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JP2009029838A - 近赤外線吸収粘着シート - Google Patents

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JP2009029838A
JP2009029838A JP2007191908A JP2007191908A JP2009029838A JP 2009029838 A JP2009029838 A JP 2009029838A JP 2007191908 A JP2007191908 A JP 2007191908A JP 2007191908 A JP2007191908 A JP 2007191908A JP 2009029838 A JP2009029838 A JP 2009029838A
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Shinya Onomichi
晋哉 尾道
Kenichi Mori
憲一 森
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

【課題】近赤外線の吸収性と可視光線の透過性に優れ、帯電防止性と耐湿熱性に優れる近赤外線吸収粘着シートを提供する。
【解決手段】透明基材上に、近赤外線吸収色素、粘着樹脂から主に構成される組成物からなる近赤外線吸収粘着シートであって、前記の組成物中にイオン性液体を含有することを特徴とする近赤外線吸収粘着シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、近赤外線を吸収する粘着シートに関し、詳しくは、高い近赤外線の吸収能と帯電防止性能を有し、かつヘーズが低く透明性に優れ、さらには耐湿熱性に優れる近赤外線吸収粘着シートに関する。
近年、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス等のフラットパネルディスプレイの発展は目覚しいものがある。しかし、これらフラットパネルディスプレイには、可視光線以外に不要な波長の光を発生する場合がある。例えば、プラズマディスプレイは、発光部となるセルの中にキセノンガスを封入しているが、キセノンガスを起因として近赤外線が発生し、近赤外線リモコンを使用する電子機器が誤動作を起こす問題がある。このため、プラズマディスプレイの前面には近赤外線吸収能を有する部材が使用されている。
近赤外線の吸収能を有する部材としては、(1)燐酸系ガラスに、銅や鉄などの金属イオンを含有、(2)屈折率の異なる層を積層し、透過光を干渉させることで特定の波長を透過させる干渉フィルター、(3)共重合体に銅イオンを含有するアクリル系樹脂フィルム、(4)樹脂に色素を分散又は溶解した層を積層したフィルム、が提案されている。これらの中で(4)のフィルムは、加工性、生産性が良好で、光学設計の自由度も比較的大きく、各種の方法が提案されている(特許文献1〜9参照)。
特開2002− 82219号公報 特開2002−138203号公報 特開2002−214427号公報 特開2002−264278号公報 特開2002−303720号公報 特開2002−333517号公報 特開2003− 82302号公報 特開2003− 96040号公報 特開2003−114323号公報
ところで、フラットパネルディスプレイの前面にはいくつかの機能性フィルムが使用されている。例えば、プラズマディスプレイには、近赤外線を吸収する近赤外線吸収フィルム、プラズマディスプレイから放射される電磁波を軽減する電磁波遮蔽フィルム、画面の外光の映り込みを軽減する反射防止フィルム、プラズマディスプレイから発せられる光を調節して色調を補正する色補正フィルムなどが設けられている。実際に使用するのには、これらの機能性フィルムを粘着シート等で貼り合わせて、前面フィルターとして使用するのが一般的である。しかしながら、ディスプレイの高画質化や高精細化により、貼り合わせの際に混入する、わずかな異物や空気の巻き込みなどが外観欠点となり、不良品となる場合が増えてきている。さらに、プラズマディスプレイのような大面積のディスプレイ用の前面フィルターとして使用する場合、欠点の発生頻度が増加する。また、上記、前面フィルターを作製するには、部材数の増加、貼り合わせ回数の増加がコストアップにつながる。
上記の理由により、ディスプレイの前面フィルターを複数の機能性フィルムを貼り合わせて作製する際は、貼り合わせ回数をできるだけ減らすことが望ましい。
貼り合わせ回数を減らす方法としては、一枚の機能性フィルムあるいは1つの機能層において、複数の機能を付与することが好ましい。具体的には、粘着機能と近赤外線吸収を有する機能を複合化することが考えられる。
ところで、粘着シートは通常、粘着面には離型シートが設けられ、被着物に貼り合わせる際に剥がして使用されるが、剥がす際にシートに静電気が発生し、ごみ、埃などを巻き込みやすくなる。特に、ディスプレイ等に用いる場合、外観上欠点となり品位が低下してしまう。静電気対策として挙げられるのは、帯電防止剤を粘着シートに添加することである。しかしながら、帯電防止剤の添加によって、ディスプレイ等に用いる場合に品位を低下させる場合もある。例えば、無機系の帯電防止剤を使用した場合には、ヘーズ値(曇り度)が高くなる。また、帯電防止剤の種類によっては近赤外線吸収化合物と反応し、近赤外線吸収能を低下させたり、変色を起こしたりする場合もあり、さらには、高温、高湿下に長時間放置した場合、同様に近赤外線吸収能の低下、変色を起こす場合もある。
本発明の目的は、前記の従来技術の課題を解決するためになされたものであり、近赤外線の吸収性と可視光線の透過性に優れ、帯電防止性と耐湿熱性に優れる近赤外線吸収粘着シートを提供することにある。
前記の課題を解決することができる本発明の近赤外線吸収粘着シートは、以下の構成からなる。
第1の発明は、近赤外線吸収化合物と粘着樹脂を主成分とする組成物からなる近赤外線吸収粘着シートであって、前記の組成物中にイオン性液体を含有することを特徴とする近赤外線吸収粘着シートである。
第2の発明は、近赤外線吸収化合物がジイモニウム塩系化合物、フタロシアニン系化合物、金属錯体系化合物のいずれかを含むことを第1の発明の近赤外線吸収粘着シートである。
第3の発明は、イオン性液体が粘着樹脂成分に対し、0.1質量%以上30.0質量%以下含有されていることを特徴とする第1または2の発明の近赤外線吸収粘着シートである。
第4の発明は、イオン性液体がPF 、ClO 、(CFSO、(CFSO、AsF 、SbF 、NbF 、(CN)、(CSO、(CFSO)(CFCO)Nのいずれかを陰イオンとして含むことを特徴とする第1〜3の発明のいずれかの近赤外線吸収粘着シートである。
第5の発明は、イオン性液体が(CFSOを陰イオンとして含むことを特徴とする第1〜4の発明いずれかの近赤外線吸収粘着シートである。
第6の発明は、粘着樹脂がアクリル系樹脂であることを特徴とする第1〜5の発明のいずれかの近赤外線吸収粘着シートである。
