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JP2008509312A - 特に模型製作に使用するための高出力2ストロークエンジン - Google Patents

特に模型製作に使用するための高出力2ストロークエンジン Download PDF

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JP2008509312A JP2007524152A JP2007524152A JP2008509312A JP 2008509312 A JP2008509312 A JP 2008509312A JP 2007524152 A JP2007524152 A JP 2007524152A JP 2007524152 A JP2007524152 A JP 2007524152A JP 2008509312 A JP2008509312 A JP 2008509312A
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Abstract

模型製作に使用するための高出力2ストロークエンジン(10)は、
シリンダ(12)内に移動可能に据え付けられた、ワーキングチャンバを形成するピストン(24)を有し、このピストンが、コネクティングロッド(22)を介してクランクシャフト(48)に接続されており、このクランクシャフトが、シリンダ(12)に隣接した、シリンダ(12)と連結しているクランクルーム(44)を取り囲むクランクケース(11)に軸(42)の周りを回転可能に据え付けられており、その際、クランクルーム(44)に通じるクランクシャフトダクト(37´)がクランクシャフト(48)内で縦方向(長手方向)に延び、且つ、クランクシャフト(48)の回転角度に依存して、インテークオープニング(38)を介し、クランクケース(11)に取り付けられた混合気用インテークマニホールド(15)と連結しており、
その際、シリンダ(12)に少なくとも1つのオーバーフローポート(32)が形成されており、このオーバーフローポートにより、シリンダ(12)内のピストン(24)の位置に依存して、混合気がクランクルーム(44)からピストン(24)のそばを通り過ぎワーキングチャンバに流れることができる。エンジン出力の向上は、クランクケース(11)の内部に、クランクルーム(44)の混合気での充填を改良する手段(37´、45)を配置したことによって達成される。
【選択図】図9

Description

本発明は内燃エンジンの分野に関する。請求項1の前文に記載の、特に模型製作に使用するための高出力2ストロークエンジンに関する。
1分間に4万回転以上もの回転数で数馬力(例えば2.6馬力)もの出力を出す、コンパクトな高出力2ストロークエンジン(例えば、気化器とグロープラグを備えた「ニトロエンジン」又はスパークプラグを備えたガソリンエンジン)は、特にスペース及び/又は重量に制限のある場合、例えばカート車両、エンジン付超軽量飛行機(ULM)、超小型飛行機(マイクロエアービークルMAV)等で使用される。特に、模型飛行機、模型ボート及び模型自動車駆動用として、特に要求の多い趣味の分野において及びレース用として、電気式高出力モータと並び、かなり以前から有効であることが実証されてきた。
このようなシリンダを備えた高出力2ストロークエンジンの模範的な構造の展開図を図1に示す。ここでは、便宜上気化器を省略してある。高出力2ストロークエンジン10は、成形された(angeformten)冷却用リブを備えたシリンダ12を有するクランクケース11を含む。クランクケース11には、クランクシャフト18が2つのボールベアリング14と16によって回転可能に、水平に位置している。クランクシャフト18を据え付けるために、ボールベアリング14、16の代わりに、非鉄金属のスライドベアリングを組込むこともできる。クランクシャフト18は前方ボールベアリング14を通り抜けクランクケース11から突き出し、例えば円錐形のキャッチ(Mitnemer)13で固定されている。出力はクランクシャフト18の突き出た端部で取り出される。後ろ側で、クランクケース11は、クランクケース11にボルト21で固定されたカバー20で閉鎖され、挿入されたパッキング19を用いて気密に閉鎖されている。クランクシャフト18は、後方の円板状(kreisscheibenformigen)の端部(図2の部分36)に偏心に配置されたクランクピン40を担持し、このクランクピンの上にコネクティングロッド22がその下端で回転可能にはまりこんでいる。クランクピン40の向かい側には、バランスウエイト39が形成されている。コネクティングロッド22の上端は、ロックリング23によって固定されたピストンピン26を用いて、ピストン24と回転可能に連結し、このピストンは、シリンダ12にはめ込まれた垂直なシリンダライナ(laufbuchse)25内をスライドして上下に動くことが可能である。上へ開いたシリンダ12は、ヘッドプレート28によって密閉され、このヘッドプレートは、グロープラグ30をねじ込むためのネジ穴をその中心部に有する。シリンダ12には、ヘッドプレート28が、それを覆う冷却ヘッド29によって固定され、この冷却ヘッドは、垂直の穴のリムを通り抜けてシリンダ12と(あるいは、シリンダを通り抜けてクランクケース11と)ボルト31で固定される。シリンダライナ25とヘッドプレート28の間隔調節のため、従ってワーキングチャンバの調節のために、シリンダライナ25とヘッドプレートの間に、予め決められた厚さの環状調節プレートが配置される。
