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JP2009003432A - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP2009003432A
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Mitsutaka Okita
光隆 沖田
Kazuhiro Nishiyama
和廣 西山
Morisuke Araki
盛右 新木
Emi Hyugano
絵美 日向野
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Japan Display Central Inc
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Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd
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Abstract

【課題】広視野角化が可能なOCBモードを適用した液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
一対の基板間に液晶層を保持した構成のOCBモードを適用した液晶表示パネル1と、
液晶表示パネルのそれぞれの外面に配置され、液晶層に電圧を印加した所定の表示状態において、液晶層のリタデーションを光学的に補償する一対の光学素子40、50と、を備え、
光学素子40、50は、
偏光板PLと、偏光板PLと液晶表示パネル1との間に配置され1/4波長の位相差を与える第1位相差板R1と、を有する円偏光素子Cと、
円偏光素子と液晶層との間に配置され、主軸が法線に対して傾いた屈折率異方性を有する第2位相差板R2と、
を備えて構成され、さらに、その厚み方向に位相差を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液晶表示装置に係り、特に、視野角の拡大及び応答速度の高速化の実現が可能な光学的補償ベンド(Optically Compensated Bend;OCB)配向技術を用いた半透過型の液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、各種分野に適用されている。
近年、視野角及び応答速度を改善可能な液晶表示装置として、OCBモードを適用した液晶表示装置が注目されている。このようなOCBモードの液晶表示装置は、一対の基板間に所定の電圧を印加した状態でベンド配向した液晶分子を含む液晶層を保持した構成である。このようなOCBモードは、ツイステッド・ネマティック(TN)モードと比較して応答速度の高速化が可能であり、さらに液晶分子の配向状態により液晶層を通過する光の複屈折の影響を光学的に自己補償できるため視野角の拡大が可能であるという利点がある。
また、近年、反射部と透過部とを有する半透過型の液晶表示装置において、OCBモードを適用した液晶表示装置が開発されている。例えば、特許文献1などによれば、OCBモードの半透過型液晶表示装置に適用可能な円偏光板が開示されている。この円偏光板は、偏光板と、光学異方素子としてネマチックハイブリッド配向構造を固定化した液晶フィルムとを含んで構成されている。
特開2005−164957号公報
しかしながら、現状において、OCBモード特有の光学設計を行った場合に適用される円偏光板の最適化については、十分に議論されておらず、特に、透過表示を行った場合の高コントラスト比(例えばCR=10:1以上)が得られる視野角が狭いといった課題がある。
この発明の目的は、広視野角化が可能なOCBモードを適用した半透過型の液晶表示装置を提供することにある。
この発明の態様による液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
一対の基板間に液晶層を保持した構成のOCBモードを適用した液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルのそれぞれの外面に配置され、前記液晶層に電圧を印加した所定の表示状態において、前記液晶層のリタデーションを光学的に補償する一対の光学素子と、を備え、
前記光学素子は、
偏光板と、前記偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され1/4波長の位相差を与える第1位相差板と、を有する円偏光素子と、
前記円偏光素子と前記液晶層との間に配置され、主軸が法線に対して傾いた屈折率異方性を有する第2位相差板と、
を備えて構成され、さらに、その厚み方向に位相差を有することを特徴とする。
この発明によれば、広視野角化が可能なOCBモードを適用した半透過型の液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。なお、ここでは、液晶表示装置として、1画素内にバックライト光を選択的に透過することによって画像を表示する透過部及び外光を選択的に反射することによって画像を表示する反射部を備えて構成されたOCBモードを適用した半透過型液晶表示装置について説明する。
図1に示すように、液晶表示装置は、OCBモードを適用した液晶表示パネル1と、液晶表示パネル1のそれぞれの外面に配置された一対の光学素子すなわち第1光学素子40及び第2光学素子50と、を備えて構成されている。また、液晶表示装置は、液晶表示パネル1を第1光学素子40側から照明するバックライト60を備えている。つまり、第1光学素子40は、液晶表示パネル1とバックライト60との間に配置されている。