第7の発明は、ディスプレイの前面に設置することを特徴とする第1〜6の発明のいずれかの近赤外線吸収粘着シートである。
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、高い近赤外線吸収能と可視域の透過性を有しており、さらに粘着性の機能を併せ持つため、フィルター作製時の各種の機能性フィルムの貼り合わせ回数を減らすことができる。そのため、貼り合わせ時に混入する異物や空気の巻き込みによる外観欠点の発生頻度を低減することができ、歩留まりの向上、コストダウンが可能である。また、近赤外線吸収化合物と粘着樹脂を主成分とする組成物中にイオン性液体を含有させているため、帯電防止性、耐湿熱性、透明性に優れている。帯電防止性能を有しているため、異物、ゴミ、埃などの巻き込み防止し、外観特性の向上に寄与する。また、高温・高湿の雰囲気下でも長期間に亘り、近赤外線吸収性と色調が安定している。
また、可視光線域の透過率が高いため、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイ等の画像表示装置に用いる光学フィルターとして好適である。
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、近赤外線吸収化合物と粘着樹脂を主成分とする組成物からなる近赤外線吸収粘着シートであって、前記の組成物中にイオン性液体を含有することを特徴とする。以下、本発明を詳細に説明する。
(粘着樹脂)
本発明における粘着樹脂としては、アクリル系、シリコン系、ゴム系など特に制限されるものではないが、光学用として適しているアクリル系樹脂が好ましい。
アクリル系の粘着樹脂は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル等の単量体を重合することにより作製することができる。単量体の具体的な例として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、iso−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
さらに、親水性基を有する単量体を共重合することもできる。親水性基を有する単量体を共重合することで、被着物との密着性を増加させることができる。具体的には、水酸基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基などを有する単量体である。さらに具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、カルボキシル基を含むスチレン、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記粘着樹脂は、アクリル系樹脂の場合、前記単量体を逐次重合することにより作製することができるが、重合反応を加速するため重合開始剤を添加する。重合反応終了後、重合開始剤の未反応分は、得られたアクリル系粘着樹脂とは分離されずに、混合したまま使用される。重合開始剤の未反応分は、近赤外線吸収化合物に影響を及ぼし、耐湿熱性等の耐久性能を低下させる。従って、重合開始剤の未反応量をできるだけ少なくすることが必要であり、具体的には、アクリル系粘着樹脂成分に対し、0.2質量%以下である。さらには、0.1質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以下であることが最も好ましい。重合開始剤の未反応量は、重合時間、重合温度、重合開始剤の添加量などで制御することができる。
本発明において、重合開始剤の具体的な例としては、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオキサイド、t−ヘキシルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシー2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシー2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシー2−エチルヘキサノエート、ラウロイルパーオキサイド等の有機過酸化物、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2´ーアゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物などを挙げることができる。
粘着樹脂のガラス転移温度は、−80℃以上、5℃以下であることが好ましく、−70℃以上、−20℃以下であればさらに好ましい。分子量としては、重量平均分子量で10,000〜3,000,000が好ましく、50,000〜2,000,000がさらに好ましい。10,000未満の場合、粘着層を形成する際、粘性が低すぎるため流動性が大きくなりすぎ、シートとして均一な層を形成ことが難しくなる。また、3,000,000を超えると粘性が高くなりすぎ、レベリング作用が十分発現しなくなり、同様に均一な層を形成ことが難しくなる。
本発明において、粘着樹脂がアクリル系樹脂である場合、添加する近赤外線吸収化合物などの分散性、耐久性を向上させる目的で、メタクリル酸エステル系樹脂を添加することができる。メタクリル酸エステル系樹脂は、近赤外線吸収化合物との親和性が高いほど好ましい。親和性が高くなると、近赤外線吸収化合物の凝集を防ぎ、さらに、化学的な変化を抑える働きが大きくなり、安定性が向上する。
さらに、粘着樹脂において、(式1)の構造単位が主成分となる場合、添加するメタクリル酸エステル系樹脂は、(式2)の構造単位を含むことが好ましい。
Figure 2009029838
Figure 2009029838
(式1、2において、Aはアルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表し、置換を有しても良い)
メタクリル酸エステル系樹脂において、(式1)と構造的に類似する(式2)の構造単位を有することで、アクリル酸エステル系樹脂との相溶性が良好となり、透明性を高く維持することが可能となる。メタクリル酸エステル系樹脂において、(式2)の構造単位を含む割合として、20〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがさらに好ましい。40〜100質量%であることが最も好ましい。20質量%より少なくなると、粘着樹脂との相溶性が悪くなり、その結果、透明性が低下し、ヘーズが大きくなり、ディスプレイ用としての要求を満たさなくなる。
メタクリル酸エステル系樹脂は、メタクリル酸エステルモノマーを重合することにより作製できる。メタクリル酸エステルの具体的な例として、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、iso−オクチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレートが好ましい。他には、メチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート化合物も用いることができる。
