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JP2009037053A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2009037053A
JP2009037053A JP2007201972A JP2007201972A JP2009037053A JP 2009037053 A JP2009037053 A JP 2009037053A JP 2007201972 A JP2007201972 A JP 2007201972A JP 2007201972 A JP2007201972 A JP 2007201972A JP 2009037053 A JP2009037053 A JP 2009037053A
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JP2007201972A
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Naoki Nakatake
直樹 中武
Tetsumaru Fujita
哲丸 藤田
Yuji Nagatomo
雄司 長友
Shuichi Ikuno
秀一 生野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】帯電ブラシ部材のブラシ内に経時でトナーが蓄積するのを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】表面に潜像を担持する像担持体である感光体3と、感光体3上の潜像をトナーで現像する現像手段である現像装置40と、感光体3の表面と接触し上記表面を帯電せしめる帯電ブラシ部材である帯電ブラシローラ8とを備えた画像形成装置であるプリンタにおいて、振動を付与する振動付与手段である超音波振動子7と、超音波振動子7から振動を付与されることで帯電ブラシローラ8のブラシを叩くブラシ叩き部材であるシート6とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは像担持体の表面を帯電せしめる帯電ブラシ部材の清掃に関するものである。
従来より、像担持体を帯電手段により帯電させ、露光手段によりその帯電を選択的に消去或いは減少させ、像担持体上に静電潜像を形成する画像形成装置が知られている。この帯電手段としては、コロナ放電を利用したものが主流であった。しかし、コロナ放電を利用した帯電手段は、オゾンを多量に発生するといった不具合があった。
そこで、画像形成装置に採用する帯電手段として、コロナ放電を利用しないで帯電手段を像担持体に接触させる接触型の帯電手段が多く提案されている。この接触型の帯電手段においては、上述した問題が解消される一方、像担持体に残留する異物、例えばクリーニングできなかった転写残トナーや転写材の紙粉等が付着しやすくなる。このように、帯電手段に転写残トナーなどが付着し汚れてしまうと帯電ムラを引き起こしてしまい、濃度ムラなどの異常画像が発生する。
特に、帯電手段としてブラシ部材を用いた場合には、転写残トナーなどがブラシの奥深くに入り込んでしまい、ブラシ内に転写残トナーなどを長期間に渡って徐々に蓄積してしまう。このように、ブラシ内に転写残トナーなどが蓄積すると転写残トナーなどがブラシと像担持体との間の放電を不安にして帯電ムラを引き起こすため、濃度ムラなどの異常画像が発生する。
また、従来より像担持体上の転写残トナーをトナー一時捕捉部材によって一時捕捉する画像形成装置が知られている(特許文献1や特許文献2など)。この種の画像形成装置として所謂クリーナレスを採用したものでは、まず、像担持体の表面からトナー一時捕捉部材へ転写残トナーを一時的に捕捉する一時捕捉処理を実施する。次いで、バイアス条件の変更などによってトナーをトナー一時捕捉部材から像担持体の表面に戻す戻し処理を、プリントジョブ終了後などの所定のタイミングで実施する。そして、転写残トナーを像担持体の表面から現像装置の現像剤担持体(例えば現像ローラ)に転移させて、転写残トナーを最終的に現像装置内に回収し転写残トナーを再利用している。
この種の画像形成装置においてもトナー一時捕捉部材にトナーが長期間に渡って蓄積していくことで、異常画像を発生させることがあった。例えば、トナー一時捕捉部材としてブラシ部材を用いた場合、複数の起毛から構成されるブラシによって像担持体の表面から掻き取られたトナーは、ブラシ内における各起毛の間に取り込まれる。そして、取り込まれたトナーの大半は、ブラシ先端部に留まった後、戻し処理において像担持体の表面にスムーズに逆転移する。ところが、ブラシ内に取り込まれた後、ブラシの挙動の影響などを受けてトナーがブラシの奥深くに入り込んでしまうことがある。このように、ブラシの奥深くにトナーが長期間に渡って徐々に蓄積していくと、やがて種々の要因によって異常画像を発生させる。
例えば、トナー一時捕捉部材と帯電部材とを兼用している場合には、ブラシ内に蓄積したトナーがブラシと像担持体との間の放電を不安定にして帯電ムラを引き起こし濃度ムラなどの異常画像を発生させる。
特許文献3には、帯電ブラシローラに付着したトナーを除去するために、ブラシ部材を帯電ブラシローラに当接させ帯電ブラシローラからブラシ部材へトナーを掻き取ることで帯電ブラシローラを清掃する画像形成装置が提案されている。
特開2003−295725号公報 特開2004−170530号公報 特開2004−251940号公報
