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JP2008277908A - デジタルプレディストータ - Google Patents

デジタルプレディストータ Download PDF

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JP2008277908A
JP2008277908A JP2007115976A JP2007115976A JP2008277908A JP 2008277908 A JP2008277908 A JP 2008277908A JP 2007115976 A JP2007115976 A JP 2007115976A JP 2007115976 A JP2007115976 A JP 2007115976A JP 2008277908 A JP2008277908 A JP 2008277908A
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Kenichi Horiguchi
健一 堀口
Kazuhisa Yamauchi
和久 山内
Masatoshi Nakayama
正敏 中山
Ryoji Hayashi
亮司 林
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SPC Electronics Corp
Mitsubishi Electric Corp
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SPC Electronics Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】デジタルアナログ変換器の飽和による特性劣化を防止し、送信機全体として線形動作を実現することができるデジタルプレディストータを得る。
【解決手段】増幅器3で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器7によりアナログ信号へ変換して前記増幅器3に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、前記デジタルアナログ変換器7と前記増幅器3との間に、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するピーク伸張回路9を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路で作成し、デジタルアナログ変換器を介してアナログ信号へと変換して、増幅器に入力するデジタルプレディストータに関するものである。
衛星通信、地上マイクロ波通信、移動体通信、放送に使用する増幅器では、高効率と低ひずみ化の両立を図るために歪み補償回路が使用されてきた(例えば、非特許文献1及び特許文献1参照)。
例えば、増幅器で発生する非線形歪みをデジタル回路で補償する従来のデジタルプレディストータは、入力信号Vinの瞬時振幅に応じて歪み補償テーブルから歪み補償データWoを読み出して入力信号Vinに乗算することでプレディストーション信号Wo・Vinを作成する。その後、プレディストーション信号は、デジタルアナログ変換器(デジタルアナログ変換器)を通してアナログ信号へと変換され、周波数変換回路でRF帯へと周波数変換が行われ、プレディストーション信号Wo・Vinが増幅器に入力される。
プレディストータでは、送信機全体としての利得特性がフラットとなるように、即ち、入力電力の大きさに因らず常に
|Wo・G|=一定
となるように、歪み補償テーブルの歪み補償データWoがあらかじめ設定される。ここで、Gは増幅器の非線形利得である。このため、プレディストーション信号を増幅器に入力することで、増幅器で発生する非線形歪みを打ち消して送信機全体として線形な出力を得ることができる。
J.K.Cavers, IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol. 39, no. 4, pp374-382, Nov. 1990. 特開2003−332923号公報
しかしながら、従来のデジタルプレディストータでは、AM−PM歪みに加えて、飽和による増幅器のAM−AM歪みを補正するために、プレディストータの利得は、入力電力の増加に対して増大する。このプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)の増大により、増幅器の動作状態または入力信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRによっては、デジタルアナログ変換器(デジタルアナログ変換器)が飽和してデジタルプレディストータとしての特性が劣化してしまう課題があった。
この発明は、デジタルアナログ変換器の飽和による特性劣化を防止し、送信機全体として線形動作を実現することができるデジタルプレディストータを得ることを目的とする。
この発明に係るデジタルプレディストータは、増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器によりアナログ信号へ変換して前記増幅器に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、前記デジタルアナログ変換器と前記増幅器との間に、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するピーク伸張回路を設けたことを特徴とする。
