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JP2009039405A - 介護用オムツ及び介護用マット - Google Patents

介護用オムツ及び介護用マット Download PDF

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JP2009039405A
JP2009039405A JP2007209224A JP2007209224A JP2009039405A JP 2009039405 A JP2009039405 A JP 2009039405A JP 2007209224 A JP2007209224 A JP 2007209224A JP 2007209224 A JP2007209224 A JP 2007209224A JP 2009039405 A JP2009039405 A JP 2009039405A
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diaper
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care
cup
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JP2007209224A
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Seiichiro Takayama
成一郎 高山
Hiroshi Hori
浩 堀
Sadao Shimazu
禎夫 島津
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KARAKI KK
KOTOBUKI GIKEN KK
SHIMAZU IRYO KK
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KARAKI KK
KOTOBUKI GIKEN KK
SHIMAZU IRYO KK
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Publication date
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Abstract

【課題】漏れ防止部材を使用者の身体に十分フィットさせることにより、収容カップの股間への密着性を向上させ、この収容カップ内の排泄物の漏れを抑えた介護用オムツを提供すること。
【解決手段】臍下付近を覆う腹当て部材21と臀部を覆う背当て部材22とを有し、これら腹当て部材21と背当て部材22との間に排泄物を収容する収容カップ23を備え、この収容カップ23には、当該収容カップ23内の排泄物を吸引する排泄物処理装置50と接続するための接続口を備えると共に、当該収容カップ23の周囲に弾力性及び伸縮性を有する漏れ防止部材41を設け、この漏れ防止部材41を介して腹当て部材21と背当て部材22とを連結した。
【選択図】図3

Description

この発明は、病院等における歩行不能な病人または寝たきりの老人に好適な介護用オムツ及び介護用マットに関する。
近年、排泄時の介護を要する者に用いられる各種の排泄物処理システムが提案されている。この種の排泄物処理システムでは、例えば、使用者の股間にあてがわれる収容カップを有する介護用オムツと、上記収容カップとホースを介して接続され、収容カップ内部の排泄物を吸引する排泄物処理装置と、使用者が横たわる介護用マットとを備え、この介護用マットに使用者が横たわった姿勢で排泄を行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−153498号公報(第1図)
ところで、この種の介護用オムツでは、収容カップの周囲を縁取るように、伸縮性を有する襞状の漏れ防止部材を備え、収容カップ内の排泄物などが外部に漏れることを防止していた。しかしながら、従来の介護用オムツは、使用者が横たわった状態で装着を行えるように、一般的なショートパンツ(ショーツ)の両腰脇付近を大腿部方向に裂いて、腹当て部と背当て部とを形成するとともに、これら腹当て部と背当て部の股間周辺をくり抜き、このくり抜いた箇所に収容カップを取り付ける構成となっている。この構成では、腹当て部と背当て部とが連結されていることにより、漏れ防止部材の伸縮が規制されるため、この漏れ防止部材を使用者の身体に十分フィットさせることが難しかった。このため、使用者が動くと、漏れ防止部材と使用者の身体との隙間から漏れが生じることがあった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、漏れ防止部材を使用者の身体に十分フィットさせることにより、収容カップの股間への密着性を向上させ、この収容カップ内の排泄物の漏れを抑えた介護用オムツを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、臍下付近を覆う腹当て部材と臀部を覆う背当て部材とを有し、これら腹当て部材と背当て部材との間に排泄物を収容する収容カップを備え、この収容カップには、当該収容カップ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置と接続するための接続口を備えると共に、当該収容カップの周囲に弾力性及び伸縮性を有する漏れ防止部材を設け、この漏れ防止部材を介して前記腹当て部材と前記背当て部材とを連結したことを特徴とする。
この構成によれば、腹当て部材と背当て部材とが漏れ防止部材を介して連結されているため、オムツの装着時に漏れ防止部材を伸縮させることにより、当該漏れ防止部材を使用者の身体に十分フィットさせることができる。このため、収容カップの股間への密着性が向上し、この収容カップ内の排泄物の漏れを防止することができる。