しかしながら、特許文献3に記載の画像形成装置では、帯電ブラシローラに付着したトナーをブラシ部材で掻き取るので、ブラシ部材にその掻き取ったトナーが付着し経時でブラシ部材にトナーが蓄積してしまう。そのため、ブラシ部材の清掃性能が低下してしまい、帯電ブラシローラを経時でクリーンな状態に保つことができないといった問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、帯電ブラシ部材のブラシ内に経時でトナーが蓄積するのを抑制できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面に潜像を担持する像担持体と、該像担持体上の潜像をトナーで現像する現像手段と、該像担持体の表面と接触し該表面を帯電せしめる帯電ブラシ部材とを備えた画像形成装置において、振動を付与する振動付与手段と、該振動付与手段から振動を付与されることで該帯電ブラシ部材のブラシを叩くブラシ叩き部材とを有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記像担持体のトナー像を転写体に転写する転写手段を有し、該転写手段による転写後の領域の該像担持体の表面に付着しているトナーを一時的に上記帯電ブラシ部材で捕捉した後、所定のタイミングで上記ブラシ叩き部材を振動させつつ捕捉したトナーを該表面に逆戻りさせることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記振動付与手段は、上記帯電ブラシ部材が作像領域を含む像担持体表面と接触しているとき以外のときに上記ブラシ叩き部材を振動させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の画像形成装置において、上記ブラシ叩き部材はシート部材であり、該シート部材の先端を上記帯電ブラシ部材に食い込ませて接触させることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記ブラシ叩き部材の上記帯電ブラシ部材に対する食い込み量が、0.5[mm]以上1.5[mm]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の画像形成装置において、上記ブラシ叩き部材をスラスト方向に変位させる変位手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、上記振動付与手段は超音波振動子であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記超音波振動子の振幅が、0.1[μm]以上300[μm]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の画像形成装置において、上記像担持体と上記帯電ブラシ部材とが接触する箇所よりも像担持体表面移動方向上流側に転写残トナーを荷電する転写残トナー荷電手段を設けることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の画像形成装置において、上記帯電ブラシ部材に設けられるブラシ繊維は斜毛して構成されることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の画像形成装置において、上記像担持体の摩擦係数が0.3以下であることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の画像形成装置において、水に対する上記像担持体の接触角が90度以上であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の画像形成装置において、上記帯電ブラシ部材に交流電圧、乃至、直流電圧を重畳した交流電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の画像形成装置において、上記電圧印加手段は、印加する交流電圧の周波数を画像形成の帯電時と上記所定のタイミングとで変更することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の画像形成装置において、上記帯電ブラシ部材は帯電ブラシローラであり、上記叩き部材が該帯電ブラシローラに接する位置は、該帯電ブラシローラと上記像担持体との接触箇所よりも帯電ブラシローラ回転方向下流側であることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15の画像形成装置において、上記ブラシ叩き部材の上記帯電ブラシ部材と接触する部分がクシ形状であることを特徴とするものである。
ここで、「作像領域」とは、潜像を形成する工程と、その潜像を現像する工程とを経て画像が作像される像担持体表面の領域のことである。
本発明においては、ブラシ叩き部材が振動付与手段から振動を付与されることで帯電ブラシ部材のブラシを叩くことができる。これにより、帯電ブラシ部材のブラシ内に蓄積されたトナーをブラシ叩き部材による機械的な叩き出しよってブラシ内から叩き落すことができる。また、上記ブラシ内から叩き落されたトナーは、例えば像担持体の表面を介して現像手段で回収するなど、トナーを回収可能な箇所で回収する。よって、叩き落したトナーの影響を受けることなく、帯電ブラシ部材を経時でクリーンな状態に保つことができる。
以上、本発明によれば、帯電ブラシ部材のブラシ内に経時でトナーが蓄積するのを抑制できるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図2は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー,マゼンダ,シアン,ブラック(以下、Y,M,C,Kと記す)の各色のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kを備えている。また、光書込ユニット50、レジストローラ対54、転写ユニット60等も備えている。各符号の末尾に付された添字Y,M,C,Kは、それぞれイエロー,マゼンダ,シアン,ブラック用の部材であることを示す。
潜像形成手段たる光書込ユニット50は、Y,M,C,Kの各色に対応する4つのレーザーダイオードからなる光源、正六面体のポリゴンミラー、これを回転駆動するためのポリゴンモータ、fθレンズ、レンズ、反射ミラー等を有している。レーザーダイオードから射出されたレーザー光Lは、ポリゴンミラーの何れか1つの面で反射してポリゴンミラーの回転に伴って偏向せしめられながら、後述する4つの感光体のうちの何れかに到達する。4つのレーザーダイオードからそれぞれ射出されるレーザー光Lにより、4つの感光体Y,M,C,Kの表面がそれぞれ光走査される。