また、前記デジタルアナログ変換器と前記増幅器の間に、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するドライバ増幅器を設けたことを特徴とする。
また、前記プレディストーション信号作成部と前記デジタルアナログ変換器との間に、瞬時信号のレベルを変換させる第一のレベル変換回路を設けると共に、前記デジタルアナログ変換器と前記増幅器との間に、信号のレベルを変換させる第二のレベル変換回路を設け、前記第一のレベル変換回路により、プレディストーション信号の瞬時振幅が所定の閾値よりも大きいときにプレディストーション信号のレベルをデジタルアナログ変換器が飽和しないレベルにまで下げ、前記第二のレベル変換回路により、プレディストーション信号のレベルを上げて元のプレディストーション信号の波形に戻すことを特徴とする。
また、前記プレディストーション信号に基づいて当該プレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比が低下するように前記増幅器のバイアス電圧を制御するバイアス制御部を備えたことを特徴とする。
さらに、前記プレディストーション信号作成部は、入力信号の振幅に応じた歪み補償データを予め記憶する歪み補償テーブルとして、前記デジタルアナログ変換器が飽和しないように歪み補償データの上限値に制限を設けた制限付き歪み補償テーブルを備え、入力信号の瞬時振幅に応じて歪み補償データを前記制限付き歪み補償テーブルから読み出して入力信号に乗算することでプレディストーション信号を作成することを特徴とする。
この発明によれば、デジタルアナログ変換器の飽和による特性劣化を防止し、送信機全体として線形動作を実現することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。図1に示すデジタルプレディストータは、後述する増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号を作成するデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部を備える。
プレディストーション信号作成部は、入力端子(BB IN)1から入力される入力信号Vinに対し歪み補償データWを乗算することでプレディストーション信号を作成する複素乗算器4と、入力信号Vinの瞬時振幅値を検出するための振幅検出器5と、入力信号Vinの振幅に応じた歪み補償データWを予め記憶してなる歪み補償テーブル6とを有する。
また、図1に示すデジタルプレディストータは、プレディストーション信号作成部の複素乗算器4からのプレディストーション信号をデジタルアナログ変換するデジタルアナログ変換器(デジタルアナログ変換器)7と、デジタルアナログ変換器7からの出力をRF帯へ周波数変換する周波数変換回路(UP CONV)8と、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するピーク伸張回路9と、ピーク伸張回路9を介した信号を増幅して増幅した信号を出力端子(RF OUT)2から出力する増幅器3とを備えている。
次に動作について各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す図2を参照して説明する。振幅検出器5により検出される入力信号Vinの瞬時振幅に応じて歪み補償テーブル6から歪み補償データWを読み出して複素乗算器4により入力信号に乗算することでプレディストーション信号W・Vinを作成する。その後、プレディストーション信号は、デジタルアナログ変換器7を通してアナログ信号へと変換され、周波数変換回路8でRF帯へと周波数変換が行われる。
さらに、ピーク伸張回路9でプレディストーション信号W・Vinのピークレベルが伸張されて、その出力信号W・A・Vinが増幅器3に入力される。プレディストータでは、送信機全体としての利得特性が入力電力の大きさに因らず常にフラットとなるように、即ち、
|W・A・G|=一定
となるように、歪み補償テーブル6の歪み補償データWがあらかじめ設定される。ここで、Gは増幅器3の非線形利得である。
本実施の形態1では、ピーク伸張回路9の効果により、デジタルアナログ変換器7に入力する信号W・Vinの最大値は、下式に示す如く、従来のデジタルプレディストータによるデジタルアナログ変換器に入力する信号Wo・Vinの最大値よりも小さくなる。
max(|W・Vin|)<max(|Wo・Vin|)
このため、デジタルアナログ変換器7に入力するプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRも、従来のプレディストータによるプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比ピーク電力対アベレージ電力比PAPRよりも小さくなり、デジタルアナログ変換器7の飽和を回避することが可能となる。従って、本デジタルプレディストータでは、デジタルアナログ変換器7の飽和による特性劣化が防止できるため、送信機全体として線形動作が実現できる。
尚、ピーク伸張回路9の目的は、デジタルアナログ変換器7に要求されるダイナミックレンジの削減にあるため、ピーク伸張回路9の非線形特性は、入力電力の増加に対して利得が増加する様なものであれば何でも良く、それ自身が増幅器3の非線形歪みが補正できるような特性を有している必要性はない。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。図3に示す実施の形態2の構成において、図1に示す実施の形態1の構成と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。図3に示す実施の形態2の構成では、図1に示す実施の形態1におけるピーク伸張回路9の代わりに、周波数変換回路8と増幅器3との間のレベルを繋ぐために、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するドライバ増幅器10を設けている。その他の構成は同一である。
