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JP2008509159A - ムスカリン性アセチルコリン受容体拮抗薬 - Google Patents

ムスカリン性アセチルコリン受容体拮抗薬 Download PDF

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JP2008509159A JP2007525041A JP2007525041A JP2008509159A JP 2008509159 A JP2008509159 A JP 2008509159A JP 2007525041 A JP2007525041 A JP 2007525041A JP 2007525041 A JP2007525041 A JP 2007525041A JP 2008509159 A JP2008509159 A JP 2008509159A
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Abstract

ムスカリン性アセチルコリン受容体拮抗薬およびその使用方法を提供する。

Description

本発明は、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン誘導体、その医薬品組成物、および呼吸管のムスカリン性アセチルコリン受容体媒介疾患の治療における使用に関する。
末梢神経系および中枢神経系中でコリン作動性ニューロンから放出されるアセチルコリンは、2つの主要な部類のアセチルコリン受容体、すなわちニコチン酸アセチルコリン受容体とムスカリン性アセチルコリン受容体との相互作用を介して多くの異なる生物学的プロセスに影響を及ぼす。ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChRs)は7つの膜貫通領域を有するG−タンパク質結合受容体のスーパーファミリーに属する。mAChRsにはM〜Mと称される5つのサブタイプがあり、それぞれは別個の遺伝子の産生物である。これら5つのサブタイプはそれぞれ独特の薬理特性を示す。ムスカリン性アセチルコリン受容体は、脊椎器官中に広く分布しており、その脊椎器官において、非常に重要な機能の多くを媒介する。ムスカリン性受容体は抑制作用と興奮作用の両方を媒介することができる。例えば、気道に見られる平滑筋においては、MmAChRは収縮反応を媒介する。総説については、Caulfield(1993 Pharmac.Ther.58:319〜79頁)を参照されたい。
肺の中では、mAChRは、気管および気管支中の平滑筋、粘膜下腺および副交感神経節に局在している。ムスカリン性受容体の密度は副交感神経節の中で最も高く、次いで、粘膜下腺から気管平滑筋へと密度は減少し、さらに気管支平滑筋へと減少する。ムスカリン性受容体は胃小窩にはほとんど存在しない。肺におけるmAChR発現および機能の総説については、Fryer and Jacoby(1998 Am J Respir Crit Care Med 158(5,pt3)S154−60)を参照されたい。
肺の中では、mAChRの3つのサブタイプが重要なものとして特定されており、それらはM、MおよびMのmAChRである。気道平滑筋に存在するMmAChRは筋肉収縮を媒介する。MmAChRを刺激すると、刺激性Gタンパク質Gq/11(Gs)の結合を介して酵素ホスホリパーゼCが活性化され、ホスファチジルイノシトール−4,5−ビスリン酸が放出され、収縮性タンパク質のリン酸化がもたらされる。MmAChRは肺の粘膜下腺にも見出される。このMmAChRの集合体を刺激すると粘液分泌が生じる。
mAChRは気道平滑筋のコリン作用性受容体の集合体の約50〜80%を占める。正確な機能はまだ分かっていないが、これらは、cAMP生成の阻害によって気道平滑筋のカテコールアミン作動性の弛緩を阻害する。ニューロンMmAChRは節後性交感神経に存在する。正常な生理学的状態のもとでは、ニューロンMmAChRは、副交感神経からのアセチルコリン放出の厳密な制御を提供する。阻害性MmAChRは、いくつかの種の肺の中の交感神経においても明らかにされている。これらの受容体は、ノルアドレナリンの放出を阻害し、それによって肺への交感神経のインプットを減少させる。
mAChRは、肺副交感神経節で見出され、そこで、神経伝達を高める働きをする。これらの受容体は末梢肺実質にも局在するが、柔組織におけるその機能は未知である。
肺におけるムスカリン性アセチルコリン受容体機能障害は、様々な異なる病態生理学的状態において認められている。特に、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)において、炎症状態は、肺平滑筋を提供する副交感神経に対する阻害性のMムスカリン性アセチルコリン自己受容体機能の損失を招き、アセチルコリン放出の増大、続く迷走神経刺激を引き起こすことになる(Fryer等、1999 Life Sci64(6−7)449〜55頁)。このmAChR機能障害は、MmAChRの刺激の増大によって媒介された気道過反応性および過敏反応性をもたらす。したがって、強力なmAChR拮抗薬の特定は、これらのmAChR媒介の病態の治療に有用である。
COPDは、慢性気管支炎、慢性細気管支炎および肺気腫を含む様々な進行性の健康障害を包含するあいまいな用語であるが、これは、世界における死亡や罹患の主要な原因である。喫煙はCOPDの発生の主要な危険因子である。米国だけでも約50百万人がタバコを吸っており、推定で毎日3,000人がその習慣に染まっている。その結果、COPDは、世界的な健康負荷として、2020年までで世界中で上位5つにランクされると予測されている。現在、吸入による抗コリン作用治療はCOPDに対する一次治療としての「標準(gold standard)」と考えられている(Pauwels等、2001 Am.J.Respir.Crit.Care Med.163:1256〜1276頁)。
気道過反応性疾患の処置での抗コリン作用治療の使用を支持する多くの証拠があるにもかかわらず、肺の徴候の診察に用いることができる抗コリン作用性化合物はほとんどない。より具体的には、現在米国では、臭化イプラトロピウム(Atrovent(登録商標)およびCombivent(登録商標)、アルブテロールと併用して)が、気道過反応性疾患の治療用に販売されている唯一の吸入抗コリン作用性である。この化合物は、強力な抗ムスカリン剤であるが短期作用性であり、したがって、COPD患者に快方をもたらすためには、日に4回も投与しなければならない。最近ヨーロッパやアジアでは、長期作用性抗コリン作用性臭化チオトロピウム(Spiriva(登録商標))が認可されているが、この製品は現在米国では市販されていない。
したがって、長期間作用し、喘息やCOPDなどの気道過反応性疾患の治療に日に1回投与することができる、mAChRでの遮断を引き起こすことが可能な新規な化合物が依然として必要とされている。
mAChRは体内に広く分布しているため、抗コリン作用剤を局部的および/または局所的に呼吸管に施用することができることは、使用する薬物の用量をより少なくできるので特に有利である。さらに、作用の長期持続性を有し、特に、受容体において保持されるか、または肺によって保持される局所的に活性な薬物の設計が可能であることによって、全身的な抗コリン作用薬の使用で見られる望ましくない副作用を回避することが可能になる。
本発明は、ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)媒介疾患を治療する方法であって、アセチルコリンがmAChRと結合し、効果的な量の式(I)の化合物またはその薬剤として許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
本発明は、それを必要とする哺乳動物において、その受容体とのアセチルコリンの結合を阻害する方法であって、上記哺乳動物に効果的な量の式(I)の化合物を投与することを含む方法にも関する。
本発明は、式(I)の新規な化合物および式(I)の化合物ならびに薬剤用の担体または希釈剤を含む医薬品組成物も提供する。
本発明による化合物は式(I)で示される構造を有する。
Figure 2008509159
(式中、
トロパン環と結合しているアルキル鎖の配向性はエキソかまたはエンドであり、
R1は独立に、OH、CNまたは水素であり、
R2およびR3は独立に、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の低級アルキル基、5〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル−アルキル、2−チエニル、所望により置換2−チエニル、3−チエニル、所望により置換3−チエニル、2−ピリジル、フェニルおよび所望により置換フェニルからなる群から選択され、
