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JP2008543790A - 短腸症候群の治療 - Google Patents

短腸症候群の治療 Download PDF

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JP2008543790A JP2008516083A JP2008516083A JP2008543790A JP 2008543790 A JP2008543790 A JP 2008543790A JP 2008516083 A JP2008516083 A JP 2008516083A JP 2008516083 A JP2008516083 A JP 2008516083A JP 2008543790 A JP2008543790 A JP 2008543790A
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ハーディン・ジェイムズ・エイ.
ビュレー・アンドレ・ジェラルド
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ユニバーシティー・テクノロジーズ・インターナショナル・インコーポレイテッド
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Abstract

短腸症候群を治療または予防するための薬剤組成物を提供する。組成物は、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含む。組成物は、短腸症候群において体重を増加させ、腸内吸収表面積を増加させることが示されている。投与単位、治療方法、使用およびキットも提供される。

Description

本発明は、一般的には、短腸症候群(SBS)または結腸の切除、小腸の切除および小腸大量切除を含む状態を治療または予防するための組成物および方法に関する。
短腸症候群(SBS)は、小腸の主要部を外科的に切除した後に生じるさまざまな吸収不良として定義される。この症候群は栄養素の吸収不良を特徴とする。SBSは、早産児から成人まで、すべての年齢の人々に影響を及ぼす。有意な長さの小腸の外科的除去が必要とされ、SBSを引き起こす多くの状態が存在し、限定されないが、壊死性腸炎(NEC)、腹壁欠損、空腸回腸閉鎖、中腸腸捻転および炎症性腸疾患を含む。
乳児の場合、SBSは、例えば壊死性腸炎(NEC)または腸捻転の外科的介入後、多くの事象により引き起こされ得る。SBSは、発育不良、成長障害および重度の発達障害、ならびに死亡となり得る栄養素の吸収の低下を引き起こす(Buchman,A.L.ら、1994年;Strong,S.A.ら、1999年)。更に、小児は、長期間にわたる完全非経口栄養により誘発される胆汁うっ滞に続発する末期肝臓疾患の発症へと進行し得る。
成人の場合、SBSは、例えばクローン病および他の病気の外科的介入など多くの要因によって起こる可能性があり、栄養素の吸収の低下、時には特定の必須栄養素の欠損をもたらす。これは、遠位回腸が切除されたときに起こる。遠位回腸は、特定の必須栄養素(例えば、ビタミンB12および他の脂溶性ビタミン)の吸収および胆汁酸塩の吸収のためのメカニズムを発現する。成人の場合、SBSは、乳児の場合よりも生命を脅かす危険性は少ないが、深刻なライフスタイルの変化、例えば、慢性の下痢、慢性の脱水症、筋痙攣、完全非経口栄養(TPN)への依存、感染症およびビタミンB12などの外因性栄養補給剤への依存をもたらし得る。
数多くの研究者らが、小腸大量切除後の腸の適応におけるEGFの役割を実証している(Chaet,M.S.ら、1994年;Dunn,J.C.ら、1997年;O’Loughlin,E.V.ら、1994年;Sham,J.ら、2002年;Shin,C.E.ら、1998年;Thompson,J.S.、1999年)。EGF治療は、小腸大量切除に応じて、残存腸における、粘膜過形成を増加させ(Chaet,M.S.ら、1994年;Goodlad,R.A.ら、1988年;Shin,C.E.ら、1998年)、グルコース吸収(Hardin,J.A.ら、1997年;O’Loughlin,E.V.ら、1994年)および消化酵素発現(Dunn,J.C.ら、1997年;O’Loughlin,E.V.ら、1994年)を増大させる。EGFの内因性産生の主要源は唾液腺からである。小腸切除後の適応力は唾液腺切除術により弱まり、外因性EGFを用いることによりこれを回復に向かわせられる(Helmrath,M.A.ら、1998年)。残存腸において、EGF受容体の発現が増大する(Avissar,N.E.ら、2000年;Warner,B.W.ら、1997年)。適応力は欠損したEGF受容体を有する動物において弱められ(Helmrath,M.A.ら、1997年)、腸におけるEGFの過剰発現は小腸切除後の適応力を高める(Erwin,C.R.ら、1999年)。更に、EGF治療は、小腸大量切除後の腸細胞のアポトーシス率を抑制し、EGFの能力に寄与して障壁の完全性を維持し得る効果が示されている(Stern,L.E.ら、2000年)。最後に、最近行われたヒト臨床試験において、腸の長さが通常の<50%である5人のSBS小児患者が経口的な組み換えヒトEGFによる治療を受けた。EGF治療は、3−O−メチルグルコース吸収および食事耐性を増大させ、すべての患者の体重が増加した。この治療法に関連する有害事象は存在しなかった(Sigalet,D.ら、2005年)。
内因性アルギニン産生の主要源、血漿中のL−アルギニンおよびL−シトルリンは、小腸大量切除後に適応することができない小児患者において減少し(Wasa,M.ら、1999年)、SBSを伴わずに完全非経口栄養(TPN)に依存している患者に比べ、SBSを伴ってTPNに依存している成人および小児患者においても減少する(Wasa,M.ら、1999年)。L−シトルリンは、主に、腸におけるグルタミンの分解により産生され、小腸大量切除が行われたラットにおいて、L−シトルリン産生の減少(Chen,K.ら、1996年;Dejong,C.H.ら、1998年)、腸におけるグルタミン取り込みの減少(Chen,K.ら、1996年)および腎臓におけるシトルリンからアルギニンへの変換の減少(Dejong,C.H.ら、1998年)が報告されている。アルギニン欠乏食を与えられた切除ラットは、体重減少、負の窒素バランスおよび著しく減少した筋中アルギニン濃度を示し、小腸大量切除後、アルギニンが必須アミノ酸となることを示唆している(Wakabayashi,Y.ら、1994年)。