図1に示される種類の高出力2ストロークエンジン10では、混合気の吸入及び燃焼ガスの排出はシリンダライナ25内で動くピストン24(及びクランクシャフト18)を介して、それ自体公知の方法で制御される。ピストン24の上昇運動の際、ピストン24の下方にありクランクケース11のクランクルーム(図4の44)と連結されているスペースに負圧が生じ、この負圧により、混合気が、クランクケース11のインテークマニホールド15を経て、そこに接続されている気化器から吸入される。ピストン24が、上死点OTの通過及び点火後再び下降すると、まず、シリンダ12の横に配置された排気ガス出口17を解放し、この排気ガス出口を介して燃焼ガスが外へ排気される。インテークマニホールド15とクランクケース11のクランクルーム44との間の連結が遮断され、内部スペース44にある混合気が、シリンダ壁の横に配置されたオーバーフローポート32を介して、ピストン24により解放された、ピストン24上方のワーキングチャンバへ押され、そこで燃焼ガスをおしだす(給気変換Ladungswechsel)。ピストン24の新たな上昇運動で、混合気は圧縮され、OTの通過後点火される。2ストローク工程のこれ以上の細部について専門家は周知であるので、ここではこれ以上詳細には論じない。
ここでさらに指摘したいのは、図1に示した2ストローク高出力エンジン10の場合、排気ガス出口17がインテークマニホールド15の真向かいに配置されていることと、図1aによると全部で3つの同種のオーバーフローポート32a、b、cが備わっており、このオーバーフローポートが排気ガス出口17の向かい側に、シリンダ軸に対し90°、180°及び270°ねじって配置されている、ということである。オーバーフローポート32a、b、cは、シリンダ12内にはめ込まれたシリンダライナ25(図1)と、シリンダ壁にある凹部があわさって作り出される。3つのオーバーフローポート32a、b、cの配置は、例えばEP−A1−0059872に記載されているような、非常に効果的に組み合わされたクロスフロー・リターンフロー排気(Querstrom−Umkehrstromspuelung)に相当する。シリンダライナ25には、図1に見られるように、全部で4つの水平スロットが対応して備わっており、これらのスロットは互いに90°ごとにねじって配置されている。その際、排気ガス出口17に割り当てられた1つのスロットは、残りの3つのオーバーフロースロットとは異なる高さに位置する。
それ自身公知の、クランクシャフト18を介しての混合気の吸入と、クランクシャフト18によるその制御(さらにDE−U1−29511007参照)は、図2及び3のクランクシャフト18の形と、図4及び5によるクランクシャフト18とクランクケース11の協調動作から生まれる。クランクシャフト18は、軸42に沿って、外径の異なる、いくつかの部分33、・・・、36に細分されている。一番前の部分33はクランクケース11から突出し、エンジン出力の取り出しに役立つ。クランクシャフト18は、次の部分34で、前方ボールベアリング14に据え付けられている。両部分33、34の間に配置されたスクリュのねじ山(Gewinde)41は、両部分をクランクシャフト18に固定するために役立つ。部分34に、さらなる円筒形部分35が接続し、その外径は明らかに大きくなっている。クランクシャフト18は、図4、5より、クランクケース11内のサイズの合った穴に、部分35でとどまる。クランクシャフト18は、インテークマニホールド15が通じる部分35に、後端から収容された同軸のボルト穴(Sacklochbohrung)を有し、このボルト穴がクランクシャフトダクト又はガス混合ダクト37を形成する。部分35の壁のインテークマニホールド15の合流点の高さに、インテークオープニング38があいている。このインテークオープニングは、クランクシャフト18のある決まった回転位置において(図5)クランクシャフトダクト37をインテークマニホールド15と最大断面で連結するが、他の回転位置においては、もっぱら遮断される(図4)。このように形成されたクランクシャフト18は、ピストンの動きに同期して作動するバルブを形成し、このバルブが、各回転で上述の角度範囲において、混合気が気化器からクランクシャフトダクト37を通ってクランクルーム44へ流入するのを可能にする。
既に上述したように、上昇するピルトン24はクランクルーム44に負圧を発生し、結果として、クランクシャフト18のインテークオープニング38がインテークマニホールド15の領域へ回転するとき、気化器で作りだされた混合気が吸入される。この吸入された混合気はクランクシャフトダクト37を通って軸方向に流れ、クランクルーム44に流れ出し、クランクケースカバー20の向かい側の壁に衝突し、ピストン24が下降するときには、吸入された混合気が前圧縮され(vorkomprimiert)、クランクルームから横のオーバーフローポート32を介してピストン24の上方にあるワーキングチャンバへと押される。
