[go: up one dir, main page]

JP2008522746A - 脊椎安定化方法及び脊椎安定化装置 - Google Patents

脊椎安定化方法及び脊椎安定化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008522746A
JP2008522746A JP2007545602A JP2007545602A JP2008522746A JP 2008522746 A JP2008522746 A JP 2008522746A JP 2007545602 A JP2007545602 A JP 2007545602A JP 2007545602 A JP2007545602 A JP 2007545602A JP 2008522746 A JP2008522746 A JP 2008522746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
proximal
vertebra
anchor
stabilization device
proximal anchor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007545602A
Other languages
English (en)
Inventor
サジャン ミアコヴィック、
ブレッド エス. クルバート、
クリストファー アール. ウォーリン、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Interventional Spine Inc
Original Assignee
Triage Medical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US11/185,442 external-priority patent/US7857832B2/en
Application filed by Triage Medical Inc filed Critical Triage Medical Inc
Publication of JP2008522746A publication Critical patent/JP2008522746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws or setting implements
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/70Spinal positioners or stabilisers, e.g. stabilisers comprising fluid filler in an implant
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/16Instruments for performing osteoclasis; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1637Hollow drills or saws producing a curved cut, e.g. cylindrical
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/16Instruments for performing osteoclasis; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1662Instruments for performing osteoclasis; Drills or chisels for bones; Trepans for particular parts of the body
    • A61B17/1671Instruments for performing osteoclasis; Drills or chisels for bones; Trepans for particular parts of the body for the spine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws or setting implements
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/84Fasteners therefor or fasteners being internal fixation devices
    • A61B17/86Pins or screws or threaded wires; nuts therefor
    • A61B17/8685Pins or screws or threaded wires; nuts therefor comprising multiple separate parts

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法及び装置は、安定化装置の遠位端を下側椎骨の椎弓根内に前進させることを含んでいる。安定化装置の近位部は、近位部が上側椎骨の表面に接触することによって上側椎骨間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように位置させられる。