切除後の腸の適応におけるアルギニンの役割について調べた幾つかの研究は、矛盾する結果をもたらした。小腸大量切除が行われたラットにおいて、L−アルギニンを有する基本食の補給は、構造的適応力を増大させた(Hebiguchi,T.ら、1997年)。Camliら(2005年)は、SBSのモデルにおいて、腹腔内アルギニン投与後の体重増加および腸の適応力の増大を報告した。彼らは、また、アルギニン投与後の血清中、唾液中および尿中EGFの増大についても指摘しており、アルギニンの有益な効果がEGFレベルの上方調節によるものであり得ると結論付けている。腹腔内L−アルギニン投与は、90%の小腸切除が行われたラットにおいて、体重増加、細胞増殖および構造的適応力を増大させることが報告されている(Ozturk,H.ら、2002年)。小腸大量切除後のラットへのグルタミンおよびアルギニンの前駆体、オルニチンアルファ−ケトグルタラートの経口供給は、腸の構造的適応力、オルニチンデカルボキシラーゼ活性およびオルニチン含有量、ならびに血漿中および筋肉中のグルタミンレベルを増大させることが報告されている(Dumas,F.ら、1998年)。逆に、SBSのラットモデルにおいて、飲用水でL−アルギニンを与えられた動物は、非治療SBSラットに比べ、空腸および回腸重量が減少し、腸細胞のアポトーシス率が増加するとともに、残存腸の構造的適応力が低下することを示した(Sukhotnikら、2003年)。SBSのラットモデルにおける皮下アルギニン投与は、腸におけるタンパク質の合成およびグルタミンの取り込みを減少させ、アルギニンを与えられたラットにおいては腸透過性が改善されたものの、適応プロセスが抑制されたことを示す(Welters,C.F.ら、1999年)。SBSのモデルにおいて、アルギニンの非経口投与は、非治療切除動物と比べ、腸の適応力を弱めた(Sukhotnikら、2005年)。小腸大量切除が行われたラットへのグルタミン補強TPNの投与は、腸におけるグルタミンの取り込み、粘膜のグルタミナーゼ活性、ならびに粘膜のDNAおよびタンパク質含有量を有意に増大させたが、対照に比べ、血中L−アルギニンレベルを減少させた(Chen,K.ら、1996年)。最後に、無アルギニン食を5日間与えられ、腸を切除してからの平均経過時間が46か月の安定したSBS患者は、血漿中のアルギニン、オルニチンおよびヒドロキシプロリンレベルの有意な減少、ならびにオロチン酸および窒素化合物の尿中排出量の変化を示したが、不利な臨床事象を何ら伴わなかった(Pitaら、2004年)。
しかし、SBSに対する現在の治療法の選択肢は依然として限られている。蠕動運動を抑制し、且つ、胃酸を減少させるために、薬に加えて、特別食が処方される。時間が経っても治癒しないSBSの場合は、生涯にわたる治療が必要になり得る。重度の場合においては、静脈内に投与される流動食または小腸移植手術が考慮される。
本発明の1つの態様は、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含み、アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比が、1:454000000〜1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜1:45000(モル:モル)である、短腸症候群を治療または予防するための組成物を提供することである。組成物は固体形態、凍結乾燥形態または溶液形態であり得る。溶液は、ヒトへの経口送達、例えばヒトへの経腸送達に適し得る。また、溶液は、静脈内投与に適し得る。EGF受容体アゴニストはEGFであり、合成され、場合により化学合成もしくは組み換え技術によって製造され、または天然源に由来し得る。組成物はL−アルギニンを含んでもよい。組成物は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用され得る。また、組成物は、短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用され得る。EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比は1:100,000(モル:モル)であり得る。
本発明の別の態様は、製薬上許容される液体で溶解して、短腸症候群のリスクがある、または短腸症候群と診断された被検体に経口投与するのに適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む投与単位を提供することである。該液体は、水、生理食塩水、乳児用特殊調製乳、緩衝液、搾乳した母乳、他の適切な担体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比は、1:454000000〜1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜1:45000(モル:モル)であり得る。EGF受容体アゴニストはEGFであり、投与単位はL−アルギニンを含んでもよい。
本発明の別の態様は、製薬上許容される溶液で溶解して、短腸症候群のリスクがある、または短腸症候群と診断された被検体に静脈内投与するのに適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む投与単位を提供することである。アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比は、1:454000000〜1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜1:45000(モル:モル)であり得る。EGF受容体アゴニストはEGFであり、投与単位はL−アルギニンを含んでもよい。
本発明の別の態様は、製薬上許容される溶液で溶解して、短腸症候群のリスクがある、または短腸症候群と診断された被検体に非経口投与するのに適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体およびEGF受容体アゴニストを含む投与単位を提供することである。該液体は、水、生理食塩水、乳児用特殊調製乳、緩衝液、搾乳した母乳、他の適切な担体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比は、1:454000000〜1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜1:45000(モル:モル)であり得る。EGF受容体アゴニストはEGFであり、投与単位はL−アルギニンを含んでもよい。
本発明の投与単位は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重増加を目的として使用され得る。また、投与単位は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用され得る。
本発明の別の態様は、短腸症候群と診断された、または短腸症候群のリスクがある患者を治療する方法であって、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを、それらが必要な患者に投与することを含む方法を提供することである。患者は、小腸切除術を既に受けている、または将来小腸切除術を受ける患者であってもよい。
本発明の別の態様は、短腸症候群を治療または予防する方法であって、好適には少なくとも1日に1回、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを、それらが必要な患者に経腸的に投与することを含む方法を提供することである。EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とは、例えば少なくとも1日に1回、混合物として一緒に投与され得る。EGF受容体アゴニストはEGFであり得る。EGFは、組み換え技術または合成化学プロセスにより合成され得る。方法はL−アルギニンを含んでもよい。
本発明の方法は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重増加を目的で使用され得る。また、方法は、短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用され得る。
