JP2008300455A - パワーモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】接合部の信頼性が高いパワーモジュールを提供する。
【解決手段】パワーモジュールは、第1の材料(Cu)からなる金属配線23の上に、溶射法(コールドスプレー法)によって形成された下敷き導電部材28と、半田層14と、半導体チップ11とを順次積層して構成されている。下敷き導電部材28は、第1の材料の粒子群と、第1の材料よりも熱膨張係数が小さい第2の材料(Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,Mo,インバー合金など)の粒子群とを噴射して形成されている。金属配線23と半田層14との間に、金属配線23よりも熱膨張係数の小さい下敷き導電部材28が介在しているので、半田層14に印加される上下部材間の熱膨張係数差に起因する熱応力が緩和され、半田層14のクラックの発生が抑制される。
【選択図】図2
【解決手段】パワーモジュールは、第1の材料(Cu)からなる金属配線23の上に、溶射法(コールドスプレー法)によって形成された下敷き導電部材28と、半田層14と、半導体チップ11とを順次積層して構成されている。下敷き導電部材28は、第1の材料の粒子群と、第1の材料よりも熱膨張係数が小さい第2の材料(Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,Mo,インバー合金など)の粒子群とを噴射して形成されている。金属配線23と半田層14との間に、金属配線23よりも熱膨張係数の小さい下敷き導電部材28が介在しているので、半田層14に印加される上下部材間の熱膨張係数差に起因する熱応力が緩和され、半田層14のクラックの発生が抑制される。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体チップの発熱に対する放熱機能を有するパワーモジュールに関する。
パワーデバイスとしての半導体素子の発熱に対する放熱機能を有するパワーモジュールとして、特許文献1に開示されているように、配線部材の上面にベアチップを半田により実装し、全体を樹脂によってモールディングすることにより、配線部材とベアチップとの熱膨張係数差に起因する熱応力によるベアチップの剥がれを抑制しようとするものが知られている。
また、特許文献2には、DBA基板の配線部材部分(上層のAl層)の上面に、導電性を有する母材に低熱膨張かつ高熱伝導の硬質粒子を添加した電気伝導層を設けることにより、配線部材と半導体チップとの熱膨張係数差に起因する熱応力の低減を図ることが記載されている。
特許3516789号公報
特開2006−173591号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、樹脂モールドによっては、配線部材とベアチップとの熱膨張係数差に起因する熱応力に抗することは困難であり、クラックが発生するおそれがあった。一方、特許文献2の技術では、AlN基板の上下にAl層を設けることにより、熱膨張係数差に起因する熱応力を緩和することは可能であるが、高価なAlN基板を必要とする上に、多くの層を積層した構造の複雑さによって製造コストが多大になるという不具合があった。
本発明の目的は、DBA基板を用いずに半田層に加わる熱応力を低減する手段を講ずることにより、接合部の信頼性が高い、安価なパワーモジュールを提供することにある。
本発明のパワーモジュールは、Al,Al合金,Cu,Cu合金などの第1の材料を主成分として含む配線部材と、半導体チップとの間、かつ、半田層の下地となる下敷き導電部材として、第1の材料と、第1の材料よりも熱膨張係数が小さい第2の材料とを含む部材を設けたものである。
これにより、配線部材と半田層との間に介在する下敷き導電部材が、配線部材の構成材料である第1の材料と、第1の材料よりも熱膨張係数の小さい第2の材料とを含んでいるので、半田層の下地は、配線部材よりも熱膨張係数の小さい下敷き導電部材となる。したがって、上下層の熱膨張係数差に起因する熱応力によって生じる半田層のクラックを抑制することができる。しかも、この構造では、高価なDBA基板を必要としない。よって、接合部の信頼性が高い、安価なパワーモジュールの提供を図ることができる。
下敷き導電部材における第2の材料の組成率は、20〜70%であることにより、下敷き導電部材の導電性を損なわない範囲で、熱膨張係数を調整することができる。