図2及び図3に示すように、液晶表示パネル1は、一対の基板すなわちアレイ基板(第1光学素子40と対向する基板)10と対向基板(第2光学素子50と対向する基板、あるいは、視認側基板)20との間に液晶層30を保持した構成であり、画像を表示するアクティブエリアDSPを備えている。このアクティブエリアDSPは、略矩形状であり、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。
画素PXのそれぞれは、反射表示モードにおいて外光を選択的に反射することによって画像を表示する反射部PRと、透過表示モードにおいてバックライト60からのバックライト光を選択的に透過することによって画像を表示する透過部PTと、を有している。
アレイ基板10は、ガラスなどの光透過性を有する絶縁基板11を用いて形成されている。このアレイ基板10は、絶縁基板11の一方の主面すなわち液晶層30と対向する面に、画素PXの行方向に沿って延在するように配置された複数の走査線Sc、画素PXの列方向に沿って延在するように配置された複数の信号線Sg、走査線Scと信号線Sgとの交差部近傍において画素PX毎に配置されたスイッチ素子12、スイッチ素子12に接続され画素PX毎に配置された画素電極13、画素電極13を覆うように配置された配向膜16などを備えている。
走査線Sc及び信号線Sgは、絶縁膜を介して交差するように配置されている。
スイッチ素子12は、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)などによって構成されている。このスイッチ素子12は、ポリシリコン、アモルファスシリコンなどによって形成された半導体層を有している。スイッチ素子12のゲートは、対応する走査線Scと電気的に接続されている(または対応する走査線と一体に形成されている)。また、スイッチ素子12のソースは、対応する信号線Sgと電気的に接続されている(または対応する信号線と一体に形成されている)。
画素電極13は、絶縁膜14上に配置されている。絶縁膜14は、反射部PRと透過部PTとでの液晶層3のギャップ差を形成する。各画素電極13は、反射部PRに対応して設けられた反射電極13R及び透過部PTに対応して設けられた透過電極13Tを有している。反射電極13Rは、アルミニウムなどの光反射性を有する導電材料によって形成されている。透過電極13Tは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。これらの反射電極13R及び透過電極13Tは、スイッチ素子12のドレインと電気的に接続されている。
対向基板20は、ガラスなどの光透過性を有する絶縁基板21を用いて形成されている。この対向基板20は、絶縁基板21の一方の主面すなわち液晶層30と対向する面に、複数の画素PXの画素電極13と対向するように配置された対向電極22、対向電極22を覆うように配置された配向膜23などを備えている。対向電極22は、例えばITOなどの光透過性を有する導電材料によって形成されている。
上述したような構成のアレイ基板10と対向基板20とは、それぞれの配向膜16及び23が対向するように図示しないスペーサ(例えば、一方の基板に一体的に形成された柱状スペーサ)を介して互いに所定のギャップを維持した状態で配置され、シール材によって貼り合わせられている。液晶層30は、これらのアレイ基板10と対向基板20との間のギャップに封入されている。
この実施の形態では、液晶表示パネル1は、OCBモードを適用した構成であり、液晶層30は、正の誘電率異方性を有するとともに光学的に正の一軸性を有する液晶分子31を含む液晶材料によって構成されている。この液晶層30においては、液晶層30に電圧を印加した所定の表示状態において、アレイ基板10と対向基板20との間で液晶分子31がベンド配向しており、図3に示した例では、透過部PT及び反射部PRにおいて、液晶分子31がベンド配向している。
特に、OCBモードを適用した液晶表示パネル1においては、図4に示すように、反射部PRにおけるセルギャップdRは、透過部のセルギャップdTの1/2未満、つまり、
dR<dT/2
に設定されている。ここで、セルギャップとは、実質的にアレイ基板10の配向膜16と対向基板20の配向膜23との間の液晶層30の厚みに相当する。
すなわち、配向膜及び液晶層は、ともに画素電極13と対向電極22との間に配置された誘電体である。OCBモードに適用される液晶材料は、比較的比誘電率(ε)が高く、例えば14以上となる。このため、透過部PTの液晶層に所定の電圧が印加されるように画素電極13と対向電極22との間に電圧を印加したとき、液晶層30の容量C30に対して、配向膜16の容量C16及び配向膜23の容量C23の寄与度が高いため、反射部PRのセルギャップdRを透過部PTのセルギャップdTの1/2に設定した場合には、反射部PRの液晶層30には必要十分な電圧を印加できない。このため、反射部PRのセルギャップdRを透過部PTのセルギャップdTの1/2より小さく設定し、反射部PRでの液晶層30に分配される電圧の割合を高めることが重要である。つまり、反射部PRのセルギャップdRは、反射部PRの液晶層30に十分な電圧が印加できるような値に設定されている。
この実施の形態では、透過部PTのセルギャップdTは4.65μmであり、反射部PRのセルギャップdRはセルギャップdTの1/2よりも小さい2.1μmである。
《第1実施形態》
まず、第1実施形態に係る液晶表示装置について説明する。この第1実施形態においては、第1光学素子40及び第2光学素子50は、上述したような液晶表示パネル1における液晶層30に電圧を印加した所定の表示状態において、液晶層30のリタデーションを光学的に補償する機能を有している。また、これらの第1光学素子40及び第2光学素子50は、その厚み方向に位相差を有するように構成されている。
