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JP2009038861A - 回転電機のコア構造及びその製造方法 - Google Patents

回転電機のコア構造及びその製造方法 Download PDF

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Yuichi Shibukawa
祐一 渋川
Masaru Owada
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Abstract

【課題】機械的強度を十分に確保することができ、かつ磁束の漏れを防止して出力効率を向上することができる回転電機用コアを提案する。
【解決手段】 ステータに設けたコア2を、軟磁性金属ガラス合金で成形し、コア2のうち磁気回路の通路となる部位2e,2nを非晶質とし、コア2のうち前記通路とならない部位2kを結晶質とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軟磁性金属ガラス合金の特性を活かし、軟磁性金属ガラス合金で回転電機ロータコアやステータコアを成形することで、回転電機の強度および運転性能を向上させる技術に関するものである。
軟磁性金属ガラス合金を用いた回転電機のコアとしては従来、例えば特許文献1に記載のごときものが知られている。
特許文献1に記載の軟磁性金属ガラス合金焼結体は、焼結温度を結晶化開始温度Tx以下とすることによって、高密度であるとともに非晶質単相組織を維持し、もって高い成形密度と優れた軟磁気特性を両立させた回転電機コアを製造するようにしたものである。
特開平11−71648号公報
しかしながら、上記従来の非結晶単相組織からなるコアにあっては、コア全体が同じ透磁率となり、コアの部位によっては透磁率が不要に高くなるという問題がある。
かといって、コアのうち高い透磁率を必要とする部位のみを軟磁性金属ガラス合金で成形し、必要としない部位を非磁性材料で形成すれば、コア全体が別部材を組み付けた構成となり、機械的強度において充分とはいえない場合がある。高速で回転するロータのコアは、一体成形して機械的強度を確保するのが望ましい。
またステータのコアについても、以下に述べる問題がある。
回転電機コアを軟磁性金属ガラス合金で成形するに当たっては、安定した出力を得るためコギングトルクを防止するような形状を選定することが望ましい。図6は、エアギャップを挟んで磁気回路を形成するロータ側の永久磁石と、ステータ側のコアとの位置関係を、周方向に展開して一部を示す模式図である。図6に示すように、エアギャップ101に面する一方側部材であるステータコア102には、電機子コイル103を巻回する。そして、該ステータコア102先端を、エアギャップ101に面する他方側部材である永久磁石104に向けるのが常套である。ここで、該ステータコア102先端を拡幅して、エアギャップ101と隣接する面積を大きくすることでコギングトルクの防止に資する。この場合、ステータコア102先端を通過する磁束が、図6に矢印で示すように周方向で隣り合うステータコア102先端に流れてしまうと、エアギャップを挟んで形成する磁気回路の磁束が減少し、回転電機の出力効率が低下するという新たな問題が生じる。
上述した新たな問題は、隣り合うステータコア102先端同士、すなわち隣り合うコア同士のうち相互の近傍にある近傍部位、に磁束が流れて、磁気回路から磁束が漏れることが原因である。そこで図7に示すように、ステータコア102を先端に向かうほど(周方向と直角方向で)徐々に幅広にし、ステータコア先端102sの縁を先細り形状にする。このように電機子コイル103およびステータコア先端102s間に空所105を設けて、隣り合うステータコア102同士で極力、近傍部位を減らすようにすることが考えられる。
しかし、上述した図7に示す回転電機のコアにあっては、なおも以下に説明するような問題を生ずる。
