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JP2009012724A - 航空機用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

航空機用空気入りラジアルタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ゴムチェーファーのジョイント部への割れの発生を防止することによってビード部の耐久性を向上させた航空機用空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1と、一対のサイドウォール部2と、一対のビード部3と、カーカス5と、ゴムチェーファー11と、サイドウォールゴム8と、第一スティフナーゴム12と、第二スティフナーゴム13とを具え、第一スティフナーゴム12は、サイドウォールゴム8よりも高硬度のゴムで形成され、第二スティフナーゴム13は、ゴムチェーファー11よりも低硬度のゴムで形成され、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外側面を、ゴムシートの渦巻き状の巻回構造になるカバーゴム14で覆ってなることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、航空機用空気入りラジアルタイヤに関するものであり、特に、ビード部の耐久性を向上させる技術を提案するものである。
航空機用空気入りラジアルタイヤが負荷転動すると、タイヤの接地部分であるトレッド部は負荷に対する路面からの反力を受け、それに連続するサイドウォール部は撓み変形し、その変形が、連続するビード部にも伝達される。この結果、ビード部は、タイヤ幅方向外側に倒れ込む向きの曲げ変形を受け、これにより、適用リムのフランジに押圧されて厚みを減じる向きの圧縮歪みを受ける。
また、このタイヤが負荷転動すると、適用リムのフランジから駆動力および制動力によって、タイヤ周方向へのタイヤの転動に対抗する方向に剪断力を受ける。
そして、近年、空港の大規模化により滑走路からターミナルまでの走行距離が長くなり、タイヤのビード部の繰り返し変形による疲労も増大傾向にある。
そこで、例えば、カーカスプライの本体部と折り返し部との間に配置され、サイドゴムよりも高硬度のゴムから形成されてビードコアのタイヤ半径方向外端からタイヤ半径方向外方に向けて延びる第一スティフナーゴムと、サイドゴムよりも高硬度のゴムから形成され、タイヤサイド部からビード部のビードベース部に至るタイヤ外側面を形成するゴムチェーファーと、ゴムチェーファーよりも低硬度のゴムから形成され、カーカスプライとゴムチェーファーとの間に配置された第二スティフナーゴムとを具えた航空機用空気入りラジアルタイヤは、ゴムチェーファーによって、ビードベースのリムずれ等による損傷の発生を防止し、第一スティフナーゴムによって、ビード部の倒れ込み変形を抑制し、第二スティフナーゴムにより、圧縮歪を吸収緩和してカーカスプライの折り返し部の半径方向外端の、歪集中を抑制することができる。
しかるに、このタイヤは、極めて長い走行やそれに伴うタキシング等の厳しい使用条件の下ではタイヤが撓むことで、ビード部のタイヤ幅方向外側表面は適用リムのフランジからの押圧によるタイヤ幅方向の入力が作用し、またタイヤ周方向へのタイヤの転動に対抗する方向にも剪断力が作用する。そのため、シート状のゴムチェーファー素材を円環状に成型して両端部を接合させてなるゴムチェーファーの、半径方向に延びるジョイント部に割れが発生するおそれがあった。そして、これが進展すると、更生タイヤの繰り返し使用が困難になる。
そこで、本発明は、特に、ゴムチェーファーのジョイント部への割れの発生を防止することによってビード部の耐久性を向上させた航空機用空気入りラジアルタイヤを提供する。
本発明にかかる航空機用空気入りラジアルタイヤは、トレッド部と、一対のサイドウォール部と、一対のビード部と、ビード部に各々埋設されたビードコア間にトロイド状に延在する本体部及び各ビードコアの周りで折り返された折り返し部を持つ少なくとも一枚のカーカスプライからなるカーカスと、ビードトー部分からビードヒール部分を経て半径方向外方に延びるゴムチェーファーと、このゴムチェーファーの半径方向外方に配設したサイドウォールゴムと、カーカスの本体部と折り返し部との間で、ビードコアより半径方向外方に配設した第一スティフナーゴムと、ゴムチェーファーおよびサイドウォールゴムのタイヤ幅方向内側で、カーカスのタイヤ幅方向の外面側に沿わせて配置した第二スティフナーゴムとを具えたものに、第一スティフナーゴムは、サイドウォールゴムよりも高硬度のゴムで形成され、第二スティフナーゴムは、ゴムチェーファーよりも低硬度のゴムで形成され、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を、ゴムシートの渦巻き状の巻回構造になるカバーゴムで覆ってなることを特徴とするものである。
ここで、渦巻き状の巻回構造とは、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面に、所要のゴムストリップを隙間なく5〜6回巻き付けた状態で、加硫成形してなる構造をいうものとする。