Description

優先権情報
本出願は、2005年7月20日に出願された米国特許出願第11/185442号の一部継続出願であり、米国特許出願第11/185442号は、2005年2月11日に出願された米国特許出願第11/059991号の一部継続出願であり、米国特許第11/059991号は、2004年12月8日に出願された米国特許仮出願第60/634203号の35U.S.C.§119(e)に基づく優先権の利益を主張するものであり、これらの出願の内容は、引用によって本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本発明は医療装置に関し、特に、脊椎安定化方法及び脊椎安定化装置に関する。
関連技術の説明
ヒトの脊椎は、椎骨と呼ばれる複数の骨で形成され、可とう性を有し、自重を支える柱体である。5つの領域(頚部、胸部、腰部、仙骨、及び尾骨)のいずれかに分類することのできる33個の椎骨がある。脊椎に沿って上から下に、一般に7個の頚椎、12個の胸椎、5つの腰椎、5つの仙椎、及び4つの尾椎がある。脊椎の頸部、胸部、及び腰部領域の椎骨は通常、ヒトの一生にわたって分離されている。これに対して、成人の仙骨領域及び尾骨領域の椎骨は、融合され、仙骨を形成する5つの仙椎と尾骨を形成する4つの尾椎とで2つの骨を形成している。
一般に、各椎骨は、前側の堅牢な部分すなわち椎体と、後側部分すなわち椎弓と、を含んでいる。椎弓は一般に、7つの突起、すなわち、4つの関節突起、2つの横突起、1つの棘突起を支持する、2つの椎弓根と2枚の椎弓板とで形成されている。椎骨のこのような一般的な特性には例外がある。例えば、第1頚椎(環椎)は、椎体も棘突起も有していない。さらに、第2頚椎(軸椎)は、歯のような形状を有し、軸椎の椎体の上面から垂直に隆起する強靭かつ顕著な突起である歯突起を有している。脊椎の構成に関する詳細は、引用によって本明細書に組み込まれる「グレイ解剖学(Gray's Anatomy)、クラウン出版(Crown Publishers, Inc.), 1977, pp. 33-54等の一般的な文献に記載されている。
ヒトの椎骨及びこれに関連した連結要素には、痛み及び能力障害を生じさせる様々な病変及び状態が生じる。このような病変及び状態には、脊椎症、脊椎すべり症、椎骨不安定、脊髄の狭窄、ならびに椎間板変性、椎間板ヘルニア、または椎間板の変性とヘルニアの合併症が含まれる。さらに、椎骨及び関連する連結要素は、骨折及び靭帯裂傷を含む負傷ならびに椎弓切除術を含む外科的処置を受ける。
病変及び状態に関連した痛み及び能力障害は、椎骨の全体または一部が椎柱の残りの部分からずれることによって生じることが少なくない。過去20年にわたって、ずれた椎骨を正常な位置に復元し、椎柱内に固定する様々な方法が開発されている。脊椎固定術そのような方法の1つである。脊椎固定術では、脊椎の1つまたは2つ以上の椎骨が、それらの椎骨間にもはや動きが生じないように一体化(「融合」)される。椎骨は、様々な種類の固定システムによって一体化することができる。このような固定システムは、2つまたは3つ以上の椎骨にわたって延び、(椎骨の椎弓根を通して挿入されることが少なくない)ワイヤ、ステープル、ねじのような様々な固定部材によって椎骨に固定される、ロッドやプレートのような様々な長手方向要素を含むことができる。このようなシステムは、脊椎の後側または前側に固定することができる。他の用途では、1つまたは2つ以上の骨ねじを互いに隣接する椎骨を貫いて挿入して安定させることができる。
脊椎固定術は様々な文書に述べられ、多くの患者の治療で立証された治療形態であるが、現在、多少の動きを許容しつつ脊椎を安定させる外科技術が多いに注目されている。このように、特に軽度または中等の椎間板状態を有する患者の場合、脊椎の自然な動きを維持することができる。このような技術のうちのある種の技術では、可とう性の材料を固定ロッドとして用いて、限られた動きの自由度を許容しつつ脊椎を安定させている。
上述した従来技術における様々な努力にもかかわらず、これらの技術は様々な欠点を伴っている。特に、これらの技術は通常、切開外科的処置を伴い、コストが高くなり、入院期間が長くなり、切開処置による痛みが伴う。
従って、脊椎を安定させる改良された技術及びシステムが必要とされている。この装置は、低侵襲処置によって埋め込み可能であることが好ましい。
発明の概要
従って、本発明の一実施態様は、患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法を有している。安定化装置の遠位端が下側椎体の椎弓根内に前進させられる。安定化装置の近位部が、上側椎体の表面に接触することによって上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、安定化装置の近位部が位置させられる。
本発明の他の実施形態も、患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法を有している。第1の安定化装置の遠位端が下側椎体の椎弓根内に前進させられる。第1の安定化装置の近位部が隣接する上側椎体の下関節突起の表面に当接して上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、第1の安定化装置の近位部が位置させられる。第2の安定化装置の遠位端が第1の安定化装置と左右対称に位置するように、第2の安定化装置の遠位端が下側椎体の椎弓根内に前進させられる。第2の安定化装置の近位部が、第1の安定化装置とほぼ左右対称になるように隣接する上側椎体の第2の下関節突起の表面に当接して、上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、第2の安定化装置の近位部が位置させられる。
本発明の他の実施態様は、近位端と遠位端とを有する細長い本体を有する脊椎安定化装置を有している。遠位アンカーが細長い本体の遠位端上にある。保持構造が、本体上の、遠位アンカーの近くに位置している。近位アンカーは、本体によって移動可能に保持されている。近位アンカーは外面を有し、外面の少なくとも一部は弾性的である。少なくとも1つの相補的保持構造が近位アンカー上にあり、近位アンカーに対する本体の近位方向への動きを許容するが近位アンカーに対する本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされている。
本発明の他の実施態様は、患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する脊椎安定化装置を有している。遠位アンカーが細長い本体の遠位端上に位置している。保持構造が、本体上の、遠位アンカーの近くに位置している。近位アンカーが本体によって移動可能に保持されている。近位アンカーは安定化装置が隣接する下側椎体内に挿入されたときに隣接する上側椎体の下関節突起の表面に当接するようにされた少なくとも1つの平坦な面を含んでいる。少なくとも1つの相補的保持構造が近位アンカー上にあり、近位アンカーに対する本体の近位方向への動きを許容するが近位アンカーに対する本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされている。
本発明の他の実施態様は、患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する脊椎安定化装置を有している。細長い本体が、近位端と遠位端とを有している。遠位アンカーが、細長い本体の遠位端上にある。保持構造が、本体上の、遠位アンカーの近くに位置している。近位アンカーが本体によって移動可能に保持されている。近位アンカーは、安定化装置が隣接する下側椎体に挿入されたときに隣接する上側椎体の下関節突起の表面に当接するようにされた少なくとも1つのサドル状の面を含んでいる。少なくとも1つの相補的保持構造が近位アンカー上にあり、近位アンカーに対する本体の近位方向への動きを許容するが近位アンカーに対する本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされている。
本発明の他の一態様は、患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法を有している。本実施態様では、安定化装置の遠位端が下側椎体の椎弓根内に前進させられる。安定化装置の近位部が、上側椎骨の表面に接触することによって上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、安定化装置の近位部を位置させられる。安定化装置の近位部が、上側椎骨の表面に接触することによって上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するときに生じる力を分散させるように、上側椎骨または下側椎骨の一部が除去される。
本発明の他の実施形態も、患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法を有している。本実施態様では、下側椎骨に第1の皿穴が形成される。第1の安定化装置の遠位端が第1の皿穴を通して下側椎骨の椎弓根内に前進させられる。第1の安定化装置の近位部が、少なくとも部分的に第1の皿穴内に位置しかつ隣接する上側椎骨の第1の下関節突起の表面に当接して、上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、第1の安定化装置の近位部が位置させられる。第2の皿穴が、第1の皿穴とほぼ左右対称に下側椎骨に形成される。第2の安定化装置の遠位端が第1の安定化装置とほぼ左右対称に位置するように、第2の安定化装置の遠位端が第2の皿穴を通して下側椎骨の椎弓根内に前進させられる。第2の安定化装置の近位部が、第1の安定化装置とほぼ左右対称になるように隣接する上側椎骨の第2の下関節突起の表面に当接して、上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、第2の安定化装置の近位部が少なくとも部分的に第2の皿穴内に位置させられる。
本発明の他の実施形態も、患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法を有している。本実施態様では、隣接する上側椎骨の第1の下関節突起の表面が修正される。第1の安定化装置の遠位端が下側椎骨の椎弓根内に前進させられる。第1の安定化装置の近位部が、隣接する上側椎骨の第1の下関節突起の修正された表面に当接して上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、第1の安定化装置の近位部が位置させられる。隣接する上側椎骨の第2の下関節突起の表面が修正される。第2の安定化装置の遠位端が第1の安定化装置とほぼ左右対称に位置するように、第2の安定化装置の遠位端が下側椎骨の椎弓根内に前進させられる。第2の安定化装置の近位部が、第1の安定化装置とほぼ左右対称になるように隣接する上側椎骨の第2の下関節突起の修正された表面に当接して、上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、第2の安定化装置の近位部が位置させられる。
本発明の他の実施態様は、近位端と遠位端とを有する細長い本体を有する脊椎安定化装置を有している。遠位アンカーが細長い本体の遠位端上にある。保持構造が、本体上の、遠位アンカーの近くに位置している。近位アンカーが本体によって移動可能に保持されている。近位アンカーは外面を有し、外面の少なくとも一部は機械的弾力性を有している。少なくとも1つの相補的保持構造が近位アンカー上にあり、近位アンカーに対する本体の近位方向への動きを許容するが近位アンカーに対する本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされている。
本発明の他の実施態様は、近位端と遠位端とを有する細長い本体を有する脊椎安定化装置を有している。遠位アンカーが細長い本体の遠位端上にある。保持構造が、本体上の、遠位アンカーの近くに位置している。近位アンカーが本体によって移動可能に保持されている。近位アンカーは外面を有し、外面の少なくとも一部は骨とほぼ同じ弾性係数を有している。少なくとも1つの相補的保持構造が近位アンカー上にあり、近位アンカーに対する本体の近位方向への動きを許容するが近位アンカーに対する本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされている。
本発明の他の実施態様は、脊椎の下側構造と上側構造との間の延びを制限する方法を有している。この方法は、患者に横方向及び前方から安定化装置を挿入することと、安定化装置の一部が上側構造と下側構造との間の延びを制限するように、安定化装置を脊椎の下側構造のみに連結することと、を有している。
本発明の他の実施態様も、患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法を有している。この方法は、隣接する椎骨の上面に相補的界面を設けることと、安定化装置の遠位端を下側椎骨内に前進させることと、安定化装置の近位部が相補的界面に当接して上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、安定化装置の近位部を位置させることと、を有している。
本発明の他の実施態様は、近位端と遠位端とを有する細長い本体と、細長い本体の遠位端上の遠位アンカーと、本体に保持され、細長い本体に対して半径方向に調整可能な外面を有する近位アンカーと、を有する脊椎安定化装置を有している。
本発明の他の実施態様は、近位端と遠位端とを有する細長い本体と、細長い本体の遠位端上の遠位アンカーと、本体上の、遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、本体に保持され、直径を有し、近位アンカーの直径を調整する手段を有する近位アンカーと、を有する脊椎安定化装置を有している。
本発明の他の実施態様は、脊椎安定化装置と、安定化装置の一部が上側構造と下側構造との間の延びを制限するように、安定化装置を脊椎の下側構造のみに連結するための説明書と、を有する脊椎安定化用のキットを有している。
本発明の他の実施態様は、遠位端と近位端とを有する脊椎安定化装置と、遠位端を下側椎骨に挿入し、装置が上側椎骨または上側椎骨に連結された中間部材に接触することによって下側椎骨と上側椎体との間の延びを制限するように、装置の近位端を位置させるための説明書と、を有する脊椎安定化用のキットを有している。
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明の安定化装置を主として脊椎安定化処置に関して開示するが、本明細書で開示される方法及び構造は、本明細書の開示を考慮すれば当業者には明らかであろうが、様々な医療用途に適用されることが意図されている。例えば、本明細書で説明される骨安定化装置及び骨安定化技術のある特徴及び態様は大腿骨の近位骨折に適用でき、また、指節間及び中手指節関節固定術、横指骨及び中手骨骨折固定術、らせん指骨及び中手骨骨折固定術、斜め指骨及び中手骨骨折固定術、か間指骨及び中手骨骨折固定術、指骨及び中手骨骨切り固定術、その他当技術分野で公知の他の手術等の、手の広範囲の骨折及び骨切り術に適用できる。例えば、引用によって本明細書に組み込まれる米国特許第6511481号を参照されたい。本明細書で説明する骨固定装置を使用して、足の指骨及び中手骨の広範な骨切り術及び骨折を安定化することもできる。このような骨切り術及び骨折には、特に、オースティン・ラヴァーディン−レアド(Austin and Reverdin-Laird)によって公表されたような遠位骨幹端骨切り術、ベースウェッジ骨切り術、斜め骨幹固定術、デジタル関節固定術、ならびに当業者に公知の広範囲の他の手術が含まれる。このような骨固定装置を、吸収可能タイプまたは吸収不能タイプのプレートと共に、またはこのようなプレート無しで使用し、かつ本発明の他の実施形態を使用して、ひ骨及び脛骨踝の骨折、ピロン骨折、及び脚の骨のその他の骨折を固定し安定させることができる。この安定化装置を使用して、靭帯付着処置及び他の軟組織付着処置と同様に、骨に組織または構造を付着させることができる。軟組織付着処置用の組織スパイクを有しまたは有さないプレート及び座金、ならびに他の埋設物を、埋設物及び処置に応じて、再吸収可能または再吸収不能な固定装置を使用して骨に付着させることもできる。安定化装置を使用して、様々な組織懸垂処置(tissue suspension procedure)のいずれかと同様に、骨に縫合糸を付着させることもできる。本明細書で説明する骨安定化装置はプレートまたは座金と共に使用してもよいし、しなくてもよい。それらのプレートまたは座金はすべてが永久的なものでもよいし、再吸収可能なものでもよいし、それらの組み合わせでもよい。
図1A,1Bは、脊椎の本体構造10a内に位置する一対の骨安定化装置12の側面図及び背面図である。以下に詳しく説明するように、骨安定化装置12は、脊椎を安定させる様々な技術に用いることができる。一実施形態では、装置12は、一つの本体構造に取り付けられ(例えば、挿入され、あるいはねじ込まれ)及び/または一つの本体構造に連結され、別の本体構造の動きを制限する。他の実施形態では、装置12は、下側構造に取り付けられ及び/または連結され、隣接する上側構造の動きを制限することによって脊椎の延びを制限する。本明細書で使用される「本体構造」とは、脊椎の5つの領域(頚部、胸部、腰部、仙骨、及び尾骨)の任意の椎骨の前側固体セグメントと後側セグメントである。いくつかの実施形態では、装置は、隣接する本体構造及び/または隣接する本体構造に連結された装置に接触し、当接し、及び/またはくさび留めされることによって動きを制限する。
図1A,1Bに示された実施形態を参照すると、骨安定化装置12の遠位端は、好ましくはパース(すなわち、椎弓板と上関節突起の間の領域)を通して下側椎骨の椎弓根に挿入される。装置12の近位端は、隣接する上側椎骨10bの隣接する下側椎骨10bに対する動きを制限するようにパースの上方を延びている。一実施形態では、装置の近位端は、隣接する上側椎骨が隣接する下側椎骨に対して動いたときに隣接する上側椎骨の表面に当接し、及び/またはこの表面にくさび留めされることによって動きを制限する。このようにして、下側椎骨と上側椎骨の間の動きの少なくとも1つの自由度を制限することができる。例えば、脊椎は一般に、たわみ、伸び、左右の曲げ、及び軸方向の回転またはねじれを含む6つの移動自由度を有している。図示の実施形態では、脊椎の少なくとも伸びが制限される。装置が左右対称に挿入される実施形態を用いて左右の曲げを制限することができる。
図示の実施形態では、脊椎の動きは、隣接する上側椎骨10bの下関節突起に装置の近位端が接触し、当接し、及び/または装置の近位端が下関節突起にくさび留めされると制限される。本出願では、隣接する上側椎骨10bに、または、装置が接触し、当接し、及び/またはくさび留めされる脊椎の他の部分に、1つまたは2つ以上の中間部材(例えば、プレート、プラットフォーム、コーティング、セメント、及び/または接着剤)を連結できることを理解されたい。従って、本出願では、装置が脊椎の一部に接触し、当接し、及び/または脊椎の一部がくさび留めされることに言及される場合には、異なる記載がない限り、装置が、脊椎に連結された1つまたは2つ以上の中間部材に接触し、当接し、及び/またはこれらの中間部材にくさび留めされる実施形態を含むことを理解されたい。
後述するように、脊柱を一時的または永久的に安定させるために、骨安定化装置12を椎弓切除術、椎間板切除術、人工椎間板置換、顕微椎間板切除術(microdiscectomy)、脊椎弓切除術、及びその他の用途の後で用いることができる。例えば、横脊椎または中央脊椎の狭窄を骨固定装置12及び後述の技術で治療することができる。このような処置では、骨固定装置12及びこの技術を単独で使用するか、あるいは椎弓切除術、椎間板切除術、人工椎間板置換、及び/または、痛み軽減及び/または安定性付与のための他の用途と組み合わせて用いることができる。
次に、安定化装置12の一実施態様をまず図2〜4を参照して詳しく説明する。安定化装置12は、近位端30と遠位端32との間を延びる本体28を有している。本体28の長さ、直径、及び構成材料は、意図される臨床用途に応じて変更することができる。成人の脊椎安定化用に最適化された実施形態では、本体28は一般に、長さが約20〜90mmの範囲内であり、最大直径が約3.0〜8.5mmの範囲内である。後述のらせんアンカーの長さは8〜80ミリメートルとすることができる。もちろん、これらの寸法は例示的なものであり、特定の患者または処置における必要性に応じて変更できることを理解されたい。
