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JP2008298901A - 情報処理装置およびそのディスプレイ表示制限方法 - Google Patents

情報処理装置およびそのディスプレイ表示制限方法 Download PDF

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JP2008298901A JP2007142735A JP2007142735A JP2008298901A JP 2008298901 A JP2008298901 A JP 2008298901A JP 2007142735 A JP2007142735 A JP 2007142735A JP 2007142735 A JP2007142735 A JP 2007142735A JP 2008298901 A JP2008298901 A JP 2008298901A
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Abstract

【課題】機構が簡単でディスプレイに対して斜めの特定方向からは画像の読み取りが行えないようにした情報処理装置およびそのディスプレイ表示制限方法を得ること。
【解決手段】装置の広視野ボタン214が押されると広視野用データ264がLCDコントローラ242に供給され、液晶層を挟む一対の配向膜に高電位が印加され、ディスプレイ全面が画像の表示対象となる。狭視野ボタン215が押されると狭視野データ265により配向膜にこれより低い電位が印加され、ディスプレイの一部が表示対象となり、更に特定方向からは表示自体が見えなくなる。ミラー表示ボタン216が押された場合には、配向膜に更に低い電位が印加され、ディスプレイをミラーとして使用できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置およびそのディスプレイ表示制限方法に係わり、特に液晶ディスプレイを使用した携帯電話機、ノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびそのディスプレイ表示制限方法に関する。
液晶ディスプレイを使用した情報処理装置は、携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型あるいはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、携帯型のDVDプレーヤのように日常的に広く使用されている。
このような情報処理装置の液晶ディスプレイは、たとえば旅行の写真を複数の友人に一度に見せるような場合、視野角が広い方がより広範囲の方向から画像を見ることができ、好都合である。ところが、電車の中でメールを読んだり、文章を作成したりするような他人に見られたくない状況では、寧ろ、視野角が広くない方が好ましい。携帯電話機のように個人が携行する情報処理装置では、視野角を制限する要請の方が一般的には高い。
そこで、液晶ディスプレイの表面に視野角を制限する樹脂フィルタを貼り付けて、正面方向からのみ画像が見えるようにすることが、このような小型の情報処理装置で広く行われている。ところが、液晶ディスプレイの表面に視野角制限用の樹脂フィルタを貼り付けると、ユーザが正面から情報処理装置を操作するときにも樹脂表面の汚れや傷によって画像が読み取りにくくなるという問題があった。
このため、バックライトを点灯させる領域を一部オフにすることで、液晶ディスプレイの表示領域を制御することが第1の提案として提案されている(たとえば特許文献1、特許文献2)。この第1の提案では、液晶ディスプレイの表示領域を幾つかに区分けしておく。そして、ユーザの操作が行われなくなって一定時間が経過すると特定の領域のバックライトを点灯させ、それ以外の領域のバックライトを消灯する。これにより電力消費の節減を図ることができる。
この提案の液晶ディスプレイによれば、その表示領域を複数に分割し、それぞれの領域を異なったバックライトで点灯制御するようにしている。したがって、バックライトを消灯した領域の画像は表示されない。したがって、この非表示領域の画像の盗み見を防止することができる。
しかしながら、この第1の提案によればユーザ本人が画像を見ようとするときバックライトを全面点灯することになるので、この場合には正面以外の方向から盗み見する者も液晶ディスプレイの全領域の画像を見ることができる。しかも、液晶ディスプレイの全面をバックライトで照射する場合には、それぞれ異なった領域が異なったバックライトで点灯されるので、領域ごとに画像の照射むらが発生するおそれがあった。