次に動作について各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す図4を参照して説明する。振幅検出器5により検出される入力信号Vinの瞬時振幅に応じて歪み補償テーブル6から歪み補償データWを読み出して複素乗算器4により入力信号に乗算することでプレディストーション信号W・Vinを作成する。その後、プレディストーション信号は、デジタルアナログ変換器7を通してアナログ信号へと変換され、周波数変換回路8でRF帯へと周波数変換が行われる。
さらに、ドライバ増幅器10でプレディストーション信号W・Vinのピークレベルが増幅されてその出力信号W・A・Vinが増幅器3に入力される。プレディストータでは、送信機全体としての利得特性が入力電力の大きさに因らず常にフラットとなるように、即ち、
|W・A・G|=一定
となるように、歪み補償テーブル6のデータWがあらかじめ設定される。ここで、Gは増幅器3の非線形利得である。
本実施の形態2では、ドライバ段増幅器10の非線形特性の効果により、デジタルアナログ変換器7に入力する信号W・Vinの最大値は、下式に示す如く、従来のデジタルプレディストータによるデジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・Vinの最大値よりも小さくなる。 max(|W・Vin|)<max(|Wo・Vin|)
このため、デジタルアナログ変換器7に入力するプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRも、従来のプレディストータによるプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比ピーク電力対アベレージ電力比PAPRよりも小さくなり、デジタルアナログ変換器7の飽和を回避することが可能となる。従って、本デジタルプレディストータでは、デジタルアナログ変換器7の飽和による特性劣化が防止できるため、送信機全体として線形動作が実現できる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。図5に示す実施の形態3の構成において、図1に示す実施の形態1の構成と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。図5に示す実施の形態3の構成では、図1に示す実施の形態1におけるプレディストーション信号作成部の複素乗算器4とデジタルアナログ変換器7との間に、プレディストーション信号のピーク電力対アバレージ電力比を低下させるピーク抑圧回路11を設けている。その他の構成は同一である。
次に動作について各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す図6を参照し説明する。振幅検出器5により検出される入力信号Vinの瞬時振幅に応じて歪み補償テーブル6から歪み補償データWoを読み出して複素乗算器4により入力信号に乗算することでプレディストーション信号Wo・Vinを作成する。その後、プレディストーション信号Wo・Vinをピーク抑圧回路11に入力し、ピーク抑圧回路11の出力信号Wo・B・Vinをデジタルアナログ変換器7を通してアナログ信号へと変換し、周波数変換回路8でRF帯へと周波数変換が行われる。
さらに、ピーク伸張回路9でプレディストーション信号Wo・Vinのピークレベルが伸張されてその出力信号Wo・B・A・Vinが増幅器3に入力される。プレディストータでは、送信機全体としての利得特性が入力電力の大きさに因らず常にフラットとなるように、即ち、
|Wo・B・A・G|=一定
となるように、歪み補償テーブル6のデータWoがあらかじめ設定される。ここで、Gは増幅器3の非線形利得である。
本実施の形態3では、デジタルアナログ変換器7の前段で実施されるピーク抑制回路11によるプレディストーション信号のピーク抑圧により、デジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・B・Vinの最大値は、下式に示す如く、従来のデジタルプレディストータによるデジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・Vinの最大値よりも小さくなる。
max(|Wo・B・Vin|)<max(|Wo・Vin|)
このため、デジタルアナログ変換器7に入力するプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRも、従来のプレディストータによるプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRよりも小さくなり、デジタルアナログ変換器の飽和を回避することが可能となる。本デジタルプレディストータでは、デジタルアナログ変換器の飽和による特性劣化が防止できるため、送信機全体として線形動作が実現できる。