一実施形態では、本体28はチタンを含んでいる。しかし、以下に詳しく説明するように、完成した安定化装置12の寸法及び所望の構造完全性に応じて、他の金属、または生体吸収可能もしくは生体吸収不能なポリマー材料を利用することができる。
本体28の遠位端32は、海綿骨アンカー及び/または遠位端皮質骨アンカー34を備えている。一般に、脊椎を安定させるために、遠位骨アンカー34は、第1の椎骨のある部分(例えば、パースや椎弓根)に回転挿入されるようになっている。図示の実施形態では、遠位アンカー34は、海面骨及び/または遠位皮質骨と噛み合うらせんロック構造72を有している。図示の実施形態では、ロック構造72は中央コア73の周りに巻きつけられたフランジを有しており、フランジは図示の実施形態では概ね円筒形である。フランジ72は、遠位アンカー34の軸長及び意図される用途に応じて、少なくとも1回、一般に2回から50回程度またはそれ以上の回数を完全に巻回して延びている。フランジは一般に、2回から60回程度巻回している。らせんフランジ72は、海面骨内の保持力を最適化するピッチ及び軸方向間隔を備えていることが好ましい。一般に、らせんロック構造72は遠位アンカーとして好ましいが、例えば、フック、留め金、拡張可能なフランジなどの様々な組み合わせ及び副組み合わせのような、海面骨アンカー及び/または遠位皮質骨アンカーに装置を固定するようにされた他の構造を他の遠位アンカーが有していてもよいことを理解されたい。例えば、引用によって本明細書に全体的に組み込まれる米国特許第6648890号も参照されたい。
図示の実施形態のらせんフランジ72は、概ね三角形の断面形状を有している(図3A参照)。しかし、らせんフランジ72の形状は、矩形、楕円や、本明細書の開示を参照して日常的な実験によって特定の用途に望ましいと考えられるその他の形状等の、様々な断面形状のいずれでもよいことを理解されたい。例えば、修正された一実施形態では、フランジ72の形状は、丸められた頂部または方形の頂部を有する三角形断面である。フランジの特に有利な断面形状は、角が丸められた形状または方形形状である。このような形状は、装置の近位端が、装置12を緩める可能性のあるフロントガラスワイパー効果を生じさせないように作動させられるため、骨への切り込みを低減させることができる。らせんフランジ72の外縁部は外側境界を画定している。外側境界の直径の、中央コア73の直径に対する比は、遠位アンカー34の構造完全性及び強度を適切に考慮した上で、海面骨内の所望の保持力に関して最適化することができる。最適化可能な遠位アンカー34の他の側面は、図示の実施形態では概ね円筒形である外側境界と中央コア73の形状である。
らせんフランジ72の遠位端32及び/または外側縁部は、非外傷性(例えば、角が丸められているか、柔らかい)とすることができる。これによって、安定化装置12が埋め込み後に解剖学的に遠位方向に移動し、場合によっては椎骨から飛び出す傾向が抑制される。遠位方向への移動は、後述する近位アンカー50の寸法及び存在によっても抑制される。脊柱においては、遠位方向への移動は、脊椎内に位置し及び/または脊椎を囲む組織、神経、血管、及び/または脊髄を遠位アンカー34が損傷する可能性があるため、特に不利である。このような特徴は、後述するように、装置に繰返し力がかかることによって「フロントガラスワイパー効果」が生じている際に遠位アンカーが骨に切り込んでいく傾向を軽減する。他の実施形態では、らせんフランジ72の遠位端32及び/または外縁部が鋭角的で、及び/または、遠位アンカー34がセルフタッピング及び/または自己穿孔するようにされていてもよい。
遠位アンカー32の他の様々な実施形態を用いることもできる。例えば、2001年11月13日に出願された同時係属中の米国特許出願第10/012687号に記載された様々な遠位アンカーを、本明細書で説明する安定化装置12に組み込むことができる。この出願の内容全体は、引用によって明示的に本明細書に組み込まれる。特に、遠位アンカー32は、従来のコルク抜きとまったく同じような内腔部を囲む単一のらせんねじ山を有していてもよい。あるいは、第1のねじ山の遠位端が第2のねじ山の遠位端から回転方向にずれた二重らせんねじ山を利用してもよい。二重らせんねじ山を用いると、対応する単一のらせんねじ山と比べて、所与の回転量に対してより大きな軸方向移動距離が得られると共に、より大きな保持力が得られる。所望の性能特性、遠位骨の健全性、及び遠位アンカーが海面骨のみと噛み合うことが意図されているか、皮質骨にも噛み合うことが意図されているかを考慮して、特定の遠位アンカー構成を対象となる用途向けに最適化することができる。他の実施形態では、遠位アンカー34は、らせんフランジ無しで形成することができる。例えば、レバー、留め金、フック、及び/または半径方向に拡張可能な装置の、様々な実施形態を使用することもできる。例えば、引用によって本明細書に明示的に組み込まれる米国特許第6648890号を参照されたい。
図3Aに示すように、本体28にカニューレが設けられ、当技術分野で理解されているような配置ワイヤ上での取り付けに対処する中央内腔42を形成している。図示の中央内腔の断面は円形であるが、他の実施形態では、後述するように本体28の取り付けまたは取り外し用の対応する雄工具を受け入れるように、六角形等の非円形形状でもよい。他の実施形態では、本体28は部分的または完全に中実であってよい。
引き続き図2〜4を参照すると、本体28の近位端30は、本体28を回転させるための回転継手70を備えている。回転継手70の回転を利用して、遠位アンカー32を回転させながら骨に打ち込むことができる。このような実施形態では、臨床医が本体28の近位端30を手作業で回転させることを可能にする、電気ドリルや手工具等の様々な回転装置のいずれかを利用することができる。従って、回転継手70は、1つまたは2つ以上の曲面、平面、スプライン等の様々な断面構成のいずれかを備えていてもよい。図示の実施形態では、回転継手70は六角形突起の形をした雄部材である。しかし、他の実施形態では、回転継手70は、機械加工されるか、フライス加工されるか、または本体28の近位端30に取り付けられた雌部材の形をしていてもよい。例えば、そのような一実施態様では、回転継手70は、六角形断面などの多角形断面を有する軸方向くぼみを有している。上述のように、軸方向くぼみは、中央内腔42の一部として設けることができる。
固定装置の近位端30はまた、近位アンカー50を備えている。近位アンカー50はハウジング52を有し、ハウジング52は、本体28の少なくとも一部が近位アンカー50を通って延びることができるようにされた内腔部53(図5参照)を形成している。近位アンカー50は、下側椎骨及び上側椎骨に対して適切に配置されるように、本体28に沿って遠位方向に軸方向移動が可能である。後述するように、ねじ山、レバー、割りリング、及び/またはラチェット状構造などの、近位アンカー50と本体28との間の相補的ロック構造は、通常の使用条件の下で、アンカー50の本体28に対する近位方向への動きに抵抗する。近位アンカー50は、本明細書の開示から明らかであるように、回転しながら及び/または回転せずに、本体28に沿って軸方向に前進できることが好ましい。
特に図4〜6を参照すると、図示の実施形態では、近位アンカー50の相補的構造は、内腔部53に沿って形成された環状くぼみ55内に位置する環状リング51によって形成されている。後述するように、リング51は、本体28上の相補的表面構造58と相互作用する表面構造54を有している。図示の実施形態では、相補的表面構造58は、本体28の表面上に形成された一連の環状リッジまたは溝60を有している。表面構造54及び相補的表面構造58は、後述するように、近位アンカー50の本体28に対する遠位方向への軸方向移動を許容するが、近位アンカー50の本体28に対する近位方向への移動に抵抗する。
図6に示されているように、環状リング51は、分離部を有し(すなわち、少なくとも1つの隙間を有し)、本体28と近位アンカー50のくぼみ55との間に挿入される(図5参照)。図示の実施形態では、リング51は管状ハウジング57を有し(図6参照)、管状ハウジング57は隙間または空間59を画定している。一実施形態では、隙間59は、概ね直線状で互いに平行な一対の縁部61a,61bによって画定されている。図示していないが、修正された実施形態ではリング51を隙間無しで形成できることを理解されたい。リング51が本体28に沿って配置されたときに、リング51は、本体28の大部分を囲んでいることが好ましい。後述するように、リング51は、本体28に対して移動可能とするため、軸方向の力に応じて半径方向外側にたわみ、または動くようにすることができる。
図示の実施形態では、管状ハウジング57は、本体28上の相補的表面構造58とラチェット状の動きで噛み合うようにされた、少なくとも1つの、図示の実施形態では10個の、歯またはフランジ63を含んでいる。図示の実施形態では(図5参照)、歯またはフランジは、アンカーの長手方向軸に対し概ね垂直に位置し概ね近位方向(すなわち、図5で「P」で示されている方向)を向いた第1の面65と、アンカーの長手方向軸に対して傾斜し遠位方向(すなわち、図5で「D」で示されている方向)を向いた第2の面67と、を含んでいる。図5の近位方向が図4と逆になっていることに注意されたい。
引き続き図5を参照すると、くぼみ55は、近位アンカー50が本体上を遠位方向に前進するときに、環状リング51の第2の表面67が本体28の相補的保持構造58に沿って相補的保持構造58上を滑ることができるような大きさ及び寸法にされている。すなわち、くぼみ55は、近位アンカー50が遠位方向に前進するときに環状リングが本体28から半径方向に離れる方向に動くための空間を形成している。
くぼみ55の遠位部69は、近位アンカー50が適切に前進した後、環状リング51が本体28と遠位部69の傾斜した係合面71との間に固着して近位アンカー50の近位方向への動きが抵抗を受けるような大きさ及び寸法にされている。このようにして、通常の使用条件の下での近位アンカー50の近位方向への動きを防止することができる。修正された実施形態では、環状リング51は、リング51が内側に偏位して本体28上の保持構造58に噛み合うような大きさ及び寸法にされていてもよい。環状リング51が偏位することで、本体の相補的保持構造58とリング51の保持構造54との噛み合いがより効果的のものとなることができる。
ある実施形態では、近位アンカー50の外面49が本体28に対して回転するのが有利である。この構成は、外面49が上側椎骨10bの下関節突起に接触するか、当接するか、または固着したときに、本体28が下側椎骨10aの上関節突起内で回転及び/または移動する傾向を低減するので有利である。図示の実施形態では、アンカー50が本体28及びリング51の周りを回転できるように内腔部53及び環状くぼみ55を構成することによって外面49の回転が可能になる。アンカー50が回転したときに、本体28に対するアンカー50の軸方向位置が固定されたままになることが好ましい。すなわち、環状リング51は近位アンカー50の本体28に対する近位方向への移動に抵抗し、一方、アンカー50は、本体28及びリング51の周りを回転することが可能である。もちろん、当業者は、外面49を本体28に対して回転させる他の構成及び機構(例えば、軸受、ローラ、スリップリングなど)を認識することができよう。修正された実施形態では、近位アンカー50は、本体28に対して回転しないようにすることができる。このような実施形態では、近位アンカー50、リング51、及び/または本体51の間にキーまたは1つもしくは2つ以上の回転防止部材(例えば、スプライン、溝、平坦な側面など)を設けて、近位アンカー50の本体28に対する回転を制限または防止することができる。
上述のように、本体28と近位アンカー50との間に他の様々な保持構造54及び相補的保持構造58を用いて、近位アンカー50の本体28に対する遠位方向の軸方向移動を可能にしつつ、近位アンカー50の本体28に対する近位方向への移動に抵抗することが考えられる。このような構造の例は、「骨固定システムのための近位アンカー」という名称の米国特許第6685706号に記載されている。この特許の内容全体は、引用によって明示的に本明細書に組み込まれる。このような実施形態では、構造54及び相補的保持構造58は、近位アンカーが回転しながらまたは回転せずに本体28に対して前進できるように構成することができる。
上述のように、本体28上の相補的表面構造58は、ねじ山及び/または一連の環状リッジまたは溝60を有している。これらの保持構造58は、近位限界62と遠位限界64との間に、本体28に沿って軸方向に間隔を置いて配置されている。図4を参照されたい。近位限界62と遠位限界64との間の軸方向距離は、近位アンカー50の所望の軸方向作動範囲、従って、安定化装置12の機能サイズの範囲に関係している。従って、例示的な実施形態の安定化装置12は、遠位アンカー34を椎骨に配置した後、遠位アンカー34と近位アンカー50の間での移動範囲全域にわたっての正確な配置を可能にする。すなわち、遠位アンカー34は、椎骨の海面骨内及び/または遠位皮質骨内に位置させることができ、かつ近位アンカーは遠位アンカーに対して遠位方向に一定の範囲で前進させることができ、遠位アンカー34を配置し直したり、骨または他の椎骨の近位側に対して遠位アンカー34を最初に正確な位置に配置したりする必要なしに、近位アンカー50を椎骨に対して正確に配置することが可能となる。この構成によって、遠位アンカー34と近位アンカー50との間の圧縮を調整することも可能になる。近位アンカー50の位置決めを遠位アンカー34の設定とは無関係に行える作業範囲を設けることによって、単一の装置を広範囲の様々な骨格に効果的に用いることができると共に、正確な装置測定の必要性をなくし、または軽減することができる。さらに、この構成によって、臨床医が処置中に、遠位アンカーの位置を調整せずに圧縮力を調整することが可能となる。このようにして、臨床医は、遠位アンカーを椎骨内にしっかりと位置させることに集中でき、遠位アンカーが遠位方向に椎骨から飛び出し、脊柱を囲むかまたは脊柱内に位置する特に繊細な組織、血管、神経、及び/または脊髄を損傷する可能性を回避しまたは低減させることができる。それに加えてまたはその代わりに、上述の構成は、臨床医が隣接する上側椎骨の下関節突起に対する近位アンカー50の位置を調整することを可能にする。このようにして、臨床医は、遠位アンカーの位置を調整すること無く、近位アンカー50が隣接する上側椎骨の下関節突起に固着するかまたは下関節突起に当接するように、近位アンカーの位置を調整することができる。修正された実施形態では、周囲の椎骨に対する近位アンカー50の位置は、装置12を回転させ、本体によって保持された遠位アンカーと近位アンカーとを前進させることによって調整することができる。
図4〜6の実施形態では、近位アンカー50を、本体28に対して回転させずに、本体28上を遠位方向に前進させることができる。一実施形態では、リング51と近位アンカー50は、例えば、互いに係合し合う構造(例えば、タブ、リッジなど)を設けることによって、回転方向に連結される。このような実施形態では、近位アンカー50は、回転させずに前進させ、取り外すことができ、及び/または、近位アンカーを本体28に対して回転させることによって近位方向または遠位方向に位置を調整することができる。これによって、外科医は、第1の近位アンカーが不適切であると判定された場合に、その近位アンカーを取り外して異なるサイズまたは形状の近位アンカー50を用いることができる。そのような実施形態では、近位アンカー50は、回転及び/または把持装置(例えば、長穴、六角ナット(hex)、くぼみ、突起など)と係合するようにされた1つまたは2つ以上の係合構造(例えば、長穴、六角ナット(hex)、くぼみ、突起など)を備えていることが好ましい。従って、いくつかの実施形態では、アンカー50が本体から取り外されるように、近位アンカー50を引き抜き及び/または回転させることができる。
多くの用途では、作業範囲は、装置の全長の少なくとも約10%であり、装置全長の20%または50%、あるいはそれ以上でもよい。脊椎に適用する場合、最大約10mm以上の作業範囲を設けることができる。なぜなら、この範囲内であれば、通常、臨床環境で判定できるからである。本明細書で開示される実施形態は、本明細書の開示を考慮すれば当業者に明らかなように、これよりも広い作業範囲または狭い作業範囲を有するように調整することができる。
成人の脊椎安定化向けに最適化された実施形態では、アンカー50は、約1インチから1/16インチの範囲内の直径を有し、他の実施形態では、近位アンカー50は、約0.5インチから1/8インチの範囲内の直径を有する。
再び図2〜4を参照すると、図示の実施形態では、近位アンカー50の外面49は平滑なまたは球形の形状を有している。後述するように、近位アンカー50の外面49は、隣接する上側椎骨の下面に当接するようにされている。このようにして、隣接する椎骨間の動きが制限及び/または拘束される。
図7は、本体28が、接合部40で連結された第1の部分36と第2の部分38とを有する実施形態を示している。図示の実施形態では、第1の部分36は遠位アンカー34(中央コア無しで示されている)を保持し、一方、第2の部分38は本体28の近位端30を形成している。以下に詳しく説明するように、ある実施形態では、第2の部分38は本体28を引くために用いることができ、従って、第2の部分38は「引っ張りピン」と呼ばれることがある。第1の部分36と第2の部分38とは、接合部40の所で互いに分離可能に連結されていることが好ましい。図示の実施形態では、第1の部分36と第2の部分38とは、相互にロックするねじ山によって互いに分離可能に連結されている。具体的には、図7Aを見ると最もよく分かるように、本体28は内面41を含んでおり、内面41は、好ましくは近位端30から遠位端32まで本体28全体にわたって延びる中央内腔42を形成している。内面41は、第1の部分36の近位端に、第1のねじ付き部44を含んでいる。第1のねじ付き部44は、第2の部分38の外面45上に位置する第2のねじ付き部46と噛み合うようにされている。第1及び第2のねじ付き部44,46の相互にロックする環状ねじ山によって、第1及び第2の部分36,38を互いに分離可能に連結することができる。修正された一実施形態では、第1及び第2のねじ付き部44,46の向きを逆にすることができる。すなわち、第1のねじ付き部44を第1の部分36の外面上に配置し、第2のねじ付き部46を第2の部分38の遠位端の内面41上に配置することができる。後述するように、埋め込んだ後に第2の部分38を取り外すため、他の様々な解放可能な相補係合構造のいずれを用いても構わない。
修正された構成では、第2の部分38は、骨折部を圧縮するため、近位アンカーを遠位方向に前進させながら遠位アンカー34に近位方向への張力をかけることを可能にする様々な緊張部材のいずれかを有していてもよい。例えば、様々なチューブまたはワイヤのいずれかを第1の部分36に取り外し可能に取り付け、近位側のハンドピースまで近位方向に延ばすことができる。このような構成では、第1の部分36は、アイやフックなどのラッチ部材の形をした解放可能なコネクタを含むことができる。第2の部分38は、第1の部分36と噛み合う解放可能な補コネクタ(例えば、補フック)を含むことができる。このようにして、第2の部分38は、後述するように、第2の部分を通して第1の部分36を近位方向に牽引することができるように、第1の部分36と分離可能に噛み合うことができる。あるいは、第2の部分48にアイまたはフック、あるいは横棒を設け、これらの周囲に、またはこれらを通して縫合糸またはワイヤを前進させ、その縫合糸またはワイヤの両端を装置の近位端の位置で保持するようにしてもよい。圧縮ステップ及び/または位置決めステップの間に緊張部材に近位方向への張力をかけた後で、縫合糸またはワイヤの一端を解放すれば、他方の端部を装置から抜き取ることができる。当業者であれば、本明細書の開示を考慮して、取り外し可能で近位方向に張力を掛ける他の構造を考案することができよう。
近位アンカー50の遠位端は、最終位置では、第1の部分36と第2の部分38との間の接合部40を越えて遠位方向に延びていることが好ましい。上述のように、近位アンカー50は、本体28の第1の部分36上の相補的表面構造58と協働する1つまたは2つ以上の表面構造54を備えている。