そこで、液晶ディスプレイ自体がその視野角を変えることが第2の提案として提案されている(たとえば特許文献3参照)。これにより、情報処理装置を正面から見ている者も含めて液晶ディスプレイから画像を読み取ることができる角度を特定し、それ以外の角度からは画像が見えないようにすることができる。
特開2006−293340号公報(第0005段落、第0016段落、図2、図3) 特開平08−334742号公報(第0015段落、第0021段落、図3、図4) 特開2006−171333号公報(第0068段落、第0069段落、図1、図4)
ところが、この第2の提案によれば、液晶ディスプレイ自体がその視野角を変えるためにその機構が複雑化する。したがって、携帯電話機のように安価で、装置本体を薄く形成する必要がある情報処理装置には適用しにくいという問題がある。また、第2の提案では電圧の印加の態様によっては、液晶ディスプレイの正面から見る者だけが画像を見ることができず、それ以外の方向から画像を見ることができるようにすることができる。これは、カーナビゲーションの場合に運転者のわき見運転を防止する効果があるものの、これを通常の情報処理装置に適用すると情報漏洩が多発するおそれがある。すなわち液晶ディスプレイの正面に位置する情報処理装置のユーザが画像を表示していないつもりでも、実際には正面以外の方向に対して画像の表示が継続的に行われている場合があり得るからである。
そこで本発明の目的は、機構が簡単でディスプレイに対して斜めの特定方向からは画像の読み取りが行えないようにした情報処理装置およびそのディスプレイ表示制限方法を提供することにある。
本発明では、(イ)液晶分子で構成された液晶層と、(ロ)この液晶層を挟むように配置された一対の配向膜と、(ハ)この一対の配向膜に画素の表示のオン・オフに対応させて所定の電圧の印加をオン・オフ制御する電圧印加制御手段と、(ニ)この電圧印加制御手段で印加する前記した所定の電圧を、液晶分子が電場の方向に整列する第1の電圧と、不完全な整列状態となる第2の電圧のいずれかから少なくとも選択する印加電圧選択手段とを情報処理装置に具備させる。
すなわち本発明では、液晶層を挟むように配置された一対の配向膜を備えた液晶ディスプレイにおける配向膜に印加する電圧を、液晶分子が電場の方向に整列する第1の電圧と、不完全な整列状態となる第2の電圧のいずれかから少なくとも選択できるようにしておく。これにより、第1の電圧が採用された場合には液晶ディスプレイの全面に画像の表示が可能になるが、第2の電圧が採用された場合には部分的な領域で表示が行われることになり、正面以外の方向からはこの領域の表示も見えなくなる。
また、本発明では(イ)情報処理装置が車両内に持ち込まれていることを予め設定したスケジュールとの関係で判別する車両内判別ステップと、(ロ)この車両内判別ステップで情報処理装置が車両内に持ち込まれていると判別したとき液晶ディスプレイの表示される角度範囲を正面から見たときの所定の角度範囲内に制限する表示制限ステップとを情報処理装置のディスプレイ表示制限方法に具備させる。
すなわち本発明では、ユーザが予め設定したスケジュールとの関係で情報処理装置が車両内に持ち込まれているかどうかを判別し、車両内に持ち込まれていると判別したとき液晶ディスプレイの表示される角度範囲を正面から見たときの所定の角度範囲内に制限することにして、正面以外の特定方向から画像が視認できないようにしている。
以上説明したように本発明によれば、液晶ディスプレイ自体の構造を特に変更することなく、方向によっては画像を見えないようにしたので、コストアップを招くことなく情報の漏洩を効果的に防止することができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例における携帯電話機の外観を表わしたものである。この携帯電話機200は、第1の筐体201と第2の筐体202をヒンジ機構203によって開閉自在に連結したものである。第1の筐体201の一方の面には液晶ディスプレイ211が配置されており、第2の筐体202における液晶ディスプレイ211と折り畳み時に重なり合う側の面には、各種のキーからなる操作部212が配置されている。操作部212におけるヒンジ機構203とは反対側の端部近傍には、広視野ボタン214と、狭視野ボタン215およびミラー表示ボタン216の3種類のボタンが配置されている。