プロセスユニット1Y,M,C,Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体3Y,M,C,K、これらにそれぞれ個別に対応する現像装置40Y,M,C,Kなどを有している。感光体3Y,M,C,Kは、アルミ等の素管に有機感光層が被覆されたものであり、図示しない駆動手段によって所定の線速で図中時計回り方向に回転駆動せしめられる。そして、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて変調されたレーザー光Lを発する光書込ユニット50により、暗中にて光走査されて、Y,M,C,K用の静電潜像を担持する。
[構成例1]
図1は、4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kのうち、K用のプロセスユニット1Kをその周囲構成とともに示す拡大構成図である。同図において、K用のプロセスユニット1Kは、感光体3K、帯電ブラシローラ8K、図示しない除電ランプ、現像手段たる現像装置40K等を、1つのユニットとして共通のユニットケーシング(保持体)に保持させて、プリンタ本体に対して着脱可能にしたものである。
被帯電体であり且つ像担持体であるK用の感光体3Kは、アルミニウム素管からなる導電性基体の表面に、負帯電性の有機光光導電物質(OPC)からなる感光層が被覆された直径24[mm]程度のドラムであり、図示しない駆動手段によって所定の線速で図中時計回り方向に回転駆動せしめられる。
帯電ブラシローラ8Kは、図示しない軸受けによって回転自在に支持される金属製の回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた導電性の複数の起毛からなるブラシとを有している。帯電ブラシローラ8Kのブラシは、それぞれ所定の長さにカットされたものであり、素材としては、ナイロン、アクリル、テフロン(登録商標)などの樹脂材料を例示することができる。そして、回転軸部材を中心にして図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動されながら感光体3Kに接触している。
帯電ブラシローラ8Kには、帯電電源104が接続されており、これによって交流電圧とマイナス極性の直流電圧との重畳による帯電バイアスが印加される。この印加により、帯電ブラシローラ8Kと感光体3Kとの接触部では、ブラシの各起毛と感光体3Kとの間に放電が発生して、感光体3Kがマイナス極性に一様帯電せしめられる。
一様帯電せしめられたK用の感光体3Kの表面には、上述した光書込ユニット50による光走査でK用の静電潜像(負極性で且つ電位が地肌部よりも低い)が形成され、この静電潜像はK用の現像装置40KによってKトナー像に現像される。
K用の現像装置40Kは、ケーシング41Kに設けられた開口から周面の一部を露出させる現像ローラ42Kを有している。この現像ローラ42Kは、ケーシング4K内に収容されている図示しないKトナーを周面に担持しながら回転する。現像ローラ42Kの表面に担持されたKトナーは、現像ローラ42Kの回転に伴って、現像ローラ42Kと感光体3Kとが対向あるいは接触する現像領域に搬送される。
この現像領域では、現像電源102から出力される負極性の現像バイアスが印加される現像ローラ42Kと、感光体3Kの静電潜像との間に、負極性のKトナーをローラ側から潜像側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像ローラ42Kと感光体3Yの一様帯電箇所(地肌部)との間に、負極性のKトナーを地肌部側からローラ側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。現像ローラ42K上のKトナーは、現像ポテンシャルの作用によってローラ上から離脱して感光体3Kの静電潜像に転移する。この転移により、感光体3K上の静電潜像がKトナー像に現像される。このKトナーは、感光体3Kの回転に伴って、後述する転写ユニットの中間転写ベルト61上に1次転写される。
1次転写ニップを通過した後、帯電ブラシローラ8Kとの接触位置に進入する前の感光体3Kの表面には、金属等の導電性材料からなるプレ帯電ブレード9Kが当接している。そして、このプレ帯電ブレード9Kには、プレ帯電電源105によってトナーと同極であるマイナス極性の直流電圧からなるプレ帯電バイアスが印加されている。感光体3Kは、プレ帯電ブレード9Kとの当接部やその前後でマイナス極性に帯電せしめられる。このとき、転写残トナー中に含まれる若干量の逆帯電トナー(プラス極性トナー)は、プレ帯電ブレード9Kからの電荷注入によって正規のマイナス極性に帯電せしめられる。
上述のプレ帯電バイアスは、帯電ブラシローラ8Kに印加される帯電バイアスの直流成分よりもマイナス側に大きな値になっており、プレ帯電後の感光体3Kの表面電位は、帯電バイアスの直流成分よりもマイナス側に大きな値となる。プレ帯電後の感光体3Kの表面移動に伴って帯電ブラシローラ8Kとの接触位置の入口まで移動すると、感光体3Kに付着していたトナーが感光体3Kとブラシとの電位差によってブラシ内に取り込まれる。その後、感光体3Kの表面が帯電ブラシローラ8Kによって一様帯電せしめられると、その電位はブラシの電位よりも小さくなるが、トナーは感光体3の表面に転移せずにブラシ内に留まる。ブラシの起毛に付着したトナーに対し、感光体3とブラシとの電位差による静電気力よりも、ファンデルワールス力や鏡像力による起毛との付着力の方が大きく働くからである。このようにして一時捕捉処理が行われる。
なお、感光体3Kの表面摩擦係数を0.3以下とすることで、感光体3Kからのトナーの離間性が向上するため、感光体3Kから帯電ブラシローラ8Kへのトナーの回収性を向上させることができる。
また、感光体3Kとして、水に対する感光体3Kの接触角が90度以上となるような低表面エネルギーの感光体を用いることで感光体3Kに対するトナーの付着力が小さくなる。これにより、感光体3Kからトナーが離間し易くなるので感光体3Kから帯電ブラシローラ8Kへのトナーの回収性が向上する。