下敷き導電部材における第1の材料の組成率が、配線部材に近いほど大きく、第2の材料の組成率が半田層に近いほど大きいことにより、配線部材と半田層との熱膨張係数差に起因する熱応力をほとんどなくすことが可能になるので、半田層のクラックの発生をより確実に抑制することができ、接合部の信頼性が高くなる。
下敷き導電部材の熱膨張係数が、10ppm/K以下であることにより、熱膨張係数が3〜6ppm/Kの範囲にある半導体チップとの熱膨張係数差をより小さくすることができるので、半田層のクラックをさらに確実に抑制することができる。
第2の材料は、Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,MoおよびFe32Ni5Co(インバー合金)の中から選ばれる少なくとも1つの物質であることが好ましい。
下敷き導電部材は、溶射法によって形成されていることにより、複合材料の形成が困難な材料同士であっても、比較的低温での処理によって、容易に複合化されて下敷き導電部材が実現する。したがって、熱応力の低減による接合部の信頼性の高いパワーモジュールが得られる。
配線部材の下方に設けられたヒートシンクと、配線部材とヒートシンクとを接続する絶縁樹脂層とをさらに備えることにより、パワーモジュールの構造が簡素化され、製造コストが大きく低減される。
本発明のパワーモジュールによると、接合の信頼性の高い、安価なパワーモジュールの提供を図ることができる。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係るパワーモジュールセットの断面図である。図2は、実施の形態に係るパワーモジュールの主要部を拡大して示す断面図である。以下、図1および図2を参照しつつ、パワーモジュールおよびパワーモジュールセットの構造を説明する。
図1は、実施の形態に係るパワーモジュールセットの断面図である。図2は、実施の形態に係るパワーモジュールの主要部を拡大して示す断面図である。以下、図1および図2を参照しつつ、パワーモジュールおよびパワーモジュールセットの構造を説明する。
本実施の形態のパワーモジュールセットにおいて、放熱器の天板50aと容器50bとの間の空間51には、熱交換媒体としての冷却水が紙面に直交する方向に流れている。パワーモジュール10は、Oリング25により気密を保持しつつボルト54により天板50aにネジ止めされている。
パワーモジュール10は、平板部21aおよびフィン部21bを有するヒートシンク21と、平板部21aの上に形成された絶縁樹脂層26と、絶縁樹脂層26の上に形成された金属配線23と、金属配線23の上に形成された下敷き導電部材28と、下敷き導電部材28の上方に設置され、IGBTなどの半導体素子が形成された半導体チップ11と、下敷き導電部材28と半導体チップ11との間に形成された,Pbフリー半田を含む半田層14とを備えている。
金属配線23は、半導体チップ11内の半導体素子と外部部材とを電気的に接続している。半導体チップ11の上面および下面には、それぞれ、IGBTなどの半導体素子の活性領域に接続される上面電極12および裏面電極13が設けられている。そして、半導体チップ11の裏面電極13が、半田層14によって、下敷き導電部材28に導通状態で接合されている。このように、下敷き導電部材28を介して、半導体チップ11の裏面電極13と金属配線23とが電気的に接続されている。
また、放熱器の天板50a上に、半導体チップ11等を囲むモジュール樹脂枠53が設けられていて、モジュール樹脂枠53がボルト54によって天板50aに固定されている。モジュール樹脂枠53の内部および外表面には、一体成形により、電極端子層56(バスバー)が設けられている。この電極端子層56と金属配線23とは、大電力用配線18によって接続されており、電極端子層56と半導体チップ11の上面電極12の一部とは、信号配線17によって接続されている。これによって、パワーモジュール10と外部機器との電気的な接続が可能になっている。また、モジュール樹脂枠53の内方には、シリコンゲルからなるゲル層40が設けられていて、ヒートシンク21の上面側で半導体チップ11,信号配線17,大電力用配線18,金属配線23,半田層14,絶縁樹脂層26などの部材がゲル層40内に埋設されている。
本実施の形態では、ヒートシンク21は、AlまたはAl合金を用いたダイキャスト成形によって形成されている。ただし、押し出し成形品もしくは押し出し成型品に機械加工を加えたヒートシンクを利用してもよい。ヒートシンク21のフィン部21bは、熱交換媒体である冷却水にさらされて、熱交換効率を高めるように構成されているが、フィン部21bは必ずしも必要ではなく、また、フィン部21bに代えて、他のパワーモジュールを備えていてもよい。
