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JP2008279806A - シートスライド装置 - Google Patents

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JP2008279806A
JP2008279806A JP2007123654A JP2007123654A JP2008279806A JP 2008279806 A JP2008279806 A JP 2008279806A JP 2007123654 A JP2007123654 A JP 2007123654A JP 2007123654 A JP2007123654 A JP 2007123654A JP 2008279806 A JP2008279806 A JP 2008279806A
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rail
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JP2007123654A
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Inventor
Kiyoyuki Kojima
清幸 小島
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】操作部材の操作に起因する異音の発生を抑制し得るシートスライド装置を提供する。
【解決手段】ホルダー70は、アッパーレール20内に配置されて、操作レバー80の両傾動部82をアッパーレール20に傾動可能に支持している。そして、ホルダー70は、樹脂製のホルダー本体71の両軸部71bでもってアッパーレール20の両側壁22の各挿入穴22bに、例えば隙間がない状態で圧入されることによりアッパーレール20に回動可能に支持されるとともに、板状ばね部材72の両当接部72cでもってホルダー本体71の両軸部71bに対して直角方向前後にてアッパーレール20の上壁21に当接している。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用のシートを前後に調整するためのシートスライド装置に関するものである。
従来より、車両用のシートを前後に調整するためのシートスライド装置として、下記特許文献1に示す車両用シートスライド装置が知られている。この車両用シートスライド装置のロック機構は、アッパレールに傾動可能に固定されるロックレバーの爪がロアレールの係合孔とアッパレールの係合孔および切欠とに嵌合することにより、アッパレールをロアレールに対して移動不能にロックする。そして、操作レバーの操作によりロックレバーを傾動させて爪をアッパレールの切欠とロアレールの係合孔から引き抜くと、上記ロックが解除される。
操作レバーは、アッパレールに組みつけられた金属製板状の弾性体により傾動可能に支持されており、この板状の弾性体は、U字状支持部およびI字状支持部でもって操作レバーの断面U字状の後端部をロック方向に付勢している。
また、下記特許文献2に開示される車両のシートスライド装置のロック機構は、アッパレールに回動自在に支持されるラッチレバーのロック爪が、爪支持プレートの支持孔を介してロアレールに固定されるロックプレートの嵌合孔に係合することにより、アッパレールをロアレールに対して移動不能にロックする。そして、操作レバーであるループハンドルの操作により、このループハンドルに結合されるホルダーの操作部が、アッパレールの外部に突出しているラッチレバーの入力アームを下方へ押圧することにより、ラッチレバーを回動させて、ロック爪をロックプレートの嵌合孔と爪支持プレートの支持孔から引き抜くと、上記ロックが解除される。
ループハンドルは、金属製のホルダーの装着孔に挿入されて結合されており、ホルダーに形成された孔に挿通したボルトを介してホルダーとともに回動自在に軸支されている。また、ループハンドルおよびホルダーは、復帰ばねによりロック方向に付勢されている。
特開2002−154356号公報 特開2004−210258号公報
ところで、上記各操作レバーの組み付け構造において、特許文献1における操作レバーと弾性体との双方が金属製部品であり、特許文献2における操作レバーであるループハンドルとホルダーとの双方も金属製部品であり、それぞれ多少の隙間をもって組み付けられている。このため、操作レバーを操作する際には、操作レバーとこの操作レバーを傾動可能に支持する支持部材(弾性体、ホルダー)とが接触部分でずれることにより金属がすれるような異音が発生するという問題が生じる。