R4およびR5は独立に、水素、メチル、(C〜C12)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキル(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルキル−フェニル、(C〜C)アルキル−OH、(C〜C)アルキル−CN、(C〜C)アルキル−ハロゲン、(C〜C)アルキル−CF、(C〜C)アルキル−OCHおよび(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−OCHからなる群から選択され、但し、R4とR5が共に水素であることはなく、
は、これらに限定されないが、クロリド、ブロミド、アイオダイド、サルフェート、ベンゼンスルホネートおよびトルエンスルホネートを含む、N原子の正電荷と結合するアニオンを表す。)
本発明の具体的な例は以下のものである。
2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ジ−2−チエニルエタノール
(3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
(3−エンド)−3−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス(2−メチルフェニル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ビス(2−メチルフェニル)エタノール
1,1−ジシクロヘキシル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エタノール
1,1−ジシクロペンチル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エタノール
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
(3−エンド)−3−(2,2−ジシクロペンチル−2−ヒドロキシエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
(3−エンド)−3−(2,2−ジシクロヘキシル−2−ヒドロキシエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
(3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−3−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
(3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
(3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
(3−エンド)−3−[2−シアノ−2,2−ビス(5−メチル−2−チエニル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;および
(3−エンド)−3−{2−ヒドロキシ−2,2−ビス[2−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
調製方法
式(I)の化合物は、そのいくつかを以下のスキームで例示した合成手順を適用して得ることができる。これらのスキームで示した合成は、適切に保護された置換基を用いて、それを反応させて本明細書で概要を示す反応との適合性を実現する様々な異なるRX基(X=2、3)を有する式(I)の化合物を作製するのに適用することができる。スキームは、式(I)の化合物だけを用いて示したが、これは単に例示のためだけに過ぎない。
Figure 2008509159
スキーム1で概要を示したように、所望の式(I)の化合物は、エステル1と過剰の有機リチウムまたはグリニャール試薬との反応により調製することができる。第三級窒素とヨウ化メチルかまたは臭化メチルのどちらかとの反応により式(I)の化合物が得られる。
必要な[3.3.1]二環エステル1は、塩酸塩として市販されているプソイドペレチエリン(2)から調製することができる。スキーム2に示すように、ジエチル(シアノメチル)ホスホネートおよび水素化ナトリウムを用いた2のホーナーエモンズ(Horner−Emmons)反応によりアルケン3が得られる。3を水素化するとニトリル4が得られ、次いで加水分解し、そのままエステル化してエステル1を得た。
Figure 2008509159
あるいは、エステル1のエキソ異性体は、スキーム3で概要を示したようにして調製することも可能である。具体的には、MeOH中のマグネシウムを用いたアルケン3の溶解金属還元によって、エキソ配位の側鎖を得る。次いで、図示したように、ニトリル5を加水分解し、エステル化してエキソエステル6を得る。スキーム1に示したスキームと類似した以下の一連の反応に続いて、次にさらにエステル6を反応させてエキソ側鎖を有する式(I)の化合物を得る。
Figure 2008509159
スキーム1に示した第三級アルコールは、一浴法で第三級ニトリルに転換させることができる。具体的には、第三級アミン7を、AlCl、次いでトリメチルシリルシアニド(TMSCN)で逐次処理して式(I)の化合物(Y=CN)を得る。次いでこれを臭化メチルと反応させて対応する第四級アミン塩を得ることができる。
Figure 2008509159
式(I)の化合物(R1=Hである)を得るためには、アルコール7を酸性条件下で脱水してアルケン8(スキーム5)を得る。次いで、化合物8を水添して(I)(Y=H)を得る。次いでこれを臭化メチルかまたはヨウ化メチルのどちらかで処理して第四級窒素塩を得ることができる。
Figure 2008509159
(合成実施例)
次に、以下の実施例を参照して本発明を説明する。これらの実施例は単に例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。別段の指定のない限り、すべての出発材料は供給業者から入手し、これらをさらに精製することなく使用した。温度はすべて℃である。無水溶媒はAldrichから購入した。薄層クロマトグラフィー(t.l.c.)はシリカを用いて実施した。フラッシュクロマトグラフィーは、Stillの手順(Still,W.C.等、J.Org.Chem.1978,43,2923〜2925頁)によって、別段の指定のない限り、EMD(Merck)9385 40−63dシリカゲル(230〜400メッシュ)で指定された溶媒を用いて実施した。H NMRスペクトルはすべて400MHzの装置でとった。LC/MS分析は以下の条件下で実施した。
*液体クロマトグラフ装置:SCL−10Aコントローラと二元UV検出器を備えたShimadzu LC装置
*オートサンプラー:Valco 6ポート注入器を備えたLeap CTC
*カラム:1mm×40mm、Aquasil(C18)
*流速:0.3mL/分
*注入容積:2μl
*温度:室温
*溶媒: A:0.02%トリフルオロ酢酸/水
B:0.018%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル
Figure 2008509159
Gilson分取HPLCは以下の条件下で実施した。
*カラム:75×33mmI.D.、S−5μm、12nm
*流速:30mL/分
*注入容積:0.800mL
*室温
*溶媒A:水に0.1%トリフルオロ酢酸
*溶媒B:アセトニトリル中に0.1%トリフルオロ酢酸
(±)−(9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イリデン)エタンニトリル(3)
ジエチル(シアノメチル)ホスホネート(5.12mL、31.7ミリモル)を、アルゴン雰囲気下室温で、無水THF(32mL)中の95%NaH(800mg、31.7ミリモル)の撹拌スラリーに、6分にわたって滴下した。40分間撹拌した後、THF(10mL)中の2(970mg、6.33ミリモル)の溶液を一括して加えた。70時間撹拌を続行し、次いでMeOH(5mL)を一括して加えた。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をHO/EtOAc(20mL)の1:1混合物にとった。層を分離し、水層をEtOAc(4×5mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、Biotage40+Mカートリッジ(100gシリカゲル)を用いて、40psiで、3%MeOH/CHCl(2L)で溶出させ、続いて10%MeOH/CHCl(1L)で溶出させて精製して886mg(約79%)の3を黄色油状物として得た。3のH NMR(CDCl)は、3.7から4.3ppmのいくらかの不純物を示したが、この材料は、一連の反応の次の工程に供するのに適切な純度のものであった。
LC/MS ESI R1.13分 MH177
[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]アセトニトリル(4)