しかしながら、このような動作パターンより、いくつか不利な点が生じる。つまり、図5において矢印及び二重(双方向)矢印で示すように、クランクシャフトダクト37から流出した混合気はカバー20の向かい側の壁に垂直にぶつかり、そこから、逆の方向に跳ね返され、そのため、クランクシャフトダクト37からの後続のガス流れを妨げる。これにより、1作動サイクルに使用可能な混合気量が減少し、エンジン出力の低下につながる。クランクルーム44へ軸方向に向かう混合気流にはさらに、同時に潤滑としても用いられる混合気が後方ボールベアリング16の領域には限られた量しか届かず、そのためその領域の潤滑が最適にならない、という欠点がある。結局、基本的には、ピストンの動きに基づく混合気輸送だけで、ワーキングチャンバの充填が不十分となる。
そこで、DE−A1−2933796においては、クランクシャフトがクランクウェブに据え付けられた多気筒(V型配列又は星形配列)2ストローク模型製作エンジンの場合に、混合気を順番にシリンダに通し、軸方向に向かう流れ込み(Zustrom)と放射状に向かう排気を有するロータリバルブを備えることが提案された。放射状の排気によって、いくつかのシリンダに割り当てられている、クランクケース内の異なったダクトを、ロータリバルブを用いて制御することができる。ロータリバルブはクランクシャフトの後端に形成されている。混合気は、スロットルバルブを配置した、シャフトで延びるダクトを介して、ロータリバルブに供給される。ロータリバルブからの混合気の放射状の排出により、ブースト効果(Ladeeffekt)が生じる。この公知の解決策は多気筒モータ用に設計されている。気化器とインテークマニホールドがドライブシャフトの上方表側にあり、多くの場合、後ろ側に始動装置が取り付けられる通常の単気筒エンジンには、この解決策は利用できない。
US−A1−2004/0079303では、クランクケースを介して混合気で充填される小型2ストロークエンジン用に、クランクシャフト軸に配置されている、ノズル・デフューザ・コンビネーション(「ノズル・デフューザ」)の使用が提案された。このノズル・デフューザは二つの効果を有する。つまり、一つは、混合気流の渦を高め、それにより、混合と燃焼が改良される。もう一つは、混合気の速度と圧縮を高め、それにより、エンジンの出力を高める、一種のターボ過給を引き起こす。その上、バランスウエイトに、ノズル・デフューザから外に通じる、放射状のダクトを備えることができる(図3及び9の204)。これらのダクトは、エンジンの出力をより均一にする(段落0051)。ノズルだけの使用やノズル・デフューザ・コンビネーションの使用の場合、出力はよりいっそう改良され、燃料消費はよりいっそう低減されることが認められる。しかしながら、この解決策の場合、ノズルの狭くなる断面が、気化器とクランクルーム間の混合気のフロー抵抗を増大させ、それにより、ピストンだけで引き起こされる吸入効果の妨げとなり、不都合である。
本発明の課題は、スペース及び/又は重量に関して限られた使用、特に模型製作に使用するための、簡単で且つ既存のエンジンにも利用可能な対策によりその出力を明らかに改善する、高出力2ストロークエンジンを提供することである。
この課題は、請求項1の特徴全体により解決される。本発明の本質は、インテークマニホールドからクランクルームへ流れる混合気流に、1サイクル当たりのクランクルームの混合気充填を改良するような影響を及ぼす手段を、クランクケースの内部に配置することにある。
本発明の第1の好ましい形態によると、クランクルームの充填を改良するための手段がクランクシャフトダクトを含み、このクランクシャフトダクトは、クランクシャフトの内部で、クランクシャフト回転時に発生する遠心力がクランクシャフトダクトを流れる混合気をクランクルームに向って加速するように延びる。このようなクランクシャフトダクトの形成により、クランクシャフトが独自のポンプとして作用し、ピストンから発生する負圧に加わって混合気をクランクルームに運び、その結果クランクルームの充填が改良される。その際、クランクシャフトダクトの混合気の加速は、クランクシャフト軸までの半径方向の距離にだけでなく、角加速度又はエンジンの回転数にも左右される。エンジンの回転数が高くなればなるほど、混合気を前方へ押し出す力が大きくなる。
好ましくは、クランクシャフトダクトは穴(Bohrung)として形成され、クランクシャフト軸との間の角度(α)がα>0°である。このような直線のクランクシャフトダクトは特に製造が簡単である。クランクシャフト内部のクランクシャフトダクトが、クランクシャフトダクト軸とクランクシャフト軸との間隔がクランクルームの方へ近づくにつれて増加するように延びる場合、予め与えられた角度において加速度が最大となる。クランクシャフト軸に対して斜めのクランクシャフトダクト穴は同時に、ダクトからクランクルームへ流れ出る混合気が、斜めの角度でクランクケースカバーの向かい合う壁に当たり、そのため流れを妨げるはね返りを回避する、という利点を有する。