また、特許文献1において、操作レバーの先端部位に係合する弾性部材の部位は、ロック機構がロック状態ではアッパレールに当接し、ロック機構がロック解除状態ではアッパレールから離間する。また、特許文献2においては、操作レバーを操作した後に元の位置に戻すように当該操作レバーを付勢する復帰ばねが設けられており、操作レバーが後に元の位置に戻る際には、操作レバーの所定の部位が所定の保持部材に当接することとなる。そうすると、操作レバーの所定の部位は、ロック機構がロック状態では所定の保持部材に当接し、ロック機構がロック解除状態では所定の保持部材から離間する。
このため、操作レバーの操作に応じてロック状態およびロック解除状態が繰り返されることにより、操作レバーを傾動可能に支持する支持部材(弾性体、ホルダー)が他部品(アッパレール、所定の保持部材)に対し当接および離間を繰り返すこととなり、当接時に異音が発生するという問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、操作部材の操作に起因する異音の発生を抑制し得るシートスライド装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、組付け作業性を向上し得るシートスライド装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のシートスライド装置では、車体(B)に固定されるロアレール部材(30)と、シート(S)に固定されるとともに前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材(20)と、前記ロアレール部材と前記アッパーレール部材とを相対移動不能にロックするロック部材(50)と、前記ロック部材のロック状態とそのロック状態を解除するロック解除状態とを切り替える操作部材(80)と、前記アッパーレール部材内に配置されて前記操作部材を前記アッパーレール部材に傾動可能に支持する支持部材(70)と、を備えるシートスライド装置であって、前記支持部材は、前記アッパーレール部材の両側壁(22)の挿入穴(22b)に回動可能に支持される樹脂製の軸部(71b)と、前記軸部に対して直角方向前後にて前記アッパーレール部材の上壁(21)に当接する2つの当接部(72c)が形成される弾性部材(72)と、を有することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、支持部材は、アッパーレール部材内に配置されて、操作部材をアッパーレール部材に傾動可能に支持している。そして、支持部材は、樹脂製の軸部でもってアッパーレール部材の両側壁の挿入穴に、例えば隙間がない状態で圧入されることにより回動可能に支持されるとともに、弾性部材の2つの当接部でもって軸部に対して直角方向前後にてアッパーレール部材の上壁に当接している。
このように、支持部材は、樹脂製の軸部でもってアッパーレール部材の両側壁に回動可能に支持されるので、操作部材の操作による当該操作部材の傾動に伴い支持部材が回動した場合であっても金属がすれるような異音が発生することもない。
また、支持部材は、弾性部材の2つの当接部でもって軸部に対して直角方向前後にてアッパーレール部材の上壁に当接しているので、弾性部材の弾性作用により当該支持部材の回動が適度に抑制される。さらに、操作部材の操作による当該操作部材の傾動に伴い支持部材が回動した場合であっても、弾性部材である2つの当接部は、その弾性作用により、アッパーレール部材の上壁に当接した状態を維持する。このため、操作部材の操作により当接部が上壁に対し当接および離間を繰り返して異音が発生することもない。
したがって、操作部材の操作に起因する異音の発生を抑制することができる。
また、アッパーレール部材の両側壁の挿入穴に支持部材の軸部を圧入するだけで、支持部材をアッパーレール部材に回動可能に支持することができるので、操作部材をアッパーレール部材に傾動可能に組み付ける組付け作業性が向上する。
さらに、2つの当接部は、アッパーレール部材の上壁に当接しているだけなので、支持部材の所定の連結部位をアッパーレール部材に相対移動不能に固定して当該支持部材の回動を抑制する場合に比べて、操作部材をアッパーレール部材に傾動可能に組み付ける組付け作業性がより向上する。
さらに、支持部材は弾性部材の弾性作用により当該支持部材の回動が適度に抑制されているので、操作部材に捻りや歪み等が生じていても所定の位置に組み付けられることとなり、操作部材をアッパーレール部材に傾動可能に組み付ける組付け作業性がより向上する。
請求項2の発明では、支持部材には、操作部材を挿入するための挿入穴と、この挿入穴に連通するとともに操作部材に設けられる係合孔に対応する係合孔とが形成されている。そして、支持部材は、当該支持部材の係合孔と操作部材の係合孔との双方に係合する弾性部材を備える。
