JP2009004009A - 光ディスクドライブ装置およびトラッキング制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特別な追加部材を用いずとも層間ノイズを低減する技術を提供する。
【解決手段】 この発明は、所定の波長の光を出力する光源と、第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器と、前記光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズと、前記光検出器により検出された反射光のうち、前記最小スポットを呈した情報記録層以外の情報記録層の成分を取得してレンズ位置を変移する信号処理回路と、を有することを特徴とする光ディスクドライブ装置である。
【選択図】 図14
【解決手段】 この発明は、所定の波長の光を出力する光源と、第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器と、前記光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズと、前記光検出器により検出された反射光のうち、前記最小スポットを呈した情報記録層以外の情報記録層の成分を取得してレンズ位置を変移する信号処理回路と、を有することを特徴とする光ディスクドライブ装置である。
【選択図】 図14
Description
この発明は、光ディスクに情報を記録し、あるいは光ディスクに記録されている情報を再生する光ディスクドライブ装置およびそのトラッキング制御方法に関する。
レーザ光を用いて情報の記録と再生が可能な情報記録媒体すなわち光ディスクが実用化されて久しい。反面、光ディスクの規格としては、CD(コンパクトディスク)規格に続いてDVD(ディジタルバーサタイルディスク)規格が登場し、DVD規格をさらに高密度化したHD DVD規格も既に実用化されている。なお、各ディスク規格においては、再生専用の「−ROM」、一度だけ記録が可能な「−R」、及び書き換えが可能な「−RAM」等の種別が規定されている。また、DVD規格では、書き換え可能な種別として、「−RW」と呼ばれる種別も規定されている。
ところで、CD規格の光ディスクのみが実用化されていたころは、フォーカス検出方式については、同じ波長のレーザ素子(レーザダイオード)と同じNA(開口数)の光学系を使用することが可能であり、トラッキング(エラー)検出方式は、再生専用機では、3ビーム方式、記録再生兼用機では、DPP(PP方式)方式を用いることで、情報の記録と再生が可能である。
DVD規格の光ディスクが登場すると、CD規格及びDVD規格の両方の光ディスクに対応可能な再生専用機及び記録再生兼用機が市場から要求され、更に近年、HD DVD規格の光ディスクが実用化された。
なお、DVD規格及びHD DVD規格(以降の説明ではHDと表記する)の光ディスクには、記録層の数を2以上として記録容量を高めた2層あるいはDLと呼ばれる光ディスクが存在する。
これら3種類のフォーマットが異なるディスクを1台のセットで記録または再生を行うため、対物レンズが1つで対応できる多焦点のピックアップが使われ始めている。またピックアップの構成を簡単にするため、1つの検出素子で構成され始めている。ただし、レーザーダイオードは、各ディスク方式の記録膜の波長感度に合わせるためCD、DVD、HD用に3種類が使用されている。またHDと同様な波長を使用するBD(ブルーレイディスク)などの高密度ディスクも登場している。
このHDとDVDディスクは、基材厚が同じ0.6mmでありディスクの構成やピックアップの構成が似通っている。
このような、2層以上の記録層を有する光ディスクのいずれかの記録層に、所定波長のレーザ光を照射した場合、レーザ光がフォーカス状態にある記録層からの反射レーザ光に加え、残りの記録層からの反射レーザ光が生じ、信号の洩れ込みがノイズ成分として現れることが知られている。
このような、2層以上の記録層を有する光ディスクのいずれかの記録層に、所定波長のレーザ光を照射した場合、レーザ光がフォーカス状態にある記録層からの反射レーザ光に加え、残りの記録層からの反射レーザ光が生じ、信号の洩れ込みがノイズ成分として現れることが知られている。
なお対策として、特許文献1には、目的の記録層からの反射光を集光して再生信号を検出する際に、収束した光束の周りに含まれる層間クロストーク信号を再生信号検出用受光部の周りに具備された層間クロストーク検出用受光部で検出し、再生信号と差動演算することにより、層間クロストークをキャンセルするものが示されている。
解決する手段として、同文献では、光分岐素子と、受光素子と、差動減算を行うことにより行って、洩れこみ信号自身を減少させるという点で、多層ディスクに生じる層間ノイズについての対策において特別な追加部材を用いるという問題があった。
特開2002−319177号公報(3頁、段落番号0006)
この発明の目的は、特別な追加部材を用いずとも層間ノイズを低減する技術を提供することである。
この発明は、所定の波長の光を出力する光源と、第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器と、前記光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズと、前記光検出器により検出された反射光のうち、前記最小スポットを呈した情報記録層以外の情報記録層の成分を取得してレンズ位置を変移する信号処理回路と、を有することを特徴とする光ディスクドライブ装置である。
特別な追加部材を用いずとも層間ノイズを低減する技術が得られる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態が適用される光ディスクドライブ装置の一例を説明する概略ブロック図である。
図1に示すように、光ディスクドライブ装置1は、光ディスクMを保持し、所定の回転数で回転させるディスクモータ3を有する。従って、光ディスクMは、ディスクモータ3に回転自在に装着され、光ディスクMへの情報の記録及び光ディスクMからの情報の再生に際して、所定の速度で回転される。
図1に示すように、光ディスクドライブ装置1は、光ディスクMを保持し、所定の回転数で回転させるディスクモータ3を有する。従って、光ディスクMは、ディスクモータ3に回転自在に装着され、光ディスクMへの情報の記録及び光ディスクMからの情報の再生に際して、所定の速度で回転される。