一方、例えばプリントジョブ後や、連続プリントモードにおける紙間対応期間など、感光体3Kの表面におけるトナー像を担持していなかった非画像領域が帯電ブラシローラ8Kとの接触位置を通過する期間に戻し処理(清掃モード)を実施する。戻し処理においては、図3に示すように、プレ帯電電源105からプレ帯電ブレード9Kに印加されるプレ帯電バイアスが、プラスの直流電圧に切り替えられる。そして、感光体3Kの表面がプラス極性に帯電せしめられる。このとき、帯電ブラシローラ8Kに印加されるバイアスの直流成分が、マイナス極性ではあるものの一時捕捉処理のときよりも小さな値のものに切り替えられる。プレ帯電ブレード9Kによってプラス極性に帯電せしめられた感光体3Kの表面が帯電ブラシローラ8Kとの接触位置の入口まで移動すると、ブラシ内のトナーがプラス極性に引かれて感光体3Kの表面に転移する。その後、感光体3Kの表面が帯電ブラシローラ8Kによって0[V]程度に一様帯電せしめられても、感光体3Kの表面上のトナーは、ブラシの直流成分のマイナス極性と反発して、感光体3Kの表面に留まる。
なお、戻し処理においては、帯電ブラシローラ8Kに印加するバイアスとして、交流電圧又は直流電圧を重畳した交流電圧を採用することが望ましい。これは、交流によるバイアス極性の切り替わりでトナー粒子を振動させることで、ブラシからの離脱を促してトナー粒子をよりスムーズに感光体3Kの表面に転移させることができるからである。また、この戻し処理における交流電圧の周波数は、効率良く帯電ブラシローラ8Kからトナーを吐き出せるように、画像形成の帯電時における交流電圧の周波数から帯電ブラシローラ8Kの清掃条件に最適化された周波数に変更されるのが望ましい。
例えば、画像形成の帯電時(印字モード)では、直流電圧に比較的高い周波数の交流電圧を重畳した帯電バイアスを印加して、感光体3Yを均一に帯電する。線速100[mm/sec]の感光体3Yを−500[V]に均一帯電する場合、直流電圧−500[V]、交流電圧のピーク間電圧が1.0[kV]、Duty比50[%]、周波数300[Hz]を重畳した帯電バイアスを帯電ブラシローラ8Kに印加する。帯電ブラシローラ8Kの感光体3Kに対する周速比は感光体回転方向に順方向で0.1から4.0とする。これにより、画像形成の帯電時では、上述のような比較的高い周波数の交流電圧を重畳した直流電圧の帯電バイアスを印加することで、感光体3Kの表面電位は均一になる。
上記戻り処理時では、感光体3Kと帯電ブラシローラ8Kとの間に、帯電ブラシローラ8Kに付着したトナーが感光体3Y側に移動するような大きな電界を形成するために、画像形成の帯電時とは異なる帯電バイアスを印加する。これにより、帯電ブラシローラ8Kに付着したトナーを感光体3K側に移動させて静電的にクリーニングする。例えば、線速100[mm/sec]の感光体3Yを−500[V]に均一帯電する場合、直流電圧−500[V]、交流電圧のピーク間電圧が1.0[kV]、Duty比50[%]、周波数20[Hz]を重畳した帯電バイアスを帯電ブラシローラ8Kに印加する。帯電ブラシローラ8Kの感光体3Kに対する周速比は感光体回転方向に順方向で0.1から4.0とする。
上記戻り処理時では、画像形成の帯電時に比ベ低い周波数の交流電圧を重畳した直流電圧を印加して、感光体3Kの表面電位が均一にならずに交流電圧の波形形状に応じた形状となるようにする。このような感光体3Kの表面電位の形状を形成することで、帯電バイアスの交流電圧と表面電位との差により、交流電圧のピーク間電圧とほぼ同じ大きさの電界が形成される。よって、帯電ブラシローラ8Kに付着したトナーは、大きな電界により感光体3K側に移動し易くなり、帯電ブラシローラ8Kのクリーニング性の向上が図れる。
なお、これまでK用のプロセスユニット1Kについて説明してきたが、他色用のプロセスユニット1Y,M,CはK用のプロセスユニット1Kと同様の構成になっているので説明を省略する。
先に示した図2において、各色のプロセスユニット1Y,M,C,Kの下方には、転写ユニット60が配設されている。この転写ユニット60は、無端状の中間転写ベルト61を、複数の張架ローラによって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。複数の張架ローラとは、具体的には、従動ローラ62、駆動ローラ63、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,K等のことである。
従動ローラ62、1次転写バイアスローラ66Y〜K、駆動ローラ63は、何れも中間転写ベルト61の裏面(ループ内周面)に接触している。そして、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kは、金属製の芯金にスポンジ等の弾性体が被覆されたローラであり、Y,M,C,K用の感光体3Y,M,C,Kに向けて押圧されて、中間転写ベルト61を挟み込んでいる。これにより、4つの感光体3Y,M,C,Kと中間転写ベルト61とがベルト移動方向において所定の長さで接触するY,M,C,K用の4つの1次転写ニップが形成されている。
4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kの芯金には、それぞれ図示しない転写バイアス電源によって定電流制御される1次転写バイアスが印加されている。これにより、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kを介して中間転写ベルト61の裏面に転写電荷が付与され、各1次転写ニップにおいて中間転写ベルト61と感光体3Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、本プリンタにおいては、1次転写手段として1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kを設けているが、ローラに代えて、ブラシやブレード等のものを用いてもよい。また、転写チャージャーなどを用いてもよい。