さらに、メタクリル酸エステル系樹脂には、親水性基を有する単量体を共重合することもできる。親水性基を有する単量体を共重合することで、被付着物との密着性を増加させることができる。具体的には、水酸基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基などを有する単量体である。さらに具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、カルボキシル基を含むスチレン、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
メタクリル酸エステル系樹脂のガラス転移温度は、30℃以上、160℃以下が好ましく、40℃以上、150℃以下であることがさらに好ましく、50℃以上、130℃以下であることが最も好ましい。ガラス転移温度が30℃未満では、近赤外線吸収化合物の分散性が低下し、凝集を起こし、近赤外線域の吸収が低下してしまう。さらには、近赤外線吸収化合物の化学的な安定性も低下し、色調の変化が大きくなる。160℃を超える場合は、粘着シートとしての粘着性の低下を招く。
メタクリル酸エステル系樹脂の分子量としては、重量平均分子量で5,000〜3,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がさらに好ましい。
粘着樹脂を(樹脂A)、メタクリル酸エステル系樹脂を(樹脂B)とした場合、質量比で(樹脂A)/(樹脂B)=70/30〜98/2であることが好ましく、80/20〜95/5であることがさらに好ましい。(樹脂A)/(樹脂B)=70/30より(樹脂A)の比率が低くなると、粘着性能が低下し被付着物との密着性が低下する。98/2より(樹脂B)の比率が低くなると、近赤外線吸収化合物、特にジイモニウム塩系化合物の分散性が低下し、特に耐湿熱性試験において近赤外線吸収化合物の凝集が発生し、近赤外線吸収能が低下する。(樹脂A)、(樹脂B)とも、前記単量体を逐次重合することで得ることができるが、実際の方法としては溶液重合、乳化重合などで得ることができる。
さらに、本発明の近赤外線吸収粘着シートでは、凝集力を高める目的で架橋剤を添加することもできる。例えば、イソシアネート系、エポキシ系、メラミン系、尿素系、金属キレート系などの多官能性化合物が挙げられる。架橋剤は、粘着シート成分で0.01から10質量%含有させることが好ましい。前記架橋剤は、シート形成後、加熱により架橋反応し、必要に応じ、適当な温度にてエージングし、さらに架橋反応を進めることもできる。
(近赤外線吸収化合物)
本発明において使用できる近赤外線吸収化合物としては特に制限はないが、有機系の色素を用いるのが好ましく、そのうち、800nm〜1200nmに極大吸収を有する化合物を用いるのが好ましく、可視域の透過性が高いことが好ましい。有機系の色素の例としては、ジイモニウム塩系、フタロシアニン系、金属錯体系、ナフタロシアニン系、アゾ系、ポリメチン系、アントラキノン系、ナフトキノン系、ピリリウム系、チオピリリウム系、スクアリリウム系、クロコニウム系、テトラデヒドオコリン系、トリフェニルメタン系、シアニン系、アゾ系、アミニウム系等の化合物が挙げられる。これらは、単独または複数を組み合わせて使用することができる。本発明においては、耐久性が優れる点で、ジイモニウム塩系、フタロシアニン系、金属錯体系化合物のいずれかを含むことが好ましい。ジイモニウム塩系化合物としては、例えば、(式3)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2009029838
(式中、R1〜R8は、水素原子、アルキル基、アリ−ル基、アルケニル基、アラルキル基、アルキニル基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R9〜R12は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキル基、アルコキシ基を表わし、それぞれ同じであっても、異なっていても良い。R1〜R12で置換基を結合できるものは置換基を有しても良い。Xは、トリフロオロメタンスルホニルイミド酸イオン((CFSO)を表す。)
式(3)でR1〜R8の具体例としては、アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3ーシアノプロピル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基などが、アリール基としてはフェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、トリル基、ジエチルアミノフェニル、ナフチル基などが、アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基などが、アラルキル基としては、ベンジル基、pーフルオロベンジル基、pークロロフェニル基、フェニルプロピル基、ナフチルエチル基などが挙げられ、R9〜R12は、水素、フッ素、塩素、臭素、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などが挙げられる。また、市販品としても入手可能であり、例えば、日本化薬製Kayasorb IRG−068、日本カーリット製 CIR−1085、CIR−RLなども好適に用いることができる。
フタロシアニン系化合物としては、例えば、市販品として、日本触媒製IR−1、IR−10A、IR−12、IR−14、TX−EX906B、TX−EX910Bなどが挙げられる。
金属錯体系化合物としては、例えば、市販品として、山本化成製SIR−128、SIR−130、SIR−132、SIR−159、みどり化学製MIR−101、MIR−102、MIR−103、MIR−105、MIR−111、MIR−121、林原生物化学研究所製NKX−1199などが挙げられる。
本発明において、近赤外線吸収化合物の粘着樹脂に対する組成比としては、0.01質量%以上10.0質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以上5.0質量%以下がさらに好ましい。最も好ましくは、0.01質量%以上3.0質量%以下である。粘着性樹脂中の近赤外線吸収化合物の量が少ない場合には、目的とする近赤外線吸収能を達成するため塗工量を増やす必要があるが、塗工量を増加させると溶剤の蒸発量を増え乾燥工程に負荷がかかる。また、粘着性樹脂の塗工量が増えるため、必要以上に粘着力が強くなる場合がある。逆に、粘着性樹脂中の近赤外線吸収化合物の量が多い場合には、特に塗工後の乾燥や耐熱テストなどの加熱下で近赤外線吸収化合物の凝集が起こり、近赤外域の吸収能の低下やヘーズが高くなるなどの悪影響が現れる。また、粘着性樹脂の塗工量が減るため、必要な粘着力が得られない場合がある。