クランクシャフトの横に配置されたオーバーフローポートに混合気が入ることに関しては、偏心に配置されたクランクピンを用いてクランクシャフトにコネクティングロッドが連結されている高出力2ストロークエンジンの場合、クランクシャフトダクトがクランクピンの向かい側でクランクルームに通じるならば特に有利である。
斜めに延びるクランクシャフトダクトを有するエンジンでは、クランクシャフト内に、クランクシャフトダクトとクランクルーム間で放射状方向に延びる連結部が備わり、この連結部を通って混合気が放射状方向にクランクシャフトから投げ出されることにより、給気をさらに改良することができる。同様に、この連結部は好ましくはクランクピンの向かい側に配置され、スロットとして形成されることが好ましい。
クランクシャフトがクランクルーム領域で軸に垂直な円板状の部分を有し、この部分にクランクピンが固定され、クランクシャフトが円板状の部分のクランクルームと反対側の面で軸受けに回転可能に据え付けられている場合、回転数が非常に高いときに軸受けに不可欠となる潤滑に関して、この連結部又はスロットを円板状の部分に配置し、且つ、この連結部又はスロットを、クランクシャフトダクトにある混合気がこの連結部を通って直接軸受けに達するように形成することが有利である。
クランクルームの充填を改良する手段が、クランクシャフトで放射状方向に延びる、クランクシャフトダクトとクランクルーム間の連結部を含む場合、従来の同軸のクランクシャフトダクトでも、エンジンの給気を改良することができる。放射状の連結部により、混合気の一部が加速され、クランクシャフトからクランクルームへ投げ出される。このことは、横に配置されたオーバーフローポートに関しても、コネクティングロッドがクランクシャフトに偏心に配置されたクランクピンを用いてとめられている高出力2ストロークエンジンで、この連結部がクランクピンの向かい側に配置されている場合には、特に有利である。
ここでまた、クランクシャフトがクランクルームの領域で軸に垂直な円板状部分を有し、この部分にクランクピンが固定されている場合、且つ、クランクシャフトが円板状部分のクランクルームと反対側の面で軸受けに回転可能に据え付けられている場合には、連結部が少なくとも部分的に円板状部分に配置され、且つ連結部がクランクシャフトダクトにある混合気が連結部を通って直接軸受けに達するように形成されていることにより、軸受けの潤滑をよりよくすることができる。
その際、この連結部をスロットとして形成することができる。また、ダクトとして形成することもできる。
最後に、クランクルームがクランクシャフトダクトの出口の向かい側でクランクシャフトダクトに垂直に向いている壁により制限されている場合、クランクルーム充填改良手段を壁に配置した方向転換手段として形成し、この手段によりクランクシャフトダクトから流れ出て壁に垂直にぶつかる混合気流が脇へとそらされることによって、特に簡単に改良することができる。その際、この方向転換手段は、特に方向転換テーパを含むことができる。
次に、本発明を、図面と関連し、実施例により詳細に説明する。
図6に、本発明によるエンジンのための第1の実施例を示す。クランクシャフト18は、図2から5に表されているように、それ自体公知の方法で構成されている。クランクシャフトは、一定の回転位置でインテークオープニング38を介してインテークマニホールド15と連結し、もう一方の端部でクランクケース11のクランクルーム44の中へと通じる、同軸のクランクシャフトダクト37を有する。クランクシャフトダクト37は数ミリメーター、例えば7mmの内径を有する。始動装置なしのエンジンの場合、ほんの数ミリメーターの間隔をおいて、クランクシャフトダクト37の出口に、クランクケース11を後ろ側で気密に閉鎖するカバー20の垂直な壁が向かい合っている。出口の直ぐ向かい側には、壁に、方向転換部材が方向転換テーパ43の形で配置されている。方向転換テーパ43は先端をクランクシャフトダクト37の出口の方向へ向けている。方向転換テーパ43の高さと円錐角は、テーパが、一方では、クランクルーム44内で動くコネクティングロッドを妨げず(このことは、コネクティングロッドあるいはコネクティングロッドウェブの特別な形態によって支援することができる)、他方で、クランクシャフトダクト37を通って流れ方向転換テーパ43にぶつかる混合気が、図6に矢印で示されているように、横へそらされるよう選択されている。従って、方向転換テーパ43は、給気に不利で方向が同じの、カバー20の壁からの混合気の跳ね返りを阻止し、同時に、気化器で形成される混合気のさらなる混合を促進する。しかしながら、混合気の給気は、この実施形態においては、ピストンによって生じる負圧によるものに限られたままである。
