JP2008284207A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極間に電圧を印加して金属イオンを生成するイオン溶出ユニットを備え、前記金属イオンが添加された水(以下、「金属イオン水」と言う。)を使用する洗濯機において、従来よりも短い時間で洗濯を終了できる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程のいずれかを行う水槽2とは別に金属イオン水を貯水する貯水槽21を設け、金属イオン水を使用する以前の工程においてあらかじめ貯水槽21に、イオン溶出ユニット79により生成した金属イオン水を貯水しておき、金属イオン水を使用する工程において前記貯水槽21内の金属イオン水を水槽2に供給するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程のいずれかを行う水槽2とは別に金属イオン水を貯水する貯水槽21を設け、金属イオン水を使用する以前の工程においてあらかじめ貯水槽21に、イオン溶出ユニット79により生成した金属イオン水を貯水しておき、金属イオン水を使用する工程において前記貯水槽21内の金属イオン水を水槽2に供給するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ドラム式洗濯機、全自動洗濯機、2槽式洗濯機等、あらゆるタイプの洗濯機に関する。
洗濯機で洗濯を行う際、水、特にすすぎ水に仕上物質を加えることが良く行われる。仕上物質として一般的なのは柔軟剤やのり剤である。これに加え、最近では洗濯物に抗菌性を持たせる仕上処理のニーズが高まっている。
洗濯物は、衛生上の観点からは天日干しをすることが望ましい。しかしながら近年では、女性就労率の向上や核家族化の進行により、日中は家に誰もいないという家庭が増えている。このような家庭では室内干しにたよらざるを得ない。日中誰かが在宅している家庭にあっても、雨天の折りは室内干しをすることになる。
室内干しの場合、天日干しに比べ洗濯物に細菌やカビが繁殖しやすくなる。梅雨時のような高湿時や低温時など、洗濯物の乾燥に時間がかかる場合にこの傾向は顕著である。繁殖状況によっては洗濯物が異臭を放つときもある。このため、日常的に室内干しを余儀なくされる家庭では、細菌やカビの繁殖を抑制するため、布類に抗菌処理を施したいという要請が強い。
最近では繊維に抗菌防臭加工や制菌加工を施した衣類も多くなっている。しかしながら家庭内の繊維製品をすべて抗菌防臭加工済みのもので揃えるのは困難である。また抗菌防臭加工の効果は洗濯を重ねるにつれ落ちて行く。
そこで、洗濯の都度洗濯物を抗菌処理しようという考えが生まれた。例えば特許文献1には、銀イオン、銅イオンなど殺菌力を有する金属イオンを発生するイオン発生機器を装備した電気洗濯機が記載されている。また、特許文献2には電界の発生によって洗浄液を殺菌するようにした洗濯機が記載されている。また、特許文献3には洗浄水に銀イオンを添加する銀イオン添加ユニットを具備した洗濯機が記載されている。
実開平5−74487号公報
特開2000−93691号公報
特開2001−276484号公報
洗濯工程において抗菌処理を行う手法の中では、金属イオンを用いるものは、安全性が高く、残留性に富むため実用的である。脱水後、洗濯物が乾くまでの間は金属、例えば銀はイオンとして存在し、殺菌作用を発揮する。洗濯物が乾いた後は銀はイオンでなく銀塩として存在するが、再度水に濡らすと再びイオン化し、殺菌力を回復する。しかしながら金属イオンを抗菌処理に用いる場合、次の問題が発生する。
イオン溶出ユニットを給水経路中に設け、金属イオンを水に添加し、金属イオン水の形で用いる場合、金属イオン水の濃度はイオンの溶出速度と給水速度によって決まる。イオンの溶出速度はイオン溶出ユニットに通電される電流値によって決まるが、電気用品安全法により電圧の上限値が規定されており、イオン溶出ユニットに通電可能な電流値の上限が定まっているため、イオン溶出速度には限界がある。したがって、必要濃度の金属イオン水を得るにあたり、給水速度が制限される。
