[go: up one dir, main page]

JP2008309929A - レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜 - Google Patents

レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜 Download PDF

Info

Publication number
JP2008309929A
JP2008309929A JP2007156209A JP2007156209A JP2008309929A JP 2008309929 A JP2008309929 A JP 2008309929A JP 2007156209 A JP2007156209 A JP 2007156209A JP 2007156209 A JP2007156209 A JP 2007156209A JP 2008309929 A JP2008309929 A JP 2008309929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
underlayer film
resist underlayer
resist
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007156209A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Yamashita
直紀 山下
Daisuke Kawana
大助 川名
Naonobu Harada
尚宣 原田
Koji Yonemura
幸治 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd filed Critical Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007156209A priority Critical patent/JP2008309929A/ja
Priority to US12/137,483 priority patent/US20080312400A1/en
Publication of JP2008309929A publication Critical patent/JP2008309929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/091Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers characterised by antireflection means or light filtering or absorbing means, e.g. anti-halation, contrast enhancement
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/28Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen sulfur-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • C08L83/08Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/075Silicon-containing compounds
    • G03F7/0752Silicon-containing compounds in non photosensitive layers or as additives, e.g. for dry lithography

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】レジストとの良好なマッチング特性を有するレジスト下層膜を形成することができるレジスト下層膜形成用組成物を実現する。
【解決手段】本発明のレジスト下層膜形成用組成物は、硫黄原子を含む1価の有機基を有する繰返し単位を有するシロキサンポリマー成分を含有することで、レジストとのマッチング特性が良好なレジスト下層膜を形成し得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、基板上にレジストパターンを形成する際に、反射防止膜として機能するレジスト下層膜を形成するのに用いられるレジスト下層膜形成用組成物、およびこれを用いて形成されたレジスト下層膜に関する。
従来、半導体素子の製造においては、基板へのパターン形成にリソグラフィープロセスが利用されてきた。近年は、回路基板の半導体素子の高集積化にともない、パターン形成の微細化が進んでいる。しかし、パターンが微細になるほど、露光工程に発生する定在波の影響が大きくなり、正確な寸法でのパターン転写が難しくなる問題がある。定在波は入射光と基板からの反射光との干渉により発生するので、この問題を解決する方法のひとつとして、レジスト層の下層に反射防止膜(レジスト下層膜、ハードマスク)を設ける方法がある。レジスト下層膜は、基板にパターン形成をする前にレジスト層をマスクにしてエッチングされる。
このレジスト下層膜には、有機系と無機系がある。有機系のレジスト下層膜の場合、レジスト層も有機系であるため、同等のエッチングレートとなる。したがって、レジスト下層膜をエッチングする際にレジスト層も同様にエッチングされ、正確なパターンを転写することが困難となる。これに対して、レジスト層を厚くし、必要なエッチング耐性を得ることも考えられる。しかしながら、近年のパターンの微細化にともない、厚くしたレジスト層から形成されるパターンはアスペクト比が高くなることにより、パターン倒れが起きやすいという問題が生じる。
そこで、無機系のレジスト下層膜が検討されている。無機系のレジスト下層膜の場合、有機系のレジスト層に対するエッチングスピードの差が大きくなり、高いエッチング選択性が得られる。そのため、薄いレジスト層であっても正確にレジスト下層膜にパターンを転写することができ、レジスト層を厚くしてパターン倒れが生じることを解決することができる。このような無機系のレジスト下層膜の一例が、特許文献1,2に開示されている。特許文献1,2では、無機系のレジスト下層膜としてケイ素系材料を用いたものが開示されている。
特開2004−310019号公報(平成16年11月4日公開) 特開2005−18054号公報(平成17年1月20日公開)
しかし、特許文献1,2に記載のレジスト下層膜では、レジストとレジスト下層膜との界面において、良好なマッチングが得られていなかった。レジストとレジスト下層膜とのマッチングが悪いと、形成されるレジストパターンが、アンダーカット形状となりパターン倒れが生じたり、あるいは裾引き形状となって正確な寸法を基板に転写したりすることが困難になる。従って、レジストとの良好なマッチング特性を有するレジスト下層膜を形成することができるレジスト下層膜形成用組成物が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、反射防止膜としての機能を有し、かつレジストとの良好なマッチング特性を有するレジスト下層膜を形成することができるレジスト下層膜形成用組成物、およびこれを用いて形成されたレジスト下層膜を提供することにある。
なお、本発明において、「レジストとの良好なマッチング特性を有する」とは、レジスト下層膜上に形成されるレジストパターンが、アンダーカット形状にも裾引き形状にもなることがなく、レジスト下層膜面に対する垂直性の優れた形状となることを意味する。
本発明にかかるレジスト下層膜形成用組成物は、下記一般式(1)で示される繰返し単位を有するシロキサンポリマー成分を含有することを特徴とする。
Figure 2008309929
(式(1)中、Rは、水素原子または1価の有機基であり、Rは、硫黄原子を含有する1価の有機基である。繰り返しにおける複数のR同士またはR同士は互いに異なっていてもよい。aは、0または1である。)
本発明によれば、シロキサンポリマー成分中に、硫黄原子を含む1価の有機基を有する繰返し単位を有することで、レジストとのマッチング特性が向上したレジスト下層膜を形成することができるレジスト下層膜形成用組成物、およびこれを用いて形成されたレジスト下層膜を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.レジスト下層膜形成用組成物
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、248nm以下の波長で使用することが可能であるが、好ましくは、193nmのArFレーザ光で使用されるものとして説明する。
(一般式(1)で示される繰返し単位)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するシロキサンポリマー成分を含有することを特徴とする。
Figure 2008309929
(式(1)中、Rは、水素原子または1価の有機基であり、Rは、硫黄原子を含有する1価の有機基である。繰り返しにおける複数のR同士またはR同士は互いに異なっていてもよい。aは、0または1である。)
このように、前記シロキサンポリマー成分が硫黄原子を含有する一価の有機基を含む繰返し単位を有することで、本発明にかかるレジスト下層膜形成用組成物を用いて形成されたレジスト下層膜は、レジストとの良好なマッチング特性を得ることができる。
前記シロキサンポリマー成分におけるシリコン原子に対する硫黄原子の割合は、5〜50モル%であることが好ましい。硫黄原子の割合がこの範囲であるとき、レジストとの良好なマッチング特性、つまり、垂直性の高い良好なパターンを形成し得るレジスト下層膜形成用組成物を得ることができる。硫黄原子の割合は、より好ましくは、5〜40モル%であり、さらに好ましくは、10〜30モル%である。
また、硫黄原子を含む一価の有機基Rとしては、硫黄原子を含む脂肪族基または複素環基が好ましい。
このような硫黄原子を含む脂肪族基としては、メルカプト基、スルフィド結合を含む脂肪族基を例示することができる。例えば、炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖、環状のアルキル基において、少なくとも1つの炭素が硫黄に置換されたもの、または少なくとも1つの水素が−SHで置換されたものが挙げられる。これらの中でも好ましいものとしては、−C2nSH(nは1〜5、好ましくは1〜3の自然数)が挙げられる。硫黄原子を含む複素環基としては、チエニル基、チオピラニル基を例示することができる。