ディスクモータ3には、回転角に応じて信号を発生するFG(フリケンシージェネレータ)5が装備され、ディスクモータ3すなわち光ディスクMの回転が検知可能である。
FG5は、通常、固定子の界磁コイルの起電圧または、ロータのマグネットの回転角を検出するホール素子の出力が利用される。FG5により、例えば1回転あたり、18個程度の出力信号(パルス出力)が得られる。
FG5から出力されたFG信号は、図示しない分周器により分周して1回転信号としたFG1として、コントローラ11に入力される。なお、コントローラ11には、FG信号をそのまま用いるFG0信号も供給される。
コントローラ11は、FG0信号と内部の基準周波数(基準クロック)を比較し、その誤差信号を用いて、ディスクモータ3の回転方向と回転数を設定するために、(ディスクモータ3の回転を制御する)ディスクモータ制御部13にモータ制御信号を供給する。
光ディスクドライブ装置1の所定の位置には、ディスクモータ3に支持され、所定速度で回転される光ディスクMの情報読み取り/記録面(以下、記録層とする)に対向するとともに、光ディスクMの半径方向に沿って往復動されるピックアップ(PUH)21が設けられている。PUH21は、送りモータ23により、光ディスクMの半径方向の所定の位置に位置される(送りモータ23によりPUH21の移動が制御される)。なお、送りモータ23には、例えばステッピングモータが用いられる。
PUH21が、光ディスクMの内周側と対向する位置に移動すると、所定の位置であることが、図示していないが、PUHホーム検出SW(スイッチ)で検出される。
PUHホーム検出SWは、PUH21の位置の初期設定(初期位置)として利用する。
例えば、PUHホームSWにより検出される位置が光ディスクMの半径で25mmの位置とする。送りモータ(ステッピングモータ)23の1回転が、PUH21を3mm移動させる変位比とすれば、コントローラ11から、PUHホームSWが検出してから(送りモータ23の)1回転分だけ、図示しないモータドライバを経由してSLO信号(モータ駆動信号)がモータ23に供給されることにより、PUH21の位置は、光ディスクMの半径=28mmに移動することになる。
例えば、PUHホームSWにより検出される位置が光ディスクMの半径で25mmの位置とする。送りモータ(ステッピングモータ)23の1回転が、PUH21を3mm移動させる変位比とすれば、コントローラ11から、PUHホームSWが検出してから(送りモータ23の)1回転分だけ、図示しないモータドライバを経由してSLO信号(モータ駆動信号)がモータ23に供給されることにより、PUH21の位置は、光ディスクMの半径=28mmに移動することになる。
PUH21は、詳述しないが、HD DVD規格の光ディスクへの情報の記録及び同光ディスクからの情報の再生に用いる波長405nmのレーザ光を出力可能な第1のレーザ素子(レーザダイオード)と、DVD規格の光ディスクへの情報の記録及び同光ディスクからの情報の再生に用いる波長655nmのレーザ光を出力可能な第2のレーザ素子(レーザダイオード)と、CD規格の光ディスクへの情報の記録及び同光ディスクからの情報の再生に用いる波長780nmのレーザ光を出力可能な第3のレーザ素子(レーザダイオード)と、を含む。なお、CD規格の光ディスクに対応する第3のレーザ素子は、省略されることもある。また、第1及び第2のレーザ素子は、同一のパッケージに収容された2波長素子であってもよい。
以下、HD DVD規格の光ディスクに対応する波長405nmのレーザ光を出力する第1のレーザ素子とDVD規格の光ディスクに対応する波長655nmのレーザ光を出力する第2のレーザ素子を中心として、説明する。
PUH21の第1のレーザ素子と第2のレーザ素子は、同時には点灯して使用することはない。このため、レーザ出力をモニタするモニタダイオードは、共用とし、PUH21の所定の位置に、1セットのみ組み込まれるものとする。
モニタダイオードの出力が所定の値になるように、個々のレーザ素子に供給される駆動電流が、APC(Auto Power Contorol)25により制御される。
また、コントローラ11の制御により、APC25を介して第1及び第2のレーザ素子が切り換えられ(2つのレーザ素子のオン又はオフが設定され)、あるいはレーザ出力が変化される。
選択された、いずれかのレーザ素子から出力されたレーザ光は、図示しない回折格子により、回折格子の概ね中央を非回折状態で通過する0次光と、回折格子により回折され、0次光の左右に一対に形成される±1次光の3つのビームに変換され、PUH21の内部に設けられる所定の光学部品を介して対物レンズ27に案内される。ここでは、HD、DVDとCDの3つのレーザーにおのおの回折格子が装着されているものとする。
対物レンズ27に案内されたレーザ光は、対物レンズ27に固有のNA(numerical aperture,開口数)により規定される焦点位置に集光される。このとき、対物レンズ27と光ディスクMの記録面との間の距離が、NAで規定される焦点位置と一致した場合は、フォーカス状態がオンフォーカス(ジャストフォーカス,合焦点)となる。なお、レンズ27により集光されたレーザ光のスポットサイズは、(NAが一定の単一のレンズ27を用いることにより、)HD DVD規格の光ディスクMの記録面において、0次光すなわちメインビームで、概ね0.55μm、DVD規格の光ディスクMの記録面において、同0.94μm程度である。ここでは、説明を単純化するため、メインビームのみの説明とし、主に記録に使用する3ビームを使用したDPP(Defferential pushpull)の詳細な説明はしないこととする。なお、図12にHDにおける3ビームスポットのディスク上の配置例を示す。
光ディスクMの記録面で反射された反射レーザ光は、対物レンズ27により捕捉され、例えば互いに直交する2つの分割線により区分された4つの受光領域が与えられた4分割のメインディテクタ(PD)29の受光面に、PUH21内部の所定の光学部品を介して、照射される。なお、PD29には、先に説明したAPC25のためのAPC用の検出領域が、一体に設けられることもある。また、詳述しないが、図1に示すPUH21においては、フォーカスエラー信号は非点収差法により、トラッキングエラー信号はプッシュプル(差動)方式により、それぞれ、取得するものとする。