各色の感光体3Y,M,C,K上に形成されたY,M,C,Kトナー像は、各色の1次転写ニップで中間転写ベルト61上に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト61上には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト61における駆動ローラ63に対する掛け回し箇所には、2次転写バイアスローラ67がベルトおもて面側から当接しており、これによって2次転写ニップが形成されている。この2次転写バイアスローラ67には、図示しない電源や配線からなる電圧印加手段によって2次転写バイアスが印加されている。これにより、2次転写バイアスローラ67と接地された2次転写ニップ裏側ローラ64との間に2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト61上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
本プリンタは、図示しない給紙カセットを備えており、その中に記録紙Pを複数枚重ねた記録紙束の状態で収容している。そして、一番上の記録紙Pを所定のタイミングで給紙路に送り出す。送り出された記録紙Pは、給紙路の末端に配設されたレジストローラ対54のレジストニップ内に挟み込まれる。
レジストローラ対54は、給紙カセットから送られてきた記録紙Pをレジストニップに挟み込むために両ローラを回転駆動させているが、記録紙Pの先端を挟み込むとすぐに両ローラの回転駆動を停止させる。そして、記録紙Pを中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップでは、中間転写ベルト61上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の作用によって記録紙P上に一括2次転写されて、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップから排出された後、図示しない定着装置に送られてフルカラー画像が定着せしめられる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト61表面に付着している2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置68によってベルト表面から除去される。
以上の基本的な構成を有する本プリンタでは、4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kや光書込ユニットなどが、像担持体たる感光体の移動する表面にトナー像を形成する像形成手段として機能している。また、帯電ブラシローラ8Kや帯電電源104などが、一時捕捉処理や戻し処理を実施するトナー一時捕捉手段として機能している。
本実施形態においては、図1に示すように帯電ブラシローラ8Kの帯電ブラシローラ8Kと感光体3Kとの接触箇所よりも帯電ブラシローラ回転方向下流側に、帯電ブラシローラ8Kのブラシに付着したトナーを叩き落とすブラシ叩き部材であるシート6を設けている。これにより、帯電ブラシローラ8Kが回転することで帯電ブラシローラ8のブラシがシート6に叩かれ、ブラシに付着したトナーを叩き落とすことができる。また、シート6を上記接触箇所よりも帯電ブラシローラ回転方向下流側に設けることで、図4に示すようにシート6によって帯電ブラシローラ8Kから叩き落とされたトナーを再度帯電ブラシローラ8Kによって回収してしまうのを抑制することができる。
さらに、シート6は図5に示すように、超音波振動子7により上記戻し処理(清掃モード)のときに振動せしめられ、この振動によりシート6がブラシを叩くことで帯電ブラシローラ8Kに付着したトナーをブラシから離間させ易くしている。つまり、このようにシート6を振動させることによって、シート6が振動しない場合よりもシート6が振動する分、シート6によってブラシがより叩かれるので後述する実験結果からもわかる通り、帯電ブラシローラ8Kから効率良くトナーを叩き落とすことができる。なお、超音波振動子7の振幅は0.1[μm]以上300[μm]以下であることが望ましい。これは、超音波振動子7の振幅が小さすぎると振動による叩き出しの効果が得られず、振幅が大き過ぎるとブラシにダメージを与えてしまうからである。
また、シート6の先端を図1や図6に示すように帯電ブラシローラ8Kの円周内部(ブラシ内部)に食い込ませて接触されており、これにより叩き落とし効果を促進させることができる。なお、このときのブラシに対するシート6Kの食い込み量は0.5mmから1.5mmであることが望ましい。これは、食い込み量が小さ過ぎるとシート6を振動させることで得られる効果が十分に得られず、食い込み量が大き過ぎるとブラシが弾性変形してしまうからである。
[変形例1]
変形例1においては、図7や図8に示すようにシート6が図示しない駆動手段によって帯電ブラシローラ8Kに対してスラスト方向に変位可能なように構成されている。これにより、スラスト方向の叩き落とし力が加わり、帯電ブラシローラ8からトナーをより叩き落とすことが可能となるので、上記戻し処理でのトナーの吐き出し性が向上する。
[変形例2]
変形例2においては、帯電ブラシローラ8のブラシが図9に示すように斜毛となっている。このようにブラシを斜毛とすることで感光体3に対しブラシが斜めから当たるため感光体3の表面にあるトナーの回収がし易くなる。
[変形例3]
変形例3においては、図10に示すように帯電ブラシローラ8との接触部がクシ状の形状をしているシート16を帯電ブラシローラ8と接触するように設けている。これにより、シート16とブラシとが絡み合いブラシからトナーを効果的に叩き落としたり掻き取りなどを行うことができ、上記戻し処理における帯電ブラシローラ8から感光体表面へのトナーの吐き出し性を向上させることができる。
[実験]
次に、本発明者らが行った実験について説明する。