式(1)において、aの値は0であることがより好ましい。aが0である場合、ラダー骨格を形成することができ、レジスト下層膜の硬化性を高められる。さらに、シロキサンポリマー成分のSi含有率を高く維持することができ、レジスト下層膜の無機性を高め、有機膜に対するエッチング選択性を大きくすることができる。
は、水素原子または1価の有機基である限り、本発明の効果が得られるのであれば、特に限定されない。
が1価の有機基である場合、たとえば、炭素数1〜5の直鎖・分岐状アルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基のような立体的に小さな置換基を例示することができる。これらのうち、Rがヒドロキシル基を含む場合には、前記式(1)で表される繰り返し単位全体のうち40モル%以下であることが好ましい。この場合、レジスト下層膜形成用組成物のゲル化を防ぐことができる。また、同様の理由から、前記シロキサンポリマー成分全体に対しても、ヒドロキシル基を有する繰り返し単位を40モル%以下とすることが好ましい。
また、1価の有機基として、例えば、架橋可能な1価の有機基を例示することができ、このような有機基としては、エポキシ基やオキセタニル基を含有した有機基が挙げられる。架橋可能な1価の有機基を選択する場合には、下層膜の硬化性を高めることができる。
は、上述した群の中でも水素原子であることがより好ましい。これは、Si含有率を高く維持することができるためである。またSi−H結合は架橋サイトとして機能し、膜の硬化性の向上にも寄与すると考えられる。
(一般式(2)で示される繰返し単位)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、さらに、下記一般式(2)で表される繰り返し単位を有するシロキサンポリマー成分を含有することが好ましい。
Figure 2008309929
(式(2)中、Rは、水素原子または1価の有機基であり、Arは、フェニル基、ナフチル基、アントラセン基またはフェナントレン基である。繰り返しにおける複数のR同士またはAr同士は互いに異なっていてもよい。bは、0または1である。)
このシロキサンポリマー成分は、フェニル基、ナフチル基、アントラセン基、またはフェナントレン基を有する式(2)の繰り返し単位を含有するため、反射防止膜としての機能を有し、かつレジストとの良好なマッチング特性を得ることができる。
より詳しくは、フェニル基、ナフチル基、アントラセン基またはフェナントレン基を有することで、レジスト下層膜としたときに酸素系プラズマに対するエッチング耐性を向上させることができる。特に、フェニル基を有する場合、ArFレーザの193nmの波長に対する光吸収を良好にすることができる。また、ナフチル基、アントラセン基またはフェナントレン基を有する場合、レジストとの良好なマッチングを得ることができる。これらの中でも、シロキサンポリマー成分のSi含有率を最も高くすることができるナフチル基がより好ましい。Si含有率が高いことで、レジスト下層膜の無機性を高めることができ、有機膜に対するエッチング選択性を大きくすることができる。
シロキサンポリマー成分における全構成単位に対して、式(2)の繰り返し単位の割合は、5〜95モル%の範囲であることが好ましい。式(2)がこの範囲内であると、十分な反射防止機能を有し、かつ、垂直性の高い良好なパターンを形成することができるレジスト下層膜形成用組成物が得られる。
式(2)の繰り返し単位の割合は、より好ましくは、20〜70モル%の範囲である。
式(2)において、bの値が0であることがより好ましい。bの値が0である場合、ラダー骨格を形成することができ、レジスト下層膜の硬化性をより高めることができる。さらに、シロキサンポリマー成分のSi含有率を高く維持することができ、レジスト下層膜の無機性を高め、有機膜に対するエッチング選択性を大きくすることができる。Rは、水素原子または1価の有機基であり、具体的には、上述した一般式(1)におけるRと同様の基を例示することができる。
(一般式(3)で示される繰返し単位)
また、前記シロキサンポリマー成分は、さらに下記一般式(3)で表される繰り返し単位を有していてもよい。
Figure 2008309929
(式(3)中、Rは、水素原子、アルキル基、ヒドロキシル基、架橋可能な1価の有機基、または、ヒドロキシル基、ポリエーテル基、カルボニル基、エステル基、ラクトン基、アミド基、エーテル基、およびニトリル基よりなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する1価の有機基を示し、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。繰り返しにおける複数のR同士またはR同士は互いに異なっていてもよい。cは0または1である。)
がアルキル基の場合、炭素数1〜5の直鎖・分岐状アルキル基を挙げることができる。Rが水素原子、アルキル基、ヒドロキシル基である場合、構成単位間の合成上のバランスがとりやすくなる。また、Rが架橋可能な1価の有機基である場合、下層膜の硬化性を高めることができる。架橋可能な1価の有機基としては、エポキシ基やオキセタニル基を含有した有機基が挙げられる。
また、Rがヒドロキシル基、ポリエーテル基、カルボニル基、エステル基、ラクトン基、アミド基、エーテル基、およびニトリル基よりなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する1価の有機基である場合には、レジストパターン形状の垂直性を高められるという効果がある。特に、Rがヒドロキシル基を含む場合には、前記式(3)で表される繰り返し単位全体のうち、Rがヒドロキシル基である繰り返し単位の割合を40モル%以下とすることが好ましい。これにより、レジスト下層膜形成用組成物のゲル化をより一層防止することができる。
は、上述した群の中でも水素原子であることがより好ましい。これは、Si含有率を高く維持することができるためである。また、Si−H結合は架橋サイトとして機能し、膜の硬化性を向上させることもできる。
は、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、中でもメチル基がより好ましい。これは、水素原子の次にSi含有率を高く維持することができる有機基であるためである。また、Si−H結合からなる樹脂はアルカリ現像液に溶けやすい性質をもつが、Si−Me結合からなる樹脂はアルカリ現像液に溶けにくい性質をもつ。よって、前記シロキサンポリマー成分が前記式(3)を含むと、レジスト膜をアルカリ現像する際、レジスト下層膜の耐アルカリ現像液性を向上させることができる。十分な耐アルカリ現像液性をもつことにより、レジスト層の現像時にレジスト下層膜が損傷するのを防ぐことができ、エッチング後に得られる基板上のパターン形状を良好(矩形)にすることができる。
式(3)において、cは0であることがより好ましい。cが0である場合、ラダー骨格を形成することができ、レジスト下層膜の硬化性を高められる。また、シロキサンポリマー成分のSi含有率を高く維持することができ、レジスト下層膜の無機性を高め、有機膜に対するエッチング選択性を大きくすることができる。
式(3)の繰返し単位は、上述のSi含有率の点と耐アルカリ現像液性の点を考慮すると、シロキサンポリマー成分における全構成単位に対し、5〜40モル%の範囲であることが好ましい。
また、前記シロキサンポリマー成分は、さらに下記一般式(4)で表される繰返し単位を有していてもよい。
Figure 2008309929
(式(4)中、Rは上述の通りである。Rは、エステル基およびポリエーテル基から選択される少なくとも1つの官能基を有する1価の有機基を表す。また、繰返しにおける複数のR同士およびR6同士は、互いに異なっていてもよい。dは0または1である。)
を含む繰り返し単位を有することで、本発明に係るレジスト下層膜がレジスト膜との密着性を高めることができる。Rは、エステル基およびポリエーテル基から選択される。エステル基は、少なくとも1つのエステル基を含有する有機基である。ポリエーテル基は下記式(6)のような構造である。
Figure 2008309929
(式(6)中、eは2〜12、fは2〜6、gは2〜200であり、R’は水素原子、アルキル基、またはその他の有機基である。)
エステル基としては、たとえば、下記式(7),(8)に示す基を例示することができる。
Figure 2008309929
ポリエーテル基としては、たとえば、下記式(9)〜(11)に示す基を例示することができる。
Figure 2008309929
式(4)において、dは0であることがより好ましい。dが0の場合、ラダー骨格を形成することができ、レジスト下層膜の硬化性を高められる。また、シロキサンポリマー成分のSi含有率を高く維持することができ、レジスト下層膜の無機性を高め、有機膜に対するエッチング選択性を大きくすることができる。Rは上述の通りである。
式(4)の繰り返し単位は、上述の密着性向上の点を考慮すると全シロキサンポリマーに対し、5〜20モル%の範囲になることが好ましい。
前記シロキサンポリマー成分中のシロキサンポリマーの質量平均分子量としては、300〜400,000の範囲であることが好ましい。上記範囲のシロキサンポリマーを用いることで、レジスト下層膜形成用組成物の成膜性、塗布性を向上させることができる。より好ましくは、500〜100,000である。
また、前記シロキサンポリマー成分は、前記一般式(1)で示される繰返し単位を有するポリマーAと、前記一般式(2)で示される繰返し単位を有するポリマーBと、を含有する混合物であることが好ましい。
(ポリマーA)
ポリマーAは、前記一般式(1)で表される繰返し単位を有することを特徴とする。ポリマーAは、上記一般式(1)で示される繰返し単位を誘導し得る各モノマーを加水分解させて重縮合することにより得られる。加水分解反応時における水の量は、モノマー1モルあたり0.2モル〜10モルであることができる。各モノマーとしては、各繰り返し単位を誘導し得るアルコキシシラン類またはクロロシラン類が好適に用いられる。また、縮重合の際には、金属キレート化合物や有機酸、無機酸、有機塩基、無機塩基等の従来公知の触媒を適宜添加してもよい。