この実施形態では、安定化装置12は、本体28の第1の部分36と近位カラー50との間に回転防止ロック(不図示)を含んでいてもよい。例えば、第1の部分36は、近位カラー50内の対応する平坦な構造と相互作用する1つまたは2つ以上の平坦な側面(不図示)を含んでいてもよい。こうして、近位カラー50の回転は、本体28の第1の部分36と遠位アンカー34とに伝達される。もちろん、当業者は、他の様々な種類のスプラインや他の相互嵌め合わせ構造を用いて、近位アンカーと本体28の第1の部分36との間の相対的な回転を防止できることを認識できよう。近位アンカー50を回転させるため、ハウジング52は、挿入工具がフランジ近位アンカー50を回転させるのを可能にする把持構造(不図示)を備えていてもよい。1つまたは2つ以上の長穴、くぼみ、突起、平面、ボア等の様々な把持構造のいずれを設けてもよい。一実施形態では、近位アンカー50の近位端は、多角形、特に五角形または六角形のくぼみまたは突起を備えている。
次に、脊椎安定化処置の一部として、上述の安定化装置を埋め込む方法について説明する。本明細書で説明する方法及び器具のいくつかの態様及び特徴は切開外科的処置で利用することができるが、開示される方法及び器具は、1つまたは2つ以上の小さい経皮開口部を通して処置が行われる経皮的手法または低侵襲手法に関して最適化されている。従って、以下の方法ステップ及び開示される方法ステップは、経組織(trans-tissue)手法での使用が意図されている。しかし、図示を簡略化するために、治療部位に隣接する軟組織は図示されていない。
一使用実施形態では、脊椎が不安定な患者が識別される。患者を手術台の上にうつ伏せにさせ、脊柱を通常の姿勢または屈曲した姿勢に置くことが好ましい。次に任意のステップとして、套管針を組織路を通して挿入し、第1の椎骨の方へ前進させることができる。他の実施形態では、成検用の針(例えば、Jamshidi(登録商標))装置を用いてもよい。次に、套管針を通して(または例えば切開外科的処置では直接組織を通して)、ガイドワイヤを第1の椎骨内に前進させることができる。図1Dを参照すると、ガイドワイヤ110を好ましくはパース(すなわち、上関節突起と下関節突起との間の椎弓板)を通して椎骨の椎弓根に挿入することが好ましい。図1Eを参照すると、次に、拡張可能な適切なアクセスシースまたは拡張具112を、ガイドワイヤ上で挿入し、拡張して(図1F)、組織路を拡大し、後述の方法を低侵襲性処置として行うためのアクセス内腔を形成することができる。修正された実施形態では、適切な組織拡張具(例えば、バルーンによる拡張が可能なカテーテルまたは半径方向に拡張可能な一連のシース)を、ガイドワイヤ上で挿入し、拡張して、組織路を拡大することができる。次に、拡張された組織拡張具上で手術用シースを前進させることができる。次に、手術用シースが拡大されたアクセス内腔を形成するようにして、組織拡張具を取り外すことができる。例えば、バルーンによる拡張が可能なカテーテル、互いに重ね合わせて挿入される半径方向に拡張可能な一連のシース、及び/または2005年1月19日に出願され、引用によって本明細書に全体的に組み込まれる米国特許出願第11/038784号(公報第2005/0256525号)に記載された拡張導入器等の、様々な拡張可能なアクセスシースまたは組織拡張具のいずれかを用いることができる。
回転可能な先端を有するドリルをガイドワイヤ上でシースを通して前進させることができる。ドリルを使用して椎骨に開口部を設けることができる。この開口部は、(i)骨安定化装置12の本体28を挿入でき、(ii)テーピングができ、及び/または、(iii)近位アンカー50用の皿穴を形成するように構成することができる。他の実施形態では、穿孔ステップを省略することができる。このような実施形態では、遠位アンカー34はセルフタッピング及び自己穿孔方式が好ましい。開口部が形成される実施形態では、ワイヤまたは他の器具を開口部に挿入し、これらを用いて装置12の本体29の所望の長さを測定することができる。
固定装置の本体28を、椎骨に噛み合うまで、ガイドワイヤ上でシースを通して前進させることができる。固定装置12を椎骨に噛み合わせるステップの前に、本体28を適切な挿入工具に連結してもよい。挿入工具は、挿入工具を用いて本体28を回転させることができるように、本体28の近位端の継手70に係合するようにすることができる。このような実施形態では、固定装置12は、ガイドワイヤ上を前進させることもできるように構成することが好ましい。
挿入工具を使用して本体28を回転させ、それによって遠位アンカー34を椎骨の椎弓根内の所望の深さまで打ち込むことができる。近位アンカー50は、本体28を椎骨内に前進させる前に固定装置で保持しておいてもよいし、本体28を椎骨内に(一部または全部を)配置した後で、本体28に取り付け及び/または連結してもよい。他の実施形態では、アンカー50は本体28に事前に取り付けられ及び/または連結されていてもよい。
一実施形態では、臨床医は、例えば、様々な直径、軸長、構成、及び/または形状を有する装置のセットを利用するであろう。臨床医は、本体28の上側椎骨に対する位置を評価し、所望の臨床結果を得るように患者の骨格に最も合う装置12をセットから選択するであろう。他の実施形態では、臨床医は、例えば、様々な直径、軸長の本体28を有する装置12のセットを利用するであろう。臨床医はまた、例えば、様々な構成及び/または形状を有する近位アンカー50のセットを所持しているであろう。臨床医は、適切な本体28を選択し、次に本体28の上側椎骨に対する位置を評価し、所望の臨床結果を得るように患者の骨格に最も合う近位アンカー50をセットから選択するであろう。このような実施形態では、近位アンカー50は、本体28の一部または全体が椎骨に挿入された後で本体28に連結するのが有利である。
遠位アンカー34が所望の位置に配置された後、近位アンカー50を所望の位置に達するまで、本体28上で前進させることが好ましい。これは、近位アンカー50を押すか、または近位アンカー50に遠位方向への力をかけることによって行うことができる。他の実施形態では、近位アンカー50は、近位アンカー50に遠位方向への力をかけながら、従来の止血鉗子、プライア、または校正済みの負荷装置などによって本体28の近位端30に近位方向への引き込み力をかけることによって前進させられる。このようにして、近位アンカー50は、近位アンカー50がその適切な位置に配置される(例えば、椎骨の外面にぴったりと接触する)まで本体28に対して遠位方向に前進させられる。触覚によるフィードバックによって、または安定化装置12に所定の荷重をかける校正装置を利用することによって、安定化装置12に適切な張力を掛けることができる。上述のように、図示の実施形態の構造における1つの利点は、近位アンカー50の圧縮及び/または位置を椎骨内の遠位アンカー34の設定とは無関係に調整できることである。例えば、遠位アンカー34の椎骨内への位置決めは、近位アンカー50の上側椎骨に対する位置決めとは独立して行うことができる。
一実施形態では、近位アンカー50は、スラップハンマーまたはガイドワイヤ上で使用可能な同様の装置で安定化装置を叩くことによって、本体28上を押される。このようにして、有利なことに、装置12の遠位端は、変形が最低限に抑えられ、それによってボア内でのねじ山の剥がれが防止される(または最低限に抑えられる)。
近位アンカー50に適切な張力をかけた後で、近位アンカー50から近位方向に延びる本体28の近位部を取り除くことができる。一実施形態では、これは、本体28の近位端を切断することを含んでいる。例えば、本体の近位端は、切断器具または焼灼によって分離することができる。焼灼によって、近位アンカー50を本体32に融合し、それによって近位アンカー50と本体28との間の保持力を強めることができる。近位アンカーと本体との間のこのような融合は、ピン及び近位アンカーがポリマー材料またはプラスチック材料で作られている場合に特に有利である。このようにして、近位アンカー及び/またはピンの材料が吸収されるか劣化しても、焼灼による融合によって、近位アンカーと本体との間の保持力が維持される。他の実施形態では、本体は、上述のように、第1の部分36と第2の部分38とを有している。このような実施形態では、第2の部分38を第1の部分36から分離して取り外すことができる。図示の実施形態では、これは、継手70によって第2の部分38を第1の部分に対して回転させることを含んでいる。他の実施形態では、本体28の近位端は、本体28に取り付けられたままでもよい。
従来の創傷閉鎖技術に従ってアクセス部位を閉じて手当てを施し、図1A,1Bに示すように、上述のステップを、椎骨の反対側で、ほぼ左右対称になるように繰り返してもよい。骨安定化装置12は、単独で使用してもよいし、椎弓切除術、椎間板切除術、人工椎間板置換等の他の外科的処置、及び/または痛みを軽減し及び/または安定性を与える他の用途と組み合わせて用いてもよい。
後述するように、相補的な表面または境界面を設けることによって、上側構造(例えば、上側椎骨10b)を装置に適合させることができる。一実施形態では、上述の皿穴300を形成するのにも使われる別のドリルまたはリーマーを使用して、上側椎骨を修正することができる。他の実施形態では、下上本体の開口部を形成するのに使用されるドリルは、上側椎骨10bの形状を修正するのにも使用される皿穴部を備えていてもよい。他の実施形態では、上側椎骨10bの形状をやすり、バー、及び他の骨切断装置または表面修正装置を用いて修正し、近位アンカー50用の相補的な表面または境界面を形成することができる。
上述のように、近位アンカー50に皿穴を設けることができる。図8を参照すると、下側椎骨10aのパースまたはその近くに形成された一対の皿穴300が示されている。各皿穴300は、近位アンカー50の遠位方向を向いた部分49a(図4または図10A参照)に概ね対応するようにされていることが好ましい。このようにして、近位アンカー50の少なくとも一部が、最終位置で、下側椎骨10a内に位置することができる。図示の実施形態では、皿穴300は、図示の実施形態の近位アンカー50の遠位部49aの球形状に概ね対応する、概ね球形の形状を有している。修正された実施形態では、皿穴300の形状は、修正されたもの(例えば、概ね円筒形、円錐形、矩形など)でもよく、及び/または、図2〜4に示されている近位アンカーとは異なる形状の近位アンカー50の遠位部に概ね対応するものでもよい。
皿穴300は有利なことに、近位アンカー50が受ける力を上側椎骨10bによって分散させ、この力を下側椎骨10aに伝達する。以下に詳しく説明するように、皿穴300は、別の穿孔具によって形成するか、または本体10bに開口部を形成するのに使用される外科ドリルで皿穴を設けることによって形成することができる。
皿穴300を形成することに加えて、またはその代わりに、近位アンカー50が上側椎骨10bに接触し、当接し、及び/または上側椎骨10bにくさび留めされることによって生じる力を分散させるように、上側椎骨10bの下関節突起IAP(ある実施形態では面を含んでいてもよい)の形状を修正することもできる。例えば、図8に示されているように、近位アンカー50にかけられる力を分散させ及び/または弱める目的で、上側椎骨10bの下関節突起IAPの、近位アンカー50に面する部分304を除去することができる。図示の実施形態では、下関節突起は、近位アンカー50の丸められた外面49に概ね対応する概ね丸いくぼみ306を備えている。修正された実施形態では、近位アンカー50にかけられる力を弱め及び/または分散させるという一般的な目標を考慮して、下関節突起IAPを他の形状に形成することができる。例えば、ある実施形態では、下関節突起IAPを全体的に平坦な形状、角の丸められた形状、または湾曲した形状に形成することができる。他の実施形態では、下関節突起IAPを、異なる形状(例えば、方形、楕円形など)の近位アンカー50にさらに効果的に当接し及び/または近位アンカー50がくさび留めされるように構成することができる。一般に、皿穴300と表面306は、上側椎骨と近位アンカー50との間及び下側椎骨と近位アンカー50との間の接触面を大きくするために設けられる。この接触領域によって、装置及びこれに関連する椎骨の接触領域における応力集中部が縮小する。さらに、上側椎骨から近位アンカー50に伝達される力が皿穴300によって形成される領域を通して伝達されるため、フロントガラスワイパー効果が軽減される。
図9A,9Bは、上述の皿穴300及び/またはくぼみ306の形成に使用できる例示的な実施形態である装置310を示している。図示のように、装置は、近位端314と、遠位端316と、ガイドワイヤ内腔(不図示)と、を有する本体312を有し、ガイドワイヤ内腔は本体を貫通して延びている。近位端316は、当技術分野で公知の様々な標準的な打ち込み工具のいずれかと係合するようにされている。遠位端314は、近位アンカー50の外面49に概ね対応する外面320を備えている。外面320はまた、装置310が回転したときに骨を除去または切断するように、1つまたは2つ以上の除去または切断要素318(例えば、縦溝、鋭い縁部など)を備えている。装置310の端部にピン321(図9Bに破線で示されている)を設けることができる。ピン321は、椎骨に形成された穴に挿入することができ、装置321が骨を切断して皿穴300及び/またはくぼみ306を設けるときに、装置321の心出し及び支持を助ける。
使用時には、下側椎骨10bに挿入されたガイドワイヤ上で装置310を前進させる。装置310が前進し回転すると、装置310は上側椎骨10bの下突起IAP(図8参照)に当たり、上突起IAPの一部が除去される。装置310をさらに前進させると、下側椎骨10aの上突起に皿穴300が形成され、上側椎骨10bの他の部分が除去される。従って、この実施形態では、装置310を使用して、皿穴300を形成すると共に、上側椎骨10bの下関節突起IAPの形状を変えることができる。
図9C〜9Eは、上述のように本体29を回転挿入するのに使用できる挿入工具600を示している。図示のように、工具600は一般に、遠位端604と、近位端606と、ガイドワイヤ内腔608と、を備えた細長い軸602を有し、ガイドワイヤ内腔608は軸602を貫通して延びている。図示の実施形態では、近位端604は、平坦な縁部610と、打ち込み工具(例えば、ドリル)と係合する係合部612と、を含んでいる。修正された実施形態では、近位端606は、工具600を手作業で回転させることができるようにハンドルを含むことができる。
工具606の遠位端604は、処置で使用される近位アンカーの外面形状に好ましくはほぼ対応する外形を有する遠位スリーブ部614を備えている。遠位スリーブ部614内には内腔部616が位置し、内腔部616はガイドワイヤ内腔608と連通し、本体28の近位端を受け入れるようにされている。内腔部616は、本体28の近位端の継手70と係合するようにされた回転領域618を含んでいる。回転領域618の遠位方向には、弾性部材あるいは弾力性部材622(例えば、シリコンスリーブ)を配置できるくぼみ620が位置している。図9Eに示すように、本体28の近位端を内腔部616に挿入すると、回転領域618が継手70と係合し、弾性部材あるいは弾力性部材622が本体28を把持して本体28を工具600内の所定の位置に保持する。
上述のように、挿入工具600を使用して本体28を回転させ、それによって遠位端アンカー34を椎骨の椎弓根内の所望の深さに打ち込むことができる。外科医は、工具600の遠位端が骨に接触する前に本体28の回転を止めることができる。皿穴が形成される実施形態では、遠位端が皿穴内に位置するまで工具600を回転させることができ、皿穴内では、本体28をさらに前進させると本体28が工具600から外れるため、工具600をさらに回転させても遠位アンカーがそれ以上前進しなくなる。このようにして、遠位アンカー32を椎骨内に前進させ過ぎることが防止され、または制限される。
上述のすべてのステップが処置にとって重要であるわけではないことを理解されたい。従って、上述のステップのいくつかは省略できるし、あるいは開示された順序とは異なる順序で実施することができる。さらに、当業者なら、本明細書の開示を考慮することによって、本発明の範囲から逸脱しない範囲で追加のステップを考慮することができよう。
図1A,1Bを参照すると、装置12の近位アンカー50は、パースの上方を延びて、隣接する上側椎骨の下面に当接している。このように、隣接する上側椎骨が近位アンカー50に当接するため、近位アンカー50は脊椎の圧縮及び/または延びを制限する椎骨同士間のくさびを形成している。このようにして、延びが制限される一方、他の動きは制限されない。例えば、上側椎骨と下側椎骨の間のたわみ、横方向の動き、及び/またはねじれは制限されることも拘束されることもない。このように、特に軽度または中等の椎間板状態を有する患者の場合、脊椎の自然な動きを維持することができる。装置は低侵襲処置によって埋め込み可能であることが好ましく、上述のように小さな経皮開口部を用いて埋め込み可能であることがより好ましい。このようにして、高いコスト、長期間の入院、及び切開処置に伴う痛みを無くし及び/または軽減することができる。一実施形態では、患者の状態が改善した場合、その後の処置で装置12を取り外すことができ、及び/または、近位アンカー50を取り外すことができる。埋め込んだ後は、臨床状況に応じて、常時、またはほとんどの時間、あるいは互いに隣接する椎骨間の移動量が限界を超えたときのみ、隣接する椎骨の表面に接触するように近位アンカー50を位置させることができることを理解されたい。
症例によっては、医師は、安定化装置12を使用した初期期間の後、より侵襲性の高い脊椎固定または融合処置を用いることを決定することができる。ある特定の実施形態では、骨安定化装置12またはその一部を脊椎固定または融合処置の一部として用いることができる。そのような用途では、近位アンカー50を本体28から取り外すことができる。本体28を脊椎内に残し、脊椎固定装置の一部を支持するのに用いることができる。例えば、本体28を用いて、上側椎骨または下側椎骨に埋め込まれた装置に連結された固定ロッドを支持することができる。このような融合システムの例は、2003年7月18日に出願され、引用によって本明細書に全体的に組み込まれる米国特許出願第10/623193号に記載されている。
上述のように、上述のある実施形態では、近位アンカーを本体28に対して回転させ、それによって、近位アンカー50が遠位アンカーを椎弓根から後退させることを防止するのが有利であろう。他の実施形態では、係合部材(後述)を近位アンカー50に付加して近位アンカー50の回転を防止することができる。
図1Cは、第1及び第2の固定装置12a,12bが、概ね上側椎骨10bの脊椎突起の周りまたは上方を延びる部材5によって互いに連結された、修正された実施形態を示している。このようにして、部材5を用いて脊柱のたわみを制限することができる。部材5は、様々な適切な構造部材のいずれかを有することができる。一実施形態では、部材5は、本体28の近位端または近位アンカーに結ばれた縫合糸またはワイヤを有している。ある実施形態では、部材5を装置12a,12bに連結するのを容易にする様々なフックまたはアイレットを本体または近位アンカー上に設けることができる。
本明細書で説明する固定装置12は、ステンレススチール、チタン、それらの合金、ポリマー、合成材料等、及びそれらの均等物を含む、従来の吸収不能な生体適合可能材料で作ることができる。一実施形態では、遠位アンカーは金属らせんを有し、本体及び近位アンカーは生体吸収可能材料を有している。あるいは、遠位アンカーは生体吸収可能な材料を有し、本体及び近位アンカーは生体吸収可能材料または生体吸収不能材料を有している。
一実施形態では、近位アンカー50の少なくとも一部は、弾性及び/または弾力性のある材料で形成されている。これによって、近位アンカーが隣接する上側椎骨の下関節突起に当接しまたは下関節突起に固着したときに生じる衝撃及び力を低減し、あるいは逸散させることができる。このような一実施形態では、近位アンカー50の一部は、ポリカーボネートウレタンまたはヒドロゲルで形成されている。このような実施形態では、近位アンカーの外面上、または隣接する上側椎骨の下関節突起の表面に当接するこの外面の一部の上に弾性材料を位置させることができる。一実施形態では、このようなアンカーは、金属(例えば、チタン)より低い弾性係数を有している。他の実施形態では、弾性係数は、骨の弾性係数に実質的に近似している。他の実施形態では、弾性係数は骨より小さい。このようにして、繰り返し荷重時に生じる応力集中部が軽減し、繰り返し荷重時に下関節突起及び下側椎骨に亀裂が入る傾向を軽減することができる。
例えば、図10A,10Bは、外側ハウジングまたはシェル202を有する近位アンカー50’を備えた実施形態である装置12’を示している。シェル202は、例えば生体適合ポリマーなどの、弾性材料または弾力性のある材料で形成することができる。近位アンカー50’はまた、管状ハウジング206と近位フランジ208とを有する内側部材204を有している。内側部材202は、例えばチタンや他の金属材料のような、シェル202より硬く、より頑丈な材料で形成することが好ましい。シェル202は、管状ハウジング206上に嵌め込まれるか、またはハウジング206上に形成される。シェル202は設置されると、フランジ208と、本体202が配置される椎骨の表面との間の所定の位置に保持される。修正された実施形態では、シェル202は、接着剤、固定具、相互にロックする面構造等の他の様々な方法で内側部材204に連結することができる。図示の実施形態では、内側部材204は、上述のようにくぼみ55内に位置するロックリング51を含んでいる。もちろん、修正された実施形態では、本体28と近位アンカー50’との間に他の保持構造54及び相補的な保持構造58を使用して、近位アンカー50’の本体28に対する軸方向への移動を許容しつつ、近位アンカー50’の本体28に対する近位方向への移動に抵抗することができる。