本発明の別の態様は、治療量のEGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体と短腸症候群の治療または予防において使用するための指示とを含むキットを提供することである。EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とは、固体形態で配合されて供給され得る。また、キットは、固体形態を経口投与、例えば静脈内投与に適した溶液に溶解する工程についての指示を含んでもよい。アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とは別々に供給されてもよい。それらは固体または溶液形態であり得る。指示は、投与する前にアゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを混合する工程を含んでもよい。
キットは、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用され得る。また、キットは、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用され得る。
本発明の別の態様は、患者においてSBSを治療または予防する方法であって、(i)第1治療期間にわたり、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含む組成物を患者の皮下にまたは静脈内に投与すること;および(ii)第1治療期間の後の第2治療期間にわたり、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含む組成物を患者に経腸的に投与することを含む方法を提供することである。第2治療期間はイレウスの治癒後に開始され得る。経腸投与は、浣腸による投与または経口投与を含み得る。第2治療期間は2つの段階を含み、第1段階では投与が経口的に行われ、第2段階では投与が浣腸により行われてもよい。例えば、第1治療期間の間の投与が静脈内投与により行われ、第2治療期間の間の投与が経口的な経路により、切除の4〜6日後に行われ得る。
本発明の別の態様は、SBS患者を治療する方法またはSBSのリスクがある患者を治療する方法であって、患者の腸管へEGF受容体アゴニストを送達することおよび患者の腸管内においてNOの生体内産生を増大させることを含む方法を提供することである。NOの生体内産生を増大させることは、患者に酸化窒素シンターゼの基質を投与すること、例えばNO供与体を投与することを含み得る。患者は、既に小腸の主要部が外科的に切除されていてもよい。
本発明の方法は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用され得る。また、方法は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用され得る。
本発明の別の態様は、短腸症候群を治療または予防するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用を提供することである。
本発明の別の態様は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させるための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用を提供することである。
本発明の別の態様は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させるための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用を提供することである。
本発明の別の態様は、短腸症候群を治療または予防するための薬剤を調製するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用を提供することである。
本発明の別の態様は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させるための薬剤を調製するための、EGF受容体アゴニストおよびL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体の使用を提供することである。
本発明の別の態様は、短腸症候群の人、または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させるための薬剤を調製するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用を提供することである。
本発明のこれらのおよび他の態様は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照することにより明らかになるであろう。更に、特定の手順、装置または組成についてより詳細に述べている様々な参考文献を以下に示す。本明細書に記載されるすべての参考文献は、各文献の内容全体が本明細書に再掲されたかの如く、参照により本明細書に組み入れられる。出願人は、出願の係属中、裁量により、そのような文献のいずれかまたはすべてを直接に組み入れる権利を留保する。
本発明について説明する前に、以下で使用される特定の用語の定義を説明することが本発明を理解する上で役立つであろう。
本明細書で使用する「含む」という用語は、特定の構成要素を含有すること、特定の構成要素を包含すること、または特定の構成要素からなることを意味するが、それらの構成要素のみに限定するものではない。この用語は非制限的である。例えば、「EGFおよびL−アルギニンを含む薬剤組成物」という用語は、EGFおよびL−アルギニンを含有するあらゆる薬剤組成物を意味し、その組成物は、他の構成要素、例えば別の活性成分、香料、アジュバントなども含み得る。
本明細書で使用する「短腸症候群(short bowel syndrome)」もしくはSBS、または「短消化管症候群(short gut syndrome)」という用語は、栄養素の吸収不良からもたらされる種々の症状、例えば小腸の有意な長さを外科的に切除した後に生じる、腹痛、下痢、体液うっ滞、非意図的な体重減少および極端な疲労などを特徴とする胃腸症候群を意味する。従って、本明細書で使用する場合、「短腸症候群」という用語は、短消化管症候群および小腸大量切除をも包含する。腸のホルモン反射およびフィードバックループが乱され、近位胃および小腸分泌物の量の増大、ならびに運動パターンの変質をもたらすことがある。水分、ナトリウムおよびマグネシウムの損失は、電解質平衡異常をもたらし得る。腸の特定部分に固有な特定の特異的吸収機能、例えば回腸によるビタミンB12、胆汁酸塩および他の脂溶性ビタミンの吸収などが損なわれることもあり得る。
本明細書で使用する「EGF受容体アゴニスト」は、erbB(1〜4)受容体のうちのいずれか、特にerbB1受容体に結合したとき、以下の効果のいずれかまたはすべてが起こるように、生化学的な効果を生じさせるあらゆる分子を意味する:腸グルコース輸送を増大させる、腸細胞(小腸の内腔を覆っている細胞)の先端表面を変化させる、粘膜表面を横断する病原体のコロニー形成または転移が抑制される、および腸の成熟が誘発される。分子は、好適には、上皮細胞成長因子である。さもなければ、分子は、抗体、小分子、タンパク質、ペプチド、ペプチド類似体またはペプチド模倣物質であり得る。
本明細書で使用する「上皮細胞成長因子」またはEGFは、正常なヒトの十二指腸および唾液腺で合成され、ヒトの母乳中において発現されることが知られている、53アミノ酸のタンパク質である。ヒトEGFのアミノ酸配列は:
Asn Ser Asp Ser Glu Cys Pro Leu Ser His Asp Gly Tyr Cys Leu His Asp Gly Val Cys Met Tyr Ile Glu Ala Leu Asp Lys Tyr Ala Cys Asn Cys Val Val Gly Tyr Ile Gly Glu Arg Cys Gln Tyr Arg Asp Leu Lys Trp Trp Glu Leu Arg;
である(Boonstraら、1995年)。
本明細書で述べる実験において使用したタンパク質は、前述の配列を有していた。本発明において使用されるEGFは、Protein Express(Higeta−Shoyu Co.Ltd.,Japan)から入手した組み換えヒトEGF(純度>97%)である。ヒトにおいてEGFとして作用する非ヒトEGF配列も想定されている。従って、EGFの変異体、例えばマウス、ラットおよびブタについて報告されているEGF(Jorgensen,P.E.ら、1998年;Nexo,E.ら、1985年;Pascall,J.C.ら、1991年;およびSimpson,R.J.ら、1985年)、または米国特許出願第20030059802号において引用されているウシEGFなど、または種々の異なるEGF受容体リガンドのいわゆる超アゴニスト(supra−agonistic)キメラ(Lenferink,A.E.ら、2000年)なども含められる。この定義は、精製天然上皮細胞成長因子と実質的に同じ配列および活性を有するポリペプチドに対しても適用される。これは、組み換え技術により化学的に合成されたペプチドまたはタンパク質を包含する。また、この用語は、EGFの生物学的活性が実質的に保持されている限り、他のアミノ酸での置換、または1以上のアミノ酸の欠失により天然の配列と異なるタンパク質に対しても適用される。更に、この定義は、EGFの生物学的活性が実質的に保持されている限り、EGFのフラグメント、ペプチド類似体、ペプチド模倣物質、および米国特許第5,070,188号におけるアシル化された形態も包含する。EGFの生物学的活性は、受容体結合アッセイによりスクリーニングし、受容体アゴニストに関して、上記で示したいずれかの方法を用いて確認することができる。従って、例えば、21位のメチオニン(Met)がイソロイシン(Ile)で置換されているヒトEGFタンパク質は、「EGF」の範囲内に収まる。そのようなタンパク質は、一般的にhEGF−I21と表され、組み換え技術により調製された場合には、一般的にrhEGF−I21と表される(化学的に合成されたhEGFは、「hEGF」という用語に包含される)。同様に、11位のAspがGluで置換されているhEGFは、一般的にhEGF−E11と表される。カルボキシ末端付近で切断された幾つかのEGFタンパク質は、それらの生物学的活性を保持しており、一般的に、保持されている最後のペプチド残基を示す添え字で表わされる。従って、正常な53ペプチドの最後の2つを欠いたEGFは、一般的に、EGF51と表記される。アミノ酸欠失を有するタンパク質、例えば、Trp49を欠いているタンパク質は、残りのアミノ酸の番号を変えることなく、一般的に、「del」(または.DELTA.)という用語とその位置を示す添え字で表される。従って、Trp49が欠失している場合には、生じるタンパク質は、EGF−.DELTA.49と表記される。鎖長を増大させる挿入は、一般的に、1個のアミノ酸を2個以上のアミノ酸で置き換える置換として指示され、例えば、rhEGF−L/G15は、天然のLeu15の後にGlyが挿入されていることを示す。最後に、他の修飾を伴うか伴わないかにかかわらず、His16が別のアミノ酸で置換される場合、本発明のEGFは、一般的に、総称してEGF−X16と表される。例えば2001年2月20日に発行された米国特許第6,191,106号(Mullenbachら)に記載されているように、EGFの突然変異タンパク質も、それらが不可欠なEGF活性を有していることを条件として、この定義の範囲内に収まる。
本明細書で使用する「L−アルギニン」は、準必須アミノ酸(2−アミノ−5−グアニジノ吉草酸)およびその塩、例えば哺乳動物への投与に適した酸付加塩を意味する。L−アルギニンの生物学的等価物は、L−アルギニンと同様に、NOを生体内産生する酸化窒素シンターゼの基質である化合物、またはアルギニン−シトルリンサイクルを介してもしくは尿素サイクルの酵素を介してLーシトルリンなどの酸化窒素シンターゼの基質に変換され得る化合物である。内因性L−アルギニン産生における律速酵素はアルギニンコハク酸シンターゼである。内因性L−アルギニン産生の主要部位は、L−シトルリンをL−アルギニンへ変換する腎臓である(Boger,R.H.ら、2001年)。グルタミンは小腸でL−シトルリンへ変換され(Pita,A.M.ら、2003年)、オルニチンα−ケトグルタラートはグルタミンの前駆体である(Dumas,F.ら、1998年)。生体内に投与されたときにNO分子を供与することができる、典型的に小さな有機分子の化合物、「NO供与体」も投与され得る。そのような化合物は、S−ニトロソ−N−アセチル−ペニシラミン(SNAP)、3−モルホリノシドノニミン(SIN−1)、ニトロプルシドナトリウム(SNP)、4−フェニル−3−フロキサンカルボニトリル(PFC)、グルセリル三硝酸エステル(GTN)およびイソソルビドジニトラート(ISDN)を含むが、これらに限定するものではない(Feelisch,M.、1998年;Pacher,P.ら、2003年;Zell,R.ら、2003年)。NO産生は、生体外において、Griessアッセイにより(Marion,R.,M.ら、2003年)、もしくは化学発光検出法により(Kikuchi,K.ら、1993年;Kojima,H.ら、1998年)、または生体内において、マノメトリーおよび電子酸化窒素センサーを用いることにより(Snygg,J.ら、2003年;Levine,D.Z.ら、2001年)、測定することができる。NOの生体外検出用の市販のアッセイは、Cayman Chemicals(Ann Arbor,Michigan)から入手することができる。
短腸症候群の治療または予防
材料および方法
疾患の動物モデル
Sprague−Dawleyラット(250〜300g)を最初に7日間飼育して順応させ、手術前に4日間、1日に1回、擬似食をチューブ補給した。
実験計画
動物を以下の5つのグループに無作為に振り分けた:1)切除し、賦形剤(0.9%の無菌生理食塩水)を毎日チューブ補給する(SBS)、2)切除し、アルギニン1.5mmol/kg/日を毎日チューブ補給する(Arg)、3)切除し、EGF100μg/kg/日を毎日チューブ補給する(EGF)、4)切除し、EGF100μg/kg/日およびアルギニン1.5mmol/kg/日を毎日チューブ補給する(EGF−Arg)、ならびに5)賦形剤を毎日チューブ補給する対照(Con)。EGF−Arg治療は約1:100,000 モル:モルである。この研究で使用したL−アルギニンは、174.2の分子量を有する純粋なL−アルギニンではなく、210.7の分子量を有するアミノ酸の塩酸塩であった。一晩の絶食後、上述のように、ハロタン麻酔下において手術を実施し、25cmの残存小腸を確保した(Sham,J.ら、2002年)。簡単に説明すると、開腹術後、Treitz靭帯から遠位方向に延びる25cmの空腸を計測し、腸をそのポイントで分け、遠位側の腸全体を右結腸動脈の直ぐ下にある上行結腸の中間部分まで取り除き、吻合術を実施した。動物は、10日間、1ccの賦形剤中における試験化合物を毎日午前9時〜10時にチューブ補給された。本発明において使用したEGFは、Protein Express(商標)(Higeta−Shoyu Co.Ltd.,Japan)から入手した組み換えヒトEGFである。