つまり図7に示す従来例にあっては、ステータコア先端102sの縁が周方向に向かって先細り形状に突出することから、機械的強度において弱点となる。そこで、組立作業中にあっては、ステータコア102先端の縁が欠けたり割れたりして毀損しないように、取り扱いに相当の注意を要求されるなど、煩瑣になる。
これまでに述べたロータのコアの問題や、ステータのコアの問題は、ロータおよびステータ間で形成される磁気回路の通路から磁束が漏れることに帰着することを出願人は見出した。
本発明は、上述の実情に鑑み、コアの強度を十分に確保することができ、かつ磁束の漏れを防止して出力効率を向上することができる回転電機用コアを提案するものである。
この目的のため本発明による・・は、請求項1に記載のごとく、
回転電機のロータを、回転電機のステータに対して相対回転可能に軸支し、これらロータおよびステータ間で磁気回路を形成することにより力行運転または回生運転する回転電機において、
前記ロータまたは前記ステータの少なくとも一方に設けたコアを、軟磁性金属ガラス合金で成形し、
該コアのうち、前記磁気回路の通路となる部位を非晶質とし、
該コアのうち、前記通路とならない部位を結晶質としたことを特徴としたものである。
かかる本発明の構成によれば、磁気回路の通路であるか否か等、部位毎に要求される透磁率に関わらず、コア全体を軟磁性金属ガラス合金で一体成形することが可能になるため、コアの機械的強度を向上することができる。したがって、ロータのコアにとっては頗る有利である。
また、図6に沿って上述した形状のステータコアにとっては、エアギャップに面するコアの透磁率を高くして磁気回路の磁束を増やすとともに、隣り合うコア同士のうち近傍部位の透磁率を低くして漏れ磁束を減らすことが可能になることから、コギングトルクを防止して、回転電機の運転性能を確保することができる。
さらに、隣り合うコア同士のうち近傍部位の機械的強度を高くすることが可能となり、コアの欠けおよび毀損の懸念を回避して、回転電機の組立作業における製品の信頼性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例になる回転電機のコア構造を示し、エアギャップを挟んで磁気回路を形成するロータ側の永久磁石と、ステータ側のコアとの位置関係を、周方向に展開して一部を示す断面図である。図1中、2はステータのコアを、4はロータの永久磁石を示す。永久磁石4は周方向に複数配置されており、図1にはそのうちの2個を示す。ステータコア2も周方向に複数配置されており、図1にはそのうちの2個を示す。これらステータコア2および永久磁石4は、エアギャップ1を介して相互に向かい合っている。ロータは回転するため、永久磁石4はステータコア2に対し図1の左右方向に移動する。ロータの回転中は、エアギャップ1の間隔は一定値を保持する。
図1に示すように、ステータコア2は周方向と直角に延在する。つまり、ステータおよびロータを軸方向に対向配置したアキシャル型の回転電機にあっては、ステータコア2を軸方向に延在するよう配置する。また、外径側または内径側の一方にロータを配置し、他方にステータを配置したラジアル型の回転電機にあっては、ステータコア2を径方向に延在するよう配置する。
各ステータコア2の中程には電機子コイル3を巻回する。電機子コイル3から突出してエアギャップ1と面するステータコア先端6は、図1に示すように、ステータコア2中程よりも拡幅している。ステータコア2は後述する軟磁性金属ガラス合金の粉末を焼結して成形する。ステータコア2のうち、図1に疎なハッチで示す部分、即ちステータコア2の中程2nと、ステータコア先端6のうちエアギャップ1に面するエアギャップ部位2eは、疎なハッチングで示すように非晶質である。これに対し、図1に密なハッチで示す部分、即ちステータコア先端6のうち、エアギャップ1から離れており、周方向で隣り合う他のロータコア先端6に近い近傍部位2kは、密なハッチングで示すように結晶質である。
ここで非晶質および結晶質の特性について付言する。