図10A,10Bに示した実施形態では、遠位アンカー34は非外傷性または丸まった先端7を備えている。さらに、遠位アンカー34のフランジ72は、方形または丸まった縁部を含んでいる。このような特徴は、上述のように装置の繰り返し荷重によってフロントガラスワイパー効果が生じている間に遠位アンカーが骨に食い込む傾向を軽減する。
他の実施形態では、近位アンカー50は、機械的弾力性を有する構造を備えている。従って、前述の実施形態と同様に、近位アンカーが隣接する上側椎骨の下関節突起に当接するか固着したときに生じる衝撃及び力を低減させ、あるいは逸散させることができる。このような一実施形態では、近位アンカー50は、機械的ばね、レバーアームなどを備えている。このような実施形態では、機械的弾力性を有する構造が圧縮され、または延ばされるので、衝撃及び力が低減または逸散する。
例えば、図11A〜13Bは、管状ハウジング402を有し、管状ハウジング402は上述のようにロックリング51を受け入れるくぼみ403を含む実施形態である近位アンカー400を示している。ハウジング402の遠位端404は、上述のように対応する皿穴300(図8参照)に挿入することのできる概ね丸い半球面を形成している。複数のレバーアームまたはたわみ可能なフランジ410がハウジング402から延びている。各アーム410は一般に、概ね半径方向に延びる部分412と概ね周方向に延びる部分414とを有している。図示の実施形態では、2つ(図13A〜13B)、3つ(図12A〜12B)、及び5つ(図11A〜11B)のアームが示されている。しかし、アンカー400は、これらと異なる数のアーム(例えば、1つまたは4つのアーム、あるいは5つより多いアーム)を含んでいてもよい。隣接する上側椎骨10bが近位アンカー400に接触すると、半径方向に延びる部分414が管状ハウジング402に対してたわみ、接触によって生じる力を吸収し、または逸散させる。
上述のように、図示の実施形態では、管状部材402は、上述のようにくぼみ403内に位置するロックリング51を含んでいる。もちろん、修正された実施形態では、本体28と近位アンカー400との間に他の保持構造及び相補的な保持構造を用いて、近位アンカー400の本体28に対する軸方向への移動を許容しつつ、近位アンカー400の本体28に対する近位方向への移動に抵抗することができる。
図14を参照すると、修正された実施形態では、近位アンカー50の遠位端は、図示の実施形態では、近位アンカーの接触面104上に位置する1つまたは2つ以上のスパイク102を有する、1つまたは2つ以上の骨係合部材100を含んでいてもよい。スパイク102は、特に近位アンカー50が例えば凹凸のある骨面及び/または軟組織に接触して位置させられるときに追加的な把持支持を可能にする。さらに、スパイク102は、近位アンカー50の本体28に対する回転を制限し、それによって近位アンカー50が本体28から後退してはずれることを防止する。例えば、リッジ、セレーションのような、骨係合部材100用の他の構造を使用してもよい。
図15,16は、単独で使用するかまたは上述の弾性材料または弾力性のある材料と組み合わせて使用することのできる近位アンカーの修正された形状を示している。図15では、近位アンカー250は、隣接する上側椎骨の下関節突起に概ね面するサドル状の曲面251を有している。この実施形態では、サドル状の面は、互いに隣接する椎骨の圧縮及び/または延びを制限し、かつ椎骨同士間の横方向の動き及び/またはねじれを制限することができる。図16は、近位アンカー350の形状が、平坦な面351を含む矩形である実施形態を示している。この実施形態では、平坦な面は、互いに隣接する椎骨の圧縮及び/または延びを制限し、かつ椎骨同士間の横方向の動きを制限することができる。図15,16の実施形態では、本体28及び/または椎骨に対する近位アンカー50の回転を制限するかまたは無くすことが有利であろう。このため、近位アンカー50は、図14を参照して上述したように保持装置100を含むことが好ましい。
上述のように、ある実施形態では、臨床医は、例えば異なる構成及び/または形状を有する近位アンカー50のセットも有しているであろう。臨床医は、適切な本体28を選択し、次に本体28の上側椎骨に対する位置を評価し、所望の臨床結果を実現するように、患者の骨格に最も適した近位アンカー50をセットから選択するであろう。このような実施形態では、近位アンカー50は、本体28の一部または全体が椎骨に挿入された後で本体28に連結されるのが有利である。臨床医に、様々な近位アンカーに対応した異なるサイズまたは形状の皿穴を形成する装置のセットを提供してもよい。
上述のように、一実施形態では、近位アンカー50は、連結された後で取り外し、本体28上を前進することができるように構成されている。このようにして、臨床医は、近位アンカーを前進させた後に、近位アンカーが正しい構成あるいは最も適切な構成(例えば、サイズ及び/または形状)を有していないと判定した場合、近位アンカー50を取り外し、異なる近位アンカー50を、本体28上を前進させることができる。このような実施形態では、近位アンカー50は、回転及び/または把持装置(例えば、長穴、六角ナット、くぼみ、突起など)に連結されるようにされた1つまたは2つ以上の係合構造(例えば、長穴、六角ナット、くぼみ、突起など)を備えていることが好ましい。従って、いくつかの実施形態では、近位アンカー50は、アンカー50が本体28から取り外されるように引き抜かれ及び/または回転させることができる。
図17,18は、(上述のように)ロックリング51を用いた近位アンカー50を装置12の本体28上に挿入するのに使用できる実施形態の工具500を示している。図示の実施形態では、工具500は、遠位端504と近位端506とを有する細長い本体502を有している。近位端506は、工具500を操作するハンドル508を備えている。装置の遠位端504は概ね管状であり、遠位スリーブ510に連結され、あるいは他の方法で遠位スリーブ510に取り付けられている。遠位スリーブは、細長い本体502の遠位端504からスリーブ510の遠位端513まで延びるチャンバ511を形成している。ガイドワイヤ内腔512が工具500を通って延びている。
特に図18を参照すると、ピン516の一部がチャンバ511内に位置している。ピン516は、チャンバ511内に位置する近位拡径部518を含んでいる。ピン516はまた、チャンバ511の外側を延びる縮径部520を含んでいる。また、工具500全体がガイドワイヤ上で挿入できるように、ガイドワイヤ内腔522がピン516を通って延びている。偏位部材524が、管状部材502の遠位端504とピン516の近位端518との間に位置している。このようにして、ピン516は図18に示されている位置に偏位させられる。ピン516の遠位端520は、ロックリング51(例えば、図10参照)の内径よりわずかに大きい外径を有しているのが有利である。従って、ピン516の遠位端520を近位アンカーの近位端を通して近位アンカー内に挿入することができる。一実施形態では、ロックリング51はピン516の遠位端520を把持して、近位アンカー50をピン516に連結する。装填位置では、近位アンカー50の近位端は、遠位スリーブ510の遠位端513に接触していることが好ましい。
使用時には、上述のように、工具500は近位アンカーに連結される。本体28を椎骨に挿入した後、工具500を使用して、近位アンカー50を本体28の近位端に位置させる。次に、工具500を前進させる。工具500を前進させると、ピン516がチャンバ511内に引き込まれるため近位アンカー50が本体28に押し付けられる。このようにして、ピン516は、ロックリング51が本体28に係合するまでロックリング51を拡張位置に保持する。ピン516がチャンバ511内に完全に引き込まれると、ピン516が近位アンカー50から切り離され、近位アンカー50が本体28に完全に連結される。
他の実施形態では、近位アンカーの寸法が調整可能である。例えば、図19は、近位アンカー700と隣接する椎骨との関係を外科医が調整できるように近位アンカー700を半径方向に拡張できる実施形態である近位アンカー700を示している。この実施形態では、アンカー700は、弾性材料で形成可能な壁702を有している。壁は、図10Bを参照して上述したように配置することのできる管状ハウジング706と近位フランジ708とを有する内側部材704に連結されている。壁702及び内側部材704は、例えば、気体、液体、ゲル、及び/または硬化可能または半硬化可能な媒質(例えば、ポリマー、エポキシ、セメント)などの膨張材料712を充填することのできるキャビティ710を形成している。壁702に沿って1つまたは2つ以上の弁714(例えば、ダックビル弁)を設けることができる。膨張内腔部716は、キャビティ710を膨張材料712で膨張させることができるように弁を通して延びることができる。膨張後、内腔部716が取り出され、弁714がキャビティ710をシールする。キャビティ710に1つまたは2つ以上の分割壁718を設け、互いに分離または半分離した部分でアンカー50を膨張させるようにしてもよい。
一つの使用実施形態では、本体28及び近位アンカー700を、本明細書で説明するように所定の位置に挿入する。次に、キャビティ710を膨張させて近位アンカー50を拡張しその直径を大きくする。このようにして、外科医は、近位アンカー50が脊椎の動きを制限する程度を制御することができる。例えば、一実施形態では、近位アンカー50の直径を大きくすると、2つの椎骨間の距離が増加する。いくつかの実施形態では、装置12が脊椎に挿入されるのと同じ処置の間に寸法を小さくすることができるように、膨張材料712を除去することもできる。他の実施形態では、次の、好ましくは低侵襲性の第2の処置において、近位アンカー50が脊椎の動きを制限する程度を次の第2の処置で調整できるように、膨張材料712を付加または除去することができる。これは、一実施形態では、弁に内腔部を挿入し、膨張媒質712を付加及び/または除去することによって行われる。
図20A〜20Dは、1つまたは2つ以上の寸法を調整することができる、他の実施形態の近位アンカー750を示している。この実施形態では、機械的機構を使用して各寸法を調整することができる。図示の実施形態を参照すると、アンカー750は、後述するように本体28によって移動可能に保持することのできる、近位部材752と遠位部材754とを含むことができる。近位部材752は近位ストップ756を形成し、遠位部材754は遠位ストップ758を形成している。拡張可能な部材760が、近位ストップ756と遠位ストップ758との間に位置している。拡張可能な部材760は、近位ストップ756と遠位ストップ758とが互いに向けて移動し、拡張可能な部材760が近位ストップ756と遠位ストップ758との間で圧縮されたときに半径方向に拡張するようにされている。一実施形態では、拡張可能な部材760は、圧縮されたときに図20A,20Bに示されているように拡張する弾性材料を有している。他の実施形態では、拡張可能な部材760は、1つまたは2つ以上の長穴を備えた展性の材料(例えば、金属や合金)を有している。このような実施形態では、長穴は、部材760が近位ストップ756と遠位ストップ758との間で圧縮されたときに拡張するのを可能にする。
図20Dを参照すると、近位部材752は、図5,6を参照して上述したようなくぼみ55とリング51とを備えていてもよい。このようにして、近位部材752を遠位方向に前進させることができ、一方、部材752の遠位方向への移動は抵抗を受ける。もちろん、前述のように部材752と本体28との間に他の相補的な保持構造を使用して、遠位方向への移動を許容しつつ、近位方向への動きに抵抗することができる。遠位部材754の遠位方向への移動は、本体28上に設けられた遠位ストップ762によって防止することができる。図20Dに示されているように、遠位部材754は、本体28上を遠位ストップ762の方へ前進できるように平滑なボア764を備えていてもよい。
図21は、前述の実施形態と同様の実施形態である近位アンカー770を示している。この実施形態では、近位部材752は、近位部材752が回転することによって遠位方向に前進するかまたは近位方向に引き込まれることができるようにねじ山772を有している。図22は、他の実施形態の近位アンカー780を示している。この実施形態では、近位部材752は、図20Dを参照して説明したように構成されている。しかし、遠位部材754は、遠位部材754の本体28上の位置を調整できるようにねじ山782を備えている。
上述の装置及び技術は、椎骨または本体構造上に当接面または固着面を設けることによって脊椎の動きを制限する。当接面は、2つの椎骨または本体構造間の動きの少なくとも1つの自由度を制限しながら、少なくとも他の1つの自由度を許容するように、第2の隣接する椎骨または本体構造の一部に接触し、当接し、及び/または固着される。上述の装置及び技術は全般的に好ましいものであるが、ある特徴及び態様を、椎骨間の動きを制限する修正された実施形態に拡張することができる。このような修正された実施形態について次に説明する。
一実施形態では、固定装置の近位アンカー50を本体28に連結するか、取り付けるか、または本体28と一体に形成することができる。これによって、近位アンカー50と本体28との間の動きは許容されない。その代わり、臨床医は、適切な長さの固定装置を選択し、近位アンカーが椎骨と同一平面内に位置するか、または他の方法で椎骨に対してしかるべき位置になるまで、装置を椎骨内に前進させることができる。特定の一実施形態では、本体28に連結されるか、取り付けられるか、または本体28と一体に形成された近位アンカーは、本体28に対して好ましくは自由に回転できる外面を有するようにされている。この構成は、近位アンカー50が上側椎骨に接触するときに装置が下側椎骨内を回転し及び/または動く傾向を軽減するので有利である。
他の実施形態では、接着剤、固定具、ステープル、ねじなどを使用することによって当接面を椎骨に取り付けることができる。他の実施形態では、椎骨の前面を通して挿入される安定化装置の遠位端に当接面を形成することができる。
上述の実施形態では、装置12は一般に、装置12の遠位端が第1の下側椎骨に挿入され、装置12の近位端が第2の上側椎骨に接触または固着されるように、後方位置から脊椎に挿入される。しかし、本明細書で説明された実施形態のいくつかの特徴及び態様は、装置が側方部位または前方部位から挿入される処置に適用されることが期待される。このような実施形態では、装置の遠位端または側部が第2の上側椎骨に接触または固着されることができる。このような実施形態は、1つの本体構造によって支持され、隣接する本体構造の動きを制限する接触面または固着面を構成する。
上述の各実施形態では、近位アンカーは、X線不透過性を有するか、または手術時に使用される視覚補助具によって視認可能な他の形態に構成することが一般的に有利である。このようにして、外科医は、近位アンカーを上側椎骨及び下側椎骨に対してより正確に位置させることができる。
好ましくは、臨床医は、例えば様々な直径、軸長を有し、かつ必要に応じて様々な角度関係を有する固定装置12のセットを利用するであろう。これらの装置は、無菌または非無菌のエンベロープまたは剥ぎ取り可能な小袋に、あるいは各々が複数の装置12を収容可能な分配用カートリッジに、パッケージ当たり1つまたは2つ以上の個数で包装することができる。臨床医は、寸法及び荷重条件を評価し、所望の仕様に合う固定装置をセットから選択するであろう。
固定装置は、ステンレススチール、チタン、それらの合金、ポリマー、複合物質等、及びそれらの均等物を含む、従来の吸収不能な生体適合材料で作ることもできる。一実施形態では、遠位アンカーは金属らせんを含み、一方、本体及び近位アンカーは生体吸収可能な材料を有している。他の実施形態では、本体はPEEK(登録商標)ポリマーまたは同様のプラスチック材料で作られている。あるいは、遠位アンカーは生体吸収可能な材料を有し、本体及び近位アンカーは生体吸収可能な材料または吸収不能な材料を有している。他の代替実施形態としては、遠位アンカー及び本体はそれぞれ、吸収可能なリンクによって連結された吸収不能な材料を有している。これは、遠位アンカーと本体とを同心で嵌め合わせ、これらを貫通する吸収可能な横方向ピンを設けることによって実現できる。この実施形態では、遠位アンカーを骨内に残しつつ、ピンが消滅した後で本体を取り外すことが可能となる。
本発明の各構成部材は、材料の種類に応じて、公知の殺菌技術のいずれかによって殺菌することができる。適切な殺菌技術には、加熱殺菌、コバルト60の照射や電子線などによる放射性殺菌、酸化エチレン殺菌などが含まれるが、これらに限定されるわけではない。
当業者には、本明細書の開示を考慮すれば明らかであろうが、本発明のいずれかの骨固定装置における特定の寸法は、意図された用途に応じて容易に変更することができる。さらに、本発明をいくつかの好ましい実施形態に関して説明したが、当業者には、本明細書の開示を考慮すれば、寸法、構成、及び材料の違いを含む本発明の他の実施形態は明らかとなろう。さらに、本明細書においていずれかの実施形態に関連して述べられたすべての特徴は、本明細書の他の実施形態で用いるように容易に適合させることができる。異なる実施形態において、同様の部材に異なる用語または参照番号を使用したが、このことは、明示的に述べられた違い以上の違いを意味するものではない。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ記述され、本明細書で開示された好ましい実施形態に限定されないことが意図されている。
例示的な実施形態の安定化装置が埋め込まれた椎骨の部分側面図である。 図1Aと同様の2つの安定化装置がほぼ左右対称に埋め込まれた椎骨の部分後面図である。 図1Aと同様の2つの安定化装置がほぼ左右対称に埋め込まれ、部材が2つの装置の間を延びている椎骨の部分後面図である。 ガイドワイヤが挿入された椎骨の部分側面図である。 図1Dの椎骨の一部、及び圧縮状態にある拡張具の側面図である。 図1Dの椎骨の一部、及び拡張状態にある拡張具の側面図である。 図1A,1Bの安定化装置の側方斜視図である。 図2の安定化装置の側面図である。 図2の安定化装置の本体部の断面図である。 図2の安定化装置の近位部の部分断面図である。 図4の、5−5で示されている部分の拡大図である。 図3の安定化装置のロックリングの側方斜視図である。 図2に示されている安定化装置の本体部の修正された実施形態の側面図である。 図7の、7A−7Aで示されている部分の拡大図である。 固定装置を受け入れるために一部が除去された椎骨の部分後面図である。 椎骨の一部を除去するようにされた装置の側面図である。 図9Aの装置の遠位端の拡大側面図である。 安定化装置の本体を挿入するようにされた工具の側面図である。 図9Cの工具の拡大側面図である。 安定化装置の本体が挿入された図9Cの工具の拡大側面図である。 安定化装置の他の実施形態の側面図である。 図10Aの安定化装置の断面側面図である。 近位アンカーの他の実施形態の後方斜視図である。 近位アンカーの他の実施形態の前方斜面図である。 近位アンカーの他の実施形態の後方斜視図である。 近位アンカーの他の実施形態の前方斜面図である。 近位アンカーの他の実施形態の後方斜視図である。 近位アンカーの他の実施形態の前方斜面図である。 近位アンカーの他の修正された実施形態の側面図である。 近位アンカーの他の修正された実施形態の側方斜視図である。 近位アンカーの他の修正された実施形態の側面図である。 固定装置の本体部上に近位部を挿入するようにされた挿入工具の実施形態の側方斜視図である。 図17の挿入工具の断面側面図である。 安定化装置の修正された実施形態の断面側面図である。 安定化装置の修正された実施形態の、拡張していない形状での断面側面図である。 安定化装置の修正された実施形態の、拡張した形状での断面側面図である。 図20Aの実施形態の、拡張していない形状での拡大断面側面図である。 図20Bの実施形態の、拡張した形状での拡大断面側面図である。 安定化装置の修正された実施形態の、拡張していない形状での断面側面図である。 安定化装置の他の修正された実施形態の、拡張した形状での断面側面図である。