塩化アセチル(0.57mL、7.49ミリモル)を室温で撹拌しながらMeOH(3.2mL;注意:発熱)に滴下した。化合物3(880mg、4.99ミリモル)をこの溶液中に溶解し、次いで減圧下で濃縮した。10%Pd−C(266mg、0.25ミリモル)を加え、反応フラスコをアルゴンでパージした。次いでMeOH(10mL)を加え、フラスコをHバルーンで15分間パージした(注記:確実に十分パージするために、Hは4インチの針で反応フラスコ中に導入した。その針の先端は反応混合物の直ぐ上に位置させた)。反応物を室温で22時間撹拌し、次いで反応混合物を、セライト(Celite)521充てん物を通して濾過した。濾過ケーキをMeOH(3×10mL)で濯ぎ、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。飽和KCO(10mL)およびEtOAc(10mL)を加え、層を分離し、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、Biotage25+Mカートリッジ(40gシリカゲル)を用いて、40psiで、5%MeOH/CHCl(500mL)で溶出させ、続いて10%MeOH/CHCl(1.5L)で溶出させて精製して517mg(58%)の4を得た。
LC/MS ESI R0.74分 MH179
エチル[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]アセテート(1)
濃厚HCl(10mL)中の4(515mg、2.89ミリモル)の溶液を還流下で2時間加熱し、次いで減圧下で濃縮した。別のフラスコで、撹拌しながら塩化アセチル(0.7mL、9.8ミリモル)をEtOH(4.3mL)に滴下して(注意:発熱)、2M HCl/EtOH(5mL)の溶液を調製した。次いで、この溶液を4の加水分解により得た粗生成物に加え、反応物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を飽和のKCO/EtOAc(15mL)の2:1混合物にとった。層を分離し、水層をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して516mg(79%)の1を得た。H NMR(CDCl)とLC/MSにより、化合物1は一連の反応の次の工程に供するのに十分であると判断された。
LC/MS ESI R1.17分 MH226.2
[(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]アセトニトリル(5)
Mg(0)(11g、454ミリモル)を、アルゴン雰囲気下でMeOH(110mL)中の3(2g、11.35ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で10分間撹拌し、0℃(浴温)に冷却し、徐々に室温に加温した。17時間後、反応物(固体状の塊)を0℃(浴温)に冷却し、濃厚HCl(100mL)を分割して加えた(発熱)。反応物を室温で1時間撹拌し、固体を濾別した。濾過ケーキをEtOAc(2×100mL、次いで2×150mL)で濯いだ。合わせた濾液を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物(690mg)を、中性アルミナ(40g;Aldrich、60Å)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより、以下の順の溶媒(各200mL)、EtOAc、0.1%MeOH/EtOAc、0.2%MeOH/EtOAc、0.3%MeOH/EtOAc、0.5%MeOH/EtOAc、0.75%MeOH/EtOAc、1%MeOH/EtOAc、3%MeOH/EtOAc、5%MeOH/EtOAcで溶出させて精製した。5を含む画分(TLCで測定して)をプールし、減圧下で濃縮し、6M NaOH/EtOAc(6mL)の1:1混合物にとった。層を分離し、水層をEtOAc(3×2mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮し、真空下で乾燥して310mg(15%)の5を得た。
LC/MS ESI R1.11分 MH179.2
エチル[(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]アセテート(6)
濃厚HCl(3mL)中の5(310mg、1.74ミリモル)の溶液を還流下で2時間加熱し、次いでEtOH(10mL)を加えた。室温で12時間撹拌を続行し、EtOHを減圧下で除去した。NaOH(1.6g、40ミリモル)とHO(2mL)を加え、混合物を、すべてのNaOHが溶解するまで撹拌した。混合物をEtOAc(1×5mL)で抽出した。LC/MSによれば、この有機物層は、中間体カルボン酸だけを含んでおり、6は含まれていなかった。水層を濃厚HCl(2mL)で酸性にし、有機物層と合わせて、減圧下で濃縮した。残留物をHCl/EtOH(5mL)の2M溶液にとり、室温で4日間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、飽和KCO(3mL)とEtOAc(5mL)の混合物を加えた。固形物を濾別し、濾過ケーキをEtOAc(4×5mL)で濯いだ。合わせた濾液を飽和NaCl(1×2mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して273mg(70%)の6を得た。H NMR(CDCl)で測定した6の純度は、一連の反応の次の工程に供するのに十分であると判断された。
LC/MS ESI R1.04分 MH226.2
2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ジ−2−チエニルエタノール
THF(3mL)中の1(273mg、1.21ミリモル)の溶液を、アルゴン雰囲気下、−30℃(浴温)で撹拌しながらTHF(4.8mL、4.8ミリモル)中の2−チエニルリチウムの1M溶液に滴下した。氷浴を取り外し、5時間撹拌を続行し、次いでHO(3mL)を加えた。層を分離し、水層をEtOAc(3×2mL)で抽出した。合わせた有機物層を飽和NaCl(1×1mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(20g)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより、5%MeOH/CHCl(600mL)、続いて10%MeOH/CHCl(300mL)で溶出させて精製して145mg(48%)の実施例1を得た。
LC/MS ESI R1.17分 MH226.2
3−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2,2−ジ−2−チエニルプロパンニトリル
AlCl(176mg、1.33ミリモル)を、2ドラムバイアルのジクロロエタン(5.3mL)中の実施例1(95mg、0.27ミリモル)のスラリーに加えた。バイアルをテフロン(Teflon)ライニングしたスクリューキャップで密封し、反応物を室温で10分間撹拌した。次いでトリメチルシリルシアニド(TMSCN、0.18mL、1.33ミリモル)を加え、バイアルを密封し、反応物を85℃(浴温)で20時間撹拌した。反応物を室温で10分間撹拌し、AlCl(176mg、1.33ミリモル)の追加の分を加えた。10分間撹拌を続行し、次いで追加のTMSCN(0.18mL、1.33ミリモル)を加えた。反応物を85℃で40時間撹拌し、撹拌しながら反応物を飽和のKCO/EtOAc(30mL)の2:1混合物中に注加した。黒色の沈殿物を濾別し、濾過ケーキをEtOAc(3×5mL)で濯いだ。濾液の層を分離し、水層をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、5psiで、3%MeOH/CHCl(1L)、続いて10%MeOH/CHCl(1L)で溶出させてBiotage25+Sカートリッジ(20gシリカゲル)で精製して45mg(48%)の実施例2を得た。
LC/MS ESI R1.69分 MH357.2
(3−エンド)−3−(2,2−ジ−2−チエニルエテニル)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(7)
シュウ酸(207mg、2.30ミリモル)を、2−ドラムバイアルのHO(2mL)中の実施例1(200mg、0.576ミリモル)のスラリーに加えた。反応バイアルをテフロンライニングしたスクリューキャップで密封し、反応物を100℃(浴温)で1時間撹拌した。6M NaOH(1mL)を加え、混合物をEtOAc(4×2mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、5psiで、0.25%(水溶液)NHOH/10%MeOH/CHCl(500mL)で溶出させて、Biotage25+Sカートリッジ(20gシリカゲル)で精製して135mg(71%)の7を得た。
