動することにより荷室8の上部を覆うようになっているので、ラゲッジボード44の操作性が良い。
次に、ラゲッジボード44が、シートバック40の背面部40aにスライド可能に取り付けられて、シートバック40が水平状態にされた状態でスライドさせることにより荷室8の上部を覆うようになっているので、ラゲッジボード44の操作性が良い。
次に、ラゲッジボード44が、シートバック40の背面部40aにおいてシートバック40が起立した着座位置での下端部に回動可能に取り付けられて、回動することにより荷室8を上部空間A及び下部空間Bに仕切ることが可能となっている。これにより、荷物の種類に応じて上部空間A或いは下部空間Bにそれぞれ収納させるようにして、荷室の利便性を高めることが出来る。
次に、リアフロアパネル10は、荷室8の下方の部分10bが後部シート6の下方の部分10aよりも低い位置に形成され、シートクッション42は、その後端部46を中心に回動可能して、そのシートクッション42の裏面部42aが上部となるように荷室8の下部に格納される。そして、この回動による格納位置にあるシートクッション42の裏面部42aとリアフロアパネル10の後部シートの下方の部分10aとにより車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面が形成されるようになっている。
このように、第1実施形態によれば、シートバック40を上方の上述した水平位置に配置し、シートクッション42を後方に回動させて、その裏面部42aが上方に向くようにして、リアフロアパネル10の後部シートの下方の部分10aとシートクッション42の裏面部42aとによりほぼフラットな荷室面が得られる。そしてこの場合、シートクッション42の表面部42aが下方を向くので、その表面部(乗員が乗るクッション面)が汚れずに済む。
次に、図8乃至図14により本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造を説明する。
図8は、本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両を示す図である。車両1は、1列目シート2、2列目シート4、3列目シート6、荷室8、リアフロアパネル10、車室側壁部12及びバックドア14を有する。以下では、3列目シート6の周囲の車室(車室後部)に本発明の実施形態による車両の車室後部構造を適用した場合について説明する。なお、2列目シートの後方に荷室を有する場合に、その2列目シートの周囲の車室に本発明の実施形態による車両の車室後部構造を適用しても良い。
図9は、本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第1の状態を示す側面図であり、図10は、図9のX-X線に沿って見た車両の車室後部構造であり、図11は、図9のXI-XI線に沿って見た車両の車室後部構造であり、図12は、本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第2の状態を示す側面図であり、図13は、本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第3の状態を示す側面図であり、図14は、本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第4の状態を示す側面図である。
図9に示すように、3列目シート6は、シートバック60、シートクッション62及びラゲッジボード64を有する。ラゲッジボード64は、通常の状態ではシートバック60の背面部60aに固定されているが、図9に示すように後方に回動させて荷室を上部空間A及び下部空間Bに仕切るようにすることが出来る。
この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、シートクッション62は、シートクッション62の移動用のシートスライドレール機構66により移動可能に構成されている。スライドレール機構66は、シートクッション62の前側用及び後側用のスライドレール機構の2組設けられている。図9に示す位置は、シートクッション62がシートバック60の前方側且つ下方側に位置する通常の着座位置である。
図10に示すように、これらのシートスライドレール機構66は、それぞれ、シートクッション62の左右両側に取り付けられた係合ピン部材(スライド部材)68と、この係合ピン部材68が係合すると共に係合ピン部材68を摺動可能に支持する左右一対のスライドレール部70とで構成されている。スライドレール部70は、図10に示すように車室側壁部12に凹状に形成されており、図9に示すように、前方側から後方側に向けて下方に若干突出するように湾曲しながら傾斜して延びている。
この第2実施形態では、シートバック60は、シートバック60の移動用のシートスライドレール機構72により移動可能に構成されている。図9及び図11に示すように、シートスライドレール機構72は、それぞれ、シートバック60の左右両側の下方部分に取り付けられたブラケット74と、このブラケット74に取り付けられた下方係合ピン部材(スライド部材)76と、シートバック40の左右両側の上方部分に取り付けられた上方係合ピン部材(スライド部材)78と、これらの係合ピン部材76、78が係合すると共に係合ピン部材76、78を摺動可能に支持する左右一対のスライドレール部80とで構成されている。スライドレール部80は、図11に示すように車室側壁部12に凹状に形成されている。