Claims (68)

  1. 脊椎の下側構造と上側構造との間の延びを制限する方法であって、患者に安定化装置を挿入することと、該安定化装置の一部が該上側構造と該下側構造との間の延びを制限するように、該安定化装置を前記脊椎の前記下側構造のみに連結することと、を有する方法。
  2. 前記安定化装置の遠位部が、前記上側構造と前記下側構造との間の延びを制限する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記安定化装置の近位部が、前記上側構造と前記下側構造との間の延びを制限する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記近位部は、前記安定化装置の細長い本体によって保持される近位アンカーを有する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記近位アンカーを前記細長い本体上で前進させることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法であって、
    隣接する椎骨の上面に相補的界面を設けることと、
    安定化装置の遠位端を下側椎骨内に前進させることと、
    前記安定化装置の近位部が前記相補的界面に当接して前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、前記安定化装置の前記近位部を位置させることと、
    を有する方法。
  7. 前記安定化装置の近位部を位置させることは、少なくとも部分的に前記安定化装置の前記遠位端を形成する本体上で近位アンカーを前進させることを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記近位アンカーは、前記安定化装置の前記遠位端が前記下側椎骨内に前進させられた後で前記本体上を前進させられる、請求項7に記載の方法。
  9. 安定化装置の遠位端を前記下側椎骨内に前進させることは、前記安定化装置を回転させることを含む、請求項6に記載の方法。
  10. 近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体に保持され、前記細長い本体に対して半径方向に調整可能な外面を有する近位アンカーと、
    を有する脊椎安定化装置。
  11. 前記近位アンカーは前記本体によって移動可能に保持され、前記近位アンカー及び前記細長い本体は、前記近位アンカーの前記本体上での遠位方向への動きを許容するが、該近位アンカーの該本体上での近位方向への動きに抵抗する相補的保持構造を含む、請求項10に記載の脊椎安定化装置。
  12. 前記遠位アンカーはらせんフランジを有する、請求項10に記載の脊椎安定化装置。
  13. 近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体上の、前記遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、
    前記本体に保持され、直径を有し、前記近位アンカーの前記直径を調整する手段を有する近位アンカーと、
    を有する脊椎安定化装置。
  14. 前記近位アンカーは前記本体によって移動可能に保持され、前記近位アンカー及び前記本体は、前記近位アンカーの前記本体上での遠位方向への移動を許容するが、該近位アンカーの該本体上での近位方向への動きに抵抗する相補的保持構造を含む、請求項13に記載の脊椎安定化装置。
  15. 前記遠位アンカーはらせんフランジを有する、請求項13に記載の脊椎安定化装置。
  16. 脊椎を安定させる方法であって、
    安定化装置が上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限すると共に、該上側椎骨と該下側椎骨との間の動きの他の自由度を制限しないように、前記安定化装置を前記下側椎体に連結することと、
    引き続き、前記安定化装置の少なくとも一部を使用して、前記上側椎骨と前記下側椎骨の間の動きを実質的に許容しないようにされた脊椎固定装置を支持することと、
    を有する方法。
  17. 前記安定化装置を前記下側椎骨に連結することは、らせんアンカーを回転させて前記下側椎骨に挿入することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記安定化装置が前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限すると共に、該上側椎骨と該下側椎骨との間の動きの他の自由度を制限しないように、前記安定化装置を前記下側椎体に連結することは、近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体の上で前進させ、前記近位アンカーが前記上側椎骨にくさび留めされるように該近位アンカーを位置させることを含む、請求項16に記載の方法。
  19. 脊椎安定化装置と、
    前記安定化装置の一部が前記上側構造と前記下側構造との間の延びを制限するように、該安定化装置を脊椎の前記下側構造のみに連結するための説明書と、
    を有する脊椎安定化用のキット。
  20. 近位アンカーが前記上側構造と前記下側構造との間の延びを制限するように、前記近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体の上で前進させるための説明書をさらに含む、請求項19に記載のキット。
  21. 遠位端と近位端とを有する脊椎安定化装置と、
    前記遠位端を下側椎体に挿入し、前記装置が上側椎骨の表面または該上側椎骨に連結された中間部材に接触することによって下側椎体と上側椎体との間の延びを制限するように、前記装置の前記近位端を位置させるための説明書と、
    を有する脊椎安定化用のキット。
  22. 近位アンカーが前記上側椎骨の表面との接触を制限するように、前記近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体の上で前進させるための説明書をさらに含む、請求項21に記載のキット。
  23. 患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法であって、
    安定化装置の遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させることと、
    前記安定化装置の近位部が、前記上側椎骨の表面に接触することによって前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、前記安定化装置の前記近位部を位置させることと、
    前記安定化装置の前記近位部が、前記上側椎骨の表面に接触することによって前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するときに生じる力を分散させるように、前記上側椎骨または前記下側椎骨の一部を除去することと、
    を有する方法。
  24. 前記上側椎骨または前記下側椎骨の一部を除去する前記のステップは、前記安定化装置の前記近位部用の皿穴を前記下側椎骨に形成することを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記上側椎骨または前記下側椎骨の一部を除去する前記のステップは、前記上側椎骨の下関節突起の一部を除去することを含む、請求項23に記載の方法。
  26. 前記上側椎骨または前記下側椎骨の一部を除去する前記のステップは、前記上側椎骨にくぼみを形成することを含む、請求項23に記載の方法。
  27. 前記安定化装置の前記近位部を位置させる前記のステップは、近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体上で遠位方向に前進させることを含む、請求項23に記載の方法。
  28. 前記近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体上で遠位方向に前進させる前記のステップは、前記細長い本体を前記近位アンカーに対して近位方向に引き込むことを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体上で遠位方向に前進させる前記のステップは、前記近位アンカーに遠位方向への力をかけることを含む、請求項27に記載の方法。
  30. 前記細長い本体から前記近位アンカーを取り外し、第2の近位アンカーを前記安定化装置の前記細長い本体上で遠位方向に前進させることをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  31. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させる前記のステップの間に前記患者をうつ伏せの姿勢に維持することをさらに含む、請求項23に記載の方法。
  32. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させる前記のステップは、前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎骨のパースを通して前進させることを含む、請求項23に記載の方法。
  33. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させる前記のステップは、前記安定化装置の前記遠位端を回転させることを含む、請求項23に記載の方法。
  34. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させることは、前記安定化装置をガイドワイヤ上で前進させることをさらに含む、請求項23に記載の方法。
  35. 患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法であって、
    前記下側椎骨に第1の皿穴を形成することと、
    第1の安定化装置の遠位端を前記第1の皿穴を通して前記下側椎骨の椎弓根内に前進させることと、
    前記第1の安定化装置の近位部が、少なくとも部分的に前記第1の皿穴内に位置しかつ前記隣接する上側椎骨の第1の下関節突起の表面に当接して、上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、該第1の安定化装置の該近位部を位置させることと、
    前記第1の皿穴とほぼ左右対称に前記下側椎骨に第2の皿穴を形成することと、
    第2の安定化装置の遠位端が前記第1の安定化装置とほぼ左右対称に位置するように、該第2の安定化装置の遠位端を前記第2の皿穴を通して前記下側椎骨の椎弓根内に前進させることと、
    前記第2の安定化装置の近位部が、前記第1の安定化装置とほぼ左右対称になるように前記隣接する上側椎骨の第2の下関節突起の表面に当接して、前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、前記第2の安定化装置の前記近位部を少なくとも部分的に前記第2の皿穴内に位置させることと、
    を有する方法。
  36. 前記第1及び第2の安定化装置は、前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の延びを制限する、請求項35に記載の方法。
  37. 前記第1及び第2の安定化装置は、前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の横方向の動きを制限する、請求項35に記載の方法。
  38. 前記第1の固定装置の前記近位部に当接する前記隣接する上側椎骨の前記第1の下関節突起の表面を修正することと、前記第2の固定装置の前記近位部に当接する前記隣接する上側椎骨の前記第2の下関節突起の表面を修正することと、をさらに含む、請求項35に記載の方法。
  39. 患者の上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法であって、
    前記隣接する上側椎骨の第1の下関節突起の表面を修正することと、
    第1の安定化装置の遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させることと、
    前記第1の安定化装置の近位部が、前記隣接する上側椎骨の前記第1の下関節突起の前記修正された表面に当接して上側椎骨と下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、前記第1の安定化装置の前記近位部を位置させることと、
    前記隣接する上側椎骨の第2の下関節突起の表面を修正することと、
    第2の安定化装置の遠位端が前記第1の安定化装置とほぼ左右対称に位置するように、第2の安定化装置の遠位端を前記下側椎骨の椎弓根内に前進させることと、
    前記第2の安定化装置の近位部が、前記第1の安定化装置とほぼ左右対称になるように前記隣接する上側椎骨の前記第2の下関節突起の前記修正された表面に当接して、前記上側椎骨と前記下側椎骨との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、前記第2の安定化装置の前記近位部を位置させることと、
    を有する方法。
  40. 近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体上の、前記遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、
    前記本体によって移動可能に保持され、外面を有し、該外面の少なくとも一部が機械的弾力性を有する近位アンカーと、
    前記近位アンカーに対する前記本体の近位方向への動きを許容するが該近位アンカーに対する前記本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされた、前記近位アンカー上の少なくとも1つの相補的保持構造と、
    を有する脊椎安定化装置。
  41. 前記遠位アンカーはらせんフランジを有する、請求項40に記載の脊椎安定化装置。
  42. 前記本体上の前記保持構造及び前記近位アンカー上の前記少なくとも1つの相補的保持構造は、一連のリッジと溝とを有する、請求項40に記載の脊椎安定化装置。
  43. 前記近位アンカー上の前記少なくとも1つの相補的保持構造は、前記近位アンカーと前記細長いピンとの間に形成されたくぼみ内に位置する環状のリングを有する、請求項42に記載の脊椎安定化装置。
  44. 前記機械的弾力性のある構造はたわみ可能なフランジを有する、請求項43に記載の脊椎安定化装置。
  45. 近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体上の、前記遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、
    前記本体によって移動可能に保持され、外面を有し、該外面の少なくとも一部は骨とほぼ同じ弾性係数を有する近位アンカーと、
    前記近位アンカーに対する前記本体の近位方向への動きを許容するが前記近位アンカーに対する前記本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされた、前記近位アンカー上の少なくとも1つの相補的保持構造と、
    を有する脊椎安定化装置。
  46. 患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法であって、
    安定化装置の遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させることと、
    前記安定化装置の近位部が、前記上側椎体の表面に接触することによって前記上側椎体と前記下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、前記安定化装置の前記近位部を位置させることと、
    を有する方法。
  47. 前記安定化装置の近位部を位置させる前記のステップは、近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体上で遠位方向に前進させることを含む、請求項46に記載の方法。
  48. 前記近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体上で遠位方向に前進させる前記のステップは、前記細長い本体を前記近位アンカーに対して近位方向に引き込むことを含む、請求項47に記載の方法。
  49. 前記近位アンカーを前記安定化装置の細長い本体上で遠位方向に前進させる前記のステップは、前記近位アンカーに遠位方向への力をかけることを含む、請求項47に記載の方法。
  50. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させる前記のステップの間に前記患者をうつ伏せの姿勢に維持することをさらに含む、請求項46に記載の方法。
  51. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させる前記のステップは、前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の前記パースを通して前進させることを含む、請求項50に記載の方法。
  52. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させる前記のステップと、前記安定化装置の前記近位部を位置させる前記のステップは、低侵襲外科手法によって行われる、請求項46に記載の方法。
  53. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させる前記のステップは、前記安定化装置の前記遠位端を回転させることを含む、請求項46に記載の方法。
  54. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させることは、前記安定化装置をガイドワイヤ上で前進させることをさらに含む、請求項46に記載の方法。
  55. 前記安定化装置の前記遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させることは、前記安定化装置を拡張された組織路を通じて前進させることをさらに含む、請求項46に記載の方法。
  56. 患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する方法であって、
    第1の安定化装置の遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させることと、
    前記第1の安定化装置の近位部が前記隣接する上側椎体の下関節突起の表面に当接して上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、該第1の安定化装置の該近位部を位置させることと、
    第2の安定化装置の遠位端が前記第1の安定化装置と左右対称に位置するように、該第2の安定化装置の該遠位端を前記下側椎体の椎弓根内に前進させることと、
    前記第2の安定化装置の近位部が、前記第1の安定化装置とほぼ左右対称になるように前記隣接する上側椎体の第2の下関節突起の表面に当接して、前記上側椎体と前記下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限するように、該第2の安定化装置の該近位部を位置させることと、
    を有する方法。
  57. 前記第1及び第2の安定化装置は、前記上側椎体と前記下側椎体との間のたわみを制限する、請求項56に記載の方法。
  58. 前記第1及び第2の安定化装置は、前記上側椎体と前記下側椎体との間の横方向の動きを制限する、請求項56に記載の方法。
  59. 近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体上の、前記遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、
    前記本体によって移動可能に保持され、外面を有し、該外面の少なくとも一部が弾性的である近位アンカーと、
    前記近位アンカーに対する前記本体の近位方向への動きを許容するが前記近位アンカーに対する前記本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされた、前記近位アンカー上の少なくとも1つの相補的保持構造と、
    を有する脊椎安定化装置。
  60. 前記遠位アンカーはらせんフランジを有する、請求項59に記載の脊椎安定化装置。
  61. 前記本体上の前記保持構造及び前記近位アンカー上の前記少なくとも1つの相補的保持構造は、一連のリッジと溝とを有する、請求項59に記載の脊椎安定化装置。
  62. 前記近位アンカー上の前記少なくとも1つの相補的保持構造は、前記近位アンカーと前記細長いピンとの間に形成されたくぼみ内に位置する環状のリングを有する、請求項60に記載の脊椎安定化装置。
  63. 前記近位アンカーは、骨と係合する少なくとも1つの部材を含む、遠位方向に面した面を含む、請求項59に記載の脊椎安定化装置。
  64. 患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する脊椎安定化装置であって、
    近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体上の、前記遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、
    前記本体によって移動可能に保持され、前記安定化装置が前記隣接する下側椎体内に挿入されたときに前記隣接する上側椎体の下関節突起の表面に当接するようにされた少なくとも1つの平坦な面を含む近位アンカーと、
    前記近位アンカーに対する前記本体の近位方向への動きを許容するが前記近位アンカーに対する前記本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされた、前記近位アンカー上の少なくとも1つの相補的保持構造と、
    を有する脊椎安定化装置。
  65. 患者の上側椎体と下側椎体との間の動きの少なくとも1つの自由度を制限する脊椎安定化装置であって、
    近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記細長い本体の前記遠位端上の遠位アンカーと、
    前記本体上の、前記遠位アンカーの近くに位置する保持構造と、
    前記本体によって移動可能に保持され、前記安定化装置が前記隣接する下側椎体に挿入されたときに前記隣接する上側椎体の下関節突起の表面に当接するようにされた少なくとも1つのサドル状の面を含む近位アンカーと、
    前記近位アンカーに対する前記本体の近位方向への動きを許容するが前記近位アンカーに対する前記本体の遠位方向への動きに抵抗するようにされた、前記近位アンカー上の少なくとも1つの相補的保持構造と、
    を有する脊椎安定化装置。
  66. 近位端と遠位端とを有する細長い本体と、
    前記安定化装置が上側構造と下側構造との間の延びを制限するように、前記遠位アンカーが前記下側構造内に挿入されたときに前記近位端を前記上側構造にくさび留めさせる手段と、
    を有する脊椎安定化装置。
  67. 前記細長い本体の前記遠位端上に遠位アンカーをさらに有する、請求項66に記載の装置。
  68. 前記細長い本体によって移動可能に保持される近位アンカーをさらに有する、請求項66に記載の装置。
JP2007545602A 2004-12-08 2005-12-08 脊椎安定化方法及び脊椎安定化装置 Pending JP2008522746A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US63420304P 2004-12-08 2004-12-08
US11/056,991 US7648523B2 (en) 2004-12-08 2005-02-11 Method and apparatus for spinal stabilization
US11/185,442 US7857832B2 (en) 2004-12-08 2005-07-20 Method and apparatus for spinal stabilization
PCT/US2005/044321 WO2006063083A1 (en) 2004-12-08 2005-12-08 Method and apparatus for spinal stabilization