なお、実施の形態3は、実施の形態1に適用したものであるが、実施の形態2にも同様に適用でき、図3に示す複素乗算器4と前記デジタルアナログ変換器7との間に、プレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比を低下させるピーク抑圧回路11を設けて、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。図7に示す実施の形態4の構成において、図1に示す実施の形態1の構成と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。図5に示す実施の形態3の構成では、図1に示す実施の形態1におけるプレディストーション信号作成部の複素乗算器4とデジタルアナログ変換器7との間に、デジタル的に信号レベルの変換を行う第一のレベル変換回路20を設けると共に、デジタルアナログ変換器7と周波数変換回路8との間に、アナログ的に信号レベルの変換を行う第二のレベル変換回路21を設けている。
また、図7に示すデジタルプレディストータは、複素乗算器4から出力されるプレディストーション信号の瞬時振幅値を検出する振幅検出器22と、デジタル信号でなるプレディストーション信号の瞬時振幅に応じた利得データを予め記憶してなるレベル調整テーブル23と、レベル調整テーブル23の出力をテジタルアナログ変換するデジタルアナログ変換器24と、デジタルアナログ変換器24の出力に基づいてアナログ信号でなるプレディストーション信号のレベル変換を行うために第二のレベル変換回路21に対しバイアス電圧の設定を行う電圧設定回路25とを備え、第一のレベル変換回路20により、プレディストーション信号の瞬時振幅が所定の閾値よりも大きいときにプレディストーション信号のレベルをデジタルアナログ変換器7が飽和しないレベルにまで下げ、第二のレベル変換回路21により、プレディストーション信号のレベルを上げて元のプレディストーション信号の波形に戻すようになされている。なお、図1に示すピーク伸張回路9は設けていない。
次に動作について各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す図8を参照して説明する。振幅検出器5により検出される入力信号Vinの瞬時振幅値に応じて歪み補償テーブル6から歪み補償データWoを読み出して複素乗算器4により入力信号に乗算することでプレディストーション信号Wo・Vinを作成する。
その後、プレディストーション信号Wo・Vinの瞬時振幅を振幅検出器22により検出し、検出された瞬時振幅に応じて、レベル調整テーブル23から利得データを読み出して第一のレベル変換回路20により入力信号に乗算することで瞬時信号レベルの変換をデジタル的に行い、瞬時レベル変換後の信号Wo・C・Vinを出力する。レベル調整テーブル23にはデジタルアナログ変換器7でプレディストーション信号が飽和しないような利得データが記載されているものとする。
その後、瞬時レベル変換後のプレディストーション信号Wo・C・Vinは、デジタルアナログ変換器7を通してアナログ信号へと変換する。デジタルアナログ変換器7から出力されたプレディストーション信号Wo・C・Vinの瞬時レベルは、再度、プレディストーション信号Wo・Vinの瞬時振幅に応じて電圧設定回路25からの情報をもとに第二のレベル変換回路21により瞬時信号レベルの変換をアナログ的に行い、瞬時レベル変換後の信号Wo・C・D・Vinを出力する。
その後、瞬時レベル変換後のプレディストーション信号Wo・C・D・Vinは、周波数変換回路8でRF帯へと周波数変換が行われ、増幅器3に入力する。プレディストータでは、送信機全体としての利得特性が入力電力の大きさに因らず常にフラットとなるように、即ち、
|Wo・C・D・G|=一定
となるように、歪み補償テーブル6のデータWoがあらかじめ設定される。ここで、Gは増幅器3の非線形利得である。
本実施の形態4では、第一のレベル変換回路20によるデジタルアナログ変換器7の前段で実施されるプレディストーション信号のレベル変換により、デジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・C・Vinの最大値は、下式に示す如く、従来のデジタルプレディストータによるデジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・Vinの最大値よりも小さくなる。
max(|Wo・C・Vin|)<max(|Wo・Vin|)
このため、デジタルアナログ変換器7に入力するプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRも、従来のプレディストータによるプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRよりも小さくなり、デジタルアナログ変換器7の飽和を回避することが可能となる。本デジタルプレディストータでは、デジタルアナログ変換器7の飽和による特性劣化が防止できるため、送信機全体として線形動作が実現できる。
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。図9に示す実施の形態5の構成において、図1に示す実施の形態1の構成と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。図9に示す実施の形態5の構成では、プレディストーション信号に基づいて当該プレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比が低下するように増幅器3のバイアス電圧を制御するバイアス制御部を備えている。
このバイアス制御部は、実施の形態4と同様な、複素乗算器4から出力されるプレディストーション信号の瞬時振幅値を検出する振幅検出器22と、デジタル信号でなるプレディストーション信号の瞬時振幅に応じた利得データを予め記憶してなるレベル調整テーブル23と、レベル調整テーブル23の出力をテジタルアナログ変換するデジタルアナログ変換器24とを有すると共に、増幅器3のバイアス電圧を設定するための電圧設定回路26を有する。なお、図1に示すピーク伸張回路9は設けていない。