図9に示すように、このスライドレール部80は、シートバック60とシートクッション62との連結部近傍から斜め上方に、シートバック60が延びる角度とほぼ同じ角度で延び、その後、シートバック60の上方端部の近傍で前方に向けて湾曲し、その後、車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びている。
シートクッション62は、スライドレール機構66により、図9に示す位置から図12に示す格納位置まで移動する。シートクッション62は、リアフロアパネル10のシートバック60の後方側の位置且つ着座位置(図9)より下方側に形成された空間に格納される。これが格納位置となる。この格納位置でも、シートクッション62は、乗員が着座する表面部62aが、そのまま上方に向くように、図9に示す位置から図12に示す位置までほぼ平行に移動する。
シートバック60は、スライドレール機構72により移動する。即ち、各係合ピン部材76、78がスライドレール部80に沿って移動する。そして、図12に示す着座位置から上方に向けて移動し、最終的に図13に示す水平位置まで移動する。
次に、ラゲッジボード64は、シートバック60の背面部60aにおいてシートバック60がほぼ水平状態にされた状態における後端部に回動可能に取り付けられている。そして、図13に示すようにラゲッジボード64を矢印Tのように回動させることにより、荷室8の上部を覆うようになっている。そして、このシートバック60の背面部60aと、ラゲッジボード64とがほぼ連続して、リアフロアパネル10の上方で、トノボード(2つ目の荷室フロア面)として利用することが出来る。なお、ラゲッジボード64をスライド可能にシートバック60の背面部60aに取り付けて、矢印Sのようにスライドさせて、荷室8の上部を覆うようにしても良い。
一方、第2実施形態では、図13に示すような状態の他、図14に示すように、シートバック60が前倒して格納されるようにもなっている。
つまり、シートバック60が、図12に示す位置から、図14に示す格納位置まで移動する。この第2実施形態では、シートバック60は、上述したシートバック60の移動用のシートスライドレール機構72の下方係合ピン部材(スライド部材)76(図11、図12及び図13参照)を利用している。つまり、シートバック60は、下方係合ピン部材76を中心にして前方に回動して、図14に示す格納位置まで前倒しされる。従って、この格納位置では、シートバック60の背面部60aが、上方に向くように配置される。
そして、図14に示すように、シートクッション62が格納位置にあり且つシートバック60が前倒されたとき、シートクッション62とシートバック60とがほぼ水平状態で車体前後方向に隣接して配置される。そして、シートクッション62及びシートバック60の上面部(シートクッション62の表面部62a及びシートバック60の背面部60aにより形成される上面部分)に車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面が形成されるようになる。
さらに、図14に示すように、ラゲッジボード64を上方で後方に向けて回動させることによって、シートバック60の背面部60aを覆うようにすることが出来る。さらに、平らなラゲッジボード64が、平らではなく何かしらの形状を有しているシートクッション62の表面部62aを覆うので、このラゲッジボード64と、前方側のシートバック60の背面部60aとにより、前後方向にわたってほぼ平らな荷室が形成されるようになっている。なお、ラゲッジボード64をシートバック60の背面部60aにスライド可能に取り付けて、スライドさせることにより、シートバック60の背面部60aを覆うようにしても良い。
次に、第2実施形態の作用効果を説明する。
先ず、本発明の第2実施形態によれば、少なくとも車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びるスライドレール部80(ほぼ水平に延びる部分を図13において符号80aで示す)を有し、シートバック60は、このスライドレール部80により、このシートバック60が起立した着座位置より上方側でシートバック60の背面部60aが上部となるように車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びる水平位置にすることが出来、シートバック60がこの水平位置にされた状態におけるシートバック60の後端部と、バックドア14との間にわたって設けられ、荷室8の上部を覆うラゲッジボード64を有する。
従って、シートバック60及びこのシートバック60に取り付けられたラゲッジボード64を利用して、より簡易な構成でトノカバーの機能を得ることが出来る。また、シートバック60をスライドレール部80に沿って上方に摺動させ、さらに、ラゲッジボード64を回動させ或いはスライドさせれば良く、複雑な操作が求められることなく、操作性が確保される。