このうちの広視野ボタン214は、液晶ディスプレイ211が正面から左右方向に比較的広い範囲でその表示内容を視認できる広視野表示モードとなるためのボタンである。狭視野ボタン215は、これとは反対に液晶ディスプレイ211が正面から左右方向に比較的狭い範囲でその表示内容を視認できる狭視野表示モードとなるためのボタンである。狭視野ボタン215は、他人が液晶ディスプレイ211の内容を覗き見することを防止する際に使用される。ミラー表示ボタン216は、液晶ディスプレイ211の表面に画像が表示されず、この表面をミラーとして利用する際に使用される。このとき、液晶ディスプレイ211に対する背後からのバックライトの照明は行われない。
図2は、液晶ディスプレイを構成する部品の配置構造の概要を表わしたものである。液晶ディスプレイ211は、その表面に文字や画像を映し出す表示用LCD(Liquid Crystal Display)モジュール221と、この表示用LCDモジュール221の背面側に配置され、面全体の照明を行うバックライトモジュール222と、表示用LCDモジュール221の表面側に配置され、文字や画像の視野角を制御する視野角制御用LCDモジュール223とを積層した構造となっている。ここで、バックライトモジュール222は液晶を透過した光で文字や画像を表示させるためのものである。したがって、暗い場所だけでなく、明るい場所でも見栄えを良くするために使用される。視野角制御用LCDモジュール223は、図1に示した広視野ボタン214と、狭視野ボタン215のいずれが選択されたかによって視野角を切り替えるようになっている。
図3は、本実施例の携帯電話機の回路構成の概要を表わしたものである。携帯電話機200は、装置全体を制御する主制御部231を備えている。主制御部231は、CPU(Central Processing Unit)232と、このCPU232の実行する制御プログラムを格納したメモリ233を備えている。主制御部231は、装置内の各部と接続されている。このうち通信制御部235は、図示しない無線基地局を介して他の図示しない電話機と接続されたり、インターネットにアクセスしたり、メールの送受信を行う際の通信制御を行うようになっている。表示制御部236は、図1等にも示した液晶ディスプレイ211の表示制御を行うようになっている。電話機能部237は、通話機能やカメラ機能あるいはテレビジョン受信機能といったような電話機としての各種の機能を実現する回路等のデバイスで構成されている。操作部212については図1で説明した。
図4は、携帯電話機の表示に関する回路部分の構成を示したものである。本実施例で液晶ディスプレイ211と表示制御部236は視野角制御用LCDモジュール223を構成している。表示制御部236は液晶ディスプレイ211の表示制御を行うLCDコントローラ242と、このLCDコントローラ242と他の回路部分のインタフェースをとるLCDインタフェース部243を備えている。
LCDインタフェース部243は、操作部212と接続されている他、電源245とも接続されている。LCDコントローラ242はLCDインタフェース部243から供給された電源の出力側の電圧を制御できるようになっている。また、図1に示した主制御部231を通じて文字や画像を液晶ディスプレイ211に表示するための表示データ246の供給を受けるようになっている。LCDコントローラ242は、操作部212の広視野ボタン214と、狭視野ボタン215およびミラー表示ボタン216の操作に応じて液晶ディスプレイ211の前記した表示制御を行うようになっている。なお、ミラー表示ボタン216が押された場合には、バックライトモジュール222(図2)に対する電源245の供給が断たれることで、液晶ディスプレイ211をミラーとして使用できるようになっている。
図5は、液晶ディスプレイの表示用LCDモジュールとその周辺の回路構成の要部を示したものである。図2に概要を示した液晶ディスプレイ211の表示用LCDモジュール221は、文字や画像を表示するための画素単位に配置された液晶251を備えている。ただし、図5では、表示用LCDモジュール221として1画素分の回路構成を示している。
液晶251は、補助容量252と並列に接続されており、更に、図示しない走査信号と表示データによって画素単位で表示を制御するデータ駆動用トランジスタ253と接続されている。駆動用トランジスタ253は、そのゲートの信号制御を行うゲート信号線制御用IC(Integrated Circuit)254に接続されている。また、ゲート信号線制御用IC254には、LCDインタフェース部243が接続されており、補助容量252にはLCDコントローラ242が接続されている。
このような表示用LCDモジュール221内の駆動用トランジスタ253は、ゲート信号線制御用IC254から表示データに対応して出力される駆動パルスに応じてオン・オフ動作を行うようになっている。