したがって、前記従来の洗濯機では必要濃度の金属イオン水を必要な量だけ得るには、前記給水速度で決まる一定の時間が必要となる。そのため、金属イオンの給水を要する工程には、前記給水速度で決まる一定の時間の分だけ長い時間がかかっていた。その結果、全体としての洗濯時間が長くなるという課題があった。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたもので、電極間に電圧を印加して金属イオンを生成するイオン溶出ユニットを備え、前記金属イオンが添加された水を使用する洗濯機において、従来よりも短い時間で洗濯を終了できる洗濯機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明では洗濯機を次のように構成した。
(1)電極間に電圧を印加して金属イオンを生成するイオン溶出ユニットを備え、前記金属イオンが添加された水(以下、「金属イオン水」と言う。)を使用する洗濯機において、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程のいずれかを行う水槽とは別に前記金属イオン水を貯水する貯水槽を設け、金属イオン水を使用する以前の工程においてあらかじめ前記貯水槽に前記金属イオン水を貯水しておき、金属イオン水を使用する工程において前記貯水槽内の前記金属イオン水を前記水槽に供給するようにした。
この構成によれば、金属イオン水を使用する以前の工程において、あらかじめ金属イオン水を貯水槽に貯水しておくことが可能である。そのため、金属イオン水の給水に際して、必要濃度の金属イオン水を得るための余分な時間は不要であるため、結果として金属イオンの給水を要する工程、例えばすすぎ工程に要する時間を短縮できる。
一般に、貯水には腐敗、臭気の発生などの問題があり、貯水の利用には注意が必要であるが、本発明では、貯水に抗菌性のある金属イオンが混入されているため、細菌の繁殖が抑制され腐敗、臭気の発生が抑えられ、清潔な水を使用することができる。
(2)また、水槽へ給水するための経路とは別に、貯水のための経路を設け、両者は貯給水選択弁により切り換えることができ、前記貯給水選択弁により給水接続口からの水を水槽へ給水するか、前記貯水槽に貯水するかの選択が可能とした。
この構成によれば、貯給水選択弁の切り替えにより水槽あるいは貯水槽に注水するタイミングを自由に切り替えられるため、水槽への給水を必要としないあらゆる工程と同時に貯水槽に金属イオン水を供給することが可能になり、貯水に要する時間を独立して取る必要がない。
(3)また、前記貯給水選択弁よりも上流側に、前記イオン溶出ユニットを設けた。
この構成にすることで、給水接続口より給水された水は前記イオン溶出ユニットを通った後、選択弁により水槽もしくは貯水槽のいずれの槽にも供給可能となる。
(4)また、貯水槽を水槽よりも上方に配置した。
この構成にすることで、貯水槽の貯水は貯水槽の下部に設けられた弁を開放するだけで、重力により貯水は水槽へ供給される。したがって、水槽へ供給する際にポンプが不要のため、貯水を水槽へ供給する際にポンプにより消費される電力量が不要になり、省エネルギーに効果的である。加えて、部品点数が減りコストの削減に効果的である。
(5)また、前記水槽から洗濯機外へ排水するための排水経路と、前記水槽から前記貯水槽に貯水のための貯水経路と、両経路を選択的に切り替えることのできる貯排水選択弁と、を設け、前記貯排水選択弁により水槽からの排水を洗濯機外へ排水するか、前記貯水槽に貯水するかの選択が可能とした。
この構成にすることで、抗菌性の高い金属イオンを含んだ排水を貯水槽に貯水し、例えば、乾燥工程における除湿用の冷却水として再利用することができる。