PD29の個々の受光領域に照射された反射レーザ光(成分)は、詳述しないが、一体に設けられたI/Vアンプにより電流−電圧変換され、ヘッドアンプ31に供給される。なお、ヘッドアンプ31から出力された出力信号の処理については、図2〜図6を用いて後段に説明する。
対物レンズ27は、レンズホルダ131により保持された状態で、PUH21内の所定の位置に、図示しないワイヤあるいは薄い板ばねにより、支持されている。
レンズホルダ131には、所定数のコイル又はマグネットが配置されている。また、PUH21の所定の位置には、レンズホルダ131に設けられたコイル又はマグネットと対応して、マグネット又はコイルが設けられている。従って、レンズホルダ131は、PUH21に設けられたマグネット又はコイルからの磁界に反発及び吸引されることで、光ディスクの記録面と直交する方向(フォーカス方向)及び光ディスクの半径方向(トラック方向)のそれぞれの方向に、所定の距離だけ、移動自在である。
レンズホルダ131には、所定数のコイル又はマグネットが配置されている。また、PUH21の所定の位置には、レンズホルダ131に設けられたコイル又はマグネットと対応して、マグネット又はコイルが設けられている。従って、レンズホルダ131は、PUH21に設けられたマグネット又はコイルからの磁界に反発及び吸引されることで、光ディスクの記録面と直交する方向(フォーカス方向)及び光ディスクの半径方向(トラック方向)のそれぞれの方向に、所定の距離だけ、移動自在である。
なお、この実施形態では、レンズホルダ131側にコイルが、PUH21側にマグネットが、それぞれ設けられているものとする。また、対物レンズ27を保持したレンズホルダ131、レンズホルダ131に設けられたフォーカス制御用コイル133及びトラック制御用コイル135からなる2方向に移動自在な動作部を、2軸アクチュエータと呼ぶ。
フォーカスコイルを駆動する信号が、フォーカス駆動信号(FOO)、トラッキングコイルを駆動する信号が、トラッキング駆動信号(TRO)である。それぞれの信号は、ドライバにより駆動される。それぞれのドライバは、所定の特性をもつサーボアンプと、コントローラからの信号により制御される。
なお、フォーカス方向の対物レンズ27の位置の制御はフォーカシング、トラック方向の対物レンズ27の位置の制御はトラッキングと呼ばれている。また、フォーカスコイル125を駆動する信号が、フォーカス駆動信号、トラッキングコイル127を駆動する信号が、トラッキング駆動信号である。それぞれの信号は、ヘッドアンプ31から、所定の特性をもつサーボアンプ33,35を介して、ドライバ37,39に供給される。なお、サーボアンプ33,35に供給される制御量は、コントローラ11により設定されることはいうまでもない。
図2は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHに組み込まれるフォトディテクタ(PD)の各受光領域の出力と、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を説明する概略図である。信号処理ブロックのうち、以下に説明するノイズ検出に利用可能な部分を抜き出している。
ディスクで反射されたレーザー光は、対物レンズに戻り、内部の光学部品を介して8分割のディテクタ(図1A〜H)に照射される。フォーカスエラー信号は、非点収差、トラッキングエラー信号は、DPP方式として説明する。
ディテクタは、ピックアップ内部のICにより電流電圧変換(図2I-V、g〜h)し、所定の増幅度でヘッドアンプに伝送される。
メインフォトディテクタPD29の4分割された各受光領域を時計周りにA〜Dとすると、それぞれの受光領域で受光した光(反射レーザ光)に対応する出力は、個々に対応するI−V(電流−電圧)アンプa〜dにより電圧変換されたのち、以下に示す演算により、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号として規定される。
メインフォトディテクタPD29の4分割された各受光領域を時計周りにA〜Dとすると、それぞれの受光領域で受光した光(反射レーザ光)に対応する出力は、個々に対応するI−V(電流−電圧)アンプa〜dにより電圧変換されたのち、以下に示す演算により、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号として規定される。
まず、PD29の4つの受光領域A〜Dに対応するI−Vアンプa〜dの出力は、それぞれ、加算器41(j),43(k),45(l),47(m)において、隣合わない2つの受光領域の出力同士が加算された後、加算器55(r)において、さらに加算器45と47の出力が、加算器57(s)において加算器41と43の出力が加算され、最後に加算器59(t)において、加算器55の出力と加算器57の出力が加算される。
加算器59の出力は、LPF(ローパスフィルタ)61(2)により、帯域が所定周波数以下に制限され、上述した「LVL」として出力される。
LVLは、ピークホールド回路63とボトムホールド回路65によりピーク値とボトム値(すなわちp−p)が特定されたのち、減算器67で減算されることで、LVLp−p信号として出力される。
LVLは、ピークホールド回路63とボトムホールド回路65によりピーク値とボトム値(すなわちp−p)が特定されたのち、減算器67で減算されることで、LVLp−p信号として出力される。
なお、フォーカスエラー信号(FE)は、減算器49(o)により生起されることは、いうまでもない。
8分割ディテクタのA〜Hの信号は、I−V変換され、演算処理されて、フォーカスエラー、トラッキングエラー信号となる。さて演算式は、次により規定される。
FE=(A+C)−(B+D) ・・・フォーカスエラー
TE(MPP)=(A+D)−(B+C) ・・・PP(プッシュプル)トラッキングエラー
TE(DPP)=(A+B)−(C+D)− K3((E+F)− (G+H)) K3:係数 ・・・DPPトラッキングエラー
TE(DPD)=φ(A+C)−φ(B+D) φは位相(係数) ・・・DPD(位相差法)トラッキングエラー
LVL=A+B+C+D ・・・再生(RF)出力
なお、各部の増幅度およびフィルタの周波数は、コントローラ11により制御される。