この構成において、前記腹当て部材は、この腹当て部材の胸側に設けられ、前記漏れ防止部材を当該胸方向に伸縮させた状態で前記背当て部材に止着される第1止着部と、前記収容カップ側に設けられ、前記漏れ防止部材を胴回り方向に伸縮させた状態で前記背当て部材に止着される第2止着部とを備える構成としても良い。
この構成によれば、第1及び第2止着部を介して、漏れ防止部材を胸方向と胴回り方向との二段階に伸縮させた状態で、腹当て部材を背当て部材に止着することができるため、特に、足の付け根部分における身体と収容カップとの密着性が向上し、この収容カップ内の排泄物の漏れを防止することができる。
また、前記第2止着部は、前記第1止着部よりも胴回り方向に突出して形成されている構成としても良い。この構成によれば、第1止着部を背当て部材に止着した後であっても、第2止着部を胴回り方向に引くことにより、漏れ防止部材を当該胴回り方向に容易に伸縮させることができ、この状態で第2止着部を背当て部材に止着することができる。このため、例えば、介護者が初心者であっても、収容カップから漏れが生じることなく、介護用オムツを容易に使用者に装着することができる。
また、前記漏れ防止材は、発泡合成樹脂素材の内部にクッション材を備える構成としても良い。この構成によれば、発泡合成樹脂素材が使用者の動きに合わせて伸縮する一方、クッション材が使用者の身体にフィットするように変形することにより、漏れ防止部材と使用者の身体とが密着するため、収容カップの股間への密着性が向上し、この収容カップ内の排泄物の漏れを防止することができる。
また、前記クッション材は、低反発ウレタンフォームで形成されている構成としても良い。この構成によれば、クッション材が使用者の身体を必要以上に押圧することはなく、使用者が介護用オムツを装着した際の締め付け感を軽減することができる。従って、使用者の床ずれを防止することができ、使用者は長時間心地よく介護用オムツを使用することができる。
また、本発明は、股間にあてがわれる収容カップを備え、この収容カップには、ホースを介して、当該収容カップ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置が接続されるオムツを装着した使用者が横たわる介護用マットにおいて、前記収容カップを収容する穴部と、この穴部に連通し、前記収容カップに接続された前記ホースが配置される溝部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、使用者がオムツを装着して介護用マットに横たわる場合、オムツの収容カップが穴部に収容されることにより、使用者の体重が直接、収容カップにかかることが防止されるため、使用者が寝心地の悪さを感じることはない。さらに、この穴部に連通する溝部を備え、この溝部に上記ホースを配置することにより、このホースが介護用マット上で使用者の足下に延在することが防止される。このため、使用者が寝心地の悪さを感じることがなく、使用者の快適性を保持することができる。
この構成において、前記溝部は、前記使用者の大腿部から膝部の間に対応する位置に、当該マットの短手方向に沿って設けられる構成としても良い。この構成によれば、溝部は、マットにおける体圧がほとんどかからない位置に形成されるため、この溝部によって使用者が寝心地の悪さを感じることを抑制することができる。
また、前記溝部には、前記ホースが配置された状態で当該溝部を覆うカバー部材が配置される構成としても良い。この構成によれば、溝部に配置されるホースは、溝部とカバー部材とで囲まれる空間内を通じて介護用マットの外部に導出されるため、ホースが介護用マット上に延在することを防止できるとともに、当該溝部により生じる段差を解消することができる。
また、前記マットは、硬さの異なる複数のウレタンマットを積層配置して形成されている構成としても良い。この構成によれば、穴部及び溝部の形成が容易になるとともに、マットにかかる体圧を効果的に分散させることができる。
本発明によれば、腹当て部材と背当て部材とが漏れ防止部材を介して連結されているため、オムツの装着時に漏れ防止部材を伸縮させることにより、当該漏れ防止部材を使用者の身体に十分フィットさせることができる。このため、収容カップの股間への密着性が向上し、この収容カップ内の排泄物の漏れを防止することができる。
また、本発明によれば、使用者がオムツを装着して介護用マットに横たわる場合、オムツの収容カップが穴部に収容されることにより、使用者の体重が直接、収容カップにかかることが防止されるため、使用者が寝心地の悪さを感じることはない。さらに、この穴部に連通する溝部を備え、この溝部に上記ホースを配置することにより、このホースが介護用マット上で使用者の足下に延在することが防止される。このため、使用者が寝心地の悪さを感じることがなく、使用者の快適性を保持することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる排泄物処理システム1の構成を示す図である。この図1に示すように、排泄物処理システム1は、使用者2が横たわった姿勢で排泄を衛生的に行えるようにしたものであり、使用者2が横たわるマット(介護用マット)3と、使用者2の腰臀部に装着されるオムツ(介護用オムツ)20と、このオムツ20内部の排泄物または汚水を吸引し蓄積する排泄物処理装置50とを備える。これらオムツ20と排泄物処理装置50とは、汚物吸引ホース4、洗浄水ホース5及び送風ホース6により接続される。排泄物処理装置50は、洗浄水ホース5や送風ホース6を通じてオムツ20内に洗浄水や空気を供給し、汚物吸引ホース4を通じて当該オムツ20内の排泄物または汚水(以下、排泄物等という)を吸引する。
