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JP2009013625A - 集合住宅の排水管設備 - Google Patents

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JP2009013625A
JP2009013625A JP2007175048A JP2007175048A JP2009013625A JP 2009013625 A JP2009013625 A JP 2009013625A JP 2007175048 A JP2007175048 A JP 2007175048A JP 2007175048 A JP2007175048 A JP 2007175048A JP 2009013625 A JP2009013625 A JP 2009013625A
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standpipe
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JP2007175048A
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
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Abstract

【課題】トイレの大便器の接続された排水立て管系統をより長期間利用可能とすることのできる配管構成をとることにより、排水立て管系統の更新工事によりトイレを使用できないことがほとんどない集合住宅の排水管設備を提供する。
【解決手段】大便器11a等の各種の排水器具を有する多層階からなる集合住宅の排水管設備において、多層階を貫いて複数の排水立て管系統を配管する。各階層の住戸Jの大便器11aと大便器11a以外の排水器具とは区分けして排水立て管系統に接続し、大便器11aが接続される排水立て管系統42は大便器専用として住戸内専有部Sあるいは共用部廊下R側または共用部廊下R側とは反対側のバルコニーB側に単独に配管する。大便器11a以外の排水器具が接続される排水立て管系統17,30は共用部廊下R側または共用部廊下R側とは反対側のバルコニーB側に配管する。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅の排水管設備に関する。
従来、高層マンション等の集合住宅の排水管設備は、排水立て管が上階から下階へ各住戸の専有部内を貫いて配管されており、各階の専有部内に設置された台所流しやトイレの大便器或いは浴室の浴槽等のいわゆる水回り器具(排水器具)を排水立て管に介装させた集合管継手に接続し、各種の排水器具の排水を排水立て管に合流させて流下させる構成が一般的であった。
ところで、近年、長期利用を目的とした住宅として、専有部内のレイアウトの可変性と、骨組み部分の耐久性を高めたSI住宅が注目を集めている。
SI住宅に好適な排水管設備として、例えば、本出願人に係る特許文献1には、各住戸の専有部の例えば北側に面した共用通路側に第1排水立て管を配管し、共用通路とは反対側であって南側のバルコニー側に第2排水立て管を配管して、両排水立て管のうち近い方に排水器具を分散して接続できるようにした排水管設備が開示されている。この排水管設備によれば、台所流しを日当たりのよいバルコニー側に移動させるような専有部内の大幅なレイアウト変更にも容易に対応することができる。
また、本出願人に係る特許文献2には、更新、洗浄等のメンテナンスの容易性を向上させることにより、長期利用を目的としたSI住宅に好適な排水管設備が開示されている。この排水管設備では、集合管継手にいわゆる排水ヘッダー方式を採用することにより専有部内の各排水器具に対してヘッダー継手の横枝管受け口を1対1で対応させている。これにより、例えば共用通路側に配設されたヘッダー継手の掃除口から、洗浄ノズルを確実に狙いの排水器具まで誘導させることができるため洗浄が容易であり、かつ必要な箇所のみ横枝管の更新ができる。
特開2000−328618号公報 特開2005−146525号公報