操作部材は、弾性部材を支持部材の係合孔に係合させた後に操作部材を支持部材の挿入穴に挿入して弾性部材が支持部材の係合孔を介して操作部材の係合孔に係合することで、支持部材に固定される。これにより、簡単な構成でもって操作部材を支持部材に容易に固定することができるので、操作部材をアッパーレール部材に傾動可能に組み付ける組立け作業性がさらに向上し得る。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るシートスライド装置10が設置される車両用シートSの構成概要を示す側面図である。図2は、図1のシートスライド装置10の分解斜視図である。図3は、図1のシートスライド装置10の断面図である。
図1〜図3に示すように、シートスライド装置10は、車両用シートSを前後摺動可能に車両フロアBに固定するもので、主に、車両用シートSに固定されるアッパーレール20と、前後フット31を介して車両フロアBに固定されるロアレール30と、操作レバー80の操作に応じてアッパーレール20とロアレール30とを相対移動不能に固定(ロック)するロック部材50と、このロック部材50がアッパーレール20とロアレール30とをロックするように当該ロック部材50を付勢する付勢部材60と、アッパーレール20内に配置されて操作レバー80の両傾動部82(後述する)をアッパーレール20に傾動可能に支持するホルダー70と、をそれぞれ一対備えるとともに(図1および図2には一方のみを記載する)、上記一対のロック部材50によるアッパーレール20とロアレール30とのロック状態とそのロック状態を解除するロック解除状態とを切り替える場合に操作される操作レバー80とを備えている。
図4は、図3に示す4−4線相当の切断面による断面図である。
アッパーレール20は車両フロアBに略水平で車両用シートSが図略のブラケット等を介して取り付けられる上壁21とこの上壁21の両端から垂設される側壁22と、各側壁22の下端からそれぞれ上方に屈曲して折れ曲がっている連結部23と、リテーナ40の第1スチールボール41をロアレール30との間の空間に保持する傾斜部24を備えている。
アッパーレール20の上壁21には、断面逆L字状の係止片21aが当該上壁21から外方へ突出するように形成されており、この係止片21a近傍には、上壁21から側壁22にかけて開口する2つの開口部25が形成されている。
両開口部25が形成される側壁22とは反対の側壁22と、この側壁22に連結する連結部23とには、ロック部材50の各ロック爪52(後述する)に係合する、例えば、それぞれ5カ所の切欠き22a、23aが設けられている。
ロアレール30は車両フロアBに略水平で前記アッパーレール20の上壁21に対向し前後フット31を介して車両フロアBに固定される底壁32と、この底壁32の両端から上方に延出する第1側部33と、各第1側部33の上端から中央に向かい底壁32と略平行に設けられる鍔部34と、各鍔部34の端末から底壁32に向かい第1側部33と略平行に延出する第2側部35とを備えている。
側壁22の各切欠き22aおよび連結部23の各切欠き23aに対応する第2側部35には、切欠き22a、23aと同様に形成される5カ所以上の切欠き35aが設けられている。
アッパーレール20はその上壁21がロアレール30の底壁32と対向し、ロアレール30の第1側部33と第2側部35の間の空間にアッパーレール20の傾斜部24が入り込むように配置されている。そして、ロアレール30の第1側部33から鍔部34との間のコーナー部分とアッパーレール20の傾斜部24の間にはリテーナ40の第1スチールボール41が配置され、ロアレール30の底壁32と第1側部33との間のコーナー部分とアッパーレールの連結部23の間にはリテーナ40の第2スチールボール42が配置されている。リテーナ40に保持される第1スチールボール41および第2スチールボール42により、アッパーレール20とロアレール30は車両前後方向に円滑に摺動できるようになっている。
図5は、図2のロック部材50の詳細斜視図である。
ロック部材50は、操作レバー80の先端部83(後述する)に当接する板状の当接部51と、アッパーレール20の各切欠き22a、23aおよびロアレール30の各切欠き35aに係合可能な5つのロック爪52と、当接部51の端部のうち各ロック爪52とは反対側の両端部にそれぞれ連結される断面逆L字状の連結片53と、両連結片53の内端から互いに平行に外方に延出する支持片54とでもって構成されている。
両支持片54のそれぞれの中央部には、互いに同一線上であって逆方向に延出する軸部54aが形成されており、両支持片54のそれぞれの先端部には、付勢部材60の両端部61(後述する)に係合するための係合孔54bが形成されている。