このようなタイヤにおいてより好ましくは、第一スティフナーゴムのゴム硬度を70〜90、サイドウォールゴムのゴム硬度を40〜60とし、第二スティフナーゴムのゴム硬度を50〜70、ゴムチェーファーのゴム硬度を60〜80とする。
また好ましくは、カバーゴムとゴムチェーファーとが同一のゴム材料からなる。
より好ましくは、カバーゴムのゴム硬度を、60〜80とする。
そしてまた好ましくは、第二スティフナーゴムは、ビードコアの中心を通ってタイヤ幅方向に延びる第一の仮想線分のビードコアよりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に10〜50°の範囲内に半径方向内端を有する。
より好ましくは、カバーゴムの半径方向内端は、第一の仮想線分のビードコアよりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に10〜50°の範囲内に位置する。
そしてより好ましくは、カバーゴムの半径方向外端を、適用リムのフランジとビード部との接触域より半径方向外方とする。
ところで、断面形状が平行四辺形をなすゴムシートの渦巻き状巻き回し構造体からなるカバーゴムで、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を覆ってなることが好ましい。
また好ましくは、幅が10〜15mmであり、厚みが0.7〜2.0mmであるゴムシートの渦巻き状巻き回し構造体からなるカバーゴムで、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を覆ってなる。
本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤは、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を、ゴムシートの渦巻き状の巻回構造になり、半径方向にジョイント部を形成しないカバーゴムで覆ってなることにより、ジョイント割れの原因となるジョイント部がタイヤ表面に露出しなくなる。
ゴムチェーファーの半径方向に延びるジョイント部を、渦巻き状の巻回構造のカバーゴムをもって、円周方向に拘束することで、ゴムチェーファーのジョイント部への割れの発生を有効に抑制することができる。
そして、ゴムシートを渦巻き状の巻回構造にすることにより、タイヤ幅方向内側に存在するゴムチェーファーのジョイント部に作用する入力を渦巻きの形状に沿って分散させることができる。
またこのタイヤでは、第一スティフナーゴムを、サイドウォールゴムよりも高硬度のゴムで形成することにより、ビード部のタイヤ幅方向外側への倒れ込み変形を抑制することができる。
そして、第二スティフナーゴムを、ゴムチェーファーよりも低硬度のゴムで形成することにより、ビード部のタイヤ幅方向外側への倒れ込み変形による圧縮歪を吸収緩和して、カーカスの折り返し部の半径方向外方の歪集中を抑制することができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤを詳細に説明する。
図1は、本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの一の実施形態を、リム組み姿勢で示す子午線断面半図である。図2は、図1のビード部とサイドウォール部の一部をより詳細に示す要部拡大断面図である。
図中1はトレッド部を、2はトレッド部1のそれぞれの側部に連続して半径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部を、そして3はサイドウォール部2の半径方向内方に連続するビード部をそれぞれ示す。
図示の航空機用空気入りラジアルタイヤは、ビード部3に埋設した円形断面のビードコア4間に、トレッド部1からサイドウォール部2を経てトロイド状に延在し、それぞれの側部部分をビード部3のビードコア4の周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返した一枚以上のカーカスプライによって形成されるカーカス5を具える。カーカス5は、トレッド部1からサイドウォール部2を経てビード部3のビードコア4に至る本体部5aおよび、ビードコア4の周りで折り返される折り返し部5bを有する。
ここで、カーカスプライはタイヤ周方向に直交する方向に延びる有機繊維コード等からなる。
カーカス5の半径方向外方にはベルト6およびトレッドゴム7が配置され、このトレッドゴム7の表面には、少なくともタイヤ周方向に延びる複数本の主溝等が形成されている。
サイドウォール部2では、カーカス5のタイヤ幅方向外側が、それの外面側に沿って、配設されたサイドウォールゴム8によって覆われている。
ビード部3には、タイヤの適用リムRへの組み付け姿勢で、ビード部3の、ビードトー部分9からビードヒール部分10を経て半径方向外方に延びるゴムチェーファー11を配置する。このゴムチェーファー11により、ビードベースのリムずれ等による損傷の発生を防止する。