プラズマディスプレイは、電極間で放電が起こることが発光源となるが、放電が起こる空間にはネオンガスが封入されており、これを起因とするオレンジ色のいわゆる ネオン光が発光する。ディスプレイとしては、オレンジ色の発光は好ましくなく、ネオン光を抑えることが望ましい。本発明においては、必要に応じて、ネオン光をカットする化合物を添加することもできる。
ネオン光をカットする化合物としては、570nmから600nmの間に極大吸収があり、他の可視光域の吸収は小さいことが好ましい。さらに吸収ピークの半値巾が60nm以下であることが好ましく、さらに好ましくは50nm以下である。また、極大吸収値が、透過率10〜60(%)であることが好ましい。
ネオン光をカットする化合物として、具体的例を挙げると、シアニン系、ポリメチン系、スクアリリウム塩系、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、キノン系、アゾ系、アゾキレート系、アズレニウム系、ピリリウム系、クロコニウム系、インドアニリンキレート系、インドナフトールキレート系、アゾキレート系、ジチオール金属錯体系、ピロメテン系、アゾメチン系、キサンテン系、オキソノール系、テトラアザポルフィリン系化合物などがある。これらは、市販品としても入手可能で、具体的には、アデカ製TY−102、(山田化学工業製)TAP−2、TAP−12、TAP−18、TAP−45、協和発酵ケミカル製SD−184、SD−883、SD−929、三井化学製PD−311、PD−319などが挙げられる。
(イオン性液体)
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、イオン性液体を含有する。イオン性液体を含有させることで、近赤外線吸収化合物を劣化させず、さらにはヘーズ値を大きくすることなく透明性を維持したまま、帯電防止性能が向上する。
本発明において、イオン性液体とは、アニオン、カチオンのイオンから構成される液体状の塩である。
イオン性液体を構成するアニオン種として、例えばCl、Br、I、AlCl 、AlCl 、BF 、PF 、ClO 、NO 、CHCOO、CFCOO、CHSO 、CFSO 、(CFSO、(CFSO、AsF 、SbF 、NbF 、TaF 、F(HF)n、(CN)、CSO 、(CSO、CCOO、(CFSO)(CFCO)Nなどが挙がられる。特に、近赤外線吸収化合物にジイモニウム塩系化合物を用いた場合、PF 、ClO 、(CFSO、(CFSO、AsF 、SbF 、NbF 、(CN)、(CSO、(CFSO)(CFCO)Nが好ましく、これらを用いた場合には、色調が安定し耐湿熱性が向上する。さらに、好ましくは(CFSOの場合である。耐湿熱性が良好になる理由としては、明確には判っていないが、上記で挙げたアニオン種の場合、ジイモニウム塩系化合物の対アニオンと同じ構造または同じ性質をもつため、ジイモニウム塩化合物に与える影響が小さいと考えられる。
カチオン種としては、含窒素オニウム、含硫黄オニウム、含リンオニウムからなるものを用いることが好ましい。具体的には、例えば、イミダゾリウム、ピリジニウム、アンモニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどが挙げられる。
前記のようなイオン性液体は、市販のものを使用してもよいが、下記のようにして合成することも可能である。イオン性液体の合成方法としては、目的とするイオン性液体が得られれば特に限定されないが、一般的には、文献“イオン性液体−開発の最前線と未来−”[(株)シーエムシー出版発行]に記載されているような、ハロゲン化物法、水酸化物法、酸エステル法、錯形成法、および中和法などが用いられる。
イオン性化合物の含有量は、近赤外線吸収層中に0.1質量%以上30.0質量%以下含有させることが好ましい。0.1質量%未満では帯電防止性能が発現しにくくなり、30.0質量%を超えると、粘着性能が低下する。
さらに、本発明においては、耐光性を向上させる目的で紫外線吸収剤を混合することも可能である。紫外線吸収剤としては、有機系紫外線吸収剤と無機系紫外線吸収剤に大別されるが、透明性の確保の観点からは有機系紫外線吸収剤(低分子タイプ、高分子タイプ)の使用が望ましい。有機系紫外線吸収剤(低分子タイプ)としては特に限定されないが、例えばベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、環状イミノエステル系など、およびこれらの組み合わせが挙げられる。これらの中で、耐久性の観点からはベンゾトリアゾール系、環状イミノエステル系が好ましい。
紫外線吸収剤の含有量は、近赤外線吸収層の光劣化を抑制できる様に、380nm以下の波長における透過率が10%以下となるように調整することが好ましい。具体的には、紫外線吸収剤の含有量は、粘着樹脂に対し、0.1〜4質量%であることが好ましく、0.3〜2質量%であることがより好ましい。紫外線吸収剤量が少なすぎると紫外線吸収能が小さくなり、多すぎると黄変する場合がある。
(近赤外線吸収粘着シートの形成)
本発明において、近赤外線吸収粘着シートは、基材上に薄い層を形成することにより作製される。形成方法としては、層の幅方向及び流れ方向の均一性が得られ易い点から、近赤外線吸収化合物等と樹脂を溶剤に溶解し基材上に塗布、乾燥して積層する塗布法が好ましい。
塗布法における溶剤は、樹脂、近赤外線吸収化合物等を均一に溶解または分散できる溶剤であることが必要である。本発明においては、有機溶剤であることが好ましい。
該有機溶媒としては、(1)メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、トリデシルアルコール、シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロヘキシルアルコール等のアルコール類、(2)エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等のグリコール類、(3)ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチレンエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルアセテート、エチレングリコールモノブチルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルアセテート等のグリコールエーテル類、(4)酢酸エチル、酢酸イソプロピレン、酢酸n−ブチル等のエステル類、(5)アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、イソホロン、ジアセトンアルコール等のケトン類、(6)n−ヘキサン、n−ヘプタン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、を例示することができ、これら単独あるいは2種以上を混合して使用することができる。