本発明者らは、図11に示すプリンタ試験機において、後述する各実験例のそれぞれの条件下にてモノクロのハーフチャート(ハーフトーン階調画像)をA4用紙に5[%]の画像面積率でプリントした。そして、連続5000枚までプリントした後、帯電ブラシローラ8の汚れ具合と画像濃度ムラとについての評価を行った。具体的には表1に示すように、帯電ブラシローラ8の汚れ評価において、汚れあり(×)、若干汚れあり(△)、汚れなし(○)の3段階で評価した。また、画像濃度ムラの評価においては、ムラあり(×)、ムラがあるが実使用上許容範囲内(△)、ムラなし(○)の3段階で評価した。
Figure 2009037053
このときの試験機の具体的条件は、現像装置は一成分接触現像、トナーとして体積平均粒径が8.5[μm]粉砕トナー、外添処理したものを用いた。また、帯電ブラシローラ8は、体積抵抗率が10[Ω・cm]程度の導電性繊維からなる植毛繊維を、直径5[mm]の回転軸部材に複数立設せしめてブラシを形成し、直径11[mm]のローラ状にしたものを用いた。
そして、帯電電源106により所定の帯電バイアスを印加し帯電ブラシローラ8と感光体3との間に放電を生じせしめて、感光体表面を所定の帯電電位に一様帯電せしめる。同時に、感光体3上に付着している転写残トナーを前述の帯電バイアスや、ブラシによる物理的接触及び掻き取りなどの相乗作用によって帯電ブラシローラ8のブラシに転移させて一時的に捕捉する。そして、プリントジョブ終了後や紙間タイミングなどに、捕捉した転写残トナーを感光体3上に逆転移させ易くなる値に帯電バイアスを切り換えて、ブラシ上に捕捉しておいた転写残トナーを感光体3上に再転移させた後、感光体3上から現像装置内に回収する。
また、帯電ブラシローラ8には、特筆しない限り帯電ブラシローラ8のブラシに付着したトナーを叩き落とす叩き部材としての、表面抵抗が10[Ω・cm]、厚さが0.1[mm]であるPVDFシートが、ブラシ内部に食い込み量0.8[mm]で食い込んだ状態で接している。また、PVDFシートは周波数が20[kHz]、振幅が10[μm]で振動する超音波振動子7と接しており、この超音波振動子7によって、帯電ブラシローラ8から感光体表面にトナーを転移させる戻し処理のときにPVDFシートを振動させる。
また、感光体3の線速が50〜300[mm/s]の範囲が好ましく、本実験においては100[mm/s]としている。感光体3の線速300[mm/s]より速いと、帯電ブラシローラ4Yと感光体3Yとの接触部分を短時間で通過してしまい、帯電ブラシローラ4Yからのトナーの移動が良好におこなわれない。
また、帯電ブラシローラ8の感光体3に対する周速比は、0.1〜4.0の範囲が好ましい。
また、感光体3の表面層の膜厚が15〜30[μm]の範囲が好ましく、本実験においては、26[μm]としている。感光体3の膜厚が薄すぎると、感光体3の表面に電荷がのりにくくなり、十分な表面電位得られず、厚すぎると、感度が悪くなり良好な静電潜像を形成できなくなる。
表2に各実験例の実験条件を示し、表3に各実験例の実験結果を示した。
Figure 2009037053
Figure 2009037053
表3から、実験例1、実験例2及び実験例3のように超音波振動子7によってPVDFシートを振動させることによって帯電ブラシローラ8に汚れが認められず、PVDFシートにより帯電ブラシローラ8が良好にクリーニングされたことがわかる。また、これにより、帯電ブラシローラ8の帯電性能が経時で低下してしまうのを抑制することができるので、画像濃度ムラが生じることなく良好な画像形成が行えることがわかる。
実験例4のように超音波振動子7によってPVDFシートを振動させない場合には、PVDFシートによって帯電ブラシローラ8のブラシに付着したトナーを十分に叩き落とすことができず、ブラシに若干のトナー汚れがあることがわかる。そのため、帯電ブラシローラ8の帯電性能が低下し、実使用上許容範囲内ではあるが画像濃度ムラが生じたことがわかる。
実験例5のようにPVDFシートを帯電ブラシローラ8に接触させていない場合には、戻し処理における帯電ブラシローラ8から感光体表面への静電的なトナーの転移だけでは十分に帯電ブラシローラ8からトナーを吐き出すことができず、経時で帯電ブラシローラ8にトナーが蓄積されてしまい、ブラシにトナー汚れが生じることがわかる。そのため、帯電ブラシローラ8の帯電性能が低下してしまい、実使用上で許容できない程の画像濃度ムラが生じたことがわかる。
以上、本実施形態によれば、表面に潜像を担持する像担持体である感光体3と、感光体3上の潜像をトナーで現像する現像手段である現像装置40と、感光体3の表面と接触し上記表面を帯電せしめる帯電ブラシ部材である帯電ブラシローラ8とを備えた画像形成装置であるプリンタにおいて、振動を付与する振動付与手段である超音波振動子7と、超音波振動子7から振動を付与されることで帯電ブラシローラ8のブラシを叩くブラシ叩き部材であるシート6とを有している。これにより、帯電ブラシローラ8のブラシ内に蓄積されたトナーをシート6による機械的な叩き出しよってブラシ内から叩き落すことができる。また、ブラシ内から叩き落されたトナーは、例えば感光体3の表面を介して現像装置で回収するなど、トナーを回収可能な箇所で回収する。よって、叩き落したトナーの影響を受けることなく、帯電ブラシローラ8を経時でクリーンな状態に保つことができる。つまり、帯電ブラシローラ8のブラシ内に経時でトナーが蓄積するのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、感光体3のトナー像を転写体である中間転写ベルト61に転写する転写手段である1次転写バイアスローラ66を有し、1次転写バイアスローラ66による転写後の領域の感光体3の表面に付着しているトナーを一時的に帯電ブラシローラ8で捕捉した後、所定のタイミングでシート6を振動させつつ捕捉したトナーを上記表面に逆戻りさせる。これにより、トナー一時捕捉部材である帯電ブラシローラ38が経時でクリーンな状態にすることができ、一時捕捉処理時などに帯電ブラシローラ38から感光体2にトナーが転移されることで異常画像が発生してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、超音波振動子7は、帯電ブラシローラ8が作像領域を含む感光体と接触しているとき以外のときにシート6を振動させるものである。これにより、シート6が振動中に帯電ブラシローラ8が接触した感光体2上には画像が形成されないので、帯電ブラシローラ8から叩き落としたトナーが感光体表面上に付着することによって生じ得る帯電ムラや書込不良などにより異常画像が発生してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記ブラシ叩き部材はシート6部材であるシート6であり、シート6の先端を帯電ブラシローラ8に食い込ませて接触させている。これにより、シート6を帯電ブラシローラ8のブラシ外周面に対して腹あたりさせた場合よりも振動による叩き落とし効果を促進させることができる。