上記金属キレート化合物としては、テトラアルコキシチタン、トリアルコキシモノ(アセチルアセトナート)チタン、テトラアルコキシジルコニウム、トリアルコキシモノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム等が挙げられる。有機酸としては、酢酸、プロピオン酸、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、マロン酸、フタル酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、スルホン酸、メチルスルホン酸、トシル酸、トリフルオロメタンスルホン酸等が挙げられる。有機塩基としては、ピリジン、ピロール、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピコリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルモノエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロノナン、ジアザビシクロウンデセン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等が挙げられる。無機塩基としては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。
シロキサンポリマーの繰り返し単位に、前述の架橋可能な1価の有機基を含む場合は、重合時に架橋反応が進行しないように、また、アルカリや金属の不純物を混入しないように、アンモニア、有機アミン類等の塩基性触媒を用いることができる。なかでも、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドを用いることが好ましい。また、架橋可能な1価の有機基として、エポキシ基やオキセタニル基が含まれている場合、それらを開環させないようにするには、系をpH7以上の雰囲気にすることが好ましい。これらの触媒は、1種或いは2種以上を併用することができる。
反応操作としては、まず、各モノマーを有機溶媒に溶解させ、水を添加し加水分解反応を開始させる。触媒は水に添加していても、有機溶媒中に添加しておいても良い。
反応時に用いる有機溶媒としては、水に難溶あるいは不溶の有機溶媒を用いることができる。具体的には、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルおよびこれらの混合物等を例示することができる。
次いで、触媒の中和反応を行い、有機溶媒層を分別して脱水する。脱水することで、残存したシラノールの縮合反応の進行を抑制する。硫酸マグネシウム等の塩や合成ゼオライトによる吸着法や、溶媒を除去しながらの共沸脱水法等、公知の脱水法が用いられる。
次いで、上記の水に難溶または不溶の有機溶媒を添加し、有機溶媒層を分別、水洗して加水分解縮合に使用した触媒を除去する。このとき、必要に応じて中和してもよい。最後に、分液した有機溶媒層を脱水することにより、ポリマーAが得られる。
(ポリマーB)
ポリマーBは、上記一般式(2)で表される繰返し単位を有することが好ましい。前記一般式(2)で表される繰返し単位は、耐アルカリ現像液性を考慮すると、ポリマーBの全構成単位に対して、5モル%〜95モル%であることが好ましい。ポリマーBは、さらに、前記一般式(3)、一般式(4)で表される繰返し単位を含有していてもよい。
前記ポリマーBは、下記一般式(5)で表される繰返し単位を有することが好ましい。
Figure 2008309929
(式(5)中、R、R、RおよびAr、並びに、b,cは、上述のとおりである。繰返しにおける複数のR同士、R同士、R同士およびAr同士は、互いに異なっていてもよい。)
また、式(5)において、b、cは、0であることがより好ましい。b、cが0である場合の利点は上述のとおりである。
ポリマーBは、質量平均分子量が500〜400,000であることが好ましい。ポリマーBの質量平均分子量を上記範囲内とすることにより、レジスト下層膜形成用組成物の成膜性、塗布性を向上させることができる。より好ましくは、500〜100,000であり、さらに好ましくは、700〜10,000である。
ポリマーBの含有量は、ポリマーAを100質量部に対して、10質量部〜200質量部である。シロキサンポリマーBの含有量を、上記範囲内とすることにより、十分な反射防止機能を有し、かつレジスト膜との良好なマッチング特性を有するレジスト下層膜を形成することができる。好ましくは、10質量部〜150質量部であり、さらに好ましくは、50質量部〜150質量部である。
本発明にかかるレジスト下層膜形成用組成物は、溶剤、架橋剤、酸発生剤、第4級アンモニア化合物、有機酸などを必要に応じて含むことができる。
(溶剤)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、溶剤を含有していてもよい。溶剤の種類は特に限定されず、従来公知の溶剤を用いることができる。具体的には、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等の一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等のアルコール類や、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルコールのモノエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル(EL)等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロアルキルケトン、メチルイソアミルケトン等のケトン類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル(PGDM)、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のアルコールの水酸基を全てアルキルエーテル化させたアルコールエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)等のグリコールエーテルエステル類等が挙げられる。
上記溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。溶剤の使用量としては、シロキサンポリマー成分の質量の1〜100倍量であることが好ましい。溶剤の合計使用量をこの範囲内とすることにより、レジスト下層膜形成用組成物の塗布性を向上させることができる。より好ましくは、2〜20倍量である。
(架橋剤)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、架橋剤を含有していてもよい。架橋剤を含有させることにより、レジスト下層膜の成膜性をより向上させることができる。架橋剤の種類としては特に限定されず、従来公知の架橋剤を用いることができる。具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物等が挙げられる。また、ジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、トリアクリルホルマール、グリオキザールや多価アルコールのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル等を用いることもできる。さらには、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリルのアミノ基の少なくとも2つがメチロール基または低級アルコキシメチル基で置換された、2個以上の反応性基を有する化合物等を用いることができる。
メラミンのアミノ基の少なくとも2つがメチロール基または低級アルコキシメチル基で置換された化合物としては、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンの1個〜6個がメトキシメチル化された化合物およびその混合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1個〜5個がアシロキシメチル化された化合物またはその混合物等が挙げられる。
尿素のアミノ基の少なくとも2つがメチロール基または低級アルコキシメチル基で置換された化合物としては、テトラメチロールウレア、テトラメトキシメチルウレア、テトラメトキシエチルウレア、テトラメチロールウレアの1個〜4個のメチロール基がメトキシメチル基化された化合物またはその混合物等が挙げられる。
ベンゾグアナミンのアミノ基の少なくとも2つがメチロール基または低級アルコキシメチル基で置換された化合物としては、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1個〜4個のメチロール基がメトキシメチル化された化合物またはその混合物、テトラメトキシエチルグアナミン、テトラアシロキシグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1個〜4個のメチロール基がアシロキシメチル化された化合物またはその混合物等が挙げられる。
グリコールウリルのアミノ基の少なくとも2つがメチロール基または低級アルコキシメチル基で置換された化合物としては、テトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1個〜4個がメトキシメチル基化された化合物またはその混合物、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1個〜4個がアシロキシメチル化された化合物またはその混合物が挙げられる。
上記架橋剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。架橋剤の使用量としては、シロキサンポリマー成分100質量部に対して、0.1質量部〜50質量部が好ましい。より好ましくは、0.5質量部〜40質量部である。
(酸発生剤)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、酸発生剤を含有していてもよい。酸発生剤の種類としては特に限定されず、従来公知の酸発生剤を用いることができる。具体的には、オニウム塩、ジアゾメタン誘導体、グリオキシム誘導体、ビススルホン誘導体、β−ケトスルホン誘導体、ジスルホン誘導体、ニトロベンジルスルホネート誘導体、スルホン酸エステル誘導体、N−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体等を用いることができる。