付加的なポンプ作用を生み出し、それによって混合気のクランクルーム44への給気を積極的に改良するために、図7のクランクシャフトの構成が特に有利である。図7のクランクシャフト48では、インテークオープニング38からクランクルーム44へと通じる、穴として形成されたクランクシャフトダクト37´が軸42に対し相対的に斜めに向いている。図10の概要図によると、クランクシャフトダクトは、軸42と角度α(α>0)、例えば20°の角度をなす。同時に、クランクシャフトダクト37´は軸42の一方の側にあるため、クランクシャフト48の軸42とクランクシャフトダクト37´の軸との半径方向の間隔が、クランクルーム44へ近づくにつれて増加する。軸42の周りにクランクシャフト48を回転させると、クランクシャフトダクト37´にある混合気が、回転数と両軸間の半径方向の間隔にともなって増加する遠心力ZFにさらされる。図11には、クランクルーム44までの3つの異なる距離に対して、従って3つの異なる軸間隔に対して、付随する遠心力ZF1、ZF2、ZF3が半径方向のベクトルとしてプロットされている。これらのベクトルのクランクシャフトダクト37´の軸方向成分は、ダクト内を流れる混合気に対する、クランクルーム44に近づくにつれて増加する加速力である。角度αを大きく選ぶほど、各点における加速度はより大きくなり、α=90°でその理論的最大値に達するが、クランクシャフト48の予め決められた外形構造及びインテークマニホールド15の位置から、限界がある。
クランクシャフトダクト37´の傾斜に基づいて、図7のクランクシャフト48は遠心力ポンプのように作動する。このポンプによって、混合気がクランクシャフトダクト37´を通ってクランクルーム44に運ばれる。それにより、クランクシャフトケース11にはより多くの混合気が蓄えられ、そのため、より多くの混合気をワーキングチャンバでの燃焼に使用することができる。それにより、エンジンの出力が増加する。しかし、斜めに延びるクランクシャフトダクトにはもう一つ別の効果がある。つまり、図7に矢印で示すように、この傾斜により、混合気がカバー20の壁に垂直ではなく斜めにぶつかるため、図5に示した同方向のはね返りによる流れの妨害が起こらない。図7に示したクランクシャフトダクト37´の出口が、クランクシャフト48の円板状部分36のクランクピン40の向かい側にあるため、さらなる効果が生まれる。図1に関連番号「32」で示されるように、クランクシャフト18及び48の横のシリンダ12の壁にオーバーフローポートが備わっていれば(図1aのオーバーフローポート32aと32cを参照)、偏心に配置されたクランクシャフトダクト37´の出口を通って、混合気は横のオーバーフローポート32a、cの少なくとも1つに直接射出され、給気過程が付加的に促進される。
図8には、クランクケースの混合気流の本発明の別の実施形態を示す。ここで、同軸のクランクシャフトダクト18の端部で、円板状部分36のクランクピン40の向かい側に(バランスウエイト39を横切って)、放射状スロット45が取り付けられている。このスロットは、軸方向に、部分36の後ろにあるベアリング16がクランクシャフトダクト37からの混合気と直接接触するほど、クランクシャフト18の内側に入り込んでいる。周知のように、2サイクルエンジンは動力用燃料に含まれるオイルによってのみ潤滑される。この理由から、オイルを含む混合気をボールベアリング16又は匹敵するスライドベアリングに誘導することが重要である。クランクシャフト18の高速回転により生ずる射出力によって、クランクシャフトダクト37からの混合気が、放射状にスロットを通ってベアリング16へ運ばれる。同時に、混合気は、(既に上述したように)、横に配置されたオーバーフローポート32a、cの少なくとも1つに射出され、混合気の輸送が、クランクルーム44からワーキングチャンバ又は燃焼室へと加速される。図9より、スロット45のこの両方の効果は、斜めに延びるクランクシャフトダクト37´のポンプ効果とも組み合わすことができ、潤滑を良好にし、さらに改良された混合気の充填が可能となる。
本発明の範囲内で、給気を改良し、同時に高回転数の場合でも後方ベアリング16の潤滑を確実なものにするための別の可能性を、図10に示す。この場合、クランクシャフト18の後方の円板状部分36の前に、クランクシャフトダクト37から始まり軸受け16の領域でクランクルーム44に通じる、放射状に延びるダクト46が備わっている。ダクト46を通って、潤滑のための混合気がベアリング16に直接送られる。その上さらに、ダクト46は遠心力によって、混合気を横に配置されたオーバーフローポート32a、cの1つに射出する。
本発明の範囲での、給気を改良するための別の可能性を、図12に実施例で示す。図12では、部分図12a及びbが異なる視点からの側面図を示し、部分図12c及びdは異なる断面図を示す。図12の実施例は、インテークオープニング38と斜めに延びるクランクシャフトダクト37´を有するクランクシャフト48を示す。クランクシャフト48の後端には、同様に、クランクピン40が偏心に配置され、バランスウエイト39によってバランスされている(neutralisiert)。バランスウエイト39には、傾斜部47が備わっており、例えば斜めに浸食されている(angefrast)。クランクシャフト48の回転により、傾斜部47を用いて、混合気が後ろへ運ばれ、クランクシャフトダクト37´からの新しい混合気を吸引する吸い込み効果をもたらす。同時に、混合気は、ガスをチャンバに導くオーバーフローポートに送られ、加速される。