次に、ラゲッジボード64が、シートバック60の背面部60aにおいてシートバック60が水平状態にされた状態における後端部に回動可能に取り付けられている。そして、回動することにより荷室8の上部を覆うようになっているので、ラゲッジボード64の操作性が良い。
次に、ラゲッジボード64が、シートバック60の背面部60aにスライド可能に取り付けられて、シートバック60が水平状態にされた状態でスライドさせることにより荷室8の上部を覆うようになっているので、ラゲッジボード64の操作性が良い。
次に、ラゲッジボード64が、シートバック60の背面部60aにおいてシートバック60が起立した着座位置での下端部に回動可能に取り付けられて、回動することにより荷室8を上部空間A及び下部空間Bに仕切ることが可能となっている。これにより、荷物の種類に応じて上部空間A或いは下部空間Bにそれぞれ収納させるようにして、荷室の利便性を高めることが出来る。
次に、本発明の第2実施形態によれば、シートクッション62をシートバック60の前方側にある着座位置と、シートバック60の後方側且つ着座位置より下方側にある格納位置との間で移動可能に案内するシートスライドレール機構(シートクッション用スライド機構)66を有し、シートクッション62が格納位置にあり且つシートバック60が前倒されたとき、シートクッション62とシートバック60とがほぼ水平状態で車体前後方向に隣接して配置され、シートクッション62の表面部62a及びシートバック60の背面部60aにより、これらのシートクッション62及びシートバック60の上部に車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面が形成されるようになっている。
従って、シートクッション62とシートバック60を前後に隣接させて、車体上下方向の厚みを最小限としたシート6の格納状態が得られる。つまり、荷室8を低床化して、荷室高を拡大することが出来る。さらに、シートクッション62及びシートバック60のいずれも、通常の着座位置からは、下方に向けて格納位置に移動させるので、格納するための操作力が少なくて済む。
次に、本発明の第2実施形態によれば、シートスライドレール機構(シートクッション用スライド機構)66が、シートクッション62の左右両側部に設けられた係合ピン部材(スライド部材)68と、車室後部の車室側壁部12に設けられ係合ピン部材68が係合すると共に係合ピン部材68を摺動可能に支持する左右一対のスライドレール部70と、を有する。
このような構成によれば、シートスライドレール機構66を、車室後部の車室側壁部を有効に利用して形成しており、スペース効率を高めてシート幅を確保することが出来る。
次に、本発明の第2実施形態によれば、シートバック60が前倒して格納位置にあるとき、このシートバック60の背面部60aと、シートクッション62の表面部62aとが荷室フロア面を構成するようにる。このような構成によれば、フラットな荷室フロア面を構成することが出来る。
次に、本発明の第2実施形態によれば、ラゲッジボード64が、シートバック60の背面部60aにおいてシートバック60が前倒された状態における後端部に回動可能に取り付けられている。そして、回動することによりシートクッション62の表面部62aを覆うようになっているので、シートクッション62の表面部62aを痛めることがない。さらに、ラゲッジボード64の操作性が良い。
なお、ラゲッジボード64をシートバック60の背面部60aにスライド可能に取り付けて、スライドさせることにより、シートバック60の背面部60aを覆うようにすることも可能である。この場合もラゲッジボード64の操作性が良くなる。
次に、本発明の第2実施形態によれば、シートバック60が起立した着座位置にあるとき、ラゲッジボード64が荷室8を上下方向に上部空間A及び下部空間Bに仕切ることが可能となっている。これにより、荷物の種類に応じて上部空間A或いは下部空間Bにそれぞれ収納させるようにして、荷室の利便性を高めることが出来る。
本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両を示す図である。 本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第1の状態を示す側面図である。 図2のIII-III線に沿って見た車両の車室後部構造である。 本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第2の状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第3の状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第4の状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第5の状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両を示す図である。 本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第1の状態を示す側面図である。 図9のX-X線に沿って見た車両の車室後部構造である。 図9のXI-XI線に沿って見た車両の車室後部構造である。 本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第2の状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第3の状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態による車両の車室後部構造が適用された車両の後部シートの第4の状態を示す側面図である。