また、図2において、MPPp−p信号はMPP信号の振幅を、PDY信号はPD29上のスポットのトラック方向の位置を、加算器59(t)とLPF(ローパスフィルタ)61(2)との間で分岐されたRFは情報再生信号を、それぞれ、示す。なお、RFは、図示しないが後段に接続される再生信号生成部(DVD規格の光ディスクにおいては、DVD復調器、HD DVD規格の光ディスクにおいては、HD DVD復調器)に供給されて再生信号の生成に用いられるとともに、後段に設けられる図示しないがアドレス信号処理回路に供給され、光ディスクMに予め記録されているアドレス情報の取得に利用される。
8分割ディテクタのA〜Hの信号は、I−V変換され、演算処理されて、フォーカスエラー、トラッキングエラー信号となる。さて演算式は、次により規定される。
FE=(A+C)−(B+D) ・・・フォーカスエラー
TE(MPP)=(A+D)−(B+C) ・・・PP(プッシュプル)トラッキングエラー
TE(DPP)=(A+B)−(C+D)− K3((E+F)− (G+H)) K3:係数 ・・・DPPトラッキングエラー
TE(DPD)=φ(A+C)−φ(B+D) φは位相(係数) ・・・DPD(位相差法)トラッキングエラー
LVL=A+B+C+D ・・・再生(RF)出力
なお、各部の増幅度およびフィルタの周波数は、コントローラ11により制御される。
また、図2において、MPPp−p信号はMPP信号の振幅を、PDY信号はPD29上のスポットのトラック方向の位置を、加算器59(t)とLPF(ローパスフィルタ)61(2)との間で分岐されたRFは情報再生信号を、それぞれ、示す。なお、RFは、図示しないが後段に接続される再生信号生成部(DVD規格の光ディスクにおいては、DVD復調器、HD DVD規格の光ディスクにおいては、HD DVD復調器)に供給されて再生信号の生成に用いられるとともに、後段に設けられる図示しないがアドレス信号処理回路に供給され、光ディスクMに予め記録されているアドレス情報の取得に利用される。
なお図3は、図2に示した信号処理ブロックのうち、以下に説明するノイズ検出に利用可能な部分を抜き出した概略図である。
次に、図4(a)及び(b)を用いて、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHを介して光ディスクの記録面に集光されるレーザ光と、記録面で反射された反射レーザ光について説明する。なお、図4(a)は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHの要部を抜き出した状態を、図4(b)は、図4(a)におけるPDの受光面とスポットの位置関係を、それぞれ、示している。
次に、図4(a)及び(b)を用いて、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHを介して光ディスクの記録面に集光されるレーザ光と、記録面で反射された反射レーザ光について説明する。なお、図4(a)は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHの要部を抜き出した状態を、図4(b)は、図4(a)におけるPDの受光面とスポットの位置関係を、それぞれ、示している。
いずれか1つのレーザ素子(LD)から出射したレーザ光は、コリメータレンズ121で平行光に変換され、偏向プリズム123で反射されて、光ディスクMの記録面に向けられる。光ディスクMの記録面に向けられたレーザ光は、対物レンズ27で所定の集光性が与えられ、対物レンズ27の主平面から所定の距離で、最小スポットを呈する。
対物レンズ27が光ディスクMの記録面に合焦点になるよう位置されている(すなわちオンフォーカスにある)場合には、レーザ光は、光ディスクMの記録面に記録されている情報によりその波面の特性が変化されて、反射レーザ光として再び対物レンズ27に戻される(対物レンズが記録面に合焦点であるとき、記録面に照射されたレーザ光により、記録されている情報である記録マークの有無がトレースされた反射レーザ光が得られる)。
対物レンズ27に戻された反射レーザ光は、偏向プリズム123を通過し、例えば非点収差レンズを含む結像光学系125により所定の結像特性が与えられて、PD29(4分割ディテクタ)に照射される。
このとき、PD29上のスポット光(反射レーザ光)は、PD29の4つの受光領域、すなわち2本の区分線PXとPYが、図5(a)〜(c)に示すように、それぞれ、光ディスクMのスキャン方向(トラックの接線方向)及びトラック方向に規定されている状態において、対物レンズ27のトラック方向の位置に応じて、受光領域AおよびBの組と受光領域CおよびDの組との間を移動する。
なお、PD29は、少なくとも区分線PXにより区分された2つの検出領域が与えられた2分割フォトディテクタであってもよい。すなわち、PD29としては、光ディスクMに形成されたトラックまたはグルーブ(案内溝)もしくは記録マーク(プリピット)列が延びる方向と直交する方向に関し、光ディスクMからの反射光の差を検出できればよい。また、PD29の検出領域は相互に隣接する必要はなく、結像光学系の結像特性もしくは、例えばHOE(ホログラム素子)やグレーティングに代表される波面分割素子との組み合わせにより規定される所定の間隔が与えられてもよい。
なお、上記スポットの移動が、図2に示した加算器51(q)による加算結果(プッシュプル信号)を、LPF(ローパスフィルタ)53(1)を通過させることで得られるPDYとなる。また、図4(b)に示したスポットの状態は、具体的には、図5(b)に示す「PDY−」と図5(c)に示す「PDY+」の間の任意の状態であり、トラック方向のずれがない場合は、図5(a)に示すように、「PDY0」となることはいうまでもない。
次に、図6(a)及び(b)を用いて、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHを介して光ディスクの記録面に集光されるレーザ光と、記録層が2以上設けられている光ディスクのいずれか一方の記録層で反射された反射レーザ光について説明する。なお、図6(a)は、図1に示した光ディスクドライブ装置のPUHの要部を抜き出した状態を、図6(b)は、図6(a)におけるPDの受光面とスポットの位置関係を、それぞれ、示している。
図6(a)及び(b)から明らかなように、対物レンズ寄り(基板側)の記録層L0にフォーカスされているレーザ光は、対物レンズから離れた(2層目)の記録層L1にも到達し、その一部が反射レーザ光として、PD29の受光面に集光される。この場合、層間距離D1と、D1よりも間隔が狭い層間距離D2とが存在する(中間層の厚さにばらつきがある)場合には、距離D2の記録層L1から戻る反射レーザ光の強度が大きくなる(図6(c))。つまり、層間距離が短いほど戻り光が大きくなる。