また、本実施形態によれば、シート6の帯電ブラシローラ8に対する食い込み量が、0.5[mm]以上1.5[mm]以下である。これにより、食い込み量が小さ過ぎるとシート6を振動させることで得られる効果が十分に得られなかったり、食い込み量が大き過ぎるとブラシが弾性変形してしまうなどの不具合が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、シート6をスラスト方向に変位させる変位手段である上記駆動手段を有することで、スラスト方向の叩き落とし力が加わり、帯電ブラシローラ8からトナーをより叩き落とすことが可能となるので、上記戻し処理でのトナーの吐き出し性が向上する。
また、本実施形態によれば、上記振動付与手段が超音波振動子7であることで簡便に微小振動を与えることができる。
また、本実施形態によれば、超音波振動子7の振幅が、0.1[μm]以上300[μm]以下である。これにより、超音波振動子7の振幅が小さすぎることで振動による叩き出しの効果が得られなかったり、振幅が大き過ぎるてブラシにダメージを与えてしまうなどの不具合が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、感光体3と帯電ブラシローラ8とが接触する箇所よりも感光体表面移動方向上流側に転写残トナーを荷電する転写残トナー荷電手段であるプレ帯電ブレード9を設けている。これにより、プレ帯電ブレード9によって転写残トナーを帯電ブラシローラ8によって回収し易いように荷電することで、帯電ブラシローラ8の転写残トナーの回収率を向上させることができる。また、上記戻し処理の際の吐き出し量を多くすることができる。
また、本実施形態によれば、帯電ブラシローラ8に設けられるブラシ繊維であるブラシが斜毛して構成されることで、感光体3に対しブラシが斜めから当たるため感光体3の表面にあるトナーの回収がし易くなる。
また、本実施形態によれば、感光体3の摩擦係数が0.3以下であることで、感光体3からのトナーの離間性が向上するため、感光体3から帯電ブラシローラ8へのトナーの回収性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、水に対する感光体3の接触角が90度以上となるような、低表面エネルギーの感光体を用いることで感光体3に対するトナーの付着力が小さくなる。これにより、感光体3からトナーが離間し易くなるので感光体3から帯電ブラシローラ8へのトナーの回収性が向上する。
また、本実施形態によれば、帯電ブラシローラ8に交流電圧、乃至、直流電圧を重畳した交流電圧を印加する電圧印加手段である帯電電源104を有している。これにより、交流によるバイアス極性の切り替わりでトナーを振動させることで、上記一時捕捉処理のときに感光体3の表面からのトナーの離脱を促してトナーをよりスムーズに感光体3の表面から帯電ブラシローラ8に回収することができる。また、上記戻し処理のときに帯電ブラシローラ8のブラシからのトナーの離脱を促してトナーをよりスムーズに帯電ブラシローラ8から感光体3の表面に転移させることができる。
また、本実施形態によれば、帯電電源104は、印加する交流電圧の周波数を画像形成の帯電時と上記所定のタイミングとで変更するものである。これにより、上記戻し処理のときに効率良く帯電ブラシローラ8から感光体3にトナーを吐き出すことが可能となる。
また、本実施形態によれば、上記帯電ブラシ部材は帯電ブラシローラ8であり、シート6が帯電ブラシローラ8に接する位置は、帯電ブラシローラ8と感光体3との接触箇所よりも帯電ブラシローラ回転方向下流側である。これにより、シート6によって帯電ブラシローラ8から叩き落とされたトナーを再度帯電ブラシローラ8によって回収してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記ブラシ叩き部材として帯電ブラシローラ8と接触する部分がクシ形状であるシート16を用いることで、シート16とブラシとが絡み合い、ブラシからトナーを効果的に叩き落としたり掻き取りを行うことなどができ、上記戻し処理における帯電ブラシローラ8から感光体表面へのトナーの吐き出し性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、感光体を帯電せしめる帯電手段と感光体上の転写残トナーを一時補足するトナー一時捕捉手段とを同一の部材つまり帯電ブラシローラで兼用する構成のクリーナレスを採用したプリンタを用いて説明したが、これに限るものではない。例えば、帯電手段とトナー一時捕捉手段とを別個の部材で構成したクリーナレスを採用した画像形成装置や、感光体のクリーニングを行なうクリーニング装置を有するクリーナレスを採用していない画像形成装置でも良い。