また、ビード部3は、ビードコア4の半径方向外方でカーカス5の本体部5aと折り返し部5bとの間に半径方向外方に向けて厚みを漸減する略三角形の断面形状の第一スティフナーゴム12を有するとともに、ゴムチェーファー11およびサイドウォールゴム8のタイヤ幅方向内側であってカーカス5の外面側に沿って配置された第二スティフナーゴム13を有する。
そしてここでは、第一スティフナーゴム12を、サイドウォールゴム8よりも高硬度のゴムで形成し、第二スティフナーゴム13を、ゴムチェーファー11よりも低硬度のゴムで形成する。
さらに、このタイヤでは、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外側面を、未加硫のゴムシートを渦巻き状で巻き回して成形することによって構成してなる、ゴムシートの渦巻き状の巻回構造体であるカバーゴム14で覆う。その結果、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外側のジョイント部が、カバーゴム14で、少なくとも、ビード部3のリムフランジとの接触域が覆われることになる。
図3は、本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの一部の略縁断面図である。
これによれば、本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤのゴムチェーファー11は、図4(b)のような従来の航空機用空気入りラジアルタイヤの外観に存在する、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外側の、半径方向のジョイント部22が露出せず、適用リムRと直接接触することがなくなる。
従って、このようなタイヤでは、転動時には、タイヤが撓むことによりビード部3のタイヤ幅方向外側が適用リムRのフランジによって押し込まれて、タイヤ幅方向の入力が発生するが、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外側をカバーゴム14で覆うことにより、特にゴムチェーファー11の、カバーゴム14で覆われた半径方向のジョイント部の割れをなくすことができる。また、タイヤ周方向へのタイヤの転動に対抗する方向の剪断力に作用して、特にゴムチェーファー11の、カバーゴム14で覆われた半径方向のジョイント部の割れをなくすことができる。
また、第一スティフナーゴム12のゴム硬度を70〜90とすることにより、ビード部3への剛性が付与される。
すなわち、それが70未満では、ビード部3のタイヤ幅方向外側への倒れ込み変形が大きくなり、ビード部3の圧縮歪が大きくなる傾向がある。一方、90を越えると、カーカス5を被覆したコーティングゴム等のゴムとの剛性段差が生じ、耐久性が悪化する傾向がある。
第二スティフナーゴム13のゴム硬度を50〜70とすることにより、圧縮歪を吸収緩和して、カーカスの折り返し部5bの半径方向外方の歪集中を抑制することができる。
すなわち、それが50未満では、転動時の入力によって第二スティフナーゴム13がタイヤ幅方向外側への倒れ込み変形を生じる。一方、70を越えると、ビード部3のタイヤ幅方向外側への倒れ込み変形による圧縮歪の吸収緩和ができなくなる。
しかも、第一スティフナーゴム12のゴム硬度と、サイドウォールゴム8のゴム硬度とを一体的に組合わせることにより、第二スティフナーゴム13とのゴム硬度とのバランスが確保させることができる。
そして、カバーゴム14とゴムチェーファー11とが同一のゴム材料からなることにより、カバーゴム14とゴムチェーファー11との層間の剪断を抑制することができる。
カバーゴム14のゴム硬度を60〜80とすることにより、リムずれ等による損傷の発生を防止することができる。
すなわち、それが60未満では、リムずれ等による損傷を発生する傾向がある。一方、80を越えると、タイヤの変形に追従できずカバーゴム14のクラックを発生する可能性がある。
ビードコア4が断面円形のケーブルビードコアである場合、適用リムRとの接触圧分布によると、接触圧はビードコア中心直下付近でピークを持つ分布になり、ビードベースにかかる適用リムRのフランジによる、押圧されて厚みを減じる向きの圧縮歪みおよび、タイヤ周方向へのタイヤの転動に対抗する方向の剪断力等のモーメントは、ビードコア中心直下付近が最大となる。
これに対し、このタイヤの第二スティフナーゴム13は、ビードコア4の中心を通ってタイヤ幅方向に延びる第一の仮想線lのビードコア4よりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に10°で延びる第二仮想線lと、第一仮想線lのタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に50°で延びる第三仮想線lとの間で、タイヤ幅方向の厚みが漸減する。これにより、第二スティフナーゴム13の硬度により路面からの入力を吸収し、ビードベース部にかかる、ビードコア4を中心とした適用リムRからのモーメントを緩和することとしているので、ビードコア中心直下付近のゴムチェーファー11に作用するモーメントを低減させることができる。