測定
切除後、動物は、手術を終えた日の残りの時間、水を摂取することを許され、その後、手術後2日目にペアフィーディングを開始し、最大で20g/日まで自由にドライフードの摂取が許された。各動物ケージ内における動物および食物の重量を毎日計量し、摂取した食物の量を定量化した。動物は、1日当たり20gの普通食が与えられた。各組の対照(切除および非切除)+3種類の治療グループを5匹1組にした。あるグループの1匹の動物が食べた量が20g未満であった場合には、その後の日々、5匹の組全体が、その動物が食べた重量+10%を得た。各グループにおける動物の数は以下のとおりであった:アルギニングループ、EGFグループおよびEGF+アルギニングループはn=10、SBS(非治療)グループはn=9、対照はn=8。
動物は、10日目の致死前に一晩絶食した。SBSを有するこれらの動物の間では死亡率が高かった(最終的に非治療SBS動物グループはn=3、ArgグループおよびEGF+Argグループはn=6、EGF治療グループはn=7、対照はn=8)。午前中に行われる通常の試験化合物の投薬後、すべての動物は、2mlのEnsure(商標)の経口的なチューブ補給と共に、ブロモデオキシウリジン(BRDU)(50mg/kg)が腹腔内に注射された。BRDU注射の1時間後、動物はハロタンで麻酔をかけられ、腸が取り出され、洗浄された。腸の長さは、標準化された重量、ならびに測定された残存空腸の重量および直径を用いて決定された。2cmの組織断片をTreitz靭帯の下方2cmの位置で採取し、組織学的評価およびBRDU評価用に固定した。
統計解析
結果は、平均値±SEMとして報告されている。統計解析は、Tukeyポストテストを用いる分散分析(ANOVA)により実施された。P<0.05を有意と考えた。
結果
外科手術は、切除されたグループにおいて、有意な体重減少および死亡率を伴う重度のSBSをもたらした。この理由から、動物の体重は、実験グループにおける有意な死亡率よりも前の手術後5日目まで徹底的に分析した。図1に示されているように、体重減少を元の体重に対する百分率として表わし、それらのデータポイントをプロットして各成長曲線の傾きを求め、比較した。体重減少は、対照グループに比べ、すべての治療グループおよび非治療SBSグループにおいて有意に大きかった(p<0.001)。更に、体重減少は、非治療SBSグループに比べ、EGF−アルギニンの組み合わせを投与された動物において有意に小さかった(p<0.05)。体重減少は、治療グループの間、または非治療SBS動物とEGFまたはアルギニン単独による治療を受けた動物との間で相違がなかった。EGFまたはアルギニン単独での治療は統計学的に有意な効果を与えかったが、EGFとアルギニンとの両方の組み合わせを用いた治療は、統計学的に有意に小さい体重減少をもたらした。従って、EGFとアルギニンとを組み合わせた治療法で治療された動物は、EGFまたはアルギニン単独による治療を受けた動物よりも体重が増えた。
腸の幅が(腸の直径の測定値として)図2に示される。腸の幅は、対照の動物に比べ、EGF−アルギニンを組み合わせて治療された動物において有意に増大した(p<0.05)。腸の幅は、他のどのグループ間においても相違がなかった。従って、EGFまたはアルギニン単独による治療は、腸の幅に統計学的に有意な効果を与えなかったが、EGFとアルギニンを組み合わせた治療は統計学的により大きな腸の幅となった。腸の長さが同じ場合での腸の幅の増大は、腸の吸収表面積全体の増大となる。
図3は、致死後の動物における総体的な腸のパラメータに対する様々な治療法の効果を示している。長さ当たりの腸の湿重量は、すべての治療グループにおける腸重量の有意な増大により、対照グループに比べて、すべての治療グループおよび非治療SBSグループにおいて有意に増大した(p<0.01)。腸の長さは、どのグループ間においても相違がなかった。非治療SBSグループ、ならびにEGFグループおよびアルギニングループに比べて、EGF−アルギニンを組み合わせたグループにおいて腸の湿重量が増大する傾向があったが、この傾向は、統計学的な有意性に達しなかった。統計学的に有意な結果を実現しなかったが、EGFおよびアルギニンによる治療には、EGF治療およびアルギニン治療の両方を上回る傾向が存在した。
図4は、対照、SBS、アルギニン、EGFおよびEGF−アルギニン治療動物から得られた空腸組織における絨毛の長さおよび陰窩の深さを示す。絨毛の長さは、対照グループに比べて、EGF治療動物において有意に増大した(p<0.05)。絨毛の長さは他のどのグループ間においても相違がなかった。陰窩の深さは、対照に比べ、EGF(p<0.05)、EGF−アルギニンおよび非治療SBS(p<0.01)において有意に増大した。陰窩の深さは、アルギニン治療動物と対照との間、またはいずれの切除グループの間でも相違がなかった。
結論
EGF−アルギニンを組み合わせた投与は、EGFまたはアルギニンを単独で投与するよりも、SBSを治療する上で有意に効果的であった。EGF−アルギニンの組み合わせ治療は、EGFまたはアルギニンを単独で与えた場合と比べて、切除された試験動物における体重増加および腸の吸収表面積の増大をもたらした。体重増加は、この条件の第1の評価項目であり、治療の臨床的有益性を示す。腸の吸収表面積の増大は第2の評価項目であり、第1の評価項目を達成するために必要である。この研究は、このような条件の第1および第2両方の評価項目における有意な改善を実証している。
単独のEGFおよびアルギニンは、体重減少に対していくらか保護をもたらすことが示されたが、組み合わせ治療のみが、非治療SBS対照動物に比べて統計学的に有意であった。更に、組み合わせ治療のみが、腸の吸収表面積を改善した。従って、本発明は、EGFおよびアルギニンを組み合わせて短腸症候群を治療する実現可能性を立証している。組み合わせが、SBSを罹患している患者の体重を増加させ、且つ、腸の吸収表面積を増大させることにより、実際に機能することを明らかに示す。本発明に先立って、SBSを治療するためにアルギニンを単独で用いた研究は、幾つかの研究の有利性を示したが、他の研究が不利であったと示した点において相反的である。これに加え、他の研究は、グルカゴン様ペプチドII、ボンベシン、インスリン様成長因子1 オクトレオチド(商標)、天然の抱合胆汁酸、低脂肪食およびグルタミンが、有利なおよび/または不利な効果を有し得ることを示している。しかし、本発明は、EGFとアルギニンとの組み合わせが、EGFまたはアルギニンを単独で投与した場合よりも、SBSの治療においてより効果的であることを明確に立証する。
短腸症候群を治療または予防するための薬剤組成物
短腸症候群の治療または予防は、EGF受容体アゴニストとL−アルギニンまたはL−アルギニンの生物学的等価物とを含む。SBSは、手術後に被検体が吸収不良を起こすにつれて発症する。従って、手術後に吸収を促進することが予防に役立つと予想される。
EGF受容体アゴニストとL−アルギニンとの相対的な量は、モル基準で好都合に決定される。L−アルギニンの生物学的等価物は、モル基準で、酸化窒素シンターゼの基質としてL−アルギニンよりも多量のNOを産生できる場合、その生物学的等価物が産生できるNOの量のモル当量基準で決定される。同様に、NO供与体により放出されるNOの量は、モル当量基準で決定される。従って、SBSを治療または予防する方法は、EGF受容体アゴニストを患者の腸管へ送達し、患者の腸管内におけるNOの生体内産生を高めることにより提供される。これは、酸化窒素シンターゼの基質の投与またはNO供与体の投与を含んでもよい。