上記特許文献1,2に開示された従来の排水管設備は、長期利用を目的としたSI住宅に好適に改良されてはいるものの、トイレの大便器、台所の流し、浴室排水口等を含む複数の排水器具の排水を排水立て管系統(排水立て管及び排水立て管に介装された集合管継手)に合流させる構成であり、特に、油分を多く含む浴室排水や、油分や食品かす等の固形分を多く含む台所排水等により、排水立て管内に汚れが付着し、排水が流れにくくなり、ひいては角質化して配管詰まりを生じる可能性があった。したがって、住宅の長期利用の間には排水立て管系統の更新を要していた。排水立て管系統を更新する場合には、更新工事期間中は当該排水立て管系統に接続された排水器具の全てが使用できなくなる。特に、トイレを使用できないことは住人に大変な不便を強いることとなる。この不便さを解消するために、例えば上記特許文献1に記載の排水管設備においては、トイレの大便器を他の排水立て管に接続し直すことも考えられる。しかし、使用できない期間を短くすることはできるものの、やはり接続工事中はトイレを使用することができないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解消するためになされたものであり、トイレの大便器の接続された排水立て管系統をより長期間利用可能とすることのできる配管構成をとることにより、排水立て管系統の更新工事によりトイレを使用できないことがほとんどない集合住宅の排水管設備を提供することを課題とした。
本発明は、上記課題を解決するための手段として以下の手段をとる。
まず、第1の発明は、大便器、台所流し、浴室、洗濯機、洗面器等の排水器具を有する多層階からなる集合住宅の排水管設備であって、前記集合住宅には多層階を貫いて複数の排水立て管系統が配管されており、各階層の住戸の大便器と大便器以外の排水器具とは区分けされて前記排水立て管系統に接続されており、大便器が接続される排水立て管系統は大便器専用として住戸内専有部あるいは共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に単独に配管されているとともに、前記大便器以外の排水器具が接続される排水立て管系統は共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に配管されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、大便器と大便器以外の排水器具とは区分けされて排水立て管系統に接続されているため、大便器専用の排水立て管系統には流量が多く比較的油分の少ない大便器の汚水のみが流れ込み、例えば台所排水や浴室排水等の比較的油分の多い排水が流れ込むことがない。そのため、大便器の接続される専用の排水立て管系統は、管内に汚れが付着しにくく住宅利用中に更新工事を要しないほど耐用年数を長くすることが可能である。それにより更新工事のためにトイレを使用できなくなるのをほとんどなくすことができる。更に、大便器以外の排水器具が接続される排水立て管系統は、共用部廊下側または共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に配管されており、専有部に配管されないので専有部内のレイアウト可変性も向上させることができ、SI住宅に好ましく適用することができる。
第2の発明は、大便器、台所流し、浴室、洗濯機、洗面器等の排水器具を有する多層階からなる集合住宅の排水管設備であって、前記集合住宅には多層階を貫いて3系統以上の排水立て管系統が配管されており、各階層の住戸の大便器と台所流しはそれぞれ専用の排水立て管系統として単独に配管されており、前記大便器及び台所流し以外の排水器具が接続される他の排水立て管系統は共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に配管されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、各階層の住戸の大便器が専用の排水系統とされている。流量が多く比較的油分の少ない大便器排水が専用の排水系統とされていることにより、大便器の接続される専用の排水立て管系統は、管内に汚れが付着しにくく、集合住宅利用中に更新工事を要しないほど耐用年数を長くすることが可能である。それにより更新工事のためにトイレを使用できなくなるのをほとんどなくすことができる。
また、台所流しも専用の排水系統とされており、特に油分や固形分を比較的多く含み排水立て管系統に詰まりや劣化を生じさせやすい台所排水が他の排水器具の排水とは区分けされているため、大便器及び台所流し以外の他の排水器具が接続されている排水立て管系統もより耐用年数が長くなり、他の排水器具も排水立て管系統の更新により使用できなくなる頻度が減る。
第3の発明は、上記第2の発明において、前記台所流しが接続される専用の排水立て管系統として、住戸内専有部あるいは共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に2系統が予め配管されており、台所流しを該2系統の専用の排水立て管系統のうち一方に接続するとともに、他方を予備として接続替え可能な構成としたことを特徴とする。