オニウム塩としては、トリフロオロメタンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラn−ブチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラフェニルアンモニウム、p−トルエンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジフェニルヨ−ドニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−t−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸(p−t−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−t−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(p−t−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−t−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−t−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(p−t−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−t−ブトキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、ブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリメチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、エチレンビス[メチル(2−オキソシクロペンチル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート]、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレート等が挙げられる。また、好ましくは下記一般式(12)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2008309929
ジアゾメタン誘導体としては、ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(キシレンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロペンチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(t−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソアミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(t−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(t−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(t−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−t−アミルスルホニル−1−(t−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等が挙げられる。
グリオキシム誘導体としては、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(メタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(トリフルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(1,1,1−トリフルオロエタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(t−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(パーフルオロオクタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(シクロヘキサンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−t−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(キシレンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(カンファースルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等が挙げられる。
ビススルホン誘導体としては、ビスナフチルスルホニルメタン、ビストリフルオロメチルスルホニルメタン、ビスメチルスルホニルメタン、ビスエチルスルホニルメタン、ビスプロピルスルホニルメタン、ビスイソプロピルスルホニルメタン、ビス−p−トルエンスルホニルメタン、ビスベンゼンスルホニルメタン等が挙げられる。
β−ケトスルホン誘導体としては、2−シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2−イソプロピルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン等が挙げられる。
ジスルホン誘導体としては、ジフェニルジスルホン誘導体、ジシクロヘキシルジスルホン誘導体等のジスルホン誘導体等が挙げられる。
ニトロベンジルスルホネート誘導体としては、p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−トルエンスルホン酸2,4−ジニトロベンジル等のニトロベンジルスルホネート誘導体等が挙げられる。
スルホン酸エステル誘導体としては、1,2,3−トリス(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼン等のスルホン酸エステル誘導体等が挙げられる。
N−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体としては、N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−オクタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−メトキシベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−クロロエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドp−トルエンスルホン酸エステル等が挙げられる。
上記酸発生剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。酸発生剤の使用量としては、シロキサンポリマー成分100質量部に対して、0.1質量部〜50質量部が好ましい。酸発生剤の合計使用量をこの範囲内とすることにより、垂直性のよいレジストパターンを形成することができる。より好ましくは、0.5質量部〜40質量部である。
(第4級アンモニウム化合物)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、さらに、第4級アンモニウム化合物を含有することができる。第4級アンモニウム化合物を配合すると、レジスト下層膜上に形成するレジスト層の膜減りを防ぐことができ、形成されるレジストパターンの形状を良好にすることができる。第4級アンモニウム化合物としては、具体的には、下記の一般式(13)で示される第4級アンモニウム化合物を例示することができる。
Figure 2008309929
(式(13)中、Ra〜Rdは、それぞれ独立して炭化水素基であり、Xはカウンターアニオンである。)
Ra〜Rdの炭化水素基としては、直鎖状、分岐状、あるいは環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が挙げられる。なお、これらは置換基を有していてもよい。直鎖、分岐状の炭化水素基としては、例えば、メチル基、メチレン基、エチル基、エチレン基、プロピル基、プロピレン基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、イソプロピレン基、第二ブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基、第三アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、第三オクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基等が挙げられる。
環状の炭化水素基としては、環状アルキル基又はアリール基が挙げられる。環状アルキル基としては、シクロアルカン、ビシクロアルカン、トリシクロアルカン、テトラシクロアルカン等のポリシクロアルカンから1個以上の水素原子を除いた基が挙げられる。具体的には、シクロペンタン、シクロヘキサン等のモノシクロアルカンや、アダマンタン、ノルボルナン、イソボルナン、トリシクロデカン、テトラシクロドデカン等のポリシクロアルカンから1個の水素原子を除いた基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、トリル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、フルオロフェニル基等が挙げられる。
また、上記置換基としては、例えば、OH基、炭素数1〜3のアルコキシ基等が挙げられる。