その結果、カバーゴム14で直接覆われたゴムチェーファー11にモーメントも低減と相俟って、覆われていないビードベースのジョイント部の割れをも防ぐことができる。
図に示すところでは、第二スティフナーゴム13の半径方向内端を、第一の仮想線lのビードコア4よりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に35〜50°の範囲内に位置に配置する。
第二スティフナーゴム13の半径方向内端が、第一仮想線lからビードコア4よりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に35°よりも半径方向外方に位置すると、ビード部3にかかるビードコア4を中心としたモーメントが緩和されず、ビードヒール部分10からビードベース部にかけてジョイント部の割れが発生する懸念がある。
一方、第二スティフナーゴム13の半径方向内端が、第一仮想線lからビードコア4よりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に50°(第三仮想線l)よりも半径方向内方に位置すると、ビードベースの高硬度のゴムチェーファー11の体積が相対的に減少してしまい、適用リムRからのゴムチェーファー11への入力に対してのモーメントによりジョイント部の割れが発生するおそれがある。
また、第二スティフナーゴム13の厚みを、第一仮想線lからビードコア4よりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に向けて漸減させることで、第二スティフナーゴム13とゴムチェーファー11とのゴム硬度を滑らかに変化させ、ゴムの剛性段差による歪みを緩和することができる。
そして、カバーゴム14の半径方向内端は、第一仮想線lのビードコア4よりタイヤ幅方向外側から半径方向内方に10〜50°に位置させることにより、タイヤ幅方向内側に位置する第二スティフナーゴム13の路面からの入力の吸収作用に基づく、ゴムチェーファー11への入力の低減化で、カバーゴム14によるタイヤ周方向の拘束力を有効に発生させて、ゴムチェーファー11の半径方向内方部分が割れることを回避できる。
すなわち、それが10°未満では、カバーゴム14がクラック発生位置の領域となる傾向がある。一方、50°を越えると、ビードベースの締代が少なくなる傾向がある。
カバーゴム14の半径方向外端を、適用リムRのフランジとビード部3との接触域より半径方向外方とすることにより、ゴムチェーファー11が適用リムRのフランジに直接接触することに起因するゴムチェーファー11の半径方向外方部分が割れることを防止することができる。
断面形状が平行四辺形をなすゴムシートの渦巻き状の巻き回し構造体からなるカバーゴム14で、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外側面を覆ってなることが、エアー入りの防止およびゴムシートの幅のばらつきの影響を小さくすることができ、特にひし形が好ましい。
その幅が10〜15mmとすることにより、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外面に所要のゴムストリップを隙間なく5〜6回巻き付けることができる。
すなわち、それが10mm未満では、巻き付け回数が多くなるため、生産性を阻害する傾向がある。一方、15mmを越えると、ゴムチェーファー11のタイヤ幅方向外面のクラック発生位置の領域にシート端が位置する可能性があり、シート端のクラックが懸念される。
その厚みを0.7〜2.0mmとすることにより、適用リムRからの入力を吸収し、ゴムチェーファー11のジョイント部への影響をなくすことができる。
すなわち、それが0.7mm未満では、適用リムRからの入力を吸収することができず、ゴムチェーファー11のジョイントクリスを発生させる傾向がある。一方、2.0mmを越えると、発熱が大きくなり、ゴムのブローを発生させる傾向がある。
図ではカバーゴム14は、半径方向内方から半径方向外方に向けて渦巻き状の巻回構造としているが、半径方向外端から半径方向内端に向けての渦巻き状の巻回構造とすることもできる。
次に、図1に示すような構造を有する、本発明に従うタイヤを試作し、52×21.0OR22/32PRのラジアルタイヤにおいて、表1に示すようにカバーゴム素材としての幅および厚さを変化させた実施例タイヤ1〜3のそれぞれの諸元についてまとめて示す。
実施例タイヤ1〜3のカバーゴムは、半径方向内方から半径方向外方に向けて渦巻き状の巻回構造とした。比較例タイヤ1にはカバーゴムを設けないとした。
なお、本発明ではビード部以外のタイヤ構造については改変を要しないため、従来の航空機用空気入りラジアルタイヤの構造とほぼ同様とした。
Figure 2009012724
(ジョイント割れ試験)
上記実施例タイヤ1〜実施例タイヤ3、比較例タイヤ1のそれぞれにつき、表2の条件の下、ジョイント割れ試験を行って、発生の有無を測定した。その評価結果を、表3に示す。
Figure 2009012724
Figure 2009012724