図2はオムツ20の外観構成を示す斜視図であり、図3は、展開したオムツ20の内側を示す斜視図である。オムツ20は、図2に示すように、使用者2に装着された状態で、股下が短く膝上丈の、いわゆるショーツ(ショートパンツ)を模した外観をしている。このオムツ20は、使用者2の臍下付近を覆う腹当て部材21と、臀部を覆う背当て部材22とを有し、これら腹当て部材21と背当て部材22との間には、当該オムツ20の股間に位置する箇所に、このオムツ20内に排泄された排泄物等を収容する収容カップ23が設けられている。この収容カップ23は、汚物収集トレイ24(トレイ部)と、この汚物収集トレイ24に接着等により連結されたカップ25(カップ部)とを備える。
汚物収集トレイ24は、プラスチックなどの樹脂材から形成されており、多少の押圧力が加わったとしても樹脂材の弾性により、その押圧力を吸収することができるようになっている。この汚物収集トレイ24は、図2に示すように、使用者2の臀部に対向する背面部24Aと、股間に対向する底面部24Bとを備え、断面略L字状に形成されている。この底面部24Bの外側には、汚物吸引ホース接続口26、洗浄水ホース接続口27、及び送風ホース接続口28が一体に形成され、これら汚物吸引ホース接続口26、洗浄水ホース接続口27、及び送風ホース接続口28には、上記した汚物吸引ホース4、洗浄水ホース5及び送風ホース6がそれぞれ接続される。
汚物収集トレイ24の底面部24Bの内側には、図3に示すように、洗浄水ホース接続口27(図2)と連通し、この洗浄水ホース接続口27を通じて供給された洗浄水を噴射する洗浄口30a、30bと、汚物吸引ホース接続口26(図2)に連通する汚物吸引口31とが形成されている。この汚物吸引口31は、底面部24Bと背面部24Aとの連結部分、すなわち、使用者2がオムツ20を装着して仰向けに横たわった場合、底面部24Bの最も高さの低い位置に形成されている。これにより、汚物収集トレイ24上の排泄物等は、汚物吸引口31から汚物吸引ホース4を介して、ほとんどすべて排泄物処理装置50に吸引される。このため、汚物収集トレイ24上には排泄物等がほとんど残留せず、この汚物収集トレイ24上を清潔に保つことができる。なお、本構成では、汚物吸引ホース4は、排泄物処理装置50が汚物を空気の圧力差で吸引しても管径が変化しないよう剛性をもった屈曲管で形成されている。
洗浄口30aは、使用者2の肛門を洗浄するためのものであり、汚物吸引口31付近に設けられている。この洗浄口30aは、当該洗浄口30aから噴射された洗浄水が使用者2の肛門に向くように設定されている。また、洗浄口30bは、女性使用者2の陰部を洗浄するためのものであり、使用者2の下腹部に相当する位置付近に設けられている。なお、洗浄水は、使用者2の不快感を招かぬよう適度な温度の温水であることが望ましい。このように、汚物収集トレイ24には、女性の陰部(特に、尿内、ちつ等)を洗浄するための洗浄口30bが設けられているため、排尿後も陰部を清潔に保ち、不快感を覚えることのないようになっている。なお、使用者2が男性である場合を考慮して、洗浄水ホース5と洗浄口30bとの間に開閉弁などを設け、この洗浄口30bからの洗浄水噴射を選択的に行う構成としても良い。
また、上記洗浄口30a、30bには、洗浄水のみならず送風ホース6を介して空気が供給される構成となっている。すなわち、洗浄水により使用者2の各部位を洗浄したあと、空気(乾燥空気)を吹き付けることにより、使用者2の各部位を乾燥させるようになっている。この場合、空気を供給するに先立って、洗浄水ホース5内に残留する洗浄水を吸引して水抜きを行うことが好ましい。
また、汚物収集トレイ24の背面部24Aの内側には、使用者2の尾てい骨の近傍に対応する位置に洗浄口34が形成されている。この洗浄口34は、汚物吸引口31に向けて設けられている。この洗浄口34には、洗浄水ホース接続口27及び送風ホース接続口28を介して、排泄物処理装置50から空気と洗浄水とが混合されて供給され、この空気及び洗浄水により、汚物収集トレイ24上の排泄物等が汚物吸引口31の方向へ押し流される。さらに、上記背面部24Aの内側には、上記洗浄口34と汚物吸引口31との間に、排泄の有無を検出するための水分検知センサ35が設けられている。この水分検知センサ35は、排泄物処理装置50の制御部75(図5)に連結されており、背面部24A上に水分(すなわち排泄)が検出されると、制御部75が排泄物処理装置50の動作を開始するようになっている。
一方、カップ25は、図2に示すように、略椀型に湾曲した形状に形成されている。このカップ25は、伸縮性のある素材(例えば、スーパーコンポジットスキン)を用いて、この素材を立体的に縫合することにより形成されている。また、カップ25の内面には撥水加工処理が施されている。この撥水加工処理は、例えば、伸縮素材にチタンメタル特殊表面加工(メセル構造)を施すことによって行なわれる。これにより、カップ25の縫合部(不図示)からの水漏れを防止することができる。
また、上記したチタンメタル特殊表面加工は、撥水効果とともに抗菌効果を有する。これによれば、カップ25の内面への汚水などの付着が防止されるため、このカップ25内でのバクテリア等の細菌の増殖が防止され、当該カップ25内を衛生的に保つことができる。
また、オムツ20は、図3に示すように、収容カップ23の周囲に排泄物等の漏れを防止する漏れ防止部材41を備える。この漏れ防止部材41は、汚物収集トレイ24及びカップ25の周囲を縁取るように設けられており、使用者2がオムツ20を装着した際に、使用者の身体と漏れ防止部材41とが密着することにより、汚物収集トレイ24及びカップ25内の排泄物等が外部に漏れることを防止する。この漏れ防止部材41は、ある程度の弾力性と伸縮性を備え、使用者の身体にフィットするとともに、オムツ20を装着した際の締め付け感を軽減するようになっている。