溶媒の沸点は、40℃以上180℃以下が好ましく、60℃以上150℃以下がさらに好ましい。沸点が低い場合には、塗工中に溶剤の蒸発が進みすぎて、塗布液の固形分濃度が変化し、塗工厚みが不安定性を招く。逆に、沸点が高い場合には、溶剤を蒸発させるのに乾燥工程に負荷かかかる。また、塗膜中に残存する有機溶媒量が増え、経時安定性が不良を招く。
本発明において、界面活性剤を含有させることもできる。界面活性剤を含有させることにより、近赤外線吸収粘着シートの塗工外観、特に、微小な泡によるヌケ、異物等の付着より凹み、乾燥工程でのハジキが改善される。界面活性剤は、カチオン系、アニオン系、ノニオン系の公知のものを好適に使用できる。
近赤外線吸収化合物および樹脂を有機溶媒中に溶解あるいは分散する方法としては、加温下での攪拌、分散及び粉砕の方法が挙げられる。加温することにより添加物及び樹脂の溶解性を向上することができ、未溶解物等による塗工外観への不良が妨げられる。また、分散及び粉砕して樹脂及び添加物を0.3μm以下の微粒子状態で塗布液中に分散することにより、透明性に優れる層を形成することが可能となる。分散機及び粉砕機としては、公知のものを用いることができ、具体的には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ホモミキサー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー、バタフライミキサー、プラネタリーミキサー、ヘンシェルミキサー等が挙げられる。
塗布液中にコンタミや1μm以上の未溶解物が存在した場合、塗布後の外観が不良になるため、塗布する前に、フィルター等で除去する必要がある。フィルターとして、各種のものが好適に使用できるが、1μmの大きさのものを99%以上除去するものを用いることが好ましい。1μm以上のコンタミや未溶解物を含む塗布液を塗布し乾燥した場合には、その周囲に凹み等が発生し、100〜1000μmサイズの欠点になる場合がある。
塗布液中に含まれる樹脂及び添加物等の固形分濃度は、10質量%以上60質量%以下が好ましい。固形分濃度が低い場合には、塗布液の粘度が低くなりすぎ、乾燥中に塗布ムラが生じやすくなる。逆に、固形分濃度が高い場合には、塗布液の粘度が高くなりレベリング性が不足して塗工外観が不良となりやすい。塗布液の粘度は、10cp以上100p以下が塗工外観の面で好ましく、この範囲になるように固形分濃度、有機溶媒等を調整することが好ましい。
本発明においては、前記近赤外線吸収化合物、粘着性樹脂、イオン性液体等を含む塗布液を、基材上に塗布、乾燥することで均一な厚みの層を形成し使用されることが好ましいが、塗布の具体的な方法としては、例えば、実験室で作製するようなスケールの小さい場合には、ワイヤーバー、アプリケーターなどを用いて基材上に塗布、乾燥して層を形成する方法などが適用できる。また、スケールが比較的大きく、基材がロール状で連続的に層を形成するような場合には、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式、バーコート方式、リップコート方式、ダイコート方式など通常用いられている方法が適用できる。
塗布液を乾燥する方法としては、公知の熱乾燥、熱風乾燥、赤外線ヒーターを用いた乾燥等が挙げられる。乾燥時の好ましい温度は、60℃以上180℃以下である。特に好ましくは、下限値が80℃であり、上限値は160℃である。温度が低い場合には、塗膜中の溶媒が減少しにくくなり、粘着性能に影響を及ぼす。逆に、高温の場合には、近赤外吸収化合物が熱により劣化を招く。また、乾燥時間としては、5秒以上300秒以下であることが好ましい。時間が短い場合には層中の残留する溶媒が多くなり、粘着性能に影響を与え、逆に時間が長い場合には、近赤外線吸収化合物が劣化を起こしてしまう。
近赤外線吸収粘着シートの塗工外観としては、直径300μm以上、より好ましくは100μmのサイズの欠点を存在しないようにしなければならない。300μm以上の欠点は、プラズマディスプレイの前面に設置すると輝点の様になり、欠点が顕著化される。また、塗工層の薄いスジ、ムラ等もディスプレイ前面では顕著化されて問題となる。
本発明において、前記のように近赤外線吸収粘着シートを形成するための基材は、制限されるものではないが、プラスティックフィルム、ガラス上に形成するのが一般的である。プラスティックフィルムを用いる場合、種類は特に制限されるものではないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロンなどが挙げられる。また、プラスティックフィルムの厚みは10〜500μmであることが好ましく、25〜250μmであることがさらに好ましい。プラスティックフィルムをそのまま前面フィルターなどの部材の一部として使用する場合には、プラスティックフィルムの表面を処理することなく、プラスティックフィルムにそのまま近赤外線吸収粘着シートを形成できる。さらに、粘着シートとの密着性を高める必要がある場合、プラスティックフィルムの粘着シートが接する面に、下塗り層を設けることもできる。下塗り層の用いる材料は、特に制限されないが、アクリル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、セルロール誘導体などのポリマー系物質などが挙げられる。プラスティックフィルムの表面に離型層を設けて、近赤外線吸収粘着シートを他の部材と接着させたのち除去して使用する剥離フィルムとして用いることもできる。
本発明の近赤外線吸収粘着シートの乾燥後の塗工量は特に限定されないが、3g/m以上100g/m以下が好ましく、より好ましくは10g/m以上 50g/m以下である。塗工量が3g/mより少ない場合には、粘着力の不足と近赤外線の吸収が不十分となる場合がある。また、50g/mを超えると粘着力が強くなりすぎ、可視光線の透過が不十分になる場合がある。
本発明の近赤外線吸収粘着シートの塗工外観としては、直径300μm以上、より好ましくは100μmのサイズの欠点を存在しないようにしなければならない。300μm以上の欠点は、ディスプレイの前面に設置すると輝点の様になり、欠点が顕著化される。100μm以上300μm未満の欠点も貼り合わせにより、レンズ効果等で強調される場合があり、できるだけ存在しないようにしなかればならない。また、薄いスジ、ムラ等もディスプレイ前面では顕著化されて問題となる。
(他の機能材との複合化)
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、ディスプレイ前面に必要とされる他の機能材と複合化することができる。例えば、ディスプレイから放出される有害電磁波を遮断する目的で、導電層を直接或いは基材を介して設けてもよい。該導電層は金属メッシュと導電薄膜の何れを用いても良く、金属メッシュを用いた場合、開口率が50%以上の金属メッシュ導電層を有している必要がある。金属メッシュの開口率が低ければ電磁波シ−ルド性は良好となるが光線透過率が低下する問題が有る、このため、良好な光線透過率を得るためには開口率が50%以上は必要となる。本発明に用いられる金属メッシュとしては、電気電導性の高い金属箔にエッチング処理を施して、メッシュ状にしたものや、金属繊維を使った織物状のメッシュや、高分子繊維の表面に金属をメッキ等の手法を用いて付着させた繊維を用いてもよい。該電磁波吸収層に使われる金属は、電気電導性が高く、安定性が良ければいかなる金属でも良く特に限定されるものではないが、加工性、コストなどの観点より、好ましくは、銅、ニッケル、タングステンなどがよい。