本発明の治療は、適切な経路による投与を必要とする。生物学的に利用可能な物質を腸の上皮細胞の自由な腔側へ投与するためには、経口経路による投与が最も好適であろう。そのようなものとして、これら2つの物質の投与単位が、容易な開封ならびに食事療法用品などの製薬上許容される溶液への送達および混合に適した容器に入れて提供される。従って、適切な量の本発明の成分は、ミルクまたは他の食物に直接添加される粉末または顆粒形態で提供することができる。完全非経口栄養(TPN)を必要とする被検体は、別の調合物として、またはTPN組成物の成分としてこれらの成分を受容する利益を得ることができる。あるいは、これらの成分は、患者がすぐに消化するのに適した溶液形態で、または適切な溶液で希釈して提供され得る。先行する溶液は経口胃内チューブを介して患者に投与され得る。
適切な食事療法用品の例は、水、生理食塩水、緩衝液、経口再水和溶液、特殊調製乳および搾乳した母乳、他の適切な担体、またはそれらの組み合わせを含む。経口投与に適したあらゆる溶液が使用されてもよい。膵臓プロテアーゼによる酵素分解からEGFを保護し(Playfordら、1993年)、バイスタンダー(bystander)タンパク質(即ち、不活性タンパク質「フィラー(filler)」)として作用する添加剤が加えられてもよい。例えば、カゼイン(乳タンパク質)がこの目的で実験的に使用されている(Playfordら、1993年)。他の手法は、EGFの構造および活性を保存するために、プロテアーゼ阻害剤と投与することを含み得る。
あるいは、本発明の治療は、経口的に、経腸的に、非経口的に、静脈内注射により、皮下的に、経鼻的に、または浣腸により投与されてもよい。例えば、最初にSBSを治療するとき、治療の最初の期間において、一部の患者は経口投与治療を受けることができないので、この期間の間、静脈内経路を選択することが可能である。組成物は、スプレー、溶液、懸濁、コロイド、濃縮液、粉末、顆粒、錠剤、圧縮錠剤、カプセル剤(コーティングされたもしくはコーティングされていない錠剤またはカプセル剤を含む)、坐薬などとして製剤化できる。徐放性または放出制御製剤も含まれる。
製剤は、必要な場合には、粘度調整剤、浸透圧調整剤、緩衝剤、pH調整剤、香料、安定剤、着色剤、保存剤などの添加剤を含んでもよい。
投与単位は、1回の投与、即ち、患者の1回の摂取における投与に適した用量である。従って、例えばL−アルギニンの塩酸塩として投与されるL−アルギニンの投与単位は、約20mg/kg/日(0.09mmol/kg/日)〜約2000mg/kg/日(9mmol/kg/日)、またはより好適には約100mg/kg/日(0.45mmol/kg/日)〜約1000mg/kg/日(4.5mmol/kg/日)、またはより好適には約200mg/kg/日(0.9mmol/kg/日)〜約500mg/kg/日(2.4mmol/kg/日)のL−アルギニン、またはより好適には約250mg/kg/日(1.2mmol/kg/日)〜約400mg/kg/日(1.9mmol/kg/日)、より好適には約300mg/kg/日(1.4mmol/kg/日)〜約350mg/kg/日(1.6mmol/kg/日)、および約0.2μg/kg/日(0.032nmol/kg/日)〜約2mg/kg/日(0.32μmol/kg/日)、またはより好適には約1μg/kg/日(0.16nmol/kg/日)〜約1mg/kg/日(0.16mmol/kg/日)、またはより好適には約2μg/kg/日(0.32nmol/kg/日)〜約0.2mg/kg/日(32nmol/kg/日)のEGF受容体アゴニストを含む。本明細書において、「μg」はマイクログラムを意味し、「μmol」はマイクロモルを意味する、等々。典型的には、L−アルギニン−EGF受容体アゴニストの比は、約1:454000000のEGF受容体アゴニスト(mol)/L−アルギニン(mol)〜約1:1のEGF受容体アゴニスト(mol)/L−アルギニン(mol)、より好ましくは1:45400000のEGF受容体アゴニスト(mol)/L−アルギニン(mol)〜約1:4500のEGF受容体アゴニスト(mol)/L−アルギニン(mol)、より好ましくは1:4540000のEGF受容体アゴニスト(mol)/L−アルギニン(mol)〜約1:45000のEGF受容体アゴニスト(mol)/L−アルギニン(mol)であろう。治療は、おそらく少なくとも1日に1回、1日当たり3または4回、更には持続的に投与されると考えられる。間欠投与は、例えばボーラス注入、本明細書の別の箇所で説明する経口製剤などのいずれかの適当な経路によって、皮下的に、または持続的な静脈内点滴によって投与することができる。より持続的な投与は、更に典型的には、静脈内点滴または制御放出インプラントによるであろう。
本発明の治療は、SBSを発症するリスクがある人を予防的に治療するためにも使用できる。そのようなリスクがある人には、小腸主要部の外科的切除を受けたばかりの患者も含まるであろう。そのような治療は、手術後できるだけ速やかに、おそらく手術終了後に開始してもよい。切除後、腸は、通常3〜4日後に機能し始める。従って、経口治療は手術後4〜6日で始めることが可能である。手術後の速やかな治療が必要とされる場合、治療法は静脈内に投与され、おそらく、続いて腸の機能が再開すると、経口治療が行われる。従って、治療は、第1の治療期間と、それに続く第2の治療期間とを含むであろう。
一般的に言えば、EGFは、合成プロセスにより調製され、通常のバイオテクノロジーまたは化学的な技術により製造される。勿論、EGFは、天然源から得てもよい。
好適には、本発明の要素の組み合わせは、単一の混合物として供給され、一緒に投与されるであろうが、それらを別々の区画に分けたキットとして提供して、投与のために混合する、または別々に投与することもできる。両方とも、腸の上皮細胞の腔側で生物学的に利用可能であってよい。
水と共に送達するように、液体との混合に調製されるときには、投与単位は、そこに溶解促進剤を組み入れてもよい。
腸に達するまで溶解しない、コーティングされた組成物を使用することにより、与薬の有効性が高められることがよくある。Gennaro編集の「Remington’s Pharmaceutical Sciences」(Mack Publishing Company、第19版、1995年)を参照されたい。本活性物質の製薬上許容される塩(例えば、L−アルギニンの酸付加塩)は、合成有機化学の分野における熟練者にとって既知の報告された標準的な手順(March,J.、1992年)を用いて調製することができる。また、適切な製薬上許容される担体、例えば希釈剤、賦形剤などのペプチドをベースとした薬剤とともに通常使用されている担体などを含めることも望ましいであろう。
勿論、本製品は、密封された無菌のパッケージに入った状態で提供されるであろう。典型的には、EGFまたは同等のポリペプチドは、凍結乾燥材料として提供される。