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008522746A true JP2008522746A (ja) 2008-07-03

Family

ID=36575364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007545602A Pending JP2008522746A (ja) 2004-12-08 2005-12-08 脊椎安定化方法及び脊椎安定化装置

Country Status (2)

Country Link
US (5) US7648523B2 (ja)
JP (1) JP2008522746A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014168687A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Biedermann Technologies Gmbh & Co Kg 多軸骨固定具の骨固定要素を挿入するための器具、その器具および骨固定要素のシステム、ならびにその器具および多軸骨固定具のシステム

Families Citing this family (76)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6887243B2 (en) 2001-03-30 2005-05-03 Triage Medical, Inc. Method and apparatus for bone fixation with secondary compression
US6511481B2 (en) * 2001-03-30 2003-01-28 Triage Medical, Inc. Method and apparatus for fixation of proximal femoral fractures
US6793678B2 (en) 2002-06-27 2004-09-21 Depuy Acromed, Inc. Prosthetic intervertebral motion disc having dampening
US7824429B2 (en) 2002-07-19 2010-11-02 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal fixation
US7648523B2 (en) * 2004-12-08 2010-01-19 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal stabilization
US7857832B2 (en) * 2004-12-08 2010-12-28 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal stabilization
US9237908B2 (en) * 2005-04-21 2016-01-19 Spine Wave, Inc. Dynamic stabilization system for the spine
WO2008070863A2 (en) 2006-12-07 2008-06-12 Interventional Spine, Inc. Intervertebral implant
US20080161929A1 (en) 2006-12-29 2008-07-03 Mccormack Bruce Cervical distraction device
US8133261B2 (en) 2007-02-26 2012-03-13 Depuy Spine, Inc. Intra-facet fixation device and method of use
US8894685B2 (en) 2007-04-13 2014-11-25 DePuy Synthes Products, LLC Facet fixation and fusion screw and washer assembly and method of use
US8197513B2 (en) 2007-04-13 2012-06-12 Depuy Spine, Inc. Facet fixation and fusion wedge and method of use
US8043334B2 (en) * 2007-04-13 2011-10-25 Depuy Spine, Inc. Articulating facet fusion screw
US7998176B2 (en) 2007-06-08 2011-08-16 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal stabilization
US8900307B2 (en) 2007-06-26 2014-12-02 DePuy Synthes Products, LLC Highly lordosed fusion cage
WO2009089367A2 (en) 2008-01-09 2009-07-16 Providence Medical Technology, Inc. Methods and apparatus for accessing and treating the facet joint
KR101552476B1 (ko) 2008-01-17 2015-09-11 신세스 게엠바하 팽창가능한 추간 임플란트 및 관련된 그 제조 방법
CA2720580A1 (en) 2008-04-05 2009-10-08 Synthes Usa, Llc Expandable intervertebral implant
US9381049B2 (en) 2008-06-06 2016-07-05 Providence Medical Technology, Inc. Composite spinal facet implant with textured surfaces
US11224521B2 (en) 2008-06-06 2022-01-18 Providence Medical Technology, Inc. Cervical distraction/implant delivery device
CA2725811A1 (en) 2008-06-06 2009-12-10 Providence Medical Technology, Inc. Facet joint implants and delivery tools
US9333086B2 (en) 2008-06-06 2016-05-10 Providence Medical Technology, Inc. Spinal facet cage implant
US8267966B2 (en) 2008-06-06 2012-09-18 Providence Medical Technology, Inc. Facet joint implants and delivery tools
US8361152B2 (en) 2008-06-06 2013-01-29 Providence Medical Technology, Inc. Facet joint implants and delivery tools
EP2361046B1 (en) 2008-06-06 2019-04-24 Providence Medical Technology, Inc. Cervical distraction/implant delivery device
US20100191291A1 (en) * 2009-01-29 2010-07-29 Phan Christopher U Bone fixation device and methods for treating spinal stenosis
US9526620B2 (en) 2009-03-30 2016-12-27 DePuy Synthes Products, Inc. Zero profile spinal fusion cage
US9566098B2 (en) 2009-04-23 2017-02-14 University Of Massachusetts Bone fixture assembly
WO2010124230A1 (en) 2009-04-23 2010-10-28 University Of Massachusetts Bone fixture assembly
US20110040332A1 (en) * 2009-08-11 2011-02-17 Interventional Spine, Inc. Spinous process spacer and implantation procedure
US9393129B2 (en) 2009-12-10 2016-07-19 DePuy Synthes Products, Inc. Bellows-like expandable interbody fusion cage
US20110160772A1 (en) * 2009-12-28 2011-06-30 Arcenio Gregory B Systems and methods for performing spinal fusion
US9907560B2 (en) 2010-06-24 2018-03-06 DePuy Synthes Products, Inc. Flexible vertebral body shavers
US8979860B2 (en) 2010-06-24 2015-03-17 DePuy Synthes Products. LLC Enhanced cage insertion device
JP5850930B2 (ja) 2010-06-29 2016-02-03 ジンテス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 離反椎間インプラント
US9089372B2 (en) 2010-07-12 2015-07-28 DePuy Synthes Products, Inc. Pedicular facet fusion screw with plate
US9402732B2 (en) 2010-10-11 2016-08-02 DePuy Synthes Products, Inc. Expandable interspinous process spacer implant
US9795412B2 (en) 2010-11-30 2017-10-24 Genossis Llc Bone compression and fixation devices
US8394129B2 (en) 2011-03-10 2013-03-12 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for minimally invasive insertion of intervertebral implants
US8518087B2 (en) 2011-03-10 2013-08-27 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for minimally invasive insertion of intervertebral implants
EP2877127B1 (en) 2012-07-26 2019-08-21 Synthes GmbH Expandable implant
US20140067069A1 (en) 2012-08-30 2014-03-06 Interventional Spine, Inc. Artificial disc
USD745156S1 (en) 2012-10-23 2015-12-08 Providence Medical Technology, Inc. Spinal implant
USD732667S1 (en) 2012-10-23 2015-06-23 Providence Medical Technology, Inc. Cage spinal implant
US9717601B2 (en) 2013-02-28 2017-08-01 DePuy Synthes Products, Inc. Expandable intervertebral implant, system, kit and method
US9522070B2 (en) 2013-03-07 2016-12-20 Interventional Spine, Inc. Intervertebral implant
US9277928B2 (en) 2013-03-11 2016-03-08 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for minimally invasive insertion of intervertebral implants
US9993353B2 (en) 2013-03-14 2018-06-12 DePuy Synthes Products, Inc. Method and apparatus for minimally invasive insertion of intervertebral implants
US9522028B2 (en) 2013-07-03 2016-12-20 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for sacroiliac joint fixation
EP3148459A4 (en) 2014-05-27 2018-01-17 Providence Medical Technology, Inc. Lateral mass fixation implant
US10201375B2 (en) 2014-05-28 2019-02-12 Providence Medical Technology, Inc. Lateral mass fixation system
US11426290B2 (en) 2015-03-06 2022-08-30 DePuy Synthes Products, Inc. Expandable intervertebral implant, system, kit and method
US9913727B2 (en) 2015-07-02 2018-03-13 Medos International Sarl Expandable implant
USD841165S1 (en) 2015-10-13 2019-02-19 Providence Medical Technology, Inc. Cervical cage
US10682243B2 (en) 2015-10-13 2020-06-16 Providence Medical Technology, Inc. Spinal joint implant delivery device and system
US10952866B2 (en) 2015-10-13 2021-03-23 DePuy Synthes Products, Inc. Intervertebral implant and bone graft inserter
US11510788B2 (en) 2016-06-28 2022-11-29 Eit Emerging Implant Technologies Gmbh Expandable, angularly adjustable intervertebral cages
JP7019616B2 (ja) 2016-06-28 2022-02-15 イーアイティー・エマージング・インプラント・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー 関節運動式継手を備えた拡張可能かつ角度調節可能な椎間ケージ
WO2018005548A1 (en) 2016-06-28 2018-01-04 Providence Medical Technology, Inc. Spinal implant and methods of using the same
USD887552S1 (en) 2016-07-01 2020-06-16 Providence Medical Technology, Inc. Cervical cage
US10537436B2 (en) 2016-11-01 2020-01-21 DePuy Synthes Products, Inc. Curved expandable cage
US10888433B2 (en) 2016-12-14 2021-01-12 DePuy Synthes Products, Inc. Intervertebral implant inserter and related methods
US10398563B2 (en) 2017-05-08 2019-09-03 Medos International Sarl Expandable cage
EP3624708A1 (en) 2017-05-19 2020-03-25 Providence Medical Technology, Inc. Spinal fixation access and delivery system
US11344424B2 (en) 2017-06-14 2022-05-31 Medos International Sarl Expandable intervertebral implant and related methods
US10940016B2 (en) 2017-07-05 2021-03-09 Medos International Sarl Expandable intervertebral fusion cage
WO2019136263A1 (en) 2018-01-04 2019-07-11 Providence Medical Technology, Inc. Facet screw and delivery device
US12144513B2 (en) 2018-09-21 2024-11-19 Providence Medical Technology, Inc. Vertebral joint access and decortication devices and methods of using
US11446156B2 (en) 2018-10-25 2022-09-20 Medos International Sarl Expandable intervertebral implant, inserter instrument, and related methods
USD933230S1 (en) 2019-04-15 2021-10-12 Providence Medical Technology, Inc. Cervical cage
USD911525S1 (en) 2019-06-21 2021-02-23 Providence Medical Technology, Inc. Spinal cage
USD945621S1 (en) 2020-02-27 2022-03-08 Providence Medical Technology, Inc. Spinal cage
US11426286B2 (en) 2020-03-06 2022-08-30 Eit Emerging Implant Technologies Gmbh Expandable intervertebral implant
US11850160B2 (en) 2021-03-26 2023-12-26 Medos International Sarl Expandable lordotic intervertebral fusion cage
US11752009B2 (en) 2021-04-06 2023-09-12 Medos International Sarl Expandable intervertebral fusion cage
US12090064B2 (en) 2022-03-01 2024-09-17 Medos International Sarl Stabilization members for expandable intervertebral implants, and related systems and methods

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000509303A (ja) * 1996-05-01 2000-07-25 ファステネティックス,エル.エル.シー. ペディクルスクリューと共に使用される単一ロックキャップ
JP2004500955A (ja) * 2000-06-23 2004-01-15 ユニバーシティ・オブ・サザン・カリフォルニア 経皮的椎骨癒合システム
WO2004008949A2 (en) * 2002-07-19 2004-01-29 Triage Medical, Inc. Method and apparatus for spinal fixation
WO2005112835A2 (en) * 2002-12-31 2005-12-01 Depuy Spine, Inc. Functional spinal unit prosthetic
JP2006504505A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 スパイナル・コンセプツ・インコーポレーテッド 脊椎安定化システムの挿入および方法
JP2006506194A (ja) * 2002-11-19 2006-02-23 アキュームド・エルエルシー 変形可能な骨プレート
JP2007506528A (ja) * 2003-09-23 2007-03-22 ファセット ソリューションズ インコーポレイテッド 椎間関節置換