図2は、軟磁性金属ガラス合金を焼結するに際して、焼結温度と硬度との一般的な関係を示すグラフである。結晶化開始温度Tx以上で焼結すると、軟磁性金属ガラス合金は結晶質となり、硬度が高くなる。これに対し、結晶化開始温度Tx以上で焼結すると、軟磁性金属ガラス合金は非晶質となり、結晶質と比較して硬度は高くない。なお、Txよりも低いTgはガラス遷移温度を示す。軟磁性金属ガラス合金を焼結して成形するには、ガラス遷移温度Tg以上で行う必要がある。
図3は、図2に示す軟磁性金属ガラス合金について焼結温度と透磁率との一般的な関係を示すグラフである。結晶化開始温度Tx付近で透磁率が最も高くなる。そして焼結温度が結晶化開始温度Txから離れるほど透磁率が低くなる。
図2および図3に示すような軟磁性金属ガラス合金の具体例として、Fe60Co3Ni7Zr1020、Fe56Co7Ni7Zr1020、Fe49Co14Ni7Zr1020、Fe46Co17Ni7Zr1020、Fe64Co3Ni3Zr1020、Fe56Co7Ni7Zr8Nb220、Fe56Co7Ni7Zr10-xNbx20(x=4,6,8,10原子%)、がある。より詳しい成分については、特許文献1を参照されたい。
図1に示す本実施例では、ステータコア中程2nおよびエアギャップ部位2eが非晶質である。このため、図2、図3に沿って上述した軟磁性金属ガラス合金の特性により、ステータコア中程2nおよびエアギャップ部位2eの透磁率が高い。したがって、磁気回路の磁束の流れがよくなる。しかも、近傍部位2kは結晶質であることから透磁率が低く、周方向で隣り合うステータコア先端6の磁束が流れにくくなる。この結果、磁束が磁気回路から漏れにくくなり回転電機の出力効率が向上する。
しかも図1に示すように、ステータコア先端6を拡幅するにあたって、ステータコア先端6の縁を従来のような先細り形状にする必要がなく、当該縁に厚みを持たせることが可能となる。したがって、ステータコア先端6が欠けたり割れたりして毀損することがない。また、ステータコア中程2nと、エアギャップ部位2eと、近傍部位2kが一体成形されているためコア2全体の強度が高い。
図1に示す本実施例のコア2の製造方法について説明する。
まず、軟磁性金属ガラス合金の粉末を金型に充填し、図2に示すガラス遷移温度Tgから結晶化開始温度Txまでの間の温度範囲内で、十分に加圧しながらコア2の焼結体を成形する。
次に、得られた非晶質のコア2焼結体の近傍部位2kに再度熱処理を施し、その後に冷却する。この再度熱処理は、結晶化開始温度Txとし、その後に結晶相が析出するよう徐冷する。この結果、ステータコア中程2nおよびエアギャップ部位2eが非晶質であり、近傍部位2kが結晶質であるコア2が出来上がる。
図4は本発明の他の実施例になる回転電機のコア構造を示し、ロータのコアを軸方向からみた様子を示す正面図である。ロータコア11は円盤形状であり、図示しないステータに対して軸方向に対向する。ロータの略全体を占有するロータコア11は、軟磁性金属ガラス合金を焼結して成形される。
ロータコア11の対向面には、永久磁石4を周方向に複数配置する。なお図4には、複数の永久磁石4のうちの3個を代表して示す。
永久磁石4を支持するロータコア11のうち、図4中、破線で囲まれた範囲になる永久磁石4よりも外径側の部位11sおよび内径側の部位11nを結晶質とする。破線で囲む範囲以外の大部分の部位を非晶質とする。
図4に示す実施例によれば、ロータコア11の一部11s,11nを結晶質とすることにより、当該ロータが永久磁石4と同数の突極を具えたものと同等のものになる。したがって、ロータコア11のうち周方向に配列した結晶質部位(突極)11s,11nと、図示しないステータのコアおよび電機子コイルとの間でリラクタンストルクを発生させることができ、回転電機の出力増大および出力向上を図ることができる。
また図4に示す実施例によれば、ロータコア11の一部11s,11nを結晶質にすることで、ロータコア11の機械的強度を高めることができる。
そして好ましくは、図4に示す実施例において、永久磁石4をロータコア11の内部に設けてIPM(Interior Permanent Magnetic)構造として、ロータの機械的強度を一層高めるのがよい。図5には、図4に示すA-Aで破断し、矢の方向から見た断面図を示す。