一方、L0(基板側)からの反射レーザ光とL1(2層目)からの反射レーザ光とは、PD29の受光面において、お互いの光路長の違いに起因して干渉を起こす場合がある。つまり、2以上の記録層で反射された反射レーザ光は、それぞれの位相によっては、強度が変化し、ノイズとなって現れる。
ノイズは、ディスク1回転に同期してディテクタ上の光が変動する。これを図中のLVLで示す。
また、光ディスクMにおいて、記録層相互の層間距離は、光ディスクMの面内の位置、特に半径位置によって異なる。
従って、図6(d)〜(f)のディスク1回転分の信号に示すように、MPP信号「(A+B)−(C+D)」として取得されるPDY信号のうち、PDY0の場合には、図6(d)に示すように、戻り光の信号は現れないが、PDY+(図6(e))やPDY−(図6(f))の場合には、戻り光成分が現れる。この信号は、PD29の各受光領域の出力を演算する総ての結果に対して、ノイズとして加算される。このことは、トラッキング信号を基に判別する方式では、都合が悪く検出精度を悪化させる。なお、図6(a)及び(b)では、基板側の記録層L0にフォーカスサーボを行った場合(対物レンズ27が合焦点状態)に、2層目の記録層L1からの反射レーザ光が影響してノイズが発生する場合を示しているが、2層目の記録層L1にフォーカスサーボを行った場合(対物レンズ27が合焦点状態)でも、基板側の記録層L0の反射レーザ光が影響して、ノイズが発生することは言うまでもない。
また、光ディスクMにおいて、記録層相互の層間距離は、光ディスクMの面内の位置、特に半径位置によって異なる。
従って、図6(d)〜(f)のディスク1回転分の信号に示すように、MPP信号「(A+B)−(C+D)」として取得されるPDY信号のうち、PDY0の場合には、図6(d)に示すように、戻り光の信号は現れないが、PDY+(図6(e))やPDY−(図6(f))の場合には、戻り光成分が現れる。この信号は、PD29の各受光領域の出力を演算する総ての結果に対して、ノイズとして加算される。このことは、トラッキング信号を基に判別する方式では、都合が悪く検出精度を悪化させる。なお、図6(a)及び(b)では、基板側の記録層L0にフォーカスサーボを行った場合(対物レンズ27が合焦点状態)に、2層目の記録層L1からの反射レーザ光が影響してノイズが発生する場合を示しているが、2層目の記録層L1にフォーカスサーボを行った場合(対物レンズ27が合焦点状態)でも、基板側の記録層L0の反射レーザ光が影響して、ノイズが発生することは言うまでもない。
同様にフォーカスエラー信号にも悪影響を及ぼす。フォーカスエラー信号は、(A+C)−(B+D)の演算によるが、ピックアップの製造における調整誤差や、ディスクの基材厚の違いによる球面収差による、最適フォーカス点がフォーカス演算のバランスを崩すことでフォーカス点を調整する。このことは、PDYにズレが生じた場合には、フォーカスエラー信号に前記ノイズが出ることを意味する。
特に、高速記録に対応する場合には、フォーカスサーボやトラッキングサーボのサーボ帯域を拡大させなくてはならない。このため、サーボゲインを大きくすることになり、前記ノイズも増幅することになる。この影響は、トレース能力の低下、耳に聞こえる音響ノイズや、不要なアクチュエータの加熱につながる。
説明では、LAY0にフォーカスサーボを行った場合にLAY1からの反射光の影響でノイズが発生する場合であるが、LAY1にフォーカスサーボを行った場合でもLAY0の反射光の影響でノイズが発生することは言うまでもない。
ところで、記録層までの距離(透明基板の厚み)が実質的に等しいHD DVD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクに、それぞれの光ディスクの規格に対応した所定のスポットサイズのレーザ光を集光した場合、図7(a)に示すように、HD DVD規格の光ディスクにおいては、トラックピッチが概ね0.40μmであるから、DVD規格の光ディスク向けのレーザ光が集光された場合には、必ず中心のトラックの両側のトラックにも、レーザ光のスポットが掛かる。すなわち、HD DVD規格の光ディスクにDVD規格の光ディスク向けのスポットサイズのレーザ光を照射した場合には、少なくとも2つのトラックが、レーザ光のスポット内に入ることになる。
このことは、トラッキングエラー信号の振幅が極端に小さくなる、もしくは実質的に検出できないことを示している。なお、トラックを横切る際のRF信号の振幅変動や、反射信号の変化の程度も、本来のHD DVD向けのレーザ光のスポットにより生起されるものに比較して、大幅に少なくなる。
図7(a)と図7(b)にトラックとスポットの関係を示す。HD-DVDディスクは、0.4umのトラックで構成される。
HDトラックにDVDスポットを照射した場合には、図7(a)のように必ず2つのトラックがスポットサイズに入ることになる。このことは、トラッキングエラー振幅は極端に小さくなることを示している。また、トラック横切り時のRF信号の振幅変化や、反射信号(図2 LVL)の変化も少なくなる。
HDトラックにDVDスポットを照射した場合には、図7(a)のように必ず2つのトラックがスポットサイズに入ることになる。このことは、トラッキングエラー振幅は極端に小さくなることを示している。また、トラック横切り時のRF信号の振幅変化や、反射信号(図2 LVL)の変化も少なくなる。
(動作)
図8〜9に本提案のノイズ信号の例を示す。
HD2層ディスクにDVDレーザーでフォーカスさせた場合の信号である。例では、2層ディスクの1層目にフォーカスサーボを行っている時に発生しているノイズである。特徴として、このノイズはディスク1回転に同期して現れる。
図8〜9に本提案のノイズ信号の例を示す。
HD2層ディスクにDVDレーザーでフォーカスさせた場合の信号である。例では、2層ディスクの1層目にフォーカスサーボを行っている時に発生しているノイズである。特徴として、このノイズはディスク1回転に同期して現れる。
図8(a)は、層間距離約20umで図8(b)は、層間約22umの場合である。MPP信号振幅は少ない。
別の実測波形を図9(a)と図9(b)に示す。図の記号は、次のようである。
FE:フォーカスエラー信号
DPD:DPD方式のトラッキングエラー信号
LVL:全加算信号
MPP:PP方式のトラッキングエラー信号