次に動作について各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す図10を参照して説明する。振幅検出器5により検出される入力信号Vinの瞬時振幅に応じて歪み補償テーブル6から歪み補償データWを読み出して複素乗算器4により入力信号に乗算することでプレディストーション信号W・Vinを作成する。
その後、プレディストーション信号W・Vinの瞬時振幅を振幅検出器22により検出し、検出された瞬時振幅に応じて、レベル調整テーブル23からデータを読み出してデジタルアナログ変換器24を介して電圧設定回路25によって増幅器3のバイアス電圧(ゲート電圧またはドレイン電圧)を制御する。このバイアス制御部では、増幅器3の飽和によるAM−AM歪みが改善するように制御を行う。その結果、バイアス制御動作中の増幅器3のAM−AM特性は平坦化され、プレディストーション信号のピーク対アベレージ電力比が低下する。
一方、プレディストーション信号W・Vinは、デジタルアナログ変換器7を通してアナログ信号へと変換され、周波数変換回路8でRF帯へと周波数変換が行われ、バイアス制御動作中の増幅器3に入力される。プレディストータでは、送信機全体としての利得特性が入力電力の大きさに因らず常にフラットとなるように、即ち、
|W・E・G|=一定
となるように、歪み補償テーブル6のデータWがあらかじめ設定される。ここで、E・Gはバイアス制御動作中の増幅器3の非線形利得である。
本実施の形態5では、増幅器3のAM−AM特性は平坦化されるようにバイアス電圧の制御が行われるので、デジタルアナログ変換器7に入力する信号W・Vinの最大値は、下式に示す如く、従来のデジタルプレディストータによるデジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・Vinの最大値よりも小さくなる。
max(|W・Vin|)<max(|Wo・Vin|)
このため、デジタルアナログ変換器7に入力するプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRも、従来のプレディストータによるプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRよりも小さくなり、デジタルアナログ変換器7の飽和を回避することが可能となる。本デジタルプレディストータでは、デジタルアナログ変換器7の飽和による特性劣化が防止できるため、送信機全体として線形動作が実現できる。
実施の形態6.
図11は、この発明の実施の形態6に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。図11に示す実施の形態6の構成において、図1に示す実施の形態1の構成と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。図11に示す実施の形態6の構成では、プレディストーション信号作成部の歪み補償テーブルとして、デジタルアナログ変換器7が飽和しないようにテーブルに記載されたデータの上限値に制限を設けた制限付き歪み補償テーブル30を備える。なお、図1に示すピーク伸張回路9は設けていない。
次に動作について説明する。振幅検出器5により検出される入力信号Vinの瞬時振幅に応じて制限付き歪み補償テーブル30から歪み補償データW'を読み出して複素乗算器4により入力信号に乗算することでプレディストーション信号W'・Vinを作成する。その後、プレディストーション信号は、デジタルアナログ変換器7を通してアナログ信号へと変換され、周波数変換回路8でRF帯へと周波数変換が行われ、プレディストーション信号W'・Vinが増幅器3に入力する。プレディストータでは、送信機全体としての利得特性が入力電力の大きさに因らず常にフラットとなるように、即ち、
|W'・G|=一定
となるように、歪み補償テーブル6のデータW'があらかじめ設定される。ここで、Gは増幅器3の非線形利得である。
本実施の形態6において、制限付き歪み補償テーブル30に記載されたデータはデジタルアナログ変換器7が飽和しないように上限値に制限がかけられているので、デジタルアナログ変換器7に入力する信号W'・Vinの最大値は、下式に示す如く、従来のデジタルプレディストータによるデジタルアナログ変換器7に入力する信号Wo・Vinの最大値よりも小さくなる。
max(|W'・Vin|)<max(|Wo・Vin|)
このため、デジタルアナログ変換器7に入力するプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRも、従来のプレディストータによるプレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比PAPRよりも小さくなり、デジタルアナログ変換器の飽和を回避することが可能となる。本デジタルプレディストータでは、デジタルアナログ変換器の飽和による特性劣化が防止できるため、送信機全体として線形動作が実現できる。