図5の断面図に示すように、永久磁石4には、矢の向きに磁束が流れる。この磁束は、エアギャップ1を挟んでロータのコア11と対向する図示しないステータに向かい、磁気回路を形成する。したがって、コア11のうち、エアギャップ1に面して矢で示す磁気回路の通路となる薄肉のエアギャップ部位11eを疎なハッチングで示すように非晶質とするのがよい。
また、図5中、破線で囲まれた範囲になる永久磁石4と周方向で隣接する部位11mを密なハッチングで示すように結晶質とする。これにより周方向で隣り合う永久磁石4,4同士で磁束がロータコア11を通って短絡するのを防止でき、回転電機の出力効率を向上させることができる。
また好ましくは、図5に示すように、永久磁石4のステータ側と向かい合う表面の外縁部には面取り4mを設け、面取り4mをロータコア11で支持し、この支持部位11mを結晶質とするのがよい。これにより薄肉のエアギャップ部位11eを架設する支持部位11mに応力が集中することを回避するとともに、永久磁石4を面取り部4mで確実に支持することができ、ロータの機械的強度を高めることが可能になる。
なお図には示さなかったが、ロータに永久磁石4を設けない構成であっても、ロータコア11がリラクタンストルクのみで回転すること勿論である。
ところで図1に示す実施例においては、ステータに設けたコア2を、軟磁性金属ガラス合金で成形し、このコア2のうち、磁気回路の通路となる部位2n,2eを非晶質とし、コア2のうち、磁気回路の通路とならない部位2kを結晶質としたことから、磁気回路から磁束が漏れることを防止するとともに、コア2の機械的強度を高めることができる。また図4に示す実施例においても、磁束が漏れることを防止するとともに、コア11の機械的強度を高めることができ、ロータのコアにとっては頗る有利である。
つまり図1に示す実施例では、ステータにコア2を周方向に複数配置し、コア2の各々に電機子コイル3を巻回し、コア先端6を電機子コイル3から突出させて、ロータの永久磁石4に向けて配置し、コア先端6のうち、ロータおよびステータ間の隙間であるエアギャップ1に面するエアギャップ部位2eを非晶質とし、コア先端6のうち、エアギャップ1には面しないで周方向で隣り合う他のコア先端に近い近傍部位2kを結晶質としたことから、
コギングトルクを防止しつつも、隣り合うコア2,2同士のうち近傍部位2eの透磁率を低くして漏れ磁束を減らすことが可能になる。さらに、隣り合うコア2,2同士のうち近傍部位2kの機械的強度を高くすることが可能となり、コア2の欠けおよび毀損の懸念を回避して、回転電機の組立作業における製品の信頼性を確保することができる。なお図には示さなかったが、ロータに電機子コイルおよびコアを配置する構造の回転電機にも、本発明になる非晶質および結晶質を一体成形したコアを適用可能であること勿論である。
また図4に示す実施例では、ロータを軟磁性金属ガラス合金で成形してロータコア11とし、ロータコア11のうちロータコア突極11s,11nを結晶質とし、ロータコア11のうち11s,11n以外の部位を非晶質としたことから、
ロータコア11にリラクタンストルクを与えることができ、回転電機の出力増大および出力向上を図ることができる。なお図には示さなかったが、永久磁石を具えず突極のみを具えたロータコアであっても、本発明になる非晶質および結晶質を一体成形したコアを適用可能であること勿論である。
また図5に示すように、ロータコア11には永久磁石4を周方向に複数配置し、ロータコア11のうち、永久磁石4からステータに向かう磁気回路の磁束の通路となるエアギャップ部位11eを非晶質とし、ロータコア11のうち、永久磁石4と周方向で隣接する部位11mを結晶質としたことから、
周方向で隣り合う永久磁石4,4同士で磁束がロータコア11を通って短絡するのを防止でき、回転電機の出力効率を向上させることができる。
また、永久磁石4のステータ側と向かい合う表面の外縁部には面取り4mを設け、面取り4mをロータコア11で支持し、ロータコア11の支持部位11mを、結晶質としたことから、
永久磁石4を面取り部4mで確実に支持することができ、ロータの機械的強度を向上することができる。