LC/MS ESI R1.73分 MH329.6
2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ジフェニルエタノール
THF(7mL)中の1(315mg、1.40ミリモル)の溶液を、アルゴン雰囲気下、−30℃(浴温)で70:30シクロヘキサン/EtO(3.73mL、5.6ミリモル)中のPhLiの1.5M溶液に加えた。氷浴を取り外し、反応物を3時間撹拌し、次いでHO(5mL)を加え、続いてEtOAc(5mL)を加えた。層を分離し、水層をEtOAc(4×2mL)で抽出した。合わせた有機物層を飽和NaCl(1×5mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、5psiで、0.5%(水溶液)NHOH/10%MeOH/CHCl(2L)で溶出させてBiotage25+Sカートリッジ(20gシリカゲル)で精製して295mg(63%)の実施例3を得た。
LC/MS ESI R1.66分 MH336.2
3−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2,2−ジフェニルプロパンニトリル
AlCl(158mg、1.19ミリモル)を、2ドラムバイアルのジクロロエタン(4.8mL)中の実施例3(80mg、0.24ミリモル)のスラリーに加えた。バイアルをテフロンライニングしたスクリューキャップで密封し、反応物を室温で10分間撹拌した。次いでTMSCN(0.16mL、1.19ミリモル)を加え、バイアルを密封し、反応物を85℃(浴温)で15時間撹拌し、次いで室温で10分間撹拌した。追加のAlCl(158mg、1.19ミリモル)を加え、10分間撹拌を続行し、次いで追加のTMSCN(0.16mL、1.19ミリモル)を加えた。反応物を85℃で20時間撹拌し、次いで室温で40時間撹拌した。上記と同様にして追加のAlCl(158mg、1.19ミリモル)とTMSCN(0.16mL、1.19ミリモル)を加え、反応物を85℃で24時間撹拌した。反応物を、撹拌しながら飽和のKCO/EtOAc(30mL)の2:1混合物に注加した。黒色の沈殿物を濾別し、濾過ケーキをEtOAc(3×10mL)で濯いだ。濾液の層を分離し、水層をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、5psiで、5%MeOH/CHCl(500mL)、続いて10%MeOH/CHCl(500mL)で溶出させてBiotage25+Sカートリッジ(20gシリカゲル)で精製して52mg(63%)の実施例4を得た。
LC/MS ESI R1.82分 MH345.2
(3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエテニル)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(8)
テフロンライニングしたスクリューキャップで密封した2−ドラムバイアルの濃厚HCl(2mL)中の実施例3(208mg、0.62ミリモル)の溶液を、撹拌しながら110℃(浴温)で1時間加熱した。NaOH(1.2g)を分割添加し(注意:発熱)、混合物をEtOAc(4×2mL)で抽出した。合わせた有機物層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、0.25%(水溶液)NHOH/10%MeOH/CHCl(500mL)で溶出させてBiotage25+Sカートリッジ(20gシリカゲル)で精製して190mg(96%)の8を得た。
LC/MS ESI R1.70分 MH318.0
(3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエチル)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン
MeOH(10mL)を、アルゴン雰囲気下で8(85mg、0.268ミリモル)と10%Pd−C(14mg、0.0134ミリモル)の混合物に加え、フラスコをHバルーンで15分間パージした(注記:確実に十分パージするために、Hは4インチの針で反応フラスコ中に導入した。その針の先端は反応混合物の直ぐ上に位置させた)。反応物を室温で20時間撹拌し、次いで反応混合物を、セライト521充てん物を通して濾過した。濾過ケーキをMeOH(4×5mL)で濯ぎ、合わせた濾液を減圧下で濃縮して85mg(100%)の実施例5を得た。H NMR(CDCl)とLC/MSで測定した実施例5の純度は、一連の反応の次の工程に供するのに十分であると判断された。
LC/MS ESI R1.91分 MH320.2
2−[3−(エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ジ−チオフェン−3−イル−エタノール
3−ブロモチオフェン(0.303g、1.86ミリモル)をTHF(4mL)中に溶解し−78℃に冷却した。ヘキサン(0.78mL、1.95ミリモル)中のn−ブチルリチウムの2.5M溶液を上記溶液に加え、−78℃で1時間撹拌した。1(0.200g、0.887ミリモル)の溶液をTHF(4mL)中に加え、室温で18時間撹拌した。反応のTLC(1.8%NHOH/8%MeOH/90%CHCl)は、ほとんどの出発原料が予想される生成物であることを示していた。別のフラスコで、3−ブロモチオフェン(2.89g、17.7ミリモル)とヘキサン(7mL)中のn−ブチルリチウムの2.5M溶液を用いて3−リチオチオフェンの溶液を調製した。3−リチオチオフェン溶液を、カニューレを用いて−78℃で反応混合物に移し、室温で5時間撹拌した。反応物のTLCは、化合物1が減少していることを示した。反応物を飽和NHCl(30mL)でクエンチし、THFを濃縮し、酢酸エチル(200mL)を加えた。有機物層を、HO(150mL)および飽和NaCl(150mL)で逐次洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。粗材料を、逆相HPLC10−90、15分、TFAなしで精製して0.020g(6%)の化合物実施例6を得た。
LC/MS ESI R1.5分 MH348
2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)]−1,1−ビス(5−メチル−チオフェン−2−イル)−エタノール
2−ブロモ−5−メチルチオフェン(3.14g、17.7ミリモル)をTHF(10mL)中に溶解し−78℃に冷却した。ヘキサン中のn−ブチルリチウムの2.5M溶液(7.25mL、17.7ミリモル)を加え、−78℃で45分間撹拌した。THF(5mL)中の1(0.210g、0.93ミリモル)の溶液を加え、室温で72時間撹拌した。次いで反応物をHO(15mL)でクエンチし濃縮した。水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機物をHO(150mL)、飽和NaCl(150mL)で洗浄し、乾燥した(MgSO)。粗生成物を、40gの再充てんカラムを備えたIsco Combiflashと、1.8%NHOH/8%MeOH/90%CHClからなる溶媒系を用いてシリカゲルで精製して0.172g(49%)の実施例7を得た。
LC/MS ESI R1.74分 MH376.
3−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)]−2,2−ビス(5−メチル−チオフェン−2−イル)−プロピオニトリル
実施例7(0.100g、0.266ミリモル)を10mLバイアル中でジクロロエタン(10mL)に溶解し、アルゴンでフラッシュした。この溶液にAlCl(0.352g、2.66ミリモル)を加え、反応物を5分間撹拌した。トリメチルシリルシアニド(0.355mL、2.66ミリモル)を加え、密封したバイアルを85℃で18時間加熱した。追加のAlCl(0.352g、2.66ミリモル)とトリメチルシリルシアニド(0.355mL、2.66ミリモル)を加え、24時間加熱を続行した。トリメチルシリルシアニド(0.300mL、2.25ミリモル)を加え、5時間撹拌を続行した。次いで反応混合物を室温に冷却し、15mLの飽和KCO/10mL酢酸エチルの混合物中に注加して15分間撹拌し、次いでセライト545充てん物を通して濾過した。濾液を酢酸エチル(3x)で抽出した。合わせた有機物をHO(150mL)、飽和NaCl(150mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)濃縮した。粗生成物を、10gの再充てんカラムを備えたIsco Combiflashと、1.8%NHOH/8%MeOH/90%CHClからなる溶媒系を用いてシリカゲルで精製して0.030g(29%)の実施例8を得た。
LC/MS ESI R2.01分 MH385.