図9(a)は、HD−DVDの0層にDVD光学系でフォーカスさせた場合の信号である。層間距離約18um の場合である。MPP信号振幅が図8に比較して大きいことがわかる。
別の実測波形を図9(a)と図9(b)に示す。図の記号は、次のようである。
FE:フォーカスエラー信号
DPD:DPD方式のトラッキングエラー信号
LVL:全加算信号
MPP:PP方式のトラッキングエラー信号
図9(a)は、HD−DVDの0層にDVD光学系でフォーカスさせた場合の信号である。層間距離約18um の場合である。MPP信号振幅が図8に比較して大きいことがわかる。
図9(b)は、図9(a)の条件でトラッキングコイルにDC通電し、トラッキングアクチュエータをDC駆動し、約0.38mmレンズシフトしたときであり、MPPの振幅が低下しているのがわかる。
別の実測波形を図10と図11に示す。図の記号は、次のようである。
FE:フォーカスエラー信号
LVL:全加算信号
MPP:PP方式のトラッキングエラー信号
図10は、HD−DVDの1層にHD-DVD光学系でフォーカスし、DPDでトラッキングさせた場合の信号である。
図10(a)のFEの漏れこみノイズが、トラッキング方向にレンズシフトした図10(b)のFEのように低減する。
図11は、HD−DVDの0層にHD-DVD光学系でフォーカスし、DPDでトラッキングさせた場合の信号である。図11(a)のMPPの漏れこみノイズが、トラッキング方向にレンズシフトした図11(b)のMPPのように低減する。
FE:フォーカスエラー信号
LVL:全加算信号
MPP:PP方式のトラッキングエラー信号
図10は、HD−DVDの1層にHD-DVD光学系でフォーカスし、DPDでトラッキングさせた場合の信号である。
図10(a)のFEの漏れこみノイズが、トラッキング方向にレンズシフトした図10(b)のFEのように低減する。
図11は、HD−DVDの0層にHD-DVD光学系でフォーカスし、DPDでトラッキングさせた場合の信号である。図11(a)のMPPの漏れこみノイズが、トラッキング方向にレンズシフトした図11(b)のMPPのように低減する。
図10と図11では、HDレーザーでHDディスクにフォーカスさせた場合に、RF信号(LVL信号)とフォーカスエラー/トラッキングエラー信号にノイズが現れている。局部的に振幅が大きい信号がそれである。
LVLは加算信号であるため、レンズシフトしてもノイズの影響は変化しないが、減算して得られるフォーカスやトラッキングエラー信号は、減少するレンズシフト位置がある。
これは、フォーカスしていない層からの漏れている反射光の影響である。このノイズは、特に多焦点の対物レンズを用いたものに顕著に現れる。ディスク1回転中では、その層間距離に変動があるためノイズ信号となる。
図14に本実施例のフローチャートを示す。ここでは、HDディスクをDVD光学系でノイズの発生が少ないトラッキングアクチュエータの移動値をTROの値として検出するフローチャートを示している。
この検出結果は、図13に示すFEEDサーボの比較基準FEED REF73に与えられる。このように構成すると、FEEDモータは、TROのDC電圧が常にFEED REF電圧になるように動作する。このことにより、トラッキングサーボしている時には、トラッキングアクチュエータは、前記ノイズが少ない半径方向の位置に制御される。所謂スレッド制御である。
フローに沿った動作を説明する。フローの制御は、コントローラが行う。
まず、ピックアップをディスク半径の所定位置に移動する。詳細には、PUH21を、送りモータ23によりPUHホームSWの位置に移動する(S1)。次に、HDディスクを装着する(S2)。
まず、ピックアップをディスク半径の所定位置に移動する。詳細には、PUH21を、送りモータ23によりPUHホームSWの位置に移動する(S1)。次に、HDディスクを装着する(S2)。
次に、DVD規格の光ディスク向けのレーザ素子(波長655nm)を点灯させる(S3)。
続いて、ディスクモータ3を所定の速度で回転する(S4)。次にフォーカスサーボをオンする(S5)。
トラッキング駆動制御電圧を0Vにする。TRO=0(S6)、この時には、トラッキングアクチュエータは、バネにより決まる自然位置になる。
レジスタN=0にセットする(S7)。
LVLの値とMPPp−pの値をディスク1回転以上を読み取る(S8)。
MPPp−p/LVLを演算し、その値を予め設定した値K1と比較する(S9)。
K1よりも小さい場合には(S9−YES)、設定したTROの値を記憶する(S10)。
FEED REFに記憶したTROを設定する(S11)。
また、S9でMPPp−p/LVLがK1よりも小さくない場合には(S9−NO)、Nが0(S12)の場合のみTRO=VTNを設定する(S13)。ここでVTNは、トラッキングアクチュエータをー側に振る限界値である。
続いて、ディスクモータ3を所定の速度で回転する(S4)。次にフォーカスサーボをオンする(S5)。
トラッキング駆動制御電圧を0Vにする。TRO=0(S6)、この時には、トラッキングアクチュエータは、バネにより決まる自然位置になる。
レジスタN=0にセットする(S7)。
LVLの値とMPPp−pの値をディスク1回転以上を読み取る(S8)。
MPPp−p/LVLを演算し、その値を予め設定した値K1と比較する(S9)。
K1よりも小さい場合には(S9−YES)、設定したTROの値を記憶する(S10)。
FEED REFに記憶したTROを設定する(S11)。
また、S9でMPPp−p/LVLがK1よりも小さくない場合には(S9−NO)、Nが0(S12)の場合のみTRO=VTNを設定する(S13)。ここでVTNは、トラッキングアクチュエータをー側に振る限界値である。
Nが1以上になった場合(S14)には、TROにΔを加えて同様なループを廻す。TROがVTP以上になるまで、K1以下にならない場合には、TRO=0に設定する(S15)。ここでVTPは、トラッキングアクチュエータを+側に振る限界値である。
このフローの動作は、まずTRO=0として、K1以下か判定し、K1以上の場合には、TRO=VTNとし、K1以下か判断し、以上ならばTRO=VTPまでΔずつ大きくして(S16)K1以下になるか判断する。この結果K1以下にならない場合には、TRO=0として設定する動作になる。
言うまでも無いがMPPp−p/LVLが最小となるTROを検出する方式でもよい。
本発明による実施例2を図1乃至図13及び図15を参照して説明する。実施例1と共通する部分は説明を省略する。