図1に示すように、第1光学素子40はアレイ基板10の外面に配置され、また、第2光学素子50は対向基板20の外面に配置されている。これらの第1光学素子40及び第2光学素子50は、同一構成である。つまり、第1光学素子40及び第2光学素子50は、それぞれ偏光板PL及び第1位相差板R1を有する円偏光素子C、第2位相差板R2、及び、第3位相差板R3を備えて構成されている。また、これらの第1光学素子40及び第2光学素子50は、液晶表示パネル1について対称の構成である。つまり、第1光学素子40及び第2光学素子50においては、液晶表示パネル1側から第2位相差板R2、第3位相差板R3、第1位相差板R1、偏光板PLがこの順に積層されている。
偏光板PLは、例えば、トリアセテート・セルロース(TAC)などによって形成された一対の支持層の間にポリビニルアルコール(PVA)などによって形成された偏光層を保持した構成であり、その面内において互いにほぼ直交する透過軸及び吸収軸を有している。
第1位相差板R1は、偏光板PLと液晶表示パネル1との間に配置され、その面内において互いにほぼ直交する進相軸及び遅相軸を有している。この第1位相差板R1は、進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光(例えば550nmの波長の光)の間に1/4波長の位相差を与えるいわゆる1/4波長板である。このような偏光板PLと第1位相差板(1/4波長板)R1との組み合わせは、理想的には偏光板PLの透過軸を透過した所定波長の直線偏光を円偏光に変換する円偏光板として機能する。
第2位相差板R2は、円偏光素子Cと液晶表示パネル1との間に配置され、互いにほぼ直交する進相軸及び遅相軸を有している。この第2位相差板R2は、液晶層30のリタデーションを補償する異方性フィルムであり、第2位相差板R2自身の総合的な屈折率異方性を考慮したときに、実質的な主軸が法線に対して傾いた屈折率異方性を有する異方性フィルムである。このような第2位相差板R2としては、例えばWV(ワイドビュー)フィルム(富士写真フィルム(株)製)が適用可能である。このWVフィルムは、光学的に負の1軸性の屈折率異方性を有するディスコティック液晶分子を液晶状態において光軸を法線方向(つまり、位相差板の厚み方向)に沿ってハイブリッド配向した状態(つまり、主軸がハイブリッド配向した状態)で固定化させた液晶フィルムである。このような第2位相差板R2は、その面内に位相差を有するAプレート相当の位相差板であり、ベンド配向した液晶分子の屈折率異方性の視野角依存性を光学的に補償する。
第3位相差板R3は、円偏光素子Cと第2位相差板R2との間に配置され、その厚み方向に位相差を有するCプレート相当の位相差板である。すなわち、この第3位相差板R3は、その面内方位での互いに直交する方位の屈折率をそれぞれnx及びnyとし、その法線方位の屈折率をnzとしたときに、nx=ny>nz(光学的に負)の屈折率異方性を有している。つまり、この第1実施形態においては、光学素子の厚み方向の位相差は、この第3位相差板R3によって提供される。すなわち、この第3位相差板R3は、第2位相差板R2による光学的補償に必要な厚み方向の屈折率(nz)の不足分を補っている。
上述したような液晶表示装置においては、アレイ基板10の配向膜16及び対向基板20の配向膜23のラビング方向を基準方位として、各構成は、例えば以下のような軸角度で配置されている。軸角度とは、偏光板の吸収軸及び位相差板の遅相軸が基準方位(X軸)に対して反時計回りになす角度であり、図5によって定義されるものである。すなわち、対向基板20側から液晶表示装置を観察したとき、アレイ基板10(または対向基板20)の主面に平行な平面内において、便宜上、互いに直交するX軸及びY軸を定義し、この平面の法線方向をZ軸と定義する。面内とは、X軸及びY軸で規定されるX−Y平面内に相当する。配向膜16及び配向膜23のラビング方向は、X軸と平行であり、液晶層30の液晶分子31は、X−Z平面内でベンド配向する。
図6には、第1実施形態の構成例が示されている。
すなわち、液晶表示パネル1において、液晶層30のラビング方向は、0°方位に設定されている。また、各画素PXにおいて、透過部PTのセルギャップdTは4.65μmに設定され、反射部PRのセルギャップdRは2.1μmに設定されている。また、液晶層30における液晶分子のプレチルト角Θpは7°に設定されている。
アレイ基板側の第1光学素子40においては、偏光板PLは、その吸収軸が0°方位を向くように配置されている。第1位相差板R1は、その遅相軸が135°方位を向くように配置されている。第2位相差板R2は、その厚み方向に沿ってディスコティック液晶分子がハイブリッド配向した位相差板であり、ディスコティック液晶分子の主軸の平均傾斜角は法線に対して30°をなすように設定されている。この第2位相差板R2は、総合的な主軸のX−Y平面への正射影がラビング方向と平行となるように配置されている。つまり、第2位相差板R2の主軸の傾斜方向は、0°方位に設定されている。
対向基板側の第2光学素子50においては、偏光板PLは、その吸収軸が90°方位を向くように配置されている。第1位相差板R1は、その遅相軸が45°方位を向くように配置されている。第2位相差板R2は、その主軸の傾斜方向が0°方位を向くように設定されている。
このように、この第1実施形態では、特に、第1光学素子40及び第2光学素子50のいずれの第1位相差板R1もそれぞれの遅相軸がラビング方向に対して45°の角度をなし、しかも、それぞれの遅相軸が互いに直交するように配置されている。これにより、第1位相差板R1自身の波長分散の影響を緩和することが可能となり、特に、正面(液晶表示パネルの法線方向)から液晶表示装置を観察したときの波長依存性によるコントラストの低下を抑制することが可能となる。