具体的には、漏れ防止部材41は、図4に示すように、外側を覆う外面材42と、この外面材42によって包含されるクッション材43とを備える。外面材42は、ウェットスーツ等に用いられる伸縮性のある発泡合成樹脂(例えば、発泡ネオプレーン系)によって形成され、その表面には防水処理加工が施されている。クッション材43は、弾力性のある素材(例えば、低反発ウレタンフォーム)によって形成されている。本構成では、漏れ防止部材41は、クッション材43を2枚の外面材42で挟みこみ、この2枚の外面材42の両縁部42Aを縫合または接着によって固定することにより形成されている。
漏れ防止部材41に使用者2の体重がかかると、外面材42及びクッション材43はともに潰れるが、その後、使用者2の身体に合わせて徐々に及びクッション材43が膨らみ、漏れ防止部材41は、使用者2の身体にフィットした形状となる。すなわち、使用者2が動作した場合であっても、その動作に応じて、漏れ防止部材41は使用者2の身体にフィットするように変形することにより、この漏れ防止部材41と使用者2の身体とが密着するため、汚物収集トレイ24内部の排泄物等が、漏れ防止部材41と身体との隙間から収容カップ23の外部に漏れることが防止できる。さらに、この漏れ防止部材41は、弾力性を備えたクッション材43を備えているため、使用者2の身体を必要以上に押圧することはなく、使用者2がオムツ20を装着した際の締め付け感を軽減することができる。
オムツ20は、上述のように、使用者2の臍下付近を覆う腹当て部材21と、使用者2の臀部を覆う背当て部材22とを有している。これら腹当て部材21及び背当て部材22は、通気性が良く、なおかつ、水分を通さない素材(例えばPTFE:ポリテトラフロロエチレン)から形成されており、使用者2が長時間装着し続けても、発汗によるムレが防止されるようになっている。また腹当て部材21及び背当て部材22の表面は、ベルクロファスナー(いわゆる、マジックテープ(登録商標))のフック面と止着するループ面となっている。
背当て部材22は、使用者2の腰回り方向に長く形成され、図2及び図3に示すように、使用者2がオムツ20を装着した場合、背当て部材22の左右の両端部22A、22Bは、それぞれ使用者2の腰に巻きつけられ、これら両端部22A、22B同士が当該使用者2の腹部の上で重ねられる。また、背当て部材22は、図3に示すように、汚物収集トレイ24側の縁部略中央に、この汚物収集トレイ24の背面部24Aの形状に合わせて形成された凹部22Cを備え、この凹部22Cと漏れ防止部材41の外面材42とが縫合もしくは接着されることにより、背当て部材22は漏れ防止部材41に固定される。
また、腹当て部材21は、図2に示すように、使用者2の腰幅と略同一の幅に形成されている。この腹当て部材21は、図2及び図3に示すように、カップ25側の縁部略中央に、このカップ25の上端部の形状に合わせて形成された凹部21Aを備え、この凹部21Aと漏れ防止部材41の外面材42とが縫合もしくは接着されることにより、腹当て部材21は漏れ防止部材41に固定される。
腹当て部材21及び背当て部材22は、伸縮性を有する漏れ防止部材41にそれぞれ固定されているため、この漏れ防止部材41を介して当該腹当て部材21及び背当て部材22が連結されることになる。これによれば、腹当て部材21と背当て部材22とが直接連結されないため、これら腹当て部材21及び背当て部材22によって漏れ防止部材41の伸縮が規制されることがない。従って、オムツ20の装着時に、漏れ防止部材41を伸縮させることにより、当該漏れ防止部材41を使用者2の身体に十分フィットさせることができる。
また、腹当て部材21は、この腹当て部材21の胸側(すなわち上縁部側)の両角部21B、21Cの内面にそれぞれ第1止着部45A、45Bを備える。この第1止着部45A、45Bは、上記両角部21B、21Cにそれぞれベルクロファスナーのフック面を貼着して形成されており、当該第1止着部45A、45Bが背当て部材22の表面に止着するようになっている。この第1止着部45A、45Bは、腹当て部材21を胸方向(図2中X方向)に引張り、漏れ防止部材41を当該胸方向に伸縮させた状態で、腹当て部材21を背当て部材22に止着するものである。
また、腹当て部材21は、この腹当て部材21のカップ25側(すなわち下縁部側)の両端部21D、21Eの内面にそれぞれ第2止着部46A、46Bを備える。この第2止着部46A、46Bは、腹当て部材21の両端部21D、21Eをそれぞれ胴回り方向(図2中Y方向)に引張り、漏れ防止部材41を当該胴回り方向に伸縮させた状態で、腹当て部材21を背当て部材22に止着するものである。この第2止着部46A、46Bは、上記した第1止着部45A、45Bよりも胴回り方向に突出して形成されている。このため、第1止着部45A、45Bを背当て部材22に止着した後であっても、第2止着部46A、46Bを胴回り方向に引くことにより、漏れ防止部材41を当該胴回り方向に容易に伸縮させることができ、この状態で第2止着部46A、46Bを背当て部材22に止着することができる。
また、腹当て部材21は、上記第1止着部45A、45Bと第2止着部46A、46Bとの間に、第3止着部47A、47Bを備える。この第3止着部47A、47Bは、腹当て部材21を背当て部材22により強固に止着するためのものである。これら第2止着部46A、46B及び第3止着部47A、47Bは、腹当て部材21の該当部分にそれぞれベルクロファスナーのフック面を貼着して形成されている。
使用者2にオムツ20を装着する場合には、収容カップ23を股間にあてがう一方、従来のオシメをはかすように、背当て部材22を臀部にあてがい、この背当て部材22の両端部22A、22Bを腹部の上で重ね合わせる。次に、腹当て部材21を臍下付近にあてがい、この腹当て部材21を胸方向に引張り、漏れ防止部材41を当該胸方向に伸縮させた状態で、腹当て部材21の第1止着部45A、45Bを背当て部材22に止着する。