第3の発明によれば、一方の専用の排水立て管系統が使用できなくなった場合でも予備の排水立て管系統に台所流しを接続し直すことにより台所流しを使用することができ、台所流しを使用できない期間を接続変更工事中の短期間に短縮することができる。
第4の発明は、上記第1〜3の発明のいずれかにおいて、前記大便器あるいは台所流しが接続される専用の排水立て管系統は、各階層に配管される排水立て管と該排水立て管間に配設される立て管継手とからなり、前記大便器あるいは台所流しは前記立て管継手に接続される構成とされており、該排水立て管または該立て管継手には掃除口が設けられていることを特徴とする。
第4の発明によれば、立て管継手に掃除口が設けられていることにより、排水立て管系統および排水立て管系統と大便器あるいは台所流しとの間に配管される横枝管を容易に洗浄することができ、これらの排水立て管系統および横枝管の耐用年数を更に長くすることができる。
第5の発明は、上記第1〜4のうちいずれかにおいて、前記大便器あるいは台所流しが接続される専用の排水立て管系統以外の他の排水立て管系統は、各階層に配管される排水立て管と該排水立て管間に配設される立て管継手とからなり、前記大便器あるいは台所流し以外の他の排水器具は、掃除口付きのヘッダー継手を介して前記立て管継手に接続されることを特徴とする。
第5の発明によれば、専用の排水立て管系統に接続されない他の排水器具は、各排水器具が掃除口付きのヘッダー継手の受け口にそれぞれ独立して接続されるため各排水器具とヘッダー継手との間に配管される横枝管の洗浄においては、目的とする横枝管を容易に洗浄することができる。また、ヘッダー継手に設けられた掃除口を利用して排水立て管系統も容易に洗浄することができ、耐用年数をさらに長くすることができる。
本発明の集合住宅の排水管設備によれば、トイレの大便器の接続された立て管系統の更新をほとんど要しないほど長期利用可能とすることができ、排水立て管系統の更新工事によりトイレを使用できないことをほとんどなくすことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る排水管設備H1を備えた一つの住戸Jを示している。この住戸Jは、マンション等の多層階からなる集合住宅の住戸であって、当該集合住宅の各階に設けた各住戸Jの住人が共同で使用する廊下Rに沿って複数の住戸J〜Jが横並びに並んで配置されている。各住戸Jの専有部Sを挟んで廊下Rとは反対側にバルコニーB(ベランダ)が設けられている。本実施形態では、住戸Jの専有部Sに対して北側に廊下Rが位置し、南側にバルコニーBが位置する場合を例示する。従って、図1において下側が北側であり、上側が南側となる。
各住戸Jの専有部Sには、玄関1、三つの第1〜第3居室2〜4、浴室5、洗面所6、台所7、居間8、トイレ11が図示するようにレイアウトされている。
専有部Sからみて廊下R側の共用部(本願発明の「共用部廊下側」に対応。)には、専有部Sに隣接して第1パイプスペース40が設けられている。第1パイプスペース40は廊下Rに面して設けられており、大便器専用の排水立て管系統42と、台所流し専用の排水立て管系統30と、複数の排水器具が接続される共用の排水立て管系統17との3系統の排水立て管系統が配管されている。
大便器専用の排水立て管系統42は、当該集合住宅の上階から下階に至って貫通して配管されており、各階層に配管される排水立て管44と床下の高さ位置で排水立て管44間に介装される立て管継手46とからなり、立て管継手46の胴回りに設けられた横枝管受け口46aにトイレ11の大便器11aが横枝管48を介して接続されている。この立て管継手46の胴回りには、横枝管受け口46aとは反対側の廊下R側に掃除口46bが設けられている。この掃除口46bから洗浄ノズルを挿入して、横枝管48及び当該排水立て管系統42を容易に洗浄することができる。なお、この掃除口46bには気密かつ水密に塞ぐことができる蓋が設けられている。
台所流し専用の排水立て管系統30は、各階層に配管される排水立て管32と、床下の高さ位置で排水立て管32間に介装される立て管継手34とで構成されており、当該集合住宅の上階から下階に至って貫通して配管されている。立て管継手34はその胴部周りに1つの横枝管受け口34aを備えており、台所7のディスポーザ付き台所流し7aが横枝管36を介して接続されている。この立て管継手34の胴回りには、横枝管受け口34aとは反対側の廊下R側に掃除口34bが設けられている。この掃除口34bから洗浄ノズルを挿入して、横枝管36及び当該排水立て管系統30を容易に洗浄することができる。なお、この掃除口34bには気密かつ水密に塞ぐことができる蓋が設けられている。