排水の再利用のために排水を貯水する場合、排水に含まれる洗剤や汚れなどの有機物のために、細菌の繁殖が促進される。細菌の繁殖にともなって、貯水が腐敗すること、臭気を発生することが問題視されているが、この構成によれば、抗菌性の高い金属イオンを含んだ排水を貯水できるため、貯水の腐敗、臭気の発生が抑えられ、貯水は清潔な水として再利用できる。
また、オゾンなどによる貯水の除菌では、貯水の除菌だけにとどまるが、本発明によれば、金属イオン水が通る経路全体に対して抗菌できる。
(6)また、貯水槽に貯水する金属イオン水の濃度は、金属イオン水を使用する工程において必要とされる金属イオンの濃度よりも高濃度とした。
この構成によれば、前記金属イオン水は高濃度であるため、金属イオンを含まない水で薄めることによって所定濃度にし、水槽に供給する。すなわち、前記金属イオン水に加えて、給水接続口からイオン溶出ユニットを通って水槽に給水される水を、同時に水槽に給水できるため、水槽への給水時間がさらに短縮される。
また、この構成にすることで、前記金属イオン水に加えて、給水接続口からイオン溶出ユニットを通って水槽に給水される水を同時に水槽に供給できるため、貯水槽から水槽に供給する水の水量は、給水接続口からイオン溶出ユニットを通って水槽に給水される水を加えない場合に比べて少なくできる。したがって、貯水槽を小型にできるため、設置性向上、コスト削減に効果的である。
本発明によれば、金属イオン水を使用する以前の工程において、あらかじめ金属イオン水を貯水槽に貯水しておくことが可能である。そのため、金属イオン水の給水に際して、必要濃度の金属イオン水を得るための余分な時間は不要であるため、結果として金属イオンの給水を要する工程、例えばすすぎ工程に要する時間を短縮できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(1)第1の実施形態
図1に、本発明の第1の実施形態のドラム式洗濯乾燥機の概略断面図を示す。
図1に、本発明の第1の実施形態のドラム式洗濯乾燥機の概略断面図を示す。
図1に示すように、上記ドラム式洗濯乾燥機は、外箱1と、この外箱1内に配置された有底円筒形状の水槽2と、この水槽2内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する有底円筒形状のドラム3と、水槽2の後部に取り付けられ、ドラム3を回転駆動するドラムモータ4と、洗濯物を乾燥させるための乾燥システム5と、水槽2の後部を弾性支持する2本のダンパ6(1本のみを図示)とを備えている。
上記外箱1の前面部には、外箱開口部12が設けられている。この外箱開口部12は、外箱1に回動自在に取り付けられたドア13で開閉するようになっている。そして、上記外箱1の前面部の大部分は前パネル14からなり、外箱1の下部は底台15で構成されている。また、上記外箱1の上部には、洗剤、漂白剤及び柔軟剤を収容する洗剤ケース16と、操作キーや表示部を有する操作部17とが設けられている。この操作部17の裏側(外箱1の内部側)には、ドラム式洗濯乾燥機の動作を制御する制御装置18を配置している。
上記外箱1の上面後部には、給水接続口19が設けられている。給水接続口19は一端が水道の蛇口に接続され、他端には給水パイプ20aを介してイオン溶出ユニット79が接続される。イオン溶出ユニット79には給水パイプ20bを介して貯給水選択弁23の流入口が接続される。貯給水選択弁23は後述する貯水槽21へ貯水するか、水槽2へ給水するか、止水するかを切り替える選択弁(三方弁)である。貯給水選択弁23の一方の流出口には給水パイプ20cを介して洗剤ケース16が接続される。貯給水選択弁23の他方の流出口には貯水ホース22の上端が接続され、貯水ホース22の下端には貯水槽21が接続される。
上記イオン溶出ユニット79は、図5、図6に示すように、一対の銀製の金属プレート(電極)82を内部に有して、洗濯物に付着させる銀イオンを流水中に生成する。また、上記イオン溶出ユニット79の流入口80は、給水パイプ20aに接続され、イオン溶出ユニット79の流出口81は給水パイプ20bに接続されている。これにより、上記イオン溶出ユニット79は、給水接続口19から貯給水選択弁23を通って貯水槽21へ向かう水に銀イオンを添加することができる。つまり、貯水槽21に銀イオンが添加された水(以下、「銀イオン水」という。)を貯水することができる。