続いて、腹当て部材21の両端部21D、21Eをそれぞれ胴回り方向に引張り、漏れ防止部材41を当該胴回り方向に伸縮させた状態で、第2止着部46A、46Bを背当て部材22に止着する。最後に第3止着部47A、47Bを背当て部材22に止着し、オムツ20の装着を終了する。
本実施形態によれば、臍下付近を覆う腹当て部材21と臀部を覆う背当て部材22とを有し、これら腹当て部材21と背当て部材22との間に排泄物を収容する収容カップ23を備え、この収容カップ23には、当該収容カップ23内の排泄物を吸引する排泄物処理装置の接続口26を備えると共に、収容カップ23の周囲に弾力性及び伸縮性を有する漏れ防止部材41を設け、この漏れ防止部材41を介して腹当て部材21と背当て部材22とを連結したため、オムツ20の装着時に漏れ防止部材41を伸縮させることにより、当該漏れ防止部材41を使用者2の身体に十分フィットさせることができる。このため、収容カップ23の股間への密着性が向上し、この収容カップ23内の排泄物等の漏れを防止することができる。
また、本実施形態によれば、腹当て部材21は、この腹当て部材21の胸側に設けられ、漏れ防止部材41を当該胸方向に伸縮させた状態で背当て部材22に止着される第1止着部45A、45Bと、収容カップ23側に設けられ、漏れ防止部材41を胴回り方向に伸縮させた状態で背当て部材22に止着される第2止着部46A、46Bとを備えるため、これら第1止着部45A、45B及び第2止着部46A、46Bを介して、漏れ防止部材41を胸方向と胴回り方向との二段階に伸縮させた状態で、腹当て部材21を背当て部材22に止着することができるため、特に、足の付け根部分における身体と収容カップ23との密着性が向上し、この収容カップ23内の排泄物等の漏れを防止することができる。
また、本実施形態によれば、第2止着部46A、46Bは、第1止着部45A、45Bよりも胴回り方向に突出して形成されているため、第1止着部45A、45Bを背当て部材22に止着した後であっても、第2止着部46A、46Bを胴回り方向に引くことにより、漏れ防止部材41を当該胴回り方向に容易に伸縮させることができ、この状態で第2止着部46A、46Bを背当て部材22に止着することができる。このため、例えば、介護者が初心者であっても、収容カップ23から漏れが生じることなく、オムツ20を容易に使用者に装着することができる。
また、本実施形態によれば、漏れ防止部材41は、発泡合成樹脂素材で形成された外面材42の内部にクッション材43を備えるため、外面材42が使用者2の動きに合わせて伸縮する一方、クッション材43が使用者2の身体にフィットするように変形することにより、漏れ防止部材41と使用者の身体とが密着するため、収容カップ23の股間への密着性が向上し、この収容カップ23内の排泄物等の漏れを防止することができる。
また、クッション材43は、低反発ウレタンフォームで形成されているため、このクッション材43が使用者2の身体を必要以上に押圧することはなく、使用者2がオムツ20を装着した際の締め付け感を軽減することができる。従って、使用者2の床ずれを防止することができ、使用者2は長時間心地よくオムツ20を使用することができる。
次に、排泄物処理装置50について説明する。
排泄物処理装置50は、図5に示すように、排泄タンク51を備える。この排泄タンク51は、排泄物および汚物(洗浄水など)を貯留するものであり、汚物吸引ホース4を介してオムツ20の汚物吸引ホース接続口26(図2)に接続されている。排泄タンク51の内部には、このタンク51内に貯留された排泄物等の液面位置を検出する液面センサ51aが設けられており、排泄タンク51に貯留されている排泄物等の量が検出される。
符号52は、送風ブロワである。また、排泄タンク51の上部の出口には、液体を除去し気体のみを通過させるセパレータ51bが設けられ、このセパレータ51b(すなわち、排泄タンク51の出口)は、空気管61、脱臭・除菌器53、空気管62を経て送風ブロワ52の吸込口に接続されている。
一方、送風ブロワ52の吐出口には、空気管63、分岐管64、空気管65が順次接続され、空気管65が、送風ホース6を介して送風ホース接続口28(図2)に接続される。これによって、洗浄口34を通ってオムツ20内に空気が供給される。また上記分岐管64の分岐先には、空気管66、二方弁67、空気管68及び分岐管69が順次接続されている。
また、符号54は、洗浄水を貯留する洗浄水タンクである。この洗浄水タンク54の底部には、貯留されている洗浄水を暖める温水ヒータ54aが設けられ、また、洗浄水タンク54の内部には、貯留洗浄水の水温を検出するサーミスタ54bと、貯留洗浄水の量を検出するフロートセンサ(水位計)54cとが設けられており、貯留洗浄水の量と、その水温とを監視可能になっている。
洗浄水タンク54の上部には、図示せぬ注入口が設けられており、この洗浄水タンク54に洗浄水を給水する場合には、その注入口から注入する。また、洗浄水タンク54の下部には、水抜コック(活栓)72aを備える水管72が接続されており、洗浄水タンク54から洗浄水を抜く場合には、水抜コック72aを開き、水管72から洗浄水を外部に流出させる。さらに、洗浄水タンク54の底部に設けられた水出口には、水管71、ウォータポンプ54e、水管73、分岐管69、水管74が順次接続される。この水管74が、洗浄水ホース5を介して洗浄水ホース接続口27(図2)に接続される。これにより洗浄口30a、30bを通じてオムツ20内に洗浄水が供給される。
排泄物処理装置50は、この排泄物処理装置50全体を制御する制御部75を備え、この制御部75によって、送風ブロワ52、温水ヒータ54a、ウォータポンプ54e、二方弁67等が制御される。