中でも、Ra〜Rdの総炭素数が、10以上であるものが好ましい。上記のように総炭素数を10以上とすることにより、レジスト下層膜上に形成されたレジストパターンの裾引きを低減するとともに、パターン形状を改善することができる。また、Ra〜Rdの少なくとも1つが炭素数8以上の炭化水素基であることがより好ましい。これにより、レジスト下層膜上に形成されたレジストパターンの裾引きをより一層低減することができる。また、上記Ra〜Rdの総炭素数は、25以下であるものがさらに好ましい。これにより、裾引きをより一層低減することができる。
カウンターアニオンのXとしては、OH、Cl、Br、F、アルキルカルボン酸アニオン、アリールカルボン酸アニオン、アラルキルカルボン酸アニオン等を例示することができる。
また、第4級アンモニウム化合物の添加量は、シロキサンポリマー成分100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部であると、レジスト下層膜上に形成するレジスト層の膜減りを防ぐことができ、形成されるレジストパターンの形状も良好になるので好ましい。0.1質量部〜5質量部であることがより好ましく、0.1質量部〜3質量部であることが最も好ましい。
(有機酸)
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、さらに、有機酸を含有することができる。この有機酸を添加することによって、第4級アンモニウム化合物の添加によるレジスト下層膜形成用組成物の経時劣化を防止することができる。
有機酸としては、有機カルボン酸、有機ホスホン酸、有機スルホン酸等が挙げられる。前記有機カルボン酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの脂肪族モノカルボン酸類;オレイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪族モノカルボン酸類;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸などの脂肪族ジカルボン酸類;乳酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のオキシカルボン酸類;安息香酸、マンデル酸、サリチル酸、フタル酸等の芳香族カルボン酸類が、挙げられる。これらの有機酸としては、マロン酸がより好ましい。
また、有機酸の添加量は、シロキサンポリマー成分100質量部に対して、0.01質量部〜10質量部であることが好ましい。添加量を0.01質量部以上にすることにより、レジスト下層膜形成用組成物の経時安定性をより向上させることができる。また、添加量を10質量部以下にすることにより、前記第4級アンモニウム成分に対する阻害を抑制することができる。
また、この有機酸と前記第4級アンモニウム化合物との質量比は、100:20〜100:60の範囲であることが好ましく、100:30〜100:50の範囲であることがより好ましい。この質量比の範囲にすることにより、レジスト下層膜上に形成されたレジストパターンの裾引きを低減し、パターン形状を改善するとともに、レジスト下層膜用組成物の経時安定性をより一層向上させることができる。
本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物は、シロキサンポリマー成分に、上記の溶剤、架橋剤、酸発生剤、第4級アンモニウム化合物、有機酸等を必要に応じて混合することにより得られる。得られたレジスト下層膜形成用組成物は、必要に応じてフィルター等で濾過する。
2.レジスト下層膜
本発明に係るレジスト下層膜は、上記レジスト下層膜形成用組成物を用いて形成される。具体的には、基板等の被加工物上(好ましくは、基板上に形成された有機系ボトムレイヤー上)に、スピンコーターやスリットノズルコーター等を用いて上記レジスト下層膜形成用組成物を塗布した後、加熱乾燥することにより得られる。加熱は、一段階の加熱法または多段階の加熱法が採用される。多段階の加熱法としては、例えば、100℃〜120℃下で60秒〜120秒間加熱した後、200℃〜250℃下で60秒〜120秒間加熱することができる。このようにして形成された本発明に係るレジスト下層膜の厚さは、好ましくは15nm〜200nmである。
本発明に係るレジスト下層膜は、3層レジストプロセスのような多層レジストプロセスの中間層として用いられることができる。本発明に係るレジスト下層膜を用いたパターン形成方法の一例について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態にかかるパターンの形成工程を示す断面図である。
図1(a)に示すように、従来公知の有機系ボトムレイヤー形成用組成物をスピンコート法等により基板20上に塗布し、所定の温度でベークして有機系ボトムレイヤー26を形成する。次いで、この有機系ボトムレイヤー26上に、本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物をスピンコート法等により塗布し、所定の温度でベークしてレジスト下層膜22を形成する。次いで、従来公知のレジスト組成物を上記と同様にスピンコート法等により塗布し、所定の温度でプリベークを行い(好ましくは、150℃〜300℃下で30秒〜300秒)、レジスト膜24(好ましくは、膜厚が100nm〜300nm)を形成する。
次いで、図1(b)に示されるように、露光、現像により所定のパターンが形成される。パターン形成されたレジスト膜24をマスクとして、レジスト下層膜22のエッチングを行い、レジストパターンをレジスト下層膜22に転写したのが図1(c)である。このときのエッチングガスとしては、CF系(CF等)、Cl系(CCl等)、SF系(SF等)等が挙げられる。さらに、レジスト膜24およびレジスト下層膜22をマスクとして、有機系ボトムレイヤー26のエッチングを行い、図1(d)に示すように、レジストパターンを有機系ボトムレイヤー26に転写する。このときのエッチングガスとしては、O系(O/N等)が挙げられる。なお、エッチングの際には、レジスト膜24も同時にエッチング除去されてもよい。最後に、図1(e)に示すように、レジスト下層膜22と有機系ボトムレイヤー26をマスクとして、基板20にパターンを転写する。このときのエッチングガスとしては、CF系(CF等)、CHF系(CHF等)、Cl系(CCl等)、SF系(SF等)等が挙げられる。なお、エッチングの際には、レジスト下層膜22も同時にエッチング除去されてもよい。
有機系ボトムレイヤー26は、基板20をエッチングするときのマスクとして作用するので、エッチング耐性が高いことが望ましい。また、上層のレジスト下層膜22と混合しないことが求められるため、スピンコート等で塗布した後に熱あるいは酸によって架橋することが望ましい。具体的には、クレゾールノボラック、ナフトールノボラック、カトールジシクロペンタジエンノボラック、アモルファスカーボン、ポリヒドロキシスチレン、(メタ)アクリレート、ポリイミド、ポリスルフォン等の樹脂を用いることができる。
また、レジスト膜24の形成に用いるレジスト組成物としては、例えば、ベース樹脂と有機溶媒と酸発生剤との混合物のような従来公知のものを用いることができる。ベース樹脂としては、ポリヒドロキシスチレンおよびその誘導体、ポリアクリル酸およびその誘導体、ポリメタクリル酸およびその誘導体、ヒドロキシスチレンとアクリル酸とメタクリル酸とそれらの誘導体から選択される共重合体、シクロオレフィンおよびその誘導体とマレイミドとアクリル酸およびその誘導体から選択される3種以上の共重合体、ポリノルボルネン、およびメタセシス開環重合体よりなる群から選択される1種以上の高分子重合体が挙げられる。なお、ここでいう誘導体は、アクリル酸誘導体にはアクリル酸エステル等、メタクリル酸誘導体にはメタクリル酸エステル等、ヒドロキシスチレン誘導体にはアルコキシスチレン等が含まれるように、主要な骨格が誘導後に残存しているものを意味する。
また、KrFエキシマレーザ用のレジスト組成物としては、ポリヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチレン、スチレンのいずれか1種と、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイミドNカルボン酸エステルのいずれか1種との共重合体が挙げられる。また、ArFエキシマレーザ用のレジスト組成物としては、アクリル酸エステル系、メタクリル酸エステル系、ノルボルネンと無水マレイン酸との交互共重合系、テトラシクロドデセンと無水マレイン酸との交互共重合系、ポリノルボルネン系、開環重合によるメタセシス重合系が挙げられるが、これらの重合系ポリマーに限定されることはない。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(シロキサンポリマーA1)
Figure 2008309929
(c):(d):(e)=10:70:20(仕込みモル比)
このシロキサンポリマーA1は、以下のような手順に従って合成した。撹拌機、環流冷却器、滴下ろう斗及び温度計を備えた1L4つ口フラスコに、水47.8gと35%塩酸4.4gを仕込み、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン16.3g(0.083モル)とフェニルトリメトキシシラン5.7g(0.042モル)とメチルトリメトキシシラン39.7g(0.291モル)のトルエン252.2g溶液を反応温度10〜20℃で2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で2時間熟成後に、反応溶液をGC分析することにより原料がすべて無くなっていることを確認した。次に静置後分液を行い、油層を回収した。次いで5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに水で洗浄し、最後にトルエン油層を回収した。
その得られた油層をエバポレーターで溶媒を除去し、白色粉末である3−メルカプトプロピルシルセスキオキサン・フェニルシルセスキオキサン・メチルシルセスキオキサン共重合体(モル組成比20:10:70)を33.8g得た。得られた共重合体のGPC分析の結果、重量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算)1,230、分散度(Mw/Mn:ポリスチレン換算)1.4であった。得られた共重合体のスペクトルデータを下記に示す。
赤外線吸収スペクトル(IR)データ:2840cm-1(‐SH)、1030‐1120cm‐1(Si‐O)(島津製IR Prestige−21)。