共用の排水立て管系統17は、各階層に配管される排水立て管15と、床下の高さ位置で排水立て管15間に介装される立て管継手13とで構成されており、当該集合住宅の上階から下階に至って貫通して配管されている。図2によく示されるように、立て管継手13の胴部周りには取り付け座13aが設けられており、3口の受け口81〜83を備えたヘッダー継手(立て管継手の胴部から取り外し可能としたアダプタ式の横枝管受け口)80が取り付けられている。ヘッダー継手80の基部には、取り付けフランジ部80dが設けられており、この取り付けフランジ部80dを取り付け座13aに突き合わせてボルトで固定することにより当該ヘッダー継手80が側方へ突き出す状態に取り付けられている。大便器11a及び台所流し7a以外の雑排水用の各種の排水器具が、このヘッダー継手80の横枝管受け口81〜83に対して一対一で接続されている。すなわち、浴室5の排水器具(浴槽の排水口5a及び洗い場の排水口5b)が排水横枝管70を介して、洗面所6の洗面台排水口6bが排水横枝管69を介して、洗面所6の洗濯機排水口6aが横枝管68を介してそれぞれヘッダー継手の横枝管受け口81〜83に接続されており、ひいては排水立て管系統17に接続されている。ヘッダー継手80の上面には、受け口81〜83のそれぞれに対応して管内掃除用の掃除口81b,82b,83bが設けられている。この掃除口81b,82b,83bから容易に目的の横枝管68,69,70に洗浄ノズルを挿入して洗浄することができる。また、最もフランジ部80dに近い掃除口81bからは、立て管継手13の内部にも容易に洗浄ノズルを挿入することができ、排水立て管系統17を洗浄することができる。各掃除口81b,82b,83bは、蓋81c,82c,83cによって気密かつ水密に塞ぐことができる。
なお、図2では立て管継手13の上流側の排水立て管が接続される受け口13cを経て内部が示されている。立て管継手13の内部には、ヘッダー継手80を経て当該立て管継手13に流入する横枝管排水の流入口の上方において庇のように管内方に張り出す旋回ガイド13dが設けられている。この旋回ガイド13aは、管内方に向けて傾倒するとともに、管内からみて左下がりに傾斜しており、立て管排水を左旋回させることのできる形状とされている。また、当該立て管継手13の内部には、横枝管排水の流入口より下方において管内方へ張り出した1対の旋回羽根13e,13eが設けられている。この旋回羽根13e,13eはそれぞれ管内からみて左下がりに傾斜しており、立て管排水を左旋回させることのできる形状とされている。このような構成の立て管継手13においては、上流側の排水立て管17から流下してくる立て管排水は旋回ガイド13dに衝突して減速され管内壁に沿った左旋回流を生じながら流下する。そして、旋回羽根13e,13eに案内されて的確に左旋回流が整えられて下流側の排水立て管17に流下する。このとき、旋回ガイド13dが横枝管排水の流入口の上方において庇のように張り出していることにより立て管排水は横枝管排水の流入口を避けて流下するため、横枝管排水の流入口に立て管排水が逆流することを防止することができる。また、このような構成の立て管継手13においては、横枝管排水は、横枝管排水の流入口の対向面に衝突して左右に分かれて流下し、旋回羽根13e,13e衝突して管内壁に沿った左旋回流を生じながら流下する。
以上のように構成した第1実施形態の排水管設備H1によれば、トイレ11の大便器11aが大便器専用の排水立て管系統42に接続されている。この大便器専用の排水立て管系統42には他の排水器具は接続されておらず、油分の少ない大便器11aの汚水のみが排水される。そのため、大便器専用の排水立て管系統42の内部は非常に汚れが溜まりにくく、当該集合住宅を長期間使用する場合であっても更新を要しないほど耐用年数を長くすることが可能である。したがって、排水立て管系統42の更新によりトイレ11を使用できなくなることがほとんどない。
また、この排水管設備H1によれば、全ての排水立て管系統が共用部廊下側に設けられた第1パイプスペース40内に配管されており、専有部S内のスペースを広く確保することができ、レイアウト変更に容易に対応することができる。