次に、排泄物処理装置50の動作について説明する。なお、二方弁67は初期状態において閉鎖されている。この動作は吸引工程、洗浄工程、水抜工程の3工程に大別される。
まず、吸引工程は、オムツ20から排泄物等を吸引する動作であり、制御部75は、二方弁67を開き、送風ブロワ52を動作させる。これにより、排泄タンク51内は、送風ブロワ52によって空気が吸引されて負圧に保たれ、汚物収集トレイ24に設けられた汚物吸引ホース接続口26より汚物吸引ホース4、排泄タンク51、送風ブロワ52に向かって空気が流れる一方、送風ブロワ52の吐出口から空気管63、空気管65、送風ホース6、洗浄口34を通って、オムツ20内に空気が循環する。
このとき、制御部75がウォータポンプ54eを運転させることにより、洗浄水タンク54内の洗浄水が水管71、水管73、分岐管69、二方弁67を経て空気管65へと流入する。これは、上述のように、洗浄口34の開口面積が、洗浄口30a、30bより大きな面積を有するため、圧損が低いからである。そして、この空気管65内で上記洗浄水と空気とが混合された状態で、送風ホース6を介してオムツ20に送水され、洗浄口34から噴射されることで汚物の流動性を高めることにより汚物の吸引を行うものである。
さらに詳述すると、送風ブロワ52が運転すると、排泄タンク51が負圧に保たれ、セパレータ51bにより、排泄タンク51内の空気だけが空気管61に導かれ、脱臭・除菌器53によって空気に含まれる臭気の除去と、殺菌とが行われ、送風ブロワ52の吸込口に流入する。また、送風ブロワ52の吐出口から吐出された空気は、上記のように臭気と除菌が行われてオムツ20内に導かれ、オムツ20内が衛生に保たれる。
次に、洗浄工程は、使用者2の各部位を洗浄する動作であり、先ず、制御部75は、送風ブロワ52を動作させる。これにより、排泄タンク51内は、送風ブロワ52によって空気が吸引されて負圧に保たれ、汚物収集トレイ24に設けられた汚物吸引ホース接続口26より汚物吸引ホース4、排泄タンク51、送風ブロワ52に向かって空気が流れる一方、送風ブロワ52の吐出口から空気管63、空気管65、送風ホース6、洗浄口34を通って、オムツ20内に空気が循環する。
このとき、ウォータポンプ54eを運転させることにより、洗浄水タンク54から洗浄水が水管71、水管73、分岐管69、洗浄水ホース5を経てオムツ20の洗浄口30a、30bから噴射される。つまり、この洗浄工程にあっては、オムツ20内から洗浄水を吸引するために、上述した吸引工程における空気の循環と同様の空気の循環も合わせて行われる。
水抜工程は、洗浄水ホース5内に溜まった洗浄水を排水する動作であり、制御部75は、洗浄工程終了の後(すなわち、ウォータポンプ54eの停止後)、二方弁67を開き、送風ブロワ52を運転させる。これによって、送風ブロワ52から吐出される空気の一部が、分岐管64、空気管66、二方弁67、空気管68、分岐管69、水管74を経て洗浄水ホース5に導かれるため、洗浄水ホース5内に溜まった洗浄水を排水できる。これにより、次回洗浄開始時に水管内に溜まった低温の水を少なくでき、使用者2へ噴出する低温の洗浄水を少なくできる。
このように、この種の排泄物処理システムでは、使用者の股間にあてがわれる収容カップを有するオムツと、上記収容カップとホースを介して接続され、収容カップ内部の排泄物を吸引する排泄物処理装置と、使用者が横たわる介護用マットとを備えるため、この介護用マットに使用者が横たわった姿勢で排泄を衛生的に行うことができる。従って、介護人の介護負担が低減され、使用者の快適性を向上することができる。
しかしながら、従来のものでは、収容カップと排泄物処理装置とを接続するホースが介護用マット上の使用者の足下に延在していたため、使用者が違和感を覚え、快適性を損なうといった問題があった。
そこで、本発明は、ホースを介して排泄物処理装置と接続されたオムツを装着した場合であっても、使用者が快適性を保つことのできる介護用マットを提供することにある。
次に、マット(介護用マット)3について説明する。
図6は、マット3の構成を示す外観斜視図である。本構成にかかるマット3は、ウレタンフォームで形成されたいわゆるウレタンマットであり、図6に示すように、マット3は持ち運ぶ際に便利なように、それぞれ略矩形状に形成された3つのパーツ(例えば頭部マット81、臀部マット82、脚部マット83)に区分けされている。
頭部マット81と臀部マット82との間には、これら頭部マット81及び臀部マット82を連結する第1連結具84が設けられている。この第1連結具84は、一端84Aが頭部マット81又は臀部マット82の一方(例えば臀部マット82)に縫合されており、他端84Bには、頭部マット81又は臀部マット82の他方(例えば頭部マット81)とベルクロファスナー等で止着する止着面が形成されている。
また、臀部マット82と脚部マット83との間には、これら臀部マット82及び脚部マット83を連結する第2連結具85が設けられている。この第2連結具85は、一端85Aが臀部マット82又は脚部マット83の一方(例えば臀部マット82)に縫合されており、他端85Bには、臀部マット82又は脚部マット83の他方(例えば脚部マット83)とベルクロファスナー等で止着する止着面が形成されている。本実施形態では、脚部マット83は、所定の間隔Wを設けて臀部マット82に連結されている。
臀部マット82には、この臀部マット82の略中央部に上記オムツ20の収容カップ23(図2)を収容するための収容貫通穴(穴部)86が形成されている。使用者がオムツ20を装着してマット3に横たわる場合、上記収容貫通穴86に収容カップ23が収容されることにより、使用者の体重が直接、収容カップ23(特に汚物収集トレイ24)にかかることが防止されるため、使用者が寝心地の悪さを感じることはない。