また、第1光学素子40及び第2光学素子50のそれぞれに含まれる偏光板PLは、それぞれの吸収軸が円偏光素子を構成する第1位相差板R1の遅相軸に対して45°の角度をなし、しかも、それぞれの吸収軸が互いに直交するように配置されている。
なお、第1光学素子40及び第2光学素子50について、各構成のリタデーション値は以下の通りである。ここでは、波長550nmでのリタデーション値を示している。すなわち、第1位相差板R1のリタデーションRは137.5nmであり、第2位相差板R2のリタデーション(面内位相差)Reは45nmであり、第3位相差板R3のリタデーション(厚み方向位相差)Rthは130nmである。ここでは、液晶層30を介して配置される第1光学素子40及び第2光学素子50について、それぞれのリタデーション値を等しくしたが、この発明ではそれぞれのリタデーション値が等しくなくても良い。
上述したような第1実施形態によれば、反射部による反射表示及び透過部による透過表示の機能を兼ね備えたOCBモードの半透過型液晶表示装置において、円偏光素子Cを含めた光学素子とOCBモードの液晶表示パネルとの総合的な光学設計が最適化され、反射表示及び透過表示のいずれにおいても正面方向のみならず斜め方向から観察した場合でも高コントラスト比の表示が実現でき、高コントラスト比が得られる視野角の拡大が可能となる。
次に、第1実施形態の上記構成例における効果を検証した。
図7は、第1実施形態の液晶表示装置における透過表示でのコントラスト比の視野角依存性をシミュレーションした結果を示したものである。ここで、同心円の中心は液晶表示パネルの法線方向(Z軸)に相当し、法線方向を中心とした同心円は、法線に対する傾き角度(視角)であり、それぞれ20°、40°、60°、80°に相当する。ここで示した特性図は、各方位についてコントラスト比(CR)が等しい領域を結ぶことで得られたものであり、特に、コントラスト比=100:1の領域及びコントラスト比=10:1の領域を図示している。
図7に示したように、この第1実施形態の構成例によれば、画面の全方位について、視角が60°以上の範囲でコントラスト比=10:1以上が得られ、また、0°−180°方位及び90°−270°方位については、視角が80°以上の範囲でコントラスト比=10:1以上が得られ、十分な視野角が得られることが確認できた。
《第2実施形態》
次に、第2実施形態に係る液晶表示装置について説明する。この第2実施形態においては、第1光学素子40及び第2光学素子50は、第1実施形態と同様に、上述したような液晶表示パネル1における液晶層30に電圧を印加した所定の表示状態において、液晶層30のリタデーションを光学的に補償する機能を有している。特に、この第2実施形態においては、第1光学素子40及び第2光学素子50のうちの一方に備えられる円偏光素子Cは、偏光板PLと第1位相差板R1との間に配置された第4位相差板R4を有している。つまり、第1光学素子40及び第2光学素子50は、液晶表示パネル1について非対称の構成である。
図8に示した例では、液晶表示パネル1に対して対向基板20側(つまり、観察面側)に配置された第2光学素子50の円偏光素子Cは、偏光板PL、第4位相差板R4、及び、第1位相差板R1を有しているが、第1光学素子40の円偏光素子Cが第4位相差板R4を有していても良い。なお、他の構成は、第1実施形態と同一である。
この第4位相差板R4は、互いにほぼ直交する進相軸及び遅相軸を有しており、これらの進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光(例えば550nmの波長の光)の間に1/2波長の位相差を与えるいわゆる1/2波長板である。このような第4位相差板R4は、液晶表示装置全体のリタデーションの視野角依存性を補償して視野角を拡大させる機能を有しており、特に、OCBモードの半透過型液晶表示装置に必要とされる円偏光素子Cの1/4波長板(第1位相差板R1)が有するリタデーションの視野角依存性を主として補償するように構成されている。
すなわち、上述した第1実施形態において、特に透過表示を行った際、正面においては高コントラストの良好な表示が観察される。これは、第1位相差板R1が自身を通過する光に対して1/4波長のリタデーションを付与する1/4波長板として機能し、偏光板PLとの組み合わせによって理想的な円偏光を形成するように光学設計されているからである。
しかしながら、透過表示を行った際に、斜め方向から観察した場合には、高コントラスト比が得られる視野角には限界がある。例えば、図7に示した例においては、0°−180°方位及び90°−270°方位と比較して、45°−225°方位及び135°−315°方位における視野角が狭い。これは、主に第1位相差板R1が有するリタデーションの視野角依存性により、ある方位の視角においては1/4波長板としての機能が得られなくなる(つまり、第1位相差板R1が自身を通過する光に対して1/4波長のリタデーションを付与できなくなる)ためである。このため、ある方位の視角においては、第1位相差板R1と偏光板PLとの組み合わせによって、理想的な円偏光を形成することができず、高コントラスト表示が得られない。
なお、ここでは、第1位相差板R1の視野角依存性についてのみ説明したが、他の構成についても視野角依存性を有している場合があり、図7に示した例のように、視野角が狭くなる原因としては、これらの複合的な要因が考えられる。
そこで、この第2実施形態では、第1位相差板R1のみならず液晶表示装置全体のリタデーションの視野角依存性を補償すべく、斜め方向から観察した場合であっても理想的な円偏光に近づけるようなリタデーションを付与できるように第4位相差板R4を配置している。これにより、高コントラスト比が得られる視野角を、第1実施形態よりもさらに拡大することが可能となる。
図9には、第2実施形態の構成例が示されている。第4位相差板R4以外の構成については、図6に示した第1実施形態の構成例と同一である。