上記水槽2の前面部には水槽開口部25が設けられている。この水槽開口部25の開口縁には、ゴムや軟質樹脂等の弾性体から成るパッキン26が固着されている。これにより、上記ドア13を閉じると、ドア13がパッキン26に密着するから、水槽2内の液体が水槽2外へ漏れ出るのを防げる。また、上記水槽2は、水槽開口部25が外箱開口部12に対向するように横向きに配置されている。より詳しくは、上記水槽2の中心軸は水平方向に対して5〜30°の角度を成すように傾斜している。上記水槽2の上部には、洗剤ケース16に接続された給水ダクト27が接続されて、この給水ダクト27から水槽2内へ洗濯水(洗剤等を含む水道水または単なる水道水)が給水される。一方、上記水槽2の下部には、水槽2内の洗濯液等を外部に排水するための排水口69が設けられている。この排水口69には排水ダクト28の上端部が接続されている。
上記排水ダクト28を流れた液体は、フィルタケース29を通過した後、排水経路の一例としての排水ホース30を流れて外箱1外に出るか、または、循環ホース7を流れて水槽2内に戻る。
上記循環ホース7の上端部には、水をドラム3内へ噴射する循環ノズル8が接続されている一方、循環ホース7の下端部には、フィルタケース29の後方に位置する循環ポンプ34に接続されている。なお、上記循環ホース7と排水ダクト28とが循環経路の一例を構成している。
上記水槽2の下方には、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程のいずれかを行う水槽とは別に銀イオン水を貯水する貯水槽21が設けられている。
上記貯水排出パイプ24を流れた液体は、フィルタケース29を通過した後、循環ホース7を流れて水槽2内に戻る。
上記排水ホース30のフィルタケース29近傍の端部には、排水弁33が取り付けられている。この排水弁33は排水モータ32によって開閉されるようになっている。
上記ドラム3の回転軸は水平方向に対して5〜30°の角度を成すように傾斜している。上記ドラム3の前面部には、外箱開口部12及び水槽開口部25に対向するドラム開口部36が設けられている。このドラム開口部36は水槽開口部25よりも大きな径を有している。また、上記ドラム3の周壁全域には複数の小孔37が設けられている。この小孔37は、水槽2とドラム3との間の空間と、ドラム3内の空間との間で洗濯水や乾燥空気等を流通させるためのものである。また、上記ドラム3の内壁面には、半径方向内側に向かって突出するバッフル38を設けている。このバッフル38は、周方向に例えば120°間隔で3ヶ所に配置され、ドラム3の回転に伴って洗濯物の持上げと落下とを繰り返す働きをする。また、上記ドラム3のドラム開口部36を外側から取り囲む液体バランサ39を設けて、ドラム3の回転時に、洗濯物及び洗濯液等の偏りにより生じようとするアンバランスを、液体バランサ39の内部における封入液体の移動によって打消すようにしている。なお、上記小孔37が連通孔の一例である。
上記乾燥システム5はファンユニット40および温風ユニット42を有している。また、図示しないが、上記乾燥システム5は除湿用熱交換プレートも有している。
上記除湿用熱交換プレートは、水槽2の下部とドラム3の下部と間に配置されている。そして、上記除湿用熱交換プレートは乾燥システム5の稼働時つまり乾燥運転時に冷却水で冷却される。この冷却された除湿用熱交換プレートに、洗濯物から蒸発した水分を含む空気を接触させて、上記空気の水分を凝縮させ、上記空気の除湿を行うようになっている。