1,1−ビス(2−メトキシ−フェニル)−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−エタノール
THF(0.048mL、48.0ミリモル)中の2−メトキシフェニルマグネシウムブロミドの1M溶液をアルゴン雰囲気下で0℃に冷却した。化合物1(1.1g、4.88ミリモル)をTHF(40mL)中の溶液として加え、反応物を還流下で18時間加熱した。次いで反応物を冷却し、飽和NHCl(150mL)でクエンチした。THFを濃縮し、水層をCHCl(3×200mL)で抽出した。合わせた有機物をHO(150mL)、飽和NaCl(150mL)で洗浄し、International Sorbent Technologyの相分離カートリッジ(70mL)で乾燥した。粗生成物を、120gの再充てんカラムを備えたIsco Combiflashと、1.8%NHOH/8%MeOH/90%CHClからなる溶媒系を用いてシリカゲルで精製して1.39gの実施例9を含む化合物の混合物を得た。
LC/MS ESI R1.74分 MH400
2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−1,1−ビス(2−メチルフェニル)エタノール
THF(15mL)中の1(300mg,1.33ミリモル)の溶液に、THF(4mL、7.9646ミリモル)中の2−メチルフェニルマグネシウムブロミドの2M溶液を加えた。反応混合物を70℃で2時間加熱した。水(5mL)を加えて反応をクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、乾燥し(MgSO)濃縮した。combiflashを用いて9:1MeOH/CHClで溶出させて精製して実施例10(130mg、27%)を得た。
LC/MS: 2.00分、M+H:364.8
1,1−ジシクロヘキシル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)エタノール
THF(30mL)中の1(600mg、2.65ミリモル)の溶液に、THF(5.3mL、10.6ミリモル)中のシクロヘキシルマグネシウムブロミドの2M溶液を加えた。反応混合物を60℃で2時間還流させた。塩化アンモニウム飽和水溶液(10mL)を加えて反応をクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、乾燥し(MgSO)濃縮した。combiflashを用いて9:1MeOH/CHClで溶出させて精製して実施例11(140mg、15%)を得た。
LC/MS:2.19分、M+H:348.2
1,1−ジシクロペンチル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)エタノール
THF(30mL)中の1(500mg、2.21ミリモル)の溶液に、EtO(5.3mL、10.62ミリモル)中のシクロペンチルマグネシウムブロミドの2M溶液を加えた。反応混合物を60℃で3時間加熱した。塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)を加えて反応をクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、乾燥し(MgSO)濃縮した。combiflashを用いて9:1MeOH/CHClで溶出させて精製して実施例12(150mg、19%)を得た。
LC/MS:1.95分、M+H:320.2
2−[(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ジ−2−チエニルエタノール
THF(3mL)中の6(273mg、1.21ミリモル)の溶液を、アルゴン雰囲気下、−30℃(浴温)で撹拌しながらTHF(4.8mL、4.8ミリモル)中の2−チエニルリチウムの1M溶液に滴下した。氷浴を取り外し、室温で5時間撹拌を続行し、次いでHO(3mL)を加えた。層を分離し、水層をEtOAc(3×2mL)で抽出した。合わせた有機物層を飽和NaCl(1×1mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(16g)を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより、0.5%(水溶液)NHOH/10%MeOH/CHCl(200mL)で溶出させ、続いて1%(水溶液)NHOH/10%MeOH/CHCl(200mL)および1.5%(水溶液)NHOH/10%MeOH/CHClで溶出させて323mg(77%)の実施例13を得た。
LC/MS ESI R1.55分 MH348.2
(3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンアイオダイド
MeI(0.034mL、0.547ミリモル)をアセトン(1mL)中の実施例1(19mg、0.0547ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で20時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、中位空隙率のガラス焼結漏斗(glass fritted funnel)に移し、EtO(5×1ml)で濯ぎ、実施例14を得た。
LC/MS ESI R1.70分 MH362.2
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
tert−ブチルメチルエーテル(1.26mL、2.52ミリモル)中のMeBrの2M溶液を、アセトン(1mL)中の実施例2(45mg、0.126ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で4.5日間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、中位空隙率のガラス焼結漏斗に移し、EtO(4×1mL)、CHCN(1×0.5mL)およびCHCl(1×1mL)で濯いだ。濾過ケーキを高真空下で乾燥して14mg(25%)の実施例15を得た。
LC/MS ESI R1.76分 MH371.2
(3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
tert−ブチルメチルエーテル(1.19mL、2.38ミリモル)中のMeBrの2M溶液を、アセトン(1mL)中の実施例3(40mg、0.119ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で43時間撹拌した。沈殿物を濾別し、EtO(1×1mL)で濯ぎ、真空下で乾燥して43.5mg(85%)の実施例16を得た。
LC/MS ESI R1.62分 MH350.0
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
tert−ブチルメチルエーテル(1.48mL、2.96ミリモル)中のMeBrの2M溶液を、アセトン(1mL)中の実施例4(51mg、0.148ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で80時間撹拌した。沈殿物を濾別し、EtO(3×1mL)で濯ぎ、真空下で乾燥して44mg(68%)の実施例17を得た。
LC/MS ESI R1.78分 MH359.0
(3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
tert−ブチルメチルエーテル(0.67mL、1.33ミリモル)中のMeBrの2M溶液を、アセトン(1mL)中の実施例5(85mg、0.266ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で38時間撹拌した。沈殿物を濾別し、EtO(3×1mL)で濯ぎ、高真空下で乾燥して69mg(63%)の実施例18を得た。
LC/MS ESI R1.85分 MH335.4
(3−エキソ)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
tert−ブチルメチルエーテル(0.95mL、1.9ミリモル)中のMeBrの2M溶液をアセトン(2mL)中の実施例13(33mg、0.095ミリモル)の溶液に加えた。反応物を室温で14時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、残留物をEtO(2×5mL)で摩砕した。洗浄物を濾過し、合わせた固形残留物を高真空下で乾燥して37mg(88%)の実施例19を得た。
LC/MS ESI R1.57分 MH362.4
(3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−3−イル−エチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
実施例6(0.020g、0.058ミリモル)を1:1CHCN/CHCl(4mL)中に溶解した。t−ブチルメチルエーテル(0.15mL、0.29ミリモル)中の臭化メチルの2M溶液を上記溶液に加えた。反応物を40℃で96時間加熱して化合物3を得た。粗生成物を、逆相HPLC10−90で10分間、TFAなしで精製して0.005g(24%)の化合物実施例20を得た。
LC/MS ESI R1.48分 MH362
(3−エンド)−3−[2−シアノ−2,2−ビス(5−メチル−チオフェン−2−イル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
実施例8(0.030g、0.078ミリモル)をCHCN/CHCl(4mL)の1:1溶液中に溶解した。t−ブチルメチルエーテル(0.19mL、0.39ミリモル)中の臭化メチルの2M溶液を上記溶液に加えた。反応物を室温で18時間撹拌して化合物実施例21を得た。粗生成物を、逆相HPLC10−90で、10分間、TFAなしで精製して0.004g(13%)の化合物実施例21を得た。
LC/MS ESI R1.84分 MH400.
(3−エンド)−3−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス(2−メトキシ−フェニル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
実施例9(0.20g、約0.506ミリモル)で調製した粗混合物をCHCN/CHCl(6mL)の1:1溶液中に溶解した。t−ブチルメチルエーテル(1.27mL、2.53ミリモル)中の臭化メチルの2M溶液を上記溶液に加えた。反応物を室温で72時間撹拌して化合物8を得た。粗生成物を、逆相HPLC10−60で、10分間、TFAなしで精製して0.0584g(13%)の化合物実施例22を得た。
LC/MS ESI R1.76分 MH411.