核磁気共鳴スペクトル(NMR)データ:0.565‐1.021ppm(bs)、1.183‐2.505ppm(bs)、7.550‐8.615ppm(bs)(H‐NMR溶媒:DMSO‐d、日本電子製400MHz NMR測定器)
(シロキサンポリマーA2)
Figure 2008309929
(a):(b):(c)=50:30:20(仕込みモル比)
このシロキサンポリマーA2は、フェニルトリメトキシシランを1−ナフチルトリメトキシシランに変更し、モノマーの割合を変更した以外はシロキサンポリマーA1と同様にして合成した。
(シロキサンポリマーA3)
Figure 2008309929
(f):(g)=50:50(仕込みモル比)
このシロキサンポリマーA3は、以下のような手順に従って合成した。1L4つ口フラスコに、水97.1g(5.39モル)と35%塩酸水溶液9.1gを仕込み、1−ナフチルトリメトキシシラン108.5g(0.437モル)とメチルトリメトキシシラン59.5g(0.437モル)のトルエン252.2g溶液を反応温度10〜20℃で滴下した。滴下終了後、同温度で2時間熟成後に、反応溶液をGC分析することにより原料がすべて無くなっていることを確認した。次に静置後分液を行い、油層を回収した。次いで5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに水で洗浄し、最後にトルエン油層を回収した。その得られた油層をエバポレーターで溶媒を除去し、白色粉末である1−ナフチルシルセスキオキサン・メチルシルセスキオキサン共重合体を117.2g得た。GPC分析の結果、Mwは1,000、分散度(Mw/Mn:ポリスチレン換算)1.2であった。また、得られたシロキサンポリマーA3のスペクトルデータを下記に示す。
赤外線吸収スペクトル(IR)データ:3055、1504cm−1(ナフタレン)、1026−1111cm−1(Si−O)(島津製IR Prestige−21)。
核磁気共鳴スペクトル(NMR)データ:0.182ppm(bs)、7.021−8.252ppm(b)(H−NMR溶媒:CDCl、日本電子製400MHz NMR測定器)。
(シロキサンポリマーB)
本実施例では、シロキサンポリマーBとして、下記一般式(15)で表されるシロキサンポリマーを用いた。
Figure 2008309929
(式(15)中、Rは、−(CH−OC(O)Meであり、Meはメチル基を示す。カッコ外に記載した数字の単位はモル%である。)
具体的には、シロキサンポリマーBは、次のような手順に従って合成した。120gのPGMEAに、フェニルトリクロロシランを13.2g(0.0625モル)、トリクロロシランを10.2g(0.075モル)、メチルトリクロロシランを14.9g(0.1モル)、アセトキシエチルトリクロロシランを2.8g(0.0125モル)、添加して混合したものを窒素化で反応させた。反応後、その溶液に、200gのPGMEAと10g(0.555モル)の水の混合溶液を1時間かけて加えた。さらに20℃で1時間、攪拌した。樹脂溶液は、40℃に設定したロータリーエバポレータで約10wt%に濃縮した。約40gのエタノールをその樹脂溶液に加えた。再び、その溶液を約20wt%に揮散させた。さらに反応容器を換え、PGMEAを加えて10wt%に希釈した。その溶液を、0.2ミクロンのPTFEフィルターでろ過した。以上の工程により、シロキサンポリマーBを得た。このシロキサンポリマーBの分子量をGPCにより求めたところ、ポリスチレン換算の質量平均分子量(Mw)は9,700であった。
[レジスト下層膜形成用組成物の調製]
(実施例1)
シロキサンポリマーA1を50質量部、シロキサンポリマーBを50質量部、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムアセテートを0.3質量部、マロン酸を0.75質量部混合し、溶剤のPGMEA/EL=6/4を、シロキサンポリマーAとシロキサンポリマーBとを合わせたポリマー固形分濃度が2.5質量%となるように調整して加えた。
本実施例のレジスト下層膜形成用組成物における固形分中のSi濃度は、31質量%であった(配合から算出)。この値は形成されるレジスト下層膜中のSi濃度と同等とみなすことができる。なお、このレジスト下層膜形成用組成物を用いて形成したレジスト下層膜の193nmにおける屈折率(n値)は1.52、消衰係数(k値)は0.15、248nmにおける屈折率(n値)は1.65、消衰係数(k値)は0.01であった。なお、屈折率、消衰係数はJ.A.WOOLLAM社製「Wvase32」を使用して測定した。
(実施例2)
シロキサンポリマーA2を50質量部、シロキサンポリマーBを50質量部、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムアセテートを0.3質量部、マロン酸を0.75質量部混合し、溶剤のPGMEA/EL=6/4を、シロキサンポリマーAとシロキサンポリマーBとを合わせたポリマー固形分濃度が2.5質量%となるように調整して加えた。
本実施例のレジスト下層膜形成用組成物における固形分中のSi濃度は、33質量%であった(配合から算出)。この値は形成されるレジスト下層膜中のSi濃度と同等とみなすことができる。なお、このレジスト下層膜形成用組成物を用いて形成したレジスト下層膜の193nmにおける屈折率(n値)は1.68、消衰係数(k値)は0.14、248nmにおける屈折率(n値)は1.58、消衰係数(k値)は0.00であった。
(比較例1)
シロキサンポリマーA3を50質量部、シロキサンポリマーBを50質量部、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムアセテートを0.3質量部、マロン酸を0.75質量部混合し、溶剤のPGMEA/EL=6/4を、シロキサンポリマーAとシロキサンポリマーBとを合わせたポリマー固形分濃度が2.5質量%となるように調整して加えた。
本実施例のレジスト下層膜形成用組成物における固形分中のSi濃度は、30質量%であった(配合から算出)。この値は形成されるレジスト下層膜中のSi濃度と同等とみなすことができる。なお、このレジスト下層膜形成用組成物を用いて形成したレジスト下層膜の193nmにおける屈折率(n値)は1.50、消衰係数(k値)は0.15、248nmにおける屈折率(n値)は1.67、消衰係数(k値)は0.02であった。
[有機系ボトムレイヤー形成用組成物の調製]
下記式で表され、(α):(β)=75:25(モル比)の共重合体100質量部と、グリコールウリル系架橋剤(製品名:ニカラックMX270、三和ケミカル社製)20質量部と、添加剤(製品名:キャタリスト602、日本サイテック社製)1質量部と、フッ素系界面活性剤(製品名:XR−104、大日本インキ社製)0.05質量部に対し、固形分濃度が12質量%となるように乳酸エチル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=2/3(質量比)の溶剤を加え、有機系ボトムレイヤー形成用組成物を調製した。
Figure 2008309929
[パターン形成]
シリコンウェハ上に慣用のレジストコーターを用いて有機系ボトムレイヤー形成用組成物を塗布し、250℃下で90秒間の加熱処理を行うことにより、厚さ300nmの有機系ボトムレイヤーを形成した。次いで、この有機系ボトムレイヤー上に、上記実施例1または2のレジスト下層膜形成用組成物を塗布し、250℃下で90秒間の加熱処理を行うことにより、厚さ50nmのレジスト下層膜を形成した。さらに、このレジスト下層膜上に、レジスト組成物を塗布してレジスト膜を形成し、ArFエキシマレーザによる露光、現像後、エッチングすることにより、パターン形成を行った。
なお、レジスト組成物としては、以下の各成分を、溶剤:PGMEA/EL=60/40(質量比)で固形分濃度6.3質量%に調製したものを用いた。具体的には、樹脂:下記式(16)で表されるユニット(C1:C2:C3=30:50:20(モル比)、分子量10,000)を有する樹脂を100質量部、
Figure 2008309929
酸発生剤:下記式(17)の化合物を13質量部、
Figure 2008309929
酸失活剤:トリ−n−ペンチルアミンを0.54質量部、添加剤:γ−ブチロラクトンを10質量部、サリチル酸を1.32質量部、界面活性剤(製品名:XR104、大日本インキ化学社製)0.10質量部含有するレジスト組成物を用いた。
[パターン評価]
実施例及び比較例で形成されたパターンの形状について評価を行った。評価は、パターンの状態を、SEM(走査型電子顕微鏡)を用いて拡大観察することにより行った。その結果、比較例は、レジストパターンがすそ引きの形状となっていたが、実施例ではいずれのレジストパターンも、レジスト下層膜の面に対し高い垂直性を有した矩形状のパターンとなっており、すそ引きやアンダーカットの形状はみられなかった。以上より、本実施例では、レジストの組成に関わらず、レジスト下層膜とレジスト膜との良好なマッチング特性が得られることが確認された。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
特に半導体プロセスにおける微細パターンの形成に好適に用いられるレジスト下層膜形成用組成物を提供する。
図1は、本発明に係るレジスト下層膜形成用組成物を用いたパターン形成を説明するための図である。
符号の説明
20 基板
22 レジスト下層膜
24 レジスト膜
26 有機系ボトムレイヤー

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で示される繰返し単位を有するシロキサンポリマー成分を含有することを特徴とするレジスト下層膜形成用組成物。
    Figure 2008309929
    (式(1)中、Rは、水素原子または1価の有機基であり、Rは、硫黄原子を含有する1価の有機基である。繰り返しにおける複数のR同士またはR同士は互いに異なっていてもよい。aは、0または1である。)
  2. 前記シロキサンポリマー成分におけるシリコン原子に対する硫黄原子の割合は、5〜50モル%であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  3. 前記Rは、硫黄原子を含む脂肪族基または硫黄原子を含む複素環基であることを特徴とする請求項1または2に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  4. 前記Rは、メルカプト基を含む有機基であることを特徴とする請求項1または2に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  5. 前記シロキサンポリマー成分は、さらに、下記一般式(2)で示される繰返し単位を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