そして、これらコア2,11を製造するに際しては、軟磁性金属ガラス合金の粉末を結晶化開始温度以下で焼結してコア2,11と同形状の非晶質の焼結体を成形し、その後、燒結体のうち結晶質にした部位2k,11s,11n,11mに対応する部分を結晶化開始温度以上で再度熱処理して結晶質にする。これにより上述したコア2,11を効率的に製造することができる。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨に逸脱しない範囲において種々変更が加えられうるものである。
本発明の一実施例になる回転電機のコア構造を模式的に示す周方向展開断面図である。 軟磁性金属ガラス合金の特性を示す図である。 軟磁性金属ガラス合金の特性を示す図である。 本発明の他の実施例になる回転電機のコア構造を模式的に示す周方向展開断面図である。 同実施例の一部を破断して示す模式的な断面図である。 従来例になる回転電機のコア構造を模式的に示す周方向展開断面図である。 従来例になる回転電機のコア構造を模式的に示す周方向展開断面図である。
符号の説明
1 エアギャップ
2 ステータのコア
2e エアギャップ部位
2k 隣り合うステータコアの近傍に位置する近傍部位
3 電機子コイル
4 ロータの永久磁石
5 ブレーキペダル
6 ステータコア先端
11 ロータのコア

Claims (6)

  1. 回転電機のロータを、回転電機のステータに対して相対回転可能に軸支し、これらロータおよびステータ間で磁気回路を形成することにより力行運転または回生運転する回転電機において、
    前記ロータまたは前記ステータの少なくとも一方に設けたコアを、軟磁性金属ガラス合金で成形し、
    該コアのうち、前記磁気回路の通路となる部位を非晶質とし、
    該コアのうち、前記通路とならない部位を結晶質としたことを特徴とする回転電機のコア構造。
  2. 請求項1に記載の回転電機のコア構造において、
    前記ロータまたは前記ステータの一方部材に、前記コアを周方向に複数配置し、
    該コアの各々に電機子コイルを巻回し、該コア先端を電機子コイルから突出させて、前記ロータまたは前記ステータの他方部材に向けて配置し、
    前記コア先端のうち、ロータおよびステータ間の隙間であるエアギャップに面するエアギャップ部位を非晶質とし、
    前記コア先端のうち、エアギャップには面しないで周方向で隣り合う他のコア先端に近い近傍部位を結晶質としたことを特徴とする回転電機のコア構造。
  3. 請求項1に記載の回転電機のコア構造において、
    前記ロータを軟磁性金属ガラス合金で成形してロータコアとし、
    該ロータコアのうちロータコア突極を結晶質とし、該ロータコアのうち他の部位を非晶質としたことを特徴とする回転電機のコア構造。
  4. 請求項1に記載の回転電機のコア構造において、
    前記ロータを軟磁性金属ガラス合金で成形してロータコアとし、該ロータコアには永久磁石を周方向に複数配置し、
    該ロータコアのうち、該永久磁石から前記ステータに向かう磁気回路の磁束の通路となる部位を非晶質とし、
    該ロータコアのうち、前記永久磁石と周方向で隣接する部位を結晶質としたことを特徴とする回転電機のコア構造。
  5. 請求項4に記載の回転電機のコア構造において、
    前記永久磁石のステータ側と向かい合う表面の外縁部には面取りを設け、
    該面取りを前記ロータコアで支持し、ロータコアの該支持部位を、結晶質としたことを特徴とする回転電機のコア構造。
  6. 請求項1〜5に記載の回転電機のコア構造を製造するに際し、
    軟磁性金属ガラス合金の粉末を結晶化開始温度以下で焼結して非晶質の前記コアと同形状の焼結体を成形し、
    その後、該焼結体のうち前記結晶質にした部位に対応する部分を結晶化開始温度以上で再度熱処理して結晶質にすることを特徴とする回転電機のコア構造の製造方法。
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