上記ファンユニット40は、水槽2の後面下部に取り付けられている。また、上記ファンユニット40は、上記除湿用熱交換プレートで除湿された空気が入るファンケース43と、このファンケース43内に収容された送風ファン44と、この送風ファン44を回転駆動するファンモータ45とで構成されている。このファンモータ45は送風ファン44と直結し、ダイレクトドライブ構造によって送風ファン44を回転駆動するようになっている。
上記温風ユニット42は、乾燥用ヒータ47と、この乾燥用ヒータ47の大部分を収容する乾燥用ヒータケース48と、乾燥用ヒータ47で加熱された空気をドラム3内へ案内する送風ケース49とから成っている。
上記乾燥用ヒータ47は、除湿用熱交換プレートの側方に位置するように、水槽2の下部とドラム3の下部との間に設置されて、ファンユニット40の吹き出し空気を加熱する。つまり、上記除湿用熱交換プレートで除湿された空気が、ファンユニット40によって乾燥用ヒータ47に送られ、この乾燥用ヒータ47で加熱される。
上記送風ケース49の吹出口(図示せず)は水槽開口部25の下縁とドラム開口部36の下縁との間に位置している。これにより、上記送風ケース49で案内された空気は吹出口からドラム3内へ向かって吹き出す。
図2に、上記フィルタケース29、上記貯水槽21およびこの周辺部を上方から見た概略図を示す。
上記フィルタケース29には循環ポンプ34が一体に設けられている。循環ポンプ34は、フィルタケース29の後方に位置するポンプ室72と、このポンプ室72内の液体を循環ホース7へ送るポンプモータ73とを有している。上記ポンプ室72内の空間は接続ホース63を介してフィルタケース29内の空間と連通している。
上記貯水槽21には、貯水排出パイプ24が水平方向に接続されている。貯水排出パイプ24のフィルタケース29近傍の端部には、貯水排出弁51が取り付けられている。この貯水排出弁51は貯水排出モータ52によって開閉されるようになっている。
図3に、上記フィルタケース29、上記貯水槽21およびこの周辺部を側方から見た概略図を示す。なお、上記接続ホース63は断面で示している。
上記フィルタケース29の前部(前パネル14側の部分)には、メンテナンスカバー62が回動自在に取り付けられている。このメンテナンスカバー62の回動軸は水平方向に略平行であり、メンテナンスカバー62がフィルタケース29の下部を中心に上下方向に回動する。
上記ポンプ室72には吸込口74および吐出口75が設けられており、吸込口74には接続ホース63接続ホース63の上端部が接続され、吐出口75には循環ホース7の下端部が接続されている。
図4に、上記フィルタケース29、上記貯水槽21およびこの周辺部を前方から見た概略図を示す。なお、上記フィルタケース29およびこの周辺部の一部は断面で示している。
上記フィルタケース29は、第1流入口64、第2の流入口50、第1の流出口65および第2の流出口66を有している。上記第1の流入口64には排水ダクト28の下端部が接続されている。また、上記第2の流入口50には、貯水排出パイプ24の下流端部が接続され、貯水槽21から流出する液体が貯水排出パイプ24を流れてフィルタケース29内へ入るようになっている。また、上記第1の流出口65には接続ホース63の下端部が接続されて、第1の流出口65から吐出された液体が、接続ホース63、ポンプ室72および循環ホース7を順次流れるようになっている(図3参照)。また、上記第2の流出口66には排水ホース30の一方の端部が接続されて、第1の流出口65から吐出された液体が、排水ホース30を流れて外箱1外へ出るようになっている。
上記フィルタケース29内には、樹脂製又は金属製のリントフィルタ31と、このリントフィルタ31を着脱可能に支持する樹脂製の支持枠76とが収容されている。上記支持枠76の目はリントフィルタ31の目より粗くなっている。また、上記支持枠76は、リントフィルタ31と共にフィルタケース29から取り出すことができる。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機によれば、洗い工程実施中、排水弁33が閉じたままの状態で、循環ポンプ34が稼働する。これにより、上記水槽2とドラム3との間の洗濯水が、図1に実線矢印で示すように、水槽2の排水口69から水槽2外に出た後、排水ダクト28、フィルタケース29、循環ポンプ34および循環ホース7を順次流れる。そして、上記循環ホース7の上端部に接続された循環ノズル8から洗浄水がドラム3内へ向かって噴出する。これにより、上記洗浄水がドラム4内の洗濯物に降り掛かるので、水槽2内に溜める洗浄水の量が少なくても、洗浄効果を高めることができる。