この発明の実施の形態1に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。 図1の各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態2に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。 図3の各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態3に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。 図5の各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態3に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。 図7の各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態4に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。 図9の各ブロックの入力電力と利得特性の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態5に係るデジタルプレディストータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 入力端子、2 出力端子、3 増幅器、4 複素乗算器、5、22 振幅検出器、6 歪み補償テーブル、7、24 デジタルアナログ変換器(DAC)、8 周波数変換回路、9 ピーク伸張回路、10 ドライバ増幅器、11 ピーク抑圧回路、20、21 レベル変換回路、23 レベル調整テーブル、25、26 電圧設定回路、30 制限付き歪み補償テーブル。

Claims (7)

  1. 増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器によりアナログ信号へ変換して前記増幅器に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、
    前記デジタルアナログ変換器と前記増幅器との間に、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するピーク伸張回路を設けたことを特徴とするデジタルプレディストータ。
  2. 増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器によりアナログ信号へ変換して前記増幅器に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、
    前記デジタルアナログ変換器と前記増幅器の間に、入力電力の増加に対して利得が増加するような非線形特性を有するドライバ増幅器を設けたことを特徴とするデジタルプレディストータ。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルプレディストータにおいて、
    前記プレディストーション信号作成部と前記デジタルアナログ変換器との間に、プレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比を低下させるピーク抑圧回路を設けることを特徴とするデジタルプレディストータ。
  4. 増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器によりアナログ信号へ変換して前記増幅器に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、
    前記プレディストーション信号作成部と前記デジタルアナログ変換器との間に、瞬時信号のレベルを変換させる第一のレベル変換回路を設けると共に、
    前記デジタルアナログ変換器と前記増幅器との間に、信号のレベルを変換させる第二のレベル変換回路を設け、
    前記第一のレベル変換回路により、プレディストーション信号の瞬時振幅が所定の閾値よりも大きいときにプレディストーション信号のレベルをデジタルアナログ変換器が飽和しないレベルにまで下げ、
    前記第二のレベル変換回路により、プレディストーション信号のレベルを上げて元のプレディストーション信号の波形に戻す
    ことを特徴とするデジタルプレディストータ。
  5. 増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器によりアナログ信号へ変換して前記増幅器に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、
    前記プレディストーション信号に基づいて当該プレディストーション信号のピーク電力対アベレージ電力比が低下するように前記増幅器のバイアス電圧を制御するバイアス制御部を備えた
    ことを特徴とするデジタルプレディストータ。
  6. 請求項5に記載のデジタルプレディストータにおいて、
    前記バイアス制御部は、前記プレディストーション信号の瞬時振幅値を検出する振幅検出器と、前記プレディストーション信号の瞬時振幅の検出値に応じた利得データを予め記憶してなるレベル調整テーブルと、前記レベル調整テーブルの出力に基づいて前記増幅器のバイアス電圧を設定するための電圧設定回路とを有する
    ことを特徴とするデジタルプレディストータ。
  7. 増幅器で発生する非線形歪みを打ち消すようなプレディストーション信号をデジタル回路でなるプレディストーション信号作成部で作成し、前記プレディストーション信号をデジタルアナログ変換器によりアナログ信号へ変換して前記増幅器に入力するようにしたデジタルプレディストータにおいて、
    前記プレディストーション信号作成部は、入力信号の振幅に応じた歪み補償データを予め記憶する歪み補償テーブルとして、前記デジタルアナログ変換器が飽和しないように歪み補償データの上限値に制限を設けた制限付き歪み補償テーブルを備え、入力信号の瞬時振幅に応じて歪み補償データを前記制限付き歪み補償テーブルから読み出して入力信号に乗算することでプレディストーション信号を作成する
    ことを特徴とするデジタルプレディストータ。
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