付勢部材60は、針金状の弾性部材を略C字状に屈曲させて両端部61が互いに同軸上に所定の距離をおいて対向するように形成されている(図2参照)。この付勢部材60は、固定部62をアッパーレール20の上壁21の係止片21aに係止させるとともに、両端部61を固定部62に近づけるように弾性変形させてロック部材50の両支持片54の各係合孔54bに係合させることにより、両支持片54を固定部62から遠ざける方向に付勢する役割を果たす。
図6は、図2のホルダー70の詳細斜視図である。
図2および図6に示すように、ホルダー70は、合成樹脂などの樹脂素材で形成されるホルダー本体71と、板状ばね部材72と、クリップ状の弾性部材73とを備えている。
ホルダー本体71には、操作レバー80の傾動部82を挿入するための貫通穴71aと、この貫通穴71aと直角方向であって当該ホルダー本体71の両側壁から互いに外方に延出する2つの軸部71bが設けられている。
また、ホルダー本体71の貫通穴71aが形成される部位の一側には、円筒部71cが設けられており、この円筒部71cには、貫通穴71aに連通して互いに対向する2つの縦長状のスリット71dが形成されている。
また、ホルダー本体71の上壁中央には、板状ばね部材72の板厚よりも低い高さの円柱部71eが形成されるとともに、ホルダー本体71の上壁の軸部71b側両端部には、断面逆L字状の係止部71fがそれぞれ設けられている。
板状ばね部材72は、平板状の嵌合部72aと、この嵌合部72aの両端からそれぞれ傾斜して延出する傾斜部72bと、両傾斜部72bのそれぞれの端部から嵌合部72aに略水平に延出する平板状の当接部72cとでもって構成されている。
嵌合部72aの幅は傾斜部72bの幅よりも広くなっており、この傾斜部72bの幅よりも広い部分をホルダー本体71の係止部71fに嵌合させるとともに、嵌合部72aの中央部に設けられる係合穴72dをホルダー本体71の円柱部71eに係合させることにより、板状ばね部材72がホルダー本体71に嵌合される(図6参照)。
弾性部材73は、U字状に屈曲された針金状の付勢部材の両先端近傍部位73aをそれぞれ近づけるように形成されている(図4参照)。
操作レバー80は、アッパーレール20の外方に配置される把持部81と、この把持部81の両端から互いに平行に延出してアッパーレール20内に配置される2つの傾動部82と、これら傾動部82の先端側であって当該傾動部82よりも小径に形成される先端部83とを備えている(図1および図2参照)。
以上のように構成されるロック部材50は、図4に示すように、両支持片54の先端部をアッパーレール20の両開口部25から外方にそれぞれ突出させて、両支持片54の各係合孔54bに付勢部材60の両端部61をそれぞれ係合させてアッパーレール20に組み付けられる。
このとき、ロック部材50は、両支持片54の軸部54aを上壁21と側壁22との連結部位(以下、内隅壁26ともいう)に形成されるR形状に付勢部材60の付勢力でもって押圧されることにより、ロック状態とロック解除状態とを切り替えるよう内隅壁26のR形状に沿うようにアッパーレール20に回動可能に支持されている。
さらに、ロック部材50は、付勢部材60の付勢力により、各ロック爪52がアッパーレール20の各切欠き22a、23aおよびロアレール30の各切欠き35aに係合する方向(以下、ロック方向ともいう)に付勢されている。
また、ホルダー70は、図3に示すように、板状ばね部材72が嵌合されたホルダー本体71の両軸部71bをアッパーレール20の両側壁22の所定の位置に設けられる各挿入穴22bに例えば隙間がない状態で圧入することにより、アッパーレール20に回動可能に支持されている。
このとき、板状ばね部材72の両当接部72cがホルダー本体71の両軸部71bに対して直角方向前後にて上壁21に当接して弾性作用を発揮することにより、ホルダー本体71は、その貫通穴71aが上壁21に対し平行になるように付勢される。また、弾性部材73は、その両先端近傍部位73aがホルダー本体71の両スリット71dに係合するように組み付けられている。
そして、操作レバー80の傾動部82および先端部83をホルダー70のホルダー本体71の貫通穴71aに挿入すると、所定の挿入位置にて弾性部材73の両先端近傍部位73aがその弾性作用によりスリット71dを介して傾動部82の両切り欠き82aに係合して、傾動部82がホルダー本体71に相対移動不能に固定される。これにより、操作レバー80は、ホルダー70を介してアッパーレール20に傾動可能に支持される。その際、先端部83は、ロック部材50の当接部51に当接する(図3参照)。
図7(A) は、図3に示す7−7線相当の切断面において、ロック部材50によるロック状態を示す断面図であり、図7(B) は、ロック部材50によるロック解除状態を示す断面図である。