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図1は、5つの試験グループのラットについて、動物の元の体重に対する百分率として表わされる体重減少を示すグラフである。 図2は、非治療(SBS)、アルギニンで治療した(arg)、EGFで治療した(EGF)、EGFおよびアルギニンで治療した(EGF−アルギニン)、ならびにSBSを有していない(対照)SBS動物の剖検時における腸の幅を示す棒グラフである。 図3a、3bおよび3cは、剖検時における全体的な腸の形態を示す棒グラフであり、それぞれ、腸の長さ、腸の湿重量および腸の湿重量/長さを表す。 図4aおよび4bは、対照、SBS、arg治療、EGF治療およびEGF−arg治療動物における空腸組織の絨毛の長さおよび陰窩の深さを表す棒グラフである。

Claims (75)

  1. EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含み、該アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比が、1:454000000〜約1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜約1:45000(モル:モル)である、短腸症候群を治療または予防するための組成物。
  2. 固体形態の、請求項1記載の組成物。
  3. 凍結乾燥形態の、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 溶液形態の、請求項1記載の組成物。
  5. 溶液がヒトへの経口送達に適している、請求項4記載の組成物。
  6. 溶液がヒトへの経腸送達に適している、請求項4記載の組成物。
  7. 溶液が静脈内投与に適している、請求項4記載の組成物。
  8. EGF受容体アゴニストがEGFである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. EGF受容体アゴニストが合成物であり、場合により化学合成もしくは組み換え技術によって製造される、または天然源に由来する、請求項8記載の組成物。
  10. L−アルギニンを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 製薬上許容される液体で溶解して、短腸症候群のリスクがある被検体への経口投与に適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む、投与単位。
  12. 製薬上許容される液体で溶解して、短腸症候群と診断された被検体への経口投与に適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む、投与単位。
  13. 製薬上許容される液体が、水、生理食塩水、乳児用特殊調製乳、緩衝液、搾乳した母乳、他の適切な担体、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項11または12に記載の投与単位。
  14. アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比が、1:454000000〜約1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜約1:45000(モル:モル)である、請求項11、12または13に記載の投与単位。
  15. EGF受容体アゴニストがEGFである、請求項11〜14のいずれか1項に記載の投与単位。
  16. L−アルギニンを含む、請求項11〜15のいずれか1項に記載の投与単位。
  17. 製薬上許容される溶液で溶解して、短腸症候群のリスクがある被検体への静脈内投与に適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む、投与単位。
  18. 製薬上許容される溶液で溶解して、短腸症候群と診断された被検体への静脈内投与に適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む、投与単位。
  19. アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比が、1:454000000〜約1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜約1:45000(モル:モル)である、請求項17または18に記載の投与単位。
  20. EGF受容体アゴニストがEGFである、請求項17〜19のいずれか1項に記載の投与単位。
  21. L−アルギニンを含む、請求項17〜20のいずれか1項に記載の投与単位。
  22. 製薬上許容される溶液で溶解して、短腸症候群のリスクがある被検体への非経口投与に適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む、投与単位。
  23. 製薬上許容される液体で溶解して、短腸症候群と診断された被検体への非経口投与に適した、L−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とEGF受容体アゴニストとを含む、投与単位。
  24. 製薬上許容される液体が、水、生理食塩水、緩衝液および完全非経口栄養調合物からなる群から選択される、請求項22または23に記載の投与単位。
  25. アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比が、1:454000000〜約1:1(モル:モル)、または1:45400000〜約1:4500(モル:モル)、または1:4540000〜約1:45000(モル:モル)である、請求項22〜24のいずれか1項に記載の投与単位。
  26. EGF受容体アゴニストがEGFである、請求項22〜25のいずれか1項に記載の投与単位。
  27. L−アルギニンを含む、請求項22〜26のいずれか1項に記載の投与単位。
  28. 短腸症候群と診断された患者を治療する方法であって、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを、それらが必要な患者に投与することを含む、治療方法。
  29. 短腸症候群のリスクがある患者を治療する方法であって、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを、それらが必要な患者に投与することを含む、治療方法。
  30. 患者が既に小腸の切除を受けている、または将来小腸の切除を受ける、請求項28または29に記載の方法。
  31. 好適には少なくとも1日に1回、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを、それらが必要な患者に経腸的に投与することを含む、患者において短腸症候群を治療または予防する方法。
  32. EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とが混合物として一緒に投与される、請求項31記載の方法。
  33. 混合物が少なくとも1日に1回投与される、請求項32記載の方法。
  34. EGF受容体アゴニストがEGFである、請求項31〜33のいずれか1項に記載の方法。
  35. EGFが組み換え技術または合成化学プロセスにより合成される、請求項34記載の方法。
  36. L−アルギニンを含む、請求項31〜35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 治療量のEGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体と短腸症候群の治療または予防において使用するための指示とを含む、キット。