金属配線23は、第1の材料であるCuによって構成されており、下敷き導電部材28の下地となる配線部材である。そして、下敷き導電部材28は、上記第1の材料(Cu)と、第1の材料よりも熱膨張係数の小さい第2の材料(Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金)など)を含んでおり、コールドスプレー法を用いて形成されている。後述するように、コールドスプレー法を用いて形成された下敷き導電部材28は、比較的低温(数百℃)で形成される。また、コールドスプレー法を用いて形成された膜は、緻密であることが確認されている。そして、コールドスプレー法では、膜の堆積能率が大きく、製造コストも安価である。半導体チップ11の厚みは、0.3mm〜0.5mmであり、下敷き導電部材の厚みは、約0.5mmであり、半田層14の厚みは約0.1mmであり、金属配線23の厚みは、約0.4mmであり、絶縁樹脂層26の厚みは約0.2mmであり、ヒートシンク21の平板部21aの厚みは約5mmであり、フィン部21bの縦方向の長さは約15mmであり、フィン部21bのピッチは約1.5mmであり、フィン部21bの横方向の厚みは約1.5mmである。
図3は、コールドスプレー法の概略を説明する断面図である。コールドスプレー装置60Aは、2つの原料供給管68A,68Bから投入される2種類の材料(粒子)を混合するミキサー(ホッパー)67と、圧縮空気を加熱するヒータ62と、粒子を吹き付けるためのガン63と、圧縮空気を供給する配管64,65とを備えている。そして、ガン63から約5〜30mm程度離れた位置に、基板が設置されている。なお、圧縮空気に代えて、ヘリウム,窒素などの圧縮ガスを用いてもよい。
ミキサー67に、2つの原料供給管68A,68Bから、それぞれ第1の材料(Cu)と第2の材料(Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,MoおよびFe32Ni5Co(インバー合金)など)の各粒子群(粒径10〜40μm)が投入されると、ミキサー67内で混合された後、配管64から送り込まれる圧縮空気によってガン63に送られる。一方、配管65から送り込まれた圧縮空気はヒータ62で300〜500℃に熱されて、ガン63に送られる。そして、ガン63で加熱圧縮空気と各粒子群とが混ざり合った状態で、超音速流で噴射される。各粒子は、500m/s以上の高速で、基板に衝突し、粒子の運動エネルギーによって粒子が塑性変形し、からみ合った状態で結合されて、下敷き導電部材28が形成される。ガン63は、基板に沿って、繰り返しスイープされる。各粒子の径は、0.1μm〜50μm、好ましくは10μm〜50μmである。
下敷き導電部材28を堆積するための基板としては、金属配線23となるCu板を用い、その後、下敷き導電部材28をCu板と共にパターニングした後、絶縁樹脂層26となる接着剤により、ヒートシンク21に貼り付けて、下敷き導電部材28および金属配線23を形成する。なお、図1に示す構造においては、下敷き導電部材28のうち、半田層を形成する必要のない領域は選択的エッチングなどによって削除されているが、この領域の下敷き導電部材28をそのまま残しておいてもよい。また、メタルマスクを用いて下地軌道で部材28をCu板上に形成し、エッチング工程を省略してもよい。
下敷き導電部材28を堆積するための基板としては、金属配線23となるCu板を用い、その後、下敷き導電部材28をCu板と共にパターニングした後、絶縁樹脂層26となる接着剤により、ヒートシンク21に貼り付けて、下敷き導電部材28および金属配線23を形成する。なお、図1に示す構造においては、下敷き導電部材28のうち、半田層を形成する必要のない領域は選択的エッチングなどによって削除されているが、この領域の下敷き導電部材28をそのまま残しておいてもよい。また、メタルマスクを用いて下地軌道で部材28をCu板上に形成し、エッチング工程を省略してもよい。
なお、ヒートシンク21上に絶縁樹脂層26を介して金属配線23を予め形成しておいて、金属配線23の上に、直接溶射によって下敷き導電部材28を形成してもよい。
また、ヒートシンク21上に絶縁樹脂層26を介して金属配線23を予め形成しておく一方、適当な基板上に溶射法によって下敷き導電部材28を形成し、その後、基板から下敷き導電部材28を剥がして、金属配線23に半田,ろう材を用いた接合を行なってもよい。