駆動用トランジスタ253がオンとなったとき、液晶251と補助容量252は信号線256を介してLCDコントローラ242から画素電圧(パルス)を受け取って書き込みが実行される。この書き込み動作は所定の周期で繰り返される。書き込みのオン・オフ状態により、表示用LCDモジュール221の表面は画素単位でバックライトモジュール222(図2)の光を透過しあるいは遮断する。このような制御がそれぞれの画素に対して個別に行われることで、画素全体で文字や画像が映し出されることになる。
図6は、液晶ディスプレイによる視野角の制御の様子を原理的に表わしたものである。ここでは、図3で示した主制御部231を構成するCPU232が、広視野ボタン214と、狭視野ボタン215およびミラー表示ボタン216(図4参照)のいずれかからキー押下情報261〜263の供給を受けるようになっている。そして、広視野ボタン214が押されて、CPU232がこれに対応するキー押下情報261の供給を受けたときには、液晶ディスプレイ211が透過モードに設定される。狭視野ボタン215が押されて、CPU232がこれに対応するキー押下情報262の供給を受けたときには、視野角制御モードに設定される。ミラー表示ボタン216が押されて、CPU232がこれに対応するキー押下情報263の供給を受けたときには、反射モードに設定される。
まず、広視野ボタン214が押された場合を説明する。広視野ボタン214が押されると、CPU232は広視野を設定する広視野用データ264を出力する。この広視野用データ264は、LCDインタフェース部243を介してLCDコントローラ242に入力される。LCDコントローラ242は広視野用データ264を受け取ると、広視野用の高電位271を設定して液晶ディスプレイ211を駆動する。この高電位271が設定されたとき、図示しない一対の配向膜に印加される電圧によって、液晶分子は電場の方向に整列して垂直に配向される。この状態では、液晶ディスプレイ211の全領域を表示の対象とした広視野表示モード272が表示用のモードとして実行される。
次に狭視野ボタン215が押された場合を説明する。狭視野ボタン215が押されると、CPU232は狭視野を設定する狭視野用データ265を出力する。この狭視野用データ265は、LCDインタフェース部243を介してLCDコントローラ242に入力される。LCDコントローラ242は狭視野用データ265を受け取ると、狭視野用の電位273を設定して液晶ディスプレイ211を駆動する。この狭視野用の電位273が設定されると、前記した配向膜に挟まれた液晶層は不完全な整列状態となる。この状態では、液晶分子の傾きが高電位271を設定された垂直方向から変化する。この状態では、液晶分子の傾きと液晶ディスプレイ211を見る方向との関係により、液晶ディスプレイ211の視野角が制限される。この結果として視野角制御モード274が表示用のモードとして実行されることになる。
最後に、ミラー表示ボタン216が押された場合を説明する。ミラー表示ボタン216が押されると、CPU232は液晶ディスプレイ211の表面をミラー状に設定するミラー用データ266を出力する。このミラー用データ266は、LCDインタフェース部243を介してLCDコントローラ242に入力される。LCDコントローラ242はミラー用データ266を受け取ると、零電位も含んだ低電位275を設定して液晶ディスプレイ211を駆動する。これにより、液晶ディスプレイ211は反射モード276が実行される。本実施例では、印加電圧が遮断され、液晶ディスプレイ211もその駆動を停止される。また、反射モード276の実行時にバックライトモジュール222(図2)も消灯される。
図7は、本実施例における液晶ディスプレイの配置構造を具体的に表わしたものである。液晶ディスプレイ211は、透過軸281および反射軸282を備えた輝度上昇フィルム283と、透過軸284と吸収軸285を備えた偏光版286と、これらの間に挟まれ、液晶分子287からなる液晶288から構成されている。
輝度上昇フィルム283は、バックライトモジュール222(図2)の光の使用効率を高めるためのもので、本実施例では反射型の偏光版を使用している。輝度上昇フィルム283によって、図2に示したバックライトモジュール222から入射する光が集光されて液晶288を通過する。これにより、絵や文字、動画が見えやすくなる。この輝度上昇フィルム283は従来から用いられているものと同様である。偏光板286は、ある特定の方向にのみ振動する光を通して見え方を調整するために設けられている。