(3−エンド)−3−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス(2−メチルフェニル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンアイオダイド
アセトン(5mL)中の2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−1,1−ビス(2−メチルフェニル)エタノール(25mg、0.068ミリモル)の溶液に、ヨウ化メチル(0.5mL、8.03ミリモル)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。濃縮後、実施例23(20mg、77%)を得た。
LC/MS:1.99分、M+:378.4
(3−エンド)−3−(2,2−ジシクロヘキシル−2−ヒドロキシエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンアイオダイド
アセトン(5mL)中の1,1−ジシクロヘキシル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)エタノール(25mg、0.072ミリモル)の溶液に、ヨウ化メチル(0.5mL、8.03ミリモル)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。濃縮後、実施例24(20mg、77%)を得た。
LC/MS:2.23分、M+:362.4
3−(2,2−ジシクロペンチル−2−ヒドロキシエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンアイオダイド
アセトン(5mL)中の1,1−ジシクロペンチル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)エタノール(40mg、0.125ミリモル)の溶液に、ヨウ化メチル(0.5mL、8.03ミリモル)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した。濃縮後、実施例25(31mg、82%)を得た。
LC/MS:1.94分、M+:334.4
Figure 2008509159
(生物学的実施例)
本発明の化合物のMmAChRでの阻害効果を、以下のインビトロおよびインビボでの機能性アッセイにより測定した。
カルシウム動員による受容体活性化阻害の分析
CHO細胞で発現されるmAChRの刺激を、先に記載されているようにして、受容体活性化カルシウム動員をモニターして分析した(H.M.Sarau等、1999.Mol.Pharmacol.56,657〜663頁)。MmAChRを安定的に発現するCHO細胞を、96ウェル黒壁/透明底板中で平板培養した。18〜24時間後、培地を吸引して、100μlのロード培地(アール塩、0.1% RIAグレードBSA(Sigma,St.Louis MO)を有するEMEM、および4μM Fluo−3−アセトキシメチルエステル蛍光指示薬染料(Fluo−3AM、分子プローブ、Eugene,OR)で置き換え、37℃で1時間インキュベートした。次いで、染料含有培地を吸引し、新鮮な培地(Fluo−3AMなし)で置き換え、細胞を37℃で10分間インキュベートした。次いで細胞を3回洗浄し、100μlのアッセイ緩衝液(0.1%ゼラチン(Sigma)、120mM NaCl、4.6mM KCl、1mM KHPO、25mM NaHCO、1.0mM CaCl、1.1mM MgCl、11mMグルコース、20mM HEPES(pH7.4))中で、37℃で10分間インキュベートした。50μlの化合物(アッセイで1x10−11〜1x10−5M、最終)を加え、平板を37℃で10分間インキュベートした。次いで平板を蛍光強度プレートリーダー(FLIPR、分子プローブ)中に置き、そこで、染料をロードした細胞を6ワットのアルゴンレーザーによる励起光(488nm)に曝露した。0.1%BSAを含む緩衝液中で調製した50μlのアセチルコリン(0.1〜10nM最終)を50μl/秒で加えて細胞を活性化させた。細胞質カルシウム濃度の変化としてモニターしたカルシウム動員を、566nmでの発光強度の変化として測定した。発光強度の変化は、細胞質カルシウムのレベルに直接関係する。96ウェルすべてからの発光された蛍光は、冷却CCDカメラで同時に測定する。データポイントは1秒毎に採取する。次いでこのデータを、GraphPad PRISMソフトウェアを用いてプロットし解析した。
ムスカリン性受容体放射性リガンド結合アッセイ
SPA法での0.5nM[H]−N−メチルスコポラミン(NMS)を用いた放射性リガンド結合の試験を、ムスカリン性拮抗薬とM、M、M、MおよびMのムスカリン性アセチルコリン受容体の結合を評価するのに用いる。96ウェル平板中で、受容体含有膜を用いてSPAビーズを4℃で30分間インキュベートする。次いで、50mM HEPESと試験化合物を加え、室温で(振とうしながら)2時間インキュベートする。次いでビーズを沈降させ、シンチレーションカウンターでカウントする。
分離したモルモット気管中での作用の効能と持続時間の評価
オスの成体ハートレイ系モルモット(Charles River,Raleigh,NC;400〜600g)から気管を取り出し、これを修飾したクレブスヘンセライト液中に入れた。溶液の組成は(mM):NaCl 113.0、KCl 4.8、CaCl 2.5、KHPO 1.2、MgSO 1.2、NaHCO 25.0およびデキストロース11.0であった。これを95%O:5%COのガスで処理し37℃に保持した。それぞれの気管の付着組織を落とし、長さ方向に開いた。綿を先端に取り付けた塗布器で管腔表面を緩やかに擦って上皮組織を取り除いた。個々の細長い断片を、約2カートリッジリングの幅で切り、クレブスヘンセライト液を含む10mlの水ジャケット付きのFT03C力−変位トランスデューサに連結されたオーガンバス中に絹縫合糸で懸垂した。機械的応答を、Apple G4コンピュータで動作させるMP100WS/Acknowledgeデータ収集システム(BIOPAC Systems,Goleta,CA,www.biopac.com)によって等尺的に記録した。組織を、1.5gの静止張力のもとで平衡化させ、長さー張力評価によって最適であると判断し、クレブスヘンセライト液で15分間毎に1時間洗浄した。平衡化期間の後、肺組織をプラトーに達するまで10uMカルバコールで収縮させ、これをデータ分析のための標準収縮として供した。次いで、ベースラインに達するまで組織を15分間毎に1時間かけて濯いだ。次いでその調製物を、少なくとも30分間放置し、その後実験を開始した。
カルバコールを、1nMで開始して、半対数増分で累積的に加えて濃度反応曲線を得た(Van Rossum,1963,Arch.Int.Pharmacodyn.,143:299)。各濃度で応答がプラトーに達するまで調製物と接触させ、次いで、次のカルバコール濃度分を加えた。対にした組織をmAChR拮抗薬化合物かまたはビヒクルに30分間曝し、次いでカルバコール累積濃度反応曲線を得た。すべてのデータは平均±標準誤差(s.e.m.)として示しており、nは異なる動物の数である。
灌流(作用の持続期間)試験については、実験の間、組織を、クレブスヘンセライト液を2ml/分で連続的に灌流させた。作用薬と拮抗薬のストック溶液を、灌流チューブに挿入した22内径の針で注入した(0.02ml/分)。機械的応答を、Macintosh G4コンピュータ(Apple,Cupertino,CA www.apple.com)でインターフェイス接続された市販のデータ収集システム(MP100WS/Acknowledge;BIOPAC Systems,Goleta,CA,www.biopac.com)を用いて等尺的に記録した。組織を、1.5gの最適の静止張力のもとで懸垂した。60分間の平衡化期間の後、組織を実験の期間カルバコール(1uM)で収縮させた。持続的な収縮に達したら、イソプロテレノール(10uM)を投与して組織を最大限弛緩させ、この変化を標準とした。イソプロテレノール曝露を停止して、カルバコール誘発による張力を回復させた。持続的レベルの阻害が得られるまで、ムスカリン性受容体拮抗薬を組織当たり単一の濃度で注入した。次いで化合物を取り出し、もう一度カルバコール誘発による張力を回復させた。
拮抗薬の各濃度について以下のパラメータを測定し、平均±S.E.M(nは個々の動物である)で表した。カルバコール誘発による収縮の阻害を標準応答の割合(イソプロテレノール)として表し、この弛緩の1/2に達するまでに要する時間を測定した(応答の開始)。化合物の取り出しに続く張力の回復度を、最大張力回復の1/2に達するまでに要する時間として測定した(応答の停止)。拮抗薬を取り除いた後60分および180分間で、阻害の残留レベルを測定し、イソプロテレノール標準の割合として表した。
拮抗薬を取り除いた後、0分、60分および180分での最大弛緩データをプロットして拮抗薬濃度反応曲線を得た。回復度(シフトと称される)を、0分阻害曲線IC50と、60分および180分で同様の張力回復をもたらす化合物の濃度との比から算出した。
応答の開始と停止の1/2の時間を、対応する濃度に対してプロットし、データを非線形回帰法でフィッティングさせた。これらの値をIC50(阻害濃度反応曲線から測定した)で外挿して、Ot50(IC50濃度で、開始応答の半分に達するのに要する時間)およびRt50(IC50濃度で、回復応答の半分に達するのに要する時間)と表示した。
メタコリン誘発気管支収縮―作用の効能および持続期間