また、ヒートシンク21上に絶縁樹脂層26を介して金属配線23を予め形成しておく一方、適当な基板上に溶射法によって下敷き導電部材28を形成し、その後、基板から下敷き導電部材28を剥がして、金属配線23に半田,ろう材を用いた接合を行なってもよい。
本実施の形態によると、第1の材料(Cu)および第2の材料を含む下敷き導電部材28の熱膨張係数は、第1の材料からなる金属配線23と、半導体チップ11との熱膨張係数の中間的な値になる。したがって、半導体チップ11と金属配線23との熱膨張係数差に起因する熱応力によって半田層14のクラックの発生を抑制することができる。そして、部材間(金属配線23−下敷き導電部材28間、および、下敷き導電部材28−半導体チップ11間)の接合部の信頼性を高く維持することができる。
特に、下敷き導電部材28の形成工程で、コールドスプレー法を採用することにより、比較的低温で下敷き導電部材を形成することができる。コールドスプレー法では、ヒータ62で300〜400℃に加熱された圧縮空気を用いるものの、空気の膨張によって急激に冷却されるので、ヒートシンク21に衝突する際には、室温〜100℃の低温になっているからである。したがって、加工後に金属配線23と下敷き導電部材28との熱膨張係数差に起因する反りを小さく抑制することができる。そして、コールドスプレー法などの溶射法を用いて形成された膜は、緻密であることが確認されており、特に、コールドスプレー法では、膜の堆積能率が高く、製造コストも安価である。
また、複数の材料を複合化する場合、比重の差、融点の差、などが障害となって、不可能であったり、複合化できる範囲が限られる場合がほとんどである。それに対し、本実施の形態のごとく、溶射法を利用することにより、第1の材料および第2の材料を含む下敷き導電部材28を、ほぼ任意の組成範囲で容易に形成することができる。
また、複数の材料を複合化する場合、比重の差、融点の差、などが障害となって、不可能であったり、複合化できる範囲が限られる場合がほとんどである。それに対し、本実施の形態のごとく、溶射法を利用することにより、第1の材料および第2の材料を含む下敷き導電部材28を、ほぼ任意の組成範囲で容易に形成することができる。
また、本実施の形態では、図3に示すコールドスプレーを行う際に、初回のスイープの際には、原料供給管68Bからの第2の材料の供給は少なく、下敷き導電部材28の下端部における第2の材料の組成率は20Vol%程度である。そして、2回目,3回目,…と、スイープ回数が進むにつれて、原料供給管68Bから供給される第2の材料の割合が増加し、最終のスイープ時には、原料供給管68Aからの第2の材料の供給量が増えて、下敷き導電部材28の上端部における第2の材料の組成率を60Vol%程度にしている。
このような溶射方法により、金属配線23に近いほど第1の材料の組成率が大きく、上方部材である半導体チップ11に近いほど第2の材料の組成率が大きい下敷き導電部材28の組成分布が実現する。このように、下敷き導電部材28が、金属配線23に近いほど第1の材料の組成率が大きく、上方部材である半導体チップ11に近いほど第2の材料の組成率が大きい組成分布を有していることにより、下敷き導電部材28と金属配線23との界面における熱膨張係数差と、下敷き導電部材28と半導体チップ11との熱膨張係数差とを共に小さくできるので、より効果的に半田層14に加わる熱応力を低減することができ、半田層14のクラックの発生を確実に抑制することができる。また、金属配線23から半導体チップ11に至る部材間の接合の信頼性を高めることができる。
本実施の形態では、下敷き導電部材28における第2の材料の平均組成率は、20〜70%である。80%以上の添加の場合、Cu粉末同士のネットワークが弱くなり、結合力が低下し、下敷き導電部材28の強度が確保できなくなるおそれがある。電気的な導通を確保するためには、第2の材料の局部的な最大組成率が70%以下であることが好ましい。なお、初回のスイープの際には、原料供給管68Bからの第2の材料の供給をせずに、下敷き導電部材28の下端部における第2の材料の組成率が0%であってもよい。ただし、下敷き導電部材28全体における第2の材料の平均組成率を20〜70%の範囲に収めるようにすることが好ましい。
なお、下敷き導電部材28における組成分布が、必ずしも本実施の形態のようになっている必要はない。たとえば、Cuと第2の材料との組成比が1:1の均一組成であっても、第2の材料の熱膨張係数がCuの熱膨張係数(17ppm/K)よりも小さければ、Cuの熱膨張係数と、Si,SiC等の半導体チップ11を構成する各材料の熱膨張係数(3〜6ppm/K)の間の値になって、半田層14に加わる熱膨張係数差に起因する熱応力を緩和することができる。