この構成例においては、第4位相差板R4は、2軸の屈折率異方性を有するものを適用している。すなわち、第4位相差板R4は、nx>ny>nzの屈折率異方性を有している。第2光学素子50において、第4位相差板R4は、その遅相軸が90°方位を向くように配置されている。つまり、第4位相差板R4の遅相軸と、偏光板PLの吸収軸とは、平行に設定されている。
このため、正面方向においては第4位相差板R4のリタデーションの影響はなく、第1実施形態と同様に高コントラストの良好な表示が観察される。また、斜め方向から観察した場合においては、第4位相差板R4が有するリタデーションが有効に作用して、液晶表示装置全体のリタデーションの視野角依存性を補償することができ、理想的な円偏光に近づくため、広い視野角の範囲で高コントラストの良好な表示を観察可能となる。
なお、第1光学素子40及び第2光学素子50について、各構成のリタデーション値は図9に示した通りである。ここでは、第1実施形態と同様に、波長550nmでのリタデーション値を示している。第4位相差板R4については、そのリタデーションRは275nmであり、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられるNz係数が0.4に設定されている。
ここで、第4位相差板R4のNz係数について、特に、45°−225°方位及び135°−315°方位について60°以上の視角についても理想的な円偏光に近づけるようなリタデーションを付与するためには、Nz係数を0.3以上に設定することが望ましい。また、理想的な円偏光を超えて過補償となることを防止するためには、第4位相差板R4のNz係数を0.6以下に設定することが望ましい。
上述したような第2実施形態によれば、反射部による反射表示及び透過部による透過表示の機能を兼ね備えたOCBモードの半透過型液晶表示装置において、円偏光素子を含めた光学素子とOCBモードの液晶表示パネルとの総合的な光学設計がより最適化され、反射表示及び透過表示のいずれにおいても正面方向のみならず斜め方向から観察した場合でも高コントラスト比の表示が実現でき、高コントラスト比が得られる視野角のさらなる拡大が可能となる。
次に、第2実施形態の上記構成例における効果を検証した。
図10は、第2実施形態の液晶表示装置における透過表示でのコントラスト比の視野角依存性をシミュレーションした結果を示したものである。この第2実施形態の構成例によれば、画面の全方位について、視角が80°以上の範囲でコントラスト比=10:1以上が得られ、十分な視野角が得られることが確認できた。また、コントラスト比=10:1以上の視野角の面積は、第1実施形態と比較して1.14倍となった。
上述した第2実施形態において、第4位相差板R4は、対向基板20側(視認側)の第2光学素子50に配置したことにより、透過表示のみならず、反射表示においても第4位相差板R4が作用するが、特に反射表示での特性に影響はない。透過表示についてのみ効果的に第4位相差板R4を作用させるには、アレイ基板10側(光入射側/バックライト側)の第1光学素子40において、円偏光素子Cを構成する偏光板PLと第1位相差板R1との間に第4位相差板R4を配置することが望ましい。
《第3実施形態》
次に、第3実施形態に係る液晶表示装置について説明する。この第3実施形態においては、第4位相差板R4は、2軸の屈折率異方性を有するものを適用している。すなわち、第4位相差板R4は、nx>ny>nzの屈折率異方性を有している。第2光学素子50において、第4位相差板R4は、偏光板PLと第1位相差板R1との間に配置されており、その遅相軸が0°方位を向くように配置されている。つまり、第4位相差板R4の遅相軸と、偏光板PLの吸収軸との位置関係が第2実施形態と異なり、第4位相差板R4は、その遅相軸が偏光板PLの吸収軸と直交するように配置されている。
図11には、第3実施形態の構成例が示されている。第4位相差板R4以外の構成については、図9に示した第2実施形態の構成例と同一である。
このような第3実施形態においては、第4位相差板R4については、そのリタデーションRは例えば第2実施形態と同様の275nmであり、Nz係数が逆の関係となるように0.4以上0.7以下に設定されることにより、上記構成例と同様の効果が得られる。ここでは、第4位相差板R4のNz係数は、例えば0.7に設定されている。
このような第3実施形態において、透過表示でのコントラスト比の視野角依存性をシミュレーションしたところ、第2実施形態と同様に、画面の全方位について、視角が80°以上の範囲でコントラスト比=10:1以上が得られ、十分な視野角が得られることが確認できた。
《第4実施形態》
次に、第4実施形態に係る液晶表示装置について説明する。この第4実施形態においては、第1光学素子40及び第2光学素子50は、上述したような液晶表示パネル1における液晶層30に電圧を印加した所定の表示状態において、液晶層30のリタデーションを光学的に補償する機能を有している。また、これらの第1光学素子40及び第2光学素子50は、その厚み方向に位相差を有するように構成されている。
図12に示すように、第1光学素子40はアレイ基板10の外面に配置され、また、第2光学素子50は対向基板20の外面に配置されている。これらの第1光学素子40及び第2光学素子50は、同一構成である。つまり、第1光学素子40及び第2光学素子50は、それぞれ偏光板PL及び第1位相差板R1を有する円偏光素子C、及び、第2位相差板R2を備えて構成されている。また、これらの第1光学素子40及び第2光学素子50は、液晶表示パネル1について対称の構成である。つまり、第1光学素子40及び第2光学素子50においては、液晶表示パネル1側から第2位相差板R2、第1位相差板R1、偏光板PLがこの順に積層されている。