また、導電薄膜を用いた場合、透明導電層はいかなる導電膜でもよいが、好ましくは、金属酸化物であることが好ましい。これによって、より高い可視光線透過率を得ることが出来る。また、本発明において透明導電層の導電率を向上させたい場合は、金属酸化物/金属/金属酸化物の3層以上の繰り返し構造であることが好ましい。金属を多層化することで、高い可視光線透過率を維持しながら、電導性を得ることができる。本発明に用いられる。金属酸化物は、電導性と可視光線透過性が有していれば如何なる金属酸化物でもよい。一例として、酸化錫、インジウム酸化物、インジウム錫酸化物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ビスマスなどがある。以上は一例であり、特に限定されるものではない。また、本発明に用いられる金属層は、導電性の観点より、金、銀及びそれらを含む化合物が好ましい。
更に、導電層を多層化した場合、例えばくり返し層数が3層の場合、銀層の厚さは50〜200Åが好ましく、より好ましくは50〜100Åである。これよりも膜厚が厚い場合は、光線透過率が低下し、薄い場合は抵抗値が上がってしまう。また、金属酸化物層の厚さとしては、好ましくは、100〜1000Å、より好ましくは、100〜500Åである。この厚さより厚い場合には着色して色調が変ってしまい、薄い場合には抵抗値が上がってしまう。さらに、3層以上多層化する場合、例えば、金属酸化物/銀/金属酸化物/銀/金属酸化物のように5層とした場合、中心の金属酸化物の厚さは、それ以外の金属酸化物層の厚さよりも厚いことが好ましい。この様にすることで、多層膜全体の光線透過率が向上する。
また、反射防止機能と複合化することも可能である。反射防止機能とは、表面反射を防ぎ、蛍光灯等の映り込みを防止する機能を有する。該反射防止機能を付与する方法は限定させず任意に選択できるが、例えば、基材の表面に屈折率の異なる層を積層し、該層の界面における反射光の干渉を利用して低減する方法、表面に凹凸を付与する方法が挙げられる。該方法の反射防止膜を形成する方法として、大きくは下記の2方法が挙げられる。その一つの方法は、基材の表面に、蒸着法やスパッタリング法により反射防止膜を形成する方法であり、他の一つの方法は、基材の表面に、反射防止用塗布液を塗布し乾燥させることにより反射防止膜を形成する方法である。一般論としては、反射防止特性では前者が、経済性では後者が優れていると言われているが、本発明においては、どちらの方法を用いても構わない。反射防止膜は、例えば、透明なポリエステルフィルムのような基材の設けることができる。本発明の近赤外線吸収粘着シートを、該基材の反射防止膜を設けた反対面に形成することで複合化できる。
(光学フィルター)
本発明において光学フィルターとは、ディスプレイの前面に設置されるもので、例えば、プラズマディスプレイの前面には、ディプレイから発生する近赤外線、電磁波をカットすると共に、ディスプレイの視認性向上のための反射防止、色再現性の向上等、更には、ディスプレイの保護など各々の機能を一体としたフィルターが設置される。本発明の近赤外線吸収粘着シートは、近赤外線をカット、必要に応じて色調の調整を行うとともに、上記機能性フィルムあるいは機能層を貼り合わせることができ、該光学フィルターに使用するのに適する。
該光学フィルターの基材には通常ガラス板が使用されるが、軽量化、高画質化のために、ガラス板を用いず、直接プラズマディスプレイのパネルに貼り合わせる直貼りフィルターにすることも可能である。本発明の近赤外線吸収粘着シートは、直貼りフィルターのも好適に用いることができる。
次に本発明の実施例及び比較例を示す。また、本発明で使用した特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
<透過率>
分光光度計(島津製作所製 UV−3150型)を用い、波長300nm〜1200nmの範囲で測定し、可視光域は550nm、近赤外線域は850nm、950nmの透過率を評価した。また、ネオン光をカットする化合物を添加した場合の評価として、590nmの透過率を評価した。
<ヘーズ>
濁度計(日本電色工業製、NDH−2000)を用い、JIS K7105に準じて評価した。1.0%以下を良好とした。
<粘着力>
下記のように作製した近赤外線吸収粘着シートを25mm幅にカットし、ガラス板に貼り合わせ、23℃、50%RHの環境下、30分間放置したのち、島津製作所製オートグラフAGS−1kNGを用いて、180℃方向に300mm/分の速度でガラス板より粘着シートを剥がし、その際の粘着力を測定した。
<帯電防止性能>
高抵抗率計(三菱化学製 ハイレスターUP MCP−HT450)を用いて、印加電圧500V、測定時間10秒で表面抵抗値を比較した。
<耐湿熱性>
透過率を測定した粘着シートサンプルを、60℃、90%RHの雰囲気下で500時間放置した後、近赤外線域の透過率(850nm、950nm)を評価し、試験前後の差を比較した。
実施例1
粘着性樹脂およびその溶液を次のように作製した。
窒素置換した反応容器に、n−ブチルアクリレート〔95質量部〕、アクリル酸〔5質量部〕、酢酸エチル〔150質量部〕、過酸化ベンゾイル〔0.1質量部〕を投入し、70℃に昇温、攪拌しながら6時間反応させた後、80℃に昇温し1時間反応を行った。反応後、未反応物を除去し、反応物をトルエン/2−ブタノンの混合溶媒(50/50;質量比)で希釈し、固形分濃度が18質量%の粘着性樹脂溶液Aを作製した。
次に、近赤外線吸収化合物の分散性、耐久性を高めるためのメタクリル酸エステル系樹脂およびその溶液を以下のように作製した。
窒素置換した反応容器に、n−ブチルメタクリレート〔50質量部〕、メチルメタクリレート〔50質量部〕、酢酸エチル〔150質量部〕、過酸化ベンゾイル〔0.1質量部〕を投入し、70℃に昇温、攪拌しながら6時間反応させた後、80℃に昇温し、1時間反応を行った。反応後、未反応物を除去し、反応物をトルエン/2−ブタノンの混合溶媒(50/50;質量比)に溶解して、固形分濃度が14質量%のメタクリル酸エステル系樹脂溶液Aを作製した。
次に、塗布液Aを下記の質量比で調合し、次いで、ポリエステルフィルム(東洋紡績製、商品名 コスモシャイン A4100、厚さ100μm)に、アプリケーター(テスター産業製)を用いて塗工した。塗工後、ドライオーブン(ヤマト科学製、商品名 DS64)で、120℃で1分30秒間の条件で乾燥し、近赤外線吸収粘着シートを作製した。形成した粘着層の塗工量は25g/mであった。
(塗布液A)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・粘着樹脂溶液A 85.6 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液A 12.2 質量部