図7と図2および図6を用いて、各モードにおける動作を説明する。広視野ボタン214が押されると、液晶288を構成する液晶分子287はオン状態となる。広視野表示モード272では、偏光板286の透過軸284と、輝度上昇フィルム283の透過軸281の双方と、液晶分子287の状態が一致する。このため、バックライトモジュール222によって液晶ディスプレイ211の下から入ってくる光と、外から入ってくる上からの光とが、液晶288の表示可能な全範囲を通過する。これにより、液晶ディスプレイ211はその表示可能な全範囲が広視野表示モード272となる。この広視野表示モード272では、液晶ディスプレイ211を見たとき、視野角が特に限定される制御が行われることはなく、全画面表示となる。これにより、液晶ディスプレイ211の表示面の全面に絵や文字、動画を映し出すことが可能になる。
次に、ミラー表示ボタン216が押された場合を説明する。この場合には、CPU232によって設定されたミラー用データ266がLCDコントローラ242に入力されて低電位275の設定が行われる。これにより、液晶ディスプレイ211を構成する液晶288の液晶分子287がオフの状態になる。この反射モード276では、偏光板286の吸収軸285と輝度上昇フィルム283の反射軸282の双方と液晶分子287の状態が一致する。この結果、バックライトモジュール222によって液晶ディスプレイ211の下から入ってくる光は液晶288を通過し偏光板286の吸収軸により吸収される。したがって、バックライトモジュール222が仮に点灯していても、この光が液晶ディスプレイ211の上を透過していくことはない。
また、液晶ディスプレイ211に外から入ってくる上からの光は、輝度上昇フィルム283の反射軸282により跳ね返されることで反射モード276となる。このため、液晶ディスプレイ211の表示可能な全範囲がミラー(鏡)状態になる。この結果、反射モード276では液晶ディスプレイ211を鏡の代用として使用可能となる。
最後に、狭視野ボタン215が押された場合を説明する。この場合には、CPU232によって設定された狭視野用データ265がLCDコントローラ242に入力されて狭視野用の電位273に設定される。狭視野用の電位273は広視野用の高電位271よりも低く、低電位275容量も高い電位である。この狭視野用の電位273の大きさに比例して、液晶ディスプレイ211を構成する液晶288の液晶分子287がオン状態になる。
バックライトモジュール222によって液晶ディスプレイ211の下から入ってくる光と外から入ってくる上からの光とが、偏光板286の透過軸284と、輝度上昇フィルム283の透過軸281の双方と一致し通過することのできる範囲は、この液晶分子287のオン状態の度合いに応じて決定される。したがって、狭視野用の電位273を調整すると、絵や文字を映し出す透過モードとなる角度範囲をこの電位に比例して変化させることができる。
また、バックライトモジュール222によって液晶ディスプレイ211の下から入ってくる光と外から入ってくる上からの光とが、偏光板286の透過軸284と輝度上昇フィルム283の透過軸281の両方を通過できない角度範囲では、液晶288の液晶分子287の状態が偏光板286の吸収軸285と輝度上昇フィルム283の反射軸282の両方と一致し、反射モード276となりミラー(鏡)状態となる。
このように狭視野ボタン215が押された場合には、液晶ディスプレイ211の表示可能な領域に、広視野表示モード272となる角度範囲と反射モード276となる角度範囲の部分ができる。これにより、視野角の広さが狭視野用の電位273の大きさに依存して制御される視野角制御モード274となる。実際には、携帯電話機200(図1、図3)の一般的なユーザの要請する視野角に対応する電位を、狭視野用の電位273として設定することで、1種類の制限された視野角が設定される。
図8は、各モードにおける液晶ディスプレイの表示の態様を一例として表わしたものである。同図(a)は、広視野ボタンが押されて全画面が透過モードとしての広視野表示モードになった状態を表わしている。液晶ディスプレイ211は白色で表わした全範囲に絵や文字、動画を映し出すことができる。これらの画像情報は、液晶ディスプレイ211の正面からだけでなく、左右方向および上下方向における比較的広い角度範囲(たとえば140度〜160度の範囲)で視認することができる。
同図(b)は、ミラー表示ボタンが押されて全画面が反射モードになった状態を表わしている。液晶ディスプレイ211はその全面が暗くなっており、周囲の画像が反射して見えている状態となる。