  38. EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とが、固体形態で配合されて供給される、請求項37記載のキット。
  39. 指示が、経口投与に適した溶液に固体形態を溶解する工程を含む、請求項38記載のキット。
  40. 指示が、静脈内投与に適した溶液に固体形態を溶解する工程を含む、請求項38記載のキット。
  41. アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とが別々に供給される、請求項38記載のキット。
  42. アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とのうちの少なくとも1つが固体形態である、請求項41記載のキット。
  43. アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とのうちの少なくとも1つが溶液である、請求項41記載のキット。
  44. 指示が、投与前にアゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを混合する工程を含む、請求項41〜43のいずれか1項に記載のキット。
  45. 患者においてSBSを治療または予防する方法であって、
    (i)第1治療期間にわたり、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含む組成物を患者の皮下にまたは静脈内に投与すること;および
    (ii)第1治療期間の後の第2治療期間にわたり、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体とを含む組成物を患者に経腸的に投与すること
    を含む、SBSの治療または予防方法。
  46. 第2治療期間が、イレウスの治癒後に開始される、請求項45記載の方法。
  47. 経腸投与が浣腸による投与を含む、請求項45または46に記載の方法。
  48. 経腸投与が経口投与を含む、請求項45または46に記載の方法。
  49. 第2治療期間が2つの段階を含み、第1段階の投与が経口投与であり、第2段階の投与が浣腸により行われる、請求項45記載の方法。
  50. 第1治療期間の間の投与が静脈内投与により行われる、請求項45〜49のいずれか1項に記載の方法。
  51. 第2治療期間の間の投与が経口的な経路によるものであり、切除の4〜6日後に行われる、請求項45〜50のいずれか1項に記載の方法。
  52. 患者においてSBSを治療する方法であって、患者の腸管にEGF受容体アゴニストを送達すること、および患者の腸管内においてNOの生体内産生を増大させることを含む、SBSの治療方法。
  53. NOの生体内産生を増大させることが、患者に酸化窒素シンターゼの基質を投与することを含む、請求項51記載の方法。
  54. NOの生体内産生を増大させることが、NO供与体を投与することを含む、請求項51記載の方法。
  55. SBSのリスクがある人を治療する方法であって、患者の腸管にEGF受容体アゴニストを送達すること、および患者の腸管内においてNOの生体内産生を増大させることを含む、治療方法。
  56. NOの生体内産生を増大させることが、患者に酸化窒素シンターゼの基質を投与することを含む、請求項55記載の方法。
  57. NOの生体内産生を増大させることが、NO供与体を投与することを含む、請求項55記載の方法。
  58. 患者が既に小腸主要部の外科的切除を受けている、請求項55、56または57に記載の方法。
  59. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  60. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  61. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用するための、請求項11〜26のいずれか1項に記載の投与単位。
  62. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用するための、請求項11〜26のいずれか1項に記載の投与単位。
  63. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用するための、請求項27〜36のいずれか1項に記載の方法。
  64. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用するための、請求項27〜36のいずれか1項に記載の方法。
  65. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させる目的で使用するための、請求項37〜44のいずれか1項に記載のキット。
  66. 短腸症候群の、または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用するための、請求項37〜44のいずれか1項に記載のキット。
  67. 短腸症候群の、または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させるための、請求項45〜58のいずれか1項に記載の方法。
  68. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させる目的で使用するための、請求項45〜58のいずれか1項に記載の方法。
  69. 短腸症候群を治療または予防するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用。
  70. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させるための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用。
  71. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させるための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用。
  72. 短腸症候群を治療または予防するための薬剤を調製するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用。
  73. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において体重を増加させるための薬剤を調製するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用。
  74. 短腸症候群の人または短腸症候群のリスクがある人において腸の吸収表面積を増大させるための薬剤を調製するための、EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との使用。
  75. EGF受容体アゴニストとL−アルギニン、L−アルギニンの生物学的等価物またはNO供与体との比が、1:100,000(モル:モル)である、請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
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