メタコリンに対する気道反応性を、覚醒無拘束Balb Cマウス(n=6、各グループ)で測定した。気圧プレチスモグラフィーを用いて、強化休止(enhanced pause)(Penh)(メタコリン(2)を用いた気管支挑戦の際に起こる気道抵抗の変化と相関することが分かっている無単位の測定値)を測定した。マウスを、50μlのビヒクル(10%DMSO)中の50μlの化合物(0.003〜10μg/マウス)を用いて経鼻(i.n.)で前処理し、次いで、薬物投与後(15分〜96時間)、所与の時間プレチスモグラフィーチャンバー中に置いた。効能測定のためには、所与の薬物に対する用量反応を実施し、すべての測定を、経鼻での薬物投与後15分で行った。持続期間測定のためには、経鼻での薬物投与後15分から96時間の間のどこにおいても測定を行った。
チャンバーに入れたら、マウスを10分間平衡化させ、続いて5分間ベースラインPenh測定を行った。次いでマウスに、メタコリン(10mg/ml)のエアロゾルで2分間挑戦させた。Penhを、メタコリンエアロゾルの開始から始めて7分間連続的に記録し、その後5分間続行した。各マウスについてのデータを、GraphPad PRISMソフトウェアを用いて解析しプロットした。この実験により、投与した化合物の活性の持続期間の測定が可能になる。
本発明の化合物は、これらに限定されないが、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、慢性呼吸障害、肺線維症、肺気腫症およびアレルギー性鼻炎などの呼吸管障害を含む様々な症状を治療するのに有用である。
処方物−投与
したがって、本発明はさらに、式(I)の化合物、あるいはその薬剤として許容される塩、溶媒和物または生理学的に機能性の誘導体(例えば塩およびエステル)、ならびに薬剤として許容される担体または賦形剤、および所望により1つまたは複数の他の治療成分を含む医薬処方物を提供する。
以下、「活性成分」という用語は、式(I)の化合物、あるいはその薬剤として許容される塩、溶媒和物または生理学的に機能性の誘導体を意味する。
式(I)の化合物は、口または鼻を介して吸入により投与される。
吸入により肺に局所デリバリーするための乾燥粉末組成物は、例えば、吸入器または散布器で使用するために、例えばゼラチンでできたカプセルやカートリッジ、または、例えば積層アルミニウムホイルでできたブリスターに入れることができる。粉末配合処方物は一般に、本発明の化合物の吸入のための粉末ミックス、およびモノ−、ジ−もしくはポリ−サッカリド(例えば、乳糖またはデンプン)、有機塩もしくは無機塩(例えば、塩化カルシウム、リン酸カルシウムまたは塩化ナトリウム)、多価アルコール(例えば、マンニトール)またはその混合物などの適切な粉末ベース(担体/希釈剤/賦形剤物質)を含む。あるいは、それらは、以下に示すような、処方物の化学的および/または物理的安定性または性能を改善するために配合処方物中に含める添加剤などの1種または複数の追加の材料またはその混合物を一緒に含む。乳糖の使用が好ましい。それぞれのカプセル剤またはカートリッジは一般に、所望により他の治療用活性成分と併用して、20μg〜10mgの式(I)の化合物を含むことができる。あるいは、本発明の化合物は賦形剤なしで存在することができ、または、共沈もしくはコーティングによるなどによって、化合物、所望により他の治療用活性材料、および賦形剤材料を含む粒子に成形することができる。
医薬品ディスペンサは、リザーバ乾燥粉末吸入器(RDPI)、マルチ用量の乾燥粉末吸入器(MDPI)および定量吸入器(MDI)からなる群から選択されるタイプのものが適している。
リザーバ乾燥粉末吸入器(RDPI)は、乾燥粉末形態で複数(非定量)の医薬品を含むのに適したリザーバ型のパックを有し、リザーバからデリバリー部位へ医薬品用量を計量するための手段を含む吸入器を意味する。計量手段は、例えば、リザーバからカップに医薬品を充てんできる第1の位置から、計量した医薬品用量を吸入のために患者が利用できるようにする第2の位置へ移すことができる計量カップまたは多孔板を含むことができる。
マルチ用量乾燥粉末吸入器(MDPI)は、医薬品を乾燥粉末形態で分注するのに適した吸入器を意味する。そこでは、医薬品は、複数の規定(define)容量(またはその一部)の医薬品を含む(あるいは担持する)複数用量パックの中に含まれる。好ましい態様では、その担体はブリスターパックを有するが、カプセルをベースとしたパック形態、あるいは印刷、塗装および真空吸蔵を含む任意の適切な方法で医薬品をその上に塗布した担体も含むことができる。
処方物は、事前計量するか(例えば、Diskus(GB2242134参照をされたい)またはDiskhaler(GB2178965、2129691および2169265を参照されたい)のようにして)、または、使用の際に計量する(例えば、Turbuhaler(EP69715を参照されたい)のようにして)ことができる。単位用量デバイスの例はRotahaler(GB2064336を参照されたい)である。Diskus吸入デバイスは、その長さ方向に沿って間隔をおいて陥凹を有するベースシートと、密閉はするが剥離可能なようにシールして、それぞれが、好ましくは乳糖と一緒に、式(I)の化合物を含む吸入可能な処方物をその中に有する複数の容器を画成している蓋シートとから形成された細長いストリップを含む。ストリップはロール状に巻けるように十分可撓性であることが好ましい。蓋シートとベースシートは、互いにシールされておらず、前記先導(leading)末端部分の少なくとも一部は巻き取り手段と連結するように構成されている先導末端部分を有することが好ましい。また、ベースシートと蓋シートとの間の密封はその幅全体にわたって延出していることが好ましい。蓋シートは、前記ベースシートの第1の端部から長手方向に、ベースシートから剥がすことができることが好ましい。
一態様では、複数用量パックは、医薬品を乾燥粉末形態で格納する複数のブリスターを含むブリスターパックである。ブリスターは一般に、医薬品をそこから取り出すのを容易にする通常の方式で配置される。
一態様では、複数用量ブリスターパックは、ディスク型のブリスターパック上に一般に円形状に配置された複数のブリスターを含む。他の態様では、複数用量ブリスターパックは細長い形であり、例えばストリップまたはテープを含む。
複数用量ブリスターパックは、剥離可能なように互いに固定された部材間に画成されることが好ましい。米国特許第5860419号、同第5873360号および同第5590645号は、この一般的なタイプの医薬品パックを記載している。この態様では、デバイスは通常、部材を剥がして各医薬品用量にアクセスするための剥離手段を含む開放ステーションを備えている。そのデバイスは、剥離可能な部材が、その長さ方向に沿って間隔を空けた複数の医薬品容器を画成する細長いシートであるように、使用に適合されていることが適切であり、デバイスが、各容器を順に表示するための表示手段を備えていることが適切である。デバイスは、シートの1つがその中に複数のポケットを有するベースシートであり、シートの他方が蓋シートであり、各ポケットと蓋シートの隣接部分が容器のそれぞれの1つを画成しており、そのデバイスが、開放ステーションで蓋シートとベースシートを引き剥がすための駆動手段を含む、使用に適合されたものであることがより好ましい。
定量吸入器(MDI)は、医薬品をエアロゾルの形態で分注するのに適した医薬品ディスペンサを意味し、そこでは、医薬品は、噴射剤をベースとしたエアロゾル医薬品処方物を含むのに適したエアロゾル容器内に含まれる。エアロゾル容器は通常、エアロゾル状の医薬品処方物を患者に放出するための計量弁、例えばスライド弁を備えている。エアロゾル容器は一般に、弁による作動毎に所定用量の医薬品をデリバーするように設計されている。その弁は、容器を固定して保持しながら弁を押すか、または弁を固定して保持しながら容器を押すことによって開けることができる。
吸入により肺へ局所デリバリーするためのスプレー組成物は、例えば水溶液または懸濁液として、あるいは適切な液化噴射剤を用いて定量吸入器などの加圧化したパックからデリバーされるエアロゾルとして処方することができる。吸入に適したエアロゾル組成物は、懸濁液かまたは溶液であってよく、一般に、式(I)の化合物を、所望により、他の治療活性成分およびフルオロカーボンまたは水素含有クロロフルオロカーボンまたはその混合物、具体的にはヒドロフルオロアルカン、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラ−フルオロエタン、特に1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパンまたはその混合物などの適切な噴射剤と一緒に含むことができる。二酸化炭素または他の適切なガスを噴射剤として用いることもできる。エアロゾル組成物は賦形剤を含まなくてよく、また所望により、界面活性剤例えばオレイン酸またはレシチン、および共溶媒例えばエタノールなどの当業界で周知の追加の処方用賦形剤を含むこともできる。加圧化した処方物は、一般に、弁(例えば計量弁)で閉じられ、口金を備えた作動装置に組み込まれた小型缶(例えばアルミニウム小型缶)の中に保持される。
吸入による投与のための医薬品は、制御された粒子サイズを有していることが望ましい。肺へ局所的にデリバリーするために、気管支内に吸入するのに最適の空気力学的粒子サイズは通常1〜10μm、好ましくは2〜5μmである。肺への全身デリバリーを実現するために、肺胞領域中に吸入するのに最適の空気力学的粒子サイズは約0.5〜3μm、好ましくは1〜3μmである。20μmを超える空気力学的サイズを有する粒子は一般に、吸入される場合、大き過ぎて末梢気道に到達することができない。処方物の平均空気力学的粒子サイズは、例えばカスケードインパクターで測定することができる。平均の幾何学的粒子サイズは、例えばレーザー回折法、光学的方法で測定することができる。