このとき、上記水槽2とドラム3との間の洗濯水がフィルタケース29を介して循環するので、洗濯水に混ざった糸屑等の夾雑物がリントフィルタ31で捕獲される。したがって、上記洗濯物への夾雑物の付着を防いで洗濯物の仕上がり状態を良好にできる。しかも、上記洗濯水から夾雑物を除去できるので、水槽2の排水口69に夾雑物が溜まるのを防ぐことができる。
さらに洗い工程実施中に、貯給水選択弁23の貯水ホース24側の流出口を開き、イオン溶出ユニット79に通電する。これにより、図1に点線矢印で示すように、給水接続口19から給水され、イオン溶出ユニット79を通過する水に銀イオンが溶出される。この銀イオン水は、貯給水選択弁23、貯水パイプ24を通って貯水槽21に貯水される。
次いで、すすぎ工程の初期における水槽2への給水時に、排水弁33を閉じたままの状態で、貯水排出弁51が開かれ、循環ポンプ34が稼働する。これにより、図2、図3、図4に実線矢印で示すように、貯水槽21内の銀イオン水が、貯水排出パイプ24、フィルタケース29、循環ポンプ34および循環ホース7を順次流れる。そして、上記循環ホース7の上端部に接続された循環ノズル8から銀イオン水がドラム3内へ向かって噴出する。
このとき、給水速度はイオン溶出の速度に関わらず、循環ポンプ34の性能で決まる最高の速度を用いることができるため、給水時間が短縮され、結果としてすすぎ工程に要する時間が短縮される。
続いて、貯水排出弁51が閉じられ、排水弁33が閉じたままの状態で、循環ポンプ34が稼働する。これにより、図1に実線矢印で示すように、上記水槽2とドラム3との間の銀イオンを含むすすぎ水が、水槽2の排水口69から水槽2外に出た後、排水ダクト28、フィルタケース29、循環ポンプ34および循環ホース7を順次流れる。そして、上記循環ホース7の上端部に接続された循環ノズル8から洗濯水がドラム3内へ向かって噴出する。これにより、上記銀イオンを含むすすぎ水がドラム4内の洗濯物に降り掛かるので、水槽2内に溜める洗濯水の量が少なくても、すすぎ効果を高めることができるとともに、抗菌効果を高めることができる。
なお、貯水槽21に貯水する銀イオン水の濃度は使用する工程に必要最低限の濃度であってもよいし、必要以上の高濃度であってもよい。貯水槽21に貯水する銀イオン水の濃度を必要以上の高濃度とした場合には、上記銀イオン水に加えて、給水接続口19から洗剤ケース16、給水ダクト27を通って給水される水を同時に水槽2に給水できる。2経路を用いて給水することで、一経路による給水速度に他方の経路による給水速度が加算されるため、各経路単独で給水する場合に比べて給水速度は速くなる。したがって、水槽2への給水時間がさらに短縮される。
また、前記銀イオン水の給水に加えて、給水接続口19から洗剤投入ケース16、給水ダクト27を通って水槽2内に給水できるので、一経路による給水の場合に比べて、使用する銀イオン水の量は少量になる。したがって、貯水槽21の容量を小さくすることができ、洗濯機全体が大型化することを防ぐことができる。
なお、貯水槽21は、図7に示すように、水槽2より高い位置に配置してもよい。貯水槽21を水槽2より高い位置に配置した場合には、貯水槽21内の金属イオン水は貯水槽21の下部に設けられた貯水排出弁51を開放するだけで、循環ポンプを使わずに水槽2へ供給できるため、循環ポンプによる電力の消費もなく、循環ポンプの設置による装置サイズの拡大もない。また、循環ポンプを設置しないことで、コストを削減できる。