また、マット3は、収容貫通穴86に連通し、当該マット3の短手方向に沿って形成される溝部87を備える。この溝部87は、収容貫通穴86に収容される収容カップ23と排泄物処理装置50とを接続する上記各ホース4乃至6が配置されるためのものであり、本実施形態では、臀部マット82と脚部マット83との間に設けられた矩形状の間隔Wが溝部87として機能する。この所定の間隔Wは、各ホース4乃至6を配置するのに十分な幅を有すれば良い。
また、この溝部87は、使用者がマット3に横たわった際に、このマット3における使用者の大腿部から膝部の間に対応する位置に形成されている。これは、人がマットに横たわった場合、大腿部から膝部の間に対応する位置には、体圧がほとんどかからないためである。このように、本構成では、マット3における使用者の大腿部から膝部の間に対応する位置に収容貫通穴86に連通する溝部87を形成し、この溝部87に上記各ホース4乃至6を配置することにより、これら各ホース4乃至6がマット3上の使用者の足下に延在することが防止される。このため、使用者が寝心地の悪さを感じることがなく、使用者の快適性を保持することができる。
さらに、溝部87は上方が開口しているため、ホース4乃至6がオムツ20の収容カップ23と排泄物処理装置50とに接続された状態であっても、このホースを外すことなく、溝部87内に配置することができる。
本構成では、溝部87には、図6に示すように、この溝部87に嵌る第1カバー部材90及び第2カバー部材91が着脱自在に配置される。これら第1カバー部材90及び第2カバー部材91は、マット3と同様にウレタンフォームで形成されており、溝部87の高さと略同一の高さに形成されている。
第1カバー部材90は、この第1カバー部材90の長手方向に沿って形成された凹部90Aを備えて断面略コ字状に形成されている。この第1カバー部材90は、凹部90Aを下に向けて、排泄物処理装置50が配置される側、すなわち、各ホース4乃至6が導出される側の溝部87に配置される。これによれば、各ホース4乃至6は、第2連結具85と凹部90Aとで囲まれる空間内を通じてマット3の外部に導出されるため、各ホース4乃至6がマット3上に延在することを防止できるとともに、当該溝部87により生じる段差を解消することができる。また、第2カバー部材91は略直方体形状に形成されており、上記第1カバー部材90が配置されない側の溝部87に配置されるため、当該溝部87により生じる段差を解消することができる。
また、第1カバー部材90及び第2カバー部材91は溝部87に着脱自在に配置されているため、使用者がマット3に横たわり、各ホース4乃至6を溝部87に配置した後であっても、簡単に第1カバー部材90及び第2カバー部材91を溝部87に嵌めることができる。さらに、排泄物処理装置50の位置に応じて当該第1カバー部材90及び第2カバー部材91の位置を簡単に交換することができる。
ところで、マット3が載置される介護用ベッド7(図1)は、食事などの際に使用者2の上体を起こすために、使用者2の背中を支持する背部7Aを上傾させる(ギャッチアップする)ことができるようになっている。この場合、使用者2の上体を起こすと、使用者2の体重が主としてマット3の臀部に対応する位置に加わり、臀部に対応する部分の厚みが減少する。さらに、収容カップ23に接続される汚物吸引ホース4は、股間から脚部に向けて延びるとともに、排泄物処理装置50が汚物を空気の圧力差で吸引しても管径が変化しないような剛性を備えるため、使用者2の上体を起こすと、汚物吸引ホース4が介護用ベッド7のフレームに当接して使用者2に違和感を生じさせるおそれがある。
本構成では、マット3の収容貫通穴86の深さ(すなわちマット3の厚み)Hは、使用者2の上体を起こした場合にも、汚物吸引ホース4が介護用ベッド7のフレームに当接しない深さ(具体的には、約130mm)に設定されている。このため、汚物吸引ホース4がベッド7のフレームに当接することにより使用者に違和感が生じることを防止して、使用者の快適性を保つことができる。
図7は、マット3の断面図である。この図7では、マット3を構成する頭部マット81について示しているが、臀部マット82及び脚部マット83ついても頭部マット81と同一である。
マット3(頭部マット81)は、硬さの異なる複数(本実施形態では3つ)のウレタンマットを積層配置して構成されている。本構成では、下層マット81Aが最も硬い素材(例えばチップウレタン)で形成されており、この下層マット81Aから中層マット81B(例えば高弾性ウレタン)、上層マット81C(例えば低反発ウレタン)となるに従い順次柔らかくなるようになっている。また、本構成では、下層マット81A、中層マット81B、上層マット81Cの厚みt1、t2、t3の比率を略2:2:9となるように設定されている。
これら各マット81A、81B、81Cの硬さ及び厚みの比率は、数々の実験に基づいて決定されている。このように、マット3は、下層マット81A、中層マット81B、上層マット81Cを備え、これら各マット81A〜81Cを上層になるに従い、順次柔らかくなるように形成することにより、体圧の分散性が高まり、使用者がマットで寝そべった際に床ずれが生じにくくなる。
本実施形態によれば、使用者2がオムツ20を装着してマット3に横たわる場合、オムツ20の収容カップ23が収容貫通穴86に収容されることにより、使用者2の体重が直接、収容カップ23にかかることが防止されるため、使用者2が寝心地の悪さを感じることはない。さらに、マット3は収容貫通穴86に連通する溝部87を備え、この溝部87にホース4乃至6を配置することにより、このホース4乃至6がマット3上で使用者2の足下に延在することが防止される。このため、使用者2が寝心地の悪さを感じることがなく、使用者2の快適性を保持することができる。