第1の材料がCuまたはCu合金で、第2の材料がSi,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金)などであることにより、以下のような顕著な効果を発揮することができる。
図7は、Cuに第2の材料(Al2O3,SiC,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金))を添加したときの、添加量(Vol%)に対する熱膨張係数の変化を示すグラフである。図7に示すように、第2の材料の添加量が増すほど、下敷き導電部材28の熱膨張係数は小さくなる。そして、第2の材料の添加量が20%以上である場合には、下敷き導電部材28の熱膨張係数は、15ppm/K以下である。
図8は、Cuに第2の材料(Al2O3,SiC,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金))を添加したときの、添加量(Vol%)に対する熱伝導率の変化を示すグラフである。図8に示すように、第2の材料の添加量が増すほど、熱伝導率は小さくなるが、第2の材料の添加量が70%以下であれば、熱伝導率は100W/m・K以上と、十分大きな値が得られる。
なお、図9は、第1および第2の材料の各種特性を表にして示す図である。
なお、図9は、第1および第2の材料の各種特性を表にして示す図である。
特に、下敷き導電部材28の熱膨張係数が、10ppm/K以下であることにより、半導体チップ11との熱膨張係数差をより小さくできる点で、好ましい。
一方、金属配線23(上方部材)をCu,Cu合金,AlまたはAl合金によって構成することにより、電気抵抗および熱伝導率を特に小さくできるので、配線部材としての導電機能と放熱機能とが特に高くなる。したがって、本実施の形態により、パワーモジュール10の総合的な性能を特に高めつつ、熱応力の低減により、部材間の接合の信頼性を高く維持することができる。ただし、本発明の金属配線23の構成材料は、必ずしもCu,Cu合金,AlまたはAl合金に限定されるものではない。
また、下敷き導電部材28は、半導体チップ11の直下方に位置する領域を含んでいればよく、金属配線23上に広く形成されている必要はない。
本実施の形態のパワーモジュール10においては、上述のPbフリー半田からなる半田層14を備えている。一般に、Pbフリー半田には、以下のものがある。たとえば、Sn(液相点232℃),Sn−3.5%Ag(液相点221℃),Sn−3.0%Ag(液相点222℃),Sn−3.5%Ag−0.55%Cu(液相点220℃),Sn−3.0%Ag−0.5%Cu(液相点220℃),Sn−1.5%Ag−0.85%Cu−2.0Bi(液相点223℃),Sn−2.5%Ag−0.5%Cu−1.0Bi(液相点219℃),Sn−5.8Bi(液相点138℃),Sn−0.55%Cu(液相点226℃),Sn−0.55%Cu−その他(液相点226℃),Sn−0.55%Cu−0.3%Ag(液相点226℃),Sn−5.0%Cu(液相点358℃),Sn−3.0%Cu−0.3%Ag(液相点312℃),Sn−3.5%Ag−0.5%Bi−3.0In(液相点216℃),Sn−3.5%Ag−0.5%Bi−4.0In(液相点211℃),Sn−3.5%Ag−0.5%Bi−8.0In(液相点208℃),Sn−8.0%Zn−3.0%Bi(液相点197℃)等がある。本実施の形態では、液相点が250℃以下の低融点のPbフリー半田、たとえば、Sn−3.0%Ag−0.5%Cu(液相点220℃)を用いているが、これに限定されるものではない。
絶縁樹脂層26には、本実施の形態では、金属やセラミクスの充填剤を含むエポキシ樹脂が用いられている。エポキシ樹脂の使用可能温度は、種類によって異なるが、250℃を超えるものを選択することは容易であり、本実施の形態では、Pbフリー半田の液相点よりも高いものを用いている。したがって、後述するパワーモジュールの組み立て工程において、絶縁樹脂層26を形成した後で、Pbフリー半田のリフロー工程を行うことが可能になる。たとえば、エポキシ樹脂に、アルミナ,シリカ,アルミニウム,窒化アルミニウムなどを充填したものを用いることができ、熱伝導率が1.0(W/m・K)以上であることが好ましく、5.0(W/m・K)以上であることがより好ましい。