実施例1の方式では、TROの値は、DVDの光学系で検出し、適応は、HD光学系で行うことになる。したがって、DVDとHDの光学系のズレの影響を受けることになる。この欠点をさらに改善するものとして、図15に例を示す。
実施例1の方式では、TROの値は、DVDの光学系で検出し、適応は、HD光学系で行うことになる。したがって、DVDとHDの光学系のズレの影響を受けることになる。この欠点をさらに改善するものとして、図15に例を示す。
図15の例では、HDディスクをHD光学系で判断するように構成してある。動作を説明する。
ピックアップをディスク半径の所定位置に移動する。詳細には、PUH21を、送りモータ23によりPUHホームSWの位置に移動する(S21)。次にHDディスクを装着する(S22)。
ピックアップをディスク半径の所定位置に移動する。詳細には、PUH21を、送りモータ23によりPUHホームSWの位置に移動する(S21)。次にHDディスクを装着する(S22)。
次にHDレーザーを点灯させる(S23)。
次にディスクを回転する(S24)。次にフォーカスサーボをオンする(S25)。
次にトラッキングサーボをオンする(S26)。次にFEED REF を 0にする(S27)。次にSledをONにする(S28)。
レジスタN=0にセットする(S29)。
LVLの値とFEp−pの値をディスク1回転以上を読み取る(S30)。
FEp−p/LVLを演算し、その値を予め設定した値K1と比較する(S31)。
K1よりも小さい場合には(S31−YES)、設定したFEED REFの値を記憶する(S32)。
FEED REFに記憶したTROを設定する(S33)。
また、K1よりも小さくない場合には(S31−NO)、Nが0(S34)の場合のみFEED REF=VFNを設定する(S35)。ここでVFNは、トラッキングアクチュエータをー側に振る限界値である。
次にディスクを回転する(S24)。次にフォーカスサーボをオンする(S25)。
次にトラッキングサーボをオンする(S26)。次にFEED REF を 0にする(S27)。次にSledをONにする(S28)。
レジスタN=0にセットする(S29)。
LVLの値とFEp−pの値をディスク1回転以上を読み取る(S30)。
FEp−p/LVLを演算し、その値を予め設定した値K1と比較する(S31)。
K1よりも小さい場合には(S31−YES)、設定したFEED REFの値を記憶する(S32)。
FEED REFに記憶したTROを設定する(S33)。
また、K1よりも小さくない場合には(S31−NO)、Nが0(S34)の場合のみFEED REF=VFNを設定する(S35)。ここでVFNは、トラッキングアクチュエータをー側に振る限界値である。
Nが1以上になった場合(S36)には、FEED REFにΔを加えて同様なループを廻す。FEED REFがVFP以上になるまで、K1以下にならない場合には、FEED REF=0に設定する(S37)。ここでVFPは、トラッキングアクチュエータを+側に振る限界値である。
このフローの動作は、まずFEED REF=0として、K1以下か判定し、K1以上の場合には、FEEDREF=VFNとし、K1以下か判断し、以上ならばFEED REF=VFPまでΔずつ大きくして(S38)K1以下になるか判断する。この結果K1以下にならない場合には、FEED REF=0として設定する動作になる。
言うまでも無いがFEp−p/LVLが最小となるFEED REFを検出する方式でもよい。
上記実施例では、トラッキングエラー信号の差動減算(図1、q)で、トラック方向にレンズを、各入力信号(図1のqの入力信号)レベルを同じようになるようにレンズをシフト(図2のTROを出力してシフトする)して、洩れこみ信号を減少させるようにする。(入力が同じ場合には、図1のMPP信号振幅が0または減少することで判別できる。実施例では、図1のMPPp−p信号が最小となるようにレンズシフトする、これは、スポットが必ずしも円形ではないため、MPPが0とMPPp−p振幅が最小とのレンズシフト位置が同じにならないからである。
上記実施例では、トラッキングエラー信号の差動減算(図1、q)で、トラック方向にレンズを、各入力信号(図1のqの入力信号)レベルを同じようになるようにレンズをシフト(図2のTROを出力してシフトする)して、洩れこみ信号を減少させるようにする。(入力が同じ場合には、図1のMPP信号振幅が0または減少することで判別できる。実施例では、図1のMPPp−p信号が最小となるようにレンズシフトする、これは、スポットが必ずしも円形ではないため、MPPが0とMPPp−p振幅が最小とのレンズシフト位置が同じにならないからである。
したがって、MPP0よりもMPPp−p最小を選択するのが好適である。
特に、高密度(HD)と低密度(DVD)のディスクを再生/記録する装置では、高密度ディスクで、前記各入力信号レベルを同じようにレンズをシフトする場合には、低密度用の光学系で行うことにより、トラック信号の影響を低減でき、検出精度を向上できる。(図7(a)のようにDVDスポットでは、トラックが常に2本が入っているためトラッキング成分が出力しない)
特に、高密度(HD)と低密度(DVD)のディスクを再生/記録する装置では、高密度ディスクで、前記各入力信号レベルを同じようにレンズをシフトする場合には、低密度用の光学系で行うことにより、トラック信号の影響を低減でき、検出精度を向上できる。(図7(a)のようにDVDスポットでは、トラックが常に2本が入っているためトラッキング成分が出力しない)
概要として複数層の記録媒体に対しての記録、再生を行う際に、トラッキングエラー信号またはフォーカスエラー信号が、他層からの信号の混入を低下するように、トラッキングアクチュエータを変移させ、この位置が基準となるようにトラッキング制御を行って記録または再生を行う制御方法を特徴とする。
また、特に、CD規格、DVD規格、HD DVD規格に代表されるフォーマットが異なる3種類の光ディスクのそれぞれに、情報を記録し、あるいはそれぞれから情報を再生するための、対物レンズが1つのみの多焦点ピックアップ(PUH)を用いる場合に避けることのできない他の記録層からのノイズ(層間ノイズ)とフォーカス中の記録層の信号の分離が、簡単な構成で精度良く達成できる。
ハイビジョンに代表される高容量を必要とされるコンテンツが要求され始めている。これに対応するため、HDやBDディスクでは、多層に情報を記録され始めた。現時点では、2層、3層のディスクが実現化されようとしている。