特に、この第4実施形態においては、第1位相差板R1は、2軸の屈折率異方性を有するものを適用しており、すなわち、nx>ny>nzの屈折率異方性を有している。この第1位相差板R1において、その屈折率異方性は、広く利用されている1軸の屈折率異方性を有する1/4波長板と、その厚み方向に位相差を有するCプレート相当の位相差板との機能を併せ持つように設定されている。つまり、この第4実施形態においては、光学素子の厚み方向の位相差は、第1位相差板R1によって提供される。
第2位相差板R2は、第1実施形態などで適用したものと同一である。
図13には、第4実施形態の構成例が示されている。
すなわち、液晶表示パネル1の構成は、第1実施形態などと同一である。
アレイ基板側の第1光学素子40においては、偏光板PLは、その吸収軸が0°方位を向くように配置されている。第1位相差板R1は、その遅相軸が135°方位を向くように配置されている。第2位相差板R2は、その厚み方向に沿ってディスコティック液晶分子がハイブリッド配向した位相差板であり、ディスコティック液晶分子の主軸の平均傾斜角は法線に対して30°をなすように設定されている。この第2位相差板R2は、総合的な主軸のX−Y平面への正射影がラビング方向と平行となるように配置されている。つまり、第2位相差板R2の主軸の傾斜方向は、0°方位に設定されている。
対向基板側の第2光学素子50においては、偏光板PLは、その吸収軸が90°方位を向くように配置されている。第1位相差板R1は、その遅相軸が45°方位を向くように配置されている。第2位相差板R2は、その主軸の傾斜方向が0°方位を向くように設定されている。
このように、この第4実施形態では、特に、第1光学素子40及び第2光学素子50のいずれの第1位相差板R1もそれぞれの遅相軸がラビング方向に対して45°の角度をなし、しかも、それぞれの遅相軸が互いに直交するように配置されている。これにより、第1位相差板R1自身の波長分散の影響を緩和することが可能となり、特に、正面(液晶表示パネルの法線方向)から液晶表示装置を観察したときの波長依存性によるコントラストの低下を抑制することが可能となる。
また、第1光学素子40及び第2光学素子50のそれぞれに含まれる偏光板PLは、それぞれの吸収軸が円偏光素子を構成する第1位相差板R1の遅相軸に対して45°の角度をなし、しかも、それぞれの吸収軸が互いに直交するように配置されている。
なお、第1光学素子40及び第2光学素子50について、各構成のリタデーション値は以下の通りである。ここでは、波長550nmでのリタデーション値を示している。すなわち、第1位相差板R1のリタデーションRは137.5nmであり、Nz係数が2.5に設定されている。第2位相差板R2のリタデーション(面内位相差)Reは45nmである。ここでは、液晶層30を介して配置される第1光学素子40及び第2光学素子50について、それぞれのリタデーション値を等しくしたが、この発明ではそれぞれのリタデーション値が等しくなくても良い。
ここで、第1位相差板R1のNz係数について、Nz係数は2.3以上2.7以下に設定することが望ましい。これは、Nz係数が2.3より小さいと厚み方向の位相差が小さくなりすぎ、Nz係数が2.7より大きいと厚み方向の位相差が大きくなりすぎるために、液晶層の光学補償の効果が小さくなるためである。
上述したような第4実施形態によれば、反射部による反射表示及び透過部による透過表示の機能を兼ね備えたOCBモードの半透過型液晶表示装置において、光学素子を構成する部材点数を削減しつつも、円偏光素子を含めた光学素子とOCBモードの液晶表示パネルとの総合的な光学設計を最適化することが可能となる。このため、コストの低減が可能となるとともに、反射表示及び透過表示のいずれにおいても正面方向のみならず斜め方向から観察した場合でも高コントラスト比の表示が実現でき、高コントラスト比が得られる視野角の拡大が可能となる。
《第5実施形態》
次に、第5実施形態に係る液晶表示装置について説明する。この第5実施形態においては、第1光学素子40及び第2光学素子50は、第4実施形態と同様に、上述したような液晶表示パネル1における液晶層30に電圧を印加した所定の表示状態において、液晶層30のリタデーションを光学的に補償する機能を有するとともに、特に、この第5実施形態においては、第1光学素子40及び第2光学素子50のうちの一方に備えられる円偏光素子Cは、偏光板PLと第1位相差板R1との間に配置された第4位相差板R4を有している。つまり、第1光学素子40及び第2光学素子50は、液晶表示パネル1について非対称の構成である。
図14に示した例では、液晶表示パネル1に対してアレイ基板10側に配置された第1光学素子40の円偏光素子Cは、偏光板PL、第4位相差板R4、及び、第1位相差板R1を有しているが、第2光学素子50の円偏光素子Cが第4位相差板R4を有していても良い。なお、他の構成は、第4実施形態と同一である。
この第4位相差板R4は、互いにほぼ直交する進相軸及び遅相軸を有しており、これらの進相軸及び遅相軸を透過する所定波長の光(例えば550nmの波長の光)の間に1/2波長の位相差を与えるいわゆる1/2波長板である。このような第4位相差板R4は、液晶表示装置全体のリタデーションの視野角依存性を補償して視野角を拡大させる機能を有しており、特に、OCBモードの半透過型液晶表示装置に必要とされる円偏光素子Cの1/4波長板(第1位相差板R1)が有するリタデーションの視野角依存性を主として補償するように構成されている。勿論、第1位相差板R1以外の他の構成についても視野角依存性を有している場合があり、視野角が狭い原因としては、これらの複合的な要因が考えられる。