所望の粒子サイズを得るためには、作製する活性成分の粒子は、例えば制御結晶化、微粉化またはナノミリングによる従来の手段によってサイズを小さくすることができる。所望の画分は、空気分級で分離することができる。あるいは、例えばスプレー乾燥を用いて、所望のサイズ範囲の粒子を生成するようにスプレー乾燥パラメータを制御して、所望のサイズの粒子を直接作製することができる。粒子は結晶性であることが好ましいが、望むなら非晶質材料も用いることができる。乳糖などの賦形剤を用いる場合、一般に、「粗大な」担体が吸入されないように賦形剤の粒子サイズは、本発明の吸入される医薬品よりずっと大きくなるようにする。賦形剤が乳糖である場合、それは通常粉砕した乳糖として存在し、乳糖粒子の85%以下は60〜90μmのMMDを有し、15%以上は15μm未満のMMDを有する。乾燥粉末配合物中の担体に加えた添加剤は、吸入可能である、すなわち空気力学的に10ミクロン未満であるか、あるいは吸入不可能である、すなわち空気力学的に10ミクロン超であってよい。
用いることができる適切な添加剤には、ロイシンなどのアミノ酸;レシチン(例えば、大豆レシチン)および固体状脂肪酸(例えば、ラウリン酸、パルミチン酸およびステアリン酸)ならびにその誘導体(塩およびエステルなど)などの水溶性または水不溶性の、天然または合成の界面活性剤;ホスファチジルコリン;糖エステルが含まれる。添加剤には、着色剤、味覚マスキング剤(例えば、サッカリン)、静電防止剤、滑剤(例えば、公開PCT特許出願WO87/905213を参照されたい。その教示を参照により本明細書に組み込む)、化学的安定剤、緩衝剤、保存剤、吸収促進剤、および当業者に周知の他の材料も含むことができる。
活性材料または活性材料含有粒子に、持続放出コーティング材(例えば、ステアリン酸またはポリマー、例えばポリビニルピロリドン、ポリ乳酸)を用いることもできる(例えば、米国特許第3634582号、英国特許第1230087号、同1381872号を参照されたい。その教示を参照により本明細書に組み込む)。
鼻腔内スプレー剤は、増粘剤、緩衝塩またはpH調整のための酸もしくはアルカリ、等張性調節剤あるいは酸化防止剤などの薬剤を加えて、水性または非水性のビヒクルを用いて処方することができる。
噴霧による吸入のための液剤は、酸もしくはアルカリ、緩衝塩、等張性調節剤または抗菌剤などの薬剤を加えて、水性ビヒクルを用いて処方することができる。これらは、濾過するかまたはオートクレーブ中で加熱して殺菌することができる。あるいは非殺菌製品として提供することができる。
好ましい単位投与処方物は、本明細書で前述したような効果的な用量の活性成分かまたはその適切な画分を含むものである。
文脈による必要のない限り、本明細書および特許請求の範囲全体にわたって、「含む(comprise)」という用語、および「含む(comprises)」および「含んでいる(comprising)」などの派生語は、記載した整数もしくは工程、または整数の群を含むが、他の整数もしくは工程、または整数もしくは工程の群のどれをも排除しないものと理解されたい。
本明細書で引用した、これらに限定されないが、特許および特許出願を含むすべての文献を、完全に説明されているかのようにその開示全体を参照により本明細書に組み込むために、それぞれの個別文献が、具体的かつ個別的に示されているかのように参照により本明細書に組み込む。
上記説明は、その好ましい実施形態を含む本発明を完全に開示する。本明細書で具体的に開示した実施形態の改変および改善は、特許請求の範囲の範囲内である。さらに詳細に述べるまでもなく、当業者は上記説明を用いて、本発明を最大限に利用することができよう。したがって、本明細書の実施例は単なる例示と解釈すべきでなく、また本発明の範囲を限定するものでもないと解釈すべきである。独占的な権利または特典を請求する本発明の実施形態は上記の通り定義される。

Claims (10)

  1. 構造式:
    Figure 2008509159
    [式中、
    トロパン環と結合しているアルキル鎖の配向性はエキソかまたはエンドであり;
    R1は、独立して、OH、CNまたは水素であり;
    R2およびR3は、独立して、好ましくは1ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の低級アルキル基、5ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6ないし10個の炭素原子を有するシクロアルキル−アルキル、2−チエニル、置換されていてもよい2−チエニル、3−チエニル、置換されていてもよい3−チエニル、2−ピリジル、フェニルおよび置換されていてもよいフェニルからなる群から選択され;
    R4およびR5は、独立して、水素、メチル、(C〜C12)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキル(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルキル−フェニル、(C〜C)アルキル−OH、(C〜C)アルキル−CN、(C〜C)アルキル−ハロゲン、(C〜C)アルキル−CF、(C〜C)アルキル−OCHおよび(C〜C)アルキル−O−(C〜C)アルキル−OCHからなる群から選択される:但し、R4とR5が共に水素であることはなく;
    はN原子の正電荷と結合するアニオンを表す]
    で示される式(I)の化合物。
  2. がクロリド、ブロミド、ヨージド、スルフェート、ベンゼン、スルホナートおよびトルエンスルホナートからなる群より選択されるところの、請求項1記載の化合物。
  3. 2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ジ−2−チエニルエタノール;
    (3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
    (3−エンド)−3−[2−ヒドロキシ−2,2−ビス(2−メチルフェニル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
    2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1,1−ビス(2−メチルフェニル)エタノール;
    1,1−ジシクロヘキシル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エタノール;
    1,1−ジシクロペンチル−2−[(3−エンド)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エタノール;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジ−2−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
    (3−エンド)−3−(2,2−ジシクロペンチル−2−ヒドロキシエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
    (3−エンド)−3−(2,2−ジシクロヘキシル−2−ヒドロキシエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンヨージド;
    (3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−3−チエニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
    (3−エンド)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
    (3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエチル)−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;
    (3−エンド)−3−[2−シアノ−2,2−ビス(5−メチル−2−チエニル)エチル]−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド;および
    (3−エンド)−3−{2−ヒドロキシ−2,2−ビス[2−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−9,9−ジメチル−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド
    からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
  4. 請求項1記載の化合物と、そのための医薬上許容される担体とを含む、ムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患の治療用医薬組成物。
  5. その必要とする哺乳動物におけるアセチルコリンのその受容体との結合を阻害する方法であって、安全かつ有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
  6. アセチルコリンがそのムスカリン性アセチルコリン受容体と結合するムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患の治療方法であって、安全かつ有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
  7. 疾患が、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、慢性呼吸障害、肺線維症、肺気腫症およびアレルギー性鼻炎からなる群より選択されるところの、請求項6記載の方法。
  8. 投与が口または鼻を介する吸入によりなされる、請求項6記載の方法。
  9. 投与がリザーバ乾燥粉末吸入器、複数回投与用乾燥粉末吸入器または計量吸入器から選択される薬物分配装置を介してなされるところの、請求項6記載の方法。
  10. 化合物が24時間以上の作用持続時間を有するところの、請求項9記載の方法。
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