以上のように構成されるシートスライド装置10において、操作レバー80の把持部81が操作されない状態では、ロック部材50は、付勢部材60の付勢力により両支持片54の軸部54aを中心にロック方向に付勢されて、各ロック爪52がアッパーレール20の各切欠き22a、23aとロアレール30の各切欠き35aのうちいずれか5つとに係合した状態を維持する。これにより、アッパーレール20とロアレール30とが相対移動不能にロックされる(図7(A) 参照)。
このようなロック部材50によるロック状態において、操作レバー80の把持部81が上方向に移動するように操作されると、操作レバー80の傾動部82が、ホルダー70のホルダー本体とともに両軸部71bを中心に先端部83を下方へ移動させるように傾動する。
下方へ移動する先端部83でもってロック部材50の当接部51が下方へ付勢されることにより、ロック部材50が、内隅壁26のR形状に押圧される両支持片54の軸部54aを中心に反ロック方向αに回動する(図7(B) 参照)。これにより、各ロック爪52と、アッパーレール20の各切欠き22a、23aおよびロアレール30の各切欠き35aとの係合が解除されて、アッパーレール20とロアレール30とが相対移動可能な状態になる。
そして、アッパーレール20とロアレール30との相対位置を調整した後に操作レバー80の把持部81を元の位置に戻すように下方へ移動させると、先端部83による当接部51への付勢が解除されて、ロック部材50は、付勢部材60の付勢力により両支持片54の軸部54aを中心にロック方向に回動する。これにより、各ロック爪52がアッパーレール20の各切欠き22a、23aとロアレール30の各切欠き35aのうちいずれか5つとに係合して、アッパーレール20とロアレール30とが再び相対移動不能にロックされる(図7(A) 参照)。
以上説明したように、本実施形態に係るシートスライド装置10では、ホルダー70は、アッパーレール20内に配置されて、操作レバー80の両傾動部82をアッパーレール20に傾動可能に支持している。そして、ホルダー70は、樹脂製のホルダー本体71の両軸部71bでもってアッパーレール20の両側壁22の各挿入穴22bに、例えば隙間がない状態で圧入されることによりアッパーレール20に回動可能に支持されるとともに、板状ばね部材72の両当接部72cでもってホルダー本体71の両軸部71bに対して直角方向前後にてアッパーレール20の上壁21に当接している。
このように、ホルダー70は、樹脂製のホルダー本体71の両軸部71bでもってアッパーレール20の両側壁22に回動可能に支持されるので、操作レバー80の操作による両傾動部82の傾動に伴いホルダー本体71が回動した場合であっても金属がすれるような異音が発生することもない。
また、ホルダー70は、板状ばね部材72の両当接部72cでもってホルダー本体71の両軸部71bに対して直角方向前後にてアッパーレール20の上壁21に当接しているので、板状ばね部材72の弾性作用により当該ホルダー70の回動が適度に抑制される。さらに、操作レバー80の操作による両傾動部82の傾動に伴いホルダー70が回動した場合であっても、板状ばね部材72の両当接部72cは、その弾性作用により、アッパーレール20の上壁21に当接した状態を維持する。このため、操作レバー80の操作により両当接部72cが上壁21に対し当接および離間を繰り返して異音が発生することもない。
したがって、操作レバー80の操作に起因する異音の発生を抑制することができる。
また、アッパーレール20の両側壁22の挿入穴22bにホルダー本体71の両軸部71bを圧入するだけで、ホルダー70をアッパーレール20に回動可能に支持することができるので、操作レバー80をアッパーレール20に傾動可能に組み付ける組付け作業性が向上する。
さらに、両当接部72cは、アッパーレール20の上壁21に当接しているだけなので、ホルダー70の所定の連結部位をアッパーレール20に相対移動不能に固定して当該ホルダー70の回動を抑制する場合に比べて、ホルダー70をアッパーレール20に傾動可能に組み付ける組付け作業性がより向上する。
さらに、ホルダー70は板状ばね部材72の弾性作用により当該ホルダー70の回動が適度に抑制されているので、操作レバー80の両傾動部82等に捻りや歪み等が生じていても所定の位置に組み付けられることとなり、操作レバー80をアッパーレール20に傾動可能に組み付ける組付け作業性がより向上する。
また、本実施形態に係るシートスライド装置10では、ホルダー70のホルダー本体71には、操作レバー80の傾動部82および先端部83を挿入するための挿入穴71aと、この挿入穴71aに連通するとともに傾動部82に設けられる係合孔82aに対応するスリット71dが形成されている。そして、ホルダー70は、ホルダー本体71のスリット71dと傾動部82の係合孔82aとの双方に係合するクリップ状の弾性部材73を備える。