絶縁樹脂層26の厚みは、0.4mm以下であることが好ましく、0.2mm以下であることがより好ましい。絶縁樹脂層26の熱抵抗は、熱伝導率と厚みに依存して定まるが、厚みが薄いほど熱抵抗が小さくなる。したがって、厚みが0.4mm以下であることにより、放熱機能が高くなることになる。
本実施の形態においては、1つの半田層14と、樹脂接着剤からなる絶縁樹脂層26とを用いているので、2つの半田層を設ける場合のごとく、工程の先後に応じて低融点のPbフリー半田と高融点のPbフリー半田とを用いる必要はなく、低融点のPbフリー半田だけで済むことになる。現在、Pbフリー半田として、比較的Cu組成率の大きいPbフリー半田(たとえば積層点が300℃以上のSn−5.0%Cu,Sn−3.0%Cu−0.3%Ag)も開発されているが、銅喰われ問題,酸化物問題はじめ多くの問題が重なって、確実な接続信頼性を有する高融点のPbフリー半田を得ることは困難である。一方、低融点のPbフリー半田としては、たとえば液相点が220℃のSn−3.0%Ag−0.5%Cu(JEITA推奨合金)などの接続信頼性の高いものが得られている。また、樹脂接着剤としては、使用可能温度が250℃を超えるエポキシ樹脂など、低融点のPbフリー半田の液相点よりも高温に耐えうるものは容易に得られる。したがって、本実施の形態により、半田層14をPbフリー化して、接続信頼性を確保しつつ、Pbフリー化を図ることができるのである。
すなわち、2つの半田層を用いる場合には、先に半田付けする半田層には、液相点が300℃〜330℃の高融点半田(Sn−90%Pb)を用い、後に半田付けする半田層には、液相点が216℃程度の低融点半田(Sn−50%Pb)を用いている。すなわち、先の半田付け工程では高融点半田を用い、後の半田付け工程では、先の工程で形成された半田層がリフロー炉内で融解しないように、低融点半田を用いるのである。
一方、環境問題から各種製品として、Pb(鉛)を使わない、いわゆるPbフリー(鉛フリー)部品を用いることが義務づけられつつあるが、低融点半田(Sn−50%Pb)を、たとえば(Sn−3.0%Ag−0.5%Cu)などの低融点のPbフリー半田に置き換えることは現在の技術で可能であるが、従来の高融点半田(Sn−90%Pb)に代わる,接続信頼性の高い高融点のPbフリー半田を用いることは困難である。
それに対し、本実施の形態のごとく、下敷き導電部材28と金属配線23(配線部材)との接続には絶縁樹脂層26を用いることにより、半導体チップ11と金属配線23との接合のみに半田層14を用いることができる。よって、半田層14を低融点のPbフリー半田を用いて、接続信頼性を確保しつつ、Pbフリー化を図ることができるのである。
−他の溶射法の例−
図4は、HVAF(High Velocity Aero Fuel)法の概略を説明する断面図である。HVAF装置60Bは、2つの原料供給管68A,68Bから投入される2種類の材料(粒子)を混合するミキサー(ホッパー)67と、圧縮空気および可燃性ガスを加熱するヒータ62と、粒子を吹き付けるためのガン63と、圧縮空気を供給する配管64,65と、可燃性ガス(プロパンガスなど)を供給するガス管66とを備えている。そして、ガン63から約5〜30mm程度離れた位置に、基板が設置されている。
図4は、HVAF(High Velocity Aero Fuel)法の概略を説明する断面図である。HVAF装置60Bは、2つの原料供給管68A,68Bから投入される2種類の材料(粒子)を混合するミキサー(ホッパー)67と、圧縮空気および可燃性ガスを加熱するヒータ62と、粒子を吹き付けるためのガン63と、圧縮空気を供給する配管64,65と、可燃性ガス(プロパンガスなど)を供給するガス管66とを備えている。そして、ガン63から約5〜30mm程度離れた位置に、基板が設置されている。
ミキサー67に、2つの原料供給管68A,68Bから、それぞれ第1の材料(Cu)と第2の材料(Al2O3,SiC,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金))の各粒子群(粒径10〜40μm)が投入されると、ミキサー67内で混合された後、配管64から送り込まれる圧縮空気によってガン63に送られる。一方、配管65,ガス管66から送り込まれた圧縮空気および可燃性ガスは、点火プラグ69で燃焼が促進され、ガン63に送られる。そして、ガン63で燃焼ガス,圧縮空気および各粒子群が混ざり合った状態で、フレームとともに、超音速流で噴射される。各粒子は、コールドスプレー法とほぼ同じ温度(300〜500℃)かつ、より高速(600〜800m/s)で、基板に衝突し、粒子の運動エネルギーによって粒子が塑性変形して、からみ合った状態で結合されて、下敷き導電部材28が形成される。粒子の粒径は、10〜40μmである。