同図(c)は、狭視野ボタンが押されて視野が狭くなった第1の例を表わしたものである。液晶ディスプレイ211における白い楕円の領域301が透過領域となっている。これ以外の領域302は反射領域302となっており、この領域の絵や文字、動画はいずれの方向からも見ることができない。領域301に表示される絵や文字、動画は、液晶ディスプレイ211の正面および下方向からは見ることができる。正面に向かったときから左右方向に傾いた方向、または上方向に傾いた方向に目の位置をずらして液晶ディスプレイ211を見ると、比較的狭い角度範囲を越えると、これらが見えなくなる。したがって、たとえば電車の隣の席に座った者は、液晶ディスプレイ211に絵や文字、動画といった画像データ画像情報を視認することができない。
同図(d)は、狭視野ボタンが押されて視野が狭くなった第2の例を表わしたものである。液晶ディスプレイ211における白い楕円の領域303が透過領域となっている。これ以外の領域304は反射領域302となっており、この領域の絵や文字、動画はいずれの方向からも見ることができない。領域303に表示される絵や文字、動画は、液晶ディスプレイ211の正面および下方向からは見ることができる。正面に向かったときから左右方向に傾いた方向、または上方向に傾いた方向に目の位置をずらして液晶ディスプレイ211を見ると、比較的狭い角度範囲を越えると、これらが見えなくなる点は、同図(c)と同様である。
同図(c)および(d)から分かるように、電圧の掛け方によって白い楕円の領域301、303の大きさや液晶ディスプレイ211における位置が異なることになる。実際は、図6に示した狭視野ボタン215を押すことで、予め設定された狭視野用の電位273(図6)に基づいて、液晶ディスプレイ211に絵や文字、動画の見える範囲が設定されることになる。
以上説明したように本実施例の携帯電話機200は、狭視野表示モードに設定することで、正面以外の方向から液晶ディスプレイ211を見たときの文字や画像の表示自体を制限することができる。したがって、たとえば暗証番号が液晶ディスプレイ211に表示されるような場合には、正面からその表示を読み取ることができても、横からはこれを読み取ることができない。
しかも、本実施例の携帯電話機200は、反射モードに設定することで、ミラー表示にすることができ、化粧直しをしたり、髪型や服装を整えたり、ちょっとした身だし並みを整えることができる。
<発明の変形可能性>
以上説明した実施例では、視野角制御モード274が設定されたとき、予めプリセットされた狭視野用の電位273で液晶ディスプレイ211の視野角を制限することにしたが、ユーザがこの視野角をその都度、可変制御できるようにしてもよい。この場合には、一度、液晶ディスプレイ211の表示をオフにすることで、前に設定した狭視野用の電位273がリセットされることになる。
なお、実施例では狭視野用の電位273を1種類設定するものとして説明したが、図3に示したメモリ233に所望の複数種類記憶しておくようにしてもよい。このようにして記憶した狭視野用の電位273は、ユーザが適宜呼び出して視野角の制御のために使用するようにしてもよいが、たとえば電車等の公共交通機関を決まった時間帯で使用するような場合、ユーザがこの時間帯を携帯電話機200に設定しておいて、図示しない時計機構と視野角の調整を連動させるようにしてもよい。これにより、ユーザがたとえば通勤電車の車内で携帯電話機200を使用する時間帯に液晶ディスプレイ211の視野角が自動的に狭くなることで、表示内容の保護を図ることができる。
図9は、この変形例における携帯電話機の制御の概要を表わしたものである。このような制御は、図3に示した制御部231のCPU232がメモリ233に格納された制御プログラムを実行することによって実現する。この制御の前提として、携帯電話機200のユーザは図3に示す操作部212からスケジュールを入力しておくか、視野角を制御する曜日や時間帯を入力しておく。これらの情報はメモリ233に格納される。
携帯電話機200のCPU232はユーザが公共の交通機関としての車両に滞在する時間帯で平日等の該当する曜日における開始タイミングに該当するかどうかを図示しない時計機構と照合することで判別する(ステップS401)。開始タイミングに該当すれば(Y)、視野角制御モードを開始させる(ステップS402)。この時点から携帯電話機200は液晶ディスプレイ211が表示を行うときに、図6に示す狭視野用の電位273に設定される。したがって、ユーザの隣の席に座った者は図8に示した楕円の領域301あるいは303の文字や画像も見ることができない。
ユーザが電車を降りる等によって車両に滞在する時間帯の終了のタイミングが到来すると(ステップS403:Y)、CPU232は終了タイミングを検出して視野角制御モードを終了させ、液晶ディスプレイ211を広視野モードに復帰させる(ステップS404)。これにより、ユーザは資料として撮影した画像等の画像情報を広視野の状態で他人に見せることができる。