さらなる改良は、図12−14に示す付加的手段により可能となる。この付加的手段は、クランクシャフト48に配置されたチャンバ(Kammern)49を含み(図12)、このチャンバはクランクケース11の壁にはめ込まれたフローダクト50と共に作用する(図13、14)。軸方向に延びる、好ましくはスロット形のチャンバ49は、インテークオープニング38の高さに、インテークオープニング外のクランクシャフト48の周囲に分散させて配置されている。同じく軸方向のフローダクト50を介して、チャンバ49にある混合気をクランクケース11の後方スペースに排気することができる。
新鮮な混合気の吸入(空気と動力用燃料との混合)は、クランクシャフト48のインテークオープニング38によって制御される。インテークオープニング38が開いていると、気化器を経て空気が吸入される。ベンチュリ効果によって、動力用燃料も吸入される。インテークオープニングがインテークマニホールド15を越えてねじられるとすぐに吸入が中断され、動いている混合ガスがはね返る。インテークオープニング38が次に開くとき、空気と動力用燃料は新たに動き出さなければならない。それによって、混合ガスの吸収がいくらか妨げられている。
チャンバ49は、次いで遠心力の影響によりフローダクト50を介して後方ケーシングスペースへ運ばれる混合ガスを引き受ける。フローダクト50は、その際、好ましくは、気化器取り付け位置(インテークマニホールド15)に対して約90°、クランクシャフトの回転方向へずらされている。混合ガスは、その際、好ましくは、クランクシャフト48のボールベアリングを通って流れ、ボールベアリングを潤滑し冷却する。
それにより、後方ケーシングスペースはより良好に混合ガスで満たされ、エンジンのトルクと出力を高める。
全体として、本発明は次の特徴及び利点により傑出している。
本発明は、クランクシャフト及び/又はクランクシャフトケースのカバーを簡単に取り替えることによって、既存のエンジンに問題なく利用することができる。
混合気流の誘導を改良することによって、エンジンのより良い給気又は充填が達成され、その結果明らかに高い出力が得られる。
斜めのクランクシャフトダクト及び/又はクランクルームへの放射状の開口部の、遠心力に基づくポンプ効果及び/又は射出効果が、混合気を回転数に依存して加速し、ピストンの吸入効果を独自のポンプ効果により支援する。
クランクシャフトの内側に位置するベアリングとの付加的な放射状の連結部は、高回転数でのベアリングの混合気潤滑を確実にする。
射出効果且つポンプ効果は、混合気の混合を改善し、それにより、出力をより高め、排気ガスを減少させる。
本発明は、模型製作用のエンジンにおいて特に利点を有するが、他の使用も可能であり、特にスペースと重量に関して制限がある場合、例えばカート(Kart)、エンジン付超軽量飛行機(ULM)、マイクロエアービークル(MAV)等において重要である。
本発明の実施に適した、公知の(単気筒)高出力2ストロークエンジンの本質的な部分の展開図である。 図1の高出力2ストロークエンジンのシリンダとクランクシャフトをはめ込んだクランクケースの断面を上から見た図である。 図1のエンジンのクランクシャフトの側面図(図2a)と後ろから見た図(図2b)である。 図2のクランクシャフトの一部を断面にして、図2と比較可能に示した図である。 インテークマニホールドへのクランクシャフトダクトの連結が遮断された回転位置での、クランクケース内での図3のクランクシャフトの取付け具合を簡略化した図である。 インテークマニホールドにクランクシャフトのダクトが連結されたクランクシャフト回転位置での、図4の構成図である。 本発明の一実施例による、混合気流の直接的なはね返りをカバー壁の円錐形方向転換部材によって阻止するクランクケースを、図4と比較可能に示した図である。 本発明の他の実施例による、斜めのクランクシャフトダクトを有するクランクシャフトを、図4と比較可能に示した図である。 クランクシャフトダクトの出口にスロットの形で放射状開口部を備えた本発明の別の実施例によるクランクシャフトを、一部断面にした側面図(図8a)と後ろからみた平面図である。 図7の斜めのクランクシャフトダクトと図8の付加的な放射状開口部を有するクランクシャフトを、図8と比較可能に示した図である。 スロットの代わりにダクトを有する別の実施例によるクランクシャフトを、図8と比較可能に示した図である。 遠心加速力の説明のため、クランクシャフトの一部分に、斜めのクランクシャフトダクトの概要を示した図である。 混合気輸送の改良のための、傾斜させたバランスウエイトと外周に配置されたチャンバを有するクランクシャフトの実施例の透視側面図である。 混合気輸送の改良のための、傾斜させたバランスウエイトと外周に配置されたチャンバを有するクランクシャフトの実施例の他の透視側面図である。 混合気輸送の改良のための、傾斜させたバランスウエイトと外周に配置されたチャンバを有するクランクシャフトの実施例の縦断面である。 混合気輸送の改良のための、傾斜させたバランスウエイトと外周に配置されたチャンバを有するクランクシャフトの実施例の横断面である。 ケース壁にはめ込まれた、クランクシャフトのチャンバと共に作用するフローダクトを有する付属のクランクケースの縦断面図である。 図13のケースのフローダクトを有する外観図である。