ディスポーザ付き台所流し7aの排水は、一般に油分や固形分を比較的多く含むため、台所流し専用の排水立て管系統30は特に汚れが付着し易く、集合住宅の長期利用の間には洗浄を要し、更新を要する場合もある。また、浴槽の排水口5aと洗い場の排水口5b、洗面台排水口6b、洗濯機排水口6aの排水は一般に油分を比較的多く含んでいるため、集合住宅の長期利用の間には管内の洗浄や場合によっては更新が必要となる場合がある。しかしながら、この第1実施形態においては、台所流し専用の排水立て管系統30及び共用の排水立て管系統17が廊下R面して設けられた第1パイプスペース40内に配管されているため、廊下Rから容易に洗浄や更新作業することができる。
また、共用の排水立て管系統17においては、複数の排水器具が接続されているものの、ヘッダー継手80の横枝管受け口81〜83に対して一対一で接続されるため、横枝管68〜70の洗浄作業はより容易である。
本発明は、上記第1実施形態に限らず、様々な変更を加えた形態で実施することができる。
上記第1実施形態では、大便器専用の排水立て管系統42が共用部廊下側に設けられた第1パイプスペース40内に配管された実施形態を例示したが、大便器以外の排水器具と区分けして大便器のみが接続されていれば、その配管位置は限定されない。例えば、大便器専用の排水立て管系統は、図1に符号52として二点鎖線で示すように、バルコニーB側に配管してもよい。図1においては、排水立て管系統52がバルコニーBを貫通して配管されている。大便器専用の排水立て管系統52は、排水立て管54と胴回りに2つの横枝管受け口56a,56cと掃除口56bとを備えた立て管継手56とからなり、横枝管受け口56aに横枝管58を介して大便器11aが接続される。このように大便器専用の排水立て管系統42,52を廊下R側またはバルコニーB側の共用部に設けた場合、トイレ11のレイアウト変更にも容易に対応することができる。また、大便器専用の排水立て管系統42,52は専有部S以外の部分(共用部)に配管されているので、大便器11aが排水時の負荷が大きく騒音が比較的大きくなりやすい場合であっても、下階の住人に騒音が聞こえにくい。また、大便器専用の排水立て管系統52は、大便器であれば同階層で複数接続可能である。例えば、予め専有部Sに排水コンセント59a(強制排水式配水管の管端等が接続可能な着脱蓋付開口)を設け、横枝管59を介して大便器11aの接続されていない方の横枝管受け口56cに接続しておき、必要に応じて該排水コンセント59aに介護用強制排水式大便器を接続することにより大便器を増設することもできる。
また、大便器専用の排水立て管系統は、大便器以外の排水器具と区分けして大便器のみが接続されていれば、共用部に限らず、住戸内専有部Sに配管することもできる。例えば、図1に符号22として例示すように、トイレ11に隣接して第2パイプスペース20を設け、大便器専用の排水立て管系統22を配管することができる。この大便器専用の排水立て管系統22は、当該集合住宅の上階から下階に至って貫通して配管されており、各階層に配管される排水立て管24と排水立て管24間に介装される立て管継手26とで構成されている。立て管継手26はその胴部周りに1つの横枝管受け口を備えており、トイレ11の大便器11aの器具排水管28が直接接続される。このように、大便器11aの直近に専用の排水立て管系統22を配管すれば器具排水管28の勾配を確保しやすい。なお、住戸内専有部Sに排水立て管系統22を配管する場合も、図1に例示するように、掃除口26b付きの立て管継手26を用いるのが好ましい。
なお、大便器が適切に使用されない場合の対策、例えば、猫砂(猫の糞箱の砂)を大便器に投げ込んで流す等のクレーム対策として大便器専用の排水立て管系統を2系統設備しておけばなおよい。
また、上記第1実施形態では、台所流し専用の排水立て管系統30が共用部廊下側の第1パイプスペース40内に配管されている実施形態を例示したが、台所流し7aを専用の排水立て管系統に接続する場合には、その配管位置は限定されない。例えば、図1に二点鎖線で符号72として示すように、バルコニーB側に配管してもよい。図1においては、排水立て管74と胴回りに横枝管受け口76aと掃除口76bとを備えた立て管継手76とからなる台所流し専用の排水立て管系統72がバルコニーBに貫通されており、横枝管受け口76aに横枝管71を介して台所流し7aが接続される。あるいは図1に二点鎖線で符号60として示すように住戸内専有部Sに台所流し専用の排水立て管系統を配管してもよい。