    Figure 2008309929
    (式(2)中、Rは、水素原子または1価の有機基であり、Arは、フェニル基、ナフチル基、アントラセン基またはフェナントレン基である。繰り返しにおける複数のR同士またはAr同士は互いに異なっていてもよい。bは、0または1である。)
  6. 前記シロキサンポリマー成分は、さらに、下記一般式(3)で示される繰返し単位を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
    Figure 2008309929
    (式(3)中、Rは、水素原子、アルキル基、ヒドロキシル基、架橋可能な1価の有機基、または、ヒドロキシル基、ポリエーテル基、カルボニル基、エステル基、ラクトン基、アミド基、エーテル基、およびニトリル基よりなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する1価の有機基を示し、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す。繰り返しにおける複数のR同士またはR同士は互いに異なっていてもよい。cは0または1である。)
  7. 前記シロキサンポリマー成分は、前記一般式(1)(2)および(3)で示される繰返し単位の少なくとも2種からなるシロキサンポリマーを含有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成用組成物が塗布され、熱処理が施されてなるレジスト下層膜。
JP2007156209A 2007-06-13 2007-06-13 レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜 Pending JP2008309929A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007156209A JP2008309929A (ja) 2007-06-13 2007-06-13 レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜
US12/137,483 US20080312400A1 (en) 2007-06-13 2008-06-11 Composition for forming resist underlayer film, and resist underlayer film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007156209A JP2008309929A (ja) 2007-06-13 2007-06-13 レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008309929A true JP2008309929A (ja) 2008-12-25

Family

ID=40132948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007156209A Pending JP2008309929A (ja) 2007-06-13 2007-06-13 レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080312400A1 (ja)
JP (1) JP2008309929A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262230A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Shin-Etsu Chemical Co Ltd ケイ素含有反射防止膜形成用組成物、ケイ素含有反射防止膜形成基板及びパターン形成方法
WO2010140551A1 (ja) * 2009-06-02 2010-12-09 日産化学工業株式会社 スルフィド結合を有するシリコン含有レジスト下層膜形成組成物
WO2012039337A1 (ja) * 2010-09-21 2012-03-29 日産化学工業株式会社 保護された脂肪族アルコールを含有する有機基を有するシリコン含有レジスト下層膜形成組成物
WO2013051558A1 (ja) * 2011-10-06 2013-04-11 日産化学工業株式会社 ケイ素含有euvレジスト下層膜形成組成物
JP2013214040A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Jsr Corp レジスト下層膜形成用組成物及びパターン形成方法
US8815494B2 (en) 2008-12-19 2014-08-26 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicon having anion group
JP2014157242A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Shin Etsu Chem Co Ltd レジスト下層膜形成用組成物及びパターン形成方法
US8864894B2 (en) 2008-08-18 2014-10-21 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicone having onium group
US9023588B2 (en) 2010-02-19 2015-05-05 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicon having nitrogen-containing ring
JP2015516671A (ja) * 2012-02-08 2015-06-11 ダウ コーニング コリア リミテッド 硬化性パターン化可能インク並びに印刷方法
JP2015120934A (ja) * 2010-07-14 2015-07-02 Jsr株式会社 ポリシロキサン組成物
KR20170018816A (ko) 2014-06-17 2017-02-20 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 페닐기 함유 크로모퍼를 갖는 실리콘 함유 레지스트 하층막 형성 조성물
US11392037B2 (en) 2008-02-18 2022-07-19 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicone having cyclic amino group
JP7541597B2 (ja) 2022-08-09 2024-08-28 三星エスディアイ株式会社 レジスト下層膜用組成物およびこれを用いたパターン形成方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101266290B1 (ko) * 2008-12-30 2013-05-22 제일모직주식회사 레지스트 하층막용 하드마스크 조성물 및 이를 이용한 반도체 집적회로 디바이스의 제조방법
EP2479615B1 (en) 2009-09-16 2014-04-23 Nissan Chemical Industries, Ltd. Silicon-containing composition having sulfonamide group for forming resist underlayer film
JP5842503B2 (ja) * 2010-09-29 2016-01-13 Jsr株式会社 レジスト下層膜形成用組成物、レジスト下層膜及びその形成方法
JP5953721B2 (ja) * 2011-10-28 2016-07-20 セントラル硝子株式会社 保護膜形成用薬液の調製方法
CN104380200A (zh) * 2012-07-30 2015-02-25 日产化学工业株式会社 含有磺酸*盐的含硅euv抗蚀剂下层膜形成用组合物
TWI470359B (zh) * 2012-09-27 2015-01-21 Chi Mei Corp 感光性樹脂組成物、保護膜及具有保護膜的元件
KR102154075B1 (ko) * 2013-10-21 2020-09-09 삼성전자주식회사 반도체 소자의 검사 방법 및 반도체 검사 시스템
US11262656B2 (en) * 2016-03-31 2022-03-01 Rohm And Haas Electronic Materials Korea Ltd. Coating compositions for use with an overcoated photoresist

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3417230B2 (ja) * 1996-09-25 2003-06-16 信越化学工業株式会社 型取り母型用光硬化性液状シリコーンゴム組成物
JP4369203B2 (ja) * 2003-03-24 2009-11-18 信越化学工業株式会社 反射防止膜材料、反射防止膜を有する基板及びパターン形成方法
US7202013B2 (en) * 2003-06-03 2007-04-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Antireflective film material, and antireflective film and pattern formation method using the same

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11392037B2 (en) 2008-02-18 2022-07-19 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicone having cyclic amino group