符号の説明
10 高出力2サイクルエンジン(模型エンジン)
11 クランクケース
12 シリンダ
13 キャッチ(円錐形の)
14、16 ボールベアリング
15 インテークマニホールド
17 排気ガス出口
18、48 クランクシャフト
19 パッキング
20 カバー(クランクケース)
21、31 ボルト
22 コネクティングロッド
23 ロックリング
24 ピストン
25 シリンダライナ
26 ピストンピン
27 調整プレート(環状の)
28 ヘッドプレート
29 冷却ヘッド
30 グロープラグ
32、32a、b、c オーバーフローポート
33、・・・、36 部分(クランクシャフト)
37、37´ クランクシャフトダクト/ガス混合ダクト
38 インテークオープニング(クランクシャフトダクト)
39 バランスウエイト
40 クランクピン
41 スクリュねじ山
42 軸(クランクシャフト)
43 方向転換テーパ
44 クランクルーム
45 スロット
46 ダクト
47 傾斜部
49 チャンバ
50 フローダクト
α 角度

Claims (19)

  1. 特に模型製作に使用するための高出力2ストロークエンジン(10)であって、シリンダ(12)内に移動可能に据え付けられた、ワーキングチャンバを形成するピストン(24)を有し、前記ピストンが、コネクティングロッド(22)を介してクランクシャフト(18、48)に接続されており、前記クランクシャフトが、前記シリンダ(12)に隣接した、前記シリンダ(12)と連結しているクランクルーム(44)を取り囲むクランクケース(11)に軸(42)の周りを回転可能に据え付けられており、
    その際、前記クランクルーム(44)に通じるクランクシャフトダクト(37、37´)は、前記クランクシャフト(18、48)内で縦方向(長手方向)に延び、且つ、前記クランクシャフト(18、48)の回転角度に依存して、インテークオープニング(38)を介し、前記クランクケース(11)に取り付けられた混合気用インテークマニホールド(15)と連結しており、
    その際、前記シリンダ(12)に少なくとも1つのオーバーフローポート(32;32a、b、c)が形成されており、前記オーバーフローポートにより、前記シリンダ(12)内の前記ピストン(24)の位置に依存して、前記混合気が前記クランクルーム(44)から前記ピストン(24)のそばを通り過ぎ前記ワーキングチャンバに流れることができる高出力2ストロークエンジンにおいて、
    前記クランクケース(11)の内部に、前記クランクルーム(44)の混合気での充填を改良する手段(37´、43、45、46、47、49、50)を配置したことを特徴とする高出力2ストロークエンジン。
  2. 前記クランクルーム(44)の充填を改良する前記手段は、クランクシャフトダクト(37´)を含み、前記クランクシャフトダクト(37´)が、前記クランクシャフト(48)の内部で、前記クランクシャフト(48)の回転の際に発生する遠心力が前記クランクシャフトダクト(37´)を流れる混合気を前記クランクルーム(44)へ向って加速するように延びることを特徴とする、請求項1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  3. 前記クランクシャフトダクト(37´)は、穴として形成されており、前記クランクシャフト(48)の前記軸(42)との間の角度αがα>0°であることを特徴とする、請求項2に記載の高出力2ストロークエンジン。
  4. 前記クランクシャフトダクト(37´)は、前記クランクシャフト(48)の内部で、前記クランクシャフトダクト(37´)の軸と前記クランクシャフト(48)の軸(42)との間隔が、前記クランクルーム(44)へ近づくにつれて増加することを特徴とする、請求項4に記載の高出力2ストロークエンジン。
  5. 前記コネクティングロッド(22)は、偏心に配置されたクランクピン(40)を用いて前記クランクシャフト(48)に接続されており、且つ、前記クランクシャフトダクト(37´)は、前記クランクピン(40)の向かい側で前記クランクルーム(44)に通じることを特徴とする、請求項3又は4に記載の高出力2ストロークエンジン。
  6. 前記クランクシャフト(48)に、前記クランクシャフトダクト(37´)と前記クランクルーム(44)間で放射状方向に延びる連結部(45)が備わっていることを特徴とする、請求項5に記載の高出力2ストロークエンジン。
  7. 前記連結部(45)は、前記クランクピン(40)の向かい側に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の高出力2ストロークエンジン。
  8. 前記連結部は、スロット(45)として形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の高出力2ストロークエンジン。