なお、以上説明した実施例および変形例では携帯電話機200を例に挙げて説明したが、液晶ディスプレイを備えた各種の情報処理装置に本発明を適用できることは当然である。また、携帯電話機200は2つの筐体をヒンジ機構で折り畳む折り畳み型携帯電話機である必要はなく、たとえば1つの筐体で構成される一体型携帯電話機であってもよい。
本発明の一実施例における携帯電話機の外観を表わした斜視図である。 本実施例の液晶ディスプレイを構成する部品の配置を示す概略構成図である。 本実施例の携帯電話機の回路構成の概要を表わしたブロック図である。 本実施例の携帯電話機の表示に関する回路部分を示すブロック図である。 本実施例で表示用LCDモジュールを中心に視野角制御用LCDモジュールの回路構成の要部を示したブロック図である。 本実施例で液晶ディスプレイによる視野角の制御の様子を表わした原理図である。 本実施例における液晶ディスプレイの配置構造を具体的に表わした説明図である。 本実施例で各モードにおける液晶ディスプレイの表示の態様を一例として表わした平面図である。 本発明の変形例における携帯電話機の視野角の表示制御の様子を表わした流れ図である。
符号の説明
200 携帯電話機
211 液晶ディスプレイ
212 操作部
214 広視野ボタン
215 狭視野ボタン
216 ミラー表示ボタン
231 主制御部
232 CPU
233 メモリ
242 LCDコントローラ
245 電源
271 (広視野用の)高電位
272 広視野表示モード
273 (狭視野用の)電位
274 視野角制御モード
275 (零電位も含んだ)低電位
276 反射モード
283 輝度上昇フィルム
286 偏光板
288 液晶

Claims (7)

  1. 液晶分子で構成された液晶層と、
    この液晶層を挟むように配置された一対の配向膜と、
    この一対の配向膜に画素の表示のオン・オフに対応させて所定の電圧の印加をオン・オフ制御する電圧印加制御手段と、
    この電圧印加制御手段で印加する前記所定の電圧を、前記液晶分子が電場の方向に整列する第1の電圧と、不完全な整列状態となる第2の電圧のいずれかから少なくとも選択する印加電圧選択手段
    とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記印加電圧選択手段によって選択される電圧は、各液晶分子が全くランダムな方向に配向している状態を実現する第3の電圧を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記印加電圧選択手段が第3の電圧を選択したとき、前記液晶層を照明するバックライトを消灯させるバックライト消灯手段を具備することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 車両内に滞在する時間を設定する車両滞在時間設定手段と、
    この車両滞在時間設定手段で設定された時間帯に該当するかを判別する時計機構と、
    この時計機構が前記設定された時間帯に該当すると判別している状態で前記印加電圧選択手段に第2の電圧を選択させる第2の電圧選択指示手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記第2の電圧は調整自在であり、調整された電圧を記憶する電圧記憶手段を具備することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 装置本体に広視野ボタンと、狭視野ボタンおよびミラー表示ボタンを備え、前記液晶層の全面を表示の対象とする広視野ボタンは第1の電圧に対応し、前記液晶層の一部領域を表示の対象とする狭視野ボタンは第2の電圧に対応し、前記液晶層の全面を反射層とするミラー表示ボタンは第3の電圧に対応することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置が車両内に持ち込まれていることを予め設定したスケジュールとの関係で判別する車両内判別ステップと、
    この車両内判別ステップで情報処理装置が車両内に持ち込まれていると判別したとき液晶ディスプレイの表示される角度範囲を正面から見たときの所定の角度範囲内に制限する表示制限ステップ
    とを具備することを特徴とする情報処理装置のディスプレイ表示制限方法。
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