US8864894B2 (en) 2008-08-18 2014-10-21 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicone having onium group
US8835093B2 (en) 2008-12-19 2014-09-16 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicon having anion group
US8815494B2 (en) 2008-12-19 2014-08-26 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicon having anion group
JP2010262230A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Shin-Etsu Chemical Co Ltd ケイ素含有反射防止膜形成用組成物、ケイ素含有反射防止膜形成基板及びパターン形成方法
US8697330B2 (en) 2009-05-11 2014-04-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composition for forming a silicon-containing antireflection film, substrate having the silicon-containing antireflection film from the composition and patterning process using the same
CN102460301A (zh) * 2009-06-02 2012-05-16 日产化学工业株式会社 含有带硫醚键的硅的抗蚀剂下层膜形成用组合物
US9217921B2 (en) 2009-06-02 2015-12-22 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicon having sulfide bond
KR101764259B1 (ko) 2009-06-02 2017-08-03 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 설파이드 결합을 갖는 실리콘 함유 레지스트 하층막 형성 조성물
WO2010140551A1 (ja) * 2009-06-02 2010-12-09 日産化学工業株式会社 スルフィド結合を有するシリコン含有レジスト下層膜形成組成物
JP5618095B2 (ja) * 2009-06-02 2014-11-05 日産化学工業株式会社 スルフィド結合を有するシリコン含有レジスト下層膜形成組成物
US9023588B2 (en) 2010-02-19 2015-05-05 Nissan Chemical Industries, Ltd. Resist underlayer film forming composition containing silicon having nitrogen-containing ring
JP2015120934A (ja) * 2010-07-14 2015-07-02 Jsr株式会社 ポリシロキサン組成物
JPWO2012039337A1 (ja) * 2010-09-21 2014-02-03 日産化学工業株式会社 保護された脂肪族アルコールを含有する有機基を有するシリコン含有レジスト下層膜形成組成物
US9196484B2 (en) 2010-09-21 2015-11-24 Nissan Chemical Industries, Ltd. Silicon-containing composition for formation of resist underlayer film, which contains organic group containing protected aliphatic alcohol
WO2012039337A1 (ja) * 2010-09-21 2012-03-29 日産化学工業株式会社 保護された脂肪族アルコールを含有する有機基を有するシリコン含有レジスト下層膜形成組成物
US9337052B2 (en) 2011-10-06 2016-05-10 Nissan Chemical Industries, Ltd. Silicon-containing EUV resist underlayer film forming composition
WO2013051558A1 (ja) * 2011-10-06 2013-04-11 日産化学工業株式会社 ケイ素含有euvレジスト下層膜形成組成物
JP2015516671A (ja) * 2012-02-08 2015-06-11 ダウ コーニング コリア リミテッド 硬化性パターン化可能インク並びに印刷方法
JP2013214040A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Jsr Corp レジスト下層膜形成用組成物及びパターン形成方法
JP2014157242A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Shin Etsu Chem Co Ltd レジスト下層膜形成用組成物及びパターン形成方法
US9315670B2 (en) 2013-02-15 2016-04-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composition for forming resist underlayer film and patterning process
KR20170018816A (ko) 2014-06-17 2017-02-20 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 페닐기 함유 크로모퍼를 갖는 실리콘 함유 레지스트 하층막 형성 조성물
US10197917B2 (en) 2014-06-17 2019-02-05 Nissan Chemical Industries, Ltd. Silicon-containing resists underlayer film-forming composition having phenyl group-containing chromophore
US11175583B2 (en) 2014-06-17 2021-11-16 Nissan Chemical Industries, Ltd. Silicon-containing resist underlayer film-forming composition having phenyl group-containing chromophore
JP7541597B2 (ja) 2022-08-09 2024-08-28 三星エスディアイ株式会社 レジスト下層膜用組成物およびこれを用いたパターン形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20080312400A1 (en) 2008-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008309929A (ja) レジスト下層膜形成用組成物およびレジスト下層膜
JP4781280B2 (ja) 反射防止膜材料、基板、及びパターン形成方法
JP4430986B2 (ja) 反射防止膜材料、これを用いた反射防止膜及びパターン形成方法
JP4700929B2 (ja) 反射防止膜材料、これを用いた反射防止膜及びパターン形成方法
JP5015891B2 (ja) 金属酸化物含有膜形成用組成物、金属酸化物含有膜形成基板及びパターン形成方法
JP5015892B2 (ja) ケイ素含有膜形成用組成物、ケイ素含有膜形成基板及びパターン形成方法
JP4793592B2 (ja) 金属酸化物含有膜形成用組成物、金属酸化物含有膜、金属酸化物含有膜形成基板及びこれを用いたパターン形成方法
JP5237743B2 (ja) レジスト下層膜形成用組成物
JP4553113B2 (ja) 多孔質膜形成用組成物、パターン形成方法、及び多孔質犠性膜
KR100882409B1 (ko) 반사 방지용 실리콘 수지, 반사 방지막 재료, 이것을 이용한 반사 방지막 및 패턴 형성 방법
US7678529B2 (en) Silicon-containing film forming composition, silicon-containing film serving as etching mask, substrate processing intermediate, and substrate processing method
KR101001399B1 (ko) 반사 방지막 재료, 반사 방지막을 갖는 기판 및 패턴 형성방법
KR101116935B1 (ko) 포토레지스트막의 리워크 방법
KR100860479B1 (ko) 반사방지막 형성용 조성물, 그것을 사용한 반사방지막
JP4808646B2 (ja) レジスト下層膜形成用組成物、及びこれを用いたレジスト下層膜
JP2007279135A (ja) レジスト下層膜用組成物及びこれを用いたレジスト下層膜
JP4515987B2 (ja) 反射防止膜材料、及びパターン形成方法
JP4716045B2 (ja) ケイ素含有膜形成用組成物、ケイ素含有膜、ケイ素含有膜形成基板及びこれを用いたパターン形成方法
JP5101904B2 (ja) レジスト下層膜形成用組成物、及びこれを用いたレジスト下層膜
JP4563927B2 (ja) 基板及びその製造方法、並びにそれを用いたパターン形成方法
JP2007272168A (ja) レジスト下層膜用組成物及びこれを用いたレジスト下層膜
JP2006323180A (ja) シリルフェニレン系ポリマー含有中間層形成用組成物およびそれを用いたパターン形成方法
JP2007164149A (ja) ケイ素含有反射防止膜形成用組成物、ケイ素含有反射防止膜、及び、これを用いた基板加工中間体及び被加工基板の加工方法
JP4758303B2 (ja) フォトレジスト膜のリワーク方法
JP2007178455A (ja) レジスト下層膜用組成物、これを用いたレジスト下層膜及び基板のパターン形成方法