操作レバー80は、弾性部材73をホルダー本体71のスリット71dに係合させた後に傾動部82および先端部83をホルダー本体71の挿入穴71aに挿入して弾性部材73がその弾性作用によりスリット71dを介して傾動部82の係合孔82aに係合することで、ホルダー70のホルダー本体71に固定される。これにより、簡単な構成でもって操作レバー80をホルダー70に容易に固定することができるので、操作レバー80をアッパーレール20に傾動可能に組み付ける組立け作業性がさらに向上し得る。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)板状ばね部材72は、平板状の嵌合部72aと、この嵌合部72aの両端からそれぞれ傾斜して延出する傾斜部72bと、両傾斜部72bのそれぞれの端部から嵌合部72aに水平に延出する平板状の当接部72cとでもって構成されることに限らず、ホルダー本体71の両軸部71bに対して直角方向前後にてアッパーレール20の上壁21にそれぞれ当接する2以上の当接部を有する形状であればよい。
(2)弾性部材73は、U字状に屈曲された針金状の付勢部材の両先端近傍部位73aをそれぞれ近づけるようにクリップ状に形成されることに限らず、その弾性作用によりホルダー本体71のスリット71dを介して傾動部82の係合孔82aに係合する形状であればよい。
(3)付勢部材60は、針金状の弾性部材を略C字状に屈曲させて両端部61が互いに同軸上に所定の距離をおいて対向するように形成されることに限らず、アッパーレール20の上壁21に係止されてロック部材50の両支持片54をロック方向に付勢する部材であってもよい。
(4)アッパーレール20の上壁21と側壁22との連結部位は、内隅壁26のようにR形状に形成されることに限らず、ほぼ直角に連結するような形状であってもよい。
本実施形態に係るシートスライド装置が設置される車両用シートの構成概要を示す側面図である。 図1のシートスライド装置の分解斜視図である。 図1のシートスライド装置の断面図である。 図3に示す4−4線相当の切断面による断面図である。 図2のロック部材の詳細斜視図である。 図2のホルダーの詳細斜視図である。 図7(A) は、図3に示す7−7線相当の切断面において、ロック部材によるロック状態を示す断面図であり、図7(B) は、ロック部材によるロック解除状態を示す断面図である。
符号の説明
10…シートスライド装置、
20…アッパーレール(アッパーレール部材)、21…上壁、21a…係止片、22…側壁、22a、23a…切欠き(アッパーレール側被係合部)、22b…挿入穴、25…開口部、26…内隅壁、
30…ロアレール(ロアレール部材)、35a…切欠き(ロアレール側被係合部)、
50…ロック部材、51…当接部、52…ロック爪、54…支持片、54a…軸部、54b…係合孔、
60…付勢部材、61…端部、62…固定部、
70…ホルダー、71…ホルダー本体、71a…貫通穴、71b…軸部、71d…スリット、72…板状ばね部材、72c…当接部、73…クリップ、
80…操作レバー(操作部材)、81…把持部、82…傾動部、82a…切り欠き、83…先端部、
S…車両用シート(シート)、B…車両フロア(車体)、α…反ロック方向。

Claims (2)

  1. 車体に固定されるロアレール部材と、
    シートに固定されるとともに前記ロアレール部材に対し摺動自在に設けられるアッパーレール部材と、
    前記ロアレール部材と前記アッパーレール部材とを相対移動不能にロックするロック部材と、
    前記ロック部材のロック状態とそのロック状態を解除するロック解除状態とを切り替える操作部材と、
    前記アッパーレール部材内に配置されて前記操作部材を前記アッパーレール部材に傾動可能に支持する支持部材と、
    を備えるシートスライド装置であって、
    前記支持部材は、
    前記アッパーレール部材の両側壁の挿入穴に回動可能に支持される樹脂製の軸部と、
    前記軸部に対して直角方向前後にて前記アッパーレール部材の上壁に当接する2つの当接部が形成される弾性部材と、
    を有することを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記支持部材には、前記操作部材を挿入するための挿入穴とこの挿入穴に連通するとともに前記操作部材に設けられる係合孔に対応する係合孔とが形成されており、
    前記支持部材は、当該支持部材の前記係合孔と前記操作部材の前記係合孔との双方に係合する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1記載のシートスライド装置。
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