表3の結果から、実施例タイヤ1〜実施例タイヤ3は、比較例タイヤ1と比べて、カバーゴムで覆われていることで、ジョイント部のジョイント割れが防ぐことができた。
本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの一の実施形態を、リム組み姿勢で示す子午線断面半図である 図1のビード部とサイドウォール部の一部をより詳細に示す要部拡大断面図である。 本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの一部の略縁断面図である。 (a)従来の航空機用空気入りラジアルタイヤのビード部とサイドウォール部の一部を示す図である。(b)従来の航空機用空気入りラジアルタイヤの一部の略縁断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 ビードコア
5 カーカス
5a 本体部
5b 折り返し部
6 ベルト
7 トレッドゴム
8 サイドウォールゴム
9 ビードトー部分
10 ビードヒール部分
11 ゴムチェーファー
12 第一スティフナーゴム
13 第二スティフナーゴム
14 カバーゴム
22 ジョイント部
R 適用リム
RL リムライン

Claims (9)

  1. トレッド部と、一対のサイドウォール部と、一対のビード部と、ビード部に各々埋設されたビードコア間にトロイド状に延在する本体部及び各ビードコアの周りで折り返された折り返し部を持つ少なくとも一枚のカーカスプライからなるカーカスと、ビードトー部分からビードヒール部分を経て半径方向外方に延びるゴムチェーファーと、このゴムチェーファーの半径方向外方に配設したサイドウォールゴムと、カーカスの本体部と折り返し部との間で、ビードコアより半径方向外方に配設した第一スティフナーゴムと、ゴムチェーファーおよびサイドウォールゴムのタイヤ幅方向内側で、カーカスのタイヤ幅方向の外面側に沿わせて配置した第二スティフナーゴムとを具えた航空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    第一スティフナーゴムは、サイドウォールゴムよりも高硬度のゴムで形成され、第二スティフナーゴムは、ゴムチェーファーよりも低硬度のゴムで形成され、
    ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を、ゴムシートの渦巻き状の巻回構造になるカバーゴムで覆ってなることを特徴とする航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 第一スティフナーゴムのゴム硬度が70〜90、サイドウォールゴムのゴム硬度が40〜60であり、第二スティフナーゴムのゴム硬度が50〜70、ゴムチェーファーのゴム硬度が60〜80である請求項1に記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  3. カバーゴムとゴムチェーファーとが同一のゴム材料からなる請求項1または請求項2に記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  4. カバーゴムのゴム硬度が、60〜80である請求項3に記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  5. 第二スティフナーゴムは、ビードコアの中心を通ってタイヤ幅方向に延びる第一の仮想線分のビードコアよりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に10〜50°の範囲内に半径方向内端を有する請求項1〜4のいずれかに記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  6. カバーゴムの半径方向内端は、第一の仮想線分のビードコアよりタイヤ幅方向外側部分から半径方向内方に10〜50°の範囲内に位置する請求項1〜5のいずれかに記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  7. カバーゴムの半径方向外端は、適用リムのフランジとビード部との接触域より半径方向外方にある請求項1〜6のいずれかに記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  8. 断面形状が平行四辺形をなすゴムシートの渦巻き状巻き回し構造体からなるカバーゴムで、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を覆ってなる請求項1〜7のいずれかに記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  9. 幅が10〜15mmであり、厚みが0.7〜2.0mmであるゴムシートの渦巻き状巻き回し構造体からなるカバーゴムで、ゴムチェーファーのタイヤ幅方向外側面を覆ってなる請求項1〜8のいずれかに記載の航空機用空気入りラジアルタイヤ。
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