・架橋剤 0.0856 質量部
(日本ポリウレタン工業製、商品名 コロネートL)
・ジイモニウム塩系化合物 0.205 質量部
(日本カーリット製、商品名 CIR−RL)
・フタロシアニン系化合物 0.0597 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−12)
・フタロシアニン系化合物 0.0691 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−14)
・イオン性液体 1.74 質量部
(1−ブチル−3−メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
イミド)
作製した粘着シートを所定の大きさにカットし粘着力を測定した。さらに、適当な大きさに切り取り、帯電防止性を評価した。また、残りの部分にポリエステルフィルム(東洋紡績製、商品名 コスモシャイン A4100、厚さ100μm)を貼り合わせたのち、適当な大きさにカットし、評価用サンプルとした。
作製したサンプルの透過率を前記条件にて測定したところ、近赤外線域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、69.7%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性が見られた。さらに評価したサンプルを60℃、90%RHの環境下、500時間放置し、耐湿熱性試験を実施した。試験前後の各測定値を比較したが大きな差はなく、良好な耐湿熱性を示した。得られた結果を表1に示す。
実施例2
実施例1で用いた粘着樹脂溶液Aを用いて、塗布液Bを調合し、実施例1と同様に粘着シートを作製した。粘着層の塗工量は25g/mであった。
(塗布液B)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・粘着樹脂溶液A 97.77 質量部
・架橋剤 0.0880 質量部
(日本ポリウレタン工業製、商品名 コロネートL)
・フタロシアニン系化合物 0.0827 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−12)
・フタロシアニン系化合物 0.0625 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−14)
・フタロシアニン系化合物 0.0827 質量部
(日本触媒製、商品名 TX−EX906B)
・フタロシアニン系化合物 0.124 質量部
(日本触媒製、商品名 TX−EX910B)
・イオン性液体 1.79 質量部
(1−ブチル−3−メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
イミド)
実施例1と同様に測定用のサンプルを作製し、同様に評価を行った。近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、51.1%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性、耐湿熱性であった。得られた結果を表1に示す。
実施例3
実施例1で用いた粘着樹脂溶液Aを用いて、塗布液Cを調合し、実施例1と同様に粘着シートを作製した。粘着層の塗工量は25g/mであった。
(塗布液C)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・粘着樹脂溶液A 97.70 質量部
・架橋剤 0.0879 質量部
(日本ポリウレタン工業製、商品名 コロネートL)
・フタロシアニン系化合物 0.0326 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−14)
・フタロシアニン系化合物 0.137 質量部
(日本触媒製、商品名 TX−EX910B)
・金属錯体系化合物 0.253 質量部
(林原生物化学研究所製、商品名 NKX−1199)
・イオン性液体 1.79 質量部
(1−ブチル−3−メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
イミド)
実施例1と同様に測定用のサンプルを作製し、評価を行った。近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、59.6%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性、耐湿熱性が見られた。得られた結果を表1に示す。
実施例4
実施例1における塗布液Aで用いたイオン性液体を、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドに変更した以外は、実施例1と同様にサンプルを作製し評価を行った。その結果、近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、69.0%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性、耐湿熱性が見られた。得られた結果を表1に示す。
実施例5
実施例1における塗布液Aで用いたイオン性液体を、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ヘキサフルオロホスフェートに変更した以外は、実施例1と同様にサンプルを作製し評価を行った。その結果、近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、69.4%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性、耐湿熱性が見られた。得られた結果を表1に示す。
実施例6
実施例1で用いた塗布液Aに、ネオン光をカットする化合物を加えた塗布液Dを調合し、実施例1と同様に粘着シート作製した。粘着層の塗工量は25g/mであった。
(塗布液D)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・粘着樹脂溶液A 85.6 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液A 12.2 質量部
・架橋剤 0.0856 質量部
(日本ポリウレタン工業製、商品名 コロネートL)
・ジイモニウム塩系化合物 0.205 質量部
(日本カーリット製、商品名 CIR−RL)
・フタロシアニン系化合物 0.0597 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−12)
・フタロシアニン系化合物 0.0691 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−14)
・ネオン光カット化合物 0.0397 質量部
(山田化学工業製、商品名 TAP−2)