(2)第2の実施形態
図8は本発明の第2の実施形態のドラム式洗濯乾燥機の概略断面図であり、図9は上記ドラム式洗濯乾燥機のフィルタケース、貯水槽およびこの周辺部を上方から見た概略図であり、図10は上記フィルタケース、貯水槽およびこの周辺部を側方から見た概略図であり、そして、図11は上記フィルタケース、貯水槽およびこの周辺部を前方から見た概略図である。なお、図8〜図11において、図1〜図4に示した第1の実施形態のドラム式洗濯乾燥機の構成部と同様の構成部には、同一参照番号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施形態のドラム式洗濯乾燥機の概略断面図であり、図9は上記ドラム式洗濯乾燥機のフィルタケース、貯水槽およびこの周辺部を上方から見た概略図であり、図10は上記フィルタケース、貯水槽およびこの周辺部を側方から見た概略図であり、そして、図11は上記フィルタケース、貯水槽およびこの周辺部を前方から見た概略図である。なお、図8〜図11において、図1〜図4に示した第1の実施形態のドラム式洗濯乾燥機の構成部と同様の構成部には、同一参照番号を付し、詳細な説明を省略する。
第2の実施形態では、図8、図10に示すように、排水ダクト28が第1、第2の排水ダクト28a、28bの2つに分割されており、水槽2は第1の排水ダクト28aを介して貯排水選択弁53の流入口に接続されている。貯排水選択弁53の一方の流出口には、第2の排水ダクト28bが接続され、貯排水選択弁53の他方の流出口には、排水流出パイプ54が接続されている。排水流出パイプ54は、図9、図11に示すように、貯水槽21に水平方向に接続されている。貯排水選択弁53は、水槽2の排水口69から流出する排水を排水流出パイプ54に流すか(貯水槽21へ貯水するか)、第2の排水ダクト28bに流すか(排水するか)、止水するかを切り替える選択弁(三方弁)である。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機によれば、すすぎ工程実施時に、上記第1の実施形態と同様に、銀イオン水を用いてすすぎを行う。そして、すすぎ工程の途中もしくは終了時に、貯水排出弁51を閉じたままの状態で、貯排水選択弁53を貯水流入パイプ54側に切替える。これにより、図9〜図11に実線矢印で示すように、上記水槽2とドラム3との間の銀イオンを含むすすぎ水が、水槽2の排水口69から水槽2外に出た後、第1の排水ダクト28a、貯排水選択弁53を通り、貯水槽21に貯水される。
そして、乾燥工程実施時に、貯水排出弁51を開き、循環ポンプ34を稼働する。これにより、貯水槽21内の銀イオン水は貯水排出パイプ50、フィルタケース29、循環ポンプ34、循環ホース7を通って除湿用熱交換プレート55に給水され、乾燥時の除湿用冷却水として使用される。
洗濯物のすすぎに供した水には汚れ、洗剤といった有機物が含まれているため細菌が繁殖しやすく、腐敗、臭気の発生などの問題があり、再利用には注意が必要であるが、本発明では、貯水に抗菌性のある金属イオンが混入されているため、細菌の繁殖が抑制され腐敗、臭気の発生が抑えられ、清潔な水を使用することができる。
なお、上記の実施形態では、イオン溶出ユニットは、銀プレートを備えた銀イオン溶出ユニットとして説明したが、これに限られず、銅プレートを備えた銅イオン溶出ユニットなど、抗菌性を有する金属イオンの電極を備えたものであればよい。
また、上記の実施形態では、ドラム式洗濯乾燥機を例に説明したが、これに限られず、全自動洗濯機、2槽式洗濯機等、あらゆるタイプの洗濯機に適用が可能である。特に、上記第1の実施形態に具現化された、洗い工程においてあらかじめ金属イオン水を貯水槽に貯水し、すすぎ工程において貯水槽内の金属イオン水を水槽に供給するという発明思想は、乾燥機能を有する洗濯乾燥機のみならず、乾燥機能を有さない洗濯機にも適用できる。