  9. 前記クランクシャフト(48)は、前記クランクルーム(44)の領域に、前記クランクピン(40)が固定されている、前記軸(42)に垂直な円板状部分(36)を有し、前記クランクシャフト(48)は、前記円板状部分(36)の前記クランクルーム(44)と反対側の面で軸受け(16)に回転可能に据え付けられており、前記連結部又は前記スロット(45)は前記円板状部分(36)に配置されており、且つ、前記連結部又は前記スロット(45)は、前記クランクシャフトダクト(37´)にある混合気が前記連結部(45)を通って直接前記軸受け(16)に達するように形成されていることを特徴とする、請求項6から8のいずれか1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  10. 前記クランクルーム(44)の充填を改良するための前記手段は、前記クランクシャフト(18)に、前記クランクシャフトダクト(37´)と前記クランクルーム(44)の間で放射状方向に延びる連結部(45、46)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  11. 前記コネクティングロッド(22)は、偏心に配置されたクランクピン(40)を用いて前記クランクシャフト(48)に接続されており、且つ、前記連結部(45、46)は前記クランクピン(40)の向かい側に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の高出力2ストロークエンジン。
  12. 前記クランクシャフト(48)は、前記クランクルーム(44)の領域に、前記クランクピン(40)が固定されている、前記軸(42)に垂直な円板状部分(36)を有し、前記クランクシャフト(48)は、前記円板状部分(36)の前記クランクルーム(44)と反対側の面で軸受け(16)に回転可能に据え付けられており、前記連結部(45、46)は、少なくとも部分的に前記円板状部分(36)に配置されており、且つ、前記連結部(45、46)は、前記クランクシャフトダクト(37´)にある混合気が前記連結部(45、46)を通って直接前記軸受け(16)に達するように形成されていることを特徴とする、請求項11に記載の高出力2ストロークエンジン。
  13. 前記連結部は、スロット(45)として形成されていることを特徴とする、請求項10から12のいずれか1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  14. 前記連結部は、ダクト(46)として形成されていることを特徴とする、請求項10から12のいずれか1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  15. 前記クランクルーム(44)は、前記クランクシャフトダクト(37)の出口の向かい側で、前記クランクシャフトダクト(37)に垂直に向いている壁(20)により制限されており、前記クランクルーム(44)の充填を改良するための前記手段は、前記壁に配置された方向転換手段(43)として形成され、前記方向転換手段が前記クランクシャフトダクト(37)から流れ出て前記壁に垂直にぶつかる混合気流を脇へとそらすことを特徴とする、請求項1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  16. 前記方向転換手段は、方向転換テーパ(43)を含むことを特徴とする、請求項15に記載の高出力2ストロークエンジン。
  17. 前記クランクシャフト(48)はバランスウエイト(39)を有し、且つ、前記クランクルーム(44)の混合気での充填を改良するための前記手段は、前記クランクシャフト(48)の回転の際、前記混合気を後ろへ運ぶように、前記バランスウエイト(39)に取り付けられている傾斜部(47)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  18. 前記クランクルーム(44)の混合気での充填を改良するための前記手段は、複数の、軸方向に延びる、好ましくはスロット形のチャンバ(49)を有し、前記チャンバが前記インテークオープニング(38)の高さに前記インテークオープニング外の前記クランクシャフト(48)の周囲に分散させて配置されており、且つ、前記クランクケース(11)に、前記チャンバ(49)と共に作用する軸方向のフローダクト(50)が備わっており、前記フローダクトを介して前記チャンバ(49)にある混合気を前記クランクケース(11)の後方スペースに排気することができることを特徴とする、請求項1から17のいずれか1に記載の高出力2ストロークエンジン。
  19. 前記フローダクトは、前記インテークマニホールド(15)に対して、前記クランクシャフト(48)の回転方向に約90°ずらして配置されていることを特徴とする、請求項18に記載の高出力2ストロークエンジン。
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