Family Cites Families (103)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2570465A (en) 1949-08-01 1951-10-09 Joseph S Lundholm Means for fixation of hip fractures
IE55242B1 (en) * 1982-05-17 1990-07-18 Nat Res Dev Endoprosthetic bone joint devices
US4456005A (en) 1982-09-30 1984-06-26 Lichty Terry K External compression bone fixation device
US4796612A (en) * 1986-08-06 1989-01-10 Reese Hewitt W Bone clamp and method
US4940467A (en) 1988-02-03 1990-07-10 Tronzo Raymond G Variable length fixation device
CH681595A5 (ja) 1990-03-19 1993-04-30 Synthes Ag
US7074203B1 (en) 1990-09-25 2006-07-11 Depuy Mitek, Inc. Bone anchor and deployment device therefor
US5122133A (en) 1990-10-26 1992-06-16 Smith & Nephew Richards Inc. Compression screw for a joint endoprosthesis
FR2672202B1 (fr) 1991-02-05 1993-07-30 Safir Implant chirurgical osseux, notamment pour stabilisateur inter-vertebral.
US5498265A (en) 1991-03-05 1996-03-12 Howmedica Inc. Screw and driver
US5217462A (en) 1991-03-05 1993-06-08 Pfizer Hospital Products Group, Inc. Screw and driver
FR2676911B1 (fr) 1991-05-30 1998-03-06 Psi Ste Civile Particuliere Dispositif de stabilisation intervertebrale a amortisseurs.
US5167664A (en) 1991-08-26 1992-12-01 Zimmer, Inc. Ratcheting bone screw
US5171279A (en) * 1992-03-17 1992-12-15 Danek Medical Method for subcutaneous suprafascial pedicular internal fixation
US5334184A (en) 1992-06-30 1994-08-02 Bimman Lev A Apparatus for intramedullary fixation broken bones
FR2693364B1 (fr) 1992-07-07 1995-06-30 Erpios Snc Prothese intervertebrale permettant une stabilisation des contraintes rotatoires et de flexion-extension.
US5382248A (en) 1992-09-10 1995-01-17 H. D. Medical, Inc. System and method for stabilizing bone segments
US5496318A (en) 1993-01-08 1996-03-05 Advanced Spine Fixation Systems, Inc. Interspinous segmental spine fixation device
US5470333A (en) * 1993-03-11 1995-11-28 Danek Medical, Inc. System for stabilizing the cervical and the lumbar region of the spine
US5415661A (en) 1993-03-24 1995-05-16 University Of Miami Implantable spinal assist device
US5540698A (en) 1993-04-21 1996-07-30 Amei Technologies Inc. System and method for securing a medical cable
US6004327A (en) 1993-08-03 1999-12-21 Stryker Technologies Corporation Ratcheting compression device
JP3085043B2 (ja) 1993-08-05 2000-09-04 株式会社村田製作所 サファイア面上の酸化亜鉛圧電結晶膜
US5558674A (en) 1993-12-17 1996-09-24 Smith & Nephew Richards, Inc. Devices and methods for posterior spinal fixation
FR2722980B1 (fr) 1994-07-26 1996-09-27 Samani Jacques Implant vertebral inter-epineux
US5527312A (en) 1994-08-19 1996-06-18 Salut, Ltd. Facet screw anchor
US5520690A (en) 1995-04-13 1996-05-28 Errico; Joseph P. Anterior spinal polyaxial locking screw plate assembly
EP0820736A1 (en) * 1996-07-23 1998-01-28 Biomat B.V. Detachably connecting cap for a screw used in orthopaedic surgery
WO1998017188A1 (en) * 1996-10-24 1998-04-30 Spinal Concepts, Inc. Method and apparatus for spinal fixation
US5893850A (en) 1996-11-12 1999-04-13 Cachia; Victor V. Bone fixation device
US6632224B2 (en) 1996-11-12 2003-10-14 Triage Medical, Inc. Bone fixation system
US6648890B2 (en) 1996-11-12 2003-11-18 Triage Medical, Inc. Bone fixation system with radially extendable anchor
US20050143734A1 (en) 1996-11-12 2005-06-30 Cachia Victor V. Bone fixation system with radially extendable anchor
US6796983B1 (en) 1997-01-02 2004-09-28 St. Francis Medical Technologies, Inc. Spine distraction implant and method
US20020143331A1 (en) * 1998-10-20 2002-10-03 Zucherman James F. Inter-spinous process implant and method with deformable spacer
US5836948A (en) 1997-01-02 1998-11-17 Saint Francis Medical Technologies, Llc Spine distraction implant and method
EP1011464B1 (en) 1997-03-07 2008-01-23 Disc-O-Tech Medical Technologies, Ltd. Systems for percutaneous bone and spinal stabilization, fixation and repair
WO2001054598A1 (en) 1998-03-06 2001-08-02 Disc-O-Tech Medical Technologies, Ltd. Expanding bone implants
EP1867293A2 (en) 1997-10-27 2007-12-19 St. Francis Medical Technologies, Inc. Spine distraction implant
FR2774581B1 (fr) 1998-02-10 2000-08-11 Dimso Sa Stabilisateur interepineux a fixer a des apophyses epineuses de deux vertebres
FR2775183B1 (fr) 1998-02-20 2000-08-04 Jean Taylor Prothese inter-epineuse
US6051007A (en) 1998-03-02 2000-04-18 Corvascular, Inc. Sternal closure device and instruments therefor
US5997538A (en) 1998-03-23 1999-12-07 New York Society For The Ruptured And Crippled Maintaining The Hospital For Special Surgery Rotationally ratcheting bone screw
DE19831336C2 (de) 1998-07-13 2003-06-18 Sepitec Foundation Vaduz Knochenschraube, insbesondere für den Einsatz bei translaminärer Wirbelverschraubung
US5989255A (en) 1998-08-06 1999-11-23 Smith & Nephew Orthopaedic done screw apparatus
US6248108B1 (en) * 1998-09-30 2001-06-19 Bionx Implants Oy Bioabsorbable surgical screw and washer system
US7029473B2 (en) 1998-10-20 2006-04-18 St. Francis Medical Technologies, Inc. Deflectable spacer for use as an interspinous process implant and method
US6478805B1 (en) 1999-04-16 2002-11-12 Nuvasive, Inc. System for removing cut tissue from the inner bore of a surgical instrument
DE29908360U1 (de) 1999-05-11 2000-09-21 Hehl, Gerhard, Dr.med., 89079 Ulm Gleitschraube zur operativen Versorgung von z.B. Schenkelhalsbrüchen
FR2799640B1 (fr) 1999-10-15 2002-01-25 Spine Next Sa Implant intervetebral
US6974478B2 (en) 1999-10-22 2005-12-13 Archus Orthopedics, Inc. Prostheses, systems and methods for replacement of natural facet joints with artificial facet joint surfaces
ATE467400T1 (de) 1999-10-22 2010-05-15 Fsi Acquisition Sub Llc Facettenarthroplastiegeräte
US6287313B1 (en) 1999-11-23 2001-09-11 Sdgi Holdings, Inc. Screw delivery system and method
AU2726701A (en) 1999-12-10 2001-06-18 Nuvasive, Inc. Facet screw and bone allograft intervertebral support and fusion system
US6228087B1 (en) 2000-01-31 2001-05-08 Depuy Orthopaedics, Inc. Fixation member for treating orthopedic fractures
US6899716B2 (en) 2000-02-16 2005-05-31 Trans1, Inc. Method and apparatus for spinal augmentation
US6402750B1 (en) 2000-04-04 2002-06-11 Spinlabs, Llc Devices and methods for the treatment of spinal disorders
US6964667B2 (en) 2000-06-23 2005-11-15 Sdgi Holdings, Inc. Formed in place fixation system with thermal acceleration
US6669698B1 (en) 2000-10-24 2003-12-30 Sdgi Holdings, Inc. Vertebrae fastener placement guide
US6648893B2 (en) 2000-10-27 2003-11-18 Blackstone Medical, Inc. Facet fixation devices
US6752831B2 (en) 2000-12-08 2004-06-22 Osteotech, Inc. Biocompatible osteogenic band for repair of spinal disorders
US7371238B2 (en) * 2001-02-16 2008-05-13 Queen's University At Kingston Method and device for treating scoliosis
US6511481B2 (en) 2001-03-30 2003-01-28 Triage Medical, Inc. Method and apparatus for fixation of proximal femoral fractures
US6887243B2 (en) 2001-03-30 2005-05-03 Triage Medical, Inc. Method and apparatus for bone fixation with secondary compression
US6770075B2 (en) 2001-05-17 2004-08-03 Robert S. Howland Spinal fixation apparatus with enhanced axial support and methods for use
US6547795B2 (en) 2001-08-13 2003-04-15 Depuy Acromed, Inc. Surgical guide system for stabilization of the spine
US6685706B2 (en) 2001-11-19 2004-02-03 Triage Medical, Inc. Proximal anchors for bone fixation system
US6932820B2 (en) 2002-01-08 2005-08-23 Said G. Osman Uni-directional dynamic spinal fixation device
US6733534B2 (en) 2002-01-29 2004-05-11 Sdgi Holdings, Inc. System and method for spine spacing
US6669729B2 (en) 2002-03-08 2003-12-30 Kingsley Richard Chin Apparatus and method for the replacement of posterior vertebral elements
US20030220643A1 (en) 2002-05-24 2003-11-27 Ferree Bret A. Devices to prevent spinal extension
DE10236691B4 (de) 2002-08-09 2005-12-01 Biedermann Motech Gmbh Dynamische Stabilisierungseinrichtung für Knochen, insbesondere für Wirbel
US7641677B2 (en) 2002-11-20 2010-01-05 Orthopediatrics Corp. Compression bone fragment wire
US7070601B2 (en) 2003-01-16 2006-07-04 Triage Medical, Inc. Locking plate for bone anchors
AU2004218498A1 (en) 2003-02-28 2004-09-16 Interventional Spine, Inc. Tool for bone fixation device
US7354442B2 (en) 2003-05-05 2008-04-08 Warsaw Orthopedic, Inc. Bone anchor and methods of using the same
WO2004098453A2 (en) 2003-05-06 2004-11-18 Triage Medical, Inc. Proximal anchors for bone fixation system
US7749251B2 (en) 2003-06-13 2010-07-06 Aeolin, Llc Method and apparatus for stabilization of facet joint
US6945975B2 (en) 2003-07-07 2005-09-20 Aesculap, Inc. Bone fixation assembly and method of securement
US7074238B2 (en) 2003-07-08 2006-07-11 Archus Orthopedics, Inc. Prostheses, tools and methods for replacement of natural facet joints with artificial facet joint surfaces
US7377942B2 (en) * 2003-08-06 2008-05-27 Warsaw Orthopedic, Inc. Posterior elements motion restoring device
US7731737B2 (en) 2003-10-24 2010-06-08 Zimmer Spine, Inc. Methods and apparatuses for fixation of the spine through an access device
US7591837B2 (en) 2003-10-28 2009-09-22 Pyramid Spine, Llc Facet triangle spinal fixation device and method of use
US20050149030A1 (en) 2003-12-19 2005-07-07 Depuy Spine, Inc. Facet joint fixation system
US20050216026A1 (en) 2004-01-14 2005-09-29 Culbert Brad S Guidance system for spinal stabilization
US7846183B2 (en) * 2004-02-06 2010-12-07 Spinal Elements, Inc. Vertebral facet joint prosthesis and method of fixation
US20060036259A1 (en) 2004-08-03 2006-02-16 Carl Allen L Spine treatment devices and methods
US20060036324A1 (en) 2004-08-03 2006-02-16 Dan Sachs Adjustable spinal implant device and method
US7611526B2 (en) 2004-08-03 2009-11-03 K Spine, Inc. Spinous process reinforcement device and method
US20060036323A1 (en) 2004-08-03 2006-02-16 Carl Alan L Facet device and method
US7396360B2 (en) 2004-09-29 2008-07-08 The Cleveland Clinic Foundation Minimally invasive method and apparatus for fusing adjacent vertebrae
US20060085010A1 (en) 2004-09-29 2006-04-20 The Cleveland Clinic Foundation Minimally invasive method and apparatus for placing facet screws and fusing adjacent vertebrae
US8167944B2 (en) 2004-10-20 2012-05-01 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Systems and methods for posterior dynamic stabilization of the spine
US7648523B2 (en) 2004-12-08 2010-01-19 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal stabilization
US7857832B2 (en) 2004-12-08 2010-12-28 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal stabilization
US20080221623A1 (en) 2005-10-17 2008-09-11 Gooch Hubert L Systems and Methods for the Medical Treatment of Structural Tissue
KR20090015073A (ko) 2006-04-21 2009-02-11 인터벤셔널 스파인, 인코포레이티드 척추 고정을 위한 방법 및 기구
US7998176B2 (en) 2007-06-08 2011-08-16 Interventional Spine, Inc. Method and apparatus for spinal stabilization
US7789901B2 (en) 2007-10-11 2010-09-07 Zimmer Gmbh Bone anchor system
US8556949B2 (en) 2007-11-14 2013-10-15 DePuy Synthes Products, LLC Hybrid bone fixation element and methods of using the same
US20100217330A1 (en) 2009-02-24 2010-08-26 Phan Christopher U Bone fixation devices and methods
US8652183B1 (en) 2009-07-07 2014-02-18 Mari S Truman Multi-angle orthopedic expansion head fastener
US9084647B2 (en) 2011-10-12 2015-07-21 Globus Medical, Inc. Screw with anchor features

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000509303A (ja) * 1996-05-01 2000-07-25 ファステネティックス,エル.エル.シー. ペディクルスクリューと共に使用される単一ロックキャップ
JP2004500955A (ja) * 2000-06-23 2004-01-15 ユニバーシティ・オブ・サザン・カリフォルニア 経皮的椎骨癒合システム
WO2004008949A2 (en) * 2002-07-19 2004-01-29 Triage Medical, Inc. Method and apparatus for spinal fixation
JP2005533627A (ja) * 2002-07-19 2005-11-10 トリアージ メディカル、 インコーポレイテッド 脊椎固定方法および脊椎固定装置
JP2006504505A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 スパイナル・コンセプツ・インコーポレーテッド 脊椎安定化システムの挿入および方法
JP2006506194A (ja) * 2002-11-19 2006-02-23 アキュームド・エルエルシー 変形可能な骨プレート
WO2005112835A2 (en) * 2002-12-31 2005-12-01 Depuy Spine, Inc. Functional spinal unit prosthetic
JP2007506528A (ja) * 2003-09-23 2007-03-22 ファセット ソリューションズ インコーポレイテッド 椎間関節置換

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014168687A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Biedermann Technologies Gmbh & Co Kg 多軸骨固定具の骨固定要素を挿入するための器具、その器具および骨固定要素のシステム、ならびにその器具および多軸骨固定具のシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US20060122609A1 (en) 2006-06-08
US7648523B2 (en) 2010-01-19
US20170065301A1 (en) 2017-03-09
US9962189B2 (en) 2018-05-08
US20100174314A1 (en) 2010-07-08
US9445826B2 (en) 2016-09-20
US20200337732A1 (en) 2020-10-29
US10639074B2 (en) 2020-05-05
US20180296248A1 (en) 2018-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10667844B2 (en) Method and apparatus for spinal stabilization
US10639074B2 (en) Method and apparatus for spinal stabilization
US7998176B2 (en) Method and apparatus for spinal stabilization
US20110313465A1 (en) Method and apparatus for spinal stabilization
US7993377B2 (en) Method and apparatus for spinal fixation
US20100331891A1 (en) System and method for spinal fixation
US20120203290A1 (en) Method and apparatus for spinal fixation
WO2007124130A2 (en) Method and apparatus for spinal fixation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110713

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111006

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111014

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120313