また、上述のとおり台所流し専用の排水立て管系統30は、比較的汚れが溜まりやすいが、台所流し専用の排水立て管系統の更新を少なくするための好適な配管構成として、予備の排水立て管系統を予め配管した以下の配管構成をとることができる。すなわち、共用部廊下側の第1パイプスペース40内に台所流し専用の排水立て管系統30を配管し、横枝管36を介して台所流し7aを接続するとともに、図1中に二点鎖線で示すように、台所流し7aに隣接して第3のパイプスペース66を設け、予備の台所流し専用の排水立て管系統60を予め配管する。予備の台所流し専用の排水立て管系統60は、排水立て管62と排水立て管62間に配設される立て管継手64からなり、立て管継手64の胴回りに設けられた受け口64aに水密かつ気密に蓋が取付けられて、台所流し7aの排水トラップが付属の器具排水管7bにより接続可能な未接続の状態となっている。台所流し7aの接続された排水立て管系統30は上述のとおり、洗浄作業が行いやすい構成となっているが、長年の使用により更新を要する場合には、予備の排水立て管系統60に台所流し7aを接続し直すことにより、排水立て管系統30を更新しなくても台所流し7aを使用することができる。この場合、横枝管36と台所流し7aの排水トラップとを分解可能な継手で接続しておけば、接続替えの際には継手を分解すれば排水トラップから横枝管36を容易に取外すことができ、接続替えの作業がより容易となるため好ましい。
このように台所流し専用の排水立て管系統として、共用部廊下側に配管された排水立て管系統30と、住戸内専有部Sに配管された排水立て管系統60との2系統が配管される場合には、共用部廊下側に配管された排水立て管系統30を予備とすることもできる。この場合、台所流し7aを排水トラップから付属の器具排水管7bにより排水立て管系統60に直接接続する。台所流し7aを排水立て管系統60に直接接続することにより、比較的固形分の多いディスポーザ付き流し7aの排水による配管詰まりを予防することができる。なお、立て管継手64の胴回りには、受け口64の他に掃除口64bが設けられており排水立て管系統60の洗浄が可能となっている。その一方で、第1パイプスペース40内に設けられた台所流し専用の予備の排水立て管系統30は、台所流し7aを接続可能な未接続の状態で予め配管しておき、排水立て管系統60が更新を要する場合には台所流し7aを接続し直す。この接続替え作業をより容易にするために、好ましくは、台所流し7aと予備の排水立て管系統30とを接続するための横枝管36を台所流し7aの近傍から予備の排水立て管系統30の近傍まで予め配設しておく。その場合、接続替えの際には、横枝管36の上流側の端部を台所流し7aに接続し、下流側の端部を予備の排水立て管系統30に接続すればよい。より好ましくは、横枝管36の下流側の端部を予め予備の排水立て管系統30に接続し、上流側の端部を気密かつ水密に塞いでおく。その場合には、横枝管36の上流側の端部を台所流し7aに接続すれば台所流し7aを使用できるようになり、接続替えに際して住人が台所流し7aを使用できない期間をより短縮することができる。
このように台所流し専用の排水立て管系統として2系統が配管される場合には、2系統の排水立て管系統の配管位置は共用部廊下側と住戸内専有部Sとに限定されず、共用部廊下側、住戸内専有部S、バルコニーB側のどこに配管されてもよい。例えば、廊下R側とバルコニーB側とに台所流し専用の排水立て管系統30,72を配管し接続替え可能としてもよい。なお、接続替えにより使用しなくなった排水立て管系統は、そのまま立ち枯れにしてもよい。
なお、台所流し7aがディスポーザ付きでない場合など、他の排水器具の排水と合流させて排水することが可能な場合は、台所流し7aを必ずしも専用の排水立て管系統に接続しなくてもよい。その場合、少なくとも大便器11aが他の排水器具とは区別して専用の排水立て管系統42(22,52)に接続された構成であれば、例えば、台所流し7aを他の排水器具の接続された共用の排水立て管系統17に接続する構成としてもよい。
また、上記実施形態1では、共用の排水立て管系統17を共用部廊下側に配管した実施形態を例示したが、配管位置はこれに限定されず、共用部廊下側とは反対側のバルコニーB側に配管してもよい。共用の排水立て管系統17を共用部廊下側及びバルコニーB側にそれぞれ配管し、大便器11a以外の排水器具を振り分けて接続してもよい。
なお、上記第1実施形態(図1)においては、共用部廊下側の排水立て管系統の配管位置として、専有部Sに隣接する第1パイプスペース40内を例示したがこれに限定されず、例えば、廊下Rに貫通して配管してもよいし、廊下Rの外壁面に沿って配管してもよい。
ヘッダー継手80の立て管継手13に対する接続方法については、上記した取り付け座13aに対する取り付けフランジ部80dの突き合わせ接合に限らず、在来の差し込み式(排水管継手の受け口に端部を差し込んで接合する方式)であってもよい。