また、HVOF(High Velocity Oxigen Fuel)法を用いた場合は、供給管64,65から酸素が供給される点を除いては、図4に示す通りの装置を用いる。その場合、フレーム速度で2000m/s以上、粒子速度で750m/sが達成される。
図5は、AD(Aerosol Deposition)法の概略を説明する断面図である。真空ポンプVPが付設された成膜室71内に、ワークホルダー72と、基板72と、メタルマスク73と、ノズル76とが配置されている。また、エアロゾル化室78には、原料供給管79Aから第1の材料(Cu)の粒子群が供給され、原料供給管79Bから第2の材料(Al2O3,SiC,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金))の粒子群が供給され、エアロゾル化室78内で各粒子が混合される。各粒子は、空気,He,Ar,窒素などの圧縮ガスボンベから供給されるガス流に乗って、連絡配管77からノズル76に運ばれ、高速で噴射される。そして、基板73上に、第1の材料と第2の材料とを含む下敷き導電部材74が堆積される。成膜が終了すると、下敷き導電部材74を基板73から剥がして、金属配線23に接合させることにより、図1に示す構造が形成される。
この方法では、コールドスプレー法と同様に、室温程度の低温で成膜が行われる。粒子の速度は200〜400m/s、粒子の粒径は0.03μm〜0.1μmであり、より緻密な粒子を用いることができる。
形成される複合材料膜の厚みを比較すると、コールドスプレー法,HVAF法,HVOF法では、数十μm〜数mmであるが、AD法では、数μm〜数十μmである。本発明のパワーモジュールにおいては、応力緩和できる数十μm程度かそれ以上の厚みを有することが重要であり、コールドスプレー法,HVAF法,またはHVOF法を用いることが好ましい。
(変形例)
図6は、上記実施の形態1の製造方法の変形例を説明する図である。上記実施の形態1では、第1の材料の粒子群と、第2の材料の粒子群とを混合してから、1つのノズルから各粒子を噴射したが、本変形例では、個別に各材料の粒子群を噴射する。すなわち、図6に示すように、ノズルAから第1の材料(Cu)の粒子群を噴射し、ノズルBから第2の材料(Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金)など)の粒子群を噴射して、基板上に、第1の材料および第2の材料を含む下敷き導電部材を堆積していく。ノズルA,Bは、コールドスプレー法,HVAF法,HVOF法またはAD法で使用されるノズルである。
図6は、上記実施の形態1の製造方法の変形例を説明する図である。上記実施の形態1では、第1の材料の粒子群と、第2の材料の粒子群とを混合してから、1つのノズルから各粒子を噴射したが、本変形例では、個別に各材料の粒子群を噴射する。すなわち、図6に示すように、ノズルAから第1の材料(Cu)の粒子群を噴射し、ノズルBから第2の材料(Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,Mo,Fe32Ni5Co(インバー合金)など)の粒子群を噴射して、基板上に、第1の材料および第2の材料を含む下敷き導電部材を堆積していく。ノズルA,Bは、コールドスプレー法,HVAF法,HVOF法またはAD法で使用されるノズルである。
(他の実施の形態)
上記各実施の形態では、ヒートシンク21の材料として、AlまたはAl合金を用いているが、これに限定されるものではない。たとえば、Cu,Cu合金,AlN,SiN,BN,SiC,WCなどのセラミックス、或いは、Al−SiC,Cu−W,Cu−Moなどの複合材料を用いてもよい。
上記各実施の形態では、ヒートシンク21の材料として、AlまたはAl合金を用いているが、これに限定されるものではない。たとえば、Cu,Cu合金,AlN,SiN,BN,SiC,WCなどのセラミックス、或いは、Al−SiC,Cu−W,Cu−Moなどの複合材料を用いてもよい。
本実施の形態では、金属配線23の材料として、Cuを用いているが、これに限定されるものではない。たとえば、Cu合金,Al,Al合金、Al−SiC,Cu−W,Cu−Moなどの複合材料を用いてもよい。