そこで、この第5実施形態では、透過表示を行った場合について、第1位相差板R1のみならず液晶表示装置全体のリタデーションの視野角依存性を補償すべく、斜め方向から観察した場合であっても理想的な円偏光に近づけるようなリタデーションを付与できるように第4位相差板R4を配置している。これにより、高コントラスト比が得られる視野角を、第4実施形態よりもさらに拡大することが可能となる。
図15には、第5実施形態の構成例が示されている。第4位相差板R4以外の構成については、図13に示した第4実施形態の構成例と同一である。
この構成例においては、第4位相差板R4は、2軸の屈折率異方性を有するものを適用している。すなわち、第4位相差板R4は、nx>ny>nzの屈折率異方性を有している。第1光学素子40において、第4位相差板R4は、その遅相軸が0°方位を向くように配置されている。つまり、第4位相差板R4の遅相軸と、偏光板PLの吸収軸とは、平行に設定されている。
このため、正面方向においては第4位相差板R4のリタデーションの影響はなく、第4実施形態と同様に高コントラストの良好な表示が観察される。また、斜め方向から観察した場合においては、第4位相差板R4が有するリタデーションが有効に作用して、液晶表示装置全体のリタデーションの視野角依存性を補償することができ、理想的な円偏光に近づくため、広い視野角の範囲で高コントラストの良好な表示を観察可能となる。
なお、第1光学素子40及び第2光学素子50について、各構成のリタデーション値は図15に示した通りである。ここでは、第4実施形態と同様に、波長550nmでのリタデーション値を示している。第4位相差板R4については、そのリタデーションRは275nmであり、Nz係数が0.6に設定されている。
ここで、第4位相差板R4のNz係数について、特に、45°−225°方位及び135°−315°方位について60°以上の視角についても理想的な円偏光に近づけるようなリタデーションを付与するためには、Nz係数を0.5以上に設定することが望ましい。また、理想的な円偏光を超えて過補償となることを防止するためには、第4位相差板R4のNz係数を0.7以下に設定することが望ましい。
上述したような第5実施形態によれば、反射部による反射表示及び透過部による透過表示の機能を兼ね備えたOCBモードの半透過型液晶表示装置において、光学素子を構成する部材点数を削減しつつも、第4実施形態と比較して、円偏光素子を含めた光学素子とOCBモードの液晶表示パネルとの総合的な光学設計をさらに最適化することが可能となる。このため、コストの低減が可能となるとともに、反射表示及び透過表示のいずれにおいても正面方向のみならず斜め方向から観察した場合でも高コントラスト比の表示が実現でき、高コントラスト比が得られる視野角のさらなる拡大が可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、上述した第1光学素子40及び第2光学素子50は、液晶層30の外側に配置されていれば良い。すなわち、第1光学素子40について、上述した実施の形態の構成に限らず、アレイ基板10を構成する絶縁基板11と液晶層30との間に第1光学素子40を構成する第1位相差板R1、第3位相差板R3、第2位相差板R2の少なくとも1つを配置しても良い。また、第2光学素子50について、上述した実施の形態の構成に限らず、対向基板20を構成する絶縁基板21と液晶層30との間に第2光学素子50を構成する第1位相差板R1、第3位相差板R3、第2位相差板R2の少なくとも1つ配置しても良い。
また、上記第1乃至第3実施形態において、第3位相差R3は、光学的に負のCプレート1枚で構成したが、遅相軸が直交するように配置された2枚のAプレートで構成しても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、第3位相差板R3のリタデーションRthは、主とした表示が透過部である場合、即ち透過部の面積が反射部の面積よりも大きい場合(例えば透過部の面積が反射部の面積に対して4倍)、透過部において位相差が相殺されるように最適化した。しかし、主とした表示が反射部である場合、即ち反射部の面積が透過部の面積よりも大きい場合、第2光学素子50を構成する第3位相差板R3のリタデーションRthは、反射部において位相差が相殺されるように最適化してもかまわない。さらに、第2光学素子50を構成する第3位相差板R3のリタデーションRthは反射部において最適化するように設定する一方で、第1光学素子40を構成する第3位相差板R3のリタデーションRthは第2光学素子側の第3位相差板とで協同して透過表示においても位相差を相殺するように最適化しても良い。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置に適用可能な液晶表示パネルの構成を概略的に示す図である。 図3は、図1に示した液晶表示装置に適用可能なOCBモードの半透過型液晶表示パネルの構成を概略的に示す図である。 図4は、反射部と透過部とでの配向膜容量及び液晶容量の関係を説明するための図である。 図5は、図1に示した液晶表示装置について配向膜のラビング方向に対する軸角度の定義を説明するための図である。 図6は、第1実施形態に係る液晶表示装置の構成例を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係る液晶表示装置における透過表示時のコントラスト比の視野角依存性をシミュレーションした結果を示した図である。 図8は、第2実施形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図9は、第2実施形態に係る液晶表示装置の構成例を説明するための図である。 図10は、第2実施形態に係る液晶表示装置における透過表示時のコントラスト比の視野角依存性をシミュレーションした結果を示した図である。 図11は、第3実施形態に係る液晶表示装置の構成例を説明するための図である。 図12は、第4実施形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図13は、第4実施形態に係る液晶表示装置の構成例を説明ための図である。 図14は、第5実施形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図15は、第5実施形態に係る液晶表示装置の構成例を説明ための図である。