また、本実施形態によれば、溝部87は、使用者2の大腿部から膝部の間に対応する位置に当該マット3の短手方向に沿って設けられるため、この溝部87には、使用者2の体圧がほとんどかからないため、この溝部87による寝心地の悪さを感じることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、溝部87には、ホース4乃至6が配置された状態で当該溝部87を覆う第1カバー部材90が配置されるため、このホース4乃至6は、溝部87と第1カバー部材90とで囲まれる空間内を通じてマット3の外部に導出されるため、ホース4乃至6がマット3上に延在することを防止できるとともに、当該溝部87により生じる段差を解消することができる。
また、マット3は、硬さの異なる複数のウレタンマットを積層配置して形成されているため、マット3にかかる体圧を効果的に分散させることができる。また、このマット3はウレタンマットであるため、収容貫通穴86及び溝部87を容易に形成することができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様にすぎず、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の範囲内で任意に変形可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、漏れ防止部材41のクッション材43として、低反発ウレタン素材を用いているが、これに限らず、柔軟性を有するゴム材(ドライポリマ)、ゲル状の蓄冷材(高分子吸水ポリマ)であっても良い。さらに、クッション材として空気(窒素)を用いて、必要に応じて、外面材42内に空気を封入して、漏れ防止部材を使用者の身体に密着させる構成としても良い。
また、本実施形態では、マット3は、分割された臀部マット82及び脚部マット83を備え、この脚部マット83は、所定の間隔Wを設けて臀部マット82に連結することにより、この間隔Wを溝部87として機能させているが、これに限らず、マット上に溝部を形成する構成としても良い。
本発明の実施形態にかかる排泄物処理システムの構成を示す図である。 オムツの外観構成を示す斜視図である。 展開したオムツの内側を示す斜視図である。 図3のオムツを矢印A―Aで切断した断面を示した部分断面図である。 排泄物処理装置の構成を示す模式図である。 マットの構成を示す外観斜視図である。 マットの断面図である。
符号の説明
3 マット
4 汚物吸引ホース
20 オムツ
21 腹当て部材
22 背当て部材
23 収容カップ
24 汚物収集トレイ
25 カップ
26 汚物吸引ホース接続口
27 洗浄水ホース接続口
28 送風ホース接続口
41 漏れ防止部材
42 外面材
43 クッション材
45A 第1止着部
45A 第1止着部
46A 第2止着部
47A 第3止着部
50 排泄物処理装置
81A〜83A 下層マット
81B〜83B 中層マット
81C〜83C 上層マット
86 収容貫通穴(穴部)
87 溝部
90 第1カバー部材(カバー部材)
90A 凹部
91 第2カバー部材

Claims (9)

  1. 臍下付近を覆う腹当て部材と臀部を覆う背当て部材とを有し、これら腹当て部材と背当て部材との間に排泄物を収容する収容カップを備え、この収容カップには、当該収容カップ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置と接続するための接続口を備えると共に、当該収容カップの周囲に弾力性及び伸縮性を有する漏れ防止部材を設け、この漏れ防止部材を介して前記腹当て部材と前記背当て部材とを連結したことを特徴とする介護用オムツ。
  2. 前記腹当て部材は、この腹当て部材の胸側に設けられ、前記漏れ防止部材を当該胸方向に伸縮させた状態で前記背当て部材に止着される第1止着部と、前記収容カップ側に設けられ、前記漏れ防止部材を胴回り方向に伸縮させた状態で前記背当て部材に止着される第2止着部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の介護用オムツ。
  3. 前記第2止着部は、前記第1止着部よりも胴回り方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の介護用オムツ。
  4. 前記漏れ防止部材は、発泡合成樹脂素材の内部にクッション材を備えて構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の介護用オムツ。
  5. 前記クッション材は、低反発ウレタンフォームで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の介護用オムツ。
  6. 股間にあてがわれる収容カップを備え、この収容カップには、ホースを介して、当該収容カップ内の排泄物を吸引する排泄物処理装置が接続されるオムツを装着した使用者が横たわる介護用マットにおいて、
    前記収容カップを収容する穴部と、この穴部に連通し、前記収容カップに接続された前記ホースが配置される溝部とを備えることを特徴とする介護用マット。
  7. 前記溝部は、前記使用者の大腿部から膝部の間に対応する位置に、当該マットの短手方向に沿って設けられることを特徴とする請求項6に記載の介護用マット。
  8. 前記溝部には、前記ホースが配置された状態で当該溝部を覆うカバー部材が配置されることを特徴とする請求項6または7に記載の介護用マット。
  9. 硬さの異なる複数のウレタンマットを積層配置して形成されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の介護用マット。
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