また、上記の実施形態では、貯給水選択弁よりも上流側(給水接続口19から貯給水選択弁23へ至る給水経路)に、イオン溶出ユニットを設けた場合について説明したが、貯水槽21に、直接、イオン溶出ユニットを設けてもよい。この構成にすることで、水槽からの排水を前記貯水槽に貯水した後、任意のタイミングで貯水に直接金属イオンを溶出することができるため、給水接続口より新たに水を供給する必要がなく、節水になる。加えて、給水接続口より水槽への給水中であっても、貯水槽にて独立して銀イオン水を作成できる。したがって、水槽への給水中であっても銀イオン水の作成を停止する必要がない。また、この構成にすることで、貯水の金属イオン濃度が小さく、貯水を十分に抗菌できない場合であっても、任意のタイミングで金属イオンを添加し、十分な抗菌性を得ることができる。
1 外箱
2 水槽
3 ドラム
7 循環ホース
19 給水接続口
21 貯水槽
23 貯給水選択弁
28 排水ダクト
28a 第1の排水ダクト(第2の実施形態)
28b 第2の排水ダクト(第2の実施形態)
53 貯排水選択弁
29 フィルタケース
30 排水ホース
34 循環ポンプ
79 イオン溶出ユニット
82 銀プレート(電極)
2 水槽
3 ドラム
7 循環ホース
19 給水接続口
21 貯水槽
23 貯給水選択弁
28 排水ダクト
28a 第1の排水ダクト(第2の実施形態)
28b 第2の排水ダクト(第2の実施形態)
53 貯排水選択弁
29 フィルタケース
30 排水ホース
34 循環ポンプ
79 イオン溶出ユニット
82 銀プレート(電極)
Claims (6)
- 電極間に電圧を印加して金属イオンを生成するイオン溶出ユニットを備え、前記金属イオンが添加された水(以下、「金属イオン水」と言う。)を使用する洗濯機において、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程のいずれかを行う水槽とは別に前記金属イオン水を貯水する貯水槽を設け、金属イオン水を使用する以前の工程においてあらかじめ前記貯水槽に前記金属イオン水を貯水しておき、金属イオン水を使用する工程において前記貯水槽内の前記金属イオン水を前記水槽に供給するようにしたことを特徴とする洗濯機。
- 水槽へ給水するための経路とは別に、貯水のための経路を設け、両者は貯給水選択弁により切り換えることができ、前記貯給水選択弁により給水接続口からの水を水槽へ給水するか、前記貯水槽に貯水するかの選択が可能であることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
- 前記貯給水選択弁よりも上流側に、前記イオン溶出ユニットを設けることを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
- 前記貯水槽を前記水槽よりも上方に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯機。
- 前記水槽から洗濯機外へ排水するための排水経路と、前記水槽から前記貯水槽に貯水のための貯水経路と、両経路を選択的に切り替えることのできる貯排水選択弁と、を設け、前記貯排水選択弁により水槽からの排水を洗濯機外へ排水するか、前記貯水槽に貯水するかの選択が可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
- 前記貯水槽に貯水する金属イオン水の濃度は、金属イオン水を使用する工程において必要とされる金属イオンの濃度よりも高濃度とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の洗濯機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-05-18 JP JP2007132879A patent/JP2008284207A/ja active Pending
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