本発明のパワーモジュールに配置される半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体(SiC,GaNなど)を用いたパワーデバイスでもよいし、Siを用いたパワーデバイスでもよい。
上記実施の形態では、半導体チップ11に、IGBTが形成されているが、MOSFET,ダイオード,JFETなどが形成された半導体チップを用いてもよい。
上記各実施の形態では、天板50aに多数のパワーモジュール10を取り付ける構造を採ったが、天板を兼ねる単一のヒートシンク部材24上に多数の半導体チップを搭載してもよい。
ヒートシンク部材24との熱交換を行う熱交換媒体は、冷却能やコストを考慮すると、フロリナートや水などの液体であることが好ましい。ただし、ヘリウム,アルゴン,窒素,空気などの気体であってもよい。
上記各実施の形態では、絶縁樹脂層26を熱硬化樹脂であるエポキシ樹脂によって構成したが、PPSなどの熱可塑性樹脂によって構成してもよい。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のパワーモジュールは、MOSFET,IGBT,ダイオード,JFET等を搭載した各種機器に利用することができる。
10 パワーモジュール
11 半導体チップ
12 上面電極
13 裏面電極
14 半田層
17 信号配線
18 大電力用配線
21 ヒートシンク
21a 平板部
21b フィン部
23 金属配線
25 Oリング
26 絶縁樹脂層
28 下敷き導電部材
40 ゲル層
50a 天板
50b 容器
51 空間
53 モジュール樹脂枠
56 電極端子層
11 半導体チップ
12 上面電極
13 裏面電極
14 半田層
17 信号配線
18 大電力用配線
21 ヒートシンク
21a 平板部
21b フィン部
23 金属配線
25 Oリング
26 絶縁樹脂層
28 下敷き導電部材
40 ゲル層
50a 天板
50b 容器
51 空間
53 モジュール樹脂枠
56 電極端子層
Claims (7)
- 半導体チップと、
前記半導体チップの一部に電気的に接続され、Al,Al合金,Cu,およびCu合金の中から選ばれる第1の材料を主成分として含む配線部材と、
前記配線部材と前記半導体チップの間で、少なくとも半導体チップの直下方に位置する領域に介設される下敷き導電部材と、
前記下敷き導電部材と前記半導体チップの間に介設された半田層とを備え、
前記下敷き導電部材は、前記第1の材料と、前記第1の材料よりも熱膨張係数が小さい第2の材料とを含む、パワーモジュール。 - 請求項1記載のパワーモジュールにおいて、
前記下敷き導電部材における前記第2の材料の組成率は、20〜70%である、パワーモジュール。 - 請求項1または2記載のパワーモジュールにおいて、
前記下敷き導電部材における前記第1の材料の組成率は、前記配線部材に近いほど大きく、前記第2の材料の組成率が前記半田層に近いほど大きいい、パワーモジュール。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のパワーモジュールにおいて、
前記下敷き導電部材の熱膨張係数は、10ppm/K以下である、パワーモジュール。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のパワーモジュールにおいて、
前記第2の材料は、Si,Al2O3,SiC,Si3N4,SiO2,AlN,W,MoおよびFe32Ni5Co(インバー合金)の中から選ばれる少なくとも1つの物質である、パワーモジュール。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のパワーモジュールにおいて、
前記下敷き導電部材は、溶射法によって形成されている、パワーモジュール。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のパワーモジュールにおいて、
前記配線部材の下方に設けられたヒートシンクと、
前記配線部材と前記ヒートシンクとを接続する絶縁樹脂層と、
をさらに備えている、パワーモジュール。
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- 2007-05-29 JP JP2007142610A patent/JP2008300455A/ja active Pending
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