・イオン性液体 1.74 質量部
(1−ブチル−3−メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
イミド)
実施例1と同様に測定用のサンプルを作製し、評価を行った。近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、55.1%であった。また、波長590nm付近に吸収ピークが現れ、波長590nmにおける透過率は27.2%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性、耐湿熱性が見られた。得られた結果を表1に示す。
実施例7
実施例1で塗工する際、用いたポリエステルフィルムを、片面に反射防止加工したフィルム(日本油脂製、商品名 リアルック、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例1と同様にサンプルを作製した。なお、ポリエステルフィルムの反射防止加工した面とは反対面に塗工した。さらに、実施例1と同様に評価を行った結果、近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、74.0%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性、耐湿熱性であった。得られた結果を表1に示す。
比較例1
実施例1で用いた塗布液Aに含まれるイオン性液体を除いた他は、塗布液Aと同じ組成比の塗布液Eを調合し、塗布液Eを用いて実施例1と同様に粘着シートを作製した。形成した粘着層の塗工量は25g/mであった。
(塗布液E)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・粘着樹脂溶液A 87.2 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液A 12.4 質量部
・架橋剤 0.0872 質量部
(日本ポリウレタン工業製、商品名 コロネートL)
・ジイモニウム塩系化合物 0.209 質量部
(日本カーリット製、商品名 CIR−RL)
・フタロシアニン系化合物 0.0608 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−12)
・フタロシアニン系化合物 0.0704 質量部
(日本触媒製、商品名 IR−14)
実施例1と同様に測定用のサンプルを作製し、評価を行った。近赤外域の透過率、波長550nmにおける透過率、ヘーズ値、耐湿熱性については実施例1と差は見られなかったが、実施例1に比べて帯電防止性が劣った。得られた結果を表1に示す。
比較例2
実施例1で用いた塗布液Aのイオン性液体の代わりにアルキルホスフェート系の帯電防止剤を用いた以外、実施例1と同様に粘着シートを作製し評価を行った。粘着層の塗工量は25g/mであった。さらに、実施例1と同様に測定用のサンプルを作製し、評価を行った。近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、69.2%であった。また、ヘーズ値は低く、良好な帯電防止性が見られた。しかしながら、耐湿熱性の試験後、近赤外域の透過率は10%以上となり、耐湿熱性が不十分であった。得られた結果を表1に示す。
比較例3
実施例1で用いた塗布液Aのイオン性液体の代わりに酸化亜鉛の微粒子を用いた以外、実施例1と同様に粘着シートを作製し評価を行った。近赤外域の透過率は十分に低く、10%以下であった。また、波長550nmにおける透過率は高く、69.2%であった。また、良好な帯電防止性が見られたが、ヘーズ値が5.0%となり透明感が低下した。得られた結果を表1に示す。
比較例4
実施例1で用いた塗布液Aの近赤外線吸収化合物を除いた塗布液Fを調合し、塗布液Fを用いた以外は、実施例1と同様に粘着シートを作製し評価を行った。粘着層の塗工量は25g/mであった。
(塗布液F)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌した。
・粘着樹脂溶液A 85.9 質量部
・メタクリル酸エステル系樹脂溶液A 12.2 質量部
・架橋剤 0.0859 質量部
(日本ポリウレタン工業製、商品名 コロネートL)
・イオン性液体 1.75 質量部
(1−ブチル−3−メチルピリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
イミド)
実施例1と同様に測定用のサンプルを作製し、評価を行ったが、近赤外域の透過率は、85%以上あり、近赤外線域の吸収がほとんどない状態であった。得られた結果を表1に示す。
Figure 2009029838
本発明の近赤外線吸収粘着シートは、高い近赤外線吸収能と可視域の透過性を有し、粘着性を有するだけでなく、帯電防止性、耐湿熱性、透明性に優れているため、赤外線を用いるリモコンによる精密機器の誤動作の防止、フィルター製造時の工程の簡略化によるコストダウンのみならず、塵、埃などの異物の付着の防止による歩留まりの向上、湿熱による色調の変化の低減が可能となるため、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイ等の画像表示装置に用いる光学フィルターとして好適である。

Claims (7)

  1. 近赤外線吸収化合物と粘着樹脂を主成分とする組成物からなる近赤外線吸収粘着シートであって、前記の組成物中にイオン性液体を含有することを特徴とする近赤外線吸収粘着シート。
  2. 近赤外線吸収化合物が、ジイモニウム塩系化合物、フタロシアニン系化合物、金属錯体系化合物のいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載の近赤外線吸収粘着シート。
  3. イオン性液体が粘着樹脂成分に対し、0.1質量%以上30.0質量%以下含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載の近赤外線吸収粘着シート。
  4. イオン性液体がPF 、ClO 、(CFSO、(CFSO、AsF 、SbF 、NbF 、(CN)、(CSO、(CFSO)(CFCO)Nのいずれかを陰イオンとして含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着シート。
  5. イオン性液体が(CFSOを陰イオンとして含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着シート。
  6. 粘着樹脂がアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着シート。
  7. ディスプレイの前面に設置することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着シート。
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