符号の説明
6 3列目シート
8 荷室
10 リアフロアパネル
10a 荷室の下方の部分
10b 後部シートの下方の部分
12 車室側壁部
14 バックドア
40、60 シートバック
40a、60a 背面部
42、62 シートクッション
42a、62a 表面部
42b 背面部
44、64 ラゲッジボード
66 シートクッションのシートスライドレール機構
68 係合ピン部材(スライド部材)
70 スライドレール部
46 支軸(回動軸)
48、72 シートバックのシートスライドレール機構
52、76 下方係合ピン部材(スライド部材)
54、78 上方係合ピン部材(スライド部材)
56、80 スライドレール部
56a、80a スライドレール部の水平に延びる部分
B 下部空間

Claims (9)

  1. リアフロアパネルと、このリアフロアパネル上に配置されたシートクッション及びシートバックを有する後部シートと、このシートの後方の荷室と、バックドアと、を有する車両の車室後部構造であって、
    少なくとも上記車室後部の車体上下方向の中間の位置でほぼ水平方向に延びるスライドレール部を有し、上記シートバックは、上記スライドレール部に沿ってその背面部が上部となるようにほぼ水平方向に延びる水平位置に配置可能であり、
    さらに、この水平位置にされた上記シートバックの後端部と、上記バックドアとの間にわたって設けられ上記荷室の上部を覆うボード部材を有することを特徴とする車両の車室後部構造。
  2. 上記ボード部材が、上記シートバックが上記水平状態にされた状態でのその背面部の後端部に回動可能に支持され、回動して上記荷室の上部を覆うようになっている請求項1に記載の車両の車室後部構造。
  3. 上記ボード部材が、上記シートバックの背面部にスライド可能に取り付けられ、上記シートバックが上記水平状態にされた状態でスライドして上記荷室の上部を覆うようになっている請求項1又は請求項2記載の車両の車室後部構造。
  4. 上記ボード部材が、上記シートバックが起立した着座位置でのその背面部の下端部に回動可能に支持され、回動して上記荷室を上下方向に仕切るようになっている請求項1又は請求項2に記載の車両の車室後部構造。
  5. 上記リアフロアパネルは、上記荷室の下方の部分が上記後部シートの下方の部分より低い位置に形成され、上記シートクッションは、その後端部を中心に回動して、そのシートクッションの背面部が上部となるように上記荷室の下方の部分に格納され、この回動による格納位置にあるシートクッションの背面部と上記リアフロアパネルの上記後部シートの下方の部分とにより車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面が形成されるようになっている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両の車室後部構造。
  6. 上記シートクッションを上記シートバックの前方側にある着座位置と、上記シートバックの後方側且つ上記着座位置より下方側にあるスライドによる格納位置との間で案内するシートクッション用スライド機構を有し、
    上記シートクッションが上記スライドによる格納位置にあり且つ上記シートバックが前倒されたとき、上記シートクッションと上記シートバックとがほぼ同じ高さでほぼ水平に車体前後方向に隣接して配置され、このように配置されたシートクッション及びシートバックの上面部分が車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面として形成されるようになっている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両の車室後部構造。
  7. 上記車体前後方向にほぼ連続した荷室フロア面は、上記シートクッションの表面部及び上記シートバックの背面部により形成されている請求項6に記載の車両の車室後部構造。
  8. 上記シートクッション用スライド機構が、上記シートクッションの左右両側部に設けられたスライド部材と、上記車室後部の両壁部に設けられ上記スライド部材が係合すると共に上記スライド部材を摺動可能に支持する左右一対のスライドレール部と、を有する請求項6又は請求項7に記載の車両の車室後部構造。
  9. 上記シートバックは前倒可能であり、上記シートクッションが格納位置にあるとき、乗員が着座するためのシートクッションの表面部が上方を向き、さらに、上記ボード部材は、上記シートバックが前倒された位置にあるとき、上記スライドによる格納位置にあるシートクッションの上部を覆うようになっている請求項6乃至8のいずれか1項に記載の車両の車室後部構造。
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