符号の説明
1…液晶表示パネル
10…アレイ基板
20…対向基板
30…液晶層
31…液晶分子
40…第1光学素子
50…第2光学素子
60…バックライト
PL…偏光板
R1…第1位相差板(1/4波長板)
R2…第2位相差板(WVフィルム)
R3…第3位相差板(Cプレート)
R4…第4位相差板(1/2波長板)
R5…第5位相差板(ポジティブCプレート)
PX…画素
PR…反射部
PT…透過部

Claims (12)

  1. マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに反射部及び透過部を有する液晶表示装置において、
    一対の基板間に液晶層を保持した構成のOCBモードを適用した液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルのそれぞれの外面に配置され、前記液晶層に電圧を印加した所定の表示状態において、前記液晶層のリタデーションを光学的に補償する一対の光学素子と、を備え、
    前記光学素子は、
    偏光板と、前記偏光板と前記液晶表示パネルとの間に配置され1/4波長の位相差を与える第1位相差板と、を有する円偏光素子と、
    前記円偏光素子と前記液晶層との間に配置され、主軸が法線に対して傾いた屈折率異方性を有する第2位相差板と、
    を備えて構成され、さらに、その厚み方向に位相差を有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記光学素子は、さらに、前記円偏光素子と前記第2位相差板との間に配置され一軸の屈折率異方性を有するCプレート相当の第3位相差板を備え、前記厚み方向の位相差が付与されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記光学素子の一方に備えられる前記円偏光素子は、前記偏光板と前記第1位相差板との間に配置され1/2波長の位相差を与える第4位相差板を有することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第4位相差板は、2軸の屈折率異方性を有し、その遅相軸が前記偏光板の吸収軸に平行となるように配置され、その面内での互いに直交する方位の屈折率をそれぞれnx及びnyとし、その厚み方向の屈折率をnzとしたときに、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられるNz係数が0.3以上0.6以下に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第4位相差板は、2軸の屈折率異方性を有し、その遅相軸が前記偏光板の吸収軸に直交するように配置され、その面内での互いに直交する方位の屈折率をそれぞれnx及びnyとし、その厚み方向の屈折率をnzとしたときに、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられるNz係数が0.4以上0.7以下に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第4位相差板は、前記光学素子のうちの観察面側に配置された前記円偏光素子に備えられたことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1位相差板は、2軸の屈折率異方性を有し、前記厚み方向の位相差が付与されることをすることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1位相差板は、その面内での互いに直交する方位の屈折率をそれぞれnx及びnyとし、その厚み方向の屈折率をnzとしたときに、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられるNz係数が2.3以上2.7以下に設定されたことを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記光学素子の一方に備えられる前記円偏光素子は、前記偏光板と前記第1位相差板との間に配置され1/2波長の位相差を与える第4位相差板を有することを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第4位相差板は、2軸の屈折率異方性を有し、その遅相軸が前記偏光板の吸収軸に平行となるように配置され、その面内での互いに直交する方位の屈折率をそれぞれnx及びnyとし、その厚み方向の屈折率をnzとしたときに、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられるNz係数が0.5以上0.7以下に設定されたことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. 前記第1位相差板は、その遅相軸が前記液晶層のラビング方向に対して略45°の角度をなすように配置されたことを特徴する請求項1に記載の液晶表示装置。
  12. 前記反射部のセルギャップdRは、前記透過部のセルギャップdTに対して、
    dR<dT/2
    に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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