ディスク表面の反射率は10%程度である。3層以上の記録層では、ディスク表面の反射率より小さくなってしまう。したがって、3層記録ディスクでは実質的に、ディスク表面層を加えた4層ディスクと見ることもできる。
多層ディスクでは、フォーカスして情報を記録/再生している層以外の層からの反射光の影響が無視できなくなる。特に多焦点の対物レンズを使用する構成では、使用している焦点以外の焦点が他の層の影響を受ける場合がある。
本例では、トラッキングエラー信号またはフォーカスエラー信号を、他の層からの影響を減少させるように構成し、記録/再生の品位を向上させる。
前記他の層からのノイズを低減させることにより、多層ディスクのフォーカス/トラックのトレース精度を向上することで、記録精度および再生信号品質を向上させることができる。
前記他の層からのノイズを低減させることにより、多層ディスクのフォーカス/トラックのトレース精度を向上することで、記録精度および再生信号品質を向上させることができる。
また、サーボ信号に洩れこむノイズを低減させることにより、耳に聞こえる音響ノイズや、不要なアクチュエータの加熱を低減できる。
実施例では、ディスクをHDにし、DVD光学系で検出した例を挙げてあるが、多層ディスクならば適用可能である。例えば、DVD、BD(ブルーレイ)ディスクなどに適用できる。
実施例では、ディスクをHDにし、DVD光学系で検出した例を挙げてあるが、多層ディスクならば適用可能である。例えば、DVD、BD(ブルーレイ)ディスクなどに適用できる。
また、高密度用の光学系で同様なことが出来るのは、言うまでもない。
この発明は、記録密度の異なる2種類以上のディスクを記録/再生できる光ディスク装置において、多焦点の対物レンズを装備している場合に、トラックしている層以外の層からの影響を低減し、トラックのトレース精度を向上することにより、記録精度および再生信号品質を向上させることを目的とする。
この発明は、記録密度の異なる2種類以上のディスクを記録/再生できる光ディスク装置において、多焦点の対物レンズを装備している場合に、トラックしている層以外の層からの影響を低減し、トラックのトレース精度を向上することにより、記録精度および再生信号品質を向上させることを目的とする。
効果として、多層ディスクの記録および再生する場合に、特に追加部材を持ち無くても、トラックしていない層からの影響を低減させることにより、正確にトラックをトレースすることが出来る。
なお、本発明は、上述のいずれかの実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記のいずれかの実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…ディスクドライブ装置、3…ディスクモータ、5…フリケンシージェネレータ(FG)、11…コントローラ、13…ディスクモータ制御部、21…PUH(ピックアップヘッド)、23…送りモータ、25…APC、27…対物レンズ、29…4分割のディテクタ(PD)、31…ヘッドアンプ、33,35…サーボアンプ、37,39…ドライバ、41,43,45,47…加算器、49,51…減算器、53…ローパスフィルタ(LPF)、55,57,59…加算器、61…LPF、63…ピークホールド回路、65…ボトムホールド回路、121…コリメータレンズ、123…偏向プリズム、131…レンズホルダ、133…フォーカス制御用コイル、135…トラック制御用コイル。
Claims (9)
- 所定の波長の光を出力する光源と、
第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出する光検出器と、
前記光源からの光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光するレンズと、
前記光検出器により検出された反射光のうち、前記最小スポットを呈した情報記録層以外の情報記録層の成分を取得してレンズ位置を変移する信号処理回路と、を有することを特徴とする光ディスクドライブ装置。 - 前記光源から出力される光の波長は、前記第1の記録密度の記録媒体からの情報の再生に用いられる波長であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
- 前記光源から出力される光の波長は、前記第2の記録密度の記録媒体からの情報の再生に用いられる波長であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
- トラッキングエラー信号またはフォーカスエラー信号が、前記最小スポットを呈した情報記録層以外の情報記録層からの信号の混入を低下するように、トラッキングアクチュエータにより前記レンズ位置を変移させて記録または再生を行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
- 前記レンズ位置が基準になるようにトラッキング制御を行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
- トラッキング方向の前記レンズ位置の基準は、スレッド制御の基準をシフトさせて行うことを特徴とする請求項5記載の光ディスクドライブ装置。
- トラッキングエラー信号は、差動方式であることを特徴とする請求項4記載の光ディスクドライブ装置。
- 前記情報記録層が1層のみの記録媒体に対しては、前記レンズ位置を変移することを抑制することを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
- 所定の波長の光を出力し、
第1の記録密度あるいは第1の記録密度よりも高い第2の記録密度のいずれかの記録密度が与えられた情報記録層を少なくとも2層有する記録媒体のいずれかの情報記録層で反射された反射光を検出し、
前記光を、記録媒体のいずれかの情報記録層で最小スポットを呈するように集光し、
検出された前記反射光のうち、前記最小スポットを呈した情報記録層以外の情報記録層の成分を取得してレンズ位置を変移することを特徴とするトラッキング制御方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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