構成例1に係るプリンタにおけるK用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 実施形態に係るプリンタの概略構成図。 戻し処理中のK用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 シートを上記接触箇所よりも帯電ブラシローラ回転方向下流側に設けた場合に叩き落されたトナーが落下する箇所を示した模式図。 戻し処理(清掃モード)を行うタイミングを示した制御図。 帯電ブラシローラの円周内部(ブラシ内部)にシートを食い込ませて接触させた模式図。 帯電ブラシローラに食い込ませたシートをスラスト方向に変位可能に構成したプリンタの概略構成図。 帯電ブラシローラのブラシ表面に接するシートをスラスト方向に変位可能に構成したプリンタの概略構成図。 ブラシが斜毛に構成された帯電ブラシローラの模式図。 帯電ブラシローラ8Kとの接触部がクシ状の形状をシートを設けたプリンタの帯電ブラシローラ近傍の概略構成図。 実験で用いたプリンタのプロセスユニットを示す拡大構成図。
符号の説明
1 プロセスユニット
3 感光体
6 シート
7 超音波振動子
8 帯電ブラシローラ
9 プレ帯電ブレード
40 現像装置
66 1次転写バイアスローラ
102 現像電源
104 帯電電源
105 プレ帯電電源
106 帯電電源

Claims (16)

  1. 表面に潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体上の潜像をトナーで現像する現像手段と、
    該像担持体の表面と接触し該表面を帯電せしめる帯電ブラシ部材とを備えた画像形成装置において、
    振動を付与する振動付与手段と、
    該振動付与手段から振動を付与されることで該帯電ブラシ部材のブラシを叩くブラシ叩き部材とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記像担持体のトナー像を転写体に転写する転写手段を有し、
    該転写手段による転写後の領域の該像担持体の表面に付着しているトナーを一時的に上記帯電ブラシ部材で捕捉した後、所定のタイミングで上記ブラシ叩き部材を振動させつつ捕捉したトナーを該表面に逆戻りさせることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記振動付与手段は、上記帯電ブラシ部材が作像領域を含む像担持体表面と接触しているとき以外のときに上記ブラシ叩き部材を振動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2または3の画像形成装置において、
    上記ブラシ叩き部材はシート部材であり、該シート部材の先端を上記帯電ブラシ部材に食い込ませて接触させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    上記ブラシ叩き部材の上記帯電ブラシ部材に対する食い込み量が、0.5[mm]以上1.5[mm]以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5の画像形成装置において、
    上記ブラシ叩き部材をスラスト方向に変位させる変位手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、
    上記振動付与手段は超音波振動子であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記超音波振動子の振幅が、0.1[μm]以上300[μm]以下であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の画像形成装置において、
    上記像担持体と上記帯電ブラシ部材とが接触する箇所よりも像担持体表面移動方向上流側 に転写残トナーを荷電する転写残トナー荷電手段を設けることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の画像形成装置において、
    上記帯電ブラシ部材に設けられるブラシ繊維は斜毛して構成されることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の画像形成装置において、
    上記像担持体の摩擦係数が0.3以下であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の画像形成装置において、
    水に対する上記像担持体の接触角が90度以上であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の画像形成装置において、
    上記帯電ブラシ部材に交流電圧、乃至、直流電圧を重畳した交流電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13の画像形成装置において、
    上記電圧印加手段は、印加する交流電圧の周波数を画像形成の帯電時と上記所定のタイミングとで変更することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の画像形成装置において、
    上記帯電ブラシ部材は帯電ブラシローラであり、上記叩き部材が該帯電ブラシローラに接する位置は、該帯電ブラシローラと上記像担持体との接触箇所よりも帯電ブラシローラ回転方向下流側であることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15の画像形成装置において、
    上記ブラシ叩き部材の上記帯電ブラシ部材と接触する部分がクシ形状であることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8913917B2 (en) * 2013-01-22 2014-12-16 Xerox Corporation Systems and methods for cleaning bias charge roll surface in printing systems
US9880483B2 (en) 2015-09-25 2018-01-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with cleaning mode using AC voltage

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