排水立て管系統を洗浄するための掃除口は、上記第1実施形態のように立て管継手に設けてもよく、排水立て管に設けてもよい。
本発明の第1実施形態に係る排水管設備を備えた住戸の平面図である。 立て管継手およびこれに接続したヘッダー継手の平面図である。
符号の説明
H1 排水管設備
S 専有部
11a 大便器
13 立て管継手
15 排水立て管
17 排水立て管系統(共用)
22 排水立て管系統(大便器専用)
24 排水立て管
26 立て管継手
30 排水立て管系統(台所流し専用)
32 排水立て管
34 立て管継手
34b 掃除口
42 排水立て管系統(大便器専用)
44 排水立て管
46 立て管継手
46b 掃除口
52 排水立て管系統(大便器専用)
54 排水立て管
56 立て管継手
56b 掃除口
60 排水立て管系統(台所流し専用)
62 排水立て管
64 立て管継手
64b 掃除口
72 排水立て管系統(台所流し専用)
74 排水立て管
76 立て管継手
76b 掃除口
80 ヘッダー継手
81b,82b,83b 掃除口

Claims (5)

  1. 大便器、台所流し、浴室、洗濯機、洗面器等の排水器具を有する多層階からなる集合住宅の排水管設備であって、
    前記集合住宅には多層階を貫いて複数の排水立て管系統が配管されており、各階層の住戸の大便器と大便器以外の排水器具とは区分けされて前記排水立て管系統に接続されており、大便器が接続される排水立て管系統は大便器専用として住戸内専有部あるいは共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に単独に配管されているとともに、前記大便器以外の排水器具が接続される排水立て管系統は共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に配管されていることを特徴とする集合住宅の排水管設備。
  2. 大便器、台所流し、浴室、洗濯機、洗面器等の排水器具を有する多層階からなる集合住宅の排水管設備であって、
    前記集合住宅には多層階を貫いて3系統以上の排水立て管系統が配管されており、各階層の住戸の大便器と台所流しはそれぞれ専用の排水立て管系統として単独に配管されており、前記大便器及び台所流し以外の排水器具が接続される他の排水立て管系統は共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に配管されていることを特徴とする集合住宅の排水管設備。
  3. 請求項2に記載の集合住宅の排水管設備であって、
    前記台所流しが接続される専用の排水立て管系統として、住戸内専有部あるいは共用部廊下側または該共用部廊下側とは反対側のバルコニー側に2系統が予め配管されており、台所流しを該2系統の専用の排水立て管系統のうち一方に接続するとともに、他方を予備として接続替え可能な構成としたことを特徴とする集合住宅の排水管設備。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の集合住宅の排水管設備であって、
    前記大便器あるいは台所流しが接続される専用の排水立て管系統は、各階層に配管される排水立て管と該排水立て管間に配設される立て管継手とからなり、前記大便器あるいは台所流しは前記立て管継手に接続される構成とされており、該排水立て管または該立て管継手には掃除口が設けられていることを特徴とする集合住宅の排水管設備。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の集合住宅の排水管設備であって、
    前記大便器あるいは台所流しが接続される専用の排水立て管系統以外の他の排水立て管系統は、各階層に配管される排水立て管と該排水立て管間に配設される立て管継手とからなり、前記大便器あるいは台所流し以外の他の排水器具は、掃除口付きのヘッダー継手を介して前記立て管継手に接続されることを特徴とする集合住宅の排水管設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012237146A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Sumitomo Fudosan Kk 集合住宅の排水システム
JP2018025073A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 株式会社ブリヂストン 継手、及び排水システム

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